岩佐恵美

いわさえみ



当選回数回

岩佐恵美の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月22日第151回国会 参議院 環境委員会 第4号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私は、最初に諫早湾の問題について、あるいは有明海の問題について伺いたいと思います。  全国一を誇る有明海のノリ養殖の生産が前年度より六割も減少する大被害が出ました。これまでも近年タイラギ漁の激減、アサリや養殖ワカメの被害、赤潮による天然魚の大量死などが起きています...全文を見る
○岩佐恵美君 環境庁としては、潮受け堤防の外の諫早湾あるいは有明海の環境については何も指摘をしていないんですね。  諫早湾は非常に細かい泥が厚く堆積した典型的な軟泥質干潟です。一般的にこういうところはヘドロ化しやすいんですが、有明海では潮位差が大きくて潮流が速いために上下層がよ...全文を見る
○岩佐恵美君 諫早湾内の流速は今の説明にあるように約三分の一に低下をしたわけです。アセスは、潮流の変化は諫早湾内に限られる、諫早湾の湾口部及び周辺海域には影響がないということを言っているんですけれども、問題は流速低下、これが底生生物などにどのような影響を及ぼすかということについて...全文を見る
○岩佐恵美君 低酸素水発生の可能性については当初全く予測をしていないんです。あるいは評価をしていない。潮流の変化や低酸素水が底生生物に重大な影響を及ぼすことはこれはもうはっきりしているわけですから、これらの問題について私は環境アセスを行うというのは常識だと思います。  もし、こ...全文を見る
○岩佐恵美君 局長、そんな奥歯に物の挟まったような言い方をしないでいただきたいんです。要するに貧酸素、低酸素、そういう発生が予測をされる、砂を掘って穴をつくれば、そういうことがわかっているわけですから。東京湾で大きな問題になっているわけですから、そういうことについて、大体環境アセ...全文を見る
○岩佐恵美君 私は一般論として聞いているんです。何も諫早の問題でやったとかやらないとかということは、やらなかったことははっきりしているんです。問題は今の時点で、さっき局長が言われるように、その後いろんな発展があって、こういう場合はこうなる、だからこれは予測しなきゃいけないというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 干潟は泥や砂からできているため、表面だけではなくて、底質内に潜り込む生物、例えば諫早湾で言えばカニや貝類、ムツゴロウ、こういう生物が穴を掘ってすんでいるわけです。底生生物によって海底は三次元的に利用されている。底生生物が海水浄化に重要な役割を果たしているということは...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、今度の諫早湾の問題、あるいは有明海の問題を考える中で痛感したことがあるんですね。それは、環境、今では省ですね、環境省が言うべき問題についてきちっと言っていかないと周りに大きな影響を与える。例えば、農水省は事業者ですから、事業をやりたいということでいろいろやるわ...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、鳥の問題について伺いたいんですが、諫早干潟は日本最大のシギ・チドリ類の越冬地でした。環境影響評価では、生息域が干潟部に限定されるシギ・チドリ類への影響は大きい、そう認めているんですが、結論的には鳥類には著しい影響を及ぼすことはないと述べています。  特に影響...全文を見る
○岩佐恵美君 私がつくりました農水省の野鳥の資料をお配りいただいていますよね。ちょっと見ていただきたいと思うのですけれども。  全体として「合計」というところがありますが、これはもう一九九九年、潮受け堤防を閉鎖した直後から比べると、九九年には飛来数が減ってきているというのがわか...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、三番瀬の問題に移りたいと思います。  東京湾では三番瀬の埋め立て問題が焦点になっています。川口大臣は、一月十二日に現地を視察されました。埋め立ての中止を含む全面的な計画見直しをすべき、そういう考え方を表明されたと報道されています。  その点について、国会の...全文を見る
○岩佐恵美君 ここにおられます真鍋委員も大臣のときにやっぱり現地に行かれて、本当にすばらしい広大な干潟と、そしてすばらしい景色だということで何としても残していかなければいけないというふうに思われたということで、伝統的にこのところずっと環境省が頑張っておられるわけで、そういう点では...全文を見る
○岩佐恵美君 一応、千葉県にお伝えをしてある中身について簡単にお知らせをいただけますでしょうか。
○岩佐恵美君 その必要性について納得が得られるものかどうかという部分について、何か新聞報道ではもうちょっと詳しく具体的に指摘があるように思うのですけれども、その点はどうなんですか。
○岩佐恵美君 干潟が水質浄化に果たす役割、この問題について私は先ほどからるる強調させていただきましたし、また大臣もその点について同じようなお考えであるというふうに私は理解をいたしました。  また、重要な漁業資源であるイシガレイ、これが稚魚の段階を浅海域で過ごしているという東北水...全文を見る
○岩佐恵美君 三番瀬は、数万羽のスズガモを初め、カモ類やシギ・チドリなどの全国有数の飛来地です。コアジサシやユリカモメなども数千羽集まります。  一月末に再度行いましたが、一面を埋め尽くすようなスズガモのほか、多数のハマシギの群れ、オナガガモなどさまざまなカモ類がいました。私、...全文を見る
○岩佐恵美君 最後になりますが、九九年五月にコスタリカで開かれましたラムサール条約第七回締約国会議では、二〇〇五年の第九回会議までに登録湿地を現在の二倍ということで大体二千カ所とする、そういう目標値を決めました。さらに、潮間帯湿地に関する決議で、特に干潟を国際的に重要な湿地として...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月23日第151回国会 参議院 予算委員会 第12号
議事録を見る
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  私は沖縄のジュゴンの問題について伺いたいと思います。  絶滅の危機に瀕しているジュゴンが沖縄本島という北限に定着して生存しているというニュースは国際的にも大きな注目を集めました。ジュゴンの国際的評価及び沖縄のジュゴンに関する...全文を見る
○岩佐恵美君 日本ではどのぐらいジュゴンが生息をしていますか。また、その生態はどうでしょうか。
○岩佐恵美君 市民団体の方々からパネルをちょっとお借りをしてまいりました。(資料を示す)  ジュゴンはアメリカで大切に保護をされているマナティーと同じ海牛目、つまり海の牛と書くんですけれども、そういう同じ仲間です。海草を一日三十キロ食べるということで大変な大食漢なんですが、平和...全文を見る
○岩佐恵美君 防衛施設庁は沖縄のジュゴンの生息状況にかかわる予備的調査を行いましたが、その結果について報告していただきたいと思います。
○岩佐恵美君 辛うじて生き残っている沖縄のジュゴンです。ところが、毎年のように死体が発見されています。何頭、どんな状態で発見されているのでしょうか。
○岩佐恵美君 私も非常に衝撃を受けたんですが、九件のうち六件は漁網にかかって犠牲になったジュゴンです。確認されているだけでほぼ毎年一頭ずつ死んでいます。昨年は特に多くて、三頭死にました。子供のジュゴンも犠牲になっています。  文化庁は天然記念物であるジュゴン保護のためにどんな対...全文を見る
○岩佐恵美君 農水省はどのような対策をとっておられるでしょうか。
○岩佐恵美君 ジュゴン対策は非常に急を要するんです。絶滅のおそれのあるジュゴンは国際的に種の保存が求められている野生動物です。先ほどの説明にあったように、三年から五年に一度しか子供を産みません。ですから、このままでは沖縄のジュゴンは個体群を維持できなくなるおそれがあると専門家は指...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省としてきちんと取り組めないということが一番今関係者から危惧されているところなんですね。  なぜかということをいろいろ調べていくと、種の保存法の国会提出に当たって環境庁自然保護局長と水産庁の長官が覚書を交わして、ジュゴンを種の保存法の対象にしないということにし...全文を見る
○岩佐恵美君 沖縄のジュゴンは深場で休息します。海岸近くの浅いところで海草を食べています。藻場や行き来の道筋、この安全を確保しなければ混獲を防止することができないし、ジュゴンの減少を食いとめることができないんです。それなのに、漁業対象ではないジュゴンを混獲される水産動植物として覚...全文を見る
○岩佐恵美君 ジュゴンを漁業の発展が目的の水産資源保護法の対象にする、そこに問題があるんですね。これはもう国際的には通用しないんです。種の保存法の国内希少野生動物種、これに直ちに指定をして種の保存対策をとらないとジュゴンは絶滅をしてしまいます。トキの二の舞になります。  緊急に...全文を見る
○岩佐恵美君 大変積極的な農水大臣の御答弁がありました。関係者の皆さん、本当に喜ぶと思います。  環境大臣、いかがですか。ぜひ積極的にその方向で御努力をいただきたいと思います。
○岩佐恵美君 今、沖縄のジュゴンを守るための緊急課題、先ほども指摘されましたけれども、混獲の問題があります。定置網にかかれば、生きて発見されても専門家による救助までに時間がかかります。その間に弱ってしまう、そして命を落とすということもあります。ですから、生きて解放された例は一、二...全文を見る
○岩佐恵美君 生物多様性条約では、絶滅のおそれがあるような場合には科学的知見が不十分だということを対策のおくれの理由にしてはならないというふうに指摘されていますけれども、知見が不十分だったら本格的に調査をする、あるいは研究をするということが大事だと思いますし、混獲との関係で積極的...全文を見る
○岩佐恵美君 建設計画が先にありきということではなくて、先ほども言われましたように、沖縄のジュゴンの生態というのはまだまだわかっていないことが多いんですね。しかも、生態がわからないまま絶滅に追いやられようとしているんです。  ジュゴンは大人になるのに九年から十年かかります。三年...全文を見る
03月27日第151回国会 参議院 環境委員会 第5号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私は、沖縄の環境問題について質問いたします。  琉球列島は、昔から大陸とつながったり離れたりしてきたために、独自に進化した固有の動植物が多いことが知られています。環境庁のレッドリストに記載されている希少野生動植物の中で、二割以上が沖縄で生息、生育しています。この地...全文を見る
○岩佐恵美君 昨年暮れとことしの初めの二回、私は現地調査を行いました。かなり森の破壊が進んでいるので驚きました。  山原の山地の中心部を南北に貫く大国林道がイタジイの森を切り裂いていて、北部山原地域には既に網の目のように林道が建設をされています。森が切り開かれた林道沿いは、台風...全文を見る
○岩佐恵美君 防衛施設庁は米軍北部訓練域のヘリパッド予定区域の環境調査を行っておりますけれども、その概要、希少種や沖縄固有種等の生息状況について述べていただきたいと思います。
○岩佐恵美君 調査した七区域のすべてで国の天然記念物や種の保存法で指定されている国内希少野生動植物が何種類も見つかっております。  例えば、国の天然記念物のノグチゲラ、これはキツツキの仲間ですけれども、一属一種で、世界で山原の森だけに生息をしています。  防衛施設庁の調査では...全文を見る
○岩佐恵美君 防衛施設庁の調査結果について専門家の方の意見を伺いますと、調査方法が不十分である、そういう指摘をされておられます。  なぜかといいますと、肝心の繁殖期における調査の日数が少ない、あるいは個体数の確認調査をしていない。つまり、人手と時間をかけた丁寧な調査が行われてい...全文を見る
○岩佐恵美君 猛禽類は例えばということで申し上げたわけで、今沖縄の山原の地域で問題になっておりますのは、それこそ絶滅の危機にある沖縄にしかすんでいない固有種、これが非常に問題になっているわけですから、その点しっかり踏まえてやっていくべきだというふうに思います。  今ちょっとお答...全文を見る
○岩佐恵美君 その既存の着陸帯なんですけれども、直径十メーターから十五メーターくらいで草木を切り払った整地しただけの裸地になっているわけですね。それでも希少種が生息しているということですけれども、他の調査地点に比べるとやはり生物の種類とか密度は少なくなっているわけですね。  と...全文を見る
○岩佐恵美君 コンクリートで覆わないとしたとしても現状より七倍大きいという、そういうものですから、かなり今とは違うようなそういう規模の大きな開発になることは間違いないというふうに思います。  それで環境省に伺いたいんですが、昨年三月十五日付のアメリカ国防総省の海外環境基本指針文...全文を見る
○岩佐恵美君 絶滅危惧種、受け入れ国の保護種とその生息地を保護、増強するために合理的な措置をとると明記をしているわけですね。絶滅危惧種やその生息地を保護して強める、これが米軍の海外施設における環境政策の基準だということです。これに基づく在日米軍の日本環境管理基準、これも、米軍施設...全文を見る
○岩佐恵美君 山原の米軍演習場の北半分が返還される、そういう予定だということですが、豊かな自然が辛うじて残っている北半分の自然環境保全をすることが私は重要であると思います。  実は、玉辻山に私は登ったのですけれども、そこから見たヘリパッド予定地、あるいは大国林道の長尾橋から見た...全文を見る
○岩佐恵美君 IUCNの勧告では、日本国政府に対し次のことを要請するという中に、山原の世界自然遺産への指名を検討することということが入っているわけで、ぜひ積極的に進めていただきたいと思います。  次に、泡瀬干潟の問題について伺いたいと思います。  沖縄の干潟の状況について、ま...全文を見る
○岩佐恵美君 委員長の了解をいただきまして、ちょっと地図をお見せしたいと思います。(図表掲示)ちょっと遠くて見えないかもしれないんですが、これ地元の市民団体の皆さんがおつくりになった地図でした。  それで、私はこれを見て非常にショックを受けたのですけれども、沖縄の北部を除いて、...全文を見る
○岩佐恵美君 なかなか沖縄というと距離があって、環境省としても何か今までちょっと少し遠かったのかなというような印象を漏らされた方もおられますけれども、本当に今ここまで深刻化している沖縄の干潟の状況というのは何とかしていかないと大変だということを私は現地に行って実感しました。  ...全文を見る
○岩佐恵美君 ところが、この豊かな干潟を百八十七ヘクタール埋め立てて海洋リゾート拠点をつくる、そういう計画が進んでいます。その計画はどんな計画でしょうか。それから、埋め立て後の土地利用計画はどうなっているのでしょうか。
○岩佐恵美君 貴重な干潟をつぶして人工ビーチをつくるというようなもので大変な計画なんですね。ホテルを四つも計画して、九百五十室が三百六十五日全部埋まるとしても一室二万七千円以上の宿泊料でないと成り立たない、そういうホテル計画もある。全国で大型リゾート計画が破綻をしているそういう状...全文を見る
○岩佐恵美君 どれだけの土砂を埋めるんですか。
○岩佐恵美君 新港自体が、新しい港自体が川田干潟を三百九十ヘクタールも埋め立ててつくったものです。そこに特別自由貿易地域を整備するというんですが、現状を聞いてみますと、コンテナ船は那覇港に入っていて、ここには砂利や穀物、製鉄所の資材、これらが百四十万トン程度入っているだけだという...全文を見る
○岩佐恵美君 移植先ですけれども、わずか二メートル四方の区画なんですね。そして、三カ所なんですが、この三カ所でも今お話がありましたように、一カ所は生育がうまくいっていないということですね。それで、ほかの二カ所については、確かに写真を見てみると周りもふさふさしているんですよね。そう...全文を見る
○岩佐恵美君 この藻場の育成というか、海草の移植については国際的にもうまくいかないんじゃないかということで、そういう報告もされていて、市民団体の中でもそんな見解というか、これがかなり強く出されているわけですね。そういう中で、環境省が今の藻場の移植はうまくいってますよというようなこ...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、鳥についてです。  泡瀬干潟は、沖縄本島最大のシギ・チドリ類の飛来地であります。ラムサール条約の漫湖をもしのぐ、そういう数の鳥が飛んできています。これまで確認された鳥類は百二十五種に及び、特にロシアの極東地域から飛来をするムナグロ、これは宮古島の与那覇湾に次...全文を見る
○岩佐恵美君 大規模な埋立事業については、知事の埋立許可を国土交通大臣が承認する際に環境省の意見を求めるということになっているわけですね。ところが、地方分権一括法によって、国が行う埋立事業の認可については、国土交通省に承認を求める手続が廃止になりました。そのために、承認の際に環境...全文を見る
04月04日第151回国会 参議院 本会議 第16号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法の一部を改正する法律案について、関係大臣に質問いたします。  法案に入る前に、アメリカのブッシュ政権が地球温暖化対策を決めた京都議定書を支持しないと表明したこ...全文を見る
04月05日第151回国会 参議院 環境委員会 第7号
議事録を見る
○岩佐恵美君 改正案は地球環境審議官を設置して地球環境保全への対応を強化しようというものです。そこで、私は、地球温暖化防止対策に関連をして質問をいたしたいと思います。  まず、IPCC、気候変動に関する政府間パネルは、地球温暖化による気候、生態系、人間社会への影響などについて、...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、アルゼンチンで開かれましたCOP4に参加をいたしました。そのとき、島嶼の諸国の皆さんが、自分たちの土地が、住居がとにかく目の前でどんどん失われていくという深刻な状況を訴えておられました。私は、本当にその訴えに胸を突かれる思いでございました。  日本でも、しっ...全文を見る
○岩佐恵美君 炭酸ガス排出量の四〇%、最大のシェアを占めている産業部門ですけれども、九〇年度より減少していますけれども、これは主として不景気による鉄鋼やセメントなどの生産量の減少による影響を受けたものだと言えます。  環境省の温室効果ガス削減技術シナリオ策定調査検討会報告でも、...全文を見る
○岩佐恵美君 廃棄物焼却による温室効果ガスは、九〇年比、今のお話にあるようにCO2換算で五百五十二万五千トンも増加をしています。非エネルギー起源の温室効果ガスの中で群を抜いています。CO2の排出量は九〇年度の一・九倍になっていて、これもまた他の分野と比べて特別に増加率が高いという...全文を見る
○岩佐恵美君 今言われたように、ごみの焼却量を減らすためにはそもそもごみになるものをもとでなくしていく、つまり循環型のシステムづくりが私も必要だというふうに思っています。循環型の考え方というのはかなり強調されておりますし、そういう循環型社会を推進しようという法律も通っているわけで...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、また大気汚染の原因となる硫黄酸化物、いわゆるSOx、それから窒素酸化物、NOx、これに関する試算と評価があると思いますが、それも御説明いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 今説明があったように、リターナブル瓶に換算をするとCO2で五十四億円、それからSOx、NOx合わせて五十億円の環境コストの削減になるということです。逆に言えば、使い捨て飲料容器のために百四億円相当の環境負荷があるということだと思います。  CO2だけじゃなくて、他...全文を見る
○岩佐恵美君 一般廃棄物処理費用、税金が一千五百億円節約できるということですから、これは大変なものになります。それから、飲料容器のリターナブル化によってCO2の削減効果もあるということですし、さらに大気汚染物質、今NOx法もかかっておりますけれども、このNOxだとかSOx、そうし...全文を見る
○岩佐恵美君 リターナブルの容器を使っていると免除されるということにはなっているんですけれども、実際に容器包装リサイクル法ができてからリターナブルの容器がどんどん減ってしまっているという現実があります。そして、使い捨て容器は大変ふえていて、ごみ量がもう本当に倍以上にふえて、容器包...全文を見る
○岩佐恵美君 一般廃棄物というのは毎年約五千万トンを超える量が出ています。家庭ごみが約半分、都市部では半分、地方へ行くと六割ぐらいだというふうに言われていますが、大まかに言って家庭から出るものだけで飲料容器のごみというのは百二十五万トンあるということになります。事業系からも同じぐ...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと委員長の御了解を得まして、グラフにしてまいりました。(図表掲示)今お話しのものをグラフにしないとわかりにくいんですね。  清涼飲料の場合、缶が減ってきているんですね。そのかわりにペットボトル、これはもう五百ミリリットルが普及しましたからこれがどっとふえてい...全文を見る
○岩佐恵美君 大体清涼飲料の中で占める割合というのは、日本はリターナブル瓶が約五%程度というふうに言われておりまして、これは以前私が業者からいただいた資料でそういうことがわかっているわけですが、なかなか政府に聞いてもこの数字が出てこないんですね。  実は私は、きょうの質問をする...全文を見る
○岩佐恵美君 いや、私は何も環境省が全部把握してくださいと言っているんじゃなくて、今お答えがあったあちこちの資料をまとめてよく分析をして、そしてそれに基づいて対策をとってほしいということを言っているわけです。  次に、清涼飲料に次いで多いビール瓶ですけれども、瓶と缶の出荷割合は...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、ビールの場合はほとんどリターナブルで、清涼飲料に比べるとずっと瓶のシェアが高いんですね。三六%のシェアを占めているんですけれども、それでもその推移を見てみると一貫して瓶が減って缶がふえているんです。九〇年にはビール瓶というのは六割を占めていたんです。(図表掲...全文を見る
○岩佐恵美君 これもやはりこういうふうにグラフにしてみたわけですけれども、やっぱりリターナブルの優等生である瓶の一升瓶というのが減り続けていまして、かわって紙パックが急増しています。(図表掲示)ですから、清酒も九七年でシェアが逆転をするということになってしまいました。  さきの...全文を見る
○岩佐恵美君 大変率直な御感想ですので、よかったというふうに思います。なかなか、いろいろやっていますといっぱい並べても、結果的にはそうなっていないわけですから、その点について真正面から受けとめていただきたいというふうに思います。  ちょっと細かくまた伺いますが、さきのセンターの...全文を見る
○岩佐恵美君 報告書は、結果的にリサイクル回収が自治体負担でなく事業者負担で商品価格に含まれる社会システムであれば、使い捨て容器に入った商品は高くなるためにリターナブル容器を選択する消費者がふえることが期待できる、こう指摘をしています。  廃棄物の処理コストまで含んだ価格設定を...全文を見る
○岩佐恵美君 そこの議論は前の国会でもやっていますが、とにかく二割ぐらいのリサイクル率ではどうにもならない、だからごみがふえているということなんで、またそこはそこでやっていきたいと思います。  四つの生協が中心になって今瓶の再使用ネットワークをつくって、環境事業団の地球環境基金...全文を見る
○岩佐恵美君 はい、いいです。  同ネットワークでは供給瓶の七割以上を回収していて、ネットワークが行った超軽量リターナブル瓶のライフサイクルアセスメント、いわゆるLCAによると、環境負荷の分析が行われているんですが、超軽量の九百ミリリットル瓶、五百ミリリットル瓶は原料製造から廃...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月10日第151回国会 参議院 環境委員会 第8号
議事録を見る
○岩佐恵美君 最初に地球温暖化の問題について伺いたいと思います。  午前中からこの問題についての質疑がずっと続いておりますので、ダブる点もあると思います。その点は御容赦をいただきたいと思います。  先進国の温室効果ガス削減目標を取り決めた京都議定書からの離脱を表明したアメリカ...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどからの議論にもありましたけれども、アメリカのホイットマン環境保護庁長官は、京都議定書を実行することに関心はない、京都議定書は死んだと発言していると報道されているわけですけれども、そうするとアメリカはその京都議定書を流すつもりじゃないか、こう言われているし、本当...全文を見る
○岩佐恵美君 アメリカが、途上国の参加がなく不平等、不公平とか、アメリカの経済に悪影響を与えるなどということを離脱の理由としているわけですけれども、改めて大臣に、この主張についてどう考えておられるか伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 問題は、そのアメリカが新たな提案をしてきた場合、日本政府としてどう対応するかということです。  先ほど、ラーション・スウェーデン環境大臣を初めとするEUの代表と野党の代表との懇談が持たれましたけれども、ラーション環境大臣は、代替案そのものが本当にできるのかと、議定...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどからアメリカを説得されるということを言っておられるわけですけれども、いつまで説得を続けるのかという問題があるかと思います。アメリカがあくまで京都議定書に反対する、そういう場合に、日本としてある段階でもう日本は京都議定書の批准をしますよということを言わなければな...全文を見る
○岩佐恵美君 アメリカと日本が批准しなければ、京都議定書の発効というのは事実上不可能になるわけですね。京都会議の議長国である日本としてアメリカに議定書を守らせるよう強く働きかける、これはもう当たり前のことなんですけれども、たとえアメリカが嫌だと言っても、京都議定書の発効を批准する...全文を見る
○岩佐恵美君 提言は、潮流の変化の背景として、海底地形や海岸地形の変化があると考えられる、こう述べています。  海底地形の変化については、炭坑跡の陥没、諫早干拓の潮受け堤防建設のための海底土砂のしゅんせつがあります。このしゅんせつについてですが、筋状に行われて、深さ十メーター前...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、洗濯板の深いものですよね、そういうものが海底にできている場合と真っ平らな場合とでは、おのずから潮流が変わってくるだろうというふうに思うんですね。その点については、しっかりとやって、検証をしていくべきだというふうに思います。  さらに、第三者委員会の提言は潮位...全文を見る
○岩佐恵美君 第三者委員会の調査研究についての提言では、底質の悪化についてダムの影響も指摘をしています。どういう内容でしょうか。簡単に御説明ください。
○岩佐恵美君 聞いていることだけで結構です。ダムのことだけ聞いているんですから。時間ないんですから。
○岩佐恵美君 最後のところだけで結構でした。あれこれ言われるとわけがわからなくなってしまうんですね。  そうだとすると、今八代海の漁協が川辺川ダム建設による八代海への影響調査を求めて、それまで工事の着工を行わないよう国土交通省に求めているわけですが、その心配は私は危惧ではないと...全文を見る
○岩佐恵美君 流速低下が海底の状況に大きな影響があるということは前回も指摘しましたけれども、諫早湾の潮受け堤防外側の底質の状況、これはどう変化をしているでしょうか。
○岩佐恵美君 第三回の第三者委員会に提出された農水省の資料を丹念に見ますと、諫早湾の潮受け堤防外の底質、これは五カ所の調査地点ですが、その平均で、硫化物、COD、トータル窒素、トータル燐のいずれも締め切り前よりも増加傾向にあるんですね。締め切り後、明らかに変化をしているんです。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 自然保護協会の分析によりますと、潮受け堤防の外の底泥、底の泥に含まれている珪藻の遺骸は淡水性のものではなくて、海水性のものがほとんどだといいます。このことについて自然保護協会は、湾内の流速が低下したために湾外から運ばれたものが湾内に堆積している可能性があると指摘をし...全文を見る
○岩佐恵美君 自然保護協会は、調査の結果から、潮受け堤防の内外で底泥の堆積あるいは有機汚泥の現状は大きな違いはない、水門開放で海底の底質がさらに悪化することはないと指摘をしています。さらに、水門の開放で底泥、底の泥の舞い上がりによって一時的に水質が悪化する可能性もあるけれども、底...全文を見る
○岩佐恵美君 諫早干拓より規模の大きい始華干拓、テレビでも紹介されましたが、堤防内の水質悪化が進み、水門を開放したら四年で水質が改善して、周辺の干潟も復活して生物が戻ってきた、漁も生き返ったということです。  日本でも、実は岩手県の陸前高田市の川原川の河口近くにある古川沼、一九...全文を見る
○岩佐恵美君 前回の質問で、諫早湾干拓事業についての農水省の環境アセスメントが、諫早干拓による干潟の浄化力喪失の影響を評価していない、このことを指摘しましたが、環境省は、当時の手続や知見に照らせば適切に実施されたものと理解しているというふうに答えられました。  ですけれども、一...全文を見る
○岩佐恵美君 今年度は、農水省の国営土地改良事業等再評価実施要領によって諫早湾干拓事業の再評価、いわゆる時のアセスが行われます。そもそも、政府の時のアセスは、ギロチンと言われた潮受け堤防の締め切りを契機に、むだな公共事業に対する国民の批判が一気に高まった、そのために政府が九八年度...全文を見る
○岩佐恵美君 じゃ、入植者に対してどれだけの負担軽減があるか、そんなこともわからないということになると、営農計画の見通しが立たないわけですね。それで本当にしっかりした評価ができるんだろうか。  諫早干潟緊急救済本部あるいは世界自然保護基金日本委員会などは、市民による諫早干拓時の...全文を見る
05月24日第151回国会 参議院 環境委員会 第10号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私は、最初に沖縄のジュゴンを種の保存法の対象とする問題について伺います。  三月二十三日の予算委員会での私の質問に対して、当時の谷津農水大臣は、水産動植物を種の保存法の指定対象としないという水産庁と環境庁の覚書の対象から農水省としてはジュゴンを外すこともよいという...全文を見る
○岩佐恵美君 予算委員会でも申し上げましたけれども、沖縄のジュゴンの生息数というのは多く見ても二けたの少ない方だと言われます。それが漁網にかかるなどして毎年のように死んでいっている事例が後を絶ちません。去年は三頭死んでいます。このままでは個体群が絶滅するおそれが非常に高いというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 ぜひともイニシアチブを発揮して頑張っていただきたいと思います。私たちもできることがあれば御一緒に、本当に皆さんと力を合わせて挙げて取り組んでいきたいというふうに思います。  次に、飲料容器のリターナブル化問題について伺いたいと思います。  四月五日の当委員会で取...全文を見る
○岩佐恵美君 リターナブル瓶化について、リターナブル化について、できるところから、つまり可能性があるところから具体的に推進していく必要があるというふうに思っています。ですから、きょうはちょっと各方面で、少し細かくなると思いますけれども、突っ込んだ議論をしたいと思います。  前回...全文を見る
○岩佐恵美君 まず清酒業界ですが、お酒は、百五十ミリリットル、百八十ミリリットルのおかん瓶や三百ミリリットル瓶など飲食店用のものについては容器リサイクル法の認定を受けて自主回収を行う、そういう酒造会社が少しずつふえていて、二〇〇〇年度までで十二社あるんですが、十二社のみなんです。...全文を見る
○岩佐恵美君 続けて、しょうちゅうではどういう取り組みになっていますでしょうか。
○岩佐恵美君 ワインやウイスキーなんですが、これはほとんどの瓶が再使用していないんですね。私はこれでは時代おくれになるというふうに思います。ぜひ改善を図るよう指導をしていく必要があるんではないかと思いますが、その点いかがでしょうか。
○岩佐恵美君 今お話のあったワインやウイスキーはカレット化は進んでいるということですけれども、カレット化というのは再使用より環境への負荷が高いんです。資源循環型社会形成推進法でも、まずはリデュース、減らしなさい、リユースしなさい、そしてリサイクルしなさいという優先順位が明記をされ...全文を見る
○岩佐恵美君 市町村の取り組みなんですが、東京の狛江市では、各家庭にコンテナを無償貸与して、月二回、瓶の戸別収集を行っているということです。自宅前にコンテナを置くため、出している瓶もきれいで、生き瓶の割合も比較的高くて二二%。一人当たりのリターナブル瓶排出量は、多摩の二十七市の中...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、ちょっとこれは通告してなかったんですけれども、きょう、いろいろ各省庁に細かくお伺いしましたけれども、大変縦割りで、分かれているんですね。なかなか省庁によっては温度差もあります。ですから、そういう点でやっぱり循環法の所管省である環境省がもっと全体を把握して、積極...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、廃棄自動車の問題について伺いたいと思います。  最近、大きな問題になってきている使用済み自動車対策ですけれども、実は私、四月の二十九日、三十日と沖縄県の宮古島に行きました。そこで平良市で廃棄自動車が山のように積み上げられているのを見ました。ナンバープレートを...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと平良市のことを少し詳しく、調査されたことを報告してくれますか。その写真の場所です。西原でしょう。
○岩佐恵美君 九八年に指導したということですけれども、三年たっても現状は改善していないんです。それどころか、囲いもつくられていないんですから、だから、今、この写真で見ていただくように、別にこれ昔の写真じゃないんです、四月の下旬の写真なんです。自動車が持ち込まれる。自動車がどんどん...全文を見る
○岩佐恵美君 地主がおられるわけですね。だから、地主にさくをしなさいということぐらい、要するに新しいものを持ち込ませなければいいわけですから、そういうことぐらいできると思うんです。  それから、県を見守るといったって、ずっと見守ってきたからこんな状態になったわけでしょう。それで...全文を見る
○岩佐恵美君 全くこういうことがなくならないというのはもう本当に驚くべきことですよ。さくぐらいしなさいというのを言えないんですか。
○岩佐恵美君 一日も早く原状回復してください。  宮古島では毎年二千四百台の廃車が出るということです。軽自動車、二輪車合わせると四千台にもなるといいます。島内に廃車の処理事業者がいなくて、沖縄本島まで運ばなければならないという困難な事情がある。ここだけでなく他にもあちこちに廃車...全文を見る
○岩佐恵美君 宮古島では、放置自動車だけで二〇〇〇年六月の七百二十九台から十二月の二千二百九十一台へとわずか半年間で二・九倍に急増しているんです。そのほかに、数百台規模の野積みがあちこちにあるということです。これはもう本当にきちっと対策をしていかなければいけないということですが、...全文を見る
○岩佐恵美君 東京都及び十二政令指定市が九九年二月に大都市放棄自動車対策連絡協議会を発足させて実態調査を行っています。それによると、九八年度に発見された放棄自動車というのは一万百七十九台、年間の処理台数が自治体だけで六千八百五十二台だというんですね。  こうした調査結果を踏まえ...全文を見る
○岩佐恵美君 その議論はちょっと後にして、問題はもう一つあるんです。  九一年七月に業界が路上放棄車処理協力会をつくりました。自治体のその処理費用への補助を寄附しているわけですが、九八年までの十年間で十六万台、十五億一千八百五十万円をこの協会が負担しています。  処理協会の九...全文を見る
○岩佐恵美君 同じ大都市連絡協議会の調査では、車体番号等からもとの所有者を割り出しても、登録変更しないまま所有者がかわっているため放棄した者がわからないという場合が多いということです。  提言書は、「車両が放棄に至る経路として、抹消手続きも所有者の移転登録もなされないまま、複数...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、過去五年間の抹消登録件数というのを改めて見て驚いたんですけれども、永久抹消というのはこれは完全に抹消するんですが、一時抹消、つまり輸出されたり、あるいは中古車として転々と売られていく、そういうものとの比較をすると、永久抹消がわずか五%なんです。残り九五%は転々...全文を見る
○岩佐恵美君 ドイツ、スウェーデンでは廃車の引き取りはどうなっていますか。
○岩佐恵美君 産構審の中間報告では、廃棄自動車についてのメーカー責任について、解体事業者などからフロン、エアバック、シュレッダーダストの引き取りを要求された場合の引き取り義務だけなんですね。これでは私は放棄自動車や廃車の野積みの解決にならないというふうに思います。  それから、...全文を見る
○岩佐恵美君 排出時負担で不法投棄が増加するというのは家電リサイクル法で証明済みです。大都市協議会の提言でも、「メーカー及びディーラーが中心となって、リサイクルシステムの整備と運営、運営資金の管理など責任を持って主導すること」、「自治体としては、ユーザーの排出時費用負担の方法では...全文を見る
05月31日第151回国会 参議院 環境委員会 第12号
議事録を見る
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  きょうは、参考人の皆様には大変お忙しい中御出席をいただき、また大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございます。  先ほどから紹介されていますように、私ども昨日、板橋区に現地調査に行ってまいりました。そこで被害者の皆さ...全文を見る
○岩佐恵美君 あと数分あるんですけれども、実は板橋区長が、メタノール車だとかいろいろ低公害車に努力して切りかえてきたけれども、とにかく大海に目薬だと、自動車の規制以外にないんだということを言っておられました。それから、担当の課長さんは、走る車をきれいにする、そして先ほど皆さんが言...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございます。
○岩佐恵美君 大都市地域の、特に幹線道路沿いでは自動車排ガスによる被害は御承知のように依然として深刻です。  政府は、一九七八年に二酸化窒素の環境基準を大幅に緩和した上で、八五年に環境基準を達成すると約束しましたが、できませんでした。そして八八年に新たなNOx対策を決め、九二年...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど、午前中の参考人質疑で四人の参考人の方々のうち三人までが今度のNOx法の改正で現状はよくならないという、あるいは目標値が達成されるとは思われないという答弁が、回答があったわけですけれども、その問題について、私たちも一体この法律のどこがどういう問題なのかというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 結局、削減目標のわずか一二%しか達成できていないんですね。中環審の最終報告では、単体規制や車種規制はきちんと実施されたが走行量が伸びたために削減効果が相殺された、そう言いわけをしています。そうであるならば、走行量の削減対策が必要なはずです。  そこで、大臣に伺いた...全文を見る
○岩佐恵美君 午前中、猿田参考人もこういう状態になってどうなんですかということに対して、やっぱり今の車社会を考え直していかなければいけないというような御意見を言っておられましたけれども、その点非常に大事な点だというふうに思います。  先ほどからお話がありますように、委員会で板橋...全文を見る
○岩佐恵美君 政府案では、事業活動に伴う自動車のNOx排出を抑制する措置として、事業者が事業所管大臣が定める判断基準に基づいて自動車使用管理計画を定めるというふうになっています。ところが、事業者のNOx排出量の具体的な削減目標を定めなければ削減必要量の達成は保障されないと思います...全文を見る
○岩佐恵美君 結局、事業者にいろいろと気を使うということでずばっと対策がとれない、そこが一番の問題だというふうに思うんです。だから効果が上がらなかったし、これからも本当に効果が上がるのかという点では、皆さん上がらないんじゃないかというふうに心配をしておられるんだと思うんです。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 従来の車種規制や単体規制だけでは、結局、より規制の甘い大型化あるいはディーゼル化、これを防止できなかったということがこの間の結果なんですね。ですから、そこのところを考えてこれからどうするかということを本当に真剣に見ていかなきゃいけないと思うんです。  私どもは、自...全文を見る
○岩佐恵美君 今まで担当のメーカーを規制する省庁がいろいろと相談しながら規制基準を決めたり、計画を立てたりということでやってきて効果が上がっていないわけですね。メーカーは努力はするかもしれないけれども、別にそれをやらなかったからといって、規制ではないわけですから何の痛みも感じない...全文を見る
○岩佐恵美君 日本の規制値というのは、ヨーロッパの二・五倍緩いのじゃないですか。アメリカの二倍弱となっているのじゃありませんか。  アメリカの一九九二年度の大気浄化法では、使用する燃料の種類にかかわらず、同一の規制値を適用する、こういうふうになっているんですね。ですから、日本の...全文を見る
○岩佐恵美君 日本は、こういうふうに自動車の排気ガスによる環境基準が達成できないで四苦八苦しているわけですね。  それで、欧米と比べて日本の方が緩ければ、これは欧米で輸出車ができているわけですから、それに合わせて何の不思議もないではないですかということを私は言っているわけです。...全文を見る
○岩佐恵美君 今のお答えを伺っていると、とにかく東京は、板橋に象徴的にあらわれているんですけれども、公害がひどいんですよ。環境破壊がひどいんです。待ったなしだから、そういう対策を次々とやっていかなければいけない状態に追い込まれているわけですね。  何か国の方は、そういう実態から...全文を見る
○岩佐恵美君 特殊自動車の件ですが、その団地に住んでいる住民と私懇談しました。  家庭の主婦はもちろん、学齢前の子供がぜんそくやアトピーで苦しんでいて大変だと訴えられました。一歳半の子供が肺炎になって二週間入院して、帰ってくるとまた肺炎ということを五回も六回も繰り返している。四...全文を見る
○岩佐恵美君 大型作業自動車についてですけれども、圧縮天然ガスや液化天然ガス化への開発も進められていて、そういう方向に早急に転換しているというふうに聞いています。また、転換していくべきだと思います。  港の近くでは船舶からの排ガスも問題になります。その対策はどうなっているでしょ...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと短目にお願いできますか。
○岩佐恵美君 今、問題になっている、ちょっと最後に覚書の問題を質問したいと思います。別の覚書です。  一昨年、PRTR法の審議の際に、環境庁、通産省、運輸省の課長レベルの覚書で、「鉄道、自動車、船舶、航空機等の移動体からの排出量については、移動体という一つの区分に包括して行うも...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、議題となっております自動車から排出される窒素酸化物の特定地域における総量の削減等に関する特別措置法の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。  自動車排出ガスによる大気汚染は極めて深刻な状況で、二酸化窒素及び浮遊粒子状物...全文を見る
06月04日第151回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
議事録を見る
○岩佐恵美君 原発プルサーマル計画の受け入れをめぐって全国初の住民投票が行われ、過半数の住民が計画反対の意思表示をして全国的に注目された新潟県刈羽村で、もう一つの大きな問題があります。  それは、原発にかかわる電源立地促進対策交付金をめぐる疑惑です。  電源立地促進対策交付金...全文を見る
○岩佐恵美君 刈羽村の人口は五千三百人です。小さな村に総額八十億円を超える大きな事業です。そのうち、ラピカは本館と陶芸館、茶室で建設費は約四十七億円です。本館は鉄筋コンクリート二階建てで、図書館や体育館、プールなどがあり、坪単価百八十八万円です。学校の校舎建設費がおよそ六十万円で...全文を見る
○岩佐恵美君 畳以外にもいろいろあります。  例えば、かわらですけれども、設計では六百万円余りの三州本磨き一文字かわらぶきと、こうなっていたものが実際は普通の銀いぶしがわら。かわら屋さんは百九十万円で納入したというふうに言っています。使用木材も、ヒノキの板張りの設計が合板になっ...全文を見る
○岩佐恵美君 今、会計検査院が言われましたけれども、もう事件が発覚してから一年間たっているんですね。何でそんなに時間がたってしまったのか、不思議で仕方がないんですね。なぜそんなに時間がかかったんでしょうか。
○岩佐恵美君 会計検査院の答弁にもありましたように、村が三月に報告を出したということで、それでかなり検査が進んでいくわけですけれども、やっぱり一番大事ないろいろなデータをきちっとしなければいけない経済産業省の調査がおくれればおくれるほど、会計検査院の検査もおくれることになるんです...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の工事は、今話に出ているように、設計と違う箇所がもう山ほど出てきた、ラピカ全体でこれまでわかっただけで三百四十カ所もあったということです。しかも、その変更は、住民からおかしいという声が上がって、村議会の百条委員会などで調査をする中で判明したものなんですね。  ...全文を見る
○岩佐恵美君 村の報告は、受注業者に調べさせたものなんですね。ですから、本人たちがやったことについてそんなに正直に言っているかどうかというのはやっぱり疑わしいと思います。それ以外に、見えない部分がどうなっているのかということはわからないわけです。わかった部分だけが三百四十カ所。そ...全文を見る
○岩佐恵美君 物品納入についても疑問が出されています。  ラピカの備品発注資料によりますと、予定価格はカタログ価格の八〇%で算出をしている。通常、役所がまとめて備品などを購入する場合、複数の業者から見積もりをとって予定価格を計算するというものだそうです。カタログ価格の八割という...全文を見る
○岩佐恵美君 それから、源土運動公園の部分なんですが、多目的広場、それからテニスコートのわきの部分、そこにコンクリートやアスファルトの塊、古い木材や合成ゴムのベルトなどが埋まっていました。ちょっと委員長の御了解を得て写真をお示ししたいと思うのです。(資料を示す)こういうシートだと...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の事業を調べていくうちに、財団法人電源地域振興センターが密接にかかわっているということがわかりました。  このセンターは、常勤役員六人のうち通産省のOBが四人もいる、そういう天下り法人です。そのセンターの理事が計画の検討段階から村の検討委員会の委員長代行を務め...全文を見る
○岩佐恵美君 常勤のうち、六名のうち四人が通産のOBであるということです。  最後になりますが、総工費十八億円の源土運動広場の問題もあります。山を削って沼地や田んぼを埋めて、野球場、テニスコート四面、ゲートボール場八面、三ヘクタールの多目的広場などをつくりました。  ところが...全文を見る
06月05日第151回国会 参議院 環境委員会 第13号
議事録を見る
○岩佐恵美君 午前から午後の質疑が続いているわけですけれども、多少ダブるところがあるかもしれませんが、それはそれで、一応私の質問の流れもありますので、御容赦をいただきたいと思います。  ポリ塩化ビフェニル、PCBは、トランスやコンデンサーの絶縁油、熱媒体や潤滑油、ノンカーボン紙...全文を見る
○岩佐恵美君 PCBは環境中で非常に幅広く検出をされています。環境中でなかなか分解しない、長距離を移動する、ですから北極や南極まで、汚染が地球全体に広がっているということです。  地球規模での汚染状況について、大臣、どう把握しておられるでしょうか。
○岩佐恵美君 PCBは脂肪に溶けやすいため、食物連鎖を通じて生物に濃縮が進み、広く生態系を汚染することが心配されています。特に、海生哺乳類への蓄積が高く、北極や南極のアザラシ、鯨などが高濃度に汚染されていると言われます。汚染源は地上にあるのに、人やコウモリ、犬のPCB濃度は高くて...全文を見る
○岩佐恵美君 魚をえさとするウミネコはかなり濃度が高い、ほとんど減っていない。スズキは東京湾でも大阪湾でも瀬戸内海でも最近高くなっている、そういう状況にあります。  近年、海の哺乳類の大量死が相次いでおります。一九八八年、北海、バルト海で一万八千頭のゼニガタアザラシが変死をしま...全文を見る
○岩佐恵美君 一九八八年の事件が報道されたときに、アザラシの目が腐ってなくなっていたり、あるいは体が本当に腐っていたりとかというので、物すごい被害で衝撃を受けたわけですけれども、こういう生物の大量死というのはそれまではなかったわけですね。まさに近年立て続けにこうした大量死が発生を...全文を見る
○岩佐恵美君 PCBなどについては、今、副大臣言われましたけれども、同じようなことを愛媛大学の立川涼名誉教授や田辺信介教授の皆さんは、野生生物、中でも長寿命の哺乳動物や鳥類は人への毒性影響を予知する指標となる、野生生物の異変と化学物質との因果関係を調べ、その成果を人への影響を未然...全文を見る
○岩佐恵美君 PCBによる河川や海水の汚染、これは九〇年代に入ってから、むしろ低緯度のアジアやオセアニアで高い、発展途上国で汚染が進行していると言われます。これらの国々は、PCBはほとんど先進国からの輸入であり、PCBを五千トン以上輸出している日本の責任も大きいと思います。国際的...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど岡崎委員から問題提起がありましたけれども、PCBの摂取許容量、これは体重一キロ当たり一日五マイクログラムで、ダイオキシンのTDIが四ピコグラムに引き下げられたときに、PCBの摂取許容量は見直されませんでした。ですから、PCBはダイオキシン換算で五十倍も緩い、そ...全文を見る
○岩佐恵美君 ジベンゾフラン。
○岩佐恵美君 私は、PCBが社会的に大きな問題になったときにちょうど消費者運動に携わっていました。そのときに魚介類の暫定基準ということを決めたわけですけれども、それは人間の健康を中心にという面もあったと思いますけれども、実際に魚が食べられなくなっては困るということで遠海魚と近海魚...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと具体的な問題について伺いたいと思います。  神奈川県保険医協会公害対策部が行いました横須賀米軍基地前の海の魚類調査で、ハゼやフグの背骨の異常が報告をされました。異常ハゼを分析したところ、内蔵のPCBが五・四ppmで、規制基準三ppmを大幅に超えていました。...全文を見る
○岩佐恵美君 かなり土も水も汚染をされているというところなんですが、実は二〇〇〇年五月に十二号バースの護岸が崩れる、そういう事故がありました。  調査した保険医協会がなぜこの九八年の調査からこういうふうに異常が見つかったかということについて調べていくと、ハゼが幼魚である時期にそ...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、この臨海公園というのは、私は横須賀育ちなものですから、毎日のように犬の散歩をしていたところなんですね。軍港ではあるんですけれども、多くの市民が憩える場所でもあるんです。  私はとても好きな場所なんですけれども、そこの臨海公園の魚に大変今異常が見られているわけ...全文を見る
○岩佐恵美君 ただそういうことだけで、異常ハゼが六割も見つかっているというふうになると、やっぱり不安はあるわけですから、安全なんです、大丈夫なんですということだけで市民が納得するというふうに私は思いませんので、大至急何らかの必要な手だてというのはとっていかなきゃいけないんじゃない...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、大田の工場跡地の土壌汚染について伺います。  長期にわたる事業者任せの保管ということでPCBの紛失が広がって、国民生活の身近なところでもPCB汚染が進んでいます。先ほどからお話がありますように、大田区の大森では工場敷地の土壌から環境基準の五百七十倍、五十七万...全文を見る
○岩佐恵美君 現場は中小工場や住宅が密集しているところです。現地調査に行きましたけれども、その中で大変ショックを受けたのは、一番高濃度の汚染が確認された場所に水道管が通っていたことなんですね。カネミ油症事件というのは、御存じのようにパイプのピンホールから漏れたPCBが食用油を汚染...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど、環境省として九九年度土壌汚染調査を行って三十二件中七件で環境基準に適合していないところがあったということですが、こうした土壌汚染というのは恐らくほかにもたくさんあると推測をされるわけです。調査対象の化学物質濃度が環境基準を超えていた事例の圧倒的多数が、工場と...全文を見る
○岩佐恵美君 大田の事例を聞いてみると、たまたま下水道工事の残土の受け入れを東京港埠頭公社が拒否をした、そういうことから問題が発覚したんですね。埠頭公社に聞いてみますと、油にまみれていて異臭がしたので受け入れを断ったということです。そして、検査を行ってみたらPCB汚染が明らかにな...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、学校等の問題について伺いたいと思います。  先ほどからのやりとりで、小中学校とそれから高校、大学合わせて約九十万台の蛍光灯が使用されているということが明らかになったわけですけれども、文部科学省は八王子の事故の後になって全国調査を行っているわけですね。政府は十...全文を見る
○岩佐恵美君 財政措置は。
○岩佐恵美君 PCBの器具交換は三分の一補助、従来二千万円以上の事業が対象だったけれども今年度から四百万円以上に拡大する、こういうことですね。  それから、病院や福祉施設などの使用実態、交換状況、これはどうなっているでしょうか。特に私が関心があるのは民間の保育園等でどうなってい...全文を見る
○岩佐恵美君 交換したPCB入りの安定器などの管理も大変です。八王子市では教育施設分だけでドラム缶四十本、その他市立の保育園、児童館、福祉会館、下水道処理施設などの分が六本、それだけのために倉庫を確保してかぎをかけて保管をしているわけですが、民間の保育園などでは完全な隔離、保管、...全文を見る
○岩佐恵美君 もう時間が参りましたので、きょうはこれで終わりたいと思いますけれども、私はその問題について、もっとメーカー責任というか製造者責任というのをどうするかというのは突っ込んで考えていくべきだというふうに思います。その点については次回の議論にまた譲らせていただきたいと思いま...全文を見る
06月07日第151回国会 参議院 環境委員会 第14号
議事録を見る
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  本日は、お忙しい中、参考人の皆様方には御出席をいただき、また審議の参考になる貴重な御意見をいただきましてありがとうございました。  最初に、私はPCBの毒性の問題について伺いたいと思います。  先ほど、森田参考人からカネミ...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。  私も、黒い赤ちゃんが産まれるとか、いろいろ伺うと、それだけでは済まなくて、いろいろ後、孫にあるいはひ孫にどういう影響が出るのかなんというところまでも心配がされている。そうなると、やっぱり個人としても余りいじっていただきたくない、研究とい...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございます。  次に、PCB汚染がなかなか減らない、それは漏れがあるという御指摘がございました。問題は、保管あるいは輸送、そうしたところでの漏れだと思います。例えば中小零細事業者が現在保管をしているわけですけれども、この保管の仕方、テレビを見るとベランダ...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。  最後になりますが、ちょっと一言。  日本は、製造されたPCBのうちの一割ぐらいを海外に輸出しているんです。今アジアの処理というのが非常におくれていて問題になっていますけれども、私はそうしたアジアの諸国に対する支援をすべきだというふうに...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。
06月14日第151回国会 参議院 環境委員会 第15号
議事録を見る
○岩佐恵美君 前回の質疑で、民間の福祉施設などで交換したPCB入りの蛍光灯の安定器などの保管について、メーカーが引き取ってきちっと対応すべきだ、こういうことで求めましたけれども、風間副大臣は、コストが大変なので義務化は困難である、そう述べられました。しかし、処理完了まで十五年かか...全文を見る
○岩佐恵美君 家電製品も七二年以前のものについてはPCBを含む部品が使われていました。今、家庭に残っているものは少ないと思いますけれども、古いものについてはどう対応しているのでしょうか。経済産業省に伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 副大臣、今説明があったように、七三年当時には厚生省と通産省の通達で、市町村が収集した廃家電製品についてメーカーにPCB使用部品の取り外しと保管を要請をする。そして、産廃の家電製品についてもメーカーに協力を求めるということをやっているんです。  今回問題になっている...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、せっかく七三年にこういう通達が出ているわけですし、蛍光灯について考えた場合、安定器の製造メーカーは小さいかもしれないけれども、大体蛍光灯の器具というのはかなり大きな家電メーカーですし、そういうことを考えて、メーカーにやりなさいという義務づけまではいかないんです...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、メーカーからの情報の提供は、もうこれは当然だと思うんですけれども、さっきから議論しているように、例えば七三年当時は廃家電製品からのメーカーによるPCB使用部分の取り外し及び保管、あるいは産廃についても同じようにその使用部分を含む廃家電製品に関する対策等について...全文を見る
○岩佐恵美君 POPs条約ではPCBなどの処理の目標を二〇二五年としています。日本では二〇一五年に前倒しをしているわけですけれども、使用中のものについて安全の確保と早期使用廃止に取り組む、これも先ほどから議論されているところですが、そういう必要があります。PCBを使用している機器...全文を見る
○岩佐恵美君 これまで廃棄物問題では、最終処分場からの汚水や焼却炉などの排ガスなど、周辺に被害を与え続け、住民からの訴えに対してもなかなか行政は対応せず、汚染データなどを隠し続けてきました。  住民はひどい被害を受け続けた上に、独自の調査など大変な苦労を強いられてきています。住...全文を見る
○岩佐恵美君 住民参加、情報公開など、自治体住民と話し合う姿勢が欠かせないはずです。ところが、環境事業団法改正案にはそうした規定が全くありません。事業団が最初に処理施設を建設しようとしている北九州市でも、住民にとっては寝耳に水でした。住民と話し合いをしないまま市長が計画準備に同意...全文を見る
○岩佐恵美君 とにかく、行政の押しつけ姿勢が住民の不信を招いている、このことを真剣に反省すべきだと思います。  焼却施設では同意が得られないから今度は化学処理施設だということになると、焼却より今回の施設は工程が複雑です。費用もかなりかかる。そういう事業を行う環境事業団ですが、焼...全文を見る
○岩佐恵美君 化学処理に幾つかの処理技術があるわけですけれども、その一つのアルカリ触媒分解法のPCB処理施設を開発した荏原製作所に行きました。説明を伺ったんですけれども、約一〇%の濃度のPCBが〇・〇五ppmまで落とせる、減らせるという。だけれども、これまで実際に処理したのは組成...全文を見る
○岩佐恵美君 トランスなどを解体しオイルを抜き取り、容器や紙その他を分別して洗浄するわけですが、その間にオイルがこぼれたり作業員などに付着をしたり蒸発するなどの懸念があります。現場に行ってその話を伺いましたし、またこの間の参考人質疑でも、一番問題になるのは前処理だという指摘があり...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、特に作業員の安全性の確保が重要だと思っています。これまでも高濃度のダイオキシン汚染を引き起こした大阪能勢町の豊能の美化センター、ここで焼却炉の解体工事にかかわった労働者が、危険は何も知らされずに作業を行ってダイオキシンに汚染されるという重大な問題が起きました。...全文を見る
○岩佐恵美君 能勢の作業員の場合、平均で通常の方の二十倍から三十倍のダイオキシンが検出をされました。三十五名の労働者でしたけれども、最高の方の場合に五千三百八十ピコグラムという高濃度のダイオキシン汚染が判明して、大変みんな大きなショックを受けました。このときは、労働省のアドバイス...全文を見る
○岩佐恵美君 参考人質疑で、酒井参考人と立川参考人が、PCBの前処理段階での対応が、対策が特に重要だと指摘をされました。立川参考人は、外部への漏出は建屋である程度防止できても、作業員は高濃度の環境の中で作業することになるので十分な配慮が必要、作業前後の生化学検査を行う必要がある、...全文を見る
○岩佐恵美君 最後になりますが、事業団の建設譲渡事業の一つ、集団移転事業について伺います。  住宅地にある工場の騒音公害などを防止するため、集団移転する企業団地を事業団が建設して中小企業の組合に譲渡する事業です。この二十年間で百七十二事業が実施され、千四百二十四社の中小企業が参...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと時間がなくなったんですが、大臣、今の金利引き下げの問題ですけれども、四日の決算委員会で経済産業大臣は、必要ならば環境省と連携を図っていきたい、そういう答弁があります。国の公害対策に協力した事業ですから環境省としても積極的に経済産業省や財務省とよく相談をして取...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、環境事業団法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  第一に、環境事業団のPCB廃棄物処理事業は、PCB製造・使用事業者みずからの処理責任をあいまいにするからです。国の果たすべき役割は、事業者にきちんと責任をとらせ、安全性につい...全文を見る
○岩佐恵美君 特定製品に係るフロン類の回収及び破壊の実施の確保等に関する法律案について、意見を申し述べます。  オゾン層の破壊と地球温暖化を促進するフロン類の確実な回収・破壊は地球環境を守るための待ったなしの課題であり、日本共産党は本法案に賛成いたします。そして、フロン対策法の...全文を見る
06月19日第151回国会 参議院 環境委員会 第16号
議事録を見る
○岩佐恵美君 今回の温泉法の一部改正によりまして、掲示については今後、都道府県知事が掲示内容について事前に把握をして、不適切な内容の改善指導ができるようになるわけですけれども、温泉法による温泉の定義では、摂氏二十五度以上または十九種類の物質の一つが規定以上含まれていることというだ...全文を見る
○岩佐恵美君 温泉の活用についてですけれども、一九四八年に温泉法ができたときに政府は、治療及び健康増進、国民福祉の増進のために温泉を利用するという対策を立て、これらに努力したい、そういう答弁があるわけですけれども、この温泉法の十四条、十五条に沿って、環境省として具体的にどのような...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほども話題になりましたけれども、温泉の健康に対する効用ですけれども、国民健康保険中央会の「医療・介護保険制度下における温泉の役割や活用方策に関する研究」、これは二〇〇一年三月に出されている報告書でございます。この報告書では、温泉施設で健康相談を実施したり診療所を併...全文を見る
○岩佐恵美君 温泉のある自治体が七割ということですから、観光面だけじゃなくて、医療あるいは健康増進、病気になる前の予防というような効果というのは十分あるというふうに思いますので、そういう点をひっくるめてぜひ努力をしていただきたいと思います。  終わります。
○岩佐恵美君 下水道や農村集落排水事業、合併浄化槽などの汚水処理施設の整備率は人口比で六九%、そのうち下水道が六〇%です。大都市の下水道整備が進んで、今後は地方の中小都市の汚水処理が課題になってきています。そういう状況のもとで、従来のような大規模な施設を建設して長距離の管路を敷設...全文を見る
○岩佐恵美君 一九九四年度から市町村が面的に合併浄化槽を整備して管理する特定地域生活排水処理事業制度ができて、ようやく公的な汚水処理施設として個別処理方式が位置づけられるようになったわけですが、取り組みは五十七市町村にとどまっています。自治体の側の問題もあるというふうに思いますが...全文を見る
○岩佐恵美君 汚水の処理コストについて下水道と合併浄化槽とを、環境への負荷、これも含めてどちらが効率的か、私はケース・バイ・ケースで計算できるようにしていく必要があると思うんです。やっぱり環境問題も考えるということが大切だと思います。その上で、合併浄化槽についても補助率現在三分の...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、比較検討の場合に、環境への負荷というのを十分考えていく、環境を保全するということで公共性を持っている。だから、個人だということで決めつけるのではなくて、その面を大きく広げていくべきだというふうに思っています。  それをすごく痛切に感じたのが山のトイレの問題な...全文を見る
○岩佐恵美君 山の環境保護とトイレ整備に取り組んでいる市民団体、山のトイレさわやか運動本部、ここが一九九八年に行った山小屋のアンケート調査によりますと、くみ取り式が四二%、浄化槽が二七%、土壌処理貯留槽が一一%となっています。し尿や汚泥の搬出、これは人が担いでおろすか、ヘリコプタ...全文を見る
○岩佐恵美君 それから、さわやか運動本部が昨年、全国九十五の山の水場百六十三地点で実施した水質調査がありますが、アンモニア系窒素、亜硝酸塩窒素、硝酸性窒素、これが多数の地点で検出をされ、水道基準では検出されないこととされている大腸菌も四四%の水場などで検出されたというのです。私も...全文を見る
○岩佐恵美君 ぜひ積極的に取り組んでいただきたいと思います。  山小屋はいろいろ厳しい条件があって、トイレの整備、し尿の処理に大変苦労しています。雲取山荘のわきに東京都が三年かけて九五年に設置をした公衆トイレを見てまいりました。このトイレは水洗で、微生物による分解処理をしていま...全文を見る
○岩佐恵美君 トイレ関係者がどこでも困っているのが異物の投入です。静岡県環境部富士山保全室は、九九年八月、山頂のトイレのし尿を五合目までブルドーザーでおろして、そこでバキュームカーに積みかえて処理施設に運ぶ実験を五回行ったそうです。その報告によると、一番の問題は異物の混入で、五回...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一つは、資金の問題です。  環境省は、九九年度から民間の山小屋のトイレの整備にも補助金を出すようになって、歓迎されているわけですが、昨年度は補正で一億五千万円、今年度予算は五千万円です。対象は一千万円以上の事業です。二分の一補助ですから、五千万円でいえば最大十...全文を見る
○岩佐恵美君 利用者が多いところなどでは、山小屋の努力を待つだけではなくて、必要に応じて公衆トイレの設置も進めるべきだと思います。国立公園、国定公園は環境省の責任です。  明治の森高尾国定公園の場合、入山人口というのは年間二百万人以上、三百万人近いとかあるいは以上というふうに言...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
06月21日第151回国会 参議院 環境委員会 第17号
議事録を見る
○岩佐恵美君 先ほどから議論がありますように、ブッシュ大統領は欧州連合首脳との会談で改めて京都議定書に反対する態度を表明しました。また、田中外務大臣の訪米でも、パウエル国務長官は京都議定書は受け入れられないと述べたということです。  アメリカの京都議定書への参加、これは絶望的と...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣は、アメリカが参加しないと地球温暖化防止の効果が生まれない、そう発言をされておられます。しかし、地球温暖化問題というのは、IPCC、政府間パネルの第三次報告が指摘をしているように、全地球的な食料供給の遅延が起こるとか、あるいは生態系の深刻な崩壊が予想される、ある...全文を見る
○岩佐恵美君 地球温暖化による影響というのは深刻だ、これを何とかしなきゃいけないと今世界が考えているときに、アメリカが京都議定書に参加をするかどうかということにかかわらず、世界は今何とかしなきゃいけないという方向に向かわなければいけない、それで京都議定書を何とか発効させましょうと...全文を見る
○岩佐恵美君 中央環境審議会の懇談会では、アメリカの対応を待つのではなくて、日本政府は批准すべきとの意見が大勢を占めたということです。日本政府はCOP3の議長国として、非常に京都議定書をまとめるに当たって大きな役割を果たしてきているわけですし、これを必ず発効させようという国内での...全文を見る
○岩佐恵美君 国土交通省は、川辺川流域のクマタカについて自然保護協会を中心とする熊本県クマタカ調査グループとも協議会を持ったようですけれども、いつ、どんな内容の協議をしたのでしょうか。
○岩佐恵美君 自然保護グループの方々との懇談というのは三回しか行われていない、国土交通省の資料提供もなされていないということです。  調査グループの皆さんは、国土交通省の調査の仕方について、主要な調査ポイントの一つがクマタカの行動を変え得る可能性の高い地点にあること、コアエリア...全文を見る
○岩佐恵美君 自然保護団体の皆さんは、国土交通省の対応が資料については非常に不十分であるということを言っているわけですので、ぜひそういう声が出ないようにきちっと対応していただきたい、そのことを要望しておきたいと思います。  昨年六月に建設省が発表した「川辺川ダム事業におけるクマ...全文を見る
○岩佐恵美君 建設省の報告書では、残りの二つがいについて、コアエリアや繁殖テリトリーを横断する形でダムの湛水やつけかえ道路などによる地形の改変が行われるが、既存の知見では改変による影響を予測しがたいため、今後も生息状況について調査を継続していくというふうになっています。  影響...全文を見る
○岩佐恵美君 竹村局長、聞いたことにだけ答えていただけますか。本当にさっきの農水省の話じゃないですけれども、事業を促進する、そういう省庁というのは相手のことを聞かないんですね。それで、一方的に自分のやりたいことをどんどんやるし、主張するんですね。私、国会の論議でも同じような態度が...全文を見る
○岩佐恵美君 影響予測というのはちゃんとされていないわけですね。一般的な八代海の環境調査だけではなくて、川辺川ダム建設がどういう影響を及ぼすかということを私はきちんと調査して評価をすることが肝心だと思っています。  川辺川・球磨川を守る漁民有志の会は、球磨川の発電ダムがつくられ...全文を見る
○岩佐恵美君 全国一と言われる川辺川のアユについては、建設省の環境調査報告書は、「主要な産卵場はダムの堤体よりも下流側が想定され、ダム下流で生活史を完結できるものと考えられる。」、そう述べているだけです。とても環境影響評価とは言えません。川辺川のアユの問題は、ただ生息できるかどう...全文を見る
○岩佐恵美君 球磨川と川辺川の水の目で見た濁度の違いというのは、もう本当に現地へ行かれるとよくわかります。現地の漁民の方々は、昔は球磨川流域でも非常に立派なアユがとれたんだということも言っておられるんですね。ですから、そういう意味ではよくそういうことも聞かれて、確かにそれは人口の...全文を見る
10月22日第153回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
議事録を見る
○岩佐恵美君 国内で狂牛病が発症したことは消費者に大変大きな衝撃を与えました。焼却したと言って一たん発表した発症牛が肉骨粉にされていたり、その後の対策方針も二転三転をする、あるいはいまだに発症の原因もわからない、そういう政府の対応によって消費者の食品安全行政への不信は極度に高まっ...全文を見る
○岩佐恵美君 聞けば聞くほどまた新しい事態が生まれたのかなというふうに思います。海外でもお粗末であったと。  農水省についても、これまで九六年から肉骨粉等を牛に与えないように指導をしてきたから安全だと言ってこられました。にもかかわらず現実に狂牛病が発生したわけです。肉骨粉等を含...全文を見る
○岩佐恵美君 どこからどれだけ輸入して、どこにどれだけ販売したかという記録は、恐らくそれぞれの会社にあるはずだと思います。今答弁があった数字というのはそんなに大きな、調査に大変という数字ではないようですけれども、それから下に行くとなかなか大変な部分もあると思いますけれども、輸入、...全文を見る
○岩佐恵美君 関係牧場からさかのぼる追跡調査と肉骨粉の流通経路からの調査の両面からやっているということですけれども、関係牧場の牛の追跡調査にも時間がかかっているわけですね。  EUでは九八年から実施している個体識別の管理が日本ではできてこなかった、それが問題だと思います。ここに...全文を見る
○岩佐恵美君 狂牛病の発生と、その後明らかになった事態というのは、畜産行政だけでなくて食品行政も、日本では狂牛病は発生しないという根拠のない、そういう過信があったと思います。そのためきちんとした安全対策をとってこなかった、そういう実態が白日のもとにさらされました。安全と言われても...全文を見る
○岩佐恵美君 問題は、今後、全頭検査でいいんですけれども、現在まで流通してきた牛の肉の問題なんですね。  それで、実は厚生省からいただいた資料の中に、「食肉処理における特定危険部位管理要領」というものをいただきました。それを読ませてもらうと、まず、「趣旨」が「とさつ及び解体の際...全文を見る
○岩佐恵美君 だから、そこは異論がないんですね、これからについてはそういうことをしなさいという要領が出ていますと。だけれども、今までそうでなかったからこういう要領が出ているんでしょうから、十八日以前の牛肉についてはきちっと対応してくださいということを申し上げているんです。これはち...全文を見る
○岩佐恵美君 時間になったので、ちょっとまだ課題が残っていますが、一たん大臣がそういうふうに言われたわけですよね。それは確かに確定した方が安心かもしれないけれども、疑似で大体何件出たとかというのはその当事者はわかっているわけですね。当事者がわかっている資料というのは、これは国民に...全文を見る
○岩佐恵美君 一次であろうと二次であろうとといいますけれども、それはやっぱり疑似がどのぐらいあったのか、そしてそれはどれだけちゃんと否定されたのかというのはありますから、それはかなり大きな問題なんですね、消費者は気にしているわけですから。  大臣、せっかく一回やるというふうに言...全文を見る
10月30日第153回国会 参議院 環境委員会 第2号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私は、まず地球温暖化問題について伺いたいと思います。  昨日からモロッコのマラケシュでCOP7が開かれ、京都議定書の二〇〇二年発効に向けて最終合意を目指す交渉が行われています。地球温暖化問題は猶予できない課題です。私は、日本政府が京都議定書を批准する態度をはっきり...全文を見る
○岩佐恵美君 欧州連合の欧州委員会は、二十三日、加盟十五カ国に対して、来年九月の地球サミットまでに京都議定書の批准を間に合わせる、そのために批准に必要な国内手続を来年六月までに終えるよう、そのことを求める指針を採択をしたと伝えられています。既に、附属書Ⅰ国であるルーマニアを初め四...全文を見る
○岩佐恵美君 ことし四月十八日の参議院本会議でも、政府が率先して批准することを求める決議が採択をされています。国会のこれが意思なので、できればこの委員会で、きのうから始まっているわけでこれから大臣参加をされるわけですから、その点はっきりと、率先して批准するということを表明されれば...全文を見る
○岩佐恵美君 経団連が中環審に出した意見書に、十月十九日に出していますが、これによりますと、自主行動計画の協定化などの追加的な温暖化対策を産業界に求めると国際競争力が弱まるとして、経済や雇用に悪影響を及ぼすことのないよう十分に配慮すること、自主性発揮を最大限尊重し、さらに中長期的...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、干潟保全問題について伺いたいと思います。  環境省は十月十一日、全国五百カ所の重要湿地の選定、これ中間報告ですが、それを発表しました。どういう目的、位置づけなのでしょうか。
○岩佐恵美君 この全国五百カ所のうち、干潟は五十カ所、一割あります。  沖縄本島東海岸中城湾北部にある泡瀬干潟について、この調査ではどのように評価をしているでしょうか。
○岩佐恵美君 泡瀬干潟ですけれども、多様な生態を持った沖縄本島最大級の干潟です。百八十七ヘクタールあります。それが港のしゅんせつ土の捨て場として埋め立てられようとしています。国際的な渡り鳥であるシギ、チドリの飛来地の保全、これは政府の私は国際的な責任だと思います。環境省は、生物多...全文を見る
○岩佐恵美君 私、ミナミコメツキガニってわからなくて調べてみたら、沖縄県のレッドデータブックに載っているんですね。地域的に孤立している個体群で、絶滅のおそれの高いものと位置づけています。それによりますと、今お話がありますように種子島から八重山諸島に分布をしているんですが、沖縄本島...全文を見る
○岩佐恵美君 今、八重山諸島等に結構いるんじゃないかというふうに言われましたけれども、石垣島から来られた方と泡瀬に御一緒したんですけれども、その方も、わあすごい、石垣よりもいるみたいだという話もあるんですね。やっぱりきちっと今の時点でどうかというのが本当に調べられているのかなとい...全文を見る
○岩佐恵美君 沖縄総合事務局は、泡瀬地区環境監視・検討委員会の指摘を受けて、三ヘクタールの海草藻場の移植実験を先に行って、その経過、結果を判断してから本格着工をするかどうかも含めて検討するとして、埋立工事の着工を見合わせました。環境監視・検討委員会を十二月に開いて、移植先の生息状...全文を見る
○岩佐恵美君 泡瀬干潟には環境省のレッドデータブックで絶滅危惧Ⅰ類に掲載されているクビレミドロが生息をしています。どういう生態でしょうか。
○岩佐恵美君 世界で沖縄本島だけに生息する固有種で、これまで十三カ所で生息が確認されていたわけですが、そのうち十カ所はもう絶滅してしまって、現存しているのは泡瀬を含む三カ所だけです。極めて貴重だけれども、その生態はほとんど未解明ということです。  クビレミドロの移植実験ですが、...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
11月22日第153回国会 参議院 環境委員会 第3号
議事録を見る
○岩佐恵美君 COP7で京都議定書の運用ルールが最終合意をされ、議定書の二〇〇二年発効に向けた準備が整いました。私は、世界の政府関係者はもとより、NGOの皆さんの努力で、多くの方々の努力で地球温暖化防止のための国際的取り組みへの道筋がついた、このことは本当によかったと思っています...全文を見る
○岩佐恵美君 前回の委員会では、COP7は、七月のボン会議で京都議定書の運用ルールについても包括的な合意が成立しているので、細目を定めるだけだという答弁がありました。  ところが実際には、先ほどからの議論にありますように、日本政府などが、ボン会議で合意された京都メカニズムの参加...全文を見る
○岩佐恵美君 午前中のやりとりを聞いていても非常に難しいんですね。結局、遵守しないという立場の国だとかあるいは人々を擁護したということだったのではないか。日本のマスコミでも、日本政府の代表団は、日本に有利な市場原理が確保できないと、帰国して経済界の協力が得られないと必死の形相で他...全文を見る
○岩佐恵美君 経済産業省として、国内排出量の四割を占める産業部門については段階的な取り組みを行うとして、当面二〇〇四年度までは自主行動計画など従来の対策の充実強化で対応するとしています。  しかし、経団連の自主行動計画は目標自体が問題です。政府の地球温暖化対策推進大綱では、産業...全文を見る
○岩佐恵美君 前回もそこのところは、産業界の取り組みについては議論をしたわけですけれども、やっぱり努力をしていると言いながらかなり悪くなっているわけですから、そういう意味ではもっともっときちっと取り組んでいかなきゃいけないというふうに思います。  京都議定書で六%削減を約束して...全文を見る
○岩佐恵美君 家庭部門についてはライフスタイルの改善などについての国民の理解が重要なのは午前中の議論でもありました。私も同感です。それはもう言うまでもないと思います。ただ、一消費者として見た場合に、やはり消費者が判断していくには限界があるというふうに思っています。製品をつくるのは...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、経済産業省として本当にこの地球温暖化防止のために議定書の二〇〇二年発効に向けてあらゆる努力をして、そして国際的な決まりをきちんと遂行する、経済界の自主的努力はいいんですけれども、それだけにとどめておいたのではなかなか進まない。あるいは、民生だとかそういう部門...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、前回の委員会でも取り上げたんですけれども、沖縄の泡瀬干潟の問題について伺いたいと思います。これも浅海域や干潟を守るということは、それこそ地球温暖化の問題とも深くかかわりがあると思いますので、その点について伺っていきたいと思います。  まず、前回の質問の後、私...全文を見る
○岩佐恵美君 それは、移植実験なのですか。
○岩佐恵美君 そうしますと、大規模な移植実験、これは失敗をしたら藻場の破壊を引き起こしてしまうわけですね。三月に実施した機械による試験移植で移植された海草、これは八月から九月の台風でかなり侵食されたと伺いますけれども、その点はどうですか。
○岩佐恵美君 移植した海草が台風でやられたということですけれども、そうなると、削った分の海草、藻場が減るだけで、何のための移植なのかということになってしまうわけですね。  いずれにしても、今回の大規模移植は、三月に行った機械移植について小規模の範囲では有効性は確認できたという、...全文を見る
○岩佐恵美君 私、移植先の海域も見てきました。サンゴやシャコガイなどが海草と共生するところだったんですね。移植による生態系の攪乱も心配される、現地の専門家はそう言っていました。自然の状態では海草が余り生えていない移植先、それはそれなりの理由があるはずなんです。現在の藻場を広範囲に...全文を見る
○岩佐恵美君 報告していただけるかどうか。
○岩佐恵美君 終わります。
11月26日第153回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
議事録を見る
○岩佐恵美君 きょう私は道路問題について伺いたいと思います。  小泉首相は、高速道路計画九千三百四十二キロの整備計画の見直し、日本道路公団への三千億円の国費投入の中止を打ち出しました。しかし、当初の三十年償還、これは引っ込めて五十年償還を認める、そういうことにしたということです...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、高速道路と一体化して進められている一般国道、これの自動車専用道路についても問題があります。  道路公団の一般有料道路の収支、これは収支報告書によると四十七億円の赤字だということです。償還率が計画を上回っているのは二十五道路のみで、三十四道路は計画を下回ってい...全文を見る
○岩佐恵美君 今、副大臣から御説明いただきました資料については見させていただきました。その限りの資料では、費用便益分析、つまり、例えば走行時間短縮便益七千四十一億円となっているわけですけれども、そのうちの交通量予測の根拠が示されていないんですね。ですから、肝心なデータがない。どう...全文を見る
○岩佐恵美君 実はその圏央道ですが、青梅インターから日の出インターまでの八・七キロをことしじゅうに開通させ、来年度にはあきる野のインターまで開通させるとして工事を急いでいます。  私は現地を見て異様な光景に非常に驚きました。あきる野インター周辺に一本最低でも五千万円から一億円以...全文を見る
○岩佐恵美君 国史跡のところですから、本当に慎重にも慎重を期さなければいけないんですけれども、水が漏れて史跡に影響が出るということがわかった、それだったらルートを変えるとかそういう対策だってとらなきゃいけないんですね。ところが、何が何でもそこにトンネルを掘るということになって止水...全文を見る
○岩佐恵美君 検討会を開いたって、現実に影響が出ているわけですね。  圏央道計画では、高尾山の中腹に二本もトンネルを掘るということになっています。高尾山は、年間二百五十万人以上の人々が訪れる都民のオアシスです。しかも、国定公園です。一千三百二十種の植物が見られ、常緑広葉樹林と落...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。
12月03日第153回国会 参議院 行政監視委員会 第5号
議事録を見る
○岩佐恵美君 きょう私は、有明海の問題について伺いたいと思います。  二〇〇〇年度の有明海のノリ漁業は二十三億枚、前年度の三十八億枚を大きく下回りました。有明海ノリ不作等対策関係調査検討委員会、いわゆる第三者委員会ですが、このノリ不作の主な原因について、大型珪藻の赤潮が長期間、...全文を見る
○岩佐恵美君 有明海は浅い閉鎖海域です。栄養塩も多くて、もともと赤潮が発生しやすい条件にあります。しかし、潮位差が大きく潮流が速い、そのために海水がよく攪拌をされて、そして底生生物が豊富に生息をする、その生物が海水を浄化して植物プランクトンの異常な増殖を防いできた、そういう状況に...全文を見る
○岩佐恵美君 干満の減少で潮流が弱まれば海水の攪拌が弱まります。それで底層への酸素供給が弱まる。現に、西海区水産研究所の観測では、諫早湾湾口で六月下旬から七月下旬にかけて急速に溶存酸素が減少していて、湾口中央部の砂をとった後、採砂後の底生生物密度が低いことも改めて確認をされていま...全文を見る
○岩佐恵美君 諫早干拓では二千九百ヘクタールの干潟が失われました。中央水産研究所の佐々木克之さんは、この干潟に生息していたハイガイだけでも諫早湾の窒素の二二%を浄化する役割を果たしていたと試算をしています。そのハイガイが干潟で死滅をして、さらにそのほかの底生生物も死滅をしている、...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりとやっていただきたいと思います。  第三者委員会はこれまで排水門を閉じたまま調査をしてきましたけれども、調査では、潮位差の減少、潮流の変化、水質浄化機能の喪失、赤潮や貧酸素水塊の発生、タイラギやアサリの減少や稚貝のへい死、底質の変化などが明らかになってきて...全文を見る
○岩佐恵美君 防災効果については高潮だけで、あとほかの防災についてはもっと別のやり方があるということで大変議論があるところですので、この場で申し上げておきたいと思います。  農水省は、有明海の第三者委員会の調査とは別に、諫早干拓の再評価委員会の事業見直し答申を受けて干拓地を半分...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣に伺いたいんですが、費用対効果が一を割れば事業はできなくなります。費用対効果も計算をしないで計画変更案を出して、関係者の同意を取りつけてから費用対効果が一を割らないようにつじつま合わせをする、私はこういうことは許されることではないというふうに思います。  干潟...全文を見る
○岩佐恵美君 委員長、先ほど申し上げましたように、この費用対効果というのは、住民団体、市民組織は〇・三未満だと言っているし、それから現計画で言えば〇・八二に落ち込むということの指摘があります。一体、今度成案を得るためにあれこれ数字を積み上げられるんだと思いますけれども、その数字に...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。