牛嶋正

うしじまただし



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牛嶋正の1997年の発言一覧

開催日 会議名 発言
01月30日第140回国会 参議院 地方行政委員会 第2号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋でございます。  きょうは、今進められております地方分権と、その地方分権を推進する中で地方交付税制度がどういう役割を果たさなければならないか、こういった観点から二、三御質疑をお願いしてまいりたいと思います。  今申しましたように、地方分権を推進して真の...全文を見る
○牛嶋正君 こうやってみますと、地方分権の推進が叫ばれているにもかかわらず、財政基盤の強化というふうな点から見ますと非常に後退をしているわけであります。この点をとらえていきますと、地方分権地方分権と皆言いますけれども、なかなか難しい点があるんじゃないかと思っております。  それ...全文を見る
○牛嶋正君 ここに地方分権を進めていくための前提となる財政基盤の強化の難しさがあると思うんですね。自主財源比率が高まるあるいは高めていく場合には格差が広がるわけです。そうしますと、その格差が拡大するということが地方分権を進める場合の一つの大きな障害になっているわけですね。言いかえ...全文を見る
○牛嶋正君 今、私が自主財源比率五〇%ぐらいということは、国民の全体の負担率、これを余り変えないで国と地方の間の税源の配分をちょっと国から地方へ移すということで言っております。ですけれども、今、大臣がおっしゃいましたように、その場合にかなり大きく国税も変えなければなりませんし、地...全文を見る
○牛嶋正君 先ほど大臣もおっしゃいましたように、地域間の財政力調整というのは個人の所得再分配と同じ意味を持っているんですね。ですから、再分配を進めるために累進課税を強化する、そうするとどうしてもやっぱりインセンティブに影響がある。私は、地方公共団体も、個人ではありませんけれども、...全文を見る
○牛嶋正君 実は現行制度にはこれと同じような機能を持った制度がありますね。これは法人事業税の分割法人の分割基準だと思うんです。この分割基準は今は主として従業員数で、そして何らかの調整をされておりますけれども、この決め方によっては東京都が集めた法人事業税、かなり地方へ分割基準で配分...全文を見る
01月31日第140回国会 参議院 予算委員会 第3号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋でございます。  きょうは経済問題、とりわけ年末からの株価の急落と急速な円安、これが今後の経済の動向、景気の動向にどういう影響を与えるのか、このことについて御質疑をさせていただきます。よろしくお願いをいたします。  経済企画庁長官は経済演説の中で我が国...全文を見る
○牛嶋正君 今お話を聞いておりますと、このずれに対して、これが景気の動向に対してどういう影響を与えるのかという見方は私は二つあると思うんです。  一つは、今おっしゃいましたように、市場のそういった動向というのは投機的な要因とかその他いろいろな要因が絡まって反映されるものである。...全文を見る
○牛嶋正君 このあたりの見解が少し私は首相とギャップがあるように思います。  いずれにいたしましても、これからの景気動向を予測していくに当たりまして最も注意すべきは、民間需要の大半を占めております個人消費の動向それから民間設備投資の動向ではないかというふうに思います。今申しまし...全文を見る
○牛嶋正君 今、数字を幾つか挙げられました。それぞれの項目を見ましても、その伸び率というのは可処分所得の伸び率を下回っているわけでございます。私はその点を言いたいわけです。  これまでのバブル以前の個人消費パターンでしたら、可処分所得が伸びますとぐっと伸びるんですね。そうします...全文を見る
○牛嶋正君 もう一つ個人消費の動向について考えておかなければならないのは、今私は個人消費を決定する場合に可処分所得の水準が非常に影響を与えると申しましたけれども、同時に個人の保有する資産価値、これも個人が消費を決定する場合にかなり影響を与える要素でございます。バブル以降の個人消費...全文を見る
○牛嶋正君 私も先ほど直ちにと言わずにタイムラグを申し上げました。資産効果のタイムラグは大体半年から一年ぐらいということです。ただ、今回はじわじわと株価が下落したのではなくて急激でした。ですから、この資産効果の影響のあらわれ方も私は大分早いのではないか、こういうふうに思っておりま...全文を見る
○牛嶋正君 どうも今までの分析結果でお答えをいただいているような気がするんです。  私が先ほどから言っておりますように、経済構造が物すごく変わってきているわけですよ。ですから、この変化を個人消費パターンについても十分見きわめていかなければ私は適切な政策は打てないというふうに思っ...全文を見る
○牛嶋正君 設備投資を考える場合に、もう一つの円安の問題がございます。  設備投資に対しましては、私は二つの方向で影響が加わってくると思います。一つは、円安による国内需要が伸びるだろう、それでもって収益性が高まるんじゃないかという見方、それからもう一つは、しかし一方では生産コス...全文を見る
○牛嶋正君 それでは次に、株価急落の問題と金融不安の問題についてお尋ねをしてまいりたいと思います。  株価下落がもたらすもう一つの懸念される点は、銀行の収益性の悪化による不良債権処理のおくれ、そしてまた銀行の経営の悪化、そういったものによって再び金融不安が進行するのではないかと...全文を見る
○牛嶋正君 ただ、株価の急落の一因に、一つの原因に不良債権処理問題が絡んでいることは、私は確かではないかというふうに思います。  今、一万八千円前後で動いておりますけれども、仮にこのベースがもう一段下がって一万七千円ぐらいになれば、銀行によって違うと今おっしゃいましたけれども、...全文を見る
○牛嶋正君 大蔵大臣はいつも市場のことは市場に聞けというふうなお話でございますけれども、私はもうそんなことは言っていられないんじゃないかなというふうな気がしております。  何回も言っておりますように、今度はこちらが、こちらがといいますか政府がやっぱり何らかのシグナルを送る今は非...全文を見る
○牛嶋正君 ちょっとまた心配になってまいりました。と申しますのは、分析だけではだめなんですよ。しかもその分析も、これまでの何か経済構造のもとでいろいろな学説が出てまいりまして、そういったものに基づいてするならばますます問題だと思うんです。  分析した後、今度はやっぱり市場に対し...全文を見る
○牛嶋正君 今お聞きしておりますと、景気対策というふうな点が非常に重視されているようですけれども、きのうもありましたように、乗数効果の大きさ、あるいは民間設備投資などの動向を見ておりますと、必ずしもこの低金利政策がうまく関連しているような気がいたしません。むしろ、この政策を通じて...全文を見る
○牛嶋正君 所得税の伸びをずっとたどっていきますと、源泉分とそれから申告分を分けますと、これまでは申告分は非常に変動がございまして、源泉分は給与所得を中心にして着実に伸びていったわけですね。最近その足取りが怪しくなったわけですが、それは源泉分の中に利子所得の源泉分が含まれるからで...全文を見る
○牛嶋正君 僕はそんな難しいことを聞いているんじゃないですよ。低金利政策と景気動向の話ですから、ですから可処分所得はどれぐらいふえるのかということで聞いているわけです。簡単にお答えください。
○牛嶋正君 この問題、もう少しゃりたかったんですが、時間が参りましたのでこれで終わらせていただきます。ちょっと中途半端になりましたが。
02月12日第140回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第2号
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○牛嶋正君 大蔵省にちょっとお尋ねしたいんですが、「社会資本整備の現状と課題」の十六ページに公共投資基本計画がございます。ここには、「後世代に負担を残さないような財源の確保を前提として、」という文言がありますが、これは極めてあいまいな表現ではないかなというふうに思うんです。  ...全文を見る
○牛嶋正君 今の問題と関連するんですけれども、平均寿命が延びるということは、ただ単に老後が長くなるということだけじゃなくて、自立のために必要な体力あるいは気力をいつまでも割合維持できるというふうに思っております。その年齢がだんだん高くなってきているんじゃないかと思うんですね。その...全文を見る
○牛嶋正君 その場合、平均年齢が上がるから今の刻みのところの数値も変わるんじゃないかと。
○牛嶋正君 そうですが、いやそこらあたりやらないかぬと。
02月21日第140回国会 参議院 地方行政委員会 第5号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋でございます。よろしくお願いいたします。  今、衆議院に提出されております介護保険法の中で提案されております介護保険制度が導入された場合、保険者たる市町村、とりわけ財政規模の小さい町村が果たして円滑に介護保険事業を実施することができるのかという懸念が持た...全文を見る
○牛嶋正君 この点も先ほど関根委員が御指摘された点ですけれども、私は、今の国民健康保険事業でもやっぱり市町村の行政にとりましてはかなり重荷になっている点があるように思います。それに介護保険事業が加わるということになりますと、財政規模の小さなところではかなり大変な責任を背負うのかな...全文を見る
○牛嶋正君 そこで、まず最初にお聞きしたいのは、介護保険事業にかかる事務費ですけれども、厚生省はこれを八百億円ぐらいだというふうな数字を出しております。しかし、現行の保険事業にかかる事務費等々から推測いたしますと、そして二、三、私は市町村にお尋ねしてそこから推計をさせていただいた...全文を見る
○牛嶋正君 よく医療保険制度の改革論では、財政基盤を強化するとかあるいは事業運営の効率化等を図るためにいつも出てくる改革案は、保険事業の統合なんですね。できるだけ保険事業を統合してそして財政基盤を強化する、今問題にいたしました事務の運営も効率化していくということは当然の提案かと思...全文を見る
○牛嶋正君 これについては自治省はどんなふうに見ておられますか。
○牛嶋正君 そこで、非常に小さな被保険者が何百人というふうな保険がたくさんあるわけでございます。そうなりますと、財政基盤にいたしましても事務効率にいたしましても相当な格差が出てくるわけでございます。地方分権を進めていく場合にこの格差というのは非常に重要なファクターでございまして、...全文を見る
○牛嶋正君 減少しておりますね。これはどのような合理化を進められたんでしょうか。
○牛嶋正君 ちょっと今度は自治省にお聞きしたいんですが、市町村の一般会計におきまして国保事業にかかる事務費が含まれておりましたら、どれぐらいなのか教えていただきたい。
○牛嶋正君 国保事業でも、私は、ある程度の規模の経済といいますかスケールメリットが働くんじゃないかというふうに思います。  そういたしますと、先ほど全体の平均で被保険者一人当たりの事務費を教えていただきましたけれども、市町村間で一人当たりの事務費にどれぐらいの格差があるのか、そ...全文を見る
○牛嶋正君 今の数字を見させていただきますと、やっぱりスケールメリットというのははっきり出てきておりますね。先ほど関根委員も十万ぐらいというふうな数字を示されましたけれども、私も大体それぐらいのことを考えているんです。  そういうふうに考えますと、町村で五千人以下のところが随分...全文を見る
○牛嶋正君 そうしますと、職員数につきましても、その職員一人当たりの被保険者の数というのはどうなりますか、職員一人当たりの被保険者の数。
○牛嶋正君 実はこれについてもスケールメリットをちょっとお聞きしたがったんですが、通告しておりませんでしたので、それではこの問題はまた後で資料を出していただくということにさせていただきたいと思います。  それで、人口規模の非常に小さな町村の場合、国保事業に職員を何人か配置しなけ...全文を見る
○牛嶋正君 この国保連は、介護保険制度が導入された場合にも、それについてまた零細な市町村を援助していくということになっていくんでしょうか。
○牛嶋正君 それでは次に、歳入について幾つか御質問したいと思います。  まず、保険税といいますか保険料収入でありますけれども、全体の歳入決算に占める割合というのは今どれぐらいになっているんでしょうか。私が見たところ、この比率がだんだん落ちてきているというふうに見ているんですけれ...全文を見る
○牛嶋正君 この保険料収入の低下部分というのはどういう項目で補われていっているんですか。
○牛嶋正君 その法定外繰り入れにつきまして、後でまた御質問したいと思っております。  国保事業は、いずれにしましても単年度主義に立っているわけですね。ですから、単年度の収支状況を勘案いたしまして保険料が決められていく、保険税が決められていく、こういうことだろうと思います。  ...全文を見る
○牛嶋正君 かなりの格差があるわけですね。恐らく、その保険料に対しまして医療サービスの水準を見ていかなければならないと思いますけれども、この格差をもたらしている要因というのは何なのかということをやっぱりきちっと見ておかなければ、介護保険の場合にも問題が出てくると思います。  そ...全文を見る
○牛嶋正君 その保険料あるいは保険税の決め方でありますけれども、これもやはりそれぞれの保険者によりまして基準が異なるのでございましょうか、教えてください。
○牛嶋正君 もう一つだけ、保険料あるいは保険税についてお聞きしたいんですけれども、それぞれ収支が厳しくなりますと保険料の引き上げということになるわけで見直しをされるわけですが、最近の各市町村における保険料の見直しの状況はどうか、教えてください。
○牛嶋正君 それでは、歳入決算の中でもう一つの重要な項目とみなされます他会計からの繰入金ですね、先ほどの法定外の部分でございますけれども、これは今、全体の歳入のうちでどれぐらいの比率になっておりますか。そしてまた、最近の推移をちょっと教えていただきたいと思います。
○牛嶋正君 結局、保険料収入の比率が落ちている分だけここでカバーしている、こういうふうに考えていいと思うんですね。  今お聞きいたしました数字も、またこれも全国平均でございます。私は、市町村によりましてはこの比率はかなり高いところもあるんではないかというふうに思います。特に法定...全文を見る
○牛嶋正君 今、五〇%というふうなお話がありましたけれども、これは税なんですね。ですから、地方税であるのかあるいは国税が交付税でおりてきたのかは別ですけれども、税であることは変わりないわけであります。そういうふうに考えますと、保険者は数多くありますが、その財政の構造あるいは財政状...全文を見る
○牛嶋正君 私が懸念するのは今のお答えなんですね。こういうふうに重層的にとおっしゃいました。けれども、重層的というのは、どちらかといいますと、県が市町村を支えるとかあるいは国が県を通して市町村を支えるという形なんですね。ですから、この重層的な支え方というのは、一番最初に私申しまし...全文を見る
○牛嶋正君 どうもありがとうございました。これで終わらせていただきます。
02月25日第140回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第3号
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○牛嶋正君 企画庁にお尋ねしたいんですが、先ほど御説明いただきました「公共投資基本計画の骨子」の基本的考え方の①ですけれども、そこに「人口構成が若く、経済に活力のある現在のうちに、」とあります。これは、私、大分現実から離れているんじゃないかと思うんですね。もう高齢社会を迎えている...全文を見る
○牛嶋正君 いや、今貯蓄率物すごく高いわけでしょう。そして民間の設備投資はそれほど伸びてない。非常にデフレギャップが大きいわけですね。そこを何で埋めていくかということですよ。この埋め方によっては我が国の経済の運営というのは基本的に変わってくるわけです。今まではどちらかというと純輸...全文を見る
○牛嶋正君 この問題は大蔵省にお尋ねしなければならない問題だと思うんですが、きょうは企画庁からお見えになっていますので、説明いただける部分だけで結構ですが、説明していただきたいと思います。  先ほどから、建設省は八本の公共投資の五カ年計画をお持ちです。それから運輸省も三本お持ち...全文を見る
○牛嶋正君 その場合、今五カ年とか七カ年、十カ年とおっしゃいましたけれども、これだけ経済構造の変化が激しいときに、やっぱり途中で見直す必要があるんじゃないかなということなんですね。  しかし、一度閣議で了承を得ますとそのままいっちゃうわけで、これからの国づくりの場合、やっぱり硬...全文を見る
○牛嶋正君 できるだけそういった見直し条項で思い切って見直すべきだというふうに思いますけれども。
03月12日第140回国会 参議院 予算委員会 第8号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋でございます。  きょうは社会保障制度と財政の関係について御質問をさせていただきたいと思います。  衣食足りて礼節を知るという言葉がございます。我が国は、戦後目覚ましい経済発展によって一九八〇年代の半ばごろ衣食足りての状況に達し、これから礼節を知る状態...全文を見る
○牛嶋正君 国民負担率につきましては、今まで振り返ってみますと、こういう意見がございました。高齢化がピークに達しても我が国におきましてはできれば五〇%以下に抑えるべきであると。ある意味ではこの考え方というのはコンセンサスを得ていたんではないかと思っております。  それに対しまし...全文を見る
○牛嶋正君 総理は、財政運営につきまして、今の国民負担率四五%と、それともう一つは財政再建というのを挙げておられるわけです。この二つの目標は、総理も言っておられるように、歳出削減で財政再建を図るのならば、私はこの二つの目的を同時に達成することはできると、こういうふうに思います。 ...全文を見る
○牛嶋正君 私もそう思いました。ですから、ちょっと私なりの試算を行ってまいりました。総理のお手元にもその資料は行っていると思います。  私は、今申し上げてまいりましたように、新しい社会保障制度の目標を実現するということをまず掲げました。そのために、社会保障関係費の伸び率を過去五...全文を見る
○牛嶋正君 先ほど総理は、国民負担率は民間の経済活力に対しまして抑制的な効果が働かないようにできるだけ低く抑えるべきだということですが、同時に国民負担率の中身についても考えていかなければならないと、こんなふうに思います。  民間の企業や個人の経済活動にできるだけニュートラルな税...全文を見る
○牛嶋正君 今、総理がおっしゃいましたように、国民負担率の中身を考える場合には、税の仕組みと、ほかに税か保険かということになろうかと思います。しかし、この二つの財源調達方法というのはいずれも強制性を伴うものでございます。したがって、できるだけ公正そして公平でなければ社会保障制度も...全文を見る
○牛嶋正君 先ほど申しましたように、税率が公平に決められても、徴収の段階でこういうふうな不公正が入ってまいりますとやっぱり納税意識に悪い影響を与える、このことがまた税の徴収を難しくするというふうな悪循環も考えられるわけでございますが、この点について自治省はどのようにお考えでござい...全文を見る
○牛嶋正君 国税についても、法人税それから消費税について滞納が増加しているというふうに聞いておりますけれども、この国税の滞納状況について御説明をいただけるでしょうか。
○牛嶋正君 次に、厚生省にお尋ねしたいんですけれども、国民健康保険の保険税の収納率はどんなふうになっておりますか。
○牛嶋正君 今平均でございますが、恐らく市町村によって随分と格差があると思うんですけれども、一番低いところはどれぐらいなのか、教えていただけますか。
○牛嶋正君 保険税あるいは保険料の場合は排除の論理が働くわけですね。ですから、収納率の低下はそのまま保険事業が縮小していくということになってくると思います。そういたしますと、皆保険という公的保険の前提条件というのが崩れるんじゃないか。今おっしゃいました八三%なんというような収納率...全文を見る
○牛嶋正君 こんなことを考えますと、私は、公的保険制度が存立していくための条件としては、被保険者のリスクができるだけ同程度であるということが条件になるんじゃないかというふうに思いますけれども、この点についてはどういうふうにお考えでしょうか。
○牛嶋正君 異にしておりますけれども、病気にかかる確率というふうなものはみんな一緒だと思うんですね。  ところが、今度導入されようとされております介護保険制度の場合、これはもう明らかに第一号の被保険者と第二号の被保険者では、寝たきりになる、要介護状態に陥るリスクというのは全く違...全文を見る
○牛嶋正君 私は、これからの国民負担率がふえていく中で、いずれは税か保険かでそれを見ていかなければならないわけですが、保険が持っている制度的なメリット、よさというのはあるわけですね。ですから、恐らく国民負担率の中で保険が受け持たなければならない部分というのはこれからもあるはずです...全文を見る
○牛嶋正君 私は、市町村がそれぞれの地域で高齢者の多様なニーズに十分にこたえられるような介護サービスの供給体制を確立することができたら、今後の地方行政の展開に非常に自信を得て、地方分権の推進に大きく寄与するものと、こんなふうに考えております。  しかし、反対の場合、地方分権の推...全文を見る
○牛嶋正君 それに関連するんですが、市町村大丈夫かという気がするわけです。  と申しますのは、今まで国民健康保険事業を見ておりましても、かなりの行政能力をそちらに集中しなければならなかった、そしてまあ何とかやってきたということなんですね。今まで何とかやってきたから介護保険制度も...全文を見る
○牛嶋正君 今国民健康保険の保険者数を見ますと、全国で三千二百五十二団体。これは一市町村一保険事業ということになっておりまして、ほとんど統合が進んでおりません。  医療保険制度の改革論では必ず財政基盤を強化するために統合という議論が出るんです。国民健康保険については二つ一部事務...全文を見る
○牛嶋正君 そういった保険事業そのものについては財政調整で何とかやっていけると思うんですが、先ほどから言っておりますように、介護システムの確立というのはむしろ良質の介護サービスの供給体制をつくっていくことにあると思うんです。その場合に、今のような小さな町村でこういった地域住民のニ...全文を見る
○牛嶋正君 私はそこが問題だと思うんです。重層的になんておっしゃるわけですけれども、それだとすると、せっかくそれぞれの地域で介護サービスの体制ができても、それは地方分権の立場からいいますと、府県とか国が手を差し伸べているわけですから、私は、先ほども申しましたように、この介護サービ...全文を見る
○牛嶋正君 終わらせていただきます。
03月17日第140回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋でございます。きょうは、本間先生、それから鷲尾事務局長、ありがとうございました。私の与えられた時間はあそこにありますように二十四分でございますので、できるだけお二人からいろんなことをお聞きしたいと思っております。  そこで、最初に、基本的な問題で本間先生...全文を見る
○牛嶋正君 ありがとうございます。  今、本間先生のお話の中で、企業の設備投資が割合に腰がたく伸びてきているというお話でございました。これにつきまして鷲尾事務局長は先ほど、数字は数字だけれども現場の実態は数字ほどには実感されていないというお話でございました。  私も、それにつ...全文を見る
○牛嶋正君 次は、鷲尾事務局長にお尋ねさせていただきます。  先ほどお二人とも消費税の課税方法についてインボイス方式の導入ということをおっしゃいました。これは益税の問題を議論する場合には避けて通ることはできません。そしてまた、複数税率などの議論がありますが、そういった複数税率を...全文を見る
○牛嶋正君 ありがとうございました。  次は、本間先生に。  先ほどお話しの中で公共投資のこれからのあり方について御説明がございました。私は、この問題を考えるときに、きちっとした効率的な投資を進めていく、そしてまた大分社会資本もふえてまいりまして、管理ということも考えていかな...全文を見る
○牛嶋正君 ありがとうございます。そのように私は努力したいと思っております。恐らく、ツケを将来世代に引き延ばすという話がありますけれども、これをきちっとやれば必ずしもそういうことは言わなくてもいいわけで、そんなに遠慮することもないというふうに思っております。  次は、事務局長に...全文を見る
○牛嶋正君 どうもありがとうございました。  終わらせていただきます。
03月18日第140回国会 参議院 地方行政委員会 第6号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋でございます。きょうは、いよいよ四月から地方消費税が導入されますので、これに関連いたしまして若干御質問させていただきたいと思います。  当分の間、徴税事務は国が消費税と一緒に行うことになっておりますけれども、地方税にとりましては久しぶりの大型の新税導入で...全文を見る
○牛嶋正君 この消費税の滞納はほかの税目と違った意味を持っているわけですね。言うならば、消費者から納められた税がそのまま国庫へ行かないで結局納税義務者たる事業者の手元にとどまるということになるわけですから、全くこれは益税と同じ性質を持っている、ここのところを非常に注目しなければな...全文を見る
○牛嶋正君 それで、今自治省の方では、地方消費税を導入されまして平年度ベースでどれぐらいの税収を見込んでおられるのか、そして四月からは簡易課税方式につきましての見直しが若干ございますけれども、この新しい簡易課税方式に基づいてどれぐらいの益税が見込まれるのか、もし計算をされておりま...全文を見る
○牛嶋正君 そこで、現行の道府県税の徴収率を、私の手元には地方財政白書、平成八年度版しかございませんので、これに基づいてお尋ねしていくわけですけれども、幾つか、二十数税目あります。全体の徴収率は平成六年度は九五・二%ですけれども、この中で徴収率の低いのを四つ選んでみました。  ...全文を見る
○牛嶋正君 今四つ挙げられましたけれども、このうち道府県民税の個人分を除きますと、全体の税収構成に占める割合はいずれも五%以下でございます。言うならば、全体の税収から見ますとそれほど大きな構成比ではございません。  しかし、一つの税目を取り上げてこんなに低い徴収率であるとするな...全文を見る
○牛嶋正君 そこで、私も今挙げました四つの税目について、徴収率を引き上げるためにはどうしたらいいのだろうか、あるいはまたなぜ徴収率が低いのかという原因について私なりにいろいろ検討させていただきましたので、順次取り上げていきたいと思います。  まず、道府県民税個人分でございますが...全文を見る
○牛嶋正君 一つの問題は解決いたしました。  次は、事業税の個人分でございますけれども、これも恐らく申告納税ということで徴収率が落ちているんだと思いますが、ただ事業税法人分は九六・九%なんですね。ですから、この間にかなり差があるということで、法人分は納税の数からいいましても少な...全文を見る
○牛嶋正君 今のお話を聞いておりますと、結局徴収率というのは徴税費用、徴税費と申しますか、これとの兼ね合いが非常に強いわけでございますね。ですから、徴収率一〇〇%まで持っていこうとするのには相当な徴税費がかかると。ですから、税の公平化あるいは効率的な徴収化という問題に帰するところ...全文を見る
○牛嶋正君 それでは、最後の特別地方消費税の方に移らせていただきます。  これは以前は料理飲食等消費税でございました。そのときから課税執行上の問題があるとかいうふうに私も聞いておりました。恐らく非常に取りにくい税だろうというふうに思うんですけれども、先ほど七年度を聞きましたが、...全文を見る
○牛嶋正君 徴収率は翌年繰越分を入れると落ちるわけですね。ですから、この切りかえのときは、これまでの料理飲食等消費税の滞納分というのはそこでは入れられなかったんじゃないかと思うんです。だから高い数値になっていると思うんですが、その解釈でよろしいですか。
○牛嶋正君 それで、私が特別地方消費税についてもう一つ懸念している面は捕捉率なんですね、きちっと捕捉されているのかどうかということです。これは数字には出てこないわけですね。もし捕捉率が例えば七〇とか八〇なんというようなことになりますと、それに滞納が加わるということになりますとこれ...全文を見る
○牛嶋正君 私はなぜこんなことを申し上げるかと申しますと、特別地方消費税というのは、課税方法から見ますと消費税の小売段階での課税と非常によく似ているんですね。今はこんな状態で国が全部徴収してくれているからいいですけれども、本当に自主財源ということになりますとこれは地方で徴収しなき...全文を見る
○牛嶋正君 不動産取得税につきましては固定資産税との関連がございますね。資産課税のうち固定資産税がこれまで中心だったと思うんです。これに対しまして、固定資産税が全都市町村税に移されたときに、道府県税としてこういった形で不動産取得税が残されたと、私ずっと検討してまいりましてそんない...全文を見る
○牛嶋正君 どうもありがどうございました。終わらせていただきます。
03月19日第140回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第4号
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○牛嶋正君 石先生とそれから山崎先生に一問ずつお尋ねしたいと思います。  石先生は、先ほど社会資本整備に市場メカニズムの活用ということをおっしゃいました。それから二番目の項目では、長期の資源配分機能というのを重視しなければならないというお話でした。  これらを考えていきますと...全文を見る
03月26日第140回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋でございます。  きょうは公的金融の中心をなします財政投融資について質疑をさせていただきたいと思います。そのために、小泉厚生大臣それから堀之内郵政大臣にお越しをいただきました。ありがとうございました。  公的金融の肥大化はかなり進んでいるわけでありまし...全文を見る
○牛嶋正君 こういった公的金融の改革を進めていく場合に、まず第一番目の考えなければならない問題というのは民間金融とそれから公的金融の関係だと思います。昨年の八月に全銀協が「公的金融システムの改革に向けて」という報告書を発表しております。それを機会にいたしまして公的金融の民業補完論...全文を見る
○牛嶋正君 大体今の大蔵大臣のお考えでは、まだ公的金融が果たす役割、いわゆる民業補完としての役割はあるというふうな御見解かと思います。  そこで、民間金融と公的金融を少し比較していきたいと思っております。  民間金融の中でもいわゆる間接金融システムを取り上げて考えてみますと、...全文を見る
○牛嶋正君 それで、今私が申しました市場性といいますか市場メカニズム、こういった観点で、先ほど説明いたしました三重構造の入り口から少し御議論させていただきたいと思います。  平成六年度の実績で資金運用部資金を見てまいりますと、総額が三十九兆一千七百二十一億円、その内訳は、郵便貯...全文を見る
○牛嶋正君 先ほど私が数字を挙げましたのは、郵便貯金というのは預金市場を通しておりますので、一応市場メカニズムのフィルターがかかっているということで、それが資金運用部資金全体の中でどういうふうに推移していっているのかということを聞きたくて申し上げたわけです。それで、今おっしゃいま...全文を見る
○牛嶋正君 私も大体そのような見方をさせていただいております。  それで、民間資金が預金市場を通るときには預け入れ期間等によりまして金利が異なってくるわけであります。そして、民間金融機関はそれぞれの金利に基づきまして運用を変えていく、こういうことで出口のところでも市場メカニズム...全文を見る
○牛嶋正君 今のお話は、これから資金運用部に移りまして中間のところで御議論をさせていただこうと思っておりました。  預金金利は、先ほど申しましたように預け入れ期間で一律に決められている。そして、その財投金利、貸し出しのところの金利は一本なんです。この背景には、公的資金は資金運用...全文を見る
○牛嶋正君 まさに公的金融の改革はそこにあるんですね。公的金融の役割というのはもう終わったのかというところを十分に見きわめていかなければならないと思います。  先ほども大臣おっしゃいましたように、私もまだ公的金融の役割はすべては終わっていないというふうに思っております。ではあり...全文を見る
○牛嶋正君 仮に今まだ公的金融の民間金融の補完という役割は残っているというふうにいたしますと、財政投融資における資金運用の本質というのは、私は実物資本形成を目的とする長期運用にあると思うんですね。そして、この長期運用は、財政投融資計画がつくられて、それに基づいて実施されていくわけ...全文を見る
○牛嶋正君 調和を図るということは当然のことなんですが、問題はそれが資金運用部の中で統合管理あるいは統合運用でなされているということなんですね。市場原理というのは今非常に議論されているわけでありまして、そういった調整というのはできるだけ市場メカニズムに任せた方がいいわけであります...全文を見る
○牛嶋正君 その考え方は私おかしいと思うんですね。というのは、公社債市場で金利が決定されていくわけですが、それをただ反映させて、それを投影させて資金運用部の中で発行、引き受けをされるわけですね。もしそれをやらないで全部公社債市場を通したとするならば、そこで決まる金利は資金運用部で...全文を見る
○牛嶋正君 次に、出口のところへ参りたいと思いますが、長期運用が効率的に行われるためには、出資先あるいは融資先の状況、それからそこで形成される実物資本の経済的な効果等々、相当情報を集めてやらなければならないと私は思うんです。  恐らく財政投融資計画の場合は、いずれにしましても貸...全文を見る
○牛嶋正君 この問題についてさらに議論したいんですけれども、時間がだんだんなくなってまいりましたので、最後に郵政大臣にお尋ねさせていただきます。  資金計画の中に郵便貯金特別会計の繰り入れがございます。これはいわゆる郵貯の自主運用でございます。この自主運用の状況についてちょっと...全文を見る
○牛嶋正君 私は自主運用を導入されるときに非常に心配をしておりまして、今まで集めるばかりに専念されてきた郵政省が果たして自主運用できるのかなと思っておりました。ただ、簡保の方はずっと以前から自主運用されておりまして、そういったノウハウが積み重なってきたんだと思うんですね。  私...全文を見る
04月09日第140回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第5号
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○牛嶋正君 貝塚先生と正村先生に一つずつお聞きしたいと思います。  まず、貝塚先生でございますが、我々は福祉の問題あるいは社会保障制度の問題を議論するときに、先進国であります北欧諸国をいつも材料にして議論するわけですけれども、その場合に日本と北欧との違いというのは人口規模が非常...全文を見る
04月16日第140回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第6号
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○牛嶋正君 井上参考人とそれから田中参考人、一題ずつお尋ねしたいと思います。  まず井上参考人ですが、五のところで「社会資本を整備する視点」を三つ挙げていただきました。私もこれは大賛成でございます。ただ、この視点に優先順位をつけなければならないという場合も起こり得ると思うんです...全文を見る
○牛嶋正君 平成会の牛嶋です。  金本参考人とそれから鬼木参考人に一問ずつお尋ねしたいと思います。  我が国におきましても、これから社会資本の整備をしていくためには、先生がおっしゃいますように費用便益分析を導入せざるを得ないと思うんです。  なぜ日本でこれまで費用便益分析が...全文を見る
05月07日第140回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第7号
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○牛嶋正君 最初に有岡さんにお尋ねしたいと思うんですが、これからの日本社会はということで淡々と三つの社会のイメージを示されました。恐らく、意識的に高齢社会に対する評価、あるいは長寿社会に対する評価、ひとり暮らし社会に対する評価は避けられたのではないかと思うんですけれども、私はこの...全文を見る
05月28日第140回国会 参議院 国民生活・経済に関する調査会 第8号
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○牛嶋正君 皆さんのお手元に「社会資本整備の進め方について」というペーパーを用意させていただきました。今、会長がおっしゃいましたように、ちょっと時間が十分というふうに限定されておりますので、ぺーパーを用意させていただきました。これに沿って説明をさせていただきたいと思います。  ...全文を見る
06月17日第140回国会 参議院 厚生委員会 第20号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋正でございます。  小泉厚生大臣には、予算委員会に引き続きまして二度目の質問になりますけれども、どうぞよろしくお願いをいたします。  私が属しております新進党では、この一年半にわたりまして新しい高齢者介護保障制度の構築のための検討を重ねてまいりました。...全文を見る
○牛嶋正君 ゴールドプランは、私は急ごしらえの計画だったと思います。ですから、当時から地域の実態とか実情を十分に踏まえていないという批判がありました。しかし、今お聞きしましたように、新ゴールドプランの方は全国の市町村が策定した老人保健福祉計画の目標値を集計するという形でまとめられ...全文を見る
○牛嶋正君 最初に申し上げました一つの理念、国民的合意を十分に得ながら介護保障制度の構築を図っていくべきだという理念、これを考えますと、今御説明がありましたように、新ゴールドプランがそういった各市町村の老人保健福祉計画に基づいて、それを集大成する形でつくられていったというのは、私...全文を見る
○牛嶋正君 実は私、地元の愛知県と岐阜県と三重県の三県の市町村、二百五十六団体ございますけれども、そこから老人保健福祉計画を全部取り寄せて比較調査をいたしました。二百四十七団体からその計画を寄せていただきましたので、ほとんどの市町村がカバーできたというふうに思っております。  ...全文を見る
○牛嶋正君 なぜ私が三県の市町村から計画書を取り寄せたかということなんですが、私幾つかの研究テーマを持っておりまして、それでその研究テーマを分析するに当たりまして、二百四十七団体のデータを使えばある程度の分析結果は出るだろうということで取り寄せたのであります。  幾つかの研究テ...全文を見る
○牛嶋正君 やっぱり二年間という計画策定期間を厚生省が設定されたところが問題だと思うんですよね。やはりこういう実態調査を通じてでないとその地域に合った介護体制というのは私はつくれないんじゃないかというふうに思います。ですから、痴呆性を隠すというふうな地域性があったら、それもやっぱ...全文を見る
○牛嶋正君 地方分権の推進というのはいろいろな考え方があると思いますが、私は地方分権で大事なことは、それぞれの地域が自分たちで自分たちの町づくりといいますか、こういった制度をつくっていく、こういう意欲をやっぱり持たなければ地方分権というのは進まないと思います。  それから考えま...全文を見る
○牛嶋正君 その点については順にまた御議論させていただきたいと思います。  今の現行の公費負担による措置制度というのを、仮に特別養護老人ホーム入所の場合の手続を振り返ってみますと、厚生省が措置基準を通知で出しております。それに基づきまして各市町村における入所判定委員会が決定する...全文を見る
○牛嶋正君 政府がお考えになっておりますように、保険方式が持っているこういった被保険者の選択権、これをこういう新しい社会保険制度でもって導入しようというふうにお考えになっているわけです。  私は、それは一つの方法ではありますけれども、もう一つの方法としては、今ちょっとお触れにな...全文を見る
○牛嶋正君 私も最初に申し上げましたように、医療と介護は高齢者にとりましては不可分ですから、一体的に議論しなきゃいけないというふうに思います。  今おっしゃいましたように、医療について、特に老人医療保険について今の制度を前提にされているようですけれども、私は、そこにもまた問題が...全文を見る
○牛嶋正君 それでは、制度の連続性に関しましてはこれぐらいにしておきます。  社会保険方式の一つの大きなメリットは、このパンフレットでもおっしゃっておられますように、給付と負担の関係が明確であり、国民の理解が得られやすいことが指摘されているわけでございます。  しかし、私は、...全文を見る
○牛嶋正君 ですから、もともと社会保険というのはなじまないんですよ、と私は思います、先ほど言いましたように。  ですから、任意保険の場合は、それぞれリスクが違っても、リスクに対する保険料が違いますから、それで自由に選択して、自分のリスクを考えて保険料と見合って、それじゃ入ろうと...全文を見る
○牛嶋正君 この差をそんなにないんだというふうに見るのか、やっぱり差は大きいなというふうに見るのかということなんで、私はやっぱりかなり大きな差だというふうに見ております。  そうしますと、今の政府案の社会保険制度というのは、明らかにリスクの異なる被保険者の三つのグループを一つの...全文を見る
○牛嶋正君 公的保険の場合にはそういう相互扶助というふうな崇高な理念というのは必要だと思いますね。ただ私、今の説明でもまだよくわからないんですけれども、やはりこういつた給付と負担の関係があいまいのままということになりますと、保険方式の持っているメリットを一つ失うだけじゃないと思う...全文を見る
○牛嶋正君 保険には年金保険というのがもう一つございますね。これはいわば貯蓄型ですね。いずれは自分が高齢者になって所得が入らなくなったときの生活保障ということを考えますと、自分で貯蓄して、それをためてふやして、老後はそれで食べてもいいわけですが、自分がいつまで生きられるかわからな...全文を見る
○牛嶋正君 ちょっと今、財源の問題が出てまいりましたが、きょうは実はこの問題は私準備しておりませんので、また次の機会にやらせていただきたいと思います。  それで今、保険料というのは目的税的な性格を持っているんじゃないかというお話ですけれども、同時にそれは直接税としての性格も持っ...全文を見る
○牛嶋正君 私も、毎日新聞社の調査を検討させていただいておりますけれども、この介護保険制度導入に賛成と答えた人に対しまして、その理由を次の質問で尋ねているんですね。その回答を見ますと、一番多かったのが介護は社会的に解決しなければならないからというのが三五%、それから二番目に多かっ...全文を見る
○牛嶋正君 先ほども申しましたように、まだこの調査が行われました平成六年とか七年というのは政府案も固まっておりませんね。ちょうど老健審で御議論されている過程であった、途中であったというふうに思います。私はそういう状況のもとで出された一つの世論調査の結果、これをいつまでもこういうふ...全文を見る
○牛嶋正君 それで、実は新進党が三月の初めに全国の自治体に対しまして「介護保険法案に関する自治体緊急アンケート」というのを実施させていただきました。設問は九つあるんですけれども、全国の市町村三千二百五十五団体を対象にして調査をいたしました。非常に短期間でありましたけれども、回答数...全文を見る
○牛嶋正君 この調査で私はほかの九つの質問を全部分析させていただいたわけですが、そもそも市町村の担当者も非常に、政府案のところは省令でお決めになるという部分が多いわけですから、どういう姿になっていくのかイメージがつかめてないんじゃないかなと、こんな気がしたんですよね。こういう形で...全文を見る
○牛嶋正君 それでは、これで最後の質問にさせていただきたいと思います。  私は今までのこういったいろんな世論調査をずっと見てまいりまして、まだ現在のところ国民の理解というのは、介護保険が導入されれば介護の心配はなくなるだろうと、これぐらいの程度の理解ではないかなというふうに思っ...全文を見る
○牛嶋正君 今、大臣おっしゃいましたように、私は準備期間というのは非常に大事だと思うんですね。ですから、もし準備期間で少し制度を運営していく場合に、まずい点が出てきたらそれはちゅうちょなくそこで手直しをしていただく。こういうことを、今、大臣おっしゃいましたように新しい制度をつくる...全文を見る
09月29日第141回国会 参議院 環境特別委員会 第1号
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○牛嶋正君 私は、委員長に菅野壽君を推薦することの動議を提出いたします。
11月06日第141回国会 参議院 厚生委員会 第6号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋正でございます。  きょうは、一九九五年四月に導入されまして、それから二年半経過しようとしておりますドイツの介護保険制度に対する評価から議論を始めさせていただきたいと思います。  このドイツの介護保険制度も、導入当初は事務処理の遅滞や現金給付を受ける要...全文を見る
○牛嶋正君 私は、山本委員長と御一緒いたしまして、昨年の夏、議員派遣でドイツをお訪ねいたしました。幾つかの施設を見学させていただき、ドイツの関係者から事情も聴取する機会を得ました。そのときの印象は大体今、厚生大臣がおっしゃったと同じような印象を私も受けておりまして、制度の出発はま...全文を見る
○牛嶋正君 今の御答弁を聞いておりますと、大体私が挙げました四つの条件というふうなものをお考えになっているような気がいたします。  例えば、先ほど三番目に挙げましたドイツの高齢者の自立性あるいは自立心、こういったものが恐らく社会扶助を受けるよりもリスクをヘッジするための保険料を...全文を見る
○牛嶋正君 この保険あって介護なしの問題に関連いたしまして、今二つの問題点を指摘されましたが、私はそれに加えてもう二つほど心配な点がございます。そういう意味で、私は三つほど今解決しなければならない問題があるのかなと思っているんですが、その一つは、先ほど御指摘のありました進捗状況に...全文を見る
○牛嶋正君 私が懸念します第二番目の問題ですけれども、ことし一月公表されました国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口に関連した問題でございます。  前回の平成四年九月の推計から五年経過しておりますが、この間に我が国の少子・高齢化が一段と加速しております。二〇二五年の高...全文を見る
○牛嶋正君 保険あって介護なしの問題に関連いたしまして私が懸念します第三の問題は、財政構造改革法案との関係でございます。  この改革法案では、社会保障関係費につきましては二つのキャップがはめられております。一つは、平成十年度の当初予算における社会保障関係費の額が平成九年度の当初...全文を見る
○牛嶋正君 それでは次に、先ほどドイツの介護保障制度が定着しつつあるという理由を四つ挙げましたけれども、そのうちの二番目の理由と三番目の理由を取り上げまして、我が国での介護保障制度の運営についてちょっと検討させていただきたいと思います。  今、改めて、ドイツが保険制度を導入する...全文を見る
○牛嶋正君 これまでの厚生省が出しておられるパンフレットなんかを読みまして、今御答弁いただいたような幾つかの保険方式が持っているメリットというふうなものを私も理解をしております。  私なりに整理をさせていただきますと、利用者の選択が今の制度の場合には全く認められていないという、...全文を見る
○牛嶋正君 それじゃ、きょうはこれで終わらせていただきます。ありがとうございました。
11月13日第141回国会 参議院 厚生委員会 第7号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋正でございます。  前回に引き続きまして質問させていただきますが、よろしくお願いいたします。  私は、前回の質疑におきまして、介護保障制度を定着させ、今後とも安定かつ効率的に制度の運営を図っていくためには、まず制度の基本的枠組みを決める費用負担のあり方...全文を見る
○牛嶋正君 今の御答弁と関連いたしまして、もう少しこれまでの我が国の社会保障制度の変遷を振り返ってみたいと思います。  社会保障制度というのは、結局国民生活を守るシステムを与えているものだというふうに解釈しなければならないと思いますけれども、その根底には所得の再分配の機能がある...全文を見る
○牛嶋正君 その場合、ちょっともう一度お尋ねしたいんですけれども、その組み合わせはそれぞれの制度、すなわち年金制度、それから医療制度、そしてまた今度考えております介護保障制度、それぞれの中でそういう適切な組み合わせがあるというふうにお考えなのでしょうか。それとも社会保障制度全体の...全文を見る
○牛嶋正君 その場合ですね、介護保険制度あるいは介護保障制度、これは高齢者を今考えているわけでございますけれども、そうなりますと、世代間の再分配の問題がもろにここに入ってくるというふうに考えられるわけですね。そういたしますと、今、大臣がおっしゃいました介護制度における負担のあり方...全文を見る
○牛嶋正君 今のその点が非常に重要なんでありまして、制度を出発させてから問題が出てきたとき考えるのか。あるいは、やはり制度が出発する前に十分に議論しておくのかということは、私はこれからやっぱり社会保障制度を安定的に、医療制度にいたしましても年金制度についても、運営していくためには...全文を見る
○牛嶋正君 非常に難しい御説明をいただきましたけれども、先ほど私が申し上げたのと全く同じ御説明であったというふうに思っております。  要するところ、社会保険は加入、それから保険料負担に当たりましては強制性を伴うわけですね。そうすることによりまして、今も御説明のありましたように、...全文を見る
○牛嶋正君 この数字に対する解釈はいろいろあると思いますけれども、一応先ほど申しましたように、加入被保険者がふえればふえるほど保険料は安くつくという公的保険の持っている性質をちょっと知るために計算をしていただいたわけであります。  この第一の要件が必ずしも満たされていないという...全文を見る
○牛嶋正君 自分が支払う保険料が重いか重くないかということは、これはその人の所得にも依存するでしょうし、その人が置かれている、今おっしゃいましたように自分の親をお世話しなければならない、介護しなければならないというふうな状況の人はそれは安いと感じますよ。我々は一人一人のそういう状...全文を見る
○牛嶋正君 要件一と関連して、もう一つ懸念されるのは保険料未納の問題なんです。  それで、今取り上げております第二号被保険者の場合、被用者保険の場合は保険料が源泉徴収でございますから取りはぐれはないというふうに思いますけれども、問題は国民健康保険の場合ですね。今でも未納率がかな...全文を見る
○牛嶋正君 今、大変な計算をしていただきましたけれども、僕は、そうであればやはり医療保険の方の保険料は何%ぐらい下がりますよというふうなことをきちっと言うべきではないかと思うんですね。そのことが私は先ほどから言っておりますように世代間の再分配というものを非常に和らげるわけですから...全文を見る
○牛嶋正君 私も大体五段階で大ぐくりするのが、やっぱり先ほど申しましたように、所得に基準を求めてきちっと取るよりも、所得の捕捉性というもの、捕捉率なんか考えますと、それは非常にいいんではないかなというふうには思っております。しかしこれは保険料率体系だけの議論でございまして、全体と...全文を見る
○牛嶋正君 私は上限があるんではないかということをお尋ねしているわけですけれども、ちょっと今もお答えがすれ違ったような感じがいたします。  この間、社会保険庁が国民年金の保険料について、八年度でございましたか、納付率を発表しておりました。国民年金の場合、八年度の納付率はたしか八...全文を見る
○牛嶋正君 時間が参りましたので、ちょっとその点についてまた次回、機会がありましたら御質問させていただきたいと思います。  きょうはこれで終わらせていただきます。
11月19日第141回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第10号
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○牛嶋正君 私は、平成会の牛嶋正でございます。  きょうは、財政構造改革と社会保障改革の関係を中心に、三塚大蔵大臣、小泉厚生大臣、尾身企画庁長官にお尋ねしてまいりたいと思います。特に、小泉厚生大臣につきましては、厚生委員会から引き続いての御質問になりますけれども、よろしくお願い...全文を見る
○牛嶋正君 ありがとうございました。  私も、これからは余りパイが大きくならないわけですから、みんなでどういうふうに公平に分け合っていくかということが非常に問題になってくると思うんです。その点について今厚生大臣が御指摘になりましたが、非常に重要な点がございます。  私も、やは...全文を見る
○牛嶋正君 これまでも大体そのような御答弁をいただいておりましたので一応は理解できるんですけれども、私は何回も財政構造改革のフレームを検討いたしましたけれども、このフレームに沿って改革を進める場合、私はどうも二十一世紀の少子・高齢社会に適合した社会保障制度の構築は望み得ないのでは...全文を見る
○牛嶋正君 今私が問題にしておりますのは、そういった企業の経済活動の問題ではありませんで、個人の消費について議論しております。  それで、個人の消費の伸び悩みということについては、信頼という言葉を今使われましたけれども、たしか私は、本会議では、先行き不安感という言葉を使われたと...全文を見る
○牛嶋正君 私もそう思います、厳しくなることは確かなんですから。  ですから、やっぱりきちっと国民の合意を得ながら改革を進めていけば国民も納得できる。そして、二十一世紀の自分たちの老後の姿というものがある程度描ければ私は非常にいいのではないかというふうに思っております。  こ...全文を見る
○牛嶋正君 聞いておりますとだんだん余計不安になってくるのでございますけれども、今御議論もありましたものですから少し数字の方に入りたいと思います。  財政構造改革フレームでは、ともかく財政収支を健全化するということで、平成十年、十一年、十二年を集中改革期間と、こういうふうに定め...全文を見る
○牛嶋正君 ちょっと今の小泉厚生大臣のお話を聞いておりまして、私、通告した質問ではございませんので、大蔵大臣に御感想だけいただきたいと思います。  私、ずっとこういうふうに切り離せ切り離せと言ってまいりましたのは、もっと基本的なところに問題があると思っているんです。  今の一...全文を見る
○牛嶋正君 それでは次に、給付と負担の問題に移らせていただきたいと思います。  現行の社会保障制度を構成しております三つの柱、年金、医療、福祉、このうち年金、医療は保険方式によってその費用の大半が賄われております。これに対して、福祉に関してはほとんどの費用が税方式で賄われてきま...全文を見る
○牛嶋正君 そういうふうに考えていきますと、財政構造改革フレームでは、法案の第九条と十条で医療保険制度それから年金制度の改革をうたっているわけですが、まだ保険方式を堅持するということがその根底にございます。ですから、従来の枠組みの中での改革ということになるわけです。この点からも私...全文を見る
○牛嶋正君 今、厚生大臣は私の考え方に近い考え方でお答えをいただいたわけですが、私が心配しているのは、二十一世紀の社会保障制度を考えていく場合にやっぱり保険が中心だと思います。保険方式を中心にしていかなきゃいけない、保険の持っているよさというのは、御指摘のように給付と負担が非常に...全文を見る
11月25日第141回国会 参議院 厚生委員会 第9号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋正でございます。  十一月六日の本委員会で、私、現行介護制度の抱えております四つの問題を指摘いたしまして、議論させていただきましたが、きょうは、残された選択権に関する問題と効率性に関する問題を取り上げて、介護の分野に投下された資源が効率的に利用されるため...全文を見る
○牛嶋正君 ほかにもたくさんあるわけですね。そうしますと、後で修正されるとおっしゃいますけれども、我々はいわば間違った法律をこれまで議論してきたんじゃないかと思うんですね。  私は、そんな状況であれば、やっぱり修正は早く出すべきであって、我々はこれを信じて議論してきているわけで...全文を見る
○牛嶋正君 いや、しかしそれは一番最初にやるべきであって、それをやらずに今まで間違っていたいわば箇所をそのまま信じで議論してきたわけですよ。これはおかしいんじゃないでしょうか、委員長。ですから、そこのところをはっきりさせていただかなければ、きょうは私は質問できません。
○牛嶋正君 いや、今の御説明といいますか、それはちょっと納得できませんね。やっぱり成立した段階で直ちに修正すべきところは修正して提出する、そしてきちっとした法律で我々は議論しなければ、いつもこういうふうに何か議論が終わってから後で修正するなんていうのは、これは私は、手続上おかしい...全文を見る
11月27日第141回国会 参議院 大蔵委員会 第4号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋正でございます。  きょうは、今議題になっております二法案を中心に質問させていただきまますが、この法案と関連いたしまして納税者番号制度についても若干御質問させていただきたいと思います。また、今の金田委員の御質問と若干重複する部分がございますけれども、私の...全文を見る
○牛嶋正君 私は、いただきました参考資料に基づきまして、主要国におけるクロスボーダーの資金移動等に関する資料情報報告制度を比較させていただきました。この我が国の制度とかなり大きく違う点が一つございます。それは、今挙げられました欧米の主要国の中にはまだ納税者番号制度を入れていないと...全文を見る
○牛嶋正君 今お答えいただいたように、本人確認がやっぱり前提になりますね。幾ら告知いたしましても、それが内国税の適正な課税の確保につながっていくためには本人確認が前提になるというふうに思います。  今回の制度では、告知書の提出に当たりまして、その者の住民票の写し、それから法人の...全文を見る
○牛嶋正君 もう一つ、先ほどの御説明の中にありました特定送金と特定受領の場合でございますけれども、この場合には告知書の提出は要しないとされております。  この特定送金というのは本人口座からの振替等による国外送金ということになっておりますし、特定受領というのは本人口座においてなさ...全文を見る
○牛嶋正君 それで、先ほど罰則の話が出ましたが、金融機関、それからまた郵便局もそうなんでしょうけれども、告知書の提出義務、それから国外送金等調書の提出義務及び調査従事者等の守秘義務に対する違反行為等については所要の罰則が科せられる、こういうふうになされておりますが、この国外送金す...全文を見る
○牛嶋正君 来年四月から外国為替法の改正によりまして自由化されるわけですが、その前から金融の自由化が進んできております。恐らくこれからも情報化、それから国際化の進展は進んでいくものと思います。それに伴いまして、金融資本市場の一層のグローバル化が図られていくというふうに考えられます...全文を見る
○牛嶋正君 課税当局の方の初期投資としてお答えいただいたわけですが、同時に、告知書の提出義務を負っております金融機関等につきましても恐らく事務量がかなり増大していくというふうに思いますけれども、これについては何か御試算はございますでしょうか。
○牛嶋正君 いろいろお話を聞いておりますと、やはり金融取引に係る税源の正確な捕捉のための制度といたしましては、私は最も有効な制度は納税者番号制度ではないかというふうに考えております。したがって、この制度についてはできれば本委員会におきましても一度本格的な議論をしていただきたいなと...全文を見る
○牛嶋正君 今、プライバシーというふうなお話が出ました。また、こういった制度が入った場合の国民の煩わしさというふうなお話もありました。課税当局は、こういった煩わしさというのは納税者が税を納める場合のいわゆるコンプリアンスコストと申しますか、納税協力費と申しますか、そういったものの...全文を見る
○牛嶋正君 これまで納税者番号制度に関しまして幾つかの課題が指摘されておりますけれども、その一つ一つをきょうは時間の関係で取り上げることはできません。したがって、その中から番号付与の方式だけを取り上げて、最後の質問になりますけれども、お尋ねしたいと思います。  欧米先進国の納税...全文を見る
○牛嶋正君 我が国の場合、番号制度の整備状況を見ますと、本年一月から基礎年金番号が実施されております。また、自治省が住民票コードの設定を進めておられますけれども、こういうふうに見ていきますと、いずれの方式に対しても十分に対応できる状況にあるのではないかというふうに私は考えておりま...全文を見る
○牛嶋正君 私は、先ほど申しましたように、住民基本台帳方式の方に関心がございます。  この点について、自治省は平成八年三月に「住民記録システムのネットワークの構築等に関する研究会」報告書を発表されておりまして、その中で住民基本台帳ネットワークシステムの早期導入を提言されておりま...全文を見る
○牛嶋正君 その議論の中でこれを税務へ適用できるというふうな御議論はあったのでございましょうか。
○牛嶋正君 もう一点だけお尋ねいたしますけれども、納税者番号制度に移行するのは技術的にはそれほど問題はございませんか。
○牛嶋正君 それでは次に、租税特別措置法の一部を改正する法律案の方で二、三御質問させていただきたいと思います。  民間国外債の利子を非居住者または外国法人が受け取る場合に限り所得税を課さないとするこの制度も昭和四十年四月一日から導入されておりますね。それ以来何度か改正が行われて...全文を見る
○牛嶋正君 今、説明の中で出てまいりました居住者または内国法人に対しましては、一般民間外国債の利子の支払いを行う者はその支払いの際一五%の税率が適用される、こういうふうに決められております。恐らくこの一五%というのは利子所得に対する二〇%の源泉徴収の際の徴収率から地方税分の五%を...全文を見る
○牛嶋正君 非常に細かな議論になってまいりましたけれども、先ほど申しました昭和四十七年改正のときに非課税制度の廃止が決定されたわけですけれども、そのとき非居住者または外国法人に対する取り扱いはどういうふうにされたんでしょうか。今回の改正と比較して、その点少し御説明いただきたいと思...全文を見る
○牛嶋正君 恐らく今と同じように源泉徴収をされたと思うんですけれども、そのときの税率など今と比較してどう違うのかということは。
○牛嶋正君 非居住者等の所得に対する課税につきましては、原則といたしまして国内源泉所得に対しては課税いたします。その場合、総合課税であったり源泉分離課税であったりするわけです。  国外の源泉所得に対しては原則として課税対象外とされているわけですが、この根拠は何に基づいておるので...全文を見る
○牛嶋正君 最後の御質問でございますけれども、きょうは私、今後ますます経済・金融のグローバル化が進んでいく、そして情報化に伴いまして例えばペーパーレス化も進展するわけでございまして、こうなりますと課税当局は適正、公正な課税の確保のための環境整備というのは遅滞なく進めていかなければ...全文を見る
○牛嶋正君 これで質問を終わらせていただきますけれども、再度申し上げます。  やはり、市場原理の導入もいいですけれども、税負担というのはこれからも増大をするわけでございますのでできるだけ適正な、そしてまた公平な課税の確保というのは私はその場合第一条件だというふうに思っております...全文を見る
○牛嶋正君 私は、ただいま可決されました内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律案及び租税特別措置法の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、平成会、民主党・新緑風会、社会民主党・護憲連合及び新社会党・平和連合の各派共同提案による附帯決議案を提...全文を見る
12月02日第141回国会 参議院 大蔵委員会 第6号
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○牛嶋正君 平成会の牛嶋正でございます。  今、同僚の海野委員から御質問がありましたが、私は、残りました四十分を利用いたしまして、少し観点を変えて御質問をさせていただきたいと思います。  参議院の大蔵委員会調査室から参考資料をいただいておりますが、この中から私は四つデータを選...全文を見る
○牛嶋正君 それでは、第二の指摘点に移らせていただきます。  第二の指摘点は、先ほど申しましたように、情報開示に関連する罰則が相対的に軽いということですけれども、これはかなり重い意味を持っているような気がいたします。  先ほど申しましたように、この罰則というものが抑止力である...全文を見る
○牛嶋正君 きょう私がこういう質問をいたしますのは、何も昔の金融行政を批判しようとか、あるいはこうであったらよかったということじゃないんです。それは今の金融情勢の結果は全部過去のこういった金融市場の推移、あるいはそこで行われてきた金融行政の一つの結果ですからね。したがって、今抱え...全文を見る
○牛嶋正君 それで、先ほども御紹介いたしましたように、アメリカは今非常に罰則が強化されておりますけれども、これも一九八〇年代から九〇年代の初めにかけての住宅貯蓄銀行の倒産が相次いだときに強化されていったわけです。アメリカの場合は同時に検査・監督体制も強化していったというふうに私は...全文を見る
○牛嶋正君 今まで説明してまいりましたことで大体御理解いただけたと思いますけれども、最初に私が指摘いたしました金融機関に係る罰則についての三つの特徴点というのは、大体我が国経済が順調に発展を遂げていた一九六〇年代から八〇年代にかけての期間に形成されたというふうに考えていいのではな...全文を見る
○牛嶋正君 ただ、この期間一つだけ考えておかなければならない問題があるのではないかと思います。  それは、表面的には金融市場は安定的でありました。しかし、大蔵省が護送船団方式の名のもとに誘導にポイントを置いた金融行政を進められてまいりました。そのために、金融機関の経営者が自分の...全文を見る
○牛嶋正君 今、これまでの金融市場の推移を振り返っているわけでございますけれども、この点で非常に重要な期間というのは一九八〇年代後半から九〇年代の初めにかけて、いわゆるバブル崩壊以前の期間であったのではないか、こういうふうに私は思っております。私は、今の金融危機を分析するに当たり...全文を見る
○牛嶋正君 今のような説明を私聞きたかったわけです。  要するところ、非常に重要なバブル以前の十年間、ここで金融行政がどう展開されたかと。今おっしゃったように、これまでの規制・誘導にポイントを置いた行政から検査・監督というチェック機能に重点を置いた行政があのとき展開されていたら...全文を見る
○牛嶋正君 時間が来てしまいました。最後に大蔵大臣にお聞きしたかったんですが、また次の機会がございますのでそのときにやらせていただきたいと思います。  要するところ、いずれにしましてもこれから新しいルールづくりをしなければならないと思っております。  きょう、過去を振り返りま...全文を見る
○牛嶋正君 私は、ただいま可決されました罰則の整備のための金融関係法律の一部を改正する法律案に対し、自由民主党、平成会、民主党・新緑風会、社会民主党・護憲連合、日本共産党及び新社会党・平和連合の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     ...全文を見る
12月04日第141回国会 参議院 大蔵委員会 第8号
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○牛嶋正君 私は、ただいま可決されました持株会社の設立等の禁止の解除に伴う金融関係法律の整備等に関する法律案及び銀行持株会社の創設のための銀行等に係る合併手続の特例等に関する法律案に対し、自由民主党、平成会、民主党・新緑風会及び社会民主党・護憲連合の各派共同提案による附帯決議案を...全文を見る