岩佐恵美

いわさえみ



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岩佐恵美の1996年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月20日第136回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○岩佐委員 私は、きょう、薬害エイズ問題について伺いたいと思います。  昨日の当予算委員会で、梶山官房長官と菅厚生大臣は、国の責任を認め、和解に応じない外資系企業、バイエル、バクスターに対し、和解に応じるよう説得すると答弁されました。この説得が和解成立のかぎを握っていると言えま...全文を見る
○岩佐委員 感染してから十年がたちます。ですから、発症者が今ふえて、既に三日に一人が亡くなっております。まさに時間との闘いです。だからこそ、原告は命をかけて座り込みをせざるを得なかったわけです。エイズ感染とは、死を感染させられたようなものです。被害者にとって生きる希望が持てるよう...全文を見る
○岩佐委員 私は、国立国際医療センターの実態で非常に大きな衝撃を受けました。血友病患者のHIV感染の患者の皆さんが本当に頼れる病院でないということを実感しました。  何でこうなっているのかなということを考えてみたんですけれども、結局、国が血友病患者のHIV感染について、みずから...全文を見る
○岩佐委員 三年前に十九歳の血友病の息子さんをエイズで亡くされた石川県在住のお母さんが、カリニ肺炎が発症したにもかかわらずぜんそくの治療しか受けられなかった、ましてや発症予防の治療など全く受けられないままだった、また、偏見と差別に苦しめられたけれども、差別と偏見が一番強かったのは...全文を見る
○岩佐委員 厚生省が、法廷や国会で存在を確認できないと答弁し続けたエイズ研究班の資料の発見から間もなく一カ月がたとうとしています。薬務局資料だけでなく、保健医療局の資料もあると聞いています。  きょうの朝日新聞の夕刊にも、「一号認定の二年前」に血友病患者解剖所見で「エイズの疑い...全文を見る
○岩佐委員 私は、それは全然納得できないのですね。七十四人については、栗村先生がはっきりとしたHIV感染だという報告をして、厚生省もそれを知っているわけですから、何で第一号患者を同性愛者にしたのか、そういう疑問に、今の大臣の感想も含めての答弁というのは本当によくわからない、納得が...全文を見る
○岩佐委員 具体的な被害の事例が出ているということですから、私は、期待をした答弁とはちょっと違うなというふうに思っています。  官房長官がお時間だということで、大変迫って申しわけないのですけれども、今の問題について、住専問題でも大蔵省の金融機関への天下りが大きな問題になっていま...全文を見る
○岩佐委員 この薬害エイズの問題というのは、私はすごく構造的な問題があるというふうに思えて仕方がないのです。企業と行政、そして政治の癒着というものがやはりこういうものを引き起こしたんじゃないか。住専問題では国民に経済的な被害を与え、そしてこの薬害エイズでは本当に肉体的な死に至らし...全文を見る
02月23日第136回国会 衆議院 環境委員会 第3号
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○岩佐委員 私は、昨年の環境委員会で日光連山の立ち枯れ問題について伺いましたけれども、引き続いて、きょうは丹沢大山国定公園内の立ち枯れ問題について伺いたいと思います。  丹沢のブナの現状は、明らかに枯れ死が進行しています。蛭ヶ岳、檜洞丸ではハリモミ、ブナ林が白骨化し、無残に倒れ...全文を見る
○岩佐委員 次に、丹沢大山国定公園内の水無堀山林道建設問題です。  今、水無堀山林道は五千二百六十メートルにわたって建設工事が進められています。この林道建設について地元の林業者は、急峻な丹沢の地形にはケーブルが最も適している、枝打ち、間伐、下草刈りにはもちろん作業道も必要だけれ...全文を見る
○岩佐委員 今説明がありましたように、これは県もそう言っているのですが、この林道というのは、森林振興と同時に、森林空間利用という言葉を使われましたけれども、いわゆるレクリェーションエリアのアクセス道路としての機能を持つ、県はこういう説明をしています。つまり、今の林業の実態からいう...全文を見る
○岩佐委員 今お話がありました第二東名、それから厚木秦野道路建設問題について建設省に伺いたいのです。  この道路計画は、神奈川県で唯一の盆地秦野に、北側を丹沢の山ろくを縫うように第二東名を、南側を渋沢丘陵をえぐるように厚木秦野道路を建設するというものです。地図がここにあるのです...全文を見る
○岩佐委員 要するに、接地逆転層についてはやり直しをしていないということになるわけですね。審査会の答申では、「計画路線は、相模低地、秦野盆地、丹沢山地、足柄山地など多様な地形のところを通過するため、地形性の気温逆転層や複雑な地形内における気流の変化など局地的な気象条件が大気汚染物...全文を見る
○岩佐委員 そのオオタカの問題ですけれども、オオタカについての学識経験者等も含めた検討、詳細な調査の実施、生息環境への配慮、これを県が行っているかどうか。その点はつかんでいるのでしょうか。
○岩佐委員 今の点については、県がオオタカの調査をちゃんとマニュアルどおりといいますか、現地の秦野市もちゃんと指導しながら調査を行っていくということにならないと、オオタカをけ散らすようなというか、あるいは不心得な人たちがオオタカをねらうというような、そういうようなことにもなってし...全文を見る
○岩佐委員 きちんと対応していっていただきたい。  この道路計画の地域には、かなり里地ですから、オオタカの生息が見られるということなんですね。オオタカ保護ネットワークの調査によりますと、全国各地で地域の開発とオオタカ保護の問題が起こっているのは、これまで議論をしてきた秦野市や八...全文を見る
○岩佐委員 オオタカなどの希少野生動物種を保護するためには、生息地の里地全体の保全を進めていかなければならないのです。これは別にお金をかけなくても、指定をしていけばできるという場合もあるわけですね。例えば八王子の、私がいつも言っているリサーチパーク計画の地域などは、住都公団が持っ...全文を見る
○岩佐委員 最後に、国定公園の公園計画の再検討及び適正な保護管理、この問題について伺いたいと思います。  国定公園は、再検討終了後おおむね五年ごとに点検を実施することになっています。ところが、九六年一月現在、五十五の国定公園の中で十九の国定公園で二土地区が公園指定以来再検討をさ...全文を見る
○岩佐委員 今の問題に関してですけれども、緑というのはつながりで残していかなければいけないわけですね。ですから、この丹沢の問題も、道路でずたずたに分断されると動物の逃げ場も生息することもできなくなるわけですね。だから、この地域をトータルで緑としてどう残すのかということを本当に考え...全文を見る
02月23日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第3号
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○岩佐委員 私は、まず最初に、薬害エイズに関する資料について伺いたいと思います。  いわゆる郡司ファイルなるものが二月二十日に公表され、当委員会にも提出され、説明がありました。全資料について今月中に公表、公開するということですけれども、当委員会に提出すべきだと思います。大臣のお...全文を見る
○岩佐委員 その点はこの間も、二月二十日の場合、当委員会として、マスコミに発表する前にちゃんと資料を説明してください、公開してくださいということで、公開及び説明がありました。今度の場合も、きちんと当委員会に公開また説明をしていただきたいと思います。委員長にその点は要請をしておきた...全文を見る
○岩佐委員 障害者プランについて、先ほどから議論があったところですけれども、二〇〇二年までの数値目標を定めたことは評価できます。  でも、それは厚生省のものだけで、障害者のための住宅建設あるいは雇用だとか駅、町づくりなど、障害者施策にかかわるすべての省庁を網羅したものにはなって...全文を見る
○岩佐委員 法律とか施設体系、福祉施策等の連携を図るという点について、もうちょっと踏み込んで、いかがですか。
○岩佐委員 さっきの大臣の答弁でもういいです。障害者プランのことでしょう。
○岩佐委員 もうそれは伺いましたから、いいのです。そうじゃなくて……
○岩佐委員 法律だとか施設だとか、そういうものの一本化が必要でしようということを。
○岩佐委員 時間がありませんので、質問をよく聞いていただいて、的確に答えていただきたいと思います。繰り返しの答弁はもう要りません。  精神障害者の福祉施策について伺いたいと思います。  他の障害に比べておくれていると政府も認めて、精神障害者の長期入院者のうち、地域の社会基盤が...全文を見る
○岩佐委員 それぞれ現状からすれば本当に皆さんの要求にこたえ切れていないということでありますので、しっかり取り組んでいただきたいと思います。  実は、きょう傍聴席にも来ておられるのですけれども、成人後知的障害になった方の母親の方からの訴えがありました。この方の問題について伺いた...全文を見る
○岩佐委員 障害者として自治体に手帳交付を申請しても、この方のケースの場合に、身体に障害がないのです。だから、身体障害者としては認められないのです。脳の障害だけあって、それが身体にあらわれていないのですね。  きのうもちょっと厚生省の方に来ていただいてどこへ当てはまるのですかと...全文を見る
○岩佐委員 済みません。時間が来ているのですけれども、きょうお母さんも来られて、本当に切実なんですね。ですから、通知を一つ出して、こういうケースについてはとにかくとりあえずこういう救済をするとか、福祉作業所にも手帳がないために通えないという状態になってしまうわけです。ですから、緊...全文を見る
02月29日第136回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第1号
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○岩佐分科員 まず、米軍横田基地による騒音問題について伺いたいと思います。  横田基地は市街化された人口密集地にあります。周辺住民は、昼も夜も航空機騒音に悩まされ、いつ発生するかわからない事故に不安な毎日を送っています。現在、年間の飛行回数は、ベトナム戦争末期に匹敵する一万七千...全文を見る
○岩佐分科員 アメリカ本国では、特定基地周辺における夜間飛行訓練だとかあるいは低空飛行訓練の場合、きちんと環境被害についての環境影響評価、これも行われている。これは、人口密集地でこんな訓練が行われているなんということはあり得ないというのは常識だというふうに思います。  そういう...全文を見る
○岩佐分科員 それなりの飛行制限をとったとしても、物すごく大変な事態に横田基地周辺の人々は置かれているわけですね。  米軍による騒音被害について、九四年三月の横田基地公害訴訟での東京高裁の判決では、騒音は住民の受忍限度を超える違法なものと断じました。それに先立って、九三年十一月...全文を見る
○岩佐分科員 そうすると、恒常的に関係の地方自治体と連絡を持っていく、協議をする場を持つということになるのですか。
○岩佐分科員 大臣、五市一町の連絡会が、恒常的にそういう場を設けてほしい、そういう要望を去年の五月に出しているということは、今の対応が不十分だからそういう要望を出しているんだと思うのですね。この点についてはきちんと検討していくべきなのではないですか。大臣、いかがですか。
○岩佐分科員 一方的に、私どもは考えていますということですが、なぜ五市一町の連絡会の皆さんが協議機関を定期的に設けてくださいという要望を繰り返して出されているのかということなんですね。ちゃんと意思疎通ができないから、だからそういう要望が繰り返し出されてくるのではないですか。そうい...全文を見る
○岩佐分科員 次に、防音工事の問題について伺います。  指定日前の既存住宅に防音工事が限定をされてきているわけですけれども、指定日後であっても、新築、増改築を行った場合に適用してほしいという住民の要望が非常に強いわけですけれども、その点についていかがですか。
○岩佐分科員 次に、航空機燃料漏れ事故の問題について伺いたいと思います。  この事故は、九三年十月末に起こりました。燃料タンクに接続をしている地下ポンプから六十八キロリットル、ドラム缶にして三百四十本分もの航空燃料が流れ出たわけです。ところが、米軍が日本側に通報したのは、事故が...全文を見る
○岩佐分科員 今の説明を伺っていて、へえというふうに思ったのですけれども、結局、事故が起こって、それで大騒ぎになると大変だと、とにかく米軍としてその被害がどの程度あったのか、どうだったのかというのをいろいろ調べて、何でもないということで防衛施設庁に連絡をしてきて、それで防衛施設庁...全文を見る
○岩佐分科員 それから、横田基地内の廃棄物処理の問題について伺いたいと思います。  横田基地内の廃棄物処理については、八〇年度以降は思いやり予算で整備をされた基地内の焼却施設で処理をする、そして焼却残滓はピットに埋め立てて処分をしている、そう聞いています。基地周辺の昭島市では飲...全文を見る
○岩佐分科員 八〇年度前は業者に委託をしていたということですけれども、全部委託をしていたとはどうも考えにくいわけですね。そういう点について、本当にきちんと周辺住民の皆さんの疑問にこたえる調査というのをしていかなければならないというふうに私は思いますけれども、きょうは時間がありませ...全文を見る
○岩佐分科員 私は長官に政治家として伺ったわけですけれども、お答えがなかったものですから、後でまとめてそういう長官としての政治姿勢もお伺いをしたいと思います。  横田基地は、輸送・中継基地に加えて、司令基地としての役割が強化をされてきています。ことし一月に横田基地で行われた日米...全文を見る
○岩佐分科員 時間になりましたので、これで終わりたいと思います。  ただ、最後に、安保条約については解消すべきだという国民の世論が四四%、すべきではないというのが三一%、逆転しているわけです。国民は本当に米軍基地の存在が一体どういうものなのかということを知りつつある、あの沖縄の...全文を見る
03月01日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第4号
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○岩佐委員 まず、医療体制の問題について伺いたいと思います。  先日、私の部屋に、HIVに感染させられた関東在住の血友病の患者さんから電話がありました。「新しい感染症なので、既存の病気と違って治療の一定水準というものがない。致死症であっても当事者としては投げられない。」これは御...全文を見る
○岩佐委員 大臣、医療の現状は非常に大きな問題を抱えていると私は思います。薬害エイズ患者の皆さんも、医療の現場での差別、これが今までの中で一番ひどかったし、つらかったと。そういう訴えを聞きまして、私も、医療機関四つばかりに行きました。行って、やはり本当だなというふうに思ったのです...全文を見る
○岩佐委員 その点について、拠点病院について私も予算委員会でいろいろ議論をさせていただきましたけれども、今必要なのは、血友病患者の皆さんのHIV感染者あるいは発症者をこれ以上死なせない、本当にあしたに希望を持って生きることができる研究医療体制を確保していく、そういうことをしてほし...全文を見る
○岩佐委員 私、この間予算委員会でも申し上げたのですが、要するに、厚生省がこの薬害エイズを発生させたというその責任をちゃんと自覚をしない。だから、治療に当たっても誠意のある、血の通ったそういう対応ができていないのだと思うのですね。だから、今具体的な問題を出したわけですね。そういう...全文を見る
○岩佐委員 先ほど来議論になっております帝京大の血友病の患者についての問題です。  八三年七月のエイズ研究班で、先ほど厚生省から提出された質問調査回答で、郡司氏は「アメリカで見るような典型的なエイズとはいえない」と結論づけられたとしています。そして、この問題について、その年の八...全文を見る
○岩佐委員 全く納得がいかない答弁ですね。  もう一つあるのですが、昨年十一月八日に、私、当委員会で質問をしました。八四年の厚生科学研究において、血友病患者の多くが抗体陽性である、そういう報告がされていた、この問題なんですが、松村局長は、昨年の委員会では、研究班から中間的な報告...全文を見る
○岩佐委員 個人として答えたことは事実だったわけですね。そして、そのことは自分にはもう関係ないということで、この国会の場では、全く私はそういう報告書は知りませんという回答をするわけですね。私は、そういう点では、もう本当に厚生省というのは信用できない、そういう思いをまた新たにしまし...全文を見る
○岩佐委員 八三年の七月のいわゆる帝京大学の事例の方が本当にエイズ患者だったわけですね、すぐその後亡くなっているわけですから。それで、この第一号患者の方はプレエイズの状況の人を第一号に指定する。だから十年間生きておられたのじゃないですか。  結局、八七年の医学雑誌で安部氏が対談...全文を見る
○岩佐委員 疑似症例であるということだから、恐らく八月の二十九日にスピラ博士に見立ててもらったのだというふうに思うのですね。  今お話がありました日本人エイズの患者第一号の公式発表の前日に、安部エイズ研究班長は、二名のエイズ患者と二十一名がHIV感染者であるというようなことを発...全文を見る
○岩佐委員 まさに治験の責任者なんですね。  安部氏は、八八年の毎日新聞とのインタビューで、加熱製剤の治験はすべて安部氏がやったと認めた上で、「故意に遅らせたわけじゃない。「調整」したのは、各社同じ品質のものを出すようにと考えたからで、患者のためだ。文句を言っているのはモノを知...全文を見る
○岩佐委員 安部氏がこの治験を利用して、みずからつくった財団法人血友病総合治療普及会への寄附を製薬企業に求めた。ミドリ十字一千万円、トラベノール、カッター社がそれぞれ一千万円、化血研が三百万円、寄附を要求している。  エイズ研究班の関係者は、安部氏が財団設立の寄附を製薬メーカー...全文を見る
03月13日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第5号
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○岩佐委員 薬害エイズの問題について伺いたいと思います。  予算委員会の場で資料請求をしているのですけれども、エイズ拠点病院の施設ごとの患者受け入れの実績を提出してほしいというふうに求めているわけですが、資料がないということで、いまだに出ておりません。拠点病院百七十七カ所は決ま...全文を見る
○岩佐委員 この間、大臣に、国立病院を初め血友病の感染者の皆さんあるいは発症者の皆さんがどういう入院状態あるいは通院状態にあるのか、病院をぜひ訪れてほしいというお願いをいたしました。患者さん、被害者の皆さんと会う機会、懇談の機会があるたびに、病院での差別、そして待遇の悪さというの...全文を見る
○岩佐委員 拠点病院の底上げといいますか、どこでも同じような医療水準の治療を受けられるというようなことからいうと、実態調査というのは本当に不可欠であると思います。その点、きちっとやっていただきたいということを再度強調しておきたいと思います。  次に、現在の調査研究事業による健康...全文を見る
○岩佐委員 この点については、感染者全員にとって、とにかく生きていく、そういう上で、自分がどれだけ長生きできるかというのは本当に感染した段階から準備をしていかなければいけないことなわけですね。だから、本当に切実な要求なんです。この点について、私はきちっと被害者の立場に立って考えて...全文を見る
○岩佐委員 HIV感染者の被害者本人が、昨日の訴えで、遺族の気持ちを思いやって、二十代中ぐらいの青年ですけれども、本当に泣きながら訴えられたし、聞いている私たちもみんな泣いてしまったわけですけれども、HIV感染の告知を受けたとき、御本人は泣かなかった。だけれども、親は日ごろは涙を...全文を見る
○岩佐委員 次に、ミドリ十字の問題です。  ミドリ十字のアメリカの子会社、アルファ製薬の元社長、トーマス・ドリース氏が八二年十一月のCDC報告を本社に流し続けた、製剤にエイズ警告のラベルを添付する、そういうことまでこのアルファという子会社が検討していた、こういうことが幾つかの新...全文を見る
○岩佐委員 実は、この五月三十日付でエイズについて大変だという認識を持っていたミドリ十字なんですけれども、その後七月になると、同じ須山さんの名前で、「日本は血漿分画製剤は米国からの輸入に依存しているが、エイズの日本上陸・発症の可能性は皆無に近い」という社員教育用の文書を流している...全文を見る
○岩佐委員 それで、この間、郡司ファイルが公表されて、その中で七月四日付のメモが七月十一日になって百八十度の転換をするということで、どうしてそうなったのか、これはみんなが疑問に思っているし、大臣もその点は疑問に思うという答弁がありました。  今回、このミドリ十字の五月三十日付の...全文を見る
○岩佐委員 私は、製薬企業が早くから血液製剤によるHIV感染の危険性を知りながら非加熱製剤の販売を続けていたその責任は非常に重いと思うのですね。それから、非加熱製剤から加熱製剤に切りかわった後、非加熱製剤の販売量がふえる、こういう点でも本当に許しがたい、そういうふうに思います。 ...全文を見る
○岩佐委員 その八三年の三月に、元薬務局長経験の松下廉蔵さんがミドリ十字の社長に就任をしておられます。そして同じ三月に、薬務局出身の小玉知己さんがこのミドリ十字の副社長に就任をされておられます。まさに、薬務局とミドリ十字というのは非常に深い関係にあるわけです。私たちは、そういう点...全文を見る
○岩佐委員 その辺はしっかりと検討していただきたいと思います。  それで、大臣に申し上げたいのですけれども、郡司ファイル以外の八冊がまだ公表されていません。薬務局関係が三冊で、公衆衛生局関係が五冊ですか、そういう八冊を、あれこれいじらないで、中間報告だとか最終報告だとか厚生省の...全文を見る
○岩佐委員 生資料を含めて、その提出を含めて、私は、厚生委員会としても、できれば小委員会の設置を初め、この問題について幕引きをしないで、ちゃんと真相究明して、薬害根絶のために取り組むということでやっていく必要があるというふうに思っています。そのことを申し上げまして、私の質問を終わ...全文を見る
03月25日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第6号
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○岩佐委員 まず、人骨問題について伺いたいと思います。  今から七年前の一九八九年七月二十二日、新宿区戸山町の国立予防衛生研究所の現在の所在地である旧陸軍軍医学校跡地から、百体を超える人骨が発見されています。この軍医学校の一画には、細菌兵器の研究開発部隊である七三一部隊の司令部...全文を見る
○岩佐委員 大臣に、時間がありませんので、三点について検討をお願いしたいと思います。  もう七年もたっているわけですけれども、今お話があったように、まだ調査結果がきちんと出ていないわけです。最近まで、予防研究所の歴代所長、副所長の多くが軍医学校や七三一部隊関係者で長年占められて...全文を見る
○岩佐委員 大臣九二年二月に、大臣は調査をいたしますということで答弁をされて、もう九六年ですから四年になるわけですね。鋭意調査をしておりましてという段階ではないと思います。  それで、毎年毎年、新宿区はこの骨についてもう焼却をするという予算を計上しているわけです。この問題がうや...全文を見る
○岩佐委員 それでは、大臣、非常にみんなが心配しているのは、うやむやのうちに焼却をしてしまうということがないようにという心配を非常にしているわけですね。そういうことだけは、その焼却という結論だけは急がない、こういう約束はされますか。その点、いかがですか。
○岩佐委員 時間もありませんので、次に、らい予防法の廃止に関する質疑に入りたいと思います。  そもそもの立法から九十年経過しました。現行法制定からも四十三年がたちます。この間、肉親とも引き裂かれ、実家に帰るごとはおろか、肉親の葬儀に立ち会うこともできず、社会から一切隔離され、ハ...全文を見る
○岩佐委員 患者さんの命がけの闘い、人権を、それこそ人間の復権をかけた闘いについてどうお感じになっておられますか。
○岩佐委員 そういう意味でも、私は、全患協の皆さんの九項目の要望に本当に誠意を持って対応していくべきだというふうに思います。  先ほどもちょっと議論にあったのですが、引き続き療養所での生活を希望する人たちが地域で差別・偏見にさらされることのないよう万全を期すことはもちろんですけ...全文を見る
○岩佐委員 一九六五年ごろまでは、結婚の条件に断種や中絶が強制されてきました。六五年以前のハンセン病を理由とした不妊手術を伺いたいと思います。
○岩佐委員 九州弁護士会連合会人権擁護に関する協議会らい予防法廃止問題調査委員会は、一月に九州・沖縄地区のハンセン病療養所の方々のアンケート調査を行っているのですけれども、その中で、男子のいわゆる優生手術が在園男性の約四割に対して行われたということです。  先ほどからもこの議論...全文を見る
○岩佐委員 九十年余り、およそ一世紀にわたってつくり出された差別・偏見というのは容易に消すことはできないものです。全国を飛び回っている全患協の幹部の方も、自分のふるさとにだけは帰れない、あるいは実母の葬儀に参加できない、それから、先ほどの九州のアンケートですけれども、いまだに偽名...全文を見る
○岩佐委員 時間がなくなってしまったのですけれども、最後に、年金問題について二点だけ伺いたいと思います。  まず第一点目ですが、百三十一国会の国民年金法等の一部を改正する法律の採決に当たりまして、「無年金である障害者の所得保障については、福祉的措置による対応を含め検討する」とい...全文を見る
○岩佐委員 大臣、今答弁がありましたように、事務方とすればあれこれ考えて、結局、障害がいっぱい次々出てきてできないということになるわけですね。あの決議から一年半がもう経過をしている。ところが、あれこれ議論はするけれども、検討は進んでいないということですね。障害者が自立して生活でき...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
04月10日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第8号
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○岩佐委員 まず最初に、私も医療用食品につきまして質問をしたいと思います。  まず公正取引委員会の方から、昨日公表されました、日本医療食協会及び日清医療食品株式会社に対する勧告等について御説明をいただきたいと思います。
○岩佐委員 私は、今回の公正取引委員会の排除勧告等によって、公益法人が特定の業者と一緒になって法に違反してまで利益をむさぼるという驚くべき実態が明らかになったと思います。天下りが問題になっていますけれども、厚生省児童家庭局出身の協会理事長の年間の給与が五千万円、やはり厚生省出身の...全文を見る
○岩佐委員 もう一点伺いたいのですが、公正取引委員会は、病院給食の受託分野における警告を日清に対して出しました。その中身は、日清が、医療機関に対し、一定の期間、同社に継続して給食業務を請け負わせる、そういう条件と引きかえに、正常な商慣習に照らして不当な利益を提供していた疑いが認め...全文を見る
○岩佐委員 次に、国立病院の再編成特別措置法について伺いたいと思います。  資産譲渡後の後利用ですけれども、これについて、「医療機関と一体として」というふうになっていますけれども、医療機関としてはどの程度の、つまり稼働病床数などですけれども、どの程度のものを考えておられるのか。...全文を見る
○岩佐委員 今の説明で言うと、結局、後利用が本当に確保できるのかどうか、そういう点では確保できないと言わざるを得ないし、減額譲渡の対象に医療法人まで入る、そういうことになると、結局、国が地域医療から手を引くために、なりふり構わず国民の共有財産である国立病院・療養所を処分しようとし...全文を見る
○岩佐委員 そこの議論はあるのですけれども、具体的な問題について幾つか伺いたいと思います。  国立大蔵病院と国立小児病院を統合して国立成育医療センターを建設することになっています。この東京の世田谷、狛江の地域医療圏は千二百を超える病床不足地域となっています。自治体及び住民は、小...全文を見る
○岩佐委員 その問題について、この法律を制定するときに、統合までに地元合意を本当に得るようにしていくということがきちっと言われてきているわけですね。ですからそういう意味で、ちゃんと地元合意を大前提にしてこの問題を進めていくべきだ。  この地域では、例えば成育医療センターはいいと...全文を見る
○岩佐委員 最後に一問伺いたいのですが、労働条件の問題についてです。  労働条件の問題につきましては、職員団体と必要な事項におきましては交渉も行い、話し合いの中で理解を求めつつ進めてまいりたい、現在働いておられる職員につきましては、その雇用の確保について十分配慮してまいると答弁...全文を見る
○岩佐委員 国立病院・療養所は結核等の感染症の治療で大きな役割を果たしてきましたし、先ほどから指摘があるように、難病、重症心身障害児・者の医療あるいは離島・僻地医療では大きな役割を果たしてきました。国立病院は、発足当初、日本の総病床数に占める割合は三〇%でしたけれども、今日では約...全文を見る
○岩佐委員 私は、日本共産党を代表して、国立病院等の再編成に伴う特別措置に関する法律の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。  この十年間、国立医療機関の統廃合、移譲が計画どおり進んでいません。これは、国立医療機関は地域医療から撤退し、高度・専門医療に特化するという政府...全文を見る
04月12日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第9号
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○岩佐委員 きょうは、参考人の皆様には、本当に遠くからあるいは健康が大変な中、御出席をいただきましてありがとうございました。先ほどから大変貴重な御意見をたくさんいただきました。  私どもも、この問題について、まさに製薬企業と行政が癒着をしている、そういうことから起こっている構造...全文を見る
○岩佐委員 先ほど川田龍平さんから、被害をのろうのではなく被害を乗り越えてほしいと母に言われた、平和や人権があって初めて人は楽しく生きられる、真相の解明がどうしても必要だというふうに言われました。  それから岩崎さんから、一番つらかったことという問いに対して、息子に告知できない...全文を見る
○岩佐委員 済みません。時間がなくてすべての皆さんに聞くことができませんでしたけれども、また別の機会にでも、こういう機会があればというふうに思います。  どうもありがとうございました。
04月17日第136回国会 衆議院 環境委員会 第5号
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○岩佐委員 今回の法改正では、本来なら汚染物質の排出量を大幅にとらえていく、あるいは排出の規制を強化をしていく、そういうことが求められていると思います。  ですけれども、実際、先ほどから伺っておりますと、環境庁が健康被害の可能性があるとして選定した二百八十四物質のうち、基準を定...全文を見る
○岩佐委員 聞くところによると、九物質とかなんとかという話があるわけですけれども、それでは到底間に合わないというふうに思いますので、早急に作業していただきたいと思います。  発がん性物質については、健康への影響を未然に防止するという観点から規制措置をとるべきです。とりわけ、ごみ...全文を見る
○岩佐委員 もう何回も何回もこの委員会で取り上げられている問題ですので、しっかり取り組んでいただきたいというふうに思います。  川崎市の九四年度の大気汚染測定結果によりますと、二酸化硫黄が七九年度以来十六年ぶりに環境基準の〇・一ppmを上回りました。これは、日本鋼管などの工場が...全文を見る
○岩佐委員 この件については必ずしも工場じゃないかもしれないという可能性があるわけですね。港の近くであれば船の問題もあるかもしれない。船は確かにC重油をたいているわけですから、硫黄酸化物が非常に出るということは可能性があるわけで、そういうところにも着目をしながら、この原因究明をき...全文を見る
○岩佐委員 川崎市の例では、一時間値が〇・二ppm以上の大気の汚染状態が三時間継続をするという緊急時の環境基準には達しませんでした。しかし、依然として高い濃度の硫黄酸化物の排出であるわけです。  今回の改正案では、硫黄酸化物に係るばい煙減少計画の届け出義務の廃止、勧告の削除を行...全文を見る
○岩佐委員 環境問題というのは何が起こるかわからないわけですから、事業者の負担を軽減するということで規制緩和を安易に行うべきではないというふうに私は思っております。この点での後退がないようにきちんと対応していただきたいと思います。  次に、大気汚染で一層深刻になっているのがNO...全文を見る
○岩佐委員 大臣もよく御存じだと思いますけれども、結局、今大都市地域で一番問題になっているのは移動発生源による被害なんですね。それはNOxであり、それから浮遊粒子状物質なんですね。  私も住んでいるところが結構交差点に近いところです。毎朝洗濯物を干して国会に出かけてくるわけです...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
04月17日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第10号
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○岩佐委員 厚生省全体の定数状況を見ますと、七五年に七万九百名だった職員ですが、九五年度末には七万五千九百六十三名と実質五千六十三名増員になっております。ところが、七つの試験研究機関の定員を見ますと、七五年に千百六十二名おられた人たちが九五年度末には九百四十二名と二百二十名も削減...全文を見る
○岩佐委員 総定数枠の九百四十二名に社会保障研究所を取り込む、そればかりではなくて、国立衛生院で十名、予防研究所で八名、ハンセン研究所で一名、衛生試験所で一名削減をする、そういうことから見て、今回の統廃合というのは大変研究機能の低下をしてしまうのではないかという危惧を持たざるを得...全文を見る
○岩佐委員 社会保障研究所の設立当初、厚生省は、特殊法人として設立する理由に、基礎的な調査研究を行う学問的性格の強い研究機関で、独立性の強い、中立性を保つ必要があり、附属機関となると指揮命令系統で運営されるので特殊法人とするという趣旨の理由を述べています。今回廃止するのはこの理念...全文を見る
○岩佐委員 大臣にお伺いをしたいのですが、研究機関において研究者が学問的に中立的立場から研究を進めるということは当然だと思います。学問的研究の立場に立って、例えば諸政策について検証する、あるいは批判的な立場に立っての検討もあってしかるべきだと思います。自由濶達でなければ研究は進み...全文を見る
○岩佐委員 社会保障研究所の職員の賃金の問題ですけれども、職員によってかなり下がるという方がいらっしゃるようです。今回の統廃合は、職員の意向と全く関係なく、政府の都合で一方的に進められるわけですから、労働条件の後退というのは基本的には許されないと思います。特に職員の賃金について、...全文を見る
○岩佐委員 生命や健康にかかわる、例えば、たばことがんの因果関係とか、アルコールと妊娠中の女性あるいは未成年者に及ぼす影響、あるいは難病の解明と治療のあり方、アトピーの原因の究明、食品添加物、抗生物質や農薬の健康への影響、大気汚染が与える健康影響等々、国民が切実に望んでいる問題の...全文を見る
○岩佐委員 時間が参りましたので終わりたいと思いますけれども、今の答弁で本当にそうなるというふうにどうも思えない節があります。そういう点を指摘して、質問を終わりたいと思います。
○岩佐委員 私は、日本共産党を代表して、社会保障研究所の解散に関する法律案に対する反対討論を行います。  本法律案は、実質、社会保障研究所の定数二十三名の削減を前提とした統合になっていることです。  今回廃止される社会保障研究所の定数二十三名は、そっくり七試験研究機関の総定数...全文を見る
04月19日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第11号
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○岩佐委員 エイズ研究班の設置目的につきまして、再度確認をさせていただきたいと思います。  薬務局に設置をしたということは、エイズに関連して血液製剤の取り扱いをどうするか、そういうことを中心に議論するからであって、もしエイズ患者の認定だとかあるいは疾病対策、そういうことを中心に...全文を見る
○岩佐委員 先ほどからまた議論になっております七月の四日付の文書でございます。藤崎さんが書かれたという文書ですけれども、このとおりの方針でいけば、現在のような被害が起こらなかったというふうに思います。その点について参考人はどう考えられるのか、伺いたいと思います。
○岩佐委員 七月十一日の薬務局の文書ですけれども、これは七月十八日のエイズ研究班の会議に臨むに当たっての血液製剤の取り扱いに関する問題点と対応を整理をしたものというふうに理解をしますけれども、これが薬務局三役にレクをした資料というふうになっていますが、これが最終的に薬務局の方針に...全文を見る
○岩佐委員 「AIDS研究班第二回班会議議事次第」、これは七月十八日に開かれたものですけれども、薬務局から出されている局内レク用、それから保健医療局からも出されているのですが、局内レク用とそれから保健医療局から出ているものは議事次第が同じなんです。それで、参考人のファイルから出て...全文を見る
○岩佐委員 私は非常に問題だと思うのですね。七月四日の文書から十一日に、これはもう明らかに方針の大転換が行われているというふうに思うのですね。しかも、その七月十八日のエイズ研究班の議事次第から、本来やらなければいけない「血液製剤の取り扱い」が消えてしまっている。大問題ですね。 ...全文を見る
○岩佐委員 それで、その七月十一日の文書ですけれども、「薬事法上の手続きでは、可及的速やかに処理しても本年十一月頃になってしまう。」というふうに書いてあるわけですけれども、これは薬の剤型変更、いわゆる一変ということを念頭に置いての文章だと考えるのが普通だと思うのですけれども、その...全文を見る
○岩佐委員 これもきちっと答えられないわけですね。  ちょっと時間急ぎますが、スピラ博士との会合が、この間、松田参考人は、学者の側からセットしたことはない、これは役所、行政の側からのセットだというふうに言っておられますけれども、その点についてはどうですか。
○岩佐委員 八月の二十九日というと非常に重要な時期ですよね。そういう重要な時期に重要な会合が行われて、そのことについて記憶していないとか、これも肝心なところについて、伺いたいところについて厚生省の課長が記憶していない。これも本当におかしな話だと思うのですね。  この場で、帝京大...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
○岩佐委員 先ほど同僚議員の質問に対しまして、八三年のエイズ研究班の設置前に、参考人の患者さんの中にエイズの患者さんがおられるということを厚生省に伝えられたかどうかという問いに対して、正式にはありませんというお答えでした。正式にはないということは、非公式に何かそういう答えをされた...全文を見る
○岩佐委員 そうしますと、エイズ研究班の設置の前に、参考人はエイズ患者の問題について何か厚生省にインフォメーションを与えるようなものがあったということになるのでしょうか。
○岩佐委員 先ほど議論がありましたことについてなのですけれども、八月十四日の血友病患者さんの集まりでの発言に関連してなのですが、参考人は、六月の十八日の読売新聞では、このエイズの問題について、「私としては、もう居ても立ってもいられない」という思いだということを言っておられます。こ...全文を見る
○岩佐委員 これは先ほどちょっと郡司参考人に確かめたいと思っていたのですけれども、できなかったものですから伺いたいと思いますけれども、スピラ博士にお会いになったのが八三年八月の二十九日ですね。そのときに、アメリカからもう一人出席をされていた方がおられるのじゃないでしょうか。ローレ...全文を見る
○岩佐委員 それから、ギャロ博士に検体を送られました。この検体は何件送られたのでしょうか、正確な数字を教えていただきたいと思います。
○岩佐委員 そのうち、亡くなられた方の例も入っていたのでしょうか。
○岩佐委員 何名入っていましたか。
○岩佐委員 何人になりますか。
○岩佐委員 この結果について、厚生省に届けられたということを伺いました。届けたというのは、何か書類を届けたということを言われましたね、ギャロ博士のデータについて。それはどこに届けたのか。薬務局だったのか、保健医療局だったのか。つまり、この間、一昨日の場合、郡司さんという言葉も言わ...全文を見る
○岩佐委員 鳥取大の栗村教授に、先ほども話がありました、資料を提供されたということでしたけれども、直接栗村教授から参考人のところに資料を要求されたのか、それとも厚生省を経由してその資料を渡したのか、その点はいかがですか。
○岩佐委員 それで、私は、抗体陽性二十三件のうち、少なくとも先ほどお答えがありました二例については、亡くなっておられるという方の症例ですね、そうした場合に、エイズ研究班の班長ではないということで私はどうすることもできなかったというふうに言われましたけれども、八四年の五月にエイズウ...全文を見る
○岩佐委員 先ほど、この結果を知って愕然としたという発言をされました。  それで、非常に重大な結果だったわけですから、私は、一番この利害関係にあるのは患者さんだと思うのですね。それは参考人は愕然とする、それはもう患者さんはもっと大きな衝撃を受けるし、そのときに発表してちゃんと手...全文を見る
○岩佐委員 そうではなくて、非加熱製剤を投与する、注射をする、そういうことについてやめられたのか、やめられなかったのかということについて端的に伺いたいと思います。
○岩佐委員 最後になりますが、一昨日、安部氏と藤崎氏が第三回のエイズ研究班の会議で激しく議論をしたというようなことが、松田参考人からお話がありました。どういうことで激しい議論をされたのか、御記憶はありますか。
○岩佐委員 これで終わりますけれども、課長補佐ですから、通常では考えられないことです。ですけれども、そういう非常に特異なことが起こったときには、人々の記憶に鮮明に残るのですね。それで、そういうことが起こったということは、これは、人の命にかかわる重大な、本当に路線上の問題について議...全文を見る
05月08日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第13号
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○岩佐委員 まず、参考人にお伺いしたいのですが、血液製剤によるエイズ伝播の可能性について参考人が知ったのはいりごろだったのでしょうか。
○岩佐委員 本の中でこんなふうな紹介があるのですね。研究班の発足する三カ月前の三月下旬、WHOウイルス肝炎センター長の西岡氏から大封筒を受け取った、開封すると「AIDS」とタイトルのついた原稿のコピーが入っていた、そのコピーを読みながら、これはこっちにもいずれ響いてくるなと思った...全文を見る
○岩佐委員 血液製剤小委員会の委員になってほしいという話について、どなたからお話があったのか、また、それを引き受けられるときにどのような役割が求められていると考えられ、そして、どういうふうにしようという決意を持って臨まれたのか、その辺について伺いたいと思います。
○岩佐委員 小委員会で報告書が出されているわけですけれども、この報告書を書くに当たって、先ほど、風間委員長から二回ぐらい相談があったという話があったわけですけれども、どのようにかかわられたのかということと、それから、この報告書とは別に、参考人自身が研究報告書というものを書かれてお...全文を見る
○岩佐委員 この参考人の報告書の中で、「AIDSが血液製剤の輸注によって感染し得る可能性は、血液事業の関係者にとっては黙視し得ない問題である。」冒頭、そう述べておられます。  委員会の中でこのような立場に立って主張をされたのかどうか、どのような主張をされたのか、改めて伺いたいと...全文を見る
○岩佐委員 同じ小委員の安田氏が、日赤の採血血液からの第Ⅷ因子の利用が全く顧みられないのは残念として、「国内自給にはクリオの利用に限らず、日赤の献血血液を原料とした濃縮第Ⅷ因子製剤の製造までを含め対策を立てるべき」と風間小委員長に意見具申をしておりますけれども、これができませんで...全文を見る
○岩佐委員 最後になりますけれども、参考人が研究報告書で危惧をされたように、原料血漿のほとんどをアメリカからの輸入に頼る状況が血友病患者のHIV感染の悲惨な事態を招いたことは明らかだと思います。厚生省を初め血液の専門機関である日赤などがもっと国内献血で自給する体制をとるべきだった...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
○岩佐委員 参考人は、一九八三年のエイズ研究班から始まって一九九四年の国際エイズ会議組織委員長の任まで十一年間、途切れることなく厚生省のエイズ関係の各種委員会の委員、委員長を歴任されておられます。  参考人と日本のエイズ行政とのかかわりは、厚生省の担当課長のだれよりも長いと思い...全文を見る
○岩佐委員 ここに「NHKスペシャル エイズ危機」という本がございます。これは参考人が監修された本でございます。  この本の最初の文章を参考人は書かれておられます。この中で、「日本では、エイズ患者の第一例は一九八四年に報告された。」そのように記載をされています。これは御記憶だと...全文を見る
○岩佐委員 ちょっと委員長、これを参考人にお渡しいただきたいのですが。  古い本と言われましたが、この本の発行は九二年七月二十四日第一刷です。この手元にありますのは三刷で、十月三十日のものでございます。ですから、そういう古い本ではございません。  それで、今言われたように、恐...全文を見る
○岩佐委員 新しい本ですね。古い話ではありませんね。それで、一九八四年、第一例が報告されたというふうに記載されていますね。
○岩佐委員 私は、なぜ参考人がこの本の中で八五年三月のみずから発表された同性愛者の患者を第一号、第一例と記載しなかったのか、これは疑問だし、矛盾だというふうに思うのですね。  先ほどからも、第一号、第二号、どうでもいいのだというふうなことを繰り返し参考人は言っておられるわけです...全文を見る
○岩佐委員 要するに、第一号患者というのは典型例ではなかったというふうに言わなければならないと思うのですね。要するに、エイズ症例に載せるほどの人ではなかった、研究のあるいは学習の材料になるような、そういう症例ではなかったということじゃないのですか。それで、先ほど、スピラ博士の、C...全文を見る
○岩佐委員 参考人は、輸血後感染症に関する研究班、いわゆる日沼研究班の班員であったわけですね。その研究班の中に、エイズに関する研究者グループ、つまりエイズ分科会というのがあったわけですね、俗称エイズ分科会。  このエイズ分科会には、栗村教授、北村教授それから参考人、この三人が属...全文を見る
○岩佐委員 これも非常に重要な問題なんですね。この間、安部参考人に伺ったら、ギャロ博士のデータというのは、亡くなられた帝京大の二症例が入っているということなんですね。このデータがちゃんと知らされていれば、その後の対応もやはり変わっていたと思うのですね。ところが、この大事な問題につ...全文を見る
○岩佐委員 疑惑を持つのは勝手と言われますけれども、肝心なところがわからないし、言っていただけない、そのことが問題なんですね。私は、もっともっとこの問題について解明していかなければいけないというふうに思います。その点を指摘をして、終わりたいと思います。
05月14日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第15号
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○岩佐委員 きょうは、松田参考人にはお忙しいところ御苦労さまでございます。  参考人は、参議院の質疑で、「最終的にエイズ研究班で帝京大症例を認定しなかったということに関しては、私は承服しがたい気持ちであったと思います。」と答えておられますが、第一号症例についてどう感じておられる...全文を見る
○岩佐委員 一九九二年出版の「NHKスペシャル エイズ危機」という本の中で、塩川氏は、「エイズ患者の第一例は一九八四年に報告された。」と記述をしています。この記述については、この間の委員会でお認めになりました。この問題をめぐって塩川氏は、「私は、帝京大学の症例につきまして、これは...全文を見る
○岩佐委員 「ギャロ博士からの結果は後ほど私も知るところになりまして、これほど多くの血友病患者がHIVに感染しているということを知って、非常に傑然としたことを覚えております。」と、参考人の参議院の厚生委員会小委員会での発言がありますけれども、いつ、どこでギャロ博士のデータについて...全文を見る
○岩佐委員 先ほど同僚議員とのやりとりの中で、十一月二十二日、京都で開かれた輸血後感染症研究班のエイズ分科会に安部氏のかわりとして参考人が出席をされた、それは恐らく厚生省がギャロ博士のデータを安部氏が持っているということを知っていたからであろうと言われました。非常にその御意見とい...全文を見る
○岩佐委員 そうすると、その会議では栗村報告はされたということですね。それで、帝京大症例について、その班の会議で改めて何かされたということではなくて、もう既に、みんな暗黙の了解というか、知っていたことだったのでしょうか。その辺はどうだったのでしょうか。
○岩佐委員 そうすると、栗村さんの新しい検査方法による二十二例中四例にも増して、ギャロ博士の四十八例中二十三例が抗体陽性だったという結果というのは、日本の血友病患者の約半数が血液製剤によりHIVに感染している、そういう可能性を示す重大なデータだったわけですね。にもかかわらず、厚生...全文を見る
○岩佐委員 終わります。ありがとうございました。
05月15日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第16号
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○岩佐委員 本日は、参考人の皆様にはお忙しい中、どうもありがとうございました。御苦労さまでした。この法律の改正案に絞って幾つかお伺いをさせていただきたいと思います。  まず、今回の改正案では、国鉄清算事業団とJR各社の支出額が、現行の制度間調整法に比べても千二百二十億円から八百...全文を見る
○岩佐委員 次に、ちょっと時間が迫っておりますので、二点についてまとめてお答えいただきたいと思うのです。お三人の方からお願いしたいと思います。  一つは、厚生年金保険料より低いNTT共済の保険料負担、これは統合するとすぐに引き上がる。ところがJRの場合には、年額七万円も高い保険...全文を見る
○岩佐委員 終わります。ありがとうございました。
○岩佐委員 日本鉄道共済が破綻した原因は、政府と国鉄の人員政策にあったと思います。戦中は四十五万人ぐらいであった人数が、戦後は失業対策もあり、六十一万人になりました。その後、十万人の首切りがあり、一九七五年ごろまでの二十五年間というのは四十五万人体制でした。その後、急激な人減らし...全文を見る
○岩佐委員 ところが、今回の改正案では、国鉄清算事業団とJR各社の支出額が、現行の制度間調整法に比べても千二百二十億円から八百七十六億円へと大幅に減額をされます。一方、各被用者年金からの支援額、これは六百六十億円から千六百億円へと二・五倍となります。つまり、労働者に負担を転嫁する...全文を見る
○岩佐委員 今回、日本鉄道共済を厚生年金に統合するに当たって、国鉄清算事業団とJR各社は積立金の不足部分についてだけ支出をするということになっているわけです。今説明があったようなぐあいです。  この積立金の算定ルールというのは、結局は持参金を少なくする、そういう算出方法を用いた...全文を見る
○岩佐委員 現に保険料は高くて給付は低いということが非常に大きな問題になっているわけですから、その点については、これはもう議論の余地のないところだというふうに思います。  先ほど申し上げた、年金について積立金の部分だけ見るということではなくて、当然物価スライドを伴う、そういう計...全文を見る
○岩佐委員 鉄道共済については、昭和六十一年四月以降職域年金部分を支給しないということになっていますけれども、当時の衆参両院の附帯決議では、「年金財政及び国鉄財政の動向等を見きわめ、設置することを将来検討する」というふうに言っているわけです。  NTT共済については厚生年金基金...全文を見る
○岩佐委員 そういう説明になると、援助を受けている間は未来永劫できないよという話になりかねないわけですけれども、そうなると附帯決議の趣旨に反すると思うのですね。  現在、積立金は約三千四百億円あります。そのうち、独自給付部分引き当て分として三百億円確保をして、そして六十歳前給付...全文を見る
○岩佐委員 その点について、毎年ということですけれども、これは検討していくことができる、そういう問題ではないかというふうに思うのですね。まるっきり検討できないという話ではないというふうに思います。  国とかあるいはJR当局がこれを支出して職域年金部分を支給していく、前向きにきち...全文を見る
○岩佐委員 私は、JRとか国が負担をするという点について、もっと真剣に現場で働く人たちあるいは年金受給者の立場に立って考えるべきであるということでいうと、今の説明ではなかなか納得がいかない。やはりもっと努力をすべきであるというふうに思います。  時間も限られてきていますので、女...全文を見る
○岩佐委員 もう一つの問題ですけれども、勧告が指摘をしているように、「賃金格差など社会の実態が社会保障の給付水準に反映される」ということも、両性の平等という原則から問題となります。賃金水準の格差のほか、勤務年数の男女格差があります。育児、老人や病人の世話、介護、家事などが女性の就...全文を見る
○岩佐委員 女性の年金権については、やはり女性が自立してひとりで暮らしていけるということが非常に重要です。現実には賃金差別だとか就業上のいろいろな障害というのがあるわけですから、早急にこうした具体的な問題について、フランスでは現にやれているわけですから、日本でも検討して実行に移し...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
05月17日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第17号
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○岩佐委員 総理が運輸大臣のときに国鉄の分一割・民営化を進めました。六十年には三十万人いた職員が、六十二年の民営化直前には十九万九千人に削減をされました。その結果、国鉄で働く労働者が、雇用や労働条件で多くの犠牲を払わされることになりました。何の責任もない労働者が、戦前の満州鉄道の...全文を見る
○岩佐委員 国鉄の赤字について労働者の責任を追及されましたけれども、私はそれは……(橋本内閣総理大臣「そうじゃない、スト権スト」と呼ぶ)スト権ストということを言われましたけれども、労働者がみずからの生活の向上、権利を求めてそういう行動を行うということが、当時の国鉄の赤字を招いたと...全文を見る
○岩佐委員 先ほどの議論で、国民負担をできるだけ少なくするために鋭意努力をしていく、総理もそういう答弁を繰り返されましたけれども、これはもう聞いている人たちにはさっぱりわからないですね。国民にとってはどうしようとするのかというのは全くわからないということで、本当に無責任だというふ...全文を見る
○岩佐委員 次に、先ほど女性の年金権、少し議論がありましたけれども、年金権について一昨日、当委員会で菅大臣には質問申し上げたのですけれども、二点について伺いたいと思います。  民法が改正された場合、五年間の別居で離婚が認められるようになりますと、遺族年金との関連で複雑な問題が生...全文を見る
○岩佐委員 せっかくの機会でございますので、企業献金についてちょっと伺いたいと思います。  この間、住専問題でも薬害エイズでも、官僚と業界及び政治家の癒着の構造が大きな問題になっています。総理御自身、入院給食有料化が実現した直後に日本メディカル給食政治連盟から百万円の献金を受け...全文を見る
○岩佐委員 はい。  それから、あともう一つは、天下りの問題について議論がいろいろされておりますけれども、天下りの問題についてぜひ積極的に取り組んでいただきたい、この二点。
○岩佐委員 終わります。
○岩佐委員 昭和六十年に三十万七千人いた国鉄職員が、分割・民営化によって六十二年には十九万九千人へと大幅に減らされました。それ以降十九万人体制で今推移をしてきているわけです。この減員が鉄道共済の破綻の大きな要因となっていることは明らかです。  職員の大幅削減は、十歳遡及すること...全文を見る
○岩佐委員 この間からこの問題については議論をしてきておりますので、これ以上もうやるつもりはないのですけれども、でも、全体として考えて、国鉄の財政を赤字にしてきたのは、結局は、モータリゼーションとかいろいろ言いますけれども、国鉄自身にだって大規模な投資だとか、後のことを考えないそ...全文を見る
○岩佐委員 平成二年には千九百六十八件だった運転阻害件数が平成六年には二千四百七十件にふえている。事故には至らないけれども運行上支障を来している、そういう運転阻害件数がふえているわけですね。また無人駅は、今のお話で全体の五三%を無人駅が占めているわけです。地域的に見ると、北海道な...全文を見る
○岩佐委員 人減らし合理化で駅が過疎になっていく、スラム化していく、そういうことがないようにきちっとやっていっていただきたいというふうに思います。  次に、鉄道共済が厚生年金に統合されることによって、従来共済として行ってきた貯金、貸付制度についてはどうなるんでしょうか。
○岩佐委員 鉄道共済として運営してきた保養施設、五十二カ所あるということですけれども、これは健保組合に引き継ぐけれども十六カ所に減らすというようです。また、JRとしては独自の活用も考えるということで検討中のようですけれども、いずれにしても、福祉事業の面で労働者が不利益になるという...全文を見る
○岩佐委員 国鉄職員の削減に当たって、多くの職員が清算事業団に移されました。さらに、事業団を解雇され、現在も係争中の千四十七名の労働者がいるわけです。これは先ほどからずっと言ってきていることですが、現在、その年金及び医療保険はどうなっているのでしょうか。それが決着がついた場合には...全文を見る
○岩佐委員 約三十年前にある事業所を不当解雇されて、裁判で争ってきた労働者がいます。地裁では解雇無効の判決が出されて、それ以降、賃金が支払われ、厚生年金保険料も納付をしてきたわけです。ところが、高裁、最高裁で逆転判決となって、会社が掛金を引き揚げてしまいました。そのため、さかのぼ...全文を見る
○岩佐委員 そういう原則にのっとって、こういう無年金者が起きないようにきちっと対応をしていっていただきたいというふうに、再度申し上げておきたいと思います。  次に、平成七年度の四千百五十億円の厚生年金への国庫負担の繰り延べに続きまして、平成八年度もまた八千億円繰り延べをしようと...全文を見る
○岩佐委員 昭和六十一年度から平成元年に行われた厚生年金の国庫負担の繰り延べで、返済見合い財源一兆五千億円を厚生保険特別会計に繰り入れて、完全に返済した形になっていません。なぜこのような変則的な形になっているのでしょうか。
○岩佐委員 つまり、借りたものを返した形にして、その利子を運用しているということになるのだと思うのです。その運用益を老人保健等に使っているからいいじゃないか、こういう話のように聞こえるわけですけれども、いずれにしても年間八百五十億円、それが八年分になって六千八百億円既に使っている...全文を見る
○岩佐委員 大臣、聞いていただいていておわかりいただけると思うのですけれども、要するに借りたものはやはりちゃんと返す、返してそこでちゃんとつじつまを合わせてやっていかなければ、基礎年金の国庫負担分を二分の一めどに早く引き上げようというようなことからいっても、片一方、国庫負担を取り...全文を見る
○岩佐委員 ぜひ切り離すなら切り離すでそちらはきちっとやっていただきたいと思いますし、それから、国民によくわからないようなお金をどんどん借りていくというような形、これは好ましくありませんので、きちっとけじめはっけていただきたいということを申し上げて、質問を終わりたいと思います。
05月21日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第18号
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○岩佐委員 今、血友病のエイズ感染させられた患者の皆さん、五日に一人亡くなる、そういう状況にあります。エイズに感染をしたということは、死を感染させられたということと同じなんです。  参考人が委員長を務めた血液製剤小委員会が、危険な輸入血液製剤の使用をやめる、安全なクリオ等の製剤...全文を見る
○岩佐委員 当時は情報が不十分だったということのようですけれども、しかし、エイズに感染するということは死を感染させられることなんだ、非常に大変な事態だ、だから、エイズ研究班もできたし、血液製剤小委員会もつくられていくわけですね。そういう経過をたどっている。だからこそ、さまざまな場...全文を見る
○岩佐委員 小委員会についてですが、徳永参考人は、前回のこの委員会で、だれが考えましても、議論をしていけばクリオでなければつじつまが合わなくなるということは明らかでございますから、そういう趣旨での話に終始したが、最終的な文章はかなりニュアンスとしては違ってきているという印象を持っ...全文を見る
○岩佐委員 事実がそういうふうに物語っているような気がしますけれども。  国際会議での発言が先ほどからありました。国際会議では議論があった、しかし、現在の治療法を変える必要がない、そういう結論が、例えば小委員長としての活動、最終報告等に影響があったというふうにおっしゃられたと思...全文を見る
○岩佐委員 いずれにしても、いろいろな議論があった会議であっただろうというふうに思うのですけれども、最終的には、結論部分だけが安部氏によって日本のエイズ研究班で報告をされた。  つまり、いろいろ議論があったけれども、最終そうなったということではなくて、最初からしゃんしゃんとその...全文を見る
○岩佐委員 先ほど参考人は、旅費をメーカーからもらって、それで出席をするということはめったにないことだというふうに言われました。  めったにないことが、この重要な血液製剤をどうするのかというような、あるいはエイズの患者の認定をどうするか、本当にそういう重要な議論がされている最中...全文を見る
○岩佐委員 済みません。ちょっと時間が来ているのですが、そうじゃなく、委員長として引き受けられたということについて適正だったかどうかということを伺っているのです。  メーカーからお金をもらって国際会議まで行っているわけですね。その方がメーカーの利害にかかわるような問題を討論する...全文を見る
○岩佐委員 これで終わりたいと思いますが、別になるわけないというふうなことを指摘して、終わりたいと思います。
05月24日第136回国会 衆議院 環境委員会 第7号
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○岩佐委員 今回の法改正は、有害物質で汚染された地下水が人の健康を損なうおそれがあるため、汚染された地下水を浄化するためのものですけれども、地下水汚染の広がりというのは非常に深刻であって、今回の措置の決定というのは遅きに失したと言わなければならないというふうに思っています。それだ...全文を見る
○岩佐委員 九四年五月に公表されました総務庁行政監察結果報告によりますと、調査した五十六地区のうち汚染源を特定するための調査を実施したものが二十八地区、そのうち汚染源が特定できたものが六地区、推定できたものが十四地区、不明としたものが八地区となっています。一方、調査を実施していな...全文を見る
○岩佐委員 要するに、適用するものは、ずっと地方公共団体が積み上げてみないとわからない、実効性が上がっていくかどうかということについても今のところはっきり言えないということのようですけれども、それだと本当に実効性があるものになるのかどうか。普通だと、千百五十一カ所のうち今は二百カ...全文を見る
○岩佐委員 環境庁の全国名水百選に選定をされています秦野盆地湧水群を持つ秦野市、これまた神奈川県の話で恐縮ですけれども、全国に先駆けて秦野市地下水汚染の防止及び浄化に関する条例をつくって、地質の調査、浄化対策に取り組んでいます。これまで百三十一社の事業所について調査をして、六十三...全文を見る
○岩佐委員 中央環境審議会の諮問及び答申の中でも留意事項として指摘されている点ですので、なお一層努力をしていただきたいというふうに思います。  秦野市の場合、六十三社の事業所で汚染反応が確認をされ、六十三社の事業所が調査、浄化事業を行うということになるわけですけれども、その負担...全文を見る
○岩佐委員 次に、有害物質によります水質汚濁に関連をしまして、廃棄物処理施設によるダイオキシンの水質汚染問題について伺いたいと思います。  環境庁の「陸水系の汚染防止に関する総合研究」九四年版に掲載をされました厚生省国立衛生試験所の「水域環境におけるダイオキシン等非意図的有害物...全文を見る
○岩佐委員 中流及び下流域では汚染源の一部が都市廃棄物焼却場由来であると推定できる、この調査報告書が総括のところでそういう指摘をしているわけですけれども、ここが非常に大きな問題だというふうに思っております。  この調査地点の、問題のところですが、谷戸川が流入する平井川と多摩川と...全文を見る
○岩佐委員 大臣、ダイオキシンというのは、別に天然自然に存在をするものではなくて、人間がつくり出したそういう物質です。それで、多摩川全域に広がっているということは非常に深刻な問題であるというふうに思います。ダイオキシンの問題について、日本は外国に比べて非常に甘いんじゃないかという...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
05月24日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第20号
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○岩佐委員 医薬品副作用被害救済基金は、薬害被害者の運動によって、昭和五十四年に医薬品副作用被害の迅速な救済を目的として設立をされました。その後、昭和六十二年の改正で研究振興業務が加わり、翌年には、HIV感染による健康被害の救済給付業務が加わったわけです。平成五年には、希少疾病用...全文を見る
○岩佐委員 薬害被害者の団体は、少しずつ既成事実を積み重ね組織を変質させてきている、断じて容認できない、こういう態度を表明しておられます。それは職員の配置を見ても明らかだと思います。  理事及び監事と総務部といういわゆる共通部門の二十四人を除いて職員数を見てみますと、救済給付関...全文を見る
○岩佐委員 先ほどの議論にありましたけれども、医薬品機構歴代役員名簿がございます。その大部分が厚生省と大蔵省の天下りによって占められています。歴代の理事長は、初代の非常勤の小澤氏を除いて、いずれも薬務局長経験者です。厚生省は医薬品機構を薬務局の一部あるいは分室ぐらいに考えているの...全文を見る
○岩佐委員 私は、正木氏について言えば、薬害エイズの問題で非常にその責任が問われる、そういう立場にあるのではないか、結果論としてそういうことになっているわけで、薬害被害者の救済という点から見るならば、例えば被害者の代表だとか、あるいは弁護士だとか学識経験者だとか、そういう方々をこ...全文を見る
○岩佐委員 医薬品機構というのは、役員を天下り官僚が占めているという点では、典型的な特殊法人であると思います。  理事長の給与ですけれども、年収で一千七百万円を超えています。前理事長の方の在任期間というのはわずか五年だったわけですけれども、その方の退職金というのは二千万円です。...全文を見る
○岩佐委員 他の特殊法人と比較をして大したことないよという話はちょっとやはりよくないので、一般の国民から見てどうなのかということが問題なのでして、こういう問題は本当にきちっとしていかなければいけないというふうに思います。ぜひきちっとしていっていただきたいと思います。  次に、今...全文を見る
○岩佐委員 その現在の厚生科学研究ですけれども、これについて、私、問題があるというふうに思っているのです。  研究者を人選する場合、役所の指定が七割、公募が三割、大半が指定になっています。しかも、補助金申請書の様式というのは定式であって、申請書だけでは、研究内容または研究者の優...全文を見る
○岩佐委員 時間がなくなりましたので二問あわせて伺いますので、まとめてお答えをいただきたいと思います。  一つは、塩川氏に配られた八七年度のエイズ調査研究については、六千五百六十二万円の補助金の配分はもとより、研究者の氏名もわからない。補助金が最終的にだれに幾ら配分され、どのよ...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
05月28日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第21号
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○岩佐委員 参考人は先ほど、アルファ社からのいろいろな情報について厚生省に知らせていたというふうな話がありましたけれども、八三年当時、参考人は、当時薬務局長でありました持永衆議院議員とどのぐらいお会いになったのか、あるいは郡司課長にもそうした情報を持って会いに行かれたのかどうか、...全文を見る
○岩佐委員 先ほどからも出ている文書ですけれども、ミドリ十字の須山、当時は副社長だったと思いますが、社長になられてから、八八年の九月二十七日付「財界」という雑誌で、アメリカで血液製剤によるエイズ感染の危険が報告されていたことについて、  その時は私はまだ研究所におりましたし、す...全文を見る
○岩佐委員 それで、そういう流れが一つあったわけですが、同じ須山さんの名前で「血液製剤とAIDS」という文書が作成をされています。これは八三年七月当時に作成をして八月に配布をしたということで、これは厚生省から私どもがそういう報告を受けていて、それは恐らくミドリ十字に確かめたという...全文を見る
○岩佐委員 「結論」として、「輸入血漿およびその製剤による日本でのAIDS発症はほとんど考えられない。」こういうものですから、危険性があるかもしれないといろいろずっと言ってきたけれども、それを完全に、ほとんど考えられないというふうに否定をするということですよね。  しかも、これ...全文を見る
○岩佐委員 実は、先ほどの最初の五月三十日付の須山さんの文書ですけれども、「一種の性病とも言われたが、最近(一九八二年頃)ではこれらと関係のないハイチからの移民や血友病患者にもみられるようになった。」それで、グループ別で血友病患者が十一人、うち八人死亡している、つまり死亡率が七三...全文を見る
○岩佐委員 そうすると、政治献金カルテルみたいなものですね。みんなで相談をして出せば安心だということになるのでしょうか。  ミドリ十字プロパーで出される政治献金と、それから協会を通じてあるいは政治団体にそれぞれ出していく政治献金の流れとあると思うのですけれども、そのプロパーの流...全文を見る
○岩佐委員 九四年が百八十六万円と減っているわけですから、何かやはり八三年というのはすごく多いなというふうに思うのですけれども、まあそれはそれとして……。  次に、非加熱製剤から加熱への変換ですけれども、アルファ社からの技術の導入、あるいは輸入を考えなかったのかどうか、その辺は...全文を見る
○岩佐委員 ヘプタンを使用しているということで、そのヘプタンというのは日本で使えないという、そういうものだったからこれはだめだった、あるいは輸入に関して、アルファ社の生産能力がなかったということで不可能だったというような指摘もあるのですけれども、その辺はどうでしたか。
○岩佐委員 八五年に入ってから、皆さんの報告でも、非加熱製剤七万本にも相当する原料を大量輸入したということですけれども、どうしてそうしたのか。非加熱製剤は他社はみんな廃棄処分にしたということなんですけれども、ミドリ十字だけはそうしないで、また乾燥加熱処理をしたということですけれど...全文を見る
○岩佐委員 それは後段の話ですね。前段は。何で大量に輸入したのですか。
○岩佐委員 その報告は厚生省に対してされているのですよね。通常よりもかなりの数量をミドリ十字として輸入しているということが報告されているのですけれども、その点、御存じないのですか。
○岩佐委員 終わります。
05月31日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第23号
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○岩佐委員 きょうもこの委員会で指摘をされておりますように、きょうから世界禁煙週間が始まります。世界各国の研究者によって、たばこに含まれている成分に発がん性がある、そういうことが指摘をされてきていますし、また、研究データも積み重なってきているわけです。がんや心臓病など、健康に及ぼ...全文を見る
○岩佐委員 薬事法の法案の審議なのですけれども、法改正を何回も繰り返しても、薬害エイズで問題になったように、厚生省自身がどういうふうな基本姿勢で仕事をしていくか、そのことが大変大きな問題を持っていると思います。  薬害エイズ問題では情報公開がきちんとされてこなかった、そのことが...全文を見る
○岩佐委員 国際機関とのやりとり、これは私信でありますというようなものについては、相手の了解を得て公表している部分もあるわけですね。それで、この二回目の会議については、非常に重要な会議なんですね。一体だれがそのギャロ報告についてどういうふうに理解をし、どういうふうな注文をつけたの...全文を見る
○岩佐委員 薬事法のちょっと細かい問題について幾つか伺いたいと思います。時間が限られておりますので、二点ばかり伺います。  一つは、医薬品の安全性を確保する上で治験の役割は非常に重いわけですけれども、この治験データが改ざんをされる、それを十分チェックできないということでは安全性...全文を見る
○岩佐委員 先ほど同僚議員から指摘がありました。治験審査委員会がきちっと機能していれば、製薬企業から直接医師個人にお金が渡ることもないはずですし、病院や治験担当医師と製薬会社との癒着を断つ、そういうことが今求められているわけです。  現在、治験審査委員に専門家以外の委員を一人と...全文を見る
○岩佐委員 時間が参りましたので、あと残りについては次の機会に譲りたいと思います。  終わります。
06月04日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第24号
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○岩佐委員 アメリカの本社では、八三年の三月に加熱製剤がアメリカで受理をされているわけですけれども、アメリカで、その市場に出荷をされた製品で何かトラブルがあったというようなことはあったのでしょうか。
○岩佐委員 私の聞き方がまずかったのでしょう。  アメリカで、日本で言う一変扱いで加熱製剤が承認をされたわけですね。そういう承認のされ方をした加熱製剤が、日本で、その後いろいろ臨床試験までやらなければいけないというところまで議論されるわけですけれども、当時、そういう意味でのトラ...全文を見る
○岩佐委員 一変という方針になった場合、当時、日本では血液製剤メーカーの間で開発に差がありました。ですから、競争に負ける企業が出るのじゃないかということが心配をされていたし、また、八三年七月四日の厚生省の内部メモというのがありますけれども、そこでも、もし加熱製剤にかえた場合、国内...全文を見る
○岩佐委員 先ほどから議論があるところですけれども、八二年末から八三年の初めにかけて、厚生省ももちろんですが、学者の皆さんにもいろいろ資料を、血液製剤によるエイズ感染に関する資料をお渡ししたということですけれども、これは裁判所に出された「トラベノール文献配布先一覧表」というものな...全文を見る
○岩佐委員 それで、そこに帝京大の安部氏や木下氏、それから風間氏などにも資料は渡っているわけですね。それから、エイズ研究班に入っておられる先生方にも結構渡っているわけですけれども、この方々からどういう意見が出され、どんな反応があったのか、御記憶の限り、簡単でいいのですけれども、お...全文を見る
○岩佐委員 先ほどおっしゃられた治験の問題なんですが、八三年十一月の厚生省の説明の後、十二月十三日に安部氏が製薬八社との合同会議で共同治験を提案したわけですけれども、通常、共同治験というのはよくあるのかどうか、どういう場合に行われるのか、その辺について伺いたいのと、もう一つは、メ...全文を見る
○岩佐委員 ストックホルムで開かれたWFHの会議のことですけれども、これは日本トラベノールとして参加をされたのかどうか。それから、総会の決議自体が、非加熱製剤を使い続ける、そういうことになったわけですけれども、これを受けてトラベノールとしてどういうふうに感じられたか。その点につい...全文を見る
○岩佐委員 時間が来ているのですが、もう一点だけ、ちょっと先ほどのやりとりで気になっているところをお聞かせいただきたいのです。  生物製剤課を超えた判断、厚生省を超えて大きな力が動いたというそのくだりなんですけれども、安部氏も含めてというふうに先ほど言われました。これはどうして...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
06月05日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第25号
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○岩佐委員 本日は、参考人の皆様には、お忙しい中御出席をいただきまして、ありがとうございました。  私、日本共産党の岩佐恵美でございます。  最初に、今、茅ケ崎の市立病院だとか、あるいはセローノ・ジャパンなどの事件で明らかになっておりますように、治験担当医師と製薬企業との不明...全文を見る
○岩佐委員 それから、治験データの改ざんということが大きな問題になっていますけれども、なかなか治験データの改ざんを見つけるというのは難しい、どうしていったらいいのかということで非常に頭を悩ませている問題であるわけです。  この治験データの改ざんを防ぐためにどうしていったらいいの...全文を見る
○岩佐委員 中央薬事審議会のことについてちょっとさっき触れられましたけれども、中央薬事審議会委員へのアンケートで、現状では片手間の審査で丹念なチェックは無理、委員の増員を図るとともに審査の公開による透明性が必要だ、資料の内容や記載法を見直すとともに、任期の延長や役割、責任を明確に...全文を見る
○岩佐委員 先ほど、医薬品機構について片平先生からいろいろ御心配が指摘をされました。私たちも、ひさしを貸して母屋をとられてしまう心配があるということは、委員会の中でも指摘をしております。  それから、役員構成について、理事長は一人を除いて代々厚生省薬務局の天下りでありますし、理...全文を見る
○岩佐委員 終わります。どうもありがとうございました。
○岩佐委員 まず、陣痛促進剤と排卵誘発剤問題について伺いたいと思います。  陣痛促進剤による被害を考える会の調査によりますと、子宮収縮剤の添付文書改訂後、九二年十月以降、副作用被害件数は五月末で五十七件、うち母親の死亡が六件、子供の死亡が二十六件と、わずか三年半で死亡事故が三十...全文を見る
○岩佐委員 要するに、薬を使ったからそういう状態になったのか、それとも、薬のせいではなくて、その人の持っている体質によってそうなったという見方なのかというところで分かれてくるのだと思うのですね。だから、お医者さんが副作用じゃないと言えばもうそれで報告はされないということになってい...全文を見る
○岩佐委員 そういうことがあり得るというのは、開示をすることがあり得るということですね。
○岩佐委員 それは当然のことなんですね。本人が望んでも開示をしないから今問題になっているわけですね、どんな薬を使われたのかわからない。だから、別に被害を訴えるとかそういうつもりがなくても、カルテを開示してほしいと言って医師に断られる、病院に断られる、それだけで裁判を起こさなければ...全文を見る
○岩佐委員 そこのところは、私たちも議論して、患者のきちっとした権利が守られる、そういう状態を早くにつくっていくべきだと思いますし、ぜひ厚生省として作業を早急に進めていただきたいというふうに思います。  同様に、副作用が大きな社会問題になっています薬として排卵誘発剤があります。...全文を見る
○岩佐委員 その注意書きの問題なんですけれども、排卵誘発剤は連日の投与が必要で、しかも重い副作用を起こす危険性があるために、添付文書には、投与前、投与中は毎日内診を行い、「異常が認められた場合には、直ちに投与を中止すること。」というふうに書いてあるわけです。  関東地方の不妊専...全文を見る
○岩佐委員 いずれにしても、こういう適応外使用という薬の使い方、あるいは添付文書にはない薬の使い方、それによって事故が起こって、それこそ植物人間になる、子供が脳性麻痺になる、その人にとってもう一〇〇%、人生にとって重大な問題であるわけです。医師の治療に任せるということでありますけ...全文を見る
○岩佐委員 それでは、薬事法の前回の質問に引き続いて細かく伺っていきたいと思います。  茅ケ崎市立病院の医師の事件もありましたけれども、セローノジャパンが治験の依頼先に寄附金攻勢をかけて、治験研究会の出席医師に日当の名目で現金を渡した、そういう報道があります。出席した医師は、出...全文を見る
○岩佐委員 それから、治験データの改ざんを防ぐために学術雑誌に掲載することを指導しているということですけれども、これで本当に改ざんが防げるのか、そういう問題があります。  日本ケミファの事件では、データを握造した上、学者の名前を借用して学術誌に掲載しました。そして、名前を借りた...全文を見る
○岩佐委員 あと一分ぐらいしかないので、きょうの質問はここで終わりたいと思います。後も十分な審議をしていきたいと思います。  これで終わります。
06月07日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第26号
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○岩佐委員 従来から、企業、行政、そして学者の癒着が大きな問題になっております。この間のエイズ薬害の審議の中でも、例えばストックホルムで開かれました世界血友病連盟の総会に参加をするに当たって医師の旅費等をミドリ十字が全額負担をしていた、あるいは安部氏の財団設立にミドリ十字など製薬...全文を見る
○岩佐委員 日本医療食協会のように、ああいう問題も起こっていますし、その点について透明性を高めて、公正取引委員会からああいうふうに指摘をされることがないようにしていく必要があると思うのです。  それで、ちょっと時間がなくなってしまったのですが、二点、簡潔にお答えをいただきたいと...全文を見る
○岩佐委員 今回は、薬事法の改正はほんの一部であります。本当に薬害根絶のためにまだまだ課題が山積をしています。そして、抜本改正に向けてさまざまな作業をしていかなければいけないというふうに思います。それで、その作業をしていく段階で、しっかりと国民の立場に立って作業をしていく、そのこ...全文を見る
06月12日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第28号
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○岩佐委員 最初に、規制緩和法の水道法に関してお伺いをしたいと思います。  安全な水を欠かさずに供給するため、町の水道工事業者は、自治体に協力をして、日曜祭日も当番制によって二十四時間保守体制をとって仕事をしています。その仕事は給水装置の設置工事だけではありません。凍結による水...全文を見る
○岩佐委員 中小零細業者の皆さんが泣くことがないように、きちんと手だてをとっていくように強く要求をしておきたいと思います。  大臣、一言。この面でみんな非常に不安に思っているので、大臣からもそこのところをきちんとやっていくということをお答えいただきたいと思います。いかがでしょう...全文を見る
○岩佐委員 次に、日の出の最終ごみ処分場の問題について伺いたいと思います。  東京都三多摩地域廃棄物広域処分組合は、四月二十六日、東京高裁に、地下集排水管内の電気伝導度記録など管理体制についての文書を提出しました。なぜ最初から公開しなかったのか、住民の不信感はますます強まってい...全文を見る
○岩佐委員 知事への要請の件についてはちょっと後でまた伺いたいと思うのですけれども、処分組合が公表しました月一回の電気伝導度データでは、測定を始めた八五年七月の数値は九十四マイクロジーメンスだったものが、九〇年十月には一万を超えました。さらに、ことしの一月には最高の一万九千三百マ...全文を見る
○岩佐委員 つまり、処分組合は、こういう事故が起こってそういう対応をしたことについて、すぐに東京都に報告をしていないわけですね。九二年に報告をしている。そして、東京都もまた厚生省にすぐに報告をしていないということですね。平成七年というと、九五年に厚生省が知ったということになるわけ...全文を見る
○岩佐委員 一般廃棄物の最終処分場というのは、本当に全国にたくさんあるわけですね。二千三百を超える、それだけの数があるということですし、それから産業廃棄物について言えば、遮水工あるいは排水処理、そういう処理をしているところも、一千カ所以上ですか、かなりの数に上るわけですね。一般廃...全文を見る
○岩佐委員 今大臣いみじくも言われましたけれども、技術指導を厚生省は行っているわけですね。そのシートにトラブルがあったわけですから、そういう点で言えば、厚生省としてきちっとやっていかなければいけないということはあるわけで、今の三月二十二日の指導について、これがきちっとやられていけ...全文を見る
○岩佐委員 この間、リサイクル法が通ってから、PETボトル、それの小型のものが出てきたということが新聞をにぎわせています。プラスチックの非常に小型のもの、リサイクルできない、リユースできないというものがふえてきているということが問題になっていますけれども、それについてきのうちょっ...全文を見る
○岩佐委員 これで終わりたいと思いますけれども、今の五・三・三・二規制ですけれども、矢野審議官は、日本年金数理人会ですかの会合のところで、その五・三・三・二規制は過去の遺物にしていきたいというような発言をされておられるわけですね。そうすると、規制があるから大丈夫というふうにはなら...全文を見る
○岩佐委員 私は、日本共産党を代表して、民間活動に係る規制の改善及び行政事務の合理化のための厚生省関係法律の一部を改正する法律案に反対する立場から討論を行います。  十一の法律のうち、水道事業法及び厚生年金法、国民年金法の改正については、関係業者の営業や国民生活の安全、老後の保...全文を見る
06月18日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第30号
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○岩佐委員 まず最初に、エイズ治療・研究開発センターについて伺いたいと思います。  エイズの治療、臨床研究、研修、情報発信の機能を持ったセンターを国立国際医療センター内に組織として独立性を保ちながら設置する、そういうことになっていると聞いています。  私、東京医科研や国立国際...全文を見る
○岩佐委員 次に、日本におけるエイズ第一号患者について伺いたいと思います。  安部氏の患者である帝京大症例が第二回以降のエイズ研究班で議論をされたけれども、結局、エイズ患者とは認定をされませんでした。さらに、スピラ博士が米国ではこのような症例をエイズと診断されると断定したにもか...全文を見る
○岩佐委員 そうすると、塩川氏と同じような感想、意見を持つということであるわけですね。そういう意味でいうと、私は、厚生省の姿勢というのは、これは本当に重大であったというふうに思うのですね、まずこの帝京大症例をどう見るかということがその後の対策に大きな影響を与えてくるわけですから。...全文を見る
○岩佐委員 結局、報告書を配っただけで、積極的にそれを回収することもないし、それから、検討しようという気もなかった。もっと言えば、帝京大症例についても、八三年の八月二十九日にスピラ博士が、CDCの基準で、これはアメリカではエイズと言うのだと。そういう患者が出ているわけですね。そう...全文を見る
○岩佐委員 先ほども紹介がありましたけれども、八四年の十一月二十二日に開かれた輸血後感染症研究班エイズ分科会で、栗村教授は、日本の血友病患者の抗体陽生二十二例中四例を報告しました。この会合の後の雑談で、栗村氏はギャロ博士の報告について知らされ、栗村氏の検査が確かなものかどうか、ギ...全文を見る
○岩佐委員 十一月二十二日の会議のメンバーから見て、私は松田氏には直接確かめました、もしかしたら松田氏が伝えたのではないかと。ところが、松田氏は伝えていないとはっきり述べられました。そうすると、あと残りのメンバーでギャロ報告を栗村氏に伝えることができるというのは、森尾氏など厚生省...全文を見る
○岩佐委員 つまり、厚生省は十一月の時点ではギャロ報告を知っていたということになるわけですね。ギャロ報告には、既に死亡している帝京大症例が入っている。このことは、私は安部氏に参考人質疑で確かめてあります。日本にはエイズ患者がもう存在していたことは明らかなんですね。  この八四年...全文を見る
○岩佐委員 エイズ研究班がどうしてできたかというと、血液製剤によって日本でエイズ患者が発生する、そういうおそれがあるということで、大変だということでエイズ研究班ができたわけですね。もし、ずっとそういう気持ちでいたとすれば、その後の展開があれば、今のようなギャロ博士の手紙あるいはそ...全文を見る
○岩佐委員 私は、厚生省は無謬論に立たないで、自分が出した結論は絶対間違いがないなどというようなことに立たないで、本当に真摯にこの問題に取り組んでいく、そういうことをやってほしいというふうに思います。  そして、今度の事件を通じて、一体だれが、どこで判断を誤って悪かったのか、だ...全文を見る
○岩佐委員 厚生科学会議の議論で出された第三者機関についてですが、何か航空機事故調査委員会のようなものがいい、そのことについて検討をしているという答弁が昨日の参議院の委員会でされておりますけれども、いつまでに結論を出されるおつもりですか。その点について伺いたいと思います。
○岩佐委員 あわせて伺えばよかったのですが、その会議に患者の方の代表をぜひ入れていただきたい。これは患者の皆さんが一番専門家でありますので、そういう点で患者の方々の意見がきちっと反映されるような会議にしてほしいというふうに思うのですけれども、その点、いかがでしょうか。
○岩佐委員 ぜひ患者の皆さんの意見がきちっと反映されるような形にしてほしいと思います。  それから、情報公開ですけれども、厚生省に資料の提出をしてほしいというふうに思うのですが、一つは、黒塗りをしていない資料を提出してほしいと思います。これはこの間も当委員会で言いましたけれども...全文を見る
○岩佐委員 真相解明ということであるならば、本当にこういう重大な事件が引き起こされているわけですから、だれが嫌とか彼が嫌と言っているのかよくわかりませんけれども、そんなことで済まされる問題じゃないというふうに思います。もっともっときちっと努力をすべきだというふうに思います。  ...全文を見る
○岩佐委員 終わります。
07月12日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第31号
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○岩佐委員 まず、松本参考人にお伺いをしたいと思います。  三月の初めに、私は参考人にお電話をさせていただきました。そのときに、第一号患者の症例について、CD4は三百五十、そしてカンジダについては、あるけれども、ちょっと薬を投与すればすぐに引っ込む、そういう程度のものだというこ...全文を見る
○岩佐委員 それから、学会誌で参考人はこの症例について発表されていますけれども、塩川氏と連名で発表されておられるわけですね。それはどうして塩川氏と連名にされたのか。何か助言を受ける必要があったのか、あるいは何か尋ねてそういうふうにしなければいけなかったのか、その辺についてちょっと...全文を見る
○岩佐委員 八五年一月ごろ、約百名の同性愛者のエイズの抗体検査を行った、そういう報道があるのですけれども、その点については事実なんでしょうか。
○岩佐委員 その検査はどなたの指示でおやりになったのでしょうか。
○岩佐委員 後に、当委員会の参考人質疑で、塩川優一氏は、エイズの第一号患者については帝京大症例を第一号と考えていいのではないかと思う、そういうふうに私の質疑の中で答えられました。参考人はその点についてどう思われますか。
○岩佐委員 それでは、野崎参考人に伺いたいと思います。  先ほどのギャロ報告ですけれども、参考人は知らないということでしたけれども、安部氏は厚生省に届けたということを言っておられます。そうすると、可能性としてどこに届けた可能性が高いのでしょうか。
○岩佐委員 先ほどの十一月二十二日の輸血後感染症研究班エイズ分科会のことですけれども、この分科会で、栗村教授はギャロ報告について、会議の後、多分厚生省だと思うのですけれども、知らされた。それで、先ほども言われましたけれども、栗村さんの二十二例中の四例というのはアメリカの検査方法と...全文を見る
○岩佐委員 十一月二十九日の会議ですけれども、このエイズ調査検討委員会には参考人は出席されましたか。
○岩佐委員 この二十九日の検討委員会で、後に厚生省の資料がどっと出た中に二十九日のメモが、先ほどから議論のあるメモでございます。これは参考人はごらんになっておられると思いますけれども、だれが発言したかというところが黒塗りで、ただ中身を見ると、この中で、ギャロ博士のいわゆる四十八例...全文を見る
○岩佐委員 大事な点なんですね。四十八人のうち二十三人が感染をしている。その中には、私は安部氏に直接この参考人質疑で確かめたのですけれども、二人のもう亡くなられた方が含まれているわけですね。そういう重大なこと、だからこういう議事録にも残っているわけでしょう。それを、課長の立場にあ...全文を見る
○岩佐委員 だったら、物すごく大変なことですね。  十一月二十二日の森尾課長補佐の判断ですけれども、これは公表しないということになったようですが、例えば、その後、栗村氏がデータをどんどん出すのは、もう一、二月でどんどんデータが出てくるわけですね。三月の十一日には、日米医学協力研...全文を見る
○岩佐委員 感染が発症するということがわかっていて、そういう時期にこういう重要なデータが出されているにもかかわらず、血友病患者からはどうしても第一号患者を出したくなかった、当時の状況として。だって、データとすれば、同性愛者を一月に集中的に調べたとかというのはありますけれども、それ...全文を見る
○岩佐委員 済みません。時間がちょっと来ているのですが、その問題について厚生省もこれは見直しをする、第一号症例については先ほどの同性愛者ではない、帝京大症例だというふうなことで今見直しをするというふうになっているのですけれども、その点について、あなたが課長のときに第一号患者を発表...全文を見る
○岩佐委員 全くお役所の答弁だと思います。  以上で終わります。
○岩佐委員 まず、長尾参考人にお伺いをさせていただきたいと思います。  参考人は、血液製剤小委員会で加熱製剤の緊急輸入について何回か議論になった際に、この加熱製剤を早く輸入することですねというような御意見を述べられたということがありますけれども、その点についていかがですか。
○岩佐委員 参考人は、先ほどお話があった七八年から八五年にかけて血友病患者の方々の保存血清を検査されたということですけれども、八三年以降、大変感染率が高まっていますね。八〇年が一〇・五%、八一年が一一・五%、八二年が二一・一%、八三年には三六・七%、八四年には四〇%、八五年では三...全文を見る
○岩佐委員 松村参考人に伺いたいと思います。  八四年の四月に、ギャロ博士によってエイズウイルスが同定をされました。それに続いて、エイズがウイルス感染症であるということがかなりはっきりしてきて、血液製剤を介しての伝播の危険性がある、こういうことが明確になった後の郡司課長からの松...全文を見る
○岩佐委員 それでは、参考人は、課長に就任されたときに、今言ったような事実については認識をされておられたのでしょうか。
○岩佐委員 最近の話ですけれども、郡司課長との関係でちょっと伺いたいのです。  ユナム・ジャパン傷害保険、この要請を受けた郡司氏の紹介で参考人は同社と会っているということのようですけれども、参考人が労働基準局の安全衛生部長のころ、このユナム社が商品開発に関連する官庁におられた参...全文を見る
○岩佐委員 ギャロ博士の報告ですけれども、安部氏は、ギャロ博士の報告を厚生省にしたと。生物製剤課に報告をしたというのが筋だというふうに思います。これについて改めて伺いたいと思います。報告を受け取ったかどうか、それから、参考人はギャロ博士の報告についていつごろ知られたのか、その点に...全文を見る
○岩佐委員 輸血後感染症研究班のエイズ分科会、いわゆるエイズ分科会ですね、これは何の目的で設置をされたのでしょうか。
○岩佐委員 十一月二十二日の分科会の会議ですけれども、だれがギャロ報告を栗村氏に伝えたのか、これが非常に大きな疑問だし、これがとても大事なことだと思っています。森尾氏でないというふうになると増田氏なのかというふうに思いますし、いずれにしても、松村参考人はこの十一月二十二日の会議の...全文を見る
○岩佐委員 大体、エイズ分科会というのは薬務局ですよね。まさに生物製剤課長が担当している部署ですね。そこに補佐が出ていて課長に報告がないなどということは考えられないことですね。それじゃもう課としての体をなさないわけですから、恐らく報告があり、そして、そういう対応をとられたのだろう...全文を見る
○岩佐委員 今お話がありましたように、栗村報告を知って、そしてメーカーの方に早く加熱製剤をやるように、治験を急ぐようにというような指示をされて、それで急いだといっても、それから七カ月後になってしまうわけですね。  それで、そういう事実を、例えば十一月二十二日から、それから十一月...全文を見る
○岩佐委員 もう時間が来てしまったので終わりにしたいと思うのですけれども、今言われたことでちょっとひっかかるのですが、非加熱と加熱と両方あれば加熱を優先的に使うようになるだろうというふうに考えた。これは保険適用されていて、この間も議論になりましたけれども、非加熱の方が非常に薬価差...全文を見る
○岩佐委員 納得いきませんけれども、終わります。
○岩佐委員 日本共産党の岩佐恵美でございます。  お二人の陳述人にそれぞれお伺いをしたいと思います。  まず、廣澤陳述人にお伺いをしたいのです。  NHKの番組で、救急医学における脳低温療法について放映されました。これは、トラックにはねられて脳に損傷を受けて、意識を失って瞳...全文を見る
07月23日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第32号
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○岩佐委員 八四年四月に、証人が大変信頼すべきと言っていたギャロ博士によってエイズウイルス株が固定されました。そのとき、何をしなければならないと思われたか。証人が一〇〇%エイズを否定したものではないと考えていた、アメリカのCDC代表のスピラ博士がアメリカではエイズ患者と判断すると...全文を見る
○岩佐委員 現実的にはできるなと思って、それで見過ごしたのですか。例えば、あなたはその当時課長だったわけですね。課長としてこれはもうあらゆる手を打って、とにかくエイズウイルス株が固定されたのですから、日本でどういう実態になっているのかということについて手を打たなければいけない、手...全文を見る
○岩佐委員 帝京大症例に限らず、その後だって、安部氏はギャロ博士に自分の検体を送っているわけですね。そういう手を打っているじゃないですか。何も物量的に一定量確保できなければで きないという状況じゃなかったはずですね。それでもあなたは何もしなかったのですか。
○岩佐委員 私は、その重大な局面に当たって、厚生省がやるべき手を打たなかった、特に郡司証人が打たなかったというのは、本当に重大だというふうに思います。  次に、八三年六月設置のエイズ研究班では、八三年一月にアメリカの血友病財団が勧告したように、幼児等のクリオヘの転換について検討...全文を見る
○岩佐委員 私は、それは技術に偏り過ぎていたということではなくて、国民の命の重みを真正面から受けとめていなかった、そういうことだというふうに思います。  厚生省内の検討メモと言われる七月四日のメモでは、加熱製剤の転換によって「国内メーカーへの打撃」という、そういう部分が言及され...全文を見る
○岩佐委員 議論をしたかどうかを聞いているのではなくて、証人はそう思ったか、思わなかったかを聞いているのです。
○岩佐委員 最後に、証人は、九四年、保険会社ユナム・ジャパン傷害保険に頼まれて、松村氏を紹介をして謝礼を三百万円受け取っており、国家公務員の兼務禁止規定に違反をする行為ではないか、そういうふうに言われているわけですけれども、どのような依頼をしたのか、このようなことをいいと思ってお...全文を見る
○岩佐委員 証言を拒否をされたわけですけれども、私は、証人の、本来からいえば、そういう問題についても誠意を持ってきちっとやっていく、それが真摯な姿勢だというふうに思いますけれども、以上で、時間が参りましたので、終わりたいと思います。
○岩佐委員 死亡している帝京大の二症例を含む検体をギャロ博士には四十八例送られました。新潟県の信楽園病院の青木忠夫医師には五十例送っておられます。どうして二カ所で検査をされる、そういう気になったのか、まず伺いたいと思います。
○岩佐委員 ギャロ博士に四十八例送られましたね、死亡二名含む。同時に、新潟の信楽園病院の青木忠夫医師、アメリカで活動されておられる方ですけれども、たまたま日本におられて、その方に五十例送られましたね。なぜ同時期にニカ所で検査をしたいというふうに思われたのか、伺いたいと思います。簡...全文を見る
○岩佐委員 それは大変な問題なんです。私、青木忠夫医師に直接この耳で聞いたのです。帝国ホテルに先生がお見えになって、青木医師が言われるには、安部先生みずからお見えになって、やってくださいというふうに頼まれました、そして、上野の駅の上越新幹線の改札口で木下医師から私はその検体を受け...全文を見る
○岩佐委員 私は、日本で発表したときにはギャロ博士の全体像を発表しなかったではないか、亡くなられた二例だけだったじゃないですかと、アメリカでは全体像を発表されたではありませんか、日本でも全体像を発表すべきだったということを伺っているのです。
○岩佐委員 それは大変おかしいと思うのですね。名前を出さなくたって、これだけの大変な事態にある。非常に証人だってショックを受けられたわけですね。事実というのは明らかにしなければいけないですね、日本の国内の病人の問題なんですから。そのときにやらなかったことが今につながっているのじゃ...全文を見る
○岩佐委員 もう一問は、先ほどのストックホルム会議の問題ですが、証人がミドリ十字と相談をして組織をされて、血友病の担当医などをストックホルム会議にメーカーの費用で送られたということですけれども、この学者の方々の中に血液製剤小委員会メンバーの方はすべて含まれていたのかどうか、伺いた...全文を見る
○岩佐委員 その小委員会のメンバーの中に血友病医がおられますね。(安部証人「はい」と呼ぶ)その方々は全部含まれているかどうかだけお答えください。
○岩佐委員 全部ですか、たくさんですか。
○岩佐委員 いや、それをちょっと見てください。全員かどうかを確かめたいのです。
○岩佐委員 だれが外れていますか。
○岩佐委員 血友病医です。ちょっと、どなたが外れていますか。
○岩佐委員 血友病医ですか。
○岩佐委員 血友病医じゃないでしょう。
○岩佐委員 いや、だから血友病医の中でだれが外れているかを見てくださいと言っているのです。血液製剤小委員会だけじゃなくて、血液製剤小委員会の中の血友病の医師がどうですかということを伺っているのです。
○岩佐委員 いいえ、それはメンバーですから、血液製剤小委員会のメンバーですから。
○岩佐委員 中に全部含まれているのですね。その中の、血液製剤小委員会の中の少なくとも血友病医は、皆さんストックホルムに行かれたということですね。よろしいですね、それで。
○岩佐委員 ちょっと納得いきませんけれども、私はそうだというふうに思うのですけれども、これで終わりたいと思います。
○岩佐委員 八四年四月にエイズウイルス株が固定をされて、五月に論文が出たということです。スピラ博士がアメリカではエイズ患者と判断する、そう認定した帝京大症例について、エイズ調査検討委員会としてエイズ患者かどうかその検証をすべきだったのだと思いますけれども、その点どうでしょうか。
○岩佐委員 先ほど証人は、輸血後感染症研究班に一日も早く報告してほしかった、報告を待っていた、そういう発言がありました。  十一月二十二日のいわゆる輸血後感染症のエイズ分科会、京都で開かれた会議ですけれども、この会議に突然、安部教授が呼ばれるわけですね。現実には、この会議に安部...全文を見る
○岩佐委員 ギャロ博士の報告を第一号患者発表の八五年三月二十二日の前日まで知らなかった、これはどう考えてもおかしいというのは先ほどからも指摘があります。十一月二十九日のエイズ調査検討委員会の議事録にもはっきり載っているわけですからこの点疑問なんですが、第一号患者の検体検査、これを...全文を見る
○岩佐委員 抗体検査。
○岩佐委員 皆さんの方から。
○岩佐委員 抗体検査は栗村氏がやっているわけですよね、この第一号患者の。そうすると、だれが依頼したのですか。
○岩佐委員 どなたが依頼をされたのですか。
○岩佐委員 これまた随分不思議な話ですね。一応抗体検査をやって、それで抗体が陽性であるということがわかったから第一号患者ということになっていくのだと思うのですけれども。  この患者の件で、先日の参考人質疑で松本氏は、私の質問に答えまして、口腔内カンジダで食道に及んでいたかどうか...全文を見る
○岩佐委員 第一号症例について厚生省は見直しをするというようなことになっているわけですが、第一号症例の認定をされた責任者としてこのことについてどうお考えですか。
○岩佐委員 もし当時、帝京大症例、つまり血友病患者からエイズ感染者が出る、血友病からの第一号患者が早く認定されていたならば、危険な非加熱製剤のアメリカからの輸入をストップをする、安全な国内産クリオにかえる、あるいは加熱製剤に切りかえるなどの対応がすぐにとられたはずだと思います。 ...全文を見る
○岩佐委員 時間が来てしまいましたので、ちょっと申し上げておきたいのです。  安部氏は、八三年八月にギャロ博士に抗体検査を依頼をしたわけですけれども、それと同時に、先ほど指摘しましたように、新潟の信楽園病院の青木忠夫医師にも同じ検体を依頼をして、そして同じ結果を得ているわけです...全文を見る
08月08日第136回国会 衆議院 厚生委員会 第33号
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○岩佐委員 まず最初に、O157が原因で亡くなられた皆様に心から哀悼の意を表し、遺族の皆様に心からお悔やみを申し上げます。また、患者の皆様の一日も早い回復を願って、今後このような食中毒事件を絶対に繰り返してはならない、そういう立場から質問をしたいと思います。  厚生省がまとめら...全文を見る
○岩佐委員 輸入肉についての防疫体制は全くなかったわけですね。牛肉の輸入というのは、九一年の輸入自由化後、わずか五年で一・七倍にふえています。今後、この牛肉の問題について、例えば放射能汚染食品対策では全量チェックをするということをやってきていますけれども、O157についても牛肉は...全文を見る
○岩佐委員 輸入物についてきちんと検査をするということが消費者、国民の不安を取り除くことになるわけですから、今の自主検査に任せるような、そういうところに重きを置くような形だけでは私は不十分だというふうに思います。ここはもっときちっとしていくべきだということを申し上げておきたいと思...全文を見る
○岩佐委員 アメリカでは、業者に肉の検査とその報告が義務づけられています。そして、O157が検出をされた場合、ひき肉とレディー・ツー・イートの肉については即廃棄処分にされる。枝肉については、O157で汚染されたものであるということを表示して、菌が死ぬよう加熱して食べてほしいとの警...全文を見る
○岩佐委員 九四年の厚生科学研究「VerO毒素産生性大腸菌の実態調査について」の中で、  わが国でもと畜場におけると畜処理の工程において牛が保菌すると考えられるVTECによる枝肉の汚染が発生している可能性が明らかとなった。したがって、今後は、生体の十分な洗浄や直腸の結さつを実施...全文を見る
○岩佐委員 時間が非常に限られておりまして、なくなってまいりましたので、大臣に三点についてお伺いをしたいと思います。まとめてお答えをいただければというふうに思います。  一つは、先ほど、厚生省の体質に問題があるのではないかという感染症に対する姿勢の問題について指摘をいたしました...全文を見る
○岩佐委員 済みません。時間が来てしまって、長くなって申しわけなかったのですが、二次感染のところについては、私は別に、伝染病予防法を指定する、それがあったから指定してよかったということを言っているのではなくて、二次感染も含めていろいろな研究データが出ているのに、それを的確に衛生研...全文を見る