小池晃

こいけあきら

比例代表選出
日本共産党
当選回数4回

小池晃の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月21日第151回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第4号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  ありがとうございました。  育児休業の問題について最初にお聞きをしたいんですけれども、厚生労働省が女性少年問題審議会の建議に基づいて今国会に育児休業、介護休業法の改正案を提出しております。  この建議を見ると、給付水準が二五%から四〇...全文を見る
○小池晃君 その育児休業の問題、永瀬参考人にもお伺いしたいんですけれども、これをどう変えていくべきか、どの点を改善していくべきかということなんですが、参考人が事前にお配りいただいた中にもあるんですけれども、育児休業法施行前と施行後で、それ以前に結婚した人とそれ以後に結婚した人を比...全文を見る
○小池晃君 引き続き永瀬参考人にお伺いしたいんですけれども、先ほどのお話の中で、百三万、百三十万のいわゆる主婦の優遇策の問題で、これを児童のケアとか高齢者ケアに対する考慮というふうに置きかえるべきだという御提案が大変興味深かったんですけれども、それを行うことによって具体的に、だれ...全文を見る
○小池晃君 最後に、男女の賃金格差の問題が先ほどから出ておりますけれども、おとといの日経新聞でも、以前参考人で来ていただいた鹿嶋編集委員が、賃金格差が今逆に広がっているんだというような指摘もされています。  そういった中で、パートの賃金の問題、パートの壁の問題を解決することが前...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。
03月09日第151回国会 参議院 予算委員会 第7号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  KSDの疑惑、これは深まるばかりであります。村上、小山前議員の受託収賄、そして幽霊党員の問題、これらのお金はKSDから流れて、言ってみれば中小企業の汗水垂らして納めた掛金が流れている。行政の責任は極めて重大であります。  まず最初に厚生...全文を見る
○小池晃君 私は、どういう事実があったかと聞いているんじゃないんです。そういう事実があったかどうか、そのことを単純に聞いている。近藤事務次官もKSD側や議員からの働きかけはあったようだ、記者会見でそう言っているんです。議員連盟などから働きかけがあったのは確かだ。当然政治家の影響は...全文を見る
○小池晃君 これは重大問題。徹底的に調査すべきだと思いますが、今調査しているとおっしゃいましたけれども、どういう調査を行っているのか御説明願いたいと思います。
○小池晃君 方法です、調査方法を聞いております。
○小池晃君 聞き取り調査だと。  これは、九八年の大蔵省の接待疑惑のとき、これはどういう調査をやったか。大蔵省の官房に監察官室を置いたと。その直接かかわった金融関連の部局以外の職員で監察官として調査をしたんだと。これ、十分だとは言えない、不十分だと思うんですが、こういう体制をと...全文を見る
○小池晃君 不十分な調査報告書が出るようでは疑惑はますます深まる。そういうことも言っておきたいと思うんです。  さらに、KSDと政治家とのかかわり方を議論したいと思うんですが、我々の調査で驚くべきことが明らかになっております。それは、古関前KSD理事長が小山議員の私設秘書として...全文を見る
○小池晃君 公益法人というのは、特定の個人、それも政治家の精神的、経済的支援を目的とする、公益法人として全く不適当であるということは明らかだと思うんです。ところが、KSDはまさに特定の政治家のための活動を行ってきた。公益法人の理事長が自民党議員の秘書として動いていた。秘書バッジを...全文を見る
○小池晃君 これ確かな、私たちがつかんだ確かな情報であります。これ事実であるとすれば、これは極めて異常であるというふうに思われませんか。
○小池晃君 これ大変な話だと思うんです、私。一般論で済ませられる話じゃないですよ。  私たちは、先ほど採用年月日も含めてかなり克明に情報を申し上げたはずです。確かな情報として我々つかんでいる。こういったことを聞いて何とも思われないんですか、大臣は。公益法人の監督の責任者として、...全文を見る
○小池晃君 これ本当に大変なことだと思います。大変極めて異常な事態だと思います。これは厚生労働大臣、責任を持って調査して、この結果を報告していただきたい。これ事実であれば異常だということも認められましたし、直ちに調査に取りかかっていただきたいというふうに思います。  さらに、K...全文を見る
○小池晃君 全く無責任な発言だと思いますね、私。司直の解明にまつというのは全く責任逃れですよ。だって、KSD豊明会にKSDから補助金が流れているとすれば、主管の官庁である厚生省は責任を持って、司直の解明とはまた別の意味で公益法人への指導として徹底的に解明しなくちゃいけない問題です...全文を見る
○小池晃君 あなた方はずっと国会では、KSD資金とは関係ないんだと、豊明会に流れたお金はKSD資金ではないと言い続けてきた。ところが、これはやはり無理があると。結託してかばってきたわけだけれども、この答弁は通用しなくなったということで、無理があるんだというふうに言ってきたけれども...全文を見る
○小池晃君 結局、何もわかっていないということなんですよ。この問題についてもまともに調査もできていないと。  先ほど、議論の中で、新理事長に会って調べたいんだというお話もされましたけれども、これ私、今さら何を言っているかという気持ちがいたします。自民党の党費はKSDが組織として...全文を見る
○小池晃君 何を言うんですか。豊明会本部の事務局費というのはこれはどこから出ているか。これはKSDの補助金なんですよ。中小企業の皆さんが納めた掛金から出ているんです。司直による解明はこれは当然必要ですよ。でも、これは中小企業から集めた掛金を公益法人が流していた、そのお金が事務局費...全文を見る
○小池晃君 重大な答弁だと思いますよ、私。これ、すべてを調べるというんじゃないんです。公益法人の本当に問われるところなんですよ。政治家に金を流していた、あるいは党費を立てかえていた。事実とすれば大変なことでしょう。それを、厚生省として調べる責任がないかのような言い方ですよ、今のは...全文を見る
○小池晃君 まるで人ごとなんですよ。今まで厚生労働省の主管のもとにやってきてさまざまな疑惑を生んできた。厚生労働省の責任なんですよ、こういう事態が起きてきているのは。それを何か、今の言い方で、まるで人ごとのように、材料がないから捜査できない、捜査機関がやることであると。全く責任逃...全文を見る
○小池晃君 事実です、これは。
○小池晃君 政治資金収支報告書が出ているんですよ。
○小池晃君 全く無責任であります。  これね、あなた公明党の出身ですね。疑惑解明に全力を挙げるとおっしゃっている。ところが、事実わからない、司直の手が入っているから資料もない、調べようともしない。これじゃ疑惑にふたと言われても仕方ないと思いますよ。  委員長、私、当委員会に、...全文を見る
○小池晃君 政治資金規正法によれば、法人、団体による党費は寄附とみなされる、先ほど議論がありました。それを本人の意思と無関係に立てかえた党費はやみ献金そのものであります。これが請託への見返りであれば、やみ献金どころか、わいろということになるわけです。  法務省にお聞きしたいと思...全文を見る
○小池晃君 つまり、わいろを請託を受けた本人が受け取るんじゃなくて、第三者に受け取らせる、こういう場合であります。  ここで言う第三者というのは、これは法律解釈になりますけれども、自然人だけではなく、法人や政党も含まれるということは間違いないでしょうか。
○小池晃君 そこでお聞きしたい。  例えば、この「大コンメンタール刑法」、ここでは第三者供賄罪について、「政党の議員が、所属の政党に賄賂を供与させた場合、」当然第三者供賄罪が成立すると。「請託を受けて、委員会で質問する場合等が考えられる。政治資金名目であっても、実質が賄賂である...全文を見る
○小池晃君 私は、一般論を聞いているんじゃないんです。今ここに書かれている見解、解釈、これは最高検察庁の公判部長を務められた河上和雄さんが書かれておりますが、今、私が読み上げたこの法解釈は間違いがないですかというふうにお聞きしているんです。  お答えいただきたいと思います。
○小池晃君 それでは、事実関係によって判断されることは、それは間違いないと思いますけれども、政党の議員が所属の政党にわいろを供与させた場合、これは当然第三者供賄罪が一般論としては成立をするんだということは間違いないですね。
○小池晃君 そういう今言ったような要件に合致すればそうなるんだと、成立するんだということであります。  法務大臣にお伺いをしたいと思うんですが、KSD事件に大きな国民の怒りが高まっております。現在、村上、小山両容疑者の捜査の対象となっているこの受託収賄事件でありますけれども、こ...全文を見る
○小池晃君 KSD事件というのは、まさにこの第三者供賄の疑いが濃厚であります。  村上、小山両前議員とともに、古関理事長から請託を受けて国会質問をしたりいろんな便宜を図った自民党の政治家はたくさんいる。それに対して自民党に対して巨額の党費の立てかえということがやられたわけです。...全文を見る
○小池晃君 小山副理事長と河野道明氏、KSDの現職員です。
○小池晃君 副理事長です。
○小池晃君 徹底的な解明を求めたいと思います。  終わります。
03月15日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第2号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  きのう、厚生労働省がKSDをめぐる調査結果を発表されました。私、中身読みましたけれども、読んで本当に驚き、あきれ、最後はちょっと怒りすら覚えた、そんなような感想を持ちました。  これは結局、いろんなことが書いてあるんだけれども、結論をわ...全文を見る
○小池晃君 そんな報告で一体だれが納得するかというんですよ。政治家からの働きかけは旧労働省の政策決定過程に全く影響なかったというのがこの報告書の結論なんですよ。  近藤事務次官も三月一日の記者会見で政策に与党の影響がなかったとは言い切れないというふうにはっきりおっしゃっているじ...全文を見る
○小池晃君 とんでもない話だと私は思いますよ、今のは。  もう既に旧労働省は政策決定していて、そのことを村上氏も小山氏もよく御存じだったというんだったら、何でわいろを贈る必要があるんですか。ばかな話ですよ。だって、一方でKSDは一生懸命工作していたわけでしょう。立てかえ党費まで...全文を見る
○小池晃君 大臣、お話しになればなるほどこの調査報告がいかに荒唐無稽かということが明らかになりますよ。既に決まっていることだったら何で二十億円も、一億円のわいろも使ってやるのかという話になるじゃないですか。素直に考えれば、今の説明で納得する国民は私は一人もいないと思いますよ。 ...全文を見る
○小池晃君 事前相談から三カ月というのは早いんだというふうにはっきり認められました。  さらに、この調査報告、もう本当に重大な問題だと思っているのは、KSD豊明会という言葉は一言も出てこないんです、この調査報告には。KSDからKSD豊明会に流れた補助金が政界工作の原資になってい...全文を見る
○小池晃君 立てかえ党費にしてもわいろにしても億という単位で出ているんですから、それがその自前財源から出ないというのはこれはもう疑いようのない事実なんですよ。すべてが補助金かどうかわからないけれども、自前財源でこの財源を賄うことができないというのはこれはもうだれが見たって事実なん...全文を見る
○小池晃君 政策決定過程に政治家の関与が影響がなかったということは断定的に言いながら、一方で、こういう問題は断定できない、わからない、資料がないと。これで国民は納得するかと、私はそう言っているんですよ。  そういう問題についてどこまで調査して、ここから先は今検察の調査中だからわ...全文を見る
○小池晃君 今のは全然説明になっていないですよ。私は一を調べろと言ったのに、あなたは百ができないと言っているのと同じですよ。私はそんな無理なことを言っていないじゃないですか。すべてを調べろと言っているんじゃないですよ。KSD職員である河野道明氏の話を聞いたのかと。別に豊明会の職員...全文を見る
○小池晃君 調べて結果がどうこうということを言っているんじゃないんです。調べるぐらいやったのかというふうに私は言っていて、それに対して調べていないわけですから、調べてから物を言ってくださいよ。  あんたたちは一人しか聞いていないから、ああ、それじゃ信用できないなんと言う資格はな...全文を見る
○小池晃君 小山議員当選直後から逮捕された後まで私設秘書の登録をされていたと。  大臣、これを私、予算委員会で聞いたときには、事実であれば異常だとおっしゃいましたけれども、今これを聞いてどう思われますか。
○小池晃君 公益法人の理事長が自民党議員の私設秘書をやっていたということが、公益法人のあり方からして、大臣、公益法人を監督する厚生省の長としてこの事態をどうお考えですかと聞いている。
○小池晃君 通行証をもらっただけの話じゃないんですよ。出入りができるだけの問題じゃないじゃないですか。私は小山の秘書だというふうに言って回っていたとしたら大変なことじゃないですか。そういう認識も持てないような大臣に私はこの問題の徹底解明なんて本当にできないと思いますよ。今の答弁を...全文を見る
○小池晃君 今お配りしている資料、一枚目にあるのが、これは富山県の医師会の正式の会報「医報とやま」というものからコピーをさせていただきました。これは昨年七月十五日付の「医報とやま」であります。  これは会計報告が出ているんですね、特別会費会計収支報告。これを見ると特別会費という...全文を見る
○小池晃君 何でそういうふうに変えたかというと、これは我が党の、日本共産党の富山県委員会が富山県に申し入れたんですよ、こういう事態があると。それで変えたんです。  大臣、こういう実態が、我が党が指摘しなければ明らかにならなかったこういう実態があるんですよ。こういう医師会の架空党...全文を見る
○小池晃君 そのとおり。
○小池晃君 医師連盟の収支報告はまた別個にあるんですよ。これは医師会の特別会費の会計収支なんです。だから、医師会の特別会費から党費が払われているんです。驚くべき実態ですよ。  さらに、私、御紹介したいのは、これは富山だけじゃない、広島県の医師会報。これは二枚目をめくっていただき...全文を見る
○小池晃君 広島県、やめていないんですよ。二月十四日の通達、私もちゃんと見ています。医師会長名で出ているんですよ、これも。とりあえず医師会から立てかえるようにしました、そういう通達ですよ。やめるなんて一言も言っていないんですよ。  あなた、診療報酬からの天引きが何か余り例がない...全文を見る
○小池晃君 そんなことを聞いていませんよ。
○小池晃君 私、そんなことを聞いているんじゃないんです。政治家として大臣に、こういうあり方は許されるのかと、そういうことを聞いているんです。大臣、答えてください。
○小池晃君 医師会がやるべきことじゃないんですよ、こんなことは。  何でこんなふうになっているのか。現場ではこんな声が出ているんです。  福島県の歯科医師会報を見ました。これによれば、各地域とも会員感情としては自民党を応援できない、燃えない、とても選挙を戦える状況ではない。ま...全文を見る
○小池晃君 大臣、先ほどの私の質問に答えていただきたい。
○小池晃君 別の文書は政治連盟で「お願い」として出されているんですけれども、何かよく御存じのようで。そういうものとセットで出されてはいても、申込書のあて先は医師会になっているんですよ。これはどう見たって医師会がやっているとしかとらえられないじゃないですか。おまけに、区分は会員、家...全文を見る
○小池晃君 きょうはKSDの問題の議論であったわけですけれども、やはり厚生労働省の監督下にある団体でさまざまなことをやられている可能性がある。きょうのKSDの問題の処理の仕方を見ても、私、本当にこの問題にメスを入れるという姿勢が見られないし、KSD以外の分野でも大変問題は大きいの...全文を見る
03月22日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第3号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  歯科の問題をお伺いしたいと思います。  今、日本の歯科医の中では保険材料の金銀パラジウム合金の高騰が大問題になっています。厚労省としては逆ざやが昨年のいつごろから始まったと認識されていますか。
○小池晃君 二月以降というのは、素材価格と公定価格の逆転だと。だから、実際の購入価格でいえばもっと以前から逆ざやが起こっていた可能性が高いわけであります。  奈良県保険医協会の試算では、昨年六月からの八カ月間で、この金パラによる逆ざやが一歯科医院当たり二十八万七千七百円に上ると...全文を見る
○小池晃君 そういう一般的な言いわけをされると大変困るわけでありますけれども、要するに昨年二月からずっと素材価格と逆転しているわけで、一年以上続いているわけですよ。これはやはり大変な損失になっていることは間違いないと思うんです。  これは、現在の価格決定ルールでこういう損失が出...全文を見る
○小池晃君 本年四月からも七百八十六円ということで、まだ逆ざやが続くわけですね。  大臣は予算委員会で、どのように変化したかをわきまえて公正な値段になるようにと御答弁されています。私は、こういう異常事態に対してはそれなりのルールというのがあってしかるべきじゃないか、いつでもそれ...全文を見る
○小池晃君 とはいっても、ずっと実際には一年間以上はもう明らかに上がっているし、それ以前からも上がっていた可能性は高いわけですね。そういうときに、やはり緊急に高騰した場合には緊急対応ルールは私はあってしかるべきだというふうに思いますので、これはぜひ御検討していただきたい。  そ...全文を見る
○小池晃君 私、昨年五月にこの問題を取り上げました。そのとき、当時の近藤保険局長は、ほとんどの歯科医がこれに該当するというふうにお答えされている。しかし、進んでいないのが実態だと思うんですね。  今のは届け出ですけれども、実際の算定ということでいうと、日本歯科医師会の昨年九月の...全文を見る
○小池晃君 このアンケートは簡略化した後の結果ですから、簡略化したとしても実際にはふえていないというのが実態だと思うんです。  昨年、近藤保険局長は医科と歯科の初再診格差というのはなるべく近づけた方がいいというふうにおっしゃいました。だとすれば、それはそれとして、やはり初再診料...全文を見る
○小池晃君 大臣、今の局長のはほとんど答えてないに等しいんです。  私が言っているのは、初再診料は初再診料として、やはり医科と歯科と格差があるのはやっぱりおかしいだろう、これは近づけるべきだと。医科のようにインフォームド・コンセントのための点数というのはそれはそれとして、また別...全文を見る
○小池晃君 大臣。
○小池晃君 すべて横並びにしろというふうには申し上げてないですよ。こういう考え方、体系の格差というのは筋が通らないではないかということを御検討いただきたいと思います。  引き続き国保の問題についてお聞きしたいんですけれども、不況の中で国保の保険料の問題、大変なわけです。中小零細...全文を見る
○小池晃君 要するに、その特別な事情というのは、これはいろんな例が挙げられていて、最後に類する事由ということも含めて出されておりますけれども、これは要するに一律に対応するのではなくて、市町村の判断、市町村の裁量権でこの特別な事情の適用は行っていくべきものだということですね。イエス...全文を見る
○小池晃君 大臣にももう一回確認させていただきたいんですけれども、これは要するに、むやみに一律の基準でもう機械的に保険証を取り上げる、そういうことではないんだと、それぞれの被保険者の実情というのを自治体で十分しんしゃくをして、その上で運用していかなければならないということと理解し...全文を見る
○小池晃君 それは法律にのっとった形ではあるけれども、それぞれの実情はしんしゃくして判断していくという権限が自治体に与えられているということだと私は理解をいたします。  次に、難病の問題についてお聞きをしたいんですけれども、パーキンソン病、潰瘍性大腸炎、全身性エリテマトーデスな...全文を見る
○小池晃君 もう介護保険で介護認定がコンピューターでされる。難病の診断までこのコンピューター認定が導入されると。  そもそも難病というのは診断が難しいから難病なのであって、だから難病なわけです。患者の病状というのはこれはもう日によって違う、データも違う、寛解状態になるときもある...全文を見る
○小池晃君 要するに、きちんと一例一例個別の事情も考慮しながら専門家が認定するやり方はこれまでどおり続けるんだということですね。
○小池晃君 この認定患者の減が三%だと。これは実際、来年度は初年度なので新規申請の患者だけ適用にする、その次の年からは更新患者も対象になってくるので六%減だというふうにお聞きをしています。  そこでお聞きしたいんですけれども、来年度予算のいわゆる難病の特定疾患治療研究事業費は前...全文を見る
○小池晃君 この特定疾患治療研究事業費、これは難病の医療費の自己負担の軽減のためのお金でありますけれども、これが前年度に比べて減るのは一体何年ぶりでしょうか。
○小池晃君 昭和四十七年に制度発足以来初めて、すなわち三十年ぶりにこの予算が減るわけです。  九七年の長野県の調査では、難病患者になったことで三五・三%の人が仕事をやめた、二八・八%の人が仕事内容に制限が加わった、そう答えている。これは難病によって経済的にも苦境に立たされている...全文を見る
○小池晃君 無理な言いわけだと思いますけれども、事実として明確にこれは予算が減るわけですから、それも三十年ぶりに。これは結果として、コンピューターの認定を導入して患者さんの数が減って、結果として三十年ぶりに難病対策費が減るということは、幾ら弁解しても事実は事実ですよ。難病患者さん...全文を見る
○小池晃君 なぜこんな過少申告になったのかについての追及が余りにも私は甘いと思うんですね。そんな報告で一体納得していいんだろうかと。徹底調査が必要だというふうに思います。  その点で、厚生労働省は、第Ⅷ、第Ⅸ因子の使用者についてはこれは公費負担での検査を考えているようですけれど...全文を見る
○小池晃君 これはぜひフィブリノゲンにも拡大すべきだと。  それから、今、大臣おっしゃいましたように、輸血で感染している可能性もあると。それはそうだと思うんですね。輸血についてもこれはC型肝炎の感染の危険性というのは同じわけです。大臣も衆議院の厚生労働委員会で、輸血をしたという...全文を見る
○小池晃君 数が多いからこそ深刻なんです。数が少ないからその分はやるけれども数が多いのはやらないというのでは、これはやはり行政としての責任を私は果たしたことにならない。費用の問題をおっしゃるけれども、早期にキャリアを見つければ、そして早期に治療すれば、肝臓がんや肝硬変になるよりも...全文を見る
○小池晃君 C型肝炎の感染者、二百万人以上というふうにも言われておりまして、大変な国民病です。私、厚生省がこの問題で一歩を踏み出したことはそれはそれとして評価をしたい、当然のことだと思っておりますけれども、やはりやるのであれば、この第Ⅷ因子、第Ⅸ因子、薬害エイズのときに調べていた...全文を見る
03月26日第151回国会 参議院 予算委員会 第13号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  日米首脳会談についてお聞きをしたいと思います。  まず総理、あなたはアメリカへ行かれてえひめ丸の衝突事件について、ブッシュ大統領にアメリカの迅速で誠意ある対応を感謝していると述べたと報道されております。一体何に感謝したんでしょうか。再発...全文を見る
○小池晃君 あなたはアメリカに行って遺憾の意を表明したというふうに報道されている。遺憾の意を表明して、そして相手も受けとめたんだというふうに本会議でも言われてきたと思うんですが、それではアメリカは民間人を乗せたデモンストレーションってこれ中止したんでしょうか、あるいは緊急浮上訓練...全文を見る
○小池晃君 民間人は操舵桿は握らなくなったかもしれないけれども、事故後も搭乗しているんです。緊急浮上訓練だってこれはやめちゃいないんです。混雑した海域で訓練をやることだってこれは続いているんです。日本近海でも同じことをやっているんです。何にも変わっていないじゃないですか。  こ...全文を見る
○小池晃君 とんでもない発言だと私は思う。日本の国民の命を守るのが日本の首相の最大の仕事なはずであります。それがアメリカの事情で左右されるようでは、あなたは一体どこの国の首相かということを言われても仕方がないじゃないですか。  あなたは、えひめ丸の問題では、最低限アメリカに対し...全文を見る
○小池晃君 要するに、いろいろとあるけれども、せんじ詰めていくと大きく言って二つだと。不良債務を抱えた企業に対して、これはつぶして資金の一部を回収するか、あるいは債権放棄をして残った部分を立て直すか、せんじ詰めれば大きく言ってこういう二つの方法でこのオフバランス化を進めていくとい...全文を見る
○小池晃君 一方で法的な整理、それから債権放棄と、債権放棄が大変問題になっているわけでありますけれども、総理にお伺いしたいんですが、これは今までも債権放棄というのはやられてきているわけです。より一層大規模に進める、今のようなやり方で進めようということであれば、これは債務免除される...全文を見る
○小池晃君 麻生大臣もNHKのインタビューで、これは単独インタビューですね、こうおっしゃっています。この種のものを進めれば間違いなく失業率が一時期上がるということも十分覚悟してやらなくてはならないと。  そういうことだと思うんですね。直接償却を行えば、これはリストラとか倒産が進...全文を見る
○小池晃君 企業が競争すればなんという超一般的な話をしているんじゃないんです。今進めている、最終処理を進めていくということをやれば、これはやはり失業率がふえる、リストラがふえる、倒産がふえる、これは当然考えられるじゃないですかと聞いているんです。お答えください。
○小池晃君 そんな一般論じゃないんです。あなたはNHKのインタビューで、この種のもの、だからアメリカで約束してきたことでしょう、最終処理を進めると、こうすれば失業率が上がると言っているじゃないですかと。私、むちゃなことを聞いているんじゃないんです。物の道理としてそういうふうになっ...全文を見る
○小池晃君 こういうやり方をすれば、それはリストラも進むし、倒産も進むし、失業者もふえるんだと。直接償却、最終処理という方法が雇用不安を高める危険があるということは、これははっきりしたと思うんですね。  一方で債権処理の問題です、債権放棄の問題。  不良債権の直接償却の中心と...全文を見る
○小池晃君 まず、公的資金を新たに注入することはないというふうにおっしゃいましたけれども、これは今、不良債権処理で例えば大和銀行、あさひ銀行、赤字決算となっている。公的資金返済のための剰余金取り崩して、これ、普通株の配当ができなくなるほどの大きな取り崩しをやっているんですよ。これ...全文を見る
○小池晃君 我々公的資金投入に一貫して反対していることは御存じのはずであります。今の答弁に私は納得できないんですけれども、お答えになっていない。  今の状況が進んでいくと一斉に直接償却、最終処理がどんと進んでいく。そうなれば銀行の自己資本が新たに毀損していくじゃないですか。そう...全文を見る
○小池晃君 あなたが公的資金の再注入はないというふうに断言するから、私は絶対にないと言えるんですかというふうに聞いているんです。これからそういう可能性だって否定できないでしょう、それだけの大胆な不良債権の最終処理を進めていこうという御決意を持っているんじゃないんですか、そういうだ...全文を見る
○小池晃君 今の答弁は忘れないでおきたいというふうに思います。  ところで、九七年、九八年、公的資金投入後、資本注入行はどれだけの債権放棄をやってまいりましたでしょうか。
○小池晃君 再度の資本注入はないと言いながらこんなことも調べていないんだと。これ、最低限のことじゃないですか。公的資本を注入した銀行がどれだけ債権放棄するか、こんなことも金融庁は把握していない。こんなことでは再度の資本注入がないなんと言っても、ますます私、怪しいものだというふうに...全文を見る
○小池晃君 新たな制度で拡大したといっても総枠七兆円ですよ、三十兆円の特別保証に対して。今までの特別保証は、ネガティブリストで貸し渋りに遭っていれば簡単に借りることができる非常に借りやすい制度だった。私、一人、一件当たりの限度額をふやしても、これでは借りられなければ意味がないじゃ...全文を見る
○小池晃君 消費を温めるという一番鮮明なわかりやすい強烈なメッセージになるじゃないか、景気対策であればそれをやるのが一番効果的ではないかと私は申し上げているんですけれども、いかがですか。
○小池晃君 三月十三日の日経で、バンク・オブ・アメリカのチーフエコノミストのレビーさん、何と言っているかというと、日本の財政政策はどうあるべきかという質問に対して、「減税による景気刺激策で長期の経済成長をもたらすようにすべきだ。具体的には消費税率の引き下げだろう」とおっしゃってい...全文を見る
○小池晃君 まじめに答えていただきたい。私は税制の問題で言っているんじゃない。総理に、景気対策として消費税の減税を正面から検討すべきでないかと言っているんで、そのことに対してお答え願いたい。
○小池晃君 全体として、本当に景気対策と言いながら個人消費を温めることをしない、こういう姿勢がはっきりした。こんな予算では景気は決してよくならないし、私は不良債権の山がまた築かれることになるだけだと。消費税の減税に踏み出すべきだ、社会保障の負担増をやめるべきだ、そしてリストラを抑...全文を見る
03月27日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第4号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  この年金特例法については、この厳しい消費不況のもとで年金生活者を守るために据え置くという趣旨には賛同をいたします。  そういうことを踏まえて質問をしたいと思うんですが、坂口厚生大臣は衆議院の厚生委員会でこう答弁されているんですね。年金そ...全文を見る
○小池晃君 この答弁を読むと、部分的な問題というのは物価スライドをどうするか、大きな問題というのは国庫負担をどうするかという趣旨だと私は思うんですね。  それで、この基礎年金国庫負担二分の一の問題でありますけれども、これはついに二〇〇〇年度予算にも盛り込まれなかった。これはこれ...全文を見る
○小池晃君 さらに、物価スライドをどうするかという問題で、附則の話でありますけれども、これは次期財政再計算までの間にとなっているわけですが、大臣は答弁では年内に決着というふうに衆議院で言われました。これはことしじゅうに何らかの法案を提出するというふうに理解してよろしいんでしょうか...全文を見る
○小池晃君 物価スライドは一九七三年に実現したわけです。五%を超えて物価が変動しないとスライドしないということに当初なっていたのが、九一年四月から完全自動物価スライド制になってきていると。物価スライドはどうあるべきかという問題は、これは年金受給者に大変大きな影響を与えるものだと思...全文を見る
○小池晃君 その検討の一つとして、今おっしゃったゾーン制、ある程度の幅を超えないとスライドしないということも選択肢の一つだということなんでしょうか。
○小池晃君 続いて、障害年金の問題についてお伺いしたいんですけれども、無年金障害者の問題です。  これは、さきの年金審議の中で私も何度か質問して、当時の丹羽厚生大臣はこう言っているんです。個々のケースの場合において、どうしても知り得ない場合とか、加入できないような場合とか、そう...全文を見る
○小池晃君 今のではやはりこの問題の解決につながるような議論ではないというふうに思います。やはり、こういう問題について一つ一つの事例についてよく検討すべきだと思うし、拠出をした人との公平性という問題だけでこの問題すべて切り捨てるという議論では私はこの問題は解決できないと思いますの...全文を見る
○小池晃君 それから、肝炎の場合に、対症療法によって一時的に検査データがよくなる場合もあるんですね。そういう際に毎年提出する現況届の数字がよいと支給停止になるという声も出されていますけれども、こういう問題についても、肝炎なんかは治療によっては検査データがよくなるということは間々あ...全文を見る
○小池晃君 そういう実情をよく見ながら判定していくということを進めていただきたいと思うんです。  それから、腎臓病の患者さんのところからは、やはり今透析療法に移行する患者さんの三分の一は糖尿病性の腎症なんですね。ますますふえているわけです。糖尿病性の腎症の場合は、クレアチニンな...全文を見る
○小池晃君 ところが、その実態はそうなっていないんじゃないかという声があるわけですね。やはりクレアチニンのデータで機械的に認定が低く出てしまうということがあるんだと。やはりその実態に合わせてやるというのは当然のことでありますけれども、その認定基準自体も病態とか治療法に合わせてやは...全文を見る
○小池晃君 実態に合った認定をしていっていただきたいというふうに思います。  それからさらに学生の特例納付制度、前回の年金改定で入った制度ですけれども、これについてお聞きしたいんですが、当時、これは定時制とか通信制の学校に通う学生には適用されないんだと、これが大変問題だという声...全文を見る
○小池晃君 まことにもっともな私は考え方だと思うんですね。実態を踏まえた意見だと思うんです。  厚生省はこの要請に当然私はこたえるべきではないかと思うんですが、いかがでしょう。
○小池晃君 これはやはり当然この要請に私はこたえていくべきであるというふうに思っております。  最後に、この四月からの定額部分の支給開始年齢の繰り延べの問題についてお伺いしたいんですが、参議院の予算委員会で年金局長は予算ベースで八百億円の減少となっているというふうに、要するに定...全文を見る
○小池晃君 私、この計算はちょっとおかしいと思うんですね。そもそも繰り上げ請求というのは、これは年金の数理上は中立であるはずですから、制度改定の影響の中にこの問題を読み込むというのは私はちょっとおかしいんじゃないか。要するに、いずれ八割支給になって最後には戻ってくるような計算にな...全文を見る
○小池晃君 三十万人という設定も老齢年金の受給者、新規裁定の中で九九年度で三十二万人、通老で四十二万人ですから受給者だけでも七十四万人になる。女性の分がありますからこれがすべて繰り延べになるわけじゃないですけれども、やはり先ほどの計算の三十万人という数字も私は疑問があると。ただ、...全文を見る
○小池晃君 先ほど私が申し上げましたけれども、雇用保険の改悪で定年退職後の失業給付が一人当たり約七十五万円削られる。その上、六十歳から六十四歳の求人倍率というのは〇・〇八、全年齢でいうと〇・六六で、年齢層全体で見ればこの層は一番低いわけであります。厚生年金が男子、満額もらえなくな...全文を見る
○小池晃君 もう時間ですので質問しませんが、雇用保険、重点化したんだというふうに言うけれども、非自発的失業でふえた分というのはごく一部ですよ。全体としては五千億円給付を削減しているんですから、これは規模拡大なんてとても言えないと思うんです。これはもう大臣もよく御存じだと思うんです...全文を見る
04月03日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第6号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  きょうは病院薬剤師の問題についてまず伺いたいというふうに思います。  医療が高度化してきているのに伴って薬剤の種類というのが飛躍的にふえている。薬剤の種類がふえるだけではなくて、投与方法なんかもいろいろあるわけですね。点滴で静脈内に投与...全文を見る
○小池晃君 薬剤師の病棟での役割というのは過去に比べて複雑化、多様化し高まってきているんだと。  そこで、九八年に病院薬剤師の配置基準が緩和をされました。一般病院の薬剤師の配置基準は、それまでは調剤数八十につき一人だったわけでありますけれども、入院患者七十人に対し一人の配置に緩...全文を見る
○小池晃君 一人の薬剤師がきちんと責任を持てるのは一人当たり三十人ぐらいの患者数が限界ではないかという声もあります。事実、関係団体も、一般病院の薬剤師の配置基準、これは診療報酬上の手当てを行うことも含めて入院患者三十人当たり一人、これは現行の特定機能病院の基準でありますけれども、...全文を見る
○小池晃君 どこまで引き上げるかはいろんな意見があると思います。ただ、大臣も言われたように、役割が高まっているということであるならば、やはりここは厚生省がイニシアチブを発揮して関係者の合意に努めて一歩でも前進させる、そういう取り組みを進めるべきだと思うんですが、大臣、いかがでしょ...全文を見る
○小池晃君 それから、看護婦の配置基準の問題も取り上げたいと思うんですが、これはさきの医療法の審議のときに私も取り上げまして、診療報酬上の問題であります。今二対一が最高基準であるわけですけれども、これでは不十分ではないかと。例外もあります。例外的に診療報酬上設けられているものもあ...全文を見る
○小池晃君 中医協で御議論といっても、中医協に看護婦さんの代表がいないわけでありますから、これはふやせという声を出すのはやっぱり厚生省の仕事だと私は思うんです。ぜひ次期は必ず実現する取り組みを進めていただきたい。あなた方が主張しなければ私はこれは実現しない課題だというふうに思って...全文を見る
○小池晃君 医師法の第二十一条の規定というのは、これは医療事故に係る報告を想定したものということではないということなんですね。
○小池晃君 私、医療事故については、原因究明と再発防止の取り組みというのが極めて重要だと思います。  そこでお聞きしたいんですけれども、厚生省の今年度の医療事故防止のための予算と厚生労働省の中の医療事故防止に係るスタッフの数、これを教えていただきたい。
○小池晃君 アメリカの医療リサーチ・クオリティー庁というのがあるんですけれども、医療事故、医療の安全性などを、あるいは患者の声にどうこたえるかというようなことを仕事としている。ここの予算は対前年比三二・五%増で二億六千九百九十九万ドル、スタッフは二百九十四名だというんですね。けた...全文を見る
○小池晃君 さらに、残る時間、介護保険の問題をお伺いしたいんですけれども、現時点での在宅、施設、それぞれの利用者の数について示していただきたい。
○小池晃君 これは大変驚くべき数字だと思います。  私は昨年八月九日にこの問題を取り上げて、これは九九年の介護保険施行前の概算要求のときの厚生省の推計というのは在宅が二百万人だったわけですね。ところが、昨年三月末での推計は百五十万人だったと。これは五十万人も少ないじゃないかとい...全文を見る
○小池晃君 いろいろおっしゃったんだけれども、九九年の概算の数字は要支援、要介護者だと。だとすると、当時の老健局長は、要介護、要支援者の八割強が利用するというふうに答弁されたんですね。ということは、二百万人と見込んだのは要介護、要支援者だったとして、そうすると八割だと百六十万人で...全文を見る
○小池晃君 私は、理由を聞いているんじゃなくて、予想した数字というのは、幾ら機械的であっても予想したという事実はあるわけですから、二百万人が在宅で認定をされるんだと、そのうち約八割強が利用するんだということは厚生省の予想であったわけですから、事実として、現実を見ればその予想を下回...全文を見る
○小池晃君 対象であるかないかというのは、それは事実の問題を私は聞いているんですから、これぐらいは認めてもらわないと、ちょっとここから先、議論進めませんよ。ちょっとだめですよ。ちょっと委員長とめてください。
○小池晃君 そう言っていただければ結構なんです。  これは、大体トレンドで見ても、四、五、六と伸びているんですけれども、八月を過ぎてから在宅のサービスの利用者というのは非常に伸び悩んでいると思うんですね。  問題は原因であります。私は、これの最大の理由はやはり一割の利用料負担...全文を見る
○小池晃君 一体何を調べているのかというふうに私は思うんです。  こういう声もありますよ。日銀の調査、生活意識に関するアンケート、介護保険の導入で老後の不安が減ったという人は一八・八%です。むしろ不安が増したという人が二二・三%、前からずっと不安だったという人が五一・九%なんで...全文を見る
○小池晃君 私は、やはりその今の実態をリアルに見れば、介護保険というのは介護の社会化を進めるんだと言ったけれども、実際は利用料負担を苦にして家族介護に戻っているような実例も出てきている。すべてがそうだとは言わないけれども、そういう実例も出ている。それから、施設介護に逆戻りしている...全文を見る
○小池晃君 だから、私はそういうことを申し上げているので、すべてをなくせと言っているわけじゃないんですよ。  例えば、今の政府の対策だって、訪問介護だって、今まで利用してきた人だけでしょう。そうじゃなくて、低所得者には新規の利用者にも拡大した方がいいんじゃないか。医療・保健サー...全文を見る
○小池晃君 それと保険料の問題です。特にこれは十月から満額徴収で二倍になる。大臣は委員会でも、ことしは十月から倍額になってくるわけですから、そのときにそうした問題をもう一遍検討しなければならない、あるいは皆さん方がそれにたえ得るかどうかということが大きな問題となるというふうにおっ...全文を見る
○小池晃君 ということは、要するに、押しなべてということじゃないですけれども、十月からの正規の徴収になるに当たっては、これは低所得者の保険料については一定の見直しをするという方向で検討したいというふうに受け取ってよろしいんですか。
○小池晃君 一言だけ。  ケアマネジャーに対するケアプランの作成費の引き上げの問題、午前中も作成費の引き上げの問題が出ました。三年後を待たずにやるべきであるという御主張もありました。私は、この問題も昨年八月にこれは早急に引き上げるべきだというふうに申し上げました。ぜひこれは介護...全文を見る
04月05日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第7号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  まず早速、厚生労働大臣にお伺いをしたいと思うんですけれども、今回見直しがなされるわけでありますが、そもそも今までの欠格条項は一体どのような問題点があったのか、どこがどのように問題だというふうに御認識されているか、お答え願いたいと思います。
○小池晃君 欠格条項がなぜ問題なのかということでは、障害を有している、その属性のみをもって免許を与えない、幾ら能力があっても免許を与えない、これがすなわち、やはり憲法で言うような法のもとの平等とか、あるいは職業選択の自由を侵すようなものだからだというふうに思うんですね。  さら...全文を見る
○小池晃君 明確にしたいという意図がわからないわけではないんですけれども、今回の見直しが障害者の社会経済活動への参加を促進するという趣旨であるとすれば、例えばこういう言い方にできないのか。「心身の障害により」ということを除いて、業務を適正に行う上で必要な認知、判断及び意思疎通を適...全文を見る
○小池晃君 この「心身の障害により」という言葉が盛り込まれていることについては、関係団体からもいろんな意見が出ているわけです。これは、今回の改正では実現できなくても、何らかの形で今申し上げたことを生かすようなことをぜひやっていただきたいというふうに思っております。  それからさ...全文を見る
○小池晃君 これは、今御説明があったわけですけれども、省令で特定の機能が明示されているとやはり差別につながるのではないかとか、あるいは社会参加を妨げるのでないかという障害者団体からの懸念は出ているわけです。    〔理事亀谷博昭君退席、委員長着席〕  やはり、私は省令を作成す...全文を見る
○小池晃君 さらに、それでは運用の問題をもう少し細かくお聞きしていきたいと思うんです。  やはり対象者をある程度厳密に規定することが必要なのではないかと。障害者施策推進本部の対処方針を見ても、欠格、制限等の厳密な規定への改正というふうに言っております。これは法律の問題だと思うん...全文を見る
○小池晃君 事例を積み重ねながらということでありますと、最初に挑戦する人にとっては、どういう条件であれば実際にクリアしていくのかというのがなかなか見えにくいわけです。ある程度積み重なっていって、こういうのだったらいいんだなというふうになって初めて一定の基準ができるということでは私...全文を見る
○小池晃君 ぜひそういう方たちの声、実際の経験、そういったものを生かすような基準づくりというのを私はやっていただきたいなというふうに思うわけであります。  それから、個別ケースの検討に当たっての姿勢というか基本的な見地についてお伺いしたいと思うんです。  先ほども一定のお答え...全文を見る
○小池晃君 そこで、今出されました補助的手段の問題であります。  実際の個別ケースの判断に当たっては、補助的手段をどこまで認めるかということが大変大切だと思うんです。厚生労働省の試案を拝見しますとこういう書きぶりなんですね。現に利用している手段やあるいは現に受けている治療だけを...全文を見る
○小池晃君 ということは、ここで書かれている「現に」というのは、その人が現に使っているかどうかということじゃなくて、世の中一般で使われていればいいんだということと理解してよろしいんですね。
○小池晃君 さらに、この補助的手段の問題でありますけれども、先ほど言ったようにいろんな機械なんかは結構高価であったりするわけです。経済的理由で本人が補助的手段を活用していないという場合に、経済能力の有無で資格取得が決まるということになりはしないか、あるいは、いろんな設備等が地域に...全文を見る
○小池晃君 ぜひ、この実際の機器の開発状況とか、あるいは外国なんかはかなり進んでいるわけですから、そういう詳しい専門家とか関係団体の意見も聞いて、どうすれば能力を発揮できるのか、そのためにどういう公的支援が必要なのかということも前向きに追求をしていっていただきたいというふうに思い...全文を見る
○小池晃君 さらに、教育あるいは就業のサポート体制の問題をお聞きしたいと思うんですが、医師に限って言いますが、現在、日本の医学部に目の見えない、あるいは耳の聞こえない学生というのは在籍しているんでしょうか。
○小池晃君 現在、在籍していないわけでありますが、欠格条項見直しで、やはり大学などの教育機関での受け入れの改善は重要であります。  先ほどの議論の中でも支援措置はやられているんだというお話がございましたけれども、最近の実績についてちょっと御説明を願いたいと思うんです。
○小池晃君 決して十分とは言えないまでも一定のお金が出されていると。  一方、厚生労働省所管の養成機関における障害者受け入れのための補助金はどうなっていますでしょうか。
○小池晃君 これはやはり障害者向けの補助金が厚生労働省所管はないんだと。例えば、看護婦さんの学校とか理学療法士の学校とかいっぱいあるわけで、今回こういった形で欠格条項見直しということであれば、当然やはり厚生労働省所管の学校についての障害者受け入れのための支援を検討すべきだと思うん...全文を見る
○小池晃君 さらに、就職の問題でありますけれども、これは仕事をする上で大変な問題もあるわけです。  厚生労働省にお聞きしたいんですが、耳が聞こえない人が仕事するために手話通訳者を依頼する場合の国の助成制度、これはどうなっていますでしょうか。
○小池晃君 回数制限。
○小池晃君 これは先日、テレビでも紹介されておりましたけれども、滋賀県内の病院で仕事をされていたお医者さんですけれども、この方は中途失聴者なんですね。患者さんとのコミュニケーションをやるのも全部手話でやって、病院のスタッフが一生懸命勉強して手話を覚えてそれで通訳をやっている。これ...全文を見る
○小池晃君 終わりたいと思いますが、国がこの欠格条項を見直すに当たって、本当に決意、責任が私は問われていると。特に厚生労働省の責任は重大だと思うんです。  今、助成金の問題ありましたけれども、障害者雇用納付金の収支状況を見ると、九九年度実績では約七十億円黒字が出ているわけです。...全文を見る
○小池晃君 内閣府にまずお伺いしたいんですけれども、九九年に六十三制度の見直しを決めて、先ほど御答弁で残りは二十二制度、十九法令だというお話でした。これは二〇〇二年までにやるんだというお話でしたけれども、これは必ず、そして早急にやっていただきたいと思うんですが、いかがでしょうか。
○小池晃君 さらに、現行の新長期計画の中で欠格条項の問題を見てみますと、行数も非常に少なくて、位置づけとしては非常に低かったのかなというような印象を私は受けたわけでありますけれども、これから策定が予定されている二〇〇三年度からの新たな障害者基本法に基づく計画、ここでは包括的な目標...全文を見る
○小池晃君 さらに、これまで障害者団体が参加をして障害者施策について議論する場が、中央障害者施策推進協議会があったわけですけれども、この一月に省庁再編で廃止をされている。この新長期計画の策定も含めて、こういう組織、障害者団体や専門家が集まって継続的に議論して政府の施策に反映させて...全文を見る
○小池晃君 ぜひ中央障害者施策推進協議会のような恒常的な議論の場をつくっていただきたいということを申し上げたいと思います。  厚生労働大臣にお伺いしたいんですが、この欠格条項の見直しの議論を進めてまいりまして、やはり包括的なものが必要なのではないだろうかと。先ほどの参考人質疑で...全文を見る
○小池晃君 最後に、この法案について修正案が後ほど提案されるかと思うんですが、五年後の見直しということもあるようであります。  医政局長にお伺いしたいんですけれども、私どもはもうちょっと早く、三年ぐらいでいいんじゃないかという意見を申し上げたんですが、やはり実施するといろんな問...全文を見る
○小池晃君 終わりますが、私は、やはりこの問題、新しい道を開くに当たって、実施すればいろんな問題が出てくるだろうし、本日もいろんな問題を指摘させていただきました。そういった問題点が出てくればぜひ可能な限り早期に見直すということも含めて求めたいというふうに思っております。  以上...全文を見る
04月12日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第9号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  二月の完全失業率は四・七%と引き続き大変厳しいと。さらに、政府の緊急経済対策では不良債権処理をやるんだということですから、さらに大量のリストラが行われる危険がある。雇用危機というのは一層深刻化するのではないかと危惧されるわけであります。こ...全文を見る
○小池晃君 その離職を余儀なくされる個々の労働者に対して、再就職を希望するんですかどうなんですかということをやはり個々に聞いていくべきではないかと思うんですが、いかがでしょう。
○小池晃君 労働者とその問題について事前に協議して、再就職するかどうかについて個別の希望を聞くと、現段階ではそう考えているんだと。当然、希望をしない、私はもう再就職援助計画は希望しないという労働者に、いや、だめだ、再就職援助計画を強要すると、こんなことがあってはならないと思うんで...全文を見る
○小池晃君 結果としてその労働者が再就職を希望しない、かつその人が不当解雇だ、整理解雇は不当だというふうに訴えている場合、争っている場合、これは当然、労使間の協議にゆだねられていくということになると思うんですが、いかがですか。
○小池晃君 その場合ですけれども、その場合というのは労使間の協議ということですから、当然これは整理解雇四原則などの過去の判例法理に従って処理されていくべきものであるということでよろしいですか。
○小池晃君 さらにお聞きをしていきたいと思うんです。  再就職援助計画の記載事項として現段階でどのようなものを考えておられますか。
○小池晃君 そこで、法の第二十四条の第四項でこうあるんですね、「公共職業安定所長は、前項の認定の申請があつた場合において、その再就職援助計画で定める措置の内容が再就職の促進を図る上で適当でないと認めるときは、当該事業主に対して、その変更を求めることができる。」と。  この変更命...全文を見る
○小池晃君 ということは、計画作成に至る経緯などの部分というのは、これは変更を求める対象ではないと。  さらに、法の二十四条の第二項で、再就職援助計画を作成するに当たって労働組合の意見を聞かなければならないというふうにしているわけでありますけれども、ここで言うその労働組合の意見...全文を見る
○小池晃君 ということは、ここで言う再就職援助計画の全体ということは、再就職援助計画作成に至る経緯、すなわちリストラが行われた経緯の是非あるいは余儀なき離職に至った経緯の是非、こういう部分も含めて全体をその労働組合の意見を聞かなければならないというふうに理解してよろしいということ...全文を見る
○小池晃君 ですから、今私が申し上げたような事項も含めて、それは労働組合の意見を聞く対象ですねということを確認したいんですけれども、確認していただけますか。
○小池晃君 それで、再就職援助が行われると。いろんな教育なりが行われた、結果としてその人が終わったけれども再就職できなかったと。こういう場合のこの労働者というのは一体どういうことになるんでしょうか、どういう扱いになっていくんでしょうか。
○小池晃君 結局、雇用保険は手厚い給付をされるんだということなわけですけれども、私、これはやっぱり、再就職が結果としてできなければ、これは原職に復帰させるようにするのが筋じゃないかと。そうでなきゃ結局この法律というのは、再就職促進法というふうに言われていますけれども、実は整理解雇...全文を見る
○小池晃君 結局、新たな考え方でそれを示すんだと、そういう程度のお話だと思うんですけれども、実効性を伴う措置というのは具体的には余りないということになるわけです。結局、法律そのものに立ち返ってみても、これは年齢制限禁止じゃないわけで、制限の緩和であります。しかも、それは努力規定だ...全文を見る
○小池晃君 今のが一体どうして雇用創出なのか、私全然理解できないです。だって、厚生労働省の雇用創出の項目で言っているのは、一つは医療のIT化です。それから今おっしゃった介護、保育の民間委託だと。  医療のIT化というのは、これは人減らしですよ。結局一時的には人減らしになっちゃう...全文を見る
○小池晃君 非常に景気が悪いので、臨時的であったけれどもやったんだと。これは失業者からも住民からも大変歓迎されています。  京都では二〇〇〇年度に交付金を使って何をやっているかというと、地下鉄の駅の放置自転車の防止啓発事業というのをやっているんです。一駅に二人から六人配置して、...全文を見る
○小池晃君 ところで、九九年六月の緊急雇用対策というのはこれだけじゃない、いろんな施策があるわけです。四つぐらい雇用の奨励金、交付金があると思うんですが、それぞれの事業の目標と到達をお示し願いたいと思います。
○小池晃君 いや、でも性格の違いはありますよ。それはありますけれども、でも目標に対する到達という点では、今おっしゃったとおり、四つの中では緊急地域雇用特別交付金がその目標に照らす実績という点でいえばこれはやはり一番目標に近い、一番言ってみれば活用されているということはこれは事実と...全文を見る
○小池晃君 目標に対して達成していると珍しく褒めているんだから、そのくらい素直に認めてくださいよ。    〔委員長退席、理事亀谷博昭君着席〕  なぜこの交付金が活用されているのか、私はこの交付金の性格にやはりポイントがあると思うんです。ほかの補助金というのは、既存の事業、既存...全文を見る
○小池晃君 臨時応急でやったということは百も承知なんですよ。それでも雇用情勢がよくなっていないんだから、それを続けなさいと言っている。いまだ雇用情勢が改善していない、むしろ悪化しているわけです。本当に実効性のある、やはり空手形じゃない、本当に雇用を生み出す力のある雇用対策が今求め...全文を見る
○小池晃君 私が言っているのは、雇用情勢は九九年六月にこれを始めたときに比べればむしろ悪化をしているじゃないかと。大臣は衆議院の委員会で何と言ったか。この交付金は緊急のときの当座の手当てだとおっしゃったんですね。  そういうことでいえば、今はむしろそのときに比べれば緊急性は高ま...全文を見る
○小池晃君 そんなのは何も言っていないのと同じですよ。  私は、実例でちゃんと検証されている、実際にこれだけやってきているじゃないか、目標に照らしたって結構いい線いっているじゃないかと。だから、これを参考にして、これをモデルにしてさらに続けるということは、何も私、全然理不尽なこ...全文を見る
○小池晃君 私も、本当に本気で雇用対策というのであれば、やっぱりこういう公的就労事業を起こすというやり方をぜひ続けるべきだというふうに考えます。  最後に、残された時間で職業能力開発促進法の改正の問題について何点かお聞きをしたい。  これは法の基本理念が変わるわけですね。「こ...全文を見る
○小池晃君 そうはいっても、その基本理念の第三条は変わったんですよね。これは事実であります。  さらには、中央職業能力開発審議会がまとめた「今後の職業能力開発施策の在り方について」というのを読むと、こう書いてあるんですね。  「最近、企業内において、」「長期の明確なキャリア・...全文を見る
○小池晃君 だから、今おっしゃった趣旨そのものが大変私は問題だと思うんですよ。  要するにおっしゃりたいことというのは、結局雇用が流動化していくんだ、だから企業というのは長期的な職業能力開発というのはもうしないしできないんだ、やはり労働者の自己責任で労働者みずからが職業生活設計...全文を見る
○小池晃君 私が聞いたのは、そういう追跡調査をしているかということなんです。していないということなんですね。
○小池晃君 私は、この点でも本気で労働者の能力開発を効果的に進めようという気があるのであればやはり当然調査が必要だと。審議会から指摘されているということで、やるということですので、これはぜひやっていただきたいと思いますけれども、直ちに実施をすべきだというふうに申し上げたいと思いま...全文を見る
05月14日第151回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第6号
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○小池晃君 仕事と育児・介護との両立という点で、育児・介護休業制度の問題もこの調査会で二月二十一日に議論になりましたので一言触れておきたいと思うんですけれども、参考人質疑でも、六割の事業所で育児休業については制度ができて取得率も上がってきているんだという指摘もあったわけです。ただ...全文を見る
○小池晃君 育児休業の問題について言うと、理想だからできていないということではなくて、やはり今の制度が非常に使いづらい問題があると思うんです。  参考人質疑でも明らかになりましたけれども、北欧諸国では日本の二けた以上の、数百倍の規模の育児休業給付がされているということも紹介され...全文を見る
05月24日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第11号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  ハンセン病の問題をまずお伺いしたいと思います。    〔委員長退席、理事亀谷博昭君着席〕  ハンセン病の感染力が極めて微弱である、絶対隔離は不要である。これはかねてからの常識のように言われていた。一八九七年の第一回国際らい学会、このと...全文を見る
○小池晃君 答弁は簡潔にお願いします。  極めて感染力の低い病気であるということははっきりしている。明らかな証拠、職員に感染したということがないということが一つの証拠であると思うんです。一九四三年には特効薬であるプロミンも開発をされている。それにもかかわらず、こうした患者さんあ...全文を見る
○小池晃君 同時に、直ちに求められるのが全面解決に向けた取り組みであります。まず行うべきは真相究明と再発防止のために国が持っている情報はすべて開示をする、これは直ちに取り組むべきことではないかと思うんですが、大臣、いかがでしょうか。
○小池晃君 ぜひこれはやっていただきたい。  それから、先ほど大臣からもお話があったように、元患者及び患者の皆さんに経済的補償、社会復帰を可能とするためにも、訴訟の原告に限定せずに新たな年金制度をつくる、住居の確保を行う、あるいは日常生活の介護を、社会生活に復帰した場合の介護を...全文を見る
○小池晃君 今、大臣からも一言触れられましたけれども、不自由者棟の皆さん、大変寝たきりの方なんかもふえている。私はハンセン病の療養所の医療体制、大変問題が多いんではないかと。医師の定員の配置で見ると医療法定員を満たしているところは十三カ所、一つもないそうであります。  それから...全文を見る
○小池晃君 ちょっと今のでは余り納得いかないわけでありまして、この新しい事態を踏まえて、大臣、政治家としてこういう医療体制を一歩前進させるという意味での取り組みを強めるということもやはりなされるべきではないかと思うんですが、いかがでしょう。
○小池晃君 控訴を断念したというのはもう本当に当たり前のことだと我々思っておりまして、これは第一歩であると。ここから本当の全面解決の取り組みが始まるんではないかというふうに考えておりますので、ぜひよろしくお願いをしたいというふうに思っております。  次の問題に入りたいんですが、...全文を見る
○小池晃君 さらに把握を進めるのは結構なんですけれども、やはり呼びかけて、自分でわかっていらっしゃる方はいるわけですし、カルテが残っている方もいらっしゃるわけですから、少なくともそういう方には呼びかけて検査をしていただく、公費で面倒見ましょうと。  やはり私は、確かに自分が投与...全文を見る
○小池晃君 やはり第Ⅷ、第Ⅸ因子の方だけ公費で見るというのでは極めて不十分だと思うんです。今、大臣が言われたような方向を、これは有識者会議もそういう方向を出してきておりますので、ぜひやはり一歩進めて国民全体を視野に入れた肝炎対策をやっていただきたい。  さらに一歩踏み込んで言え...全文を見る
○小池晃君 そこまで聞いていないですから。いいです、後で。  とにかく、その当時は地域の一般医療のために必要だから移譲対象となったんだと、私はそのことを聞いたんです。地域医療に必要と判断したからこそ移譲対象となっていたのに、今回の問題ですけれども、これが引き受け手がないから廃止...全文を見る
○小池晃君 地元で協議したと言うけれども、どこが合意しているんですか。例えば、稚内、登別、ここでもこれはやむなく、大変厳しい事情でしようがないという結論になっているようですけれども、依然として存続を要望しているんです。  さらにはっきりしているのは秋田。これは私直接行ってきまし...全文を見る
○小池晃君 今いろんなことをぐちゃぐちゃにおっしゃいましたけれども、今、医師会が言っていることとか市が言っていることとか全部ごちゃまぜにしておっしゃいましたね。  じゃ、再編成協議会の報告書の中で本荘市は何と言っているか、説明してください。
○小池晃君 全くでたらめです。  後医療の計画がないと。後医療の計画がないというのは、先ほど私、前段で言ったじゃないですか。後医療を引き受けたくても、今、地方財政の危機の中でできないんですよ。ただ、今あなたおっしゃったように秋田病院存続、拡充の立場は変わらない、これははっきりこ...全文を見る
○小池晃君 だから、その地元の人たちがみんなこぞって反対しているんだと。厚生労働省が地元が理解していると言う最大の根拠は、後医療を引き受けないというふうに言っていることだけなんですよ。これは決して医療が必要ないと言っているんじゃなくて、後医療を地元自治体として担っていくことが経済...全文を見る
○小池晃君 こういう国民の税金を使うことをそういう形で隠すのはよくないですよ。これは地元紙が報道しています。五十三億円かかるんだという報道であります。  これは私が実際行ってきた道川の場所の写真です。(資料を示す)日本海吹きすさぶ、日本海のがけみたいなところです。そこに今、がけ...全文を見る
○小池晃君 これがむだ遣いじゃないというのは本当にとんでもない話だと思います。  何でこんなことになったのか。実は、秋田病院というのはある病院に移譲する計画があったんです。厚生連の病院があって、そこが新築するから、だからここは移譲対象になっていた。ところが、この移譲先の厚生連の...全文を見る
○小池晃君 それは、秋田病院がいつまでも永遠にもつとは思いませんよ。でも、今現に使えている、そして条件も非常にいいところを何でつぶすんだと。それで、新たにがけを削っているんですからね。全然今のは説明になっていませんよ。もう話にならない。  この秋田病院の廃止計画というのは、地元...全文を見る
○小池晃君 最後に高齢者医療の問題についてちょっとお聞きをしたいと思うんですが、この間、社会保障改革大綱と、それから厚労省の「課題と視点」というパンフレットも出されました。ここでは、老人医療費の伸びを経済動向と大きく乖離しないようにするという中身になっています。今までは、国民医療...全文を見る
○小池晃君 高齢者人口増加により老人医療費というのは伸びていくわけですけれども、人口高齢化の一方で非老人人口というのは減少するわけですから人口の高齢化に伴う影響というのはこれから鈍っていくんだと、これは近藤局長がさきの健保法の審議の中でお答えになりました。それなのに、老人医療費そ...全文を見る
○小池晃君 終わります。終わりますけれども、四つの方式が提起されていますけれども、さまざま問題点があるわけです。私は、これは国庫負担を削ってきたことにこの老人医療制度の最大の問題があるというふうに思うし、現行制度のままで国庫負担額をふやすという形でいくことも一つのやはり合理的な進...全文を見る
05月30日第151回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。きょうは、総理の構造改革について、医療分野に絞ってお聞きをしたいというふうに思います。  まず、九七年、政府の医療抜本改革案、二十一世紀の医療保険制度、総理が厚生大臣時代に提案をされたものですけれども、これは衆議院の予算委員会で、これについて...全文を見る
○小池晃君 ですから、総理が言われる持続可能な制度の一つの土台として、九七年に提案されたものがあるということですね。
○小池晃君 この九七年の改革案の中心は、いろいろありますけれども、負担増について言えば、高齢者は二割負担、現役世代は三割負担、大病院の外来は五割負担というものであります。  これは総理の書かれた「小泉純一郎の暴論・青論」と。ここにも、高齢者は一割か二割の負担、現役世代は三割負担...全文を見る
○小池晃君 大病院の定義はどうあれ、現役世代は三割負担にするんだと。それから、その線をどこで引くかは別にして、病院の中に機能分化を持ち込んで、そこは五割にしてもいいんだと、そういう考え方は今も変わっていないんだということだと思う。  私、この医療抜本改革のいわば核心部分とも言え...全文を見る
○小池晃君 私は、自己負担を減らして、その分を増税しろなんて一言も言っていないんです。
○小池晃君 公費負担にしろということは、国の税金の配分を変えなさいと言っているんです。税金であろうが保険料であろうが、国民の負担をふやせなどとは私は一言も言っていないんです。国の財政の配分を大型公共事業優先から社会保障に変えろと、医療にもっと財政投入をすべきだということを私は申し...全文を見る
○小池晃君 僕はそんなこと言っていませんよ。
○小池晃君 私は、そのバランスが日本はおかしいんだと言っているんです。  社会保障費に対する国と地方の負担、保険料も含めればそれは大きくなるかもしれないけれども、国と地方の負担は、国立社会保障・人口問題研究所の調査で、九八年は二十一兆九千八百八十二億円です、国と地方の負担。一方...全文を見る
○小池晃君 あなたの今のは、本当によく勉強していただきたい、でたらめです。保険料を含めているんですよ。保険料というのは国民負担も入っているんです、事業主負担も入っているんです。そういったことも含めた額が今の七十八兆円という数字でしょう。  私が申し上げているのは、国と地方の税財...全文を見る
○小池晃君 私、そのことにはもう既に反論しているつもりなんですが、もう八〇年代に高齢者はどんどんふえているんですよ。その中でどんどんふやしてきてもう大変だというんだったらわかりますよ、少しは。でも、八〇年代に高齢者がふえてきている中で公的支出をどんどん削っているじゃないですか。こ...全文を見る
○小池晃君 三百二十万人。
○小池晃君 今お話があったように、約三百万人の高齢者は医療保険料を払っていないわけです。  今検討されている抜本改革案では、すべての高齢者を保険料の徴収対象とする、介護保険と同じタイプです。介護保険で年金からの天引きというのが非常に怒りを呼んでいるわけですね。さらに、医療保険も...全文を見る
○小池晃君 高齢者が総体として豊かなんというのはとんでもない話です。塩川さんのように五億円も収入がある人は中にはいるでしょう。そういう人から応分の負担をとることは私は否定しません。しかし、圧倒的多数の、これは高齢者の平均所得というのはごく一人の高額所得者によって引き上げられている...全文を見る
○小池晃君 ほとんど答弁できないということだと思います。  私は、やはりこの悪循環を断ち切る、本当に政治がそういう姿勢に立つ必要があると。やはり、国の財政構造を変えて、社会保障中心の国づくりに大もとから切りかえる、このことが、社会保障の方が公共事業よりもより雇用創出効果も高いし...全文を見る
○小池晃君 私が言っているのは、出してきた封筒も、それから後援会名簿の返送先も歯科医師会だということなんです。政治連盟、政治団体だったら何でも許されるのかということで、ちょっと資料をごらんいただきたいんです。    〔資料配付〕
○小池晃君 これは福岡県の歯科医師会の機関誌です。「歯界時報」という雑誌の九七年十二月号の記事です。これは前回、参議院選挙に向けた日本歯科医師連盟の臨時評議員会の報道記事でありますけれども、驚くべきことに、これは一人六名分の獲得党員の党費を自民党に支払うための借入金、記事の中にあ...全文を見る
○小池晃君 政治団体、政治連盟は歯科医師会と別だというふうにもおっしゃるわけですが、本当にそうなのか。  資料の二枚目を見ていただきたい。これは、鹿児島県歯科医師会の総会で配付をされた預かり金の収支計算書であります。これを見ると、日本歯科医師会の会費と日本歯科医師政治連盟の会費...全文を見る
○小池晃君 一般論ではなく、歯科医師会の入退会と歯科医師政治連盟の入退会は同時でなければならないと。言ってみれば、歯科医師会に入ったら自動的に政治連盟に入るんだ。そうすれば、実態としては特定政党の特定候補の支援活動をやっている。これが嫌だという人は、政治連盟をやめたいと思ったら歯...全文を見る
○小池晃君 そこは訴訟になっていない。
○小池晃君 そこは歯科医師会側が認めているんですよ。自分たちが準備書面でそう言っているんですから。入退会同時なんだ、これが原則ですと言っているんですよ。そこは争いはないんです。  総理、私、申し上げたように、これは調査して報告をしていただきたいんですけれども、総理にお聞きしたい...全文を見る
○小池晃君 党員じゃないんです。政治連盟です。政治団体。
○小池晃君 総理、確認をしたいんですが、あなたは日本歯科医師政治連盟から九五年に百万円、それから神奈川県歯科医師連盟から九八年に百万円、九九年に二百万円の献金を受けておられる。これは事実でしょうか。
○小池晃君 今、るる説明してきたように、日本歯科医師会と歯科医師政治連盟というのは、これは鹿児島の例ではありますけれども、会費の口座番号が全く一緒だというような、本当にずさんなお金の扱い方をしているわけです。そして同時に、歯科医師会に入れば政治連盟の会員だと、嫌なら抜けなきゃいけ...全文を見る
○小池晃君 この問題はぜひ調べていただきたい。  それから、やはり公益法人と一体化したようなこういう集金、集票システム、私はこういうのはきっぱりやめるべきだというふうに思いますが、過去の事態について調査をするかどうかということと、こういう仕組みについてはきっぱりやめるかどうかと...全文を見る
○小池晃君 他の団体とはいっても、これは自民党と密接に関係があるんですから、こういうのはきっぱりやめるべきだと申し上げたい。
○小池晃君 介護保険制度の問題についてお聞きをしたいというふうに思います。  まず最初に、私が理事を務めております全日本民主医療機関連合会が大規模な全国調査を行いました。これは、調査対象は二万三千百二十三件、有効回答は二万二千二百二件であります。  介護保険でどれだけ費用負担...全文を見る
○小池晃君 そういういろいろと低所得者対策と称して、特別対策とかいろんなきめ細かい対策とおっしゃったけれども、そういうことをやった上でこの負担増なんですよ。  私、若干高いのかなとおっしゃったけれども、月平均一万円の負担増というのは、これは幾らサービス量の増大があったとしても、...全文を見る
○小池晃君 利用料負担。
○小池晃君 厚生省の調査は定点自治体の調査なんですよ。わずか百八自治体で、対象住民は千二百六十三人。そういう調査しかしていないで、この二万人を超える対象の調査で層がどうなのかとか、そういう調査の信頼性云々というようなことを私は言う資格がないというふうに思います。やはりこの実態に目...全文を見る
○小池晃君 介護サービスの利用が予想を下回っているという報道もされています。  東京の板橋区では、二〇〇〇年度当初予算で介護保険の給付に見込んでいたのが百五十億円。しかし、そのうち三十二億円は利用されずに浮いてしまう、保険料に換算すると六十五歳以上の保険料を五億円取り過ぎという...全文を見る
○小池晃君 今、いろいろと地方によってはあるんだとおっしゃいましたけれども、では厚生労働省として待機者の実態調査はやったんですか。
○小池晃君 実態調査は介護保険が始まってからやっていないわけですから、直ちにやるべきだというふうに思います。  さらに、医療費の問題、最後にお聞きしたいんですが、経済財政諮問会議で医療費の総枠制が検討されているという報道があります。日本の対GDP比の医療費というのは極めて低い、...全文を見る
○小池晃君 総枠制というのはどういう制度かというと、今までは、いろんな受診抑制はやりましたけれども出来高払いで、基本的に必要な医療が積み上がってそれで日本の医療費は決まってきたわけです。総枠制ということは、これは国が一年間の医療費はこれこれ幾らだと、それを決めてしまって国民に強制...全文を見る
○小池晃君 何を言っているんですか、私は予防活動は重視することは当然と思うんです。予防を重視して病院にかからないで済む元気なお年寄りが、塩川さんみたいに元気なお年寄りがどんどんふえるということは私は大切だと思いますよ。そのことは重要だと。ただ、窓口での負担増をしてそれで病院にかか...全文を見る
06月05日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第14号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  まず最初に、今回の法案の基本的な性格についてお聞きをしたいと思います。  九八年十月九日の年金審議会の「次期制度改正の個別検討項目についての考え方」、この中で「企業年金が安定的に機能し、高齢期の所得保障の一翼を担うに足る制度となるために...全文を見る
○小池晃君 私は、やはり基本法の制定が求められていたと。基本法であるならば、やはり米国のERISA法で定めているような受給権保護、受託者責任、情報開示、さらに支払い保証制度や年金のポータビリティー等も含めてきちっと整備をすべきであるにもかかわらず、本法案は、ちょっとこれから議論を...全文を見る
○小池晃君 地方厚生局三十名弱というのは、すべてが厚生年金基金の決算報告の審査に加わっておるんですか。
○小池晃君 これだけ膨大な企業年金、厚生年金基金の決算報告の審査に本省で十名、地方厚生局は兼務で三十名ということですから、これは恐らく帳簿上の帳じりを見るだけで、実際に積み立てられている資産の中身までチェックするなんというのはとてもできないと思うんですね。  アメリカでは、年金...全文を見る
○小池晃君 アメリカの制度との違いはよく承知をしておるわけでありまして、その問題をこれからちょっと議論したいと思うんですが、それにしてもけた違いに違うわけで、幾ら簡素化、合理化を図っても、抜本的にやっぱり体制を強化しなければ積み立て不足の解消のための必要な監視や指導なんというのは...全文を見る
○小池晃君 いろいろおっしゃいましたけれども、最後の問題、ちょっと議論をしたいんですが、税制上の問題でペナルティーを科すのは制度にそぐわないというふうにおっしゃる。しかし、言ってみれば、税制適格年金でも厚生年金基金でも税制上の優遇による誘導をこれまで行ってきたわけであります。そう...全文を見る
○小池晃君 私は、政策誘導で税制を使っているのであれば、こういう積立義務をきちっと課す目的で税制を使うアメリカのやり方には一定の合理性があるというふうに考えるわけであります。  それからもう一つ、今おっしゃったように、余り厳しくすると確定給付に入ってこないんだというのは、これは...全文を見る
○小池晃君 適格年金に比べれば積立義務の点で前進しているというのは、それは確かだと思いますけれども、私は、制度全体に受給権保護といいながら、やはりグローバルスタンダードと一方で言っているわけですから、それに照らしてみれば余りにも受給権保護の点でもいろんな意味で抜け穴が大きい、非常...全文を見る
○小池晃君 さらに、積み立て不足の解消の手段として、拠出や運用成績の向上による年金資産の増加、あるいは給付の引き下げによる年金債務の抑制ということにいかざるを得ないと思うんですが、この加入者の給付を引き下げられる場合というのは一体どういう場合なのか、それから受給者の給付を引き下げ...全文を見る
○小池晃君 今の御説明でもあったように、経営の困難などを理由にして給付が切り下げられると。二〇〇〇年には百七十七もの基金で給付の切り下げをやっています。労使の合意があれば加入者の給付の引き下げはできると。既裁定年金についても、受給者の三分の二が同意すれば引き下げられると。  こ...全文を見る
○小池晃君 私は、任意の制度だから仕方ないんだということにはならないんじゃないかと。これは、終身の年金として既に退職給付を受給している、そういった人の給付水準を給付が始まってから引き下げることができるなんというのは、これはどう考えてもおかしいなと。これではやはり契約違反だというこ...全文を見る
○小池晃君 私どもは、いわゆるグローバルスタンダードというのは弱者の切り捨てになるということで肯定しているものではありませんけれども、でも、こういう労働者の保護になるようなところはグローバルスタンダードといいながら取り入れないというのは、私は御都合主義だと言われても仕方ないんじゃ...全文を見る
○小池晃君 すべて労使合意で、規定はないわけですね。本人拠出分について法律上その定めすらないというのは、私はこれは法の欠陥だと思います。そのことを指摘しておきたいというふうに思います。  それからさらに、支払い保証制度の問題なんですけれども、現行の厚生年金基金の問題でちょっと見...全文を見る
○小池晃君 いや、当然積み立てておかなきゃいけないってそういう原則論だけで言うけれども、例えば九四年に日本紡績業厚生年金基金が解散した、このとき代行部分の積み立て不足があったわけですね、十三億円。それを中小企業の方たちが拠出して何とか補ってという経過があったわけです。実例はあるん...全文を見る
○小池晃君 代行のところは制度上そういったことを想定していないと。しかも、代行部分の上乗せ部分、加算部分についても、代行部分の三割までしか保証しないわけであります。  実態を見ると、基金の上乗せ給付の水準というのはもうはるかに超えているわけですね。例えば四割未満の上乗せというの...全文を見る
○小池晃君 支払い保証制度があるという厚生年金基金でもこの程度だ、任意の制度だからしようがないんだと。しかも、この法案で出ている新企業年金にはこの支払い保証制度がないわけであります。この点でも欠陥法案だということを申し上げたいと思います。やはりこの点でも、アメリカは企業の従業員の...全文を見る
○小池晃君 しかし、現実に積み立て不足が生じているわけであります。制度上これを補てんするものがない、制度がないと。やはりここは制度の欠陥だということを指摘しておきたいというふうに思うんですね。  さらにお聞きしたいのは、厚生年金基金を厚生省が天下り先として利用してきた面もあるん...全文を見る
○小池晃君 この厚生年金基金関連だけで七百人を超える職員が天下りをしている。大臣、こういう実態をお聞きになってどう思われますか。やはり厚生行政の一部門ですね、厚生年金基金という、そこにこれだけ多数の天下りが行われているということは私は異常ではないかというふうに思うんですが、大臣、...全文を見る
○小池晃君 最後に、年金の空洞化の問題についてお伺いをしたいんですけれども、実態調査が報告されました。加入者百万人ふえているのに、納付者が五十万人減っている。完納者は百万人も減っていると。完納者は九百二十四万人ということですね。第一号の未加入者が九十九万人おりますので、本来第一号...全文を見る
○小池晃君 もう時間ですので質問はしませんけれども、今の認識は私は一致しません。  公的年金に対する認識の問題だとおっしゃるけれども、実態を見れば、三十歳以上は全部国民年金を当てにしていない理由として、保険料が高く経済的に支払うのが困難だというのがもう六割、七割超えているわけで...全文を見る
06月07日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第15号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、確定給付企業年金法案に対して、反対の討論を行います。  日銀の世論調査によると、老後の生活に不安を持っているのは若い世代ほど多く、三十代では八二・四%が年金だけではゆとりがないと答えています。若い世代は年金支給額の切り下げや支給開始年齢の...全文を見る
06月21日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第18号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  まず最初に、そもそもの問題なんですけれども、この確定拠出年金を導入する目的について簡単に御説明を願いたいと思います。
○小池晃君 確定拠出年金を導入する目的ということで、中小零細企業への普及ということとポータビリティーと、大きくこの二つを今言われたわけですけれども、それぞれ本当にメリットというふうに言えるのかということをちょっと一つずつ議論をしていきたいというふうに思うんです。  まず、ポータ...全文を見る
○小池晃君 転職先に確定拠出年金があればそのまま移動していくことはできるわけですけれども、なければ個人型に加入するか運用するだけと。ぎりぎりの生活をしている労働者にとって、個人型年金の拠出金を出すというのは大変重い負担になると思うんですが、しかもこれは六十歳になるまで引きおろせな...全文を見る
○小池晃君 いや、貯蓄をするというのは将来の不安があるからですよ。やはりそれは当然でしょう、老後の不安で。介護保険の負担もふえている、公的年金は削られる、医療費の負担もふえている。それに対して個人が備えるというのはこれは当然、そういうふうに皆さんは大変深刻な状況に置かれているわけ...全文を見る
○小池晃君 私、これは自己責任を運用面も含めて押しつけながら、引き出しができないという一点で貯蓄と線を引くと。こういうのは本当に、結局、そもそも確定拠出という制度そのものがやはり年金制度になじまないからこんな無理なことになるんだろうというふうに私は思うんです。  ポータビリティ...全文を見る
○小池晃君 私は、ポータビリティーにすぐれていると言うけれども、この恩恵にあずかれる人というのは、極めて特殊な能力を持っていて、ベンチャー企業をどんどん渡り歩いていけるようなそういう労働者にとっては確かにメリットはあるかもしれない。でも、やはりポータビリティーという点でも非常にい...全文を見る
○小池晃君 今の説明は、要するに制度そのものが中小企業にとって導入しやすいということであって、制度の中に中小企業に対して導入を優遇するようなシステムが組み込まれているんですかということを聞いているんです。
○小池晃君 中小企業そのものに導入することを進めるような制度的な仕組みが組み込まれておるわけではないわけであります。制度そのものが中小企業向きなんだというふうにおっしゃるけれども、それはなぜかといえば、中小企業の経営が不安定で、やはり確定給付年金を単独で維持していくことが大変困難...全文を見る
○小池晃君 ポータビリティー、ポータビリティーとおっしゃるのは、先ほど議論したんですけれども、例えば全国中小企業団体中央会の九九年十月のアンケートではこう言っているんですね。  今のところ、確定拠出年金制度を導入する考えはない、そう答えている中小企業は五七・四%であります。半分...全文を見る
○小池晃君 年金の長期運用というのは大変難しいわけですよ。おととい、局長もはっきり言っていたじゃないですか、おとといの審議で。年金福祉事業団の私は資金運用部長をしていたんだ、そのとき半分以下しか当たらなかったと局長がおっしゃったんですよ。将来を予想するのはいかに難しいか痛感してい...全文を見る
○小池晃君 おとといの議論で局長がおっしゃったのは、当面のことは予想は難しいけれども、長期は予想できないなんておっしゃっていないですよ。半分以下しか当たらなかった、将来を予想するのはいかに難しいか痛感していると言ったんですよ。正直に、長期に、年金なんというのは最も長期の運用なわけ...全文を見る
○小池晃君 これは、競争の中で手数料が下がっていくんだというふうに、引き下げが進んでいくだろうというふうにおっしゃるんだけれども、そういうものだろうかと。  新聞で、三井住友銀行の執行役員の中野健二郎さんという方がこう言っているんです。コスト割れの手数料でサービスを提供し続ける...全文を見る
○小池晃君 元本割れした分の補てんは、あるいは一定の利回り保証というのはできないけれども、管理運用コストを一部もしくは全部事業主側が負担することはできると。  すかいらーくの執行役員の大場典彦さんという方はこう言っています。制度変更で従業員の不利益にならないようにするというのが...全文を見る
○小池晃君 年金の運用問題、先ほどいろいろ議論しました。  さらにお聞きをしたいんですけれども、旧年金福祉事業団、現在、年金資金運用基金になったわけですけれども、ここが自主運用を行っているわけですけれども、ことし二月末での運用の赤字額、これは幾らになっているんでしょうか。
○小池晃君 これは、自主運用で大変な赤字を出しているわけであります。これは、年金の法案の審議をこの委員会でもやったときのことを思い出すんですけれども、あのときは、赤字だと言ったら、いや、今黒字になっているんだということを盛んに厚生省はおっしゃったんですね。ところが、一年たってみる...全文を見る
○小池晃君 私が言っているのは、そもそも株をやるかどうかは個人の選択ですから、それは別にいい悪いはないわけですよ。年金制度としてこういう日々相場を気にしながら、動向を見きわめながらということが個人に問われるような制度が年金制度としてふさわしいのかどうかということについての大臣の見...全文を見る
○小池晃君 選択肢なんだ、選べるんだというふうにおっしゃるんですけれども、果たしてそうなんだろうか。  アメリカでは、確定拠出年金はどういうふうに位置づけられているかというと、既に確定給付型の年金を持っている大企業では、それにかわるものというんじゃなくて、補足する付加的なものと...全文を見る
○小池晃君 実態は違うと先ほどから言っているんですよ。ないところに乗せているんじゃなくて、実際にある確定給付をやめて確定拠出にというのが大企業は大体そういう流れなんです。中小企業を見るとどうかというと、メリットがほとんどないから、先ほど言ったように、五七%の企業は当面考えていない...全文を見る
○小池晃君 大事なところは労使で決めていくということであれば、政府は一体何のためにあるのかということになるわけであります。  確定拠出年金のそもそもの本当の一番のねらいは何だろうか。  出てくる経過を見ると、まず九八年二月に、自民党の臨時経済対策協議会の緊急国民経済対策、ここ...全文を見る
○小池晃君 アメリカからはこういう意見も出ています。アメリカの四〇一k協会のウレイさんという会長です。  アメリカ人は貯蓄をしないため、四〇一kが導入された。日本には千三百兆円も個人資産がある。今さらなぜ四〇一kを導入して、さらに個人金融資産をふやす必要があるのか。しかも、日本...全文を見る
○小池晃君 私は、このねらい、そもそも老後の生活保障のためというより、やはり金融機関のビジネスチャンスを広げるためというねらいが極めて強いということははっきりしているだろうというふうに思います。  最後に、年金税制の問題についてお聞きをしたいんですけれども、経済財政諮問会議の問...全文を見る
○小池晃君 厚生労働省は、旧厚生省ですね、八六年に年金税制に関する研究会、公的年金税制のあり方について提言をされています。  その中では、標準的な年金額の給付にも課税が及ぶことは本来想定されていないと考えるべきである、標準的な老齢年金の水準は老後の生活維持の基盤を支えるものとし...全文を見る
○小池晃君 厚生省の正式な見解ではないにしても、やはりこの研究会が出した基本的な方向というのは、厚生行政のその後に一つの指針となっているというふうに考えますし、その点については今も変わっていないということははっきりしているんじゃないですか。どうなんですか。
○小池晃君 研究会という性格だからというふうにおっしゃるけれども、じゃ中身はどうなんですか。標準的な年金というのは老後の生活を支えるものだと、ここに今後課税が及ぶことは適切ではないという考え方そのものについては、厚生労働省としてはどのようにお考えになるんですか。
○小池晃君 じゃ、ちょっと別の聞き方をしますけれども、標準的な年金額というのはどういう基準で決められているのか、それから現在の額はどうなっているのか、お示し願いたいと思います。
○小池晃君 この標準的年金額の給付には、この場合はこれだけであれば課税されていないわけであります。基本的な考え方として、先ほども冒頭でもおっしゃっていましたけれども、年金のその額というのは、新規裁定の時点で現役世代の手取りの六割という考え方は、これは厚生労働省としての正式な見解で...全文を見る
○小池晃君 現役世代の手取りの六割ということが基本的な考え方だと。この標準的な年金からも課税をするということになれば、現役世代の手取りの六割という所得は保障されなくなる、年金額の引き下げになるわけですから。こんなことを行うつもりなんですか、こんなことも検討の対象になっているんです...全文を見る
○小池晃君 別の収入ということで逃げるんですけれども、大臣にちょっとお聞きしたいんですけれども、今経済財政諮問会議が出されている年金の給付における課税の見直しということで、標準的な年金から税金を取るなんということになれば、これは現役世代の手取りの六割というのが保障されなくなる。年...全文を見る
○小池晃君 要するに、標準的な年金額から課税するようなことは考えていないということですね。
○小池晃君 終わりにしたいと思いますけれども、公的年金は老後の生活保障の基盤であります。今までいろいろと議論してきた確定拠出、確定給付、その土台になる非常に大切なものであります。私、給付カットになるような課税というのは行うべきではない。  そもそも標準的な年金額というのは夫婦で...全文を見る
06月26日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第19号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  農林年金一元化法案についてですが、この法案については今までの経過からやむを得ない措置だというふうに考えております。ただし、幾つか問題点を感じておりますので、その問題をまず最初にただしたいというふうに思います。    〔委員長退席、理事亀...全文を見る
○小池晃君 上乗せ保険料千六百億円を乗せたと。この千六百億円の、じゃ数字の根拠は何なんでしょう。
○小池晃君 そもそも二〇〇一年度末以降は厚生年金の被保険者数に連動した加入者数を想定して組んでいるわけでありまして、厚生年金の被保険者数と比較しての変動リスクであればわかるんですけれども、そうでない、二・七%という数字は私は根拠が非常に薄弱だというふうに思うんですね。  公的年...全文を見る
○小池晃君 その真剣な議論の中でこういう発言をされているわけですよ。これが私は本音だと思うんですね。  上乗せ保険料で、二〇〇四年九月までが二・一四%、それから二〇〇八年九月まで一%徴収すると。これは、農林年金の現行保険料率は一九・四九%でありますけれども、厚生年金の保険料率一...全文を見る
○小池晃君 いや、私の質問に答えていらっしゃらないと思うんですけれども、私はやはり今後の変動のリスクというのは、これは本来事業主が負うべきものであるというふうに思います。統合後に入る職員は、言ってみれば厚生年金よりも高い保険料を支払いながら、実際の給付は厚生年金と同じということに...全文を見る
○小池晃君 聞いたことに答えて。企業年金について。
○小池晃君 労使間協議でということ以上の話はないわけですけれども、経過から見てもこれは特別な事情、経過だったわけでありますし、そういう意味ではやはり何らかの行政としての十分な配慮というものが私はあってしかるべきだというふうに思いますので、その点についての配慮をすべきだということを...全文を見る
○小池晃君 経過が長いというふうにおっしゃるんだけれども、専門家の研究でも二年以上の臨床経過を呈する症例というのは二四%あるんですね。  そもそも診断基準に合致して診断ほぼ確実例というふうに厚生労働省自身が認定したからこそ特定疾患としての扱いにして、医療費の自己負担の軽減も行っ...全文を見る
○小池晃君 私、大臣に今のを聞いていてお伺いしたいんです。解剖しなけりゃ確定しないんだ、そういうことが遺族にとって一体どういう影響を与えるか。  それから、この谷さんの場合、準備書面に書いてある、経過が長いから他の病気かもしれないというのが御遺族の気持ちを大変踏みにじっているん...全文を見る
○小池晃君 私は、医学の話をしているんじゃなくて、行政の姿勢の問題を言っているんです。裁判の中でいろいろやりとりする、それはあるでしょう。しかし、こういう形で長く経過があったからヤコブ病じゃないかもしれないというような言い方が、御遺族の心情を考えたときに、やりとりの中であってさえ...全文を見る
○小池晃君 これは重大な情報ですよ、こういう売り方をしていたんだということは。こういう事実を厚生省はつかんでいたにもかかわらず、なぜ今回この情報公開で開示されるまで隠し通してきたんですか。
○小池晃君 この間ずっとこのヤコブ病の問題をこの国会でも、衆議院では集中審議もやって議論をされてきたわけですけれども、大変重大なこういう情報が今まで、請求がされるまで厚生労働省は持ったまま隠していた。私は、この姿勢、大変責任重大だと思います。  さらにお聞きしたいんですけれども...全文を見る
○小池晃君 こうした経過も今初めてだと思うんですが、答弁されたのは。  この六月五日の時点で、もっと早い時点で、六月五日に、今回開示された資料の中にあるんですけれども、凍結乾燥ヒト硬膜についてのヒアリングというのをやっているんですね。そこで日本ビー・エス・エス社は何と言っている...全文を見る
○小池晃君 要するに、八七年の時点で大変問題になっていた汚染された硬膜が九六年の時点でかなり日本の医療機関に残っているという事実をこの時点でもうはっきり厚生省も把握していたと。  九月九日には、きょうの資料2、四枚目に入れてありますけれども、厚生省の担当者名で日本ビー・エス・エ...全文を見る
○小池晃君 九六年、ビー・エス・エスの方はもう国内には存在しないという報告をしていたわけですけれども、その時点で存在をしていたと。そういう意味ではこの報告は極めて不十分な報告であったということは、これは事実としてお認めになりますね。
○小池晃君 こうした在庫が確認された未処理の硬膜はその後直ちに処理されたと。今、十五のところから報告されて処理されたというような報告なんですが、本当に直ちにこれはすべて処理されていますか。間違いないですか。
○小池晃君 これは、私の調査では、在庫は直ちに処理されなかった可能性もあるのではないかというふうに思っております。  いずれにせよ、きょう、いろいろと御紹介しました。今まで明らかでなかった新事実が次々と出ているわけであります。九六年の時点まで旧処理のライオデュラが回収されずに使...全文を見る
○小池晃君 情報公開法で出したからいいんだというのは開き直りですよ。それは請求されて出したんでしょう。もう法律で決まっているから仕方なく出したわけで、これはこの間、国会で何度も議論になってきた。衆議院では予備的調査も行われた。そのときに本来出すべきだったんですよ、こういうことをつ...全文を見る
○小池晃君 全体として、きょうの議論の中で新たな事実が明らかになったと思います。  先ほども言ったように、厚生省はこの問題について、ライオデュラの承認時、それから八七年のアメリカの第一症例の報告がされたとき、さらに第二症例が報告されたとき、それから国内で新潟大学の症例が明らかに...全文を見る
06月28日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第20号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  最近の雇用情勢のもとで、個々の労働者と企業との紛争は増加しております。個別労使紛争の処理のための制度は緊急に必要であり、本法案の内容は十分とは言えないまでも、公的機関の関与で一定の救済効果が期待できるものと考えております。  私は、実施...全文を見る
○小池晃君 これは、制度の中身、法律をつくっても、それにふさわしい体制ができるかどうかというのは決定的に重要だと思うんです。私、これは全県に配置する方向でぜひ努力すべきだと思うんですが、いかがですか。
○小池晃君 ぜひこれは広げる、実効ある措置にするためにも体制強化していくことを主張したいというふうに思います。  実際の例に即してちょっとお聞きしたいんですが、例えば今、東京の京王電鉄というところでこういうことが起こっています。バス部門の労働者千二百六十名、これ全員を本人同意な...全文を見る
○小池晃君 こういうケースでも個々の労働者がこのスキームに持ち込むことは可能だということですね。  結局、解決の方向として今示されたのは、判例法理を示してということになって、そうすると、それに両者が合意しなければ結局裁判ということになっていくわけですね。私、こういう処理システム...全文を見る
○小池晃君 私、そういう法律が今こそ本当に求められていると思うんです。  きのう、住友ミセスの裁判の判決が出ました。これも既婚女性に対して一律に低く査定をした。ミセスでどこが悪いねんということで裁判を起こして、昇格差別を認めて、差別賃金の支払いを認めたわけです。これの経過を見る...全文を見る
○小池晃君 さらに、法案では個別紛争を地労委でも扱うことができると。中労委、地労委は公労使の三者構成であります。それはなぜかというと、各個別事案に対して、当然労使双方の主張の違いから紛争が起こるわけですから、できる限り公正公平な審議でその是非を判断すると。  その労働者委員の選...全文を見る
○小池晃君 そこでお聞きしたいんですが、現在の労働者委員のいわゆる系統別の構成について説明していただきたい。
○小池晃君 これまで二十一期から二十六期までの数はどうなんでしょうか、系統別の数について。
○小池晃君 第八十八回ILO総会の覚書ですが、ここではILO代表、代表顧問の選任について、その基準を何と言っているでしょうか。
○小池晃君 いや、そこもあるんでしょうが、こう言っていますよね。「労働者階級を代表する労働者団体が数多く存在する特殊な国では、政府は、労働者の代表及び顧問を指名する際にこれらの団体のすべてを考慮に入れなければならない。この方法を取ることによってのみ、政府はその特殊な状態を考慮した...全文を見る
○小池晃君 その問題は後で議論したいと思います。  この基準に沿って、この基準の考え方で任命していくものだという、基本的な考え方はそうだと思うんです。  ことし四月に中労委の労働者委員二名が追加任命されていますけれども、この追加というのは特定独立行政法人の発足に伴う追加という...全文を見る
○小池晃君 どういう仕事をやることがよろしいかということを言っているんじゃなくて、この二名の追加というのは独立行政法人の発足に伴うものだということは確認できると思うんです。  この二名が追加されて、その任命がことし四月に行われて十五名になりました。ところで、特定独立行政法人化し...全文を見る
○小池晃君 さらに、二〇〇四年には国立病院の職員の労組である全医労が加わると。この組合員数は三万二千百名、これも全労連系ということであります。  今までも労働者委員の選任に当たっては、連合系以外にも立候補者はあったはずなんですね。純中立とかマスコミ文化情報労組会議も加わった労働...全文を見る
○小池晃君 基本的な考え方を立法当時から見ると、労働組合法に基づいて労働委員会制度をつくられたときに、芦田均国務大臣がこう言っているんですね。大体、組合加入の員数などを参考にして、その組合員の大小によって代表権を案分していくというようなことをするほかに仕方がない。この趣旨に沿って...全文を見る
○小池晃君 私、ここにおいても公正な任命ができるようにすべきことを主張して、次の問題に移りたいというふうに思います。  九八年の夏に大阪の関西医大の附属病院で研修医になりたての二十六歳の青年、森大仁さんが過労死をされています。北大阪労働基準監督署は、ことしの四月二十七日にこの大...全文を見る
○小池晃君 この森さん、三月に大学を卒業して、国家試験に合格をして、五月から見学生になった。無給です、この期間は一カ月間。一日十五時間、週七日間、こういう契約になっている。六月からは研修医になった。  資料をお配りしておりますけれども、資料の一枚目に六月からの労働時間、これは御...全文を見る
○小池晃君 資料の二枚目を見ていただきたいんです。賃金はこれだけ働いて一カ月わずか六万円であります。六月は加えて時間外割り増し賃金七千五百円、こういう賃金なんですね。  三枚目に時間外賃金の算定根拠が出ておりますが、これだけ法定時間外労働をしながら、割り増し賃金はゼロです。 ...全文を見る
○小池晃君 月六万円という水準は、週四十時間労働だとしても最低賃金にはるかに及ばないわけです。実際には百時間近い労働をやっていると。明らかに最低賃金法違反であります。これは関西医大だけじゃないと思うんですね。もう全国の研修医というのはこういう状況に置かれている。特に私立医大の研修...全文を見る
○小池晃君 全日本医学生自治会連合、医学連が行ったアンケートによりますと、全国三十二大学、研修医四百人、指導医六百八十六人が回答しておりますが、忙し過ぎて休養がとれないということを国立大学で三四%、私立医大で五五%の研修医が訴えている。改善すべき点としては、激務の緩和と休養保障、...全文を見る
○小池晃君 本当に日本の医療の将来を支える人をどう育てるかという話であります。七百億から一千億あれば二年間の研修の研修医の分の賃金を保障できるという話もあります。やはりこれは思い切って必修化に当たって措置をとっていくべきだと。  まず、改善するための取り組みの第一歩として、私、...全文を見る
○小池晃君 労働行政という視点から基準局にお伺いしたいんですけれども、全国的に研修医の過酷な労働実態について点検をする、法違反については改善指導するということを私はすべきではないかと思うんですが、いかがでしょうか。
○小池晃君 研修医が労働者かどうかという問題がありましたけれども、どういう実態がある場合に労働者というふうになるんでしょうか。
○小池晃君 最終的には個別具体的ということでありますけれども、今の基準で言えばもうほとんどの研修医というのは私は労働者だと。  大体、大学病院で教授がみんないなくなっても全然支障ないと思いますけれども、研修医が全員いなくなったら直ちにその病院は機能を停止すると思います。それだけ...全文を見る
○小池晃君 私立医大の大学病院については厚生省管轄ですから、もう大いにやっていただきたいと思う。  最後に、残る時間で、六月二十六日に閣議決定されたいわゆる骨太方針、「今後の経済財政運営及び経済社会の構造改革に関する基本方針」の問題、ちょっと幾つかお伺いしたい。  この中で、...全文を見る
○小池晃君 さらにプライバシーの問題もあるわけですから、社会保障番号制度を言われていますけれども、問題が多過ぎるんではないかというふうに思います。  それから、株式会社方式による経営の見直しということもうたわれておりますけれども、そもそも人の命を預かる医療に営利性というのはなじ...全文を見る
○小池晃君 最後に大臣にお伺いしたいんですけれども、老人医療費の伸びの抑制という問題であります。  今度の骨太方針では、「伸びを抑制するための新たな枠組みを構築する。」というふうに言われている。この中身は一体どういうものなのか。一部、当初、総枠制ということも言われて、私も予算委...全文を見る
○小池晃君 枠組みの問題についてですけれども、要するに、そういう高齢者の増加分は見るんだと。上限をあらかじめ設定してそれを超えたら保険で見ないというようなそういう考え方は、私は医療の特性を無視した暴論だと思いますし、あるいは今一部で出ております老人の診療報酬の一点単価を下げるとい...全文を見る
10月25日第153回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  本日は、テロ特措法とともに提出されている自衛隊法の改正についてお聞きしたいと思います。  今回、現行憲法九条、前文のもとで初めて防衛に関する秘密保護規定、これが設けられると。漏えいした場合には五年以下の懲役という厳罰に処すということであ...全文を見る
○小池晃君 この事件は、防衛庁職員による機密漏えい事件であります。民間人が起こした事件じゃないんです。それなのに今回の法案では、秘密漏えい罪の正犯の対象者は、「防衛庁との契約に基づき防衛秘密に係る物件の製造若しくは役務の提供を業とする者」ということで、民間企業の従業員にまで広げて...全文を見る
○小池晃君 おかしいと思うんですね。きっかけは防衛庁職員が起こした事件なのに、対象を防衛庁職員以外にまで広げたということ、大変不思議に思うわけであります。  この規定、先ほどの規定がありましたけれども、これに該当する民間企業の数というのは一体どれくらいの数になるんでしょうか。
○小池晃君 既に秘密となる契約を持っている企業だけで六十一社あると。それから、調達契約がある八百三十四社ということでありますが、この八百三十四の中にもさらに防衛秘密の契約の対象となる企業が出てくる可能性が私はあると思うんですが、いかがですか。長官いかがですか。
○小池晃君 そう大きなものになるとは限らないとはいっても、六十一社というのが既にあると。しかも、その八百三十四という対象にまで広がっていく可能性があるわけであります。こうした企業の家族なども含めた関係者も含めれば、この処罰対象に加わってくる人数というのは相当の数になることが私は予...全文を見る
○小池晃君 ないわけであります。ですから、これまで漏えいしてきたというのは、いわば身内の不祥事なんですね。みんな防衛庁の職員が漏えいしてきたと。  昨年十月の二十七日に、防衛庁の秘密保全等対策委員会報告書、「秘密保全体制の見直し・強化について」と、これ出ております。これも読んで...全文を見る
○小池晃君 基本的にすべて長官に聞くと事前に通告しておりますので、必要があれば私求めますけれども、基本的に長官にお答えいただきたいと思います。  今お話あったように、民間人の問題に触れていない、十月二十七日の報告書にも触れていないわけです。  さらに、防衛庁の秘密漏えい事件調...全文を見る
○小池晃君 非常に説得力ないと思います。きっかけとなった事件もそうでないし、民間人による漏えい事件も起こっていないのに、民間人までいきなり広げる。これは、民間人を処罰対象とする法案を出してきた背景には一体何があるのか。  昨年十月にいわゆるアーミテージ・レポートが出ております。...全文を見る
○小池晃君 やはりこの一つの背景としてあるということだと私は思うんです。  さらにお聞きしたいんですけれども、これは参考人で結構ですけれども、現行法のもとで防衛に関する情報の保護というのは今どのように行われているのか、ちょっと御説明願いたいと思います。
○小池晃君 その法律の仕組みをちょっと説明していただきたいんですけれども、そこのところをちょっとお願いします。
○小池晃君 国家公務員法をベースにして、自衛隊法で知り得た情報に対する機密規定があると。その上で訓令というのがあると思うんですが、その関係はどうなっているんでしょうか。
○小池晃君 いや、いいです。  そういう現行法のもとでの制度がある。今回の防衛秘密規定の新設と、今までの現行法のもとでの防衛秘密の扱い方というのは基本的にどこが違うということになるんでしょうか。
○小池晃君 本法案で言う、大臣にお伺いしたいんですけれども、今度出されている法案で言う防衛秘密というのは一体どういうものなのか、何か。一体どういうものが防衛秘密になるのか、御説明願いたいと思います。
○小池晃君 限定していると言いますけれども、この十項目では余りに網羅的で、何が限定されるのかはわからないですね。これは長官の専権事項で指定をするということであれば、やはりどういう基準で指定されるのかというのは極めて重要だと。この防衛上特に秘匿することが必要なものというのは一体どう...全文を見る
○小池晃君 直接侵略、間接侵略と言われましたけれども、この十項目には警備が入っていません。それは一体なぜなんでしょうか。
○小池晃君 いずれにしても、先ほどの説明でもどういう基準で指定されるのかというのは極めて不明確だと思うんですね。  指定された後の問題なんですが、これは標記か通知がされるということになっておりますけれども、これは標記とか通知というのはどのように行われるのか、これはだれに対して標...全文を見る
○小池晃君 どの事項に標記なり通知なりがなされたかということは、これは公開されるんですか、されないんですか。あるいは、何件、件数はどのくらいになったのかというのは公表されるんですか、されないんですか。イエスかノーかでお答え願いたいと思います。
○小池晃君 結局、何が防衛秘密とされたかは国民にはわからないわけですね。さらに、まともな基準もない。  これ一体幾つぐらいの数になるのかということで確認をさせていただきたいんですけれども、先ほど御説明ありました。現行でも防衛庁の訓令で秘密事項の指定がされている。現在、防衛庁の訓...全文を見る
○小池晃君 膨大な数なんですよ。私、こうしたものが今後防衛秘密になっていくとすれば、大変な数の情報が秘密というふうにされる。これが全部そのまま今回の法の中では防衛秘密というふうになっていくのか。この三つの区分というのはそのまま移行していくんですか。どれぐらいの数になっていくと考え...全文を見る
○小池晃君 機密と極秘、この部分というのは、これは防衛秘密というふうになっていく可能性が高いと、長官、そういうことでよろしいんですか。あなたが決めるんですよ、だって。
○小池晃君 全く今の答弁じゃ納得できませんよ。やみの中ですよ。  今、十三万件ある、これだけの数の機密があると。それがどういうふうに扱われていくのか、その三つの区分はどうなっていくのかすらお答えになりませんでした。機密と極秘だけ合わせても一万件を超えるということになりますから、...全文を見る
○小池晃君 逆に、その利益がないと考えれば指定の解除をしないということもあり得るわけですね、大いに。  要件を満たす、満たさないというのは、最初に指定をするのは防衛庁長官の専権事項だと。では、その要件を満たさないというふうに判断する判断権者はだれなんですか。
○小池晃君 これはひどいと思いますよ。だって司法というのは事後審査なんですから、個別の事件、事案に対する判断にすぎないわけですよ。防衛庁長官による秘密指定の全体としての妥当性をチェックするということではないわけですよね。しかも、何が防衛秘密に指定されたかすら明らかになっていないわ...全文を見る
○小池晃君 全く答弁になっていないですよ。我々を信用しろということだけじゃないですか、今のは。  だって今までだって、那覇市の情報公開請求事件だって、司法による判断だって十三年もかかっているんですよ。もう公開する建築情報すら情報公開しちゃいかぬと。そんなことをやってきた防衛庁に...全文を見る
○小池晃君 私は、今までの自衛隊法に基づく処分と比較をして言っているんです。  今までどうだったかというと、企業がせいぜい契約を断られるだけだったんです。それが、過失であっても一年以下の禁錮と、いきなり五年以下の懲役と。大変な重罰化だと思うんです。  しかも、これ確認したいん...全文を見る
○小池晃君 大変な法律なんですね、これ。  具体的にじゃどういうケースが処罰対象となるのかお聞きをしたいと思うんですけれども、例えば、防衛産業の従業員がおうちに帰った、奥さんと話をしていたと。そのときに、防衛秘密に指定されている自分の業務内容を妻に話してしまった。こういう場合と...全文を見る
○小池晃君 個別具体的にと言うけれども、こういうケースの場合、これは当たらないということじゃないですね。可能性はありますね。それははっきりしていますよね。
○小池晃君 だから、一概に申し上げられないといっても当たらないとはおっしゃらないわけで、こういう可能性あるわけですよ、こういうケースでもね。  あるいは、これは過失の場合もあるわけですから、例えば、防衛産業の企業の労働者が防衛秘密に関するメモをうっかり落としてしまったと、そうい...全文を見る
○小池晃君 注意義務違反だったらもう問われちゃうんですよ。大変ですよ、これ。  あるいは、こういうことについて言われていますけれども、マスコミの問題についてちょっと触れたいと思うんですけれども、マスコミが防衛秘密の取材をしたときに、これは教唆扇動に当たるのではないかと。このこと...全文を見る
○小池晃君 この最高裁判例は確かにいい例だと思うんですね。というのは、報道機関の取材活動そのものは国家公務員法の唆し罪の構成要件に当たる、このことは争いがないんだということは判例でも明確なんですよ。その上で、正当な取材であるかということについては違法性が阻却されたということですね...全文を見る
○小池晃君 今と変わらないなんというのはでたらめですよ。量刑が全然違うんです。防衛秘密ということを指定しているわけですよ。これは非常な大変なやっぱり抑止効果を生みますよ。防衛にかかわる問題の取材、報道をやったら、これはもう地雷原みたいになるわけですから。何か触れたらこれは秘密漏え...全文を見る
○小池晃君 いや、答えていないんです。私が聞いたのは、それは全般のことは別にいいんです。量刑はもう大いに変わるんです。今のは説得力がない。  その上で、そういうふうに今までと変わらない変わらない、報道の自由を侵さないというんだったら、法文に明確にすべきでしょうと。されていない以...全文を見る
○小池晃君 それはさっきしゃべったからいいです。
○小池晃君 これ全然答えてないです。それは結果論として言っているだけであって、犯罪の構成要件として取材活動というのは教唆に当たるだろうと。そのこと自体、そこまではだってもう判例で認めているんですから、これは認めてくださいよ。それがその後で正当なものでなければ違法性が阻却されたとい...全文を見る
○小池晃君 じゃ、逮捕、起訴されることはないとしても、捜査機関が取材活動を監視することになるということは当然ありますよね。それは、そういう監視活動をしなければそういうところに至らないわけですから。少なくともそれはあるでしょう。これはイエスかノーかで答えてください。  その判断を...全文を見る
○小池晃君 だめですよ、長官に言っているんです。
○小池晃君 その判断を捜査機関がするためには、捜査機関が取材活動を……
○小池晃君 それはもう聞いているからいいですよ、だから。同じことを繰り返すのは時間のむだだよ。だめだよ、こんなの。
○小池晃君 委員長、私が聞いていることに一切答えていない。時間のむだですよ、こんなのは。だめだ、こんなの。
○小池晃君 だめだ、こんなの。私が長官に聞いているんですよ。私が聞いているのは、捜査機関がその判断をするためには取材活動を監視する、当然でしょう、今の話でいけば。そうしなければ逮捕、起訴の判断に至らないのであれば監視することは間違いないじゃないですか。それは認めるでしょう。
○小池晃君 要するに、捜査機関が取材活動を監視することに当然なるんですよ、これは。教唆が構成要件になっちゃうんですよ。これは本当にマスコミにとってみれば重大なやっぱり取材活動の萎縮につながる可能性。  私、大臣ね、こんなことをやれば、防衛秘密にかかわる問題について取材をすれば訴...全文を見る
○小池晃君 だから、それはさっきの話に戻るんですよ。量刑が全然違うわけですよ、全く。  さらに、防衛秘密ということで明確に指定されると。そもそも全然変わらないのだったら、何でそういうことをやる必要があるのかという議論になるじゃないですか。  これね、もう一度答えていただきたい...全文を見る
○小池晃君 最初にも言いましたように、取材活動そのものが教唆の構成要件になるかどうかということについて一切答えていないんですね、今までと同じだというふうに言っているだけで。そのこと自体について回答していただきたい。  今回の法律に基づく防衛秘密に対する取材活動そのものが教唆の構...全文を見る
○小池晃君 今、きょうの議論を通じても、防衛秘密の指定の過程も、その後の検証もない。一生それがついて回る。しかも、重罪である。マスコミの報道に対する、マスコミの取材ということが教唆の構成要件となるということも否定されなかったと思うし、そういう意味では、これが報道の自由に対する重大...全文を見る
10月25日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第4号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  まず最初に、小規模作業所の助成問題をお聞きしたいんですが、これまで法定外施設として国の助成は一カ所当たり年間百十万円、ことしから定員十人以上の小規模作業所、障害者の施設ですが、法定化されて年間千百万円の運営費補助と。ことしは百二十カ所予算...全文を見る
○小池晃君 合わせて補助決定百八十九カ所、法定補助が決まっております。  来年度の概算要求では何カ所ふやすことになっているんでしょうか。全体の数で結構です。
○小池晃君 百二十カ所ということなんですけれども、ことし百八十九カ所、かなり要望にこたえて補助をされていると。その数字から比べれば少ないわけであります。  これは非常にやっぱり現場の切実な要求が強いわけですよね。もう皆さん御存じだと思います。ですから、大臣にぜひこれはお答えいた...全文を見る
○小池晃君 小規模通所授産施設。
○小池晃君 要するに、私が言いたかったのは百二十と予算がついて、ことし百八十九と頑張ったんですよ、だからことしも百二十という予算そのものももっと頑張ってふやすべきだし、実際はやっぱり現場の要求に極力こたえるべきだと、そのことをお伺いしたいんですけれども、一言でいいですから大臣に答...全文を見る
○小池晃君 これは本来はもっとやっぱりふやすべきだと思うんです、私は。というのは、私ども去年今田障害保健福祉部長にお会いしたときに、五年間で千カ所つける方向で頑張るんだとおっしゃった。今これ毎年百二十カ所ということでは五年で六百カ所にしかならないんですね。やはりせめて五年間で一千...全文を見る
○小池晃君 そもそも百二十カ所ずつつけていっても、今約六千カ所あるわけですからこれを全部やろうと思ったら五十年かかるわけです。ですから、私は五年で千カ所というもの自体ももっと引き上げるべきだと思うんですね。一カ所当たりの金額も、これは既存の障害者通所授産施設と比べて低いし、地方自...全文を見る
○小池晃君 要するに、毎年毎年これは箇所数ふやしてきたと。それでも、その百十万円では少ないという声もあったし、現時点では六千カ所のうち二千七百八十五カ所、半分もついていないと。私は、こういう状況では予算を毎年毎年ふやすことこそ当然だと。それなのに初めて減らすと。これはどういうこと...全文を見る
○小池晃君 いや、これはよろしく御理解できないんですよ。だって、一千百万円のところと百十万円のところがあるわけですから、一千百万円の補助箇所をふやしていけばトータルとしてふえると、そういう議論でしょう。  そうじゃなくて、私が言いたいのは、毎年百二十カ所法定箇所ふやしても、実際...全文を見る
○小池晃君 資格証。
○小池晃君 それは六月だからなんです。九月、十月に物すごいふえているんです、私ども調べたら。  なぜこんなふえているかというと、かなり現場では機械的、一律な資格証の発行というのがあるんですね。例えば、北九州市は半年滞納するとすべて資格証を送りつけているそうです。それから、愛媛県...全文を見る
○小池晃君 さらに、保険証がなくて資格証になった場合に窓口で全額払わなければいけない、これが深刻な事態を生んでいます。北九州市では、保険証がなくて病院にかかれなかった三十代の女性が亡くなっているという事態もあります。  資格証明書を発行する理由とか目的というのは一体どういうこと...全文を見る
○小池晃君 要するに、これはペナルティーといいますか罰則的なものということじゃなくて、きちっと来ていただいて事前に十分な相談をやる、個別の具体的な事情を考慮する、そのために発行しているんだというふうに理解してよろしいんですね。
○小池晃君 ところが、実態はどうかというと、札幌市で資格証の患者さんが心不全で意識もなく緊急入院した。ところが、自治体はどういう対応をしたかというと、保険料を全額払わないと保険証を交付しないと、こういう対応をしているんですね。  私は、この資格証明書を発行された人が重い病気で緊...全文を見る
○小池晃君 私、一律に発行しろとは一言も言っていないんです。急病になってもいわゆる悪質滞納者ということだったら、それは窓口で払えるケースが多いと思うんです。急病になってもさらに窓口で払えないという人は、全額自己負担できないという人は、これはまさにやはり特別な事情の人が私は圧倒的に...全文を見る
○小池晃君 今まさに現場で実態として起こっているのは、この資格証の発行、短期保険証の発行。そういう中で、その収納率が、逆に大阪市なんかでは短期保険証を一万件以上発行して収納率下がっているわけですね。  収納率が下がると調整交付金が下げられる、そうすると国保財政が悪化してさらに保...全文を見る
○小池晃君 今のは薬局の負担も含めて計算した数値です。  九九年の患者調査で三十五歳から六十四歳までの患者数、これは九六年に比べると一二・五%減少しております。九七年に健保本人二割負担の引き上げがやられた。私はこの影響がこの患者減の主要な原因であるというふうに思うんですが、その...全文を見る
○小池晃君 一二%の減なんというのはないんですよ、かつて。せいぜい数%台ですよ。これはやっぱりどう考えたって、これは日本医事新報も患者負担の引き上げが主要な原因だと書いているんです。だれが見たって一番の原因はそれですよ。  大臣、二割負担にしたことで受診抑制がいわゆる現役世代に...全文を見る
○小池晃君 今これだけ景気悪いんですよ。三十五歳から六十四歳の人が暇だから病院に行くとか、そういうことはないですよ。やっぱり必要だから行っているんですよ、みんな。それは減るということはやはり大変な健康に対する重要な影響が出てくるということは、私はこれは厚生労働大臣として当然心配す...全文を見る
○小池晃君 上限に達している人はそれだけだといっても、一割でも非常に深刻な事態は生まれ得る。二割負担になればさらに負担がふえることは明らかなんです。上限を外しただけの影響じゃないわけです。  私、これ非常に矛盾が大きいと思うのは、高齢者の自己負担の問題ではもうつい一年も前に議論...全文を見る
○小池晃君 あのときは高齢者に対して配慮して、今度は制度に対して配慮するということなんでしょうか。おかしな話だと思います。  私は、これは世界的に見てもこの公的医療保険における自己負担の比率が日本は高い。厚生省の調査でも、フランスは一一・七、ドイツは六%、イギリスは二・四、それ...全文を見る
○小池晃君 これは、今の経済状況から見れば、こんなことをやるのはまさに愚策だということを私は申し上げたいと思います。  さらに、今、中医協で検討されている、試案でも出されました療養病床の入院期間が六カ月を超えた場合の特定療養費化の問題です。  これは富山県の保険医協会が十月に...全文を見る
○小池晃君 かなり、十万人を超える入院継続ということに影響を与えるような大変な問題だということを否定されませんでした。これ、私、撤回すべきだと。受け皿もなしに、在宅医療の整備も進んでいない、介護保険の施設整備も進んでいない、こういう中でこんなことをやったら、もう本当に多くのお年寄...全文を見る
○小池晃君 私は、こういうやり方は本当に、今提案されている中身、例えば一年間の予算を決めるわけですね、それを超える、そうすると翌々年の診療報酬で一点単価を変えると。そうなれば現実にどういう問題が起こるかというと、お年寄りの一点単価は十円じゃなくて八円だというふうになれば、同じ注射...全文を見る
○小池晃君 もう時間ありませんので述べるだけにとどめますが、抑制されるということは明確だと思います。既にそれは実証されています。こんなことをやったらば、もう明らかに高齢者も若年者も受診抑制される。そもそも受診抑制が目的でやるわけでしょう、医療費を抑制するためにやるわけでしょう。ま...全文を見る
11月14日第153回国会 参議院 予算委員会 第5号
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○小池晃君 冒頭、薬害ヤコブ病の問題についてお聞きをしたいと思います。  つい先ほど、薬害ヤコブ病訴訟に関して、国と企業の責任を認めて早期に被害者を全面救済すべきと、こういう東京地裁の所見が出されました。大津地裁でも同様の所見が出ました。この所見を直ちに受け入れて、被害者の早期...全文を見る
○小池晃君 総理、この裁判で一番初めに裁判を提起された滋賀県の谷たか子さん、ことし一月に亡くなった。この方が、硬膜を使った手術を受けたのは八九年の一月なんです。総理が厚生大臣のときなんです。汚染された乾燥硬膜が使われ続けたその責任は私、重大だと思うんです。  ぜひ総理、これ原告...全文を見る
○小池晃君 一日も早い救済が求められております。被害者全員の救済を求めて、次の質問に移りたいというふうに思います。  アフガニスタンへの空爆の問題です。  まず、総理にお聞きをしますが、あなたは、アメリカは市民への巻き添えを、空爆の巻き添えですね、これを防ぐようにアメリカは努...全文を見る
○小池晃君 アメリカがそう言っているというだけじゃないですか。実際、どうですか。赤十字の倉庫だって爆撃しているんです。砂嵐の中ではGPSとかレーザーの誘導というのは極めて不正確だと。そんなこと百も承知でアメリカは爆撃をやっているんですよ、危険な爆撃を。  私はパキスタンに行って...全文を見る
○小池晃君 しかし、四週間爆撃やったんですよ。テロリスト、全く無傷じゃないですか。そして、実際には無辜の人たちが次々に命を奪われているんです。ビンラディンなんて無傷じゃないですか。そして、爆弾をアメリカが一つ落とす、二つ落とす、落とせば落とすほど逆にパキスタンやアフガニスタンの中...全文を見る
○小池晃君 共産党、共産党とおっしゃるけれども、この問題は答えが出ているんです。共産党だけが言っているんじゃないんです。  例えば、あなたが参加したAPECの首脳会議、あるいはASEANの首脳会合、何と言っていますか。爆撃しろって言っていますか。そんなこと一言も言っていないんで...全文を見る
○小池晃君 テロに対して対決するなんというのは、私は当然ですよ。それはもう全世界の人たちが言っているんです。問題はそのやり方なんですよ。そのやり方のことを私は問うている。だから、ちゃんと答えていただきたい。クラスター爆弾を使用をやめるべきだと、この声が世界に広がっているじゃないで...全文を見る
○小池晃君 何が注意して使っているですか。これで大変な被害が出ているからこそ国際赤十字も反対している。アムネスティーも、イギリスのダイアナ記念基金も、地雷禁止国際キャンペーンもクラスター爆弾の使用中止を求めているんです。  非人道的兵器といえば地雷があります。外務省にお伺いをし...全文を見る
○小池晃君 スピーチの中身を。
○小池晃君 非常に積極的な提案をしているわけですよ。こういう国際公約から見て、総理、少なくとも私、直ちに空爆中止すべきだと思うけれども、せめてこういう非人道的兵器は使うべきでない、クラスター爆弾中止、やめよと、これ言えないんですか、どうですか。
○小池晃君 私は、そのクラスター爆弾によって無辜の市民が殺されているという事実を言っているんです。だからこそ、これをやめるべきだ、そのことすらも言えないのか、憲法九条を持っているこの日本の総理大臣がこんなことすら言えないのかと、全く情けない話だというふうに私は思います。爆撃をとに...全文を見る
○小池晃君 いずれの案も大変な負担増であります。高齢者はことし四月から年金の支給減、それに加えて十月からは介護保険料が倍加しました。しかも、医療費は一月から一割負担に上がったばかりだというのにまた引き上げかと。それから、現役世代は、国保の自営業者だけではなくてサラリーマンまで含め...全文を見る
○小池晃君 そんな無責任な話ありますか。坂口さん、あなた、公明党から大臣になっているんでしょう。政党の言うことと大臣になったら言うことが違う。こんな無責任な話あるか。七月には三割負担反対だと言っておきながら、四カ月しかたっていないのに三割負担だと。こんな無責任な話ないと思います。...全文を見る
○小池晃君 もう余りにも無責任で話になりませんよ。これじゃ選挙で国民は政党を選びようがないです。  サラリーマン本人の負担を三割に引き上げる、一体どういう負担増になるのか。これは富山県の保険医協会の調査であります。軒並み負担増になっていくと。(図表掲示)  総理、これはあなた...全文を見る
○小池晃君 あなたは、口を開けば持続可能な制度、持続可能な制度と、そう言うけれども、しかし何で持続可能じゃなくなってきているのか。医療保険財政の最大の危機は、これは保険料収入の減少ですよ。例えば保険料算定の基礎となる平均賃金、標準報酬月額、九八年、九九年連続減です。それから加入者...全文を見る
○小池晃君 総合的に考えて言っているんですよ。三方一両損、保険者、患者、医療機関、国が入っていないじゃないですか。患者や医療機関に痛みを押しつけながら国庫負担だけ削減しようという話なんです。この間、老人医療も国保も政管健保も全部国庫負担比率削減してきている。その結果、どうなってい...全文を見る
○小池晃君 財源配分変えろと言っているんじゃないですか。
○小池晃君 私は、財源の配分を変えることこそが今の問題解決の道だと言っているんです。そのことに全く答えていないじゃないですか。もうひどい話だ。  しかも、あなたは日本の医療費が余りにも何か膨大に膨大に膨れ上がる、そういう言い方をするけれども、例えば主要国の比較でどうか。経済力と...全文を見る
○小池晃君 せっかく試算したんだから、そんなに機械的機械的と、発表したんだから、もっと堂々と言ってくださいよ。これはインターネットにちゃんと出ているんですから。  こうすれば、これをやれば国民に負担を強いる必要なんかないじゃないですか。こういうところにこそ三方一両損。製薬企業は...全文を見る
○小池晃君 消費税、消費税とおっしゃいますけれども、世界で一番医療費が高いのはアメリカです。アメリカには消費税ありません。そういうでたらめな、医療費を上げるためには消費税を上げなきゃいけないんだと、こんなでたらめな議論はないと私は申し上げたい。  それから、国民にはこれだけ痛み...全文を見る
11月22日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第8号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、児童福祉法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  反対の理由の第一は、待機児童の解消のためには公的責任の強化こそ求められているのに、本法案は国の責任を後退させるものであるからであります。  男性も女性も、仕事と子育てを両立させ...全文を見る
11月29日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第10号
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○小池晃君 最初に毛利参考人と茅島参考人にお伺いしたいんですけれども、男性助産師導入に対する強い危惧の念をお持ちだということ、大変よくわかりました。  そこで、お伺いしたいんですけれども、この議論の中で、先ほどもちょっとあったんですけれども、選択権が保障されればいいのではないか...全文を見る
○小池晃君 それからもう一つ、この男性助産師導入を進める側から出てくる声として、実際、助産の場ではなくていろんな活躍の場があるんだなんという話もあるんですね。例えば、思春期の男子に対する性教育とか不妊の夫へのカウンセリングとか、あるいは国際医療協力というような、そういったことも言...全文を見る
○小池晃君 男性助産師の導入については、大変強い意見もあるという中で時期尚早であるという御意見は、私はまことにもっともだというふうに思っております。今のお話を聞いて、進める側の論拠というのも弱い面があるのではないかなという印象を受けました。  その上でちょっと南参考人にお伺いを...全文を見る
○小池晃君 ありがとうございました。
12月04日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第11号
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○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  最初に、雇用情勢全般について大臣にお伺いをしたいんですけれども、十月の完全失業率が過去最悪の九月からさらに〇・一ポイントふえて五・四%と。新規求職者のうち事業主都合による離職が前年同月より四六・五%もふえてリストラ離職が急増をしております...全文を見る
○小池晃君 出口の問題だけでは足りないという認識であれば、私は本当にやるべきことをやられていないと思うんです。  我々、これまでも主張してきたように、今、大リストラを進めている例えばNTTにしても大手電機にしても、これは命運がかかってつぶれそうだというような企業じゃないわけです...全文を見る
○小池晃君 みずからやれと言ったって、そんなふうにならない現状があるわけですよ。だからこそ、その雇用を守る立場の責任ある厚生労働省としてきっちり大企業にも物を言うべきだと、私はそういうふうに申し上げているんです。  その点で、やはり今の政策というのは、本当にこれ以上の失業者を出...全文を見る
○小池晃君 具体的にさらにお聞きしたいんですけれども、この事業の実施要綱はいつ発表されることになるのかということと、そして各自治体で実際にこの事業が開始されるのは一体いつごろからになるのか、お聞きしたいと思います。
○小池晃君 ということは、一月中に手続は開始できるということですね。
○小池晃君 これを進める上で最も重要なのは失業者の新規雇用にどれだけ結びつけるかということだと思うんです。  現行事業でもいろいろ問題がありまして、例えば大阪ではこういう例がありました。六千万円で大企業に委託した事業で十三人雇用されたけれども、そのうち新規雇用は三人だけだったと...全文を見る
○小池晃君 さらに、失業者の雇い入れを具体的にどのようにして担保するのかということが問題であります。失業者であるかどうかということをどういうふうに確認をするのか。これは当然要綱にも盛り込むべきだというふうに思うんですけれども、その点も含めてお願いします。
○小池晃君 そのことは要綱に盛り込むということでよろしいんですね。
○小池晃君 さらに、昨年、労働省が出した通達で公共職安との連携が強調されております。やはり、より多くの失業者が仕事につけるようにするためにも管轄の公共職安で求人の申し込みを行うというようなことがますます重要になっているんだと思うんですが、いかがですか。
○小池晃君 いろんな方法で周知徹底することはもちろん必要だと思うんですけれども、失業者が職安に行ったらばその県内のすべての交付金事業についてどんな内容になっているのかということが一目瞭然でわかるようにするということが私は大切だと思うんですね。個別の求人票を見るだけではなかなか自分...全文を見る
○小池晃君 広報の仕方については、例えばこれは北海道が北海道新聞に出しているんですね。道が行う四十事業全部を紹介しているというような例もあります。ぜひこういういろんな手段で、本当にどういう事業をやっているか、失業者に事業全体を広く知らせるということが私は大切だと。  その点での...全文を見る
○小池晃君 さらに、委託の対象なんですけれども、これは民間企業、シルバー人材センター等となっていますけれども、この「等」にはNPOあるいは失業者を組織した団体、こういったものは含まれるんでしょうか。
○小池晃君 さらに、雇用期間についてお伺いしたいんですが、現行事業では六カ月未満の期間限定がありました。これは改善すべきだという声があったわけです。今度は原則六カ月未満だが事業内容等によっては一回更新できるとされておるんですが、この更新できるというのはどういう事業になるんでしょう...全文を見る
○小池晃君 六カ月で中断するといろいろと支障がある事業というのはいろいろ幅広くあると思うんですね、私は。そういう点では、どういう事業が該当するのかということについては、個々の事業についての判断は自治体がやっぱり最終的には行うというふうに理解してよろしいんですね。
○小池晃君 さらに、ちょっとこれは確認なんですが、雇用保険の失業給付を受ける場合、一般にですけれども、これは必要な加入期間というのは一般被保険者で六カ月以上となっていると思うんです。交付金事業で働く人についても当然この要件を満たす場合については雇用保険に加入できるというふうに理解...全文を見る
○小池晃君 六カ月以上働けるようにしてほしいという希望は非常に強いものがあります。失業保険につなげるという点から見ても、私は六カ月以上働けるようにすべきだということを申し上げたいというふうに思います。  その上で、新たな事業で対象事業を建設・土木事業以外というふうにしております...全文を見る
○小池晃君 一般に、近年の巨大プロジェクト中心の公共事業というのは、これは非常に雇用創出効果が低いというふうに言われております。  一方で、こういう試算もあるんですね。交付金事業の雇用効果と公共事業の雇用効果を比べた研究があるんです。北海道大学の椎名助教授らが行っています。これ...全文を見る
○小池晃君 ぜひこれを、こういう厳しい中ではあるけれども、活用するべきだと。大阪市なんかでは失業率八・九七%、大阪府は六・八七%、全国最悪であります。こうしたところでかなり自治体が頑張って、ホームレスの方々の仕事であるとか、交付金による環境美化事業などをやっているわけです。  ...全文を見る
○小池晃君 今言われた禁止理由については、これは今も同じことが私は言えるはずじゃないかと思うんですね。この理由が必要なくなるような環境の変化があったんだろうか。私はないと思う。何も変わっていないと思う。それなのに、なぜ派遣期間の上限を一年から三年に延長するということになったのか、...全文を見る
○小池晃君 中高年齢者が厳しいから雇用機会を拡大するためにというふうにおっしゃる。しかし、雇用機会を拡大するというのは本当なんだろうかと。  今回、中高年を派遣労働者として雇用する場合に一年から三年にするということで、大臣は、十一月二十八日の本会議で、中高年の方の派遣期間を一年...全文を見る
○小池晃君 私は、今のアンケートの結果というのをそう使うというのは、ちょっととんでもないんじゃないかと思いますよ。  だって、今のアンケートというのは、これは、そもそも慌てて法案提出する直前の十月に、聞くところではわずか百二社対象のアンケートですよ。そういうやっつけ仕事でこうい...全文を見る
○小池晃君 派遣労働というような労働のあり方が一つの選択肢なんだと、そういう生き方もあるんだとおっしゃいますけれども、今回の派遣労働の規制緩和について、規制緩和すべきという要求を出しているところは、例えば日本人材派遣協会、経団連、リース事業協会、全国地方銀行協会、こういう経営者団...全文を見る
○小池晃君 そういう要望なんかないんですよ、労働者の側には。中高年労働者はやはり安定雇用につきたいんですよ。でも、実態として、やはりやむなくもうこういう短時間労働しかないということになっているわけで、自分の生き方として派遣労働を選ぼうなんという、そういう実態に私はないと思いますよ...全文を見る
○小池晃君 今、答弁にあったような実態なんですね。この資料のもとになっている総務省統計局の労働力調査、これを見ると、常用雇用は一九九七年から二〇〇〇年までに百三十一万人減少、一方で臨時雇いは六十二万人増加、まさに常用雇用が臨時雇いに置きかえられている実態があるんじゃないかと思う。...全文を見る
○小池晃君 いや、今もう都合のいい解釈をするものだなと思いましたけれども。でも、実態としてこれは明確じゃないですか。だって、派遣労働者が入ってくる業務の受け入れ先がそれまでは常用雇用者が七割を超えているわけです。常用雇用が派遣労働によって置きかえられることはないというふうにおっし...全文を見る
○小池晃君 要するに、企業の側というのは、中高年の派遣労働者であれば、三年間ずっとやる人も中にはいるでしょうけれども、何人かで三年間つないでいくということも可能になるということですね。
○小池晃君 ということであれば、結局このやり方でいけば企業にとっては一つのポスト、派遣労働者によって埋めるポストが、これはできるだけ安価で雇用調整もしやすい派遣労働者、これを中高年であれば三年間まで受け入れることができるようになる。逆に労働者の側から見れば、三年間別に、今度は上限...全文を見る
○小池晃君 派遣労働者について、雇用の努力義務の問題をちょっとお聞きしたいんですけれども、これは三年間という上限になったとしても今までどおり雇用の努力義務があるということを衆議院の議論でも御説明されていますけれども、その点についてちょっと説明をしていただきたいんですが。
○小池晃君 努力義務についてちょっとお聞きしたいのは、現行の制度のもとでこの努力義務によってどの程度の効果があったのか、そういう実態調査はされていますか。
○小池晃君 派遣労働制度ができて努力義務があるといっても、実態調査もやられていないわけですよね。  しかも、今の話で、一年従事した場合の優先雇用の努力義務が残るんだと、それは法の中にあるんだとおっしゃいますけれども、これは、企業にしてみれば、一年以内の有期雇用にしておけばその努...全文を見る
○小池晃君 選択だ、選択だとおっしゃるんだけれども、先ほどから紹介している派遣事業実態調査報告を見ると、派遣労働という働き方の選択をした理由で一番多いのは、就職先が見つからなかった、これが二八・八%なんです。就職先が見つかるまでのつなぎとしてという人が一二・三%。本当は常用雇用で...全文を見る
○小池晃君 今回の特例法案でもこの製造業への労働者派遣の除外というのは変わらないわけですね。
○小池晃君 一般論としてお伺いしたいんですけれども、製造業の生産ラインにおいて請負と称して受け入れ先が現場での労働者に対する業務の遂行に関する指示その他の管理を行っている場合、これは違法派遣に当たるということになるんでしょうか。
○小池晃君 こんな実態が寄せられたんですよ、私のところに。  三洋電機の大阪の住道工場、ここは形式的に請負契約という形にして実態は派遣労働という実態です。私が聞いている話では、新日本という請負の会社と契約をして三洋電機の工場で働いている労働者、工場内では最終的な指揮命令は三洋の...全文を見る
○小池晃君 情けない話で、これは朝日新聞の一面に出ているんですよ。あなた方、そんなことも勉強していないんですか。大変なことですよ。このことが朝日新聞の一面で報道されたことをあなたは御存じないんですか。
○小池晃君 そんな、でたらめですよ。朝日新聞の一面にこの問題は取り上げられているんですよ、ちゃんと実例を挙げて、住道工場と名前まで挙がって。  それで、私、ホームページを見たんです、三洋電機の。三洋電機のホームページを見たら、何を言っているか。住道工場を見学した社長からのメッセ...全文を見る
○小池晃君 こんな新聞で大々的に報道されたことは、これはすぐに調べるべき問題でしょう。私は、インターネットのホームページで、何か秘密資料を手に入れたわけじゃないんですよ、インターネットを見たら、これは派遣社員だと認めているんだから。こういうこともきちっと調査もせず、規制もせずに、...全文を見る
○小池晃君 認識が全く私は間違っていると思うんです。  全体で見れば、雇用の統計すべてそうですよ。語っているのは、派遣労働者がどんどんふえて常用雇用が減っているんです。そういう現状があるんです。その中でこんな規制緩和をしたらますますそういう方向に拍車がかかるでしょうと。次から次...全文を見る
12月06日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第12号
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○小池晃君 私は、日本共産党を代表して、経済社会の急速な変化に対応して行う中高年齢者の円滑な再就職の促進、雇用の機会の創出等を図るための雇用保険法等の臨時の特例措置に関する法律案に対し、反対の討論を行います。  先日発表された十月の完全失業率は、過去最高の五・四%に達しました。...全文を見る
○小池晃君 日本共産党の小池晃です。  私ども、今回の改正は、この間のビル建物の衛生環境保持に必要な事業範囲の拡大を図るものであり、業界の社会的責任の確立を視野に入れたものであり賛成をいたします。  提案者にお伺いしたいんですけれども、業界は、売り上げ五億円以上の企業は百社余...全文を見る
○小池晃君 もう一点、私もレジオネラ菌の問題、この対策を強化する必要があるということを申し上げようと思ったんですが、今質問ございまして、検討中だという御答弁もありましたので、ぜひ、これ非常に怖い病気ですので、この問題についての対策を引き続き強化していただきたいということを申し上げ...全文を見る
○小池晃君 当時、既にライオデュラは広く使われていた。下垂体製剤でヤコブ病に感染するならば、同じ近くにある組織なわけですから、硬膜による感染ということについてもこれは当然検討は行ったんですね。
○小池晃君 今、いろいろおっしゃいましたけれども、それは検討した結果なんですか。その当時、八五年のこの問題が出たときに、厚生省として検討したんですか。そのことを聞いているんです、私。
○小池晃君 検討していないわけですよね。その当時、医療材料の中で人の死体から採取した初めての医療材料だったと。先日、当委員会で井上議員が指摘したように、この承認の過程は治験のデータもないわけです。わずか九枚の承認申請書、わずか三カ月の承認期間。もしこの承認のときに危険性について一...全文を見る
○小池晃君 私は、今のは全然説明になっていないと思いますよ。  だって、脳組織だけじゃないんですよ、感染の危険性が指摘されていたのは。例えば、一九七四年の段階でダフィーは角膜による感染を症例報告しているわけですよ。だから、脳組織だけが感染源だったなんというそんな知見はないんです...全文を見る
○小池晃君 私は、一般的な医学的知見の問題を言っているんじゃないんですよ。あなたね、東京地裁の和解に関する所見に何と書いてあるか。国民や医療従事者の監視能力には大きな制約があるから、医薬品等の安全性確保の最終的な番人の役割は厚生大臣に期待するほかないというふうに裁判所は言っている...全文を見る
○小池晃君 終わります。