岩佐恵美

いわさえみ



当選回数回

岩佐恵美の2002年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月12日第154回国会 参議院 予算委員会 第10号
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○岩佐恵美君 私は今日、雪印食品をきっかけに連発しております食品の虚偽表示について伺いたいと思います。  今、食品の虚偽表示に対して国民の怒りは本当に頂点に達しています。  そこで、雪印食品、スターゼン、カワイ、全農チキンフーズ、それに今日報道されております茨城玉川農協の産地...全文を見る
○岩佐恵美君 公正取引委員会は、雪印食品に対し、このような事例で初めて排除命令を出したといいますけれども、概要を説明してください。
○岩佐恵美君 雪印食品の社員が、偽枝肉を見分けの付かない店に出荷していたという趣旨のことを述べたという新聞報道がありますけれども、その点についてどうですか。
○岩佐恵美君 要するに、大変今度の食品偽表示事件というのは悪質なんですね。輸入品を国産にする、白豚を黒豚と言いくるめる、抗生物質入りのえさを食べさせた鶏の肉を無薬飼料飼育鶏肉、こういうふうに表示をするということで、悪質です。企業はもうけのためにやりたい放題ということなんですね。今...全文を見る
○岩佐恵美君 県は、改善したという社長の言葉を信用して立入調査で確かめていないんですね。もちろん、農政局も確かめていない。  そこで、去年七月、九月とそういうことがありながら今年またおかしいということがあって、二月四日に生協アイコープがカワイをただしたところ、偽装を認めました。...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣答弁は、私はやっぱり農水省の役所の書かれたペーパーを読まれているという点で非常に残念なんですね。カワイの事件というのは、やっぱり去年の七月、九月で見逃して、そして今年に入っても農政局自身がきちんとやったわけじゃないんですね。生協が内部告発をきちんと受け止めて、そ...全文を見る
○岩佐恵美君 賞味期限等のラベルを張り替えた雪印乳業、鹿児島くみあいチキンフーズ、蔵王フーズについて概要を説明していただきたいと思います。
○岩佐恵美君 期限表示についても消費者は本当にこれ信じていいのかということで大変混乱に陥っています。  賞味期限というのは元々個々の業者の判断で個々の商品ごとに決めるんです。だから、製造年月日のように客観性がありません。業者が一方的に付け替えても現状では違反になりにくい。そこで...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、雪印食品がオーストラリア産牛肉を詰め替え、国産肉として政府に買い取らせようとした事件について伺います。  当初、買上げ対象の肉の確認チェック、これはどのように行っていたのでしょうか。
○岩佐恵美君 驚いたんですけれども、当初、検査実施者というのは農畜産業振興事業団だったんですね。確認検査は事業団に丸投げをしていた。二百九十三億円もの税金を使うのに、各業者からの買上げというのは六つの関係業界団体任せだったわけですね。  当初の検査対象に雪印食品は入っていたんで...全文を見る
○岩佐恵美君 雪印食品が検査対象に入っていなかったというのは本当に驚きですね。雪印食品は、買上げ六団体の一つ、ハム・ソーセージ組合の中では、買取り申請が二百七十九・四トンと四番目に多いんですね。そこが検査対象から外れていた。理解し難いんです。    〔理事野沢太三君退席、委員長...全文を見る
○岩佐恵美君 つかんでいなかったと、これも本当に驚きです。  数字をきちんとつかんで公表すべきだと思いますが、どうですか。大臣の言葉で答弁してください。
○岩佐恵美君 買上げ対象の保管牛肉には雪印食品以外にも不適切なものがあったといいますが、内容を説明してください。
○岩佐恵美君 私は、公表するのが原則、当然だと思います。なぜそういうことが起こったのか、そういう原因が、もし業者じゃなくてその情報を流した、徹底する側にあったとするならば、そこの部分も含めて何が原因だったのかということをはっきりさせて業者名を公表するということを求めたいと思います...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、私、この問題を調べていって、農水省とそれから業界が非常に緊張感のない間柄にある、そしてとんでもないような出来事が起こっている、こういうずさんなやり方の根っこに農水省と関係業界との癒着があるということに気付きました。  ここにこういうちょっとパネルにして分かり...全文を見る
○岩佐恵美君 本当、農水省のその体質というのは私たち国民には理解し難いんですね。  狂牛病で辞任をされた熊澤前農水次官が食肉団体に直後天下りをする、騒がれてこれは辞めるということになりましたけれども、こういう体質がある限り、業界との癒着関係を断ち切ることができない限り、先ほどか...全文を見る
03月19日第154回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○岩佐恵美君 私は、今日、ジュゴンの問題について伺いたいと思います。  今年二月十三日に、国連環境計画、UNEPがジュゴン報告を出しました。これは、ジュゴンの世界的権威であるオーストラリアのヘレン・マーシュ氏が中心になってまとめたもので、現時点でのジュゴンに関する世界のデータを...全文を見る
○岩佐恵美君 昨年の予算委員会で、私の質問に対しまして谷津農水大臣が、ジュゴンを種の保存法の対象としないという環境庁と実は水産庁との間に覚書があったんですが、その覚書を改めるという、そういう画期的な答弁をされました。  その後、ジュゴンを種の保存法の国内希少野生動物種に指定する...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省と水産庁との間の協議はどうなっているんでしょうか。
○岩佐恵美君 方向が決まっているので整理をしていくということだという理解をしておりますが、それでよろしいですね。
○岩佐恵美君 今年度から三年掛かりで行うという調査のうち、ジュゴンの分布調査については、主要な生息地域である東海岸を外して、本島の北西部を中心に行うとしております。  実は、いいですか、委員長、ちょっと地図を提示させていただきます。(図表掲示)  これ沖縄の地図で、ジュゴンが...全文を見る
○岩佐恵美君 防衛施設庁の調査では、航空機でジュゴンの出現を数えただけなんですね。環境省の調査は、数を数えるだけの単純なものではないと思います。  UNEPの報告では、昼間の分布状況、生息地の利用状況及び個体群の最小の推定値についての時間の経過を追った情報を提供するために、空中...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、調査は調査で十分行う必要があると思います。だけれども、その結果を待っていては間に合わなくなるおそれが大きいと思います。  既に防衛施設庁や市民団体の調査でも沖縄のジュゴンが極めて少数であることは分かっています。調査団の自然環境研究センターの鹿野専務理事は、生...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、この問題を話している中で、日本での知見が足りないということで、なかなか調査をして時間が掛かるんだ、三年間は最低でも掛かるわけですね。そういうことをしていると、なかなか現状は厳しい状況なんです。  UNEPの報告書では、その意味でとにかく至急に種の保存法の指定...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、ジュゴンについては先ほどの覚書がネックになりまして、これまで種の保存法の対象外ということで指定の検討もしてこない、調査もしてこないということでした。ですから、国としては昨年の防衛施設庁の調査で初めて沖縄のジュゴンの生息を確認した。つまり、事実上新たな発見のよう...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、実は二〇〇〇年度にはジュゴンが三頭犠牲になっているんですね、死んでいるんですね、網に引っ掛かったりして。本当に生存の数が少なくなってきている。そういう中で、環境が悪化をしているわけですから、とにかく緊急指定種というのは何も難しいことはないんですね、とにかく告示...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、そのジュゴンへの脅威というのは混獲だけではないんですね。混獲というのは漁網による、漁業による被害だけではありませんで、UNEPの報告では、米軍基地の軍事演習がジュゴンの生息に重大な脅威となっている、このことを指摘しています。  海洋環境への被害は、射撃演習や...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、白神山地の米軍の低空飛行問題では、当時の真鍋環境庁長官、環境上やらなければならないことはきちっと遵守していただきたい、環境庁として毅然とした態度で臨むという答弁をいただきまして、防衛施設庁にも申し入れ、米軍の低空飛行訓練がその白神の、世界遺産地域ですけれども、...全文を見る
○岩佐恵美君 さらに、そのUNEPの報告では、基地建設を含めていかなる大規模計画も、その承認の前に強制力を持った環境影響評価が実施されなければならないとして、特に基地建設計画が環境と社会に及ぼす影響と、いわゆるゼロオプション、つまり建設しないことを比較するということが重要だと強調...全文を見る
○岩佐恵美君 今、今まで議論してきたのを分かっていないからUNEPの報告だけで直ちに動くことはできないということで、何か戻ってしまうような感じもしないわけではないんですけれども。  私は、環境省として最大の問題は、とにかく防衛施設庁が調査をして初めて六頭確認するんですよね。その...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月20日第154回国会 参議院 環境委員会 第3号
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○岩佐恵美君 私は、廃棄物、ごみ問題について伺いたいと思います。  まず、ごみのかさの、一般廃棄物のうちのかさの六割を占め、そして重量で二五%を占めているプラスチックごみの中で、今、容リ法の対象になっているペットボトルの問題について伺いたいと思います。  ペットボトルは容リ法...全文を見る
○岩佐恵美君 私、今の数字をグラフにしてまいりました。(図表掲示)これは前にもこの委員会でお示しをしたことがございますけれども、九五年に法律ができました。その後、再資源化量がこう増えていっているわけですけれども、ピンクの線が、ごめんなさい、グリーンの線が生産量です。そして、この再...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、環境省の今の答弁というのは、本当に認識が甘いと思っているんです。  九五年に比較して確かに九九年は廃棄量が、二〇〇〇年のごみ量は九九年に比べて減ったかもしれません。だけれども、九五年の廃棄量を本来からいえば二〇〇〇年はもっと減らさなきゃいけないんですよね。そ...全文を見る
○岩佐恵美君 政務官、今廃棄物量が減少していますがと言われましたけれども、私、ペットボトルについて伺っているんですけれども、廃棄物量は減ってはいないんですよね。廃棄物は減っていないですね。いいです。  それで、そういう今の実情というのは、自治体が非常に、回収した分について非常に...全文を見る
○岩佐恵美君 名古屋の資料が割とせっぱ詰まっているものですから、しっかり出ているので数字としては非常に分かりやすかったんで使いましたけれども、別に名古屋だけじゃないんです。ほかの自治体もみんな同じ状況にあることを付け加えておきたいと思います。  さらに、名古屋市の資料でいうと、...全文を見る
○岩佐恵美君 実施自治体の数だけで結構です。
○岩佐恵美君 その他プラスチック容器は千三百四十八市町村が分別計画を持っていますが、実際には今言ったような、二〇〇〇年度は八百八十一市町村しか実施をしなかった。半年間で、二〇〇一年から今まで、一年の段階では千七十七しか実施ができていないということです。紙製容器も、計画は八百三自治...全文を見る
○岩佐恵美君 是非よろしくお願いしたいと思います。  そして、家電リサイクル法について次に伺いたいと思うんですが、消費者が排出時にリサイクル費用を徴収する仕組みであるために、法制定時から不法投棄の増加が心配されました。実態はどうなっているでしょうか。簡単にお答えください。
○岩佐恵美君 不法投棄の台数、四品目で二万三千五十二台、テレビが一万一千八百五十七台です。環境省の調査というのは、これは氷山の一角にすぎません。国土交通省の利根川上流工事事務所が法施行後の十一か月間に河川敷を調査したところ、家電四品目の不法投棄が二百九十七台で、施行前の一年間に比...全文を見る
○岩佐恵美君 この家電リサイクル法ができるときに、一体この処理費用をだれが負担するのかということ、そして、その処理費用を取る場合に、前払にするのか後払いにするのかというようなこと、いろいろ議論がありました。結局、業界の強い要求で多分後払いになったというふうに私は理解をしているし、...全文を見る
○岩佐恵美君 私、この報告書を読ませていただきました。やっぱり循環法ができたということによって個別のものでもこういうふうに進んでいくんだなということを実感をしたわけですけれども、この報告書の中で、拡大生産者責任という観点を踏まえ、家庭から排出された使用済みパソコンを引き取るととも...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月01日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
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○岩佐恵美君 最初に、輸入食品の安全問題について伺いたいと思います。  日本は食料の六割を輸入に頼っています。そして、日本では禁止されている遺伝子組換え食品スターリンクを始め、ダイオキシン汚染の豚肉や鶏肉の輸入、赤痢菌で汚染された生ガキなど、国民の知らない間に食卓に乗ってしまう...全文を見る
○岩佐恵美君 冷凍野菜は輸入野菜の三分の一以上を占めます。加工品だから検討の対象外だったということが私は全く実態に合わなかったと思っています。これから加工食品である冷凍食品もやると、検査をするということですけれども、加工食品の場合は残留農薬で汚染されているかどうか分からないという...全文を見る
○岩佐恵美君 実態が濃度が低いとか検出がわずかであるというようなことで、だからいいということにはならないと思うんですね。この間の中国の冷凍野菜のようなこともあるわけですから、きちんと加工食品の検査について基準を作ってやっていくべきだと思います。その点を見ていきたいというふうに思い...全文を見る
○岩佐恵美君 現在のJAS法の産地表示そのものも私不十分だと思っています。生鮮食品についてはすべての食品に産地表示の義務が掛けられているんですが、加工食品は加工地の表示が原則で、野菜の漬物や魚の干物など、ごく一部の食品を除いて中身の原産地が表示をされていません。  かつて私も大...全文を見る
○岩佐恵美君 産地の偽装表示問題について、坂口大臣は、一言で言えば食品衛生法を強化するの一言に尽きるという御答弁がございました。食品衛生法をどう改正されるのでしょうか。
○岩佐恵美君 そこで、ちょっと個別に伺いたいんですが、食品衛生法改正の際に重視すべきと考えるのが私は原産地表示だと思います。  現在、食品衛生法の基準で原産地表示を義務付けているのは生ガキだけです。しかし、食品安全上、産地がどこかという情報が必要なのはカキだけに限らないと思いま...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一つの問題は、期限表示です。これはもう大臣とお話をして、検討がされるということでしたけれども、そこで、今の産地表示でもそうですが、現在の食品衛生法は、食中毒など飲食に起因する衛生上の危害の発生を防止することを目的とした業者の取締法です。消費者の安全はその反射的利...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません、時間がなくてそこ飛んだんです。
○岩佐恵美君 要するに、ちょっと時間が迫っているものですから、表示について、製造年月日であろうと期限表示であろうと、消費者の選択に資する、あるいは、消費者のための表示であるということを正面に据えた食品衛生法の改正をすべきではありませんかという意見だけにお答えいただきたいと思います...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど、BSEの調査検討委員会の報告、明日出るわけですけれども、恐らく先ほど言われたように、制度の一元化とかそういうこともあるでしょう。私は、特に表示の問題、今の産地表示とか期限表示、これは正に一本にした方がいいなというふうに思っています。その点について、まだ、思う...全文を見る
○岩佐恵美君 三月二十九日の在庫緊急保管対策事業の検査結果なのですけれども、これはその前の検査結果と違って日本ハム・ソーセージ工業協同組合などからも違反というか対象外が見付かったということになっているわけですが、実は、朝日新聞の報道によりますと、対象外の中に最大手ハムメーカー、日...全文を見る
○岩佐恵美君 時間なんですが、済みません。  今申し上げた日本ハムの存在については、それはもう特殊な地位にあるわけですから、それはうっかりミスであるとは思えないわけですね。ですから、そういう点をきちんと精査をして、何か一か月以内に公表するという、一か月間ぐらい掛けて精査をしてそ...全文を見る
04月02日第154回国会 参議院 環境委員会 第5号
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○岩佐恵美君 今回の自然公園法の改正は、自然公園における生物の多様性の確保を国等の責務に明記したことは前進だと評価をいたします。  ただ、今日、生物多様性は人類の生存基盤であるという基本認識があるように、非常に重要な課題となっています。改正案の第三条第二項で国等が生物多様性を旨...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、入口まで来られたということについては評価するんですが、もう一歩踏み込んでいただいた方がよかったなというふうに思っています。  三月二十七日に地球環境保全関係閣僚会議が決定しました新生物多様性国家戦略では、国立公園等の自然公園について、従来の風景保護の視点に加...全文を見る
○岩佐恵美君 生物多様性を確保するためには、種を絶滅させないということはもちろんですけれども、ツキノワグマのように生息地が分断している種においては、それぞれの地域で個体群を保全することが重要だと思います。新生物多様性国家戦略でも、生物多様性の保全上、個別の種ごとの対応だけではなく...全文を見る
○岩佐恵美君 今、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律では、地域個体群の保全が位置付けられていないんですね、きちんと。それで各地の開発事業の環境アセスメントで、開発地域の個体群が絶滅してもよそで地域個体群が生息しているじゃないかという理由で影響は少ないと結論される場...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、アメリカの絶滅危惧種法、ESAは、守るべき種の定義で、種レベルで絶滅のおそれがあるものだけではなくって、地域個体群の保全にも取り組むということを明確にしています。しかも、そのESAは、単に種の絶滅を防ぐだけじゃなくって、指定した種が法律による保護措置が不必要に...全文を見る
○岩佐恵美君 アメリカ型と一気に言ってもなかなかだと思いますけれども、是非そういう観点で研究していくことも大事だと思います。  自然公園法に国等の責務として生物多様性確保を明記した以上、国立公園等の管理、自然保護の在り方も当然その観点から充実されなければ意味がないと思います。公...全文を見る
○岩佐恵美君 国立公園、国定公園における保護施策の根底を成すものは特別保護地区や第一種から第三種までの特別保護地域のゾーニングを行う、そういう公園計画です。  しかし、これまでのゾーニングでは、林業や開発計画などとの関係で決められて、生物多様性確保の観点からは適切でないものが少...全文を見る
○岩佐恵美君 ですから、野生動植物も風景の一部じゃなくて、生態系そのものを目的に据えてやってくださいという、そういう修正案がやっぱり必要なんじゃないかなというふうに改めて思うところです。その点は大臣、しっかりと受け止めていただきたいと思います。  今回の改正では、オーバーユース...全文を見る
○岩佐恵美君 それから、先ほど議論があったところですが、もう一度確認させていただきたいんですが、移入種対策です。  移入種問題は、捕食による直接的な被害だけではなくて、既存種の生息条件の悪化、交雑による遺伝子の変化など、生物多様の確保に大きな影響があることははっきりしています。...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、新設されました公園管理団体制度について伺いたいと思います。  これは、風景地保護協定とのかかわりでその受皿団体と説明されているわけですが、国立公園等で風景地保護という以外にも、例えば教育活動とか清掃活動とか自然保護活動などに取り組んでいる団体がたくさんありま...全文を見る
○岩佐恵美君 今、私が例を挙げました公園管理といっても、例えば教育活動というのはちょっと公園管理とは少し種類が違うかなというふうに思うんですが、だとか、清掃活動はこれは公園管理に入ると思うんですけれども、あと自然保護活動というのも、これも教育活動の一環のような感じもしますし、教育...全文を見る
○岩佐恵美君 教育も含まれるということですね。  次に、具体的な問題を伺いたいと思います。ウミガメの産卵地保護について伺います。  ウミガメについてですけれども、二百種ぐらいいたそうですけれども、多くが絶滅をしてしまって、今世界で七種類しか残っていない。そして、そのうちの二種...全文を見る
○岩佐恵美君 アカウミガメは、九〇年代初めには四千頭から四千五百頭くらいの上陸、産卵が確認されていますけれども、九〇年代半ばには三千ぐらいに減って、九〇年代の末には二千前後と、十年足らずで半減をしてしまっています。原因は何なんでしょうか。
○岩佐恵美君 減少原因がきちっとつかまれていない、であればこそ、やっぱり現在の生息あるいは産卵、そういう状態を本当にしっかりと保護していかなければいけないというふうに思います。  実は、私、今年一月に、沖縄本島の最南端でウミガメが上陸する糸満市の大度浜を見てきました。ウミガメの...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございます。  上がれるのは上がれるんです。産卵もできるんですけれども、砂浜が狭いし、それから、本来からいうと、林がコンクリート壁で分断されてなければ、カメはもっと奥へ行ける、安心して進めるという、そういう安息の地が守られるということにもなるので、どうし...全文を見る
○岩佐恵美君 私も現地で話をしたんですが、現地では結構積極的に何とかしていかなきゃいけないという思いもあるようですので、是非お願いをしたいと思います。  次に、今、明治の森高尾国定公園、高尾山の北側の国指定史跡、八王子城址がある、城跡がある城山で、圏央道建設のトンネル掘削工事が...全文を見る
○岩佐恵美君 要するに、今回のあの水の、水位の低下というのは、工事によって引き起こされたものだということであるわけです。  八王子の城山トンネル工事は、旧建設省の調査でも水が抜けるのではないかということがもう分かっていたので、私は、当時、国土・環境委員会でしたけれども、この問題...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の事態は、大規模なトンネルを掘ればいつどこで水が抜けるか分からない、トンネル工事が地下水にどういう影響を与えるのかということについては実際のところほとんど分かっていないということを示したと思います。  これまでも、霞ケ浦の導水トンネルや奥秩父の主脈を掘り抜く雁...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、自然公園法の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。  国立公園、国定公園などの自然公園は、貴重な自然環境が残された地域を広く含んでおり、自然保護に大きな役割を果たすことが求められています。特に近年、生物多様性の確保が重...全文を見る
04月08日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
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○岩佐恵美君 諫早の干拓事業について伺います。  農水省は、昨年、諫早干拓の農地造成面積を半分に縮小する計画変更を発表しました。私は、十二月三日の当委員会で、事業縮小案についてきちっとした費用対効果分析を行って、その基礎数字を当委員会に提出するよう求めました。農林水産省はようや...全文を見る
○岩佐恵美君 耐用年数六十五年分の総効果額と総事業費をそれぞれ現在価格で比べると、事業費の方が効果額より四百二十九億円も多い。つまり、計画を進めれば四百二十九億円以上損失になるということを認めたことです。財政が厳しい折、私は全く許されないことだと思います。しかも、〇・八三という計...全文を見る
○岩佐恵美君 六十五年間の長期の効果額を算定するのに、たまたま最近高い土地の売買実例があった、その価格で算定する、これは本当におかしいと思うんですね。そもそもその国土造成効果というのは、農地として使う土地を仮に農業以外の用途と仮定して算定する、言わば架空の効果額であります。農地価...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、一般交通等経費節減効果についても問題があると思っています。  変更前と同額の七億円計上されています。これまでは、干拓地の中の南北幹線道路を諫早湾と横切るバイパスとして使う計画で、自動車交通の時間短縮効果を算定していました。ところが、今回の計画変更で、南北幹線...全文を見る
○岩佐恵美君 これもよく分からない説明なんですね。  さらに、一般の自動車を通さない計画で設計した今お話のあった潮受け堤防ですが、これ一般自動車を年間百五十万台も走らせるということです。ここにも大きな問題があると思うんですね。潮受け堤防の維持管理費、これ当初計画では年間一千百万...全文を見る
○岩佐恵美君 この両社とも農水省の天下り役員が重要な役職を占めている会社です。  例えば、太陽コンサルタンツは、東京に本社がある会社ですけれども、諫早干拓では十三件、一億五千四百五十万円受注しています。常務取締役など二名の役員が農水省出身です。部長クラスにも多数います。太陽コン...全文を見る
○岩佐恵美君 事実がゆがめられているかゆがめられていないかは議論のあるところでしょう。  ただ、大臣、今の構造を私は政治家として聞いていてどう思われるのか。私は政治家の一人として、この話を知って、調べて、本当に許せないと思ったんですね。こんなやり方でいるからやっぱり農水省はだん...全文を見る
○岩佐恵美君 今まで具体的に指摘をしてきましたけれども、ちょっと話題を変えますが、投資効果〇・八三は到底信用できないというふうに私は思っています。  それ以上に最大の問題は、その農水省の費用対効果、ここには環境破壊による損失、あるいは干潟の機能喪失、有明海の漁業被害については全...全文を見る
○岩佐恵美君 プラスの効果が算定されていない、だからマイナスの効果も算定されなくてもいいのだというふうに聞こえたんですが、マイナスの効果が大きいからこそ第三者委員会が設立されたんじゃないですか。  ですから、私は、これ以上の事業継続というのは税金の無駄遣いと環境破壊だと。もう行...全文を見る
○岩佐恵美君 私、この公共事業通信社というのを調べてみてびっくりしたんですが、本当に農水省の天下りの企業がこんなことをして許されるのかというふうに思うんですけれども、この会社は諫早干拓事業だけではなくて、今日皆さんのお手元に資料をお配りをさせていただいております。資料一を見ていた...全文を見る
○岩佐恵美君 この公共事業通信社というのは映画会社とは思えないんですね。看板見ると公共映画社と並んでいるんですけれども、御自分が作っておられるのかどうかも分かりません。  いずれにしても、すべて随意契約でやっているし、一体どういう会社なのかもよく分からないんで、そういう問題につ...全文を見る
○岩佐恵美君 調査してください。     ─────────────
04月11日第154回国会 参議院 環境委員会 第7号
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○岩佐恵美君 現行の鳥獣保護法は、元々、一九一八年、大正七年に制定された狩猟法から出発をしたものです。一九五五年に鳥獣保護区制度を創設して六三年に鳥獣保護及狩猟ニ関スル法律に改めたわけですが、個人が自由に行う狩猟と野生鳥獣の保護といういわゆる相反する目的を合体させ、木に竹を接いだ...全文を見る
○岩佐恵美君 種の保存法が制定されてから既に十年たちました。ところが、三月に決定された新生物多様性国家戦略では、国土及び社会全体を対象としたトータルな仕組みが構築されていない現状にあり、急速に進行しつつある生物多様性の喪失、衰退の傾向をとどめるには至っていませんと、現行法の全体の...全文を見る
○岩佐恵美君 大変歯切れが悪いと思います。  時代後れの鳥獣保護法の欠陥というのは、前回、一九九九年の改正の際にも指摘をされました。参議院の国土・環境委員会の修正で、三年をめどに検討する、そういう規定が設けられました。これは、ここでの質疑が終了してから採決に至るまで一か月近く掛...全文を見る
○岩佐恵美君 今の局長の御答弁を伺っていると、私は、何か少し現場の皆さんの危機感とずれているな、少しのんびりしているんじゃないかなというふうに思います。  九九年にその保護管理制度ができてから、二〇〇〇年から環境省が雌ジカの捕獲を禁止したということもあって、捕りたいためにシカの...全文を見る
○岩佐恵美君 ツキノワグマだけではなくてヒグマの問題もあります。  北海道では今春、渡島半島のヒグマの春グマ駆除を十二年ぶりに再開するということです。昨年、ヒグマの被害が多発したからだということですが、昨年の異常出没の原因は究明されていない、個体数が増えているという科学的根拠も...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省がレッドリストで絶滅のおそれがあると指定している地域個体群が十二ありますね。そのうち七つはクマなんですね。クマは地域個体群の絶滅が最も心配される鳥獣、これらについて狩猟鳥獣から外して保護管理計画はちゃんとやる、どうしても捕獲が必要な場合に限った許可捕獲に限定す...全文を見る
○岩佐恵美君 禁止するだけではなくて積極的にどう保護をしていくのか、どう共存していくのかという点をやっぱり追求していかなきゃいけない、それが私はこれからの鳥獣保護の基本であろうというふうに思うんですが。  自然公園法の審議でも指摘をしましたけれども、生物多様性の確保は絶滅のおそ...全文を見る
○岩佐恵美君 生物多様性の確保は人類生存の基盤と位置付けられている重要課題であります。種の絶滅の防止は経済的な理由で回避してはならないというのが世界の共通認識になっています。  今、クマの話をしてまいりましたけれども、私だって山の中でクマに遭ったら嫌だな、怖いなという思いを持っ...全文を見る
○岩佐恵美君 鳥獣の害を防ぐことがやっぱり鳥獣と人間との共存を図っていく上で不可欠だというふうに思います。  そこで、農水省に伺いたいんですが、農産物の被害対策費、そして森林被害の対策費、ここ数年でどうなっているのか、お示しをいただきたいと思います。
○岩佐恵美君 別々に分けていただけますか。トータルはさっき前の方が聞かれましたので。
○岩佐恵美君 トータルだけでいいです。
○岩佐恵美君 年度のトータルだけで。
○岩佐恵美君 それで、私、このお出しいただいた補助金のリストをもらったんですけれども、例えば農産物被害対策費のうち、畜産振興総合対策事業内自給飼料増産総合対策事業というのがあるんですが、これが四億七千二百万、九八年度が、あったものが、二〇〇〇年しか私の手元にありませんので、二億に...全文を見る
○岩佐恵美君 時間がないので後でまた……
○岩佐恵美君 リスト、はい、後ほど。
○岩佐恵美君 私の持ち時間がちょっとなくなってきてしまったんですけれども、やっぱり農水省がどういう防除のためにどういう研究をしているのか、それからそれはどういう具体的な対策となって現れているのか、その対策がどういう成果を上げているのかというようなことについて、もっと私どもの委員会...全文を見る
○岩佐恵美君 はい、終わります。
04月16日第154回国会 参議院 環境委員会 第8号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  今日は四人の参考人の皆様には、お忙しいところありがとうございました。  まず最初に、三年前にもいらしていただきました三浦参考人にお伺いをしたいと思います。  先ほどのお話で、保全と管理が鳥獣保護法によって展開されることが期...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど、高木参考人から捕獲の様々な実態があるということが示されました。憎しみ捕獲とか要望捕獲、今の予察駆除ですね。それだとか密売捕獲だとか、非常に私は衝撃を受けました。改めてこういうことがあってはならないというふうに思いました。  問題は、こういう捕獲を許しておく...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございます。  今、市町村にその被害対策とか保護管理が移行しているわけですけれども、そういう中で先ほどの、被害が目の前で起こるわけですから、私も、今住んでいる東京の三多摩の地域というのは猿害とかイノシシ害とかがあってすごくみんな大変だという思いを日常的に...全文を見る
○岩佐恵美君 時間があと少しありますので、ちょっと今日出なかったんですけれども、移入種対策について、自然保護グループの皆さんがこれは提案をされていると伺っているんですけれども、移入種対策をどうしていったらいいのかということについて、余り時間がないんですけれども、坂元参考人にお話を...全文を見る
○岩佐恵美君 時間になって、済みません、村尾参考人には伺うことができなかったのですが、これで終わりたいと思います。  ありがとうございました。
04月18日第154回国会 参議院 環境委員会 第9号
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○岩佐恵美君 前回、北海道の春グマ駆除の問題を取り上げました。積雪地帯では、狩猟期間はクマが冬眠中のため、予察駆除と称して五月ごろに盛んにクマが殺されています。クマについては、一般の狩猟頭数より有害駆除で殺される方が多いのです。  全国、九一年から二〇〇〇年、十年間の平均で見ま...全文を見る
○岩佐恵美君 北海道の春クマの駆除再開について、前回、問題があるということを指摘をいたしました。部分的には地域個体群が非常に減っているというところもあるわけですね。そういう問題もあるんですが、日本クマネットワーク代表の青井俊樹岩手大学の教授は、日本におけるユウタンの流通の在り方に...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、ユウタンは海外のものが多いと推測をされているんですが、国内での消費量、どれぐらいなんでしょうか。それに対して適法な輸入量、国内での適法な捕獲による供給量、それはそれぞれどのぐらいだと環境省としてつかんでおられますか。
○岩佐恵美君 国内での適法な捕獲による供給量、これは。
○岩佐恵美君 厚生労働省として、漢方薬の小売業者それから漢方薬の製造業者、卸業者、輸入業者など、各段階でのユウタンの在庫量、それをどのように把握をしておられますか。
○岩佐恵美君 クマ一頭から約三十グラム程度のユウタンが取れるとして、購入量が六十六キロという数字を厚生省からお示しいただいているんですが、それは単純計算すると二千二百頭分に相当します。二〇〇〇年の国内のクマの捕獲というのは千九百五十六頭です。そのうち千百五十一頭が有害駆除です。正...全文を見る
○岩佐恵美君 私、前回、ちょっと春グマの予察駆除の問題について取り上げたんですけれども、その後、なぜこういうことが起こるのか、いろいろ実態を調べてみて、今申し上げたように、国内で流通している量と、それから適法に国内で取得しているというか、胆のうを取得している量とどうも違いがあるん...全文を見る
○岩佐恵美君 飼育されたクマでも、ワシントン条約の附属書Ⅰに掲載されているクマは輸入できないんですね。ですから、中国のものは駄目なんですよね。飼育をその条約事務局に登録したものは例外ですけれども、これはクマの登録例はないわけですから駄目なんですね。実は、中国にクマファームというク...全文を見る
○岩佐恵美君 八十条の問題伺います。  漁業法や水産資源保護法などの対象となっている海生哺乳類の一部を指定して鳥獣保護法を適用しないということですが、漁業法は漁業生産力の発展と漁業の民主化を目的とする法律です。水産資源保護法の目的も、水産資源の保護培養を図り、漁業の発展に寄与す...全文を見る
○岩佐恵美君 一口に鯨と言ってもいろんな種類があるでしょうし、その種の置かれている状態も違うでしょうから、きちんと把握して積極的に検討していくということをやっていただきたいと思います。  次に、移入種対策について伺いたいと思います。  改正案では、目的条項や捕獲許可条項の中で...全文を見る
○岩佐恵美君 外来種に対して日本はほとんど無防備です。自然公園法の質疑のときにも、駆除以前に移入防止が重要じゃないかということを指摘をしました。  外来種は天敵として導入する場合もあるんですけれども、ペットの販売目的で輸入されて野生化する場合が多い。国内に生息しない鳥獣を輸入す...全文を見る
○岩佐恵美君 法制化を急ぐべきだと思います。しかし、その被害実態というのはそれまで待っていられない状況もあります。鳥獣保護法では二十六条で鳥獣の輸入規制の条項があるのですが、ただし書で、輸出証明のない国からの輸入は自由となっています。ただし書の適用を受ける国は幾つでしょうか。
○岩佐恵美君 輸入証明が必要だというのは十六か国ですか。
○岩佐恵美君 そうすると、結局、その十六か国以外は野放しということですね。  十一日の審議で、自然保護局長は、自由貿易の観点から二十六条のただし書は外せないと答弁しているんですが、例えばニュージーランドは海外からの鳥の輸入は一切認めていないと聞いています。自由貿易の観点から規制...全文を見る
○岩佐恵美君 既に導入された外来種について、業者や飼い主の管理責任を明確にすることがとても大事だと思います。よく都市部でもぎょっと驚くような、ペットが逃げ出して大騒ぎになることがあるわけですね。生態系に重要な影響を与える、あるいは町の中をうろうろしてちょっとやっぱりみんなをぎょっ...全文を見る
○岩佐恵美君 移入種について、特に島では影響が大きいわけですね。先ほどのマングースの件もありますし、私は三宅島に行きましたけれども、イタチが入ってアカコッコが被害を受けるというようなこともありました。国内でも、そういう閉鎖的な区域に従来いなかった鳥獣を持ち込むということについても...全文を見る
○岩佐恵美君 鳥獣保護区について、今年はラムサール条約の第八回締約国会議が開かれます。第七回の会議で、二〇〇五年の第九回会議までに少なくとも二千か所の登録を目指すことが決まっています。登録湿地数をほぼ二倍にする目標です。  環境省は一月に、国設鳥獣保護区の設定対象となる全国的な...全文を見る
○岩佐恵美君 汐川干潟は、私も行ってまいりましたけれども、とても豊かなところです。地元の皆さんもいろいろ悩みながら、何とか前向きに取り組みたいということで御努力をされています。藤前の干潟も抱えているあの地域でありますので、何か人手もなかなか足りないという状況もあるようですので、環...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、鳥獣保護法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  現行の鳥獣保護法は、元々狩猟法から出発したものであり、狩猟や有害駆除が中心で、保護策はそれによる乱獲の防止を図るものにすぎません。生物多様性の確保が重要な課題となっている...全文を見る
04月25日第154回国会 参議院 環境委員会 第11号
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○岩佐恵美君 土壌汚染対策法は、直接的な健康被害の防止だけを対象にしています。つまり、一般の人が汚染土壌と接触しなければよい、汚染された地下水を飲むことがなければよいというものになっています。そのため、対策の重要な柱である土壌汚染調査も、特定施設があった工場などの敷地を他の用地に...全文を見る
○岩佐恵美君 具体例でちょっと伺います。  東京都大田区のPCB汚染では、過去に土地を所有していた原因者が責任を認めなかった、それで処理費用負担をめぐって争いになっています。PCB汚染は、これはダイオキシン類汚染ということで、本法の対象ではありません。しかし、問題点は同じだと思...全文を見る
○岩佐恵美君 今の説明を伺っていると、大臣、いかがですか。本当にちょっとちゃんと調査をしていれば、それは転々とした場合に何の不安もないんですけれども、この東京都の例でいうと、調査をしていなかった、だから前任者はPCBなんか捨てていないということを言うわけですね。次の人はもうそれも...全文を見る
○岩佐恵美君 何度御答弁伺っても、工場から工場でもちゃんと調査をしておいたらいいじゃないですかと、こういう本当に常識的な答えしかないような気がいたします。いろんなことを言われても、これはだれも納得ができないんですね。この法律はそういう意味では、本当に何でこういうところを猶予してし...全文を見る
○岩佐恵美君 そうなればよろしいと思いますけれども、やっぱり法律上そうなっていない場合にはいろんなトラブルが発生するというふうに思います。  大田区の場合ですけれども、ここはまた飲用の井戸はなかったんですね。一番高濃度に汚染されたところに、たまたま私見付けたんですけれども、水道...全文を見る
○岩佐恵美君 それから、大田区の場合は、下水道工事の残土を持ち込まれた東京都の埠頭公社、これは公社なんですが、ここが、土が油にまみれていて異臭がしたという理由で受入れを拒否した、そういうことから汚染が発覚しました。  この法律では指定区域以外の土壌の持ち出しについては何の規制も...全文を見る
○岩佐恵美君 土一般について廃棄物として全部カバーできるのかどうかというのがまだよく分からないので、その辺、じゃ廃掃法でやりますから結構でございますということになるのかどうか私は疑問に思います。今のようなケースを本当にカバーできるような格好にしていかなければいけない、そのためのき...全文を見る
○岩佐恵美君 私は東京の三多摩の地域に住んでいて、わき水が結構あちこちに見られます。そのわき水というのは、三十年ぐらい前のものが今わき出ていますなどという説明書きがよくあります。つまり、水というのは長い年月掛けて土の中をずっと静かにしみ出していくものなんですね。それで、土壌汚染が...全文を見る
○岩佐恵美君 岡谷の例はトリクロロエチレンでした。そして、八王子の例は水銀ですよね。両方ともかなり、汚染したら後が大変という有害物質を扱っているわけですね。  ですから、操業中の場合、そういう有害物質を扱っているところについて、操業中だから調査しなくてもいいよというのではなくて...全文を見る
○岩佐恵美君 それじゃもう全然、今までの議論の範囲内ですね。要するに、岡谷の例も防ぐことはできないし、八王子の例も防ぐことができないということになります。  余りここで時間を費やすと先に行かれないんで、ちょっと先の問題を聞きたいと思います。  NBAで更に大きな問題となったの...全文を見る
○岩佐恵美君 処理プラントの操業がここで始まりますと、周辺住民から口内炎など水銀中毒の特徴的な症状が訴えられました。処理開始から二か月後の九八年六月に住民団体が周辺住民から聞き取り調査をしたところでは、金属味、口内炎、舌の痛み、目のはれ、頭痛、吐き気、倦怠感、耳鳴り、動悸、せき、...全文を見る
○岩佐恵美君 この法律の問題はいかがでしょうか。この法律での住民への情報公開。
○岩佐恵美君 今日のところはこれで終わります。ありがとうございました。
05月09日第154回国会 参議院 環境委員会 第12号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  今日は、参考人の皆様にはお忙しい中ありがとうございます。  最初に、鈴木参考人に伺いたいのですけれども、法案では工場から工場に所有権が移転する場合には調査が義務付けられておりません。このような所有権の移転が繰り返されると、実...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございます。  それで、今の残土処理にもかかわるんですけれども、法案では指定区域以外は土の運び出しの際に汚染調査は義務付けられていないんですね。先ほどもお話がありましたけれども、君津の市内でも残土の処分地がたくさんあるということでありましたけれども、その...全文を見る
○岩佐恵美君 周辺ですか、済みません。
○岩佐恵美君 そこで、ちょっと全参考人に伺いたいんですけれども、法案の対象は工場跡地で、廃棄物処分場の跡地、これは対象にしていないんですね。でも、現に私もごみ問題であちこち全国、処分場跡地だとかあるいは現在稼働している処分場だとか、そういうところを見て歩いているんですけれども、本...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、畑参考人に伺いたいんですが、畑参考人の陳述の十四番目でございますけれども、環境省の土壌の含有量リスク評価検討会の報告では、措置を要する土壌の汚染レベルについて、総水銀では一キロ当たり九ミリグラム、カドミウム、鉛、砒素は百五十ミリグラム、そして六価クロムは九百...全文を見る
○岩佐恵美君 百五十。  ドイツなどの基準と比べて極めて緩いと思われますけれども、その点いかがでしょうか。
○岩佐恵美君 私は、水銀の問題とかカドミウムの問題とかについて、消費者団体にいるころにちょっと取り組んだことがあるんですけれども、日本人の水銀の摂取量あるいはカドミウムの摂取量は高い、だから、基準を決めるときには、やっぱり日本人の実態をよく調べて、そして決めていくべきだという主張...全文を見る
○岩佐恵美君 最後、ちょっと時間が詰まってまいりましたけれども、大野参考人に伺いたいんですけれども、汚染調査や浄化が汚染原因者ではなくて土地所有者等の責任とされていることについてどう考えられるか。  つまり、処理費用の原因者への請求というのは知事の命令に基づく処理だけに限定され...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。ありがとうございました。
05月20日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第5号
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○岩佐恵美君 食品表示違反の問題について、三月十二日の予算委員会での私の質問に対して根來委員長は、我々も抜かったかなという反省がある、その反省の上に立っていろいろの方策を考えていきたいと答弁されました。その後、公正取引委員会として食肉の不当表示で次々と排除命令を出しました。しかも...全文を見る
○岩佐恵美君 牛肉の在庫緊急保管対策事業について伺いたいと思います。  対象外肉の個別事業者名の公表について野間副大臣は、原則公表する方針で同意を求めていると、前回の委員会でそう私に答弁されました。ところが、農水省の五月一日の発表では、三月十五日、三月二十九日に発表された補助対...全文を見る
○岩佐恵美君 公表する公表すると言いながら、出てきているものがなかなかそういうきちっとした対応になっていないんですね。そこのところは是非、この委員会でもちゃんと言っているわけですから、原則公表、大臣も言っておられるわけですから、きちっと対応していただきたい。もう少し様子を見させて...全文を見る
○岩佐恵美君 私、何度その御説明を伺っても分からないんですね。  それで、十二月の高い時期に売れない価格差を補てんするという理由についてですけれども、季節による価格差というのは、枝肉ベースでキロ二百円なんです。部分肉に換算しても二百八十五円程度なんです。ところが、三百七十八円の...全文を見る
○岩佐恵美君 農水省は、問題が表面化したために、四月十九日になって、九月十日以前に冷凍された肉については冷凍格差分は支払わないということにしました。農水省のやってきたことが社会的に通用するものではないということを私はこの事実というのは認めたことになると思います。結局訂正せざるを得...全文を見る
○岩佐恵美君 半分として二十三億円であって、これがもしもっと増えていけば、対象外が増えていけばもっと金額が増えるわけですよね。どうも増えるんじゃないかということが言われているようですけれども。  雪印食品の問題が起こらなければ、大体、ごく一部の保管肉の検品だけで済まされていたと...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、もう一つおかしな問題を指摘をしたいと思います。  助成金は、冷凍格差分のほか、保管経費として一キロ当たり三百二十九円組み込まれています。その内容はどういう内容でしょうか。
○岩佐恵美君 この保管経費の半分以上を占めているのが加工料なんですけれども、これは何なんでしょうか。
○岩佐恵美君 元々チルド肉として販売する予定の肉については冷凍保管するために必要となる加工料、冷凍料、これを助成するのは分かるんですけれども、既に冷凍肉になっているものについて、政府の保管事業に入る、そういう事業対象になるからといって改めて凍結料や凍結のための加工料、これが必要に...全文を見る
○岩佐恵美君 何度聞いてもこれも分からないんですね。  牛肉の在庫緊急保管事業の助成費は、保管事業に応ずるために業者が負担せざるを得なくなった経費を補償するものなんですね。業者が自らの販売戦略に基づいて冷凍した経費を税金で支払う、こういう理由はないんです。  農水省は、冷凍肉...全文を見る
○岩佐恵美君 国産牛肉の保管買上げ事業をめぐっては、非常に緩い買上げ基準の設定やずさんな検査、雪印食品の輸入牛肉の偽装を始めとする対象外の肉の発覚など、二百九十三億円もの税金を使う事業としては全くずさんです。こういう実態の背景には農水省の関係業界との癒着関係があると考えます。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 天下りは。
05月21日第154回国会 参議院 環境委員会 第13号
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○岩佐恵美君 前回の質疑で、大田区のPCB汚染の事例を通しまして、工場から工場に土地所有者の移転が繰り返された場合、汚染原因者の特定が困難になるということを指摘をしました。そして、土地を売却する際に汚染調査をするべきだと質問をしました。これに対して大木大臣と局長、西尾局長は、所有...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、今の局長の御説明を伺って納得がいかないんですね。だって、工場から工場の場合には調査を猶予するわけですよね。汚染の調査をしなくてもいいということになるわけです。ですから、大田区の場合、現在、現状ですけれども、そういうことが行われて、そしてだれが汚染したのかという...全文を見る
○岩佐恵美君 先進的な自治体の事例を紹介しながら応援していっていただいて、全国的なレベルを高めていくということで取り組んでいただきたいと思います。  次に、参考人質疑で、土壌汚染の対策を実施すべき基準、要措置レベルが緩過ぎるということが問題になりました。  環境省の土壌の含有...全文を見る
○岩佐恵美君 基準値を決める、きめ細かく決める際に、きめ細かくいろいろ対応を考えて決めるということはとても法律を有効なものにしていく、効果的なものにしていく上で大事だと思うんですね。だから、予防値という考え方というのはそういう意味では、この法律が予防原則がないじゃないかとか、いや...全文を見る
○岩佐恵美君 日弁連の意見書では、そもそも土壌汚染のリスクを直接摂取による健康へのリスクに限定して考えている点で相当ではないと、そういう批判をしています。さらに、その直接摂取に限定しても、乳幼児、妊婦、高齢者などへのリスクを十分踏まえたものとなっていないと指摘をして、乳幼児等への...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、ちょっと今日具体的な産業廃棄物の処分場の問題について伺いたいと思うんですけれども、実は今度の法律は産業廃棄物については触れないということになっているわけですけれども、そこで、今起こっている重大な問題がありますので、この問題をちょっとただしていきたいというふう...全文を見る
○岩佐恵美君 今、部長、一九九三年の野焼きは入っていましたっけ。
○岩佐恵美君 九三年に野焼きが行われて、それで焼却処分許可違反ということでこれも摘発をされていると思います。  これまでのボーリング調査で約一〇%の有機物が確認されています。県は、違法埋立て物の撤去を指導して、除去されたことを確認したというんですけれども、表面を見ただけで、どこ...全文を見る
○岩佐恵美君 その調査が終わらなければ過積みの問題が解決できないということでは、やっぱり現地の人たちは非常に不安にさいなまれるわけですね。私は、やっぱりこういう対処の仕方というのは適切でないというふうに思います。しっかり、ちゃんとやっていただきたいと思いますが、どうですか。
○岩佐恵美君 実は、この業者は別のところにも最終処分場を何か持っているというふうに聞いています。そこに入れられないとしても、とにかく過積み、違法状態になっているわけですから、それを直ちに処理をするということについては、できないことではないと思います。  だから、ここで押し問答し...全文を見る
○岩佐恵美君 時間がなくなったので、ちょっと大臣にお願いしておきたいんですけれども、従来、都道府県においては違反行為に対して口頭の注意や指導票の交付といった行政指導を継続して、法的効果を伴う行政処分を講じない場合も見受けられるとして、環境省は去年の五月に産業廃棄物課長通知を出して...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
05月22日第154回国会 参議院 本会議 第26号
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○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、地球温暖化対策の推進に関する法律の一部を改正する法律案について、関係大臣に質問いたします。  気候変動に関する国際的な専門家会議は、地球の平均気温が二十一世紀末までに一・四度から五・八度上昇すると予測しています。これは過去一万年間になか...全文を見る
05月23日第154回国会 参議院 内閣委員会 第12号
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○岩佐恵美君 今日は、日本道路公団の採算性の問題について伺いたいと思います。  何回かこの問題伺ってきているんですけれども、公団の一般有料道路に国土交通省が税金をつぎ込んで造る、いわゆる合併施行が行われている、この問題について伺いたいと思います。  例えば首都圏中央連絡道、圏...全文を見る
○岩佐恵美君 そうすると幾らになるんですかね、六割ぐらいになりますかね、国負担が。  それで、その有料道路の制度というのは、道路の通行料金で建設費を償還する、これが前提の制度です。つまり、それだけ需要があるから借入金を投入することで早期開通を図る、そういう考え方の上に立っている...全文を見る
○岩佐恵美君 道路の必要性を測る物差しとして費用対効果、この分析が用いられていて、一を超えていればいいとされています。しかし、その費用対効果分析で効果として算定されるのは、時間便益などをお金に換算したもので、料金収入ではありません。幾らその時間便益があるからといって、それで採算が...全文を見る
○岩佐恵美君 石原大臣、有料道路の合併施行というのは、結局、その通行料金収入では全事業費を償還できない路線に税金を投入して償還が必要な事業費を減らそう、そういう仕組みなんですね。事業全体に掛かる費用と収入で比べればとても採算が取れないような有料道路を造り続けることができる、そうい...全文を見る
○岩佐恵美君 これからちょっと個別問題に入りたいと思いますが、実は、圏央道の計画区間で水漏れ事故が起こっている。その問題について繰り返し他の委員会で取り上げてきているんですけれども、今日もその問題について伺いたいと思います。  圏央道の東京区間は、今年度中に中央自動車道までの区...全文を見る
○岩佐恵美君 このトンネル工事については、私はこのトンネルを掘る前から、皆さんの、事業者のアセスの数字を見て、これはもうトンネル工事をやれば水が漏るということを申し上げてきました。指摘をしてきました。十二メーターも水位が低下をする、これは本当に大変なことだと思います。そして、今伺...全文を見る
○岩佐恵美君 この山をフィールドにして活動している地元の住民団体が、今年一月に椎ノ木沢上流部の水がれを発見しました。以降十四回調査した結果によると、まとまった雨がない日が続くと上流部の水量はゼロになる。中流部は、流量不足で伏流し、水たまりができている。下流は、表流水となるけれども...全文を見る
○岩佐恵美君 国交省からいただいた資料によりますと、沢水の流況について請負業者が、トンネル直上部の地盤の監視を通常時には週に一度程度、止水対策時にはほぼ毎日実施している。だけれども、地盤監視時には沢沿いを移動するため、沢水の状況について目視のみの確認をしている、そして観察記録簿は...全文を見る
○岩佐恵美君 極めて浅い土かぶりですね。  八王子城跡の地下水が低下をしたところは、トンネルを掘っているところから水平距離で二百メーター離れ、深さも百メーターくらいと違うんですね。それだけ離れたところで突然、地下水位が十二メーターも下がっているわけですね。  検討委員会の報告...全文を見る
○岩佐恵美君 私、ここに資料をいただいたのでよく見させていただきました。その結果、沢の下のトンネル工事は、上り線が昨年の七月二十日から八月二十日、下り線が九月十五日から十月五日。トンネルからの湧水量を見ますと、七月二十六日から急増しています。それまでは一日四十立米程度だったのが、...全文を見る
○岩佐恵美君 幾ら言われても、私は工事の影響は明らかだと思うんですね。この工事をやるに際して、何か対策は講じたんですか。
○岩佐恵美君 八王子城跡のトンネルの場合は、滝ノ沢川の北支流の下を通る区間というのは長さ百メートルにわたって止水工事をしたんですね。この場合は、土かぶり十メーターあったけれども、問題になったものですから、八王子の国史跡の城址があるということで、セメントミルクを注入して地山を固めて...全文を見る
○岩佐恵美君 この調査をしているところを見たんですけれども、トンネルそのもののところは調査をしているわけではなくて、かなり離れたところを調査をしている。しかも五か所しかないわけですね。  それで、圏央道の環境影響評価では、宝生寺トンネルについて、工事に先立ち詳細な地質及び地下水...全文を見る
○岩佐恵美君 環境アセスは厳しくやってきたというふうに言われましたけれども、もし厳しくやってきたんなら、今みたいな、こういう国会で問題にしなければならない事態は私は起こらなかったのではないかというふうに思っています。そういう意味で、自然、生態系をきちっと考えて今後の道路の建設は進...全文を見る
05月29日第154回国会 参議院 環境委員会 第15号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  本日は、参考人の皆様方には大変お忙しい中、そして先ほど横山参考人から言われましたけれども、大変急な日程の中、都合を付けていただいて御出席をいただき、大変ありがとうございました。そして、私も大変勉強になりました。更に少し幾つかお...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、森林吸収三・九%ということがありますけれども、政府はその数字だけを追い掛けていて、本当に地球温暖化の問題について危機意識を深刻に考えているのかなというのを環境問題に取り組む現場で感じるんですね。  例えば、森林を壊してダムを造ったり、ついこの間行ってきました...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございます。終わります。
05月30日第154回国会 参議院 環境委員会 第16号
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○岩佐恵美君 気候変動枠組み条約の採択から十年、京都会議から五年掛かって、多方面の方々の努力によってようやく京都議定書を批准する段階まで来ました。京都議定書発効要件の一つである五十五か国の参加見通しが付きました。  ところが、本会議でも言いましたけれども、アメリカが京都議定書か...全文を見る
○岩佐恵美君 アメリカが議定書から離脱をして独自の行動を取ったため、先進国全体で五%削減どころか反対に一割増加をしてしまいます。  本会議で、私の質問に対して大木大臣は、アメリカが案を出しているから協力できるところは協力していく、できることをまずやってもらいたいと答弁されました...全文を見る
○岩佐恵美君 来年度から二〇一三年以降の第二約束期間の目標についての国際交渉が始まります。アメリカ政府は、この交渉には参加しない意向を表明しています。第二約束期間の削減目標の交渉では、途上国の削減目標をどうするかということが大きな課題になります。世界の排出量の四分の一近くを占める...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、私は、途上国の国々もやっぱり真剣に考えていると思うんですね。それは地球に住む一員として、どんな考えがあろうが、どんな国であろうが、とにかく大変な事態なわけですから、みんな協力していかなきゃいけない、自分たちができることは何なのか、やっていかなきゃいけない、そう...全文を見る
○岩佐恵美君 前川口大臣も国内対策でしっかりやりますという答弁でしたから、その路線は変わっていないというふうに思いますけれども、相手に何かちょっとにおわせるような、そういうことがあってはやっぱりきちっと物が言えないのではないかと思いますので、その点はしっかりやっていただきたいと思...全文を見る
○岩佐恵美君 積極的に取り組んでいただきたいと思います。  産業界の責任をはっきりさせると同時に、国民の協力を得ることが重要です。そのためには、一つは地球温暖化の実態や影響について正確な情報を提供することが大切です。  気候変動に関する政府間パネル、IPCCは、二十世紀は〇・...全文を見る
○岩佐恵美君 声が小さいと思います。国民に余り聞こえていないような気がします。  もう一つ、温暖化を減らすために、企業の努力はもちろんですが、従来の国民のライフスタイルそのものの見直しについての論議を進めることが大事だと思います。  財団法人省エネルギーセンターの調査によると...全文を見る
○岩佐恵美君 温暖化の進行が引き起こしている異常現象の影響は、特に野生動植物に顕著に現れております。  IPCCの報告では、自然システムは、適応力が制限されているために気候変化に対して特に脆弱であって、重大かつ不可逆的な被害を受ける可能性があるものとして、サンゴ礁やマングローブ...全文を見る
○岩佐恵美君 森林吸収と似たようなもののような気がいたしますけれども、これもきちっと位置付けていかなきゃいけないと思います。  実は、このサンゴ礁ですが、九七年から九八年に掛けて海水温の上昇で大規模なサンゴの白化現象が発生しました。温暖化が進めば更に白化現象の発生頻度が増えると...全文を見る
○岩佐恵美君 なぜか地域個体群であるミナミコメツキガニについて局長は触れていただけませんでしたけれども、とてもミナミコメツキガニはきれいなカニで、カニは横ばいをするんですが、このカニは直進をいたします。別名、ヘイタイガニとも言われるんですが、ヘイタイガニというのは全然ふさわしくな...全文を見る
○岩佐恵美君 四割が良好でないということですね。  私は、四月二十八日、大潮の干潮時に移植した現場を歩きました。置かれた海草のブロックは、波によって根本が洗われ、砂がほとんど流出していました。そのため、地下茎がむき出しになっていて、葉の部分はすっかり枯れたり、なくなったりしてい...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、現地の泡瀬干潟を守る連絡会が、沖縄総合事務局が移植先に設けたaからkまで十一か所のモニタリングポストで毎月独自に海草生息状況を調査しています。守る会の人たちの調査は、十メーター四方のモニタリングポストの対角線上に一メーター四方の枠を並べ、その中の海草の生息状況...全文を見る
○岩佐恵美君 検討委員会はおおむね順調という評価だということですけれども、検討委員会の調査というのは、移植後、長いもので七十日、二か月ちょっと、短いものは十日しかたっていないんです。去年の十一月、十二月に移植した三十五地点については今年一月十五日から十七日に調査しているんです。一...全文を見る
○岩佐恵美君 沖縄の総合事務局の調査でも、移植から一か月足らずで約二割が駄目になっている、二、三か月で四割が駄目になっている。数年後にはどうなるか分からないんです。何のデータもないんですよ。地元の住民団体の調査では、半年で八割が駄目になっているんです。このまま二十五ヘクタールの移...全文を見る
○岩佐恵美君 何か腰が引けているんですよね。必要な助言って何なんでしょうかね。とにかくきちっとした対応をしてほしいんです。  大臣、この埋立事業というのは、私はどう見ても筋が通らない、全く何か訳の分からない計画だというふうに思っているんです。だから、今年三月に沖縄の市長選が行わ...全文を見る
○岩佐恵美君 何かもうちょっと、調査してやるというぐらい、大臣、言ってくださいよ。そうしなかったら救われないですよ。環境省、要らなくなっちゃうじゃないですか。
○岩佐恵美君 はい。  ありがとうございました。不満ですけれども、終わります。     ─────────────
06月10日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第7号
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○岩佐恵美君 食品添加物としての香料の製造にかかわる違反事件を起こしました協和香料化学の食品衛生法違反事件について、簡単にまず説明をしていただきたいと思います。
○岩佐恵美君 違反のアセトアルデヒド、プロピオンアルデヒド、それに新たに違反が判明した2メチルブチルアルデヒド、イソプロパノール、いずれも合成香料です。日本では使用が認められていません。ヒマシ油は天然添加物ですが、九六年以降の使用は禁止されています。にもかかわらず、この会社は三十...全文を見る
○岩佐恵美君 今日、皆様のお手元に、委員長のお許しをいただいて、業種別の監視率の一覧表、厚生労働省が作ったものをお配りをさせていただいております。  政令規定監視回数のところで六回、この欄の一番下、これが添加物の製造ということで、今回の事案に関することですね。一七・六%しか検査...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の事件をきっかけに、全国二千三百七十か所の添加物製造施設への立入検査を実施するということですけれども、従前から原材料の使用状況を台帳やあるいは倉庫の点検できちんと押さえていれば、私は今回のような事件は防げたはずだと思います。企業に対して厳格な、やるべきことをやっ...全文を見る
○岩佐恵美君 私も、エラーをする捕手が何人いてもこれは仕方がないということは、それはそうだと思うんですね。ただ、一年に六回やるということが守られていないことが問題なのですけれども、それはそれで問題なんですけれども、一年に一遍もやられていないということが問題であるし、それからその内...全文を見る
○岩佐恵美君 毒性が強いとか弱いとかというのは問題外なんですよね。要するに違反をしたということがもう問題なんですから、そこは大臣がお認めになるとおりだと思います。  食品添加物である合成香料について品質規格はあるんですが、食品への使用基準はないんですね。さらに、食品の成分表示も...全文を見る
○岩佐恵美君 六月七日付けの日経新聞の社説で、大変私はなるほどと思う記事がありました。「企業秘密の壁はあるが、」、香料というのはかなり企業秘密にかかわる問題なんですね。「企業秘密の壁はあるが、情報開示の徹底が第一歩だ。消費者の安全より上位に置くべき企業秘密などは存在しない。」。私...全文を見る
○岩佐恵美君 基準を上回る残留農薬が、わずか二か月間で二十四件も発見されているんですね。本当に私は驚いたんですけれども、今までは野放しだった、消費者は食べさせられてきたんですね、ずっと長いこと。本当にこういう実態というのは許されないと思うんですね。  さらに、ダスキンが中国から...全文を見る
○岩佐恵美君 五月二十日から六月七日までですか、わずかな期間で九件ものこういう違反事件が発覚をしている、本当に大変なことですね。  ここで、その輸入食品、輸入加工食品の検査についてどうなっているのか、簡単に御説明ください。
○岩佐恵美君 大臣、二〇〇〇年は輸入件数百五十五万件に対して行政検査というのはわずか三・四%にしかすぎないんですね。九六年からずっと三%台が続いています。しかも、水際でチェックするんじゃなくて、モニタリング検査なんですね。だから、食べてしまってから分かるということなわけです。私は...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
07月02日第154回国会 参議院 経済産業委員会、環境委員会連合審査会 第1号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  私、今日は時間が限られておりますけれども、その間、それを利用させていただきまして基本問題について幾つか議論をさせていただきたいと思います。  まず、循環型社会推進基本法では、第一に発生抑制、そして二番目に再利用、再使用、三番...全文を見る
○岩佐恵美君 今、資源の節約、廃棄物の発生削減、これが地球規模の大問題になっています。ところが、今の御説明にもありましたけれども、今回の法律では、自動車の長期間使用については自動車の設計及び部品、原材料の種類を工夫するという努力を促すだけで、製造者、事業者への義務付けではありませ...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと角度を変えて伺いたいと思うんですが、いわゆるシュレッダーダストの引取り、処理義務、これをメーカーに負わせたということですけれども、その処理は資源循環法のマテリアルリサイクル優先という、そういうことではなくて焼却中心になっています。  シュレッダーダストリサ...全文を見る
○岩佐恵美君 シュレッダーダストのリサイクルはガス化溶融炉が中心です。日本でもガス化溶融炉はまだ実証段階のものが多いんです。商用炉も操業実績が短くて十分安全性が確認されているとは言えません。一九九八年にはドイツでシーメンス社のガス化溶融炉でガス漏れ事故が起きましたし、国内でも二〇...全文を見る
○岩佐恵美君 大いに不満でございます。  実は、シュレッダーダストの引受けに公共関与の処理施設整備を進める、そしてそれが間に合わない間は自治体で処理をさせるということがありますので、私は、そういう観点からいってもこういう有害物質の存在については大変大きな問題があるというふうに思...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどから議論がありますように、ヨーロッパでは、消費者負担ではなくって製造者が廃棄まで責任を取るということを求める、そういう法体系を目指しています。ところが、今回の法律では、拡大生産者責任と言っているんですが、処理費用は消費者負担、製造業者に使用済自動車による廃棄物...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。  終わります。
07月08日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第9号
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○岩佐恵美君 私、二〇〇一年六月四日に当委員会で取り上げた新潟県刈羽村の生涯学習センター、ラピカ問題について再度質問をいたします。  この事業は、六十二億円の事業費で、文化ホール、プール、アリーナ、図書館等がある本館と、そして陶芸工房、茶道館を建設したもので、そのうち電源立地促...全文を見る
○岩佐恵美君 特定検査事項について言えば、本当に今度の工事がずさんであるということが一言で言えば明らかにされていると思います。  経産省の調査では、当初の設計と相違する箇所が二百四十八項目、三百九十二件もあることが確認をされました。茶道館では、有名になりましたけれども、一畳十二...全文を見る
○岩佐恵美君 今の答弁で今後こういうことが再発しないというふうに私は到底信じることができないんですね。  その問題について幾つか指摘をしたいと思うんですが、検査報告では実際にできたものと設計との相違が不当事項とされていますが、それだけでなくて、交付金の申請のときの設計図書が極め...全文を見る
○岩佐恵美君 会計検査院もデータがない中でやりようがなかったということなのでしょうけれども、算定し直した適正金額なるものが本当に正しいかどうかについても疑問が出されています。  村が算定し直した積算内訳書を見ると、申請時のものよりも価格を大幅に増額させているものが目に付きます。...全文を見る
○岩佐恵美君 これも資料がない中で検査院はできるだけのことをやったということなんでしょうけれども、私たちはどうもこれも納得できないんですね。  経済産業省の調査では、二千九百万円高くなったという村の積算見直しについて二千万円減額をしています。中身を見ると、二十五項目、一億九百万...全文を見る
○岩佐恵美君 よろしくお願いします。  次に、施工不良の問題があります。  会計検査院の不当指摘を受けて、村は不当額を国に返済するとともに、施工事業者に返済金を負担をさせ、さらに一定の補修工事を行わせました。その過程で、鉄筋コンクリート造りの本館の壁に多数のひび割れがあること...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、自治体が自ら予算で行う事業だったら通常はこんないい加減な事業はあり得ないというふうに思うんですね。こういう無責任な事業の根源に、発電施設の出力に応じて交付金の限度額が決まる電源立地促進対策交付金の制度、仕組みがあると考えます。もう村の人口は五千三百人なんですか...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
07月22日第154回国会 参議院 行政監視委員会 第11号
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○岩佐恵美君 私は、今日は食品安全問題について伺いたいと思います。  冷凍ホウレンソウなど中国の野菜の残留農薬が大きな問題になったことがきっかけになって、食品衛生法の改正が今行われようとしています。その概要について簡単に御説明いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 その際、輸入、販売を禁止した食品について法違反の発生のおそれがないと認めたときには、今度は解除をすることができるわけですね。どういう状況で解除をするのか、どうやって汚染がなくなったことを確認するのでしょうか。
○岩佐恵美君 輸入食品の安全性の問題ですけれども、これは中国野菜だけではありません。これまでも日本で禁止されている遺伝子組換え食品スターリンクを始め、ダイオキシン汚染の豚肉や鶏の肉、それから赤痢菌に汚染された生ガキなどがあります。また、国内でも食品汚染事件が相次いでおります。改正...全文を見る
○岩佐恵美君 改正案では、輸入禁止の要件として、検査等によって食品衛生法違反が相当数発見されることとなっています。ところが、食品保健部長通知では、同一ロットとして検査を実施した中でも袋ごとに残留農薬濃度のばらつきが存在し、検体数を増加させても法違反を発見できない可能性が残ると述べ...全文を見る
○岩佐恵美君 人員増加がないと現場の人たちは、私、過労死の危険にさらされると思います。流通段階での検査も重要なのですが、それにもかかわらず人員配置の点でやはり問題がございます。  食品衛生監視員は七千四百人全国でいますけれども、専任の監視員は千六百五十九人、二二・三%にしかすぎ...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、食品添加物の問題です。  今、消費者の食品に対する不安と不信は極度に高まっています。朝日新聞の世論調査では、七七%の人が食べ物の安全に不安を感じています。そして、食の安全を考えるとき最も重視するものとして、添加物が四五%とトップです。  アトピー性皮膚炎等...全文を見る
○岩佐恵美君 一つは審議会の問題ですが、審議会にかける前に厚労省として認めるという結論を出して、もう業界に対して違法添加物でもいいよということを言っているわけですから、私は全く審議会を無視していると、これはもう結論を先に出しちゃっているわけですから、というふうに思います。  そ...全文を見る
○岩佐恵美君 このように、厚労相が職権で新たな添加物を指定するとか、業界に使用したい添加物をどんどん申請するように求めるというのは、今言われたように、「食品添加物の使用は極力制限する」という七二年の附帯決議にある原則を百八十度転換させるものなんですね。私は国会をないがしろにするも...全文を見る
11月07日第155回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○岩佐恵美君 私は、午前中も議論がありました東京大気汚染公害訴訟の判決にかかわって伺いたいと思います。  判決では、自動車排ガスと気管支ぜんそくの健康被害との因果関係を認めています。そして、国、東京都、首都高に対して被害者への賠償を命じました。道路公害裁判は、御承知のように、大...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省として一生懸命取り組んできたというお話ですが、私はそこのところは全く違うというふうに思っているんですね。結局、だから患者さんが増えているし、被害者の方々が苦しめられてきているんですね。本来だったら、私は本当に、環境省として被害者にごめんなさいと謝るべきだと思っ...全文を見る
○岩佐恵美君 今の話でも、例えば全国的にはいいとか、あるいは九九年当時の数値は良かったとかいろいろ言うんですね。私は全国の話をしているわけじゃない、東京の話をしている。そして、九九年にいいデータが出たときに、私は説明を受けたのは、風が吹いた日に測定したからで大気環境が改善したわけ...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、国は二十四年前に、一九七八年に環境基準を緩和をしたんですね。これはもう有名な話です。〇・〇二から〇・〇四を〇・〇四から〇・〇六ppmに緩和をしました。そのとき、緩和するから、だから環境基準は達成しますよ、そういう約束をしたんです。ところが、それは守られていない...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりやっていただきたいと思います。  今回の判決は、先ほども話ありましたけれども、初めて公害健康被害補償法の未認定患者に対する損害賠償を認めました。国は、一九八八年に、もう大気汚染公害はなくなったといって公害指定地域を廃止をして、新たな公害患者の認定を打ち切り...全文を見る
○岩佐恵美君 国は、そのぜんそくと大気汚染との因果関係を証明する科学的データはないと言い続けているんですけれども、今度の判決では、御存じのように、自動車排ガスで発症する仕組みが医学的に十分解明されなくても、総合的に検討して自動車排ガスによって病気になったと是認できる高度の蓋然性が...全文を見る
○岩佐恵美君 判決では、自動車からの排ガスが大気汚染の一端を担って、そして健康被害に何らかの影響を与えている蓋然性があるんだと。だから、因果関係を認めているわけですね。そして、それを受けて今言ったような文書を患者の皆さんと自動車会社、トヨタ自動車とかあるいは日野自動車がこういう確...全文を見る
○岩佐恵美君 もうちょっと、鈴木大臣、きちっとした前向きの対応の答弁があるのかなと思ったんですけれども。  一九八八年に公健法の改正がされてから十四年間たっているわけですね。いまだに調査手法がない、そして知見がない。そのこと自身もう許されないことなんですよ。本当に環境省の責任が...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
11月18日第155回国会 参議院 行政監視委員会 第2号
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○岩佐恵美君 私は、まず、公務員制度改革は、憲法第十五条に明記されているように公務員が全体の奉仕者として国民の利益のために効率的に仕事ができるようにする条件を作ることだと考えます。つまり、公務員が、一部政治家、政党の利益や官僚自らの利益を守るためではなく、国民全体のために働くこと...全文を見る
○岩佐恵美君 さらに、今回の公務員制度改革の進め方が極めて一方的であるということが大きな問題となっています。    〔委員長退席、理事続訓弘君着席〕  ILOの九十八号条約に関する条約勧告適用委員会で、関係労働組合との十分な協議によって公務員の労働条件を団体交渉によって決定す...全文を見る
○岩佐恵美君 今まで時間を掛けてきたというふうに言われますけれども、話合いをしたといっても、肝心の労働基本権の扱いについてはどうするかが決まらないということで触れなかった。労働基本権の制約を維持すると決めたのは大綱決定の直前で、政府の一方的な決定だったということで、まともな協議、...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、制度を作れば何とかなるという問題なのだろうか、そこがどうも今の答弁を伺っていて疑問に思うんですね。というのは、これ新聞がこう言っているんですが、内閣に勤務条件に関する裁量が移れば、時々の政府・与党の意向により公務員の中立性が揺らぐおそれも出てくる、大臣や政治家...全文を見る
○岩佐恵美君 全面的な禁止ということではなくて、原則的に禁止をすべきだという私どもは言い方をしております。要するに、天下りの弊害が非常に出てきているわけですね。だから、そこのところをちゃんと国民に疑われないように厳しく対処していかなきゃいけない。  今は厳格に対処をするというふ...全文を見る
○岩佐恵美君 北海道内の十一の建設業協会のうち、空知を除く協会に十六人の開発局から天下っています。九協会は事務局長で、残る一協会も事務局次長、そのほとんどが専務理事や常務理事を兼任して要職を務めています。  道内十一の建設業協会の一つである札幌建設業協会の場合は、専務理事兼事務...全文を見る
○岩佐恵美君 今回のその官製談合は人事院が関与していないクラスの天下りの事件なんですね、今回のは。ですから、私は、こうした天下りをすべて各省任せにするということになるとどうなるか分からない、本当にそういう具体的ないい事例だと思うんですね。こういう事例を放置しておいて天下りの審査権...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません。  国土交通省に要求したけれども、出なかったんですね。だから、そういう反省のないところで天下りはやまないのではないかなというふうに思っているわけです。そのことを申し上げて、私の質問を終わりたいと思います。
11月25日第155回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
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○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆さん、大変お忙しい中ありがとうございます。また、貴重な御意見、ありがとうございます。  私の質問もかなり前の方とダブるところがあると思いますけれども、その点は御容赦いただきたいと思います。  今国民が公務員の制度改革に求めているものが一体何なん...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、今回の改革で本当に、例えば幹部が長いこといるのがいけないから、だからそういうことにきちっと物を言っていけばいいんだということだけで、今度の改革で今の不祥事がなくなるのかどうかということを疑問に思っているし、むしろ逆だろうというふうに思っているわけですね。  ...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。  それで、もう一つ気になるのが天下りの問題なんですね。  これまで規制自体が公務員在職時に直接許認可にかかわっていないからよいとか、あるいは業界団体や特殊法人、公益法人への天下りは野放し、この間の委員会でもちょっと指摘をさせていただきま...全文を見る
○岩佐恵美君 今のこの公務員制度改革で非常に大きな問題になっているのが労働基本権の問題です。それは、ILOの勧告でなお一層クローズアップをされてきているわけです。私どもの考え方では、元々公務員の労働基本権というのは新憲法の下で保障されていたわけですから、公務員の労働基本権の剥奪と...全文を見る
○岩佐恵美君 石原参考人は今度の改革で人事院の必ずしも権限が縮小するとか弱体化することではないというふうに言っておられるように思うのですけれども、それは私は違うんじゃないかというふうに思っていますが、最後に小林参考人に、先ほどの質問と併せてその辺の御見解を伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 どうぞ。
○岩佐恵美君 終わります。  ありがとうございました。
11月26日第155回国会 参議院 内閣委員会 第7号
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○岩佐恵美君 国民生活センターは、一九七〇年に国民生活研究所法を廃止して新たに国民生活センター法を制定して発足したものです。  当時、六〇年代の政府の高度経済成長政策の下で企業利益最優先、売らんかな攻勢、これが一気に激しくなって消費者の被害が激増しました。各種の公害や森永砒素ミ...全文を見る
○岩佐恵美君 BSE問題に端を発した偽表示が次々と発覚をする。これなどはもう本当に企業のモラルハザードのひどさというのを明らかにしたと思います。  また、経済グローバル化の下で世界じゅうから商品が輸入されて、日本の法整備が非常に不十分である、欠陥があるということの下で中国の農薬...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと局長は何か外形的にいろいろ言われましたけれども、当時の文書があります。それは私は非常に簡潔に書かれていると思いますが、「規制緩和が進み消費者の自己責任が一層求められる中で豊かな社会を形成していくためには、その前提として公的部門が消費者と事業者の情報力、交渉力...全文を見る
○岩佐恵美君 それから、国民生活センターの運営について伺いたいと思うんですが、消費者の苦情相談や消費者への情報提供などを通じて、消費者被害の防止、救済に求めることが仕事ですけれども、これは当然消費者の立場に立った運営が求められると思います。  国民生活センターの基本方針や事業計...全文を見る
○岩佐恵美君 今度の独立行政法人化で、法人の自由が、自主性が強まるとされているわけですけれども、実際にはこれまでの不十分な運営協議会さえ廃止をするというふうに聞いております。そうなると、全く消費者の意見反映の場が奪われる、センターがますます消費者からは懸け離れたものになると危惧を...全文を見る
○岩佐恵美君 特殊法人等整理合理化計画では、独立行政法人の役員に関して、国家公務員出身者の就任については役員出向の道を開くということで、天下りを認めた上に更に役員への出向の道も開く、というか、それを指定して用意をするということなんですね。私は、自主的運営だといいますけれども、その...全文を見る
○岩佐恵美君 今、渡りの話がありましたけれども、私、渡りをずっとやって最後に退職金一括してという考え方というのは渡りを奨励するんじゃないだろうかと、逆に言うと。この間、公務員制度改革の場ではそういう議論もしました。渡りどころか天下りをやめればいいことなので、何で渡りを認めるような...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、消費者を排除して官僚主導で事を進めると、制度改革、事業の見直しが消費者の願っている方向に進まないのではないか、そういう具体的な問題点がもう既に現れているような、私はそういう認識をしております。  特殊法人等合理化計画では、国民生活センターについて、先ほどから...全文を見る
○岩佐恵美君 例えば、生命に影響があるとかということになると、紫外線カット化粧品というのはなくなるし、チャイルドシートの安全、これは生命に関係するかもしれませんね。あと、浄水器の性能比較、生ごみ処理機なんというのもなくなりますよね。  それで今、地方自治体のことが言われましたけ...全文を見る
○岩佐恵美君 国民生活センターの件数が少ないというのがいいというふうに私は思いません。それはだんだんだんだん縮小してきているということの表れだと思うんですけれども、ただ、少なくとも、やっているということ自身が非常に大きな意味を持つんだと、公的機関が。公的機関というか、それに準ずる...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません、時間になりましたので終わりたいと思いますが、今の答弁では私は納得をいたしませんと申し上げて、終わりたいと思います。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人国民生活センター法案に反対の立場から討論を行います。  近年、食品の偽表示や輸入野菜の農薬汚染、違法な遺伝子組み換え食品の流通など、消費者の不信が高まっています。また、IT化による製品のブラックボックス化など、企業と消費者の...全文を見る
11月28日第155回国会 参議院 環境委員会 第4号
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○岩佐恵美君 本日は、参考人の皆様にはお忙しい中、また御出席いただき、そして貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。  最初に池谷参考人にお伺いしたいんですが、「ビオトープ十年の軌跡」という論文を書いておられますけれども、これを読ませていただきました。その中で、「...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、ちょっと菅波参考人に伺いたいのですけれども、先ほど御意見の中で、どうもこの法律ではNGOの参加というのが歓迎されないのではないかという危惧を示されました。  具体的にはアサザ基金の直面している問題だろうというふうに私は思っているのですけれども、そのことで、...全文を見る
○岩佐恵美君 それともう一つ、アサザで私がちょっと感じたのは、各省庁の今縦割りの事業の弊害というのがありますね。治水、利水をめぐってやはり対立があるとか、あるいは防災だとかいろんな面であるんですけれども、やっぱり自然再生にとって、各省庁の縦割りの弊害をどう克服しながらやっていくか...全文を見る
○岩佐恵美君 同じ質問を関口参考人にしたいと思うんですけれども、済みません、時間が余り残っていなくて、二分程度でお願いします。
○岩佐恵美君 時間になりましたけれども、今アサザのことを言われましたけれども、円卓会議がなかなかうまくいかないということで、現地では大変大きな問題になっていますよね。その点について、関口参考人、聞いておられますか。
○岩佐恵美君 ありがとうございました。  終わります。
12月02日第155回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
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○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、公務員制度改革についての意見を述べたいと思います。  まず、私どもは、政府が進めようとしている公務員制度改革については反対です。その主な意見を述べたいと思います。  最近の官僚の不祥事、官庁の腐敗は、官製談合や金券の不正授受、業者によ...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、この委員会で、臨時国会の中で集中審議を行いました。そして今日フリートーキングを行った、その中で感じたことについて再度発言をしたいと思います。  先ほどから出されておりますように、この集中審議あるいは参考人質疑あるいは今日のフリートーキングでもいろいろ問題点が...全文を見る
12月03日第155回国会 参議院 環境委員会 第5号
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○岩佐恵美君 今度の自然再生推進法案では、過去に損なわれた自然環境を取り戻すために自然環境の再生や創出などの事業を行うというものです。  しかし、実際には、この法律案では中心的な事業主体となると考えられる国土交通省やあるいは農林水産省などは、依然として諫早干拓事業あるいは川辺川...全文を見る
○岩佐恵美君 今行われている公共事業がすべからくという言い方をしているのではなくて、今例に挙げたのは川辺川ダムの問題だとか諫早の干拓事業を挙げているわけですね。  それで、今一番大事なことは、先ほどから議論されていますけれども、辛うじて残されている自然環境をいかに守るかというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 自然再生を行う場合でも、自然環境の現状をきちんと評価した上で、まずどこでどういう自然再生を行うべきか科学的に選定をする必要があると思います。法案にはそれがないまま、事業実施主体が自らの判断で事業箇所を選定するということになっています。これでは個々ばらばらに事業が行わ...全文を見る
○岩佐恵美君 結局、その日本政府の回答の趣旨というのは、全体的な科学評価もない、もちろん優先度を特定する評価もしていないので、優先度にかかわりなくやれるところからとにかくやってまいりましょうということなわけですね。復元、回復機能を図るためには、科学的な目録を作成して、それに基づい...全文を見る
○岩佐恵美君 この間、大気汚染のときにもちょっと議論をさせていただいたんですけれども、とにかく環境省の取組というのは非常に遅いんですよね。調査も遅い、手だても遅いんです。そこが私は非常に問題だと思っている。そういう遅い中で破壊するという事業だけがどんどん進んでいったら大変なことに...全文を見る
○岩佐恵美君 対応が遅れているうちに、先ほども議論されましたけれども、沖縄の中城湾の泡瀬干潟のように、ラムサール条約に登録すべき重要な湿地、干潟、これが次々と失われていっているんですね。  泡瀬干潟は今重大な危機に立たされていると私どもは考えています。泡瀬干潟は琉球列島に残され...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、その海草の機械移植については、地元の環境保護団体の皆さんの具体的な調査によって、失敗だったということが追及されまして、沖縄総合事務局は、もう機械移植はちょっとできなくなっている、そこで手植え工法なら大丈夫ということで年度内の着工に踏み切ったわけですね。  ...全文を見る
○岩佐恵美君 沖縄総合事務局は、九月三十日の沖縄地区環境監視・検討委員会で手植え工法は適用性が高いと評価されたとしているんですね。しかし、実際には、監視・検討委員会では手植えならやってもよいなどという結論は出していません。海藻草類移植・保全ワーキンググループの野呂主査が監視・検討...全文を見る
○岩佐恵美君 工事をどんどん進めて既成事実を作りたいというどうも当事者のお考えのようですので、そこはきちっと対応していっていただきたいと、そのことを期待をしたいと思います。  自然再生推進法案は自然環境の創出も掲げています。この法案が通ると、現在ある自然環境をつぶして人工的な疑...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどから申し上げているように、川辺川にしても諫早にしても、あるいは今の泡瀬干潟にしても、環境省がきちっとその環境を守るという立場からやれているのかどうかということが本当に問われていると思うんですね。そういう状況の中で自然再生というその事業が進められるということに多...全文を見る
○岩佐恵美君 法案は第三条で、健全で恵み豊かな自然が将来の世代にわたって維持されるとともに、生物の多様性を通じて自然と共生する社会の実現を図り、併せて地球環境の保全に寄与するという理念をうたっています。この理念を目指すならば、今残されている自然環境を最大限保全する、このことがまず...全文を見る
○岩佐恵美君 午前中の質疑では、自然再生を行うためには、その大前提として自然環境の現状あるいは価値について十分科学的調査を行って総合的な計画を作成することが不可欠だということを申し上げているわけですけれども、今言われたように、事業官庁はそういうことも無視をして今諫早ではどんどん工...全文を見る
○岩佐恵美君 それはもう是非やっていただきたいと思います。  法案の最大の目玉は、地域の多様な主体が案の段階から協議すること。しかし、その協議会は事業実施者が組織するものであって、住民は実施者がやろうとする自然再生について協議をするだけとなっています。市民が求める自然再生につい...全文を見る
○岩佐恵美君 具体的にお伺いしたいんですが、東京湾の三番瀬の浦安区域の事例です。ここはもう既に埋立てが完了して三番瀬に面する部分というのは石やコンクリートの階段護岸となっています。現地では、それをはがして自然海岸に戻したいという市民の願いがあります。埋立地の先端に近い部分は都市整...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、先ほどの議論との関連もあるんですが、市民が提案しても関係行政機関が拒否をするということになると協議さえできないという実態になりますし、到底市民参加にはならないんじゃないか。結局、国土交通省が必要を認めて、これなら大丈夫というところしか対象にならないのではない...全文を見る
○岩佐恵美君 今のお話はアサザ基金については二つあります。  一つは水位管理の問題なんです。これは国土交通省だけが関与している問題、だけがというふうに言い切れるか、県もありますので。ただ、国土交通省が窓口になると思います。もう一つは、先ほどの水の流れをどうしようかということで、...全文を見る
○岩佐恵美君 二つ。──いや、そうじゃなくて、先ほどの水位管理の問題について、ちょっと谷津議員は、総合的な計画の問題とちょっと二つあるんだということを申し上げたんですが、その前半の方で御努力をいただきたいというふうにお願いしているんです。
○岩佐恵美君 公共事業官庁の事業ばかりが進むんじゃなくて、住民やNGOが求める自然再生が行われるようにするためには、その財政的な裏付けを保証することが大切です。  法案は、「国及び地方公共団体は、自然再生を推進するために必要な財政上の措置その他の措置を講ずるよう努めるものとする...全文を見る
○岩佐恵美君 これだけ問題があって、肝心の自然保護団体、弁護士会などが強い危惧を述べておられます。私は、法案の撤回も求めておられるわけで、こういう状況の下で法案を拙速に通すということがどうなのかと、本当に好ましくないというふうに思っております。  その点については御意見をと思っ...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、自然再生推進法案に対する修正の動議を提出いたします。  法案は、生物多様性の確保を通じて自然と共生する社会の実現を図ることを目的にしていますが、そのためには、まず進行中の環境破壊の事業をやめることが最も緊急の課題です。ところが、法案にはそのような視点がありま...全文を見る