岩佐恵美

いわさえみ



当選回数回

岩佐恵美の2003年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月18日第156回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○岩佐恵美君 米軍のイラク攻撃について聞きます。  アメリカのブッシュ大統領は、今朝十時、四十八時間以降、一方的にイラクへの武力攻撃を開始するという演説を行いました。内容について説明してください。
○岩佐恵美君 平和を求める人々の行動が地球を覆っています。国連の査察も成果を上げ、平和解決の道が見えてきています。アメリカはそれを無理やり断ち切って戦争に切り替えようという、全く道理のない一方的な戦争計画です。  ところが、小泉総理は、この無謀な、無法な武力行使にいち早く支持を...全文を見る
○岩佐恵美君 戦争になれば多数の罪のない人々が犠牲になります。だからこそ、国際的にこれだけの反戦の大きな声が広がっているのではありませんか。それに、国内でも七割以上の方がこのイラク戦争に反対をしています。国際秩序を無視するアメリカにあくまで追随する小泉政権の姿、これは私は極めて異...全文を見る
○岩佐恵美君 環境大臣、現段階での生息実態調査、これはどうなっているでしょうか。
○岩佐恵美君 見付かったその九頭のうち、八頭が東海岸で見付かっているんです。日本では絶滅したと思われていたジュゴンが、一九九七年ごろ沖縄本島東海岸で見つかりました。そして、北限のジュゴンを守れという世論の取組が国内はもとより世界で急速に広がっています。  ジュゴン保護の国際的位...全文を見る
○岩佐恵美君 二〇〇〇年にはIUCNが沖縄のジュゴン保護の勧告を決議して、二〇〇二年にはUNEPが、国連環境計画ですが、ジュゴン保護の報告書を出していますが、簡単に説明してください。
○岩佐恵美君 環境保護の権威ある機関が相次いで北限のジュゴンを守れという強いメッセージを発信したこと、私は、このことは重要だし、また重大だと思っています。  IUCNの勧告及びUNEPの報告をきちんと日本としては受け止めて、沖縄の北限のジュゴンを守る、このことは国際的責務だと思...全文を見る
○岩佐恵美君 ジュゴンが頻繁に見られるのは名護市東海岸の天仁屋崎から辺野古にかけての海域です。政府は正にその海域に、辺野古沖のリーフを中心に百八十四ヘクタール埋め立てて、長さ二千五百メーター、幅七百三十メーターの米軍普天間基地の代替施設を建設するとしています。リーフと海岸との間、...全文を見る
○岩佐恵美君 海草はとてもデリケートな生き物で、そして環境変化に弱いんですね。これだけ広大な面積の埋立てが行われれば、当然、海草は大きな影響を受けることは明らかです。  日本自然保護協会は昨年十一月にこの海域の海草の調査をしています。概要を説明していただきたいと思いますが、特に...全文を見る
○岩佐恵美君 これが、今御説明がありましたもののちょっとパネルにしてまいりましたものです。(図表掲示)  防衛施設庁が主たる影響としている二ヘクタールというのは、先ほどの説明で二五%以上の被度の区域だけなんですね。二五%未満の藻場が埋立て予定地に、これが赤いのが予定地でございま...全文を見る
○岩佐恵美君 ジュゴンの休息場所というのはリーフの外側なんですね。これがリーフですけれども、この外側になります。ジュゴンはリーフとその外側との間を行き来をしているわけですね。この自然保護協会の調査では、この行き来をしている場所、黄色い線で、黄色い線でちょっとありますけれども、五か...全文を見る
○岩佐恵美君 環境アセスといっても日本では事業アセスなんですね。事業者がやるアセスについてはアワセメントとも言われているわけで、ジュゴンを絶滅させてしまってはどうしようもないんですね。この点、しっかりとやっていただかなきゃいけないと思っています。  そこで、アメリカではジュゴン...全文を見る
○岩佐恵美君 米軍も絶滅危惧種を保護する独自の規定を持っています。アメリカの海軍作戦部長指令第五〇九〇・一B、環境及び天然資源に関する計画マニュアルの二〇〇二年十月十七日付け改訂版の二二・六c項に絶滅のおそれのある種に関する規定がありますが、説明してください。
○岩佐恵美君 サンゴ礁についてはどうですか。
○岩佐恵美君 アメリカでは、種の保存法や海軍指令で明確に絶滅危惧種やサンゴ礁の保護を義務付けているわけですね。  さらに、特に基地の閉鎖や再編成の際の環境対策について、国防次官室が一九九五年八月に、司令官ハンドブック、基地閉鎖時に留意すべき事項を出しています。その第五章で、基地...全文を見る
○岩佐恵美君 アメリカでは、基地の再編成の際にも、絶滅危惧種の生存を脅かしたり生息地を破壊しないよう軍に対して厳しく義務付けているんですね。サンゴ礁についても同じです。つまり、アメリカではジュゴンが生息を脅かすような基地建設、これは許されないということだと思います。  辺野古沖...全文を見る
○岩佐恵美君 今のは演習に際してのお話だと思うんですけれども、それよりも、今、私が伺っているのは、基地建設に対してどういうこと、話をしたのかということについて伺っているんですが、その点についてはどうですか。
○岩佐恵美君 IUCNの決議が沖縄のジュゴン保護について日本政府と米国政府にそれぞれ要請していますが、その中身はどうですか。
○岩佐恵美君 今、説明があったように、その決議に関してアメリカの政府は、政府の代表は、日本政府の要請があればアセスに協力する用意があるというコメントをしているわけですね。基地は日本政府が建設するとしても、米軍の基地移転によってジュゴンが絶滅の危機にさらされることになるわけですから...全文を見る
○岩佐恵美君 外務大臣、先ほどちょっと質問にお答えいただけなかった部分があるのですけれども、IUCNやUNEPの、IUCNの決議、UNEPの報告、これについてどう受け止めておられるのか。これをちゃんと正面から受け止めて、そして環境を守る、ジュゴンを守るというのが日本の国際的責務で...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど演習についての話がありましたけれども、説明がありましたけれども、米国防総省の海外環境基本指針cの十三の三の一及び在日米軍の環境管理基準十三章では、絶滅危惧種についてどう記述をしておりますか。
○岩佐恵美君 そのJEGSの二〇〇一年十月の改定でジュゴンがリストに入ったと、これはもう非常に重要なことだと思います。現在の米軍演習によるジュゴンへの影響の防止についても、アメリカとちゃんと外交ルートで話し合うべきだと思うんですね。環境大臣に任せるんじゃなくて、きちっとやるべきだ...全文を見る
○岩佐恵美君 ジュゴンは国際的な絶滅危惧種、アメリカではジュゴンと同じ海牛目のマナティーが大変な人気者で、種の保存法にも指定して保護に大きな力を注いでいます。そのアメリカが、世界北限の日本のジュゴン、しかもアメリカの種の保存法に指定されているのに、そのジュゴンの生息地を基地で脅か...全文を見る
○岩佐恵美君 北限のジュゴンを絶滅させることは、私は日本の恥だと思います。世界が注目しています。しっかりと保護策を取るように求めて、質問を終わりたいと思います。
03月20日第156回国会 参議院 環境委員会 第2号
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○岩佐恵美君 まず最初に、今日、米軍がイラクに対する大規模な軍事攻撃を開始しました。この戦争は全く道理のない無法な戦争であり、国連憲章、国際法に違反します。戦争は、人々の命を奪うと同時に最大の環境破壊です。この無謀、野蛮な軍事攻撃を直ちに中止することを強く求めます。そして、いち早...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、泡瀬地区環境監視・検討委員会でただ一人の海草の専門家である金本委員は、沖縄総合事務局が手植え移植の適応性が高いことが監視・検討委員会で確認されたと一方的に断定して工事を着工したことに抗議をして辞職をしました。さらに、沖縄在住の専門家委員である吉野委員あるいは仲...全文を見る
○岩佐恵美君 沖縄総合事務局に伺いたいんですが、十二月二十四日から一月三十一日にかけて、今回の工事現場の藻場から百十五平米、運搬容器千三百十五個分を手植えによって移植をしました。その後のモニタリングの結果はどうなっているでしょうか、簡単に御説明ください。
○岩佐恵美君 今、説明があったように、二月の七日から十日に行った調査では、手植え移植した五十九区画のうち四十八区画、八割以上で葉枯れが生じる。全体の四分の一以上に当たる十五区画では葉枯れが五〇%以上に達している。しかも、一月時点の調査より悪化している。これは一時的ストレスだという...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、どうですかね。この活着状況だけじゃなくて、生態系全体ですよね。特に底生生物なんか全く違うんですよね、自然のところと移植したところでは。ですから、そういうことについて、やっぱり大臣として細田大臣にきちっとその点は言っていただいて、納得のいくようなそういう調査をし...全文を見る
○岩佐恵美君 最近、更に重要な問題が明らかになりました。泡瀬干潟を守る連絡会は、二月十九日の調査で、環境省のレッドデータブックで絶滅危惧種Ⅱ類に指定をされているヒメウミヒルモが第一期工事区域に生息している、このことを確認したということです。内閣府は確認しましたか。そして、それに対...全文を見る
○岩佐恵美君 今説明がありましたように、ヒメウミヒルモはこれまで水深十八メーターの海域に生育をしているということで、埋立予定地には生育していないとされてきたわけですね。学術的には日本では沖縄の瀬底島と中城北浜の二か所での確認しかないと、確認記録しかないという希少種です。  また...全文を見る
○岩佐恵美君 聞くところによると、環境省のレッドデータブックでは海洋生物については極めて不十分だと、貝類については非常に後れているということでした。私は、早急に環境省として貝類を希少種にリストアップする、そういう作業を進めるべきだと思いますけれども、その点いかがですか。
○岩佐恵美君 大臣、ジュゴンのときもそうでしたけれども、環境省は海の中には手を出さないというか、出せないとかということなんでしょうかね。とにかく、海の中についての知見というのは恐ろしくないんですよね。後れているんですね、研究が。  貝類についても、もう本当に専門家というのは日本...全文を見る
○岩佐恵美君 泡瀬については、二〇〇三年度で予定をしているモニタリングサイト百二十九か所のうちの一か所に入っていると思うんですね。私は、環境省としてもこの部分のきちんとした調査をフォローしていくべきだというふうに思います。  さらに、その環境影響評価では、工事中に貴重な動植物が...全文を見る
○岩佐恵美君 泡瀬干潟は、大臣、調査すればするほど多様な貴重生物の生息が明らかになってきているんですね。それほど重要な海域なんです。  この間沖縄に伺ったときに、その理由が中城湾の生い立ちと地形にあるということを知りました。琉球列島は、何度か大陸とつながったり分断されたりを繰り...全文を見る
○岩佐恵美君 答弁をちょっと一言。
○岩佐恵美君 終わります。  ありがとうございます。
03月26日第156回国会 参議院 環境委員会 第4号
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○岩佐恵美君 私、今日はたばこの問題について伺いたいと思います。  世界保健機構、WHOは今年の五月の総会で、WHOとしては初めての多国籍間条約となるたばこ規制枠組み条約の締結を目指しています。六回にわたる政府間交渉会議にはNGOの皆さんも積極的に参加をされ、会議の様子がマスコ...全文を見る
○岩佐恵美君 厚生労働省は、たばこが原因で死亡する日本人は一九九五年で九万五千人、超過医療費が一九九三年では一兆二千億円と試算をしています。たばこが原因の死亡者は、一九九五年で見ますと、全死亡者の方々の一二%を占めておりますし、国民医療費の約五%に及んでいて、大変重大な問題だと思...全文を見る
○岩佐恵美君 日本人の喫煙状況の推移はどうなっているでしょうか。
○岩佐恵美君 日本人男性の喫煙率は約五割近い、そして女性の場合一割ということですが、日本人の成人男性の喫煙率と諸外国を比べてみますと、スウェーデンは一七%、カナダ、アメリカ二七%。だから、カナダ、アメリカの日本は約二倍になるわけですね。イギリスが二九%、イタリア三二%、比較的高い...全文を見る
○岩佐恵美君 財務省からいただいた資料でちょっと見ますと、一九八六年の販売実績が三千八十四億本、二〇〇一年度で見ると三千百九十三億本、十五年間で見ますと百九億本増えたということになります。これは二十本入りのあのたばこの箱に換算しますと、五億四千五百箱分販売量が増えているということ...全文を見る
○岩佐恵美君 低年齢から吸い始めるとなかなかやっぱりたばこを禁煙できないんですね。やめようと思ってもやめられない。このごろでは何か小学生も結構吸うようになってきているということも言われています。  これはいろいろ、日本の社会風土といいますか、広告がはんらんしていますから、後で触...全文を見る
○岩佐恵美君 一律に消費削減は強制するものではないけれども、全体としてはこれはもう減らしていかなきゃいけないということになるわけですけれども、じゃその枠組み条約の精神から日本の実態を見ていくとどうなっているのかということで伺いたいと思うんですが、まずたばこの自販機の、自動販売機の...全文を見る
○岩佐恵美君 たばこの自動販売機の普及台数というのを日本自動販売機工業会の資料をいただいて見たんですけれども、なぜか一九九九年が五十三万台だったんですが、二〇〇二年になると六十三万台と、三年間で十万台も増えているんですね。このなぜ増えたのかというのは皆さんに伺ってもどなたも分から...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと、年齢識別機能搭載機の自販機について何か今考えておられるということのようですけれども、それを説明していただけます。
○岩佐恵美君 たばこ自販機の話になるといつもこの年齢識別機能搭載自販機というのが言われるんですけれども、じゃ一度に全部この自販機に替わるのといっても、それはもう何か随分先の話なんですよね、全部切り替わるにしても五年も先ですと。本当に五年でできるのかどうかというのがありますよね、六...全文を見る
○岩佐恵美君 条件を付したところを調査をして、七万台で五千台も違反があった。かなり率が高いですよね。  条件を付する前からもう設置されているものを見ればもっとひどい状態だろうということは容易にこの結果から推測できるわけですね。ですから、早急にその平成元年以前の台数、設置されたも...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、警告表示について伺いたいと思いますけれども、警告表示については条約案では、包装の主要面の少なくとも三〇%以上を警告表示に充てることを国内法に従って確保するということになっています。警告表示をきちんと記載することは非常に大事だと思います。  アメリカで、最近、...全文を見る
○岩佐恵美君 たばこの広告についてですけれども、条約案では、憲法に従って広告の包括的禁止を五年以内に実施するか又は規制するということになっています。  日本では、電車、地下鉄の駅や車内でも大っぴらにたばこの宣伝が行われています。大変地下鉄などでは大きなきれいな看板が目に付きます...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません。大臣、済みません、最後に一言。  今申し上げたように、たばこをめぐる状況というのは非常に悪いんですね。何でかというと、私は最初から思っているんですが、旧大蔵省、今は財務省ですけれども、たばこの生産を促進する、あるいは販売を促進するそのところがこういう全...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
03月27日第156回国会 参議院 環境委員会 第5号
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○岩佐恵美君 国は、一九八八年三月、大気汚染による汚染は終わった、被害はもうなくなったということで、公害健康被害補償法、いわゆる公健法に基づく第一種指定地域、これを全面的に解除をいたしました。そして、その後、新たな患者は認定しないということで進めてきているわけですけれども、まず伺...全文を見る
○岩佐恵美君 認定患者さんは、新規認定を打ち切った翌年の八九年三月末に十万七千二百七人に増えた。それをピークに、その後毎年四、五千人ずつ急激に減っております。ところが、それまでは毎年三千人程度の増加が続いていたわけです。八八年度以降、突然、公害患者が新たに発生しなくなった、そうい...全文を見る
○岩佐恵美君 今、ぜんそく患者の数が増えていると言われましたけれども、厚生労働省の患者の調査では、全国の医療機関で受診した気管支炎及び慢性気管支炎の一日の推計患者さんは、九三年の二万六千三百人から九九年五万四千三百人と、六年間で二倍以上になっています。  全国十二自治体で不十分...全文を見る
○岩佐恵美君 大胆な割り切りで、一挙に、もう大気汚染による患者さんは新たに認定しませんよ、これも本当にひどい話なんですよね。  そういうひどい行政のやり方があったために、新規の患者さんたちはもう本当にやむにやまれない、そういう思いで全国で大気汚染の公害裁判、これを起こしました。...全文を見る
○岩佐恵美君 さっきから押し問答ですけれども、要するに判決では、自動車の排ガスと患者さんの因果関係をいろんな知見から認めるという立場を取っているわけですね。環境省は、排ガスと患者との因果関係、これを否定する、因果関係というか、道路が患者に及ぼす影響、これを否定するわけじゃないけれ...全文を見る
○岩佐恵美君 国は、道路による大気汚染対策について、一貫して渋滞対策を優先する、新たな道路をどんどん造る、その結果公害をまき散らしてきたという繰り返しなんですね。この間、自動車の走行台キロというのが道路を造ることによってどんどん増え続けているわけですね。結局、道路を造ることによっ...全文を見る
○岩佐恵美君 千葉大学の調査では、千葉県の都市部の幹線道路沿いの五十メーター以内に住んでいる児童は、田園部の児童と比べて、男子で三・七倍、女子で六倍の高い確率で気管支ぜんそくを起こす危険があると解析をしています。そういうところに、国土交通省によると百二十万人住んでいるということな...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、非常に未認定の患者さんが大問題だというふうに思っているんですけれども、川崎市の場合、九九年十月に川崎市の医師会所属の三百九十六医療機関で受診をされた市内在住の気管支ぜんそく患者さんは一万五千七百三十七人、このうち認定患者さんは千五百十四人、つまり九割以上が未認...全文を見る
○岩佐恵美君 指定地域を解除してから、何度も繰り返すようですけれども、十五年たっているんですね。まだこれから先何年も掛かる。科学的解明を待っている間に未認定の患者さんはどんどんもう健康状態が悪くなって亡くなっていく、そういう苦しみの中に置かれているわけですね。  一九八七年の公...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどの同僚議員とそれから環境省とのやり取りを伺っていると、既存の患者さんについては八対二、これでいいと。しかし、現在はNOxの方がいわゆるSOxよりも寄与度が高い、これはだれが見たってそうですよね、当たり前のことなんですよ。だから、私たちは、新たな仕組みが必要だと...全文を見る
○岩佐恵美君 私は大臣の答弁、本当に納得がいきません。行政の不作為、これ以上また上塗りをしていくというこのやり方というのはだれが聞いたっておかしい、そう思います。大臣だって、余り胸張って今の御答弁をされているようには見受けられません。是非きちっと前向きに対応を、よく詰めた対応をし...全文を見る
○岩佐恵美君 全く時代遅れだと思います。是非改善をしていってください。  連絡協議会の要望では、遺族補償費の支給期間についても十年間の制限があるんですね。これをなくしてほしいと。配偶者の公害健康被害でさんざん苦労して、亡くなってから十年たつと後は知らないということで本当にもう無...全文を見る
○岩佐恵美君 自立できればいいんですけれども、そうでない方々おられるわけですよね。それを、変更する必要はないなんて冷たく言わないで、きちっと実態を踏まえて対応していただきたい、これも要望しておきたいと思います。  それから、指定地域の解除と引換えに盛り込まれた健康被害予防事業で...全文を見る
○岩佐恵美君 東京地裁の判決では、初めて、自動車メーカーについて、環境への負荷が少ない自動車を製造、販売し、環境への負荷の低減に資するべき責務があると認定をしました。自動車メーカーは健康被害について予見できたにもかかわらず、ガソリン搭載可能な車種までディーゼル化を進めたことは問題...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月15日第156回国会 参議院 環境委員会 第6号
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○岩佐恵美君 最初に、私はジュゴンの問題について質問をいたします。  防衛施設庁は、沖縄の辺野古沖で五月中にも地質調査のための大規模なボーリング調査や音波による海底地形調査などを行おうとしています。ボーリング調査ですけれども、これはサンゴや海草がある海中に六十三本ものやぐらを建...全文を見る
○岩佐恵美君 これまでの環境省の調査で、辺野古沖ではジュゴンのはみ跡あるいはふんが見付かっています。今回のボーリングは、その場所にもかかるんじゃないか、そういう指摘もあります。  いずれにしろ、環境省のジュゴン調査の報告も出ないうちにジュゴンを追っ払ってしまう、そういうような調...全文を見る
○岩佐恵美君 いずれにしろ、大臣、辺野古沖にはジュゴンが生息をしているということがはっきりしている。だから、沖縄全体ではありますけれども、辺野古沖を含めて、ジュゴンの今生息調査、生態調査を環境省が行っているわけですよね。その非常に重要な地点であって、はみ跡もあるし、ふんもある重要...全文を見る
○岩佐恵美君 この二の地点の水位ですけれども、工事再開からまた水位が下がり始めて、三月末では観測開始以来最低の水位を更新をしています。昨年の一月の低下前に比べて十四メーター以上も水位が下がっているんですね。いろいろ数字の言い方ってあるんですね。今の御説明だと余り下がっていないよう...全文を見る
○岩佐恵美君 この予測図について、本当に素人の私が見ても、一回三十メーターまで下がったものがずうっと何年かたつと元に戻る、どういう信憑性があるのか分からないですよね。専門家の人だって、こんなのあり得ないという指摘をされる方がいらっしゃいます。ほとんどだと思うんですね、そういう方の...全文を見る
○岩佐恵美君 今日、政務官においでをいただいたのは、文化庁は事務方としてはこれを認めてしまっているわけですよね。トンネルは、その水文調査見て、結構でございますということを言ってしまっているんですね。それで、今、事態は違うことが起こっている可能性があるわけですよね。そこを私は謙虚に...全文を見る
○岩佐恵美君 この遺構は何のために作られたか分からない、謎の遺構なんですね。全国にこういう遺構は一つしか今までのところ発見されていないということであります。  ところが、その写真は一九八六年の調査のときの記録なんです、上のしっかりした方は。それがもう現在は傷みが大変ひどくなって...全文を見る
○岩佐恵美君 高尾山の北半分では既に十本の鉛直ボーリングを行っています。そのうち、今回、水平ボーリングを行う範囲に五本あります。柱状図というのがありますね。それを詳しくちょっと見せていただいたんですけれども、いずれも地盤の質を見る指標であるRQD値、これが極めて低いんですね。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 ブナ、ホンブナもあるんです、八十本。
○岩佐恵美君 終わります。もうちょっと積極的にやってもらいたいんです。
04月16日第156回国会 参議院 経済産業委員会、環境委員会連合審査会 第1号
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○岩佐恵美君 今回の改正でようやく日本でも化学物質の管理に生態系保全を含めることになるわけですけれども、OECD加盟国の中で生態系保全を化学物質管理制度の対象としていなかったのは日本だけでした。日本は、PCB問題でもダイオキシン問題でも欧米より対策が大変後れていました。日本全体の...全文を見る
○岩佐恵美君 野生生物の化学物質による汚染は一九六〇年代から問題になって、その後急激に広がりました。特に海生哺乳類の化学物質汚染は世界的に広がって蓄積濃度が急増しています。環境省の調査でも、海生哺乳類のダイオキシン蓄積は年々増加傾向が見られます。厚生労働省の食品調査でも、小型鯨や...全文を見る
○岩佐恵美君 今お話がありました中で、鳥類なんですけれども、環境省の調査では、鳥類は他の生物に比較してダイオキシン類の蓄積量が高いということです。特に、食物連鎖の頂点にいる猛禽類に深刻な汚染状況が生まれています。絶滅危惧種であるオジロワシあるいはオオワシの胸筋に蓄積した有機塩素化...全文を見る
○岩佐恵美君 今度の化審法の改正で化学物質の管理に生態系保全の視点を入れたことはもちろん評価できるわけですけれども、野生動植物を化学物質汚染から守るためには不徹底な点があります。化審法は元々、環境への蓄積による被害の予防を目指すもので、環境中で分解される化学物質は対象外としていま...全文を見る
○岩佐恵美君 良分解性について聞いているんです。
○岩佐恵美君 時間がないので、聞いたことにだけ答えてください。  保護の対象とする生物が限定されていることも問題なんですね。パブリックコメントで日本経団連などの業界団体は、あらゆる生態系の保全でなく、人の健康の保護であることを明らかにする必要があるというような意見を出しています...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、今回、化審法で生態毒性を対象にすることになったのですけれども、化学物質の環境への放出を規制する法体系の中では生態系保全を視野に入れていないものが幾つもあるわけですね。そもそも、今お話にあった一番基本となる環境基本法、ここでは環境基準の作成に当たっては人の健康...全文を見る
○岩佐恵美君 大変不満足な答弁です。  先ほどから議論になっている既存の化学物質の問題ですが、今回、既存化学物質について、高蓄積性があるものは毒性が確認されていない段階でも第一種監視化学物質に指定をして事業者に毒性調査を実施させることにしました。これは、私たちはここは評価できる...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、パーフルオロオクタンスルホン酸塩、PFOSという難分解性の有機弗素化合物による環境汚染が新たな問題になっています。PFOSは、硫酸で二十四時間煮沸しても安定しているほど極端に難分解性だということです。コーティング剤や界面活性剤、難燃剤の原料として使われている。...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の改正では、暴露可能性からリスクを評価するという枠組みを取り入れました。具体的には、製造段階の中間物あるいは閉鎖系の工程でのみ使用される物質については環境中に放出される可能性が極めて低いということで、分解性や蓄積性の事前審査をしなくてもよいという仕組みを新設をす...全文を見る
○岩佐恵美君 絶対に環境に出ないという、そういう保証はあり得ないわけですから、予防的な観点からどういう化学物質がどのような用途でどれくらい使われるか、そのことについて事前に確認をして、必要な場合には量的な制限をするとか、あるいは毒性検査を指示するとか、そういうことができる仕組みが...全文を見る
○岩佐恵美君 リスク管理で一番大事なことは、情報が公開をされるということ、そして国民的なチェック、監視、これが十分行われるということです。安全性にかかわる事項に私は企業秘密があってはならないというように思います。企業秘密を盾に非公開ということはあってはならないことだと思っています...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月17日第156回国会 参議院 環境委員会 第7号
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○岩佐恵美君 本日は参考人の皆様には大変朝早くから御出席をいただきまして、それで貴重な御意見いただき、ありがとうございました。  私からは、ちょっと具体的な点について幾つかお伺いをしたいと思います。  まず天笠参考人にお伺いしたいのですが、遺伝子組換え食品の問題について、市民...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、今の問題というのはこれからどう対応するかということと関連するので、きっちりと問題をとらえておかなければいけないというふうに思いましたので、あえてお話しをいただきました。  それで、今、遺伝子組換え食品の世界的な生産状況と、それから日本の輸入の実態について天笠...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど岩槻参考人から、アメリカのカルタヘナ議定書のみならず、生物多様性についてもこれは条約に参加していないという、そういうお話があって、それは知的所有権との関係だというお話がありましたけれども、私たち非常に気になっているのは、やっぱり今、遺伝子組換え技術というのは、...全文を見る
○岩佐恵美君 加藤参考人の「欧米のGM農作物の規制の現状と課題」というのを読ませていただきました。この中で、先ほどからお話がありますけれども、米国とEUとの関係で、例えば予防原則については米国はない、EUについて言えば目的環境リスク評価の原則等に記載をしている。トレーサビリティー...全文を見る
○岩佐恵美君 私は遺伝子組換え技術については、先ほど申し上げましたように、研究そのもの、あるいは限定的な使用ということについて否定するものではないんですけれども、先ほど天笠参考人が言われたように刃物みたいなもので、もろ刃のやいばという点がある。特に、技術は開発してどんどん使ってい...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月22日第156回国会 参議院 環境委員会 第8号
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○岩佐恵美君 生物多様性の保全について鷲谷参考人は、単に生物の種類数を多く確保するというようなことではない、進化の歴史を共有する生物種及び環境要素から成る調整済みの関係ネットワークとしての動的で均衡の取れたシステム、健全な生態系を維持するために在来の遺伝子、種、生態系を保全し持続...全文を見る
○岩佐恵美君 既に大企業による遺伝子組換え技術の大規模な商業的利用で数々の問題点が指摘をされています。例えば、昭和電工のLトリプトファンの不純物の生成による死亡事件、GMジャガイモを与えたラットの免疫力低下、Btトウモロコシの花粉によるオオカバマダラ、ガの幼虫への影響、Btトウモ...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどから専門家、学識経験者ということが言われているんですけれども、そういう分野の研究というのは非常に遅れている、あるいは人が少ないということで、そういう中で企業の方の研究だけはどんどん進んでいるわけですよね。そういうアンバランスがあると思うんですけれども。  そ...全文を見る
○岩佐恵美君 日本政府の従来の安全性への対応の甘い姿勢、これが大変これまでも大きな問題になってきました。  参考人質疑で天笠参考人が詳しく紹介をされましたけれども、スターリンク問題への農水省や厚生省の対応は全くひどかったということです。スターリンクは、アレルギーを起こすおそれが...全文を見る
○岩佐恵美君 それから、アメリカの穀物の流通の問題なんですけれども、アメリカのトウモロコシや大豆の生産・流通実態を見ると、組換え作物とそれからGM作物、これが区別をされていないわけですね。生産段階で既に非遺伝子組換えとして作付けされたトウモロコシも組換え遺伝子に汚染されているとい...全文を見る
○岩佐恵美君 是非そう期待したいものだと思いますけれども。この法律を審議すればするほど、現状においても非常にずさんな実態であるということが分かって、何か背筋が寒くなる思いがするわけですね。  加藤参考人の資料の中で、アメリカとEUのGM農作物の規制の比較、これが紹介をされており...全文を見る
○岩佐恵美君 EUは、九〇年四月に遺伝子組換え作物の実験栽培と商業栽培を規制する指令を制定しました。ところが、日本では当時環境庁が野外実験に関する法制化の検討を始めたのですけれども、通産省や財界の反対でつぶされてしまったということです。その後、九六年から遺伝子組換え食品の流通が実...全文を見る
○岩佐恵美君 その表示の問題なんですけれども、安全であるから表示しなくていいということには決してならないですよね。そんなことはないので、じゃ、なぜ食品添加物は全面表示になっているのかということになりますよね。安全だといったって表示しているじゃないですか。つまり、消費者が知る権利、...全文を見る
○岩佐恵美君 日本の表示なんですけれども、表示が義務付けられている食品でも、原材料の上位三品目の主原料に使われている場合に限っているんですね。しかも、混入率が五%までは不使用の表示を認めている。五%というのは結構な割合なんですよね。表示方法も、使用、不分別、不使用、表示なし、この...全文を見る
○岩佐恵美君 それは行政の担当者としてのお考えなんでしょうけれども、今私が大臣にそういうことを申し上げた、大臣に伺いたいと思ったのは、さっきの表示の問題と同じなんですけれども、ちゃんと消費者にとって表示をされる、そしてそれはトレースをされていくということが非常に大事だということを...全文を見る
○岩佐恵美君 要するに、情報公開というのは私は安全を担保するとても大事な基本だ、基礎だというふうに思うんですね。そこのところをはっきりさせて議論をしていただきたいし、対応していただきたいと思います。  今度の法律案では、カルタヘナ議定書の的確かつ円滑な実施を図るための担保法です...全文を見る
○岩佐恵美君 遺伝子組換え生物は生態系にとっての新規生物であり、特殊な外来種。鷲谷参考人は、外来種の侵略性は生態的に必然であり、外来種が侵入すれば生態系の不健全化を加速し、生物多様性を脅かす主要な要因になると述べられました。特に、人為的に大量に持ち込んで長期に使用すると突然変異が...全文を見る
○岩佐恵美君 十七日の参考人質疑で、各参考人から生物多様性についての知見はまだ極めて不十分であり、LMOが環境に出た場合の長期の影響の予測は困難であることが一致して強調されました。しかも、生物多様性への影響をきちんと評価できる生態系分野の専門家が極めて少ない、そういう分野には人も...全文を見る
○岩佐恵美君 遺伝子組換え生物は一度環境中に広がってしまえばその影響を取り除くことは極めて難しいと思います。現在の知見で十分解明し切れない将来の影響についてのリスク管理、ここで重要なことは情報の公開とモニタリングによって広く国民的監視が行われることです。これはもう同僚議員から、ず...全文を見る
○岩佐恵美君 今日一日いろいろ議論を伺っていて、なるほどそうか、それなら安心だなという気がもう全然しないんですよね。この法律には賛成なんですけれども、やっぱり不安で不安で仕方がない面がたくさんある。でも、この法律ができたらもう万全だよということで、どんどんどんどん何か申請が出て、...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、遺伝子組換え生物等の使用等の規制による生物の多様性の確保に関する法律案に対する修正の動議を提出いたします。  遺伝子組換え生物の利用は、農業生産分野を始めとして急速に拡大しており、生態系、生物多様性への悪影響を未然に防止することは急務の課題です。特に日本は、...全文を見る
04月23日第156回国会 参議院 本会議 第19号
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○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、食品安全基本法案について質問いたします。  まず、食の安全に関する政府の基本姿勢について伺います。  近年、食品の安全を脅かす事件が相次いで起こっています。一万四千人の集団食中毒事件を引き起こした雪印乳業事件、アメリカの未承認遺伝子組...全文を見る
05月06日第156回国会 参議院 内閣委員会 第6号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美です。  本会議質問に続きまして本委員会で質問させていただきたいと思います。  まず、本会議では、予防原則について大臣は、予防原則の言葉は用いていないが悪影響の未然防止という考え方は適切に位置付けている、そう答えられました。  実際には、と...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、子供への配慮なんですけれども、一日摂取許容量について、大臣は十分な安全率を見込んで設定されているというお答えをされたわけですけれども、現実にはそうなっていないことがありました。  例えば、カステラ、うどん、アイスクリーム、ギョーザの皮などに使用されている食品...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、一般論としてのADIを言っているのではなくて、子供に対して、より慎重に対応すべきであるということを申し上げているんですね。  それで、子供についてちゃんと配慮してADIを決めている、ADIは安全の範囲内で決められているんだからという本会議での答弁があったもの...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっとそのプロピレングリコールだけで終わりたくないのですけれども、これは東京都が、例えばカステラを何グラム、うどんを何グラム、極端な例ですけれども、そういうものを食べ合わせることはあり得るわけですよね、家庭の状況によっては。それで計算をするとADIを超えるというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 何年までかというのをはっきりちょっと示していただきたいと思うんですね。  最近、こうじ酸という天然添加物、これについて有害であるということが明らかになって、天然添加物リストから除外するという方針を決めたと聞いています。安全性が未確認のものというのは有害、だから有害...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、ちょっと聞いていただきたいと思うんですけれども、とにかく安全を確認しますということで、百三十九品目ですね、九五年のその法改正のときに、食品衛生法の改正のときに危ないと思われるもの百三十九をリストアップして、それは五年以内ぐらいにやりましょうということだったんで...全文を見る
○岩佐恵美君 だから国際的な基準に沿って決めていく、それで本当にいいんでしょうかというのが一つ問題があるわけですよね。  それから、ポジティブリスト制にするというのは、これは私どももそうした方がいいという主張でしたからそれは良かったというふうに思っているんですけれども、じゃポジ...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、今答弁がありましたけれども、私は、そのポジティブリスト制にして、そして、じゃ基準をどこに持っていくのかということについて、日本の食生活を基準にすべきだと思うんですね。外国の基準に合わせて緩いものを決めていってほしくない。それはもう国民のみんなの願いなわけですよ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わりますけれども、済みません、終わりますけれども、遺伝子組換え食品だけではなくて、要するに消費者の知る権利としての表示制度の在り方、そのこともしっかりと見ていってほしいということを要望しておきたいと思います。
05月08日第156回国会 参議院 環境委員会 第10号
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○岩佐恵美君 まず、PCBの処理の問題について質問をしたいと思います。  PCBは、国として一九七二年に製造、使用の禁止をしているわけですけれども、その後三十年の間に使用済みのPCB機器の紛失が大きな問題になって、二〇〇一年にPCBの処理法が制定をされました。その審議の際に、P...全文を見る
○岩佐恵美君 PCBの国内使用量、五万四千トンの七割近くは電気機器用です。特に高圧トランス、高圧コンデンサーが大部分を占めますが、PCB処理法に基づくその報告の集計では、二〇〇一年七月の十五日現在で、高圧トランス・コンデンサーは、保管が二十三万七千台、使用中が三万二千台で、合計二...全文を見る
○岩佐恵美君 数字のとらえ方の問題なんですけれども、結局約十二万台ですね。つまり、その使用していた高圧トランス・コンデンサーは約三十九万台あったと、そして確認されたものが二十七万台ですから、そうすると十二万台はどうなっているか分からないということなわけですね。確かに、分からないも...全文を見る
○岩佐恵美君 今申し上げましたように、十二万台行方不明になっているという実態で、PCB換算でいえば九千トンがどこか分からないわけですから、これは非常に量としても無視できない実態にあるんで、やっています、四千台増えましたと言うけれども、十二万台のうちの四千台というのは非常に量として...全文を見る
○岩佐恵美君 兵庫県の調査では、PCBを含むシーリング材が使用された時期に建設された八十の県有施設のうち六施設からPCBを含むシーリング材が見付かったということです。PCBの含有率は最高で一九・一%、ですからかなり高率です、高い率ですね。兵庫県以外でも使用されている可能性があると...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、ちょっと気になりますのがシーリング材を使った建設材を解体をするときの問題です。ビルの解体時に知らないで処分をしたりとか、あるいは新たな、知らないで処理してどこか放置したり、あるいは適切でない不適切な処理をしたりということになると、新たなPCB汚染を招く危険が...全文を見る
○岩佐恵美君 PCB廃棄物の保管についてはPCB処理法で報告が義務付けられているんですけれども、判明していない用途に使われているもの、これについては報告をされていないのです。  私、兵庫県のPCB使用シーリング材の件を、これは新聞報道で読ませていただいて非常に驚いたのは、シーリ...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、大臣、特殊会社の問題で私が非常に引っ掛かっているというか問題だと思っているのは、PCB処理というのは本来PCBの製造事業者やPCBの使用機器の製造事業者、あるいは使用事業者の責任で行うべきものだと思うんですね。それを国の一〇〇%出資会社が処理をするということ...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどの議論の中で、環境省として、民間でできるものは民間でやるというのがそういう流れなんだと。PCB処理について経営的に成り立つということなんでしょうかね。そういうふうに考えて、だけれども、一方、国の関与が必要だということでそういう特殊会社に処理をしてもらうというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 私が申し上げているのは、結局、最初の第一期計画、北九州の場合、毎日五百キロなわけですよね、〇・五トンになるわけですけれども、これじゃ結局、何というか、採算が取れないのではないかと、そういうことで、日産、十七県から集めて六トンぐらいになるんでしょうか、とにかく膨大な量...全文を見る
○岩佐恵美君 そうはいっても、特殊会社というのは全額国の出資ですよね。施設整備費の約半分が国庫補助、残りの借入金も政府保証、処理対象は決まっているから競争原理も働かない、そういう構図になっているんですよね。  PCB処理法の審議の際の参考人質疑で、立川参考人は、コスト的には化学...全文を見る
○岩佐恵美君 北九州で採用する脱塩処理でどんな廃棄物がどのぐらい出るんでしょうか。
○岩佐恵美君 私、現地に行って本当に説明を伺って驚いたんですけれども、今答弁があったように、五百キロのPCBを処理するのに油四千七百五十キロ使う、分解用薬剤二千三百五十キロ使う、処理後に処理済みの油五千四百二十キロ、固形物の残渣が二千七百四十キロ出るということです。固形残渣はビフ...全文を見る
○岩佐恵美君 残渣については新日鉄八幡製鉄所の中にある関連会社光和精鉱が処理をするということになっているわけですね。それは新日鉄の遊休地に新日鉄が主体の企業体が施設を建設をする、そして新日鉄などが保管しているPCBを新日鉄を主体とする企業体が処理をし、残渣も新日鉄の関連会社が処理...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで伺いたいんですが、PCBの処理基金は一体幾らになっているんでしょうか。そのうち、民間の出捐金というのは幾らなんでしょうか。
○岩佐恵美君 この四億八千万円というのは、電気絶縁協会が自ら処理をするということで、積み立てていた資金を使わないで済んだのでそれをそのまま処理基金に出したということなんですね。  だから、これでは製造事業者の責任を果たしたと言えないと思うんです。国とか地方自治体は随分出している...全文を見る
○岩佐恵美君 PCB処理基金は、中小業者の過重な処理費用負担を軽減して処理を円滑に進めるためのものです。二〇〇一年四月三日の衆議院の環境委員会の附帯決議では、この部分について、PCB廃棄物の処理を促進するため、その処理費用について助成を行うためのPCB廃棄物処理基金の設置、運営に...全文を見る
○岩佐恵美君 私、午前中の質疑から午後の質疑に掛けて伺っていて、やっぱり特殊会社の設立というのは、PCB処理に関していえばこれはもう本来からいえばPPPの原則でちゃんと企業者に、企業にやらせるというのが筋だと思うんですね。それを特殊会社が肩代わりするということであると、結局、環境...全文を見る
○岩佐恵美君 時間ですので終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人環境再生保全機構法案及び日本環境安全事業株式会社法案に対する反対の討論を行います。  まず、環境再生保全機構法案の問題です。  本法案により、公害健康被害者への補償や予防事業が新機構に移されますが、公害被害者の救済や公害予...全文を見る
05月12日第156回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
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○岩佐恵美君 私は、日本の円借款で行われたインドネシアのコタパンジャン・ダム水力発電事業について質問いたします。  この事業は、スマトラ島中部の西スマトラ州とリアウ州にかかるカンパル川に、高さ五十八メーター、幅二百五十七・五メーターの多目的ダムを建設して、百十四メガワットの発電...全文を見る
○岩佐恵美君 ダムの発電量は計画の九割との報告をインドネシア国営電力公社、PLNから受けているということですが、現地を調査した民間団体によりますと、乾期は水不足で余り発電できていないという指摘がされています。また、一度水没した村が水位の低下で再び現れて、移転した住民がそこに戻って...全文を見る
○岩佐恵美君 評価項目。
○岩佐恵美君 この評価ミッションにはJBICの職員のほかにインドネシアの国家開発庁の職員二名、電力公社、PLN職員三名などが加わったということです。PLN職員の一人はコタパンジャン・プロジェクトの技師長として総指揮を執った人だということですが、このような構成で私は客観的な事業評価...全文を見る
○岩佐恵美君 コタパンジャン・ダム事業は、ずさんなダム建設の問題と同時に、現地住民犠牲という点でも重大な問題があります。  昨年の九月と今年三月に、合わせて移転対象住民一万六千九百五十四人の半数に上る八千三百九十六人が、日本政府とJICA、JBIC、東電設計を相手取って裁判を起...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、今度のこういう訴訟が起きているというのは本当に重大なことだと思いますし、その点、外務省の反省が足りないというふうに思っています。それは今後の対応に掛かってくると思うんですが、ちょっと事実関係について幾つか伺いたいと思います。  九一年の事業の採択に当たって、...全文を見る
○岩佐恵美君 幾らですか。
○岩佐恵美君 また、現地を見た人の報告によりますと、移転地に造られた井戸にOECF援助資金で造られたという表示があったということです。これはどういう援助資金から幾ら使われたんですか。
○岩佐恵美君 事業に伴う住民の移転補償などは円借款の対象ではないということだったはずですね。しかも、円借款で造られた井戸がずさんな工事で、とても飲めない水で利用されていないということです。  今、井戸の問題とかいろいろ指摘しましたけれども、コタパンジャン事業の住民移転対策に使わ...全文を見る
○岩佐恵美君 エンジニアリング・サービスをしただけでダム事業が始まってしまうと、もう本体の植林についてはいいのかということのようですけれども、結局、世論対策として森林造成もやりますよという宣伝をするためにそういう調査をしようということで宣伝をしたということだと思うんですね。セクタ...全文を見る
○岩佐恵美君 JBICは現地住民が日本で裁判を起こそうとしている事業に対して、二〇〇一年、専門家を派遣して、現地政府と住民との間を取り持ってゴム園の修復あるいは上水道施設の設置などの行動計画をまとめています。この専門家の派遣、これはどこに委託をしたのでしょうか。
○岩佐恵美君 日本工営はムネオハウスの工事で入札を不調に終わらせて、鈴木氏の後援会長の建設会社との随意契約に持ち込んだ偽計業務妨害罪で社員が有罪判決を受けたところです。外務省の海外支援事業に食い込んでいる利権企業です。そういうところに事業の失敗の後処理を委託する、私はそういうとこ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
05月14日第156回国会 参議院 内閣委員会、厚生労働委員会、農林水産委員会連合審査会 第1号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  最初に、厚生大臣、日程の御都合があるということですので、まとめて厚労省関係、お伺いをしたいと思います。あとは、残りは事務方の方にお願いしたいと思います。  まず、輸入食品が六割という状況の下で、輸入食品検査体制が大変大事でご...全文を見る
○岩佐恵美君 国内体制の問題についてはいかがでしょうか。
○岩佐恵美君 それから、これも何度も大臣に伺っているんですが、縦割り、表示の問題です。  賞味期限などの期日表示、原産国や原産地表示、添加物の表示など、縦割りの結果生じている問題がたくさんあります。大臣は、去年の三月の予算委員会でこのやり取りを私させていただいたときに、厚労省と...全文を見る
○岩佐恵美君 賞味期限に統一したということで私は事は解決しないのではないかというふうに思っています。これまで表示期限の書換え問題が何回も発覚して、その都度、書き換えても賞味期限以内だから問題はないという説明が行われる。それで消費者は非常に不信感を持つ。  そして、賞味期限という...全文を見る
○岩佐恵美君 いつ作られたかというのは、もう消費者は非常に知りたいわけですよね、それが事実なわけですから。いつまでもつかというのは、それは製造者のいろんな都合、その中に含まれている添加物だとかそういうものにもよるんでしょうけれども、とにかくそういうものなのですね。  それで、こ...全文を見る
○岩佐恵美君 ダイオキシンの対策法では、食品への蓄積状況を勘案して必要な対策を検討することになっています。既に、PCBや水銀については暫定的規制値が決められているわけですけれども、私はダイオキシン類についても食品への残留規制値を決めるべきだと思いますけれども、その点、大臣、いかが...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと事前にやり取りをしたときに、ダイオキシンの規制については大体一日耐容摂取量一から四でしたけれども、日本は四になっているわけですね。でも、できるだけ早く一にしようという、そういうことなわけで、四はクリアできているけれども、一はクリアできないケースがある。それか...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、大阪市の環境科学研究所の調査で、紙コップ、ティーバッグなど、紙製の食品包装器から環境ホルモン、ビスフェノールAが検出されたということです。再生紙の製品一グラムから百九十から二万六千ナノグラム、バージンパルプ製品からも三十四から三百六十ナノグラム検出されたという...全文を見る
○岩佐恵美君 食品の容器について、プラスチックや金属や陶器やなんかについては基準があるのに、紙についてないというところに私、大きな問題があると思うんですね。だから、ビスフェノールAだけじゃなくて、その他の問題もひっくるめて、ちゃんと紙製品、紙容器についてそういう基準を作るというの...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、結構です。ありがとうございます。  それでは次に、公正取引委員会に伺いたいと思います。  やはり昨年三月の予算委員会で、当時の根來公正取引委員長が、いろいろ食品の表示の問題についてやり取りをしたときに、我々も抜かったかなという、そういう反省の発言がありまし...全文を見る
○岩佐恵美君 二〇〇一年度一件、二〇〇〇年度もやっぱり一件しかなかったわけですね。そういう点では大変前進をしたというふうに思っています。  今説明があった沖縄県のシークワーサー一〇〇%表示の飲料の問題ですけれども、実はそのシークワーサーは健康にいいということで大変人気が高いんで...全文を見る
○岩佐恵美君 そうだと思うんですね、なかなか分析では出てこないだろうと思うんですが。  フィリピン産のカラマンシーは、健康に良いとされるシークワーサーに含まれている機能性成分のノビレチンの含有量がずっと少ないということですけれども、大体原料価格でどのぐらいの差があるんでしょうか...全文を見る
○岩佐恵美君 安い輸入食品で国内のものと同じものだ、一〇〇%だと売られた消費者はだまされたわけで、これはもう本当たまったものじゃないと思うんですね。  最近、またハチみつの消費量が伸びているようですけれども、二〇〇一年の消費量は約四万二千八百三十九トン、そのうち国産が二千六百八...全文を見る
○岩佐恵美君 私、規約を見させていただいて、すごいなと思ったのは、注目したのは、原料ハチみつの使用状況を記した台帳の整備を義務付けたんですね。国産ハチみつというのは、二千七百トンしかないわけですね。もう圧倒的に輸入が多い。安い外国産を国産と偽って売るということはあってはならないこ...全文を見る
○岩佐恵美君 虚偽表示に対する公正取引委員会の対応は、業界の姿勢を正し食品表示の適正化を進めていく上で私は重要な役割を果たしていると思います。大変歴史も古いわけですね。一層の努力が期待をされると思いますが、公正取引委員会の決意を伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 昨年初めの雪印食品が輸入牛肉を国産と偽っていたことが発覚して以来、悪質な偽装表示が後を絶ちません。  最近でいえば、JA福岡の偽装八女茶、実際は三割しか入っていないのに一番茶をたっぷりブレンドなどという表示だとか、あるいはお米でいえば新潟県魚沼産のササニシキなど、...全文を見る
○岩佐恵美君 厚労省に伺いますけれども、アトピーの患者の実態調査を行っていますけれども、概要を簡単に説明していただけますか。
○岩佐恵美君 先回りして言い訳の説明があったわけですけれども、九二年度の調査と一番新しい調査を比べると十年間で有症率は二倍近く増加をしているんですね。厚労省の患者調査でも九〇年の二十三万七千人が九九年には三十九万九千人と、九年間で一・七倍に増えているんですね。  東京都のアレル...全文を見る
○岩佐恵美君 今、説明があったように、五品目は表示が義務化されたけれども十九品目は任意と。それ以外にも、例えば米でアレルギー反応を起こすという方も結構いらっしゃると聞いています。特に深刻なのはアナフィラキシーショックですね。ごく微量のアレルゲンでも呼吸困難、血圧低下、意識喪失など...全文を見る
○岩佐恵美君 前回も質問しましたし、先ほども議論があったところですけれども、日本はアメリカで作られた遺伝子組換え作物の最大の輸入国なわけですね。輸入トウモロコシの八七・六%、輸入大豆の七五・五%がアメリカからの輸入に頼っています。つまり、日本で流通しているトウモロコシの三割、大豆...全文を見る
○岩佐恵美君 水産庁が使用を禁止している劇薬であるホルマリンを養殖フグに使用していたということから、長崎県を始め、香川、大分県が業者を摘発したということですが、概要を簡単に御説明いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 この問題については以前から分かっていたけれども、法律が不十分だった、今、法改正を準備されていることから分かるように不十分だと、なかなか摘発できなかったということですけれども、非常に事態が深刻だということから、ホルマリンの販売ルートから養殖業者を割り出して摘発をしたわ...全文を見る
○岩佐恵美君 そうでないから、大臣、従来型の何か答弁されているんですけれども、そうでないから、輸入の水際でちゃんとチェックされないでしょうと、それから市場にはそうでないものがどんどん出回っているでしょうと。だから法律が必要なわけだし、手だてが必要なんですよね。そこのところ全然反省...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
05月26日第156回国会 参議院 行政監視委員会 第5号
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○岩佐恵美君 容器包装リサイクル法の政策評価について伺いたいと思います。  まず、総務省が実施をした政策評価では、先ほどから出ておりますように、容器包装廃棄物の排出量及び排出率が減少した、再生資源化量及びリサイクル率が増加をした、だから一定の効果を上げている、そう評価をしていま...全文を見る
○岩佐恵美君 確かに、ごみ量は全体としては減っているんですね。でも、この中身をよく見ると、減っているのは瓶と缶の容器で、ペットボトルの容器はこれは増えているし、紙パックの容器も増えているわけです。  ガラス瓶とか缶がなぜ減ったのかというのを見てみると、飲料容器が、もう私たちも身...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、ちょっとこれ見ていただきたいんですけれども。(図表掲示)このダイダイ色のところがごみ量です、ペットボトルの。それで、灰色のところが生産量になっているんですね。  九六年からちょっと見てみると、生産量がどおっと増えています。二・三倍になっています。この赤い線...全文を見る
○岩佐恵美君 今、大臣が指摘をされた特定事業者が負担するリサイクル費用額の推移で見てみると、平成十五年度はもう五百三十九億円、かなりの額になりますね。今も三百五十二億。だから、確かに何にもやってないわけじゃなくて、負担をしている。負担をしているならば、今みたいな事態が起こらないは...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどから出ているガラス瓶の、いわゆるリターナブル瓶のことについて伺いたいと思います。  総務省は、リターナブル瓶が減っている原因の一つに、リターナブル瓶については、その回収等に要する費用の面からコストが割高で、事業者がリターナブル容器の使用をちゅうちょしている面...全文を見る
○岩佐恵美君 今の御答弁というのは環境委員会でさんざん私も伺いました。九割については、これは九割じゃなくて、もっとその割合、八割に下げるとか、そうしなければインセンティブ働かないという指摘も今出ているようですけれども、そのほか固定資産税の軽減だとかなんとか、そういうものがあれば、...全文を見る
05月28日第156回国会 参議院 武力攻撃事態への対処に関する特別委員会 第8号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美です。  今、有事法案に対する地方自治体の不安、そして批判が広がっています。地方議会での反対、慎重を求める意見書が六百三十八自治体、全自治体の二割になります。周辺事態法の際の二百七十九自治体の二倍を超えています。  五月十五日付け朝日新聞、ご...全文を見る
○岩佐恵美君 この八割の知事さんが、確かに法整備には賛成だということのようですけれども、ただ、その方々が説明が不十分だと言っている。あるいは、国立市長の先ほどの紹介しました憤りというのもあるわけですね。  このやり取りを、この委員会でのやり取りを伺っていてもかなり、それは後でと...全文を見る
○岩佐恵美君 米軍、自衛隊への協力内容の輪郭すら明らかにされないままにこの法律で自治体、国民に協力義務だけが押し付けられる、これはもう自治体、国民が強い懸念を抱くのは当然ですよね。  周辺事態法では、地方公共団体や民間の協力について政府の解説の中で一定の内容、項目が示されていま...全文を見る
○岩佐恵美君 こういう大事な問題を今後検討する、先送りというのは全く無責任だと思うんですね。  今回の法案で自治体などに米軍、自衛隊への支援措置が義務付けられる、そういう枠組みが作られるわけですね。ところが、その内容も項目も輪郭すらも示されない。だから、ほとんどの知事が説明不十...全文を見る
○岩佐恵美君 委員長にちょっとお願いをしたいんですが、地方自治体や国民の不安にこたえない、こういう政府の無責任な態度では、私は何度やり取りしても、この参議院の特別委員会としてちゃんと責任が持てる審議にならないと思うんですね。衆議院では委員会の求めに応じて国民保護法制の輪郭が出され...全文を見る
○岩佐恵美君 今回のその自衛隊法の改正案ですね、新たな自衛隊支援措置が組み込まれています。現行自衛隊法では、防衛出動が命令された段階において、防衛庁長官の要請に基づいて都道府県知事は、病院などの施設の管理、土地、家屋、物資の使用、物資の保管命令、収用、医療、土木建築、輸送業者への...全文を見る
○岩佐恵美君 自衛隊の施設で作れないものはあるんでしょうか。
○岩佐恵美君 防御施設を構築するために使用する土地、これはどういう土地が対象になるのでしょうか。国内でこの規定で使用できない土地があるのでしょうか。
○岩佐恵美君 家屋がある土地は使用しないんじゃないんですか。家屋がある土地。
○岩佐恵美君 つまり、家屋がある土地以外ですね。田畑であれ、あるいは民間の営業用地であれ、あるいは自然環境保全地域であれ、どこでも例外なくすべての土地を一方的に使用できるということになります。  次に、土地のその使用の手続についてなんですが、法案によると、予測事態における土地の...全文を見る
○岩佐恵美君 そうすると、自衛隊法の改正案百三条の二では、なぜ武力攻撃も受けていない予測段階で土地収用法の手続を経ないで一片の公用令書だけで自衛隊の陣地構築のための土地使用ができるということにしたのでしょうか。
○岩佐恵美君 つまり、武力攻撃がもう迫っているということなんだと言われるんですけれども、しかしあくまでも武力攻撃が予測される事態なわけですよね。  その予測事態とは何かというと、政府の統一見解では、その時点における国際情勢や相手国の動向、我が国への武力攻撃の意図が推測されること...全文を見る
○岩佐恵美君 予測事態について大いに議論がされ、まあいろいろなことが言われているわけですけれども、その予測事態の段階で強制的な土地使用ができるということは紛れもない事実でありまして、正に土地収用法体系に風穴を空けると、憲法に保障された国民の財産権を私は侵害するものだと思います。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 予測事態といっても、今の長官の御答弁のように、一体どういう期間なのかというのは分からないわけですよね。だって、武力攻撃があってから急にどんどん造る、その施設を造ったって間に合わないわけですから、かなりその予測、前から予測しなきゃいけない。その予測を一体どういうふうに...全文を見る
○岩佐恵美君 長官はそういうお立場であれこれ言われるわけですけれども、結局、予測事態と政府が判断すれば一片の公用令書だけで、相当の期間、日本じゅうどこの土地でも陣地のために使える、あるいは自衛隊の施設は何でも造れるということになるわけですね。そういう意味で、私はこれは国民にとって...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、一片の公用令書だけでという前に、だからさっきから予測事態はどういうふうに判断するんですかということを言っているわけですよ。それで、予測事態というのは武力攻撃が起こってからじゃ間に合わないんでしょう。そのかなり前から準備をしなきゃいけないんじゃないですか。そうす...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、ちょっと伺いますが、今回新設された百三条の二ですね。これは予測事態での土地使用について規定したものですけれども、現行の自衛隊法百三条には防衛出動命令時の家屋の使用、病院等の施設管理、物資の保管、収用、医療関係者などの従事命令についても規定をしています。これら...全文を見る
○岩佐恵美君 今後の対処法制の検討の中でも土地の使用以外は、今ずっと挙げましたけれども、家屋の使用、病院等の施設管理だとか、物資の保管、収用だとか、そういうものは絶対検討対象としないと断言されるのでしょうか。
○岩佐恵美君 結局、今日、私は自治体とこの有事法制の関係ということで伺ってきたわけですけれども、あるいは国民の権利ということにもなると思いますけれども、今回の有事法案では、日本じゅうどこでもとにかく予測の段階から自衛隊、一片の公用令書とさっきから言っていますけれども、予測の段階か...全文を見る
○岩佐恵美君 さっきから言っているように、予測事態というのは政府の推測に基づく判断による、そういうものですよね。それは議論の中ではいろいろと、じゃ、日本政府にそんな予測の事態の推測はできるのかと、結局はアメリカに言われるんじゃないかなんという話もあるわけですけれども、いずれにして...全文を見る
06月03日第156回国会 参議院 環境委員会 第12号
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○岩佐恵美君 今回の廃棄物処理法改正と特定産業廃棄物特別措置法は、産業廃棄物の不法投棄対策が大きな柱となっていると思います。  環境省の調べでは、不法投棄は全体として六百六十九件、うち投棄量が判明しているのが五百三十六件、千三百三十四万二千六百九十四トンとなっているとのことです...全文を見る
○岩佐恵美君 とにかく早くやるということが大事ですね。  不法投棄対策にとって欠かせないのは、排出事業者にきちんと最終的な処理までの責任を持たせることと末端の不法投棄を厳しく取り締まることです。  九七年の廃掃法の改正で、先ほどからお話がありましたけれども、排出事業者の責任を...全文を見る
○岩佐恵美君 基金の支援の対象となる九八年六月以降の不法投棄の量はどのくらいでしょうか。
○岩佐恵美君 九八年六月以降ですけれども。
○岩佐恵美君 その百六十四万トンの原状回復に要する費用はどのくらいと見ていますか。
○岩佐恵美君 今回の法改正で、九八年六月以前の不法投棄一千百万トンについて、環境省はかなり、その三割が都道府県の原状回復事業となるというふうに見て、総事業費九百億から一千億円程度と見込んでいるということです。  今お話しにあった九八年六月以降のものについては、比較的新しいですか...全文を見る
○岩佐恵美君 そこのところは原因者負担ということで、排出者負担というのは貫いていくということなんですけれども、今、大臣が言われたみたいに、今のところ基金で間に合っていますと言うんですけれども、要するに今までは摘発量というか、そういうものが少ないわけですよね。だから間に合っているん...全文を見る
○岩佐恵美君 基金についても、そういうことで考えるということですね。
○岩佐恵美君 次に、実際に不法投棄を行っている者に対する対応について伺いたいと思います。  今回の改正で、特に悪質な産廃処理業者については、許可の取消しを都道府県に義務付け、欠格要件を強化しました。しかし、二〇〇一年度の不法投棄で見ると、許可処理業者によるものは、件数で六%、投...全文を見る
○岩佐恵美君 青森、岩手の件について、国の指導の問題としてちょっと伺いたいと思います。  青森県が九六年六月に三栄化学に立入調査を拒否されてから十分な調査を行わなかったということにつきまして、青森県の検証委員会報告書は、法の適正な執行である立入検査を極めて形式的な理屈を盾にして...全文を見る
○岩佐恵美君 積極的に、措置命令を合理的な根拠なくちゅうちょすることがあってはならないということで、積極的にやれということですので、その点は都道府県にきちっと徹底していく必要があると思います。  不法投棄は、端緒を発見したときから厳しい対応をすることが重要です。  青森県では...全文を見る
○岩佐恵美君 私が非常に怒っているのは、私も同じような経験をしたからなんですよね。厚生省がそういう点でもう本当に優柔不断な判断をしている、そういう間に被害がどんどん広がっていっているという、そういう思いをしているから、この岩手県の報告を読んだときに本当に共感したんですよね。思いを...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の廃掃法の改正で、許可の欠格要件に該当するに至ったとき及び廃掃法の規定や命令に違反し、情状が特に重いときなど、特に悪質な業者については許可処分の取消しを義務付けました。しかし、どういう場合か具体的ではないと。その点について青森県の検討委員会は、更新を許可しない要...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、ちょっと伺いますが、昨年五月、福岡県筑紫野市にある株式会社産興の産廃処分場の問題を取り上げました。  一九八八年に設置許可された安定型処分場で、その後拡張されて現在九ヘクタール、処理能力は百三十七万五千四百三十立米で、既に八十万立米埋め立てられています。そ...全文を見る
○岩佐恵美君 この処分場については、大量のマンガンが浸出していると住民は指摘をしていますし、それからこの処分場は山神水道企業団が住民の皆さんに水を供給している、そういう水がめの上にあるんですね。この事業団がウランの流出を検出している。ところが、県は花崗岩に含まれている自然由来のも...全文を見る
○岩佐恵美君 住民だけではなくて国会議員、国民に信託されたそういう国会議員に対してまでそういう態度を取ったというのは本当、驚くべきことで、きちっとしていっていただきたい。  時間がなくなりましたので、ちょっといろいろまだ聞きたいことが落ちていますが、次に譲りたいと思います。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
06月04日第156回国会 参議院 環境委員会 第13号
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○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美です。  本日は、参考人の皆様には大変お忙しい中御出席をいただき、また貴重な御意見ありがとうございました。  最初に、庄子参考人がお触れになりました基金の問題についてちょっと伺いたいと思います。  昨日、この委員会で質疑がありまして、私この...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、大橋参考人にちょっと伺いたいんですけれども、先ほどいわゆる不法投棄の問題について調査が不十分ではないかという質問に対してそうだということでしたけれども、私も昨日取り上げたんですが、千葉県でいうと、環境省の調査では三百二十万トンなんですけれども、石渡さんの言わ...全文を見る
○岩佐恵美君 細田参考人の書いた論文をちょっと読ませていただいて感じたんですが、不法投棄のところの場所で、驚くべきことは不法投棄を行った業者に委託した企業の中には日本のそうそうたる大企業が含まれているということだとお書きになっておられます。  今の基金の問題と併せて、こういう、...全文を見る
○岩佐恵美君 この岩手県の検証委員会に北村先生はお出になっている、参考人はお出になっているということで、私読ませていただいて、大変よく調べられて御苦労されたということと、それからとても、何というか、今後私たちが考える上で貴重な報告書だと思っているんですが、その中で、国の問題点につ...全文を見る
○岩佐恵美君 これは私がこだわっている問題なんですが、先ほど話題になったペットボトルのことです。(図表掲示)  このグレーのグラフが生産量です。それから真ん中の、それから真ん中の低いのが資源化量です。そしてダイダイ色で目立つようにしているのが、これが廃棄量です。つまり、ごみにな...全文を見る
○岩佐恵美君 これを機会に少し具体的な話合いをさせていただければというふうに思います。  今日はどうもありがとうございました。  終わります。
06月10日第156回国会 参議院 環境委員会 第14号
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○岩佐恵美君 私、前回の質疑でちょっと残してしまった問題で、不法投棄の現場の問題、幾つかお伺いをしたいと思います。  最初に、滋賀県の志賀町和邇中の不法投棄の問題です。  ここは元々の地面よりも四十メーターも高い巨大なごみの山ができていて、一部割れ目からガスが吹き出していまし...全文を見る
○岩佐恵美君 私が現地に行ったときにガスが吹き出していたんですね。そこの不法投棄は元々は土だという、残土の処理場なんだと。もう県は言い張るんですね、ほとんどが残土だから大丈夫なんだと。残土でなぜガスが出るのか、これは本当に不可解なことですね。    〔委員長退席、理事小川勝也君...全文を見る
○岩佐恵美君 砒素とかカドミウムも出ているわけですから、基準値以内だから大丈夫だなんというふうに言っているようですけれども、きちっと対応していってほしいというふうに思います。  次に、山梨県が産廃処分場の建設を予定している明野村浅尾地区の問題について伺いたいと思います。  現...全文を見る
○岩佐恵美君 四日の参考人質疑で大橋参考人は、不法投棄だけではなくて、許可済みの処分場でも浸出水による汚染など問題がある場合が少なくないと指摘をされました。基準を守っていても、安定型処分場では五%以内なら安定、五品目以外の埋立てが認められている。あるいは、管理型処分場でも遮水シー...全文を見る
○岩佐恵美君 ごみを元から減らすために、先ほどから議論されております拡大生産者責任が欠かせません。その点について、四日の参考人質疑で、日本経団連の庄子参考人を始め四人の参考人すべての皆さんから生産者の役割、責任の重要性が強調されました。  中環審の意見具申では、拡大生産者責任の...全文を見る
○岩佐恵美君 それから、家電リサイクル法ですけれども、この対象品目は今四品目しかありません。あとは全部自治体回収となって、多くは破砕処理をして処分場に埋め立てられています。それがその処分場からの重金属浸出の主要な原因の一つだと言われています。  日本工業大学の佐藤茂夫助教授の調...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、家電リサイクル法の対象拡大だけではなくて、やっぱり作ったものに最終まで責任を負うというのが、これはもう社会のルールなんですよね。だから、法施行後余りたっていないのでということで、そういう甘い姿勢ではもう本当にごみだらけになっちゃいますよね、日本は。そして、有害...全文を見る
○岩佐恵美君 要するに、ペットボトルの再商品化製品の、この間、庄子参考人は背広とネクタイはペットボトルからできていますと言われましたけれども、こういう需要というのは限られているわけですね。しかも、再資源化の過程で相当なエネルギーを消費をします。お金も掛かります。さらに、ペットボト...全文を見る
○岩佐恵美君 事業者の負担が増えたということを環境省、しきりに強調されるんですよね。大臣、今多分五百億ぐらいになると思うんですよね、今の数字が、そういう予測は出ているんですけれども。もしそうだとするならば、このダイダイ色の線が、ごみ量が元々下回るということがあるんでしょうか。そう...全文を見る
○岩佐恵美君 あっ、ごめんなさい、総務省に今聞いたんです。
○岩佐恵美君 今、総務省から答弁があったとおりなんですね。要するに、環境省、基礎データを持っていない。だから、政策的な対応なんかできっこないんですよ。私は、環境省として政策的対応ができるように、こういうデータを体系的、系統的に把握をして分析をしてちゃんと対応してください、それはも...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと今日は時間がなくなってしまって、せっかく財務省に来ていただいていますので、リターナブル瓶の問題について伺いたいと思います。  今、業界としては、七百二十それから三百ミリリットル、リターナブルで回していきたいということなんですが、お酒の小売店がどんどんつぶれ...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょうど時間ですので、終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表し、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案に対して修正の動議を提出いたします。  本法案は、廃棄物の疑いのある物の立入検査、不法投棄未遂行為の処罰、国の調査権限の創設、悪質な処理業者への対応の厳格化など、不法投棄の未然防止策を...全文を見る
06月12日第156回国会 参議院 環境委員会 第15号
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○岩佐恵美君 種の保存法では、国際希少野生動植物の個体や器官、加工品等の商業目的の取引を禁止をしています。したがって、その厳格な運用、これは日本の国際的な責務であります。  国の指定機関として登録事務を行ってきた財団法人自然環境研究センターによりますと、これまでの登録実績では、...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほども申し上げましたように、象牙が今問題なんですね。輸入が現在認められていない。ですから、取扱業者が以前から所有していたものはすべて業の届出の際に届け出たことになっている。したがって、現在新たに登録されるというものについては、これまで売る予定がなかったので登録して...全文を見る
○岩佐恵美君 古い新聞紙を持ってきて包めば、それでも第三者が証明すればそれでいいということになるわけですね。反証をつかめない限り登録を認めるというのが実態なわけです。その際に、現地調査も行わない、事実上相手がこうでございますと言えばもうそれで受けざるを得ないというのが今の実態だと...全文を見る
○岩佐恵美君 私が言っているのは、取引譲渡業者が調査依頼をする、客観的な何か調査を依頼をする、それを受ける会社、そういうところについてはどうなんですかと、そういうところの関係者が入っているというようなことについてはどうなんですかということを伺っているんですね。この問題については、...全文を見る
○岩佐恵美君 何回聞いてもグレーなんですね。分からないんですよ。だから、そういう審査が甘くなるような、そういう客観的な状況を作り出すということがないようにしっかりやっていかなきゃいけないと思うんですね。  ワシントン条約で禁止されている野生動植物の商業取引を例外的に認めるような...全文を見る
○岩佐恵美君 種の保存法は、鳥獣保護法改正の審議でもその抜本改正が求められてきたわけですけれども、希少野生動植物の絶滅を防止するという点では極めて不十分なんですね。それは午前中の審議でも浮き彫りになったところです。  二〇〇二年四月十八日の参議院の環境委員会附帯決議でも、生物多...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省のレッドデータブックには、絶滅のおそれがある種として動物六百六十九種、植物千九百九十四種が記載されています。しかし、そのうち、種の保存法で国内希少野生動植物に指定されているのはわずか五十七種。全体の二%にしかすぎません。生息地等保護区は、植物二種、動物四種で合...全文を見る
○岩佐恵美君 メダカやキキョウなど、日本じゅうに普通にいた生物までが急激に絶滅のおそれに追い込まれています。こういう状況になってからでは遅いんですね。  生物多様性国家戦略では予防的措置が、対応が必要と明記をしているわけですけれども、いわゆる予防原則の立場に立って、絶滅のおそれ...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと時間がなくなってきましたので早口になると思いますが、それと、質問ちょっと併せて伺いたいと思います。  レッドデータブックに記載された希少野生動植物のほとんどは絶滅のおそれがあると指摘をされるだけで、種の保存法にも指定されないで絶滅するに任せている、こういう...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。済みません。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  生物多様性の確保は、人間生存の基盤であり、世代を超えた安全性、効率性の基盤です。種の保存法は、そのための法体系の中核をなすものです...全文を見る
06月30日第156回国会 参議院 行政監視委員会 第7号
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○岩佐恵美君 私は、森林の保全・管理等に関する行政評価・監視に関連して伺いたいと思います。  まず、森林の機能についてですけれども、まず私の理解では生産の場であると。それから、人々の安らぎの場であると。あるいは、豊かな川や海をはぐくむ機能がある、あるいは洪水を防ぐ、水を供給する...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど農水大臣が言われた森林の多面的機能の評価額ですけれども、これは七十兆円になるという、年間七十兆円に相当するという試算が出ているわけですけれども。  そこで、財務省にお伺いをしたいのですけれども、財務省はそういう森林の機能を考えて、そして森林・林業に対する予算...全文を見る
○岩佐恵美君 森林の七割近くが民有林です。しかも、十ヘクタール未満の小規模な森林所有者が八八%と、ほとんどを占めています。近年、木材価格の低迷などで林業経営が大変困難であります。特に民有林の手入れがされないという状況があって、荒れている山林が増えています。その根本的な原因は、アメ...全文を見る
○岩佐恵美君 林野庁の間伐の実施については、年間三十万ヘクタールの目標を達成しているということで、今の評価でいうとAという評価、そのほか今御説明いただいたのはBという評価のようですけれども、そういう評価をしているようですが、総務省も森林の保全・管理等に関する行政評価を行っておりま...全文を見る
○岩佐恵美君 つまり、総務省の評価では、間伐実施対象について、森林所有者が間伐を実施する意向がある森林や公有林など間伐しやすいところだけを要間伐林に指定している事例があるとか、あるいは緊急間伐五か年対策の実施においても要間伐林の間伐が進んでいないというふうに指摘をして、要間伐林の...全文を見る
○岩佐恵美君 総務省の評価、勧告は、間伐すべき林齢から五年たった森林は所有者の意向にかかわらず要間伐林に指定をして、間伐が行われなければ法的措置というか厳しい措置を講ずべきだという立場を取っているわけですね。  それで、私、先般、秋田杉の産地であります秋田県南部の雄勝広域森林組...全文を見る
○岩佐恵美君 間伐材の利用の促進、是非お願いをしたいと思いますが、あわせて、丸太の国産材の需要拡大、これが今切実に求められています。木造の公共施設、庁舎建設の促進、あるいは一般住宅での国産材活用、これをどう具体化するかということが求められていると思いますので、その点、国交省にお話...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません。私は総務省は大変短期間の間でこういう大変な問題についてよく行政評価をされたというふうに思うんですけれども、ただ、現在の枠内、枠組みの中でその制度を点検するということで評価をされているんですね。今申し上げたように、現在の制度でいくとペナルティー的な、そうい...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。     ─────────────
07月17日第156回国会 参議院 環境委員会 第16号
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○岩佐恵美君 私は、最初に遺伝子組換え作物同士の掛け合わせの問題について伺います。  遺伝子組換え生物による環境への影響を防止する法案が作られたばかりですけれども、厚生労働省は六月二十七日、除草剤耐性の遺伝子組換え作物と害虫抵抗性の遺伝子組換え作物とを掛け合わせたトウモロコシ四...全文を見る
○岩佐恵美君 よく調べてみましたら、日本モンサントなどが申請したのが五月の二十九日、翌日の三十日に薬事・衛生審議会に諮問をしている。その日のうちに安全評価調査会で安全との結論を出して、そして十二日にバイオテクノロジー部会で安全報告を出し、十三日にパブリックコメントの意見募集。先ほ...全文を見る
○岩佐恵美君 これも私見てみましたけれども、意見募集で公表した資料というのは、品種名と除草剤耐性、害虫抵抗性の組換え性質と申請者の名前だけ。今ホームページに載せたという部会報告もいわゆる三項目に該当するという結論を書いているだけで、根拠となるデータも部会の議事録も公開していなかっ...全文を見る
○岩佐恵美君 こういう安全性の問題について、今言ったみたいに、これは絶対に安全でないとかあるいはという、私は別に結論を押し付けていろいろ言っているんじゃないんですね。安全についていろんな疑問がある、そういうときに、こんな一か月間で、わずか、新しい組換え体同士の掛け合わせをやるわけ...全文を見る
○岩佐恵美君 大変がっかりした答弁ですが、いずれにしても新しいデータが出たらきちんとやる、そんなの当たり前のことじゃないですか。食品安全委員会というのはもうちょっとしっかりした委員会なのかと思って私どもも期待していたんですけれども、今日の答弁をみんなが聞いたら、やれやれこんなとこ...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の厚労省の駆け込み的なやり方というのは環境省にとっても他人事ではないという事件があったように思います。  遺伝子組換え生物規制法が施行される前に、遺伝子組換えによる光るメダカ、これが台湾から百匹輸入されて問題になっています。業者は生殖能力を失わせていると主張し...全文を見る
○岩佐恵美君 大臣、いろいろ法律ができるということになると規制が厳しくなる。そうすると、駆け込み的なこういう訳の分からないものが出てくるわけですから、しっかり対応していただきたいと思いますが、大臣、いいですよね。
○岩佐恵美君 次に、ラムサール条約に登録されている北海道東部の別寒辺牛湿原を流れる別寒辺牛川の上流に防衛施設庁が大きな砂防ダムを建設して、絶滅危惧ⅠBのイトウの生息が危ぶまれている、そういう状況になっている、この問題について伺いたいと思います。  イトウは川の食物連鎖の最上位に...全文を見る
○岩佐恵美君 イトウがすめるのは、それだけえさとなる魚とか昆虫が豊富で、豊かな生態系が残っている河川環境にあるという証明だと思います。今、説明があったように、現況では、イトウがいる十八水系のうち数十個体以上の雌が繁殖している、これは今説明なかったんですけれども、五水系だけなんです...全文を見る
○岩佐恵美君 ちゃんと調査をしていなかったんじゃないですか。ちゃんと調査をしていれば、こんなことにならないんですよね。  私は防衛施設庁から話を聞いていて、町にかなり任せてしまっているということを聞いていました。問題が起こってから、今のような検討委員会を設けて意見を聴くというこ...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省として猛禽類の保護マニュアルで専門家の意見を聴くように求めているんですけれども、私は、その猛禽類以外についてもガイドラインを作るなどして、開発工事に当たって絶滅危惧種が発見された場合には必ず環境省と相談する、あるいは第三者的な専門家の意見を聴くなどして、何らか...全文を見る
○岩佐恵美君 生物多様性ということを言いますけれども、環境省がしっかりしていただかなければ、これはもう本当に風前のともしびという状態ですので、きちんとした対応を強く求めていきたいと思います。  それで、この砂防ダムの設置について、町は一番影響を受ける漁協に事前説明をしていなかっ...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、今日、国土交通省と林野庁に、ダム建設に伴って、いわゆる環境に優しいダムを造るということでいろいろ努力をしてきていただいているんですけれども、その検証が本当に行われていないということがやはり一番今問題なのではないかということが言われています。それぞれ、時間がな...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  現在の環境問題を考えたときに、やはり先ほどからお話がありますように、地球温暖化だとかあるいはオゾン層の破壊だとか、非常に地球的規模で物を考えていかなければならない、これが大きな特徴だと思うんですね。そして、現代ほど人類の生存基...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、基本理念では「国土の保全その他の公益との調整」、「農林水産業その他の地域における産業との調和、」、こういう文言があります。従来、国土保全や地域振興などの名目でもって、実際には必要性が疑われるダムだとか干拓、埋立て、高速道路、空港、港湾など、大規模な事業が環境を...全文を見る
○岩佐恵美君 提案者の非常に明確な御答弁がありましたので、そういうことできちっとした運用、あるいは考え方をちゃんとみんなに知らせていくということが大事だというふうに思います。  この法案ですけれども、環境の保全に関する知識あるいは指導能力を有する者を育成をする、認定する事業につ...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、登録団体の認定を受けなくっても非常に優れた人材はあるわけですよね。そういう方々をきちんと政府としても尊重して、そして適切に対応するということが求められると思うんですけれども、その点、念のためにお伺いをしておきたいと思います。    〔委員長退席、理事小川勝...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。