大平喜信
おおひらよしのぶ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月05日 | 第189回国会 衆議院 予算委員会 第14号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 比例中国ブロックの選出で、広島の出身です。平和を願う広島の心を国会へ、このスローガンで活動してまいります。 ことしは被爆七十年という節目の年です。七十年前、二発の原子爆弾によって二十数万人の方の命が奪われるとともに、生き残った方たち...全文を見る |
○大平委員 官房長官、ありがとうございました。御退席いただいて結構です。 政府との確認書を交わし、この陳謝も受けて、これで被爆者は納得のいく審査基準になると期待をしていましたが、今なお抜本的な解決には結びついていません。 資料に、厚労省の数字をもとに、過去十年の原爆症の処...全文を見る | ||
○大平委員 なぜ、平均年齢八十歳になろうとしているにもかかわらず被爆者は訴えるのか。それは、被爆者が、体が悪くて思うように働けない、怠け者と思われてつらい、そうした原因が、自分の責任ではなく、さかのぼれば被爆したことにある、このことを国に認めてほしいからです。そのことをわかってほ...全文を見る | ||
○大平委員 厚労省が新しい審査基準にしてもなお、司法判断と行政認定の大きな乖離が埋まらないわけです。高齢になった被爆者の皆さんに本当に寄り添って、七十年という節目の年でこの問題の決着がつけられるように、重ねて認定制度の抜本的見直しを求めたいと思います。 一方で、被爆しているに...全文を見る | ||
○大平委員 大雨地域については、被爆者援護法の中でも明確に、「放射能の影響を受けるような事情の下にあった者」としているのに、この地図にもあります一本のきれいな楕円形の線を境界にしてその外は存在しないというのは、余りにも非科学的であり、全く納得のいくものではありません。 私は、...全文を見る | ||
○大平委員 この問題でも、原爆症認定集団訴訟の判決は明確なんです。 二〇〇六年八月の広島地裁では、その判決で、少なくとも、増田雨域、これは増田善信さんという気象学者が発表した、宇田雨域の四倍の地域を示した降雨地域ですが、増田雨域で雨が降ったとされる範囲について、雨が放射性降下...全文を見る | ||
○大平委員 厚労省の検討会の議事録を私も読みました。ある委員の方から、こうした発言がありました。こういう赤字国債の条件下でいわゆるバブルのころまでのようにばんばん何でも認めて、健康局の予算の半分ぐらいは原爆の問題だということを初めて聞いてびっくりした、こういうことを踏まえながら検...全文を見る | ||
○大平委員 はい。 この佐野大使の発言に対し、国内外から批判が集中しています。そして、日本政府は依然、アメリカの核の傘のもとで、その使用を言及する発言すら飛び出していることに、国民の大きな不安と怒りが広がっています。 原爆は、人間として死ぬことも、人間らしく生きることも許...全文を見る | ||
○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 四人の皆さんの大変貴重な御意見を聞かせていただいて、ありがとうございました。 私は、中国ブロック選出で、きょう唯一の地元の者だということになります。住んでいるのは広島でして、道路ができたものですから、島根は本当に近くなりまして、毎年...全文を見る | ||
○大平委員 ありがとうございます。 溝口知事に重ねてお伺いをします。 人口減少との関係で、ちょっと原発の問題に触れたいと思うんです。 島根原発は、全国で唯一、県庁所在地に立地されている。半径三十キロ圏内に約四十万人が生活をし、十キロ圏内には県庁や市役所初めさまざまな都...全文を見る | ||
○大平委員 ありがとうございます。 角社長にお伺いいたします。 島根県の貴重な資源を生かしたさまざまな創意、あるいはチャレンジ精神、大変学ばされました。こうして皆さんの努力によって観光業を中心に広がったこのにぎわいを、県内各自治体、市町村への定住、人口増にどうつなげるかと...全文を見る | ||
○大平委員 ありがとうございます。 最後に、保母先生にお伺いをいたします。 きょうお配りの資料の中にも文言としてあるんですけれども、創生事業の最大問題の一つということで、食料、エネルギー問題で供給機能への影響シミュレーションがないということをおっしゃられていて、大変関心が...全文を見る | ||
○大平委員 ありがとうございました。終わります。 | ||
03月20日 | 第189回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第3号 議事録を見る | ○大平委員 おはようございます。日本共産党の大平喜信です。 昨年の総選挙で中国ブロックから初当選をさせていただきました。広島県の出身です。 昨年八月二十日未明に発生した、死者七十四人、四千七百を超える家屋損壊をもたらした広島市北部の豪雨土砂災害から、きょうでちょうど七カ月...全文を見る |
○大平委員 まさに住民の皆さんにとっては、何も知らされることなく、今のこの場所に住み続け、日々暮らしていたところに、突然八月二十日を迎えた、そんな状況だったわけです。 ある被災者の方は、全く情報がないままに、のうてんきに、平和に、のんきに暮らしていたと表現をされておられました...全文を見る | ||
○大平委員 建設するはずだった砂防ダムが、九基のうち、わずか二基しか着手されていなかった。そして、その二基も未完成だった。しかし、未完成ではあったけれども、その場所では少なくとも命を守ることはできた。私も現場を視察しましたが、計画どおり九基できていればもっと救えた命があったかと思...全文を見る | ||
○大平委員 今盛んに、防災といえば自助と共助ばかりが強調される状況の中で、その前に、本来、地域住民の暮らしと安全を守るという、この役割を担う政治や行政がこの点で大きな課題があったということをよく踏まえて、本当に被災者に寄り添って、今後の支援制度のあり方について検討しなければならな...全文を見る | ||
○大平委員 私はここに、昨年発行された「災害救助の運用と実務」という冊子を持ってまいりました。今回の質問を準備するに当たって、いろいろ勉強させていただきました。 これは災害救助法の手引とも言えるもので、各自治体はさまざまな事態への対応をこれを使って行っているというものなんです...全文を見る | ||
○大平委員 住宅支援の問題にかかわって、もう一点お伺いをいたします。 今回の広島の災害では、被災後に被災者みずから契約した民間賃貸住宅を、被災者向け借り上げ住宅として、借り上げ仮設とみなすという措置もとられています。 そのもとで、今、被災者の方たちから悩みが寄せられていま...全文を見る | ||
○大平委員 国の災害救助法は全壊世帯を対象にしている、半壊以下は対象にならないということです。しかし、現場、被災地というのは、全壊世帯はもちろん、一部損壊や床下というのも含めて、半壊以下も、怖くて住めないという思いも含めて、今、もとの家には戻れない状況になっている。ですから、全壊...全文を見る | ||
○大平委員 今考えないといけないのは、この地域全体の安全を守るために、堰堤にかかる皆さんは転居をしなければならない、そうだとすれば、当然、この人たちは次の住まいを確保しなければならないわけで、それが見通せるだけの、国としての責任を持った補償をしなければならないということです。 ...全文を見る | ||
○大平委員 被災者の皆さんは、何も豪邸に住ませろと言っているわけではないのです。もともとは、ずっと今のこの家、ここに住み続けるつもりだったのが、こういう災害が起きて、地域全体の安全のために立ち退かないといけなくなったわけだから、それにふさわしい補償をしてほしいという当然のことを言...全文を見る | ||
○大平委員 冒頭にも述べましたが、政治や行政が本来やるべき仕事を怠った二重、三重の責任によって起きた政治災害なわけです。そして、今度の災害があったからこその緊急事業として、地域みんなの安全確保のためにこの人たちは立ち退きを迫られているわけです。決して一般の公共事業と同じように考え...全文を見る | ||
○大平委員 重ねて、本当にこの人たちのやむにやまれぬ思い、みんなに協力したいけれども、しかし、次の住まい、どこに住めばいいのか、この前に聞いた、ことし八月までの住宅支援、本当にそこまでに決まるのかという不安も感じながら、こうした次の住まいに向けての不安を抱えておられます皆さんの思...全文を見る | ||
○大平委員 他の制度とのバランス、あるいは過去の災害とのバランスなどと言われますが、本当に大事なのは、被災した人たちがもとの生活、安心、安全の生活を取り戻す上で今必要としている支援を行うことこそ、政治の責任ではありませんか。重ねて、生活再建支援法の拡充を求め、そのことを強調し、私...全文を見る | ||
03月27日 | 第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第3号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 今年度から始まった奨学給付金制度についてお聞きをいたします。 今年度の入学生から、公立高校授業料の無償化、そして私立高校への授業料補助の就学支援金制度が見直され、所得制限の導入と私立高校での低所得者層への加算、そして奨学給付金制度が...全文を見る |
○大平委員 給付制の奨学金制度は私たちも一貫して求めてきましたので、本当にこの制度が、受けられるべき人全員にきちんと行き渡るように、手続の煩雑さを理由に辞退する人が生まれないように、できるだけ申請の簡素化をすることが求められていると思います。 一つずつ確認をしていきますが、今...全文を見る | ||
○大平委員 都道府県の担当者の方からは、悲鳴のような訴えが今年度たくさん寄せられています。新潟の担当者からは、煩雑な業務と人手不足とで心身ともに疲労が重なり大変である、過労死するかもしれない、こんな訴えも寄せられました。学校現場にとって、そして保護者にとってどうすることが本当にふ...全文を見る | ||
○大平委員 コピーでいいとの答弁でした。 これは、細かいようなんですけれども非常に大事な問題で、本当に仕事や家事、育児に忙しくしている保護者の皆さんにとっては、二度も三度も平日の昼間に仕事を休んで役所に書類をとりに行かないといけないわけですから、これはぜひ周知徹底をしていただ...全文を見る | ||
○大平委員 「扶養親族等の状況について」の欄で、世帯員の続柄、氏名から職業まで書かせることになっている。この件についてはどのような見解でしょうか。 | ||
○大平委員 祖父母は書かなくていい、きょうだいがいるかどうかの確認のために必要だということでしたので。最低限ということもありましたが、今年度の用紙では、誤解される方も含めて少なくない方が、同居家族全員を書かなければならないのかとか、それに抵抗があって申請をしないという方もいたわけ...全文を見る | ||
○大平委員 言うまでもありませんが、申請用紙の文科省のひな形というのは、一度都道府県におろしてしまえば、それで全国の大半の高校がそれに縛られてしまうわけです。ですから、今年度の反省もしっかり踏まえて、慎重に、念入りに作成するよう重ねて求めておきたいというふうに思います。 私は...全文を見る | ||
○大平委員 社会全体で青年の学び、成長を保障するため、高校無償化を復活することを重ねて求めて、私の質問を終わります。 ありがとうございました。 | ||
04月24日 | 第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第7号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 そもそも私たち日本共産党は、二〇二〇年の夏季五輪について、東京招致については反対をしてまいりましたが、東京開催が決定した後は、その決定を尊重し、スポーツを通じて国際平和と友好を促進するというオリンピック精神の実現を目指して努力すると同時...全文を見る |
○大平委員 しっかり国民、都民の声に耳を傾けてということでお願いしたいと思います。 今度の法案は、昨年の衆議院解散により審査未了となったものが今国会に再度提出されたわけですが、その間に一つ重要な進展がありました。昨年十二月八日にIOCの総会で、オリンピックアジェンダ二〇二〇が...全文を見る | ||
○大平委員 私もこの全文を読みまして、大会開催のあり方から、選手を守るという問題など、全体として大変大事な内容が書かれてあると感じました。 どの項目も大事なんですが、とりわけ、先ほど答弁もありました、運営経費の削減、持続可能性について触れられているのが提言の四と提言の十二です...全文を見る | ||
○大平委員 提言四、「オリンピック競技大会のすべての側面に持続可能性を導入する」、提言十二、「オリンピック競技大会の運営経費を削減し、運営ではより柔軟性を持たせる」と述べられています。 私は、一般市民の方々から四万以上の提案と千二百のアイデアが出されてまとめられた、まさに世界...全文を見る | ||
○大平委員 このアジェンダ二〇二〇を受けて、大会組織委員会がことし二月に発表した大会開催基本計画、その三章の「会場・インフラ」の項目の中に次のように書かれています。競技会場の具体的な配置等については、現在、アジェンダ二〇二〇等を踏まえ、レガシー、都民・国民生活への影響、コスト増へ...全文を見る | ||
○大平委員 アジェンダ二〇二〇の提言十二には、先ほど引用したものに続いて次のように書かれてあります。「IOCとその関係者は大会運営のコストと複雑性を封じ込めるため、オリンピック競技大会でのサービスの水準、大会の準備とその実施について、組織的に見直す。」このように、IOCは非常に高...全文を見る | ||
○大平委員 過去のオリンピック、前回の東京、一九七二年の札幌、一九九八年の長野の際に、今回のように専任の大臣が置かれたことはありましたか。あった場合は、その期間はどれぐらいだったか、教えてください。 | ||
○大平委員 答弁のあったとおり、今回の法案では、過去に前例のない全大臣を構成員とする大会推進本部を設置し、大会開催の五年以上も前から大臣を一人増員して専任の担当大臣を置くとした異例の体制づくりを進めることが盛り込まれております。結局、オリンピックを成長戦略に位置づけ、それへの強力...全文を見る | ||
○大平委員 私は、日本共産党を代表して、平成三十二年東京オリンピック競技大会・パラリンピック競技大会特別措置法案に反対の立場から討論をします。 二〇二〇年の夏季五輪の東京招致について我が党は反対をしてきましたが、東京開催が決まった後はIOC総会決定を尊重し、スポーツを通じて国...全文を見る | ||
05月07日 | 第189回国会 衆議院 憲法審査会 第2号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 昨年の総選挙で初当選をし、憲法審査会では初めての発言となります。よろしくお願いいたします。 私は、広島県出身の三十代の国会議員として、今、憲法第九条を何としても守り抜かなければならないと感じています。特に、命をかけて被爆の実相と核兵...全文を見る |
05月13日 | 第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第8号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。よろしくお願いします。 本日は、私は私立大学の問題について質問をいたします。 我が国の大学、高等教育は、その多くが私立、私学によって成り立っています。大学、短大の学生数の約八割、大学数でも七割を私学が占めています。 まず大臣に基本...全文を見る |
○大平委員 大臣も、私学の役割は極めて重要だという御答弁でした。 ところが、現在私学が置かれた状況は、どこも大変厳しいのが現実となっています。特に、地方の中小の大学の経営は大変厳しいと私も聞いています。 教育基本法第八条では、「国及び地方公共団体は、その自主性を尊重しつつ...全文を見る | ||
○大平委員 経常費補助などの私学助成の充実とともに、私大経営の改善の援助、支援というお話がありました。 そこでお伺いしますが、文部科学省の諮問機関になるんでしょうか、私学事業団がつくっている経営判断指標というのを私は今回初めて知りました。経営判断指標とは何かについて、制度の問...全文を見る | ||
○大平委員 経営判断指標とは、私も今回初めて見ました。 簡単に言いますとこういう表なんですけれども、大学の財務状況について、はいといいえでフローチャート形式で答えていきながら、アルファベットのAの正常状態からB、C、D、イエローゾーン、レッドゾーン、こういう形で財務状況を格付...全文を見る | ||
○大平委員 収入についてはまた後で質問したいと思うんですけれども、支出の抑制というお話の中で、教職員の人件費の適切な見直しという言葉もありましたけれども、これはつまり削減ということになると思います。 教職員の解雇や賃金の切り下げ、あるいは正規職員を非正規に置きかえたりすれば、...全文を見る | ||
○大平委員 大臣、適切な配置が不可欠というお話がありましたが、私、何でこういう質問をするかと言いますと、今、多くの私立大学で、この経営判断指標を盾にして教職員の解雇や賃金の切り下げなど労働条件の不利益変更を行う動きがありまして、その問題でのいわゆる労働裁判もふえているということを...全文を見る | ||
○大平委員 この経営判断指標ができたのが二〇〇七年、実際には、このフローチャートが示されてから、この判断を大きな盾にしての労働裁判の数がふえているという事実は強調しておきたいというふうに思います。 大臣もお認めのように、教育研究の質の低下を招く人件費の削減を安易に行うべきでは...全文を見る | ||
○大平委員 つまり、収入の一番大きいものは学生父母の負担による学費だということで、それが全体の四分の三を占めているということでした。この現状は、私学にとって学費なしにはその経営そのものが立ち行かなくなるという構造であることを示していると思います。 一方で、日本の私学の初年度学...全文を見る | ||
○大平委員 今の私学部長の説明のとおりであれば、私立大学の教育研究活動の多くの部分が私学助成によって補助されることに計算上なるんですけれども、実際は違うというのが現状です。 これはなぜか。調べてみますと、先ほどあった基準額の算定をした後に傾斜配分や減額調整などを行った上で、最...全文を見る | ||
○大平委員 この圧縮調整によって抑えられた割合を圧縮率と呼んでいるそうですけれども、現在の圧縮率はどのぐらいで、この間の推移はどうなっているか、お答えください。 | ||
○大平委員 私たちはこの基準額の算定方法そのものにも意見があるんですけれども、この方法で算定をされた金額からも、何と、一番新しい数字では三割以上も圧縮をされて実際の交付額が決定をされています。 先ほど部長は五年間の推移をおっしゃられましたが、十年、十五年前までは、この圧縮率が...全文を見る | ||
○大平委員 かつては二九%まであったが、近年は一割にとどまっているのが実情です。 もともと国は、私学の役割にふさわしい活躍をしてもらうためにどのくらい助成をしなければならないと言ってきたのかという点について調べてみますと、一九七五年、昭和五十年に制定をされた私立学校振興助成法...全文を見る | ||
○大平委員 附帯決議でも言われているとおり、速やかに経常費の補助割合を二分の一とするよう努めることが求められている。現在一〇%ですから、すぐに五割ということにはならなくても、せめて、先ほど来あったように、三割もカットするような圧縮調整をしなくていいところまでは私は直ちに引き上げて...全文を見る | ||
○大平委員 私はこの間、私学に通う学生の声をたくさん聞いてきました。ここにも持ってきているんですけれども、親が退職し、退職金で何とか学費を払っているけれども、家計は厳しい。家族に迷惑をかけたくないので昼御飯を抜きにすることが多い。週五日、夜の十時半までバイトをしている。長引くこと...全文を見る | ||
05月15日 | 第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第9号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 独立行政法人大学評価・学位授与機構法の一部を改正する法律案に関連して、国立大学の運営費交付金の問題を中心に質問をいたします。 四月十五日、産業競争力会議の課題別会合で安倍首相は、「この夏までに国立大学経営力戦略を策定し、三類型のミッ...全文を見る |
○大平委員 いわゆる類型化ではないという御答弁でした。 しかし、重点支援されない分野を切り捨てるのではないかと思われる、そんな声が私はあちこちから聞こえてくるわけです。 例えば、先ほどの十五日の産業競争力会議課題別会合では、議員の小林喜光氏から次のような発言がありました。...全文を見る | ||
○大平委員 あくまでも機能分化ではないとのお答えでした。 そこで次の質問ですけれども、運営費交付金の総額をふやそうとしないままに重点支援を行えば、必然的に、どこかを削る、縮小することになると思います。大学の機能や役割を限定せずに、かつ重点支援をしようと思えば、運営費交付金を増...全文を見る | ||
○大平委員 やはり、運営費交付金の総額をふやすとは明言されませんでした。 そのもとで重点支援をすれば、どこかを削らないといけないのは明らかであり、国立大学の機能や役割を国策に沿って限定し、類型化を進めるものとなってしまうことを、私、重ねて指摘したいと思います。 さらに、運...全文を見る | ||
○大平委員 和歌山大学前学長の山本健慈氏は、「地方国立大学 一学長の約束と挑戦」というこういう著書の中で、「「三割は、学長さんが使い勝手のいい予算として返すのですよ」といわれても、もともと法人化の出発点となる国立大学の財政構造が、学部・大学院教育に当たる教職員の雇用とその事業費だ...全文を見る | ||
○大平委員 基本的に教育費負担をかけないように、安心してという御答弁でした。 授業料の問題は、私、今週水曜日の一般質疑でも取り上げましたが、国立大学の授業料は今でさえ世界一高い水準となっており、高学費に苦しむ学生たちの深刻な実態からも、政府自身が高等教育の漸進的無償化を定めた...全文を見る | ||
○大平委員 私は、日本共産党を代表して、独立行政法人大学評価・学位授与機構法の一部を改正する法律案について反対の討論を行います。 その理由は、大学評価・学位授与機構が行う教育分野での国立大学の評価が大学の予算、存廃まで左右する仕組みを温存しているからです。国の掲げる目標に基づ...全文を見る | ||
05月22日 | 第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第11号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 学校教育法等の一部を改正する法律案を審議するに当たり、私は、全国でも先駆けて小中一貫教育を全市で導入してきた私の地元広島の呉市へ先日視察に行きました。関係者の皆さんにお話を聞いてきました。そこでお聞きした実態も踏まえて、きょうは質問をし...全文を見る |
○大平委員 生徒指導上の諸問題ということで、具体的には暴力行為、いじめ、不登校の三つが挙げられ、それらが中学校への進学を機にふえる傾向にある。そして、それを減らすために小中一貫にして、小学校から中学校への接続をスムーズにしようということが狙いだというお話でした。 そして、呉市...全文を見る | ||
○大平委員 局長、答弁を割愛されましたけれども、それに続いて、事実というより印象に基づく概念であり、言葉だけがひとり歩きし、それを解消すると称する取り組みが提案され、みんながうのみにするのは怖いと述べております。 実際のデータもこの研究所では紹介をしながら、事実に基づく慎重で...全文を見る | ||
○大平委員 答弁にもありますとおり、この研究所が述べているとおり、中一になって急激に上がるのではなくて、小学校からの問題が出た結果であり、連続性に注目をした方がよい、そういう分析でした。この点一つとってみても、中一ギャップという言葉で過度に強調することは避けるべきだと私は指摘した...全文を見る | ||
○大平委員 研究所では、こうした結果を紹介しながら、結果として、「加害経験・被害経験ともに、中学校一年生で明確にピークを迎えるという事実は確認できない。」と指摘をしています。 このいじめの面でも、殊さら中一ギャップを強調することは、実態とも乖離があるし、対応策も誤りかねない、...全文を見る | ||
○大平委員 私がお話を聞いたある小学校の先生は、次のようにおっしゃっておられました。毎学期ごとに、児童と保護者それぞれにいじめアンケートをとっている、しかし、そこでいじめがあると書いて提出した児童には、担任が個別に呼んで、それは先生も知っていることだから大丈夫よと話をすれば解決済...全文を見る | ||
○大平委員 局長、ちょっと紹介されませんでしたけれども、「調査結果の公表に関しては、」ということで、「調査により測定できるのは学力の特定の一部分であること、学校における教育活動の一側面であることなどを踏まえるとともに、」というふうに実施要領の中でも書かれています。 そもそも、...全文を見る | ||
○大平委員 教育上の課題、特に児童生徒に与える影響に関する課題、この点についても、私が聞き取りをする中で、先生方は共通して口にされておられました。特に、小学校高学年のリーダー性、主体性が育っていないという問題は皆さんがおっしゃっていました。 ある小学校の教務主任も務めておられ...全文を見る | ||
○大平委員 呉市では、小中一貫教育で統廃合が進み、使わなくなった校舎はさっさと売り飛ばされてショッピングセンターが建っていたりしています。その学校に通っていた子供たちが本当にショックを受けているんですと先生たちもおっしゃっていました。 この十年間で既に小中学校の一割に当たる三...全文を見る | ||
○大平委員 ごく限られた、かつ不確かなデータで、小中一貫教育はすぐれた教育を行う新しいタイプの学校だという宣伝を広めて自治体や保護者に実質的な統廃合を迫る、そのことを進める制度化を私はやるべきではないということを重ねて申し上げて、質問を終わります。 ありがとうございました。 | ||
05月29日 | 第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第13号 議事録を見る | ○大平委員 私は、日本共産党を代表して、学校教育法等の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。 反対する第一の理由は、本法案により制度化される義務教育学校、小中一貫校について、小中一貫校と普通の小中学校を比較研究した国の調査がなく、教育効果、問題点が検証されていないからで...全文を見る |
06月02日 | 第189回国会 衆議院 政治倫理の確立及び公職選挙法改正に関する特別委員会 第5号 議事録を見る | ○大平委員 私は、日本共産党を代表して、公職選挙法等の一部を改正する法律案、選挙権年齢の十八歳以上への引き下げに対し、討論を行います。 本案は、二〇〇七年に改憲手続法を強行成立させるに当たって、改憲の国民投票の投票年齢を十八歳とし、同法施行後に選挙権年齢も引き下げるとしたこと...全文を見る |
06月04日 | 第189回国会 衆議院 憲法審査会 第3号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 三人の先生の皆さんには、大変貴重な御意見をいただきまして、まことにありがとうございます。議論も後半になりまして、少し、準備をしている質問がほかの方とかぶるところもあるんですけれども、博識な先生方ですので、ぜひ多面的な御意見をいただければ...全文を見る |
○大平委員 ありがとうございました。 今度の安保法制の内容について、改めて、現行憲法の範囲内で許されるのかどうか、このことについて、次にお聞きしたいと思います。 今度の法案では、非戦闘地域という概念を取り払い、自衛隊の活動範囲が拡大をし、そこで、戦闘行為と一体不可分である...全文を見る | ||
○大平委員 内容の面でもう少し踏み込んで、少し横道にそれるのかもしれないですけれども。 今度の安保法制は、憲法九条にもそうなんですけれども、日米安保条約の取り決めからも逸脱をしているではないかという意見も伺いますが、皆さんの御意見はいかがでしょうか。 | ||
○大平委員 ありがとうございました。 きょうの質疑を通じても、やはり安保法制の問題点が浮き彫りになったと思います。徹底審議の上、廃案に追い込まなければならないとの決意も申し上げて、質問を終わります。 ありがとうございました。 | ||
06月05日 | 第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第15号 議事録を見る | ○大平委員 私は、日本共産党を代表して、国立研究開発法人放射線医学総合研究所法の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。 本法案は、日本原子力研究開発機構から量子ビーム、核融合部門を切り離し、放医研に移管、統合し、放医研の名称を改め、業務を追加する一方で、原子力機構...全文を見る |
06月11日 | 第189回国会 衆議院 災害対策特別委員会 第5号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 活動火山対策特別措置法の一部を改正する法律案について質問をいたします。 中央防災会議が設置した火山防災対策推進ワーキンググループの提言を見ますと、一、火山防災対策を推進するための仕組み、二、火山監視観測体制、三、火山防災情報の伝達、...全文を見る |
○大平委員 提言では六つの点から多方面にわたって提起をされていますが、今度の法改正の内容は、全体として警戒避難体制の整備が中心となっています。 今回の提言を取りまとめられた気象庁火山噴火予知連会長の藤井敏嗣東大名誉教授も、ちょうどきのうの毎日新聞の夕刊の記事にありましたが、国...全文を見る | ||
○大平委員 昨年九月の御嶽山の噴火災害では、犠牲者のほとんどは噴石が当たったことによるとされています。 先ほどありましたが、現在、退避ごう、退避舎、いずれかが整備されているもので十二火山、全体の四分の一となっています。四十七全ての火山につくるかどうか、これは議論があるにしても...全文を見る | ||
○大平委員 今年度予算で、わずか一町にとどまっています。 さらにお聞きします。 シェルターは整備されているものの、老朽化が進み、どれだけの大きさの噴石に耐えられるかわからないものもあると聞いています。 現実的に、シェルターを整備しようと思えば、新たにつくるということに...全文を見る | ||
○大平委員 既にあるシェルターの補修や山小屋等の補強というのは使えない、かわりに緊急防災・減災事業債制度がある、そういうお話でしたが、これはあくまでも自治体の借金なんですね。 では、加えて聞くんですけれども、この緊急防災・減災事業債の事業ができてからこれまで、シェルターの補修...全文を見る | ||
○大平委員 活用の実績はないんですよね。結局、自治体の借金ですから、誰も使おうということにならないわけです。もちろん、財源の問題だけと言うつもりはありませんが、やはり、こういうやり方では、抜本的にシェルターの整備が進んでいくということにはならないのではないかと思います。 今後...全文を見る | ||
○大平委員 ぜひよろしくお願いしたいと思います。 続いて、提言の第二、観測体制の問題にかかわって質問したいと思います。 御嶽山でも口永良部島の新岳でも、気象庁や大学、研究機関、自治体が設置している地震計などの観測機器が噴火の際に故障をしていたため、観測データが送られていな...全文を見る | ||
○大平委員 大学への、補修、維持等にも協力すべきというのは、私は本当に大賛成なんです。 国立大学では、二〇〇四年度の独立行政法人化以来、年々、運営費交付金が減らされてきました。独法化に伴い、調べてみますと、それぞれの火山における施設の更新や整備にこれまで年間六千万から一億円ほ...全文を見る | ||
○大平委員 ぜひ、切実に求められている基準の見直しですので、検討していただきたいというふうに思います。 また、箱根町の大涌谷では、観光客が極端に減り、宿泊施設や土産物店、飲食店などから悲鳴が上がっています。私が伺いましたあるお菓子の製造会社の社長さんは、売り上げが減少し、従業...全文を見る | ||
○大平委員 幾つか個別の問題を指摘してきましたが、これらの問題はほんの一部にすぎません。まだまだ課題はたくさんあり、対策をとるよう進めていかなければなりません。 冒頭にも触れました、内閣府に設置をする火山防災対策推進検討会議では、実施すべき取り組みを確実に実行するために、必要...全文を見る | ||
○大平委員 ぜひ、きょう指摘した点も含めて、さらなる検証と具体的な見直しを進めていけるよう求めたいと思います。 次に、火山防災協議会についてお聞きします。 今度の法案では、協議会に火山の専門家を必須構成員とするとしていますが、現状の火山防災協議会で見ますと、四十七火山のう...全文を見る | ||
○大平委員 ワーキンググループの提言でも、研究者の確保は必ずしも短期的に解決することができない課題としており、そこで、火山研究者とともに、あるいは研究者が確保できるまでの間、気象台が協議会の必須構成員として主導的役割を果たすことが求められているというふうに思います。噴火警戒レベル...全文を見る | ||
○大平委員 藤井東大名誉教授が毎日新聞のインタビューの中で、国立の観測研究機関を確立し、そこの研究者たちが火山を常に見張り、必要があれば現場に行く仕組みが必要と指摘をされています。これらの声にも応えることを含め、国の責任をしっかり果たしていくことを求めて、私の質問を終わります。 ...全文を見る | ||
09月02日 | 第189回国会 衆議院 文部科学委員会 第18号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 私はまず、学校施設の整備事業にかかわって質問したいと思います。 今年度、学校施設の整備にかかわる国の補助事業である学校施設関係改善交付金、これを活用したいと全国の地方自治体から希望のあった事業が何件あり、その採択件数、未採択件数を教...全文を見る |
○大平委員 約二千件の未採択事業の主な内容とその未採択の理由、あわせて、その中には入っていないとされる給食センターの希望のあった数、採用数、未採用数を教えてください。 | ||
○大平委員 耐震化事業を優先したという答弁でした。もちろん耐震化事業は重要です。ただ、それが、空調設備、トイレ、給食センターという、こちらもなくてはならない設備の改修ができないことの理由には私はならないと思います。しかも、二千件を超える未採択というのは、調べてみますと、この数年で...全文を見る | ||
○大平委員 ぜひともよろしくお願いしたいと思います。 続きまして、全国学力・学習状況調査、いわゆる全国学力テストの問題について質問したいと思います。 八月二十五日、ことし四月に実施された二〇一五年度の全国学力テストの結果が公表されました。九年目となることしの調査では、全体...全文を見る | ||
○大平委員 さまざまな要因、いろいろな要因があるという御答弁でしたが、大阪の当人の皆さんは極めてはっきり述べておられます。結果が発表された翌日の新聞各紙によれば、松井大阪府知事は、内申点に反映されるので子供が本気で取り組んだんだろう、やればできることがはっきりしたと述べ、府教委の...全文を見る | ||
○大平委員 認めていないという御答弁でした。 そうであるにもかかわらず、今回、大阪府教委が四月十日にこうした方針を発表しました。 文部科学省として、これまでのこの約四カ月間、大阪府教委とどういうやりとりをしてきたのでしょうか。 | ||
○大平委員 そうした経過も経て八月二十日、下村大臣が松井大阪府知事に会って、この方針を認める立場を表明されました。 大臣自身も繰り返し、調査の趣旨を逸脱するおそれがある、専門家会議の意見を尊重する方向で検討するとおっしゃってきていたにもかかわらず、なぜ認めたのでしょうか。 | ||
○大平委員 今度の大阪府教委の決定と文部科学省の対応に対して、多くの批判や懸念の声が広がっています。本来の趣旨を逸脱し、少なくない現場の先生方や保護者の皆さんの不安や反対意見があるにもかかわらず、耳を傾けず決定した大阪府教委とそれを容認した文部科学省に対して、私も強く抗議をしたい...全文を見る | ||
○大平委員 今の御答弁で来年度以降の歯どめになるのかということを極めて疑念に感じますが、私は、そもそもは、文部科学省のこの間の学力テストの結果の扱いについての姿勢に大きな問題があるのではないかと感じています。 文部科学省は、学力テストについて、調査により測定できるのは学力の特...全文を見る | ||
○大平委員 いや、まさにそういう姿勢が、そして公表を進め認めてきた結果として、この学力テスト、回を重ねるごとに教育を大きくゆがめる弊害が生まれ、まさに、序列化や過度な競争が生まれているんじゃないでしょうか。 今、各学校が教育活動の充実というお話がありましたけれども、この学力テ...全文を見る | ||
○大平委員 子供たち一人一人にどういう指導が必要なのかという問題は、誰に言われるまでもなく、今、学校の現場で、先生方御自身で考え、同学年の先生たちなどと話し合いながら日々考えておられます。そのことをもって、この全員調査を毎年やるという理由にならないと私は思います。 全国学力テ...全文を見る | ||
09月25日 | 第189回国会 衆議院 憲法審査会 第5号 議事録を見る | ○大平委員 日本共産党の大平喜信です。 六人の陳述人の皆さん、きょうは、大変御多忙の中貴重な御意見を聞かせていただきまして、まことにありがとうございます。 まず、私たち日本共産党の憲法審査会に対する立場を一言申し上げたいと思います。 現在、そもそも、国民の多数は改憲を...全文を見る |
○大平委員 ありがとうございました。 この間、時事通信が行った六月の世論調査でも、今審議されている安保法制について、廃案にすべきが一二%、今国会にこだわらず慎重に審議すべきが六八・三%。今国会での成立に反対あるいは否定的な声が八割強に上っているという調査もありました。今の筒井...全文を見る | ||
○大平委員 大変貴重な御意見、ありがとうございました。皆さんの意見を参考に、今後も国会で議論していきたいと思います。 質問を終わります。ありがとうございました。 |