岩佐恵美

いわさえみ



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岩佐恵美の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月01日第145回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○岩佐恵美君 私は、ダイオキシンの問題について伺いたいと思います。  まず、今ダイオキシンの問題が大きな社会、政治問題となっています。九五年の容器リサイクル法の質疑で、政府はごみ焼却炉のダイオキシン発生について、特段の支障は生じない、塩ビを燃やしても環境基準は十分満足されると私...全文を見る
○岩佐恵美君 世界保健機構、WHOは昨年十二月に耐容一日摂取量、TDIの数値を一から四ピコグラムとする見直しを提起しました。なぜ厳しくしたのでしょうか。
○岩佐恵美君 母乳中のダイオキシン類、コプラナーPCBの濃度は、母乳百二十グラムに換算して国、東京、埼玉の調査はそれぞれどうなっているでしょうか。
○岩佐恵美君 いろいろ数字が並びましたので、私はわかりやすくするためにグラフにしてまいりました。(図表掲示)  赤ちゃんが体重一キロ当たり母乳を百二十グラム飲むとすると、東京都の平均で体重一キロ当たり百二十八ピコグラムのダイオキシンを取り込むことになります。WHOの水準は四ピコ...全文を見る
○岩佐恵美君 つまり、十四から三十七ピコグラムで健康障害が出たということです。平均でも赤ちゃんの摂取量が百二十八ピコグラムというのは、いつ健康障害が出ても不思議ではない、そういうレベルなんです。だから、一刻も放置できない事態なんです。  九七年五月にマイアミで開かれた八カ国環境...全文を見る
○岩佐恵美君 厚生大臣と環境庁長官に伺いたいのですが、環境ホルモン物質としてのダイオキシンによる胎児、乳児への影響については特に配慮することが大事だというふうに思いますが、いかがでしょうか。
○岩佐恵美君 先ほどこの図表を示したのは、世界の、WHOの基準値に比べて、日本の母乳汚染が既に平均値でももう東京では三十二倍になっていますよ。全国だってかなりの高い数値を示しているわけです。そういう立場に立って、この問題を考えていかなければいけないということを申し上げているわけで...全文を見る
○岩佐恵美君 ダイオキシンによる母乳汚染は、主に何からきているのでしょうか。
○岩佐恵美君 日本人の、食品からのダイオキシン類一日摂取量の食品別実態はどうなっているでしょうか。
○岩佐恵美君 これも数字が並びましたので、ちょっとグラフでわかりやすくしてみました。(図表掲示)今のは数字でしたけれども、パーセンテージで示しています。  ダイオキシン類一日摂取量の食品別比率ですが、厚生省の調査がブルーで示してあります。魚介類が四九・一、東京都は五一・三%です...全文を見る
○岩佐恵美君 いずれにしても、魚介類や緑黄野菜について産地対策をとらないと、母乳のダイオキシン濃度を減らすことができません。  厚生省は、九二年から九五年度の四年間は、魚介類の調査に関し東京湾、大阪湾等の産地を公表しておりました。ところがその後やめてしまいました。食品の汚染実態...全文を見る
○岩佐恵美君 今度の所沢の事態も、行政がきちんと調査をして公表してこなかった、そういうことに問題があったわけです。ですから、きちんと都道府県レベルでの汚染データ等の情報開示が必要だと思います。しっかりやってもらいたいと思います。  所沢では、JAがデータを公表できなかったのは安...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、やっぱり認識が甘いというふうに思わざるを得ません。オランダ、ドイツ、フランス、イギリスでは、乳製品、牛乳のダイオキシン基準値の設定をしています。食品への基準づくり、汚染の実態調査と情報公開、汚染源の調査、汚染源除去、これによって生産者も消費者も安心できる、そう...全文を見る
○岩佐恵美君 テレビ報道をきっかけに起こった埼玉・所沢産の野菜価格の暴落、これは政府のダイオキシン対策のおくれにあることは明らかです。私も何回か現地に行きましたが、日中堂々と野焼きをする、煙突から黒い煙がもくもく出ている、鼻をつく鋭いにおいがあたりに立ち込めるなど、違法が大手を振...全文を見る
○岩佐恵美君 この決定で非常に重要なのは、今説明がありましたけれども、ダイオキシンの排出について厚生省が決めた炉の構造、維持管理の問題を指摘して焼却停止命令を出したことなんです。  今全国的に、報告義務がある炉でも、測定するときだけごみの内容を変えたり、活性炭を使ったりしてごま...全文を見る
○岩佐恵美君 先回りして答弁されたんですが、報告義務のある五千の産廃施設の実態さえ厚生省はつかんでおりません。九万カ所とも言われる報告義務のない小型炉の実態はもちろんつかんでいない実態です。厚生省は、ダイオキシン総排出量の一割を産廃焼却炉が占めている、わずか一割だと言っているけれ...全文を見る
○岩佐恵美君 大問題になっている建廃の焼却量がわからない、これは私は大問題だと思うんです。建築廃材が野焼き、不法投棄の主な原因となっていますけれども、どうですか、厚生省。
○岩佐恵美君 不法投棄はどうですか。建廃がどのぐらい占めているんですか。
○岩佐恵美君 九割じゃありませんか。住民、自治体がこういう不法投棄、違法焼却でどんなに苦しめられているかわからないんです。  建設省は建築物の分別解体を推進する法案を準備していましたけれども、法制化に向けての基本的な考え方を説明していただきたいと思います。
○岩佐恵美君 所沢での対応が厳しくなればごみは他の地域に流れていくだけだと業者は言っています。最新鋭の焼却炉をつくり、動かしている産廃処理業者が、建設廃材は何が出てくるかわからないので受け入れを断っている、そう言っています。埋立地もないこのままの状態ではどうにもならないと思います...全文を見る
○岩佐恵美君 ドイツでは、メーカー、販売業者へのごみ回収、再利用、再商品化を厳しく義務づけています。その結果、家庭ごみは九〇年から九三年の三年間で七百万トンも減りました。日本では家庭系ごみ総量はふえる一方です。家庭ごみの焼却率も毎年上がって七七%に達しています。ドイツでは二〇%台...全文を見る
○岩佐恵美君 厚生大臣、最新の焼却率は七七%に達しています。  厚生省に伺いたいんですが、厚生省は百トン以上の大型焼却炉を全国的に建設してごみをどんどんさらに燃やそうとしています。厚生省の指導によって大型焼却炉を建設した自治体や事務組合の中には、ごみが足りなくて困っている、そう...全文を見る
○岩佐恵美君 大型焼却炉でなくても、百トン以下の焼却炉でも十分ダイオキシン対策をやっている、そういうところはたくさんあります。私は現に見てまいりました。  それから、国土が狭いから焼却をすると言われましたけれども、焼却すれば焼却灰が生じるんです。今これの処理も大変なんです。灰の...全文を見る
○岩佐恵美君 私の手元には九七年度の生産量しか来ていないのですが、統計をとり始めた九〇年度の二・二倍に及んでいます。そして、九六年度に比べて四万六千トン、二七%も生産量がふえています。再商品化量というのは二万一千トン、これは実際に再商品化された量です。ですから、はるかに生産量の増...全文を見る
○岩佐恵美君 ドイツではペット容器も含めて飲料容器の七二%が繰り返し使用するリターナブル容器になっています。そして、企業に対してごみになりにくい製品をつくるあるいは利用を義務づけるいわゆるごみ発生回避の資源循環型の法律を整備した結果、プラスチック包装材の消費量が九二年から九七年の...全文を見る
○岩佐恵美君 現在の容器リサイクル法では、生産量をふやし、ごみをふやしても、その回収負担は自治体にかぶさるだけという構造になっています。ですから、自治体の分別回収が進まなければ、ペット容器メーカーやペット利用業者は経済的痛みを感じない仕組みになっているわけです。これではごみの減量...全文を見る
○岩佐恵美君 受け入れるキャパシティーもない、受け入れる能力もない、そして自治体が一番コストがかかる運搬費、これを負担しなければならないわけですから、こんなものでリサイクルが進むわけがないんです。私は、やっぱり通産省、物をつくる、そういうところの責任って重いというふうに思うんです...全文を見る
○岩佐恵美君 幾ら議論しても、これはもとで減らさない限りどうにもならないということなんです。リサイクルが進んだって生産量がふえれば、ごみはふえるだけなんですから。  最後に総理に伺いたいんですが、焼却炉でどんどん燃やすやり方、これはダイオキシンなどの有害ガスを出すおそれがある上...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、三番瀬の問題について伺いたいと思います。  環境庁長官は三番瀬の視察をされましたが、なぜ三番瀬に行かれたのか、どういう印象だったのか、伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 東京湾に残された希少な自然である三番瀬は、自然環境上どんな価値があるのでしょうか。
○岩佐恵美君 三番瀬は国際的に重要な湿地としてのラムサール条約の基準に該当するのでしょうか。
○岩佐恵美君 局長、答弁違いますよ。ラムサール条約の基準に該当するかというのは、いわゆる国際的に重要な湿地としてどうかということを伺っただけで、何もそれが国設鳥類何とかに指定されていないからとかというところまで聞いているわけではありませんので、そういう余分なことは言わないでくださ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月08日第145回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
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○岩佐恵美君 三月五日の防衛庁の背任汚職事件の公判での検察側の冒頭陳述は、防衛庁と軍需企業が聖域という国民の目が全く届かないところで水増し、ごまかし、天下り、わいろなど違法、悪事がはびこっていたことを明らかにしました。今もお話がありましたが、防衛庁上層部の責任は重大だと思います。...全文を見る
○岩佐恵美君 政務次官、私は政治姿勢についてまず伺ったわけで、何をやっているかという事実をずらずらと並べ立てられるというような答弁を期待していなかったのですが、次に具体的な問題を伺いたいと思います。  防衛庁は、二月五日に東洋通信機とニコー電子の水増し請求過払いによる損害額を確...全文を見る
○岩佐恵美君 個々の契約の資料を積み上げたのかどうかということについてはどうですか。
○岩佐恵美君 個々の契約の資料がないということですけれども、冒頭陳述によると水増しがわかったときに防衛庁は個々の算定をしているんですね。どうして今回それができなかったのかということです。  上野、被告になっているわけですが、個別に計算したのでは返還額が高くなり過ぎるというのでい...全文を見る
○岩佐恵美君 冒頭陳述では、九四年三月二十二日行われた東通の危機管理対策会議で、本田耕三経理部長が八八年度から九二年度までの五年間の返還額を試算した結果七十三億七百万円になると報告をしたということが明らかにされています。  ところが、上野憲一副本部長は、返還対象期間から八八年度...全文を見る
○岩佐恵美君 今のお答えは全く納得できない答えです。  先ほど政務次官がちょっと触れていた今回防衛庁が算定した損害額とそれに基づく返還請求について、ニコー電子は全額返還は受け入れましたけれども、東洋通信機は返還の意思はあるけれども返還額算定の根拠を明確にしなければ払えないという...全文を見る
○岩佐恵美君 野呂田防衛庁長官は損害額が確定した段階でその内容を公表すると答弁をしていたわけですけれども、いまだにどういう契約でどういう水増しがあってその返還額、損害額をどう計算したのか、まともな資料が出ていないのです。これでは事件を徹底解明したとは到底言えません。損害額の算定根...全文を見る
○岩佐恵美君 NECは、二重帳簿システムによって過大請求を長年にわたって行い、国に多大な損失を与え、世論の大きな怒りを買っています。ニコー電子や東洋通信機はNECの子会社です。このNECに対して防衛庁は、NECとは今完全に取引停止をしていると答弁をしています。ただし、真にやむを得...全文を見る
○岩佐恵美君 二割削減したと言われますけれども、八割はそのままなんですね。真にやむを得ないものということを言われますが、どういう契約でどういう理由でNECでなければだめなのかということが全くわからないわけですね。個々の契約内容について何にも明らかにしないで、不透明なままで真にやむ...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、会計検査院に伺います。  東洋通信機、ニコー電子の当初の水増し請求について、会計検査院は防衛庁から報告を受け、低過ぎる算定をそのまま見過ごしてしまいました。なぜですか。
○岩佐恵美君 会計検査院は、九五年、九六年度の両社の会計検査も行っています。なぜこのときの検査で水増しを発見できなかったんでしょうか。このとき発見していればもっと早期にNECグループの二重帳簿システムを発見して国の損害を未然に防ぐことができたと思うんですが、いかがですか。
○岩佐恵美君 全く手ぬるい検査と言わなければならないと思うんですね。  私は冒頭陳述で驚いたんですけれども、そのまま読みますが、「被告人上野は、債権発生通知を行って一括返納させるのではなく、履行中又は今後締結する契約の代金を減額することによって順次返還させるという方法を「ローリ...全文を見る
○岩佐恵美君 昨年の十月に衆議院決算行政監視委員会に会計検査院が出した報告書があります。この報告書では、東洋通信機やニコー電子の過払いについて、基礎的資料の保存義務がなかった、そして当時の実情をよく知る責任者は退職していたなどの理由によって返還金額の妥当性を検証できなかったとして...全文を見る
○岩佐恵美君 私も報告書の「改善」を読ませてもらいましたけれども、いずれも現行の法令でできるものばかりだと思うんですね。要するに、問題は軍需企業に対して防衛庁を通じて肩越し検査をしてきたということですし、それから冒頭陳述の中にもありますが、ニコー電子では会計検査院が入るということ...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、会計検査院の天下りについて伺います。  さきの報告書では国民の批判は真摯に受けとめるとしているわけですが、従来から民間会社や公益法人が検査院OBの再就職を受け入れるのは検査逃れを期待してのものだという指摘がされています。背任事件の舞台となった防衛生産管理協...全文を見る
○岩佐恵美君 今の答弁の中に、諸田局長のことについて事実をちゃんと明らかにしてほしいということを言ったわけですが、そのことについての答弁が全体の中に含まれているということですか。  会計検査院は国民に非常に期待をされているところだというふうに思いますので、これからもきちっとして...全文を見る
03月09日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第2号
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○岩佐恵美君 私は、道路建設と史跡保全及び自然環境保全の問題について伺いたいと思います。    〔理事松谷蒼一郎君退席、理事太田豊秋君着席〕  国の史跡としての八王子城址の価値、これについて文化庁からお答えいただきたいと思います。
○岩佐恵美君 文化庁は水への影響について確認をするよう建設省に求めているわけですけれども、なぜそのような調査をするようにしたのか、その点について伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 この史跡には山頂付近の坎井やあるいは御主殿の滝などの重要な遺構がある。水がれが起きれば国の史跡として大問題、そういうことで文化庁はそのようなことが起きないようにという心配から建設省に対して水文調査をするよう、お願いなのか依頼なのかよくわかりませんけれども、そういう経...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、ちょっと伺いますが、文化庁は、この坎井は九六年一月から三月に長期間かれていますけれども、その原因は調査をされたのでしょうか。
○岩佐恵美君 建設省はいかがですか。
○岩佐恵美君 ちょっと建設省に伺いたいんですが、こういう道路建設で国指定の史跡がある場合に建設省として調査する、水文調査などを行うというようなことがあるのでしょうか。  それから、なぜこの史跡の場合にはこういう調査を行ったのでしょうか。
○岩佐恵美君 建設省が行った坎井の水位調査によりますと、九六年の一—三月のほか、九五年二月と九七年三月に短期間水がれが起こっています。私は、実は三月六日に現地に行ったんですが、やっぱり井戸にはほとんど水がなかった、もう五センチぐらいしかないということでありました。  建設省は、...全文を見る
○岩佐恵美君 要するに、文化庁は建設省の調査は万全であるということでこれに同意しているわけですけれども、実際、今言ったような状況というのが起こっているわけです。トンネルの掘削で坎井に影響がないというふうに本当に断定できるのかというような問題があるわけです。  建設省は、九二年の...全文を見る
○岩佐恵美君 今私が言ったB—2の部分というのは、これは御主殿の滝の上流部に当たるわけであります。この御主殿の滝の上流部でちょうど真下をトンネルが通るわけですけれども、その地質がぐずぐずであるということで、ここを掘れば、御主殿の滝というのは八王子城址の言ってみれば坎井と並んで非常...全文を見る
○岩佐恵美君 後でよく見ていただきたいんですが、B—2の調査地点というのは本当に御主殿の滝の上流部にあるんですね。それはもうよく見ていただきたいんです。  それで、ボーリングの柱状図というのはこういうふうに建設省のデータで出ていますけれども、RQD値というのは、私これは赤線で引...全文を見る
○岩佐恵美君 大変情けない文化庁の姿勢だと。きょうは次長が出てこられていますが、そういう姿勢では本当に史跡は守り切れない、そういうふうに思います。文化庁としてちゃんと調査するということをもう一度きちっと検討してほしいということを言っておきたいと思います。  それから、建設省も今...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、建設省が中心域の設定について、考え方について何か独自の解釈をこの地域でされたんじゃないかというふうに思っているんです。中心域というのは、この間の環境庁との議論で古巣も含むというふうになっているわけです、古巣は残念ながら台風で倒れてしまったということですけれども...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月11日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第3号
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○岩佐恵美君 私は、白神山地のイヌワシの問題について伺いたいと思います。  白神山地の世界遺産地域で戦闘機の低空飛行訓練が頻繁に行われイヌワシの繁殖への影響が大きな問題になっています。イヌワシは絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の絶滅危惧種ⅠB類であり、天然記念...全文を見る
○岩佐恵美君 大変繁殖率が低下をしているわけですけれども、白神山地の世界遺産地域及びその周辺での生息状況あるいは繁殖率についてつかんでおられますか。
○岩佐恵美君 私、秋田県のイヌワシの専門家の方とちょっと電話でお話をさせていただいたんですが、繁殖率はかつては九〇%ぐらいあったけれども、今はもう五〇%に下がっている、五〇%程度というふうに言っていますが、下がっているというふうに言っています。全体として繁殖率を向上させる、そうい...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁、林野庁そして秋田、青森両県で構成している白神山地世界遺産地域連絡会議、ここで白神山地での低空飛行実態の聞き取り調査を行ったということですけれども、どんな状況になっているんでしょうか。
○岩佐恵美君 この報告書によりますと、半分以上の三十六人が目撃を報告しておりますし、高度が不明という四人のほかは三十二人全員が低高度と報告をしている。そして、七回以上目撃した人が九人と一番多くて、大体二、三機の編隊飛行であるというふうに言っています。  私も現地の巡視員とかイヌ...全文を見る
○岩佐恵美君 実は直接私どもが調べたんですけれども、いわゆる連絡会議の巡視員からの聞き取りの概要にはないんですが、峰浜村という世界遺産の地域の周辺の村ですけれども、この峰浜村で昨年に一つがいが繁殖に失敗をした、低空飛行の影響が考えられるという報告もあったと聞いていますけれども、確...全文を見る
○岩佐恵美君 森林総合研究所東北支所保護部長が九三年七月に「ヘリコプターによるノウサギ密度調査がイヌワシに及ぼす影響の予測」ということで予測をしているわけですが、ヘリコプターの飛行でイヌワシが営巣を失敗した、そういう事例が報告をされていますけれども、どういう例があるのでしょうか。
○岩佐恵美君 この中には営巣に失敗した例も成功した例もあるんですけれども、しかし失敗した例などをよく見ると繁殖期の飛行は特に問題だというふうに読み取れるわけです。  また、報告では、「イヌワシのように警戒性、なわばり性が強い種類では、一時的な飛行であっても忌避行動、あるいは攻撃...全文を見る
○岩佐恵美君 白神山地世界遺産地域連絡会議は八日に三沢防衛施設事務所長に申し入れをしていますけれども、どういう内容でしょうか。
○岩佐恵美君 これは自衛隊に対して申し入れたんでしょうか、それとも米軍に対して申し入れをしたんでしょうか。
○岩佐恵美君 二日の予算委員会で高村外務大臣は、米軍機の可能性が強い、事実関係につき今照会していると述べているわけですけれども、ここに現地の方が撮影をしました低空飛行の写真がございます。見えますでしょうか。(写真を示す)  ここにあるのがそうです。この写真はどうも自衛隊機のよう...全文を見る
○岩佐恵美君 米軍に対しては外務省からしっかりやってほしいというふうに思いますけれども、環境庁として、この写真にあるように、防衛庁に対しても自衛隊機の低空飛行の有無について事実確認をする必要があるのじゃないかというふうに思うんです。こういう現に写真があるわけですから、事実確認の作...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどの防衛施設庁に対する申し入れを見ますと、「特段のご配慮をいただけるようお願い申し上げます。」ということで、絶滅の危機に瀕しているイヌワシの立場に立った文書とは到底言いがたいわけであります。そういう点ではきちんと低空飛行はやめなさいという申し入れを行うべきだと思...全文を見る
○岩佐恵美君 アメリカの空軍は、空軍低空飛行作戦のための包括的環境影響報告、GEISというのをまとめております。  九三年八月十七日付の文書であるわけですけれども、   連邦危険種法によって保護されている絶滅種や危険種は、その個体数が限られているため、そして、しばしば騒音にた...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、一九七九年のアメリカの大統領命令一二一一四号ですけれども、これでは、アメリカ国外の政府活動に関する決定をする場合には環境に対する影響を考慮すべきことを義務づけているんです。ここに言う「政府の主要な活動」の中には、「国際条約により指定された世界的に重要な生態資源...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月12日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第4号
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○岩佐恵美君 ダイオキシンの問題について伺いたいと思います。  日本の大気中のダイオキシン濃度は欧米に比べて大変高い状況になっていると思いますが、どうでしょうか。
○岩佐恵美君 九七年度の調査結果によりますと、大都市地域のダイオキシンの濃度というのが相対的に高いのですけれども、どうしてでしょうか。
○岩佐恵美君 東京都区部のダイオキシンによる大気汚染の状態を調べてみますと、一般環境では平均値で〇・四九から〇・九六ピコグラム、最大値では〇・六六から一・八ピコグラムにもなっているわけです。東京都はかなり超大型焼却炉というようなものが人口密集地にございます。二十三区には、数えてみ...全文を見る
○岩佐恵美君 東京都の焼却炉の排ガス中のダイオキシン濃度というのは、九八年度の測定結果を見ると、既設炉の基準は満たしているんですけれども、新設の基準の〇・一ナノグラムを達成しているのは四十二基のうち九基だけです。大型炉のこういう人口密集地への集中というのは私は環境保全上大問題だと...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどから大都市、私は東京に暮らしているし、国会も東京にあるわけです。  それで気になるのですけれども、既設炉でもってダイオキシンの排出量が多い、そういうものについては建て直しをして減らしていくということで済むわけですけれども、東京の場合は今どんどん大型の炉をつく...全文を見る
○岩佐恵美君 九〇年度に比べて焼却炉の増加率というのが七〇%というのは、これは大変なふえ方だと思います。  大臣に伺いたいんですが、地球温暖化防止対策としても、それから資源循環という意味でもそうですけれども、こういうふうに大型炉をつくってどんどんごみを燃やしていくという方向でい...全文を見る
○岩佐恵美君 九七年度に初めて沿道地域のダイオキシン調査を行っていますけれども、自動車排ガスの影響も大きいのではないかというふうに思います。  沿道地域の平均値というのは〇・四七、最大値は〇・八〇ピコグラムとなっているわけですが、個別データを見ると、大阪府の吹田市では〇・八二か...全文を見る
○岩佐恵美君 時間もちょっと迫ってまいりました。  都会に住んでいる人口はかなり多いわけですね。その大都会におけるダイオキシン濃度がなぜ高いのかということがいま一つよくわからない。やっぱり発生源対策というのが非常に今求められているというふうに思うんです。ぜひ環境庁として、例えば...全文を見る
○岩佐恵美君 ダイオキシンについてはまだわからないところ、解明できていないところがたくさんあると思いますので、きちっと今後調査なりあるいは検討をしていっていただきたいと思います。  最後になりますけれども、おとといの中央環境審議会廃棄物部会の取りまとめは、「「出された廃棄物を適...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月16日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第6号
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○岩佐恵美君 奄美群島の振興開発に絞ってお伺いをしたいと思います。  奄美の振興開発事業は、復帰以来四十五年間、合計一兆四千億円の事業を行ってきました。ところが、この間、人口は二十万人余りから十三万三千人に激減し、伝統産業の大島つむぎは最盛時の六分の一、農業、漁業は横ばい、本来...全文を見る
○岩佐恵美君 今そういう公共事業偏重といいますか、そういうことについて見直していかれるということでしたけれども、奄美関係の公共事業予算、国費ベースでいうと八八年度二百九十五億九千七百万円、これが来年度の予算では四百十七億四千五百万円、つまり四割も急増しているわけです。その中でも、...全文を見る
○岩佐恵美君 それぞれの事業の中で国費でどれだけ負担しているかというのを見てみますと、九六年度の実績で、交通・通信体系の整備は六六・九%で最高です。中でも、港湾は八〇・五%が国費です。一方、住宅は五〇・七%、環境保全が五〇%、教育・文化は四五・二%、社会福祉は四〇・五%、保健衛生...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど申し上げたように、公共事業偏重だから市町村は国の補助率の高いそういう公共事業にのめり込んでいって、そして補助率の低い、いわゆる医療だとか高齢者福祉、教育、そういうところにお金を使うことができないというゆがんだ実態にあるから今のようなこういうゆがみが出てきている...全文を見る
○岩佐恵美君 なっていれば私はここでこういう問題提起をしないんです。幹事会というのは補佐をするだけじゃないんです。実際そこで作業をするんです。審議会に上げて、ほとんどその作業がそのまま通るといったらおかしいですけれども、やっぱり作業班というのが非常に重要なんですよ。大臣、いかがで...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、ことしの二月五日から七日に奄美に行ってまいりました。奄振の実態を調査してきたのですけれども、本当に公共事業のゆがみの典型例をいろいろと見てまいりました。  そのうちの一つなんですが、名瀬市の市道山田線、国道五十八号線から崎原の集落に向かう路線ですが、取りつけ...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっとこれ、大臣に写真を見ていただきたいのですが。(岩佐恵美君写真を手渡す)実は、このループ橋ですけれども、名瀬市は初め十八億円で狭い旧道の改良計画を立てていました。ところが、ちょうど国が景気対策の補正予算をつけたときで、県からもっと大きな事業にしろというそういう...全文を見る
○岩佐恵美君 その写真にちょうど写っているんですが、名瀬中学校があります。六五年に現校舎を建設して、六六年には体育館、六八年に新校舎を建設しました。いずれも三十年以上たっています。壁のモルタルはあちこちはがれ落ち、木製の窓枠があるんですが、これは絶対あけられないと言うんです。あけ...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、環境問題について伺います。  奄美群島の自然環境の価値、奄美にいる希少種の種類と生息数について簡潔に御答弁お願いします。
○岩佐恵美君 アマミノクロウサギについては三千四百ぐらいしかいないんじゃないかと現地は言っていましたけれども。ハブ対策として、もともと島にはいなかったマングースが放たれて激増しています。マングースは手ごわいハブを攻撃すれば自分がやられるかもしれないわけですから、ハブを食べるよりも...全文を見る
○岩佐恵美君 このマングースの駆除なんですが、有害鳥獣駆除の認可を得て捕獲したマングースを一匹二千二百円で買い上げる、そして駆除を進めているわけですけれども、九六年度から県も九百円補助しているわけですが、予算が足りなくて、名瀬市が年間千頭、大和村が百八十五頭の予算になっていて、な...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一言。済みません。  大臣、九六年度で環境予算というのは二千八百万円なんですね、この奄美の関係。全体の〇・〇三%でしかありません。余りにも少ないというふうに思います。奄美の自然環境を保全するために、振興事業として環境保全のためにしっかりと予算をふやしていただき...全文を見る
03月29日第145回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
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○岩佐恵美君 九九年度のODAの事業予算は一兆五千四百五十二億円、前年比一一・二%ふえています。九七年度実績は九十三億五千八百万ドルで世界一です。もし事業が適切に行われれば、人類全体の発展に大きく寄与することになると思います。ところが、日本のODAに対し多くの問題点が指摘をされ、...全文を見る
○岩佐恵美君 経済協力機構、OECDの開発援助委員会、DAC、これはODAの主たる目的は開発途上国の経済開発及び福祉の向上に寄与することだとしています。ODAの目的が国益の実現というふうになると、一体こういう考え方とどう整合性を持たせていくのか、いろいろ問題が出てくるのではないか...全文を見る
○岩佐恵美君 食糧援助規約に基づく年間最小拠出義務量は守っているということですけれども、年間最小義務量の合計というのは日本を含めて世界全体で五百三十五万トンにすぎません。  国連開発計画の九七年度の報告では、約八億四千万人が飢えているが、食糧の確保がままならない。サハラ以南アフ...全文を見る
○岩佐恵美君 私はこのことを伺うに当たって、最小義務量というのはかつては七百五十一万トンあった時期があるんですね。それで今五百三十五万トンなので、どうして減ったのかよくわからないんですが、いずれにしても減った分について、一番多く減らしたのがアメリカで二百八十五万トン減らしていると...全文を見る
○岩佐恵美君 日本のODAが人道的援助が中心になっていないもう一つの指標として教育、保健などの社会インフラ、このシェアが少ないことが挙げられます。これもDAC諸国の中で日本が低いわけですけれども、どうしてでしょうか。済みません、時間の関係があって短目にお願いをいたします。
○岩佐恵美君 日本のODAは本来本当に援助が求められている部分に十分振り向けられていないのではないか、そういう気がいたしますが、その一方で経済インフラ中心であるというのが特徴だと思います。  九七年度のDAC議長報告によりますと、各国ODAの経済インフラの割合、これはアメリカが...全文を見る
○岩佐恵美君 九七年四月十三日付の日経新聞ですけれども、従来の円借款による箱物援助中心のやり方を批判する社説を掲載しています。「技術やソフト面の協力への需要は高まる方向にある。環境汚染やエイズなど国境を超えた諸問題はいよいよ深刻さを増しているし、発展途上国では技術労働者の不足やソ...全文を見る
○岩佐恵美君 こうした円借款による途上国における大規模な経済インフラ整備、これは一つには相手国の経済的な困難をもたらしているというふうに思います。  例えばフィリピンの場合、対外債務の返済額が国家予算の四割に及んでいて、うち七割が日本への債務となっています。つまり、インフラ整備...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月30日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第8号
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○岩佐恵美君 まず最初に、事業用地適正化計画について伺いたいと思います。  民間都市開発法に新設されます事業用地適正化計画ですけれども、この制度は自分の土地と隣の土地、他人の土地をまとめて都市開発事業を行うのを支援しようとするものです。  認定基準では、更地だけではなくて低利...全文を見る
○岩佐恵美君 住居地域、近隣商業地域、準工業地域などは比較的高い容積率が指定されているわけですが、現状では古い木造住宅などもたくさんあります。それが土地利用程度が劣っていると評価されることになりますと、高齢者などの追い出しに法律でお墨つきを与える、そういうことになりかねないと思い...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、私は地上げのあの実態というのをちょっと見てまいったんです。それで、今説明にあるように、権利者の同意が必要だ、要件だといってもなおかつ追い出されるというような事態がありました。ですから、同意の実態をきちんとチェックしないと、悪質な地上げを建設省あるいは建設大臣が...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、土地区画整理法と都市再開発法について伺いたいと思います。  この事業は、面的な市街地整備の手法として使われていますが、自治体や有力な地権者、開発業者などの意向で幹線道路などの整備や土地の高度利用が優先され、零細な権利者の多くが営業や生活を続けられなくなり、結...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の改正は、情報を公開し、地域住民の町づくり協議を進めるという方向ではなくて、施行者にとって事業を推進しやすくなるということに主眼が置かれているというふうに思えます。  第一は、事業計画なしの組合設立認可の問題です。  現行法では、組合を設立する場合には、定款...全文を見る
○岩佐恵美君 土地区画整理事業では、どこにどんな道路や公園ができるのか、住宅地や農地はどのくらいになるかなど、事業施行後の地域の姿が具体的にはわかりません。市街地再開発事業では、再開発ビルの平面図や立面図もわからない。これでは、地域の町づくりとしてその事業を行うことが適切かどうか...全文を見る
○岩佐恵美君 例えば減歩率について見てみると、おおむねの平均減歩率が示されるということですけれども、その算定根拠となる減歩率計算表、これは示されないわけですね。土地の種目別の地積もわからない。保留地や宅地の価格が事業でどうなるかも示されない。これでは、予定減歩率が妥当なのかどうか...全文を見る
○岩佐恵美君 現行法では、組合設立の認可申請があった場合には知事は事業計画の案を縦覧させます。住民の意見書を審査した上で、必要があれば事業計画を修正させて認可する、そういう手続になっているわけですが、今後はそういう手続なしに組合が設立できるということになるわけです。その後で事業計...全文を見る
○岩佐恵美君 結局、手続的に言うと、最初の段階で事業の具体的な内容を明らかにして公告縦覧、意見書の集約をした上で判断する方が合理的なんじゃないかというふうに思うわけですけれども、今回の改正で、事業計画改定前の組合にも事業資金貸し付けができるようになります。  これまで立ち上がり...全文を見る
○岩佐恵美君 実際に問題になっているところでは、夜討ち朝駆けで同意が迫られる、地域にいたたまれない状況に追い込まれる、そういう訴えが随分あります。これまでも十分な情報が明らかにされないで、一般の住民や権利者には本当の姿はなかなかわからない、そういう実情なんです。  例えば、静岡...全文を見る
○岩佐恵美君 今、大臣いみじくも言われましたけれども、これまでがそういう実態だったものですから、法律がもっと厳しいものになっていくというのであれば私たちもこういうことは言わないのですけれども、逆に今までよりももっと緩められるということですから、そんなに急に変わるのだろうかというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 これまでも合併施行は行われているわけですけれども、原則どおりではないので、都市再開発法第百十条を使って権利者全員の同意による権利変換をしているわけです。今回の改正で合併施行の制度が定められますと、百十条を使わずに合併施行ができるようになるのではありませんか。
○岩佐恵美君 事実問題として、全員同意でやるといっても、結局反対の人は再開発事業の施行地区から外に出されて、賛成の人だけが残って全員同意になるということなんです。  土地区画整理事業の仮換地の指定は、飛び換地でなければ地権者の同意を得ずに行えます。再開発法百十条の全員同意条項を...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、大手ディベロッパーからは、全員同意を邪魔者扱いする、そういう主張が表明されているんです。例えば森稔、森ビルの社長ですけれども、この方が、再開発は再開発法によって都市計画決定がなされ、公共性や公益性があると判断されたわけだから、これに従わない人に対しては本来代執...全文を見る
○岩佐恵美君 法案審査させていただいて、やっぱり疑念が残ったままでありますけれども、しっかりとやっていただきたいということを要望して、この間ちょっと時間が延びましたので、きょうは少し早目に終わらせていただきたいと思います。
04月13日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第9号
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○岩佐恵美君 政府は、三月三十日、ダイオキシン対策関係閣僚会議で、ダイオキシン対策推進基本指針を決めました。実態調査、基準の策定、排出規制など、こういう対応が重要であるということはもちろんですけれども、ダイオキシン問題の根本的な対策はごみを減らす、そしてダイオキシン発生の原因とな...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁の具体的な方策の一つに容器包装のリユースの促進を図るためリターナブルびん・モデル事業システム研究、これを実施するというふうにありますけれども、そういうリターナブル瓶というのは別に日本型で新しい試みではなくて、かつては一升瓶があったし、それから今でもビール瓶につ...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の調査には十万近いと言われる未規制の小型産廃施設からの排出量は含まれていないわけですけれども、それについてはどういうふうに対応されるんですか。
○岩佐恵美君 それはいつまでにやりますか。
○岩佐恵美君 未規制です。
○岩佐恵美君 九百六十グラムというのも年一回の調査の自己申告を集計したものにすぎないわけです。果たしてその値が正確なのかどうかという問題があると思うんです。  ダイオキシン類の排出量というのは、燃やすものによって変わりますし、それから焼却の管理次第でも非常に変わってくるものです...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の調査では、稼働中の三千八百四十施設のうち六百八十七施設のデータが入手できていないわけですね。そのうち未測定が百八十四施設もあります。公然と法律を無視して、測定を行わないで稼働しているわけですから悪質だろうと思うんですね。ダイオキシンの排出濃度も高いというふうに...全文を見る
○岩佐恵美君 排出削減が困難な施設を中心に二千四十六施設が休廃止しているわけですけれども、よく見てみると施設総数が減っていない県だとか、あるいは未測定の施設が多い県があるんです。排出濃度の高い施設が残っているような気がするんです。  環境庁は、大気汚染防止法による立入検査等の措...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりやっていただきたいと思います。  それから、母乳汚染も非常に深刻であるということで、全国平均だとか、東京、埼玉においては全国平均よりも高い深刻な汚染であるということを私は常々問題にしているんですけれども、最近の専門家の調査では、ダイオキシン類は母親から胎児...全文を見る
○岩佐恵美君 きょうは時間がありませんので細かい点には踏み込めませんですけれども、その基本姿勢でぜひ考えていっていただきたいというふうに思います。  塩化ビニールの問題なんですが、塩ビがほかのプラスチックと分別できない現状では、塩化ビニールの焼却を避けるための努力が各地の自治体...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと通産省に伺いたいんですが、ことしの三月十五日にドイツのデュースブルグ南のデュースブルグヒッテンハイムで、リサイクル業者ベルツェリウス環境サービス有限会社の装置故障によってダイオキシン類を含んだ約一トンの粉じんがまき散らされる、こういう事故が起こりました。粉じ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月15日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第10号
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○岩佐恵美君 まず、野生鳥獣保護についての基本的な考え方についてお伺いをしたいと思います。  自然環境保全審議会の答申では、野生鳥獣について、自然環境を構成する重要な要素であり、人間の生存の基盤となっている自然環境を健全なものにするものであり、国民の生活環境を改善する上で欠くこ...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の改正は、個体数が大きく増減している特定鳥獣について知事が保護管理計画を策定することにしています。環境庁長官がかかわるのは国設鳥獣保護区にかかわる場合と、環境庁長官が捕獲の許可権限を持っている種だけであって、その他の野生鳥獣については判断は都道府県任せとなってい...全文を見る
○岩佐恵美君 ガイドラインをつくってやっていくということになるんだろうと思うんですけれども、それはもう法的な根拠のないもので、単なる参考指針にしかすぎないわけです。  絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律では、国に野生動植物が置かれている状況を常に把握するというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 しかし、実際は限られた種以外というのはごく大まかな状況しかつかんでいなくて、結局全体を把握できていない。そういう状況のもとで駆除だけやりやすくするということになると、これはもう非常に大きな問題になるというふうに思います。  適正な保護管理計画をつくるためには、例え...全文を見る
○岩佐恵美君 今お話がありましたように、計画の策定には専門機関と専門家の体制が不可欠なわけです。ところが、保護管理計画に関する環境庁の通達に書かれていた保護管理体制の整備、この項目が法案の保護管理計画の事項から落ちてしまっているわけです。本当に現状において都道府県レベルで科学的、...全文を見る
○岩佐恵美君 今、自治体は財政難ということで、本当にそれをやっていけるのかという疑問は払拭できないわけです。  私は、この法案審査に当たって千葉県に行ってまいりました。比較的よくやっていると言われる千葉のシカの保護管理ですけれども、ここでは房総のシカ調査会という任意団体に調査な...全文を見る
○岩佐恵美君 各都道府県は絶滅危惧種について自分たちが全部管理しなければいけないというふうには思っていないと思うんです、それは国の仕事だと思っているわけですから。そのアンケートに答えたときにそこまで間違えたというのは、それは非常に認識が行っていない方はあったかもしれないけれども、...全文を見る
○岩佐恵美君 お金をちょっと出したからとか、それからガイドラインを示したからということですぐやれるというものじゃないと思うんです。要するに、自然保護協会が求めているのは、適切な保護管理計画をきちんと実施できる地方の体制の確立をまずやるべきだ、それが大前提だということを主張しておら...全文を見る
○岩佐恵美君 要するに、目標をどう立てるかということによって全体が変わってくるわけです。目標を立てるには体制がなければいけない、研究がなければいけないということになるわけです。それがないのに、目標が立てられてずさんなものであったら重大な事態になるというのは、これはもうだれが考えて...全文を見る
○岩佐恵美君 要するに、今まで指針できちっとやってきた生息動向等の把握だとか被害予防対策だとか、そういうものが落ちてしまって、その他で読んでくれ、こういう話になっているわけです。  これは、ガイドラインというのは、さっきから言っているように、ちゃんとした法的な裏づけのあるもので...全文を見る
○岩佐恵美君 農水省は、毎年、鳥獣類による農作物被害状況の報告、これを都道府県から出させているわけですけれども、これはちょっと伺って驚いたんですけれども、項目が植物防疫法に基づくものなんですね。そういうことで報告をとっているわけです。そうすると、鳥獣類というのは病害虫と同じレベル...全文を見る
○岩佐恵美君 農水省、林野庁は非常にお金を持っていますから、屋久島などでも私もちょっと見させていただきましたけれども、山の中に自然に残しておけばいいのにというような地域で、公園だということで立派な建造物をつくったりいろいろすごいお金をかけたりしているわけですね。そういうお金をもっ...全文を見る
○岩佐恵美君 その鳥獣保護員なんですが、多くは猟友会の会員なんです。  きのう環境庁に全国の資料をと言ったのですがなかなか出していただけないで、一応、九県の資料を出していただきましたけれども、九県全体で千二十人配置をされていて、そのうちの七百五人が狩猟免許所持者。この人たちが鳥...全文を見る
○岩佐恵美君 御理解願いたいと言われても、実際の数字からいって、今の法律で私たちが言っているのは、これは狩猟法じゃありませんかと。狩猟法で保護がないじゃないですか。実際にいろいろ調べていくとこういう実態なんですね。鳥獣保護員が三千二百七十人全国にいるというから、これは結構いるんだ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月20日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第11号
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○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆様には大変お忙しい中ありがとうございます。  まず最初に三浦参考人に伺いたいんですが、奥日光のシラネアオイがシカの食害を受けて、弥陀ケ池近くの大群落はほとんど全滅をしたと言われているわけですが、九三年に電気さくを設置した栃木県側ではある程度回復し...全文を見る
○岩佐恵美君 私が伺ったのは、今言われたみたいに非常に各地域、あるいは相手が農作物であったり森林であったり、あるいはシカであったり猿であったり、いろいろ違っていると思うんです。そういう違う動物を相手にどう対応していくかということが今求められているわけですが、駆除だけで本当にいいの...全文を見る
○岩佐恵美君 羽山参考人に伺いたいんですが、ちょっと参考人が書かれたものを読ませていただいたんですが、この中にEUのデカップリングという所得補償制度を紹介されているわけですけれども、そのことについて簡単に教えていただきたいというふうに思います。
○岩佐恵美君 先ほどゼニガタアザラシの話がされました。それから、この法案審議の際にジュゴンの問題もあるわけですけれども、こういう言ってみれば海獣というんですか海の獣を守っていくために一体どうしたらいいのかということについて、もし御意見があればお話しいただきたいと思います。
○岩佐恵美君 吉田参考人と草刈参考人にお伺いしたいと思いますけれども、海外ではいわゆるワイルドライフマネジメントというのがきっちり行われていて、ハンターが駆除するということであっても狩猟管理官が一緒についていって行動する。きちっと計画に従ってやるし、それから生態系も保護するし全体...全文を見る
○岩佐恵美君 もうちょっと時間がありますので、草刈参考人に伺いたいんですが、野生鳥獣保護でNGOがどんな役割を果たしているのか、それから今後どういう役割を果たしていかれようとしているのか、その点について伺いたいと思います。
04月27日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第12号
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○岩佐恵美君 国民生活センターの統計によりますと、各地の消費者センターに寄せられている新築住宅の安全性や品質に関する苦情・相談、九三年度には三千三百一件、九四年度には三千九百三十二件、九五年度五千百五十六件、九六年度七千百五十八件、九七年度七千六百三十六件と非常に増加をしておりま...全文を見る
○岩佐恵美君 欠陥住宅の対策には、手抜き工事などによる欠陥住宅を発生させない対策と欠陥住宅の被害者の救済対策、この両面が必要だと思います。  住宅性能表示評価制度は、新築住宅の一定の項目について性能レベルが明示をされる、保証される、そういう点では消費者にメリットがあるんですが、...全文を見る
○岩佐恵美君 性能評価住宅というのは、主として基準法以上の水準を求める住宅ですね。建設省の希望的な見込みでも制度が普及した段階で三割程度だというふうに言われていますけれども、実際にはそれ以外の住宅に恐らく欠陥の発生がずっと多いんじゃないかというふうに思われます。  だから、高品...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと前後しますけれども、日本弁護士連合会の消費者問題対策委員会が行った欠陥住宅被害一一〇番では、雨漏り、亀裂、傾斜、振動の四つが多いというんです。日本消費者センターへの相談では、雨漏りのほか、床鳴り、それから騒音、これが多いんです。ホルムアルデヒドなどによるシッ...全文を見る
○岩佐恵美君 騒音については検討しておられるということですが、床鳴りというのをさっき申し上げたんですが、そういうことはどうですか。
○岩佐恵美君 評価項目を欠陥住宅の事例とか消費者側の意見も反映させてきちっと、困難困難と言わないでやっていってほしいということを一言申し上げておきたいと思います。  もともと建築物というのは、建築基準法による確認検査制度があって、基準法に適合するということが義務づけられているわ...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の住宅性能表示制度というのは、特別の高品質を確保するための任意の制度のはずですね。性能表示を受けようと受けまいと、本来なら住宅として基本的に必要な性能は基準法の確認検査できちんと確保されていなければならないはずなんです。ところが、実際には建築基準法の中間検査が進...全文を見る
○岩佐恵美君 性能評価住宅は、表示された性能が確保されている住宅を引き渡すということ、それが保証になっているわけですけれども、後で問題が生じた場合、これはちゃんと対応するのでしょうか。
○岩佐恵美君 先ほどから繰り返し申し上げているように、多くの消費者が求めているのは特別に高品質の住宅であることの保証よりもむしろ普通の住宅の性能がきちんと確保されていることだし、万一問題が出たときには迅速に補修してもらうということなんです。  住宅の場合、消費者にはなかなか欠陥...全文を見る
○岩佐恵美君 消費者に性能表示と性能保証、これを区別して理解してもらうというのはなかなか大変なんです。特別のお金を払って性能評価してもらうのだから表示された性能に問題が生じた場合補修してもらえる、これはもう当たり前だと思いますし、それができないとなるとかえってトラブルの原因をつく...全文を見る
○岩佐恵美君 あと情報公開。
05月13日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第13号
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○岩佐恵美君 まず最初に、大臣に、この法改正でこれまでと今後の海岸事業が大きく言ってどう変わるのか、御説明いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 建設省の統計では、砂浜の海岸は全国で約九千五百キロ。それが一九七八年から九二年までの十四年間で四千六百ヘクタールが侵食をされ、実質二千四百ヘクタールが消失をしています。一九〇五年以降では七千四百六十ヘクタールも消失をしていて、これを全国の砂浜海岸の幅に当てはめてどの...全文を見る
○岩佐恵美君 縦割りで勝手に工事が行われるということになったら大変だと思います。  そこで、先ほども紹介がありましたけれども、数年前に屋久島に行きました。全国一のアカウミガメの産卵地です。ところが、その産卵適地の砂浜がどんどん減って産卵も少なくなっている、そういう訴えが現地であ...全文を見る
○岩佐恵美君 実態を調査して、そしてウミガメが産卵できるような砂浜をちゃんと回復するという手だてを私はとるべきだというふうに思うんです。その点、どうですか。
○岩佐恵美君 一般論ではなくて、この屋久島の件について、台風でそういう被害が出た。台風で一過性だったのか、それとも構造上の問題だったのか、その辺きちんと調査をして、被害が出ているわけですから、ウミガメが産卵しやすいような砂浜に復元をするということについてきちっとやっていっていただ...全文を見る
○岩佐恵美君 構造物による連鎖的な侵食の影響を考えれば、できる限りそうした構造物に頼らないでやる方がいいと思います。特に、砂浜が残っているところではどうしたら大きな構造物に頼らないで良好な海岸の環境を保全できるか、そういうことを追求するべきだと思います。  先日、鎌倉市の七里ヶ...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで大臣、今度の法改正では、離岸堤や砂浜をつくるということも海岸保全施設として位置づけられているわけです。コンクリートで固める海岸防護から砂浜の保全を図る海岸事業に転換するということであれば、これはもう非常に改善の方向だと思います。  ところが、反対に養浜と称し...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、屋久島や七里ヶ浜の例を挙げましたけれども、個々の施設計画の範囲内の検討だけじゃなくて、その海岸全体の生態系あるいは砂や海水の動態を全面的に調査検討することが大事だし、情報公開して専門家や住民、海岸利用者などの意見をよく聞いて計画を策定することが大切、これは今...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで大臣に重ねて伺いたいのですが、個々の施設の是非を個別に検討するのじゃなくて、その海岸を全体として把握してどういう海岸にしていくか、そういうコンセンサスを確立していくために海岸事業の専門家はその海岸を長年見ていて熟知しているホームドクターのような存在が大事だと、...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、水産庁に伺いたいんです。  砂浜の海岸防護の役割が見直されてきておりますけれども、浅い海や干潟は、海の浄化の上でもまた稚魚の生育の上でも重要な環境です。水産庁は、沿岸漁業の資源確保の見地からそういう海岸をどう評価しているのか。稚魚の生育に重要な役割を果たして...全文を見る
○岩佐恵美君 水産庁の東北区水産研究所資源増殖部の山下洋研究室長が行った仙台湾のイシガレイの研究によりますと、内湾や干潟の稚魚は外海に面した砂浜海岸の浅海域に比べて稚魚の成長速度が高い、エビジャコの捕食による稚魚の減少率は内湾や干潟では低い、漁獲された大型魚の約半分は内湾や干潟を...全文を見る
○岩佐恵美君 今、国際的に干潟の保全の重要性というのがさらに強調をされているわけです。海岸法では海岸環境保全が位置づけられたわけですけれども、海岸における干潟の保全は海岸事業の中でどう取り組まれていくんでしょうか。
○岩佐恵美君 国際的にも、先ほどの水産庁の研究でも環境庁の報告でも、干潟保全の重要性というのはますます高まっているし、取り組みが強まっているわけです。その中で逆の流れをしているのが農水省だと思うんです。それが、広大で豊かな干潟を死滅させる諫早干拓事業に固執しているということなんで...全文を見る
○岩佐恵美君 締め切り後の九七年四月十五日からことしの四月二十日までに百五回の観測が行われているわけですが、化学的酸素要求量、CODは、県が定めた環境保全目標値五ppmを超えたものが調整池内の二つの観測点でそれぞれ七十八回、七十九回もありまして、基準以内は四分の一にしかすぎません...全文を見る
○岩佐恵美君 工事によって、環境が悪化したことによって生物は大きな影響を受けているんです。要するに、自然の浄化力を殺す、ギロチンでもって締め切って、中でごちゃごちゃ工事をやっているからますます大変になっているわけです。だから、下水道を整備するというふうに言っているけれども、自然の...全文を見る
○岩佐恵美君 それだけの被害が出ているのに関係ないなどと言うのは本当に納得できないですね。  諫早干拓の影響というのは、干潟の生物だけじゃないんです。有明海の魚類全体に大きな影響を与える。有明海には二百種類以上の魚類が生息をして、そのうち七種は有明海だけに生息する特産種だという...全文を見る
○岩佐恵美君 全長十三・八キロの内部堤防の工事は三月に始まりました。私も見てまいりました。総事業費は幾らになるんでしょうか。今年度の予算は幾らなんでしょうか。何キロやるんでしょうか。二〇〇〇年までに完成するのでしょうか。
○岩佐恵美君 諫早干拓については二〇〇一年度が事業再評価の年になるということです。干拓地の利用のめどが立たない、水の汚れで農業用水として利用もできない、下水道事業費がかかる、漁業に悪影響を与える。これだけの問題があって、再評価で費用対効果を全面的に算定すれば、恐らく私はクリアはで...全文を見る
○岩佐恵美君 今の防災効果の件ですけれども、現地では、外側の堤防について、どんどん下がっている、壊れたりしている。それで、有明海の問題について言えば建設省の工事の方がずっといいというような話が出ているんですね。何で農水省が防災対策をやらなきゃいけないんですか。そんなのは本当にわけ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
05月20日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第14号
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○岩佐恵美君 今度の改正案は、環境問題の今日的な課題について対応するということで、事業団の業務を新たに拡大するものです。国が取り組むべき今日的な環境上の課題として、地球温暖化対策があります。  改正では、事業団に地球温暖化対策緑地の建設譲渡事業、開発途上国からの研修の受け入れな...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣も参加をされました、昨年十一月にブエノスアイレスで開かれましたCOP4ですが、私も参加をいたしました。  ここでいろいろな議論があったわけですが、京都で確認された温室効果ガス削減計画の具体化、これがどう進むかということが現地では期待されたんですが、アメリカが排...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、私が申し上げたのは、要するにCOP4の評価はいろいろあるというふうに思いますが、今大臣は、とにかくCOP4に出てもあるいは帰ってこられても、炭酸ガスを減らすということで一生懸命やりたいという、そういう努力をしていきたいという気持ちを言われたと思うんです。  ...全文を見る
○岩佐恵美君 何かよくわからないんですけれども、要するに焼却施設単独でもやれるわけですね、譲渡事業。政令を改正すればやれる。今後はそういう方向に行きたいということなのか。いや、もう一切要望がないからやらないというんじゃなくて、環境庁としてはそういうものは事業団としてやらせないとい...全文を見る
○岩佐恵美君 本当に何か一問でなかなか先に行かないんですけれども、要するに大臣に伺っているのは、環境事業団として焼却炉もプロパーでやるような方向を検討するということが出ているので、そういうことでいいのですかということを端的に聞いているんです。
○岩佐恵美君 こういう焼却炉のみのそういうところにまで手を伸ばしてやっていくということについては私はおかしいというふうに思いますので、そこはきちっと意見を述べておきたいと思いますし、また環境庁としてもそういう方向に踏み出さないようにしてほしいということを言っておきたいと思います。...全文を見る
○岩佐恵美君 事業団の産廃処分場等の譲渡対象というのは、今言われたように地方公共団体や第三セクターなわけです。地方公共団体、地方自治体の固有の事務ということで一般廃棄物の処理があるわけです。一般廃棄物専門の処分場ということは対象にはならない、しかし産業廃棄物とあわせ処理なら認めま...全文を見る
○岩佐恵美君 ひどい最終処分計画がたくさんある、処分場そのものもあるわけです。ですから地元が反対するのは当然だと思います。こういう問題については厚生省がきちんと対応、指導していけばいい問題だ、環境庁がそこに手を出して自治体に産廃の処分場をつくらせようというのは、私は違うというふう...全文を見る
○岩佐恵美君 根本は排出者の責任でやらなければいけない、これが原則なんです。私はそのことを言っているんです。その原則をきちっとさせるべきだ。  こういう地方自治体なり第三セクターでやった場合に、では資金的にどうなるかという問題なんです。この例で言うと、金利三・八五%、二十年の元...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、環境事業団が大規模な産廃、一廃あわせ処理施設を行う、そういう一方で、厚生省も各都道府県に一カ所ずつ廃棄物処理センターの指定を進めています。現在八県で指定され、そのうち三県が一部稼働しています。これも第三セクターによる大規模な産廃、一廃あわせ処理施設です。厚生...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、現実に各県を見てきたものですから、そういうことを申し上げたんです。  要するに、現場で大変だというふうに言っているのは何かというと、製造のところできちっと排出抑制をする、あるいは製品でまだ使えるようなものが回ってくるような、そういうことについては現場は悩むわ...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません。  消費者も考えていかなきゃいけない問題だと思っているんです。きょうは大臣の反論が随分あったものだから、済みません、質問がごたごたしまして。  そういうことなので、大臣、ちゃんとその点を踏まえて答えていただきたいと思います。
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表し、環境事業団法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  今日の日本の廃棄物対策の中心的な課題は、製品の製造・流通段階を含めて廃棄物の発生を抑制し、発生したものについては分別・再利用等、リサイクルを促進する資源循環型への転換を図ること...全文を見る
06月08日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第19号
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○岩佐恵美君 最初に、賃貸の建てかえ事業について伺いたいと思います。  都市基盤整備法案では、賃貸住宅の建てかえ事業を法制化することとしています。過去の住宅・都市整備公団の建てかえ事業、これは一方的な建てかえ団地の指定だとか、一律の全面建てかえだとか、あるいは高家賃化など多々問...全文を見る
○岩佐恵美君 公団の建てかえ事業の戻り入居家賃については、昨年一定の改善が行われました。これまでの激変緩和措置では、一般公募家賃と同額になるまでの間毎年大幅に家賃が上がる仕組みでしたけれども、今後は五十平米までは二十年の長期傾斜家賃や、入居期間中公募家賃の八割とする、そういう選択...全文を見る
○岩佐恵美君 例えば武蔵野緑町パークタウンの例ですけれども、九六年四月戻り入居の方、七段階の傾斜家賃の四年目で現在の家賃は九万六千五百円です。父の年収が六百万円、毎月の手取りは母のパート収入を入れても三十六万円、大学生、高校生の教育費が十一万三千五百円、家賃を引くと残り十五万円で...全文を見る
○岩佐恵美君 戻り入居家賃に新制度を導入した、こういうことは結局よかったと言えるんですけれども、逆に言えば今までのやり方に無理があった、そういうことから新制度を導入したんだと思います。  十六万円の家賃というのは、前回も議論になっていましたけれども、年収九百万円以上でないと無理...全文を見る
○岩佐恵美君 所得の低い高齢者は、新しい措置制度で、五十平米以下の住宅への戻り入居なら六十五歳から無期限に公募家賃の五割減額を受けられる、そういうことになりました。説明会時に六十歳以上という年齢制限も、今度は五十五歳以上に引き下げられました。これなら何とか住み続けられる、そう居住...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと具体的な事例を示したいと思うんです。  例えば武蔵野緑町の例なんですが、去年十月に戻り入居したわけですが、この団地には新制度が適用されません。従来の高齢者特例措置は説明会時に六十歳以上の人だけですから、今六十七歳の人は九一年の説明会時には五十九歳です。これ...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、建てかえ問題、特に戻り入居だとかそういう低所得者、高齢者の問題について、きょう具体的な細かい例を挙げて質問いたしましたけれども、居住者の非常に切実な要求があって建てかえ問題についてかなり前進した、そういう面があることは皆さんも喜んでおられるし、私は事実だという...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど理事さんからは、ちょっと検討をしていくというお話がありましたけれども、公団の総裁としてこの問題に基本的にどう対処されていかれるのか。簡単で結構でございますけれども、一言伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 時間がなくなりましたので、都市基盤整備に関連する問題についてちょっと伺いたいと思います。  新しい公団は、住宅建設から大幅に後退をして都市基盤整備中心になるわけですけれども、郊外型の開発型都市づくり、これについて伺いたいと思います。  里山、雑木林など、都市近郊...全文を見る
○岩佐恵美君 近年、里山は、国際的にも国内でも生物多様性や自然との触れ合いの場として、その豊かな自然環境が注目をされてきています。しかし、七〇年代の都市拡大やゴルフ場などのリゾート開発などによって急激に減っています。  九六年の第四回自然環境保全基礎調査によりますと、里山を主に...全文を見る
○岩佐恵美君 公団も、かつてはそうした地域での開発を計画して広大な土地を買収しました。都市近郊の二次的自然に対する位置づけは今大きく変わってきています。そうした地域での環境破壊につながる都市開発は根本的に見直すべきときだと思います。  具体的に、公団が一九七三年に大がかりに買収...全文を見る
○岩佐恵美君 六月から環境影響評価法が施行され、東京都の新条例も施行されます。新たな計画の環境影響評価は新法、新条例に基づいて行うのでしょうか。
○岩佐恵美君 計画地はJR八王子駅の北西八キロ、平地と丘陵部の境界に位置し、豊かな里山の様相と西峰に連なる山地的様相とをあわせ持っているところです。  絶滅危惧Ⅱ類のオオタカを初め、希少種であるハイタカ、フクロウなどが生息、植物ではレッドデータブックに記載されているエビネや東京...全文を見る
○岩佐恵美君 この地域ですけれども、採算性という点でも非常に疑問を感ぜざるを得ないところです。  先日、私は改めて計画地のほとんど全域を歩いてみました。細い尾根と深い谷が入り組む急峻な地形です。平らな部分はほとんどありません。計画では、北西から西南にかけての周辺部と東西の主尾根...全文を見る
○岩佐恵美君 全体です。
○岩佐恵美君 最後に大臣にお伺いしたいんです。  ひなの誕生で大変明るい話題を提供している学名ニッポニア・ニッポンというトキ、これが絶滅の危機に瀕しているのも、里山や田んぼなどの身近な自然の生態系が失われてきてしまったからです。  閣議決定された生物多様性国家戦略では、「自然...全文を見る
06月10日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第20号
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○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆様には大変お忙しい中御出席をいただき、貴重な御意見をいただきまして本当にありがとうございました。大変興味深く伺わせていただきました。ぜひ今後の審議に反映をさせていきたいというふうに思っています。  まず、井形参考人にお伺いしたいのですけれども、中...全文を見る
○岩佐恵美君 具体的な問題について、さらに伺いたいと思います。  環境への負荷を総体として低減するためには、先ほどから議論になっております非点源からの廃棄物としての移動量を把握する、このことが大事だと思います。  中間報告では、報告対象事業場以外からの排出量の把握は求めている...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど中西参考人から、いわゆる非点源の問題で、環境データからもとに迫っていくということで一生懸命取り組んでいかれたいという話がありましたけれども、私はそれはそれでとても大事なことだと思います。  そこで、ちょっと水口参考人に伺いたいんですけれども、消費者というか国...全文を見る
○岩佐恵美君 PRTRのパイロット事業評価報告書というのを読ませていただきました。本当に大変御苦労されてこういう事業をされた皆さんに改めて敬意を表したいと思います。  そこで、非点源の問題に絞って見てみたんですけれども、非点源からの排出・移動量というのは、パイロット事業では物質...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一つ伺おうと思ったんですけれども、時間が中途半端になってしまいますので、非点源に絞り込んで、廃棄物の問題等を含めて、浦野参考人がお考えいただいているところがあればお述べいただきたいと思います。
○岩佐恵美君 ありがとうございました。終わります。
06月29日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第21号
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○岩佐恵美君 まず長官にお伺いしたいと思いますけれども、PRTR制度は有害な化学物質の排出・移動量を減らし、環境への負荷を低減することを目指す制度です。OECDのPRTRの実施に係る理事会勧告は、「潜在的な危害をもつ環境汚染物質の排出・移動量を削減することが、持続可能な開発を達成...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、事業者が化学物質の自主的な管理の改善をすればその結果として環境が守られるという、こういう法律の考え方で本当に化学物質を低減できるのかということを非常に疑問に思います。  例えば、有害物質の排出量等の届け先が業所管大臣となっているわけですけれども、すべての環境...全文を見る
○岩佐恵美君 衆議院の修正で都道府県知事を経由して届け出ることになったわけですけれども、窓口機能も都道府県が果たすことになります。営業秘密にかかわる場合は、直接業所管大臣に請求をしてそして届け出をするということになっているわけです。そうなると、あと残りは一般的な届け出事項のみです...全文を見る
○岩佐恵美君 届け出先を業所管大臣とする理由について与謝野通産大臣は、届け出を全国統一ルールで行い、集計の迅速かつ効率的な実施を確保する、そういうふうに答弁をしています。  法案では、知事を経由して業所管大臣に届け出る、そこから環境庁長官と通産大臣に通知して集計する、その集計結...全文を見る
○岩佐恵美君 諸外国では、届け出先と同時に営業秘密の判断についても環境担当の行政庁が行っております。第三者機関の審査を経て環境庁長官が判断する、これがやっぱり素直な考え方だと思うんですけれども、なぜ環境庁長官でなく業所管大臣になったのでしょうか。
○岩佐恵美君 通産省に伺うという予定はなかったんですけれども、通産省として環境庁に任せられない、やっぱり企業秘密については私のところでやらなきゃいけないんだという何か理由があるんでしょうか。
○岩佐恵美君 営業秘密については、要件がきちんと法律にも明記をされているわけです。ですから、そこから外れるというようなことも考えにくいわけです。  それで、業界と業所管庁との間ではこれまでもいろいろな癒着関係というのが指摘をされています。例えば、私も現にこの分野で仕事をしたこと...全文を見る
○岩佐恵美君 各省庁に協力をいただくというのは、これは当然なければならない話ですけれども、どうもこの法律を読ませていただいた限り、中心にしっかり環境庁が座っていないのが気がかりで仕方がないんです。  次に、通産省に伺いたいと思いますけれども、先ほどから出ている営業秘密のことです...全文を見る
○岩佐恵美君 業所管庁の知見を活用するということはそれはそれとしても、最終的な判断はやっぱり環境庁長官が行っていくべきだというふうに思います。  法案では、環境庁長官は説明を求めることができるだけなんです。意見を述べるという規定がないんです。営業秘密の件数が今通産省は大体アメリ...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、修正案の提案者に伺いたいと思います。  衆議院の修正で、都道府県知事を経由して届け出ること、そして知事は届け出事項を国に通知する際に意見を付すことができるということになったわけです。与謝野通産大臣は、地方自治体について、排出量の届け出についての個別事業所に関...全文を見る
○岩佐恵美君 東京都は、中央環境審議会からの意見照会に対して、地域による特性を考慮して対象物質や対象事業所の選定について地方公共団体が追加できるシステムを求めています。例えば、対象物質や対象事業所の選定に当たって上乗せ、横出しが可能とする制度とする、そういうことを求めているわけで...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、非点源について。  例えば、東京や大阪などの大都市では自動車の排ガスが非常に多い、また港湾がある地域では船舶の寄与度が高い、これはよく知られた事実です。地方では、農薬の使用が多いところもあります。かなり地域的に汚染の差があります。また排出源も違います。各地域...全文を見る
○岩佐恵美君 PRTRで得られたデータは、市民が化学物質による地域の汚染状況を知り、またリスク対策に生かされるものでなければならないと思います。そうすれば、化学物質の低減効果が上がります。  法案では、開示請求に応じて有料で情報を提供することになっていますけれども、インターネッ...全文を見る
○岩佐恵美君 環境汚染物質のリスク対策、これは国民やNGO、産業界、行政、専門家などが共同で取り組むべき課題だと思います。PRTRも同じです。対象物質や対象業種の選定、営業秘密を保護する場合の条件、情報公開の方法などについて、市民、NGOも参加して共同で合意を形成していくべきだと...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、一方通行のパブリックコメントでは不十分だというふうに思うんです。  化学物質のコントロールにおいて、生産者とともに消費者、使用者が特に大切な役割を果たすと思います。公開されたPRTR情報によって、みずからの地域の汚染の実態に目を向ける、そしてその原因が必ずし...全文を見る
○岩佐恵美君 時間なので終わりますけれども、今の答弁は従来型の答弁なんです。私がいろいろと提案したことには余り真っ正面に答えていただいていないのですけれども、きょうは時間ですので、これで終わりたいと思います。
07月01日第145回国会 参議院 国土・環境委員会、経済・産業委員会連合審査会 第1号
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○岩佐恵美君 有害化学物質は、届け出対象外の小規模事業所や家庭、交通機関など、いわゆる非点源からも相当環境に排出されています。パイロット事業では排出量の二三%を占めています。  そこで、非点源に係る移動体からの排出についてまず伺いたいと思います。  パイロット事業では、自動車...全文を見る
○岩佐恵美君 これはパイロット事業で移動体別排出量のシェアを示しているんですけれども、きょうこんなに大きな会場だと思っていなかったものですから、小さいものしかつくってきませんでした。  例えば、ホルムアルデヒドは九五%が自動車からの排出となっています。これがホルムアルデヒドで、...全文を見る
○岩佐恵美君 自動車から排出されるガスやSPMの中にはいろいろな化学物質が含まれている、これはよく知られていることです。NOxやSOxあるいは炭化水素類は法規制の対象になっているんですが、そのほかにもグレーゾーンと言われる化学物質がたくさん含まれています。これらについては当然PR...全文を見る
○岩佐恵美君 川崎公害裁判の和解では、自動車による大気汚染の深刻な実態を重視して、SPMの状況把握などが求められているわけです。自動車メーカーは、生産する自動車がどんな有害化学物質をどれだけ排出するかを把握して、できるだけそれを減らすように努力する責務があると私は思います。  ...全文を見る
○岩佐恵美君 長官、全部の移動体を一括してまとめるというふうになると、個別の移動体からの排出がわからないし、またデータの意味というのがあいまいになってしまう。つまり、全体を減らして何とか環境をよくしていこうというような、そういうことに逆行してしまうと思うんです。  地域別の排出...全文を見る
○岩佐恵美君 この覚書についての考え方なんですけれども、事務方のレベルでこういう覚書を結んでいるわけです。国会でこれだけこういう覚書はおかしいじゃないかということになっているときに、この覚書に縛られて動きがとれないなどということはあってはならないというふうに思うんですけれども、そ...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、通産大臣、今環境庁が精度を高める努力をしたいと言っているんですが、環境庁はできないんですね。  そこで、通産省にちょっと伺いたいと思うんです。  先日、参議院の国土・環境委員会の参考人質疑で浦野紘平さんという参考人が、横浜国大の教授でいらっしゃいますけれ...全文を見る
○岩佐恵美君 欧州でできているわけですから日本でできないはずはないというふうに思うので、しっかりと協力をしていただきたいと思います。  次に、非点源の廃棄物としての移動について伺いたいと思います。  製品に含まれる有害化学物質の移動は、PRTRの対象になっておりません。最終的...全文を見る
○岩佐恵美君 パイロット事業では、非点源の廃棄物としての移動量についても部分的に推計しています。浦野参考人は、非点源の廃棄物としての移動量、有害物の移動量については、何とか法律の中に組み込めるような努力をして、それを準備して、可能になった時点でそれを取り込むべきだ、こういう考えを...全文を見る
○岩佐恵美君 大変難しいであろうということはよくわかるのですけれども、今、日本では廃棄物の処理について非常に大きな問題が起こっているし、また国民は大きな不安を持っているわけです。  先ほどの環境庁、厚生省、通産省の覚書の中に、「廃棄物には様々な物質が含まれ、それを取り扱う廃棄物...全文を見る
○岩佐恵美君 個々の商品については。
○岩佐恵美君 社民党の案では、有害化学物質を含む製品を対象事業者以外に譲渡、提供する場合は、MSDSではなくて製品に表示をするというふうにされていますが、なぜそういう仕組みを設けたのでしょうか。
○岩佐恵美君 私は、それは非常に大事な点だというふうに思っています。政府案のMSDSは業者間の取引段階のみで、消費者が即使える商品に表示の規定はないわけです。あと、プラスチック製品など有害化学物質が封じ込められている商品については業者間のMSDSもない。これでは廃棄物になった段階...全文を見る
○岩佐恵美君 大変重大な事態にあるのかなというふうに思うんですけれども、実は自治体が、これは三多摩の地域で起こっていることですが、市民に不燃ごみを分別させていたんです、燃えるごみ、燃えないごみ。プラスチックは燃やしません、埋め立てますということを言っていた。ところが実際には、市民...全文を見る
○岩佐恵美君 時間がなくなってきたので、最後に両大臣にお考えを伺いたいと思うんですが、その前に、今通産大臣が言われた一部の商品に表示がされていると。これは通産省が出している「表示道」とかというすごいタイトルのパンフレットですけれども、これでも一部の商品なんです。全商品ではないんで...全文を見る
○岩佐恵美君 はい。  学者で、本当にみんなで平場でざっくばらんに話し合える。それで、話し合って、そういう意見を聞けるというような機会をきちっとつくっていくというのがかぎだろうというふうに思うのですけれども、そのことについて両大臣、一言ずつお答えいただけますでしょうか。
○岩佐恵美君 それでは、終わります。
07月06日第145回国会 参議院 国土・環境委員会 第22号
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○岩佐恵美君 有害化学物質が環境に出ていく、そういう量をいかに減らしていくか、こういう法律は、言うは易しいけれども非常に大変な仕事になるというふうに思います。その場合に、国が総力を挙げてこれに取り組む、当たり前のことですけれども、やっぱり事業者の協力、あるいは学者の皆さんの協力、...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一つ長官に基本姿勢について伺っておきたいんですが、年間数億トン、十万種に及ぶ化学物質が大量に使用されるようになった二十世紀後半以降、現在では、がんの発生、アレルギー疾患、化学物質過敏症などが増加して、野生生物の世界でも生殖異常など従来気づかなかった異常が目立って...全文を見る
○岩佐恵美君 日本のダイオキシン対策は欧米に比べて十年おくれたと言われています。環境ホルモン対応ではぜひ頑張りたいと、環境庁長官は何回かこの委員会でも決意を表明されています。  PRTR制度で内分泌攪乱作用が疑われる化学物質についてどう対応するかが問われていると思います。ですか...全文を見る
○岩佐恵美君 その答弁は耳にたこができるぐらい伺ったんですが、ちょっと別の聞き方をさせていただきたいと思います。  環境ホルモン戦略計画は、指摘されている約七十物質等を優先的に調査すべきとして、生産・使用量、環境への負荷源や負荷量、環境中での分解、合成等に関する調査を実施する、...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁が七十物質というのを指定したわけですから、それはそれできちっと責任を負っていかれるのが必要だということを言っているわけです。  厚生省に伺いたいと思うんですが、内分泌攪乱作用は急性毒性と違って遅発性が特徴です。相当時間がたってから影響があらわれると言われてい...全文を見る
○岩佐恵美君 厚生省の中間報告では、人への影響がまだ確認されていないけれども、急いで解明しなきゃいけないというふうに書かれています。  今お話があったことについて、人への影響が確認されていない段階でも、環境庁等のあるいは国際的な調査で生態系への影響が確認されればそれをPRTRの...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、環境庁に伺いたいんですが、SPEED98で列挙している六十七、七十とも言われています、二十七物質は生産使用実態がないというふうに言っておられますけれども、そのうち約半分の十三物質は環境庁の環境調査で検出をされているんです。  PRTRの対象にはならないとし...全文を見る
○岩佐恵美君 それ以外の四十物質のうち、ノニルフェノールやビスフェノールA、一部のフタル酸エステルなど十七物質はパイロット事業で対象になっているんです。これらはPRTRの対象とする方向で検討されている、そう考えてよろしいのでしょうか。
○岩佐恵美君 他の法令で何らかの有害性の調査が行われているあと十七物質がありますけれども、それについても今の基本的な考え方で臨まれるということなんでしょうか。
○岩佐恵美君 残る六物質なんですけれども、環境庁で内分泌攪乱作用について調査研究はされていくんだと思いますが、東京都の調査では、スチレン二量体、三量体、スチレンダイマー、スチレントリマーが水質や底質で検出をされています。厚生省もポリスチレン食器等からの溶出に関する調査研究を行って...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、この環境ホルモンの問題で長官にもう一度伺っておきたいんですが、これは八カ国環境大臣会合の宣言にあるんですが、内分泌攪乱物質は子供の健康への差し迫った脅威であるというふうに指摘をされています。環境庁の環境ホルモン戦略計画、SPEED98でも、科学的に不明な点が...全文を見る
○岩佐恵美君 通産省に表示の問題で具体的に伺いたいと思います。  パイロット事業の中間報告では、家庭からの非点源の推計について、塗料、殺虫剤、衣類防虫剤、エアゾール製品溶剤、接着剤、水道、洗浄剤、電池、照明器具等に分類して行っています。ところが、住居用殺虫剤は推計に必要な用途別...全文を見る
○岩佐恵美君 国民の日常生活用品の中には有害化学物質が含まれているものがたくさんあります。例えば、最近ふえている抗菌加工商品です。前回の国土・環境委員会でも指摘がありました。抗菌加工には溶質性のもの、皮膚への影響が大きいものもあって、皮膚のかぶれなど、国民生活センターへの相談もふ...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一つ事例があるんですが、家庭用品中のホルムアルデヒドです。家庭用品規制法では規制対象が定められています。その種類ごとに検出基準が定められています。例えば衣料品については、乳幼児製品は検出しないこと、大人の衣料品は下着など肌に直接着るものは七五ppm以下。また、ホ...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、対象物質のすそ切りの問題について伺いたいと思います。  指定された有害化学物質は届け出やMSDS、これが義務づけられることになります。有害物質を含有する製品、これを取り扱う事業者はどの程度の含有率の製品を取り扱っている場合に届け出あるいはMSDSが義務づけら...全文を見る
○岩佐恵美君 MSDSで提供する性状や取り扱いに関する情報には指定化学物質の含有量も含めるのでしょうか。また、MSDSが義務づけられる事業者は取扱量によるすそ切りはないというふうに確認してよろしいのでしょうか。
○岩佐恵美君 環境庁に伺いますが、事業所の規模や取扱量によるすそ切りについて、岡田局長は、事業所当たりとりあえず従業員数で二十人程度、事業所当たりの年間取扱量で五トン程度ということを想定して二万程度、先ほど通産省は二万から三万と言われましたが、いずれにしてもそういう事業所を想定し...全文を見る
○岩佐恵美君 そうすると大変問題になってくると思うんですが、純物質換算で五トン以上ということは、混合物の対象含有率を一%とした場合、混合物を五百トン以上扱わないと届け出義務がなくなるんです。これでは大変緩過ぎると思います。特に毒性が強い物質の場合、対象含有率を厳しくする必要がある...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、議題となっております特定化学物質の環境への排出量の把握等及び管理の改善の促進に関する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。  本法案は、人の健康を損なう物質だけでなく、生態系への支障も含めて、そのおそれのある化学物質の排出、移動の実...全文を見る
07月26日第145回国会 参議院 行政監視委員会 第7号
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○岩佐恵美君 私は、ODAのあり方について四点指摘をしたいと思います。  まず第一に、従来の円借款による箱物援助中心から教育、保健などの社会インフラ、食糧援助など人道的援助中心に改めるべきであるという問題です。  日本のODAは経済インフラ中心で、アメリカ九%、イギリス一六・...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、先ほどから出されている計画段階でのチェックの問題で、とりわけ環境アセスの問題についてちょっと強調させていただきたいと思います。  九七年に総務庁が行った有償資金協力の行政監察で、公害対策とか自然環境の保護の案件が極めて低いということ、それから環境配慮のガイド...全文を見る
11月15日第146回国会 参議院 行政監視委員会 第1号
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○岩佐恵美君 当行政監視委員会の大きな仕事の一つに、行政がルールに反した行動をとって国民に被害を与えた場合、その原因をきちんと究明し、その根源を排除し、二度と再び同じ被害が起こらないよう監視をしていくことがあります。その立場から、私はきょうは防衛庁の問題に絞って質問をいたします。...全文を見る
○岩佐恵美君 石油元売各社は一九七四年にもカルテルで国民生活に大きな被害を与えました。今回は防衛庁の物資の調達にかかわる談合ですけれども、税金を不当に支出させた、そして国に多大な被害を与えた、そういう点では重大な事件だと思います。そして極めて悪質な行為だと思います。  そういう...全文を見る
○岩佐恵美君 会計検査院は、昨年秋にこの問題に関して調達実施本部が行っている航空タービン燃料JP4の調達事務が不適切である、そういう指摘をしました。  指摘の概要について説明してください。
○岩佐恵美君 最近、海上自衛隊の地域通信処理システム機器の調達、あるいは地方総監部の艦船修理発注、ここでも一斉に高値入札で不調にして、そして再入札をさせる、あるいは本命業者以外は次々と辞退をして随意契約にする、調本の今回の石油製品で告発、起訴された、そういう事態と同じようなことが...全文を見る
○岩佐恵美君 今、新聞等で大変大きく報道されているわけですからそういう事態になるだろうと想定するわけですけれども、長官、石油製品だけではなくて防衛庁全体に談合と結びついた不適切な調達方法が蔓延しているのではないか、そういう点で大変これは恐るべき事態だと思います。  ジェット燃料...全文を見る
○岩佐恵美君 その際、調査がきちっとまとまったらぜひ報告をしていただきたいと思いますけれども、いかがでしょうか。
○岩佐恵美君 公取に伺いますが、下水道談合では事業団職員も告発をされました。今回は防衛庁の関係職員は告発をされませんでした。しかし、防衛庁が談合と思われる価格を再予定価格にして、そして再入札をするということを繰り返していなければ談合しても業界としては意味がなくなって談合そのものが...全文を見る
○岩佐恵美君 防衛庁が毅然とした態度をとり対応していれば、私は談合、こういう不適切な調達事務、これが長期間続くということはあり得ないと思うんです。結局、談合に協力するような対応をしてきた防衛庁の体質が問題に今なってきているのではないか。  石油製品について、一九七四年のあのやみ...全文を見る
○岩佐恵美君 防衛庁の調達物資等の予算というのは毎年二兆円を超えるわけですね。  それで、今回の石油製品の問題では、一般紙に報道されていますけれども、調本の副本部長も談合に同席していたんじゃないかとか、あるいは調本が再入札価格を提示していたのではないか、こういうようなことがいろ...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、この件で総務庁長官にお伺いいたします。  総務庁も数回行政監察で防衛庁の調達にかかわる不適正価格取引を指摘してきました。今非常に重要な時期でもありますので、総務庁としてもしっかりと監視を強めていくということの決意を伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 あともう一問あるんですけれども、茨城県茨城町にある鳥羽田地区の山林に東京の古物商東商会が九一年ごろより自衛隊のジェット機やエンジン、通信機器類、廃車、古タイヤ、ソファー、ポリ容器、テレビ、冷蔵庫、さらには木くず、古着まで有価物と称して大量に運び込み、十メーター以上も...全文を見る
○岩佐恵美君 この東商会というのは九四年から五年間で百五十八件、六千百五万円、自衛隊の各部隊から一般競争入札でこれらのものを有価物として買い付けているんですね。ところが、有価物、いいところだけとって、操縦席とか計器類など売れるものはとっちゃって、あとはそういうふうに放置をしていた...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。     ─────────────
11月16日第146回国会 参議院 国土・環境委員会 第2号
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○岩佐恵美君 まず私は、最初に道路の建設行政について伺いたいと思います。  首都圏中央連絡自動車道というのが東京の郊外を走る、そういう計画で進められているわけですが、その中のあきる野市の牛沼地域、その問題について伺いたいと思います。  あきる野市の牛沼地区というのは、きょうも...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと大臣、もうその辺で。
○岩佐恵美君 私は質問しているので。
○岩佐恵美君 大臣、今のペーパーは全部建設省の現場の皆さんがおつくりになったものなんです。それでも反対者四千六百人だとかの意見が出たとか、あるいは二万数千人の賛成者に対して反対意見が二万人出たとか、大変大きな問題になっている事柄なんです。それで、先ほど私がお話ししたように、反対の...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと細かい話になりますが、住民が納得できない重要問題にアセスの問題があります。  この区間の環境影響評価は一九八八年に行われたのですが、その後十一年経過する中で圏央道を取り巻く道路計画は大きく変化をいたしております。アセスでは、自動車保有台数について二〇〇〇年...全文を見る
○岩佐恵美君 きちっとやっていただきたいと思います。  今ちょっと具体的に何がさらに問題かということをお話ししたいと思うんですが、牛沼地区には縄文時代後期から平安時代にかけての集落遺跡があります。中村文太さんの敷地には、東京都遺跡地図にも登録されている古墳時代後期の牛沼西竜ヶ崎...全文を見る
○岩佐恵美君 牛沼の問題だけではないんですね。国の史跡である八王子城跡、国定公園である高尾山、ここに首都圏中央連絡道というような巨大なトンネルを掘るわけです。水がれによる史跡あるいは自然環境の破壊が心配をされています。  八王子城跡がある城山のトンネル坑口近くには、貴重種のオオ...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に大臣、ちょっと短目にお答えいただきたいんですが、今建設省としては、事業認定を申請した事業者であると同時に、事業計画の土地利用の合理性とか公益性の必要性などを公正に判断すべき土地収用法の所管大臣でもあります、牛沼の地域の問題ですが。法律には、専門的な学者の意見を...全文を見る
○岩佐恵美君 あと一問あるんです。  福岡県筑紫野市にある産業廃棄物業者、産興に関する問題を質問したいと思います。  去る十月六日、福岡県筑紫野市にある産廃の処理業者、産興の最終処分場内の水質検査用井戸で従業員ら四人が倒れ、二人が死亡、一人が意識不明の重体となって後に亡くなり...全文を見る
○岩佐恵美君 この施設は十年前に認可をされまして、安定型最終処分場と焼却炉を持っています。この安定型産廃最終処分場の取扱品目は、プラスチック、ゴム、金属、ガラス、建廃、最終処分場の埋め立て総量は今までで五十六万立米ぐらい埋め立てているであろうというふうに言われています。  県営...全文を見る
○岩佐恵美君 この最終処分場は、水源保護地域にすっぽり入って山神ダムに入るわけですが、水系が二つあります。産興がある地域の水系というのは流入量の三分の二を占めます。水質悪化への影響が非常に大きいわけです。ところがこの業者は、私が現地に行って調査をさせてほしいと言いましたら、県議も...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
12月07日第146回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第4号
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○岩佐恵美君 私は、環境庁の関係で、国立環境研究所の独立行政法人化の問題に絞って伺いたいと思います。  環境庁は、環境を保全し人の命や健康を守る、これが重要な使命であるというのは当然のことであります。  環境基本計画では、人類存続の基盤である環境を健全な状態に保全して、将来の...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、私は各省庁の試験研究機関がどうなっているのかということを見てみたんですけれども、特に私は厚生省の医薬品食品衛生研究所はどうなったのかしらと関心を持ちました。そうすると、ここだけではなく、科学技術庁の科学技術政策研究所とか、あるいは文部省の国立教育研究所、気象...全文を見る
○岩佐恵美君 今、長官いみじくも言われましたけれども、評価委員会の人選というのは非常に気になるところですし、独立行政法人の性格というのは効率化を追求するというところにあるわけですから、環境研の研究というのは現在でも、例えばディーゼル車の排ガスだとか粒子状物質あるいは微小粒子状物質...全文を見る
○岩佐恵美君 当面は必要な研究費というのは従来どおり交付金で賄われるということだと聞いていますけれども、独立行政法人というのは効率化が追求されるという面も持っているわけですから、そうなると民間から受けた仕事、そういうものを何とか開拓しなきゃいけない、あるいはその仕事がどんどん大き...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一つ、ちょっと予算の面で確認というか、どうなるのかということを伺いたいと思うんですけれども、環境研の研究費の予算というのは、人当研究費、経常研究費は二億七千万円、特別研究費、重点共同研究費が六億四千万円、合計九億一千万円です。研究者一人当たりは約五百万円で、そう...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと時間がなくなりましたので、アメリカの環境研究、調査研究について伺うつもりでいたんですけれども、私どもが調べた範囲内で申し上げたいと思います。  アメリカの環境保護庁というのは一万八千人の職員がいる。原子力関係もあるのでかなり多いということですけれども、いず...全文を見る
○岩佐恵美君 国立環境研究所の前身である公害研究所設立の際の準備委員会報告を見させていただきました。この中で、最小限必要な人員として四百九十一人の定員を確保すべきである、こういうふうに述べられています。現在の環境研はしたがってその五四%でしかないわけです。発足時が相当少なかった、...全文を見る
○岩佐恵美君 効率化を目標とするそういう行政法人化になるわけですから、私は非常に不安が残る、そういう不安をぬぐえないというふうに思います。  独立行政法人というのは、三年から五年の中期目標を環境大臣が設定するわけですけれども、環境研の研究というのは、プロジェクト研究を行う総合研...全文を見る
○岩佐恵美君 時間がなくなりましたので、最後にまとめて伺いたいと思います。  他の研究機関と重複をする調査研究というのは、私は、もっと合理化をしてやらなきゃいけないことというのは、ダイオキシンなんかではよく指摘をしているんですけれども、あると思います。ただ、テーマとしては重複し...全文を見る
○岩佐恵美君 国立環境研というのは、国民の命と健康あるいは環境を守る、そういう上で非常にかけがえのない機関だというふうに思います。  それで、私は、この独立法人化の問題をいろいろ調べている中で、何で国立環境研が独立行政法人化されたのかということに納得がいかないんです。  そこ...全文を見る
12月07日第146回国会 参議院 国土・環境委員会 第4号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  定期借家権制度は、九一年の借地借家法制定の際にも検討されましたが、賃借人の権利を奪うと大きな問題になって取り入れられませんでした。ところが、九四年に行政改革推進本部の住宅・土地作業部会で、定期借家権とも言うべきものを含め新たな...全文を見る
○岩佐恵美君 九六年十二月の経済審議会の建議では、「定期借家権導入の結果、居住等の場を失う弱者に対しては、国や地方自治体による家賃補助政策、公営住宅への入居等の対策を充実する。」、こうなっております。建議は、住宅、宅地に全面的な市場原理の導入を図れというもので、内容としては認めら...全文を見る
○岩佐恵美君 これまでの住宅政策を並べただけの努力規定にしかすぎないんですね、今話にあった一条から四条というのは。法律上何の具体的な保障もないんです。定期借家で退去させられた低所得者は救済される当てが本当にあるんですか。例えば、きょう参考人が言われました、公共住宅について東京都は...全文を見る
○岩佐恵美君 きょう参考人の方が言われました。努力規定、これほど信用できないものはない、それを担保をする、そういうためには法制化が必要なんだ、それなしにこういう借家制度を取り入れるということは問題なんだと。まさに保障がないんです。経済審議会の建議でさえ、定期借家制度の導入に伴う弱...全文を見る
○岩佐恵美君 きょう午前中、イギリスのことが大分議論になりました。イギリスでは一九八八年に同じような理由で新たな住宅法が制定されて、その結果については日本住宅総合センターの去年十二月の調査研究リポートというのが出されています。それによりますと、民間賃貸住宅の戸数というのが一九八八...全文を見る
○岩佐恵美君 私は本当に実態をよく見る必要があると思うんですけれども、貸し主や不動産会社から、今度は定期借家契約にします、そう言われて、いやそんなのはだめだ、附則でもって適用除外になっているはずだと主張できる借家人がどれだけいるかということなんです。法律上は適用除外されるといって...全文を見る
○岩佐恵美君 それは説明がきちっとされて、了解してちゃんとされた場合です。されない危険の方が大きいんです。だから私はそのことを言っているわけです。  今度の法律というのは、結局そういう人たちもひっくるめて、良好な賃貸住宅の供給促進というのはつけ足しの大義名分で、本当の目的は、既...全文を見る
○岩佐恵美君 私はこの間、個人商店の皆さんから直接話を伺ったのですけれども、借家で事業を行う場合、改装とかあるいは設備をするというような初期投資が必要です。肉屋さんの場合に、ウインドーの冷凍ケースだけで二百五十万円、そのほか業務用の大型冷蔵庫の設置あるいは店内の改装などで一千万円...全文を見る
○岩佐恵美君 あり得ないというふうに言われますけれども、あり得るわけです、弱い立場なんですから、個人商店というのは。  それで、短期であれば投資していいかどうかわからない。もし長期に契約した場合には、本当にそこで商売が成り立つんだろうか、ある日突然大型スーパーが出てきて、大型店...全文を見る
○岩佐恵美君 居住用についてはそういう配慮がある。しかし、営業用についてはないわけです。貸し手は、例えばその貸し家を自分で使う必要が出てきた場合など、二十八条の正当事由に該当する、そういうことが生じた場合には定期借家契約期間中でも中途解約できる。ところが、借りている人は、どんな事...全文を見る
○岩佐恵美君 現行の問題と、これから店を出そうという人の場合には新しい法律がかかってくるわけですから、これは大変な、どういうふうに自分の店を出していこうかと慎重にならざるを得ないわけですよね。あるいはもう被害をこうむるということにならざるを得ないわけですから、そこのところはもっと...全文を見る