小池晃

こいけあきら

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

小池晃の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月04日第145回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  両先生、大変ありがとうございました。  まず、中島公述人からお伺いしたいんですけれども、きょうのお話の中で、長期的にユーロは強い通貨になるだろうという話がありました。そのための条件として、やはり現時点での基軸通貨であるドルの安定というこ...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。  青山公述人にお伺いしたいんですけれども、きょうのペーパーの課題二で出ていることであります。  全国一律の規制だけでよいのかという問題で、密集地域、例えば所沢のような高濃度地域における規制として上乗せ、横出しあるいは総量規制ということが必...全文を見る
○小池晃君 どうもありがとうございました。
03月10日第145回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  私は、実施まで一年余りとなっている介護保険制度について質問をいたします。  まず、冒頭、総理にお聞きしますけれども、二月に全国町村会のアンケート結果が発表されました。財政面から見た介護保険制度の円滑な運営について、できないと思う、これが...全文を見る
○小池晃君 初めてだから不安というのじゃなくて、十分な財政援助をされる見込みがないから不安が広がっているんですよ。そのような答弁ではやはり国民の不安、自治体の不安にこたえることはできないと私は思います。  そこで、厚生大臣にお聞きしたいと思いますが、現在、地方自治体の単独補助事...全文を見る
○小池晃君 それははっきりしていると思うんです。これまでの厚生省の見解としても、都道府県の一般会計支出により補助金を交付するか否かは都道府県独自の御判断にゆだねられるべきものということで、単独補助事業は可能だということははっきりしている。  ちょっと今はっきり明確でなかったんで...全文を見る
○小池晃君 補完的なサービスじゃないというふうにおっしゃいましたけれども、これはやはり今大きな問題が起きているのは、介護サービスを充実させていこうとすれば、一方保険料は上がらざるを得ないという問題がある。そして、保険料を抑えようとすれば介護サービスの整備がなかなか進められない。い...全文を見る
○小池晃君 同時に、経過措置が終わった後、五年後のことも大変重要であります。  厚生大臣は、当委員会で「五年間たちますと退所していただくことになります。」、こういうふうにおっしゃいました。そんなに簡単なことなのかということであります。  厚生省は、九七年度と九八年度に特別養護...全文を見る
○小池晃君 受け皿事業といいますか、その後の施策について聞いているんじゃないんです。それは後で議論したいと思うんですが、そうではなくて、その前提として、大臣の御認識として、特養老人ホームに入っている方を退所させるということ自体、これは極めて難しいことなんだと、できないとは言いませ...全文を見る
○小池晃君 これは大変困難な課題だということだと思うんです。  東京都の事業報告、先ほど御紹介しましたけれども、こうも書いてあります。退所後のサービスについて検討した結果、退所者が在宅復帰できるのに必要なサービスを検討した結果、「住居の提供、家事全般、後見人、食事、外出、常時の...全文を見る
○小池晃君 生活福祉センター。
○小池晃君 これは「介護の経済学」という厚生省や経済企画庁の官僚の方が書かれた本です。この中でも、「従来の施策で要介護者とみなされていたものが介護保険の対象とならない事態が明らかになれば、経過措置ではなく、何らかの恒常的制度が求められる」、そういうふうに書いてあります。  経過...全文を見る
○小池晃君 大臣、今まさにおっしゃったように、諮問書にも書いてあるんですよ、実態から見てもその対象は極めてわずかな施設と考えられると。だったら、こんな新たな種を持ち込むことないじゃないですか。これは合同部会の見坊委員の方からも、今これだけもめているのに、論議の種になるようなことは...全文を見る
○小池晃君 さらに高額介護サービス費の問題をお聞きしたい。  これは検討をされているようですが、医療保険の高額療養費制度、これを参考にされているというふうに聞いております。しかし、介護保険制度では、今仮に設定されている利用料を見ても、例えば療養型病床群は四十六万一千円であります...全文を見る
○小池晃君 その高額療養費制度を医療保険の世界のような高さにはしないということだろう。  もう一つ、今のお話の中で、低所得者に対してはもう一段階設けるということも考慮されているのかということと、医療費の場合は三カ月たってから初めて多数該当となるんですが、介護の場合はもうこれは初...全文を見る
○小池晃君 最後に、これは私が昨年十二月の予算委員会で質問させていただきました要介護認定の問題について質問をしたいと思います。  私が質問した九八年度モデル事業、これの結果はおかしいんじゃないかというふうにこの場で質問いたしましたが、これは案の定というか、市町村からも多数の、二...全文を見る
○小池晃君 そういう点では、その考え方、どういう考え方で認定をするのかということについては、ソフトの完成を待たずにできるだけ早く公開するということでよろしいんですね。それはそういうことでよろしいのかどうか、ちょっと確認したい。
○小池晃君 この要介護認定の問題は、介護保険制度の根幹にかかわる大きな問題だというふうに考えております。  日本医師会も、状態像を中心にして判定するやり方にすべきだ、専門家の意見を、二次判定を重視したやり方にすべきだというふうにおっしゃっております。やはり認定審査会の専門家のこ...全文を見る
03月15日第145回国会 参議院 国民福祉委員会 第3号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  私は、予算委員会の集中に続いて、介護保険の問題を質問したいと思います。  きょうは、特養ホームの問題を中心にお聞きしたいと思うんですが、介護保険の老人ホーム施設長アンケートというのが行われました。これを見ても、九百六十一人の回答のうち八...全文を見る
○小池晃君 ショートステイで待つのはなかなか難しいというのは、現場からは声として出ております。都市近郊にある場合はいいんですけれども、非常にへんぴな場所のところが多い。ショートステイだともう連れていくだけで大変で、そういったところだとなかなか難しいのではないかという声も出ています...全文を見る
○小池晃君 続きまして、介護保険移行時の運転資金の問題というのも施設の側からは出されております。  私がお聞きした、これは札幌市のかりぷあつべつという特別養護老人ホームなんですけれども、今までは措置費で前もって入っていた、それが保険請求というふうな形で二、三カ月おくれて入ってく...全文を見る
○小池晃君 それから、きょうも何度か取り上げられている問題でございますけれども、要介護認定のあり方の問題です。  コンピューターによる認定では非常に問題があるのではないか、あるいは今年度のモデル事業の結果が、これは私は参議院予算委員会の総括でも取り上げましたけれども、低く結果が...全文を見る
○小池晃君 将来の課題、データがあればいいというお話だったんですけれども、私が理事を務めております全日本民主医療機関連合会、全日本民医連という組織がこのたび要介護老人の実態調査を行いました。  その結果がここにあるんですけれども、調査対象二万九千六百四十五人、うち在宅の方が二万...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。  それでは、介護保険の問題を終わって、硬膜移植によるクロイツフェルト・ヤコブ病の患者さんの被害者の救済の問題について御質問したいと思います。  現時点までに厚生省の方で把握されている、今までに判明した硬膜移植によるヤコブ病の感染者の数は何...全文を見る
○小池晃君 被害者の方は医薬品副作用被害救済・研究振興調査機構、いわゆる医薬品機構による救済、これも求めておられますけれども、これは医薬品機構の方は応じていない。なぜでしょうか。
○小池晃君 一方、先ほど御質問にありました、今、医薬品機構は、ジェイテックという企業による生体材料を利用した研究に対する助成一億二千万、五年間で九億八千万という融資が検討されているわけであります。硬膜移植による被害者に対しては、これは医療用具だからということで救済の対象にならない...全文を見る
○小池晃君 ちょっと別の角度から聞きたいと思うんですが、大臣は二月十日の衆議院厚生委員会で、一九八七年の時点では、乾燥硬膜とヤコブ病の発生の関係、これは世界で一例しか報告されていない等の当時の医学的、薬学的知見から、関連を予知することは不可能であったというふうに述べておられます。...全文を見る
○小池晃君 私の質問は、硬膜の予見可能性の問題を聞いているんじゃなくて、生体材料を介した感染の可能性は以前から指摘されていたのではないか、そういうことをお聞きしているんです。  大臣も答弁されていますのでぜひお答え願いたいと思うんですけれども、一つは、医薬品機構が一方で医療用具...全文を見る
○小池晃君 今、政策目的が違うというふうにおっしゃいましたけれども、やはり被害者の方からすれば、同じ機構から一方で医療用具に出て一方で医薬品には出ないということは、これはどう見てもおかしいという声が上がるのは私は当然だと思うんです。  今そういうふうにおっしゃいましたけれども、...全文を見る
03月17日第145回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、九九年度予算三案に対して、反対の討論を行います。  反対理由の第一は、政府の減税案が、実際は国民の七割に一兆円の増税を押しつけ、大企業、高額所得者を減税する庶民増税案となっていることであります。  こうした施策が景気をさらに冷え込ませる...全文を見る
03月30日第145回国会 参議院 国民福祉委員会 第6号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  国民年金保険料の凍結は、現下の深刻な消費不況、国民生活の実態からすればこれは当然のことだ、さらに九四年の衆参両院での附帯決議にあるように基礎年金に対する国庫負担を二分の一に引き上げを先送りすることなく保険料の引き下げこそ今行うべきだ、その...全文を見る
○小池晃君 この社会保険料の比重が大きい中低所得者のためにも年金保険料の引き下げで負担軽減に努めるべきではないか。九四年の国会決議にもあるわけですから、国庫負担を直ちに二分の一に引き上げて年金保険料を引き下げることと。これは、特に中低所得者の家計を温める効果が高いと思うんですが、...全文を見る
○小池晃君 今後の制度改定の問題は後でお聞きをしたいと思います。国庫負担の引き上げを直ちに行って保険料の引き下げをやるべきだということを主張した上で、国庫負担の引き上げの財源の問題についてお聞きをしたいというふうに思います。  大臣は、三月十六日の衆議院の厚生委員会でこの財源に...全文を見る
○小池晃君 総合的にという意味、これはどういうことなんでしょうか。三者全部そろっていないとだめだということなんでしょうか。それとも、消費税アップというのは必ずその財源として含まれていないと実現は不可能であるというふうにお考えなのかどうか、お聞きしたいんです。
○小池晃君 今お答えにあったように、消費税ありきということではないが、総合的にということで、その中の一つに消費税ということも考慮せざるを得ないということですが、九七年の消費税の増税がこれだけの今の消費不況の元凶となっているわけであります。そして、景気回復のために何が一番必要かとど...全文を見る
○小池晃君 財源として消費税率の引き上げをやれる時期は、すぐにはそれはできないだろう、やがてやってくるだろうというふうにおっしゃいましたが、私はやがてもやってこないだろうというふうに考えます。  そういうことで、すぐにはできないと率直におっしゃいましたけれども、そういうことであ...全文を見る
○小池晃君 九六年度合計で実に百五十兆七千億円という数字が出されました。九七年度も、概算で計算してみると大体百六十一兆円ぐらいになるのではないか、恐らく現在では百七十兆を超えていることは間違いないだろうというふうに思うわけであります。  さらに、これにはいわゆる国庫負担の繰り延...全文を見る
○小池晃君 この厚生省の計算でも、最も受給者比率の高くなる、すなわち最も負担が重くなる二〇五〇年でも、今お話があったように大体約三年分、厚生年金は代行部分も含めての数字だと思うんですが三・五年分にもなる。なぜこのような積立金が最も負担が厳しくなる時期においてすら必要なのか、この理...全文を見る
○小池晃君 今、二〇五〇年で三四%の保険料率を六%引き下げられるんだというお話でありましたが、これはすぐに完全賦課方式にした場合と比較しての話ですね。ですから、おかしな話だと思うんですよ。今の百七十兆円の積立金は全く捨象した議論じゃないですか。それを踏まえて計算していない。  ...全文を見る
○小池晃君 国庫負担の二分の一、三分の一の問題は、それは積立金のことではおっしゃいましたけれども、料率を引き下げることについては言われていないと思います。  それから、二〇五〇年以降のことをおっしゃいますけれども、その時期の被保険者というのはまだ生まれていないわけですから、それ...全文を見る
○小池晃君 前回、五年前の政策改定では一七・一%の引き上げがされております。それに対して今回は今の御説明のとおりの結果で三・一%だと。全体の消費水準が物価の伸びを下回ったから実質物価スライドになってしまったと。これは当たり前であります。生活を切り詰めているから消費水準は下がってい...全文を見る
○小池晃君 厚生年金で見ても物価スライドのみで〇・六%のアップ、月にして千二百円ということであります。夫婦での生活費というふうに見れば一人当たり六百円、基礎年金の引き上げ水準と大差ないわけであります。これも、平均受給額の十七万円余りということで見れば大体四百円ぐらいになってしまう...全文を見る
○小池晃君 既裁定者については六割保証ということはしないということになります。これは重大な政策変更だと。  それから、外国のことをおっしゃいましたけれども、これは諸外国の賃金体系のあり方やあるいは他の社会保障制度等、全体のバランスを考えなければそんなことは言えませんよ。現役世代...全文を見る
○小池晃君 大変な数字なわけであります。私も計算してみたけれども、大体一千万を超える数字。今回も一千万を超えると。さらに、これ以外に遺族年金の分もあるはずなんです。遺族年金の支給減の影響というのは計算がなかなか難しいようですけれども、妻の遺族年金、遺族厚生年金の賃金スライドの廃止...全文を見る
○小池晃君 もう最後にしますが、五%じゃないんですよ、今あったように。二〇%減るんですよ。この一千万という中のかなりの部分は報酬比例部分を六十五歳にした分の影響が極めて大きいんです。ですから、五%という議論は通用しない。ゼロでなければ安心できるなんてそんな話じゃないですよ。現役世...全文を見る
04月15日第145回国会 参議院 国民福祉委員会 第8号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  私は、精神保健福祉法の質疑の前に、一昨日の介護保険の審議に関連して幾つかお聞きをしたいと思います。  第一に、モデル事業に基づく概算で、今の利用者のうち約四万人がホームヘルプサービスの対象外、そういう答弁がありました。これはとんでもない...全文を見る
○小池晃君 おとといも議論がありました在宅高齢者保健福祉推進支援事業、これは百億円という規模では到底足りない、これ自体強化する必要があることははっきりしていると思います。これはもう介護保険サービスとは明らかに異なるわけですから、肩がわりでやろうなんという議論は通用しない、やはりあ...全文を見る
○小池晃君 老人福祉法による国と地方自治体の責務というのは、これは介護保険施行後も現行どおり残るということをやはり周知徹底すべきであるし、そのための財政措置をきちっととるべきだというふうに思います。  それから、先ほどからの御議論の中であるんですが、在宅高齢者保健福祉推進支援事...全文を見る
○小池晃君 何か私が特別調整交付金と勝手に言っているような言い方をされましたけれども、これは十月二十九日の全国課長会議ではっきり示されていますからね。その使途としても、検討中だということですが、療養型病床群の過剰整備等というふうにちゃんと案としては出ておりますので、ぜひ前向きに検...全文を見る
○小池晃君 これは平均で八日ということですからね。あくまで平均ですから、そのすべてが達成しているわけじゃないので、これで達成したというふうに言われると困る。  その上で、看護婦の体制について、一病棟ごとの看護婦の数、国立病院、国立療養所のうち精神療養所について数字を教えていただ...全文を見る
○小池晃君 先ほど、全体としては平均八・〇だったということですが、犀潟病院は八・五ということで、二・八をクリアしていないわけです。そのほかを見ても、東尾張病院、ここも九・〇、ここはもう全病棟が精神科の病棟だと。それから五百七十四床の肥前療養所、ここも八・二ということでクリアしてい...全文を見る
○小池晃君 私は、別にそれが原因だと言っているんじゃないんです。それが一つの要因になっているのではないか。それはお認めになると思うんです。こういう実態を解決することなしに根本的な解決は図れないということははっきり認めるべきだし、増員に向けて今努力すると、それはぜひやっていただきた...全文を見る
○小池晃君 実際こういう文書が配られているんですよ。病院の看護婦さんの職場にまで配られているんです。一〇五%と地方医務局から言われている。犀潟病院は文書で出ている。口頭ではいろんな病院でもう一〇五%という話がひとり歩きしているんです。もちろんその経営改善は必要ないとは言いませんよ...全文を見る
○小池晃君 少なくとも今の特例については、そういう意味では廃止の方向で検討しているというふうにとらえさせていただきます。  同時に、精神科の診療報酬の問題をちょっとお聞きしたいんですが、これも一般科との大きな格差があります。社会福祉医療事業団の調査を見ると、全入院患者の二〇%を...全文を見る
○小池晃君 今まで上げてきたというお話はこちらもわかっているんですが、まだまだ引き上げの水準が足りない。精神療法だけじゃなくて、例えば入院時医学管理料の問題も、先ほど御議論あったように一般病院との格差がまだまだあるわけで、やはりこういったことを、全体を含めて抜本的に引き上げるべき...全文を見る
○小池晃君 いろいろと基準にも問題があるということですが、応急入院制度というのは精神科救急制度のシステムのごく一部でしかないわけでありまして、移送ができたからといってこれだけで全体として救急体制ができるというわけではないわけです。もちろん大臣が言われたように、応急入院制度の拡充と...全文を見る
○小池晃君 今のお答えにあったように、一般義務としては規定されていて、入念的規定だということなんです。ですから、これはなくても一般的な二十二条の義務規定で十分ではないか。わざわざ四十一条があるから、これによって家族が義務感に駆られて、社会から孤立した状況を強いられるような事態が起...全文を見る
○小池晃君 あってもいいと。なくてもいいわけです。なければいけないわけではないわけです。ですから、ぜひこれは検討する必要があるのではないかというふうに私は考えます。  さらに、精神医療審査会ですが、これは機能強化が非常に求められている。先ほども議論がありました合議体の構成の問題...全文を見る
○小池晃君 いわゆる国連原則というのを見ても、こういう精神病者の人権を守る審査機関については医者が中心ということじゃない。書き方としては、一人またはそれ以上の資格を持つ自主的な精神保健従事者の助言と助力を得た司法的または他の独立かつ公正な機関と。医療的な役割は助言であって、あくま...全文を見る
04月19日第145回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第3号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  厚生省にお聞きをしたいんですけれども、最初に、婦人保護事業が売春防止法の適用によってなされているという問題、先ほどから御議論ある問題です。  現在、婦人保護事業への相談件数のうち、必ずしも売春を行うおそれがあるとは言えないもの、いわゆる...全文を見る
○小池晃君 先ほどから御議論あるように、こうした問題に売防法で対処するというのは、これは現実にかみ合っていないということは明らかだと思うんです。性質の違う法律を拡大解釈して一時しのぎに対応するのはやはり限界ではないか。  先ほど、現実的、弾力的にというお話もありましたけれども、...全文を見る
○小池晃君 地方によって空き部屋を整理する必要がある、それは確かにあると思うんですが、入所者の総数が一・二倍にこの五年間でふえてきているわけであります。特に、都市部では公的な施設を拡充する声は高まっているのではないでしょうか。今度、総理府が初めてDV被害の全国調査を行うわけですけ...全文を見る
○小池晃君 ちょっと余り質問に答えられていないような気がするんです。  今の基準では不十分ではないか。ちょっとつけ加えさせていただきますと、婦人相談所は精神科医の配置も週一回、婦人保護施設については精神科医は月一回か二回の配置でいいということであります。それから、先ほど言ったよ...全文を見る
○小池晃君 続いて、母子生活支援施設の問題についてお聞きをしたいと思います。  母子生活支援施設にDVの被害者を受け入れるということですが、これは保護施設として見た場合に、私も北海道の民間シェルターを見学してきたんですが、加害者の男性から入所者を守る警備システム、場所を明らかに...全文を見る
○小池晃君 ぜひその点は強めていただきたい。  それから、これもまた数の問題になるんですが、母子生活支援施設、これの定員数と現在入所している現員数を調べさせていただきました。  例えば、政令指定都市でいいますと北九州市、ここは定員が八十人に対して現員が八十人、これは九八年四月...全文を見る
○小池晃君 ぜひ厚生省の方でイニシアチブを発揮していただきたいというふうに思います。  それでは、最後に民間シェルターの問題についてお聞きをしたいと思います。  民間シェルターの経営の困難さということは、当調査会の参考人質疑でもるる語られた問題であります。また、先ほど御議論も...全文を見る
○小池晃君 最初に申し上げました適用法の問題、根拠法の問題からして、これは行政側の責任によって現場に混乱が生じているという問題だと思いますし、民間シェルターの今の実態というのも、行政のすき間で大変な状態に陥っている方を救うためにやむにやまれず起こっている運動という意味でいうと、実...全文を見る
05月12日第145回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第4号
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○小池晃君 先ほどから幾つか御意見が出ているんですけれども、ちょっと私の意見を申し上げたいんです。  一つは、これは個人のキャラクターの問題であるかのような御発言がありましたけれども、各参考人共通しておっしゃられたと思うんですが、これはやはり社会全体の男性優位、女性の人権軽視と...全文を見る
○小池晃君 法制定の問題が若干議論になっているんですが、私が先ほど基本法的なものをというふうに申し上げた意味は、今救済のために何をなすべきかということをすべきであることは当然であって、そのために現行法でできるもの、あるいは新規立法が必要なもの、それぞれ精査していくというのは当然の...全文を見る
05月13日第145回国会 参議院 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第6号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  参考人の皆さん、大変ありがとうございました。  私はまず憲法学者である森参考人からお伺いをしたいというふうに思います。  この新ガイドライン関連法案、これは日本国憲法九条に照らして考えると、日本有事でもない周辺事態に際して武力の行使を...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。  まさに、今お話がありましたように、政府は武力の行使というのを本当に狭い意味での直接の戦闘行為というふうにとらえて、そしてその上に武力の行使と一体化という日本独自の概念を用いて、一体化しなければ憲法違反ではない、こういう議論を構築しているわ...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。  続いて、アメリカは既に沖縄の在日米軍というのをアジア太平洋軍のかなめというふうに考えている。そして那覇軍港の移設や海上ヘリ基地など、基地の縮小という県民の願いを裏切って逆行した動きが出てきているわけですが、ガイドライン法案によって沖縄の基...全文を見る
○小池晃君 森参考人にお伺いしたいんです。  衆議院で自自公三党による修正がなされた。衆議院では修正部分についての審議というのはたった三時間だった。そして参議院に法案が来てからも、与党の側からはもう早く上げよう、早く通そうという声ばかりが聞こえてくるわけであります。  先ほど...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。終わります。(拍手)
05月20日第145回国会 参議院 日米防衛協力のための指針に関する特別委員会 第9号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  昨日、TBSテレビ「NEWS23」で世論調査の結果が発表されております。今審議中のガイドライン法案についてあなたはどう考えるか、こういう質問に対して、賛成するという方が、四月にも同じ調査をやっているんですが、四月は四一・四%に対して三七%...全文を見る
○小池晃君 その立場は変わってないんだと。  この観点から、政府はこれまで日本がとれる軍事行動については国連憲章、国際法の基準と比べても制約がある、そういう見解を示してきております。例えば、八一年の角田法制局長官はこう答弁している。「いわゆる個別的自衛権、こういうものをわが国が...全文を見る
○小池晃君 私が言った違いというのはそういうことなんですよ、長々と言われたけれども。もうちょっと素直に答えていただきたいと思うんです。  こういう憲法のもとで、こうした点から見れば、新ガイドライン法案というのは明らかにこうした憲法の制約を踏みにじるものである、そういう疑念を晴ら...全文を見る
○小池晃君 要するに、この国連憲章二条四項で言う武力の行使というのは、政治的、経済的な圧力は除くと、そういう議論は確かにあります。しかし、それ以外の実力による軍事的な圧力は含まれるんだと。つまり、これは戦闘行為だけではなくて兵たん活動など戦闘行為を支える活動も含まれる、そういうふ...全文を見る
○小池晃君 軍事的な実力の中に兵たん活動を含むなんて国際的な軍事的な常識じゃないですか。全くおかしい。
○小池晃君 それでは聞きますけれども、この国連憲章二条四項で言う武力の行使、これは戦闘行為だけ、それに限定をすると、そういう決定が今まで国連の場で行われたことはありますか。どうですか。
○小池晃君 ないということなんですよ。この戦闘行為だけに限定するという決定は今まで国連ではされていないということなんです。武力行使を戦闘行為に限る、こんなことは国連憲章の解釈からは全く出てこないんだ。国連のほかの決定に、今ちょっと決議等にも触れられましたが、その問題で次に議論を進...全文を見る
○小池晃君 だから、この侵略の定義に書いてあるんですよ。侵略と武力行使というのは全く別じゃないんですよ。最も深刻かつ危険な違法な武力行使なんです、侵略というのは。ですから、侵略に対して定義をしたということは、侵略というのは武力行使の一部分なわけですから、その態様を定義したというこ...全文を見る
○小池晃君 そんなことを聞いているんじゃないんですよ。これに書いてあるからこれで自動的に武力行使になるんだって、そんなこと一言も聞いていないでしょう。武力行使の形態として挙げているんです、こういうものを例示的に。だから、こういうふうに示しているということは、武力行使というのは戦闘...全文を見る
○小池晃君 全然説明になっていないです。安全保障理事会で決定するのは当たり前ですよ。総会決定というのは法的拘束力はないんでしょう。一々の事態について、個々の事態についてそれを安全保障理事会で決定していくわけでしょう。これは当然のことを言っているだけですよ。  その際に、いろんな...全文を見る
○小池晃君 私の質問に正面から全く答えていただけない。  特別委員会が最終草案を採択したときに、日本代表は席上でこう発言しております。この侵略の定義が総会二十九会期に採択されると、国際法の歴史に新しい一章が書き込まれ、多くの高名な学者の夢が実現することになるだろう、こういうふう...全文を見る
○小池晃君 正面から答えないんです。この時点で認めていたことははっきりしているんですよ。  そしてさらに、個々の事態を安保理で認定する、これは当然のことです。個々の事態がどう認定されたか、そういう問題を議論したい。  国際司法裁判所のニカラグア事件判決、この問題を取り上げたい...全文を見る
○小池晃君 これは大変大切な判決なんですよ、武力行使というのを国際法上考えていく上で。  何でこの裁判について取り上げるのかちょっと説明をしたいと思います。  この裁判は一九七九年にニカラグアにサンディニスタ左翼政権が誕生してからの話であります。ニカラグアの隣にエルサルバドル...全文を見る
○小池晃君 今ちょっと二つの問題を一緒におっしゃられたと思うんですが、まず最初のニカラグアのエルサルバドルのゲリラに対する支援とアメリカのニカラグアの反政府勢力に対する支援、この裁判では二つ認定されているんです。  ところが、裁判の中心点は、これはニカラグアのエルサルバドルのゲ...全文を見る
○小池晃君 何を言っているんですか。メイというのは何々し得るというのが最も適切な訳ですよ。  それからフランス語版を見ればさらに明瞭なんです。フランス語版を見ると、オン プ ボワールというのが書いてあるんです。明らかにこれはみなし得るという以外に訳せないんです。かもしれないなん...全文を見る
○小池晃君 これはゲリラに対する支援ですら武力行使となったというところなんです。正規軍に対する兵たん活動というのは武力行使じゃないと言うんですか。そんなはずがあるわけないじゃないですか。正規軍に対する兵たん活動が武力行使に当たるのは当たり前なんですよ。ゲリラに対する非常に特別な特...全文を見る
○小池晃君 全然だめです。私の質問に全然答えていないです。  武力行使を戦闘行為に限らなかった、そのことを認められるかというふうに言っているんです。イエスかノーかで答えてください。
○小池晃君 ということは、個別の事案、ニカラグア事件の判決に限って言えば、この判決はこのニカラグアの問題については武力行使を戦闘行為に限らなかった、これは言えますね。
○小池晃君 この判決では武力行使というのは戦闘行為に限っていないんですよ。そして、武力行使、戦闘行為以外のいろんな支援活動もみなされるということを認めている、これがこの判決なんです。これははっきりしています。答弁は回避されましたけれども、明確だと思います。  それからもう一つ、...全文を見る
○小池晃君 全然答えになっていないです。要するに、判決の効力に関係ないですね。アメリカが出なかったということは関係ないですね。それだけ答えてください。
○小池晃君 要するに、関係ないということなんですよ。  それからあともう一つ、これはもう聞きませんけれども、五月十日には、「学説上この判決については種々の見解もある」というふうに条約局長は言った。ところが、先ほど私が話したように、見解はいろいろ出ているけれども、アメリカというの...全文を見る
○小池晃君 全くのすりかえだと思いますよ。私は、禁止されている武力、その定義を聞いているんです。そして、違法であれ合法であれ、武力行使というのはどういうものか。これははっきりしているじゃないですか。もちろん、禁止される範囲が違法な場合と合法な場合で変わる、これは十分あり得ますよ。...全文を見る
○小池晃君 では、お聞きしますが、国連憲章二条四項の武力の行使というのは実力の行使だと。実力の行使と戦闘行為とどう違うんですか。
○小池晃君 もう全然だめです。あんなので条約局長なんて大変ですよ。じゃ武力と実力、どう違うんですか。フォースとアームドフォースでしょう。全然違わないんです。同じことでしょう。武力の行使、実力の行使の中に何で兵たん活動が入らないんですか。実力の行使と言ったらばそれは兵たん活動も含む...全文を見る
○小池晃君 今までの議論から言えるのは、日本の政府が言う武力の行使の範囲、これはもう明確なんですよ。戦闘行為だというふうにおっしゃっているんです。要するに、人を殺傷したり物を壊したりすることが、これが戦闘行為であり、これが武力の行使である。これが日本政府の統一見解です。  一方...全文を見る
○小池晃君 今の話は、要するに、我が国は武力の行使というのを戦闘行為に限定を言葉の上ではしているけれども、実態としては一体化した部分もあるから同じだというふうにおっしゃるんですか。だとすれば、武力行使という、まず言葉の問題をはっきりさせましょうよ。武力行使という言葉で意味するもの...全文を見る
○小池晃君 全く答えられません。  これは武力行使という言葉が明らかに違うんです。国際的な、国際法の世界での武力行使とそして日本の政府が言っている武力行使と、明らかに違うんです。これはどう見てもそうなんです。  そして、そこに一体化という話が今つけ加わってきているわけですけれ...全文を見る
06月30日第145回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第7号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  きょうは、中央省庁再編の問題について、独立行政法人と厚生労働省の問題を中心に質問したいというふうに思います。  独立行政法人化の定員七万三千人中四万五千人を占めている国立病院・療養所、この独立行政法人化の問題を取り上げたい。  国立病...全文を見る
○小池晃君 大変重大で緊急な課題だということであります。  そこで、お聞きしたいんですが、全国の結核病床の全体の数、そしてそのうち国立病院・療養所の持っているベッドの数、この比率、数字をお示しいただきたい。
○小池晃君 大変大きな役割を果たしている、数の上でも半分近くを占めているわけであります。  そして、先ほどお話がありました公衆衛生審議会結核予防部会の意見書、案の段階のものですけれども、これはきょう案がとれたわけですね。これ、私も拝見をいたしました。十六ページに及ぶ中身になって...全文を見る
○小池晃君 今、全体として非常に大きな役割を果たしているということをおっしゃいました。ところが、これは独立行政法人にされる対象になっているわけです。今言われたネットワークの頂点に立つ近畿中央病院も、ここも独立行政法人の対象であります。  何でこれ、そうしなきゃいけないんですか。...全文を見る
○小池晃君 国立病院のままでも独立行政法人になっても行政の責任は同じだというふうに言うんですか。独立行政法人になっても国の関与は変わらないんだ、ちゃんと責任を持つんだ、もしそういうふうに言うのであれば、国立病院のままでいいじゃないですか。何で独立行政法人にするんですか。そのことを...全文を見る
○小池晃君 だから、国家公務員の身分を残すんだ、そして国も交付金を出すんだ、同じなんだ、同じなんだという話なんですよ。だったら、何で国立病院のまま残さないのか。  言っているのは、独立行政法人になると変わるというのは弾力化、そのことだけですか。それだけなんですか、理由は。
○小池晃君 先ほどから、効率性、それから公開性というようなことも以前は言われていました。透明性の確保ということも言われていました。  ところが、これは総務庁の行政監察局の「国立大学附属病院に関する行政監察結果報告書」というのがあります。これを見ると、何と書いてあるかというと、国...全文を見る
○小池晃君 今、透明性がメリットだとおっしゃいましたけれども、私の言っていることをかなり曲解しているような気がするんです。  私は、これに書いてあるのは、透明性が確保されているというふうに評価しているじゃないですか、国立病院はちゃんと財務諸表が公開されている、経営管理指標も公開...全文を見る
○小池晃君 私は何もかも国立でやれなんという議論をしているんじゃないんです。あなた方は今まで大きな役割を果たしてきた国立病院をわざわざ独立行政法人にしようとしているんでしょう。それがなぜなのかというふうに聞いているんです。その理由が、根拠として言っているのが、透明性の確保とか効率...全文を見る
○小池晃君 評価がその当時とちょっと低くなったというようなレベルじゃないんです。  今、ナショナルセンターの病院を残すというふうにおっしゃいましたけれども、この厚生省のヒアリングに提出された文書を見ると、さらにこうも書いてあります。国は、国の責任と役割を果たしていくために、その...全文を見る
○小池晃君 国立病院の果たしている役割をもう少し別の側面からもちょっとお聞きをしたいというふうに思います。  国立病院・療養所附属看護学校というのがあるんです。昨年度の看護学校、看護婦さんの養成所の三年課程の入学定員数、これは全国で三万三千七百四十人です。そのうち国立病院の看護...全文を見る
○小池晃君 結局、今までのお話をお聞きすると、結核の医療の問題でも、それから難病やその他いわゆる政策医療と言われている分野、それから看護婦養成という面でも、国立病院・療養所の果たしてきた役割を後退させないと、これはちゃんとやるんだと、大丈夫だと、心配するなというふうに聞こえるんで...全文を見る
○小池晃君 今のお話を聞くと、何か独立行政法人に移される国立病院というのは国立としての役割を果たしてこなかったんですか。そういうふうに聞こえますよ。ちょっと今のお話はおかしいと思います。ナショナルセンターで残すところだけは国立の役割を果たしてきたというふうに聞こえます。おかしいん...全文を見る
○小池晃君 それでは、具体的に国立病院・療養所の経営状態について聞いていきたいと思うんです。  厚生省にお聞きしますが、最近五年間の国立病院特別会計への一般会計からの受け入れ率の推移、これを示していただきたい。
○小池晃君 受け入れ率だけでいいです。
○小池晃君 これはどんどん減っているんですよ、五年間で二三・七%から一三・二%まで。額にすると一千億円も減っている。急速に低下しているんです。このペースが続くのであれば、国立病院の独立行政法人化が予定されている二〇〇四年、これまでには一般会計からの受け入れというのはもっと減るだろ...全文を見る
○小池晃君 この数字を見ると、経常収支率というのが、再編計画で一体どこを移譲するのか、どこを統廃合でつぶすのか、そして残した独立行政法人はどこを持っていくのか、経常収支率を一つの参考にして、それで判断したということは否定できないんじゃないかと思いますけれども、いかがですか。
○小池晃君 結果としてというのは噴飯物ですよ。どう見てもこれは意図的な分類ですよ。この数字から一体何が見えてくるか、だれが見ても明らかです。  そもそも、大きく採算を割り込んでいるところは独立行政法人にする前に自治体に押しつけてしまおう、移譲してしまおう、あるいは統廃合でなくし...全文を見る
○小池晃君 そんなことを言っているんじゃないんですよ。収支がとれそうなところだけ選んで独立行政法人にしているんでしょう、そして、それは民営化というのを見越されているんでしょうというふうに言っているんです。  今、必要性があれば独立行政法人であっても民営化というふうにはしないんだ...全文を見る
○小池晃君 一般論を聞いているんじゃないんです。一〇〇%、一〇五%とどんどん経常収支がよくなったような病院については、住民あるいは患者にとって、地域にとって必要な医療を担っているということであれば、これは守るというふうに約束するのかどうかというふうに聞いているんです。そのことを約...全文を見る
○小池晃君 そのことは見守っていきたい。  同時に、今、移譲されるところはもう前提のようにおっしゃいましたけれども、まさにこういう経常収支率の低いところ、採算のとれないところを自治体にどんどん押しつけるというやり方なんですよ。こういうことが果たして許されるのか。  結局、あな...全文を見る
○小池晃君 ちゃんと労働省の「労働問題のしおり」に正確な数字が出ているんですから、まじめに答えていただきたい。五五・七%です。  法律ができて五十年です。この労働基準法、労働安全衛生法は刑事罰を伴う法律。刑事罰を伴う法律の違反率としては驚くべき高さです。  そこでお聞きします...全文を見る
○小池晃君 ヨーロッパ、例えばドイツ、フランスの労働基準監督官の数を示してください。
○小池晃君 今の数をもとに、監督官一人当たりの雇用者の数を比較すると、ドイツは六千七百十六人、フランス千三百七十人、日本は一万五千百四十人です。これでは日本の遵守率が低いのは当たり前なんです。  監督官が少なくてどういう事態になっているか。九七年の労基法の適用事業所数は約四百五...全文を見る
○小池晃君 減ってきているんですよ。完全失業者数は、六八年は五十七万人、今は五倍以上です。雇用労働者数も二倍近くになっている。加えて、育児休業制度、介護休業制度で非常に業務が複雑化、多様化している。それなのに、労働行政はこれだけ後退をしている。さらに、ここに加えて人員削減などのス...全文を見る
○小池晃君 最後、簡単に。  数は問題じゃないと言いましたけれども、数は大切なんですよ。減ってきているんですよ。労働行政は後退しているのが実態なんです。それなのにこういう事態の中で厚生労働省という形で行政を統合する。国民の不安が高まるのは当然であるということを申し上げて、私の質...全文を見る
07月09日第145回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第2号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  私は、中小零細企業の経営に重大な影響を与える信用金庫、信用組合など地域の金融機関の整理再編がもたらしている事態についてお聞きをしたいというふうに思います。  地域金融機関の融資対象、これはもちろん中小企業が多いわけであります。そして、長...全文を見る
○小池晃君 今の三条件の一つに、地域経済にとっての不可欠性ということがあります。つまり、その金融機関が地域または分野にとって不可欠である、これが条件となっている。つまりその地域経済を円滑に進めるための資金援助の認定ということになっています。しかし、現実には地域経済に今重大な支障が...全文を見る
○小池晃君 まさにこれからその審査が行われる。  ここの貸し出しですが、中小零細企業に二千三百億円ぐらいあるんですね。しかし、そのほとんどがRCC行きというふうになると言われています。数にして約二千五百社です。その九割は都市銀行も貸さないような零細業者。貸出先中小企業の経営危機...全文を見る
○小池晃君 今言われたように、仕組みないんです。そして、その適格性の認定のところで、これはもうよく調べていただいて、やはりそこできちっと役割を果たしていただきたいと思うんですが、結局この適格性の認定、地域においては必要だというふうに言っても、もう受け皿が拒否すればまじめに働いてい...全文を見る
○小池晃君 ぜひこれは前向きに、大変な不備だと思うんですね、これは何とかしていただきたい。それを何とかしないと、中小企業にとってみれば下手な受け皿が名乗りを上げるよりもブリッジバンクになった方がいいということになっちゃいかねないんですよ。ですから、これはやはり基準をきちっとつくっ...全文を見る
○小池晃君 金融機関に公的資金を投入するのは、これは確実な預金者保護、貸し渋りの解消とかまじめな借り手保護、そのためにそういったことを通じて日本経済を立ち直らせていくということだったはずであります。資金面から中小企業を支える、そういう名分だったはずであります。  しかしこれは、...全文を見る
○小池晃君 五月二十八日に大臣は記者会見で、基本的には短期の転売を目的に買収に名乗りを上げているところへの譲渡は考えていないというふうに答えておられます。  一般論として言われましたので一般論としてお聞きをしたいと思うんですが、一般論として譲渡先として、こういう記者会見での御発...全文を見る
○小池晃君 もう一つの問題をお聞きしたいと思います。  これは先ほど議論になった問題なんですが、現在長銀の保有に適するとされている資産十九兆円というふうに言われています。しかし、その売却に当たってはさらにロスが生じる可能性があるのではないだろうかという問題です。実際報道では、譲...全文を見る
○小池晃君 さらに、この譲渡、今言ったように、まさに取引ということになってくるんだろうと。その場合にあり得る問題として、FAが絡んできて交渉が進んでいくと、長銀の保有資産の中から相手側が、これは受け取れる、しかしこれは受け取れないという要求をしてくることも考えられるわけです。 ...全文を見る
○小池晃君 結局、評価についても、時間的な経過による劣化というだけじゃなくて、相手側の言い値とこちらの評価とその差はどうなっていくのかという問題もあるし、すべての資産を引き継ぐかどうかということについても、可能性としてはそういうふうにしないということも仕組みの上ではあり得ると。や...全文を見る
○小池晃君 誠実にとおっしゃいますが、相手は善意で買い取るのじゃないんですね。ボランティアでやるわけじゃない。もうかるから買い取るわけです。事業として利益が上がると思うから買収するわけです。企業の側は利潤追求のためにやるわけだから、やはりこれは競争入札のような形であるとか、そうい...全文を見る
○小池晃君 終わりますが、このままでは本当に巨額の公的資金がやみの中に行くことになってしまう、これは明確にすべきだということを主張して、質問を終わりにします。(拍手)
07月19日第145回国会 参議院 予算委員会 第19号
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○小池晃君 実施まで九カ月を切り、国民の不安が広がっている介護保険について聞きます。  基盤整備のおくれ、高過ぎる保険料、利用料の負担、要介護認定の問題点、こういったことが指摘されています。全国の三分の一の自治体で介護保険の改善を求める意見書が採択されています。  厚生大臣に...全文を見る
○小池晃君 もう実施まで九カ月を切っているわけであります。情報を明らかにしない、締め切りは六月末だったわけですから、こういったことが国民の不安、不信をあおっているんじゃないか。国の責任で保険料額、基盤整備の到達、認定の準備状況などを一刻も早く明らかにすべき、このことを指摘したい。...全文を見る
○小池晃君 今、無料の人が八一・三%もいるんです。配付資料の一を見てください。一万円未満という人を加えると九割超えるんです。こういった人たちには保険料に加えて新たに利用料負担が加わってくるということであります。さらに施設の入所者はどうか。介護保険後の特養ホームの一月当たりの負担額...全文を見る
○小池晃君 高額介護サービス制度を利用しても、住民税非課税の方は利用料と食費で四万円かかるんですよ。そして、今の年金の平均受給額は四万七千円なんです。これで、今高額介護サービス費があるから低所得者対策になっているとおっしゃるが、低所得者対策になっていないんじゃないか、不十分なんで...全文を見る
○小池晃君 厚生省の先日の最新のデータですが、国民生活基礎調査によれば、高齢者世帯で年金、恩給だけで生活する世帯の割合は五八%です。年収二百万円以下の低所得世帯で見れば七三・一%が年金だけで暮らしているんです。今の議論は通用しないですよ。  もう一回聞きます。低所得者対策が十分...全文を見る
○小池晃君 実態が明らかになってからといって、もう九カ月を切っているんですよ。今から何が一体明らかになると言うんですか。もう既に国民生活基礎調査で、厚生省の数字で、年収二百万円以下の低所得者世帯、これはほとんど国民年金、老齢年金受給者ですよ。こういう方は七割が年金だけで暮らしてい...全文を見る
○小池晃君 さらに七十五歳以上の後期高齢者、介護の対象になる方はそういう方が多いわけですが、この六五・二%、すなわち三人に二人は女性です。その多くは単身であります。単身の高齢女性の平均年収というのは百五十万円未満が五六・五%。これもまた実態としてあるわけです。本当に私はこの介護保...全文を見る
○小池晃君 そういうこの期に及んで一般的なことを聞いているのではないんです。実施まで九カ月を切っているんです。これだけ大変な問題になっている。きのうの新聞報道によれば、自民党の政策責任者から、保険料の軽減に国庫負担を充てると表明されているじゃないですか。円滑なスタートのために国庫...全文を見る
○小池晃君 決定ではないにしろ、私は中身を聞いているんじゃないんです。よく聞いてください。国庫負担による保険料や利用料の軽減、このことを否定されるんですか。このこと自体をやるのかやらないのか、そのことに向けて検討するのかどうか、そのことをお聞きしているんです。ぜひ答えていただきた...全文を見る
○小池晃君 ということは、保険料、利用料の軽減のために法定の二五%の法定外の負担ということでは検討する、そういう余地があるんだと、そういう検討を進めていくということでよろしいんですか。
○小池晃君 否定するものではないという御答弁でありました。  きょうはちょっと時間がないので触れられませんでしたが、このほかにもたくさんの問題があるわけです。基盤整備のおくれ、要介護認定ではねられちゃうという問題もあります。四十歳以上のすべての国民から保険料を取っておいて、それ...全文を見る
07月27日第145回国会 参議院 国民福祉委員会 第13号
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○小池晃君 私は、介護保険の保険料の問題を中心にお聞きします。  実施まで九カ月を切り、国民の不安が広がる中、きのう第一号保険料が二千八百八十五円と発表されました。  厚生大臣にお伺いしますが、家計消費は依然として回復をしていないわけであります。こうした中で、四十歳以上のすべ...全文を見る
○小池晃君 今、低所得者にも配慮しているとおっしゃいますが、最低段階の〇・五倍を見てもこれは老齢福祉年金ということになります。これは事実上八十五歳以上だけの年金であります。老齢福祉年金の平均受給額月三万四千円、八十四歳以下の国民年金、老齢年金受給者で老齢福祉年金受給以下の方は約二...全文を見る
○小池晃君 私は、低所得者対策にはこれはなっていないというふうに思います。負担軽減のための措置というのはどうしても必要ではないか。  私は、先日の予算委員会で国庫負担による法定外の負担軽減のための措置は否定しないという答弁をいただきました。与党の内部からも負担軽減のための財政動...全文を見る
○小池晃君 円滑な実施のためには、保険料の軽減は検討すべき項目の一つであるということは、これは大臣も認められることだと思うんです。  さらに、この保険料自体どう見るのか。これ自体がかなり極めて意図的に低く抑えられた数字ではないかということを申し上げたい。  保険料算定の基礎と...全文を見る
○小池晃君 新ゴールドプランの特養老人ホームの目標は二十九万人です。補正予算の追加で三十万人になった。それから老人保健施設の目標は二十八万人。これより抑えた数字になっているわけですね。要するに、今度出された保険料の数値というのは、施設は新ゴールドプランの施設の目標の範囲内に抑えた...全文を見る
○小池晃君 入ってないんです。昨年十月の介護報酬の中間取りまとめでは、国家公務員の調整手当の級地区分を基本にして地域差を勘案するという方針が出されています。これによれば、東京二十三区は一二%加算です。実際に東京の荒川区とか台東区では、厚生省が示したワークシートによる保険料と、区が...全文を見る
○小池晃君 今、大臣も認められましたように、二千八百八十五円というのはこれでとどまらないんですよ、さらに上がるんだと。特に地域加算、離島などの僻地は特別調整交付金によって保険料に反映されない道はある。しかし、大都市部の加算は保険料にはね返ってくるわけですね。今出ているような一〇%...全文を見る
○小池晃君 私は、きょうは保険料問題を中心にお伺いしましたが、そのほかにも多々問題はあるわけであります。要介護認定の問題もある。基盤整備が十分でないという問題もある。利用料負担についてもかなり重いと。ほかにも問題が山積しているわけであります。このまま保険料徴収を始めてもそれにこた...全文を見る
○小池晃君 そのことは引き続き求めていきたいということで私の質問は終わって、井上議員にかわります。
08月04日第145回国会 参議院 予算委員会 第20号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  きょうは長銀、日債銀の問題についての集中審議をさせていただきます。  銀行の破綻処理について、我が党は、国民の血税を使うべきでない、銀行業界の自己責任でやるべきだというふうに主張してまいりました。ひとたび税金投入の仕組みをつくればその後...全文を見る
○小池晃君 破綻認定したときは長銀は千六百億円だったんですね。これは超過ではなくて債務、日債銀は債務超過で九百四十四億円だった。これが、今では長銀では二兆七千八百六十八億円、日債銀では三兆九百四十三億円、特別公的管理勘定がこれだけふえている。  長銀については、報道ではこの数字...全文を見る
○小池晃君 今後どんどん拡大していく、国民負担がふえていくということは、これは明らかだと思うんです。  いずれにせよ、早晩七兆円の交付国債は使い切ってしまうということははっきりしてきているんじゃないかと思うんですが、これはいかがでしょうか。
○小池晃君 いずれの日にかというようなことをおっしゃるんですが、これはちょっとごまかしだと思うんですね。  というのは、長銀や日債銀の債務というのは、付保預金は非常に少ない、非付保預金の割合が九割。すなわち、先ほどお話ありました長銀の債務超過分が二兆七千八百六十八億、日債銀が三...全文を見る
○小池晃君 ところで、これは柳沢大臣の方になるかと思うんですが、長銀、日債銀の処理、譲渡先を見つける。いつまでにそれを処理するというふうにお考えなんでしょうか。
○小池晃君 当初は長銀の処理は七月中というお話もあったんですね。できるだけ早くとお話ありましたけれども、今年度じゅうに七兆円の交付国債を使い切るのはもはや明らかになってきている、やはりそういったことをはっきり国民に示すべきだというふうに私は思います。  その上で、これだけ膨張し...全文を見る
○小池晃君 柳沢大臣は六月二十九日の記者会見で、日本の場合、破綻前と清算したときで金融機関の価値の乖離が大きい、原因を研究しないといけないというふうに述べておられる。これは、今言われたような意味でこういう乖離が起こるというふうにお考えなのか。だとすれば、今後もこういうことが起こり...全文を見る
○小池晃君 今お話があったように、こういう乖離が起こる原因の最大の問題、先ほどゴーイングコンサーンベースと清算ベースの違いというお話がありました。やはり関連会社が多い、そして自分の関連会社がいかに問題ある資産を抱えていても、関連会社だから自分たちが支援するから大丈夫だということで...全文を見る
○小池晃君 飛ばしの問題で、クレディ・スイスの問題についてちょっとここでお伺いをしたいと思うんですが、クレディ・スイスグループに対して金融監督庁が検査を行って処分を下されました。この内容をちょっと簡単に説明していただきたいと思います。
○小池晃君 クレディ・スイスグループは不良債権を隠ぺいする金融商品を大量に反復継続して提供していた、こういったことで処分されたわけですが、この商品が日債銀の飛ばしにも使われていたというふうに報道されていましたけれども、これはいかがなんでしょうか。
○小池晃君 こういうことが問題を隠ぺいしているというふうに思うんですね、私は。そしてさらに、金融商品を利用していた、開示の問題はそうだと。では、銀行に対してはどういう処置をとられるんですか。もちろん、許されるわけはないと思うんですが、いかがでしょうか。
○小池晃君 報告を徴求する、それからどうするんですか。それからのことはどう考えるというのは、今あいまいなおっしゃり方でしたけれども、そこについてお答え願います。
○小池晃君 結局、個々の取引は商取引だということで認める、報告書を出してもらうけれども、それから先はそれを見て考える、全く腰が引けているわけであります。こういうことで飛ばし行為を本当にやめさせるつもりがあるのか、先ほどお話しありましたけれども、甚だ疑問だと。  さらにお聞きした...全文を見る
○小池晃君 幾ら決意があっても、保証する仕組みはできていないわけであります。こんなことを続けていたらば、税金投入の額というのは天井知らずに膨れていくではないか。  総理にお伺いをしたいと思うんですが、長銀、日債銀の経過を振り返って、これは、破綻直前までは債務超過ではないと言い続...全文を見る
○小池晃君 今のは反省になっていないというふうに思うんですね。その時々において最善なことをやったということは、反省じゃないですよ。その時々において最善なことをやって、結果として思っていたとおりにならなかったというだけであって、それは反省じゃないんじゃないですか。そういう立場から新...全文を見る
○小池晃君 国会審議をそういう深い意味がないというふうなことで言われては困ります。  もう一回お聞きしますけれども、これは多少の債務超過の可能性はあっても日債銀をつぶさないということが国益として優先するという意味だったんですか。
○小池晃君 「多少のこと」の中身を少し突っ込んでいきたいというふうに思います。  九七年四月のいわゆる奉加帳方式の問題について宮澤大蔵大臣はこう答えておられる。「その間の関係者の、行政に関係しております者に故意あるいは過失があったとは私は思いませんけれども、」、「先ほど申しまし...全文を見る
○小池晃君 ということは、その時点での再建可能という判断は正しくなかった、その当時の大蔵大臣の判断は間違っていたということですね。
○小池晃君 当時、債務超過でなかったという問題について議論をしたいと思います。  宮澤大蔵大臣は、二月二十六日の当委員会でこう述べておられる。「七千億であっても、」、これは日債銀が言っていた数字です、「七千億であっても、あるいは最終的にはこれは一兆一千二百十二億になりますが、そ...全文を見る
○小池晃君 私は、その九七年の大蔵検査の時点で債務超過であったのかどうかという議論をしているわけであります。  日銀にちょっとお伺いしたいんですが、日銀総裁、おいでですね。日銀は、九七年三月基準日の大蔵検査で日債銀に対して第Ⅲ分類一兆一千二百十二億円と示達されたことは寝耳に水だ...全文を見る
○小池晃君 それではお聞きしますけれども、第Ⅲ分類が一兆一千二百十二億円、九七年三月の大蔵検査です。第Ⅲ分類一兆一千二百十二億円であっても九七年三月の時点では債務超過ではなかった、日銀もそういうふうに判断されているんでしょうか。
○小池晃君 そういうことをお聞きしているんじゃなくて、九七年九月の時点で示達された結果、第Ⅲ分類一兆一千二百十二億円であったというわけであります。これは、九七年三月の時点で第Ⅲ分類が一兆一千二百十二億円であったと、その事実を踏まえても、九七年三月の時点では債務超過でなかったという...全文を見る
○小池晃君 それでは、政府の方にお伺いしますが、九七年三月時点で日債銀の自己資本約三千億、三月基準日の大蔵検査結果で第Ⅳ分類五百八十億、第Ⅲ分類一兆一千二百十二億、これは間違いないですね。
○小池晃君 七千億、一兆一千二百億、この違いというのは関連会社の債権をどう見るかの違い、先ほど申し上げました。九七年四月十五日、日債銀の自己資本約一千億、そして第Ⅳ分類五百八十億。四千億円もの違いというのは債務超過となるかどうかの大きなメルクマールになるわけであります。そして、事...全文を見る
○小池晃君 ちょっとはっきりしないんですが、検査の結果そうだということは、関連会社の資産というのは十分な引き当てのない資産だと考えていたということなんですか。そういうふうにお聞きしているんです。
○小池晃君 いや、私が聞いているのは、数字は先ほど確認したんです。示達した結果は、第Ⅲ分類一兆一千二百十二億だったという数字は確認したんです。それを踏まえて、先ほどから議論になっているように、七千億だろうが一兆一千二百億だろうが日債銀は債務超過でなかったというふうに大臣はおっしゃ...全文を見る
○小池晃君 では、ちょっと聞き方を変えますが、この当時、問題の関連会社の引き当てに適用された考え方、これは当時大蔵省が示していた資産査定の考え方、今もこれは通用していますが、それから公認会計士協会の引き当ての実務指針、当時もありました。これに照らして適正な引き当てだったというふう...全文を見る
○小池晃君 要するに、この時点では金融機関と公認会計士で相談して決めるから大蔵は関与できない、関係ないんだということなんですね。日債銀の側では、関連会社の債権については、これは自分たちで支えるから破綻懸念先ではなくて要注意先なんだ、その結果、債務超過でないんだというふうに言い続け...全文を見る
○小池晃君 要するに、このときは日債銀の言い分がこうだったと。これで債務超過でないと言えば、大蔵省としては、それが債務超過でない、はい、そうですかと言わざるを得ない仕組みになっていたと。結局、日債銀の言うがままに債務超過でないというふうに言っていたということなわけですね。  そ...全文を見る
○小池晃君 今の時点で過去の金融行政にさかのぼってどういう問題があったのか、一体どこに責任があったのかということをまじめに検討することなしに解決の方向なんというのは出てこないですよ。それは、もちろん今にさかのぼってはできないこともありますよ。ただ、その当時は債務超過ではありません...全文を見る
○小池晃君 逆に質問されても困るんですけれども、私が聞いているのは、甘いんじゃないかというふうに大蔵省が聞くようにというふうに大臣に言ったわけですね、当時の松永大臣に。これは甘いと思いますと佐々波委員会でそういうふうに言ってくださいというふうに言ったわけでありましょう。それで、甘...全文を見る
○小池晃君 甘いと言った。その根拠はあるわけですね。これは九七年九月に示達された大蔵検査の結果で大きく食い違っていた。そういう材料を持っていたわけですから、こんな簡単な返事で納得して引き下がるんじゃなくて、こういう事態もあったんだけれどもどうなんだというふうに聞くべきだったんじゃ...全文を見る
○小池晃君 そういうことであれば、結果として債務超過でないという結論だけあって、それでは何も議論する必要はないということになるじゃないですか、もうそれで結論出ているんだから。幾らここで疑問をいろいろぶつけても全く意味がなかったということになりますよ。  これは、議事要旨なんかを...全文を見る
○小池晃君 全く不十分ですが、終わります。
11月18日第146回国会 参議院 国民福祉委員会 第2号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  介護保険制度の実施を目前に控えて、政府はようやく問題点に気づいたといいますか、見直し策を発表されました。しかし、国民からはこれを歓迎する声というのはほとんど出てきていないわけであります。きょうの議論もそうでした。  それは、保険料徴収延...全文を見る
○小池晃君 補正予算の九百五十億円の基盤整備ですけれども、これは特養の前倒し的実施あるいは予防、生活支援、そういったものはあるんですけれども、これに居宅サービスは全くないんですよ。居宅サービスの基盤整備を進める予算というのは入っていないんです、九百五十億円の中に。  私が聞いて...全文を見る
○小池晃君 ですから、民間事業者の参入に任せておいては、特に辺地、僻地、そういったところでは在宅サービスの基盤整備が進まないというのが現状なんですよ。自治体は大変困っているわけであります。それに対してやはり国が何らかの、こういう事態なんですから、来年の四月で八三%、半分もそろわな...全文を見る
○小池晃君 大分曲解されているようなんですが、私は国がすべてやれとは一言も言っていないんです。国がやるべき、例えば辺地であるとか僻地であるとか、民間事業者任せじゃ進まないという現状があるじゃないか、そして数字として既に来年四月、八割しかできませんよと厚生省が認めているじゃないです...全文を見る
○小池晃君 理解をされていないのは大臣の方だと思います。私は、何もすべて国でやれというふうに一言も言っていないんです、先ほどから。全体として民間業者に任せておいては参入されない分野があるでしょう。それは、例えば辺地であり離島であり山間僻地であると。そういう分野があるわけです。 ...全文を見る
○小池晃君 私は、保険制度を否定すると、きょうの議論の中で申しましたでしょうか。私たち、保険制度を否定したこと一度もございません、介護保険制度について。全く今のは曲解です。答弁拒否としか受け取れません。この問題は、私は大臣に聞くというふうに事前にお知らせしているはずです。まともに...全文を見る
○小池晃君 いいえ、私は大臣に通告してありますよ、この問題。  とりあえず、では局長答えてください。その後で大臣にお聞きします。
○小池晃君 私は、調整交付金の問題は局長に質問するかもしれませんというふうに通告していますけれども、その前段は大臣に聞くと言っているんです。  今、局長の答弁にありましたけれども、利用者負担にはね返るということをお認めになった。これはやむを得ないというふうに大臣はお考えになるの...全文を見る
○小池晃君 ちょっと時間をとめてもらえませんか、質問を理解されていないみたいなので。
○小池晃君 離島については介護報酬に一五%加算する方向で検討されているんですよ、厚生省は。そうすれば、保険料も利用料も上がるでしょうと。  今、局長は保険料の高騰分は調整交付金で充てることも考える、あるいは仕方がないという考え方もあるとおっしゃったんですけれども、大臣はどちらな...全文を見る
○小池晃君 離島の分については特別調整交付金は五%じゃないですよ。五%は調整交付金、その中の一部が特別調整交付金。離島については、調整交付金で保険料の上昇分は対応する方向で検討するというふうに受けとめました。  そこで、ちょっと局長にここでお聞きしたいんですけれども、調整交付金...全文を見る
○小池晃君 そういう方向で考えているというけれども、約束はされないんですね。  営利企業、民間企業参入のための仕組みということで大都市についてはもうやらないというふうに先ほど御答弁ありましたし、利用料負担については軽減ということは考えないと。だから、離島、山村の保険料の軽減だけ...全文を見る
○小池晃君 いや、私は全然誤解していないと思います。それを五割まで引き下げていいという方針を出したわけでしょう。これは大変なことだと言っているんです。やはり区分支給限度額を超える人にとって大変な負担増になるわけですから、在宅サービスを日本で進めていくインセンティブに非常に悪影響を...全文を見る
○小池晃君 大臣にお聞きしたいと思うので、よく聞いていていただきたいんです。  今まで在宅の基盤整備について議論をしてまいりました。大変おくれているんだと。この在宅の基盤整備のおくれに対して、来年の四月、八三%という到達に対して私は国がやっている唯一の対策というのはこれじゃない...全文を見る
○小池晃君 今のお話は市町村の方が聞いたら大変怒ると思います。市町村はできないで困っているんです。悲鳴を上げているんです。特に山間辺地、離島の人たちなんというのはそうなんです。それに対して、国が何もせずに、これは地方分権の精神でやるから、民間業者が入ってくるからいいんだ、そういう...全文を見る
○小池晃君 これがとても最善の方法なんということは言えないと思うんです。  二次判定は認定審査会があるからいいと言うけれども、実態を見るとこれは三分、四分だという実態がある。あるいは、事前に資料を配るから大丈夫だと言われていながら、東北地方のある市ではペーパーレスということでコ...全文を見る
○小池晃君 中身を承知していないというのは大変なことですよ。これは厚生省の補助事業ですよ。それを知らないんですか。在宅の中身を見たけれどもこれが適当でないという答弁だったらわかりますけれども、中身を承知していないというのは全く責任放棄だと。重大な問題ですよ。  だって、私は何度...全文を見る
○小池晃君 繰り返しだったら意味がないですよ。
○小池晃君 さらに指摘したいと思うんですが、資料の二枚目を見ていただきたいんですけれども、これは九八年の要介護認定のモデル事業の要介護度の分布と、それから二〇〇〇年度の概算請求の算定資料での要介護度の分布です。これを見ると全然違うんですね。これを見ると、非常に概算請求の要介護度分...全文を見る
○小池晃君 最後にお聞きをしたいと思うんですけれども、今説明あったように、では実態としては概算請求のデータよりもこの九八年のモデル事業のデータの方が実態を反映しているんだというふうにお考えだということなんですね。これは、私は大変問題が大きいと思うんです。ということは、概算請求のデ...全文を見る
○小池晃君 では、一言だけ言わせてください。  二日前に通告をするなんということはこの理事会では確認しておりません。この理事会では従来どおりのやり方でやるということを確認しているんです。それが一点です。  それから、きょうこの内容でお聞きする内容は伝えてあるんです。そうである...全文を見る
12月02日第146回国会 参議院 国民福祉委員会 第4号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  参考人の皆さん、大変ありがとうございました。  基盤整備の問題も財源の問題も大変重要なんですけれども、きょうは私は要介護認定の問題に絞って土肥参考人にお話を伺いたいというふうに思っていますので、失礼をお許しください。  土肥参考人は、...全文を見る
○小池晃君 おかしな逆転現象が生まれてきている原因として、使われているデータ自体に大変矛盾があるんだということで、この入浴のデータなんかは特に典型で、調べた人の四割が入浴していない、ゼロ分というカウントになって、それがその逆転を生んでいるというような事態も紹介をされているんですけ...全文を見る
○小池晃君 この在宅のデータも含めて、もう一回一次判定をつくり直すとかなり延びてしまうと。要介護時間も延びてしまう可能性があるし、在宅ならではの特有の時間がかかる作業、プロの介護者が施設でやるのとは違う部分というのがやはり反映されないんだろうと。そういうこともあってこのデータが生...全文を見る
○小池晃君 厚生省はもう始まっているから直せないんだというようなこともこの間答弁されたんですけれども、そういう集中的な取り組みをやれば今からでも改善の余地はあると。  そこで、ちょっとお聞きしたいんですけれども、土肥参考人はこの基礎データの取りまとめをされた。その後、厚生省から...全文を見る
○小池晃君 終わります。
12月09日第146回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  介護保険の問題です。  一年半の保険料の徴収延期、軽減を中心とした介護保険の特別対策が打ち出されております。しかし、介護保険の二大問題である基盤整備のおくれ、また高過ぎる保険料、利用料について解決の道筋は示されていないんじゃないでしょう...全文を見る
○小池晃君 先ほど厚生大臣、御答弁あったように、訪問介護については現在は八割が無料、しかし介護保険になれば一割の利用料をすべての人が、低所得者も徴収される。  お配りした資料をごらんいただきたいんですが、これは千葉県八千代市の調査結果であります。要介護度別に厚生省が示した訪問型...全文を見る
○小池晃君 今率直におっしゃいましたけれども、今までの制度は低所得者に温かかったわけですね。それが逆になってくるという実態がよくわかる。実際は八割以上が所得税非課税なわけであります、高齢者の場合。やはり大変なんですね。政府はこの重大性に気づいたからこそ利用料軽減の経過措置を打ち出...全文を見る
○小池晃君 ぜひ、市長会、町村会というのはこれは全額国で負担すべきだというふうに主張しているわけですから、そういう方向で御主張いただいて、そういう制度にしていただきたい。  厚生大臣にお聞きをしますけれども、やはりこれは財源的にも制度としても国が責任を持つべきじゃないでしょうか...全文を見る
○小池晃君 保険料凍結はいわば押しつけておいて、こういう負担は分権というのは非常に都合がいいんじゃないかと私は思うんです。責任逃れとしか言いようがないんじゃないか。  さらに、第三の問題を指摘したい。これが最も大きな問題だと思うんですが、これはあくまで経過措置なんです。ですから...全文を見る
○小池晃君 午前中も御説明あったんですね、社会福祉法人のサービスで軽減をするんだと。しかし、これは大変国にとって都合のいいというか、虫のいい制度なんです。  これは厚生省が社会福祉法人の負担軽減について説明した文書ですけれども、こう書いてある。「社会福祉法人の社会的役割として、...全文を見る
○小池晃君 ですから、市町村のことじゃなくて、今言っているのは、社会福祉法人に対する助成というのは、これは国が責任を持ったような中身じゃないんだということを申し上げているんです。  実際の例をちょっと紹介したいと思うんですが、船橋市の方の例であります。これは、自分の御両親の介護...全文を見る
○小池晃君 ですから、その低所得者の方々は深刻な事態になるわけで、低所得者にとっての利用料負担というのは、サービスを今受けている人にとっても、これから介護サービスを受ける人にとっても変わりはないじゃないですかと。それなのに、今の制度では今受けている人しか軽減の仕組みが考えられてい...全文を見る
○小池晃君 スタートさせちゃったら、介護保険料は凍結をするというふうにおっしゃっていますけれども、利用料はスタート時から取られるわけであります。  私も何度かこの問題を国会で取り上げてきたんですね。利用料負担、低所得者対策が不十分だというふうに追及をすると、厚生省のお答えはいつ...全文を見る
○小池晃君 介護保険制度がスタートしてからその経過を見てというのでは遅過ぎるんです。これは介護保険制度が発足した段階、その瞬間から問題になるわけですから、やはりこれは前向きに検討すべきだ。やはり恒久措置に広げる、このことに一歩踏み出すべきだということ、このことを真剣に検討すること...全文を見る
○小池晃君 ところが、実態はそうなっていないんです。事前配付は余りされていないんです。そして見逃せないのは、事前配付されているところとそうでないところで二次審査の内容に大きな違いがある。  佐賀県の社会保障推進協議会が県内のすべての自治体を対象に調査をしました。三つの広域連合、...全文を見る
○小池晃君 終わります。
○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  先ほど配付をした資料の二枚目を見ていただきたいというふうに思います。  この春に発表された介護保険の問題ですが、九八年度の要介護認定のモデル事業、ここでの要介護度の分布、それから来年度の概算要求の算定根拠となった分布、厚生省が発表したこ...全文を見る
○小池晃君 今のは重大だと思うんですよ。要するに、供給量が少なくなるだろうから、結果として概算要求ぐらいの数字に落ちつくんじゃないだろうかということを言われたわけですね。これは大変問題だと。  これは市町村、今大変なことになっていて、結果が大分異なるんじゃないかということで計算...全文を見る
○小池晃君 そこで、総理にお聞きします。この三党合意にサインされた当事者である総理にお聞きします。  これは二〇〇五年の段階では、基礎年金、高齢者医療、介護、厚生相今言われました、推計とおり四十兆円、こういうことでよろしいんですね。総理の御認識もそうなんですね。
○小池晃君 経済成長率を当てはめると、二〇〇五年の消費税一%当たりの国の手取り分というのは二兆円であります。四十兆ということは、その半分消費税で賄うということは、一%を二兆円として一〇%の消費税、そういうことを想定されて合意されたということですね。──これ、三党合意ですから、だめ...全文を見る
○小池晃君 これは小学生でもわかる質問をしているんですよ。四十兆円の半分二十兆円を消費税で賄うんだったら一〇%ということを想定されてサインしたんでしょうと。そんなの何にも考えずにサインしたんですか。大体そのぐらいだということでサインしたんでしょう。そのことをお聞きしているんです。...全文を見る
○小池晃君 では、こういうふうにお聞きします。  今五%であります。一%は地方消費税です。四%、これは二〇〇五年にこれを当てはめると八兆円ですね。今のままでは半分にもならない。今の消費税は税収で七兆円、社会保障は十兆円であります、補正後の計数ですね。こういうことは、こういう形で...全文を見る
○小池晃君 社会保障の問題についていろいろな努力をされているということはわかりました。  努力をされたとしても、では、今の五%の消費税のままでいって、そうすると先ほど言ったように八兆円なわけです、二〇〇五年の段階でも、国の取り分というのは。しかし、社会保障の総額というのは全体で...全文を見る
○小池晃君 私たちは、そんな消費税を上げろなんて一言も言ったことないです。財政構造を切りかえて、大型公共事業のむだ遣いを削って、銀行に対する税金投入をやめろ、そういうことでこそ日本の財政は立て直せるということを言っていたのは日本共産党ですよ。  皆さん、四十兆円の社会保障規模に...全文を見る
12月10日第146回国会 参議院 本会議 第12号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、国民年金法等三法案について、総理並びに厚生大臣に質問を行います。  公的年金は、老後の生活を保障するため、国と国民が結ぶ約束です。当然、本法案の審議には十分な民意の反映と徹底した討論が必要であります。ところが、衆議院厚生委員会では、短時間...全文を見る