岩佐恵美

いわさえみ



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岩佐恵美の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月06日第147回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
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○岩佐恵美君 私は、きょうはこの委員会の長期テーマであります財政投融資の関係についてお伺いをしたいと思います。  今、国と地方の財政が六百四十五兆円債務残高があるということで、これはGDPの一・三倍、もう本当に危機的な状況である、大問題になっております。財政投融資の残高も四百兆...全文を見る
○岩佐恵美君 今、報告にありましたように、九六年度まででそういう結果が出ているわけですけれども、その延長線で九七年度以降は一体どうだったのかというのを調べてみました。  まず、高速道路の収支率ですけれども、つまり百円稼ぐのに幾ら経費がかかったかという指標ですけれども、九六年度ま...全文を見る
○岩佐恵美君 こうした傾向が続くと公団の償還計画に重大な支障を及ぼす、そういう危険が出てくると思います。  高速道路については七二年の十月からプール制が採用されて、東名、中央、名神の収入からの内部補助、これで採算性が低い路線の償還を支えてきたわけですね。先ほど総務庁の報告にもあ...全文を見る
○岩佐恵美君 東名について言うと九六年度一三・六が九八年度は一五・七、それから中央について言うと一六・二が一八、名神は一六・一が一七・三というふうにどんどん収支率が悪くなっていっているわけですね。ですから、それに頼って、そして全体の交通予測を従来型で強気にどんどん拡大していけば最...全文を見る
○岩佐恵美君 今私が話をしたのは事業計画の予定事業費の範囲内で済んだとした場合であって、実際にはどの路線も予定事業費を大幅に上回っているんですね。  例えば、直近のものとして、九八年度に新しく供用開始した五区間に係る整備計画の事業費、これを実際にかかった事業費と比較をしてみまし...全文を見る
○岩佐恵美君 要するに、赤字を先送りするというだけの話なんですね。  日本道路公団自身も、「JH決算ファイル 一九九九」、こういう資料をいただきました。私も見させていただいたんですけれども、その四ページ目に「建設投資額の回収期間(借入金の償還期間)は、金利負担や事業リスクを考え...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、行政監察局の道路公団の報告書を読ませていただいて大変いろいろ問題があるという認識を深めたわけですけれども、やっぱり後世に借金をうんと残す、そういうことを放置していたら大変なことになるというふうに思います。この報告はまだ九六年までで、今のところはいいという、ただ...全文を見る
03月13日第147回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○岩佐恵美君 私は、今むだと環境破壊が大きな問題になっておりますダム建設問題、具体的には川辺川ダム建設計画について伺いたいと思います。  まず最初に、川辺川ダムの目的、規模、事業費、どうなっているでしょうか、説明してください。
○岩佐恵美君 九州で最大規模のダム計画です。  川辺川は、環境庁から水質日本一と折り紙をつけられた日本に残された希少な清流です。川辺川のアユは日本一と言われますけれども、それも自然が豊かに残った川の流れのたまものです。ダムの底に沈む五木村は、「五木の子守唄」で全国に知られる日本...全文を見る
○岩佐恵美君 九州で最大級の巨大ダムをつくろうというのに、アセス制度ができる前の計画だから環境アセスはしないというのは、私は環境保全の感覚がゼロ、全く驚くべきことだと思います。  川辺川流域には種の保存法で絶滅のおそれがある希少国内野生動植物に指定されているクマタカが生息してい...全文を見る
○岩佐恵美君 そのダム審でクマタカの生息について検討したのですか。そのことを伺っているんですが。
○岩佐恵美君 要するに、ダム審にデータを提出しているわけじゃないんですね。検討していないんです、ダム審では。肝心の調査を隠して、九二年からやっているのに、ダム建設を強行する。  私は、環境問題がこれだけ国の内外で叫ばれているときに、法律で絶滅の危険があると指定されているクマタカ...全文を見る
○岩佐恵美君 クマタカは主として東南アジアに分布域が限られ、急激に数が減っていることが世界的に大問題になっています。日本のクマタカは三つの亜種の一つで、日本を主要な分布域としています。それだけに日本での保護が非常に重要だと言われています。近年、繁殖率の低下が問題になり、このままで...全文を見る
○岩佐恵美君 川辺川ダムの予定地周辺のクマタカについてですが、日本自然保護協会の協力で熊本クマタカ調査グループが九六年から調査し、昨年十二月に中間報告を出しています。生息と繁殖の状況はどうなっているでしょうか。
○岩佐恵美君 明らかに繁殖率が下がっているんです。ここだけじゃないんです。私、広島クマタカ生態研究会の飯田さんのお許しを得て、その調査をグラフにしてみました。(図表掲示)  西中国山地におけるクマタカの繁殖成功率は一九八三年には一〇〇%でした。それが、八〇年代前半の年平均でも八...全文を見る
○岩佐恵美君 日本のクマタカは繁殖率が低下して、今既にもう超高齢化社会になっているんですね。おじいさん、おばあさんばかり。このままではトキの二の舞になるおそれがあります。  環境庁は、絶滅危惧種の指定に当たって、将来の減少確率を九五年度から評価基準に採用しているということですけ...全文を見る
○岩佐恵美君 つまり、クマタカについては現在の個体数だけで評価したのではだめで、今後の繁殖率が重要だという、そういう評価方法をとるということになったわけですね。  クマタカは寿命が長いんです。それで頑固な鳥なんです。一度すみかを構えると環境が悪化してもそこに住み続けるんです。人...全文を見る
○岩佐恵美君 熊本クマタカ調査グループの中間報告は、ダム建設で原石採取を予定している山を含めてコアエリア全体の環境を守ることを求めています。原石山一帯についてどう評価しているでしょうか。
○岩佐恵美君 私は現地を見てきましたけれども、照葉樹に覆われた原石山はクマタカのえさ場として特に重要だと実感しました。(図表掲示)これが地図なんですけれども、これがダム建設の予定地です。そして、これが藤田谷の原石山を含むエリアになっているわけです。  建設省に伺いたいんですが、...全文を見る
○岩佐恵美君 自然保護団体の調査グループは、建設省に詳細な調査データ、これは一般には公表できない、そういう専門的なものだと思いますが、それを交換してそしてよく意見を交わしたい、そう言っていますけれども、その点についてはそうされるのですか。
○岩佐恵美君 自然保護団体でもこういうデータは公表しているんですよね。もっと詳しいデータをどうやって建設省がつかんでいるのかということについて、お互いに情報交換して、本当にそれが正しいのかどうかチェックしたい。何も多くの人に知らせろと言っているんじゃないんです。本当にごくごく限ら...全文を見る
○岩佐恵美君 建設省は九六年八月のダム審で、このデータについて公開し、そこで審議をするということをやっていないんですよね。専門委員会に出したからいいとか検討委員会に出したからいいということで、ダム審そのものにはデータを出していないんです。  そして、自然保護団体が積極的にこれを...全文を見る
○岩佐恵美君 自然保護団体の皆さんはクマタカを守りたいと必死になって今活動しているんです。そういう方々がデータをやたらにばらまくはずがないじゃないですか。むしろ建設省がどういうデータに基づいて判断しているのか、それが合っているのか間違っているのか、それをちゃんと検索したい、精査し...全文を見る
○岩佐恵美君 私たちは地球を先祖から受け継いだのではない、子供や孫、未来の人々から信託されただけという言葉があります。私たちには豊かな自然を次の世代に手渡す義務があります。今さえよければいい、そういう身勝手さは許されないんです。  それに、今価値だということを言われましたけれど...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁として、種の保存、鳥獣、鳥類の保護、これは環境庁がやらなくてだれがやるのかというまさに環境庁の専権事項です。  環境庁が鳥を絶滅に追いやるような開発をどんどん認めていたら、トキの失敗を繰り返すだけです。クマタカの絶滅を防止するために生息環境の保全を最優先する...全文を見る
○岩佐恵美君 川辺川ダムの目的の一つに、川辺川土地改良事業へのかんがい用水の供給があります。ダム建設費のかんがい負担分と、国営川辺川土地改良事業の事業費はそれぞれ幾らですか。どんな事業ですか。
○岩佐恵美君 利水訴訟が行われていますけれども、説明してください。
○岩佐恵美君 現に農地を持って農業を営む三条資格者三千九百二十二人。その訴訟参加者二千百五人のうち、三条資格者約千六百人。訴訟参加者以外の農家にも利水事業辞退の動きが広がっています。人吉市下原田地区約百戸、当初は賛成したが、近くの馬氷川水系土地改良事業などで水は十分来るようになり...全文を見る
○岩佐恵美君 現地に行って私は話を聞きました。相良村吉野尾地区、新並木地区の水田百三十ヘクタール、川辺川の取水口から毎秒一トンの水が自然流下で流れてくる。八十年に一度の干ばつと言われた九四年にも水不足なし。これ以上新たな水源は要らない。高原台地、自前の用水事業で三十七ヘクタールの...全文を見る
○岩佐恵美君 時間が来ましたのでこれで終わりたいと思いますが、私は治水、きょうはできませんでしたが、利水も治水も破綻している、環境問題は非常に大きな問題になっている、こういうむだ遣いを本当に強行するというのは絶対に許されない、そのことを申し上げて私の質問を終わりまして、次に引き継...全文を見る
03月15日第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第3号
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○岩佐恵美君 今国会には、高齢者、身体障害者等の公共交通機関を利用した移動の円滑化の促進に関する法律、いわゆるバリアフリー法案が提出をされています。公共交通機関について、新規の駅舎や車両のバリアフリー化について基準への適合を義務づけました。大きな駅などを中心とした重点整備地区につ...全文を見る
○岩佐恵美君 すぐに義務化というふうにいかないにしても、基本構想を決めて、目標を設定して、そこに進むように誘導していくということはできると思うんですね。ぜひそういう方向でやっていただきたいというふうに思います。  次に、住宅の問題なんですけれども、障害者の皆さんが人間らしく生き...全文を見る
○岩佐恵美君 ところが、公営住宅法でいわゆる常時の介護を必要とする人たちというのははじかれているんですね。実際に、重度身体障害者で介護を受けながら単身しておられる方が公営住宅に入りたいといって手を挙げても入居は門前払いというのが実態なんです。単身の重度障害者が民間住宅を探そうと思...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、障害があるというだけで権利を奪う、こういう規定は今総点検が進められて取り除こうということになっていて、例えば運輸省では昨年十二月に公共交通機関への障害者の単独乗車、これをバスは規制していたんですね。その規制条項、通知ですけれども、これを撤廃する、削除するという...全文を見る
○岩佐恵美君 四月から介護保険制度が導入されるわけですから、そういう点でもぜひきちっと前向きに検討していただきたいと思います。  次に、吉野川第十堰の問題について伺いたいと思います。  第十堰の役割について、簡単に御説明ください。
○岩佐恵美君 農業用水で、私は現地へ行ったときに大平所長から伺ったんですが、夏場で二十八トン利用しているということでしたけれども、旧吉野川へは第十樋門からどれだけ分流しているのでしょうか。
○岩佐恵美君 農水省に伺いたいんですが、吉野川下流域の左岸で国営総合農地防災事業が進められています。目的それから計画概要、事業費、そしてどこからどれだけ取水する予定か、あわせて教えていただきたいと思います。
○岩佐恵美君 取水地点。
○岩佐恵美君 今、柿原堰から十五・四三トン、それから第十堰で十二・一二トン、要するに二十七トン上流部で取水するというのが農水省の計画です。  建設省は、農水省とこの問題について合意をしているんでしょうか。
○岩佐恵美君 農水省は、二系統の幹線水路で旧吉野川流域に二十七トン流す。もう既に幹線水路の建設工事は進んでいるという状況なんですね。旧吉野川の農業用水二十八トンのほとんどすべてがそこから供給されることになる。そうすると、第十堰が老朽化して損壊すると旧吉野川に分流できなくなる。そう...全文を見る
○岩佐恵美君 ところが、もう一つ旧吉野川流域では流域下水道事業、これが新規採択をされているんです。  どんな事業ですか。ちょっと時間がないので簡単に御説明してください。
○岩佐恵美君 県の説明によりますと、この計画は末端の公共下水道整備と合わせると総額二千億円と言っています。農地防災事業とほとんど重なる地域なんです。そのほかに、この地域では、農業集落排水事業として旧吉野川流域内集排水事業が三町六地区で行われていて、その事業費というのが四十三億六千...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月16日第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第4号
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○岩佐恵美君 午前中話題になっておりました愛知万博に関して、博覧会国際事務局と日本側との会談の様子が全文新聞に発表されました。これを読んで私は非常にショックを受けました。博覧会国際事務局の代表は「山を切り崩し、木を切り倒し、四―五階建ての団地を建てるこのような計画こそ二十世紀型の...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、環境問題についてはやっぱり日本はおくれているなというのを思うのは、去年の六月にようやく環境影響評価法というのが施行されるという事態になる。先進国の中では一番おそいんです。そういう点も大変問題だと思うんです。  何はともあれ六月に施行されているわけですから、で...全文を見る
○岩佐恵美君 海上の森はちょっとおきまして、私が申し上げているのはそうではなくて、事務方でも結構なんですけれども、環境アセス法が通って、予算の説明の中で「環境影響評価制度の充実など、基盤となる施策の一層の展開を図る」という文がありますので、その点について具体的に何を考えて、どうし...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁は従来、事業者が実施する環境影響評価を審査して意見を述べるだけ、みずから調査はしない、そういうふうに言ってきたわけですけれども、それでは事業者の調査の信頼性、その検証は一体どうなるのか、十分できるのかどうかということが非常に問題とされてきたわけです。必要に応じ...全文を見る
○岩佐恵美君 今、川辺川で建設省が大規模な多目的ダム建設計画を進めています。そこでクマタカが生息している、そういうことがわかって今大きな問題になっております。  一つは、建設省が調査を行っている。それからもう一つは、日本自然保護協会の協力で現地の自然保護団体による調査グループが...全文を見る
○岩佐恵美君 建設省にもきょうお見えいただいているのですが、川辺川のクマタカの詳細なデータ、当然環境庁に提出をするというふうに思いますけれども、一応確認をさせていただきたいと思います。
○岩佐恵美君 次に、たばこと健康、環境への影響について質問をしたいと思います。  世界保健機関、WHOは二〇〇三年にたばこ枠組み条約の締結を目指しています。昨年十一月には神戸でWHOのたばこと健康に関する国際会議が開かれ、国内でもたばこに関する施策についてのいろんな論議が高まっ...全文を見る
○岩佐恵美君 最近ではたばこ問題について大変大きな関心が集まっているんですが、官庁としては厚生省とそれからたばこ事業法を所管する大蔵省が主として対応しているわけです。  ただ、今報告があったように、最近では有害化学物質対策あるいは化学物質過敏症、シックハウス症候群、そういう問題...全文を見る
○岩佐恵美君 ちなみに、我が国のたばこ関連対策ということで資料が出ていまして、その中には人事院、総務庁、警察庁、大蔵省、文部省、厚生省、運輸省、労働省とあるんですが、環境庁はないんです。どうしてかなというふうに思うんですけれども、ぜひ積極的にやっていっていただきたいと思います。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 私もちょっと驚いたんですけれども、最近のたばこにはもともとたばこの葉っぱに含まれていた物質だけじゃなくて吸いやすくするために、あるいはニコチンの量を減らすそのかわりにということで種々さまざまな人工化学物質がまぜられているというんですね。  専門家に言わせると、添加...全文を見る
○岩佐恵美君 発がんの死亡率の方は。
○岩佐恵美君 そういう状況にあるんですけれども、喫煙実態を見てみますと、これは一九九五年の国民栄養調査ですが、日本の成人男性の喫煙率というのは五二・七%、スウェーデンが二六%、アメリカ、イギリスが二八%。ですから、日本の男性喫煙率というのは約二倍になります。カナダが三二%、ドイツ...全文を見る
○岩佐恵美君 たばこによる日本人の超過死亡数、これは一九九五年には九万五千人で全死亡者数の一二%に達しています。たばこによる疾病や死亡のためにどのくらい余計に医療費がかかっているのでしょうか。
○岩佐恵美君 たばこの害というのは喫煙者だけではありません。特に周りの人に影響が及ぶ、これが大変大きな今問題になっています。  一九九二年のEPAの調査では、受動喫煙と呼んでいますけれども、周りの人に迷惑、危険が及ぶということについて、受動喫煙で三千人に肺がんをもたらしているの...全文を見る
○岩佐恵美君 受動喫煙の害について専門書では、有害物質は喫煙者が吸う煙、いわゆる主流煙だけではなく、たばこの点火部から立ち上る煙、副流煙にも含まれている。しかも、副流煙は主流煙に比べて多くの有害物質を含んでいる。そのため、非喫煙者であっても喫煙している人の近くにいるだけでいや応な...全文を見る
○岩佐恵美君 労働省として民間の職場については、九六年に職場における喫煙対策のためのガイドライン、これを発表して普及に努めていますけれども、その後の状況はどうなっているのでしょうか。そして、今後どういう対策をとられるのでしょうか。
○岩佐恵美君 官庁については、九七年四月に人事院が職場における喫煙対策に関する指針、これを出して九八年三月に調査を行っております。それによると、事務室内一切禁煙にしている役所は一六・八%、それから室内に喫煙コーナーを設置している場合を含めても二九・四%、三割足らずの役所だけです。...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、きょうは受動喫煙とそれからもう一つ大事な問題である未成年者の喫煙、これを申し上げたかったわけです。  青少年期に喫煙を開始するとがんや心臓病などの危険率が高くなるんです。成人よりもやはりたばこへの依存も強くなると言われています。未成年の喫煙というのは急増して...全文を見る
○岩佐恵美君 その苦慮はよくわかるんですけれども、やはり受動喫煙だとか子供の問題を考えるときちっと対応していく必要があるというふうに思います。  もう時間がなくなってきたんですけれども、最後に警告表示の問題について取り上げたいと思います。  警告表示は外国では、例えばオースト...全文を見る
○岩佐恵美君 そこが間違っているんだと思うんですが、そこも含めて、環境庁長官、ぜひ。
03月28日第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第7号
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○岩佐恵美君 飛鳥地域は、先ほどから言われていますように、六世紀末から七世紀にかけて日本の古代国家の政治、文化の中心舞台となったところです。しかも、朝鮮半島や中国大陸との交流も活発で、東アジアの歴史とも重要なかかわりを持っています。  長官は改正案の説明で、明日香村の歴史的風土...全文を見る
○岩佐恵美君 第二次明日香村整備計画では、遺跡の発掘等の事業規模、進捗率はどうなっているでしょうか。総理府。
○岩佐恵美君 個々にいろいろばらつきはあるわけですけれども、ただ総額で見ますと、九年間で三億六千六百万円、年間にして四千万円の事業規模で、整備計画全体の二%足らずということです。ですから、私は、歴史的風土保存、文化財保護の事業費というのは非常に少ないなというふうに思っております。...全文を見る
○岩佐恵美君 飛鳥池遺跡全体の面積はどのぐらいで、そのうちどれだけの発掘調査が行われたのでしょうか。
○岩佐恵美君 発掘調査が行われたのは全体の面積の三分の一以下なんです。そういう全体の遺跡確認が済んでいない中で、多少の設計変更をしたということで万葉ミュージアムの建設にゴーサインが出されているのですけれども、なぜでしょうか。
○岩佐恵美君 万葉ミュージアムは、今話があったように管理・研究棟を縮小、移動して炉跡群を中庭にしたということですけれども、南西部の炉跡群は展示棟の下になってしまうわけです。それで、まだ三分の二以上が土の下に眠っている、何が発見されるかわからないという状況です。  私は最近現地に...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、文化庁の認識というのは本当に歴史を愛するあるいは歴史を残して包み込んでいる風土を愛する人々の感覚と違うというふうに思います。  飛鳥寺に接する北半分は「天皇」の文字が書かれた最古の木簡が発見されるということで、飛鳥寺と深いかかわりがあったのではないかと言われ...全文を見る
○岩佐恵美君 明日香村特別措置法は、「我が国の律令国家体制が初めて形成された時代における政治及び文化の中心的な地域であつたことをしのばせる歴史的風土」の保存を目指しています。柱は重要な遺跡から外したとしても、その上に鉄骨づくりの巨大な建物を建ててしまったのでは、到底往時をしのばせ...全文を見る
○岩佐恵美君 本物のすばらしい遺跡を壊して、それで今の近代的な万葉ミュージアムという建造物を建てる、これが何で遺跡の保存になるのか、遺跡の保存を目指してまいりますということになるのか。これは本当に現地でも怒りの声が上がっていますし、それから甘樫丘から飛鳥池の方向を見ますと、今クレ...全文を見る
○岩佐恵美君 カメ形石などが発見されました酒船石遺跡、これは全体としてどういう遺跡なのでしょうか。
○岩佐恵美君 酒船石がある丘は伝板蓋宮の東にあって、丘の北西の斜面には、九二年の調査で黄色い砂岩の石垣が見つかっています。私もこの砂岩の石垣を見てきました。日本書紀の、先ほども同僚議員から紹介がありました「宮の東の山に石を累ねて垣とす。」に相当するものと見られていますけれども、今...全文を見る
○岩佐恵美君 酒船石遺跡については、これまで十一次にわたって明日香村教育委員会が調査を続けてきたものです。しかし、今回の遺構発掘は、万葉ミュージアムにつながる村道建設のための緊急調査として行われたものなんです。日本書紀の記述とも符合する、今お話があった斉明期の貴重な遺跡が見つかっ...全文を見る
○岩佐恵美君 建設省はこの地域を飛鳥歴史公園として整備するという意向のようですけれども、衆議院のやりとりではそんなこともうかがえたんですが、やはり原状保存を中心として歴史的な風土、景観や自然環境を生かしたそういう整備の仕方が大切だというふうに思いますけれども、いかがでしょうか。
○岩佐恵美君 この遺跡群はさらに調査区域外の北と南に伸びていて、丘の上の酒船石や北側に隣接する飛鳥池遺跡とのつながりが予想されています。  私も丘の上にあります酒船石というのもずっと昔に見たんですが、今回もまた改めて見てまいりました。ちょうどその丘の上の酒船石の溝の方向が今度見...全文を見る
○岩佐恵美君 明日香村の文化遺産のうち、発掘されているものは本当にわずかです。大部分はまだ地中に埋もれていると言われます。富本銭は日本の貨幣の歴史を書きかえる大発見と言われています。酒船石遺跡の石積み遺構群、これも日本書紀の斉明天皇に関する記述に符合する極めて重要な発見です。しか...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月30日第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第8号
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○岩佐恵美君 法案では、重要港湾、特定重要港湾、午前中も議論になっていましたけれども、この定義を明確にして、大規模な直轄工事費用の国の負担割合を引き上げる、全国的、広域的な視点から港湾の効率的、重点的な整備を行っていく、そういうふうになっているわけですけれども、具体的にどんなもの...全文を見る
○岩佐恵美君 一九九六年に始まった第九次港湾整備計画、東京湾、伊勢湾、大阪湾、北部九州、この十一の中枢国際港湾と全国各ブロックに一カ所ずつある八つの中核国際港湾、これに大水深の外貿コンテナバースを五十、国内物流向けコンテナバースを三十整備するというふうに計画をしている。  この...全文を見る
○岩佐恵美君 私、横浜港に行ってまいりました。そこの外貿コンテナバースを見てきたんですけれども、岸壁の長さが三百五十メートル、奥行きが五百メートルという大変広大な面積で、水深が十四メーター以上、ガントリークレーンを設置して、今お話にありました六千個以上のコンテナを積む大型船が接岸...全文を見る
○岩佐恵美君 外貿コンテナの取扱量が年率七・六%ずつふえる、そういう見通しで計画が立てられているわけですけれども、三月十五日の交通・情報通信委員会の私どもの筆坂議員の質問で、外貿コンテナの九〇%以上を占める中枢港湾の九八年度の外貿コンテナ取扱量は計画よりも四千二百万トンも少ない、...全文を見る
○岩佐恵美君 要するに、運輸省は五十バースが新たにふえるわけではないという言い方をして、改良するものもあるよという話をされるわけです。しかし、取扱量が年率七・六%増で二億二千八百万トンになるから五十バースの整備が必要、これが第九次の港湾整備計画であって、別にスクラップ・アンド・ビ...全文を見る
○岩佐恵美君 これは、暫定値というのが出ていて、今言ったように全体として落ち込んでいるんです、特に大きな五つが九割の取扱量を占めているわけで、それが落ち込んでいるわけですから。これはもう事実であるし、横浜についてはそういう状況になっているわけですから、現実に落ち込んでいる実態を踏...全文を見る
○岩佐恵美君 外貿コンテナの取扱量は、これはトン数になりますけれども、五港で一億三千三百五十六万トン、これが九八年、九九年が一億二千八百三十七万トンということで、まだ暫定値ということですけれども明らかに減っているわけです。これが中枢です。数字論争をしていても仕方がないんですが、い...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、大型化への対応が必要ということなんですけれども、雑誌「海運」の九八年一月号で、当時の大阪商船三井の生田社長が港湾局長と対談をしていて、その中で、  一五メートルの大水深コンテナバースは五〜六、〇〇〇個型のコンテナ船が重量フルロードで、燃料油もフルに積んでい...全文を見る
○岩佐恵美君 どういう方がどういう意見を言われたか知りませんけれども、私どもはオープンにこの雑誌というのは見られるわけです。そういう中でこのプロの方が雑誌で堂々とお述べになっている。これは非常に貴重なことだというふうに思うんです。  この神戸のことについても生田社長はこう言って...全文を見る
○岩佐恵美君 中核港湾の外貿コンテナの取扱量はふえている、それはそういうことだと思いますけれども、貨物の総量というのはほぼ横ばいなんです。ですから、コンテナバース以外の外貿コンテナの取扱量がふえればそれ以外の取扱貨物というのは減るんです。そうすると、その分の港湾施設も余ってくるわ...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、今回の法改正で港湾区域内に船舶の放置禁止区域を設けることができるようになりました。  近年、海のレクリエーションが活発となってプレジャーボートなどの不法係留、不法投棄が大きな問題となっています。海上保安庁が確認している海洋への投棄船舶の数は、九七年千二百六十...全文を見る
○岩佐恵美君 地方自治体は不法投棄船舶の処理に大変頭を痛めています。持ち主が見つからない投棄船舶というのは自治体が処理せざるを得ないんです。  直接話を聞いたんですが、上に浮かんでいる場合と沈んでいる場合は全然違うんだと。沈んでいる場合には、油が流れ出ないように覆ってクレーンで...全文を見る
○岩佐恵美君 ところが、その検査によってつかめるかというと、そうでないから自治体は困っているわけです。言ってみれば、転売だとかあるいは廃船にするためにわからなくしてしまうということもあるわけです。だから、所有者をしっかりつかめる手だて、これをとるようにということで審議会の答申でも...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと時間がなくなってきたものですから、ごみの問題については、大臣が先ほど言われたように、所有者と事業者の責任、これがきっちりしないとだめなんです。そういう方向でぜひ、リサイクルの探求もいいんですけれども、やはりそこの責任がはっきりするような手だてというのを筋とし...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと時間がなくなってしまったんですが、三番瀬の問題について伺いたいと思います。  東京湾の奥部に残された貴重な干潟、三番瀬の埋立計画ですが、国民の批判の中で千葉県は当初の七百四十ヘクタール埋立計画を縮小したわけです。  ただ、百一ヘクタール埋め立てていくとい...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁、その埋立場所は旧船橋航路の跡だというわけですけれども、私も現地に行って、既に航路しゅんせつから三十年たっているので、もう浅海域の様相を呈しているわけです。既にそれなりの環境ができていて鳥もたくさん集まってくるというところで、これだけのすばらしいところはもう船...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、博多湾の和白干潟について伺いたいと思います。  ことしの二月、福岡市長は、博多湾の干潟にはシギ、チドリなど多くの渡り鳥が飛来しており、今後、国設鳥獣保護区について国と協議してまいります、そう議会で答弁をしています。  環境庁としては、既に九六年に鳥獣保護...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、大臣、今度の法改正の中で環境保全をするということがきちっと位置づけられた、これは大変結構なことだというふうに思います。  もうきょう、時間がなくなってしまったんですが、今の和白干潟もそうですし、それからアカウミガメがいる産卵地もそうですし、いろんな問題を抱...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、港湾法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  本法案は、国際競争力の強化などを理由に、重要港湾の大規模な施設整備費用の国庫負担率を引き上げ、中枢・中核国際港湾のコンテナターミナルを重点的に整備しようとするものです。しかし、中枢...全文を見る
04月27日第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第13号
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○岩佐恵美君 悪臭に対する苦情は、先ほどからも話がありますように近年急増しています。悪臭防止法は、基準を超える悪臭に対して市町村長が改善の勧告や命令を行う、そういう仕組みですけれども、規制区域外や事業場以外の悪臭は、これは対象外となっています。  ところが、九八年度の苦情につい...全文を見る
○岩佐恵美君 平成十年度悪臭防止法施行状況調査、これによりますと、悪臭関係の条例を制定している自治体は三十八カ所、指導要綱を定めている自治体が三十七カ所あります。  条例の多くは対象地域は限定していないのですが、業種やあるいは施設については限定をしています。指導要綱の場合、よく...全文を見る
○岩佐恵美君 悪臭苦情の急増のほとんどが野焼きによるものです。九八年度の野焼きの苦情件数は前年度の約六倍になっています。  悪臭防止対策についての中央環境審議会の昨年十二月の答申、ここでは野焼きについて三つのパターン、まず第一に建設廃材や廃油、ゴムなどの廃棄物の野外焼却、二つ目...全文を見る
○岩佐恵美君 有価物の野焼きの問題あるいは有価物の放置の問題というのは、香川県豊島のシュレッダーダストの放置による深刻な環境破壊に見られるように、社会的に大きな困難をもたらしています。私は、これは古くて新しい問題だというふうに思っています。  実は、山梨県大月市で、炭焼きと称し...全文を見る
○岩佐恵美君 このコンクリート型枠が逆有償で廃棄物として処理されている、そういうことが大勢だとすると、本当に有償でこの場合仕入れているとは考えにくいんです。廃掃法の規制逃れの疑いが強いというふうに思います。  厚生省は、昨年三月に建設廃棄物処理指針で再生利用の一つとして廃棄物の...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど建設省は、使用済みのコンクリート型枠の処理というのは大体逆有償で廃棄物として処理されている、これが大勢だと言っているんです。現地に本当に行って見ていただきたいと思うんですけれども、黄色い塗料がもう灰の中にまじって、その灰も放置をされているわけです、そこら辺に。...全文を見る
○岩佐恵美君 悪臭防止法十三条というのは、「何人も、住居が集合している地域においては、みだりに、ゴム、皮革、合成樹脂、廃油その他の燃焼に伴つて悪臭が生ずる物を野外で多量に焼却してはならない。」、そう規定しています。  大月の現場は集落に隣接したところです。実際に何軒も被害を受け...全文を見る
○岩佐恵美君 千葉県の市原市、そこでも同じように炭焼きと称する現場を見ました。市原の場合は、伐採した木や枝、そういうものが大量に積み上げられているんです。山ができています。一見して、私は本当の炭焼きかなと思ってしまいました。ところが、いや、そんなことないんだ、よく中を見てください...全文を見る
○岩佐恵美君 今の千葉県市原の件について、私は、近所の皆さんは悪臭でも悩んでいるわけですので、環境庁としても調査して対応してほしいと思うのですけれども、いかがですか。
○岩佐恵美君 環境庁としてしっかり対応していただきたいと思います。  防衛庁に伺いたいと思います。  茨城県茨城町で、自衛隊から有価物として一括払い下げを受けたジェット機やエンジン、廃車、古タイヤ、ソファー、古着などが山のように野積みをされ、汚染水を垂れ流す、あるいは悪臭を放...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、防衛庁のこの件というのは、廃棄物問題というのは、もとできちっとその整理をしていく、そうすればかなり防げるということを示したものだというふうに思っております。  それで次に、野積みされた中古タイヤの火災、これが大きな問題になっているわけですけれども、改正案で対...全文を見る
○岩佐恵美君 これまでの経緯を見ますと、経済情勢、特に石油や石炭などが逼迫したときは有価物としての取引が活発に行われてリサイクル率が上がるんですね。ところが、燃料価格が下がると逆有償になってリサイクル率が落ちる、こういうことがもう繰り返されているわけです。  九九年のリサイクル...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、通産省任せにしないで資源循環させる、そういう観点から環境庁としても、埋めたり焼いたりということではなくて本当に発生者が、排出者が責任を持って一貫して最後まできちっとその責任を負う、そういうような体制をつくるために環境庁としても努力をしていただきたいというふう...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、議題となっております悪臭防止法の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。  近年、悪臭に対する苦情は急激にふえていますが、その大半は野焼きによる悪臭への苦情です。ところが、悪臭防止法の野外焼却禁止条項は、いわゆる訓示規定...全文を見る
05月08日第147回国会 参議院 行政監視委員会 第7号
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○岩佐恵美君 私は、きょうは当委員会の長期テーマであります財投関連で森林開発公団、現在の緑資源公団について伺いたいと思います。特に、この公団の事業の一つである大規模林道建設問題についてきょうは伺います。  この事業は一九六九年の新全国総合開発計画に基づく大規模林業圏開発計画の中...全文を見る
○岩佐恵美君 つまり、木材生産上の効果というのは千六百億円にしかすぎない。四千二百億円の投入事業費があるわけですから、これは到底投入事業費に見合うものではない。事業計画では地域振興などの効果も言っているけれども、その効果の具体的内容が明らかでないので効果を検証できなかったというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 この地域の伐採予定の四四%を現在非常に批判が強い天然林が占めているわけですね。しかも、岩手県の当局は、造林は減少傾向だ、だから林業の収益性は低下傾向にある、そう県議会で答弁をしています。  この区間だけで総事業費は百八億八千万円ですけれども、費用対効果はどういうふ...全文を見る
○岩佐恵美君 二〇〇一年度に再評価をするということだそうですけれども、岩手大学人文社会科学部の井上教授がこの区間の費用対効果の分析を行って、三月十四日に結果を発表しておられます。  それによりますと、費用は建設事業費と維持費の合計で百五十八億円、一方便益額は、木材運搬や造林、伐...全文を見る
○岩佐恵美君 この図をもう一度示しますけれども、(図表掲示)これが林道ですね。それで、生活道路としてはもう既に国道がこういうふうに走っているわけです。林道はさっき言ったように細かくもう網の目のようにあるんです。計画道路と並行してあるわけですね。ですから、私は林業のために必要だとか...全文を見る
○岩佐恵美君 当委員会で資料を公表するように求めたいと思います。
○岩佐恵美君 私は工事現場まで入りましたけれども、工事のやり方もひどいんですね。本当に驚きました。あちこちで沢を道路が横切る、道路が沢をせきとめるんですね。そして、沢水をヒューム管や暗渠によって道の下を通しているわけです。土質はたたいただけで割れるようなもろい粘板岩でした。もし大...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど話しましたように、非常にここは土質がやわらかいところですし、それから、大体大雨が降っても大丈夫なように対応していますと幾ら言っても、ここのところ異常気象が続いているわけですから、私は本当にそういう大水があっても大丈夫なのかどうかということで地元の方が心配するの...全文を見る
○岩佐恵美君 私の質問に答えていただいていないと思うんですね。  公団がこういう調査結果を出しているんです。この調査結果について一方的な結論を出している。確かにそれは専門家もおられるかもしれませんけれども、専門家というのはオールジャパンで見ている人が多いんですよね。その地域とい...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりと受けとめて検討してください。  環境庁の猛禽類保護マニュアルでは、クマタカ営巣中心域について「基本的にこの区域の環境の改変は避ける必要があり、人の出入りも極力少なくすべきである。」と明記をしています。特にクマタカは繁殖率の低下が問題とされている種です。環...全文を見る
○岩佐恵美君 総務庁長官に最後にお伺いしたいと思いますけれども、大規模林道の事業資金というのは三分の二から八五%が国庫補助です。残りは公団の財投からの借入金で賄われている。借入金は県の負担金や受益者の賦課金を徴収して償還することになっています。受益者賦課金のうち、国有林分は国費で...全文を見る
05月15日第147回国会 参議院 行政監視委員会 第8号
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○岩佐恵美君 五月十日、警察によって社長が外為法違反などの容疑で指名手配をされましたニッソーのごみ違法輸出問題について質問いたします。  日本から大量のごみがフィリピンに輸出され、フィリピン政府からバーゼル条約違反で日本に対し回収が求められ、二億八千万円の税金で国が回収処理をし...全文を見る
○岩佐恵美君 ニッソーに対する回収命令はバーゼル法に基づいて行われ、従わなかったということで国が代執行したわけですけれども、医療廃棄物などの有害廃棄物を含まない、つまりバーゼル法違反でない事例、そして今回のように大量に産廃の不正輸出が行われるとすると相手国で大問題になることは当然...全文を見る
○岩佐恵美君 その場合、こちら側で向こうへ送られる前に腐ってしまう、あるいは廃棄物に変化をしているというものが向こうへ行った場合、向こうはもう引き取りを拒否しますよね。今回の場合がそうでしたよね。引き取りを拒否されたわけですね。たまたまその中に医療系廃棄物が入っていたということに...全文を見る
○岩佐恵美君 大変廃棄物については国内法が整備をされていきまして、そして厳しくなっていくと外国にいろんな形で出ていくということを想定しなければいけないと私は思うんですね。そもそもそうした廃棄物ないしは廃棄物もどきというのか、あるいは有価物と称して廃棄物が出ていく、こういうことを防...全文を見る
○岩佐恵美君 その税関なんですけれども、大蔵省は、各省庁からの情報提供も踏まえて、税関において選別的な審査、検査を実施するなどの税関の対応の強化、これに取り組むというふうになっているんですけれども、ニッソーの事件が起こったときに全国港湾労働組合協議会は、港湾における不正行為を阻止...全文を見る
○岩佐恵美君 必要なところには必要な人員を配置する、これは当たり前のことですので、人の命にもかかわるような大事な仕事をしているところですからきちっと配置をしていただきたいと思います。  次に、関連して、荏原製作所藤沢工場のごみ焼却炉からダイオキシンが七年間という長期にわたって川...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の事件は、環境庁の九八年度の緊急全国一斉調査で、引地川富士見橋付近の水から四・五ピコグラムのダイオキシンが検出をされ、藤沢市が引地川への流入水をすべて調査した結果発覚したものです。  環境庁の最初の採水から摘発まで一年七カ月もかかっているんですね。その間に汚染...全文を見る
○岩佐恵美君 確かに試料は膨大であるかもしれませんけれども、やっぱりダイオキシンの問題というのは地域の人たちにとっては大変大きな命や健康の問題なわけですから、膨大だからということで言いわけをするのではなくて、本当に臨機応変にこれからきちっとやっていくということで進めていただきたい...全文を見る
○岩佐恵美君 この資料を見ますと、調査結果に対する評価というのが二つあります。  一つは、ダイオキシン類の主要な発生源は廃棄物焼却施設のスクラバー排水であることが判明した、つまり焼却炉の灰を水で冷やす装置、そういう水に今度燃えた灰がまざるわけですから、それにダイオキシンが多量に...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、雨水管、汚水管の取り違えというような、そういう問題だけで済まないということを言っているんですね。  焼却炉メーカーであるならば、産廃を燃せばダイオキシンが発生する、そんなことはわかっているわけですね。その処理をどうしなければいけないかということを考えるプロな...全文を見る
○岩佐恵美君 荏原製作所は流動床炉の中心メーカーなんですね。ところが、その荏原の流動床炉というのは埼玉県所沢市や静岡県三島市など数カ所で水蒸気爆発を起こしていて、三島の事故では死者も出ているわけですね。昨年八月には流動床炉の建設受注価格をめぐる談合で公正取引委員会から警告も受けて...全文を見る
05月18日第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第17号
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○岩佐恵美君 この法案は地権者との権利調整をしないで大深度地下を使用できるようにする、三大都市圏で公共公益事業を実施する新たな道を広げよう、そういうものです。  今日、公共事業のあり方については経済財政運営の最大の焦点の一つとなっています。サミット七カ国の中で日本の公共投資規模...全文を見る
○岩佐恵美君 経済問題あるいは財政の問題についてここで議論をするということは、法案審査の時間もなくなりますので余り深入りはできません。  いずれにしても、今、日本の公共事業というのは国、地方合わせて年間五十兆円、そして社会保障が二十兆円。こういうお金の使い方に問題はないのかとい...全文を見る
○岩佐恵美君 まさにそこが、私は事業者の利便だけをねらったものだというふうに思うんです。本法を使えば地権者の同意が要らない、土地物件の詳細な調書をつくる必要もない、補償金も払わなくて済む、事業者には大変都合のよい制度です。  ところが、地権者、住民にとっては、了解もなしに地下に...全文を見る
○岩佐恵美君 そこのところはまた後で議論したいと思いますが、手続の問題で、今回の制度は土地収用法の大深度地下における特例という性格を持っています。  土地収用法では、まず土地収用法を適用する事業の認定を行い、一年以内に起業者が都道府県の土地収用委員会に裁決を申請する。裁決申請が...全文を見る
○岩佐恵美君 土地収用委員会に対する裁決申請では、今の説明のように地権者の氏名が特定されるということになります。ところが、その使用認可の申請では、事業計画あるいは事業区域は示されるけれども、だれの土地が対象になっているか明示されない。午前中の審議にもあったところです。氏名を特定し...全文を見る
○岩佐恵美君 せっかく大臣にお答えいただいたんですけれども、圏央道問題について言えば、右の手で事業申請して、大臣の左の手で認可をするという、そういう役割だったわけですけれども、その真ん中でやっぱり今までの手続に本当に問題がなかったのかどうかということで確かめていただいて、住民の声...全文を見る
○岩佐恵美君 今は考えていないけれども、やろうと思えばできるということなのですね。  そうすると、一般廃棄物や産業廃棄物と同じということになるんでしょうか。
○岩佐恵美君 次に、安全性の問題です。  大深度地下については大変わからないことが多過ぎる。例えば、地盤とか地下環境あるいは人間環境への影響、そしてそのことのデータの蓄積とか研究、これが進んでいないというふうに言われているんですけれども、この大深度地下の地盤、環境についての調査...全文を見る
○岩佐恵美君 「未来につなげよう 大深度地下利用」という大変立派なカラー刷りのパンフレットを見ますと、冒頭「もう始まっています大深度地下利用」というページから始まって、最後は「さまざまな可能性を秘めている大深度地下」ということで、非常にいいようにいろいろ書いているわけですけれども...全文を見る
○岩佐恵美君 調査会の答申では、設計あるいは施工技術について、支持層より深い地層の調査事例はまだ少ない、地下水圧が高い等の厳しい点もあり慎重な対応が必要、こういう指摘をしながら、実際は現状の調査技術で対応可能とか、あるいは適切な工法で慎重にやれば現段階の技術で地下百メートル程度ま...全文を見る
○岩佐恵美君 安全性の問題については、火災、爆発、地震、浸水、停電、そういうことが想定をされます。これまでも地下街やトンネルで火災はたびたび起きていて、火災というのが事故の半分ちょっとを占めているということです。  大深度の場合は重力に逆らって避難しなければならない、これも先ほ...全文を見る
○岩佐恵美君 「セキュリティ研究」という雑誌の去年の十月号に、「大深度巨大地下施設の消防活動は」と題して、消防庁の事務局が行った消防技術の将来予測調査が掲載されています。そこでは、大深度地下などの密閉された複雑な巨大空間における消防活動では、消防隊員の位置特定システムが重要だと指...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、安全性の問題等ですけれども、地下水位低下による塩水遡上、地盤の酸化、地下水滞留による硝酸汚染、地下水位上昇により地下水の酸化、こういうものがある。これに関しては本当に今後の課題であるし、古くから塩水遡上の問題に関してもその定量的な三次元的な調査もされていない、...全文を見る
○岩佐恵美君 今まで議論をしてきたところで、個々の工事における調査の蓄積というのが中心で全体的な三次元的な実態というのは本当にわかっているんだろうか、これで的確な環境影響評価はできるんだろうかという疑問が残ります。大深度地下の本格的な利用を行う以前に解明しなければならない研究、こ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、大深度地下の公共的使用に関する特別措置法案に反対の討論を行います。  第一に、大深度地下の開発は、安全の確保や環境の保全などが特に重要であるにもかかわらず、本法案にはそのための具体的な方策がないことです。大深度地下は、地盤や構造物の安全...全文を見る
05月19日第147回国会 参議院 本会議 第26号
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○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、循環型社会形成推進基本法案について、関係大臣に質問いたします。  まず初めに、総理の神の国発言についてただすものです。  先日の本会議で、総理は、誤解を生じたとすれば申しわけない、おわびすると言いました。しかし、あなたの発言は、日本の...全文を見る
05月23日第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第18号
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○岩佐恵美君 今度の国会には、この食品関係の法律のほか、これから質疑いたします建設資材それから循環型社会形成推進法、こういう法律が全部で五本今かかっているわけです。  これらの法律の中心的な眼目というのは、従来は出たごみをどう処理するか、あるいはどうリサイクルするかということで...全文を見る
○岩佐恵美君 法案は、「目的」に食品循環資源の再生利用と食品廃棄物等の発生抑制、減量を掲げています。基本方針には、再生利用等を実施すべき量の目標を定めることになっているのですけれども、発生量の削減目標も定めるのかどうか、そして、国全体の総量削減目標や業種ごとの目標を出すのかどうか...全文を見る
○岩佐恵美君 ごみとして出された食品残渣をいかに再生利用するかというのは、これはもう従来型の考え方なんです。そうではなくて、食品残渣を出さないためにどう具体化するかということが大変重要だと思います。  ですから、大量の食品残渣がどの分野で、どの段階で出るのかということをきっちり...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどから話があるんですけれども、本当にそれで実効性が上がるんだろうかと。  大量の食品が余ることを前提としている食品の生産、流通など、食品産業の事業者の姿勢を改善させる、そういう何らかの手だて、あるいは改善させましょうという、そういう姿勢が必要だというふうに思う...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、ちょっと私が伺っていることへの答弁とは思えないのですけれども、一律二〇%ということでなくて、大量に排出するそういう分野について、きちっとこれからどういうところなのかという調査をして適切な対応をしていくということが大事なのではないでしょうかということを伺っている...全文を見る
○岩佐恵美君 私、今のお答えでは不満足なんです。  何でかというと、大量生産、大量廃棄ということを前提にした食品産業というのは、別にレストランだとかそういうところだけではないわけですから、消費者が幾ら気をつけたってどうしようもないわけで、事業者にきっちりと自覚をしてもらわなけれ...全文を見る
○岩佐恵美君 法の対象は、当面、年間排出量百トン以上の大手業者という予定だそうですけれども、私は公共機関でも率先してやることが重要じゃないかと思っています。  伺ったところによると、農水省でも三十トンぐらい出しているそうですけれども、こうした食堂や売店から排出される食品廃棄物に...全文を見る
○岩佐恵美君 私もあっちこっち現場を回ってみて、現場の悩みというのは、やってみないと、取り組んでみないとわからないということですので、農水省が旗を振る以上、やっぱり足元からやっていただくというのはとても大切なことではないかというふうに思います。  それから、事業系九百四十万トン...全文を見る
○岩佐恵美君 東京都青梅市の例なのですが、九五年から家庭用生ごみ処理機に補助金を出して普及を図っております。その後、六年間で全世帯数の一五%に当たる八千三百七十五軒が市の補助金で処理機を購入しているわけです。  この青梅市の住民団体、青梅の水とごみを考える会が四月に発表したアン...全文を見る
○岩佐恵美君 最近、家庭系の生ごみを再利用している方から伺ったんですが、家庭の生ごみはもう一分別する必要がある、つまり、動物性の生ごみと植物性の生ごみともう一回分ける必要があるんじゃないかと。動物性の生ごみの場合は、家庭から出るものはちょっと古いのでこれはバイオの利用が適している...全文を見る
○岩佐恵美君 大事だということで取り組んでいかれるんでしょうか。
○岩佐恵美君 ちょっと関連して食品の安全性の問題について伺いたいと思います。  人のダイオキシン摂取量の九〇%が食品からである、これはもう周知の事実です。食品の安全性の確保は不可欠だと思います。  荏原製作所藤沢工場からダイオキシンが垂れ流されていた。このことが発覚した引地川...全文を見る
○岩佐恵美君 フナで三十ピコ、それからコイで十三ピコグラムと非常に高い汚染だったわけです。特に、日本人は魚の摂取量が多いわけですから、ダイオキシンの一日摂取量への寄与度が大体五割から六割と高いわけです。当然、私は魚介類の安全性の確保が求められると思います。  厚生省は、九二年か...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁と建設省は、それぞれ川の汚染調査と川魚の汚染の全国調査をしているわけですけれども、それぞれどのような形でデータの公表をしているのか、相互活用しているのか、あるいはその結果に基づいてどういう対策をとっているのかということについて説明いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 そうじゃなくて、データの相互活用。
○岩佐恵美君 結果は。
○岩佐恵美君 そうではなくて、結果の相互活用はどうしているんですかということを伺ったんです。
○岩佐恵美君 ダイオキシンの環境ホルモン作用について、現時点でわかっていることを説明してください。
○岩佐恵美君 ダイオキシンについてはわからない部分がたくさんあるということでありますけれども、ただ世界保健機関、WHOでは、とにかく一日摂取量四ピコグラム、これを基準値とするということで従来よりも随分厳しくしている。  それから、ダイオキシンの摂取によって影響が出るというのは、...全文を見る
○岩佐恵美君 何度同じ答弁を聞いても仕方のないことなんですけれども、私たち人間というのは平均値で暮らしているわけではないんです。関西の方あるいは関東の人、あるいは産業廃棄物がたくさん密集している地域で暮らしている人、それぞれ環境が違うんです。だから、その環境を細かく把握していって...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 建設資材再資源化法案は、新築、解体の工事を行う事業者に対して建設資材廃棄物の分別と再資源化を義務づけるものです。それによって最終処分量を減らす、そして混廃の不法投棄をなくす、そういう点では前進ということで評価できます。  しかし、先ほどから指摘をされているように、...全文を見る
○岩佐恵美君 建設廃棄物は産業廃棄物の約二割、最終処分量の四割を占めます。特に、不法投棄の九割を占めていると推定されています。この法律では分別解体、再資源化が義務づけられているのはコンクリート及び木材と政令で指定するアスファルト・コンクリートだけなんです。  私もあちらこちら不...全文を見る
○岩佐恵美君 三品目以外というのは、焼却あるいは埋め立て処分ということになります。特に塩化ビニールの焼却は、これはもう高温でなければダイオキシン類が発生をするということで、量にかかわらず環境破壊あるいは健康破壊という点で重大な問題を持っています。  塩化ビニールについては、本法...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、ダイオキシンによる汚染というのは本当に軽視してはならない、悠長なことを言ってはいられないという、そういう思いがしております。  それで、今お話がありましたけれども、一部塩ビ製品については回収をしているという例があるわけですけれども、例えば農業用の塩ビ、業界が...全文を見る
○岩佐恵美君 基本的には塩ビからダイオキシンの出ない建設資材への転換、これが重要だと思います。  建設省の営繕部は、塩ビ被覆電線からEM電線に切りかえる。そして、去年の四月十三日、私の質問に対して当時の関谷大臣は、公共事業全般に進めていくよう指導する、建設省の関係の事業について...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、建設混合廃棄物の約三割を占めていると言われる石こうボードの問題です。  石こうボードは年間四億八千万トン生産されていて、建築物の解体による排出量は九九年で一千万トン、業界の試算によれば二〇一〇年には二千万トンに倍増するということです。従来、不法投棄を別とすれ...全文を見る
○岩佐恵美君 昨年、筑紫野市の安定型産廃処分場で三人の作業員の方が亡くなられるという事故が発生しました。私は昨年十一月十六日にこの委員会でその問題を取り上げました。  その後、福岡県が原因などの調査を行っているわけですけれども、その結果はどうなったんでしょうか。厚生省として、そ...全文を見る
○岩佐恵美君 県の調査結果によると、五年前から硫化水素の発生が確認されていたということです。安定型処分場でなぜ硫化水素が発生するのかということが問題となって、滋賀県立大学の菊地助教授の研究で、石こうと有機物が反応して硫化水素が発生する、こういうことが確かめられました。安定型処分場...全文を見る
○岩佐恵美君 業界は、新築現場で発生する廃石こうボードについては販売量の五%を限度に有料で引き取る対策を講じたということですけれども、排出の大部分を占める解体現場から発生するものについては今のところ対策がないというわけですね。ですから、先ほど建設省として石こうボードについて分別解...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、残土について伺いたいと思います。  九五年度の発生量は四億四千六百万立米です。重量にするとそのほかの建設廃棄物の八倍。再利用は、再資源化が一五%。八割は工事用以外の内陸部の受け入れ地等に搬出されているという状況です。  建設残土は副産物とみなされて廃掃法の...全文を見る
○岩佐恵美君 原局の説明をいただいたときに、工事で使う土砂を全部建設発生土にしても残土の四五%くらいにしかならない。そうすると、結局なお二億立米以上余るという計算になるんですね。  東京都の調査によると、東京西部の多摩地区では、多摩ニュータウンや圏央道の開発に伴って大量の残土を...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、工事間利用だけで残土の富士山はなくならないんですね。やっぱりきちんと規制していく、そういう対策をとらないとだめなんですね。だから、東京都は、谷間だとかそういうところに勝手に埋められないようにしよう、富士山ができないようにしようということで条例をつくらざるを得な...全文を見る
○岩佐恵美君 この法律で分別解体、再資源化が推進されますと、全国的に再資源化施設がふえると思います。建廃の木材というのは、先ほどもありましたけれども、集成材とかベニヤなどに接着剤を用いています。あるいは塗装されたものもあります。防腐剤やシロアリ防除剤、これが塗られたものもあります...全文を見る
○岩佐恵美君 四月二十七日の当委員会で、悪臭防止法の審議の際に、木炭生産と称してコンクリート型枠のコンパネを大量に蒸し焼きにして周囲の住民に被害を与えている、そういう事例を指摘しました。その後も、神奈川県のあるごみのシンポジウムで、炭化の蒸し焼きは環境に優しいというけれどもどうで...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、先ほどおられなかったので通産省に伺います。  農業用の塩ビ、これは業界が回収しているということですが、どの程度どういうルートで回収、無害化処理をしているのか、費用負担はどのぐらいなのか、その点について御説明いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 私は、建廃のこの法律については、リサイクル法というところに重点を置くんじゃなくて、やっぱり発生抑制ということをしっかりと据えたそういう法律にすべきだというふうに思っています。  発生抑制というのは、量も発生抑制させなければいけないのですけれども、いろいろ問題になっ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。     ─────────────
05月25日第147回国会 参議院 国土・環境委員会 第19号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  本日は、四人の参考人の皆様、急にもかかわらず、また朝早くから御協力をいただきまして本当にありがとうございます。  今度の基本法というのは、発生抑制、排出抑制ということが第一に掲げられているということで大変期待が強い部分もある...全文を見る
○岩佐恵美君 中下参考人にお伺いをしたいと思うんです。  外部経済の内部化の問題です。これを通産大臣に本会議で質問したところ、「すべての製品について一律にリサイクル費用を製品価格に内部化させる制度を導入すべきとの議論は適切ではない」なんというふうに答えられてしまいました。  ...全文を見る
○岩佐恵美君 本谷参考人に伺いたいんですけれども、ごみというのはいろんなものが雑多に入っている。特に家庭系ごみの場合には、それこそ家電製品も入ることもあるし、殺虫剤だとか塗料だとか私たちが日常的に使う化粧品のたぐいに至るまでとにかくいろんなものが入ってくるわけです。それで、そうい...全文を見る
○岩佐恵美君 どうもありがとうございました。  終わります。
○岩佐恵美君 今度の法改正では、廃棄物処理センターの指定要件の緩和などによって公共関与による産業廃棄物の処理施設の建設を進めるということになるわけですが、私は、本来、産業廃棄物というのは排出者が責任を負うべきものだと思います。  なぜ税金を使って産業廃棄物の処理施設を整備しなけ...全文を見る
○岩佐恵美君 今お話がありました、いわてクリーンセンターの問題、私は去年の五月にこの委員会で実態を少し議論をいたしましたけれども、いわてクリーンセンターというのは建設費に八十三億円かかっています。産廃は当初目標の半分しか集まらないということで、処理料金の値下げまでしてごみ集めを一...全文を見る
○岩佐恵美君 私が言っていることは理想というふうに言われましたけれども、理想に向かって現実的にどういうふうに対応していくのかということが今とても大事な局面だというふうに思っています。  それで、豊島の例を言われましたけれども、厚生省はあの問題について、有価物であるということで手...全文を見る
○岩佐恵美君 法律改正されるということが決まると周知徹底が図られ、今のうちならやれるよというのでかなり駆け込み的なこともあるわけですから、そういうのは行政指導できっちりとやっていくよう強く要望しておきたいと思います。  それから、本会議で、政府の大型焼却炉建設路線じゃなくて徹底...全文を見る
○岩佐恵美君 百トン未満にようやく拡大されたというのは、とても私もよかったというふうに思っています、私たちも随分そのことを言ってきましたから。ただ、百トン以上、三百トンという話というのは、その方針がずっと徹底しているんですね。市町村では結構大型炉をつくるということで、もう既に計画...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、私は全国を回っている中で、例えば三十トンしかごみが出ないけれども立派な百トン炉、当時ですから百トン以上ということだったんでしょう、百トン炉をつくったという、そういう、島でしたけれども、現場に行きました。  そこは、本当に最新鋭の立派な焼却炉で、もうダイオキシ...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、厚生省として、荏原製作所のああいう事故があって、どうも排水におけるダイオキシン対策というのが余り念頭になかったというような話もありますので、最新鋭と言われているそういう焼却炉についてもきちっと排水などのチェックをするということをやっていくべきだと思いますが、...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、焼却炉で燃せば大丈夫というのが私は安全神話ではないかというふうに思っているんですけれども、もともと有害なものを燃せば有害なガスが出てくるということです。  実は、東京都が九七年度から九九年度にかけて家庭用焼却炉からのダイオキシン類の排出状況調査をやっていま...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、今部長が答弁したように、塩ビについて厚生省はきっちりした態度をとらないんですね。  この東京都の調査では、焼却物一グラム当たりのダイオキシン発生量を計算すると、他の焼却物に比べて塩化ビニールが圧倒的に高い、一グラム当たり百四十ナノグラムだったというんです。ち...全文を見る
○岩佐恵美君 今、私が東京都の例で言いましたように、食塩をまぜても変わらないというデータもあるんです。これはもう議論になっているわけですよ、現場で。ですから、私が言うのは、全部やめてしまえと言っているわけじゃないんです。ちゃんとしたルールをつくりましょうと。つまり、表示をさせる、...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません、大臣、水源地に最終処分場をつくる、最終処分場にはダイオキシンを含んだ飛灰まで入っているわけですね。それから何が入っているかわからないわけですね、今のところ。それで、何重にゴムシートをしてもゴムは劣化するんです。シートは劣化するんです。厚生省の有識者懇談会...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 日本のごみは、周知のように年間四億八千万トンに達しています。そして、その埋め立てる量がつい数年前まで一億トン近く、現在でも毎年毎年七千万トンを超えるごみがこの日本列島のどこかに埋め立てられる。そして埋立地ももうあとわずかしかない、そういう深刻な状況になっています。ま...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、厚生省に伺いたいんですが、九六年以降のペットボトルの生産量、回収量、これはそれぞれ幾らでしょうか。
○岩佐恵美君 今説明があったように、ペットボトルの生産量は、法施行前の九六年が十七万三千トン、それが九七年には容リ法が施行されたわけですが二十一万九千トンに急増して、ことしは三十六万トンになる、そう予想されております。一方、再資源化のための回収量、これも五千トンからことしの七万ト...全文を見る
○岩佐恵美君 結局、生産量が急増したのは、大量生産で再商品化コストを引き下げる、そのためじゃないかと思うんですね。私が業界関係者と話をしたら、その点はそうだと認めていました。  容リ法の事業者負担は再商品化義務量についてだけでいい、そういうふうになっています。この再商品化義務量...全文を見る
○岩佐恵美君 この基本法を担当する環境庁、私はもっと現場をちゃんと踏まえて分析して、どうすればいいかということを自分の頭で、そう言ったら失礼かもしれないけれども本当にしっかり考えていただきたいんです、現実を踏まえて。  さっき厚生省が説明したように、ペットボトルというのは容リ法...全文を見る
○岩佐恵美君 人手とお金がかかる分別回収、圧縮こん包、これが自治体負担。小平市の話ではペットボトルの分別収集費用がキロ当たり約十円、指定どおりに圧縮こん包するための費用も同じぐらいかかる。これでは分別回収を進めると費用負担がどんどんかさむということになるんです。  実際に容リ法...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっとバランスを欠いたなどという程度じゃないんです。ことしの回収率だって二割程度にしかすぎません。生産量の増加を野放しにして再商品化能力の増強を図ったって、とても追いつかないんですね。  本会議質問で私が指摘したように、ビール業界も新たにペットボトルの販売に乗り...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、もうこれは数年間、厚生省、通産省と議論をしているところなんです。だから、きょうはこの表をつくってきたんです。  回収率を高めて一体何が起こったか。廃棄物がふえたじゃないですか。今まで市町村が燃やしていたごみを再資源化、再商品化するということでできた法律なのに...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁、厚生省と私はこういうやりとりをもう本当にずっとやっているんです。私たちは、容器リサイクル法を国会で審議し、その点を心配しながらも、とにかく一歩一歩進めていきましょうということでこの法律には賛成しました。私もその審議に衆議院のときに加わった者なんです。だからこ...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、通産省に伺いたいんですけれども、ペットボトルのはんらんというのはリターナブル瓶の減少につながっているんですね。私も現場に行って、改めて数字というのはすごいんだなということで驚きました。  東京都の国立市では、生き瓶の回収量が九六年までは年々増加していたんで...全文を見る
○岩佐恵美君 私も十数年ぐらい前からビール瓶について規格を統一するというか、別に難しい話じゃなくて、それぞれのビール、Aビール、何とかビール、Sビールとかというのは刻印されていたんです。その刻印を取るだけで非常にリユースしやすい、そういう状況になるということで、瓶商の皆さん、回収...全文を見る
○岩佐恵美君 いや、私は環境庁が、大学が手間暇かけてすばらしい研究をやった、自分たちが本来やらなきゃいけない研究をやってくれたと、これから学んで自分たちの施策、リターナブル瓶がいいんだと言っているわけですから、そういうことで進めていかなきゃいけない。基本法をせっかく論議していると...全文を見る
○岩佐恵美君 最初からそう言っていただければよろしかったんですけれども、ついつい私もちょっとかっかきているものですから、済みません。  それで、ペットボトルの再資源化施設でありますヨノペットボトルというところにも行って実情を聞いてまいりました。  ペットボトルを処理したペレッ...全文を見る
○岩佐恵美君 午前中の廃掃法で議論をしましたけれども、ダイオキシン発生の原因となる塩ビ製品について、特に家庭系の対応策がもうほとんどありません。消費者が買うとき、あるいは廃棄物として処分をするとき、あるいは自治体、処理業者が処理をするとき、選別しやすいようにせめて製品へのわかりや...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁にちょっと検討していただきたいと思うんですけれども、今、塩ビ製品については、燃やすとダイオキシンという問題だけではなくて、塩ビ製品に使われている可塑剤、これが環境ホルモン物質なのではないかとかそういう指摘もあったりして、とにかく使っているのか使っていないのか、...全文を見る
○岩佐恵美君 それは、プラというのは、PSもあるしPEもあるし、PVCだけじゃないですね。塩ビだけじゃないです、ポリエチレンとかポリスチレンだとかいろいろあるわけですね。私が言っているのは、塩ビということを言っているんですけれども。
○岩佐恵美君 政務次官がそういうふうに言われるというのは非常にいいことだと思います。私も別に事業者だけが全面的に責任を負っているというふうには思いません。でも、消費者が今分別を望んでいるわけです。なかなか塩ビについてはガードがかたいんですね。もう大分前から言って、通産省もやるやる...全文を見る
○岩佐恵美君 通産省と御相談されるのは大事なことだと思いますけれども、環境庁がやっぱり本当に環境を守る、あるいは命を守る官庁なんだと、そういう姿勢でしっかりと頑張っていただきたいというふうに思うんです。  そこのところはいかがですか。環境庁として本当にこの法律を、国民がいい法律...全文を見る
○岩佐恵美君 デポジットと、あと処理コストの内部化、これは残ってしまいましたけれども、一応終わらせていただきたいと思います。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、議題となっております循環型社会形成推進基本法案に対し、修正の動議を提出いたします。  本法案は、焼却中心のやり方を改め、廃棄物等の発生抑制を最優先する社会への転換を目指すものですが、その実効性を高めるため、製造・流通事業者に製品の廃棄後...全文を見る
08月09日第149回国会 参議院 国土・環境委員会 第1号
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○岩佐恵美君 引き続きまして、日本共産党の岩佐恵美でございます。  今、超高濃度のダイオキシンによって汚染をされた焼却炉の解体工事で大変労働者が高濃度で暴露をされるという重大な問題が発生をいたしております。緊急な対策を要する課題でございますので、まず最初にその問題について質問を...全文を見る
○岩佐恵美君 濃度が五千三百八十ピコグラムという最高値の方、こういう暴露例というのは、ベトナム戦争で使われた枯れ葉剤による被害、あるいはイタリアのセベソで起きた事故、それを除いて、通常の事故ということでこれだけの暴露例というのは初めてだという専門家の指摘があるわけですけれども、こ...全文を見る
○岩佐恵美君 今回はたまたま日立造船が労働省のアドバイスで事前に作業員の血液濃度検査をしたと。解体作業による高濃度汚染がわかったわけですけれども、作業員の血液濃度検査というのは、これは義務づけられていないんですね。解体マニュアルが完璧だったとしても、私は必ずそのとおりに作業が行わ...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりとマニュアルに明記をしていただきたいということを重ねて要望しておきたいと思います。  ダイオキシン対策で新たな焼却施設の建設が進められて、多数の老朽施設が廃止をされています。環境庁の調査では、焼却炉の廃止が一廃、産廃合わせて三千九百七十四、休止が六百二十二...全文を見る
○岩佐恵美君 運転中の施設についてはそれなりの焼却棟の管理が行われているわけですけれども、廃止したものについては、私も各地を見てまいりましたけれども、荒れるに任せている事例がほとんどなんですね。焼却灰の飛散などによる周辺の汚染のおそれが非常にあります。  あるいは、廃止施設の敷...全文を見る
○岩佐恵美君 焼却炉の廃止件数が環境庁の調査でも三千九百七十四あって、一般廃棄物でいえば廃止が百十四あるわけですから、これらを野ざらしにしておくというのは大変危険だと思います。早急に解体をするという作業が必要だと思います。  ところが、解体をするには相当の費用がかかる。豊能郡美...全文を見る
○岩佐恵美君 つくる方にはお金を出すけれども、廃止処分になったものについて野ざらしというのは、これはもう本当に重大問題だと思うんですね。ですから、二分の一補助がいいのか、そういう細かい点はあると思いますけれども、とにかく注意を喚起するというような意味でも国がきちっと検討していって...全文を見る
○岩佐恵美君 建設省の調査では、発生源の三割が河川からの流出物であるということだそうです。実際はもっと私は多いと思うんですけれども、川から海にごみを出さない上流の取り組みというのが大変大事です。  建設省の湯沢工事事務所の取り組み、これは非常に注目を今されているわけですし、私も...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど環境庁長官が触れられました川から流れるレジンペレットの問題です。  これはプラスチックの粒子で、分解しにくく海に漂い続ける、あるいは浜に打ち上げられて砂にまじってしまうというようなことで、海鳥に大変悪影響を与えていると言われています。プラスチック製品の中間材...全文を見る
○岩佐恵美君 東京水産大学の兼廣先生は、漁業の操業で網にごみが混入することによって魚が傷ついたり、魚とごみの仕分けを必要とするなど操業上さまざまな支障をもたらす、こう指摘をしておられます。海洋ごみは、私は水産庁としても看過できない問題のはずだと思います。  先日、私は千葉県の富...全文を見る
○岩佐恵美君 環境にいいものについてはもっと大胆に目標を決めて、例えば発泡スチロールのものについてはこういうふうなものに切りかえていくというのは、順次、資金をどうこうするというよりも、何かわかりやすい、水産庁が旗振ってわかりやすいやり方で努力をしていってほしいというふうに思います...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと短目にお願いします。
○岩佐恵美君 済みません、時間がないので。海上保安庁もこれは巡視船、監視船を出して取り締まりをやっておられるんですが、ごみの発生源解明のために、海上漂流物の目視調査に取り組んでおられるということですけれども、ちょっと簡潔に取り組みの状況を報告してください。
○岩佐恵美君 建設大臣、今ずっと質疑を聞いていただいたように、海に流出したごみ、漂着しているごみ、漂着ごみというのはごみの流れたものの一部で、九割は海底に沈んでいるんですね。その問題もまだ未解明ですし、とにかく大変な問題であって、建設省、環境庁、それから運輸省、水産庁、海上保安庁...全文を見る
11月09日第150回国会 参議院 国土・環境委員会 第2号
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○岩佐恵美君 今月十三日からオランダのハーグで開かれます気候変動枠組み条約第六回締約国会議、COP6は、京都議定書の二〇〇二年発効にとってタイムリミットとなる、COP3以降でも最も重要な会議です。  気候変動に関する政府間パネル第二次リポートでは、地球温暖化の影響について、病害...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりNGOあるいは国民の声を吸い上げて、それで吸い上げながらよく議論をしていくということが大事だと思いますので、その点、再度、取り組んでいただきたいということを申し上げておきたいと思います。  次に、低周波の公害問題について伺いたいんですが、低周波音による健康...全文を見る
○岩佐恵美君 低周波音の被害ですけれども、これは工場とか公共施設だけじゃなくて、最近ではエレベーターとかクーラー、あるいは電気温水器などの被害も増加をしていて、当事者同士は低周波音で被害、影響があるのかどうかということについて認識がなかなか統一できないものですから、隣近所、問題が...全文を見る
○岩佐恵美君 きょうは環境庁長官、女性の大臣ということで、審議会等への女性委員の参加について伺いたいと思います。  きょう、委員長の御了解を得て資料を皆さんにお配りをさせていただいておりますけれども、一九九六年十二月に決定しました男女共同参画二〇〇〇年プランでは、審議会等の委員...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、この環境庁関係の審議会等、専門部会等の一覧表をお配りさせていただいたんですが、中環審の部会は十あるんですが、そのうちの三つの部会は女性委員が二〇%未満です。特に総合部会と騒音振動部会は一〇%以下です。十部会の合計で百七十七人中三十三人が女性で一八・六%。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、東海水害の問題について伺いたいと思います。  九月十一日から十二日にかけて愛知県を襲った東海水害ですが、亡くなられた方が六人、重軽傷者が八十一人、六万七千棟が浸水をする、そのうち二万七千棟が床上浸水という大きな被害を出しました。私は、十月三日、四日と現地調査...全文を見る
○岩佐恵美君 時間がなくなってしまったのでまた次の機会にきちんと質問したいと思いますが、予算をふやすということと同時に、今求められているのは、住民の安全を守るためのきめ細かな河川管理ができない一因に現場職員数の削減があります。  中部地建の職員定数は、一九八五年三千百十二人、そ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わりますけれども、私、人をふやせばいいということを言っているのではありません。それはもう予算がふえる、それに従って人が伴わないのではないだろうか。それから、災害が起こるそういう地域について、体制と言われましたけれども、体制をつくるのは機械だけではなくて人も必要なん...全文を見る
11月16日第150回国会 参議院 国土・環境委員会 第4号
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○岩佐恵美君 きょうは参考人の皆様、朝早くからありがとうございます。貴重な御意見をいただいて、今までのやりとりを伺っていて、ちょっと質問もダブるかもしれませんけれども、改めて伺っていきたいと思います。  この法律案は、中尾元建設大臣のいわゆる公共事業にかかわる受託収賄事件をきっ...全文を見る
○岩佐恵美君 参考人の皆さんから、政治がしっかりしろというふうに言われた思いをいたしますが、実は先ほどから発注者の責任ということが強調されています。  私は、例えばごみの焼却施設だとかあるいは最終処分場施設だとか、そういう施設建設をめぐっていろいろ考えさせられることが多いのです...全文を見る
○岩佐恵美君 私も、今のごみの例で言うと、例えば百トンの百億円のものが必要なのかどうかというところから問題があるんですけれども、その点についてもきちっとチェックできる、そういう機能を強化していかなきゃいけないと思いますが、先ほど欧米の例ということで御紹介がありましたけれども、栗山...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。終わります。
11月20日第150回国会 参議院 行政監視委員会 第1号
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○岩佐恵美君 ことしの十月十二日に総務庁は食品の安全・衛生に関する行政監察結果に基づく勧告を行っておりますが、きょう私はその問題を中心に伺いたいと思います。  まず、総務庁に伺いたいのですが、なぜ監察を行うことになったのでしょうか。
○岩佐恵美君 勧告にあります輸入食品に係る監視指導の適切化について伺いたいと思います。  まず、輸入食品全体の検査率及び行政検査率ですけれども、八九年は全体が一八・一%、行政検査率が三・五%、そしてその十年後の九九年は全体が七・七%、行政検査率が三・五%。また、その間の輸入食品...全文を見る
○岩佐恵美君 食品衛生監視員の数が二・九七倍、約三倍になっているわけですけれども、いわゆる行政検査率、これが全く横ばいである、上がっていないんですね。それはどうしてですか。
○岩佐恵美君 検査体制の質的強化を図った結果、行政検査率が上がらないというのでは困るんですね。今、食品の輸入増に対して水際での検査が間に合わない、違反品が市場に出回って、食べ終わってから汚染結果がわかるという非常に恐るべき事態になっています。  行政監察の調査結果によりますと、...全文を見る
○岩佐恵美君 総合衛生管理製造過程承認制度、いわゆるHACCP、これは食品衛生がより一層確保される、規制緩和の効果があるということで導入されました。しかし、ことしの夏、一万四千人を超す中毒患者を出す食中毒事件、雪印乳業の事件が起こりました。このことは、幾ら工程上の安全を整備しても...全文を見る
○岩佐恵美君 この事件で判明したことは、ダイオキシンの食品への基準がないため輸入の水際で汚染のチェックができないで、それが国内に出回ってしまう。輸入量六百二十三トンの半分近く、二百七十九トンが市場に出て消費をされてしまったことです。  総務庁は、今説明されたように、日本に食品の...全文を見る
○岩佐恵美君 厚生省、おかしいんじゃないですか。きちんとされていれば今度のベルギー産のこういう事故が起こらないと思いますし、それから、これからきちんとこの事件から反省しなければ、やっぱりダイオキシンに汚染されている魚介類等が、高濃度汚染のものが入ってくる、それを水際で防ぐことがで...全文を見る
○岩佐恵美君 これは全く承認できません、そういう考え方は。また別の場で議論したいと思います。  この問題についてもう一つ、今、行政監察局から話があったように、ダイオキシンに汚染されている可能性がある食品がどのルートでどこの消費者に渡ったのか、そういうことについて大変消費者は心配...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、二百七十九トンについてもきちんと報告をしていただきたいというふうに求めたいと思います。  次に、遺伝子組みかえ食品について伺います。  日本では食品にも飼料にも認められていない遺伝子組みかえトウモロコシ、スターリンクが市民団体の検査で、共立食品のコーンミー...全文を見る
○岩佐恵美君 厚生省は、十月二十五日に市民団体が公表するより前にスターリンクの混入を確認していたわけですね。そのとき、なぜ厚生省として情報公開あるいは流通をとめる、そういう適切な対策をとらなかったんですか。
○岩佐恵美君 厚生省は市民団体の申し入れを受けてどのような対応をされましたか。
○岩佐恵美君 要するに、市民団体から申し入れを受けて販売自粛を指導したり、原料までさかのぼった調査、報告を指示したりしているんですね。つまり、十月二十日、厚生省が確認した時点でもそういうことをやればできたはずなんですね。  私は、本当に恐ろしいと思ったのは、市民団体がもし自主検...全文を見る
○岩佐恵美君 今回問題になっているスターリンクは、厚生省の調査で、二、三月の荷揚げ分の四割から検出をされています。既にそれらは市場に出回って消費されてしまっています。一体幾ら出回って、スターリンクはどのぐらいあったのか、そういう問題について輸入販売業者からきちんと情報をとって私は...全文を見る
○岩佐恵美君 スターリンクが持つ殺虫たんぱくは、耐熱性が強く、消化器系での分解能力が低い、アレルギーを引き起こす可能性が高いということで、アメリカではスターリンクは飼料としてのみ承認され、アメリカのEPA、環境保護局は食品として認めてきませんでした。そういうものが食品に混入したと...全文を見る
○岩佐恵美君 今後、農水省、厚生省、こういう別々に対応するんじゃなくて、きちんと一体となって取り組むべきだと思いますが、それぞれいかがですか。もう時間もありませんので一言ずつお願いいたします。
○岩佐恵美君 終わります。
12月06日第150回国会 参議院 国土・環境委員会 閉会後第1号
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○岩佐恵美君 先ほどから話がありますように、気候変動枠組み条約第六回締約国会議、COP6は合意できませんでした。その原因は、日本政府が森林吸収による二酸化炭素吸収量の最大限カウントの主張に固執したことにある、NGOやメディアなどはそう厳しく指摘をしています。    〔委員長退席...全文を見る
○岩佐恵美君 国内の対策をきちっとやっていくということで進められることが今本当に求められているわけですから、そういうことに期待をしたいと思います。  まず、国内の炭酸ガスの排出量では、工場等の産業部門、これが四億七千五百万トンと四〇%を占めています。他の部門に比べて圧倒的に多い...全文を見る
○岩佐恵美君 九九年度についてはまたふえているとかそういうこともあるようですので、ぜひきっちりと何がどういうふうに動いているのかというのは分析をしていっていただきたい、そして具体的な対策に反映させていただきたいというふうに思います。  環境NGOの気候ネットワーク、CASAなど...全文を見る
○岩佐恵美君 触媒もいいんですけれども、積極的にあらゆる皆さんのそういう、本当に真剣に今各立場の人たちが取り組んでいかなきゃいけないときですので、積極的にそういうテーマに取り組んでいただきたいと思います。  シェアは少ないんですけれども、いつも私が気になっているのは、廃棄物の焼...全文を見る
○岩佐恵美君 その点についてはもう何度も容リ法の改正も含めて対策が必要だということでこの委員会でも質疑をしてきたところですので、また別の機会にきちんとお話をさせていただきたいと思います。  もう一つ、きょうは炭酸ガス排出の増加率が高い運輸部門、量的にも産業部門に次いで二億五千七...全文を見る
○岩佐恵美君 建設省は、渋滞を減らして大気汚染を改善するためということで高速道路や幹線道路の整備を次々と進めているわけですけれども、名古屋地裁の判決は、単なる生活被害を超える生命、身体への危害という極めて重大な権利侵害を受忍限度の範囲内とするほど道路に高度の公共性があるとは言えな...全文を見る
○岩佐恵美君 名古屋の地裁判決では、国の公害防止対策について、沿道の排出ガスの継続的な濃度測定など被害防止対策の前提となる調査すら怠ったとして、国の対応を厳しく批判をしています。  一月の尼崎公害判決でもやはり当該道路の自動車排ガス測定局ではSPMの測定をしていない、測定されて...全文を見る
○岩佐恵美君 尼崎公害訴訟の和解では、ロードプライシングを実施する、大型特殊車両に道路法の許可制度を厳格に適用する、交通量の大規模な調査を行い大型車両規制の方策を検討することなどの大型車の交通規制対策を掲げています。  交通量を減らすことが必要であることを認めざるを得なくなった...全文を見る
○岩佐恵美君 建設省の今の説明でちょっと気になったのは、道路をつくっていけば、交通を流していけば何とかなるということで今まで道路をつくってきてもこういう状態になっているわけですから、そういう考え方を本当に切りかえて、被害を受けている人々、その地域の人たちだとかそういう皆さんともよ...全文を見る
○岩佐恵美君 最後の質問ですが、一九八八年に公害病の指定地域の全面解除がされました。それで新規公害患者が打ち切られたわけですが、東京都の十八歳未満の大気汚染医療費助成認定患者数は、八八年の一万八千八百二十二人から九九年度で五万一千三十八人と、二・七倍にふえています。公害健康被害補...全文を見る
○岩佐恵美君 時間ですので終わりたいと思いますが、この問題についてはまた後ほど、引き続き議論させていただきたいと思います。  ありがとうございました。