小池晃

こいけあきら

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

小池晃の2000年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月22日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第4号
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○小池晃君 最初に、C型の慢性肝炎に対するインターフェロン治療、保険による再治療と投与期間の延長の問題について質問をします。  日本肝臓学会の九九年度の肝がん白書ですけれども、肝臓がんを減らすための提言ということで、一定の条件のもとでインターフェロンの再投与を行うべきだというふ...全文を見る
○小池晃君 ぜひ前進をさせていただきたいというふうに思っています。  次に、介護保険についてお聞きをします。  介護保険が始まったら一体何を使いたいかという答えに、真っ先に挙がるのがショートステイなんです。横浜市が、昨年十一月に、要介護認定を受けた高齢者千二百人に対して介護サ...全文を見る
○小池晃君 しかし、このショートステイについて、二月十日に介護報酬大臣告示が出されました。介護保険になると利用日数に制限が加わってまいります。要支援だと半年で七日間、一週間ですね。そして要介護一、二でも十四日間、二週間であります。最重度の要介護五になってやっと一月に一週間という仕...全文を見る
○小池晃君 ちょっと実例を御紹介したいと思うんですが、東京にお住まいの老人性痴呆のある七十七歳の女性の例なんですね。これは夫と息子夫婦とそれから二人の小学生の孫と六人暮らしだというんです。痴呆で家の中を徘回しているんですね。夜はもう全然眠らずに同じ話をずっと繰り返すそうなんです。...全文を見る
○小池晃君 認識を同じくするということがございましたけれども、拡大措置というのをそういう問題点も認識されて出されたと思うんです。  しかし、今御紹介された拡大措置を例えば先ほど私が紹介した例で当てはめてみますと、先ほどのケースでも半年で四週間にしかならないんですね。これでは実態...全文を見る
○小池晃君 ぜひこれは緊急にやるべきだと思うんです。始まってからでは遅いと思うんです。先ほど言ったように激変する部分もあるんですね、当初の導入時。拡大措置がきかない六カ月の問題もあります。こういう場合、自治体が独自に上乗せで行うような場合にはやはり国が支援することも考えるべきじゃ...全文を見る
○小池晃君 ぜひ切実な問題ですので、大臣の今の答弁も二年先、三年先の検討という趣旨ではなかったと思いますので、これは実施までに早急に取り組んでいただくよう要望して、私の質問を終わります。
02月24日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第5号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  年金というのは国民の現在と将来に深く影響を与える大変な法案であります。この審議に日本じゅうが今注目しているというふうに言ってもいいと思います。私の議員会館の事務所にも百通をはるかに超えるファクスや電報が寄せられています。全国の千二百七十三...全文を見る
○小池晃君 今のお話を聞くと、現時点での高齢者雇用の深刻さは一時的なものであるというような認識をお持ちのようなんですが、例えばかつてバブルの絶頂期、日本経済が絶好調の時期と言われていた時期であっても、六十代前半の有効求人倍率というのは〇・二であったと。これは、衆議院の参考人質疑の...全文を見る
○小池晃君 幾ら努力をするというふうに言われても、一方でリストラを推進しているような政府が、近未来に六十代前半の雇用が確保されるなどと言って一体だれが信じるかということを申し上げたい。この問題は最後にもう一回立ち返って私は議論をしたいというふうに思います。その上で、雇用の危機とい...全文を見る
○小池晃君 昭和五十年度の減少というのは、オイルショックのときであります。このときの減少は一万七千人、今回の減少は五十一万人、つまり三十倍であります。過去最大規模の加入者の減少、そういう事態になっているわけであります。  「社会保険事業の概況」によれば、厚生年金の加入事業所数は...全文を見る
○小池晃君 今のお聞きいただけたと思うんです。これまで加入事業所数というのは、戦後のどんな不況の時期にも決して減ることはなかったんです。一貫してふえ続けてきたんです。それが減ったのは、大空襲や原爆投下で日本じゅうが破壊され、敗戦を迎えた昭和二十年だ。そのとき以来のことだ。文字どお...全文を見る
○小池晃君 昭和十七年制度発足以来初めてであります。  我が党の市田議員も代表質問で取り上げましたが、被保険者数が減り、加入事業所数も減り、標準報酬月額も減った。そのもとで、ついに保険料収入も前年比でマイナスになった。これは何年ぶりですか。
○小池晃君 以上の議論を踏まえて、私は厚生大臣にお聞きしたい。  これから少子高齢化の時代が来るから年金は大変なんだ、そういうふうにおっしゃってきた。それで年金制度が危機なんだと言われてきた。しかし、どうでしょうか、厚生年金の加入者数が減る、事業所数が減る、平均報酬月額が減る、...全文を見る
○小池晃君 今の戦後初めて、制度発足以来初めてという事態、これを一時的、短期的な現象だなどというような見方でいたのでは、現在の局面を打開して国民に展望を示す、方向を示すことはできないというふうに私は言わざるを得ないと思うんです。  先ほど柳田議員から指摘があったように、現在の局...全文を見る
○小池晃君 今日のこの深刻な厚生年金を取り巻く状況を短期的、一時的な事態だということで、これに対して何ら手を打つことなく、将来の給付削減を今この場で提起するということがいかに景気を冷え込ませ、国民の将来不安をあおるものであるか、そういう認識が全くないということが今の答弁で私ははっ...全文を見る
○小池晃君 要するに、リストラで夫が職を失った。そうすると厚生年金からはじき出される。そうすると妻も厚生年金から締め出される。三号被保険者から夫も妻も一号被保険者に移っていっているんだ。その結果、今回八十四万人第一号被保険者が急増しているんだ。まさに二号、三号からはじき出された労...全文を見る
○小池晃君 今の御答弁でも出ましたように、六千百万円の生涯受給年金総額が四千九百万円、一千二百万円の減少ということになるわけです。  その内訳を見ると、やっぱり六十五歳支給繰り延べの影響が大変大きい。全体の約半分、六百万円がこの六十五歳支給繰り延べによる影響であると。それから次...全文を見る
○小池晃君 給付の削減をしないと保険料負担が将来世代の負担になるんだというふうにおっしゃいますけれども、国庫負担を二分の一に引き上げることすら、五年前に約束したことすらやっていないわけですね。そういう責任を果たさないでおきながら保険料負担を云々する資格はない。  先ほどモデル計...全文を見る
○小池晃君 国庫負担三分の一のまま二〇〇九年までずっと行くんだと、そういう想定のもとで出した保険料負担の数字を示して保険料負担が軽減するんだというようなことが何で言えるんですか。全くペテン的なやり方ですよ。国庫負担を引き上げるということを全体で合意しているじゃないですか。そういう...全文を見る
○小池晃君 実額でふえる減るという話をしているんじゃないですよ。年金というのはそういうものじゃないです。物価が上がれば年金額が上がってくるのは当然であります。現在の価値に置き直すことで、その年金でどういう生活が保障されるのかということが国民に示されなければ、実額でふえるんだからい...全文を見る
○小池晃君 そういうことなんですよ。これは大変な改悪なんです。年金制度の考え方そのものが大きく変わるということなんです。  実際これがどういうふうに変わっていくのか。厚生省は今回の再計算に当たって、賃金上昇率二・五%、物価上昇率一・五%という数字を再計算の基礎としております。こ...全文を見る
○小池晃君 そういうことであります。  ということは、先ほどお話があったように、スタート時点で報酬比例部分の五%カットがある、二%ダウンというのが裁定時にあるわけです。その二%ダウンから五年たつごとに約五%ずつ年金の目減りというのが生じていくんだと。その当時の価値に置きかえてく...全文を見る
○小池晃君 重ねてお伺いしますけれども、この影響というのは、将来世代の問題ということだけではなくて、既に年金を受けている方、それから来年、再来年から年金生活に入っていく方にもすべて当てはまる議論になるわけですね。
○小池晃君 大臣にお聞きしたいと思うんです。  この制度は、大変私は年金制度の精神が大きく変わる改悪だというふうに思うんです。長生きすればするほど年金額はどんどん目減りをしていくわけです。これではまさに長生きに対する罰則ではないかというふうに言っても過言ではないのではないかと思...全文を見る
○小池晃君 物価分は見るけれども賃金分は見ない、現役労働者の生活の実態を保障していくという年金の考え方を変えるんだということを率直に認められたと思うんです。  重ねてお聞きしますけれども、こうした改悪が現実の年金生活者の生活実態を直撃するんだと。これはまさにこの四月から始まるわ...全文を見る
○小池晃君 先ほどから何度も言っているように、それを言うのであれば国庫負担二分の一というのを直ちにやるべきだ、積立金は五・五年分も積み立てている、そういったことを放置しておいていいのかということなんですよ。そういうことに手を打たずして、給付の削減によって現在の状況を切り抜けようと...全文を見る
○小池晃君 二十三年間なんです。六十五歳から年金をもらい始めて二十三年といったら八十八歳です。そこまで賃金スライドしないということなんです。これは凍結とはいっても事実上の廃止です。そういう中身なんだということも指摘したい。  そこで、実際の金額に当てはめて、国民に一体これがどう...全文を見る
○小池晃君 これに当てはめて先ほどの七%、一二%、一七%減ということが一体どうなっていくのか。極めて単純に当てはめてみると、五年後には七%減で十六万一千円、十年後には一二%減で十五万三千円、十五年後には一七%減で約十四万四千円。そして、二〇%乖離するまで是正しないとすれば、報酬比...全文を見る
○小池晃君 今、大臣がおっしゃいました五年前の改正時の附則と附帯決議の関係について一言言えば、前回の改正時も附則にちゃんと書いてあるんです。「平成七年以降において初めて行われる財政再計算の時期を目途として、」「必要な措置を講ずるものとする。」というふうに附則に書いてあるんです。そ...全文を見る
○小池晃君 今までの議論、また繰り返しになりますが、全体として四千億円の支給減だと。これに、今のは基礎年金部分は入っていませんから、そういう負担もあるわけであります。本当に景気の回復にブレーキをかける大改悪だということを改めて指摘をしたい。  さらに、本日、資料を配付させていた...全文を見る
○小池晃君 配付したグラフを見ていただきたいんです。  今お話があったように、五年前、十年前、十年前から五年前まで四万円ぐらい上がっているんです。しかし五年前からもう全く伸びていない。グラフを見ると明らかです。この五年間ぐらいで完全な頭打ちになっている。女性がふえているからとい...全文を見る
○小池晃君 今お話があったように、この影響というのはまさに八五年年金改悪の影響なんですよ。  八五年年金改悪というのは一体何だったのか。これはこの当時の国会の議論を見ると大変な議論がされています。八六年時点では平均の加入年数が三十二年だと。このままほっておくと大変なことになるん...全文を見る
○小池晃君 三十二年だったんですよ、八六年。今、三十四年ですよ。二年しかふえていないんです。こういう現実があるわけです。四十年になっちゃうから大変だということで制度改悪した。実際は二年間しか加入年数はふえていないんですよ。  では、二〇〇六年の時点で加入年数四十年、達成する見込...全文を見る
○小池晃君 二十年後に四十年に達するというふうに言ったのは達成できるのかと聞いているんです。二〇〇六年の時点で四十年、達成できるんですか。
○小池晃君 これは、達成できる見込みなんて示せないんですよ。財界のシンクタンクだってそういう計算をしているんです。富士銀行のシンクタンクですけれども、富士総合研究所経済調査室渥美氏の試算によりますと、二〇〇六年の予測は三十七年です。二〇一五年になっても加入年数四十年なんか達成でき...全文を見る
○小池晃君 あいまいにされているんですけれども、八五年改定の前提は崩れている、このことはお認めになるんですか、ならないんですか。
○小池晃君 何とおっしゃったんですか。
○小池晃君 認識が異なっているというのはどういうことですか。だって、厚生省は二〇〇六年の時点で加入年数四十年ということを制度設計の根拠にされたんですよ。それが崩れているんじゃないですかということについて認識も何もないでしょう。これは事実の問題ですよ。
○小池晃君 全く答弁になっていないですね、率直に申し上げて。  八五年改定というのはどういう改定だったのか。今回の厚生年金の改悪というのは八五年の改悪に引き続く内容なんですよ。そういう中身であるにもかかわらず、八五年の改悪の前提それ自体が崩れているんですよ。その前提の上に今度の...全文を見る
○小池晃君 それは先ほどからの議論の中で明確に示しているじゃないですか。国庫負担を直ちに二分の一に引き上げる約束だったからやりなさいと言っているじゃないですか。最低保障年金制度をつくったらいいじゃないですか。そして、五・五年分も積立金が何で必要なんですか。そこにメスを入れる必要が...全文を見る
03月06日第147回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○小池晃君 昨年の緊急経済対策の目玉とされたのが、事務経費を含めて七千七百億円の地域振興券であります。果たしてこれが景気回復に効果があったのか。  二月二十九日のある民放のニュース番組でもこの問題が取り上げられていました。そこではこんな投書が紹介されている。地域振興券はほとんど...全文を見る
○小池晃君 所得税減税と比較するのは大変難しいというふうに前回長官はおっしゃられたんですよ。  今言われたように、三二%が新たな消費を喚起したんだというんですが、長官が三月二日の当委員会で答弁しているように、消費に色がございませんので、こういう調査は非常に主観的なんですねと。景...全文を見る
○小池晃君 地域によってはあったと言うんですけれども、そういう地域が一体どこにあるのか教えていただきたいと思うんですね。  例えば、長野市の事業者アンケート、経済効果なかった、七六%。川崎商工会議所、売り上げ変化なし、八九・一%。甲府商工会議所、客足変化なし、八八・六%。鹿児島...全文を見る
○小池晃君 イベントをやって効果があったというんだったらイベントそのものをやればいいんですよ。やはり科学的に、合理的に効果があったというのを言うのは大変難しいということが今の議論を通じても明らかになったと。  七千七百億円使って二千億円ちょっとの消費喚起でどうして効果があったと...全文を見る
○小池晃君 これは東京都の調査でも同様のことが証明されているんですね。  東京都総務局の東京二十三区内の地域振興券の換金状況の調査というのがあります。これによれば、各区の換金受け付け率上位三十社を合わせると、第一種大規模小売店が六百九十社中百十七社それから第二種大規模小売店舗が...全文を見る
○小池晃君 今は、大蔵省が衆議院の予算委員会に示した資料で、三%だとすればという設定で言われているのは正しいかどうかとお聞きしている。──通告してありますよ、これ。
○小池晃君 三%は高過ぎるというお話でしたが、今後の長期金利について大蔵省は中期財政展望を出しておられます。経済成長率一・七五%という低成長でも利率三%と見込んでおられるわけで、つまり、大蔵省のシミュレーションによっても、国民は地域振興券によって将来一兆六千億円もの借金を二十一世...全文を見る
○小池晃君 率直に、もうことしやらないということで、もうこれっきりだと。  さきに引用した静岡経済研究所のアンケートでも、消費の拡大に効果的な政策はという質問があるんです。その質問に対して、消費者の四二%、事業者の四二・五%が消費税率の引き下げを挙げています。地域振興券の交付と...全文を見る
○小池晃君 昨年の議論の中では、子育て世代への配慮、教育支出のかさむ所得層への配慮ということでやったんだということであります。  何でそれをたった一年でやめてしまうんだろうか、こういうのを朝令暮改と言うんじゃないかと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○小池晃君 政党間協議の中で持ち込まれた問題、何とか帳じりを合わせようということでこういうふうになったと。  しかし、この問題は大変重大なんです。というのは、年少扶養控除廃止の影響を受けるのは、これは十六歳未満の子供を持つ家庭であります。それに対して、児童手当の支給拡大というの...全文を見る
○小池晃君 見切り発車だということを率直にお認めになったんですが、厚生大臣の方はこれはどういうふうに御説明されますか。
○小池晃君 子育て支援基金に四百億円でこの増税分を穴埋めなんというのはとてもできないというふうに思います。  これは、やはり当局の方も正面から胸を張っていい政策だというふうなことはとても言えない。大変問題があるということを認めざるを得ないような中身だと思うんですね。  さらに...全文を見る
○小池晃君 来年度予算の年少扶養控除の廃止で、子供の数が多い世帯ほど打撃を受けることになるんですね。重大なことは、子供の数の多い世帯というのは、実は九九年の先ほどおっしゃいましたように税制改正のとき、すなわち特別減税の打ち切りとそれから最高税率の引き下げ、定率減税によってほとんど...全文を見る
○小池晃君 ぜひそういうことはしていただきたいと。これ大変な問題なんですよ。  きょう配付した資料をごらんいただきたいというふうに思います。これ年収六百万円のサラリーマン世帯、大体平均七百万円ぐらいで小中学生を持つ世帯で、このぐらいをちょっと参考にしてみました。この世帯はもちろ...全文を見る
○小池晃君 そういう一般論を言っているんじゃないんですよ。今回の政策についてどうかと私は言っているんです。今回のやり方を見れば、児童手当の拡大というのは必要だと先ほどから言っていますよ、それは。しかし、今回のやり方はどうか。児童手当を拡大した三百九万人の中に非課税世帯はある、それ...全文を見る
○小池晃君 これ、はっきりしましたよ。こんなやり方で何が少子化対策かと。教育に金がかかるという声が一番強いんですよ、子育て世代からは。そういう声が強い中で、一番金のかかるそういう階層世代である、年代である、小中学生の子供を持つ親に最も増税の被害が及ぶ。これは支離滅裂な政策でありま...全文を見る
03月14日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第9号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  前回、二月二十四日の当委員会で今回の改悪の完成時、すべて完成した暁にはモデル世帯で厚生年金の生涯受給額がどれだけ減るかという私の質問に対して、千二百万円減少する、そういう答弁をされました。  そこで、きょうお聞きをしたいんですけれども、...全文を見る
○小池晃君 保険料負担が減るとも言われましたけれども、これは国庫負担三分の一で設定しているわけですから、国庫負担二分の一にすればそれだけでもう既に下がるんですよ。その議論は前回申し上げたわけで、保険料が減るからこういう給付がいいんだということは、これは全然正当化できない。  配...全文を見る
○小池晃君 なぜ消費不況の足を引っ張るということはあり得ないと言えるのか。これはまさに今の年金生活者の生活を直撃するんですよ。そういう認識なくこういう大改悪を提起しているということだと思うんです。  そこで、さらにお聞きをしていきたいと思うんですが、先ほど今井委員からも指摘のあ...全文を見る
○小池晃君 私、先日この問題を質問したときに、大臣は雇用と年金との連動が望ましいというふうにお述べになりました。しかし、実際はどうかというと、報酬比例部分の支給開始年齢の繰り延べで、六十歳から六十五歳までの支給というのは完全にこれはとまるわけです。その一方で雇用はどうかといえば、...全文を見る
○小池晃君 決意は何度聞いたっていいんです。空手形だったんですよ、六十五歳までの雇用が伸びるなんというのは。厚生省自身の財政再計算の根拠で三%しか伸びないと言っているんです。このことをお認めになるのかどうか。そうじゃないですか。厚生省自身の計算でも三%しか伸びていない。ということ...全文を見る
○小池晃君 そういうことであってはならないといっても、厚生省の推計の数字が三%になっているんです。これは大変な問題だと思います。六十歳代前半の雇用環境がほとんど期待できない、これは学者の方も皆さんそうおっしゃっているんです。厚生省の見込みですら、財政再計算の計算でもこれは明らかだ...全文を見る
○小池晃君 八五年改悪というのは四十年加入を前提としているんです。それなのに三十七年という上限があるというのは大変問題だと思うんです。基礎年金の額を下回る、そういう人が出てくることを放置するのは大変問題だと思う。  今まだ時間的に間に合う、だから今回やらなかったんだというふうに...全文を見る
○小池晃君 大変な矛盾なんですよ。四十年加入を前提として制度設計しておきながら、実態は四十年行っていないからということでやらなくていいんだということをお認めになる、これは大変な矛盾だと私は思います。  さらに言えば、一般的でないと言うけれども、四十年を超える人が出るんですよ。そ...全文を見る
○小池晃君 八五年改悪の問題は前回議論をいたしました。これは四十年加入を前提として制度改悪をやったんです。到底そこに至っていない雇用の状況がある、さらに制度でも三十七年を上限にしたままだと。そういうことであれば、三十七年ということで給付乗率を組みかえて、給付乗率の引き上げをやるべ...全文を見る
○小池晃君 運用利回り五・五%というのは、一体どこの国のいつの時代の話なんですか。財政再計算は運用利回り四%でやっているじゃないですか。何で繰り上げ減額率の計算だけ五・五%でやったんですか。そのことを答えてください。
○小池晃君 自分が早く死ぬかどうかわかるんですか。ちょっと異常な話だと思いますね、私は。  これは大変な問題だと思いますよ。運用利回りを高く設定すれば減額率が高くなるのは当たり前なんですよ。今井委員のお配りになった資料でも、割引率が高くなればなるほど減額率も高くなっているじゃな...全文を見る
○小池晃君 三五%という数字がいかにいいかげんかということを大臣もお認めになった、これは検討が必要だと。当然四%という運用利回りで計算する、あるいは生命表だって新しくなるわけですから、これは三〇%を切って二〇%台という減額率がどうしても必要になってくるんじゃないですか。これはもう...全文を見る
○小池晃君 申請という手続が必要だということは今も同じであります。現行制度でも十年以内であれば追納できるわけですね、申請免除の場合も。親の所得で申請免除するんじゃなくて学生本人の所得で判断する、ここが違うんだということで、実質的に変わった点はそこだけだと思うんです。追納の申請手続...全文を見る
○小池晃君 私はそこを聞いているんじゃないんですよ。そこは認めたでしょう、そこは違うというのは。そうじゃなくて、国庫負担三分の一の分が追納されなかった場合に反映されないのは現行制度より後退じゃないですかと聞いているんです。大臣に。もう局長じゃ話にならない。  これから国庫負担の...全文を見る
○小池晃君 この学生の保険料の追納制度というのも、そんな手放しでいいというものじゃないんだと。確かに当たり前の改革というか、親の所得じゃなくて学生の所得で見る、これは当たり前です。それはいいとして、こういう問題点があるんだ、このことを私は強く指摘をしておきたいと思います。  最...全文を見る
○小池晃君 私はそれはおかしいと思いますよ。そもそも二十前で障害を受けた方は無拠出で障害基礎年金を受給できるわけですね。さらに、今回、学生追納制度を創設して、学生時代に発生した障害に対しては保険料は払わなくても障害基礎年金は出るわけですね。だから、無拠出という形になったわけであり...全文を見る
○小池晃君 保険料負担をしていないから年金給付ができないという論拠が崩れているということをお認めになりますか。
○小池晃君 ですから、現在もう保険料負担をしなくても給付を受けるというふうになっているじゃないですか、その論拠が既に崩れているんじゃないですかというふうにお聞きしているんです。大臣ちょっと答えてください。
○小池晃君 いや、おかしいと思いますね。私は今の答弁は全く納得できません。負担と給付との関係というのはもはや崩れているというふうに思うんです。このままで二〇〇二年、障害者プランの終了というのを迎えていいのかというふうに思うわけであります。これはまさに年金制度の中で解決することが最...全文を見る
03月14日第147回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○小池晃君 時間の関係で、きょうは専ら桝本公述人に年金問題でお伺いして、飯田公述人には御容赦願いたいというふうに思います。  きょうは午前中にも国民福祉委員会で年金法案の審議がありました。私の質問で、モデル夫婦で一世帯当たりの生涯受給額がどう減るかということで、夫が七十歳の世帯...全文を見る
○小池晃君 さらに、六十歳の繰り上げ減額率の問題なんですが、これは公述人は国民福祉委員会の参考人質疑で二〇%台にすべしという御主張をされました。  きょう、私、これを質問したら、運用利回りを五・五%で計算して、そして三五%という減額率の計算を出しているという答弁だったんです。全...全文を見る
○小池晃君 最後に、確定拠出型年金の導入の問題ですけれども……
○小池晃君 わかりました。  公的年金を全体として縮小する一方で、確定拠出型年金導入の動きがあります。これはまさに公的責任を後退させて労働者の自己責任にゆだねていくという流れではないかということで、私ども非常に警戒すべき動きだと思っていますが、一言でいただけますでしょうか。
03月17日第147回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇〇年度予算三案に対する反対討論を行います。  まず最初に、本予算案が、我が党など野党の強い出席要求にもかかわらず、総理の出席がわずか三回で、十分な審議も尽くされず採決されようとしていることに厳しく抗議するものであります。  今、日...全文を見る
03月21日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第12号
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○小池晃君 今も御議論ありましたが、無年金障害者の問題について前回に引き続いて最初にお聞きしたいと思います。  今、議論あったように、保険料の負担に応じた給付という関係ではなく、加入手続の有無ということで既に無年金障害者になられた方は門前払いされている、こういう状況は何としても...全文を見る
○小池晃君 これはぜひ直ちに検討を進めていただきたいというふうに思います。  さらにきょう議論したいのは、積立金の問題であります。この間の質疑を通じて、厚生年金の支給が一千万円減るんだ、大きく削られるんだということが明らかになりました。支給減のことを私たちが問題にしますと、これ...全文を見る
○小池晃君 九七年度末で百六十兆円を超える、そういう数字であります。これは、厚生年金基金の代行部分だけは九七年度末になっていまして、そのほかは九八年度末の数字があります。それを足し上げると百六十六兆七千億円になるわけです。そのほかに農林共済、私学共済、国公共済、それから地方公務員...全文を見る
○小池晃君 積立金は将来世代のためだと。確かに積立金が多ければ多いほどそれは将来の保険料率を引き下げる効果はある、それは確かです。ただ問題は、これだけの消費不況がある中で、今、積み立て度合いを増していくという政策方向が今の景気を温めるという政策方向と照らして一体どうなのかというこ...全文を見る
○小池晃君 できるだけ早くじゃなくて、五年前の制度改正のときに五年後までにやると約束したわけですから、それを直ちにやるべきなんですよ。早くやるという決意を幾ら聞いてもこれは何の足しにもならない。  私は、もう一つ別の角度からこの積立金の問題を聞きたいんですが、給付の五・五年分と...全文を見る
○小池晃君 高齢化率が違う、高い、それだったらなぜその高齢化のピークとされる時期に三・三年分もの積立金が必要なのかということになるんです。  それから、日本の保険料率が低いんだ、低いから今のうちに取っておいて積み立てておいていいなんということを、日本の労働者はだれもそんなことは...全文を見る
○小池晃君 さらに、この莫大な積立金を運用するという問題についても議論したいと思うんです。  年金積立金は大変莫大だ、厚生省の運用方針によって債券市場あるいは株式市場に大きな影響を与えることになるんじゃないか、これは政府による市場介入の可能性が排除されない仕組みである、これは大...全文を見る
○小池晃君 実際の運用は民間に委託するんだと。それにしても資金配分とか運用の評価というのはこれは国がやらざるを得ないわけですから、その際に国が介入する余地がないということは言えないと思うんです。  さらに別の問題ですが、政府が個別企業の株式を保有する、これはコーポレートガバナン...全文を見る
○小池晃君 国が議決権を持たないということであれば、これはすなわち経営をチェックできないわけですね。すなわち、国が直接被保険者には責任を持たないということになりはしませんか。これは大変問題なんじゃないですか。どうですか。
○小池晃君 いや、大変心配です。非常にゆがんだ姿なんですよ、これは。  次に、リスクをこうむったときの責任を一体だれがどのようにとるのかという問題であります。  資料をお配りしていますが、年金福祉事業団の自主運用と同様に、資金運用部からの借り入れで運用している郵貯の金融自由化...全文を見る
○小池晃君 これは簿価で両方とも比べてみたんですけれども、郵貯の場合は運用資産の割合というのが債券に八三%だと。指定単なんかもありますから手放しにいいというわけにいかないんですけれども、とはいっても安定した資産割合になっている。それに対して年金は外国株式を含めると株式が四一%、そ...全文を見る
○小池晃君 私は額で通告もしたし、聞いたんです。  ちょっと時間がないのでこちらで言いますけれども、国内株式比率は簿価で一九%から二九%に急上昇している。その一方で、実現収益額は九五年度は四百二十七億黒なんだけれども、九六年度は千六百二十九億のマイナス、九七年度は二千三百六億の...全文を見る
○小池晃君 分散投資で安全性が確保できるんだというふうにおっしゃいますが、厚生省の年金自主運用検討会の報告書でもこう書いてあるんです。分散投資をしても、債券だけで運用していた場合の水準を下回ることもあるんだと。運用期間を長期化すると収益率のぶれが累積されていく可能性があるため、将...全文を見る
○小池晃君 今まさにマーケット次第なんだということをお認めになった。これはやっぱりそうだと思うんです。  だとすると、結果責任を問われる命がけの企業のファンドマネジャーと、結果責任すら問われない厚生省の自主運用とどちらが高い運用成績を出すか。これはだれが見たって明らかなんです。...全文を見る
○小池晃君 マーケットというのは変動がつきものなんだ、リスクはつきものだ、そして最終的にリスクを負う可能性がある、ただその場合も結果責任はなじまないんだ。そういうことであれば、注意したか忠実にやったかということを立証することが果たして合理的に可能なのか。これは極めて難しいと思いま...全文を見る
03月22日第147回国会 参議院 本会議 第8号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、民主党・新緑風会、日本共産党、社会民主党・護憲連合共同提出の狩野安国民福祉委員長の解任決議案に賛成の立場から討論を行います。  昨年十二月、年金関連三法案への代表質問が行われたこの本会議場で、私は、強行採決が行われた衆議院厚生委員会の二の...全文を見る
03月30日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第13号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  国民年金法による年金の額等の改定の特例に関する法律案、これについては、深刻な消費不況が続いているもとで当然の措置というふうに考えております。  そこで、きょうは国民年金の深刻な空洞化問題をお尋ねしたいというふうに思います。  まず、本...全文を見る
○小池晃君 前年より減ったとはいえ、まだ約百万人であります。  さらにお聞きしたいのは、制度に加入して被保険者となった人たちはちゃんと保険料を払えているのかという問題です。  免除者ですけれども、免除者は一体何人になるのか、また前年度との比較では何人ふえているのか、お答えいた...全文を見る
○小池晃君 この一年間に保険料を払えない人が四十一万人もふえているということなんです。この四十一万人のうち、申請免除者は何人でしょうか。
○小池晃君 免除者がふえたうち、ほとんどがこれは申請免除者であります。この申請免除者の急激な増大については、「保険と年金の動向」の九九年度版でも「所得の伸びの低迷や完全失業率の上昇など経済情勢の影響」によるものと、こう書いてあります。  厚生年金の問題、私は年金法案の議論の中で...全文を見る
○小池晃君 いろいろおっしゃいましたけれども、未加入、未納というのをいろいろと理屈づけていらっしゃるのは、それは厚生省の論理であって、現実に保険料は払うべき人の五八・七%しか納められていない、これが現実じゃないかと思うんですが、これは認められますね、大臣。
○小池晃君 どうしてですか。保険料の免除者というのは全体として制度の対象になり得ないというふうに判断された方でしょう。そういうことでいえば、全体の払うべき人の中で対象者のうち五八・七%分の保険料しか納入されていないということは事実じゃないですか。
○小池晃君 今の問題でいうと、ほかにもいろいろと指標が私はあると思うんです。例えば、未納者が百七十二万人という数字、これは二年間全く保険料を納付しなかったと。それからまた別の数字でいうと、厚生省が保険料を十二カ月払えた人数を大まかに出す拠出金算定対象者という指標があります。これで...全文を見る
○小池晃君 四月までに施設に入所する可能性があるとか、そういういろんな可能性が全くないとは私も言いません。ただ、現状として七三%という極めて低い数字であるということだと思うんです。  我が党が二十二日から二十四日にかけて全国で緊急調査をやりました。これは我が党の地方議員のいる自...全文を見る
○小池晃君 いろいろ努力されているのはわかりましたけれども、かみ合っていないんです。甘いと思うんです。  というのは、私はケアプランの作成ができていないということじゃないと思うんです。七三%というのはその前の段階なんです。作成の依頼届が出されているのが七三%しかいないんです。だ...全文を見る
○小池晃君 ちょっとかみ合っていないんですけれども、簡便な方法だから解決するという問題じゃないと思うんです。ケアプランができたら償還払いにならないというわけじゃないですから、ケアプランの作成依頼届が出ていなければこれは償還払いになってしまうんですね、届けが出なければ。  事業者...全文を見る
○小池晃君 予想されていなかったと思うんですね、三月十七日になって簡易ケアプランの通達を出しているんですから。こういう事態を予想されていなくて大変慌てていらっしゃるんだと思うんです。私は、これは何らかの配慮をやはりすべきだ、これはぎりぎりまで検討すべきだというふうに申し上げたいと...全文を見る
○小池晃君 要するに、事業者を市町村が問いただせば調べられるけれども、報告するシステムはないんですね。だから、作成依頼届を出す、そこからケアプランの作成が始まるわけです。  七三%のところ、ケアプランをつくっているのはもっとそれより少ないんですよ。ところが、それを把握する手段を...全文を見る
04月07日第147回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第5号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  つい先日まで私は年金の審議の真っただ中におりまして、大澤参考人のお話の中で出てきたサラリーマンの夫に専業主婦の妻、厚生省も厚生年金の受給モデルをまさにこういう二歳年下の妻で四十年間一月も欠かさず保険料を納めたという極めて珍しいモデルで計算...全文を見る
○小池晃君 賃金格差の背景に雇用の実態があるという御指摘はそのとおりだというふうに思うんです。  先ほどパートの客室乗務員の実態について生々しくお話しいただきましたけれども、これをどう解決するかという問題であります。  鹿嶋参考人が日経新聞で記事を書かれておりましたけれども、...全文を見る
○小池晃君 年金の問題を最後にもう一問、大澤参考人にお聞きしたいと思います。  この間、私たちは改悪と考えているんですが、法案が通りました。年金財政の支え手が少子高齢社会で減るんだということでありました。しかし、やはり女性の就労促進こそ年金改革のポイントだというふうに大澤参考人...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。
04月17日第147回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第6号
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○小池晃君 済みません、厚生省が来ていないんですけれども。
○小池晃君 質疑の順序を御配慮いただき、ありがとうございます。日本共産党の小池晃です。  総理府が行った男女間における暴力に関する調査でも、夫婦間の暴力で命の危険を感じるほどの暴行を受けた女性は四・六%だと。単純に全国の夫婦数に当てはめると、被害者は百二十万人という大変な数にな...全文を見る
○小池晃君 さらに増加をして、とうとう八割を超えたわけであります。  やはり、先ほども御議論ありましたが、売春防止法での対処というのは限界に来ているのではないだろうか。さらに、きょう配付された資料を見ますと、一時保護所の措置件数は昨年よりさらに増加して四千八百五十一件になってお...全文を見る
○小池晃君 地方はあいているというわけですけれども、広域対応していくということであれば、地方の分も含めてやはり十分つくっていくべきだと。東京都の女性相談センターを私調査したんですが、ここは利用率九八・一%で常にほぼ満員の状態だということであり、多くの待機者もいるということでありま...全文を見る
○小池晃君 DVによる母子生活支援施設の活用というのは今後も増加傾向になっていくだろう、さらに拡充が求められていくだろうというふうに思うわけです。問題にしたいのは、そうした受け入れを行う施設の数だけではなくて、中身がどうなっているか、どういう状態になっているかということであります...全文を見る
○小池晃君 基準が改善されているということは承知しているわけでありまして、それが実際ほとんど拡大されていない、古い施設が残っているということであります。やはり最も困っている人にこういう政治の光を当てるべきだということをぜひここでは強調しておきたいというふうに思うんです。  さら...全文を見る
○小池晃君 民間シェルターに対する考え方が前回の議論のときよりはちょっと変化したのかなというふうに受けとめております。ぜひこれは前向きに、公的シェルターでカバーできない多くの方々が民間シェルターによって救われているという実態があるわけですから、これは前向きに検討すべきだというふう...全文を見る
○小池晃君 法務省にお伺いしたいんですが、先週四月十三日に超党派の議員で学習会が行われまして、アメリカの検事や市民運動家からDV対策の生々しい報告を受けたわけであります。これまで本調査会でもアメリカのDV法がたびたび取り上げられて、既存の刑法との関係なども議論になってまいりました...全文を見る
○小池晃君 いえ、私が聞きたいのは、そのDVの対応というときに、考え方として、とにかくその被害者の救済にまず第一義的な位置づけをして対応していくという考え方、これは検討に値するのではないかということの御意見をお伺いしたかったんですけれども、いかがでしょうか。
○小池晃君 終わります。
04月25日第147回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○小池晃君 私は、切実な声が寄せられている介護保険の問題についてお聞きしたいというふうに思います。  私たちの調査では、介護を受けている人の一五・三%が利用料の負担などの経済的な理由で介護サービスを低下させている、こういうことがわかりました。なぜこんなことが起こったのか。今まで...全文を見る
○小池晃君 新しい保険制度が始まったんですから、サービス量がふえるのは当然なんですよ。  今いろいろおっしゃいましたけれども、一つは上限があるんだと。ところが、高額介護サービス費、これ上限を設けたというんですが、上限は三万七千二百円です。在宅サービスは、最高の要介護度五で限度い...全文を見る
○小池晃君 税や社会保険料負担の七〇%から八〇%が社会保障給付として返ってきている北欧諸国と四〇%台しか返ってこない日本とを同列に比較するのは全くおかしい議論だと私は思います。  さらに言えば、ホームヘルプサービスは無料だから激変緩和したと言うけれども、デイサービスは五百円から...全文を見る
○小池晃君 一千億円だと。これは所得階層にかかわらず、すべての利用料を軽減した場合です。ですから、住民税を払っていない方に軽減の対象を限定すれば、多く見積もっても八割、大体八百億円程度、これだけあれば低所得者の在宅サービス全体の利用料を三%に引き下げることができるわけであります。...全文を見る
○小池晃君 世紀の大事業だということであれば、だからこそ私は言っているんです。正すべきところを正すのであれば、今まさにそういう切実な声が上げられているんだからこたえるべきじゃないですかと申し上げているんです。  総理、ぜひ答えてください。
○小池晃君 決してスムーズに進んでいないから私は申し上げているんです。  この利用料負担というのは、決して小さい問題じゃないですよ。新聞の世論調査を見ても、介護保険で一番心配なこと、筆頭は利用料と保険料の負担ですよ。これは重大な問題なんです。  さらに、別の問題も指摘をしたい...全文を見る
○小池晃君 私は介護保険制度をよくするために提案をしているんですよ。それに対してまともに一切答えていないじゃないですか。  さらに聞きますよ。利用限度額を超えた場合、そういうケースの場合、これは二十四時間のホームヘルパーなんかを受けていて大変なぎりぎりの努力をしているケースが多...全文を見る
○小池晃君 一〇%の利用料を取るという問題も、利用限度額を超えた部分は全部、大体利用限度額というのを設定することも、利用限度額を超えた部分は全部自己負担にするということも、全部国が決めた仕組みなんですよ。それを押しつけたから地方でこれだけ矛盾が生まれているんじゃないですか。それを...全文を見る
○小池晃君 あなたの今言われたことと現場で起こっていることはこんなに違うんですよ。そのことを一番よく知っているのは介護の現場で介護を受けている方たちなんです。その声を私は申し上げているんです。そういう声に耳を傾けなければ私はいけないと思いますよ。  介護の利用者には重い負担が押...全文を見る
○小池晃君 ヘルパーの需要が高まっているんだと、介護保険が始まって、大切なヘルパーだと。まさに逆を行く事態ですよ。九百人減らしてしまうと。事務職に転任をさせられてせっかくのヘルパーの資格が生かせない人も出ております。さらに、民間に行くからというお話がありましたが、受け皿の民間の求...全文を見る
○小池晃君 これが現実なんです。常勤ヘルパーそのものも決して労働条件がいいとは言えない。八割の人が月収二十万円未満だ。ところが、パートになると月収十万円未満が九〇%を超えてしまう。  常勤からパートになって、これでは低賃金で生活もできないからヘルパーの仕事は続けられないという声...全文を見る
○小池晃君 あなたのおっしゃっていることは、介護保険の最大のねらいというのは、そういう競争を起こさせて、こういう大阪のように公的事業が撤退して、民間のヘルパーにどんどん移っていって労働条件が悪くなる、そういうことが結果として生まれるということですよ。それでいいんですか。  こう...全文を見る
○小池晃君 返ってくる、こないという話をしているんじゃないんです。政府保証のついている公的資金の総額は二十兆円ということですね、今の二つを合わせて。そして、銀行に投入された公的資金の中には、今議論があった、もう返ってこないということが明白なものもあるはずです。  日債銀も含めた...全文を見る
○小池晃君 今のを足してください。交付国債と足して言ってください。
○小池晃君 今のは足し算ですよ。八兆円プラスアルファという御答弁のはずです。  八兆円プラスアルファというのは、これは極めて控え目な数字ですよ。地方銀行の破綻処理などの分も含めれば、もはや返ってこない公的資金は九兆円に達していることは、これは明白であります。既に投入した二十兆円...全文を見る
○小池晃君 今のを資本金に当てはめると幾らになるか。富士、第一勧銀、日本興業銀行の三行で百四十億円。それから、東海、三和、あさひで百二十億円。東京三菱、三菱信託で六十億円の減税です。これ、こういうふうに当てはめれば、機械的に当てはめればそうなることは間違いないですね。
○小池晃君 これをごらんいただきたい。今議論した中身であります。(図表掲示)  銀行への公的資金の投入の枠が七十兆円。これまでに使った額は二十兆円だと。そして、もう返ってこない額、ほぼ確定しているのが九兆円だと。そのほかに、中でも長銀、日債銀には六兆円を超える公的資金が投入され...全文を見る
○小池晃君 介護が必要なお年寄りに比べて銀行というのはもはや要介護でも要支援でもない、もう自立だと。そういうところにこれだけあの手この手で税金投入するやり方は断じて認めることはできないということを申し上げて、質問を終わります。
05月08日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第5号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  預金保険法改正案のシステミックリスクへの対応についてお聞きをしたいというふうに思います。  この法案では、システミックリスクに対して、金融危機対応会議の議に基づいて、資本の増強、ペイオフコストを超えた特別資金援助、特別危機管理銀行、こう...全文を見る
○小池晃君 非常にあいまいなんですが、もう一度確認したいと思うんです。  大臣は、はっきり最近の事態は当てはまらないというふうに言われているんですよ。もう一回議事録の別の場所を見てみると、どう言っているかというと、この何年間かという意味でしたら、こういう金融危機に対する非常的な...全文を見る
○小池晃君 私は、法案の問題を言っているんじゃないんです、大臣の御答弁のことを言っているんです。  これは明確ですよ。これを援用するかどうかははっきりわからないとおっしゃったけれども、はっきり援用できないと言っているんです。  もう一度読みますよ。この何年間かという意味でした...全文を見る
○小池晃君 この答弁は明確です。どうおとりになるか判断の余地があるような答弁じゃないですよ。これは明確にこう言っているじゃないですか。要するに、今までのこの数年間のは、立法措置、予算措置によって解決できた、非常的措置を用いずにやったと、こういうことをこの法律で言っておるというふう...全文を見る
○小池晃君 私は、しょっちゅうあるかどうかという、そういう議論をしているんじゃないんですよ。システミックリスクの定義を議論しているわけでもないんです。ここで言うシステミックリスクというのが、この数年間これだけ大変な問題になったわけでしょう。そういう事態に適用されるのかどうかという...全文を見る
○小池晃君 なかったから適用できなかったかどうかということを言っているんじゃないんです。大臣の答弁ですよ。ここで言っている、この法律で言っているシステミックリスクというのは、この数年間の金融危機に対応するようなやり方ではないんだと、この法律で言っておるのは別の問題なんだというふう...全文を見る
○小池晃君 なかったから答えられないというふうにおっしゃるんですが、大臣の答弁は、この数年間という意味でしたら、こういうことをこの法律で言っているふうには思いませんというふうにはっきり言われているんですよね。  さらに言えば、もし法律があれば適用されたかもしれないというふうにお...全文を見る
○小池晃君 そんなこと言っていないです、答弁では。
○小池晃君 それじゃ、ちょっと別の角度から聞きます。  谷垣金融再生委員長はこうおっしゃっているんです、はっきり。三月二十九日の衆議院大蔵委員会。「長銀であるとか、日債銀であるとか、あるいは北海道拓殖銀行、この数年間の間に経験したようなケースは、これは恐らくシステミックリスクで...全文を見る
○小池晃君 これは非常に重大な問題だと私は思います。前回の答弁はどう読んでもこれは長銀や日債銀の事態というのは該当しないんだと。最近の例、最近というのはすごいですけれども、最近の例でいえば昭和二年だと大臣は明確におっしゃったんですよ。今事実上これは撤回された、違う、これは間違って...全文を見る
○小池晃君 このシステミックリスクがどういう事態に当たるのかということで、これだけ短期間で答弁が変わるぐらいの問題ですから、しょっちゅうないんだと言われたってにわかに信用しがたい、これは十分しょっちゅうあり得ると思いますよ、私は。  たとえ、百歩譲って、しょっちゅうあることじゃ...全文を見る
○小池晃君 昭和二年の金融恐慌というのは、これは流動性の危機でしょう。これはセーフティーネットのなかった、預金保険機構のなかった時代の流動性の危機ですよ。これは日銀特融で乗り切っているわけじゃないですか。全然違う話ですよ。  私が聞いているのは、私が言っているのは、何十年に一度...全文を見る
○小池晃君 金融危機というのが流動性の危機、昭和二年の金融恐慌のような流動性の危機を想定されているのであれば、それは日銀特融で乗り切っていくことができたわけですね、かつても。流動性の危機はそれは日銀特融でどうにでもなるんですというような趣旨の答弁を衆議院で大蔵大臣はされています。...全文を見る
○小池晃君 前もって積むかどうか、起こってから後で責任をとらせるかどうか。いずれにしても、何十年に一回しか起こらないような事態であれば銀行業界に責任をとらせる仕組みにすればいいじゃないか、何でわざわざ税金投入の道をあける必要があるんだというふうに私は申し上げているんです。  信...全文を見る
○小池晃君 そんなことは前から決まっていることなんですよ。資金援助の適格性の認定の際に地域経済の円滑な運営に資するよう考慮するということは、もう私が質問する前からできている仕組みなんです。それだけでは不十分だから必要なんじゃないですかというふうにお聞きしたのに、全く検討もされてい...全文を見る
○小池晃君 引き続き融資を行えるように配慮をしてもらっていると。  本年四月四日の経済・産業委員会では、金融再生委員会の森事務局長も、譲渡に当たって債務者区分の中で正常先、こういうところが確実に受け皿の方に行っているかどうか、こういうことも頭に置きながら審査をやっていると。さら...全文を見る
○小池晃君 今配付いたします資料は、預金保険機構名で二年前に出された文書であります。これ、最近でも使われています。最近の破綻でも、破綻金融機関の業務監査委員会から預金保険機構の方針としてこの文書が示されております。実際、これに基づいて破綻金融機関の業務が行われている。  この中...全文を見る
○小池晃君 とんでもない話ですよ。要請なんだ、拘束性はないんだというふうに言うけれども、預金保険機構という名前でこういう要請文が業務監査委員会に出されてきたらば、これはやはり破綻金融機関の側はこれに忠実に従わなきゃいけないんじゃないかというふうにとらえるのはもうこれは当然のことだ...全文を見る
○小池晃君 正常先とされていても中にはそうでないところもあるんだ、そういうことをチェックしていくんだというふうにおっしゃいますが、これを読むと、譲渡先が一〇〇%で買い取ることを確認するまでは切り捨て続けるという中身ですよ。全く趣旨が違うというふうに思います。  今まで政府は一貫...全文を見る
○小池晃君 大変あきれた話だというふうに思います、預金保険機構としては合理性を認めると。金融再生委員会としても、預金保険機構がこういう方針で要請文書を出すということをよしとするわけですね。
○小池晃君 私は、金融再生委員会としてこういうやり方を認めるのかというふうに申し上げているんです。
○小池晃君 明確な御答弁がないわけですけれども、これは本当にまさに、合理性は認めるというだけで、金融再生委員会としてはそれは認めるということですね。じゃ、これが、預金保険機構がこういう文書を出すということは合理性があるというふうにお認めになるということであります。こういう指導をし...全文を見る
○小池晃君 今、大臣が答弁されましたけれども、適格性の認定ということで対処するんだというふうにおっしゃいますけれども、これはもう法律事項で規定されていることでありまして、それは既にやられている。それだけでは不十分だからこそ私はシステムが必要だということをこの間申し上げているので、...全文を見る
○小池晃君 この金融検査マニュアルに今大臣が言われたような中身が書かれていることは私も十分承知をしております。  しかし、一般的にここで書かれているように、機械的・画一的に適用するな、してはならない、経営実態を踏まえて判断するんだと、こういうことだけでいいんだろうかということな...全文を見る
○小池晃君 細心の注意だけではだめだと私申し上げているんですよ。そういうこと、口約束やあいまいなことではだめなんだと。金融機関の側が大きいか小さいかによってスタンダードが違うということはあってはならない、そういうことは意味はわかるんですが、借り手の側に着目した査定の仕方には違いが...全文を見る
○小池晃君 借り手が中小企業だろうが大企業だろうが同じ物差しで評価を行っていたら、中小企業はもうこれは全滅するしかないですよ。果てしのない貸し渋り、貸しはがし競争を預金保険機構自体が奨励しているようなものですから、こういう金融行政は私根本から改める必要があるということを申し上げて...全文を見る
05月10日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第6号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  最初に森田参考人にお伺いをします。  参考人の先ほどのお話を聞いていて私感じたんですけれども、まるで何か大地震の被害者らが救済は当然であるかというような口ぶりに私、聞こえたんですね。果たしてそうだろうかと。しきりに逆ざやの問題を言われま...全文を見る
○小池晃君 責任を放棄したわけではないとおっしゃいますけれども、要するに果たせる責任の範囲でしか果たさないということにしか私には聞こえない。そういうことで、やはり税金投入をするという仕組み、ますますきょうのお話を伺って私は疑念が深まったというふうに申し上げたいと思います。  そ...全文を見る
○小池晃君 そのシステミックリスクに関して、今度の法案では新たにシステミックリスクに際して、資本増強、それからペイオフコストを超えた資金援助、特別危機管理銀行という仕組みができたわけです。これは神田参考人にお伺いしたいんですが、先ほどシステミックリスクの問題で、使われないでしょう...全文を見る
○小池晃君 使われないでしょうとおっしゃったので、何かその根拠があるのかなと思ってお聞きしたんですが、特にそういう根拠もないわけで、これは使われる可能性も十分あるという仕組みであることは明らかだと思うんですね。  この仕組みについて米田参考人にお伺いしたいと思うのですけれども、...全文を見る
○小池晃君 アメリカのシステムを一方で持ち込む、自己資本比率をすべての金融機関に横並びで評価するということにも問題があるんじゃないかというふうに先ほど米田参考人からもお話がありました。これもアメリカのシステムの押しつけという面もあるんじゃないだろうか。ある意味で、そのアメリカのシ...全文を見る
○小池晃君 終わります。  ありがとうございました。
05月16日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第20号
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○小池晃君 私は、今最後に話題になりました基礎年金の国庫負担の二分の一への引き上げの問題について、児童手当の問題の前に一言お聞きしたいと思います。  今、大臣が言われたように、二〇〇一年、来年四月には現在の三分の一から二分の一に引き上げたい、財源も消費税増税に求めるのは困難だと...全文を見る
○小池晃君 これはぜひ、来年必ず実現をしていただきたいということを申し上げておきたいと思います。  法案の質疑に入りたいと思うんですが、児童手当の問題であります。  世界的に見ても貧困な児童手当の支給年齢の拡大、これ自体は必要なことだ、これは各党各会派、皆そういう意見が出され...全文を見る
○小池晃君 ばらまきという問題ですけれども、大臣はマスコミがばらまきと言うんだとおっしゃるけれども、児童手当の拡大自体をばらまきだという議論は国会の中では出ていないです。これは増税対象が拡大された被害のばらまきという側面はあっても、児童手当を拡大することについてそれを否定するよう...全文を見る
○小池晃君 児童手当の中身を充実させていくんだということでありますので、これはこれとして私たちは今後の行く末というものをきちっと見守っていきたい、申し上げるべきことは申し上げていきたいというふうに思っております。  しかし、そういう方向だということであっても、では今回の措置の内...全文を見る
○小池晃君 扶養控除から児童手当、現金給付へという方向性の合理性は、これは私たちは否定していないんです。ただ、それはその対象年齢が同じであって初めて成り立つ議論であって、要するに三歳から六歳までと、十六歳までとをこれをスワップしたことに大変問題があるんだというふうに言っているわけ...全文を見る
○小池晃君 差し引き増税となるのは決して高額所得者だけじゃないんです。年収四百万、五百万、特に義務教育就学後のかなり教育費負担がかかる世帯にも負担がのしかかるわけであります。  ここで、年少扶養控除の制度についてちょっと大蔵省にお聞きしたいんですが、今回負担増の原因となっていま...全文を見る
○小池晃君 この制度、これは結果的に一年限りになったかもしれないけれども、政府は今のような位置づけで経済社会構造の構造変化に対して行ったというものであるわけですから、これはそもそも初めから一年限り、一年ぽっきりというような時限的なものとして始めたものじゃないというふうに思うんです...全文を見る
○小池晃君 最後だけ言ってくれればいいんです。  三月十一日の公明新聞で、公明党の坂口政審会長がこう述べておられる。「一九九九年の一年間に限り十万円増やした年少扶養控除を引き下げて元の状態に戻し、」、それから別の場所では「昨年一年間限りということで減税になっていた」、こう書いて...全文を見る
○小池晃君 所得の低い人たちに限定、重点的に配分するということは、それは先ほどからそのことは否定していないんです。中低所得者にも増税の被害が及ぶ、このことを問題だとお考えにならないのかというふうにお聞きしているんですけれども、どうでしょうか。
○小池晃君 総合的に見れば、手を打っているということは、この部分だけを見ればこれは問題があるということの裏返しなんです。  大臣、この間の議論を通じてこの御説明をするときに、これは赤字国債を出さない、限られた財源の中でということをしきりにおっしゃるんですね。しかし、これは財源の...全文を見る
○小池晃君 歳出構造の見直しは議論があってしかるべきだということであれば、やはりこういう同じパイの中を食い合うようなやり方は矛盾を拡大するだけだ、本当に抜本的にその道に私は足を踏み出すべきだというふうに思います。  宮澤大蔵大臣も、この問題で私も予算委員で質問して、あと財政・金...全文を見る
05月17日第147回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第8号
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○小池晃君 最初に、総理府にお伺いをしたいと思います。  ドメスティック・バイオレンスの被害者のための民間シェルターへの公的補助ですが、これは四月十七日の本調査会で私は民間シェルターの厳しい経営実態を示して、公的補助は必要だということをただしました。厚生省の社会援護局長は、男女...全文を見る
○小池晃君 連携が一つの支援だとおっしゃるんですけれども、実態として見ると、多くのシェルターというのは連携しながらやっているにもかかわらず公的補助が得られていないと。それが問題だという声が上がっているわけですから、これはやはり補助は補助として、一つの方向としては前向きに検討すべき...全文を見る
○小池晃君 ぜひこれは前向きに検討していただきたいというふうに思っています。  労働省に次にお聞きしたいんですけれども、五月十二日に労働、文部両省が発表した調査で、今春大学を卒業した学生の就職率は過去最低だ、女子は二年連続で九〇%を下回っていると。超氷河期と言われている女子学生...全文を見る
○小池晃君 私、きょう持ってきたのは就職難に泣き寝入りしない女子学生の会というところが出している九九年秋「就職黒書」というものなんです。これは大手金属会社あるいは旅行会社、デパート、ホテル、企業の実名入りで就職差別の実態あるいはセクハラ面接の実態というのが告発をされております。 ...全文を見る
○小池晃君 相談窓口を置いているというふうにおっしゃるんですが、この「就職黒書」の中では就職差別やセクハラを相談する労働省の窓口が各県にあることを知っているかということも調査されています。これに対して、アンケートに答えた女子学生の八九%は「知らない」というふうに言っているんですね...全文を見る
○小池晃君 ぜひこれを前向きに調査していただきたい。  この同じパソナの調査の中で見ると、女子学生に対して働く目的は何かという質問もあるんです。「能力を生かす」、「視野を広げる」、「社会貢献を図る」、こういうかなり積極的、前向きな答えが回答の六割を超えているんですね。「豊かな生...全文を見る
○小池晃君 ぜひ前向きにイニシアチブを発揮していただきたいというふうに思っています。  残された時間、文部省にお伺いしたいんですが、先ほどからちょっと話題になっております大学内でのいわゆるキャンパスセクハラの問題であります。この実態について文部省としてどのような調査を行っていら...全文を見る
○小池晃君 結局、大学に任せているということで、文部省として独自に被害の調査をされていないということだと思うんです。  この間、女性の教官とか大学職組、こういった組織がさまざまな調査結果を出し始めています。  きょうは、学生みずからが行った調査を紹介したいと思うんですが、東京...全文を見る
○小池晃君 いろんな研修、指導あるいは窓口ということがあったんですが、その窓口の問題で言うと、この女子学生アンケートの調査の中に、「キャンパスセクハラを受けた場合、学内で相談できる窓口はありますか。」、こういう質問もあるんです。回答を見ると、「ない」というのが九%、「知らない」と...全文を見る
○小池晃君 終わります。
05月23日第147回国会 参議院 金融問題及び経済活性化に関する特別委員会 第12号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、政府提出の預金保険法等の一部を改正する法律案、保険業法及び金融機関等の更生手続の特例等に関する法律の一部を改正する法律案、農水産業協同組合貯金保険法及び農林中央金庫と信用農業協同組合連合会との合併等に関する法律の一部を改正する法律案の三法案...全文を見る
05月23日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第22号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  今回の社会福祉事業法の改正の中心点というのは、措置制度から利用制度への移行にあると。これはそういうことだと思うんです。政府は、これまでの質疑を通じて、今までの措置制度では利用者は選択できなかった、利用制度に移行することによって利用者が事業...全文を見る
○小池晃君 全市町村の八・八%と極めておくれているわけであります。  例えば、佐賀県を調べてみたんですが、精神障害者のための法定施設があるのは四十九市町村中、これは嬉野町といって長崎県にかなり近いような場所ですが、ここ一町だけだと。四十九市町村のうち一町のみだと。全体として精神...全文を見る
○小池晃君 全体として障害者プランに基づいてやっている、順調に進んでいるという認識は、私は根本的に間違っているというふうに思います。一部の地域でしか問題が起きていないのであれば、何で全体の八・八%しか精神障害者の法定施設がないのか、三障害合わせて全体の四割しか施設がないのか、こう...全文を見る
○小池晃君 まず、生活支援事業は三事業ありますが、これは目標に照らして極めておくれているわけですね。先ほど大臣もこれはお認めになった。あと二年間で障害者プランが終了するにもかかわらずこの到達度。全く到達する展望はないわけであります。  それから、今、ホームヘルパーの数を四万二千...全文を見る
○小池晃君 非常におかしいと思うんですね。障害者プランでの四万五千三百人の上乗せ目標というのは、これは専任者で四万五千三百人という目標だったと思うんです。確認したいんですが、いかがでしょうか。
○小池晃君 だから、正確に言えば、目標は専任者四万五千三百人だった、それに対して到達は、専任が八千九百五十四人で兼任が三万三千六百九十二人だと。これが正確な到達だと思うんです。  今、専任、兼任というのが議論になっていますが、障害者ヘルパーの専任、兼任の基準はどうなっているのか...全文を見る
○小池晃君 だから、全く基準がないわけですよ。もうこれは極端な話、月一回障害者ヘルパーをやっていれば、あとは高齢者ヘルパーをやっても兼任なんです。年に一回障害者ヘルパーの仕事をやったってこれは兼任になるんだ。全くその基準がないわけですね。  先ほど、専任で八千九百五十四人、兼任...全文を見る
○小池晃君 一定の役割を果たしているんだと。私もそれは否定しません。  専任ヘルパーだけで換算するのは、兼任ヘルパーを無視するのは問題だとおっしゃるのであれば、兼任ヘルパーを専任ヘルパーの数に換算する方法はお持ちなんですか。
○小池晃君 だから、兼任と専任の基準もないんだと。そして、兼任が何人いれば専任何人分というふうに換算する基準があるならそれを足し上げて目標の到達に加える、その根拠はあると思いますよ、合理性は。しかし、その基準もないでしょう。分ける基準もなければ換算する方法も持っていないというので...全文を見る
○小池晃君 そういう根拠で目標をつくったんだとおっしゃるんですが、私はちょっと調べてみたんです、授産施設と福祉工場の一九九〇年から障害者プラン策定までの七年間にどれだけ伸びているか。二万二千七百九十九人から四万一千七百八十三人で、障害者プランが始まる前の七年間で一・八三倍になって...全文を見る
○小池晃君 ニーズに合わせた目標だというふうに御説明されるんですけれども、では一方で起こっているこの事態をどう見るのか。  障害者プランが策定されてから法定外の小規模作業所というのは逆にふえているんです。九五年から九六年は二百カ所、九六年から九七年は約三百カ所の増加だった。それ...全文を見る
○小池晃君 正式な決定ではないというふうにおっしゃいますが、障害者プランよりもはるかに高い基盤整備の水準を当時の厚生省の担当部局の皆さんは胸に抱いていたわけです。それに比べて障害者プランの目標というのは、これは余りに低過ぎると私は言わざるを得ない。  さらに、別の観点から障害者...全文を見る
○小池晃君 全体として障害保健福祉圏域、これを単位にして整備を進めていくんだというふうに言うんですけれども、これは言ってみれば二次医療圏レベルであります。こういう設定ではきめ細かい対応ができないと思うんです。現状で見ると、社会福祉施設、精神障害者の社会復帰施設なんかは非常に人里離...全文を見る
○小池晃君 私がお聞きをしているのは、この目標をつくったときにはその時点でのニーズで目標を立てられたと。それはわかる。それも大変不十分じゃないかと思うんですが、そういう言い分は理解するんです。しかし、それがこの目標の時点、平成十四年度末において障害者のニーズに対応できる、今でもそ...全文を見る
○小池晃君 この推進方策の第二には何と書いてあるかというと、「第二に、精神障害者施策については、退院可能な入院患者等の社会復帰及び自立と社会経済活動への参加の促進を図るための基盤整備を行うことを政策目標として、目標を設定している」となっているわけですね。要するに、社会的入院の解消...全文を見る
○小池晃君 結局、努力をする、障害者プランの実現達成に努めるということしかお答えがないわけであります。  総理府に来ていただいていますのでお伺いしたいんですが、この障害者プランには定期的なフォローアップと必要に応じたプランの見直しということが言われております。これまでフォローア...全文を見る
○小池晃君 各省庁から文書を取り寄せて、数字を集めて報告をするんだと。言ってみれば事務的な作業だと思うんですね。  進捗状況が目標に照らしてどう到達しているか、その評価を行う、あるいは必要に応じてそのプランの見直しを行うと。こういうことをやろうとしたならば、これは障害者施策推進...全文を見る
○小池晃君 それではお聞きしますけれども、そもそも、今までにこの障害者プランが作成されて以来、障害者プランの進捗状況のフォローアップのために障害者施策推進本部会議が開かれたことはあるんでしょうか。
○小池晃君 要するに、目標を立てて始めたけれども、その内容を評価する会議が今まで開かれていないんですね。  これは確認したいんですが、定期的に推進本部を開催する、そして進捗状況を点検、評価するというような仕組みになっていないということだと思うんです。障害者プランの進捗状況を評価...全文を見る
○小池晃君 だから、その必要があればというのは、例えば厚生大臣なら厚生大臣なりが見直す必要があるんだというふうに提言をして、厚生大臣は副本部長なんだから、その会議を開いてくださいというふうに言わない限りこれは開かれないんです。だから、定期的に何年かに一回点検して、この中身をきちっ...全文を見る
○小池晃君 全く納得できません。だって、五年以上前につくった目標で、現時点で見直すという必要性を大臣はお考えにならないんですか。  障害者プランに照らしてほぼ目標を達成しているというふうに胸を張っておっしゃるのであれば、それをさらに引き上げて、目標を超過達成するということであれ...全文を見る
○小池晃君 まずは達成に努めると言いますけれども、これは障害者プランが始まって一年目か二年目であればそういうせりふもわからないではない。もう五年以上たって、あと二年しか残っていない時点で、まずは達成に努めるということで障害者の皆さんが納得するとは到底私は思えませんよ。最初に障害者...全文を見る
○小池晃君 障害者プランはもう終わりに近づいているわけですから、私は、緊急整備計画のようなものを立てて、本気になってこの基盤整備に取り組むということが求められているというふうに思います。  そういう中で、今回の利用契約制度への移行の問題ですが、サービス提供が非常に不十分だと、こ...全文を見る
○小池晃君 今言われた、その場合の運営基準の正当な理由というのはどういうことを言うんでしょうか。
○小池晃君 ではお聞きしますけれども、例えば施設の定員に対して申込者が大幅に上回っていたとします。施設の側が職員の労働が過重になっているという理由で軽度の障害者をその中から入所させた、こういう場合はそれが正当な理由になるんですか。
○小池晃君 今のお話ですと、そういうのを逆選択と言うんですよ。軽度の人しか入れない、重度の人がいた場合に選んでしまうという場合を、こういうのを逆選択と言うんですよ。結局、あれこれ言うけれども、もう明らかにサービス不足なわけですから、申し込みの順番で決めるわけでもない、サービスの緊...全文を見る
○小池晃君 今いろいろ言われましたけれども、私は法案を見ても、今までの政府のやってきたことを見ても裏づけが全くない議論だと思います。やはり圧倒的なサービス不足の中で利用契約制度という形にすれば、どうしても弱い立場の障害者、重度の方あるいは経済的負担能力のない方がこれは切り捨てられ...全文を見る
○小池晃君 それはいいです。それは後で聞きます。  現在、精神障害者の通所授産施設に対しても補助金が出されていると思うんですが、この補助金の性格とその額を教えていただきたい。
○小池晃君 確認したいんですが、今までの小規模作業所への国庫補助はあくまでも奨励金的な性格だった。今後、小規模通所授産施設に認定した場合は運営費補助だと。今までの精神障害者の通所授産施設への補助金も運営費補助だと。ということは、これからつくろうとしている小規模通所授産施設に対する...全文を見る
○小池晃君 ちょっと児童家庭局長においでいただいているので一言聞きたいんですが、ことしの三月三十日に小規模保育所の設置認可要件が緩和されています。この場合の保育単価は小規模の方が高くなっていると思うんですが、その理由について簡潔に御説明いただきたいと思います。
○小池晃君 理由だけでいいです。
○小池晃君 要するに、小規模の方が運営コスト、管理コストがかかるから単価は高くなると。これは極めて当然な話だと思うんですね。  最後に、大臣にちょっとお伺いしたいんですが、小規模作業所の運営費補助を思い切って引き上げるというふうに衆議院で御答弁されました。しかし、百十万円という...全文を見る
○小池晃君 そういう一般論では困るわけでありまして、百四十六臨時国会で「小規模作業所の法定化に伴う運営の安定化に関する請願」が採択されています。「小規模作業所の法定化に当たっては、運営費及び施設整備費等において現行の通所授産施設の水準と同等とすること。」と、これを全会一致で採択し...全文を見る
05月25日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第23号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  四人の参考人の方、それぞれ大変貴重な御意見を聞かせていただいてありがとうございました。時間の関係ですべての参考人の方に御質問できないかと思いますけれども、あらかじめ御容赦いただきたいというふうに思います。  まず、桑本参考人にお伺いした...全文を見る
○小池晃君 介護保険の実態を見ると、政府は利用者負担を重くする改正じゃないんだというふうに言うわけですが、何の保証もないわけで、支援費算定の根拠も示されていないわけですから、全くの空手形だと私も思うんです。  さらに、これは八幡参考人と桑本参考人にお伺いしたいと思っているんです...全文を見る
○小池晃君 八幡参考人に支援費支給制度についてちょっとお伺いをしたいんですけれども、レジュメの中で言われているように、箕面市では、障害者のホームヘルパー派遣は、障害者本人のみの所得を基準にしている、扶養義務者は入っていないと。しかし、今回の法改正の考え方は違うわけであります。ここ...全文を見る
○小池晃君 阿部参考人にちょっと一言お伺いしたいんですけれども、今まで、契約制度になった場合の危険性、利用料の問題やあるいは逆選択の問題をちょっと議論させていただいたんですけれども、先ほど参考人は、契約になっても国の責任の後退というのはあり得ない、国がそう言っているからだというふ...全文を見る
○小池晃君 私は、この法案の全体像を見る中で、そのことについて国の言うことを到底信用するわけにいかないなというふうに思っておりまして、制度的に国の責任が後退する、後退を防ぐという仕組みにはなっていないというふうに思うんです。法の条文そのものから、基本条項から基盤整備の責任というこ...全文を見る
○小池晃君 済みません、時間がちょっとありますので、今の同じ問題について、阿部参考人、河西参考人にも御意見を一言ずつお聞かせ願いたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○小池晃君 ありがとうございました。  全体として私たちは、この社会福祉事業法の今回の法改正については、福祉サービスの国の責任の後退につながるし、ましてや応益負担というような方向で負担増につながり、あるいは障害者サービスが受けられないというような事態が介護保険で今実際に起きてい...全文を見る
○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  本法案の措置から利用契約制度への変更が議論になってきておるわけであります。この変更で逆選択が生まれるんじゃないかということを前回議論いたしました。  きょうは、利用者の権利が事業者と対等のものになるというんですけれども、果たして本当にそ...全文を見る
○小池晃君 もともとそういうつもりだったというふうに言うんですけれども、これはどう読んだって最初の文書は改めて契約を締結しなさいというふうにしか読めないじゃないですか。これは全く同じ意味だというふうにおっしゃるんですか。もう一回聞きたいと思います。
○小池晃君 非常に苦しい答弁だと思います。  契約の必要なし、自動的に契約になるということですが、旧措置入所者は、これは痴呆で意思能力がなく、かつ代理人がいない場合、あるいは家族の虐待を受けているようなケース、こういう場合も含めてすべて無条件で契約に移行するということなんですね...全文を見る
○小池晃君 これは大変なことだと私は思うんです。今まで措置で入所をしていた人は介護保険になったらどんな人でも全部自動的に契約になるんだと、全く意思能力がない人も、代理人がいなくても。いわゆるやむを得ない事由で新規の場合は、措置になるような場合もすべて自動的に契約になっちゃうと。契...全文を見る
○小池晃君 実際に特養ホームの現場で何が起きているか。旧措置入所者が入院をしてしまった、保証人をどうするのか、延命治療にかかわる判断をどうするのかと。実際にもう亡くなった方も出ていて、その場合どうするのかという深刻な事態が発生しているんですね。  大臣、今までの議論を聞いていて...全文を見る
○小池晃君 だから、私が言っているように、あなたがおっしゃったことは、契約をすると現に入所している方の権利が守られないおそれがあるということじゃないですか、措置制度から契約になるということでね。それを危惧して、そのまま措置は自動的に契約になる仕組みにしたということをおっしゃってい...全文を見る
○小池晃君 私は、侵害すると言っているんじゃなくて、契約になれば権利性が向上すると言ったことを自分たち自身で否定していることじゃないかと言っているんです。  さらに、利用者の権利が守られるのかという問題についてですが、この問題で議論していくと皆さんが唯一の切り札として示されるの...全文を見る
○小池晃君 精神障害者は全国で二百十七万人。約三十件とおっしゃったけれども、私が計算したら二十八人です。たった二十八人の利用。これは地域差も極めて激しくて、締結ゼロの県が十一県あります。締結と締結準備をしているというのを合わせて一けたの県が二十八県。これは率直に言って普及はおくれ...全文を見る
○小池晃君 決して十分じゃないですよ、この到達は。何でその利用が進まないのか、問題はその原因だと思うんです。  この権利擁護事業に対して国はどういう財政負担を行っているか、説明をしていただきたいと思います。
○小池晃君 これは財政負担、専門員一人当たりにすると四百八万円の委託費ですね。人件費分にも相当しない。実際に仕事に当たる支援員一人当たりに一応換算してみると、年額約二十万円程度です。全く不十分だと思うんです。  今御説明があったように、実際のサービスにかかる費用というのは全部利...全文を見る
○小池晃君 利用者の利益のためにやるとおっしゃいましたけれども、これは権利を守るためにやるんじゃないのですか。全くおかしい議論ですよ、今のは。権利擁護のための制度なんでしょう。利用者の利益のためだから利用料は本人から取るなんというのは全く私はふざけた議論だと思いますよ。  さら...全文を見る
○小池晃君 痴呆性高齢者、知的障害者、精神障害者が対象だと。利用者の選択の権利を保障するのがこの目的のはずであります。その点で、ハンディを持っているのは決して知的障害者、精神障害者、痴呆性高齢者だけじゃないはずです。  例えば、最重度で全く動けない寝たきりの障害者、ひとり暮らし...全文を見る
○小池晃君 いろんな制度で対応していただくといういろんな制度というのは一体何ですか。
○小池晃君 一般的なことを言っているんじゃなくて、利用契約制度に移行する、権利擁護のシステムをつくった、それで地域福祉権利擁護制度は判断能力のない人だと。今回の法案にかかわって新しく、ではそれ以外の障害者の権利をどうやって見守るのかという仕組みはあるんですかと聞いているんです。
○小池晃君 要するに、いろいろおっしゃったけれども、利用契約制度に移行するときの権利擁護のシステムとしては判断能力のない人の部分しか用意していないということなんです。  さらに、全国の痴呆性高齢者は百五十六万人、知的障害者四十一万人、精神障害者二百十七万人、これだけいるわけで、...全文を見る
○小池晃君 どれほど使うかは想定していないんですから、決意のほどがうかがわれるというものじゃないでしょうか。  そうした中で、支え手の問題であります。専門員は全国で三百四十七人、生活支援員は登録で六千三百九十三人。この数だけ見ると結構多いのかなという印象も受けるんですが、果たし...全文を見る
○小池晃君 私はその数は言ったので、それが実際できるのかと言ったのに、一切それには答えていないじゃないですか。  さらに、この権利擁護サービスには対象外となっているサービスがいっぱいあるんですね。調べてみると、福祉就労に関する援助、居宅家屋の賃貸、健康診断とか医療機関の利用援助...全文を見る
○小池晃君 大変不十分だというふうに思うんですね。  大臣にお聞きしたいんですけれども、マンパワーもこれは大変不足している、対象となるサービスも対象となる障害者もこれは限定つきだ、そして利用料については利用者の利益だから利用者に負担してもらうんだと、そうまでおっしゃる。これで本...全文を見る
○小池晃君 大臣、これで十分な制度だと、機能するというふうにお考えなのかどうか。イエスかノーかお答えいただきたい。
○小池晃君 成年後見制度の話も先ほど出ましたけれども、これもかなりの費用がかかる、福祉の実情に見合っていないという声が強いわけであります。利用者の権利を守る仕組みが大変貧弱だということがきょうの議論で私はある程度明らかになったんじゃないかと思うんですよ。こういう中で利用契約制度に...全文を見る
○小池晃君 では、厚生省社会・援護局が設定している最低生活保障水準の具体的事例で、重度障害者を抱える二人世帯に対する最低水準の生活保護費は障害者加算を含めて幾らに設定されているか、一番多い地域と少ない地域で。
○小池晃君 生活保護基準を大幅に下回るのが障害基礎年金の額であります。さらに、障害厚生年金の受給月額の平均は全体で十万四千三百六十円というふうに聞いています。厚生年金まで受け取るようになって初めて受給が十万円を超えると。これでも生活保護水準に比べれば大きな開きがある。  問題は...全文を見る
○小池晃君 非常に少ないわけであります。八割の年金受給者は六万円から八万円の基礎年金だけで生活するか、それに授産施設や福祉工場の工賃を加えて生活している。  福祉施設の支払う給料、工賃がどういう水準なのか。全社協の調査によれば、直近の調査で、法定施設全体で二万八千六百九十円、身...全文を見る
○小池晃君 現状の障害者に対する所得保障は不十分だというふうにお考えなのかどうか、お答えいただきたいと思う。
○小池晃君 最大限努力するということは、要するに現状はまだ満足すべき段階に到達していないということでよろしいですね。
○小池晃君 これは率直に言って所得保障が大変不十分だと。そういう中で、利用料による負担がもし増額されれば大変心配の声が上がるのは当然だと思うんです。  大臣は、おとといの質疑で、今回の法案は正直に言って介護保険の後追いだというふうにおっしゃった。今後の負担増を心配する声が出るの...全文を見る
○小池晃君 余り私の言ったことにお答えになっていないなと思うんですが、先ほど今回の一連の経過の中で利用料負担はふやさないとおっしゃいました。これは将来とも介護保険のような応益負担にはしない、現行の応能負担でいく、障害者の負担を増加させることは将来ともないんだという趣旨と受け取って...全文を見る
○小池晃君 今のは非常にあいまいですよ。私が聞いたのは、将来とも応益負担にはしないんですねと、そういうことを胸を張っておっしゃるんですねというふうに確認しているんです。はっきり答えていただきたい。
○小池晃君 将来、応益負担にするという可能性について否定されなかった。これは、やはりこれだけ所得保障が不十分な中で今回の法案がこういう危険性を持つものだということが私ははっきりしたと思うんです。  こういう中で今回のような法改定をやれば、ただでさえ非常に弱い立場にある障害者の皆...全文を見る
05月30日第147回国会 参議院 国民福祉委員会 第26号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  老人の薬剤費特別給付金の支給に関する今提出されている法律案につきましては、高齢者への負担軽減措置の延長ということでありまして、私たちは当然必要な措置であるというふうに考えております。さらに、今国会に提出されています、今も議論ありました健康...全文を見る
○小池晃君 今の数字で明らかなように、高齢者医療に対する国庫負担というのは八三年から九八年の間に約一〇%減少しているわけであります。  その一方で、患者負担は一・六%から七・二%と増大の一途をたどっているわけでありまして、ここにその定率負担を導入すればこの傾向にさらに拍車がかか...全文を見る
○小池晃君 厚生省としての姿勢は変わっていないんだ、以前から併算定はできないという見解を持っていると言うんですが、これは診療報酬告示のどこで併算定を禁止しているのか、併算定できないというふうに示しているのか、お聞きしたいと思います。
○小池晃君 厚生省としてはそういう整理をしていたと言うんですけれども、要するにどこにも書いていないと。告示に書いてあるんですかと聞いたら答えられないわけですね。  さらに、厚生省はずっとそういうふうに考えていたんだと、それが基本的な考え方だとおっしゃるが、九八年十月に広島県に対...全文を見る
○小池晃君 大変一貫性と合理性に欠ける対応ではないかと思うんです。  現場では従前から当然のように併算定されていたわけです。だからこそ、厚生省もこういう対応をせざるを得なかったということだと思うんです。それなのに以前から変わっていないんだということでは、これは開き直りとしか言い...全文を見る
○小池晃君 今の御答弁では、この問題に対する対応をどういうふうに具体的にやっていくのかということについていま一つちょっと不明確なわけであります。  私は、取り扱い上何らかの行政上の配慮をしていく必要がどうしてもあるんじゃないかと思うんですが、参考人でも結構ですけれども、この点に...全文を見る
○小池晃君 大臣の先ほどの答弁で今後関係審議会にというふうにおっしゃった趣旨は、これは診療報酬の改定に向けた一つの課題として検討していくというふうな意味として理解させていただいてよろしいですか。
○小池晃君 次に、この四月の診療報酬改定の基礎資料となりました九九年の医療経済実態調査について取り上げたいと思います。  この医療経済実態調査で、個人立の一般診療所の収支差額で前回調査よりも一八%増、二百三十五万円と報道されたわけであります。これが診療報酬抑制の宣伝にいわば使わ...全文を見る
○小池晃君 これは厚生省は、全国保険医団体連合会などの関係団体の指摘を受けて日数の補正値を示したわけです。その結果どうなったかというと、これは医科無床診は一五・七%増と言われていたのが四・四%増だと、それから歯科診療所では四・九%増が六・二%減、逆に減収になると。この補正でも不十...全文を見る
○小池晃君 要するに月収というふうに単純にするのは不適切だということですね。
○小池晃君 不適切だと、簡単に言えばそういうことです。  医療経済実態調査は診療報酬改定の基礎資料となるわけであります。客観性、科学性が要求されると思うんですが、今回のやり方、二日分違う月で比較したというやり方ですが、その点で疑念を招く、誤解を招くやり方であったと局長もおっしゃ...全文を見る
○小池晃君 次に、歯科の診療報酬についてお伺いしたい。医療経済実態調査でも一九八一年は医科の無床診と歯科診療所の収支差額は百五十万円でほぼ同じだった。しかし、昨年の調査では、先ほどの問題の補正をされた数字を見ても医科が二百万円に対して歯科が百二十三万円と格差が広がっていると。歯科...全文を見る
○小池晃君 収益率は変わらないと言いますけれども、全体の事業規模が縮小している中で、収支差額の縮小に向かっているというのが現実なんだろうと思うんです。  そういった中で、いわゆる初診料、再診料の医科歯科格差の問題がこの間この委員会でも議論されてきたわけであります。やはり全体とし...全文を見る
○小池晃君 実態は大分違うんじゃないかと思うんです。アンケートなんかを見ても、これなかなか請求できないという声が大変多いんです。やはり、今言われたように格差をなるべく近づけた方がいいというのであれば、それはそれとしてきちっとやるべきで、それとは別に情報提供の問題を位置づけるべきで...全文を見る
○小池晃君 一つの考え方というふうにおっしゃいますけれども、厚生白書でも社会保障の経済効果については論じているんですよ。さらに言えば、今言われたように経済効果ばかりではなくて、私が言っているのは経済効果でもあるんじゃないかと。ほかの効果はもちろんあるんですよ。厚生白書でも、地域住...全文を見る
○小池晃君 景気対策といえば公共事業上積みというやり方だけではだめだということを申し上げたいと思います。  以上です。
08月09日第149回国会 参議院 国民福祉委員会 第1号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  一万五千人の食中毒患者、二百人の入院という史上最悪の食中毒事件となった雪印乳業の事件についてお聞きをしたいと思います。  これは販売店の営業にも深刻な影響を与えております。酪農家からは、厳しい基準をクリアするために衛生管理に細心の注意を...全文を見る
○小池晃君 安全上何ら問題ないというふうに答弁されているんですね。これは安全でなかったわけですから、現実にこういう大問題が起こっているわけですから、やはりこういう認識を改めるところが私はこの問題を考える出発点だと思うんですよ。そういう反省が全くないじゃないですか。  私、持って...全文を見る
○小池晃君 国が一品一品に責任を持たないというのは重大な発言だと思いますよ。だって、こういうお墨つきをつけているじゃないですか。厚生大臣承認ですよ。そういう商品に責任が持てないというのは、これは重大な発言だと思う。  私は、もう少し具体的に見たいと思うんです。HACCPの中身を...全文を見る
○小池晃君 参考人にお伺いしますけれども、そういう定期的な査察というのを決めたのは雪印の工場だけであって、HACCP承認施設全体についてそういう定期的なチェックをしていくということではないんじゃないですか。
○小池晃君 苦情が出てきてから立ち入るということではやはり遅いと思うんですよ。見直すというんだったらやはり徹底的に見直すべきだと。私は、承認についてそういう見直しをするというのはもう当然のことだと思います。  さらに、HACCP認定企業でも食品衛生管理者を置くようにするとか、あ...全文を見る
○小池晃君 けたが二つぐらい違うわけですね。悲しいほどささやかな増員であります。こういう人数では全く私は不十分だと思う。実際、雪印の工場のこのHACCP認定に当たって厚生省の担当官が直接現地調査したのは幾つだったかというと、二十一工場中七工場だけだったと。  HACCP食品衛生...全文を見る
○小池晃君 少なくとも五十人そこそこしかいないわけですから、別にそれをすぐに一万人にしろと言っているわけじゃないんです。この事件を踏まえて、大もとからやはりあり方を考えるべきだというふうに思いますよ。  さらに、数だけの問題じゃないと。例えば、その検査員に対するトレーニングの問...全文を見る
○小池晃君 たった三日の研修では、大企業の本当に複雑なシステムを監視するなんというのはとても私はできないと思う。実際、素人が監視しているのに近いのが現状だという指摘もあるんですね。  こういう面でも、例えばカナダではどうか。CFIAの検査員に対するトレーニング課程というのを調べ...全文を見る
○小池晃君 広域化、重点化、専門化と言うけれども、きめの細かさというのはどんどん失われるんですよ。  例えば保健所の統合についても、埼玉県は人口がふえているという理由で統合を行わない、大分県は過疎化に拍車をかけるということで平成九年度の実施を断念した、横浜でもこれはやらない。現...全文を見る
○小池晃君 百五十万人程度だと。  ところで、昨年、概算請求時の厚生省の在宅サービスの利用者の予測、これは何人でしたでしょうか。
○小池晃君 しかしこれは、百九十八万四千人、年間の数字ではないと言いましたけれども、介護保険スタート時は百五十万人というような推定だったと。最終的にこれはある程度はふえるでしょうけれども、スタート時の段階で厚生省が介護保険の在宅サービスの対象となるだろうと予測していた百九十八万人...全文を見る
○小池晃君 これは、大きなそごはないと言っても、それ以降ふえているというのはそれはもう事実としてはあると思いますけれども、ただ当初、施設については七十万人を見込んだわけですね。これが実際は六十万人だと。これは療養型病床群の介護保険の適用が進んでいないという問題だと思うんです。 ...全文を見る
○小池晃君 上回ると思うというのは全く科学的根拠は私はないと思いますよ。どういう根拠でそういうことをおっしゃるんだ。だって、今百五十万人でスタートして、それが年度途中である程度ふえたとしても、私は百九十八万人という最初に立てた概算請求だからいいかげんだとは言わせないですよ、それで...全文を見る
○小池晃君 例えば、週刊東洋経済の七月二十九日付号にこう書いてあるんです。「実際に介護サービスを受けている人数は、厚生省の想定の六〇%。介護保険制度では、サービス報酬の一割が自己負担のため、利用者に自己規制が働いていると見られる。」。こういうマスコミ報道というのは後を絶たないんで...全文を見る
○小池晃君 私どもは、さきの予算委員会、さきの国会の予算委員会でもやはり利用料の軽減をすべきだと。今おっしゃった特別対策、それはあるんだけれども、新規利用者についても、あるいは在宅介護以外の在宅サービスについても三%の軽減をすべきではないか。とりあえずせめてそのぐらいはできないの...全文を見る
○小池晃君 利用料負担の重さでこれだけいろんな問題が起こっているわけですけれども、利用抑制は起こっていると思うんですが、この上、十月から一号保険料の徴収が始まるわけであります。経済的負担がさらに加われば抑制がさらに進むということは、これは明らかではないだろうかというふうに思うわけ...全文を見る
○小池晃君 私は、介護保険が始まって順調だという一方的な認識ではなくて、やはり現場で起こっているさまざまな現実的な問題点、利用拡大が進んでいないという問題に正面から目を向けて、やはり謙虚に、改めるべきところは改めて、利用拡大の道を探る上でも利用料の軽減、保険料の見直し、これは断固...全文を見る
○小池晃君 独立した業務というふうに想定していない、兼務を想定したからこういう報酬になっているんだということでありますけれども、だとすれば、なおさら五十件の管理という基準は大変現実離れしている数字じゃないかと。二十件だって、独立した業務だって大変だという声が出ている中で、五十件の...全文を見る
○小池晃君 最初は大変だったけれども、進んでくればルーティン業務になるというのは全く実態を見ていない。お年寄りの状態というのは日々変化しますし、やはり給付管理の業務自体が大変煩雑で、業務としては大変だという声がケアマネジャーの人たちからは上がっているんです。当初のケアプランの作成...全文を見る
11月14日第150回国会 参議院 国民福祉委員会 第3号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  健康保険法及び医療法改正案は国民生活に深くかかわる法案であります。衆議院では厚生委員会で強行採決という暴挙が行われたわけでありますけれども、本院では徹底した審議を行うということをまず私は求めたいというふうに思います。  その上で、きょう...全文を見る
○小池晃君 低くなるケースが事実としてあることはあるでしょうけれども、例えば定額にしても、五百三十円の定額が八百円になるわけですから、これは一般的に言えばふえていくということは間違いないわけです。  それから、上限の問題を、衆議院の議論でも盛んに上限を設けたんだというふうにおっ...全文を見る
○小池晃君 高齢者の約〇・七%しかこの一万五千円というのは適用にならないと、本当にごくわずかなんです。  それから、さらにその次の段階。住民税非課税世帯で二万四千六百円という上限ですけれども、これもあくまで一カ月の上限ですから、定率制になる以上は、先ほど示した実例でも、これは低...全文を見る
○小池晃君 短期間の入院の場合は負担増になるんだと。短期間というのは、二十日間以内の入院の場合は負担増になるケースが多いんだと。  それから、低所得者対策の問題でいうと、入院については低所得者は上限額が低減をされておりますけれども、今回の改正案の中で外来医療について自己負担の一...全文を見る
○小池晃君 外来については低所得者対策もないんだということです。  この問題、衆議院の委員会でも参議院の本会議でも、御答弁の中で、総理も厚生大臣も、全体として現行制度とほぼ同水準の負担であるというふうに繰り返し答弁されています。これは私はおかしいと思うんです。なぜ同水準というふ...全文を見る
○小池晃君 今の議論というのは大変とんでもない議論だと私は思うんですね。  これは、薬剤の一部負担を含めれば負担水準が変わらないんだという議論でありますけれども、この薬剤の一部負担というのは、御存じのように、九七年の医療改悪で導入されたと。国民の批判を受けて昨年の七月に免除され...全文を見る
○小池晃君 適当でないか適当であるか判断するのは国民ですよ。皆さん方が判断する問題じゃない。  大臣、これは事実の問題ですよ、私がお尋ねしているのは。要するに、薬剤の一部負担というのはもう既に昨年七月からないわけであります。国民からしてみれば、これは理屈がどうあれ、どういう理屈...全文を見る
○小池晃君 話をそらされましたけれども、私は、あなたはことし老人保健制度の対象者になりましたけれども、あなたが支払うことを別に必要ないとは思いませんよ。支払っていただいた方がいいんじゃないかというふうに思いますよ、あなたのような方は。  私が言っているのは、今回の制度があまねく...全文を見る
○小池晃君 そんなことは承知の上の話であります。今のは議論と関係ないと思う。  さて、負担増になるんだというふうに大臣もお認めになりましたけれども、この負担増が高齢者の受診にどのような影響を与えるかということであります。  厚生省、今回の定率負担の導入で、満年度ベースでどれだ...全文を見る
○小池晃君 医療費が九百九十億円減るんだとすると、その高齢者の一割負担で老人医療費、高齢者医療費の何%が減少するということになるんでしょうか。
○小池晃君 要するに、一割負担の導入によって約一%の医療費が減るんだと、受診抑制が起こるんだということであります。  さらに、先ほどの自己負担増一千四百六十億円ということでありますけれども、これ高齢者一人当たりにするとどれだけになるんでしょうか。
○小池晃君 今回のその定率負担によって、これは医療を受けている人も受けていない人も全部一緒くたにした数字でありますから、医療を受ける人にすればもっとふえるわけでありますけれども、平均すれば年間約一万円だと。  さらに、先ほどお話あったように、受診が抑制される分を含めた給付全体で...全文を見る
○小池晃君 厚生大臣であれば、国民全体がどうなるか、平均でどうなるのかということに対して明確なやっぱり見解を示すべきですよ。こういう負担増が今の高齢者の生活実態に照らしてどういう影響を与えるか、これお答えを避けましたけれども、私、答える責任があると思いますよ。  それから、具体...全文を見る
○小池晃君 おかしな議論だと思いますけれども、私は、やはり窓口の自己負担というのが直接に患者さん、高齢者にとっては襲いかかるわけでありますから、その負担が全く考慮されていないんじゃないかというふうに申し上げているわけであります。この程度の負担であれば、恐らく大臣は影響ないんではな...全文を見る
○小池晃君 非常にわかりにくいし、手間なわけであります。  さらに、二百床未満の同じ病院に、例えば糖尿病で通院しているAさんとBさんという人がいるとする。これは二人とも診療費が三万円だとする。Aさんは処方がない、Bさんは例えば五千円分の処方があるとする。そういう患者さん、同じ病...全文を見る
○小池晃君 何か矛盾を解決する案のように説明されていましたけれども、これでも矛盾はあるわけでありまして、そもそも定率負担を導入することによってこういう矛盾が生じるんだと私は思います。  さらに、高額療養費制度の改悪の問題について議論を進めたいと思うんですが、これは高齢者以外も負...全文を見る
○小池晃君 この高額療養費制度の改悪によって患者負担増がどうなるかということでありますが、これまた患者一人当たりでどれだけになるか、お示しいただきたいと思います。
○小池晃君 さらに、この高額療養費制度を支える側の問題でちょっと見てみたいと思います。  今回の高額療養費制度の改定を保険料負担に置きかえるとすると、被保険者一人当たり一体どれだけの額に相当するのか、お示しいただきたい。
○小池晃君 高額療養費制度の対象となるというのは一体どういうケースか。これはもう御承知のとおり、悪性腫瘍で手術するとかあるいは心臓病や脳卒中で急性期治療をやると、一家の大黒柱が突然非常に大変な病気になるという事態ですね。そういうときに、経済的な負担までさらにかぶさってくるというこ...全文を見る
○小池晃君 私、これこそ平均で論じるべき問題じゃないと思いますよ。これはやはり大変な事態なわけです。一千万円を超える医療費がかかることだって、例えば厚生大臣、あなただってそういうことになる可能性だってあるわけです。そういうときのための安心の制度として高額療養費制度があるわけですよ...全文を見る
○小池晃君 一人が一千万払うわけじゃないんですから、そういうデフォルメした議論は私はやめていただきたい。分かち合えばそれほどの大きな負担ではないじゃないかということはお示ししたとおりであります。  負担のことをおっしゃるけれども、これだけじゃないんですよ、高額療養費を受けるよう...全文を見る
○小池晃君 老人医療費が若人の五倍というふうに言うと、何か五倍濃厚な医療を受けているような印象を与えるんですが、決して実態はそうじゃないわけですね。一件当たりの診療費で見ると、実際には入院で一・二倍、外来で一・六倍。日数も余り変わらないわけです。違うのは受診率だと。  これはど...全文を見る
○小池晃君 だから、そういう自己負担を強化するやり方が効果がないということが明らかなんですよ。  さらに、お年寄りの医療費を抑制する必要があるというふうにおっしゃるんですが、将来の医療費推計の問題についてちょっとお聞きしたいと思うんです。  九七年九月の厚生省の推計では、二〇...全文を見る
○小池晃君 三年前は医療費の伸び率は年間四%、それが三年たって三%になった。  なぜこんなふうになっているかというと、今御説明があったように、最近の一人当たり医療費の伸び率が鈍ってきているということだと思うんです。国民医療費全体についてももちろんそうだし、老人医療費についてもや...全文を見る
○小池晃君 高齢者一人当たりの医療費の伸びというのは鈍ってきているわけであります。さらに、高齢化による医療費全体の伸び率自体は今後鈍化していく。今おっしゃったように、高齢者の数自体はもちろんふえますから、累積すれば額はふえる、これは当たり前であります。しかし、額はふえるけれども伸...全文を見る
○小池晃君 私はそのような粗い議論はしておりません。  私は、高齢者一人当たりの医療費の伸び率は既に鈍ってきているじゃないかと。そういう中で、今政策目標として、高齢者の数自体はふえるからその分も含めて下がるように、逆に今よりももっとその伸び率を低下させるということが、これ以上高...全文を見る
○小池晃君 私は伸び率を何が何でも伸ばせと言っているわけじゃなくて、数がふえることは当然のことであるからその分は見込んだ形にしなければ、それすら割り込むような一人当たり医療費の抑制をすれば医療の質の低下がさらに進むだろうというふうに言っているんです。  さらにお聞きしたいと思う...全文を見る
○小池晃君 これは、政管健保にしても組合健保にしても国保にしても、保険料収入の低下、いわば被保険者数が減少している、加入者が減少しているという問題、それから標準報酬月額も低下をしている。年金もそうですけれども、社会保険全体そういう傾向にあるわけですけれども、老健拠出金の増大という...全文を見る
○小池晃君 分かち合う、分かち合うというふうにおっしゃるけれども、明らかに財源から見ても果たしてこれは分かち合っているんだろうか。  例えば、製薬企業大手十五社、この三年間の経常利益、一〇%伸びているんです。そういうことに果たしてメスが入っているんだろうか。それから、老人医療費...全文を見る
11月16日第150回国会 参議院 国民福祉委員会 第4号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  きょうは、医療法の問題を中心にお聞きをしたいと思います。    〔委員長退席、理事亀谷博昭君着席〕  まず、臨床研修の必修化についてでありますけれども、最初に厚生大臣に御認識をお伺いしたいんですが、今、国民は一体どういう医師を求めてい...全文を見る
○小池晃君 どういう医師が求められているのかは一致をするわけですが、それがなぜ臨床研修必修化なのかということはちょっと理解できません、私。  その問題を議論していきたいと思うんですが、研修の場というのは、大きく分ければ大学病院か臨床研修指定病院であります。この臨床研修指定病院の...全文を見る
○小池晃君 それはいい。
○小池晃君 次のところまでお答えになってしまったようでありますけれども、要するに、これは大変おかしな数字なんです。毎年毎年同じ卒業生が出るのに、一年目より二年目の方が千人も多いわけです。  なぜそうなっているかというと、一年目の研修医がいない病院というのが何と二割もあるんだと。...全文を見る
○小池晃君 その基準の問題なんですが、先ほども議論がありました臨床研修指定病院の基準が果たして妥当なのかと。現行基準は三百床以上で十一の診療科がそろっているいわば総合病院、大病院。  しかし、卒業直後の研修医に一番必要なのは一体何かと。これは、例えば腹痛で入ってきた、理学的所見...全文を見る
○小池晃君 病院群の指定とか施設群の指定とおっしゃるんだけれども、それでは解決しないんですよ。  例えば、舞鶴市民病院みたいなところは単独ではなれない。では、病院群になればいいじゃないか、施設群に入ればいいじゃないかと。それは一定の大病院の傘下に入るということになるわけですよね...全文を見る
○小池晃君 ということは、今までのように舞鶴病院のような三百床を切っているような病院も臨床研修指定病院になっていく道が開かれると、そう理解してよろしいんですね。
○小池晃君 さらに、財源のことをお伺いしたいと思うんです。  研修を必修化した際の財源の枠組みということなんですが、今の枠組みは、先ほど言われたように、補助金があって図書費などを見ている、それから人件費については対価としての診療報酬があるんだ、これが枠組みだという御説明でした。...全文を見る
○小池晃君 いま一つわからないわけでありますけれども、枠組み自体もこれは検討課題だと。補助金プラス診療報酬という枠組み自体も検討課題だということなんですね。
○小池晃君 文部省にお聞きしたいと思います。  国立大学病院の研修医に対する費用が今出されていると思うんですが、これはどういう基準で今出されているんでしょうか。
○小池晃君 今、一人当たりの予算額、これ月額でおっしゃったわけですよね。年額で。あと、医療職の分からマイナスしている分もあると思うんですが、そこについて御説明いただきたいんですけれども。
○小池晃君 一人当たり二百四十六万四千円だと。  これに対して、厚生省の臨床研修指定病院あるいは公私立大学病院に出されている一人当たりの補助金額は幾らになるんでしょうか。
○小池晃君 私が聞いたのはそういうことじゃなくて、実態として一人当たり幾ら出ているんですかということを端的にお答えいただけますか。
○小池晃君 要するに、国立大学附属病院の研修医は年額二百四十六万四千円の人件費が出ていると。それに対して、公私立大学病院や臨床研修指定病院の研修医一人当たりの補助金額というのは五十二万四千百円なんです。だから本当に国立大学だって僕は少ないと思いますよ、これ。それに比べて、厚生省の...全文を見る
○小池晃君 実態は先ほど松崎委員からもお話あったような実態なんですよ。特に私立大学附属病院の研修医なんというのは大変過酷な条件に置かれているんですよ。  これは昭和四十三年にインターン制度が廃止されました。現在の研修制度ができたときであります。このときの一人当たりの予算措置を見...全文を見る
○小池晃君 それはわかっています。さっき言ったでしょう。
○小池晃君 わかっています。
○小池晃君 補助金だから人件費は入っていないんだとおっしゃるけれども、先ほど言ったように大卒初任給と比べると、当初は人件費部分を含めた金額として設定されていたんじゃないかと思うんですね、昭和四十三年、インターン制度が廃止されたときというのは。それだけの分、見ようじゃないかというこ...全文を見る
○小池晃君 この調査の問題ですけれども、医労連、日本医療労働組合連合会が昨日看護現場の実態調査というのを発表しました。今の御答弁では、看護婦需給は順調にいっているんだというお答えですけれども、実態はこんなことが報告されている。  これによれば、終業後に仕事をする平均時間というの...全文を見る
○小池晃君 こういういろんな実態調査があるわけですけれども、今、需給見直し、各県で作業がやられています。こういう看護現場の実態の調査結果を今策定している需給計画の見直し作業に反映させるべきだと私は思うんですが、いかがでしょう。
○小池晃君 私が言ったのは、こういう実態調査の結果を反映させるかということを言ったので、そのことにイエスかノーかで答えていただきたい。
○小池晃君 ちょっと議論が進まないので、先に行きたいと思います。  三対一の看護基準の問題でありますけれども、これについて、きょうも不十分だという議論がありました。不十分だと指摘をすると、これは最低基準だというふうにおっしゃるわけです。最低基準だから、より手厚い看護体制について...全文を見る
○小池晃君 一・五対一をなぜ拒否したのかの理由はおっしゃらない。こういう伸ばそうという努力に果たしてこたえているんだろうか。こたえてないじゃないですか。  さらに聞きます。お配りした資料で、これは現在、これは今お話あったように入院基本料という形にされました。ですから、看護料とい...全文を見る
○小池晃君 個別診療報酬に対価として看護に対する評価が含まれる、当たり前のことなんです。  私が言っているのは、看護婦さんを配置したというそのものに対する評価がここに出てくるわけですから、看護配置そのものに対する基本報酬が看護婦数の増加に応じて伸びているという形になっていないと...全文を見る
○小池晃君 六対一が最低基準だと言いながら、実際は五対一が最高基準で、その間しかないわけですよ。看護補助者も合わせて見ればいいんだとおっしゃるけれども、やはり看護婦さんがいることによってしかできない仕事というのはいっぱいあるわけですよ、介護の現場であっても。  例えば、「二十一...全文を見る
○小池晃君 回復期リハビリテーション病棟のことをおっしゃいますけれども、これは非常に限定的なんですね。対象疾患も限定されているし、百八十日が限度という縛りもあるし、こういう例外中の例外みたいなものを持ち出してやっているんだというのはやめた方がいいですよ。これは三十四しか医療機関と...全文を見る
○小池晃君 これは三年後に廃止するということは、その時点でまた検討するとか、やはり見直すべきじゃないかと思うんですが、いかがですか。
○小池晃君 逆に言えば、三年後にもう一回見直すということも含めて検討対象になっているというふうに理解してよろしいわけですね、ということだと思うんです。
○小池晃君 大臣にお伺いしたいんですが、看護婦さんがふえれば逆に病院の収益が減ってしまうような仕組みというのは、やっぱり私はとんでもないんじゃないかなと思うんです。やはり少なくとも配置された看護婦さんの数に応じて基本的な報酬が病院に払われるということは、私はこれは当然やるべきだと...全文を見る
○小池晃君 私がなぜこういう議論をしたのかと申し上げますと、一方で、今回の医療法の改定の中に盛り込まれている基準病床数の設定があります。この基準病床数の設定はどうなっているか。平均在院日数がまずあって、平均在院日数が減ればどんどんベッド数が減っていく仕組みであります。それから、入...全文を見る
○小池晃君 診療報酬の中で、基本的に看護婦さんを配置したことそのものに対する評価がやはりできていないですよ。だから、診療行為に対する対価が、看護婦さんがふえればそれは医療行為、診療行為ふえますよ。看護行為は当然ふえますよ。それに対して対価が支払われるというのはこれは当然のことであ...全文を見る
○小池晃君 いや、ちょっと今言ったから反論権があります。反論権。
○小池晃君 一言だけ。一言。
○小池晃君 一言。  私は、それだけが、看護婦さんをふやせばいい、それだけが病院の機能などとは一言も申しておりません。
11月21日第150回国会 参議院 国民福祉委員会 第5号
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○小池晃君 滝上参考人にお聞きをしたいと思います。  九月二日の週刊東洋経済に参考人が書かれた「介護保険はなぜ失敗したか」という文章を私、興味深く読んだんですけれども、その中で参考人が、介護保険の一割負担が大変重いんだと。この一割負担、これで利用が抑制されているのに、この中で、...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。  引き続き、臨床研修必修化の問題をお伺いしたいんですけれども、先ほど水野参考人から八百億円程度は当然だという御意見があって、私も全くそうだと思うんですが、この間、当委員会の審議を通じても、厚生省が言うのは、保険診療を行っているのであるから診...全文を見る
○小池晃君 最後に、三上参考人にお伺いしたいんですけれども、研修必修化の問題で、財源も規模も厚生省の方は明言をされていないんですね。それから、参考人が指摘された臨床研修指定病院の認定の基準についても、やはりもっともっと一般市中病院で研修の場を広げるべきだと、私も同感なんですけれど...全文を見る
○小池晃君 ちょっと時間がありますので、水野参考人に一言。  今の臨床研修の必修化、私はむしろこういう問題にしっかりお金をかけて、理学的所見や問診をきっちりとれる医者をつくれば、逆に医療費を抑制するといいますか、むだな検査をしないで済むようなお医者さんをつくるという点でも私は効...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。
11月22日第150回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、二〇〇〇年度補正予算三案に反対の討論を行います。  反対の第一の理由は、景気対策にとって最大の課題である個人消費の回復に何ら有効な対策を立てていないことであります。  森内閣自身、自律的回復に至らない原因が、なお厳しい雇用情勢と一進一退...全文を見る
11月30日第150回国会 参議院 国民福祉委員会 第7号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  今回の健康保険法改悪の高齢者への定率負担の導入でどういう負担増になるか。負担増の総額は千四百六十億円だと。医療を受ける人も受けない人もひっくるめて一人当たり年間一万円の負担増になるということが明らかになったわけです。これはあくまで平均であ...全文を見る
○小池晃君 今のこのケースというのは上限を設定した上でのケースなんですよ。例えば五千円というのは上限なんです。それが九倍の負担になったりあるいは四倍、五倍の負担になったりするんだと。これは上限があっても負担増になるじゃないですか。この上限があっても全く負担の軽減になっていないじゃ...全文を見る
○小池晃君 国民が理解できないからこそ二百十万人もの署名が今国会に寄せられているんですよ。  社会保障の負担増というのは医療だけじゃないんだと。例えば先ほどお話があった介護。介護保険の保険料は来年度満額で七千七百億円になります、お年寄りの分だけで。利用料六千億円だと。年金の改悪...全文を見る
○小池晃君 国民が将来に不安を持っているのはなぜか。これは、介護保険の今の実態を見て、そして年金がどんどん削られている実態を見て、そして医療もまた負担増が襲いかかってくるという実態を見てお年寄りは生活不安を強めているし、そういう実態を見て若者は将来への不安を高めているんですよ。 ...全文を見る
○小池晃君 医療に対する国庫負担は一般歳出予算額に比べて伸びている、一般歳出は一・五倍だけれども医療は二倍になっているとおっしゃるけれども、これはそれぞれの額を別々に比較しているだけの話なんですよ。大事なのは、一般歳出予算の中で医療費に対する国庫負担がどうなっているのかというとこ...全文を見る
○小池晃君 そんなことはわかっています。
○小池晃君 総理が言ったんでしょう、二十年前の比較を。いいかげんなこと言わないでくださいよ。
○小池晃君 だから、総理が言ったから私聞いているんです。二十年前の比較を総理が言ったんですから。お答えください。
○小池晃君 一言。  制度を国庫負担を削減する方向に変えてきたからそういうことになっているんじゃないですか。いいかげんなこと言わないでください。あなた方、社会保障に対する国庫負担をこの間どんどん削ってきた、その矛盾が今まさに国民に負担増となって襲いかかってきているし、それが将来...全文を見る
○小池晃君 十月から介護保険の一号保険料の徴収が始まりました。この徴収は、月一万五千円以上の年金は天引きでありますから、それ以外の方は基本的に個別の普通徴収となるわけです。この普通徴収の収納率、厚生省としてどのように把握していらっしゃいますか。
○小池晃君 多くの方は一万五千円に満たない年金ですから大変負担が重いんですね。私どもの調査では、熊本市では七〇・七%、茨城県六十六市町村では六〇・四%、それから京都市では五六・二五%、これは極めて低いわけであります。  これは半額徴収ですから、しかも低所得者が多いですから、もう...全文を見る
○小池晃君 普通徴収には遺族年金とか障害年金の方も含まれるし、ことしの四月以降に六十五歳になった人も普通徴収なんです。だから、本当に低額の年金しかもらっていない人の徴収率というのはもっともっと恐らく低いだろう。例えば京都の中京区なんて五二%です。恐らく、半分も払っていないという実...全文を見る
○小池晃君 実態を目にしても、一年間、二年間ずっと同じようなことしか答弁しない。本当に国民の深刻な生活実態に目を向けようとしない。厚生省の姿勢が私ははっきりあらわれていると思うんです。  九七年に医療抜本改革の問題、これは厚生省案が出されました。そのときの問題をちょっとお聞きし...全文を見る
○小池晃君 ということは、被用者保険の負担増ということは二〇〇二年の抜本改革の課題ではないということですね。
○小池晃君 ということは、検討課題として残っていると。ですから、これからも抜本改革で負担増だと、若年者の負担増も検討課題としては残ると。まさに私は将来不安をかき立てるやり方だというふうに思う。  さらに、高額療養費の問題について取り上げたいんですが、現在の公的医療保険制度のもと...全文を見る
○小池晃君 一つの研究であるけれども、日本の保険外の自己負担の額というのはアメリカ──アメリカというのは国民皆保険ではない国ですから、そこよりも高いんだという一つの研究なわけです。こういう負担がある上で、高額療養費の負担。高額療養費がかかるときというのは、大体例えば差額ベッドに入...全文を見る
○小池晃君 製薬企業を連結ベースで見ると約九千億円。だから、国民医療費の三%に相当するような経常利益を上げている。一方で、お年寄りにも、それから現役世代にも大変な負担増を今回の医療保険、健康保険法改悪が押しつけるわけです。負担を分かち合う、分かち合うというふうに大臣はおっしゃるけ...全文を見る
○小池晃君 一言だけ。  海外の製薬企業と比べれば利益率は高くないと言うかもしれませんけれども、一般製造業と比べれば圧倒的に利益率は高いですよ。さらに、研究開発費が多いと言うけれども、日本の製薬企業が開発した医薬品の中で国際的に利用されているベストテンの中に一つも入っていないん...全文を見る
11月30日第150回国会 参議院 本会議 第15号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、健康保険法と医療法の一部改正案に対して、反対の討論を行います。  そもそも、今回の健康保険法改正案は、これまで定額負担だった高齢者医療に初めて定率負担を導入するもので、医療法改正案も医療提供体制の枠組みの重大な変更です。国民の関心も高く、...全文を見る