遠藤乙彦

えんどうおとひこ



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開催日 会議名 発言
02月15日第120回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○遠藤(乙)委員 今回の湾岸危機、湾岸戦争というものは、戦後四十五年間にわたる日本社会に対して、大変深刻な政治課題、政治問題であり、またさまざまに考えるべき問題を突きつけたものと私は理解をしております。いろんな問題点がありまして、必ずしも一面的な見方だけではやはり判断を誤るという...全文を見る
○遠藤(乙)委員 私も日米の重要性については認めるにやぶさかでないわけですけれども、問題はそのグローバルパートナーシップの中身といいますか、態様をどうつくっていくかということが大きな問題点であるかと思います。特に国民の率直な印象として、今回の湾岸戦争に至る政府の対応というものが、...全文を見る
○遠藤(乙)委員 三十分前ということですけれども、必ずしも緊密な体制とは言いがたい点だと思います。  もう一点事実関係として確認をしたいのですが、湾岸戦争に伴って、在日米軍基地から多数の兵員あるいは艦船が湾岸地域へ移動しておるというふうに報じられておりますけれども、我が国政府と...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ある程度の連絡はあったということでございますけれども、ただ、日米グローバルパートナーシップというタイトルがついていることから見ると、今回のやりとりで非常にやはり水臭いというか薄い点があって、国民にはその点が非常に不安に映るということであろうかと思っております。こ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今後の責任分担に伴い、日本としても政策決定過程に参加するということは、ぜひ今後最大の努力をしていただければと思っております。  もう一つ、九十億ドルがもし実現できないと、国際公約が実現できないと大変だ大変だという声は政府側からよく聞くんですけれども、いま一つ具...全文を見る
○遠藤(乙)委員 確かに条約上の意味とすればそういうことだと思うのですが、いま一つ本当に大変だということがどうも伝わってこないという面があるのですけれども、やはり政府としてはこの九十億ドル、相当大変だ大変だということで国民に負担も求めるわけですから、大変だという、オオカミ少年に終...全文を見る
○遠藤(乙)委員 御説明はいただいたのですが、やはり大変だという感じが必ずしも伝わっていないということがあるのです。今回の問題、確かに日米関係が大事なことは私もわかるのですが、国民のレベルでは大変だという実感がまだ伝わっていないということはぜひこの席で指摘をしていきたいと思いまし...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ぜひ前向きに、早急に取り上げていただきたいということを要望したいと思います。  続いて、大蔵大臣にもお伺いしたいのですが、大臣は大変国際感覚にも富まれ、特に今回の問題を通じて、国際貢献の必要性は人一倍痛感をされたんだろうと推測をしております。九十億ドルをぽんと...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今の大蔵大臣の御答弁の中の二点につきまして私自身の考えとして申し上げたいのですが、ODAとの重複という問題、これは私の問題意識は、ODA自体は既にもう機能しているわけでして、ODAではカバーし切れないいろいろな国際協力、国際貢献の問題がある。特に先進国とのいろい...全文を見る
○遠藤(乙)委員 その努力をする姿勢は表明されたんですけれども、具体的にどうするかということですね。特に地上戦に入る前に、イラクが撤退意思表明をしやすいような環境づくりのために何かアクションをとるつもりはないかどうか、その点につきましてお答えをいただきたいと思います。
○遠藤(乙)委員 確かに外交の裏舞台の話というのは余り言えないんだろうということは理解できますので、政府は、停戦、和平努力に向かって最善の努力をしていただきたい、強く要望しておきたいと思っております。  続いて、湾岸戦争の戦後処理の問題ということでございますけれども、昨日も松永...全文を見る
○遠藤(乙)委員 大変詳細な説明を感謝いたしますけれども、今おっしゃられた四点、これは私たちもかねがね主張してきた点でございまして、ぜひこれは強力に進めていただきたいと思っております。  特に、こういう言い方は語弊があるかもしれませんが、今回の湾岸危機、戦争というものはある意味...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ぜひ具体的なアクションを早急に起こしていただきたいということをお願いしたいと思っております。  最後に、今回の環境問題、原油の流出による環境汚染の問題を一言取り上げたいと思っております。  時間もありませんのでごく簡単にいたしたいと思いますが、まず第一点とし...全文を見る
○遠藤(乙)委員 もちろん政府及び関係者の御努力は大変高く評価をしておるわけですが、私が遅まきながらと言ったのは、具体的事実に基づいているわけで、まず一月二十五日にこのニュースが出て、一番最初に動いたのは二十六日英国です。英国、ドイツ、ノルウェーですね、これがもう既に動いておりま...全文を見る
○遠藤(乙)委員 以上で質疑を終わります。
03月08日第120回国会 衆議院 外務委員会 第6号
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○遠藤(乙)委員 今回のモントリオール議定書並びに今回の改正は地球環境保護という点で画期的な内容を持つものと高く評価をするものでありまして、また関係省庁の努力を多とするものでございます。  他方、この締約国を見ますと、一月二十九日現在でまだ二つしかないわけでして、我が国も早急に...全文を見る
○遠藤(乙)委員 冷戦が終えんをして地球的規模での核戦争の恐怖というのは大幅に減少したと思うわけですけれども、それにかわって非常に懸念を有する問題が大きく言って二つあるんだろうと思っています。一つは、このイラクのクウェート侵略に見られるような地域紛争、特にこれに絡んで核兵器の拡散...全文を見る
○遠藤(乙)委員 こういった多数国間条約は、グローバルな問題に対する国際的な対応として重要であるのみならず、国内的にも各国の法制度、行政等、国民生活にも直接、間接に影響を及ぼすものとして非常に重要になってきているんだろうと思います。こういった重要な多数国間条約の締結に我が国として...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今国際貢献ということが非常に大きなテーマになっておりますけれども、ただ我が国の一部には、金だけ出せばいい、小切手さえ切ればいいというような風潮も若干あるということで、これは非常に浅薄な考え方であって、むしろさらに人的貢献あるいはオピニオンリーダーとしての役割を日...全文を見る
○遠藤(乙)委員 時間の制約もありますので次の論点に進んで、ODAと環境の問題にいきたいと思います。  既に社会党の委員からもいろいろ質問がありましたので論点を絞りまして、今回の議定書にも環境問題に関する発展途上国への技術協力、資金協力がうたわれておりまして、これは大変重要なポ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 環境問題は、規制を行うことも非常に大事ですけれども、同時に、科学的知見を高め技術的対応策を充実させるとともに、こういった面で国際協力を促進させることも同じように重要であると考えるわけです。この点はオゾン層のウィーン条約でもうたわれておるところでございまして、オゾ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今回の改正議定書に対する国内の産業界、特に中小企業などはいろいろ反応があったのではないかと思っておりますけれども、この点について通産省の方からお答えをお聞きしたいと思います。
○遠藤(乙)委員 以上で質疑を終わります。
03月11日第120回国会 衆議院 予算委員会第八分科会 第1号
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○遠藤(乙)分科員 私は離島振興及び活性化の問題につきましてお尋ねをしたいと思っております。  私は東京二区という選挙区の出身でございますが、この選挙区は大田、品川という人口過密な都市部と、それから伊豆諸島、小笠原という全く対極的な人口の少ない離島地域で成り立っておりまして、日...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 ぜひともそういう長期的な展望、総合的な視点に立って進めていただきたいと思っております。  次に、具体的な問題に入ってまいりますが、まず交通路ですね。特に離島航路の改善問題でございます。何といっても、島の人たちの一番大きな関心は何よりも交通アクセスの改善という...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 通常の船に対する援助をぜひ強化をしていただきたいと思っておりますけれども、他方、最近ジェットフォイルがどんどん島嶼間にも導入をされております。伊豆諸島では、大島へはジェットフォイルが運航しておりますが、ただこれは今のところまだ観光目的だという理解が強くて、これ...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 これは住民の方からぜひともこういう高速船、ジェットフォイルも含めて、もう高速の時代ですから、補助をしてほしいという強い要望が出ておりますので、ぜひともこの点を踏まえて対応をしていただきたいと思っております。  続いて医療の問題でございます。この医療も実は交通...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 その方針は理解するんですが、現実に医療に従事する人がいないというのがこれは島の最大の課題でございます。今いろいろ御説明があって、人を確保する方針だとおっしゃっておりましたが、現実にお医者さん、看護婦あるいは臨床検査技師等の人が来ない、来ても非常にすぐ帰ってしま...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 ぜひともその方向で強力に進めていただきたいわけですけれども、特に実際に離島に行く医療従事者、その人の後方支援というんですか、住宅、教育その他、これはやはりきちっと後方支援をやっておかないと、ただ方針だけ出したって人は行かないということですから、その点も特に配慮...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 ぜひその方向で前向きに対処を強くお願いをしたいと思っております。  続いて、高齢者対策の問題でございますけれども、この島嶼地域、特に顕著な傾向として、都市部に比べても高齢化が著しく進展が速いということでございまして、例えば数字をとってみますと、いわゆる高齢化...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 設置基準の緩和の点はいかがでございましょうか。これはもちろんなかなか難しい事情はあると思いますけれども、もう少し弾力的に運用することはぜひ必要だと思いますけれども。
○遠藤(乙)分科員 次はリゾート整備の問題をお伺いします。  今、リゾート法があるわけでございますけれども、ただ伊豆諸島では個々の島がリゾート法の適用を受けることが難しい。規模が小さいわけでして適用を受けることが難しいわけですが、他方、離島の実情に応じたリゾート法の要件緩和が必...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 ぜひともこのリゾート法の弾力的な適用をお願いしたいと思っております。  続いてマリーナ整備の問題ですが、外洋型の大型レクリエーション基地としての可能性を生かして外洋型マリーナをつくることは大きな一つの課題になっておりますけれども、その整備の方策につきましてお...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 次は小笠原の振興につきましてお聞きをしたいと思います。  小笠原諸島は、御承知のように本土から千キロも隔たった外海の離島でありますし、昭和十九年の強制疎開以来、昭和四十三年の返還までの間、島民の帰島が許されずに無人島であった。あるいはまた、戦後我が国の施政権...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 小笠原の今後の振興に当たって産業基盤は非常に大事なわけでして、いずれも農業、漁業あるいは観光開発、こういったことが基盤になると思いますけれども、それぞれ簡単に今後の振興をどう進めていくか、ポイントなりともお聞かせいただきたいと思います。
○遠藤(乙)分科員 最近、東京都が小笠原諸島の二十一世紀ビジョンというものをつくったことは御承知と思いますけれども、これは国としてはどう評価をしておられますか。
○遠藤(乙)分科員 時間がありませんので、最後に一言大臣にお聞きしたいのです。  私、この島の問題に取り組んできて一つ感じていることは、活性化、振興努力、関係省庁大変取り組んでいただいているわけですけれども、施策が断片的ではなかなか効果が上がらない。やはりトータルプランといいま...全文を見る
○遠藤(乙)分科員 大臣の大変力強い御意見を伺いまして、心強い限りでございます。住民本位の、そして夢を与えるような開発及びその活性化にぜひ今後とも取り組んでいただくことをお願いしまして、私の質疑を終了いたします。ありがとうございました。
03月13日第120回国会 衆議院 外務委員会 第7号
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○遠藤(乙)委員 今回の特別協定の問題、大変重要な今国会中のトピックであると考えております。特にポスト冷戦時代の安全保障をどう考えていくか、あるいはその中で日米のバードンシェアリングをどうするか、非常に基本的な問題にかかわるものでございます。したがいまして、幅広い角度から質問をさ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今の基本的な問題と関連しまして湾岸戦争の総括ということでお聞きをしたいのですが、世界全体が心の準備がないままに突然八月二日、イラクの侵略が行われて大変厳しい対応に迫られたわけで、これが世界に持つ意味、それから中東地域に持つ意味あるいは日本にとっての意味、いろいろ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今回の多国籍軍によるイラクの侵略の排除、クウェートの解放という問題、これはこの湾岸戦争の本質をどう見るかという問題があるわけで、これについては、一つは本質的には集団的自衛権の発動であって、それにたまたま国連決議のお墨つきがついただけという見方がある一方、他方、今...全文を見る
○遠藤(乙)委員 参考までに国際的な各国の見方、もしわからないなら結構ですが、今の政府の見解はわかりましたけれども、国際的にはどういう見方がされているか、可能な範囲でもしお答えをいただければと思います。
○遠藤(乙)委員 法的な側面はそれくらいにしまして、いずれにしましても、今回国連決議をもとにして国連の平和回復活動として行われた面が非常に強いことは私たちも理解をしておるわけですが、これは今回やむを得ない措置であったし、また結果的にはこの目的は達成して、イラクの侵略を排除し、ある...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて国連改革という角度から。  今回の湾岸戦争を踏まえて国連の機能強化をどうすべきかあるいは中長期的に国連改革をどうすべきかという角度から政府はどういう課題を認識しておられるか、その点をお伺いしたいと思います。
○遠藤(乙)委員 ポスト冷戦になってグローバルなレベルでの核戦争の恐怖は非常に低下したわけですけれども、それにかわって今後、イラクの侵略でもわかるように地域紛争の可能性が非常に高まっているという面があろうと思います。特にこれから危倶されるのはこの地域紛争が核の拡散あるいは生物・化...全文を見る
○遠藤(乙)委員 地域紛争防止において日本の役割ということを考える場合に、これはやっぱり我が国の場合は対症療法はほとんどやれることがない。特に軍事力を使えないわけですから、紛争が起こってしまってからそれに取り組むことは非常に日本の役割は限られているわけですけれども、むしろ予防の次...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それからもう一つ。武器移転一般に関連しまして、最近ココム型のメカニズムを導入して、こういう軍事大国への武器移転の規制を図るという考え方も出てきております。こういった問題に対して我が国としてはどういう態度をとっているか、この点につきましてもお考えをお聞きしたいと思...全文を見る
○遠藤(乙)委員 確かにこの武器移転の規制を現実に厳しくやることは非常に問題があり得るし、今政府委員の御説明のとおり難しい点があるのだと思うのですが、ただ、やはり現状から一歩でも二歩でも進めるということが大事だと思っております。  そこで今のような御説明に加えまして、厳密な法的...全文を見る
○遠藤(乙)委員 当然勉強のためには時間が必要だと思いますし、まず大いに研究をしていただきまして日本がその主導的な役割を果たしていただくよう期待をしたいと思っております。  続いてイラクの将来という問題なんですが、現在イラクが御承知のような事態で、イラクの将来はどうなるのか。フ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 イラクに対してもいずれは復興支援、協力をしなくちゃいかぬ時代が来るのだろうと思うのですが、現時点ではごく限定的に食糧や医療品等の人道的な援助、これはもうぜひやるべきだと思います。ただ、将来的にイラクへの援助、復興協力をしていく場合に、イラクがどういう状況になれば...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて、パレスチナ問題についてお聞きしたいと思うのです。  パレスチナ問題、アラブ・イスラエル問題の解決なくして中東に恒久平和はないということは自明の理だと思いますけれども、このサダム・フセインが提起した問題、リンケージということはもちろん認められませんけれど...全文を見る
○遠藤(乙)委員 現在ベーカー長官が中東を歴訪していろいろこのパレスチナ問題の促進に当たっていると思いますが、中東和平国際会議を開催するという考え方、イスラエルは非常に反対をしておりますけれども、我が国の考え方はいかがでございましょうか。
○遠藤(乙)委員 あともう一点、このPLOの扱いなんですけれども、今回、アラファト議長があからさまなイラク寄りの姿勢をとったことで非常に国際的な信頼を失っているという面があるわけです。そういった意味で、我が国は従来PLOはもう認めてきておるわけですけれども、今後どういう姿勢をとる...全文を見る
○遠藤(乙)委員 もう一点、イスラエルへの態度なんですけれども、我が国は従来イスラエルとの関係は比較的薄い状態にあるわけですが、今回はスカッドミサイルの攻撃に対する反撃を自制したということで非常に国際的な評価が高まっておりますし、またいろいろ中東の中でもイスラエルとの対話の動きが...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて、議論をアジア・太平洋、日米安保の方に移したいと思います。  冷戦終えん、これはまずヨーロッパで起こったわけですけれども、当然これがアジア・太平洋に時差を置いて影響してくるだろうということは自明の理だと思いますが、そういう冷戦終えんのアジア・太平洋への影...全文を見る
○遠藤(乙)委員 そういった冷戦終えんのアジア・太平洋への影響を踏まえて、日米安保条約の意味の変化ということですね、これは大変大きな要件の変化があったわけですから、安保条約自体は引き続きその重要性を失わないと思いますけれども、その持つ意味というものはいろいろ変わってきている面があ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 日米安保条約は、従来はソ連の脅威への対処ということがいずれにしても最大の焦点であったわけですけれども、それがソ連の脅威の大幅な低下、能力の点ではまだ近代化等も若干進んでおり相当時差があるのでしょうけれども、意図の点で大幅に変わったわけで、そういった意味ではソ連の...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この日米安保体制、それから幅広く日米関係において、日米間でバードンシェアリングの問題は長年議論されてきているわけですけれども、アメリカの日本に対する期待、要求というのは、正確に言うとどういうことなのか、何を望んでいるのか、それに対して日本はどう対応しているのか、...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この米側の要求ですけれども、ただ日本が防衛力を整備していくことは、場合によっては軍事大国化にもつながるということもあるわけでして、そこら辺に対して、他方アメリカとしては日本が軍事大国化してほしくないということも当然あるのだと思いますが、そこら辺の上限といいますか...全文を見る
○遠藤(乙)委員 最近の日米間の、政府間だけではなくて、議会とか一般も含めて、防衛問題プロパーだけではなくて、経済、貿易とリンケージするということが非常に強くなってきているやに思います。その背景にあるのは、一つは例えばポール・ケネディなんかの書いている「大国の興亡」という本、ある...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ただ、防衛は防衛、経済は経済と分けるのは、なかなか国際的には通用しにくい議論であるという感じもいたしております。  この議論はそれぐらいにしまして、最近非常に危倶されるのは、米国の対日観の変化ということではないかと思います。特にポスト冷戦ということになって、従...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いてCSCA構想ということでお伺いしたいのですが、欧州がCSCE構想のもとに今非常に目覚ましいデタントが進んでいる、統一欧州の方に動いているということはあるわけですけれども、アジアにおいても当然こういった安全保障、平和の問題について長期的に対話の場を設けるとい...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ぜひそういう方向で御検討をいただきたいと思っております。どうしても日本人の性格として、いろいろ問題点を詰めて、いろいろな問題点を列記していかなければなかなかできないという体質が強いのですけれども、やはりこういった平和の問題にしても、まずネーミングがありコンセプト...全文を見る
○遠藤(乙)委員 日米間でこの経費の分担をめぐって、日米間の経済力の格差の変化ということも踏まえて、一定の原則のもとにこの負担分担をしていくことはやむを得ないと考えるわけですけれども、他方なし崩し的にこれが無原則にされるのはやはり好ましくないわけで、どういう原則、歯どめでこの負担...全文を見る
○遠藤(乙)委員 まず今回の特別協定で日本人従業員の雇用の安定化が図られるという側面にも着目をしておりますが、具体的にどういう形で雇用の安定化が図られるのか、この点について御説明をお願いします。
○遠藤(乙)委員 それじゃ、もう時間がありませんので、最後の質問にいきたいと思います。  日米グローバル・パートナーシップの構築という問題なんですが、これは極めて重要な我が国の外交課題、最重要の課題であると私は考えておりますけれども、確かに最近、グローバル・パートナーシップとい...全文を見る
○遠藤(乙)委員 基本的に私も大臣の御意見に非常に賛成なんですが、あともう一つぜひ、相互理解とか文化交流、人的交流、これが非常に大事だと私は痛感をしております。特に、日米の将来の役割分担、将来のビジョンについて、総合的、長期的、またいろいろなレベルでの対話のチャネルというものを強...全文を見る
04月09日第120回国会 衆議院 本会議 第22号
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○遠藤乙彦君 私は、公明党・国民会議を代表し、ただいま議題となりました大店法並びに関連法案につきまして、総理並びに関係大臣に質問をいたします。  長期的視点に立った新しい世界経済秩序の構築が問われている今日、世界経済の安定と調和的発展について、我が国自身の責任の自覚と行動、そし...全文を見る
04月12日第120回国会 衆議院 外務委員会 第9号
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○遠藤(乙)委員 私はまず、掃海艇の問題からお聞きをしたいと思います。きょうの朝刊各紙を見ますと、政府は掃海艇派遣の意向を固めるといった報道がなされておりますけれども、そのとおりなのかどうか、またこの掃海艇派遣問題に関する政府の態度につきましてお聞きをしたいと思います。    ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 そこで、我が国に対する掃海艇の派遣につきましての国際的な要請が来ているかどうか、その点につきまして御説明をいただきたいと思います。
○遠藤(乙)委員 国際的な要請がないのに安易に出るということはないだろうと我々は感じているわけですけれども、この掃海艇の派遣の問題、非常に素直に考えますと、これは前向きに考えてもいいだろうという感じはいたします。  一つは、戦争がもう既に終わっているということ。また、これは目的...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ニーズがいろいろあるということは理解できるわけですが、いずれにしましても、これは必ず法律改正で臨むべきであるというのが私どもの態度でございますので、ぜひこの点は強く指摘をしておきたいと思っております。  続いて、日米関係についてお伺いしたいのですが、先般大臣も...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今回の首脳会談で日米両国は協調を確認したわけですけれども、湾岸後の国際システムの構築の中で責任をどう分担していくか、非常に重要な問題、これに関してはまだ必ずしも透明な感じがないという感じがしておりまして、我が国として具体的にどのように日米間で国際的な責任を分担し...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今回の首脳会談で特にやはり経済問題、貿易問題が非常に大きなウエートを占めたという印象を持っております。やはり米国が冷戦後の、湾岸戦争後の課題として米国経済の競争力の回復というのが非常に大きな問題であるということを感じていることをあらわしているのだろうと思いますけ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今回の一連の日米会談、大臣が行かれ、小沢前幹事長が行かれ、また首脳会談と一連の日米会談の中で我が国から対ソ関係改善方針を説明をしたと理解をしておりますが、これに対しては米国政府から、特に我が国の対ソ経済協力のあり方あるいはアジア・太平洋地域の安全保障について慎重...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いてソ連情勢、日ソ関係に移りたいと思いますが、まずソ連の国内問題、国内情勢でございます。  非常に悪化しているという認識を私は持っておりますが、まず一番大きな問題としてソ連の国家の崩壊といいますか、ディスインテグレーションという過程が非常に進行しているという...全文を見る
○遠藤(乙)委員 もう一つの重要な問題は経済状況だと思います。特に最近のソ連経済は、ゴルバチョフ大統領がかつてブレジネフの時代を停滞の時代と評価をしたわけですけれども、それよりも悪くなっているという感じがいたします。いろいろソ連政府は高額紙幣の強制回収等かなり大胆な措置を実施して...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて、対ソ金融支援の問題でございます。  最近我が国では、政府、民間ともに対ソ金融支援の議論が高まっておりますけれども、まず、昨年七月にヒューストン・サミットで経済宣言が出されたわけで、その中でソ連に関する部分がある。この中に北方領土の問題が明記されているわ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 対ソ金融支援に関しましては、国際的にはむしろ慎重論が非常に強くなっているのが現状だろうと思います。例えばIMFなど国際四機関、世銀、OECD、EBRDを含めて、金融支援をしてもむだという対ソ経済報告を出しております。また、一月のG7では対ソ金融支援を見送っており...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今度大統領訪日があるわけですけれども、ソ連側として今回の初めての大統領訪日、どんな成果を期待しているのか。ソ連側から見て訪日の成功、失敗の判断基準というのはどういうものか、これを政府はどう考えているかということと、他方同様に、我が国にとって何を期待し、また我が国...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今回領土問題、平和条約等大変重要な交渉が行われるわけでございますけれども、一つ非常に危惧している要素は、ソ連国内でエリツィン・ロシア共和国議長と大統領との対立が非常に深刻であるということ、また、連邦法と共和国法の間で権限争いが非常にある、こういったことはやはり平...全文を見る
○遠藤(乙)委員 制度的には確かにゴルバチョフ大統領に中心的な権限があるのだというのはそうだと思いますが、他方、政治的な今の立場、権力基盤を見ると、ドイツ統一のときのような力は今のゴルバチョフ大統領にはないという感じがするわけでして、特に軍部、保守派あるいはエリツィン議長との関係...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ゴルバチョフ大統領の訪日した際、新しい日ソ関係を踏まえた太平洋地域の安全保障の新構想を発表するというふうに伝えられておりますけれども、この点につきまして外務省としてはその概要なりとも承知をしておられるでしょうか。
○遠藤(乙)委員 このアジア・太平洋の安全保障問題に関する日ソ対話についてアメリカからはいろいろ注文がついている。例えば軍事バランスの変更に係る問題は日ソ交渉の対象とすべきではないとか、あるいはCSCE型の多国間の協議組織の設置などには応じるべきじゃない、こういったことをアメリカ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今回のゴルバチョフ大統領の訪日、非常にいろいろな意味があるのだろうと思います。特にアジア・太平洋地域には、いろいろな意味で大きな影響を与えるのだろうと思いますが、特にソ連としては、この朝鮮半島を含むアジア・太平洋地域に新しい秩序をつくってみずからアジア・太平洋国...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今度日ソ首脳会談でいろいろな議題が出るのでしょうけれども、二国間の話は別として、一つ重要な議題となり得るのは、恐らく朝鮮半島問題だと思います。今非常に流動的ですし、この九〇年代、アジア・太平洋地域における最大の問題の一つと考えられるわけですけれども、恐らくソ連か...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この朝鮮半島問題に関連しまして一つの重要なポイントは、恐らく国連加盟問題ではないかと思いますけれども、朝鮮半島両国の国連加盟問題は今どういう状況になっているか。
○遠藤(乙)委員 国連加盟問題で、恐らく韓国としては単独加盟を持ち出す可能性が非常に高い。特に、ことしの国連総会に向けて単独加盟を打ち出す動きが強いと思います。そうなりますと、当然安保理事会の中国、ソ連がどういう対応をとるかということが大きな一つのかぎになってくるわけですけれども...全文を見る
○遠藤(乙)委員 日ソ関係が改善された場合、今後南北朝鮮統一問題に関して、いわばドイツ統一のときのようなツー・プラス・フォーの枠組みがある程度見えてくるのではないかと思います。もちろん、全く同じではないけれども、恐らく南北両朝鮮、そして米ソ中日ですね、このいわゆるツー・プラス・フ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 我々もこのツー・プラス・フォー、特にまずは議員レベルでの話し合いをするのは大変有益だと考えておりまして、ぜひとも政府も積極的に取り組んでいただければと希望を表明いたしまして、時間ですので、質問を終了いたします。
04月24日第120回国会 衆議院 外務委員会 第11号
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○遠藤(乙)委員 まず最初に、日韓協定について御質問をしたいと思います。  この協定によって譲渡される服飾等は、大正年間に主として我が国において作製されたものであり、作製費用も我が国の負担であるということでありまして、そういうことであれば、これらの服飾等は我が国固有の文化財であ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 故李方子女史に由来する服飾等が東京の国立博物館に保管されるに至った経緯につきまして、簡単に御説明いただきたいと思います。  あわせて、これらの服飾等は国有財産であると思うわけですけれども、現時点における評価額はどれくらいか、これをもしお答えいただければお願いし...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて、朝鮮半島情勢につきましてお聞きしたいと思います。  まず、この日朝国交正常化交渉は既に過去二回にわたって行われました。しかしながら、核査察の問題あるいは戦後の償いなどの問題で双方の主張が平行線をたどりまして、まだ実質的な進展は見られていないわけですけれ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今北側主張では、これは日本とは関係ないということのようですが、我が国政府として核査察問題が北朝鮮と米国との間で解決すれば、それでよしという態度なのでしょうか。
○遠藤(乙)委員 別の角度から伺いますと、この核査察の問題が解決されない限り日朝国交正常化はあり得ない、そのように考えていいのでしょうか。
○遠藤(乙)委員 この日朝国交正常化に関しまして北朝鮮の今までの公式態度は、日韓基本条約の破棄が必要ということを言ってきたと思うのですが、二度にわたる国交正常化交渉において北朝鮮側の日韓基本条約に対する姿勢の変化はあったのかどうか、ここら辺をどう認識しておられるかお答えいただけれ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 同じく関連した質問ですけれども、日朝交渉におきまして北側として、北朝鮮が唯一の朝鮮半島における合法政府であるという主張は重ねて言っておるわけでしょうか。
○遠藤(乙)委員 韓国政府の国連加盟問題をお聞きしたいと思いますが、恐らくこれからの動きとして、九月の国連総会前にも韓国として単独加盟を申請する動きが非常にあると思います。加盟に際しましてはソ連も賛成に回るであろうし、中国も拒否権は行使しないだろうという見通しが強いやに言われてお...全文を見る
○遠藤(乙)委員 朝鮮半島問題は、今までのクロス承認という考え方があって、特に北は頑強にこれを拒否してきたわけですけれども、現実の動きといいますと、例えばこの日朝国交正常化交渉とか考えますとむしろ逆に、言葉と裏腹にこのクロス承認あるいはクロス関係へ向かって動き始めているような感じ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ちょっと別の問題になりますが、新聞報道によりますとソ連のイグナチェンコ大統領報道官が北朝鮮の核疑惑問題に絡みまして、ソ連は北朝鮮がIAEAの査察を受け入れないのであれば燃料供与を停止する旨通告してあると述べたというふうに言われております。日本政府としてこの件につ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それでは、日ソ首脳会談の件につきましてお聞きしたいのですが、今回のゴルバチョフ大統領の訪日、結果をどう評価するか非常に難しい点だと思うのですが、ただ大統領がソ連首脳として初めて訪日したということ、これはそれ自体非常に歴史的なことである、また大統領みずから日本をつ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 具体的にお聞きしたいんですが、外交文書と言えるかどうかわかりませんが、六〇年一月のグロムイコ外相のいわゆる覚書、六〇年安保条約締結に際していわゆる歯舞、色丹の返還をいわば取り消したといいますか、押さえた覚書ですね。これは「肯定的要素」に入るんでしょうか。
○遠藤(乙)委員 つらつら考えますとますますわからなくなるわけなんですが、第四項、領土問題の部分でこの「肯定的要素」という言葉が出てくるわけです。そうしますと、そもそも領土問題を考えると、ソ連にとって肯定的なことは日本にとって否定的なわけですね。他方、日本にとって肯定的なことはソ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 その「肯定的要素」ですね、確かに抽象論として、言葉としてはあると思いますが、具体的に領土問題の出発点として双方が了解する、理解においてそごのない「肯定的要素」というのはどこに求めたらいいのか。
○遠藤(乙)委員 五六年の日ソ共同宣言での歯舞、色丹の返還の部分ですけれども、この首脳会談以前の段階ではそこまではぎりぎり行くだろう、そこを出発点としてあとの二島が継続協議なのか返還なのかという非常にかなり希望的観測があったわけですけれども、そこまでも至らなかったわけです。確かに...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いてもう一点、拡大均衡ということにつきましてお聞きしたいと思います。  最近日ソのやりとりでは拡大均衡という言葉がだんだん定着をしてきたように思うわけですけれども、この拡大均衡は今までの、今までといいますか今でも使われているのでしょうけれども、政経不可分と違...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今共通した分をおっしゃったわけですけれども、違う部分はあるわけでしょうか。
○遠藤(乙)委員 政治というものは必ずしも論理だけじゃありません、心理の要素もありますので、確かに今の御説明は了解をいたしました。  これに関連しまして、十九日の記者会見で大臣が、経済協力と平和条約の作業の速度が絡み合うことが考えられると述べられているわけですけれども、この大臣...全文を見る
○遠藤(乙)委員 対ソ経済協力は今後日ソ両国の領土交渉の進展次第では順次協力を拡大していかなければなりませんし、またペレストロイカの成功がソ連のみならず世界全体にとっても大事という観点からすれば、やはり前向きに考える点だろうかと思います。そういった点で、今後の対ソ経済協力の基本方...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ゴルバチョフ大統領は滞日中、国会演説におきましていろいろな提案を出しております。特に日米ソ三国協議とかさらに中国、インドを加えた五カ国協議とか、またアジア・太平洋地域の外相会議開催を提案をしております。  これに対して我が国としては、ヨーロッパとは違うといった...全文を見る
○遠藤(乙)委員 もう一点。ゴルバチョフ大統領が訪日を終えて韓国に立ち寄ったわけで、盧泰愚大統領と会談をしたわけでございます。その場で一層の韓ソ関係の促進をうたうとともに、特に友好協力条約の締結問題が出てきたわけです。これもかなり大きなテーマではあると思います。特に最近、この韓ソ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 時間が参りましたので最後に一言。  日ソ関係をこれから考える場合、やはり三つの次元があるのだと思います。一つは日ソという次元で、特に領土問題、経済協力等が中心になると思います。それから次に、アジア・太平洋地域全体における太平洋国家としてのソ連の位置づけという問...全文を見る
08月30日第121回国会 衆議院 外務委員会 第2号
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○遠藤(乙)委員 それでは、ソ連情勢に関しまして御質問をさせていただきたいと思います。  今回のソ連での事態につきましては、既にマスコミ等でも八月革命という名前が定着しつつあるわけでありまして、当然のことながら一九一七年の十月革命にも比すべき世界史的事件というとらえ方があるわけ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 基本的には私も大臣と同じような見解でございますが、ソ連の今後の問題を見る上で一番大きな問題意識は、やはり連邦がどうなるかということではないかと思います。  現在のソ連、特に昨今のソ連は大変強烈な遠心力が作用している状態だと私は見ておりまして、それは政治のレベル...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて、今ソ連は大変流動的で、ソ連の権力構造がどうなるかということが非常に大きな問題だと思いますけれども、この観点からエリツィン共和国大統領とゴルバチョフ大統領との関係はどうなっていくのか、この辺をどう見ているのか。それからもう一つは、保守派の巻き返しか当然ある...全文を見る
○遠藤(乙)委員 先ほど大臣から、今回のソ連の事態が世界の諸地域にどういう影響を与えるか、これから会議をしたいとおっしゃっておりましたが、特に私も関心のあるアジア・太平洋情勢への影響でございまして、特に朝鮮半島、カンボジアには直にソ連の変化というものは影響を及ぼすと思います。この...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今回のソ連の事態はいろいろな意味で当然大きな影響があるわけですが、特に我が国の対ソ政策についても当然大きな影響があると思います。北方領土問題、それから対ソ支援の問題、特に私は防衛政策の問題が大変重要だと感じておりますので、まずこの防衛政策に関係してお聞きしたいと...全文を見る
○遠藤(乙)委員 私が質問しておるのは、安全保障上、当然関心は持つべきではありますけれども、その安全保障上の関心の中身が質的に、例えばヨーロッパの場合には脅威から危険へと変わっているという認識ですね。したがって、当然それに応じてNATOの防衛政策等も今再検討が行われているわけだと...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この脅威か危険かという認識を余り突っ込んでやる必要もないと思うのですが、ただ、相当質的な変化が来たことは間違いないわけであって、恐らく防衛計画の大綱自体を見直さざるを得ない国際情勢の変更ということを私は考えております。  そういった意味で、大臣としては、今回の...全文を見る
○遠藤(乙)委員 大臣はわずか十日とおっしゃっておられますが、実は我々の認識ではここ数年こういう状態が続いている。ポスト冷戦の到来ということは数年たっているわけですから、こういった世界情勢の大きな枠組みの変化ないしはソ連の脅威のあるいは質的な変化というものをやはり十分に再検討すべ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 次に、対ソ支援の問題を一言お聞きしたいのです。  一部ヨーロッパの国、特にフランス、ドイツの中に、今回のクーデターの起こった一因は日米が本格的な対ソ支援の姿勢を表明しなかったからだ、デュマ外相のそういうコメントが出ておりますけれども、これに対して、政府はどのよ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 先ほど大臣の答弁の中で、本格的な支援というのはまだ先の話だけれども、当面必要なのは人道的支援である、特に冬の到来を前にして食糧あるいはエネルギー物資等、こういった人道的支援はやらなければならぬという御方針を伺って、我々も大変うれしい思いがするわけです。  ただ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ぜひそういう方向で抜本的な効果のある人道的支援をお願いしたいことを表明しまして、時間ですので質問を終わります。
09月26日第121回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第4号
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○遠藤(乙)委員 山田代議士に引き続きまして質問をさせていただきます。  このPKO法案、これは大変歴史的な法案であると私は感じております。特に、冷戦の終わりという世界情勢の枠組みの激変、また我が国の近年における目覚ましい地位の向上といった状況を踏まえまして、一国平和主義を乗り...全文を見る
○遠藤(乙)委員 基本的な理解につきましては総理と私も同じでございますけれども、このPKOが、特にPKFはノーベル平和賞を受賞しております。恐らくこの本質に着目すれば、このPKOの活動の本質自体は、むしろ赤十字の活動とか難民救済の活動と同列に論ずべきものであろうと私は感じておりま...全文を見る
○遠藤(乙)委員 このPKOに関するいわば啓発、広報の問題でございますが、私は、実際に国民の方と対話をして極めて不足をしておると感じております。すべての問題について情報提供せよとは言いませんけれども、こういったPKOのような歴史的な重要な問題については、もっと野党議員を含めた国会...全文を見る
○遠藤(乙)委員 率直に言って、今までの資料は非常にわかりにくい、非常に専門的な、技術的な表現が多いわけですが、国民から見て極めてわかりにくいというのが率直なところでございまして、ぜひこの点は大幅に改善をし、もっと予算をつけ、抜本的にこのPKOの広報活動にぜひ取り組んでいただきた...全文を見る
○遠藤(乙)委員 我が国が国際貢献に近年積極的に取り組んでいることは理解できるわけですが、例えば難民の問題とか地球環境等の問題等にはもっともっと努力すべき部分があると思います。そういった意味で、このPKOだけが突出するのではなくして、もっともっとバランスのとれた、人道的な援助も含...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この自衛隊、特にPKOの中で、PKFないし停戦監視団につきましては現職の軍人を使わざるを得ないというのは確かに国際的な一つの常識かもしれません。  その点につきましては理解は、百歩譲って理解はできる面もあるわけでございますけれども、国民の側からして非常に一つの...全文を見る
○遠藤(乙)委員 確かに歯どめの件につきましては、我々も十分に実は検討をし、いろいろ提案を申し上げて、それはかなり反映されたことは評価をしておるわけでございまして、最終的にそれが十分なものかどうかは、さらに精査をして、この国会を通じて議論をしていきたいと思っております。  そこ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 私も自衛隊の専守防衛の任務、また個別的自衛権を否定するわけではありません。これは極めて重要な任務であるという認識を持っております。  しかしながら、現実の自衛隊の防衛体制をどうするかということは、やはり国際情勢に依存するものであって、これはむしろ政策的な問題で...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それでは若干質問を変えますが、この法案の中ではPKOの定員を二千人と定めております。今までの議論ではかなり軍事部門に議論が集中をしておりますけれども、他方、この軍事部門以外の民生の部分、難民救済、医療等の面、大変重要な分野でございまして、そういった分野に対しても...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今度は訓練システムの点につきましてお聞きをしたいと思います。  この法案では第十五条に研修の項があって、極めて簡単に触れられております。しかしながら、このPKO、あるいはPKFも含めて、特に自衛隊員がこれに参加をしていく場合、極めて従来の武力行使を前提とした訓...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この訓練システムはぜひ充実したものを、十分な予算をつけて、また十分なそういう考え方に立ったしっかりしたものをつくりていただきたい、これは強く要望しておきたいと思います。  それから、私自身もこの夏ヨーロッパに出張した際にフィンランドに立ち寄りまして、フィンラン...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それからもう一つは、この北欧の訓練センターを見て非常に一つまた感銘を受けたことは、それは一国のみでやるのではなくて国際的な合同訓練センターになっておる。フィンランドは例えば停戦監視要員を重点的にやる、あるいはスウェーデンはロジ関係をやるとか、いろいろ国によって分...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて、要員のいわば選抜についてお聞きしたいのですけれども、先ほどるる述べましたように、このPKO参加の要員は極めてさまざまな高度な資質、訓練が必要とされておりまして、どうやってすぐれた人材を確保していくかという面が一つあります。他方、やはり危険を伴う面も否定で...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ぜひ今申し述べた点につきまして十分な配慮をして選抜の手続を考えていただきたい、要望したいと思います。  それから、質問を変えますが、このPKO自体、一九四八年以降存在をしているわけでございまして、その間いろいろ試行錯誤しながら今日の形に発展をしてきたわけでござ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 そこで、当面の一つの大きなテーマであるカンボジア問題とPKOについてお聞きしたいと思っております。  カンボジアで今和平の話し合いが急速に進展をしております。本年じゅうにもそういった和平の枠組みが十分にでき上がると思われますけれども、こういったカンボジア情勢の...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それは総理、公式論だと思いますけれども、現実には国連との間でかなり突っ込んだ議論が行われていることは新聞報道等でもあるわけでございまして、もう少し突っ込んだ御説明をいただきたいと思います。場合によっては政府委員からでもよろしいのですが、国連が今カンボジア問題に対...全文を見る
○遠藤(乙)委員 確かにまだ検討中であって、具体的要請もないわけでございますが、ただ、国連が今後カンボジアでのPKOを検討していった場合、我が国としてPKFの面で参加をしていく考えはあるのかないか、その点につきましてお答えをいただけますでしょうか。
○遠藤(乙)委員 このカンボジアのPKOへ日本がどう関与するか、非常に難しい点があると思います。それは今の国連局長のおっしゃったとおりだと思うのですが、私個人も、この最初のケースがどうもカンボジアになるということは必ずしも日本にとっていいことかどうか、非常にちょっと疑問を持ってお...全文を見る
○遠藤(乙)委員 報告は形式はそうなるとしても、大事なことは、その報告に基づいて十分な国会での議論がなされるかどうか、また、その審議の内容が次のPKOの活動に反映されていくかどうか、この点が確保されることが極めて大事な点でございまして、この点につきましては十分に確保されるものであ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 私たちが、報告を是とし、承認については機動性の点で問題があるとしてこれは退けたわけでございますけれども、あくまで五原則の法制化と報告をセットでこれはシビリアンコントロールであるということを言っておりますので、ぜひこの点は誤解のないようにお願いをしたい。特に、やは...全文を見る
○遠藤(乙)委員 時間ですので以上で終わりますが、我が国もPKOに本格的に参加していくのみならず、世界全体のPKOにも、発展につながるように、資金面での協力もぜひ強化をしていただきたい、この点を要望しまして、質問を終わります。
10月02日第121回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○遠藤(乙)委員 当面する国際情勢の主要な問題につきまして質問をさせていただきます。  まず、何といってもブッシュ大統領の提案でございますけれども、この提案はINFの撤廃合意、それからSTARTの合意に続きまして、大変画期的な、また時宜を得た提案であると高く評価をするわけでござ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 私のお聞きしたい点は、そういったグローバルな次元での米ソ間の核軍縮というのは大幅に進展するであろうということだと思うのですが、他方、これからの新たな差し迫った課題として、地域紛争と絡んだ核の拡散という問題が、これからの核問題の大きなといいますか、むしろ最大の課題...全文を見る
○遠藤(乙)委員 その御決意はよくわかるわけですが、具体的に地域・紛争と絡んだ核の問題、非常に差し迫った課題でございますので、我が国としてももっとダイナミックなイニシアチブを発揮すべきじゃないかというのが私の感じでございまして、今までもちろん我が国は唯一の核の被爆国として核軍縮を...全文を見る
○遠藤(乙)委員 我が国の努力は評価をしているわけですが、通常兵器移転規制につきましては大臣も提案をされて、非常にこれは印象的なイニシアチブだと評価しておりますけれども、ぜひそれと見合って地域核軍縮ないし核不拡散の問題につきましてもより一歩踏み込んだ提案、努力をさらに強化をしてい...全文を見る
○遠藤(乙)委員 特に、この核査察の受け入れにつきましては当然の義務なわけでありまして、ぜひ次回の交渉におきましてもこの点を強く北側に迫っていただきたいと要望をしたいと思っております。  続いて、北朝鮮の国家承認の問題につきましてお聞きしたいと思います。  既に政府としては北...全文を見る
○遠藤(乙)委員 国家承認の問題は、確かに一面我が国の政策判断の問題ではあるかと思いますが、他方、国際法上の要件を満たせばこれはやはりやるべき話でもあるわけですから、なかなかそこら辺の判断というものは難しい点があることは理解できるわけですが、ただ、北朝鮮が韓国とともに国連に同時加...全文を見る
○遠藤(乙)委員 御説明は理解できるわけですが、もう少し別の角度からお聞きしたいのです。  それでは、確かに国家としての実態そして国際法遵守能力という点ではほぼ満たされているという今の御答弁だったと思いますが、特にこの第二の国際法遵守能力の点でまだ若干問題点が残されているという...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それでは、カンボジアの問題を少しお聞きしたいと思います。  カンボジア問題、急速に今和平が進展をして、我が国も多大な努力をこれに傾注したことは高く評価をしておるところでございますが、我が国として今後カンボジアの和平以後の貢献として、一つは大規模な復興支援、もう...全文を見る
○遠藤(乙)委員 本格的なカンボジア支援に先立って、他方緊急にいろいろやれるようなテーマがあり得るのだと思います。例えば、このカンボジアには現在地雷がたくさんまだ埋められておって、これによって住民に相当被害が出ているという報道があるようでございますが、この地雷の処理について、例え...全文を見る
○遠藤(乙)委員 一つつけ加えるのを忘れました。このPKO法案が成立すると仮定した場合、それによってカンボジアヘ、地雷処理のために先方ないし国連を通ずる要請があった場合自衛隊を出すことができるのか、あるいは出す意向があるのかどうか、こういった点でございます。
○遠藤(乙)委員 次の問題として、今カンボジアでは洪水が起きているというふうに報道があります。三十年ぶりの大洪水で二十万人が家を失っているというふうに報道されておりますけれども、こういったカンボジアの問題につきまして、やはり人道的な観点から本格的な援助を行う意図はないかどうか、こ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 今千五百万円とおっしゃいましたか。(谷野政府委員「千五百万円でございます」と呼ぶ)大変微々たる額だとは思うのですが、もう少し印象的な額をぜひこの際やるべきじゃないかと強く要望したいと思います。少しけたを間違えているのではないかという気がいたしますけれども、二けた...全文を見る
○遠藤(乙)委員 次は、ソ連につきましてお聞きします。  ソ連情勢、大変な大きな変化を受けて、また北方領土問題にも非常に一つの進展の兆しか見えてきている感じはいたしますけれども、他方、今の段階で北方領土におけるソ連住民に非常に不安が起きているという面も否定できないと思います。 ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 私、タイミングとしてそろそろそういう構想を出していっていい時期ではないかと考えておりまして、この返還を前提とした上でそのソ連軍隊の扱いあるいはこの住民の扱いにつきまして明確なビジョン、メッセージを持った提案をぜひ早急にすべきだと考えますので、この点も御検討をお願...全文を見る
○遠藤(乙)委員 時間ですので、以上で終了します。ありがとうございました。
11月19日第122回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第4号
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○遠藤(乙)委員 前国会に引き続きまして、PKOをめぐって議論が進められているわけでございますけれども、かなり技術的なポイントについて議論が行われているようでございます。若干、もう一度基本的なところに戻して、まず私としては、総理の外交政策の基本的な理念につきましてお聞きをしていき...全文を見る
○遠藤(乙)委員 総理の御見解は理解はできるわけですし、分析的にはそういうことだと思います。  さらに私の伺いたい点は、今後のビジョンとして、哲学としてどうかということでさらに突っ込んでお聞きをしたいのですが、いわゆる保守本流の外交政策の非常に基本的な考え方というのは、安全保障...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この近年の出来事によりまして、我が国のいわゆる一国平和主義あるいは一国繁栄主義というものが保守本流も含めて批判を受けたということは、そのとおりだと思います。それは我々もそのように感じておる次第でございまして、そういった中で、国際貢献というものが今一番大きな課題の...全文を見る
○遠藤(乙)委員 もう一点、総理の御見解をお聞きしたいのですが、このポスト冷戦の新しい世界秩序をどうつくるか、これは現下の最大の課題になっているわけですけれども、もちろん具体的にどういう形をとるかということは非常にまだ見えてない部分が多いわけです。国連中心とかいろいろありますけれ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ちなみに私自身としては、一つは、これは人間主義だと思いますね。世界全体が人間性を抑圧するような体制は長くもたない、やはり人間性を最大限に発揮できるようなそういう体制、環境というものを政治がつくる、これが一つの大きなキーワードじゃないか。それからもう一つは、グロー...全文を見る
○遠藤(乙)委員 なぜ貢献をするかという点、これは、私どもの考え方としては二つの点から考えています。  一つは、ノーブレスオブリージュという考え方であって、より地位の高い者にはより大きな義務が伴う。今までの日本とは違って、これだけ世界からの恩恵を受けて経済超大国になった以上、よ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それでは、国連協力の問題についてお聞きしたいと思います。  一つ、明年一月から日本が七回目の安保理非常任理事国メンバーとして活躍することになったわけですけれども、具体的にいかなる方針で臨んでいくのか、非常任理事国の立場としてどのように日本として臨んでいくのか、...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それからもう一つ、具体的な国連協力の中で、去る十一月十五日、国連総会の第一委員会で、我が国の提案になる通常兵器移転の国連登録制度が、決議案が採択されたわけですけれども、この決議案の採択には我が党も強くこれは促進、推進をし、提言をしてきたわけであって、政府側の努力...全文を見る
○遠藤(乙)委員 国連が大変重要になってきたことはもう御承知のとおりでございますけれども、国連中心主義外交を我が国が進める上で一つ注文したいことは、今まで金、物ということはかなり一生懸命やってきたわけですし、やっとさらに最近、人ということがかなり重視をされてきておりまして、まさに...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それでは、国連常設軍構想についてお聞きをしたいと思います。  これは、総理がもともとことしの四月ですか、ある月刊誌に発表された論文が発端となっておりまして、「国連常設軍の創設と全面軍縮」というのを提案をされた。宮澤構想と呼ばれておりますけれども、その中で、そう...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この宮澤構想と憲法解釈との関係につきましてお聞きをしたいと思います。  総理はこの中で、「国連常設軍の創設とそれへの参加は、日本国憲法に抵触しない。むしろ、憲法制定の際の理念に合致しその要請するところである、」と述べられていると思います。この考え方ですね。国連...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それでは法制局長官にお伺いしたいと思います。  今総理から、いわゆる国連常設軍構想の憲法解釈が述べられたわけですけれども、もちろんかなり明確におっしゃっておられると思いますが、他方、法制局長官並びに今までの我が国の政府の解釈としては、例えば昨年十月の衆議院予算...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それはわかりましたが、私がお聞きしたのは、今総理が述べられた宮澤構想、国連常設軍ですね、かなり明確におっしゃったわけであって、現職の総理が考えておられることなわけですから、一私人のあれとは違います。そこで法制局長官としては、今の宮澤構想に対して憲法上どう考えられ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 非常に重要な御見解が発表されたと思います。  実は我々もこういった問題は検討している段階でございまして、今すぐに結論を出す段階ではございませんので、今の総理の御説明並びに法制局長官の御答弁は大変重要な素材として今後の検討対象とさせていただきたいと思っております...全文を見る
○遠藤(乙)委員 その政治的意図はよく理解いたしました。  それでは関連してもう一つ。いわゆる自民党の小沢調査会、国際社会における日本の役割に関する特別調査会、会長が小沢一郎前幹事長でございます。九月二十八日、日本の安全保障に関する答申原案をまとめられたと聞いております。総理は...全文を見る
○遠藤(乙)委員 この答申原案によりますと、いろいろ新聞報道等で私も知った次第ですけれども、国際的安全保障という概念に基づいて多国籍軍や国連軍参加への道を開く、そういうことが一つの大きなポイントになっているようでございます。従来の集団的自衛権の考えではなくて、国際的安全保障という...全文を見る
○遠藤(乙)委員 それでは、PKOに関連した御質問をさせていただきます。  国会承認の問題、これも随分議論がされてきておりますが、実は私どもも、この国会承認問題はかなりじっくりと検討いたしました。ことしの五月ぐらいから合同部会を設置しまして、数カ月にわたりましてみっちり検討して...全文を見る
○遠藤(乙)委員 また、国際的に見ても、PKO自体、既に歴史の中で八十カ国以上が参加をしてきておりますけれども、承認制度をとっておるのはオーストリアとアイルランドという極めて例外的に二国のみというふうに聞いておりますけれども、これ以外に本当にないのかどうか、十分な調査をしてみたの...全文を見る
○遠藤(乙)委員 PKOに関する要員派遣国と国連とのモデル協定の点につきましてお聞きしたいと思います。この草案の骨子につきまして、まずポイントだけでも御説明いただければと思います。
○遠藤(乙)委員 この草案がことしの九月からの国連総会で審議されると聞いておりますけれども、この点につきましてはどうなっておるのでしょうか。
○遠藤(乙)委員 このモデル草案の中で一番問題になるのは、いわゆる第六章、国際的性格、まあずっと議論がきょうも行われておりますけれども、指揮権を定めたところだと思います。ここで、PKO要員は、その義務を遂行するに当たり国連以外のいかなる権威の指示も受けてはならないとなっております...全文を見る
○遠藤(乙)委員 そうすると、それは口頭の会談ということなんでしょうか、文書にはなっていないということなんでしょうか。
○遠藤(乙)委員 この点、大変重要な点だと思いますので、ちょっと口頭だけで済ますというのはいかがかなという感じがするわけです。文書でこれはきちっととっておく必要があるのではないかという気がするのですけれども、いかがでしょうか。
○遠藤(乙)委員 こういう非常に重要なポイントを口頭で済ますというのはちょっといかがなものかという気がするわけでして、ちょっと政府の外交姿勢というものを正していただきたいという気がするわけでございますが、ぜひこの点につきましては、文書できちっとやはり今後のためにもとっておくという...全文を見る
○遠藤(乙)委員 時間もないので少し先に行きたいと思います。  あと、いわゆるPKO標準運用手続ガイドラインですね、これもきょうずっと問題になってきております。特にこのガイドラインが定める指揮の問題、それから武力行使の問題、すべての点で我が国のPKO法案と国連のガイドラインは隔...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ぜひこの点は今後も、非常に重要な検討課題でございますので、さらに研究し努力をして、よいものにしていただきたいと要望だけしておくにとどめます。  続いて、研修、訓練の問題なんですが、我が国はPKOに全面的に参加するに当たって、せっかく参加する以上は、ぜひ立派なも...全文を見る
○遠藤(乙)委員 まだこの法律ができていないわけですから、いろいろまだ準備段階だと思いますので詳しい説明はできないのだと思いますけれども、ただ我々、問題意識は、この研修、訓練は大変大事だということであって、この点はぜひ今後とも慎重によく見て、強力にこの点は指摘したいと思っておりま...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて、平和協力本部の組織についてお聞きしたいと思います。  このPKOが成立して発足すれば、一番そのかなめになるのは、何といっても平和協力本部がどういった機能、力を持つかということがポイントであるわけでして、ここが弱体ですと非常にやはりいいかげんなものになっ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 私が申し上げたい点は、このPKOを本当に成功させようと思えば、さっきの一つの研修、訓練の問題と、それからこの本部事務局、これを本当に強化するということが非常に大きなポイントであると思いますので、単なる混成軍の各省のやりくりではなくして、プロパーのしっかりした組織...全文を見る
○遠藤(乙)委員 近々ということらしいのですが、やはり物事はタイミングを失しないというのが非常に大事ですし、カンボジア和平協定も調印をされてシアヌーク殿下も帰国したということで、急速に和平へ向かっての環境ができているわけでありまして、余りもうちゅうちょする理由はないのだろうと思う...全文を見る
○遠藤(乙)委員 大蔵大臣にもひとつお願いします。
○遠藤(乙)委員 このカンボジアの復興に対して、相当ある意味じゃお金のかかる仕事であると思います。政治的にも大変ですけれども、資金的にも大変な額がかかると思います。例えばいわゆるUNTACの経費、これも十億ドルとも二十億ドルとも言われておりますし、また、この復興費用を含めて相当な...全文を見る
○遠藤(乙)委員 きょうの答弁は、じゃそういうところで。次はぜひもっと踏み込んだ答弁を期待をしております。  それから、カンボジアの支援で一つ、直ちにできる人的貢献というのがあると思うんですね。いろいろの医療団とか技術者の派遣とか、PKOとは別個に直ちにできる派遣、人的派遣があ...全文を見る
○遠藤(乙)委員 次に、このカンボジアで一つ大きな問題なのは地雷の問題ですね。地雷処理の問題。特にカンボジア国境付近では何十万発とかいう規模の地雷がまだ埋まっていて、毎月二百人から三百人もの人が地雷の犠牲になっているということを聞いております。  先般、ペルシャ湾に自衛隊の掃海...全文を見る
○遠藤(乙)委員 時間もなくなってきましたので、緊急援助隊につきましてお聞きします。  国際緊急援助隊、これへの自衛隊の活用ということが今もう一つのポイントになっておりますけれども、我々も非常に慎重に研究をした結果、これは非常に問題は少ないということで、やる以上はしっかりやって...全文を見る
○遠藤(乙)委員 では大蔵大臣、お願いします。
○遠藤(乙)委員 今非常に外務大臣、大蔵大臣から前向きな答弁がございまして評価をするものであり、また、我々としても強力にこの点は今後支援をしていきたいと思っております。  それで、もう一点ですね。自衛隊が参加すること、これは基本的に結構だと思うのですが、ただ、自衛隊が大規模に参...全文を見る
○遠藤(乙)委員 時間が終わりましたが、一つだけお聞きします。  緊急援助隊の実際に参加した隊員たちのいろいろな発言、座談会等の資料を読んでみますと、非常に彼らが共通して言っていることは、もっと日本は緊急援助隊のPRをしっかりしろ、相手国に対して、及び国内に対してもっとPRをし...全文を見る
11月26日第122回国会 衆議院 国際平和協力等に関する特別委員会 第7号
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○遠藤(乙)委員 私は、公明党・国民会議の遠藤でございます。陳述される先生方におかれましては、御多忙の中を御出席いただきまして、心から感謝を申し上げる次第でございます。  時間が限られておりますので、端的に質問に入らせていただきたいと思いますが、現在、PKOが大変大きな、国論を...全文を見る
○遠藤(乙)委員 ありがとうございました。  それでは、反対論の方がお三方いらっしゃいますので御質問したいと思うのですが、PKOの本質は今菊地先生の御説明されたようなものであると私も理解をしております。特にPKO、PKFは、その系譜からしていわゆる大国の思惑とは全く別であって、...全文を見る
○遠藤(乙)委員 続いて、馬場先生にお願いします。
○遠藤(乙)委員 それでは、山田先生にお願いします。
○遠藤(乙)委員 時間が終了いたしましたので、以上で終わります。ありがとうございました。