大渕絹子

おおふちきぬこ



当選回数回

大渕絹子の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月09日第151回国会 参議院 本会議 第8号
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○大渕絹子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表し、ただいま議題になりました三法案について質問いたします。  本院議員であった小山孝雄、村上正邦両名が受託収賄の容疑で逮捕されたKSD事件は、自民党丸ごと汚染の実態を明らかにし、国民に深い絶望を与えております。逮捕された人々の取り調...全文を見る
03月15日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第3号
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○大渕絹子君 柳澤大臣にお聞きをしていきたいと思います。  柳澤大臣は、金融再生委員長として、九九年、御退任をなさるときに、七兆五千億円もの公的資金を注入して、金融再生の種はまいたというふうにお述べになりまして退任なさったわけですけれども、今度金融大臣に就任して、積極的に不良債...全文を見る
○大渕絹子君 直接処理の具体的な方法について言及していただきたいと思います。
○大渕絹子君 そうしますと、銀行が一定程度の力を持っている銀行であればそれも可能だし、またその不採算の部分をカットしたりしながら相手方の企業を再生させるということも、相手方の企業がそれなりにいい部分をたくさん持っているような場合は非常にスムーズに、そこは銀行とその会社との話し合い...全文を見る
○大渕絹子君 大臣からお話を伺うと、どちらも非常にいい方向に行くのかなと思いますけれども、しかし実際はそうはならなくて、力のない銀行は恐らく淘汰をされていくという局面が私はあるというふうに思うんです。だからこそ、全国銀行協会などでも、破綻銀行の迅速な譲渡体制を確立しなければならな...全文を見る
○大渕絹子君 そういうことで、違うということならばいいんですけれども、恐らくそうはならないというふうに思いまして、私は今指摘をさせておいていただきたいというふうに思っております。  デフレの問題をちょっと集中的にきょうやろうと思ったんですが、時間がありませんのでこれは次回に譲ら...全文を見る
○大渕絹子君 最後に、もう時間が来ていますので。  自然体でいくということでは私はもう間に合わないというふうに思うのですよ。これからユーロ圏がどういうふうに経済発展をされていくのかわかりませんけれども、アメリカの経済とヨーロッパの経済をきちっと五分五分で見た中で日本の経済の運営...全文を見る
03月22日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第4号
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○大渕絹子君 宮澤財務大臣にまずお尋ねをしたいと思います。  今回の日米首脳会議の結果についてどのようにお考えになるかということなんですけれども、私は、今、日本は大変景気低迷を続けてきて、ようやく回復の兆しが見えてきたこの時期、あるいはアメリカは好調景気が続いてきて減速に向かっ...全文を見る
○大渕絹子君 それでは、円安を推進させて輸出拡大による景気回復を図ることはだめよと言われたことに対してはどう答えますか。
○大渕絹子君 金融の健全化を図ると同時に、私は、日本は輸出でこの経済繁栄を築いてきたというふうに思いますので、よその国よりもよい技術で、そしてよい商品を安く売れる体制をつくっていかなければ産業の復興というのはないというふうに思うんですよ。ですから、不良債権処理や財政健全化とともに...全文を見る
○大渕絹子君 その当たり前のことが日本の政府はできておらないと私は思っていますけれども、その点はいかがですか。
○大渕絹子君 それでは宮澤大臣は、この十年間、日本の資金を環流させるシステムをつくることによってアメリカの財政赤字が克服をされて、あるいはドルの覇権が海外に出ていくという、こういう構図になっているということについてはどうお考えですか。
○大渕絹子君 黒字国で、金利を稼いでいて、なおかつ今日のこの金融状態を招いたのは、それでは政治の責任ということをお認めになりますか。
○大渕絹子君 何かが間違っているんではなく、政治が間違っているというふうに思っておりまして、ここは本当に真剣に考えていただいて、日本の利益というものがどういうふうにこれから保たれていくのか、あるいは国民に還元がされていくのかということを財務大臣として本当に考えていただきたい。アメ...全文を見る
○大渕絹子君 株式市場に公的資金で介入するということは、自由市場を脅かすというような観点からも、今、柳澤大臣がおっしゃったようなスタンスというのは大事だろうというふうに思いますけれども、しかしそれでも、株式を買い上げてでも処理をしていかない限りだめなところまで日本経済、金融そのも...全文を見る
○大渕絹子君 午前中の質問し残した点を柳澤金融大臣に一点だけ聞かせていただきたいと思います。  不良債権の処理を進めても、土地の価格の下落がとまらなければ、またその土地が不良債権化をしてしまうのではないかということが懸念をされておりまして、総理も米国の記者会見の席で新たな対策会...全文を見る
○大渕絹子君 宮澤大臣にお伺いをしていきたいというふうに思います。  デフレの定義を変えられましたけれども、新しい定義によるデフレはいつごろから始まっているのか、お答えをいただけますでしょうか。
○大渕絹子君 そうしますと、卸売物価が、九〇年代からずっと二〇〇〇年に至るまで、一時期、九四年の半ばあるいは九六年の半ばにわずか上昇を見ますけれども、それ以後はずっと下落状況にあったわけですけれども、この十年間は、新しい定義に基づくとデフレ状態であったということになるのでしょうか...全文を見る
○大渕絹子君 ですから、消費者物価だけで、物価下落ということでデフレということをそれでは定義をされるのかというと、そうではないと思いますよね。消費者物価、卸売物価、総合的な物価の下落ということになるんではないかなというふうに思うのですけれども、そこは違うのですか。消費者物価が二年...全文を見る
○大渕絹子君 エコノミストたちは、全部がそうではないかもしれませんけれども、デフレについて語っておられる人たちは、この九〇年代の日本の経済の流れそのものをデフレと認識をしなければいい回復策というのが出てこないというふうに言われておりますけれども、そのことについては、大臣はそれでは...全文を見る
○大渕絹子君 そうです。
○大渕絹子君 いわゆる昭和デフレと言われるときには、卸売物価そのものが前年度比で一八%も下落をするという極めてはっきりしたデフレ状態というのが出てきていたので、デフレだということが今でもわかると、歴史的にもそうだと。しかし、九〇年代は最大でも九四年に一・八%の下落だけなんですよね...全文を見る
○大渕絹子君 一九三〇年。
○大渕絹子君 物価を下げる要因には、規制緩和とかあるいは技術の進歩、あるいは供給側の革新的な動き、それから部分的な需要の不足などが考えられますけれども、必ずしも悪い要因だけではないように思うわけです。国民生活にとって物価安はむしろ望ましいということもあるわけですね、消費者物価など...全文を見る
○大渕絹子君 今回のこのデフレの最大要因は、それでは何だというふうにお考えでしょうか。
○大渕絹子君 これは午前中の質疑ともつながってくるんですけれども、世界最大の債権国である日本になぜこうしたデフレ状態というのがずっと進行してきてしまったのかなということをきちっと解明していく必要があるかなというふうに思っているんですね。そのためにも、将来への投資、あるいは予算の執...全文を見る
○大渕絹子君 予算の使い方を変えていく努力が必要なんじゃないかというふうに思うんですね。日本は対外純資産は大変たくさん持っていますけれども、そういうものを将来への投資に向けていく必要が今あるのではないかというふうに思うんですね。  アメリカは、IT情報産業などの革命をやってこの...全文を見る
○大渕絹子君 野党三党は予算案の修正案を共同提出いたしました。中でも、予算委員会の中で大変たくさんの議論になりました外交機密費、それから官房機密費の削減の問題なんですけれども、官房機密費は四分の一に、あるいは外交機密費は二分の一に縮減をするという修正案を提出しておるわけですけれど...全文を見る
○大渕絹子君 責任のとり方ということです。明快に国民に、そういうことがあったので、今回の予算の中で出したけれども、出した金額は必要で出したんだけれども、しかしこういうことが明らかになったということは、ここは政府として責任をきちっととるという形で今回はこの分減らしますと言って国民に...全文を見る
○大渕絹子君 一度組んだものは絶対直せないというそのかたくなさというのは、私は今国民には全然受け入れられないというふうに思うのですよ。間違いが指摘をされて、使う必要がないものを長年ずっと使われていたとするならば、恐らく来年度も外交で使われる出張費等々いろいろあると思いますけれども...全文を見る
○大渕絹子君 それがもし政治の本筋であるならば、国民は政治というものを理解しないと思います。  終わります。
03月27日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第5号
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○大渕絹子君 NPO法案の話が出ていますので、私もちょっと順番を変えまして、最初にNPO法案のことを聞きたいと思います。  今、池田理事と大臣とのやりとりを聞いておりまして、認定要件が非常に厳しいので、その認定されるNPO法人がどれだけになるのかというのが今のところわからないと...全文を見る
○大渕絹子君 それでは、今回のこの議論を踏まえて、できるだけ多くのNPO法人が適用になるような条件づくりといいますか、そういうものをしていただきたいというふうに思います。そのことを要望しておきたいと思います。  それで、野党の法案についてちょっと確認だけさせていただきたいと思い...全文を見る
○大渕絹子君 その「公益の増進に著しく寄与する」ということを定めたその判断をする場合に、極めてその判断の客観性あるいは公平性、公正性というようなものが担保できないとならないと思いますけれども、法案ではどういうことになっておりますか。
○大渕絹子君 政府案と野党案の一番の違いは、もちろんその寄付金の控除を受ける要件についてどう決めるかというところだったと思いますけれども、この野党案の施行によってNPO法人の活動にどういう促進がなされていくのかということをお聞かせください。
○大渕絹子君 ありがとうございました。  そこで、宮澤大臣、野党案の説明を今詳しくしていただきました。このことを受けて、政府も今回この法案を出したことによって、このNPO法人を助成していこうという姿勢には何ら変わりがないというふうに思っておりますので、ぜひこの法の運用に当たりま...全文を見る
○大渕絹子君 NPOに参加をされている人たちというのは、自分たちの活動が有意義だと認められて国からもそうした税的な控除も受けるというようなことが広がっていきますと、ますます元気になってますます元気に頑張ってくださるというふうに思っておりまして、ぜひよろしくお願いを申し上げます。 ...全文を見る
○大渕絹子君 今、雇用の不安などを払拭して家計の財政を上げていって、そして一番最初、成長を積んでという言葉を言われましたね。その成長を積んでというところが、どういう政策で積んでいくのかというところがまたちょっとわかりにくいんですけれども、今ある社会の不安を一つ一つ払拭をしていかな...全文を見る
○大渕絹子君 参考人の方にお聞きをしますけれども、国債の大量発行にもかかわらず金利が低下をして安定しているし、国債も高く売買されているというようなことが、安定をしているというふうに言われていますけれども、財務省が発行年限を短期化するなど国債の多様化を図っていることもあるのではない...全文を見る
○大渕絹子君 三月十九日、日銀は史上初めて量的緩和を打ち出しまして、もうこれ以上はないと、金融政策の最後通知ということをいたしましたけれども、バランスシート不況に陥っている我が国経済では、この金融政策、効果を上げることは不可能に近い状況になっているんではないかと言われます。言って...全文を見る
○大渕絹子君 しかし、予算編成にはいつもシーリング枠などが邪魔をして従来型の公共事業に特化せざるを得ないような状況がずっとあったわけですよね。今おっしゃったような分野にもっともっとお金を費やして、本当の豊かさを追求できる絶好のチャンスといえば絶好のチャンスだろうと思うんですよ。で...全文を見る
○大渕絹子君 宮澤大臣、今の厚生労働省の雇用保険のあり方で本当に不良債権処理が断行できるでしょうか。私はできないと思うんですよね。ですから、思い切ってここは受け皿をきちっとしておいて、国民の不安を取り外しておいてから不良債権処理を断行するという政治判断がなければならないというふう...全文を見る
○大渕絹子君 ありがとうございました。  厚生労働省と経済産業省の皆さん、結構でございます。ありがとうございました。  それでは次に、税制の方に移らせていただきたいと思います。  一般会計の税収入ですけれども、印紙収入と合わせて前年度比で九・二%の増加、特に法人税収は企業収...全文を見る
○大渕絹子君 中期答申では、二十一世紀にふさわしい税制の確立という観点から、個人所得税の課税最低限のあり方や、女性の社会進出や高齢化の進展等に対応した各種控除制度の見直しなど制度の根幹にかかわる問題点も指摘されていましたけれども、こうした抜本改正は今回見送られてしまいました。 ...全文を見る
○大渕絹子君 課税最低限の考え方だろうというふうに思うんですけれども、私は、人間が一人普通に人間らしく暮らせていくための最低限の生活保障費を基本にして課税最低限というふうに考えるならば、今の控除制度、控除の積み重ねによって課税最低限を決めていくというやり方は不公平感が出てくるとい...全文を見る
○大渕絹子君 そういう考え方だから女性の社会参加が進まないんじゃありませんか。男女の賃金格差が法律上なくなっているわけでしょう。そういう状況の中で、パート労働とか短期の就労形態でいいなんという発想はもうおかしいんですよ。もうこれからは賃金がどんどん削減をされていく、年功序列がなく...全文を見る
○大渕絹子君 いろいろな考え方があるので、どれが正しいというようなことはないと思いますけれども、議論を重ねながらより時代にマッチをした税制度にしていかなければならないというふうに思いまして、これからの財務省の努力に期待をしたいと思いますし、私たちも法律をつくる立場から議論をしてよ...全文を見る
03月29日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第6号
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○大渕絹子君 少し質問が重なる部分がございますけれども、お許しをいただきたいというふうに思います。  WTOというと、思い出しますのが日本の米問題です。九四年に最低輸入義務という形で部分輸入自由化が始まりまして、九九年四月からは関税化、いわゆる輸入自由化に踏み切りました。それで...全文を見る
○大渕絹子君 一般セーフガード発動まで何とか持ち込みたいと思っていられますか。
○大渕絹子君 経済産業省に聞きますけれども、九七年、タオル業界がセーフガード発動を要求されたことがございます。暫定発動を求めてきたことがありますけれども、そのときそれを回避することができたのはどういうことだったんでしょうか。
○大渕絹子君 重ねてお伺いしますけれども、その後、そのタオル業界の業者の皆さん方はどういう行動をとられましたでしょうか。
○大渕絹子君 多くのタオル業者が生産地を中国に求めて進出をしていったのじゃありませんか。
○大渕絹子君 自分の国では太刀打ちができないという状況の中で、中国に新しい生産地を求めてそこに行った日本の人たち、今、日僑と言うんだそうですね。その日僑の人たちが非常に安いコストで中国で生産をして、それが日本に入ってきているという状況があるということなんですね。  農産物もそれ...全文を見る
○大渕絹子君 課題が克服できるかどうかというのは、本当に衰退をしていて後継者がもういなくなっているという現状がある中でなかなか難しいのかなというふうに思っていますけれども、頑張っていただかなければなりません。  農水省は、このほかにも、セーフガード発動以前に植物検疫を強化して違...全文を見る
○大渕絹子君 けさの読売新聞なんですけれども、宮澤財務大臣は、昨日の経済産業省、農水省とのこの件に関するお話し合いをなされた後、記者会見なさったんでしょうか、主務官庁の農水省が中国側からの自主規制を引き出すことを目指すならば任せてもいいと、落ちつく先はそこかなと、こうおっしゃった...全文を見る
○大渕絹子君 三十三分までといただいております。  もう最後になります。  大臣、セーフガードを発動しますと、報復措置というのがWTOでは許されますよね。そうしますと、中国側からの報復措置として、日本が中国に輸出をしているものについて厳しい規制がかけられるというようなことも起...全文を見る
○大渕絹子君 最後にちょっとだけ反論させてください。  報復措置、WTOに入っていなくてもとるんですよね。韓国に対して携帯電話の輸出を禁止するというような報復措置をちゃんととっていますので、それは国としてはとれるんですよね。  済みません、終わります。
03月29日第151回国会 参議院 総務委員会 第5号
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○大渕絹子君 八田議員がその問題に触れましたので、一点だけ私も言わせていただきたいというふうに思います。  確かに、放送されたものについてNHKが全責任を持つということは、これは正しいと思います。しかし、制作をする段階、番組をつくる段階で、出演者との間でこういう意図でつくりたい...全文を見る
○大渕絹子君 私ももうその問題はなしにいたします。  NHKの番組については非常によく見させていただいておりますし、さすがにNHKだなという番組もたくさん見させていただいております。「NHKスペシャル」でありますとか、あるいはまた、毎日のニュースはもちろんですけれども、ニュース...全文を見る
○大渕絹子君 ぜひ成果が上がりますように、今起こっている問題は非常に深刻ですので、放送番組を通じていろんな訴えかけもできるだろうというふうに思っております。  実は、ことしの成人の日に非常に成人式が荒れまして、ニュースでたくさん取り上げましたよね。そして、そのニュースを見た今度...全文を見る
○大渕絹子君 ありがとうございます。  それでは、あと最後になりますけれども、情報公開の取り組みについて、これはNHKさんにお聞きをいたします。  去年の十二月、NHKの情報公開基準を定めまして、七月から情報公開制度を開始するといいますけれども、現在の進捗状況、またどのような...全文を見る
○大渕絹子君 終わります。
04月05日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第8号
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○大渕絹子君 四月二日に日銀の三月の短観が発表されました。  企業の景況感を示す業況判断指数ですけれども、昨年十二月のときには大企業の製造業については一〇とプラスだったわけですけれども、今回の指数ですとマイナス五ということで、非常に厳しい数字が出ております。さらに、非製造業につ...全文を見る
○大渕絹子君 日銀が三月十九日に大幅な量的緩和を含めた金融緩和策を打ったわけですけれども、それにもかかわらず、この短観の中の先行きの六月のところでも、さらに三月よりも強いマイナス懸念というかマイナスの数字が出ているということは、産業界自身はまだまだ今がピークではないというふうに読...全文を見る
○大渕絹子君 取引高が増加をしているというふうに今おっしゃいましたけれども、ゼロ金利に近くなって非常に借りやすいということで、アメリカのヘッジファンドなどが大量に日本の円を借り受けて日本売りの資金に回していて、日本がずっとデフレ状況というようなことに使われているんじゃないかという...全文を見る
○大渕絹子君 日本の資金がアメリカのヘッジファンドに使われてなお日本の景気を悪くするというような循環の輪だけは絶対に許してはならないというふうに思うんですけれども、お金に印もついていませんし、借り手を一々チェックするわけにもいかないということでして、こういうことが日常茶飯事に行わ...全文を見る
○大渕絹子君 日銀総裁は構造改革の必要性ということを事あるごとに説かれてまいりました。予算委員会での質疑の中でも、何度も、多方面における構造改革に向けた取り組みが一層速やかに進展することを強く期待しますという形で御答弁になっている議事録をたくさん目にするわけでございますけれども、...全文を見る
○大渕絹子君 そこで、財務大臣にお伺いをいたしますけれども、緊急経済対策ですが、株買い上げ機構にしろ証券税制の見直しにしろ、対策の目玉となるものが実際に動き出すまでにはかなりまだ時間がかかるのではないかというふうに思いますけれども、大体いつごろを目途にこれを進めていかれるのでしょ...全文を見る
○大渕絹子君 法制化につきましてもこの国会でおやりになることができるでしょうか。税制の改正とかあるいは必要な法制度の改正などもこの国会でおやりになるでしょうか。
○大渕絹子君 財政出動も必要になるかと思いますけれども、補正予算はいかがでしょうか。考えておられるのでしょうか。あるいは、公共事業費予備費三千億円の出動で間に合うのでしょうか。
○大渕絹子君 財務大臣、どうぞ御退室いただいて結構でございます。ありがとうございました。  柳澤金融担当大臣にお伺いをいたしますけれども、株式買い上げ機構への政府出資に対しまして経済界から非常に賛否両論が出ていますね。これは朝日新聞、きのうの朝日でしたですね。経済同友会の小林陽...全文を見る
○大渕絹子君 ごめんなさい。事務方の方に頼まれておりましたので、申しわけありません。
○大渕絹子君 終わります。
○大渕絹子君 今の大門さんの質問のところなんですけれども、「税理士の法的地位の確立」ということで、税理士会の皆さんからも今回の法改正に当たって要望という形で出ているんですね。  イ 意見の聴取   法第三十条に規定する税務代理の権限を有することを証する書面を提出している場合に...全文を見る
○大渕絹子君 税理士会がなぜこういうふうな要望書を出してきたかということになりますと、税理士の業務拡大あるいは手数料等々がより多く取ることができるような体系づくり、法的な裏づけを求めたというのはわかります。税理士会としてはそうだろうというふうに思いますが、国税庁もこのことを受けて...全文を見る
○大渕絹子君 納税者にとって不利な扱いにならないかというのが大門さんの今の御質疑の中身だったというふうに思うんです。私は、納税者にとって良識的な税理士さんであれば何の問題もないかもしれませんけれども、悪徳税理士さんというのはいるのかどうかちょっとわかりませんけれども、そういう方た...全文を見る
○大渕絹子君 膨大な数の添付書類のついた書類が出てくるというふうに思いますが、それが本当に善意で書かれているものかどうかの審査体制というのはじゃどうなっているんですか、それを見きわめる体制。
○大渕絹子君 税理士会の方にもこの法律が施行されることによって今御指摘があるようなことにならないようにきちんと言っておいていただきたいと思います。  次に、前の質問者の方にも同じような質問があるんですけれども、弁護士さんは一人で法人設立が認められますけれども、税理士さんはなぜ二...全文を見る
○大渕絹子君 税理士法人を設立いたしまして、お一人の方が離脱をされたかお亡くなりになったかということでお一人になるんですね。そうすると、六カ月以内に解散をしなければならない、こうなっているわけですけれども、もう法人として地域にも知れ渡っておって、その名前で仕事をしているという人に...全文を見る
○大渕絹子君 法人と個人では事業所としての扱い方がまた変わってくるから、法人の方がより有利なわけでしょう。有利な方に向けていくためには、二人でなければならないというところの理由がよく私はわからないんですね。弁護士さんは一人でもいい、税理士さんは二人でなきゃならないというところの理...全文を見る
○大渕絹子君 定款で定めるところにより、税理士業務に付随する業務その他これに準ずる業務とは、後で省令で定めるんでしょうか、政令で定めるんでしょうか、四十八条の五ですけれども、ここの業務はどのような業務を言いますか。
○大渕絹子君 今回の改正で、税理士の業務報酬の最高限度額に関する基準というところを、規定を削除するということになりましたけれども、税理士を使う納税者の皆さん方に不安は広がらないのでしょうか。  例えば、自分が税理士にこの問題で相談をしたいというときに、料金の基準というようなもの...全文を見る
○大渕絹子君 終わります。  ありがとうございました。
04月10日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第9号
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○大渕絹子君 昭和二十四年に来日をしたシャウプの税制使節団は、税務代理士の状況を認識した上で、納税者の代理人としてあるべき姿として、税法の専門家として納税者の代理を立派に務めること、納税者が税務官吏に対抗するときの専門家群として位置づける、税務代理士階級の水準を相当程度引き上げる...全文を見る
○大渕絹子君 大臣がそういう認識でいてくださってほっといたしました。  実は、税理士さんの中にもそういうことを指摘している方がいらっしゃるんですよね。例えば、税務官公署の職員の皆さん方は、今度の改正では三年を勤めるとだれもが税理士試験を受けることができるようになったわけでござい...全文を見る
○大渕絹子君 本当に現場で頑張っていらっしゃる税理士さんの質が落ちているとか、質的なことで文句をもし納税者の方たちが言われるようなことがある場合、こういう法案をつくって税理士制度というものをつくってきた国会の責任というのが私は問われると思っておりまして、ぜひよろしくお願いをします...全文を見る
○大渕絹子君 実質的にそうなっていることは十分承知をしています。しかし、法的な裏づけのない中で通達業務の中で行われているので、税理士法の中で明快に法文化をしたのならば、国税通則法の方でも明確に法文化をして納税者の権利を守らなければ均衡が保てないですよ。こんな法案ではいけないという...全文を見る
○大渕絹子君 実際の業務を通達で行っているんですよ、皆さんは。そうでしょう。通達で行っている税務調査の事前通告制度を、税理士法では、その税理士の関与をしたことについては、税理士が事前調査を受けて、それで正当性が認められれば税務調査は入らないということを言っているわけでしょう。同じ...全文を見る
○大渕絹子君 税理士さんの書類添付がされて、事前通告しないで調査に入った場合、税理士さんから告訴を受けた場合、負けますよ、この法律はそうできるとなっているんだから。そんなことができるはずないでしょう。どうしてそんなことを言うんですか。あなた、さっき、当該の納税者と税理士が関与をし...全文を見る
○大渕絹子君 税理士が担当している外部監査人についても特別問題がなく順調にやられているということだろうと思いまして、修正をした当事者としては安心をしているところでございますけれども、こういうぐあいに税理士の地位が高まっていく方向で物事が変わっていくということは極めていいことだとい...全文を見る
○大渕絹子君 税理士さんが自分で脱税をしたんでしょうか。そういうことですね。その方は免職になるわけですね。
○大渕絹子君 そういう事案はどこから持ち込まれてくるんでしょうか。この税理士審査会の委員の方たちが御自分で見つけてくるということではないと思いますが、どういうところから申し入れがあって審査をすることになるのでしょうか。
○大渕絹子君 被害に遭った方が税務署に申し出をするんでしょうか。どこに行ったらよろしいんでしょうか。
○大渕絹子君 私、なぜこんな細かいことまで聞いたかというと、納税者が税理士の仕事について疑義を感じたときに、もう少し身近に、どこへ訴えて出ていったらいいのかというようなことは全然広報されていないと思うんですよね。よく周知徹底が行われていないというふうに思いますので、ぜひそうした広...全文を見る
05月24日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第11号
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○大渕絹子君 社民党の大渕絹子でございます。塩川財務大臣には初めて質問をさせていただきますが、よろしくお願いを申し上げます。  小泉内閣は、構造改革なくして景気回復なしということで、構造改革に積極的に取り組む姿勢を示しておられますし、財務大臣も所信の中で財政改革をやっていかなけ...全文を見る
○大渕絹子君 失業給付は、今は退職による失業給付の場合は三百三十日、そして自己退職の場合は三百日というようなことになっているんですけれども、そこらをもう少し充実するということですか、今、失業給付についてということ、特に大臣がそれを取り上げておっしゃるということは。
○大渕絹子君 二十二日の日に、構造改革に伴う雇用不安を解消する本格的な雇用対策の検討項目をまとめるようにというふうに、小泉さんを本部長とする雇用対策本部がつくられて、そして話し合いがなされ始めたということを報道で知っておりますし、具体的な検討は恐らくこれから先になるんだろうという...全文を見る
○大渕絹子君 長期計画の中でまだ実施されていない部分で削減をしていくということは可能だろうと思いますけれども、過去に行ってきた事業に対して交付税措置をしたり補助金で出したりということを削っていくことは、私は極めて難しいだろうと思うんですよね。国ができない事業について地方にやるよう...全文を見る
○大渕絹子君 塩川財務大臣がそういう考えの方だというのを今初めて知りました。  そもそも税金を取って再交付をしていく中には、地方と都会との生活格差が存在をしていると思いますけれども、そこをできるだけ縮めていくために税の執行というのが行われてくると私は思っておりまして、人口密度の...全文を見る
○大渕絹子君 幅広く検討するのはいいんですけれども、道路特定財源の中でそれを一般に使うならば税率を下げろというような議論が自民党内にあるということが報道されておりますので、そこを切り返す手段としては、環境に負荷を与えるという意味では、道路使用者はそれはきちっと認識をしておいてもら...全文を見る
○大渕絹子君 柳澤金融大臣に最後にお伺いをいたしたいと思います。  債権放棄に当たって、債権放棄のガイドラインを民主導でつくらなければならないというようなことで、官側も何らかのお手伝いをしたいというような発言をされておりましたけれども、その官側のガイドライン策定状況はどういうふ...全文を見る
○大渕絹子君 終わります。
05月29日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第12号
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○大渕絹子君 まず、風間環境副大臣にお尋ねをいたします。  国民公園として京都御苑の果たしてきた役割をどのように認識なさっておりますか。また、国民の利用状況について教えてください。
○大渕絹子君 大変国民に愛されて利用されている国民公園であるというふうに思いますが、その公園に天然記念物のオオタカが飛来をしてきたり、あるいはタシロランの自生などが確認をされていると聞きますけれども、これらに対する対応はどのようになさっていらっしゃいますか。
○大渕絹子君 大変力強い御答弁をいただいたというふうに思いますけれども、もともと環境省が所管をする数少ない中の国民公園の一つでありますのを、その重要な真ん中の部分を公用財産としてこの議決によって変えられていくということは、私は、環境省にとってももっと議論があっていいし、環境省内部...全文を見る
○大渕絹子君 私のいただいた資料では、外国からのお客様が七回、使用日数は二十八日間、政府主催のレセプションが二回、これは二日間、使用されたのは一年間で三十日間、その管理運営費が平成十二年度の予算額として五億七千四十三万四千円、三十日で割ると一日当たり千九百万円の維持管理費がかかる...全文を見る
○大渕絹子君 さっき十回と言われたそのすべての金額というふうに解してよろしいですか。
○大渕絹子君 それでは、外務省、引き続きまして、国賓が京都を訪ねられたときに、もし泊まるとすると、過去にはどういうことで対応なさっていたんでしょうか。
○大渕絹子君 その市中ホテルの一泊の宿泊料はお幾らでございますか。
○大渕絹子君 こういうやりとりの中で、当然そのことが出てくるのは当たり前じゃありませんか。概算でもよろしいですから、言ってください。
○大渕絹子君 ホテルのスイートルーム、一番最上級のホテルを使っても、今言われたホテルに外注して接待をする、食事の提供等々なんですけれども、八回で一億一千六百万円と言われましたけれども、これと相当する金額で上がっていると私は思うんですね。そういう状況の中で京都に国賓をお迎えするため...全文を見る
○大渕絹子君 エリザベス女王が来られたときとかダイアナ妃が来られたときとかは皇室の財産である大宮御所を使われているということでございまして、国賓対応でお迎えをするときに皇室の財産である大宮御所を使うのがはばかられるから和風の迎賓館が必要だというのは、私はおかしいと思うんですよね。...全文を見る
○大渕絹子君 小泉総理大臣は、民にできることはできるだけ民に任すべきだということを言っております。ホテル対応で今までしてこれたものは、これから先もホテル対応でできると私は思っています。国際交流をやるにしても、国際交流館等々はつくられているところもございますし、ホテル対応でやられる...全文を見る
○大渕絹子君 さっきお聞きした閣議了解時の財政と今の財政についての比較について明快に答えてください。
○大渕絹子君 もう時間ですのでやめなければなりませんけれども、平成六年度当時、閣議了解したときの財政は今のような困難な状況になかったということで、その間の経過の中で非常に今は財政的に困難な時期を迎えているので、あえてこの迎賓館をつくる必要性、緊急性というのは私はないということを申...全文を見る
06月14日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第14号
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○大渕絹子君 きょうは、緊急経済対策ということで四つの法案が出されておりますけれども、金融機能の再生のための緊急措置に関する法律の改正案に絞って質問をしていきたいというふうに思っておりますので、よろしくお願いを申し上げます。  平成八年七月に住宅金融債権管理機構として設立をされ...全文を見る
○大渕絹子君 この五十三条の規定は、平成十年の法律制定時には原案にはなかったんですよね。その原案になかったことを与野党の協議で緊急に、破綻している銀行がある、銀行には莫大な不良債権がある、ここをやらないことにはどうにもならないということで、本当に緊急時限的措置として盛り込まれたと...全文を見る
○大渕絹子君 一般銀行から不良債権を買い取る資金はだれが出すんですか。どこから出るんですか。
○大渕絹子君 当然、株式会社という名前になっているわけですからそういうことだろうというふうに思います。しかし、預金保険機構で公金を出して整理回収機構を運営するということは、預金者保護ということが前面に出ていて、そのために公金が投入されるということはあってもいいと思いますけれども、...全文を見る
○大渕絹子君 ありがとうございました。  民間サービサーを育てていこうという方針は、政府としてもそうだと思いますね。今国会でも民間サービサーの育成のための法律が出されておるということも承知をしておるわけですけれども。  松田理事長にきょうはおいでをいただいておりまして、ありが...全文を見る
○大渕絹子君 重ねて松田理事長にお尋ねします。  平成十一年三月の金融再生委員会告示で枠をはめられていてやりにくいのかもしれませんけれども、今後、政府系金融機関からの不良債権の買い取りについてどうされていくのか、お尋ねをしたいと思います。
○大渕絹子君 そこは少しおかしいと思うんですね。政府が資金を出してつくっている公的なサービサーだからこそ、政府の金融機関からの不良債権の処理に乗り出してもまあ何とか納得されるのではないかというふうに思うんです。  柳澤金融大臣、このRCCが、政府系金融機関の不良債権、もうこれは...全文を見る
○大渕絹子君 ですから、いわゆる整理回収機構の役割と民間サービサーの役割というのを明快に分ける必要はないのかもしれないけれども、その育ってきた環境からすれば当然分けざるを得ないというふうに思いますよね。そこをきちっと使い分けをしながら不良債権の処理がこれから先進んでいかなきゃなら...全文を見る
○大渕絹子君 損益計算書や貸借対照表を見せていただきましたけれども、利益が上がっていますよね。一般健全銀行からの回収業務も、六五%の回収率ということになれば、これは何も公的な機関の整理回収機構が乗り出さなくても、一般の民間サービサーでも恐らくかなりの回収率を上げることができるとい...全文を見る
○大渕絹子君 この債権放棄の実施状況の中で、いわゆる初代の社長さんでありました中坊公平さんが、血も涙もある回収ということをよく国会の参考人で来られたときにもおっしゃいましたけれども、そういうことで債権放棄をせざるを得ないというものも数あるということで了解をしなきゃならないなという...全文を見る
○大渕絹子君 さっきのところをもう一問、済みません。  五十三条に基づく一般金融機関からの資産買い取り状況はさっき言っていただきましたけれども、この買い取りの基準というようなものはどういうふうになっておるんでしょうか、教えてください。
○大渕絹子君 その基準に従って今年度の三月期に大手銀行の決算が発表されました。先ほどから議論になっているわけですけれども、十一兆六千八百億、十一兆七千億ぐらいの不良債権の計上がなされていますけれども、この一般銀行の不良債権のうち、RCCでなければならない分野というのは一体どのぐら...全文を見る
○大渕絹子君 最後に、大臣に伺わさせていただきます。  この法案は本当に大臣の立場からしても欠くべからざるもので、これがなければならないものであったかどうかということを聞かなければなりません。  私は、国会で法案をつくっている立場からして、ほかの法案をきちっと整合性を合わせて...全文を見る
○大渕絹子君 今、党の立場というのが出てきましたので納得しました。選挙ですものね。金融機関、救済しなきゃなりませんものね。もうそういうことに尽きるというふうに思いまして、終わります。
06月19日第151回国会 参議院 財政金融委員会 第15号
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○大渕絹子君 法案について質疑をしていきますので、淡々とお答えをいただきたいというふうに思います。  米国でも二〇〇四年にはすべての証券を翌日決済したいというような方向を目指していますけれども、我が国でもインターネットを利用した株の売買や企業間の電子商取引など、IT革命が金融証...全文を見る
○大渕絹子君 社債の決済の方法なども昨年の六月に社債等登録法から証券保管振替法に変えたばかりでございますよね。この社債のペーパーレス化を進めていくという議論であれば、その当時もう少しコマーシャルペーパーと連動した形の体制づくりというようなことがあってもいいように思うわけでございま...全文を見る
○大渕絹子君 長く話していただきましたけれども、よくわかりません。いわゆる専門的知識を有する大口の投資家ということでしょう。そういうふうに答えてくださいよね。  短期社債というのは、一億円以上の額面で一年未満、利息も元本償還日にする、あるいは無担保、発行に際しては取締役決済、社...全文を見る
○大渕絹子君 第三条には振替機関を株式会社とすると書いてありますけれども、その株式会社とした理由、そして、今この法案を施行するに当たり、該当する機関として考えておられるようなところがあるのかどうか、全国で何社ぐらい必要だと思っておられるのか答えてください。
○大渕絹子君 想定したところがないということですので、民間のところからもやりたいというようなことで手を挙げているところもあるやに聞きますけれども、そうしたところが進出をしてくるのの妨げにならないようにしていただきたいなというふうに思います。  第九条では兼業の制限ということをう...全文を見る
○大渕絹子君 そこで兼業の制限をしておきながら十条では振替業の一部委託が許されるという状況になっていますけれども、この関連を説明してください。
○大渕絹子君 今度は株券等の保管及び振替に関する法律の方に移らせていただきますが、保管振替機構を公益法人、今まで公益法人でしたよね、その公益法人から株式会社にするメリットを教えてください。
○大渕絹子君 現在の財団法人証券保管振替機構というのは、銀行とか金融、証券会社など二百九十社ほどが参加をしてつくられている公益法人ですよね。これらの非常に巨大な振替機構で独占をしてきたこの振替業というものを株式会社化することで市場に競争力を持たせると言っていますけれども、実際には...全文を見る
○大渕絹子君 考えたことと実際に運営される面というのはかなり違ってくるのではないかという懸念が大変大きくあるわけでございます。  それでは、株式会社化される保管振替機関は、発行株式はどのくらいの額になるのか、あるいはその売買の仕方はどうするのか。その株式会社に参加をする取締役社...全文を見る
○大渕絹子君 この法案の中に移行できるような経過措置が盛り込まれていますよね。そうでしょう。それなのに、あなた、五億円以上だとか商法の規定によって取締役が決まるとかって、そんなこと聞いているわけじゃないんですよ。今、現状の振替機構からどういう形で移管していくのか、例えば資本金は三...全文を見る
○大渕絹子君 この法案の附則で、経過措置として現行の公益法人から株式会社に移管ができるような法仕組みになっていますので、そこは現行の振替機構が株式会社化されていくんだなというのは読み取れるわけでございますけれども、じゃそこから生み出される利益の配分方法ですけれども、今まで現行では...全文を見る
○大渕絹子君 コマーシャルペーパーや株式と関連して、国債の扱い方につきましても振替決済が大変望まれておるところでございますけれども、今現在は日銀がその振替決済を担当しておりまして、九五%が振替決済になっているというふうに聞いています。  財務省は、国債の振替決済について今後どう...全文を見る
○大渕絹子君 おおむねいつごろまでにそれをやり抜く決意でございますか。
○大渕絹子君 財務省は、振替決済も日銀からつくられる有価証券なんかの決済と同じところに一元化をしていきたいというような意向はあるのでしょうか。
○大渕絹子君 諸外国では恐らく国債とか株式とか皆一元的な決済方法を進めておりまして、非常に早くに、リスクが少なく、即日あるいは翌日決済ができるような方向をとるべく勧告、これはG30勧告というんでしょうか、私はこういう問題に余り詳しくなくてあれなんですけれども、G30勧告とかISS...全文を見る
○大渕絹子君 ありがとうございました。  四法案をずっと検討させていただきまして、これが本当に緊急の経済対策なのかな、小泉さんがあれほど国民的な人気を受けながらつくってきて、そして国会で緊急に上程をしなきゃならない中身なのかなという思いをしながら、残念な気持ちでいっぱいです。ち...全文を見る
10月18日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第3号
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○大渕絹子君 用意をしました質疑は大抵同僚議員によって今終わったところでございまして、少し観点を変えて質問をしていきたいというふうに思いますが、よろしくお願いをいたします。  実質金利がゼロになるまで量的緩和に踏み切ったときに、速水総裁は、金融政策としてとるべきことはもうほとん...全文を見る
○大渕絹子君 総裁はずっとこの間そういうことを言ってこられているんですけれども、残念ながら、五兆円から六兆円に量的緩和をしなければならない、あるいは六兆円を超えて青天井にしなければならないというように追い込まれてきておりまして、竹中経済担当大臣は日銀の政策委員会で、これは十月十二...全文を見る
○大渕絹子君 私はそういう意味で申し上げているわけではありません。その物価の安定の条項を逆手にとられて、そのことができないから量的緩和が必要だという議論の展開がなされているんではないかという懸念を申し上げたいというふうに思ったわけでございまして、総裁に対して厳しい意見があることに...全文を見る
○大渕絹子君 ですから、そこに先ほどの日銀法の改正の話が出てくるというふうに思うんですね。法律を変えてやろうという動きがあるというふうに思うわけですけれども、これについてはいかがですか。
○大渕絹子君 それでは、本当に通告したのが何もなくなってしまっている状況というのは厳しいですね。  先ほどからRCCの融資の問題について総裁は、預金保険機構に融資をすることを今もできるしこれからも考えていきたいというようなことが言われていますけれども、これからRCCがもし買い付...全文を見る
○大渕絹子君 日銀が公開市場操作で買い入れる社債の対象の拡大とか、あるいは資産担保証券やコマーシャルペーパーの買い入れ拡充などの検討はなされておるのでしょうか。
○大渕絹子君 終わります。
10月25日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第4号
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○大渕絹子君 まず、きょうは財務大臣に冒頭に。今、国会では、アメリカの同時テロに対して日本ではどう対応するかというようなことで法案の審議がなされておりまして、きのう、おとといと二日間も塩川大臣も委員会に出席をされておられましたけれども、戦前から戦中、戦後、塩川財務大臣はずっと経験...全文を見る
○大渕絹子君 PKO法案がつくられたとき、あるいは周辺事態法がつくられたときに、その今のテロ関連法案のところで踏み込んだ部分、いわゆるアメリカ軍の後方支援に当たる部分は憲法の規定でできないから盛り込むことができなかったという議論があるわけでございまして、憲法そのものも変わっており...全文を見る
○大渕絹子君 それで、その失業率を五%からどのぐらいに下げることができるかという質問だったんですけれども。
○大渕絹子君 財務省がこういう補正予算を組むときには、当初目標に沿ってどのくらいのことまでやりたいという思いでつくっていただかなければ、効果というのは極めて薄いのではないかというふうに思うわけですよね。  テロ対策費と狂牛病対策で五百億円程度が見込まれているわけですけれども、国...全文を見る
○大渕絹子君 国債発行三十兆円の枠の中で、本年度はこの一次補正でおさまっているけれども、来年度予算編成で三十兆円を超えることができないという総理の公約とも言うべき問題ですから、そうすると、その足りない部分について二次補正で補てんをしてつくっておけば十五カ月予算というようなことがで...全文を見る
○大渕絹子君 日本の財政とか金融にとってデノミ政策を実施するかしないかというのは極めて重要な問題だと思うのですよ。そういう重要な問題を、竹中大臣はこう言われてリップサービスをしているかもしれませんけれども、財政担当の大臣が言われることによってかなりインパクトは違ってくるというふう...全文を見る
○大渕絹子君 大臣、この問題が発覚をしたのは、一枚、見積書では十二万八千円の畳が、実際には一万円に満たない畳が入っていたんですよ、それは実際に茶道館というところなんですけれども。それだけではございませんで、もうありとあらゆるところに不正の建築が行われておりまして、地元からも、ある...全文を見る
○大渕絹子君 ありがとうございました。  もう一つ、出るを制する方なんですが、今、計画が調査段階というか、調査継続が行われています清津川ダムについてなんですけれども、計画発表から平成十二年度までに使われた調査費総額、それから平成十三年度単年では幾らになっているのか、そして、どの...全文を見る
○大渕絹子君 こういう状況でございまして、計画から今日まで何一つなされていないのにもう既に五十二億円、十三年度予算で八億円でもう六十億円ですよね。そしてその上に、来年の調査費と称して八億円というようなことが今概算要求されておる状況にございます。  ダムの建設については、昨年、自...全文を見る
10月30日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第5号
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○大渕絹子君 九月二十一日に経済財政諮問会議が改革先行プログラムを中間取りまとめで出しましたけれども、その中で、「不良債権処理の強化と金融の活性化」という項目で、「遅くとも集中調整期間が終了する三年後には不良債権問題の正常化を図る。」として、その具体的な手法として「資金供給の円滑...全文を見る
○大渕絹子君 百億円以上の債務者リストを大手銀行から提出させて、その調査対象の絞り込みをして、そして要注意先でいいのかどうかという検討をなさるというような報道が出ていますが、ここを確認させてください。
○大渕絹子君 私も全くそう思うのですけれども、しかしマスコミ等では、政府に近い筋からそのリストとして三十社とか挙がったというようなこともあって、それに連動するような形で株価の変化も既に起こっているというようなこともあって、既にもうこの特別検査にかかわって風評被害みたいなものが起こ...全文を見る
○大渕絹子君 金融庁はそういう考えで検査に当たるとしても、その査察を受ける銀行側にかなりの実権が握られているのではないかということで懸念をしますけれども、ぜひそういうことで、本当に頑張って再建していこうとしているところが淘汰をされるようなことがないように、あるいはまた淘汰をしなき...全文を見る
○大渕絹子君 それでは、法案の方に移らせていただきますけれども、今回、法改正をするに至る前段に、きょうも何度か出ていますけれども、平成十二年の八月三日、「異業種による銀行業参入等新たな形態の銀行業に対する免許審査・監督上の対応」、いわゆる運用上のガイドラインというのが発せられまし...全文を見る
○大渕絹子君 ちょっと答弁が質問と違うような気がしますけれども。  確認をさせていただきますけれども、独立性確保の観点、このガイドラインに盛り込まれていることは法文の中にきちんと網羅をされていると確認をさせていただいていいですか。
○大渕絹子君 事業親会社の事業リスクの遮断の観点の中で、大口信用供与規制というのと、それからアームズ・レングス・ルールというのが規制の対象になっていますけれども、本法案の改正とともに、この大口信用供与規制というのを政令改正をしてもっと厳格化を図る方向であるという答弁をいただいたん...全文を見る
○大渕絹子君 法案ができて、そして運用指針でずっとやってこられたことが法制化を図られるということで、その法律の審議をしているわけですから、もう少し明快に答えていただかないといけないのではないですか。今までもこのガイドラインによって幾らでも異業種の参入ができていたわけで、今法律がで...全文を見る
○大渕絹子君 個人情報をお互いに使う、親会社と子銀行がお互いに使うということは、非常に消費者側にとっては不利な扱いになる場合も多分に出てくるというふうに思いますので、その個人情報を使う、活用するということに関しては、もう厳しい運用規定みたいなものが必要だというふうに思うんですよね...全文を見る
○大渕絹子君 国会でも個人情報保護法が今継続審議になっている状況ですから、そこらの関連がきっとあるんだろうというふうに私も理解をしますけれども、この異業種参入は特に、消費者とそれから銀行の利用者が同じところで、コンビニなどでそれを果たすことができるという、私たち消費者側にとっては...全文を見る
○大渕絹子君 免許審査時にその確認がされておるとすれば、このシステムが障害を起こしたことによって顧客が莫大な被害を受けたときは、当然、金融庁としては訴訟を起こされた場合に賠償する責任が生じてくるんでしょうか、生じてくるんじゃありませんか。そこらはどういうふうに考えていらっしゃいま...全文を見る
○大渕絹子君 単純な機械の故障とか、後から起きたこと、検査時にはわからなかったこととかといろいろあるだろうと思いますけれども、許認可を与えるときにきちっとした検査が行われていなければそういうこともあり得るわけですから、ここはしっかりとやっていただきたいというふうに思います。  ...全文を見る
○大渕絹子君 事実がないということですからこれ以上は質問できませんが、調べてきてまた質問させていただきます。  終わります。
11月08日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第8号
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○大渕絹子君 先ほど池田委員が銀行が株式保有を高めてきた要因についてはお聞きになりましたので、それに関連をして、今度は銀行の株式保有制限がつけられるわけですけれども、株価変動リスクの遮断と、それから株式持ち合い解消の促進という意味でこの保有制限がつけられてくるというふうに思うわけ...全文を見る
○大渕絹子君 後からそこのところは触れていきますけれども、放置をしてきたというようなことではないかもしれないけれども、強力にそういう指導は余りなさってこなかったのかなというふうに今の答弁を聞きながら思いました。  株式につきましては、時価会計を導入することで含み益や含み損の実態...全文を見る
○大渕絹子君 先ほど大臣も触れましたけれども、BISの規制、いわゆる自己資本比率規制に関する国際基準の見直しの動きが大変大きくなってきていますし、あるいはまたIMFの金融部門の評価プログラムでディスクロージャーの制度化なども言われておりまして、いわゆる銀行の株式保有に対する関心は...全文を見る
○大渕絹子君 それでは、あくまでも過渡的な措置というふうに考えてもよろしいのかというふうに思います。  池尾和人さんとおっしゃる金融審議会の委員ですが、今度ここの委員会にも参考人としてお見えいただくことになったそうですけれども、銀行からヒアリングを受けた結果として、リスクウエー...全文を見る
○大渕絹子君 それでは、この法案の中で、保有制限導入で株式売却が過度に集中しないための措置として導入されているのは、簡潔に言ってください。
○大渕絹子君 質問通告ちゃんとしていますよ。まあいいです。  それでは、この株式取得機構をつくることはもちろんですけれども、バスケット方式の低価法の採用とか、あるいは申請に基づきまして一年から二年の適用猶予をするというようなことが盛り込まれておりますけれども、これは大臣、先ほど...全文を見る
○大渕絹子君 それはもう済んでいるから、いいです。
○大渕絹子君 質問に答えていません。通告してあります。
○大渕絹子君 みずほフィナンシャルの山本参考人が言った、九月末まででもう二兆円を既に市場で売却をしていると、そのことと、ずっと一万円割れを、一万円割れしたのはテロがあったということもあるわけですけれども、その以前から一万円、一万二、三千円あたりを低迷してきているわけですよね。その...全文を見る
○大渕絹子君 それでは、先ほど本年三月末の銀行の過剰の分が十一兆円というふうに言いましたけれども、九月末ではお幾らの過剰になっていますか。
○大渕絹子君 早急に調べてください。  もう参考人で来られた方が明快に九月末でこうなっていると言われているわけですから、過剰になっているいわゆる一五〇%もの株を抱えているところについて金融庁が聞くことは可能だというふうに思いますので、きちんと調べておいていただいて、それと株価と...全文を見る
○大渕絹子君 この法案をつくるときに全銀協などと随分と重ねた協議がなされてきているというふうに思いますし、山本参考人は同じ参考人質疑の中で、法案が通りましたらできるだけ努力をして参加できるように自分も働きかけたいということをわざわざここで言っているわけですよね。  それで、金融...全文を見る
○大渕絹子君 いわゆる負け組企業の株式だけが集中するのではないかという懸念がございます。いわゆるオールドエコノミー銘柄といいますか、建設、食品、化学、商社、自動車、電力、ガスなどなどに集中するのではないかというふうに言われています。これはもう新聞報道等で今銀行が持っている株式の銘...全文を見る
○大渕絹子君 だって、これから上がる可能性のある株式をそんなに銀行がたやすく手放すはずはなくて、これから成長が見込めない企業に限って時価で株を引き取ってくれる機構に売ってくるということは、だれが考えてもわかることではないでしょうか。それでも副大臣はそういうふうにおっしゃるんですか...全文を見る
○大渕絹子君 それでは、その機構が政府保証、二兆円については政府保証つけなきゃならないし、損益が生まれたときには税金で賄うなどという項目がなぜこの法案に要るのか。私はそもそもこの法案自体が必要かどうかということを非常に疑っておりまして、むしろこんな法案は、日本のこれからの健全な株...全文を見る
○大渕絹子君 最後に大臣にお伺いをいたします。  私たちは、この間、この財政金融委員会で大臣と向き合うたびにいろいろな議論をしてきましたけれども、この株式買い取り構想が出たときに、春、四月ごろだったと思いますけれども、大臣とお話をしたときに、大臣は民間でやるべきことであるという...全文を見る
○大渕絹子君 終わります。     ─────────────
11月20日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第11号
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○大渕絹子君 大臣、現在の銀行株の下落についてどのような分析をなされているのかなということをまずお聞きをしたいと思います。  銀行が保有株式制限ということにあって、持ち合い解消をしなければならないということで相手方企業の株式を売るということになりますと、その相手方企業も当然持ち...全文を見る
○大渕絹子君 そこで、前回の質疑のときに、三月末時点で過剰の分、十一兆円というふうに言われていましたけれども、その株式が九月末現在でどのように推移をしてきたかというのを資料にして出していただきたいということを委員会でお願いをしておきましたけれども、その調査結果についてお答えをいた...全文を見る
○大渕絹子君 その調査をするときに、ぜひ資料をつくるときに私の要望を聞いておいていただきたいと思いますけれども、三月末現在で積算をした株式銘柄にあわせて、その銘柄が九月にどうなっているか、株式数。全然個別のことを私は必要としていませんけれども、総額で、三月の末の十一兆円の積算根拠...全文を見る
○大渕絹子君 なぜそういうことを言うかというと、今、三月から九月にかけて急激な株価下落を招いていることが、この持ち合い解消が原因ではないかという思いがあるわけでございまして、株は、市場は半年先を先取りするというふうに言われていますから、必ずしもそうではないのかもしれませんけれども...全文を見る
○大渕絹子君 保有株式が制限をされるということもあって、銀行の資本が制限されることは一方でありながら、しかしその検査等々によって自己資本比率を増強しなければならないという状況の中で、株式の持ち合いは解消させながら優先出資証券を発行をして、企業に対して引き受け要請をしていくという手...全文を見る
○大渕絹子君 大臣は自己資本比率の増強に直接つながっていかないという認識ですよね、今の優先出資証券の発行というのは。そうではないんですか。私は、そこがつながっていかないのではないかというふうに思うんですよ。  なぜかというと、配当をすごく優先をいたしますよね。そうしますと、銀行...全文を見る
○大渕絹子君 そのことが進むことによって、さらに株式がだぶついたり、それから、持ち合い解消といいながら、結果としてやっぱり企業にそれを買っていただくという構造というのは全然変わらないのではないかということを懸念をするわけでございますけれども、次に行きたいというふうに思います。 ...全文を見る
○大渕絹子君 そこで、この機構の最高責任者に一体だれを持ってくるかということは極めて重要なことになってくるのではないかというふうに私は思うわけでございます。損失を出さないために、法と正義のもとで英断を下すことができる指導者をこの機構に送り込むことは可能なのでしょうか。
○大渕絹子君 その答弁だったら最初の日と一緒ですからね。そうではないと思いますよ。もうここはずっと審議をされてきて、ここの部分が極めて重要な部分、国民に税負担を課さないため、損失を出さないための極めて重要なところになってきていると思うんですよ。その買い取り機構のトップをどういう人...全文を見る
○大渕絹子君 大臣が努力をするということで御答弁をいただいたということでよろしゅうございますでしょうか。
○大渕絹子君 住専の問題のときに、中坊さんが勇気を持って社長になっていただきましたですよね。そういうような英断ができる人をきちんと機構のトップに据えることによって国民負担を最小限に食いとめることが可能になるというふうに思いますので、ぜひすばらしい人を選び出していただきたいというふ...全文を見る
○大渕絹子君 それは違います。
11月22日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第12号
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○大渕絹子君 長引く不況と株価の低迷が続く中で、日本経済の再生には間接金融から直接金融中心の経済へと転換することが必要だ、個人投資家を株式市場へ呼び込むための明確な方針が求められていると、こう言われ続けているわけですけれども、今まで国民の資産というのは財投の原資であったり国債買い...全文を見る
○大渕絹子君 答えていただいていません。
○大渕絹子君 違います。将来の金融経済の構造改革に今回のこの税制改正がどう資するのかということを聞いています。ちゃんと通告文章で出してありますので見てください。
○大渕絹子君 将来の金融や日本の経済に対してどう資するかという展望が私は大臣はおありになると、そう思っているわけですよ。大臣がみずから自分の考えの中でこの税制もきちっと導入をしてくるという極めて英断もなされているわけですから、財務大臣として恐らく高い見識があってこの法案が出された...全文を見る
○大渕絹子君 大臣が今おっしゃったこと、株式の信用を取り戻すとか、あるいは利益性、配当性向を強めていくとかいう企業努力とか、そういうものがまずあって、そして市場の信頼感というのが醸成されてきて、そして国民がじゃ参加をしてみましょうかと、こうなるわけですよね。だから、国民が安心して...全文を見る
○大渕絹子君 それでは、今回の法改正は、税制改正は不十分であるけれども、期限つき暫定的な措置であるけれども、いずれ近いうち、証券税制に関する集大成的な改正が必要になるんだというお答えでよろしゅうございますか。
○大渕絹子君 その将来の税制改正のときに、利子課税とあわせて総合課税化への道を進むというお考えはございますでしょうか。
○大渕絹子君 税制改正だけで証券市場の活性化が果たせないということは先ほど大臣から御答弁をいただきましたので、ここは飛ばさしていただきます。  それで、納税しやすいような申告制度の導入が必要だというふうに考えます。これは新聞記事でございますけれども、金融庁が申告不要制度というよ...全文を見る
○大渕絹子君 これを見せていただいて、ああなるほど、こういう制度もいいなというふうに思いますけれども、財務省、これに対してどのようなお考えでございますか。
○大渕絹子君 今の問題点の指摘に金融庁答えてください。
○大渕絹子君 私も可能だと思うんですよね。ここへ構成図が出ておりまして、優遇課税制度の適用を受けるのに、それは当然還付申告をしなければならないというのは今の所得税なんかでも同じでございまして、優遇制度を受けるときにはみずから申告をして還付をしていただくという制度になっていますので...全文を見る
○大渕絹子君 朝ほど来、若林理事の方からも質疑があったので、ちょっと観点が同じになって質問しにくいかなとも思いますけれども、柳澤金融大臣に。先ほど塩川財務大臣が証券業界や企業の問題点についていろいろと指摘をされましたけれども、その件について、証券業界の信頼回復、それから透明性の確...全文を見る
○大渕絹子君 二〇〇〇年の四月からクロス取引というようなことは金融商品会計上では禁止をされておるというふうに聞いておるわけですけれども、また大変大口の、大手の金融機関などがクロス売買、いわゆる東京市場で売って大阪市場で五日後か六日後には買い戻す、あるいはその逆とか、あるいは名古屋...全文を見る
○大渕絹子君 そういうのがきちっとやられないと株式市場の信用というのはますます落ちていくんだろうというふうに思いますので、できないなどということではなく、できる方法を考えていただきたいと思います。  最後に、塩川財務大臣にお願いをしたいと思います。  実は、国税の職員の皆さん...全文を見る
○大渕絹子君 終わります。
12月04日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第13号
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○大渕絹子君 まず、柳澤大臣にお尋ねをしたいと思います。  骨太方針から改革先行プログラムを経て今回のこの法案の提出という経過があるわけですけれども、先ほど竹中大臣と大門委員のやりとりを聞いた中でも、柳澤金融担当大臣と竹中大臣との間で銀行の不良債権の処理のあり方についてかなり隔...全文を見る
○大渕絹子君 それで、発議者の方にお聞きをいたしますけれども、RCCを不良債権の最終処理に活用する構想というのは、グリーンスパンさんもあるいはシードマンさんも提案をする、あるいは外資系の金融機関からも与党の議員に働きかけがあったというようなことが報道されているわけでございます。 ...全文を見る
○大渕絹子君 外資系の企業が大体大まかなおいしいところをもう買い取って処理は済んで、あとは銀行に残っている、より銀行が今手放せない状況に置かれている不良債権についてRCCを介入させてみずからがまた買い取るというような仕組みをつくってほしいというような思惑があるやに報道されています...全文を見る
○大渕絹子君 一部エコノミストの間では、銀行の不良債権をRCCをスルーして政策投資銀行などに横滑り、いわゆる水平移動するだけにとどまってしまうのではないかという懸念があります。再生ファンドなどを組んで発行するにしても、経営が行き詰まった状況で整理をされるような企業の株式について本...全文を見る
○大渕絹子君 今回、時価による買い取りという項目が入ってきて、従来、二次ロスを出さないための歯どめとして入れられていた時価よりも低い価格というところが今度は削られていって削除されるということになるわけですけれども、時価よりもさらに安い価格というその答弁、法案つくるときの前回の答弁...全文を見る
○大渕絹子君 小池さんに答弁していただいてうれしいです。ありがとうございました。  ところが、私はそのことを言ったわけではなくて、二次ロスを発生させないためのメカニズムは当然つくっていかなければなりませんけれども、今銀行にある不良債権のうち、銀行と企業との長い間のおつき合いの中...全文を見る
○大渕絹子君 違うんですね。
○大渕絹子君 いえ、済みません、じゃちょっといいですか。
○大渕絹子君 私は、RCCに買い取ってほしい銀行側が持っているものは塩漬けにしたいものではないと思うんですよ。その企業を長い間の関連によってどうしても助けていきたい、生かしたい、しかし民間サービサーに売り出した場合には助ける手だてがもしかしたら遮断されてしまうかもしれない、そうい...全文を見る
○大渕絹子君 最後になりますが、RCCの社長さんに見えていただいておりまして、大変たくさん通告しておりましたが、済みません、最後の一問だけ。  債権者である銀行救済と債務者である企業の再生というこの極めて難しい重い役割をRCCが担うということになりますけれども、その国民の期待に...全文を見る
○大渕絹子君 終わります。
12月05日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第14号
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○大渕絹子君 三人の参考人の皆さん、ありがとうございました。  高月参考人にお伺いしますけれども、今の池田さんとのやりとりを聞いておりまして、高月参考人は、RCCを活用して不良債権処理も進めなさい、そして銀行は自己資本比率が足りなくなった場合は公的資金も注入した方がいいというふ...全文を見る
○大渕絹子君 今非常に問題になっている銀行のいわゆる破綻懸念先なのか要注意先なのかという、そのぎりぎりのところにいる、グレーゾーンにいる企業の債権について、銀行が売ろうか売るまいかという思案をしていると思うんですね。私は、その企業と銀行とのメーンバンクとかという、そういう関係の中...全文を見る
○大渕絹子君 しかし、最終的には相対で相談をして売っていけるということになると、その相手方企業からも納得をしていただける線が出てくる可能性があるので、これが生かされてくるということですよね。そうですね。私もそう思うんですよ。今回の法案のメリット、もしあるとすればそこしか考えられな...全文を見る
○大渕絹子君 今まで日本の不良債権を買い取られたような実績はどのくらいあるんでしょう。
○大渕絹子君 これからは小口の不良債権あるいは銀行が今持っているような大口の不良債権というようなことが問題になってくると思いますが、特に大口で銀行に、都市銀行たくさんありますけれども、それらがそれぞれ持っている一つの事業者の不良債権について、RCCで一括に今度は集約されてくるとい...全文を見る
○大渕絹子君 そうしますと、RCCで一括買い上げられた担保が集約をされていれば、今一〇%ぐらいで買っているということですけれども、そこがRCCに買い取られたことによって一五%になったり一八%になったとしても、その間の手続的な流通の手間を省くことができるというようなことからすれば、...全文を見る
○大渕絹子君 私は、RCCが企業の再生能力をどのくらい持っているかということが非常に疑問なんですよ。ですので、民間のサービサーの皆さん方の中には、そこを安く買い取ってもさらに付加価値をつけて再生させて高く売るということがもう実際にやられているというふうに聞いているんですけれども、...全文を見る
○大渕絹子君 ありがとうございます。済みません、集中しちゃって。  自民党の財政金融部会の人たち、例えば塩崎さんとか金子さんとかと山田参考人は大変親しゅうございますか。
○大渕絹子君 この法案をつくるについても恐らく参考意見を随分と聞かせていただいたのではないかと思いますが、いかがですか。
○大渕絹子君 ありがとうございました。  それでは、村松参考人にお伺いをいたします。  中坊さんは血も涙もある回収方法に徹するということでRCCを立ち上げて、この国会でも参考人に来ていただいたこともあるわけですけれども、何か村松さんのお話を聞いていると、必ずしもそうなっていな...全文を見る
○大渕絹子君 ありがとうございました。  終わります。
12月06日第153回国会 参議院 財政金融委員会 第15号
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○大渕絹子君 柳澤大臣にまず、通告してないんですが、昨日、自民党の麻生政調会長が二〇〇二年四月に予定されているペイオフの凍結解除を二年間延期するというようなことを申し入れたというふうな記事が出ていましたけれども、提言されたというふうに出ていましたけれども、このペイオフ凍結解除を決...全文を見る
○大渕絹子君 そうしたら、この時期に政調会長自身がそんな提言をなさるということは、自民党内部が一つじゃないということじゃありませんか。そのペイオフ解禁延期をさらに再延期させるためには内閣改造をしなければ絶対にやれないというふうに思うんですよね。今まで政府がやらないと言ってきている...全文を見る
○大渕絹子君 その提言に対して政府首脳は一月になってから考えて結論を出すなどと言っていることが新聞に出てきているんですよね。そういうようなことだと、本当に私たちはだれを信じていいのかわからないという状況になるので、私は、そういうことを言っていらっしゃる、例えば延期が必要だというこ...全文を見る
○大渕絹子君 そうだというふうに思いますが、最も重鎮であられます政調会長自身が内閣を揺るがすような発言を平気でなさっているということを私は指摘をしておきたいというふうに思います。  それで、銀行の話が出たのでついでにお伺いさせていただきたいと思いますけれども、アメリカやスイスな...全文を見る
○大渕絹子君 RCCの鬼追社長さん、御苦労さまでございます。済みません、しばらく御質問をさせていただきたいというふうに思います。  昨日、参考人質疑もあったわけでございまして、RCCには残念ながら企業再生能力は非常に不足をしていると、企業再生というような、再建というような部門は...全文を見る
○大渕絹子君 しっかりやっていただきたいというふうに思います。  不良債権企業ごとのあるいは有効な再生策などというようなものもきちっと策定をして向かっていかないと、その実現というのはなかなか不可能だというふうに思いますし、さまざま散らばっておった不良債権がRCC一カ所に入ってく...全文を見る
○大渕絹子君 私は、今回の法律でこのところを一番こだわってきたんですよね。そして、大臣にもお尋ねをしたと思いますが、そのときには、そういう企業の一括しての販売は、できるだけ販売するのではなく、RCCで再建をして、日本の財産、資産としてちゃんと市場というか、日本の経済界にきちっとま...全文を見る
○大渕絹子君 もう一つこだわってきたのが、やっぱり二次ロスの発生の問題でございます。  二次ロスの発生を抑制していくためには、買い取り価格の決定のときに二次ロス発生を抑えるための基本的な条件というようなものをきちっと押さえておかないとだめだと思うんですよ。それで、情報の収集とか...全文を見る
○大渕絹子君 二次ロスの発生の許容範囲などというのは決められておるんでしょうか。幾らまでならいいというようなことは決められているんでしょうか。
○大渕絹子君 そうすると、青天井ということでよろしいんでしょうか、どこまででもいいということでしょうか。
○大渕絹子君 それでは、今までのいわゆる回収だけの不良債権というのは、今までどおりのものもあるわけですよね、いわゆる回収に徹しなければだめ、再建の目的がなく相対で最低限で買い取らなければならないというところ、そこは今までの法律のとおり、時価よりも低い価格できちっと買い取って二次ロ...全文を見る
○大渕絹子君 従来の回収だけ、従来のどうしても買い取らなければならない部分については、従来のスタンスというのを守り抜くことが私は大事だというふうに思うんですよ。発議者はここのところをそういうふうには思いませんでしょうか。
○大渕絹子君 終わります。