大沢辰美
おおさわたつみ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月05日 | 第145回国会 参議院 本会議 第5号 議事録を見る | ○大沢辰美君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました法案のうち、政府提案の三法案について、小渕総理に質問いたします。 我が国は今、消費大不況と財政危機が同時に進む深刻な事態にあります。これを打開するために、今、政府がやるべきことは、国民の個人消費の冷え込みを温め...全文を見る |
03月11日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第2号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢でございます。 大臣は所信で米の関税化問題についてこう述べています。「米についての関税化の特例措置の取り扱いにつきましては、本年四月から関税措置へ切りかえることとしました。これは我が国の国益にとっての最善の選択であると同時に、来年に開始される次期...全文を見る |
○大沢辰美君 事実はもちろんまだ異議申し立てはしていないわけですが、そういう意思表示があったということはやはり大きな問題であるということを一応認識していただいておきたいと思います。 ですから、私たちは、衆議院での紹介をいたしましたけれども、譲許表の修正がなされなければ関税率が...全文を見る | ||
○大沢辰美君 私は今、もし関税化になった場合の質問をしているわけです。この関税化措置は撤廃というしっかりした私たちの提案をしながら、もし関税化になった場合に心配だから質問しているわけです。 皆さんは、ルールだから大丈夫だ、高関税は保てる、そのことを大丈夫だ大丈夫だと言い続けて...全文を見る | ||
○大沢辰美君 国内生産を守っていくのが前提だということが大きな一つの指針だということは当然のことです。だけれども、実態はどうなのかということを、私たちはこのことについても数字を示してずっと指摘をしてまいりました。 今日までの農産物の輸入自由化がどんな影響を日本の農家に与えてき...全文を見る | ||
○大沢辰美君 数字的にお認めになったわけですけれども、需要があるという内容と、そしてそういう緊急の事態があったということもありますけれども、これは今言われたように八六年から八八年の畜産振興事業団が生乳換算で平均輸入量を上回って輸入したわけですけれども、でも言ったら倍以上でしょう。...全文を見る | ||
○大沢辰美君 今回の場合はそういう緊急の問題があったわけですけれども、酪農家はもっと生産をしたいという点もあるわけですから、当初の国内の酪農家には影響を与えないという政府の約束というのもあるわけですから、今後の対応については税率も含めて検討しながら、酪農家を苦しめる、困難に追いや...全文を見る | ||
○大沢辰美君 しかし、ウルグアイ・ラウンドの合意受け入れの表明直後の、これも九三年十二月十六日付の食糧庁の合意に伴う米及び麦の対応方向についてという文書を見てみますと、ミニマムアクセスのマークアップにつき、これはダンケル・テキストでは低率または最小限の水準とされるべきだとされてい...全文を見る | ||
○大沢辰美君 それはおかしいですよ、制約はないと言っていますけれども。WTO協定では、関税の特例は附属書五のAで規定されていますし、AからEまであるわけですけれども、その条件を満たすものが特例措置をとれるとしているだけで、この協定から外れれば、いわゆる関税化になれば、特例措置の適...全文を見る | ||
○大沢辰美君 二百九十二円という輸入差益は、本当に低くなった場合のことを考えたらちょっと想像を絶すると思うんです。もし七十円ぐらいになってしまったら北海道のきららと同じ金額に六十キロ当たりだったらなるわけですから。こういうことになれば輸出国を喜ばすことになりますし、やっぱり関税化...全文を見る | ||
○大沢辰美君 既に、衆議院では関税化実施のための食糧法などの改正案の審議が行われています。参議院でも、本当に日本農業の存立にかかわる問題ですから、この問題を日切れ扱いで期限を切って短時日で成立させることは、私は生産者も消費者も納得できるものではないと思います。もちろん、WTO協定...全文を見る | ||
○大沢辰美君 本当にひどい法案というか内容だったと思うんです。この法律制定の際、中山間地域の農業者が本当に望んでいた所得補償をせずに、農民に借金を負わせる融資事業に終始した実効性のない対策だったからだと思うんです。その点については、私たちは反対したんですけれども、この法律が制定さ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 確かに、初めてのことですから、例としてはやはりEUの例などがあると思うんですけれども、その例を述べたいですけれども、時間的な関係で省かせていただきたいと思います。 ドイツ、オーストラリア、なかなか条件不利地域にすばらしい補償がされています。やはり、日本型でやらな...全文を見る | ||
○大沢辰美君 本当に農業をやれる人、やりたい人すべてが対象になるような直接支払い制度を実現していただきたいということをお願いして、最後にもう一点だけ。 農地保全に対する国の支援の強化なんですけれども、中山間地、いわゆる条件不利地域では十アール当たり大体百八十万から二百万円かか...全文を見る | ||
03月18日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第5号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢でございます。 〔委員長退席、理事三浦一水君着席〕 酪農・乳業対策について質問をいたします。 今、酪農経営は、御存じのように、政府の低乳価政策のもとで保証価格が二十数年前の水準に下がってしまっていると思うんです。その結果、離農が後を絶...全文を見る |
○大沢辰美君 措置を講じたいという言葉でまとめられているわけですけれども、それで本当に経営がよくなるのかというのが酪農家の皆さんの心配なんです。そこはやっぱり希望が持てるような方針を出していただかなかったら私たちはもう審議できないと思うんです。 現在の基準取引価格というのが乳...全文を見る | ||
○大沢辰美君 イメージがと言われるけれども、わかないんですよ。高くなったらと、高くなったら当然努力しているんですからいいと思うんですが、下がった場合本当に心配だというのも、下支えがなくなるじゃないかということを心配している。 今、稲作経営安定対策ということをおっしゃいましたけ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 WTO協定のこと。 | ||
○大沢辰美君 今後、下支えをしっかり支えていくという方向を示しながら、また論議を続けたいと思います。 もう一点、新たな質問なんですけれども、学校給食用の牛乳供給事業について一点お聞きしたいと思います。 これは、御存じのように牛乳の供給は児童生徒にとても良質のたんぱく質、カ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 重要性は認識してくださっているようですので、補助金制度については守るということを特に強く申し上げて、次の質問をしたいと思います。 肉用子牛生産者補給金制度についてお聞きしたいと思います。 この制度は四つに区分されていますが、それぞれに保証基準価格が決められて...全文を見る | ||
○大沢辰美君 生産者の期待にぜひこたえていただきたいと思います。 あと一分だけありますが、先ほどもぬれ子の価格の問題で質問がありましたけれども、この問題については自由化前は十万円ぐらい価格がしていたのに今大変な事態になっている。根室管内でも去年二億ぐらいの損失があったという組...全文を見る | ||
03月25日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第7号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢辰美でございます。 関税化の関連法案の中で、まず関係国との問題についてお伺いしたいと思います。 政府は、昨年十二月に関税化実施を決めた際も、またその後も、農業関係者そして国民に関税化が有利なんだという説明を行ってきています。だけれども、このた...全文を見る |
○大沢辰美君 それは、一カ国であってもやはり実際には協議をしないといけないわけですから、一方的にはできないということだと私は思うんです。ここに書いてあります。 だから、農水省のこのパンフには、我が国のWTOへの通告に対して加盟国は異議申し立ての権利があるということなど一言も書...全文を見る | ||
○大沢辰美君 実際に異議が出たわけですし、やっぱり認識の不一致だと思いますけれども、この問題を三十一日までに結論を出すということは本当にもうとんでもないことだということをまず指摘しておきたいと思います。 その一つに、オーストラリアの異議の内容です。これは譲許表修正の算定方式に...全文を見る | ||
○大沢辰美君 やはり譲許表の指摘をしないといけないと思うんです。そういうふうに一方的におっしゃるけれども、譲許表の改正なしで四月一日から関税化を強行できるというのは、日本政府の本当に一方的な解釈であって協定上も根拠はないということを今日まで指摘してきましたけれども、やはり国際ルー...全文を見る | ||
○大沢辰美君 政府は、関税化のメリットとして、WTOの次期交渉に強い姿勢で臨むに当たっての交渉ポジションを確立するんだ、関税化することで次期交渉への対応がより有利になるんだと言ってきたと思うんです。だから、この点でも私は現実はやはり大変だなと思うんです。 今回異議申し立てに踏...全文を見る | ||
○大沢辰美君 やはり私は、この事態は今後の関税化が最良の策でないということは明確だということを指摘して、次の質問に移りたいと思います。 私は、関税化による国内の影響について次に質問したいと思うんですけれども、政府は関税化を最善の策だとしてきて、生産者、国民が最も危機感を抱いて...全文を見る | ||
○大沢辰美君 私たちは、本当に米を外せと、そうでない限りこの問題は解決しないということをもう一度指摘しておきたいと思います。 関税化の本質は、何回も申し上げましたけれども、税率の引き下げです。関税が引き下げられればやはり輸入量の増加は必至である。これは私たち日本共産党だけが言...全文を見る | ||
○大沢辰美君 私は、もう一点国内の例を挙げたいと思うんですけれども、ことしの一月の小売価格は北海道のきららが四千二百五円だと思うんです。それで、宮城のササニシキは四千九百七十八円です。この中で、伊東助教授の試算をもとにして計算しましたら、中国の黒竜江省の米は一五%関税が下がればき...全文を見る | ||
○大沢辰美君 牛肉の場合も同じことを言われた記憶が私はあるのですが、いい肉をつくっていれば大丈夫だといって、ここ十年近くたって非常に悲惨な状態になっているわけですから、私たちは、今七年という数字を出しましたけれども、非常にそういうシミュレーションというのですか、状態をつくり出して...全文を見る | ||
○大沢辰美君 そんな頼りないことを言ってもらったら困ります。しっかり対応して頑張るという姿勢で貫いていただきたいと思うんです。 その内容については、私たちはきのうも申し上げましたし、私も十一日の質問の中で、最後に大臣に三点について申し上げました。この点については、今、関税化問...全文を見る | ||
03月30日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第9号 議事録を見る | ○大沢辰美君 私は、日本共産党を代表して、主要食糧の需給及び価格の安定に関する法律等の一部改正案に反対の立場で討論を行います。 まず最初に、国民の主食である米を関税化、つまり輸入自由化することを政府は極めて拙速、唐突に、十分な国民合意抜きに強行しようとしていることに強く抗議す...全文を見る |
04月15日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第11号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢でございます。 農業と環境の問題については、生産者の中でも私たち国民の間でも非常に関心が高まっていると思うんです。だから、総理府が行った世論調査でも、農業が自然環境と国土保全に貢献していると答えた人たちが年々増加しているという実態がそこに見られる...全文を見る |
○大沢辰美君 経費については御答弁がなかったわけですけれども、去年の調査で、日本農業新聞に発表されていたんですけれども、処理施設の建設費や経費などのコストについての農水省試算というのが記事で載っていたと思うんです。そこでは、乳牛四十頭規模の酪農経営の場合は施設整備に約千五百万円、...全文を見る | ||
○大沢辰美君 リース事業についてはちょっと後でお尋ねしたいと思うんです。 今、負債額は改善されているという答弁ですけれども、全国的な負債額の一戸当たりの金額、それから北海道などでは九八年度の統計でも負債総額は三千百四十六万円になっているわけです。ですから、こういう人たちが本当...全文を見る | ||
○大沢辰美君 法案で言われている支援策は農林漁業金融公庫から金利二・一%の融資と税制上の特別措置があるということだけだと思うんですが、今まで農業改良資金としてありました、生産環境改善に対する融資という形でやられていましたけれども、この融資は償還期間は最長十年だったんですけれども、...全文を見る | ||
○大沢辰美君 おっしゃったとおり、農家の皆さんはこの問題を本当に解決したいと思っているわけです。畜産も続けていきたいと考えているわけです。ですから、今おっしゃったように、昨年から始まったこのリース事業に申し込みが殺到したという結果、予算は去年八十一億円だったわけです。それがいっぱ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 ちょっと質問に答えていただけていないと思うんです。その内容については法案で出ているわけですからわかるわけです。この法案で解決できるのかという見通しをお聞きしたわけです。 もう一例、北海道の補助について今説明しましたけれども、茨城県なんかも国が二分の一の補助をする...全文を見る | ||
○大沢辰美君 そういう点では不十分ですけれども、四万戸という数字が残っているという点では計画的に環境対策としてやっていただきたいということをお願いいたしまして、次に移りたいと思います。本当に国の責任でやっていただきたいことを念を押しておきたいと思います。 もう一点、運営所とい...全文を見る | ||
○大沢辰美君 本当に規模拡大政策によって私はこういう事態になったと思っています。 農業新聞の座談会で本田畜産局長もこう述べています。環境問題との関係では、酪農、畜産の特徴的な点を触れると、一つは短期間に急激な規模拡大が行われたということです。現行の農基法のもとで三十数年の間に...全文を見る | ||
○大沢辰美君 農家の皆さんが本当に不利にならないような対応をしていただきたいということを指摘しまして、肥料取締法について二点ほど質問したいと思います。 ちょっと資料をいただいたんですが、昨年、アメリカの方で肥料からダイオキシンが検出されて問題になっています。ワシントン州の政府...全文を見る | ||
○大沢辰美君 ぜひこの点については強化していただきたいということを再度お願いしておきたいと思います。 下水処理場の汚泥などを原料とする肥料の生産量はここ数年ふえていまして、百万トンを超えています。産業廃棄物からつくられる肥料もあるわけですけれども、やはり肥料の検査は大丈夫なん...全文を見る | ||
04月27日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第13号 議事録を見る | ○大沢辰美君 参考人の皆さん、御苦労さまです。 今、増田参考人の方から、公正な価格形成機能が担保されることが重要だということをおっしゃいました。その点で現在も競りの果たす役割は重要と私は考えるんですが、この点についてもう一度お聞きしたいのと、競りの果たす役割について、杉山さん...全文を見る |
○大沢辰美君 次に、これもちょっと杉山さんにお聞きしたいんですけれども、今、卸売また仲買の業者なんかは経営悪化ということで深刻な状態になっていると思うんです。それは数字にも出ていますけれども、その原因をどのように見ておられるのか。 大型量販店との関係、また農業生産自体の縮小な...全文を見る | ||
○大沢辰美君 最後に、増田参考人にお尋ねしたいんですが、今同じように水産物についても仲卸業者の経営悪化ということが例外ではないと思うんです。やはり、今の不況の問題だとか輸入水産物の問題だとかいろいろと原因はあろうかと思いますけれども、大規模量販店との対応で、加工や配送などのサービ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 日本共産党の大沢でございます。参考人の皆さん、御苦労さまでございます。 最初に齋藤さんと伊藤さんにお伺いしたいと思うんです。 有機農産物の表示をどうするかというのが今回の改正の大きなテーマになっているわけですが、今回の表示義務の問題をどのように消費者が考えて...全文を見る | ||
○大沢辰美君 もう一度お二人にお聞きしたいんですが、今言われた提携関係にある取引ですけれども、これは信頼関係で提携契約をされているわけですから、この提携関係にある流通には私は有機農産物の表示は適用しなくてもいいんじゃないかと思うんですが、伊藤参考人、齋藤参考人はどのようにお考えで...全文を見る | ||
○大沢辰美君 もう一度お二人にお聞きしたいんですけれども、有機表示だけでなくて、今までの慣行農業に対して有機農業をどう考えるのか、国の施策として本来的に有機農業をどう位置づけていくかも私は重要なテーマだと思うんです。 そこで、国の有機農業政策については、生産者が安心して意欲を...全文を見る | ||
06月03日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第18号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢でございます。 今回の法改正案は、御存じのように、生産者の要望を反映した前進面もありますけれども、やはりメリットを受ける地域、対象者は限定されていると思うんです。だから、農家の皆さんの共済制度に対する改善要求に十分こたえるものではないと私は思って...全文を見る |
○大沢辰美君 実態はそうなっていないということを言っているわけですけれども、本当に農家の皆さんの期待にこたえていくために、北陸の改善は私は評価したいと思います。でも、これから全国的に選択制も含めて引き下げについて真剣に検討に入っていただきたいと私は思いますけれども、大臣、この点に...全文を見る | ||
○大沢辰美君 今後の課題として、やはり農家の皆さんの意見を聞いていただいて、圃場整備が進んだ中で本当に現実的な三割足切りというのははっきりしているということをおっしゃっているわけですから、この辺については今後の課題としてお願いしたいと思います。 次に、国庫負担問題についてお聞...全文を見る | ||
○大沢辰美君 規模によって差はないということではっきり答弁されたわけで、そうでなければならないわけですけれども、あなたたちが出した資料にこういうふうに書いてあるわけです。今述べましたけれども、意欲ある担い手の育成、農業経営の安定機能の強化等にあわせて、掛金、事務費に係る国庫負担の...全文を見る | ||
○大沢辰美君 その点については確認をしたいと思います。大臣、本当に将来的に、今こういうふうに自民党の委員会に出しているような内容があってはならないんですけれども、本当に選別を農家規模に持ち込むということは絶対許せないということはもう一度指摘したいんです。 農災制度に関する委託...全文を見る | ||
○大沢辰美君 そのことについては本当に守っていただきたいと思います。 農水省、事務費の国庫負担金についても定額制を見直し、削減する方向を打ち出していますけれども、今でも大変な農家の負担ですから、国の財政負担を削減する動きには強く反対して、次の質問に移りたいと思います。 組...全文を見る | ||
○大沢辰美君 希望する県があるということをお聞きしたわけですけれども、今相当数出ているわけですか。 | ||
○大沢辰美君 その県はどちらでしょうか。 | ||
○大沢辰美君 熊本県ということですけれども、熊本県も組合数が今十三、それから農作物共済の引受戸数が六万五千三十六、他の県と比べても共済資源が少ないとは言えないと私は思うんです。 だから、共済資源の減少した組合への対応という説明もあるわけですけれども、今、全国農業共済協会はこの...全文を見る | ||
○大沢辰美君 その点は、厳に守っていただきたいと思います。 農業災害補償制度というのは、もちろん共済組合それから連合会、国という形で危険を分散して今日まで安定を図ってきた制度だと思うんです。ですから、こういう三段階制の保険的な手法というのは本当にいい制度だと思うんです。だけれ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 三段階制というのは、重ねて申し上げますけれども、やっぱり危険分散をどうするかということでこういう形をとってきたと思うんですね。だから、効率性だけで判断すべきじゃないということをもう一度指摘したいと思うんです。本当に、大規模な災害が発生したり災害が続いた場合の組合の過...全文を見る | ||
06月04日 | 第145回国会 参議院 本会議 第25号 議事録を見る | ○大沢辰美君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題となりました食料・農業・農村基本法案について、総理及び農林水産大臣に対し、質問をいたします。 我が国の食料自給率はわずか四一%と世界最低の水準にまで落ち込んでいます。輸入の増大、農産物価格の低迷で農家は何をつくっても経営は...全文を見る |
06月29日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第21号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢辰美でございます。 私は、昨年初めて当委員会で質問しましたとき、農家の方々の思いと今日の農政のあり方にとても大きな乖離があると指摘しました。新しい農業基本法の審議に参加をしまして、この乖離が埋められて、二十一世紀に本当に希望の持てる農業をつくらな...全文を見る |
○大沢辰美君 この数字については事実であるということはもう歴史の証明ですからそのとおりであるということを確認しまして、もちろん条件は日本と異なりますけれども、しかし六〇年に五〇%の穀物自給率が八一年に一〇〇%に達したということは、この中で農業保護が強化されたことは私は事実だろうと...全文を見る | ||
○大沢辰美君 確かに、平地に恵まれているという条件は日本と違う場合があると思います。だけれども、イギリスだけでなくて、EU関係で、旧西ドイツなんかも日本と同様に高度の工業国だと思うんです。だから、農業の規模は非常に零細ですし、国民経済の中でも比重が非常に小さい国であります。ところ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 そういう点では、今日、EU、アメリカも価格支持制度は最低限のセーフティーネットとして崩していないわけですから、私たち日本の国の農民を守る姿勢にしっかりとこたえていただきたいと思います。そのことを指摘して、次の質問をさせていただきます。 五月から衆議院の農水委員会...全文を見る | ||
○大沢辰美君 衆議院の答弁の中でも、自給率の低下は食生活の変化が原因と言い続けておられました。だけれども、私は本当に食生活を変化させたのはだれなのかと言いたいと思うんです。ここで議論するつもりはないんですけれども、やはり輸入自由化によって安価な農作物が大量に市場に流入した、それが...全文を見る | ||
○大沢辰美君 私はそのことで論議するつもりはないということを先ほど申し上げましたけれども、食生活を変化させたのはだれなのか、原因と結果を私は逆に描いていると。今、数字を述べられましたけれども、数字的には確かにそういう数字が出ているわけですけれども、この間の輸入自由化によって安価な...全文を見る | ||
○大沢辰美君 結局、違うと言うけれども、価格支持制度をなくしていく上では一緒だと思うんです。それを私は、新政策をさらに発展させているのが新しい基本法であるということを指摘して、その具体的な内容について質問をしたいと思います。 一つは、この新政策後、具体的に米への市場原理の導入...全文を見る | ||
○大沢辰美君 しかし、結果は先ほどの水準になっているということですが、自主流通米で見てみますと、九七年産の自主流通米価格は、過去三年間に比べて六十キロ当たり三千円という大暴落をしているわけです。それから、有名銘柄であるか否かを問わずに、新潟の佐渡産コシヒカリが前年比五千百円下がっ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 だから、不安定な価格に放置してはいけないということを私は言っているわけです。 経営の安定対策をやるということを今言われましたけれども、そういう施策をやっている稲作経営安定対策でも大変な事態になっているということをもう一度具体的に述べたいと思います。 それは、...全文を見る | ||
○大沢辰美君 先ほどの質問の続きになるわけですけれども、私は先ほど九州の例を挙げさせていただいて、二百万円の減収をした人が十一万円の稲作経営安定対策を受け取るに過ぎなかった、そういう事態を報告しますと、北海道では非常にたくさんの稲作経営安定対策を講じているという答弁を受けて質問を...全文を見る | ||
○大沢辰美君 その稲作経営安定対策が安定対策になっていないということを私は指摘したわけです。その改善を後で述べたいと思いますが、麦作については後でちょっと質問をしたいと思います。 そういう点から、九州の例、北海道の例は大規模農家の例を挙げさせていただいたんですけれども、やはり...全文を見る | ||
○大沢辰美君 その三十条ですけれども、政府は価格が著しく下落した場合は経営安定対策をとると、そういうふうに繰り返しているわけですけれども、その内容たるや、稲作経営の安定対策で明らかなように、農家を救済できていないということを何度も指摘しているわけです。 この三十条二項は、「育...全文を見る | ||
○大沢辰美君 育成すべき農業経営を広くとらえている、規模によって線を引くようなことは考えていない、そういうふうに言われているわけですね。そういうふうに考えたらいいわけですね。 | ||
○大沢辰美君 次の質問に移ります。 基本法の先取り的に具体化が今進んでいる麦の経営安定資金ですけれども、これは来年度から実施されるということでもう既に具体化が進んでいるわけですけれども、現時点ではすべての農家を経営安定資金の支払い対象にはしていると。担い手となるべき生産性の高...全文を見る | ||
○大沢辰美君 麦の経営安定対策資金もまた、私はやはり価格低落に対応するものではないということを指摘したいと思います。生産費を補てんする最低価格保証がないことが担い手に展望を失わせることになるからです。 次に移りますけれども、本法案の三十条は、生産費を償う価格保証を否定し、政府...全文を見る | ||
○大沢辰美君 時間がありませんので、直接所得補償の問題についてお尋ねしたいと思います。 この間の審議や公聴会の中でも、政府の検討している直接の所得補償について、対象を狭く限定しようとすることへの批判が多く出されてきています。対象地域についても、「特定農山村法等の地域振興立法の...全文を見る | ||
○大沢辰美君 この中山間地の農地で農用地区域外の農地がどれくらいあるのか、直接支払いの対象とならない農地がどれだけあるのか、私は知りたくて農水省の方に資料請求をしたんですけれども、これはもらえませんでした。 しかし、全域が特定農山村法の指定地域になっている私の地元の兵庫県村岡...全文を見る | ||
○大沢辰美君 確かに、私も条件不利地域の直接支払いの導入については評価をしています。だけど、やっぱり現地の方たちは、生産条件が悪く最も耕作放棄になりやすい農地が対象外となりかねないと非常に心配しているわけですね。ですから、無償の国土の管理人として今日まで役割を果たしてきた、その正...全文を見る | ||
○大沢辰美君 今、私は、中山間地の直接補償、いわゆる条件不利地域の補償については大事だとし評価をしたということ。だけど、それを補償するためには、いわゆる平地に対する価格保証が一つの基準になろうかと思います。ですから、そういう点からいったら、EUなどの経験を学ぶというのは大事だと思...全文を見る | ||
○大沢辰美君 最後に、価格・所得対策費の割合を農業予算の今五割以上にできないという答弁ですけれども、五割以上にしただけで現在の予算規模でも価格対策費の予算は四倍前後にふえるんですよ。新たな基本法が二十一世紀に向けて食料自給率向上という国民の生存がかかる課題にこたえるものにするなら...全文を見る | ||
○大沢辰美君 御苦労さまでございます。日本共産党の大沢でございます。 私たち日本共産党は、新たな農基法の最も中心にすべき課題はやっぱり食料自給率の向上であると思っています。 その点で、現在審議されていますこの法案について、生産費を償う農作物価格支持制度を事実上なくして、輸...全文を見る | ||
○大沢辰美君 ありがとうございます。 殿所公述人にお伺いいたします。 今度、新たな酪農・乳業対策によりますと、飲用乳向けの生乳についても入札などが検討されて市場原理が導入されようとしていますけれども、これがまた先ほど申し上げました米の経営安定対策の二の舞になるのではないか...全文を見る | ||
○大沢辰美君 今、自給率が低下している中で、政府はこの自給率の低下は消費者の嗜好の変化が大きな原因にあるという指摘をしているんです。農家や消費者の皆さんももちろん努力をされていますけれども、政府の責任という点でどういうふうにお考えでしょうか。 | ||
○大沢辰美君 ありがとうございました。 | ||
○大沢辰美君 最後に一点だけ、村田先生に。 今、中山間地への直接所得補償について、私はそれが機能するには平たん地の農家の経営が所得補償的価格支持制度によって支えられていることが前提だと思っていますが、その点について一言。もうあと一分しかございません。 | ||
○大沢辰美君 ありがとうございました。 | ||
07月06日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会公聴会 第1号 議事録を見る | ○大沢辰美君 御苦労さまでございます。日本共産党の大沢辰美でございます。 最初に、大内先生にお尋ねしたいんですけれども、先生がお書きになりました「農業基本法三十年」というのを読ませていただきました。その中で、先生は、基本法農政という名のもとに展開された農政の最も重大な問題であ...全文を見る |
○大沢辰美君 ありがとうございます。 もう一点、先生にお尋ねしたいんですけれども、農業新聞のインタビューの中で、先生が食料・農業・農村基本問題調査会の最終答申は新政策の内容とほぼ同じと言っておられますね。そういうふうに批判をされていらっしゃいましたが、私どもも同様に考えており...全文を見る | ||
○大沢辰美君 ありがとうございました。 一点、山田さんにお尋ねしたいんですけれども、自給率のことについてはほかの方からも質問がありましたが、私もちょっと一点伺います。 目標について具体的に、少なくとも五〇%という目標を掲げておられます。私たちも自給率向上を基本法の基本理念...全文を見る | ||
○大沢辰美君 公述人の皆さん、御苦労さまです。日本共産党の大沢辰美でございます。よろしくお願いします。 最初に、日和佐さんにお聞きしたいんですけれども、日本農業新聞にお書きになったのを読ませていただいて、その中で消費者から見た新農基法案ということで指摘をされています。その中に...全文を見る | ||
○大沢辰美君 次に、担い手の問題について小林公述人にお聞きしたいと思います。 基本法案では、現行基本法と異なって、農業生産の担い手について効率的、安定的な農業経営の育成、法人化の推進がやられようとしています。家族農業経営の発展を明記している現行基本法からは大きく後退しているこ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 担い手の問題です。 | ||
○大沢辰美君 もう一点お聞きしたいんですけれども、価格支持についてです。 今、小林さんは価格支持の廃止について陳述されましたけれども、一昨年から米の価格暴落のもとで大規模農家が大変な状態になっているということを指摘されています。私の調査でも、大規模である人ほど大変な状態になっ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 価格支持が廃止された場合、本当に今でも大規模経営が大変なのに、一層大変なことになるのではないか。そういう点を生産者の現状を踏まえてもう一度お聞かせください。 | ||
○大沢辰美君 ありがとうございました。 | ||
07月08日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第24号 議事録を見る | ○大沢辰美君 私は、日本共産党を代表して、食料・農業・農村基本法案に対し修正の動議を提出いたします。その内容につきましては、今お手元に配付されております案文のとおりでございます。 その趣旨と提案理由について御説明を申し上げます。 我が国の食料自給率はわずか四一%と世界最低...全文を見る |
07月27日 | 第145回国会 参議院 農林水産委員会 第26号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢辰美でございます。 先月、新農基法の審議がやられて、そしてその中では自給率の向上の問題が非常に大きな論点になったと思います。その自給率の向上のためには、やはり現在ある農地を農地として維持確保することが重要な課題であるということはもう今までの質疑で...全文を見る |
○大沢辰美君 そうすれば、この農振法の改正によって農用地区域内の農地の減少に歯どめをかけることができるということになるわけですか、大臣の見解は。 | ||
○大沢辰美君 衆議院の審議の中でも、構造改善局長の答弁なんですが、「優良農地の確保という点では、かなり各市町村とも頑張って確保をしてきた」と、こういうふうに答弁されていますけれども、私は現場とかなり認識が違うんじゃないかなという思いがいたします。 これも食料・農業・農村基本問...全文を見る | ||
○大沢辰美君 これまでは通達によって農用地区域の除外規定がうたわれていたわけですが、この法改正によって法律の中に明文化されるから厳正になるという答弁ですけれども、しかしこれまでの通達によって行われてきた農工法だとかリゾート法など地域整備法による施設建設、またほぼ無条件に農用地区域...全文を見る | ||
○大沢辰美君 結局、市町村が計画、構想さえすれば、工場やリゾート施設、また大規模店舗、住宅開発などの農用地区域から除外できる公共性という名前、活性化の名のもとに農地の転用ができるということじゃないですか。これはやっぱり野放しにした、拡大した例外措置、これを温存して優良農地減少に歯...全文を見る | ||
○大沢辰美君 では、具体的にお聞きしたいと思うんですけれども、農村活性化土地利用構想そのものについてお聞きしたいと思います。 農村活性化土地利用構想による除外基準は八九年の農水省自身が農村活性化の名のもとに通達で実施されたものでありますが、農村活性化土地利用構想の構想数はどう...全文を見る | ||
○大沢辰美君 六千八百ヘクタールは農用地区域の面積ですか。 | ||
○大沢辰美君 農村活性化土地利用構想によって農用地区域から除外できる施設は、今も申しましたように、住宅、店舗、工場、流通業務施設、ほとんど何でも入るということになるわけです。ですから、構想を立てれば農用地区域からの除外、農地転用ができるわけだというのは今の数字でも明らかになったわ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 もう一度お聞きしたいと思います。 福島県の例を挙げましたけれども、各県によってもちろん違います。兵庫県も調査しましたら、兵庫県の場合は百八十・四ヘクタールという農用地になっております。 そういう中で、各県各自治体が農地確保に確かに頑張っている。だけれども、そ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 私も、やはり農村というのは町づくりでもありますから、本当に総合的な町づくり、村づくりをしないといけないと思います。農村活性化土地利用構想という言葉、この法のもとにそれを利用した土地の用途規制を変更して開発が進められているという点について、あなたはいろいろとチェックが...全文を見る | ||
○大沢辰美君 最後に、大臣にお聞きしたいと思います。 今指摘しましたように、農村活性化土地利用構想によってなし崩し的に開発のための農地転用が進んでいることは明らかだと思うんです。だから、農地確保のためには特例措置は見直すべきであり、除外基準の強化、厳格化こそが今必要であると思...全文を見る | ||
○大沢辰美君 終わります。 | ||
07月30日 | 第145回国会 参議院 災害対策特別委員会 第5号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢辰美でございます。 多くの皆さんの質問を受けて、少しダブる点もありますが、まず最初に、六月末の豪雨災害で犠牲になられた方々に哀悼の意を表するとともに、本当に被災された皆さんに心よりお見舞いを申し上げたいと思います。 私は、今回の災害地、広島、...全文を見る |
○大沢辰美君 今、大臣おっしゃったように、開発しなければならないところは防災対策をやっていくというのも、これは大原則だと思いますので、ぜひ今後の開発については重大な決意で取り組んでいただけるということを期待いたします。 次に、私は広島、呉、神戸市の宅地開発指導要綱というのを現...全文を見る | ||
○大沢辰美君 今、大臣に本当に決意を言っていただきましたけれども、このプロジェクトチームでの討議の中に防災対策のアセスメントを位置づけるような対応をしていただきたい、それが災害を未然に防ぐものだと思っております。ぜひよろしくお願いいたします。 次に、今、但馬議員の方からも質問...全文を見る | ||
○大沢辰美君 百年に一回の洪水の計算が九カ月に二回起こったという異常な都市水害といいますか都市開発といいますか、そういう現状に来ているということも踏まえて、今後の対応を改めていただくというか、検討の大きな課題ではないかと私は思います。一九七七年の河川審議会の、こういう急激な人口の...全文を見る | ||
08月05日 | 第145回国会 参議院 国民福祉委員会 第14号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢辰美でございます。 今、本当に多くの国民の皆さんが年金問題に対して、老後の不安、そして現在の保険料の掛金に負担感を抱いているというのは皆さんよく御認識だと思います。私ももと看護婦をしておりましたので、社会保障についてはとても関心を持ってきょうこの...全文を見る |
○大沢辰美君 今、家族経営協定を結んでいれば農地を持たなくても配偶者、農家女性は加入できるということなんですが、九千九百四十七戸数ですかあるわけですけれども、現在その三分の一しか加入されていないという実態。女性の加入率の低さの原因はどこにあると思いますか。 | ||
○大沢辰美君 今、局長がおっしゃったように、女性の加入率の低い原因は保険料の負担にあるということを指摘できると私は思うんです。 最初に他の議員の質問の中に説明がありましたけれども、農水省の資料でも、農業者年金の加入者の平均農業所得は一カ月二十三万八千円、この所得で農業者の人た...全文を見る | ||
○大沢辰美君 この農家の女性の加入について制度導入されたときに参考にされたと言われるドイツの農業者年金、これは低所得の経営の保険料の補助がついています。そして、離婚された場合とか死別の場合の女性の老後保障も配慮されているという点が特徴だったと思うんですが、日本の場合と大いに違いが...全文を見る | ||
○大沢辰美君 もう一点、女性の問題についてお聞きしたいと思うんです。 後継者の妻の任意加入について、いわゆる農業後継者の妻は、後継者である息子さんに嫁いだ場合、たとえ農業に従事し、家族協定を結んでいても農業者年金に加入資格がないという問題です。今、農村はどこでも後継者不足、担...全文を見る | ||
○大沢辰美君 女性の農業者年金加入についてはこれで終わりたいと思うんですけれども、本当に女性が朝から夜遅くまで働き続けて、そしてその上子供を育て、家事をやり、また両親の介護をしながら農業を続けているという今の女性の実態、そういう実態を踏まえて農業者年金の位置づけ、そして女性農家の...全文を見る | ||
○大沢辰美君 農政改革大綱が出されまして、新農基法もつくられたわけですけれども、その中で経営政策の体系的整備というところで農業者年金制度の見直しについて触れています。ここで言う経営政策とは、経営感覚にすぐれた効率的、安定的な農業経営を育成し、その創意工夫を発揮した経営展開が行われ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 ぜひ農業者年金についての充実をお願いして、最後に厚生省の方にお尋ねしたいと思います。 農水省の説明によりますと、農業者年金制度をつくったのは、農業者の老後の生活を厚生年金並みの水準になるように保障したいということでございました。農業者年金は国民年金の上乗せ年金と...全文を見る | ||
10月20日 | 第145回国会 参議院 災害対策特別委員会 閉会後第1号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢辰美でございます。 まず最初に、この間の災害で犠牲になられました方々に心から哀悼を表したいと思います。そして、被災された多くの皆さんに心からのお見舞いを申し上げたいと思います。 先ほどからの台風十八号による質問が続いているわけですが、私も委員...全文を見る |
○大沢辰美君 まさに南西の風があったと思うんですが、この台風通過の際に唯一全世帯の避難勧告を出して被害を最小限に食いとめた龍ヶ岳町と被害を受けた四つの町の違いといえば、地域防災計画に避難勧告の基準を設けていたかどうかにあらわれているわけです。私はこれらの町の防災計画の冊子をいただ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 ぜひ強化をしていただきたいと思います。 最後に一つ具体的に、不知火町長は、前日に役場に災害対策本部を置いた、こういうふうに今も指摘されているわけですが、高潮に襲われる三十分ぐらい前の午前五時ごろ、役場が停電しガラスが割れ、けが人が出るなど混乱した、電話も問い合わ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 強くそのことをお願いいたしまして、水害の問題についてはこれで終わらせていただきます。 私は、先ほど長官から阪神・淡路大震災の復興についても全力を挙げて取り組みますというごあいさつがございましたが、どうしてもこの問題について、阪神・淡路大震災、五年を目前にして復興...全文を見る | ||
○大沢辰美君 すべての被災者が救済されるまで国が万全の対策をもって対応していただきたいということを一言申し上げて、質問を終わります。 | ||
11月11日 | 第146回国会 参議院 農林水産委員会 第2号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢辰美でございます。 けさは米価審議会をやられている会場の前にお伺いいたしまして、北海道から九州までの皆さんがいろいろな要望も持ってまいりました。特に、東北の皆さんは高温被害の実態も訴えられておりましたし、九州の熊本の議員さんもいらっしゃるわけです...全文を見る |
○大沢辰美君 食糧庁次長にお聞きしたわけですけれども、ちょっと前段の米審に対する見解をお聞きしたいと思います。大臣の方から。 | ||
○大沢辰美君 被害については全力を尽くしていただきたい。需給安定の問題については後でもう一度お尋ねしたいと思いますので、次長の方にもう一点お聞きしたいと思うんですけれども、食糧庁長官がいらっしゃらないですから。 稲作経営安定資金運営円滑化対策で九十億円を出されるとおっしゃいま...全文を見る | ||
○大沢辰美君 本当に数字の何かマジックのような言い方をされたような気がしてなりません。 生産者も九十億円以上、今三百六十億円という数字からしたらもっと大きくなるわけですが、そういう負担をしなければならなくなるのではないか。これは基金から出されるんだそうですね、全農の。全農側の...全文を見る | ||
○大沢辰美君 生産者に価格安定という、本当にこれは大事なことなんですが、そういうふうに大臣がおっしゃるならば、私は次の施策をやっていただきたいと思います。 この間の価格の低落の結果は午前中衆議院でも中林議員が指摘したと思いますが、この五年間で五千九百六十一億円も稲作農家は被害...全文を見る | ||
○大沢辰美君 具体的に示していただけませんか、本当に農家の皆さんが希望を持てるような。 | ||
○大沢辰美君 下げどまりという表現を言われましたけれども、でも依然やっぱり下がっていますね。この十月二十六日の自主流通米の価格形成センターの第四回入札では、九月二十八日より〇・五下がっていますし、それから昨年の十月を見てみますと千六百円下回っているわけですね。 ですから、一万...全文を見る | ||
○大沢辰美君 私は、この五年間を見ていても下がる率が非常に変動しているわけですけれども、下落しているわけですから、やはり値幅制限というのは一定の役割を果たすと思うんです。これを強くもう一度申し上げまして、最後に政府買い入れ価格の問題についてお聞きしたいと思います。 政府の買い...全文を見る | ||
○大沢辰美君 結局、変動の多い下落し続けている自主流通米の変動率を掛けてつくられた政府買い入れ価格は下がるのは当然なわけです。そこを私たちは指摘しているわけですから、本当に農家の皆さんが来年も頑張ろうと言えるような農政をやっていただきたいと思うんです。 私は、大臣の平成五年の...全文を見る | ||
11月16日 | 第146回国会 参議院 交通・情報通信委員会 第2号 議事録を見る | ○大沢辰美君 日本共産党の大沢辰美でございます。 まず、交通バリアフリーについて質問をしたいと思います。 先ほども質問がありましたけれども、障害者の方や高齢者の方、そういう人たちは、やはり交通手段は社会参加をしていく上で本当に大事です。日常生活においても絶対切り離せない、...全文を見る |
○大沢辰美君 六年間、長い期間の検討があってようやく法案づくりに着手が始まったということで、大変恐らく障害者の皆さんも高齢者の皆さんもこういう話を聞いたら喜ばれると思うんですけれども、問題はその法律の中身で、内容について私たちも提案をさせていただきたいと思うんです。 第一は、...全文を見る | ||
○大沢辰美君 ぜひいいものをつくっていただきたいということを要請しながら、どういう法律になるのか、そしてこの法律が今回検討されて通常国会に出されるかもしれないという状況の中で、いわゆる障害者の皆さんがこのことを余り知らないという実態もあるようです。 ですから、私は、法律作成に...全文を見る | ||
○大沢辰美君 さまざまな障害があるからこそ聞いていただきたいと重ねてお願いを申し上げまして、次の質問に入らせていただきたいと思います。 空港整備に関する質問でございますけれども、今、国と地方の借金は約六百兆円、国民一人当たり五百万円という途方もない規模に膨れ上がっています。財...全文を見る | ||
○大沢辰美君 国際的な部分と比較されたわけですけれども、そう言うならば、本当に神戸空港の第三種じゃなくて第一種、第二種というそういうことの考え方がそこに何かあらわれているような気がするんですけれども、そういたしますと、国は第三種として認めたわけですから何か矛盾しているような感じを...全文を見る | ||
○大沢辰美君 神戸から伊丹空港へ行く場合と神戸空港に神戸の人が行く場合に時間と費用はどれくらい違うのか、簡単にお答えください。もしあれでしたら政府参考人の方で結構です。 | ||
○大沢辰美君 ここに神戸市が作成しました需要予測の調査があるんですね。ここに必要性と需要見通しの根拠が載っています。 例えば、神戸市内を五つのゾーンに分けて、今局長が言われました三宮、中心から十五分で行ける、伊丹には四十分かかるということが書かれているわけですが、五つに分けて...全文を見る | ||
○大沢辰美君 阪神・淡路大震災の本当に御協力いただいたことには感謝を申し上げたいと思います。でも、仮定の問題で空港があったらということをおっしゃいましたので、一言そのことについて。 あの場所にもし空港があったら、だけれどもあれは島で、そこへ通じる橋も、そしてモノレールも壊れた...全文を見る | ||
○大沢辰美君 引き続いて、需要の問題でお聞きしたいと思うんですが、なぜ神戸空港は必要なのかにかかわって、需要が三百四十万人あるという指摘、これが開港時ですね、その五年後は、二〇一〇年になるわけですが四百二十万に上ると言っています。本当にそんなに需要があるのかという、運輸省はチェッ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 需要調査についてもチェックしているとおっしゃいますが、今言いましたように、運輸省が調査をした実態は年間百一万が伊丹空港を使っている。だけれども、予測は、神戸市は約三百二十万、開設時と、本当に三倍の予測をしているわけです。だから、一万や二万だったら私も認めますけれども...全文を見る | ||
12月14日 | 第146回国会 参議院 農林水産委員会 第5号 議事録を見る | ○大沢辰美君 共産党の大沢辰美でございます。 シアトルでの閣僚会議での一連の経緯を見てまいりまして、報道などで読ませていただいて、私はWTOのルールが至上不変のものではないということも感じました。そして、農業の貿易自由化を一層拡大することが世界の流れではないということも強く感...全文を見る |
○大沢辰美君 確かに、時間がなかったとか、そういうことが言われているわけですけれども、その内容については大臣は異議は申し上げなかったということですね。発言をされなかったということですね。 | ||
○大沢辰美君 その点についての異議は申し上げなかったということだと思うんですが、やはり、WTOの自由貿易の拡大というこの枠組みが前提になってしまうわけですね。ですから、今後の交渉を進める段階でこのことが是認したことになるんじゃないかという、そういう心配をしているわけです。ですから...全文を見る | ||
○大沢辰美君 重ねてお聞きしたいと思うんですけれども、こういうWTO体制のもとで、もちろん日本の国もそうですが、農産物輸入国が、また途上国が、農業は本当に深刻な影響を受けてくると思うんです。特に、今も申しました家族農業は、価格の暴落などで経営が困難に直面して、離農も続出しているわ...全文を見る | ||
○大沢辰美君 交渉の仕切り直しをやって、来年から新たな決意でやっていただきたいと思うんですけれども、アメリカの評価も出ておりましたけれども、実態は多くの農家の皆さんが苦労しているということを、そして特に日本政府としては食料主権を確立できるルールの改定を求めて頑張っていただきたいと...全文を見る |