牛嶋正

うしじまただし



当選回数回

牛嶋正の1993年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月25日第126回国会 参議院 大蔵委員会 第2号
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○牛嶋正君 初めに、国の補助金等の整理及び合理化等に関する法律案を取り上げまして、特に私は、地方自治の推進、それから地方分権の推進と関連づけまして、大蔵省及び自治省のお考えを幾つかの質問に分けてお尋ねしてまいりたい、こんなふうに思っております。  国の補助金等でありますが、普通...全文を見る
○牛嶋正君 この見直しは昭和六十年以降行われているわけでございますけれども、これを振り返ってみますと、当初は財政運営の基本方針でありました増税なき財政再建を推進するための一方策として国は歳出の削減合理化を行われたわけですが、その一環として進められてきたというふうに理解できるわけで...全文を見る
○牛嶋正君 今のようなお考えというのは、結局は非常に国の立場というのが前面に出ているように思うんですけれども、こういう立場をとり続けられるという背景には、今おっしゃいましたように国は一応特例公債の発行は回避できてはいるけれども、まだまだ借り入れの依存度というのは高い。そういうふう...全文を見る
○牛嶋正君 今、国の財政と地方財政は車の両輪だとおっしゃいましたけれども、恐らくそういう見方のときには、国の財政に対して地方財政を全体として私は見ておられるんではないかと思います。しかし、地方財政、三千三百以上の地方公共団体に分かれているわけでございますので、それぞれの団体に応じ...全文を見る
○牛嶋正君 次に、この問題を地方の立場に立って少し考えてみたいと思うのでありますが、国庫支出金制度を地方の立場から見ますと、この財源の性質からいいますと、依存財源であり、そしてまた特定財源であるわけです。ですから、地方債と同じように非常に拘束の強い財源であるというふうに思います。...全文を見る
○牛嶋正君 今申しましたように、地方の財政の立場からいいますと、できるだけ一般財源あるいは自主財源というふうな形で財源確保をしていきたいと思うのでありますが、その場合に、現在の国と地方の財政調整制度、先ほど申しました国庫支出金制度、地方交付税制度、それから国と地方の税源配分、これ...全文を見る
○牛嶋正君 今のお話にありますように、やはりこういった国と地方の財政調整制度というのは、その前提に国と地方の役割分担というふうなものがあるんではないかと思います。  しかし、今の事務事業の配分を見ましても、必ずしもあるべき姿に今の状態があるというふうには私は思っておりませんで、...全文を見る
○牛嶋正君 今申しました補助対象事業の範囲の見直しですけれども、これにつきましては地方財政法の第十条の一、二、三、四で補助対象の事業が列挙されておりますけれども、これを見てまいりますと、私は今の国の補助金等が担っている役割というのを大体四つぐらいに分けることができるのではないかと...全文を見る
○牛嶋正君 私は、この補助対象事業の範囲をできるだけ見直して、できればそれは狭めていってむしろ一般財源化すべきだという考え方を持っておりますけれども、これは結局地方自治の確立あるいは地方分権を推進していくということを考えた場合に、国の補助金等による国から地方への財源移譲というのは...全文を見る
○牛嶋正君 その行政能力ですけれども、これは財政力と同じように、やっぱり地方公共団体間でかなりの格差が見られるわけです。ですから、地方行財政を議論するときには、全体ももちろんそれは考えなきゃいけませんけれども、こういった個々の地方公共団体の財政力の格差とかあるいは行政能力の格差と...全文を見る
○牛嶋正君 今、国が目指しておられます生活大国づくり、この推進を考えましても、やはり生活者としての地域住民と密着している地方公共団体の役割というのは非常に大きいんではないかというふうに思います。ですから、その場合に、地方公共団体がそういった補助事業を通して国の決められたサービス水...全文を見る
○牛嶋正君 最後に、大蔵大臣にお聞きしたいんですが、先ほど財政力の地域間格差についてお尋ねしましたが、今私が申し上げました行政能力の重要性、それからまた行政能力についても地域間格差があるというふうなことについて、何か御意見がございましたら最後にお聞きしたいと思います。
○牛嶋正君 次に、平成五年度における一般会計承継債務等の償還の特例等に関する法律案について御質問したいと思いますが、この問題につきましては、後の方で資金運用部の機能、役割、これについて少しお尋ねをいたしまして私の考え方を述べさせていただきたい、こんなふうに思っております。  そ...全文を見る
○牛嶋正君 今お話しのように、特例公債発行の回避ができるかどうかというのは、私はやっぱり税収の見込みが非常に重要な意味を持っているんじゃないかというふうに思っております。  今度の予算では、平成四年度の当初予算に比べますと減額、一兆二千十億円の減収ということになっておりますけれ...全文を見る
○牛嶋正君 次に、承継債務についてお尋ねしたいわけですが、先ほど隠れ借金というふうな言葉も出まして、承継債務が赤字公債であるのかどうかという御議論がありましたけれども、私はその問題よりも、国が、大蔵省が今進めようとされている財政改革の中でこの承継債務の残高をどのように取り扱ってお...全文を見る
○牛嶋正君 納税者の側から見ますと、こういった隠れ借金というのが、一般会計とそれから資金運用部資金特別会計との間のやりくりということで、言ったら非常にわかりにくい部分があるわけでございます。何か同じ財布の中でただ置き場所を変えているだけじゃないかというふうな感じを受けるわけであり...全文を見る
○牛嶋正君 今この資金運用部資金というのは、理財局の中の一課ですか、それぐらいの規模だと思うんですが、取り扱っている資金の大きさから言いますと、むしろ私は機構としてもできれば大蔵省と独立した形で機構をきちっとすべきじゃないか。そうでないと、公的資金の量から言って、どうもそれが財政...全文を見る
03月26日第126回国会 参議院 大蔵委員会 第3号
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○牛嶋正君 大臣は、当委員会における所信表明の中で、まず最近の内外経済情勢の厳しさを述べられた後、今財政が真剣に取り組まなければならない課題を四つ挙げておられます。  まず、内需中心の持続可能な成長の実現、これを第一に挙げておられますが、時間の関係で私はきょうはその第二の課題、...全文を見る
○牛嶋正君 この三つの課題の優先順位の問題を議論いたしますと、結局またそれだけで相当な時間をとってしまいますので、きょうは、一応はそういった安定成長のトレンドに乗ったとして、少し中長期的な視点で二十一世紀に向けて財政をどのように運営していったらいいのか、こういう観点で問題を進めて...全文を見る
○牛嶋正君 この一月に、「財政改革を進めるに当たっての基本的考え方」というのが閣議報告されておりますが、その中で、「中期展望」ということで、平成八年度まで計算なさっております。  この計算の前提は、私は生活大国五カ年計画で示しておられる主要経済指標に基づいておられるというふうに...全文を見る
○牛嶋正君 私が今申し上げました基本的なところで構造が変化しつつあるということについて、若干私が分析いたしました数字をお示ししたいと思います。  過去、戦後八回の景気循環パターンがあったわけですけれども、これを見てみますと、一サイクル、大体周期は四年から五年、好況期が二ないし三...全文を見る
○牛嶋正君 最後に、財政改革とそれから税制改革を全く切り離してお考えなんでしょうか。  と申しますのは、先ほど申しました「財政改革を進めるに当たっての基本的考え方」の中で、ほとんど税制改革は触れておられないのであります。強いてその箇所を求めるとするならば、二カ所ございますが、一...全文を見る
○牛嶋正君 一言だけ。  そんなことで、財政改革の中に税制の改革を盛り込んでおられなかったわけですけれども、私もこの委員会で二十一世紀の高齢社会にふさわしい税制のあるべき姿を議論してまいりたいと思いますので、またよろしくお願いを申し上げたいと思います。
03月29日第126回国会 参議院 大蔵委員会 第4号
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○牛嶋正君 私は、租税特別措置法の一部を改正する法律案に関連いたしまして、きょうは相続税を取り上げ、今政府が相続税に対してどのようにお考えであるのかお尋ねしてまいりたいと思いますが、その前に、租税特別措置のあり方に関しまして初めに私の意見を述べさせていただき、その後政府のお考えを...全文を見る
○牛嶋正君 今申し上げましたような立場から、きょうは相続財産に対する課税の特例等に関連いたしましてその本体の方であります相続税を取り上げて、その課税根拠あるいは基本的な問題につきまして二、三、御質問をしてまいりたいというふうに思っております。  我が国の相続税は先進国の中でも最...全文を見る
○牛嶋正君 今、生前納税の機会を失ったという理由をもう一つ追加されましたが、それは先ほど四番目に挙げた課税目的でございまして、今御指摘のように、この四番目と申しますのはもう一度申し上げますと、未実現のキャピタルゲインを資産相続を機会に捕捉するというものでございますが、そういう意味...全文を見る
○牛嶋正君 その富のより平等な分配の実現ということに課税目的を置くといたしましても、どこまで富の再分配を進めていけばいいのか、これについてはなかなかすべての納税者のコンセンサスを得ることは難しいんではないかというふうに思っております。  それで、我が国は先進国の中でも最も平等な...全文を見る
○牛嶋正君 今バブルのことがお話に出ました。ちょっとそれに関連してお聞きしようと思っていたんですが、バブルが発生いたしまして、資産インフレが起こっているときには資産格差が非常に拡大しているんだということが言われておりました。今度は逆に資産デフレになりますと、その議論でいきますと縮...全文を見る
○牛嶋正君 税の問題を議論するときに、所得の分配状態に関しましては比較的データはあるわけです。しかし、いつも資産といいますか富の分配状態に関しましては分析しようにもなかなかデータが得られないというふうなことです。しかし、国の方は大蔵省の方は相続税等で、それは全体の数字ではありませ...全文を見る
○牛嶋正君 今度は、今の相続税の累進度に関しまして少しお尋ねをしてまいりたいと思います。  相続税の累進度は、具体的には所得税と同じ課税最低限とそれから累進税率表によって決まってくるわけでございます。とりわけ問題になってまいりますのは累進課税表でございますが、恐らくこれにつきま...全文を見る
○牛嶋正君 大蔵省では恐らく今の所得課税それから消費課税、資産課税はバランスがとれていないんではないかというふうにお考えだと思いますし、これから恐らく考えていかなければならない所得税の改正にも、やっぱり税制全体が先ほど申しましたように全体で租税原則をうまく満たしていくようなそうい...全文を見る
○牛嶋正君 私は、租税特別措置法の一部を改正する法律案の中で取り扱われております事項にも環境保全と関連する事項が幾つかあるわけですけれども、きょうはせっかく総理にお越しをいただいておりますので、もう少し議論を広げて、環境問題を取り上げて総理のお考えをお尋ねしてまいりたい、こういう...全文を見る
○牛嶋正君 我が国が国際貢献に対しまして非常に今積極的な姿勢を示しておられますけれども、この地球環境保全に対して私はそれ以上に積極的な姿勢を我が国は示すべきじゃないかというふうに思っております。  そう考えます理由は幾つかあるわけですが、一つは、我が国の経済発展とともにエネルギ...全文を見る
○牛嶋正君 私は、この三・五%についてもう一つの懸念を持っております。果たしてこれから三・五%の実質成長率が維持できるのかということでございます。  と申しますのは、これまでの我が国の経済発展で、やっぱり企業の設備投資というのが非常に大きな力があったというふうに思っております。...全文を見る
○牛嶋正君 私は、今問題になっております関税定率法及び国際開発協会に関する法律に特段の意見がございませんので、いただきました資料に基づきまして若干御質問をしてまいりたいと思います。  まず最初に、関税定率法でございますが、日米の農作物の十二品目合意の中で二品目選ばれて今度税率の...全文を見る
○牛嶋正君 次に、重油の関税割り当て制度が廃止されまして一般税率に切りかわっていったわけですが、その説明の中で、「硫黄含有量により新たな細分を設ける」とされておりますね。この「硫黄含有量」という基準ですが、この中に環境の問題というものが要素として入っているのかどうか、お尋ねしたい...全文を見る
○牛嶋正君 そうしますと、実際の税率を決めるときには環境問題というのはそれほど考慮されないけれども、結果的にそういう結果になったというふうに考えてよろしゅうございますか。  次は、暫定関税率の一年延長でございますが、五千七百七十一品目が延長される。私この法案を読んだときに、恐ら...全文を見る
○牛嶋正君 そうしますと、今後もやはり暫定関税率につきましては毎年見直されていく項目があるというふうに考えてよろしゅうございますね、引き続いて。  そのときに、先ほどの議論に戻るんですけれども、新しい税率を決定するときに、先ほど国内の産業の事情とかあるいは相手国の事情、そういう...全文を見る
○牛嶋正君 関税問題につきまして最後の質問ですけれども、先ほど本岡委員がお尋ねになりました。私も社会悪物品の水際取り締まりの強化、これに非常に関心があるわけですが、先ほどけん銃とそれから麻薬が問題になっていましたけれども、社会悪物品という場合に、このほかに何かございますか。
○牛嶋正君 相手の方もだんだん巧妙になってきて、先ほどの話じゃないですが、かなり技術といいますか、専門的技術が必要になってくると思うんですが、この取締官というのは最初からそういうことで採用されておられるのかそれとも採用は一般の職員と同じで、後で研修などで取締官というふうな配置をさ...全文を見る
○牛嶋正君 次に、国際開発協会について、やはりいただきました資料に基づいて御質問したいと思います。  第二世銀と、こう言われるわけで、世銀の補完的な役割というふうなことが言われておりますが、融資条件を見ていきますと、融資というよりもむしろ経済的援助というふうな感じを受けるわけで...全文を見る
○牛嶋正君 これも先ほど前畑委員がお尋ねになったんですが、出資シェアとそれから投票権シェアの違いはよくわかりました。  私は問題は、先進国全体とそれから融資を受ける後進国全体の投票権シェアがどうなっているかが問題じゃないかと思います。このIDAの性格からいいますと、私はむしろ、...全文を見る
○牛嶋正君 時間ですので最後の質問にしたいと思いますが、僕は、環境問題も大事ですけれども、後進国の場合は人口問題が非常に大事ではないか。幾らそれぞれの国のGNPを上げましても、人口が爆発的に増大すれば一人当たりは低下していくわけですから、このIDAの融資に当たりまして人口問題がど...全文を見る
03月31日第126回国会 参議院 本会議 第8号
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○牛嶋正君 私は、公明党・国民会議を代表して、ただいま議題となりました平成五年度予算三案に反対の立場から討論を行うものであります。  総理は、昨年秋の臨時国会において、景気回復について、八月に政府が打ち出した総合経済対策が実施に移されたならば着実に在庫調整が進み、年度末の三月ご...全文を見る
04月21日第126回国会 参議院 土地問題等に関する特別委員会 第3号
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○牛嶋正君 私は、土地対策の基本施策に関する国土庁長官の所信に基づきまして、土地政策の基本問題について四点ほど御質問してまいりたいと思っております。  初めは私有財産権に対する制限の問題でございます。  先ほどから議論に出ております土地基本法では、四つの基本理念を決めておりま...全文を見る
○牛嶋正君 この土地収用法の適用につきましてはいろいろ意見があるところでございまして、これまでの適用の件数は少ないのではないか。もっと適用を広げて事業の促進を図るべきだという意見もありますし、これまでの適用件数というのは大体適当なものであって今後もこういう形で行っていけばいいとい...全文を見る
○牛嶋正君 次に、土地の利用における公正ないしは公平の問題についてお尋ねしてまいりたいと思います。  今取り上げました四つの基本理念、この中には公共の福祉優先とか、適正なあるいは適切なという言葉が出ております。政策決定の際の一つの判断基準を私はこれらの言葉というのは示しているん...全文を見る
○牛嶋正君 今のお答えをお聞きいたしまして、結局、計画づくりというのが非常に重要な意味を持っていると思います。  その計画をつくっていくに当たりまして、できるだけその地域の実情に合った計画をということになりますと、計画の主体をできるだけ下へおろしていくということが必要になってく...全文を見る
○牛嶋正君 大体予想しておりましたお答えでございました。そのように適正な地価水準というのは非常に難しいということだろうと私は思っております。  そうなりますと、具体的に土地政策を推進していく場合には、そういった下の階層の部分も十分にやっぱり見た上で考慮しながら進めていくべきでは...全文を見る
04月22日第126回国会 参議院 大蔵委員会 第5号
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○牛嶋正君 私も今回の新総合経済対策を取り上げて御質問してまいりたいと思いますが、私は、景気対策としての効果だけでなしに、中長期的視点に立って今後の経済、財政運営にどういう影響を与えるのか、こういった点も取り上げて私の意見を述べさせていただきながら大臣のお考えをお聞きしてまいりた...全文を見る
○牛嶋正君 ここで問題になりますのは、先ほども御議論がありましたように、今回の総合経済対策がどれぐらいGNP成長率を押し上げるかということです。それにつきまして、二・六%という数字が出てまいりました。その中には、乗数効果が含まれているというお話でございます。  御承知のように、...全文を見る
○牛嶋正君 そうしますと、地方の単独事業というのはこれは完全に実施されるという一応前提で計算をされているというふうに私お伺いしたのですが、それでよろしゅうございますか。
○牛嶋正君 いずれにしましても、私の計算では、この新総合経済対策だけで経済見通しでお立てになっている名目四・九%というのはなかなか難しいというふうに思っております。ですから、その中で見通されておりますように、実質成長率三・三あるいは名目成長率四・九%を実現していくためには、いずれ...全文を見る
○牛嶋正君 いずれにしましても、この景気対策あるいは経済対策によりまして経済見通しで立てておられるような消費需要あるいは設備投資というものがプラスに伸びてくれなければ困るわけです。私の計算ては、個人消費需要が見通しどおり四・九%伸びる、そして民間企業設備が二・九%伸びるといたしま...全文を見る
○牛嶋正君 かなり私から見ますと楽観的な見通しのように聞こえるんですけれども、私はもう ちょっと悲観的な見通しを持っております。果たして個人消費需要が四%伸びるだろうかということ、それからまた民間設備投資がプラスに転じるだろうかということについても少し悲観的でございます。その理...全文を見る
○牛嶋正君 いずれにしましても、そういう投資減税などを打ち出していただいて、回復はしていくと私は思いますけれども、以前のような伸び率というのはもう期待できないだろう、こういうことです。  そうなりますと、民間部門での貯蓄・投資のギャップ、これは相当開いていくだろうというふうに思...全文を見る
○牛嶋正君 財政改革のお話が出ましたが、その比率は別としまして、今後公共投資が占める割合がふえてくることはこれは避けられないと思うんです。そうだとしますと、公共投資を行うに当たって、資源配分の観点から効率的な投資ということが要求されてくると思うんです。  ところが、従来はどちら...全文を見る
○牛嶋正君 はい。  今はいわば公共投資を行う場合の計画段階だと思いますが、効率的な公共投資をやるためにはやっぱり実施段階も非常に重要だと思います。できるだけ実施段階で私は競争原理を導入すべきだと思うんです。そういう観点から入札制などをもう一度見直していただきたい。そしてまた、...全文を見る
04月27日第126回国会 参議院 大蔵委員会 第6号
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○牛嶋正君 先ほどから、本岡委員、それから谷本委員、この問題について非常に核心をついた御質問をされているわけですが、私もこの協同組織金融機関というのは、一方では組合員の相互扶助を第一の目的とする協同組織としての性格を持っているということ、一方では地域の金融活動を通じて地域経済の振...全文を見る
○牛嶋正君 少し細かな御質問に入る前に、協同組織金融機関の制度を理解しておきたいと思いますので、それに関連して二つほど御質問さしていただきたいと思います。  今回の五つの連合組織はいずれも単位組織を会員としているわけでございますが、それぞれの会員数、言いかえますと単位組織の数と...全文を見る
○牛嶋正君 この数は変動はあるんでございましょうか、最近数年間で。
○牛嶋正君 次は、単位組織の規模でございますけれども、これも恐らく今の連合会と同じようにその会員数は非常にまちまちだと思いますが、その単位組織の規模を仮に組合員数で見た場合に、かなりやっぱりそこに格差があるのでございましょうか。大小といいますか、単位組織の規模の上で。
○牛嶋正君 今の単位組織の規模、かなりの格差がありますので、先ほどから議論がありますように、やはりまず連合組織でこういった優先出資の制度を導入するわけですけれども、単位組織で考えることはなかなか難しいんではないかと今思ったんですが、その点はいかがでございましょうか。
○牛嶋正君 先ほども議論がありましたように、やはり協同組織性を重視するということになりますと、自己資本の充実を図るためにはまず組合員ないしは会員からの出資を増額させるということが第一に考えなければならない方法ではないかと思うわけであります。  しかし、組合員は出資額につきまして...全文を見る
○牛嶋正君 先ほどからの議論で、地域金融機関としての役割が増大していくわけですが、これは結局は非組合員に対する金融サービスの提供ということになろうかと思います。恐らくこのサービスの提供が少しずつ非組合員にも増大していっているのではないかと思うんですが、その場合に、協同組織の原則で...全文を見る
○牛嶋正君 先ほど一出資者当たりの出資の規制が設けられているということでしたけれども、それでは、組合員に対する預金額あるいは融資額、そういったものに対して何らかの制限が設けられておりますか。
○牛嶋正君 先ほどから優先出資をどういうふうにみなすかということで、会員の出資であります普通出資を補完する、こういうことから優先出資の絶対額の制約といいますか制限も決められているわけです。しかし、この優先出資者というのは議決権を持たないわけでありますから、したがって出資者ではあり...全文を見る
○牛嶋正君 優先出資はあくまでも普通出資の補完であるというふうなことから、先ほども議論ありましたように、普通出資の二分の一の口数を限度とするということでございますが、この場合、それぞれの連合組織において、その範囲内であれば別に一定の割合を定めて、例えば三〇%なら三〇%というふうに...全文を見る
○牛嶋正君 優先出資者の権利と義務というものを見てまいりますと、権利としては、剰余金の配当等について優先的内容を付けるということがあるわけですけれども、それに対しましては配当の上限が一応決められている。そして、一方義務の方はと申しますと、出資額の範囲内で損失の補てんに参加しなけれ...全文を見る
○牛嶋正君 私、一番最初に申しましたように、この制度が組織の持っている相矛盾する性格を調和させるベストのポリシーかどうかということを判断するのはまさにここにかかっているのではないかという気がするわけです。  それで、いろいろ私議論させていただきますと、やはり今の段階ではこれが考...全文を見る
○牛嶋正君 最後の質問ですが、連合組織の場合もやはり自己資本の充実というのは会員の出資金をまず拡大するということが第一に考えなければならない点だと思いますけれども、先ほどの数字でも示されておりますように、会員数の増大はほとんど見込めないわけでございます。したがって、会員の出資額を...全文を見る
○牛嶋正君 先ほどからお話が出ておりますように、皇室関係での記念貨幣の発行を見てまいりますと、昭和天皇の在位五十年それから六十年、そして現天皇の即位の記念、そして今回の皇太子の御成婚を記念しての発行ということで、六十一年以降を見ましても、この間、七、八年の間で三回も発行されている...全文を見る
○牛嶋正君 今回の場合、恐らく記念貨幣の発行というのは皇太子の御成婚を国民みんなでお祝いしようというふうな趣旨が込められているんではないかと思いますけれども、それだけに、先ほども議論がありましたように、発行した金貨がかなり売れ残ってしまうとか還流するとかあるいは偽造貨幣が出回ると...全文を見る
○牛嶋正君 今回の発行額は、総額では千四百億円になりますね。記念貨幣でありますけれども、やっぱり通貨の発行だと思うんです。しかも、その通貨の発行は性格的には私は政府紙幣の発行とよく似ていると思うんです。  そういたしますと、金貨の場合には素材価格がございますので額面どおり財政収...全文を見る
○牛嶋正君 発行の趣旨はともかくとして、法貨として発行されるわけですから、私はやはり通貨としての機能を持たなければならないと思っております。そうでないと、我が国の貨幣制度そのものに対する信頼性がある程度低下するというふうな問題も出てくるわけであります。  さらに、先ほど愛蔵とい...全文を見る
○牛嶋正君 私は、今回の金貨額面五万円につきまして、ちょっと別な理由づけといいますか考え方を持っておるのでございます。  それは、現在の高額紙幣の一万円が発行されたときは、千円札が通貨量の八七%に達したときというふうに聞いておりますけれども、私の感じ、経験では、今の一万円と当時...全文を見る
○牛嶋正君 私も、そう申しましたけれども、だんだんとやっぱりクレジットカードなども発達してきておりますし、また先ほどから議論がありますように偽造の問題もありますので、そういうふうな水準に達しているけれども今しばらくはそういったクレジットカードの普及なども見ながら慎重にお考えいただ...全文を見る
05月19日第126回国会 参議院 土地問題等に関する特別委員会 第4号
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○牛嶋正君 今の問題に関連して石原先生と長谷川先生にお尋ねしたいんです。  今、石原先生は、固定資産税は保有税だけれども地価税はそれと違った資産税としての性格を持っているというふうにおっしゃいました。説明を聞いておりますと、含み資産に対するいわば応分の負担を求めるというふうな御...全文を見る
06月03日第126回国会 参議院 大蔵委員会 第7号
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○牛嶋正君 私は、租税特別措置というのは、今回の場合のように住宅取得の促進とか設備投資の促進あるいは中堅層の税負担を軽減するという特定の課税目的を持って導入されるわけでありますが、常に租税特別措置は課税の最も重要な基準であります公平性をゆがめる、そういう問題といいますか側面を持っ...全文を見る
○牛嶋正君 今、試算だというふうに御説明がありましたけれども、私はそんなに促進効果が出るのかなという疑問を持っております。  と申しますのは、普通のサラリーマンが自分の家を持つという場合、相当長い期間にわたる計画を立てて、いつどこでどういうふうな規模の住宅を持つかというふうなこ...全文を見る
○牛嶋正君 それじゃ次に、設備投資減税についてお尋ねしたいと思います。  ここでは二つの項目がございます。中小企業機械投資促進税制とそれからいま一つは高度省力化投資促進税制でありますが、前者については、これも初年度だけでございますけれども、金利の引き下げと同じ効果を持っているの...全文を見る
○牛嶋正君 今、攻撃的とおっしゃいましたけれども、私もその点は看過しているわけではございませんで、これまでのシェア拡大第一主義と申しましょうか、多くの企業がとってきた経営方針、これは、今やむしろ効率を高めてそして減収の中で増益を図っていくという経営方針に変わってきているんではない...全文を見る
○牛嶋正君 それでは、時間もかなり迫っておりますので、最後の特定扶養控除の引き上げについてお尋ねしたいと思います。  基礎控除、配偶者控除、それから扶養控除等の人的控除でございますが、所得税におけるこういった人的控除がどういうふうな意味を持っているのかということですが、私はこん...全文を見る
○牛嶋正君 今の説明で私よくわからないんですが、担税力というのはどれだけ生活をしていく場合に費用がかかるかということじゃなくて、所得税の場合には稼得した所得というのが担税力を図るベースではないかと思います。ですから、そういう生活費が一定の年齢のところでかさむということに関しまして...全文を見る
12月10日第128回国会 参議院 予算委員会 第6号
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○牛嶋正君 きょう私は経済財政問題、特に景気対策を中心に質問をさせていただきたいと思います。  総理が考えておられる公正で活力ある高齢化社会の実現を二十一世紀に目指すためには、それなりの条件を整え、諸制度の改革を通じて社会全体の仕組みを変えていかなければなりませんが、二十一世紀...全文を見る
○牛嶋正君 お願いいたします。
○牛嶋正君 今お聞きいたしますと、私と大体同じ基本認識をお持ちであるというふうに思います。しかし、現在の景気の底割れ状態を想定いたしますと、安定成長の軌道への復帰というのはそれほど容易なものではないというふうに思います。  この課題に取り組むためには、まず、今もお述べになりまし...全文を見る
○牛嶋正君 今QEのお話が出ましたけれども、もう少し早く発表されるというふうに私は期待しておりまして、それに基づいてきょうの質問を考えていたんですが、ちょっとおくれているようですが、企画庁長官、何か御事情があるんでしょうか。
○牛嶋正君 単年度の経済見通しも大切ですけれども、やはり経済構造が大きく変化しているわけでありますから、中長期の経済計画を早急に作成して細川政権の描く経済のビジョンを国民に示すべきだというふうに思っております。そして、できれば二十一世紀の我が国の進路を提示していくということが必要...全文を見る
○牛嶋正君 今回の不況は非常に長期化しているわけでございます。この不況に対する対策を立てていくためには、今回の不況の性格あるいは実態というものを十分に明確にしていかなければならないと思っております。  私は、今回の不況がもうそろそろ四年目に入ろうとしているわけでありますから、こ...全文を見る
○牛嶋正君 私は、こういった経済構造の変化の実態を分析するために今回の不況と前回の円高不況を比較してみますと、違いが四つぐらい浮かんでくるんですね。  第一は、消費需要の低迷とその長期化であります。前回の不況のときには、やはり不況期におきましても消費需要というのは一定の伸びを示...全文を見る
○牛嶋正君 今まで皆さんのお話のとおり、経済構造上に大きな変化が見られるわけであります。そういたしますと、これも御指摘になりましたけれども、これまでと同じ需要喚起型の景気対策では十分な効果は期待できないということになります。    〔委員長退席、理事久世公堯君着席〕  そこで...全文を見る
○牛嶋正君 そこで、先ほど指摘いたしました四つの点について一つずつ取り上げて御議論をさせていただきたいと思います。  まず、最初の消費需要の伸び悩みでございますが、私はこの原因は消費者の消費生活における多様化とかあるいは個性化といった生活態度の変化が大きな要因の一つではないかと...全文を見る
○牛嶋正君 今かなり私の認識と近い御答弁をいただいたわけですが、そういたしますと、現在議論されている所得税減税ですが、これに対して大きな需要喚起効果は期待できないんではないかというふうに思うわけであります。むしろ、私は消費生活態度の健全化にある意味では水を差してしまうというふうな...全文を見る
○牛嶋正君 政府税調の答申によりますと、所得税減税はこれから本格的に迎える高齢社会にふさわしい税制を確立するということで中期の税制改革の一環として提案されているわけですね。そのため消費税税率の引き上げがセットになっている、こういった提案になっているわけですが、現在、この政府税調答...全文を見る
○牛嶋正君 住民税減税も提案されているわけですが、これにつきまして自治大臣にお尋ねしたいんですけれども、私は、住民税というのは利益説的な立場に立って考えるのが一番説明的になるんじゃないかと思うんです。そうだといたしますと、今は税率が三段階になっておりますけれども、私は完全なフラッ...全文を見る
○牛嶋正君 先ほど、大蔵大臣は今回の政府税調の答申についてかなりの評価をされたようですけれども、私は今回の税調の答申をよく見させていただきますと、三つぐらい問題があるんじゃないかというふうに思っております。  その一つは、今も出ておりましたけれども、所得税減税には景気対策として...全文を見る
○牛嶋正君 今、所得税についてお話がありました。  日本の所得税と先進諸国の所得税を比較いたしますと、今御指摘のありましたように、課税最低限が非常に高いということと、そして最低の税率が低いということ、そのために非常にイギリスやドイツ、それからアメリカと違った負担率の状況になって...全文を見る
○牛嶋正君 税制改革について最後の御質問ですけれども、地方分権をやっぱり推進していくということを考えますと、今、消費税のうち消費譲与税という形で地方に分配されているわけですが、これを独立税として地方消費税として導入して地方公共団体の財源の強化を図るべきではないか、私はこういうふう...全文を見る
○牛嶋正君 だんだん時間が迫りましたので次の問題に入りたいと思いますが、大蔵大臣に私の考え方を一言述べさせていただきたいと思います。  地方分権それから税源を地方へ移すという議論をするときに、いつも国側は地域間の格差の問題をお出しになるんですね。ではありますけれども、税目ごとで...全文を見る
○牛嶋正君 今株価は一日で五、六百円も上下変動するという非常に不安定な状況にございます。このことが一層経済関係者の将来に対する見通しを不透明なものにしているのではないかと思うわけですが、総理はこの株価の不安定な原因の本質はどこにあるというふうにお考えでしょうか。
○牛嶋正君 これに関連いたしまして大蔵大臣にお尋ねしたいわけですけれども、これまで郵便貯金あるいは簡易保険等の公的資金によりましていわゆるPKOが発動されてまいりましたが、このPKOが株式市場の安定化にどれぐらい寄与したのか、その実態をちょっとお教えいただきたいと思います。  ...全文を見る
○牛嶋正君 私は、今回の株価の不安定な動向というのは、不良債権の処理が進まないことを背景とした金融システムの不安感の高まりが大きな要因ではないかというふうに思っております。すなわち、金融システムの安定化を進めていくためには、金融機関が今抱えている巨額の不良債権をできるだけ速やかに...全文を見る
○牛嶋正君 お昼前、私は、前回の円高不況と今回の不況を比較しながら経済構造上の四つの相違点を取り上げました。もう一度繰り返させていただきますと、一つは消費需要の低迷とその長期化、それからいま一つは企業が投資目標を失ってしまったということ、それから第三点は金融システムの不安定が進ん...全文を見る
○牛嶋正君 これまでずっと議論してまいりまして、今回の不況のもう一つの特徴は、私はメンタルな面が非常に強く出ているんじゃないかと思います。あらゆるインセンティブが萎縮してしまっている。こういうふうに考えますと、複合不況とかあるいは構造不況と言われておりますが、別な言い方をしますと...全文を見る