岩佐恵美

いわさえみ



当選回数回

岩佐恵美の2004年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月18日第159回国会 参議院 環境委員会 第2号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私、日本共産党の岩佐恵美でございます。よろしくどうぞお願いいたします。  今日は、沖縄の中城湾の泡瀬干潟の埋立て問題について伺いたいと思います。  沖縄総合事務局が、中城新港の航路整備のためにしゅんせつ土を捨てる場として泡瀬干潟を埋め立てるという計画を今進めてい...全文を見る
○岩佐恵美君 中城湾というのは、数十万年前に琉球石灰岩の台地が陥没してできたという地形です。北のあの勝連半島と南の知念半島に挟まれ、湾口を津堅島、ウガン礁、久高島に囲われています。  この間も説明されて改めて驚いたんですが、河川の流入がほとんどないという特異な環境特性を持ってい...全文を見る
○岩佐恵美君 今、説明がありましたけれども、例えばトカゲハゼというのは有明のムツゴロウの仲間だそうですけれども、国内の生息地は中城湾だけ、それも千匹から二千匹しかいないと言われています。  実は、その主な生息地であった泡瀬北部の干潟、これが中城新港建設、それによって埋立てでつぶ...全文を見る
○岩佐恵美君 NGOとか、あるいは個人の方々が自発的に調査されただけでも、今挙げられた未発見の、しかも希少種が次々と発見されている。私は、そういう意味では正に泡瀬地区のこの中城湾の環境というのがいかに貴重なものかということがまた再認識される状態だというふうに思います。これらについ...全文を見る
○岩佐恵美君 皆さんが出されている見解というのを見てみると、これらの希少種について、対応策はいろいろ言われているんですが、その基本は、大体その主要な生育地は埋立地の予定地外だとか、あるいは工事による水質汚濁や生育状況を監視をするけれども主要な生息地は違うからいいんだということで、...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、監視をしながら動いているというのが問題だと思うんですね。工事を、これだけのものがどっと出てきているわけですから、中断して、そしてきちんと生態を調べてください。そうしなければ、こういう工事を進めていけば物すごい攪乱になるわけですね。そこのところをきちっとやってく...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと個別に伺いますが、流況に関するアセスのシミュレーションについて、一月八日の第四回環境監視委員会で、専門家の委員から様々な意見が出ていますね。  例えば、国交省の総合研究所の細川沿岸海洋研究部長は、シミュレーションは平均的な流れ、それもある程度深い場所ではか...全文を見る
○岩佐恵美君 実は、そのシミュレーションの現状の不十分さがあると、これはもう皆さんもお認めになっておられるわけですね。  それに加えて、流れの変化が生物の生息にどういう影響を及ぼすか、これは更に不透明なんですね。流れがどうなるかということ、それについてもいろいろよく分からない面...全文を見る
○岩佐恵美君 今の沖縄振興局の考え方を伺っていると、要するに湾全体、中城湾全体で、その泡瀬は一部だと。そこをいじってみても、全体で見れば、全体の生態系を見れば何ともないかもしれないというような感じを受けるんですね。  私、それはもう有明海を見れば、あの諫早を埋め立てただけでああ...全文を見る
○岩佐恵美君 それから、その海草の移植についてちょっと伺いたいと思います。  事業者は手植え移植なら良いと判断をして、昨年、海上工事をやりました。強行しました。また、失敗した機械移植の対策として減耗試験をしました。手植え移植や減耗試験の結果はどうだったのか、ちょっと簡単にお答え...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省として、その機械化移植工法について、移植された個体の活着状態のみでなく、個体群の長期的かつ安定的な世代交代が確保されるか否か等、藻場としての健全性という観点も含めて、総合的に判断される必要があるという意見を述べていますよね。この基準からしたら、今の手植え移植の...全文を見る
○岩佐恵美君 手植え移植やその減耗対策試験も私は到底成功したとは言えない状況だと思いますが、環境省としても結局まだ結論が出せる段階ではないということなわけですね。  三月十五日のその海藻草類の専門部会に提出された資料を見ますと、機械による広域移植実験の結果は惨たんたるものなんで...全文を見る
○岩佐恵美君 ちょっと時間がなくなったので途中飛ばします。  最後に、大臣に伺いたいんですが、中城湾泡瀬干潟は琉球列島が二、三十万年前に大陸と陸続きだったころの生き証人がたくさん生息しています。これから研究が進めばどんな新しい発見があるか分かりません。環境監視委員会の上原委員長...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。  終わります。
03月19日第159回国会 参議院 予算委員会 第13号
議事録を見る
○岩佐恵美君 ジュゴンが生息している沖縄辺野古の海域に普天間代替の基地建設が計画をされています。国内外でこのような基地建設に対して大きな批判が広がっています。今日は、世界北限の沖縄のジュゴンについて伺いたいと思います。  環境省は三年越しで調査を行っております。現段階の状況につ...全文を見る
○岩佐恵美君 ジュゴンは天然記念物に指定をされています。文化庁としてジュゴン保護のためにどう対応してこられたのか、御報告いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 水産庁として、混獲を防ぐということで取り組んでいるはずなのですが、どう取り組んでおられますでしょうか。
○岩佐恵美君 ジュゴンはかつては南西諸島に広く生息をしていました。しかし、現在では沖縄本島のみにせいぜい数十頭しかいないという状況にあると言われます。これまでジュゴンが年間を通じて見付かっているのは東海岸だけです。辺野古周辺の海はジュゴン生息地の、生息域の中心に当たります。辺野古...全文を見る
○岩佐恵美君 ジュゴンを、沖からリーフの切れ口を通って、いわゆる口と言われていますが、そこを通ってリーフ内に入ってきて海草を食べていることがはみ跡からも確認をされています。  リーフを埋め立てる巨大な基地建設とその使用がジュゴンの生存、生息環境に重大な影響を及ぼす、このことは明...全文を見る
○岩佐恵美君 二〇〇〇年の世界自然保護連合、IUCNの決議が日本政府に求めたジュゴン保全対策、これはできたのでしょうか。
○岩佐恵美君 三年以上たつのにまだ何もできていないわけですね。一方、基地建設計画はどんどん進行しています。  環境省は沖縄の周辺にまばらにいるというふうに言いますけれども、環境省のその調査、あるいは限られた調査、それでそういう話をしているのであって、現地のNGOの皆さんが調査を...全文を見る
○岩佐恵美君 沖縄のジュゴンは、環境省の遺伝学的特性調査によりますと、オーストラリアのジュゴンと系統が異なるということです。沖縄のジュゴンを守るということは、世界の生物多様性の確保に関する日本の国際的な責務だと思いますけれども、大臣、いかがでしょうか。
○岩佐恵美君 三年間のジュゴンの広域調査の結果はまだまとまっていないし、環境省の、まばらまばらと言いますけれども、全然それは現地での調査と違うわけですね。また、そのジュゴンの保全策も確立していない。基地建設に関する環境アセスの方法書さえできていません。にもかかわらず、防衛施設庁は...全文を見る
○岩佐恵美君 もうちょっと、ボーリングの数だとか面積だとか、そういうものを言ってください。
○岩佐恵美君 六十三本のボーリングを打ち込む、ボーリングそのものはそんなに径が大きいものでなくても、やぐらはかなり大きなものですね。そういうボーリング工事を行うと、六十三か所で。正にこのボーリング工事というのは飛行場建設事業の一部なんですね。そのボーリング工事をやって、飛行場建設...全文を見る
○岩佐恵美君 このやぐらというのは、例えば縦横八メーター掛ける八メーターの、下の方ですけれども、そういうところをやぐらを作ってその真ん中にボーリングをやるということですよね。ちょっとそれもう少し詳しく言ってください。
○岩佐恵美君 にもしても、その四メーター掛ける四メーターのものもあったり、八メーター掛ける八メーターのものもあったり、かなり大きなものなんですね。それで、沖縄のジュゴンがどこで食事をしてどこで休息しているのか、二十四時間の生態というのははっきりしていないんですね。音や光への反応と...全文を見る
○岩佐恵美君 ジュゴンの聴力や音波への反応についてどのような知見がありますか。    〔理事尾辻秀久君退席、委員長着席〕
○岩佐恵美君 私、ジュゴンの専門家に聞きました。聴力について分からないというのが実態だというふうに言っています。今そういう中で工事をどんどん進めるということになると、これはもう本当に重大なことになるんですね。  日本自然保護協会がこのジュゴンのはみ跡とこのボーリングの位置、この...全文を見る
○岩佐恵美君 その専門家ですけれども、専門家の名前はどういう方ですか。それから、専門家が直接文書で出されたんですか、それとも聞き取りですか。
○岩佐恵美君 なぜ専門家の意見を求めるのに名前を隠す必要があるんですか。
○岩佐恵美君 専門家というのは自らの学識に誇りを持っているはずなんですね。私、こんな名前を出さないという条件で意見を求めるなんというのは本当に非常識だと思うんです。  環境省は、専門家の意見を求めるときに匿名を条件とするようなことはあるんですか。
○岩佐恵美君 公表するのが当たり前なんですよ。どこのだれが言ったか分からない、しかも聞き取ったものを総合事務局が要約したり、あるいはメールで来たものをいろいろ書き加えたりして、ジュゴンに影響がないって言ったってだれも信用しないんですよ。  沖縄県の文化環境部が意見を求めたサンゴ...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省としては本当に情けない回答だと思います。環境をしっかり守るということでいえば、こういうものは到底常識で通らないことなんですから、きちっと対応していかなきゃいけないことなんですから、非常にがっかりしました。  次に、イリオモテヤマネコが最大で今百頭ぐらいしかい...全文を見る
○岩佐恵美君 イリオモテヤマネコの交通事故というのは道路沿いで起きているわけですが、事故が多発しているところ、そうでないところもあります。資料をお配りしてあります。事前にどこにどのぐらいのヤマネコがいるのか、どこでえさ食べているのか、主にどこを通って移動しているのか、自動車のヘッ...全文を見る
○岩佐恵美君 今回のその質問で、ジュゴンについてとにかく非常に国際的に重要な地位を占めている、そしてそれが、米軍基地を造る、それは日本政府が執行するわけですね、そのことによって絶滅の危機に瀕しているということです。そもそも沖縄県民の願いというのは米軍基地の縮小。県内移転、海上基地...全文を見る
03月24日第159回国会 参議院 環境委員会 第3号
議事録を見る
○岩佐恵美君 まず最初に、ブナ林の重要性について伺います。  ブナ林が現在まとまった形で残っているのは、世界の中で日本列島、ヨーロッパ、アメリカ東部の三か所のみだといいます。これらは、今から約三千万年前に北極周辺に分布していたブナが、その後の氷河期に南下した生き残りだということ...全文を見る
○岩佐恵美君 今日は、奥只見での林野庁による違法伐採について質問いたします。この只見地域のブナ林と渓谷沿いの渓畔林は、世界的に見て高い価値があると言われております。そこでの出来事です。  二〇〇二年六月、会津森林管理署南会津支署管内の国有保安林で、樹齢二百年を超えるブナ原生木が...全文を見る
○岩佐恵美君 今説明がありましたように、昨年十一月、野鳥の会支部が森林法違反で告発をして、県警が現場検証を行ったということです。本来、国有林における違法を取り締まるべき立場の森林管理署が、自ら違法伐採していたという衝撃的な出来事です。  私も、昨年十二月、雪の中を現場に行きまし...全文を見る
○岩佐恵美君 本当にお粗末な事案なんですね。伐採が発見された当初、その支署は違法性がないと回答していたんですね。その後、その野鳥の会の情報開示請求などによって、一年以上もたってから、昨年十月になってようやく違法伐採を認めたわけですね。もしNGOの追及がなければ、違法状態の下、人知...全文を見る
○岩佐恵美君 この事実についても、NGOに追及をされる、そして警察に告発をされる。私どもも現地に行くに当たりまして、本当にほかにないんですかということで何度か照会をさせていただきました。そういう中で、違法の事実が次々と判明をしてきているわけですね。私は、これでは支署も林野庁も違法...全文を見る
○岩佐恵美君 只見町は森林が町の総面積の九四%を占めます。しかも、その町の六六%が国有林です。これまで町を挙げてブナ林を守る運動を進めてきたということです。それは、只見町が一九六五年八月の集中豪雨で四集落が壊滅的な被害を受けた、そしてその原因がブナ林の過度の伐採だということが分か...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一つ、一九九八年に国有林野事業改革二法、これが制定をされて、木材生産から公益的機能重視に転換をしました。法の精神からすれば、環境保全を最優先にした林野行政に改めるべきだと思いますけれども、その点いかがでしょうか。
○岩佐恵美君 次に、林野行政における希少野生動物の保護について伺います。  林野庁は五年ごとに森林計画を策定をしていますね。そして、その基になる森林簿を作成をしているわけですけれども、平成十一年十一月の通達で、国内希少野生動物、動植物の、動植物種の生息、存在確認や痕跡確認、その...全文を見る
○岩佐恵美君 これがその改正された後の原簿の作り方だと思うんですけれども。(資料提示)発見された場所については黒塗りをしているわけですから、最初からこうしていれば何ら問題はなかったと思います。調査はそういうふうにどこもされているというふうに思うんですね。ですから、結局、最終的に見...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりやっていただくということでお願いしたいと思います。  昨年の十一月に、関東森林管理局の田米開隆男計画部長は、東北自然保護の集い福島大会で、南会津を含む会津地方全域のブナ天然林を今後一切伐採せず、自然維持林として保護していくことを明らかにしたと報道されていま...全文を見る
○岩佐恵美君 環境大臣、南会津のブナ林は、計三万四千ヘクタールが原生的状態のまま残されております。規模では、世界遺産に登録された白神山地に劣らないということです。その上、一九九九年の「山と渓谷」のランキングでは、規模、原始性、静けさ、巨木と、どの点でも超一流として、白神を抜いてA...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月08日第159回国会 参議院 環境委員会 第5号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私は、まず外来種の実態把握、そして水際チェックについてお伺いをしたいと思います。  外来生物の人為的な持込みは、自然が長い年月を掛けて作り上げてきた生態系のバランスを崩し、生物多様性にとって最大の脅威と言われます。特に、日本のように独特の生態系に恵まれた島国では大...全文を見る
○岩佐恵美君 つまり、全体の総数は分かるけれども、個別につかんでいるということではないわけですね。食品、輸入食品についていうと、トン数でもつかんでいるし、それから件数でもつかんでいるわけですね。一体どういう食品が日本に入ってきているかというのは、よくつかまれている。  私は、食...全文を見る
○岩佐恵美君 それで、水際でのチェック体制の問題ですけれども、年間百万から二百万匹も輸入されていると推定されているクワガタムシやカブトムシの場合ですけれども、トラフィックジャパンの市場調査では、原産国で輸出を禁止しているものが二十三個体も売られていたということです。また、植物防疫...全文を見る
○岩佐恵美君 今、大臣から答弁がありましたけれども、日本は全世界の珍しい種を買いあさって、そして国内で高く売っている、これが非常に大きな問題になっています。例えば、日本野鳥の会が行った外国産鳥類の販売調査によりますと、アフリカワシミミズクが百五十万円で売られる、クルマカサオウムが...全文を見る
○岩佐恵美君 既にその外来生物が安易に持ち込まれたことによる生態系への侵入が大きな問題となっています。クワガタムシ、カブトムシの場合、一九九六年の規制緩和からわずか三年で、日本各地で外国産のものが次々と採取をされているということです。トラフィックジャパンが博物館に対して行ったアン...全文を見る
○岩佐恵美君 セイヨウオオマルハナバチについては、今後、競争力の弱い在来のマルハナバチ類への被害や、マルハナバチに受粉を依存しているサクラソウなど日本固有種への被害、花の下に穴を開けてみつを吸ってしまう、いわゆる盗みつによる受粉障害、それから在来種との交雑の危険、こういうことが現...全文を見る
○岩佐恵美君 セイヨウオオマルハナバチについては、当初から野生化する、そういう危険性が指摘をされていたものです。それが現実に野生化してしまっているということですから、今後も、幾ら外に出ないようにするといっても、外部に漏れないという保証はないというふうに思います。  ですから、規...全文を見る
○岩佐恵美君 外来生物というのは、一たび国内に定着しますとその被害は大変で、駆除もままならないということですから、その点はしっかりやっていく必要があると思っています。  先ほどから出されている奄美大島のマングースの問題について伺いたいと思います。    〔委員長退席、理事ツル...全文を見る
○岩佐恵美君 根絶をするためには目標を設定する、計画を立案する、そのほかに捕獲のための新たな駆除技術の工夫だとか計画的、専門的に取り組む体制の整備、人員の確保、そして効果の判定や、それから広報、こういうことなど多くのことが必要になってきます。そのための行政や研究者、NGO、捕獲従...全文を見る
○岩佐恵美君 局長、このマングースの駆除については、三十頭が一万頭まで増えたんですね。そして、今千五百から二千五百ぐらいのところにあるけれども、今申し上げたような、もうずうっと言いましたように、大変大きな課題があるわけですね。ただ、外国ではそういう問題を乗り越えていこうということ...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほどツルネン委員が質問された点でちょっとダブるかもしれませんけれども、これまでの駆除というのは予算、体制が極めて貧弱であるということに加えて、特定の土地所有者の協力が得られない、これが重大な障害となっております。これは奄美だけではなくて、恐らく全国的にそういう例が...全文を見る
○岩佐恵美君 今日の最後になりますけれども、防除の際の在来生物保護の問題です。  法案では、防除に関するその大臣の公示に適合した防除をするということが確認されれば、鳥獣保護法の適用が除外されるとなっています。鳥獣保護法では狩猟に伴う安全の確保や無秩序な捕獲を防止するとともに、様...全文を見る
○岩佐恵美君 その他って、NGOの皆さんからも聴いてくださいね。
○岩佐恵美君 終わります。
04月12日第159回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私、最初にイラクでの民間人人質事件について伺いたいと思います。  今回の民間人人質事件は卑劣極まりない行為であって、どんな理由があろうと決して許されません。ましてや、今井さん、高遠さん、郡山さんはイラクの子供たちや住民のために一生懸命に支援活動をしている方々であり...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりやっていただきたいと思います。  次に、遺伝子組換え生物の問題について伺いたいと思います。  外務省はもう結構でございます。
○岩佐恵美君 生物多様性への遺伝子組換え生物による被害を防止をする法律、いわゆるカルタヘナ条約の国内法が二月十九日から施行されました。現在、日本はトウモロコシや大豆、菜種などの遺伝子組換え農作物の最大の輸入国です。組換えトウモロコシ、スターリンクのように、使用が認められていない遺...全文を見る
○岩佐恵美君 穀物の輸入はほとんどばらで入ってきます。  茨城県鹿島港で穀物の輸入状況を私、見てまいりました。鹿島港は農水産品だけで年間六百二十七万トン扱っていて、トウモロコシだけでも四百万トンに上ります。貨物船のハッチからバキュームあるいは機械で搬出をして、ベルトコンベヤーで...全文を見る
○岩佐恵美君 つまり、農水省としてはチェックをする気はないということですね。  輸入している会社の話を伺いますと、鹿島港に入ってくる菜種のほとんどが遺伝子組換えだということです。アブラナ科は特に交雑しやすいということです。  種がこぼれれば周辺の野生の近縁種と交雑が起こる可能...全文を見る
○岩佐恵美君 最初は非常に被害が小さいように見えても、それがかなりわっと広がっていく。特にアブラナ科というのは交雑があるわけですから、その点についてちゃんとウオッチをして対応していくということなんですね、関係の省庁と相談しながら。その点、もう一回確認さしてください。
○岩佐恵美君 ちょっとよく分からないんですけれども、その影響を及ぼすというのは、要するに、外来種法今やっていますけれども、これ、遺伝子組換えも一つのそういう外来種みたいなものですよね。それが個体群に何か重大な影響を与えるかどうかということよりも、むしろ変化をもたらすわけですから、...全文を見る
○岩佐恵美君 遺伝子組換え生物による問題というのは生物多様性への影響だけではありません。農家が一生懸命非組換え作物を栽培している田んぼや畑で組換え作物との交雑が起これば、取り返しが付かない大変なことになります。  カルタヘナ国内法による遺伝子組換え生物の規制は農作物への影響も対...全文を見る
○岩佐恵美君 つまり、カルタヘナ法では野草などの野生生物に影響を与えないようにするというだけなわけですね。遺伝子組換え生物の農作物に対する影響を防止する法律はあるのでしょうか。
○岩佐恵美君 今説明あるかなと思ったんですけれども、要するに安全性に問題がないからということで規制はないけれども、しかし栽培生物への影響の防止ということでは、組換え作物の実験栽培についての指針、つまりガイドラインがあるわけですね。その点、どうですか。
○岩佐恵美君 このガイドラインというのは、適切に管理された農地で栽培されて適切に処分されるということを前提としたものなんですね。例えば、公園とか市民農園とか個人の家の庭とかベランダなどで十分管理されない状態で栽培されるような場合にはガイドラインは適用されません。結局、その輸入農作...全文を見る
○岩佐恵美君 全然よく分からなかったんですけれども、要するに、私は今やっていることについて、いろいろ農家の理解が得られない問題があるから、だから法制化すべきじゃないかということを大臣に申し上げたわけで、やっぱり法制化して、法治国家ですからきちんとした基準を決めて、それに従ってやっ...全文を見る
○岩佐恵美君 法律できちんとやるべきだということを再度強調しておきたいと思います。  あとちょっとありますので先に進みたいと思いますが、遺伝子組換え作物の安全性の評価に関する考え方、これは、組換え作物は組み換えた遺伝子により導入された性質以外は成分、形、生態特性に変化がなければ...全文を見る
○岩佐恵美君 今回の実験結果は、遺伝子レベルでは明らかに実質的同等性は成り立たないということが分かった、私はそう理解をしております。これはもう実質的同等性については当初からずっと議論になっているところですので、これが今言われたみたいにどういう影響が出るのかというのは分かってはいな...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
04月13日第159回国会 参議院 環境委員会 第6号
議事録を見る
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美です。本日は、参考人の皆様には朝早くから御参加をいただいて、そして貴重な御意見をいただき、ありがとうございました。とても勉強になりました。  それで、最初に岩槻参考人にお伺いしたいんですけれども、事前に配られた資料をちょっと読ませていただいて、...全文を見る
○岩佐恵美君 ありがとうございました。  草刈参考人それから藏内参考人、山田参考人にお聞きしたいと思いますけれども、いわゆる外来種の駆除というか対策についてですね、駆除って、対策について、先ほどから議論されているように、マングースのようにもう本当に根絶しなければいけないものとい...全文を見る
○岩佐恵美君 どうぞ。
○岩佐恵美君 それは議事録で訂正しておいて……
○岩佐恵美君 どうもありがとうございました。  教育が非常に大事だというのは、何か私も聞いた話ですけれども、鎌倉でタイワンリスがいると、学校の先生が、うちの学校の環境はこういうふうにリスがいるほどとても自然が豊かなんですよということを子供たちに言っていたと。そういう、つまり外来...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません、私の時間が十分までなんですね。それで、済みません、手短に、草刈参考人は先ほどもお答えいただいたんですが、補足的な御発言いただいて、余った時間で山田参考人、お願いしたいと思います。
○岩佐恵美君 ありがとうございます。  あと三十秒ぐらいあるので、藏内参考人、済みません。
○岩佐恵美君 ありがとうございました。  終わります。
04月15日第159回国会 参議院 環境委員会 第7号
議事録を見る
○岩佐恵美君 前回に続きまして、外来生物による被害の問題について伺います。  アライグマの被害が全国に広がっております。二〇〇二年には四十都道府県から報告をされております。  神奈川県の場合、九九年には十六頭のアライグマが捕獲されて自然環境保全センターに持ち込まれました。とこ...全文を見る
○岩佐恵美君 アライグマは暖かい湘南地方では年二回繁殖をするということです。最近では鎌倉市だけで千頭を超えたと推定をされております。鎌倉市は、被害を受けた市民にわなを貸し出して、捕獲したアライグマの処分は業者に委託をしているということですが、被害が増えるばかりで、三年度は処分委託...全文を見る
○岩佐恵美君 鎌倉市では、この間取り上げましたけれども、前委員会でも取り上げましたけれども、タイワンリスが一万から三万頭と急増をしています。電線とか戸袋をかじる、果実を食べる、そして樹木の皮をはぎ取るという被害が出ております。この被害が山の中まで広がって、生態系への影響が非常に心...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、未判定外来生物の問題について発議者に伺いたいと思います。  政府案では、疑わしいものを未判定外来生物に指定をして、輸入届出から六か月以内に有害性の有無を判定することになっています。ところが、その未判定外来生物について六か月以内に判定するのは困難な場合も十分予...全文を見る
○岩佐恵美君 外来生物を持ち込むと、大なり小なり生態系に何らかの影響を及ぼす、後になって問題が判明する、そういうことがあります。例えばクワガタムシの場合、以前は国内では繁殖しないと思われていた熱帯産のクワガタムシが国内で定着をしています。八重山諸島に侵入したタイワンカブトムシが奄...全文を見る
○岩佐恵美君 輸入が許可されている外国産クワガタムシの交雑種が野生化するおそれは十分あります。他の外来生物についても、当初は被害のおそれは小さいと思われたものがその後影響が明らかになる、そのことは十分考えられます。  我が党の修正案では、その点について、輸入届が出された未判定外...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、その特定外来生物の指定や飼養等の許可についてですけれども、これは厳正に行った上で、その後の管理をきちんとしていくことが重要であります。政府案では、許可をすれば後は取扱者に任せる、問題が起きて初めて報告徴収や立入りをするということになっているわけですけれども、輸...全文を見る
○岩佐恵美君 特定外来生物が環境に漏れた場合には、遺伝子組換え生物規制法のように、取扱者に被害防止の措置を取らせるということが必要だと思いますが、その点いかがでしょう。
○岩佐恵美君 先ほどの質問でも出されましたけれども、輸入販売業者が外来生物をどんどん買い付ける、その一方で、それによる被害の対策、これを税金でやるというのは、私は到底国民の理解を得ることはできないと思います。本来、届出者が無害立証をすべきだと思います。少なくとも海外の生息地での生...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、水際での対策の問題ですが、輸入貨物などに紛れ込んでくる非意図的侵入対策、これも重要だと思います。  厚生労働省の調査では、一九九九年に小樽港で見付かったクマネズミ三十一匹の染色体を調べたところ、すべて外来種のオセアニア型クマネズミだったということです。その後...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、特定外来生物による生態系等に係る被害の防止に関する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。  外来生物問題は、人類生存の基盤である生物多様性を脅かすものであり、島国の固有の生態系を持つ日本では一層重大です。既に国内には多くの外来生物が...全文を見る
04月20日第159回国会 参議院 環境委員会 第8号
議事録を見る
○岩佐恵美君 今回の改正では、廃棄物が埋まっている土地を指定する、掘削などして利用する場合には、届出させて基準に沿った施行方法とする仕組みを新設をするということになっています。  私は、本来、ごみが埋まっている土地を掘り返すような利用はやるべきではないと考えます。特に、何が入っ...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省の調査では、二〇〇二年度の産廃不法投棄は五千トン以上の大規模なものだけで九件、十八万トンあります。不法投棄の約三割が原状回復に着手をしていません。特に、大規模のものは件数では一%なのですが、投棄量では五六・六%、約六割を占めています。そして、原状回復は進んでい...全文を見る
○岩佐恵美君 残土がほとんどだといって、それで住民の皆さんの不安にこたえてこなかったのが県なんですね。現地に行ったら物すごい勢いでガスが噴き出ている、そういう実態があるのを私まざまざと見ているわけですね。ですから、きちっとこの問題についてはフォローしていって厳正な対応をしていただ...全文を見る
○岩佐恵美君 この件について、私、何度も取り上げてきているんですけれども、なかなか環境省としてもそう積極的に動くということができていなかったような気がいたします。警察が入っているわけですから、その点きちんと、環境省としても後で何をやっていたのかと言われないように対応していただきた...全文を見る
○岩佐恵美君 最終処分場の許可制というのは九一年からですね。そして、七六年以前というのは届出もしなくてもよかったわけですね。ですから、そのため、既に廃止をされている古い処分場、これについてはそこに処分場があったことさえ分からなくなっている場合が少なくありません。そのために問題が起...全文を見る
○岩佐恵美君 この処分場は、一九七二年から八〇年にかけて浜松市が市直営の不燃物や焼却灰、許可業者が持ち込む瓦れきなど十三万立米を埋めたものです。約三百三十掛ける百八十メーター、広さ六万五千平米の素掘りの処分場です。当時は、海岸から今話があったように二百メーター離れていたんですが、...全文を見る
○岩佐恵美君 その説明だと、県にあるんですね、主な責任は。要するに、今はキャッチボールをしているような感じですよね、県だ市だと。そこは県に第一義的にはあるという認識でよろしいわけですね。
○岩佐恵美君 そこで、旧環境庁が九二年にまとめた最終処分場跡地問題等発生事例集、ここでは問題発生事例の教訓として、第一に埋立て終了後もそこが最終処分場であったという情報を保存すること、第二に埋立て終了後のモニタリングを行うこと、これを強調しています。跡地利用は、第一、第二のことを...全文を見る
○岩佐恵美君 この事例集というのは、昭和五十二年のいわゆる最終処分場に係る技術上の基準を定める命令制定以前に設置をされた最終処分場が問題ありますよということで作られた事例集なんですね。それを基にしてその後の対策が行われてはいるんですけれども、私はこういう事例集を作った環境省にやは...全文を見る
○岩佐恵美君 三十二年前、この場所に埋立てを行うに当たって当時の浜松市長と地元自治会長が取り交わした覚書があります。そこでは、廃油、廃液、塗料かす、化学薬品などの廃棄物は搬入させないということになっていました。しかし、今お回しした資料の二枚目にあるんですけれども、露出をしているご...全文を見る
○岩佐恵美君 浜松市として、取りあえず海に面した三百三十メーターのうち約半分の百八十メーターについて鋼矢板を打ち込む応急の保全工事をしました。私が見に行ったときにはまだ八十メーター分しかできていませんでしたが、既にもう波によって浸食が西に移動していたんですね。だから、鋼矢板を打ち...全文を見る
○岩佐恵美君 中田島の海岸浸食の原因は、天竜川上流のダム建設や馬込川河口の導流堤などが考えられるということです。砂浜浸食のメカニズムというのは非常に複雑なんですね。海浜の近くには住宅団地がありまして、住民は海岸浸食に非常に不安を募らせておられました。根本的な私は海浜浸食対策が必要...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど、廃棄物をどこに、排出されたものについて、排出されたものも含めてどこにどんなごみがどのくらい埋められているかということで、ちゃんと調査をしてしっかり把握してくださいということを申し上げましたけれども、これは産業廃棄物も同じだと思うんですね。届出が始まったその七...全文を見る
○岩佐恵美君 もう一つ、危険物が埋まっている遮断型産廃処分場、この管理がずさんで、黒っぽい紫色の水が漏れているようなところがかなりある。住民団体の方は、液晶の廃棄物を硫酸で処理してそのまんま投入しているというところもある、そういう訴えがありました。  そこで、私、その遮断型処分...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、今環境省が推進しているガス化溶融炉、灰溶融炉について伺いたいと思います。  これらが各地でトラブルを起こして大きな問題となっています。私は現地に幾つか行きましたけれども、例えば愛知県の東海市、青森県の弘前市、むつ市などでは爆発事故など重大事故が起こっています...全文を見る
○岩佐恵美君 自治体の要望に応じてきちんと対応していきたいということですが、このガス化溶融炉あるいは灰溶融についてメーカーが売り込む際にどういうことを言うかというと、とにかく何でも燃やせます、持っていらっしゃいということを言いますね。自治体は、そういう炉を造ると今度、生ごみばっか...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません、最後に、このペットボトルの今日資料をお配りをさせていただいておりますので、是非ちょっと触れさせていただきたいと思います。  もう私、これ法律ができた直後からずっと注視をしていて、この法律ができたことによって生産量が増えて、廃棄量が増えてしまいました。ペ...全文を見る
○岩佐恵美君 私は、日本共産党を代表して、廃棄物の処理及び清掃に関する法律の一部を改正する法律案に対し、修正の動議を提出いたします。  改正案のうち、過去に設置が許可された廃棄物処理施設について、設置許可を再申請する際に、一定の条件の下に生活環境影響調査を省略できるとする特例措...全文を見る
04月26日第159回国会 参議院 行政監視委員会 第4号
議事録を見る
○岩佐恵美君 私は今日はサハリンにおける石油ガス開発と環境問題について質問をしたいと思います。  サハリン北東部沖合のオホーツク海大陸棚で石油ガス開発のプロジェクト、サハリン1、サハリン2が進められています。それぞれの概要について簡単に御説明いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 それぞれの事業への国際協力銀行の融資はどうなっているでしょうか。決定額とそして執行額、それぞれ御説明いただきたいと思います。
○岩佐恵美君 サハリンは広大な手付かずの自然が残されています。鳥類、海生哺乳類など、多くの希少野生動物が生息しています。今その環境の破壊が大きな問題となっているわけですが、特にこの地域で繁殖しているオオワシは、冬、北海道で越冬して、日本の天然記念物に指定されています。サハリン北東...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省は猛禽類について保護マニュアルを作っています。そして、開発などに際しての配慮を求めているわけですけれども、事業用地に営巣木が発見された場合、オオワシと同様のイヌワシについてどのような措置を求めているでしょうか。
○岩佐恵美君 かなりデリケートな鳥、大型であっても、鳥ですね。多分イヌワシもオオワシもそう変わらないと思うんですね。そういう鳥に対して一体どうなっているかという問題なんですが、釧路湿原で野生生物の保護に取り組んでおられる北海道野生生物保護公社が、モスクワ大学と共同で、二〇〇〇年か...全文を見る
○岩佐恵美君 環境影響評価がきちんと行われていたなら、NGOに指摘されるような、こんな無法とも言える、私、本当に無法地帯だなと思ったんですね、そういう乱暴な工事、これが行われるはずがないんですね。日本のJBICが融資する事業に対して希少野生動物の生息環境を破壊するような乱暴な工事...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりやっていただきたいと思います。  サハリン2によるオオワシ等への影響についてはもう北海道庁も心配をしています。今年二月にエナジー社に対して、生息状況を十分に調査し、事業区域の見直しを含めて生息環境保全の十分な措置を講じること、道民に対する説明や意見聴取の機...全文を見る
○岩佐恵美君 二十一世紀は環境の世紀です。人間の都合だけで、自らの利益のみを追求して他を顧みない、地球の未来を考えない、そして自然を破壊をしてしまうということは、これは国内でも国際的にももはや通用しません。とりわけ、データを捏造したり、住民の意見を聞かないで自然環境を破壊する、そ...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。
05月11日第159回国会 参議院 環境委員会 第10号
議事録を見る
○岩佐恵美君 日本の廃棄物の海洋投棄量は世界でも多い国の一つとなっています。とりわけ産廃は最も多い国となっています。し尿や下水汚泥の海洋投棄は本法の施行までにやめることになっておりますけれども、問題は産廃であります。産廃の投棄、これをなくしていくことは国際的な責務だし、また政府の...全文を見る
○岩佐恵美君 赤泥の発生量と処理方法、それからリサイクル量、それはそれぞれどうなっているでしょうか。
○岩佐恵美君 海洋投棄をしている赤泥が大変多いわけですけれども、リサイクル利用というのは今説明があったように三千五百トン。そうすると、その発生量の〇・二%にしかすぎません。九九・八%は海洋投棄をされているということになります。しかも、二〇〇一年以降、投棄量が減っていないのです。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 リサイクルについての御説明を伺ったんですけれども、路盤材やセメントに混ぜるという研究をもう既に三十年も前から行っているということなんですね。それで、ほとんど進んでいない実態なわけです。結局、なぜ進まないかというと、コスト面で引き合わない、だから進まないということだと...全文を見る
○岩佐恵美君 そこで、その三社がそれぞれ発表している環境報告書というものを見させてもらいました。そこでは、廃棄物の最終処分量は、住友化学が一万八千トン、日本軽金属が三千六百九十八トン、昭和電工は四千二百四十六トンと記載されています。資源の利用と環境への負荷のフローチャートには三社...全文を見る
○岩佐恵美君 私、何度伺ってみても、一歩一歩やる、削減を視野に入れて、中止を視野に入れて削減をしていくと言われるんですけれども、見えてこないんですよね。本当にやる気があるんだろうか、やれるんだろうかと。やっぱり、企業任せあるいは他省庁任せではなくて環境省がしっかりやっていかなきゃ...全文を見る
○岩佐恵美君 説明伺っていて、大量の廃棄物を海に捨てる一方でアルミナ生産量の四割も輸出しているんですね。水酸化アルミの輸出も生産量の四分の一を占めているわけですね。この話をやり取りしたときに赤泥も一緒に輸出しますかねという話がありましたけれども、そういう冗談が出るくらいとにかく輸...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、建設汚泥について伺います。  建設汚泥の発生量は二〇〇〇年に八百二十五万トン、海洋投棄量は百八万トン。これも一日も早く海洋投棄をゼロにすべきものです。  この発注者別内訳はどうなっているでしょうか。どう減らそうとしているでしょうか。
○岩佐恵美君 今の答弁で、国がその海洋投棄のうちの十二万トンを占めているということですね。だとすると、国は十二万トンをどうやって、どう減らしていくのかということをきちっと計画を立てるべきだと思います。例えば、神奈川県では、かなり地方自治体も多いんですけれども、県として廃棄物処理計...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、海岸ごみの問題について触れたいと思います。  九九年、二〇〇〇年に国土・環境委員会で取り上げました。そのとき、環境庁、建設省、運輸省、水産庁、海上保安庁、それぞれいかがですかという対応を求めたんです。この間、各省庁の担当者にいらしていただいていろいろお話を伺...全文を見る
○岩佐恵美君 その年一回の会合で何が決まったのですかと言ったら、文書も何もないということで、要するに担当者の情報交換にすぎないわけですね。それじゃ物が進まないと思います。やっぱり情報を交換した上で、今後じゃどういうふうに対応していくのかということを決めなければどうにもならないわけ...全文を見る
○岩佐恵美君 これは国交省が出しているパンフレットです。例えば深刻な海岸のごみ問題、漂着ごみの様子だとかあるいは生物への影響だとか、写真入りで非常に分かりやすく出しておられます。私は、今レジンペレットの対策についてされていると言いますけれども、今プラスチックごみは非常に何か千分の...全文を見る
05月18日第159回国会 参議院 環境委員会 第12号
議事録を見る
○岩佐恵美君 政府として、浮遊粒子状物質、いわゆるSPMの環境基準を二〇一〇年までにおおむね達成するという目標を掲げております。ところが、実態は二〇〇二年の一般大気測定局のSPM環境基準達成率、五二・六%であります。九九年の九〇・一%から四〇ポイント近く低下をしています。  S...全文を見る
○岩佐恵美君 そのうち、溶剤使用百三十三・六万トンとか、移動発生源十八万トンとか、給油所十四・三万トンだとか、そう続くわけですけれども、日本のVOCの排出量というのは単位面積当たりで見ると世界最大です。特に日本は溶剤由来のものが多くて、塗料、印刷、接着剤、ゴムなど溶剤全体で排出量...全文を見る
○岩佐恵美君 中央環境審議会の大気環境部会では、もう少し時間を掛けて検討するよう求めた業界側の委員の発言に対して、池上部会長が、VOC対策は緊急課題だと、まだ時間があるという形で推移するわけにはいかないと強調しておられます。つまり、自主的努力の効果を見てから検討するなどという悠長...全文を見る
○岩佐恵美君 しっかりとした成果を上げていかないと、私は、もう環境省のかなえの軽重が問われる、そう思います。  そこで、具体的な問題なんですが、最近、鳥取大学農学部の島田教授が、犬の肺が長期にわたるSPMの汚染で侵されているという研究結果を発表したということが報道されています。...全文を見る
○岩佐恵美君 VOC汚染問題では、家庭用製品による居室内の環境汚染も重大だと思います。  一九九四年には防水スプレーによる死者が出て大きな問題になりました。厚生労働省は、毎年家庭用品に係る健康被害病院モニター報告、これを発表しています。家庭用品等の吸入事故件数はどうなっているで...全文を見る
○岩佐恵美君 事故件数はもう年々、今言われたように増加をしているんですね。二年度の件数は、九六年度で見ると二・一倍になっているんですね。特に、殺虫剤類は五十八件から百七十一件へと三倍近くに急増して、四年連続で第一位を占めています。  国民生活センターの消費者相談に関する取りまと...全文を見る
○岩佐恵美君 今、お話がありましたように、床にかなり付着、残存すると。乳幼児が床をはい回る、床に残存した殺虫成分が手などに付着をしてそれをなめるということも十分あり得るわけですね。問題は、今国民生活センターが指摘したように、そういう残存するものであるし、どこにどう残存するかという...全文を見る
○岩佐恵美君 衣料用防虫剤、トイレ用防臭剤も大きな問題です。東京都消費生活センターのアンケート調査では、回答者の八一%が衣料用防虫剤を使用しているということです。うち、パラジクロロベンゼン製が約四〇%と一番多く使われています。パラジクロロベンゼンは発がん性も指摘をされています。P...全文を見る
○岩佐恵美君 殺虫剤、防虫剤、殺菌剤、防臭剤、芳香剤、日常生活品がもうありとあらゆるところに出回っているわけですね。家の中へ入ってあちこち歩いたら、相当な私どもはそういう化学物質にさらされるという状況になっているんです。ところが、表示について言うと、経産省、厚労省、農水省、公正取...全文を見る
○岩佐恵美君 殺虫剤などに広く使われている有機燐化合物、これは従来言われている以上に複雑で多様な神経障害を引き起こす恐れがあるということが最近分かってきました。昨年九月には、盛岡地裁で、殺虫剤がまかれた後の調理室に入って有機燐中毒にかかった事件について、健康被害と殺虫剤の因果関係...全文を見る
○岩佐恵美君 非常に積極的な答弁をいただいて、良かったと思います。  大臣、最後に、私、この化学物質の問題を取り組んでいる中で、今、花粉症の方が一千三百万人おられるんですね。ちょっと、かつて考えられなかった事態で、原因が何にあるのかというのはまだ、それは杉花粉だとかいろいろある...全文を見る
05月25日第159回国会 参議院 環境委員会 第14号
議事録を見る
○岩佐恵美君 環境配慮法によりまして事業者が資源の消費や廃棄物の排出の状況について環境報告書を作成して公表することになっていけば、事業活動に伴う環境への負荷を減らしていく努力を促すことになると期待されます。ただ、法案では、限られた特定事業者だけが対象で、民間事業者は除外されていま...全文を見る
○岩佐恵美君 事業活動に伴う廃棄物については、資源循環法や廃掃法の改正などで排出量の削減や適正な処理について一定の法的整備が行われてきました。今大きな問題になっているのは使用済み製品の環境への負荷の問題です。ところが、資源循環法の制定以前に作られたリサイクル関連の法律はその視点が...全文を見る
○岩佐恵美君 政府は、新法が原因で不法投棄が増えるとは考えていない、そう言っていたわけですね。ところが、不法投棄が今言われたように増えています。その上に、大手家電製品販売店が引き取った使用済みテレビなどが製造業者に引き渡されない、そして不適正に処分されていたという新たな問題が発覚...全文を見る
○岩佐恵美君 福岡市以外の店舗でリサイクル券の回付が確認されなかったものというのもありますね。
○岩佐恵美君 合計で八千三百三台ですね、福岡市以外で。  こういう横流ししたのは再委託された運送業者だということですけれども、販売業者は消費者から引き取ったものを製造業者等に引き渡す義務があります。ところが、実際にはほとんどの販売業者が製造業者等への引渡しを収集運搬業者に委託を...全文を見る
○岩佐恵美君 三十社で回付が確認されなかったリサイクル券について消費者が支払ったリサイクル料は幾らになるでしょうか。経産省、いかがですか。
○岩佐恵美君 消費者からリサイクル費用あるいはその運搬費用ですね、これを徴収した廃家電について七万八千台分、これがリサイクル券の回付が未確認になったんですが、未回付の原因が分からないということだとか、あるいは四品目の種類別の数も分からない、これは私は非常に問題だと思うんですね。 ...全文を見る
○岩佐恵美君 もう本当にしっかりとつかんでいただきたいと思います。  それで、家電リサイクル法は、消費者が販売業者にリサイクル料金を支払って廃家電を引き取ってもらいます。引き取った販売業者はリサイクル券を付けて製造業者に引き渡します。受け取った製造業者から販売業者にリサイクル券...全文を見る
○岩佐恵美君 リサイクル券の照合を徹底するといっても、販売店というのは全国で六万から八万もあるんですね。年間一千万台以上も引取りが行われていて、今後も同じことが絶対に起こらないとは私言えないと思うんですね。  結局、消費者が廃棄するときに処理費用を負担するという家電リサイクル法...全文を見る
○岩佐恵美君 海外に輸出されているものが数百万台あるとしても、とてもこれだけの数がすべてリユース品として市場に流通しているとは考えにくいですよね。住宅地では廃家電などを無償で引き取る古物業者のトラックが回ってきますし、福岡の事件では不明家電の相当量が輸出されたと推定されているけれ...全文を見る
○岩佐恵美君 今日は総務省にも来ていただいておりますけれども、これだけ大きな家電リサイクル法が社会問題になっておりますので、総務省として行政評価・監視を行ってほしいと思いますが、いかがでしょうか。
○岩佐恵美君 次に、猛禽類の鉛中毒対策について伺います。  天然記念物のオオワシなどが鉛弾で撃たれたエゾシカの死体を食べて鉛中毒になって、死亡や繁殖力の低下などを引き起こしている、これが大きな問題になっています。鉛中毒による猛禽類の被害の状況について説明してください。
○岩佐恵美君 北海道のオオワシやオジロワシの鉛中毒死は、エゾシカの保護管理計画がスタートした一九九七年ごろから大きな問題となりました。  これまでに判明しているだけで百羽以上のワシが鉛中毒で死亡しています。見付かっていないものを含めると、その数は数倍になると推定されています。ま...全文を見る
○岩佐恵美君 鉛中毒は、これまで見付かっていたオオワシやオジロワシだけではなくて、クマタカにまで広がっています。  北海道の猛禽類の生態調査や保護活動をしている団体が二〇〇三年、二〇〇四年に阿寒町で十二羽のクマタカの血中鉛濃度を調査したところ、九羽が鉛に汚染されていて、そのうち...全文を見る
○岩佐恵美君 環境省は、死体の放置禁止に伴って、狩猟残渣の回収ボックスの設置などを進めてきました。どのくらい今設置をされているんでしょうか。そして、死体がどのくらい回収されているんでしょうか。
○岩佐恵美君 道東だけで五十五市町村あるんですね。北海道のエゾシカ保護管理計画では、通常、一人一頭に制限されている捕獲数を、緊急減少措置として一日三頭まで緩和して、二〇〇二年度で五万八千五百九十二頭捕獲しているんですね。二十二か所で今の七十五トンの回収。これでは、せいぜい数%程度...全文を見る
○岩佐恵美君 生ぬるいんですよね。私が言っているのは、それが守られているかどうかということについてちゃんと調査をしてくださいと。そうしなければ対策が打てないじゃないですか。そのことを言っているんですが。
○岩佐恵美君 何か腰が引けていますね。ちゃんと調査してください。  エゾシカの保護、管理は、捕獲数の三分の二を一般の狩猟に依存しています。北海道では、道外のハンターが二千五百人も登録しているんですね。北海道以外では、鉛ライフル弾は禁止されていないんです。だから、道外のハンターが...全文を見る
○岩佐恵美君 まあ今答弁があったように、水鳥の鉛中毒死は増えているわけですね。そして、その鳥獣保護区や銃猟禁止区域から見付かった例も増えているとのことです。  環境省はこうした法改正後の状況をつかんでいなかったんですね、今まで。今回質問のために問い合わせたら、慌てて各県に照会を...全文を見る
○岩佐恵美君 これ、よく調べてみたら、増えた分はすべて宮城県が増やしたものなんですね。法改正を受けて宮城県では今年度、これまでの二か所、千三十五ヘクタールだった鉛散弾使用規制地域を拡大して、これまでの地域を含めて、主要水辺域七十五か所、一万八千六百ヘクタールでの鉛散弾を禁止をしま...全文を見る
○岩佐恵美君 その点についてはそうかもしれませんけれども、有害鳥獣を駆除しなきゃいけないとか、いろんな事情がありますから、とにかく環境を汚染しない、二次被害を起こさない、そういうことは最低限きっちりとやっていかなきゃいけないということだと思います。  環境省として、二〇〇〇年に...全文を見る
○岩佐恵美君 そのしかるべき時期というのをいつということできちっと区切ってやるというお考えはありませんか。
○岩佐恵美君 アメリカでは九一年に水鳥射撃の鉛散弾を全面禁止しました。カナダでは九七年に鉛散弾の使用を禁止した。欧州では、デンマーク、オランダ、ベルギー、ルクセンブルク、スウェーデン、スイスが鉛散弾使用を全面禁止しています。オーストラリアも九四年に一部の州で鉛散弾の使用を禁止をし...全文を見る
○岩佐恵美君 是非、最大限努力をしていただきたいと思います。  最後の質問ですけれども、この間、幾つもの自治体が、県営クレー射撃場で鉛汚染が見付かったことから、土壌を撤去する、そういう動きが相次いでいます。  千葉県では、総額二十億五千万円で三年間掛けて鉛を除去することを決定...全文を見る
○岩佐恵美君 今、クレー射撃場の鉛対策についてやっているところなどが、日本でもやらなきゃいけないということでやったと。ところが、そこの利用料が高くなっちゃった。そうしたら四割減ったそうです、利用者が。周りに逃げちゃうわけですよね。これは全然意味ないんですよね。ごみのリサイクル手数...全文を見る
○岩佐恵美君 終わります。     ─────────────
05月25日第159回国会 参議院 内閣委員会 第15号
議事録を見る
○岩佐恵美君 日本共産党の岩佐恵美でございます。  今回の消費者保護基本法の改正は、世論、消費者の運動が大きな推進力となりまして全会派一致の改正案となりました。私は本当に良かったなというふうに思っております。  今度の改正案では、「基本理念」に消費者の安全の確保など八つの消費...全文を見る
○岩佐恵美君 先ほど原口議員の説明にありました、食品の表示等については、消費者が理解できなければならない、これは私本当に重要だと思っています。  そこで、その具体的な問題について質問したいと思います。  食品の期限表示なんですけれども、食品衛生法に基づく品質保持期限とJAS法...全文を見る
○岩佐恵美君 消費者がごまかされることがないようなしっかりしたものにしていただきたいと思います。  次に、命にかかわる食品表示の課題としてアレルギー表示があります。  容器包装された加工食品については、二〇〇二年四月から、卵、小麦、そば、乳、落花生、この五品目が含まれる食品は...全文を見る
○岩佐恵美君 次に、これ五月十八日の環境委員会で大分議論をした問題なんですけれども、健康被害を及ぼすおそれがある化学物質を使用する製品に関する表示、これが今大きな問題となっています。国民生活センターや東京都消費者センターが被害実態調査を行って、被害防止の必要性、これについて具体的...全文を見る
○岩佐恵美君 消費者の権利を実現するための実効性確保のためには、消費者と事業者の格差是正、情報格差を解消することが第一である、これはもう先ほどから皆さんから強調されているところです。そのために、専門的な第三者による分析に基づいた客観的な情報を消費者に提供することがとても重要だと思...全文を見る
○岩佐恵美君 今の御答弁は前回の域を超えないわけですね。これじゃ消費者基本法が新たに改正される意味がない、私はそう思うんですね。副大臣、渋い顔をしておられますけれども、多分同じ気持ちでいらっしゃるんだと思います。是非その点についてはもう一度、こういう新しい法律ができるという起点に...全文を見る
○岩佐恵美君 最後に、消費者政策会議について伺います。  この会議は、大臣や行政職員だけで構成されて、消費者の参加はありません。消費者政策会議と同じように内閣府に設置されて総理が主宰をしている中央防災会議や総合科学技術会議は、大臣だけじゃなくて学識経験者が委員として参加をしてい...全文を見る
○岩佐恵美君 済みません。提案者、原口提案者から一言伺いたいと思います。
○岩佐恵美君 終わります。