海野徹

うんのとおる



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海野徹の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月24日第145回国会 参議院 予算委員会 第4号
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○海野徹君 民主党・新緑風会の海野であります。  私は地方議会におりまして、総理初め閣僚の方々とテレビの向こうじゃなくて現実にこうやって対峙させていただいて質問させていただくことを大変光栄に思っているわけなんですが、現場にいまして大変いろんな意味で基本的な部分で疑問を持っている...全文を見る
○海野徹君 今までの見解を総理は述べられたわけなんですが、持っているけれども使えない、あるいは最小限でしか使えないんだということなんですけれども、非常にこれは憲法第九十八条でも認められておりますし、刑法三十六条でもこれは自然権の一つではないかと言われております。しかも、多分これは...全文を見る
○海野徹君 それでは次の問題に入ります。  中小企業金融安定化特別保証制度について、まず通産大臣にお伺いさせていただきたいわけなんですが、我が民主党・新緑風会の会派の江田議員が年末に御質問をさせていただいております。  非常に信用保証制度を悪用する銀行の反モラル性、これは痛烈...全文を見る
○海野徹君 金融監督庁と協力してということなんですが、その結果は金融監督庁は当然、要するに御存じでしょうか。
○海野徹君 年末に監督庁長官は、旧債振りかえは信用金庫レベルでは多いじゃないかというような発言をされておりますが、今報告を受けた中ではこのような認識は変わっておりませんですか。
○海野徹君 認識は変わらないということだと思うんですが、愛知中小企業家同友会、この会が保証制度に絞った調査結果、それを発表しております。しかしながら、そうじゃないんじゃないかなというような内容がありました。保証制度を利用したのは全体の四七%、検討中も九%だと。ほとんど社員が三十一...全文を見る
○海野徹君 アンケートの結果とちょっと違いますから、その辺は調査方法が違ってくるんでしょうが。  さらに問題になるのが金利の問題なんです。これ要するにリスクはゼロのあれですからね。それが二・五%以下というのは四分の三以下です。一番高いところでは四・五%を超えるものがあったという...全文を見る
○海野徹君 アンケートの結果から見ますと、非常に弱い立場のところに大変な圧力がかかっている、しかも金利が高い。  そういうようなことを考えますと、やはり新たな規制というんですか、裁量行政でない規制。これは金融監督庁の任務に関する条項十七条一項に、監督対象金融機関が営業認可を受け...全文を見る
○海野徹君 私は先ほど、十七条一項に積極的に応じるよう監督指導しなければならないというものを明文化すべきだということを申し上げたんですが、アメリカに地域再投資法という法律があります、長官御存じだと思うんですが。預金取扱金融機関が地域の融資ニーズに本当にきめ細かく対応できているかど...全文を見る
○海野徹君 理解の仕方が違うと思いますが、時間がありません。再投資法、十分その辺はわかっておりますから、手法を常に、手法というか、要するに精神を入れていただきたいということを要望してこの質問を終了させていただいて、次に移ります。  新しいエネルギー政策について、通産大臣にお伺い...全文を見る
○海野徹君 それで、天然ガスは大変優良な資源だということなんですが、これは将来的にこのシステムを全国的に展開すれば大変な公共事業がまた起きてくると思います。  その中で、特にメタンハイドレートあるいはコールベッドメタン、こういうものも調査研究されていると思いますが、その辺の要す...全文を見る
○海野徹君 それで、天然ガスから関連して、今大変注目されているもので、エネルギー源として燃料電池というのがございます。これは、ダイムラー・ベンツが合併したのもそういうことじゃないかというような話もありますし、あるいは、ダイムラー・ベンツが出資しているカナダのバラード社、これが二〇...全文を見る
○海野徹君 大変前向きな答弁をいただいているわけなんですが、これはただ単に燃料電池というだけじゃなくて、自動車産業あるいは電機産業、電力産業を含めた新しい総合的な新規産業の育成というのにつながりますから、今以上にスピードを上げて、ボリュームをアップしてやっていただきたいと思います...全文を見る
○海野徹君 わかりました。  犯罪白書によりますと、我が国においては毎年八百人前後、これが精神障害者が心神喪失あるいは心神耗弱、そういうのを認められて不起訴や無罪、非常に軽い刑、判決になっています。  一方では、これらのいわゆる触法精神障害者が一たん不起訴になりますと、それは...全文を見る
○海野徹君 それでは、この問題は最後になりますが、大変重大な犯罪を犯した精神障害者については、一般の入院制度とは別にしてやはり何か対策を検討する必要があると思うんですが、今後どのような対応を進めていかれるのか。これは厚生大臣にお伺いします。
○海野徹君 それでは、次の質問に入らせていただきます。  現在、食料・農業・農村基本法が検討されています。消費者には食生活の向上に積極的な役割を求めているということで、生産者の問題じゃなくて食糧、農業、農村は消費者の問題である、そういった視点から私は大いに評価させていただいてお...全文を見る
○海野徹君 選択的拡大、私が理解しているのは、国内生産、これを放棄することだったと、それを意味していたんではないかなと、それも農地を荒廃させるということをやりながら。その反省が私は今回の食料・農業・農村基本法に生かされるべきだろうとは思っております。  選択的拡大のその結果、も...全文を見る
○海野徹君 フードマイルズ、フードというのは食物ですね、マイルズというのは要するに距離ですよ。だから、要するに生産から消費までの距離、これがゼロであるほど私はいいと思っているわけです。そのとれたところで消費できれば一番いいわけです。自給自足。  今は農業が要するに見えていないん...全文を見る
○海野徹君 それでは、それぞれ各自治体で全農産物の自給率、これを調査されたらどうですか。
○海野徹君 調べられているところがあるわけですから、自治体で。そう難しい問題でもないと思うんですよ。一番要するに身近な問題でありますから。多分、倉田百三の本に「愛と認識の出発」というのがありましたけれども、やっぱり知ることは愛することなんです。それが国民的な議論を呼びますから、ぜ...全文を見る
○海野徹君 中山間地域、私も県議会において中山間地域振興議員連盟をつくりましてやってきましたから、条件不利地域というのはどうも納得できない。  私は、百姓の名刺持てよ、百のことができるんだから、百の姓と書くんだから要するに条件有利地域だ、すてきな生活空間なんだ、おまえら頑張れと...全文を見る
○海野徹君 たくさんまだ議論したいんですが、議論し足りない部分はまた後日に改めてさせていただいて、これで終わります。
03月11日第145回国会 参議院 予算委員会 第14号
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○海野徹君 民主党・新緑風会の海野であります。  総括質疑で時間の関係で御質問できない部分がありました。その問題を中心に御質問をさせていただきたいと思っております。  まず最初に、大蔵大臣に御質問させていただきたいと思いますが、大変今世の中不況でありまして、いろんなところで何...全文を見る
○海野徹君 私も大蔵大臣の認識とほぼ同じであります。こういうような不況のとき、今回の一九九九年度の予算もそうなんですが、すぐ財政で何とかしろ、財政出動だというような話があります。これを数年繰り返してきました。  以前、大臣には決算委員会で私も話をさせていただきました。アクセルを...全文を見る
○海野徹君 大臣の方から、毎年できる問題じゃないというようなお話がありましたが、まだまだ、将来に向けての都市のあり方、あるいは地域のあり方、国のあり方を考えますと、公共投資が全くなくなってしまうというわけにもいきません。  そういった中で、問題はやっぱり財源ということになってき...全文を見る
○海野徹君 過剰反応あるいはこちらも不注意だったというような話で、いろんな対応を考えていらっしゃる。  ただ、残念なことに、まだまだ民間資金需要は出てこないということなんですけれども、余りにも大量な国債発行の与信がありまして、日銀で国債を引き受けるべきだというような議論が非常に...全文を見る
○海野徹君 メリットが出ないというお話がありましたが、私どもは研究してきました。個人貯蓄を社会資本整備に活用する手法としていろんな角度から勉強しています。今おっしゃったいわゆる相続税の減免国債、相続国債、あるいはレベニュー債、あるいは株式転換請求権つきの国公債、こういうようなもの...全文を見る
○海野徹君 流通性の問題ということで、どれだけの資金を吸収できるかというようなお話がありました。相続税を納める人を対象にしますから、非常にそういった意味では売れる先というのは限定されていると思います。  ただ、非常に日本人というのは高い貯蓄性向を示していますから、未来型志向の社...全文を見る
○海野徹君 ぜひ研究していただきたいと思います。原資の使い方の問題でありますし、それと私は発行額を検討すれば十分いけるのではないかと思いますから、これは地方レベルではもう研究が始まっていまして結構あちこちで話を聞くものですから、ぜひよろしくお願いします。  それでは次に、厚生大...全文を見る
○海野徹君 夏ごろ骨格案をということだったんですが、できるだけ早くそれをやっていただきたいと思います。  これは民間事業者にとって、受ける方の側にも選択権が欲しいわけですから、そういったいろんな意味で競争原理が働くように多数の民間事業者の参入が必要でありますし、準備期間が必要で...全文を見る
○海野徹君 ありがとうございました。  まだ厚生大臣に聞きたいことがあるんですが、時間の問題で次に移らせていただきます。  それでは文部大臣、よろしくお願いします。  第六次公立義務教育諸学校教職員配置改善計画、これが始まってもうあと二〇〇〇年で終了ということなんですが、今...全文を見る
○海野徹君 改善の実は上がっているかどうか。
○海野徹君 学級編制とか教職員の定数の問題は後から質問しようかと思ったんですが、基本的なお考えをお話しいただいたわけなんですが、ちょっといろんな問題が起こっている。先ほど言いましたように改善の実が上がっていないんじゃないかな、必ずしもそれがじゃ学級の規模とどうなんだというような、...全文を見る
○海野徹君 わかりました。  それで、最近バタフライナイフを使った事件が数件ありました。非常に私はその処理が気になっているんです。  そこで、文部大臣に御見解を聞きたいんですけれども、買ってもいけない、売ってもいけない、あるいは持ってきてもいけない。要するに、ないない尽くしな...全文を見る
○海野徹君 私は、全くそういった意味で文部大臣の個人的な見解といえども同感であります。  そういった未成熟な処置をしてしまうというのは、私は、先ほど多分お話ししたかと思うんですけれども、日本全体に精神面、心の不良債権というのが充満しているんじゃないかな、指導者層、管理者層に、大...全文を見る
○海野徹君 私も、いろんな問題を抱えた子供たちと接して彼らの心を開くような作業をやったこともあるものですから、私自身も餓鬼大将でありましただけにいたずらする気持ちが非常によくわかるものですから、その子たちと心が共有できるようなことをこれからもやっていきたいなと思うんです。  い...全文を見る
○海野徹君 時間がありません。それでは、文部大臣、まだまだ質問させていただきたいことはたくさんあるわけなんですが、農水大臣に改めて来ていただいておりますから質問させていただきます。  前回は条件不利地域のことでちょっとかみ合いませんでしたから、別な観点からお話しさせていただきま...全文を見る
○海野徹君 それでは、農水大臣にいま一度質問させていただきます。  「沈黙の春」が書かれたのが一九六二年、レイチェル・カーソン、「農薬の陰謀」、ロバート・バンデンボッシュによって書かれたのが一九八二年、有吉佐和子の「複合汚染」、これが一九七五年、「複合汚染」から二十四年たってい...全文を見る
○海野徹君 ありがとうございました。  残余の時間は、関連質疑で寺崎議員にお譲りします。
03月15日第145回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○海野徹君 それでは、予算委員会の委嘱ですので予算関係について中心的に質問させていただきたいと思います。  まず初めに、先ほどからいろいろ議論になっておりますが、少年法の改正、あるいは成年後見制度を中身とした民法の改正、そういうものがこれから議論されていこうとするわけなんですが...全文を見る
○海野徹君 そういうようなお考えでいらっしゃるということは大変私としてはありがたいわけなんですが、今現実問題として家裁の定員に対してかなり欠員が生じています。判事で七人、判事補で十五人、これが平成十年度で欠員だというような資料があるわけなんですが、しかも判事の場合は比較的年齢が高...全文を見る
○海野徹君 総体的にいろいろ検討してということなんですが、やはり人間、必要なものは必要だと思うんです。ぜひその辺は早急に検討を重ねていただきたいなと思います。  家裁の調査官、これも全くふえていない。十四年間ずっと据え置かれたままだ。今のお話からしたら、どうしても増員が必要にな...全文を見る
○海野徹君 今のお話をお伺いしまして、その点について大臣に御見解をお願いしたいと思います。
○海野徹君 そういう大臣からの御見解をお聞きしますと、少年法改正を急ぐよりもむしろそちらの方を急いだ方がいいのじゃないかと思いますが、その体制をつくってから迅速適切な対応をすべきだと思うんですが、その辺、いま一度大臣にお願いします。
○海野徹君 人的充実と並行してということなんですが、その辺は事実認定が適正になされなくちゃいけないということがありまして、子供たちの将来の健全育成というのが法の精神でありますから、私は並行というよりも先行していただきたいなということを思っております。  それでは、法制審議会のあ...全文を見る
○海野徹君 重ねて申し上げますが、私はやはり基本的な方向性というのは国会で探るべきだろう、議論すべきだろうと思っています。やっぱり法制審議会というのは立法機能を補佐するものであるだろう、そういう機能を持っているんだろう。  以前、昭和二十年代に国会に両院法規委員会というのがあり...全文を見る
○海野徹君 では、また改めてお話をさせていただくとして、具体的な予算の質問に入らせていただきます。  情報通信・科学技術・環境等二十一世紀発展基盤整備特別枠、これが千五百億、法務省関係でも六十三億三千五百万ということなんですが、どのような効果をねらって具体的にどういうふうに使わ...全文を見る
○海野徹君 今、六十五億じゃなくて六十三億ですね、六十三億五千万のうちの四十五億が少年関係のネットワークづくりということですね。  その四十五億の少年関係のネットワークについて、もう一度具体的に中身を教えていただけますか。
○海野徹君 それでは、質問は午後にさせていただきます。
○海野徹君 午前中に引き続きまして、若干質問をさせていただきます。  公安調査庁の減員について再度お伺いするわけなんですが、中央省庁の再編等に含めて現有勢力で対応していきますというような御答弁をいただいたかと思うんですが、毎年毎年いろんな調査の内容、あるいはそれをどうやって分析...全文を見る
○海野徹君 いろいろ国内の情勢が変わってきた、県内の情勢の収集、分析というあり方から、内外のいろんな動きに対してということなんですが、じゃそれがそのまま減員として認められるのかというと、積極的にそれを議論とするというのはちょっといかがかなと思うんです。  最近はリストラが非常に...全文を見る
○海野徹君 私も県議会にいた関係でいろいろ公安調査庁の方々と話をさせていただくことがありました。大変御苦労されているんです。私がいた静岡県というのは問題はそんなになかったんですが、部分的には大変な問題が集中して日夜大変な御苦労をされているということになると、やっぱりその配置計画そ...全文を見る
○海野徹君 データベースができるのは、時期的にはいつごろですか。
○海野徹君 それでは、ことしの極めて前段階でできるということでよろしいですね。
○海野徹君 今回、予算を一億六百万ぐらいでやっていこう、第一歩だということだったんですが、大臣、このような予算については、今後予算をまだまだ増額される予定がおありですか。
○海野徹君 昨年の臨時国会でも裁判官、検察官の増員について質問させていただいたわけなんですが、相当規模の増員を図っているんだというような答弁が先ほどあったかと思います。大臣、使い勝手のいい制度にするためには、まだまだ長期的な増員計画を立てる必要があるんではないかと思いますが、その...全文を見る
○海野徹君 それでは、裁判官も検事も増員ということでよろしいですね。  その次に、オンライン登記情報提供システムの予算についてなんですが、一体どのぐらいの予算が必要なのか、まだ試算の段階だと思うんですが、その点、御説明いただければ、よろしくお願いします。
○海野徹君 この制度では、全部全国的に行き渡るまでどのぐらいかかりますか、その辺の試算は出ていますか。
○海野徹君 それでは、次の質問に入ります。  先ほども質問に出ていたかと思うんですが、犯罪被害者対策のための経費が一億七千六百万円ということなんですが、法務・検察における被害者対策はこれまでもやってきたかと思うんです。そこでいろんな問題が出てきた。それに対する対応で今回の制度を...全文を見る
○海野徹君 それでは、次の質問に入らせていただきます。  海難審判庁に関して質問させていただきます。  先ほど答弁をお聞きしまして、ある意味では素朴な疑問を持ったんですが、今の調査審判体制の今日的な課題というのは具体的に何なんでしょうか。それについてお答え願いたいと思いますし...全文を見る
○海野徹君 以上で終わります。
03月23日第145回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○海野徹君 民主党・新緑風会の海野であります。  法務大臣の所信表明について若干質問させていただきたいと思います。  まず、大臣にお聞かせいただきたいのですが、陣内大臣の郷里、佐賀の大先輩であります司法卿江藤新平さんが、これで佐賀県としては司法行政のトップに立たれるのは二人目...全文を見る
○海野徹君 それでは、ぜひ司法省誓約五箇条というものをきちっとお読みいただいて、これから当たっていただきたいと思います。  就任の所信表明の中で、「明治維新、第二次世界大戦に続く第三の改革の時期」という表現があります。大臣が第三の改革期ということを表明される理由はいかなるものか...全文を見る
○海野徹君 社会的には大臣のおっしゃるような状況、大変いろんなところでほころびはありますし、いびつになってきておりますから、変えなきゃいけない。ボーダーレス、グローバル、そして情報技術がますます発展していっておりますから、まさにいろんな意味でシステムを変えていかなくちゃいけないと...全文を見る
○海野徹君 このような質問をなぜさせていただくかということなんですが、司法制度改革、これは何物にもかえがたい改革であるということでありますから、その先頭に立たれる大臣にこのような質問をさせていただくわけなんです。  サミュエル・スマイルズが「品性論」というのを書いております。こ...全文を見る
○海野徹君 私も法律については素人であります。大臣からお話を聞かせていただいて、うん、なるほどわかりましたというような状況にはなかなか至らないわけなんですが、先に質問を続けさせていただきたいと思っております。その中でまた明確になってくるんではないかと思うんです。  司法制度改革...全文を見る
○海野徹君 国民にとって使い勝手のいい、国民のための司法改革ということでありますね。  それでは、二点目にお聞かせいただきたいんですが、先ほど法曹界との関係ということを話したわけなんですが、法曹界との関係はどのようにお考えになっておりますか。
○海野徹君 それでは、場面場面に応じては大変いろんな対立した意見が出てくるかと思いますし、非常に議論が白熱することもあるわけなんですが、それもあくまでも国民の視点に立ってきちっと議論していくということでよろしいわけですね。  では三点目、先ほど言いましたように、国会が立法府であ...全文を見る
○海野徹君 では、司法制度改革審議会の検討項目、具体的にお話しいただけますか。
○海野徹君 もう少し細かなことでお話をお聞かせいただきたいんです。何か一部にもう報道もされているようなこともあるわけなんですが、もう少し中身について詳しくお聞かせいただけますか。
○海野徹君 新聞報道によりますと、法務省がまとめた司法制度改革のための検討事項は次のとおり。一つには、法曹の質と量の強化、あるいは社会経済システムの変革に合わせたさまざまな基本的な法律、許認可、免許付与等に関する法律の見直し、あるいは裁判の迅速化、四番目に陪審制度、参審制度の導入...全文を見る
○海野徹君 それでは、これは法務省がまとめたわけじゃないんですね。そういうような提言がいろいろあって、おおよそそういうものだろうということであって、まだ白紙の状態ということですか。
○海野徹君 厳に慎みたいということですから、ぜひ厳に慎んでいただきたい。  そうなると、検討項目を含めてどのような検討をするかということから、人選というのは大変重要な問題になってくるわけなんですが、その点について大臣にお伺いしたいが、よろしいですか。
○海野徹君 先ほど江藤司法卿の話からずっと出したわけなんですが、要するに方向性を決めてしまってそれに当てはまる人を選ぶというようなことは厳にやってはならないと思いますから、その点について大臣に再度お伺いします。
○海野徹君 それでは、最高裁に対してお伺いしたいわけなんです。  司法制度改革は国民の立場に立って行われなければならない、また司法の運営それ自体も国民の視点に立って当然行われなければならないということなんですが、そういった意味では参審制度、陪審制度、こういうものの導入も検討され...全文を見る
○海野徹君 これから大いに議論するところでありますから、最高裁としてもその議論を十分ウオッチしていただきながら検討していただきたいと思います。  では、次に入ります。  今、少年法の改正案がまた議論されようとしております。  大臣にお聞きするわけなんですが、ことしの二月に仙...全文を見る
○海野徹君 この提案はある意味では経験に基づいた貴重な提案ですから、どう考えるかというような御質問をさせていただいたわけです。  私は一方で、先ほど社会的な現象として精神の衰弱現象が日本の世の中にあるというような指摘もさせていただいたわけですが、過日、ナイフのいろんな事件があり...全文を見る
○海野徹君 それでは、また個別の問題でいろいろお話をさせていただきたいと思います。  いろいろ使い勝手のいい司法制度にするためにこれから司法制度改革を検討していただけるということでありますから、細かな点について若干御質問させていただきたいと思います。  判決原本の保存というこ...全文を見る
○海野徹君 ぜひこの実現を果たしていただきたいと思いますし、種々検討していただいて、前向きに対処していただきたいと思います。  それでは次に移りますが、今、日本の全裁判所の予算は一般会計のわずか〇・四%ぐらいだと思うんです。対GDPでは〇・一%と裁判所の予算は非常に少ないわけで...全文を見る
○海野徹君 十分な論議をお願いしたいわけなんですが、とにかく予算関係の努力はされているということだったんですが、一九九五年の〇・九三%がピークだった。後ずっと減少してきまして、ここ十五年ほどは〇・四%というような予算なんですね。やっぱり努力したら努力したなりに数字が出てきてほしい...全文を見る
○海野徹君 今、最高裁の判例ということがあったんですが、高裁、地裁などの判例についてはどのようにお考えですか。
○海野徹君 次の問題に入ります。  使い勝手のいい司法制度ということで、これもやはり国民の負担の問題になってくるわけなんですが、印紙の問題。日本の場合は訴訟に関する印紙が非常に高いというようなことがあるわけなんですが、それを安くするという意味での検討の御意思はございますか。
○海野徹君 それでは、弁護士の過疎対策、いろいろ問題が生じて何とか法的な手段あるいは法律的な相談を欲しい、そういう場、機会を得たいということでありながら、私が住んでいるような田舎へ行きますとなかなかそういう機会に恵まれていない。やはりこういう身近で頼りになる司法制度を提供する義務...全文を見る
○海野徹君 今後も検討ということなんですが、とにかく刻々動いていますから、早急に制度整備をお願いしたいと思います。  その次の質問に入るわけなんですが、法治社会というのは透明なルールと自己責任ということなんです。これが基本だと思います。一般市民の司法に対する理解、知識、これが不...全文を見る
○海野徹君 さらに充実したものとなるように希望しておきます。  司法制度改革についてはいろいろこれから議論される検討項目、いろんな検討が多岐にわたってなされるかと思いますから、その中で国民の視点から細かな質問をさせていただいたつもりであります。  もう一つ、法律扶助制度につい...全文を見る
○海野徹君 その中で問題点はいろいろ指摘されていると思うんですが、非常に件数が伸びている割には扶助率が三〇%台というような状況に現在あると思うんです。この扶助率の現状について、大臣、どのような御見解を持っていらっしゃいますか。
○海野徹君 二万四千件とか五千件ありながら決定したのが八千件台ですね。大体三三、四%。これはずっと続いているんですよ。当然、大臣所信表明の中にこういうものを充実していくんだというような所信表明がありましたから、まさか三〇%をそのままそっくり、やることなしに充実ではないでしょうから...全文を見る
○海野徹君 東京では三〇%、地方で一〇〇%という話なんですが、やはり充実、発展させていくんだということであれば、予算をかなり増額しなくちゃいけないという状況になってくると思うんですが、大臣、その点についてはどうでしょうか。
○海野徹君 これから国際化国際化ということで、要するに何でもそういう部分も国際化ということもいかがなものかと思うんですが、国民一人当たりの国費負担がイギリスが三千七百七十九円、アメリカ百六十九円、ドイツ三百二十六円、日本はわずか二円なんです。やっぱり予算というのは大事だなと思いま...全文を見る
○海野徹君 一体としてということなんですけれども、アメリカの例なんかですと、要するに通信傍受、これは非常に問題が起きているんですよ。これはほとんど無罪だということが言われている。また、一件当たりコストが六万ドルかかっているというような話もあります。やはりこういうものは切り離すべき...全文を見る
○海野徹君 今の答弁とは私も見解を異にすることがあるものですから、この問題についてはまた個別に議論させていただきたいと思います。  質問は終わります。
05月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○海野徹君 それでは、私の方から何点か御質問させていただきますが、まず具体的な質問に入る前に、大臣に御見解をお伺いしたいと思います。  私も法律論を学生時代やってきませんでしたから、経済だけ専門でしたから、なかなか法律論に入るというのは大変苦手な部分があるわけなんですが、必ず法...全文を見る
○海野徹君 今、その精神について大臣からお話があったのですが、我々が法改正を議論する場合、改正されますからどうも改正された部分だけに目が行ってしまって、変わっていない部分については、なぜ変わらないのか、変えるべきでなかったのか、あるいは変えるべきものが変えられていないのかというよ...全文を見る
○海野徹君 不法入国者あるいは不法残留者については厳正な処置をする、それと精神そのものについてはとにかく変えていかないということになりますと、以前いろいろ議論がありました点、あるいは現在でもこの法のすき間の中で精神が必ずしも透徹されていない、要するに法の不備の中で大変な御不幸な体...全文を見る
○海野徹君 いろんな法改正、これは我々が国際社会の中でどういう役割を果たすか、位置づけをするか、あるいは日本はどういう国を目指すかというようなことで、その詳細にわたっては法的にそれを表現していくということになるかと思うのですけれども、今その時期じゃないかもしれませんが、私は個人的...全文を見る
○海野徹君 それでは、いろんな議論をこれからしていかなくちゃならないということでありますし、私もそう思いますからこの辺で総論的な質問から各論に入りたいと思います。  入管法の改正案、再入国許可の有効期間を一年を超えない範囲から三年を超えない範囲にする、こういうふうに延ばすという...全文を見る
○海野徹君 その不許可の数十件、もう少し具体的にお話しいただけますか。
○海野徹君 具体的にもう少し今の事例をお話しいただけますか。
○海野徹君 在留許可が許可できないということは、要するに何らかの問題があったということなんですね。その辺の問題点は具体的につまびらかにできますか、一点でも二点でもいいんですが。
○海野徹君 再入国許可の必要性はいろいろ今のお話から類推できることが多いわけなんですが、必要性、相当性、当該外国人の在留中の一切の行状、国内の政治、経済、社会等の諸情勢あるいは国際情勢等、諸般の事情を考慮して再入国の許可を与えるか否かを判断するというようなことがあるんですが、こう...全文を見る
○海野徹君 確かに数字的にはそういうようなことがあるわけなんですけれども、こういうような説明を受けますと若干広過ぎるかなという思いがありますし、もう少し再入国許可、不許可の基準というのを具体的に示す必要があるんじゃないかと私は考えるわけなんですけれども、その辺はどうでしょうね。
○海野徹君 言葉としてはわかるんですけれども、もう少し具体的な例を示してくれると我々としては非常に理解しやすいような形になるわけなんですけれども、まあその辺はわかりました。  それでは、数次再入国制度について、その目的あるいは許可要件等を御説明いただけますか。
○海野徹君 その辺でほとんどは許可されているということなんですが、許可されていない例もあるかと思うんですが、その辺のことを教えてください。
○海野徹君 それでは、第二十六条第四項の再入国許可の延長について、その辺の背景を御説明していただけますか。
○海野徹君 その辺が一年を三年にしたという理由なんですね。許可をされていない、要するに不許可ということがほとんどないということになれば、三年というよりも五年でも六年でも何年でもよかったんじゃないかと思うんですが、その辺はどうして三年というのにこだわったんですか。
○海野徹君 わかりました。  それでは、その在留期間三年そのものを延ばそうという議論はなかったんですね。
○海野徹君 いや、議論があったかなかったか。
○海野徹君 それでは次に入りますが、入管特例法の第十条第一項で、特別永住者に再入国を許可する場合には許可の日から四年を超えない範囲内においてその有効期間を定めて許可し、さらに再入国許可の有効期間内に再入国することができない相当の理由があると認めるときは、一年を超えず、かつ許可の日...全文を見る
○海野徹君 それで、一般の外国人について期間を延ばしたということになったら、特例法の趣旨から考えて特別永住者の方々はもっと延ばそうという議論はなかったんですか。
○海野徹君 それでは、大臣にお伺いします。  その議論は今回なかったということなんですが、歴史的ないろいろな経緯から考えて、ここの委員会等でも議論を聞いていますと、やはりこれはバランス上も期間を延ばすべきではないかと私は考えますがどうでしょうか。見解のほどをお聞かせください。
○海野徹君 それでは、その次に退去強制手続についての質問に入ります。  現行制度では、被退去強制者に対する上陸拒否期間を一年、この趣旨を説明してください。
○海野徹君 上陸拒否期間については永久に拒否しますという国もあると思うんですけれども、期間別に諸外国の例がおわかりになりましたらちょっと教えていただけますか。
○海野徹君 今回五年としていますよね。その理由を説明してください。
○海野徹君 五年に改正されて延ばされているわけなんですが、非常に反社会性の強い者の拒否期間がそのまま一年、この辺はどういうことなんですか。
○海野徹君 それなりのチェック体制ができているということなんですね。わかりました。  それでは、もう一点最後に質問させていただきます。  こういう今から質問するようなたぐいの話が結構あちこちから聞こえるんですけれども、これは決して日本側からメッセージを送っているということじゃ...全文を見る
○海野徹君 これは単なる風聞で終わっていればいいんですが、ある意味では歴史認識を克服しながら日中関係をよくしていきたいという思いでそれぞれ努力しているわけなんですよ。そういう中で、こういうような誤ったメッセージとか誤ったうわさが流れていくということが特定の業界の中でもあるとしたら...全文を見る
05月10日第145回国会 参議院 本会議 第19号
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○海野徹君 私は、民主党・新緑風会を代表して、ただいま議題となりました司法制度改革審議会設置法案に対し、小渕総理並びに陣内法務大臣に質問いたします。  二十一世紀を目前とした今日、司法のあり方が問われ、政治改革、行政改革に続く第三の改革として、戦後五十年間ほとんど手を加えられな...全文を見る
05月18日第145回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○海野徹君 民主党の海野であります。  参考人の諸先生方、大変ありがとうございます。数点御質問させていただきます。  まず、飯室参考人にお聞かせいただきたいんですが、現状の司法は機能不全に陥っている、改革の必要性を幾つか今述べられ、方向性も述べていただきました。この法案は、目...全文を見る
○海野徹君 委員の人選についてということなんですが、具体的には何かイメージとして私どもに意見としてお答えいただけるようなものがありますか。
○海野徹君 わかりました。  そういう手続を経れば飯室参考人としては目的は達成されるとお思いですか。
○海野徹君 それから、法曹一元化の問題なんですが、条件は整備されてきているという話がありましたが、具体的にちょっとその辺を教えていただきたいんです。
○海野徹君 方向性の中で、私はやはり一つには法の支配の確立というのが方向性にあるべきだと思うんですが、その点についての御意見をお伺いしたいと思います。
○海野徹君 それでは、小島参考人にお聞かせいただきたいんですが、基本的な正義に関する総合的変革というようなお話をお伺いしたかと思うんですが、参考人の正義ということについての概念をちょっとお教えいただけますか。
○海野徹君 その正義は時代的な要請で、正義というものよりも不正義の方が明確に指摘できるという話だったんですが、それは時代的に変化するものですか。
○海野徹君 いろいろ参考人からお話をお伺いしました。その中で、数多くの検討課題があるかと思うんです。二年間というのは、検討課題としてこれは適当な期間なんでしょうか。
○海野徹君 課題としては大変多くて、そういうものすべて二年間で解決するには極めて困難ではないかと。ただ、要するにプライオリティーをつければという話だったんですが、三十七年前に臨時司法制度調査会というのができて、このときも法曹一元化というのが検討項目として大変重たかったわけなんです...全文を見る
○海野徹君 ありがとうございます。  それでは畑参考人にお伺いしたいんですが、歴史文化を背景として、実情を十分に把握してから議論に入るべきだというようなお話があったかと思うんですが、私も全くそのとおりだと思うんです。最後にということだったので、実際にやっていらっしゃって、多分ま...全文を見る
○海野徹君 今、法曹一元制度のことから言及されたわけなんですけれども、イメージとして、今度の法案でいろいろな検討項目が幾つかあるかと思うんですが、実際に現場におられて、検討項目としては何が優先すべき検討項目だとお考えですか。
○海野徹君 これで終わります。
○海野徹君 参考人に順次御質問させていただきます。  木佐参考人にお聞かせいただきたいんですが、司法が機能障害というんですか、期待される機能を発揮していないんだ、それは制度だけじゃなくて裁判官のメンタリティーにもよるというようなお話があったかと思うんですが、そうした原因がどこに...全文を見る
○海野徹君 私も法律の専門家じゃありませんから、勉強しながら発言させていただいているわけなんですが、一個の人間、あるいは一つの事件の背後に大変膨大で広大な屈折した理由、そういう人間的な理由が私はあると思うんです。そういうものを理解できるような裁判官でないと、人間でないと人を裁くと...全文を見る
○海野徹君 次に、佐藤参考人にお聞かせいただきたいのですが、司法改革の必要性を痛感している、個人の自律的生を支えるシステムとしての司法というのを最初に挙げられました。  日本人全体の議論の中であるわけなんですが、今までは部分的改良を重ねれば、あるいは部分的改良をすれば全体もうま...全文を見る
○海野徹君 先ほど、私は精神の衰弱現象がリーダー層にあるという話をしたんですが、一般的に八割方の国民というのは改革を望んでいないんじゃないかと私は危惧しているんです。非常に不満がもう蔓延化しています。その社会の不満というのは、みんなと同じものを僕はもらっていないんじゃないか、私は...全文を見る
○海野徹君 では、最後に佐藤参考人にお聞かせいただきたいのですが、要するに哲学的な議論をするとなると各般にわたって各層から多様な人選をすべきだと思いますが、その点について御見解をお願いします。
○海野徹君 ありがとうございました。
05月20日第145回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○海野徹君 民主党の海野であります。数点質問させていただきます。  現在の司法制度の現状認識についてということで質問させていただきますが、その前提として、今回の司法制度、なぜ改革を求めるか。人権が最大限尊重される社会の実現に努力する、あるいは身近な司法制度の構築に取り組むという...全文を見る
○海野徹君 国会というのは哲学を論議する場じゃなくて、国会議員が哲学を持って行動する場ですから、そういった意味では審議会、期間、あるいは人選というのは非常に哲学的にすぐれた人をお選びいただきたいなと思うわけなんです。  これは通告していないものですからまことに恐縮に思うんですが...全文を見る
○海野徹君 この問題は私の単なる誤解であればいいかと思うんですが、今私は人権のダブルスタンダードがあるかないかということをお聞きしたかったんですが、その辺は私が単なる危惧の念としてとらえているということで御理解いただきたいと思います。  それでは、司法制度の現状認識、各論に入っ...全文を見る
○海野徹君 私が答弁していただきたいのは、法の支配が機能不全かどうか、大臣はどう思っていらっしゃるか。その二割司法とやゆされるような状況が現実にあって、そう認識しておられるのか。あるいは利用しにくい制度だというような批判がある、指摘がある、それについては大臣の率直な御意見はどうな...全文を見る
○海野徹君 私の指摘したようなものがあればということなんですが、では政府委員の方の答弁はどうでしょうか、今の三点について。
○海野徹君 なかなか期待するような答弁が出てこないんですが、改革をしようということでいろんな検討課題が出てきています。法曹三者の中でも協議が逐一行われているやに聞いておりますし、部分的な改良とか改正に向けての努力が十分なされていると思います。  そのことは多としながらも、今、現...全文を見る
○海野徹君 それでは、これは私の意見を交えてお話しさせていただきますが、今回の司法制度改革の目的というのは、ある意味ではいろんな紛争処理をする、要するに基盤整備だけ、機会をふやすということだけじゃない。先ほど質問しましたように、本来法の支配、その理念がとにかく拡充、発展することだ...全文を見る
○海野徹君 先ほど円委員からも内閣に設置する理由ということで御質問があったわけなんですが、内閣に設置するということになると、この法務委員会の役割はどの程度あるわけなんですか。
○海野徹君 我々はこの設置法案を審議して、これについて皆さん異論はないかと思うのですが、私も改革するということについては賛成しております。それで、採決してこれで終わってしまって、それ以降については我々法務委員会が関与するということは具体的には余りないのですね。
○海野徹君 せっかくこういうような議論をしているわけですから、我々法務委員会が何らかの形で関与できるようなことはお考えいただけませんか。そういうものを明文化するといったらあれかもしれませんが、何らかの形で規定するということのお考えはございませんか。
○海野徹君 国会が国権の最高機関でありますし、我々国民から選ばれているわけですから、しかも大変重たい議論を審議会は二年間でやろうと。後で二年間の問題もするわけなんですが、やはり何らかの形で我々法務委員会が関与すべきだ、我々は発言すべきだ、いろいろ審議状況の報告を受けるべきだと私は...全文を見る
○海野徹君 大変言葉じりをとるようで申しわけないのですが、喫緊の課題、すぐ検討してすぐ実施できるものは幾つかあると思うんですよ。それは別に審議会で議論しなくてもやらなくてはならない明確な課題として浮かび上がっているのじゃないか。そうではなくて、本当にやらなくてはならない国のありよ...全文を見る
○海野徹君 私は先ほどから何回も言っていますが、大変な重たい課題、とにかく二十一世紀の日本のありよう、国民生活のありようがそこでイメージされてくるわけですから、何段階かに分けて改革を行っていく。今まで日本人というのは部分的な改良を重ねれば全体もそれによってよくなっていくだろうとい...全文を見る
○海野徹君 それでは、次の質問に入ります。  法曹一元制度の採用について、私は採用すべきだという観点からお話しさせていただきたいんですが、これも先送りされて、三十七年間ずっと議論を重ねてきたんじゃないかと思います。参考人質疑の中でも、もう既に実験段階だ、やるべきだという方が、私...全文を見る
○海野徹君 三十七年間いろいろ議論されながら、大変重要な課題だと言いながらまだ条件が整備されていないとしたら、そのことについて皆さん方の努力はどの点にどう具体的になされてきたのかお聞かせいただきたいと思います。この問題については、その前に最高裁からも答弁を求めたいと思います。
○海野徹君 その十二項目の条件、その中で皆さん方の方で努力されてやってきた点、幾つかあるとは思うんですが、それがすべて整備されてから採用される、それも一つの考え方だと思うんですが、ある意味ではそれが採用されることによって整備が促進されていくという側面があるかと思うんです。  そ...全文を見る
○海野徹君 別な観点からお話ししますと、本当に大切なことは、裁判所、検察、弁護士、そういう方々が我々のような普通の人間の世界に近づくことが大事じゃないかと思います。法や社会正義の実現というのは、法曹界だけでやっているのではなくて、どんな人たちもそれぞれの立場でやっているわけです。...全文を見る
○海野徹君 それでは、次にお伺いします。  国民の司法参加ということなんですが、陪審制度あるいは参審制度についてはやはり大きな議論を呼ぶところだと思うんですが、この点について法務大臣の御見解をお伺いしたいと思います。
○海野徹君 国民主権ということが具現化される中では、どうしてもこういうものが必要になってくるのではないかと私は思います。それだけにこの導入をどうしても今回の制度改革で実現してほしい。だから、ある意味では法曹一元制度、そして今回の陪審・参審制度、こういうものが議論の中心となっていく...全文を見る
○海野徹君 審議状況を国民に逐一報告する、これも十分必要なことだと思うのですが、具体的にどういうような努力をなされようとしていらっしゃるのか、大臣から答弁をいただきたいと思います。
○海野徹君 その辺は審議会任せということで、具体的に大臣の方から何か担保すべき、こういうことをとにかくやってほしいというような要請ということはお出しになることはございませんか。というのは、我々が法案を上げたらそれでおしまいということになっては非常にこれはもったいない話でありますし...全文を見る
○海野徹君 それが進んでいけば、当然いろんなことが公開されて、そして我々の意見が反映されて、答申がなされていくということが結果として出てくるわけなんです。そして答申を尊重しよう。しかも、内閣がこれを進めるということになりますと相当重たいことであります。とにかく答申が出たら、それは...全文を見る
○海野徹君 それでは次に、利用しにくいということの中で先ほどからも幾つかの答弁が出ているわけなんですが、法曹人口が少ないということが原因にあるわけなんです。法曹人口が少ない、今まで少なくなってきた歴史的な背景、原因というのはあるのではないかと思うんですが、その点について見解をお伺...全文を見る
○海野徹君 量も大事だけれども質がそれより優先するというようなお話かと思うんですが、それはある意味では、司法修習時代の教育のあり方等でも質を高めるということは十分可能だと思うんです。これからますます紛争がふえるかもしれない、あるいは予防司法という考え方であればそれもふえていく。と...全文を見る
○海野徹君 今十万人で十三人ぐらいですね、法曹人口というのは。十二・何人か十三・何人ぐらいだと思うんです。やはり待っていたってだめなんですね。どんどん外へ出ていきながら、現状を把握しながらやっていかないと出てこない、私はそう思うんです。  だから、そういった意味では、せっかく内...全文を見る
○海野徹君 最後に、大臣に御質問させていただきたいんですが、大変いろんな重要な課題が山積しております。しかも、それを議論するには二年間という限られた期間の中で議論しなくちゃいけない。  また、取り巻く日本の現況がどうかというと、これは私の判断です、あらゆる面であらゆる意味の力の...全文を見る
○海野徹君 ありがとうございました。  これで終わります。
05月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○海野徹君 おはようございます。民主党の海野であります。  きょうは総理に御出席いただいて私どもの質問に御答弁いただける、大変ありがたいと思っております。  まず第一に、私の方から、二十一世紀における司法の役割についてという大きなタイトルで御質問させていただくわけなんですが、...全文を見る
○海野徹君 二十一世紀をどう見るかという質問に前もって御答弁されているような感があるわけですが、なぜ二年間でこの議論を尽くさなくちゃいけないかということを考えますと、それにはいろんな背景がある。一つには経団連等、経済界からの要請も大変ある。  二十一世紀をどう見るか。最近大変注...全文を見る
○海野徹君 私、特定の一団体という意味でもございませんが、ただ、そういうような背景が経済的にあるのかなと。世界的な経済の動きの中から、あるいは冷戦後の世界の今後を読み取ると、やはりどうしてもアメリカの経済・外交戦略となるとそういうことが浮かんでくるのかなと思ったわけなんです。 ...全文を見る
○海野徹君 ありがとうございました。  それで、我々国会とそうした審議会とのあり方なんですが、法務委員会の参考人の質疑の中で田中直毅参考人から、審議会に選ばれて我々が発言をする、その発言の中であるいは行動の中で大変制約が多い。選ばれているわけじゃないものですから、ある意味では発...全文を見る
○海野徹君 ありがとうございました。
06月29日第145回国会 参議院 農林水産委員会 第21号
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○海野徹君 おはようございます。民主党の海野徹であります。  私は、静岡県静岡市の山間地で猫の額ほどの農地を持っております。茶業にいささか携わっている人間でありまして、ことしも新茶を収穫させていただきました。ただ、大変気象条件もありまして、樹勢の問題もありまして、余りいい成果が...全文を見る
○海野徹君 大臣から大変期待のお言葉をいただきまして、我々も頑張らなくちゃいけないなと思うわけであります。  クリアできなかった問題点が非常に多かったんではないかというような話だったんですが、要するに生産性及び生活水準の格差是正ということが現行農基法の目標であったと思うんです。...全文を見る
○海野徹君 今、御答弁いただいた中で、若干また具体的に質問させていただきます。  規模拡大、所得格差の是正、生活水準の格差の是正、そのために選択的拡大というのがあった。ニーズに合わせたものをたくさんつくって、要するにもうかろうよという話で農業は進められていって、そこには生産手段...全文を見る
○海野徹君 日本が持っている宝で、世界でこれは通用してほしいなというものが戦後の農地解放だったんですね。これで生産手段を我々は手に入れることができた、それがつい五十年前なんです。それで、そのときの人たち、解放を受けた、譲り受けた人たちが我々のちょっと上の年代で、今まで一生懸命やっ...全文を見る
○海野徹君 そういうような現状がある中で、これからまた規模拡大というのを求めていった場合、それは進むと思われますか。
○海野徹君 担い手の問題は後ほどまたお話しさせていただこうかなと思ったんですが、私は若干違った見解を持っております。  私も、父親から受け継いだ農地、茶園は非常に広かったんですが、この仕事へ入りましてもう二十年になります。当然、余り条件がよくないところ、もうこれは中川大臣と条件...全文を見る
○海野徹君 今の官房長からの答弁は新法の中でちょっと関連して質問させていただきたかったんですが、今、多様な担い手が現実にいろいろあると。それについては新しい法律の中できちっと財政的な支援の制度、そういうものはより一層進められるという御決意と受け取ってよろしいですか。
○海野徹君 先ほど佐藤委員からもすばらしい理念だという話だったんですが、理念としてすばらしくても、それが抽象的になって弱まっては何にもならない。要するに、現行基本法の問題点というのは個別施策との整合性がなかった、宣言法でしたから。この新農基法も多分そういう性格です。非常に理念的で...全文を見る
○海野徹君 それでは、次の質問に移らせていただきます。  価格・流通政策で、現行農基法の反省点というか、評価の質問なんですが、価格政策というのが農基法の中である意味では大きく誤った政策ではないかというような指摘がされております。これは先ほど国井委員からも、WTOと価格支持政策と...全文を見る
○海野徹君 私の質問の仕方がまずかったのかもしれませんが、新農基法と現行農基法が非常に関連性があるものですから、私は現行農基法の問題点、あるいはそれを評価しながら新農基法に移っていきたいなと思っているんですけれども、どうしても関連性があるものですから、先走って質問をすることになる...全文を見る
○海野徹君 いま一度こだわって質問させていただきますと、私は、産業政策として特化していくとしたら、また新農基法というのは誤った方向に行くのではないかなという思いがあるんです。というのは、地域政策なり社会政策的な面を加味して、その面に対する十分な評価をしていかないと農村というのは維...全文を見る
○海野徹君 職業観あるいは教育の中で、農業に対する評価というのは非常に低いんですね。大変問題だなと私は思っています。  私なんかもある意味ではその地域の中で別格扱いされちゃったんですが、結局、進学校へ行った。農家の長男が進学校へ行く、大学へ行くということ自体もうある意味では別格...全文を見る
○海野徹君 私は、農民の自信と誇りが新農基法の中のどこの部分で具体的に表現されているのかという質問をさせていただこうかなと思っていたんですが、まさに大臣が今おっしゃるような形で、そのスタートラインだという話なんですけれども、我々農業人が自信と誇りを持つような農基法というのは具体的...全文を見る
○海野徹君 今、条文を例示されながら大臣の方から話があったわけなんですけれども、現行農基法では前文で「農業従事者が他の国民各層と均衡する健康で文化的な生活を営むことができるようにする」と、あれは曲がりなりにも農民を勇気づけるような方向性が示されていたんですね。だけれども、大臣が今...全文を見る
○海野徹君 官房長と解釈の違いがあるわけなんですけれども、余り農基法が話題になっていないんです、我々の周辺で。国民的合意とかいろいろな言葉が出てきますが、現行農基法が制定された昭和三十六年当時に比べると国民的な関心が非常に低いんじゃないか、話題がないということは。それはなぜか。 ...全文を見る
○海野徹君 大臣が会われる方というのは農業団体の代表がほとんどだと思うんです。まさに関心がなぜ高いか。これは新農基法というのはWTOに対する基本方針だ、そのための準備だ、そういう思いがあるから関心が高いんです。これによって我々は切り捨てられるのか、残るのか、そういう意味での関心の...全文を見る
○海野徹君 なぜ私はそういう質問をしたかということなんですが、いろいろな意味で世界各国は農産物貿易に関して二〇〇〇年からのWTOの農業交渉の準備を進めています。アメリカは九六年農業法、EUもアジェンダ二〇〇〇で共通農業政策の改革を急いでいる。しからば、日本は新農基法でWTO交渉を...全文を見る
○海野徹君 それだけに、私は、交渉力というのを持つためには、中長期的な日本の農業ということもおっしゃったわけなんですが、当面、WTOを乗り切ってほしい。そのためにはやはり、後でまた質問させていただきますが、食料自給率の基本的な数字を出していく、出してその決意を持って臨むという必要...全文を見る
○海野徹君 数字を基本計画で出すとしたら、それは五〇%を割る数字ではないんでしょうね。  また、これは予算委員会でも大臣にちょっと質問させていただいて、いやそれはできますかねという話だったんですけれども、私は各県ごとに自給率をはじかせてみたらどうかと。総務庁の家計調査も出ている...全文を見る
○海野徹君 それでは、大臣が予算委員会でそれはできかねるという話は違ったわけなんですね。もう既にあったわけですね、その数字は、試算として。
○海野徹君 私は自給率の明記を求めているわけなんですが、それは実態を判断するには大きな意義がある。自給率を明記することによってそれとの差が当然出てきますから、実態が非常に把握しやすいです。  先ほど大臣が言いましたように、相当な決意を持って臨んでいるということが我々農業人に対し...全文を見る
○海野徹君 重ねてお伺いさせていただくわけなんですが、九割の生産手段を持たない都市住民、消費者のすぐれて関心の高い問題がこの食料・農業・農村の問題なんです。それに対して、ではどういうふうな形でPRして、あなた方の問題なんだと。一割の生産手段を持った農業者の問題じゃありません、もっ...全文を見る
○海野徹君 具体的にいろんな御努力をされることをお願いするわけなんですが、非常に食というのは保守的なものだと私は思っています。我々の祖先がずっと食べてきたものを親が食べて、それである意味では親は人体実験をしているわけです。問題ないから子供に食べさせて、それが孫にと。しかし、今の生...全文を見る
○海野徹君 大臣に相当な決意を持って取り組んでいただくことを期待するわけなんですが、今回の新農基法の中でも十分述べられているその理念の中に多機能というのがあります。要するに農業というのは、私は少し端くれにいる人間として、そして農村におけるリーダーといろんな話をして彼らの生きざまを...全文を見る
07月13日第145回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○海野徹君 おはようございます。民主党の海野であります。  まず、大臣にお伺いしたいわけなんですが、ジョージ・オーウェルの未来小説「一九八四年」、大臣はお読みになったことがございますでしょうか。私はこの法案がいろんな過程で審議されるところを見ていまして、これをふと思い出しました...全文を見る
○海野徹君 生活面、産業面でも期待されているということだと思いますが、今月六日付の毎日新聞に、NTTの宮津社長のインタビュー記事が載っています。読ませていただきますと、「電話で勝負しようというなら全然話にならない。でも、インターネット時代で国際市場も変化し、これからが戦いだ。むし...全文を見る
○海野徹君 ちょっと聞き漏らしたんですけれども、日本は幾らと言いましたか、今。それで、今後どうなっていくか、その辺の見通しまで教えてください。
○海野徹君 急速な伸びということですから、具体的な数字その他もある程度推計されているかと思うんですけれども、それじゃ警察庁に聞きますけれども、これぐらい急速な伸びを示していますインターネットですから、これが犯罪に利用される、当然あるわけなんです。インターネットを使った犯罪の事例が...全文を見る
○海野徹君 今御説明いただいたような例がますますこれからふえていくんじゃないかと思うんですが、インターネット上の犯罪というのは非常にある意味で特徴があるわけなんです。非常に匿名性が高い、不特定多数の人間がアクセスできる、被疑者を特定するのが非常に困難だということもあるかと思うんで...全文を見る
○海野徹君 それで、先日の質疑にもあったんですが、インターネット上の犯罪がこれだけふえて、今いろんな捜査の手法、被疑者の割り出し、その過程という説明を受けたわけなんですが、専門的にそれに当たる方々、それはどのくらいいらっしゃるんですか。
○海野徹君 それでは、そういう方々が日常活動しているわけなんですが、そういうインターネット上の犯罪を取り締まるために専門家の方々は具体的にどんな対策を今講じていらっしゃるんですか。
○海野徹君 それでは、若干視点を変えさせていただいて通産省の方にお伺いしたいんですが、インターネットの利用方法、いろいろ考えられています。これはコンピューターに何をつなぐかということによって大分変わってくるわけですから。Eコマース、これが非常に現実的なものになっている。この間も新...全文を見る
○海野徹君 先進国のアメリカで五年後には百八十六兆円、日本では二〇〇三年には七十一兆六千億円ですか、そうなるということなんですが、これが具体的にそういう推計数字に移行していくためには、あるいはもっと大きくなるかもしれないが、そのためにどういうようなことを担保しないとこの数字という...全文を見る
○海野徹君 今、暗号技術が非常に重要である、国の環境整備の中で個人情報の保護、これも重要であると、これがお答えにあったわけなんですが、暗号技術のことについては後ほどまた質問させていただくとして、今通産省の方からそういうような説明がありました。  法務省の民事局長にお伺いしたいん...全文を見る
○海野徹君 その辺の報告はいつごろ出てくるわけなんですか。
○海野徹君 それでは、その報告をいただきたいと思います。  それでは、暗号問題に入ります。  これは通産省と郵政省の方にお聞きしたいんですが、Eコマースをインターネット上で行う、非常に暗号技術の問題が重要になってくるという話がありました。これはセキュリティーの問題ですから、当...全文を見る
○海野徹君 DESの五十六ビットでも二十二時間かかる。私もインターネットのセキュリティーというものの専門誌を読んだんですが、大変早い形で暗号化を強度にする技術も進んでいますよね。解読するのも競争しているわけなんですが、非常に難しい、要するに時間がかかる問題だなと思っています。 ...全文を見る
○海野徹君 オウムのことを言われたわけなんですが、解読したという実績を今おっしゃったわけなんですね。だけれども、それがフロッピーディスクだと。たまたま道交法違反で捕まえたら、それが信者だった、その信者が持っていた持ち物の中から全部割り出したというようなことを私は聞いたわけなんです...全文を見る
○海野徹君 そうなりますと、やっぱり通信傍受というよりも、地道にこつこつと正面からやっていった方が、足で稼いだ方がいいんじゃないか、そういう捜査の方がすぐれているんじゃないかということになりませんか。
○海野徹君 それでは、ちょっと違った聞き方をしますけれども、暗号のかけられたEメール、こういうものの暗号解読というのは非常に技術的に可能性が低い、不可能じゃないかというようなことになったとき、暗号が使われたものを例えば傍受した、でも解読できない。となると、この法案そのものが全く欠...全文を見る
○海野徹君 十三条第二項に速やかな該当性判断を行うことが盛り込まれているわけなんですけれども、どうも立法過程でこのインターネット、特に暗号化された通信というものについて想定していないんじゃないかなと思うんです。いろいろ物理的に、例えばパソコンを押収したとしても、そのパソコンのハー...全文を見る
○海野徹君 暗号政策のことについては今刑事局長の方からお話がありましたから、それでは質問させていただきますが、通産と郵政の方にお聞きします。  通信傍受法案によってインターネット通信がある意味では無差別に傍受される、そういう危険性があるんです。そういった場合、七十一兆円というよ...全文を見る
○海野徹君 両省の大変苦しい御説明があったわけなんですが、何となく印象としてわかるわけなんですけれども。  九七年三月にOECDで暗号政策のガイドラインが採択されている。警察庁で情報セキュリティ調査研究報告書が出されたのが九七年四月。情報セキュリティビジョン策定委員会の報告書、...全文を見る
○海野徹君 それでは今の刑事局長の答弁は、暗号技術に関しては何らの規制を考えていないということで理解してよろしいですか。
○海野徹君 それでは、もう時間がないので、最後に大臣にお聞かせいただきたいんですけれども、これは東京大学の石黒教授が分析しているんですが、OECDの暗号政策のガイドラインが採択された、これはこういうことを言っているんです。アメリカは、表向きテロなど国際犯罪の阻止策、国境を越えた脱...全文を見る
○海野徹君 それでは、最後にもう一度大臣に聞きますけれども、これはCIAも言っているんですよ、アメリカの国家安全保障上の問題だからと、この通信傍受法案を。要するに、関与しているということを答えているんです。インターネットで調べたらわかりますよ、報告書が出てきますから。  さらに...全文を見る
○海野徹君 もう時間がありませんから、終わります。
07月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○海野徹君 参考人のお二人、大変ありがとうございます。民主党の海野です。  私は、インターネットと暗号についてお聞かせいただきたいわけなんですが、その前に、この通信傍受法案を理解するということで、現実問題としてどういうふうに理解したらいいのかなということで悩んでいる部分がありま...全文を見る
○海野徹君 だから、転送先を例えば警察のメールアドレスに設定する、切りかえただけでユーザーが気がつかないうちに警察へ転送するというのは、これは可能ということですね。
○海野徹君 わかりました。  それでは、インターネットへ接続するプロバイダーからの専用線を通信傍受するということは、これも可能ですね。
○海野徹君 いや、違います。インターネットとインターネットサービスプロバイダーとの専用線です。
○海野徹君 同じ質問なんですけれども。
○海野徹君 それでは高橋参考人にお伺いしますが、今大変大きな施設が整備されればという話だったんですが、私どもがいろいろ勉強させていただくと、予算があれば、数千万から大きければ数億という話なんですが、それさえあれば十分可能であるというような教えをいただいたんですが、その辺はどうでし...全文を見る
○海野徹君 それでは、暗号についてお聞きしますが、まず質問の前提として、警察が暗号解析用の設備としてスーパーコンピューターや専用線など大規模な設備が用意されている、そういうことを仮定してみます。ある意味では予算を使って暗号解読用の設備を整えた環境であるということを前提として質問を...全文を見る
○海野徹君 それでは、もう少し一般的な例でお伺いしますけれども、PGPというのがございます。PGPをマニュアルどおりに使用して暗号化した場合、その場合のメールの解読というのは可能でしょうか。お二人にお聞かせいただきたいんですが。
○海野徹君 私は、七月十三日の法務委員会で政府側に暗号技術の規制をするのかという質問をしました。そうしたら、刑事局長は、現在のところ規制は考えておりませんという話だったんです。しかしながら、その後いろいろな動きを聞いてみますと、ある省では暗号化を規制しようというような、あるいはそ...全文を見る
○海野徹君 これで質問を終わります。
08月03日第145回国会 参議院 法務委員会 第24号
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○海野徹君 おはようございます。民主党の海野徹です。  それでは、通告に基づきまして質問させていただきます。過日、参考人質疑で暗号の解読の技術的可能性について私は質問させていただきました。これは数字、数学ですから、理論的には可能な部分もあるかもしれない、しかし、現実的には全く困...全文を見る
○海野徹君 正確に答えるのが困難だということなんですが、暗号を解読することがもう非常に困難なんです。五十六ビットという話だったんですけれども、この間通産省もそういう話だった。今はもう百二十八ビットが最低なんです。百二十八ビットなんというのはもう解けないんです、これは。その五十六ビ...全文を見る
○海野徹君 努力するといって、じゃ一体どのぐらいのスーパーコンピューターを並べて、どのぐらいの人員で、幾らの予算でやるんですか。もう概算要求の時期が来ているでしょう。年間に数十件対象にしますよという話もありましたから、もうすぐの話なんですよ。その点どうなんですか。
○海野徹君 答弁によりますと、要するにもうできないということなんですね。もし、今それが少しでもできるという可能性があるとすれば、もう既にその人員はある、技術はある、マニュアルはある、そういうことですか。
○海野徹君 大変いろいろ答弁をして努力しますという話なんですが、私はもうできないと思います。先ほど言ったように、普通のパソコンのユーザーですらやっておるんです。PGPはもう解けないと言われているんですよ。それはSSHとかSSLとかそういうのを複数にやっていますから、まず解けない。...全文を見る
○海野徹君 一般企業も含まれるということですから、それを前提にして、通産の方来ていらっしゃいますね。お伺いしたいんですけれども、Eコマース、電子商取引、非常に規模が拡大しております。日経新聞なんかにはIT技術との融合とか、あるいはEコマースの話、電子商取引の話がもう連日載っていま...全文を見る
○海野徹君 インターネットの父と呼ばれるビント・サーフ、彼も二〇〇三年にはEコマースというのは経済活動全体の一〇%、世界全体で三千二百億ドル、これぐらいに膨らむというふうにスピーチでしゃべっているのですね。だから日本も、前回私お話ししたのですが、ものづくりとIT技術をどう融合化さ...全文を見る
○海野徹君 松尾局長、そうおっしゃっていますけれども、これは今度の通信傍受法案の対象じゃないかもしれませんけれども、クレディ・スイスが電子メールで証拠隠しを指示したというようなこともありましたよね。やっぱり何らかの形で巻き込まれるという可能性はあるわけです。  私もNECとか富...全文を見る
○海野徹君 いや、松尾局長はそういうことはないということなんですが、現実に電子メールで指示したということもありますし、これは交通事故的にトラブルに巻き込まれるということもあるんです。従業員だっていますし、取引先だってあるし、その取引先の関係者ということもあり得るんですね、大変な情...全文を見る
○海野徹君 可能性として一%もない、要するにゼロだということじゃないものですから、皆さん気になるんですよ。  これは非常に、この法案というんですかこの問題はアメリカの商務省が頑張っているんですよ。ヨーロッパとアメリカというのはお互いに市場として非常に尊重し合い、意識し合っている...全文を見る
○海野徹君 それでは、ちょっと視点を変えますけれども、一日の日経新聞に「日米暗号戦争」と載っていました。日本のNTTの暗号技術が採用されるか、それともアメリカのものなのか。ワッセナー・アレンジメントと言いましたけれども、六月に通産省が輸出の規制緩和をしたという記事が若干小さく載り...全文を見る
○海野徹君 ヨーロッパとかアメリカは、どんどん規制緩和してEコマースを発展させようとしています。その中で、日本がそれに若干懸念のある法案でもつくってくれば、Eコマースの相手として日本というのはちゅうちょされる相手になっていくんではないかと、私は非常に懸念するんですよ。  それで...全文を見る
○海野徹君 最後に。  私も最初は産業界のことなんて考えなかったんです。だけれども、ずっとイメージしていくとそういったことになっちゃうんですね。麻薬取引にしてもお金が動くんですよ。実効性を担保すると暗号を規制することになる。要するに、暗号規制の方向へ向かわないように、自由にして...全文を見る
08月04日第145回国会 参議院 法務委員会公聴会 第1号
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○海野徹君 おはようございます。民主党の海野であります。  公述人のお三人の先生方には大変ありがとうございます。  私は、鈴木公述人に若干質問させていただきたいなと思いますが、価値観を調査されている、一度お話を聞かせていただきたいなと思う人間の一人であります。  中央公論の...全文を見る
○海野徹君 パソコンが暗号化されているというのは御存じですね。
○海野徹君 今、皆さん方が持っているパソコン、普通のユーザーのパソコンですら、PGPとかSSHとかSSL、いろんな暗号機能が付与されている。きのうもテレビ番組でやっておりましたが、それはほとんど暗号が解読できないという状況なんです。その辺は御存じでしょうか。
○海野徹君 携帯電話も傍受が非常に不可能に近い、現実的には、今。そういうことも御存じでしょうか。
○海野徹君 この「中高生に広がる覚せい剤汚染」という中で、「三〇人の顧客がついた携帯電話は二〇〇万から一〇〇〇万円で売買される」というような話が書かれています。実際、携帯電話が売買されたとしても、携帯電話は傍受できないとしたら、この捜査手法というのは有効なんでしょうか。  それ...全文を見る
○海野徹君 そういう観点からお話しさせていただきます。  この中央公論のレポートにも、どこから来ているかというと中国ですというような記述がありますね。一九七〇年代、韓国、台湾から来て覚せい剤汚染の第二次ブームが起こったんですが、それがどうやって鎮静化したと思っていますか。
○海野徹君 最近、中国にたくさんの我々の仲間というか国会議員が行っているんです。向こうの要人と会って対日観を聞いて帰ってきているという記事が新聞にも報道されたんです。  先ほど鈴木公述人の覚せい剤汚染が広がるもとは中国じゃないかということになると、第二次ブームのときに韓国、台湾...全文を見る
○海野徹君 政府は努力しているということなんですが、こういう中にいてもその努力されている姿というのはなかなか我々に伝わってこないんです。やはりもっと目に見える形で我々の方へそういう情報が伝わってくるような努力をすべきだと思うんですが、その辺はどういう努力をされていると鈴木公述人は...全文を見る
○海野徹君 政府の責任でありますし、政治の責任でありますから、鈴木公述人からそういうお話が出るのは当然だと思うんです。やはり我々がそれは努力しなくちゃいけない。また、この通信傍受法案を成立させる前にそういう努力というのはもっともっとすべきだ、そんなふうに思っております。  もう...全文を見る
○海野徹君 私は、国の予算をできるだけ使ってこういう部分で汚染の拡大防止をやってほしい、それがまずあるべきだなと思っております。  時間がありませんから村橋公述人にお伺いしたいんですが、先ほど暗号のお話をさせていただきました。先日来、私は暗号の問題をずっと取り上げているんですけ...全文を見る
○海野徹君 村橋公述人に最後に質問させていただきますが、「濫用の制約を図り」というコメントがレジュメの中にあります。具体的にはその乱用の制約というのをどの程度考えていらっしゃいますか。
○海野徹君 この公述人の意見のレジュメの中の七番「組織犯罪対策法案に対する反対の最大の根拠は、」云々の中で、「我々が警察に対してとるべき態度としては、「濫用の制約を図りながら、どうしたら市民と社会の安全のために、警察にどのようにして、実効をあげさせることができるか。」というスタン...全文を見る
○海野徹君 時間がありませんから、終わります。
11月11日第146回国会 参議院 外交・防衛委員会 第2号
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○海野徹君 おはようございます。民主党の海野です。  過日、委員会で防衛庁長官の所信をお聞きしました。これからの議論を深めさせていただくために長官の所信に対する確認の意味で質疑をさせていただきたいと思っております。  一点目は、北朝鮮情勢に対する認識に関する質問をさせていただ...全文を見る
○海野徹君 今、ミサイルの話が中心だったと思うんですが、化学兵器の問題なんかもあるのではないかと思いますし、情報の入手あるいは分析、外務省ともあるいは諸外国とも連携をしてという話なんですが、やっぱり先ほど申し上げたとおり防衛庁として独自の情報を入手して分析する力を持っている必要が...全文を見る
○海野徹君 我が国は我が国民が守らなくちゃいけませんから、そういった意味では適切な時期に適切な情報を、量とも質とも国民に公開する必要があるのではないかと思います。それには、やはりほかに頼るわけではなく、自分のところで的確な情報をつかむという努力をこれからもしていただきたいと思いま...全文を見る
○海野徹君 私のお聞きしたかったのは、五十六年、五十九年に公表されているわけです。それから十年、十五年たっているわけなものですから、もう一度、いろんな意味で再公表されるような、問題点を整理していただく御意向はありませんかということなんです。それは有事法制を進める中で必要なことでは...全文を見る
○海野徹君 私も戦後生まれですから、戦争を当然知らないですし、比較的若い世代の方へまだ入るかと思うんですが、自分の国は自分で守ろうという気概を醸成するためにも、可能な限り検討状況をその都度公表すべきじゃないかと私は思っておりますから、その点は要望させていただきたいと思います。 ...全文を見る
○海野徹君 いろいろな問題が生じたのは、政府が頭越しにどんどん進めてしまったということで、要するに沖縄の県民の皆さん方の気持ちをしんしゃくできなかったということが一因かと思うんですが、それだけに自主的な努力、沖縄側の、要するに沖縄県の自主的な努力というものを大変求めているんだと、...全文を見る
○海野徹君 サミットがすべてではないということですから、沖縄の県民の方々のいろんな意向がいろんな意味で最大公約数として集約される中でそれに対応していくということだと思うんです。 沖縄県民の方々の受け入れ先の声もいろんな声があるように聞こえるのです。その辺の調整をある程度意識しな...全文を見る
○海野徹君 見守っているのが現状だというお話なんですが、私はある意味では整理をして調整役が沖縄を訪問するという必要もあるんではないか、その時期に来ているんではないかというようなことも感ずるものですから御質問させていただきました。  これは、情報として入ってくるもので、こんなこと...全文を見る
○海野徹君 これは、要するに全く杞憂な話であって、そういうような事実がないことを望むわけなんですけれども、ゼネコン対重工メーカーの代理戦争が今起こっている、それによってまたまとまるべきものがまとまらなくなってしまうというような話もあるものですから、決してそうあってはならないと思い...全文を見る
○海野徹君 長官の所信の中で、新ガイドライン法が日米安保体制の新たな一歩である、さらに安保体制の信頼性を高める、あるいはまだ取り組むべき課題も多いんだ、それについては努力するというようなお話があったわけなんですが、この二十一世紀国家安全保障委員会の報告というのは、やっぱりその点も...全文を見る
○海野徹君 いろいろ通告させていただいておりますから、次へ行かせていただきます。  次期防衛力整備計画について御質問させていただきます。  これは策定の意義があると思うんですが、なぜ策定するか、その中で我々、要するに政治がどうかかわっていくのかという点について御質問させていた...全文を見る
○海野徹君 潜在的脅威がある、それに対する今対応力がどれだけある、あるいはアメリカの支援要請をどれだけ受けるか、残りのまだできない部分について準備していく、そういうものをできるだけ国民の皆さんに知らせることによって、皆さん方が自分の国は自分で守るという、先ほど言ったような気概とい...全文を見る
○海野徹君 その点については、今後もまた議論をさせていただくということで、次の質問に移らせていただきます。  防衛調達不祥事について、お伺いしたいと思います。  非常に根の深い問題があるかなということを私は感じております。これは防衛庁ということだけじゃなくて、金融問題あるいは...全文を見る
○海野徹君 防衛調達適正化会議というのが九九年四月、本年四月に設置されて月一回程度でそれが開催されているというわけなんですが、月一回で要するに調達適正化というのがなされるかどうか非常に疑問なんです。  今、長官から、始まったばかりだから一生懸命今後も努力していくというようなお話...全文を見る
○海野徹君 時間がありません。最後に質問させていただきます。  在外邦人等の輸送の訓練を過日行いました。これはいろんな問題があって、それを想定して外務省と一緒にやられて、その結果としてまた問題点も出てきたのではないかと。新ガイドライン法成立後、在外邦人の救出という問題、私は法律...全文を見る
○海野徹君 ありがとうございました。質問を終わります。
11月18日第146回国会 参議院 外交・防衛委員会 第4号
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○海野徹君 外務大臣に若干御質問をさせていただきたいわけなんですが、北朝鮮に関連しまして、外交姿勢といいますか、外務大臣の個人的な見解を含めてお話をお伺いさせていただけたらありがたいと思っております。  まず第一には、北朝鮮との国交正常化の早期再開の環境が今どの程度整っているの...全文を見る
○海野徹君 外務省はミニストリー・オブ・フォーリン・アフェアーズといいますから、海外の情勢とか事態というのを入手して、それで外交を行う。要するに、その情報、情勢を入手しながら、それを分析してやるのが外交だということでありますし、相手の強さとか弱さとかそういうものを全部把握した上で...全文を見る
○海野徹君 北朝鮮という国は、我々と価値観も制度も体制も全く異なる国なんです。ほかの国に脅威を与えることについてある意味では何とも思っていないんではないか、そんな国であるなと私は理解しているものですから、そういう国とつき合うということは大変なことだと思うんです。可能な限りいろんな...全文を見る
○海野徹君 これは北朝鮮に関しての直接的な質問ではございませんが、外務大臣としての御見解をお伺いしたいと思うんです。  日本は戦後、イデオロギーに基づくものじゃなくて、経済的な支援、外交面で要するに経済力を使ってきたということがあるかと思うんです。  それが最近、昨年までの問...全文を見る
○海野徹君 次の質問に入りたいと思います。また北朝鮮に関連する質問をさせていただきますが、今度超党派で訪朝団が結成されるというような話です。  政府としても、改善に道筋をつけるというのが最大の目的であるから、全面的な支援をして成果を期待しているというような新聞報道があります。政...全文を見る
○海野徹君 何紙かの新聞紙上でそういうような表現をされているわけなんですが、それは今のところないということでありますし、ある意味では成果を期待するだけの交渉のシナリオを持ち合わせているわけではないということでありますか。
○海野徹君 期待の中身がわかりましたし、それでは、だれか外務省の職員が同行するというようなことも、今のところはそういうものは考えておらないということですね。
○海野徹君 それから、総理の親書を携えてというような報道もあります。前回、海部元総理も親書を携えてその当時も行ったかと思うんですね。今回またそういう報道が、ニュースがありますと、総理の親書という意味で大変重い意味を持つと思うんですが、その辺について、意味合い、中身についても大臣と...全文を見る
○海野徹君 わかりました。  それでは、ある雑誌に今の北朝鮮の指導者から朝鮮総連に対して朝鮮総連の改革を含めて四項目のメモがあったと。その一項目の中に朝銀問題があった、これが訪朝団招請の条件だというような記事がありました。北朝鮮の問題を専門的にやっているジャーナリストからも同じ...全文を見る
○海野徹君 では、最後に御質問させていただきます。  前回、外務大臣が外務大臣に御就任されていたとき、やはり四党の合意文書、それについては政府は制約されませんというような答弁をされておりました。今回も超党派で行かれていろんな話をする、これ関係改善へ向けての環境整備をしてこられる...全文を見る
12月14日第146回国会 参議院 外交・防衛委員会 第5号
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○海野徹君 民主党・新緑風会の海野徹であります。  何点か通告させていただいてありますが、数が多いものですから多分すべてできないと思いますが、外務大臣に御答弁をお願いしたいと思います。  私は、今、日本というのは大変危機的状況にあると。いろんな意味で、要するに改革が進み、しか...全文を見る
○海野徹君 大臣、その内容が持つ意味合い、内容をどう分析するか、どう読むかということの重要性を大変認識していらっしゃるということだったんですけれども、私は、その意味、目的、背景というものをすべてお答えいただきたいという話をしたんです。  それで、読んでみますと、どうも関係改善と...全文を見る
○海野徹君 ここで政府の意見を述べることは遠慮したいという話だったんですが、私はどう考えてもこの中で読み取れるのは謝罪と補償しかあり得ない。関係改善あるいは正常化に対してそんな積極的なニュアンスが伝わってこないんですね。それはやはり今、北朝鮮の置かれている国情とか金正日体制にもそ...全文を見る
○海野徹君 確かに不透明でなかなか我々の方へ情報が入ってこない国であることは事実なんですが、我々の情報はかなり向こうへ届いていると思うんですね。相当の分析をしているはずなんです。先軍政治ですから、軍事政権下にあります。  本来、経済を立て直すとしたら改革、開放をやらなくちゃいけ...全文を見る
○海野徹君 予断を持たないで、要するに前提をつけないでという話だったんですが、やはり当然、再開ということになれば、その当時の問題認識、交渉の入り口として整理をする必要が私はあるんではないかなと。特に北朝鮮の今の体制を考えればその必要性は私はあると思うんです。  基本問題とか経済...全文を見る
○海野徹君 最後に。これは私見を交えての御質問になるかと思うんですが、私は、長い道のりの中で正常化交渉がされるべきだと思いますし、結果として正常化になったという状態を早く迎えたいなと思います。  いろんな意味で、今回空中給油機を、近隣諸国の懸念だという話なんですが、我々は、ある...全文を見る
○海野徹君 ありがとうございました。