近江巳記夫

おおみみきお



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近江巳記夫の1973年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月21日第71回国会 衆議院 予算委員会 第14号
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○近江委員 私は、公明党を代表いたしまして、通貨問題等につきまして御質問をしたいと思います。  まず初めにお聞きしたいと思いますのは、非常にいまこうした微妙な段階に来ておる中に、キッシンジャー補佐官が来日をしたわけでございます。総理は十九日、来日しましたキッシンジャー補佐官と二...全文を見る
○近江委員 それで、先ほどお聞きしましたように、キッシンジャー補佐官が帰られて、この二十日の閣議に総理が、物の自由化あるいはまた農産物の自由化、それから資本の自由化等を発表されておられるわけです。タイミングが非常に合っております。ですから、そうしたことがキッシンジャー氏との間で何...全文を見る
○近江委員 きのうからこうした円問題に集中しての審議が行なわれておるわけでありますが、それまで総括審議の段階で、この通貨不安という国際金融の激動を受けて、それに対する政府の責任回避が国会を空白状態におとしいれた、非常にこの点は遺憾に思うわけであります。今回のこういう事態に追い込ま...全文を見る
○近江委員 今回のこういう円の再切り上げに追い込まれる事態に至ったことに対する認識ですね、総理のお話を伺っておりまして、外圧であるというような、そういう受けとめ方というものが非常に強いように思うのです。もちろん、わが国のそうした、やってきたことについての反省もいまおっしゃっておら...全文を見る
○近江委員 特に、一昨年末の円切り上げに追い込まれて以来、福祉中心型に転換する努力を政府はあらゆる機会に表明されてきたわけですが、福祉型構造に転換するといいながら、たとえば防衛費につきましては長期計画を立案しておる、そして予算措置を行ないながら、社会保障についてはそうした計画はさ...全文を見る
○近江委員 総理は、望ましいということをおっしゃっておるわけですが、しかしいまの段階に至っては、望ましいという段階ではなくして、やるかやらないかという問題だと思うのです。お出しになりますか、これ。
○近江委員 では厚生大臣は、作業日程としてそれをいつごろまでになさるのですか。
○近江委員 私は、何点かのこうした問題をあげてみたいと思うのですが、ここで私は別に税制の問題を論議しようとは思っていないのですけれども、一例をあげてみますと、四十七年度は繰り上げ減税といって減税を見送ったわけです。四十八年度の税制改正で大幅減税ということをいっておりますが、わずか...全文を見る
○近江委員 こうした項目は、これ突っ込んでいけば、これだけでもいろんな論議になるわけですので、私は何点かを申し上げておりますので、次にいきたいと思います。  社会保障や減税福祉型に転換されていないために、国民総支出に占める個人消費支出の割合も、実質で五〇%台でしかないわけです。...全文を見る
○近江委員 もう一つだけ申し上げておきますと、たとえば住宅問題にいたしましても、四十六年から五十年までの第二期住宅整備計画が策定されておるわけですが、この期間に九百五十万戸建設をいっておるわけです。そのうち、政府施策住宅は三百八十万戸、あとは民間だという数字を出しておるわけですが...全文を見る
○近江委員 ですから、計画も不十分、しかもその実施も遅々としておくれがちの傾向があるわけなんです。こういうような、それは現実のむずかしいのはよくわかりますけれども、やはり私が先ほど申し上げたように、一つ一つそういう点において真剣にやっていただかなければ、結局は、もうこの円問題にあ...全文を見る
○近江委員 私がいま何点か申し上げ、それについて総理は、住宅なり社会保障問題をおっしゃったわけですが、私は何もその二点だけ言ったのではないのでありまして、要するに、きめこまかに一つ一つの国民福祉の問題についてサーチライトを当てて、そうしてそれをほんとうに福祉転換型に内容を充実して...全文を見る
○近江委員 次にお伺いいたしますが、経企庁長官は、四十八年度の経済見通しには円の切り上げは予測していなかったと答弁されておられるわけですが、事実上の円の再切り上げ状態になっておる中においても、経済事情は変わっていないという考えをお持ちですか、経企庁長官。
○近江委員 経済事情が変わっておるということはお認めになるわけですね。どうなんですか。
○近江委員 そうしますと、総理が円再切り上げは絶対避けると表明されておられたときに、経企庁長官は円の切り上げを予測されておられたのですか。いまの御答弁でしたら、あらゆるものが含まれておるというような御答弁であったわけです。それをひとつお聞きしたいと思うのです。
○近江委員 経済事情というものは、いま円の再切り上げがされようとするこの段階において、また、これからも大きく変わっていく激動の段階に入ったと思うのですが、この経済見通しというものは、こういう状態になりながらでも変えないのですか、これは。
○近江委員 きのうも他の委員から、この予算の修正についてのそうした質疑があったわけでございますが、私は、具体的な問題をお聞きして、この予算の修正についての政府のお考えをお伺いしたいと思います。  たとえば防衛庁予算の中で、航空機購入費が千百七十七億円あるいは艦船建造費が三百六十...全文を見る
○近江委員 こういう一つを見ましても、たとえばコマーシャルベースの先ほどおっしゃった九十九億、これだって、現在幾らしているのかわかりませんが、二百六十八円ですかね。いまそういう変動をしておるわけでしょう。一六、七%ですね。そうなってきますと、三百八円のときで積算した数字というもの...全文を見る
○近江委員 もう一つ事例を出してみたいと思うのですが、沖繩返還協定に基づく沖繩返還協定特別支出金、いわゆる対米支払いは、四十八年度五千五百万ドル支払うことになっておるわけです。予算書では一ドル三百八円のレートで百六十九億四千万円が計上されているわけです。均等年賦払いとなっておるわ...全文を見る
○近江委員 いずれにしても、このように三百八円が二百六十五円ですか、これはフロートしておりますから決定的なことは言えませんけれども、しかし動いておるということは、計数的に見ましてもこの予算書というものは、どういうのか、われわれとしては審議するのにもはっきりしていないわけですね。い...全文を見る
○近江委員 計数的に、それが国庫に入っていくから国損はないのだ、損がないからいいんだ。そういうことでなくして、現実にもう二百六十五円くらいのところまできておる、それだけのいまフロートしておるわけでありますが、そういう計数的にも全部基礎がおかしいわけですよ。そういうような状態の中に...全文を見る
○近江委員 きのうと答弁は一つも変わっておらないわけでありまして、これ以上この問題をやっても平行線になると思いますので、次へいきたいと思います。  ドルの一〇%の切り下げの結果、わが国は変動相場制に踏み切ったわけですが、ドイツのマルクをはじめ西欧通貨の為替市場が従前のとおりとな...全文を見る
○近江委員 わが国の為替市場再開後の歩みを見てみますと、たとえば二月十四日の相場が二百七十一円二十銭、十五日が二百六十五円五十銭、十六日が二百六十三円五十銭、このように円高になっております。三日間で前回の円切り上げ幅の一六・八八%、まあ同率となっておるわけですが、今後の為替市場の...全文を見る
○近江委員 大蔵大臣は、適当な時期に固定相場への復帰と答弁されておられるわけですが、その場合の前提としては、円の実勢が見きわめられたときということではないかと思うのですが、すでに一六・八九%の円高となって、一部に報道された円の切り上げ幅が一五から一六%をこえた現在、そろそろ実勢の...全文を見る
○近江委員 いままで円対策というものを進めてこられたわけですが、この中には輸入自由化の問題をはじめいろいろ対策があるわけですけれども、たとえばこの輸入自由化の経過を振り返ってみますと、第一次のときに八十品目から六十品目、それから前回の変動相場制のさなかに六十品目から四十品目、さら...全文を見る
○近江委員 第一次円対策からうたわれておりました外貨貸し制度、当初は非常に大きな構想があったわけですが、結局は現行法令の範囲内での措置として、言うなら中途はんぱな形で昨年の五月から実施に移されておるにすぎないように思うのです。現在その実績はどの程度になっておるか。また、いまの制度...全文を見る
○近江委員 次に私は、ちょっと時間の関係で中小企業の問題に入りたいと思いますが、今回のショックは中小企業に特に大きな影響を与えておるわけです。昨日からもいろいろの答弁もあるわけでございますが、政府としてはこれをどのように受けとめ、どのように対処をなさっていくか、これをひとつ通産大...全文を見る
○近江委員 これだけ基盤の脆弱な中小企業であります。一昨年末の切り上げ、さらに続く今回のそういう実質上の切り上げ、こういうことで、ダブルショックということでたいへんなそういう影響を受けておるわけです。それで、政府としてはこのことをほんとうに真剣に実態把握につとめていますか。きのう...全文を見る
○近江委員 第一次のドル・ショックと今回のショックにおける差異というものについて、政府はどのように受けとめておりますか。
○近江委員 わが党としてもさっそくそうした、特に地場産業を中心に調査団を出しまして、いろいろ現地を見てきたわけです。たとえば燕の洋食器あるいは三条の作業工具、横浜のスカーフ、神戸のケミカルシューズ、堺のチューブマット等を調査してまいりましたが、こういう状態をずっと見てまいりますと...全文を見る
○近江委員 その実態の把握あるいは先方のそうした要求がなければ、金額的にもはっきりしないとおっしゃっておるわけですが、いずれにしても第一次と今回のそれとは全然違うというその認識ははっきりされていますね。それはまあ総理もそうおっしゃっておりますから……。いずれにしても中小企業のこの...全文を見る
○近江委員 それで、前回のときに立法措置をやっておるのですが、これは三年ですね。そうしますと、やはり今後の推移を見てまいりますと、当然この延長ということもやらなければならぬわけですが、そういう法的な手当てはどう考えておりますか。
○近江委員 それから物価の問題でありますが、非常に物価が高騰してきておるわけです。それで、今回のそういうフロートの状態によって、輸入物資というものがやはり差益金が出るわけでありまして、前回のときは、これがほとんど流通段階において吸収されておるという状態で、消費者には還元されなかっ...全文を見る
○近江委員 それをひとつ強力に要望しておきます。  それから、特に今年度は健保、国鉄等の公共料金の値上げもありまして、物価高のおりからもうたいへんな影響が心配されておるわけです。そこで、石油等のそうした膨大な輸入量から考えますとかなりの差益金も考えられるわけですが、逆にいままで...全文を見る
○近江委員 それでは、いま物価の特に公共料金の問題を申し上げたわけですが、特に今回の円の再切り上げという点からいって非常に大きな差益金も出るわけです。それに大きく関連するところであるから特に私は申し上げておるのです。ですから総理としては、これだけの公共料金の引き上げラッシュが行な...全文を見る
○近江委員 終わります。
02月23日第71回国会 衆議院 商工委員会 第3号
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○近江委員 きょうは時間も非常に限られておりますので、何点かお聞きしたいと思います。  先ほど他の委員からも質疑があったわけでございますが、最近の商品相場の異常な過熱ぶり、これはもう黙っておるわけにはいかぬと思うのです。特に羊毛であり生糸、綿糸、こういう繊維市況、これは商品取引...全文を見る
○近江委員 各省からいろいろな対策、現在とり得る規制についてお話があったわけですが、公取委員長にお伺いしたいと思うのですが、先ほどのベニヤの例でもありますように、一斉に二五%上がる。その場合に共同行為があったかなかったか、もちろん調査はされると思うのですが、いままで公取がいろいろ...全文を見る
○近江委員 経済面において国民がたよるべき唯一の官庁として公取があるわけです。そういう点において、公取委員長自体も、現在の独禁法の無力さといいますか、その点は痛感なさっているわけです。ですから、非常に困難な問題は、私は非常によくわかるのです。ですから、英米法においても日本よりも一...全文を見る
○近江委員 それで経企庁長官、通産大臣も、過剰流動性の問題、輸入の拡大、当面のそうした商品市場でのそういう規制措置等についてお話があったわけですが、いま私が状況を申し上げました、それを何とか取り締まれないのか、こういう点からいきますと、先ほどの商品市場の規制等は、これはきくと思い...全文を見る
○近江委員 それで、相当中曽根大臣もこの問題については強い決意で臨んでおられるということは、いまの御答弁で感じるわけです。一番やはりパンチがきくのは、それは何といいましても立法をして押え込んでしまう、これがやはり一番だと思うのです。非常に中身はむずかしいと思いますが、いま中曽根大...全文を見る
○近江委員 国民生活の中でも物価安定ということは一番国民の願うところでございまして、その御目付役の経企庁長官というものは一億数百万の国民がたよっておるわけでございますので、あまり知恵がないなどとおっしゃっていただくと困るわけであります。非常にすばらしい知恵をお持ちであると思います...全文を見る
○近江委員 農林省は、局長さんはちょっと担当が違うようでありますが、しかし農林省の最高幹部でありますし、お考えがあればお伺いしたいと思うのですが、どうでしょう。
○近江委員 それから、今度この変動相場制に入りまして、非常に国民が期待しておるのは、輸入品の引き下げなんです。それで、一昨年のあの切り上げのときにはどれだけ還元されるだろうかと非常にみな望んでおったのですが、ほとんど流通機構で吸収される、総代理店の問題等もあるわけでありますが、当...全文を見る
○近江委員 同じ問題で通産大臣にもお伺いしたいと思うのです。通産省としてお考えがありましたら……。
○近江委員 いまそうした対策をお述べになったわけですが、前回もそうした対策はおっしゃったわけです。しかしながら、追跡調査にしても立ち入り検査にしても、どれだけそれが行なわれたか。ペーパープランであってはならぬと思うのです。その点、そういう計画をなさる以上は、ほんとうにこの運用の点...全文を見る
○近江委員 もうだいぶ時間が迫っておりますので簡単にしたいと思いますが、中小企業の問題で、先ほど通産大臣もおっしゃっておりましたが、今後は事業転換ということが非常に大きな問題になってくると思うのです。  前回の第一次のときにおきましては、この事業転換に対して、中小公庫から五十億...全文を見る
○近江委員 最後に中曽根大臣にお伺いしたいと思いますが、大臣はこの間中国へ行かれまして、そのときに万博のあと地を利用して中国博の開催について話し合われたと思うのですが、これは中国のほうからも非常にけっこうであるという返事もきておりますし、そういうことで、これはもうきまったんじゃな...全文を見る
02月28日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第3号
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○近江委員 きょうは、大臣に対して初めての質問であるわけです。時間が許されれば、あらゆる角度から多方面にわたってお聞きしたいと思いますが、限られた時間の中でございますので、何点かお伺いしたいと思うわけです。  それで長官は、この所信表明におきましては、六項目の考えをお述べになっ...全文を見る
○近江委員 きょうは厚生省の浦田さんも来られておりますので、お聞きしたいとお思いますが、浦田さんは厚生省のその部門での最高責任者として、そういう浦田さんの言動についてはよくみんなが関心を持って見ておるわけですか、今回のそういう局長の一連の発言を見ておりますと、これはもうだれしもや...全文を見る
○近江委員 そういう議論の中で、行政当局自体が、石油たん白の飼料化あるいは食品化、こういうようなことを議論なさっているわけですね。これ自体が食品行政に対する一貫性のなさを非常に示しておると思うのです。  それで、こういうことを考えていきますと、ここには非常にいろいろな問題がある...全文を見る
○近江委員 今度はもう少し具体的に聞いていきたいと思うのですけれども、各企業がやった実験、いま千葉局長もちょっとお述べになりましたけれども、たとえばネズミを七十匹使って一匹死んだというのと、百匹使って一匹死んだというのでは、これはまた意味が違うわけですね。そういうような、たとえば...全文を見る
○近江委員 浦田さんは、添加物等についてはそういう基準もあるとおっしゃっているのですが、しかし、この石油たん白の場合は、何もないわけですね。だから、先ほど私が申し上げたように、企業側が判断していまやっているわけですね。それをもちろん食品調査会で検討なさったということをおっしゃって...全文を見る
○近江委員 それで、厚生省が食品添加物の安全性の点検をなさっておるわけですが、私の聞いておる範囲では、年に二、三例しかないということを聞いているのですね。アメリカなんかでは、たとえば一事例の検査にしても億単位の金を使っているわけですよ。ですから、私はいつも、千葉さんは一昨年とおっ...全文を見る
○近江委員 先ほど浦田局長は、そうした食品の安全性を確立するために立法措置をしたいということをおっしゃったわけです。それであともう一つ、食品環境等を守るための事前調査機関、こういうものを早急に私はつくるべきだと思うのです。いま大臣がお述べになりましたそのライフサイエンスセンターと...全文を見る
○近江委員 この事前調査機関は、私は早急に確立をして、いまおっしゃったライフサイエンスセンター等の充実を強力にひとつ行政の一環としてやっていただくと同時に、やはり全体のそういう行政の充実ということに全力をあげてやっていただく必要があると思うのです。この点につきましては、また閣議等...全文を見る
○近江委員 それで、いまこういう問題が非常に大きくなっているわけですが、たとえば肝硬変という病気があるわけです。これは非常に死亡率が高いのですけれども、西日本に非常にこれが集中しているわけですね。これは大阪府の衛研でも発表したわけですけれども、大阪府としてもほっておけないというこ...全文を見る
○近江委員 原因等についてはよくわからぬというのですけれども、わからなければそのまま放置するのですか。厚生省はどういうように……。私はこういう一つ一つの事例を通じて皆さん方のそういう根本的な姿勢を問うておるわけですよ。どうなんですか、厚生省。
○近江委員 こういうように、いま異常なことが次から次へと起きているわけですよ。化学物質の汚染であるとかいろいろがことが言われているわけですよ。こういうことこそ、ほんとうに積極的に先取りをしてやってもらわなければ困ると思うのですよ。その辺のところは大臣、どうなんですか。結局、いろい...全文を見る
○近江委員 長官自身も非常に切実な問題としてお感じになっておられますし、いま決意を表明されたわけですから、全力をあげてそういう問題をひとつやっていただきたいと思うのです。  それから、もうちょっと具体的に聞きたいのですけれども、私は前から言うておりますが、相乗作用ですね。たとえ...全文を見る
○近江委員 それからまた、第二のPCBといわれておりますフタル酸エステル、これはいろいろ研究もなさっておるのではないかと思うのですけれども、これも、こういうような事例を見ておりますと、これが事実であるとすると、私はPCB以上の大きな問題である、このように思うのです。この問題は前の...全文を見る
○近江委員 研究なさっているということをおっしゃっているのですけれども、年間これは三十万トンどんどん生産されているわけでしょう。そういう多方面の使用を考えていきますと、さらにこれが拡大していくわけです。それをいままでのようなぺースで、ただ漫然と研究を進めていっていいかという問題な...全文を見る
○近江委員 結局これが問題なんですよ。環境庁にも言ってということを言っておるわけですね。結局これは、私は一つの事例でいま言っているのですけれども、そんなことではよくないわけですよ。これは、科学技術庁にも私は先ほど言いましたけれども、前の委員会でも言っているわけですよ。そんな、各省...全文を見る
○近江委員 だから、その指示をしておりますということなんですけれども、ばらばらではこういう問題についてはよくないと思うのですよ。各省庁も同じように熟知して、一体となって進めてもらう、私はその体制が大事じゃないかと思うのですよ。一連の、こういうことをお聞きになっていて、長官も、こう...全文を見る
○近江委員 長官も非常にその点は前向きにおっしゃったわけですが、ぜひとも科学技術庁として一歩も二歩も乗り出してやっていくという、そういう姿勢でこれはやってくださいよ。単なる長官の希望だけではなくして、長官は非常に力をお持ちなんですから、必ずそれを実現さしてもらいたいと思うのですね...全文を見る
○近江委員 中性洗剤の問題は、何年も委員会でも問題にしてきているわけですけれども、これは学者が次から次へとその危険性を警告しておるわけですね。この間も三重大の三上教授等が指摘されております。これは皆さんの御承知のとおりですけれども、こういう問題について河川や海のABSの水質規制が...全文を見る
○近江委員 厚生省は家庭用品の安全の立場で規制を加えていくとおっしゃっているのですが、どういうことを考えておられるのか、それが一点。  それから、結局、これ自体のそういう危険性だけを言っておりますが、環境汚染という問題水道水の中にも流れ込んでいるわけですから、しかも河川、海にど...全文を見る
○近江委員 じゃ、力を入れてください。  時間の関係がありますので、あと一問だけお聞きしますが、きょう来ていただいておりますので、放射線医療の被曝の問題ですけれども、いろいろここに報告書も出ておるわけですが、この医療関係、治療、検診のために受ける被曝についてはもう対象外になって...全文を見る
○近江委員 もうこれで終わりますけれども、積極的にやっていきますという抽象論だけを私はお聞きしておるのと違うのですよ。こうこうこういうことについてはこうします、ということをお考えをお聞きすれば私はこれで終わるのですよ。だから、あなたと科学技術庁とお答えになって、これで終わりますか...全文を見る
○近江委員 もう時間がありませんから終わります。
03月02日第71回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第1号
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○近江分科員 非常に限られた時間でございますので、何点か御質問したいと思うわけですが、海外に在住しております邦人の帰国の問題についてお伺いしたい。特に在韓の邦人の帰国について初めにお伺いしたいと思います。  この在韓の邦人の中でも、困窮邦人の帰国について非常に事務手続がおくれて...全文を見る
○近江分科員 できる限りのことをなさっておるのであれば、そういう声は出てこないと思うのですよ。この韓国の引き揚げの問題について、この前NHKが特別番組でやったのですけれども、そういう問題についてたくさんの人が見ているわけですね。そういうことで非常に外務省は冷たい。また厚生省も非常...全文を見る
○近江分科員 いま部長が答弁なさったのですが、大臣、非常に、政府としてはそれだけの手を差し伸べておるとおっしゃっておるわけですけれども、国民はそうは見ていないのですよ。外務省や厚生省が非常に冷たいじゃないか。いま部長が御答弁になったのですけれども、大臣としては、いままでとってこら...全文を見る
○近江分科員 外務省ばかり答えてもらったのですけれども、厚生省もきょうは来ていただいておるのですけれども、これは厚生省、最後の受け入れ段階になれば厚生省の問題ですね。その辺が外務省と厚生省の連携がとれていない。あるいはまた地方自治体ともうまく連携がとれていないんじゃないか。いまま...全文を見る
○近江分科員 そのトラブルがあったことが、非常に具体的な問題として国民の皆さんの目に映ったと思うのですけれども、その四世帯、七名の方の東京の定着をめぐってトラブルがあったと聞いておりますけれども、もう少しその間のいきさつを、具体的に簡潔にひとつ時間の関係がありますからお答えいただ...全文を見る
○近江分科員 ここにいろいろな問題が出てくると、私、思うのですよ。身元引き受け人の問題は、それがない場合本籍地ということになるのですけれども、皆さん方も、たとえば自分の本籍地にほんとうに親戚なり何なりがみんないるかというと、最近は要するに非常に都会に集中するというような形も出てき...全文を見る
○近江分科員 外務省はいま大臣がおっしゃったですから、それが答弁と思います。  それであとは運用の問題ですけれども、いまそのようにおっしゃったわけですけれども、実際上本人は希望する、ところがちょっとまだ受け入れのぐあいが悪いから、どうしても身元引き受け人あるいは本籍のところに帰...全文を見る
○近江分科員 外務省はどうですか。
○近江分科員 もう一度重ねてお聞きしておきますが、いままで韓国をはじめ引き揚げ邦人については、身元引き受け人あるいは本籍地でなければ帰れなかったわけです。だから、いやおうなしに一応ははいと言わざるを得なかった。ところが本心はそうでなかったので、今回、そういうトラブル事件があって、...全文を見る
○近江分科員 大臣のお答えになる前に、もう一度申し上げたいと思いますが、要するに人間関係というものは、たとえ親戚であっても、長い何十年の空白もあるわけですよ。だから、その辺のところについてはケース・バイ・ケースだと私は思うのですよ。親戚だから本人は喜んでいくとは限らぬわけです。だ...全文を見る
○近江分科員 じゃ終わります。
03月05日第71回国会 衆議院 予算委員会第一分科会 第3号
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○近江分科員 きょうは非常に限られた時間でもございますので、大阪空港を中心とした騒音問題、また時間がありましたら新幹線の騒音等について、お聞きしたいと思っております。  環境庁では、四十六年十二月二十八日に運輸大臣あてに、環境保全上緊急を要する航空機騒音対策について勧告をなさっ...全文を見る
○近江分科員 少なくともこうした大臣の勧告というものについては、私は権威のあるものであると思いますし、住民も非常に期待をしておるわけであります。ところがそういう具体的な対策というものが、まあ個々的には若干実施しておるものもあるわけですけれども、全体として大きく前進していない。こう...全文を見る
○近江分科員 それで、年度内に環境基準をお出しになるということは何回もお答えになっていらっしゃるわけですが、環境基準の考え方というものは、やはりシビアにしなければ、これがゆるければどうしようもないわけです。そういう点で、この環境基準についてはでき得る限り住民サイドに立ってきびしく...全文を見る
○近江分科員 基本的に環境基準はきびしくするということをいまおっしゃったわけです。そういう点、今後、具体的に発表されるときも近いと思うのですが、その点は大いに期待をしておるわけであります。したがいまして、現実に関西にはあそこの空港しかない、そういう現状というものにひっぱられ過ぎな...全文を見る
○近江分科員 そういう抽象論では私納得できないのですよ。現実にいま四百四十便飛んでおるわけですが、ジェットが二百六十便、まあ大体二百五十便と思いますが、それをどのくらい減らしていく、そういう目標を立てておるのか。それは考えておりますか。郵便機を減らしていくのは、それはけっこうだと...全文を見る
○近江分科員 そういう条件的なことで対策を立ててもらったら困ると思うのですよ。大型機につきましては、御承知のように大阪空港周辺というものは超過密なんですね。アパートであるとか文化住宅であるとか、おそらく人口密集度においては日本でも有数地帯だと私は思うのです。そういう危険性というこ...全文を見る
○近江分科員 全体の回数を減らす、ジェット機のそういう回数を減らす、あるいはまた夜間の、朝の問題もありますが、特に夜間の時間をさらに短縮する、こういう課題に対して、ほんとうにこういう環境を守り、住民を守るという立場に立つならば、真剣にその課題に取り組んでもらわなければ困ると思うの...全文を見る
○近江分科員 それから、この補償問題にしましても、地主とか家主だけの移転補償ということになっておるわけですが、借地借家人につきまして、自由に地主や家主の同意がなくとも移転できるような対策というものは、すみやかに講ずる必要があると思うのです。これについては、どう考えていますか。
○近江分科員 そうすると、地方自治体のほうとは、そういう話を煮詰めているのですか。もう一度そこのところを具体的に話してください。
○近江分科員 それから移転補償地域の拡大と、その制度の充実それからテレビ受信料、これの適正化、それから騒音防止電話の設置の拡大、こういう点についてはどう考えておりますか。
○近江分科員 テレビ受信料が入っていないですよ。
○近江分科員 もう時間があまりありませんので、あと新幹線の問題についてちょっとお聞きをしたいと思いますが、この新幹線の暫定基準を環境庁は出しておるわけですが、これも非常に数値が高いわけです。こういう点、今年度末で正式なものをお出しになろうかと思うのですけれども、これをもっと環境を...全文を見る
○近江分科員 もう時間がないから終わりますが、とにかく三年ということをおきめになっておられるわけですけれども、できる限りこの期間を短縮をしていく、しかも、そうした人口密集地から一日も早く工事を進めていく、もう特にこの点は要望しておきたいと思います。  また、環境庁長官におかれま...全文を見る
○近江分科員 終わります。
03月05日第71回国会 衆議院 予算委員会第二分科会 第3号
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○近江分科員 今月の二日から閉鎖を続けております東京の外為市場再開の時期が当面の非常に大きな課題であると私は思うのですが、欧州の主要市場の再開の見通し等の問題もあろうかと思うのですが、大蔵大臣としてはこの市場再開の時期をいつごろにしたいとお考えでございますか。     〔主査退...全文を見る
○近江分科員 こうした為替市場の長期閉鎖という問題は、外国為替銀行あるいは輸出入関係貿易業者に与える影響というものが、特に不安感が高まっておりますし、不測の混乱が予想されると思うわけですが、政府としてはその点どのようにお考えでございますか。
○近江分科員 できるだけ早く開きたいということをおっしゃっているわけですが、そうしますと、欧州市場よりも早く開くという考えなんですか、これは。
○近江分科員 この当面の通貨不安による世界市場の混乱というものがいつまで続いていくかという問題でありますが、国民感情としては非常に危惧の念にかられておるわけです。こういう時期にピーターソン米大統領特使がこの六日来日するということを聞いておるわけですが、前回ボルカー次官来日のとき、...全文を見る
○近江分科員 そういう腹がまえが、大臣としてはそうおっしゃっているのですけれども、いままでのそういう経過というものを見ておりますと、いま申し上げたように、非常に引きずり回されているという感じがするわけですよ。そういうことで私はいま申し上げたわけです。いままでのアメリカの高姿勢なそ...全文を見る
○近江分科員 ベトナムの問題を終えて、今度フリーハンドを手にしたアメリカが、矢つぎばやにとりだしてくるこういう強圧的、多角的な外交攻勢のそういう中で、非常に、日本政府の態度を見ておりますと、何かこう巻き込まれておるような感じがするわけです。特に、アメリカの対日政策の攻勢に、日本政...全文を見る
○近江分科員 いま大臣がおっしゃった、そういうわが国としての骨のある主張といいますか、そういうことについては、私はやはりき然として打ち出していくべきであると思うのです。それで、橋本幹事長のこういう発言というものは、国民が抱いております一つのそういう側面的感情を強烈に打ち出したもの...全文を見る
○近江分科員 いま問題になっております投機の問題でありますが、この過剰流動性の吸収について、政府としていろいろな具体案をお持ちであろうかと思うのですが、大臣としてはどういうようにお考えですか。
○近江分科員 それで、この窓口規制という場合になってきますと、いつも実際の運用という点からいきますと、中小企業あるいは弱体企業にそういうしわ寄せがくるわけですが、その点は大蔵省としては十分な配慮をするわけですね。
○近江分科員 その預金準備率の一次、二次合わせまして、やはり六千三、四百億ぐらいだと思うのですけれども、諸外国に比べますと非常に率が低いわけですね。ですからこの点、今後一次、二次の措置でいいのかどうか、大臣としてはどのようにお考えでございますか。
○近江分科員 それから、証券市場からの資金の流入ということが一つ大きな問題としてあげられると思うのですけれども、昭和四十七年度、時価発行増資のプレミアム分だけでも六千七百億円、このように聞いておるのですけれども、この間、協同飼料ですか何かの事件もあったわけですけれども、大蔵省とし...全文を見る
○近江分科員 大企業の法人税の引き上げの問題でありますが、これは諸外国を見ましても、実効税率という点からいきますと日本は低いわけですね。ですから、大企業の法人税の引き上げあるいは大企業に対する租税特別措置法、こうした適用、こういう問題につきましてはどのようにお考えですか。
○近江分科員 今後の円対策といたしまして、いままで政府は一、二、三次、こうした対策を立ててやったのですけれども、なかなかそういう実効があがらなかった、こういうことは言えるのじゃないかと思うのですが、今後こうした円対策として、大蔵大臣としては特にどういう点を力を入れていきたいとお考...全文を見る
○近江分科員 そういう自由化という点になってきますと、そうした国内対策という問題があるわけですが、そういう影響を受けてくる品種につきまして、大蔵省としてはどういう国内対策を考えておりますか。
○近江分科員 もう時間がありませんから終わりますが、最後に関税の問題ですけれども、大体今後どのくらい引き下げるようなおつもりですか。
○近江分科員 じゃ、もう時間がありませんから終わります。
03月06日第71回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第4号
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○近江分科員 今日、大手商社による土地の買い占め、また大企業による土地の買い占め等が行なわれておるわけでありますが、政府が非常に推進しております、全国各地に計画されておりますニュータウン、こういう地域がこういう大手商社等の買い占めによって、緑地帯といわれたところがそういうところに...全文を見る
○近江分科員 そうしますと、このニュータウンというものは、人口十万なり十五万なりあるいは二十万なり非常に巨大都市というような、そういう大きな規模で計画されておるところも多いわけでありますが、そうなってきますと、こういう環境の問題ということは非常に大きな問題となってくるのですが、基...全文を見る
○近江分科員 きょうは限られた時間ですので、簡潔にポイントをお話ししていただきたいと思うのですが、このニュータウンの実施にあたって、プロセスというものはどういうふうになっておりますか。
○近江分科員 そうしますと、建設大臣のもとで計画決定したことはこれは守られるべきである、こう思いますね。これはもうなしくずしにしていってもいいと思われているのですか。計画決定した場合は、それは厳守すべきであると思われているのですか、どっちですか。
○近江分科員 そこで私は具体的なことをお聞きしたいのですが、千里ニュータウンですが、これは現在できておるニュータウンの中では東洋最大であるわけですね。もう少し大きいニュータウンもどんどん計画されて進行しておりますが、まだでき上がっておりませんから、ほぼ完成されたものとしては東洋最...全文を見る
○近江分科員 計画図とか申し込み書がいろいろありまして、そこに書いてあることは、「この計画図の「公園緑地」欄には「ニュータウンの周辺には自然を生かした緑地帯を設ける。これはニュータウンが自然の風景にかこまれ、静かで美しい環境を保つためのものである」と明記している。」経過を見ますと...全文を見る
○近江分科員 それで、この住民から大阪府の黒田知事に対して、どうなっておるんだということを言ったわけですよ。あなたが用地買収のときに換地にそれを渡した。それを住友商事が買ってしまった。その間、結局住友との間に話ができて削除をした、そうでしょう。経過をたどっていけばそうなるじゃあり...全文を見る
○近江分科員 こういう知事の覚書まであるのでしょう。「宅地に転用しないことを条件とした次第であります。」こうなっておるのですよ。あなた方政府は、それは当然手続を踏んで合法的にやっているのでしょう。だけれども、実際に大阪府は告示をもって縦覧に供したなんということを言っているけれども...全文を見る
○近江分科員 いま大臣は地域住民にもそのことを知らして、そして手続を踏むべきだとおっしゃいました。だれも知らないんですよ。秘密のうちにこういうことが行なわれて、住商が買っているんです。最初の契約はこうなっているのに、こういうことが公然と政府や自治体の手で行なわれておる。これはデベ...全文を見る
○近江分科員 早急に調査団を出すということをおっしゃったんですが、今月中に出しますか。
○近江分科員 それで、詳しいことは調査団が行ってお調べになればわかると思いますが、ひとつ大臣に特に申し上げておきたいことは、こういう政府がお立てになる計画についてはほんとうに権威を持たれて、途中でそうやって変更してくる分についてはどういうことでそうなるのだということを、徹底した現...全文を見る
03月07日第71回国会 衆議院 予算委員会第三分科会 第5号
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○近江分科員 今日、過密過疎の問題は非常に深刻な問題になっておるわけでございますが、特に私はきょうは人口急増地帯の問題等につきましてお伺いをしたいと思います。  まず初めに大臣にお伺いしたいことは、人口急増地帯に対する大臣のそうした認識といいますか、どういうようにこの人口急増地...全文を見る
○近江分科員 そうした過密地帯の問題につきましては、与党、自民党の中でも、特に都市部出身の若手の議員が、このままではたいへんだということで、政府を突き上げておりますが、そのように今日非常にこれは大きな問題になってきておるわけです。  そこで、私もデータを、大臣もお持ちだと思いま...全文を見る
○近江分科員 いや、そういう緊急対策は、これはもう当然とってもらわなければならぬわけですよ。これはもうほんとうに緊急を要する問題ですから、どうしてもやってもらわなければならぬ問題なんです。しかし、私はそれだけではだめだと言っているのですよ。根本的にまず法律をつくる。緊急対策、これ...全文を見る
○近江分科員 その緊急措置は、いま申し上げておるように、これはやってもらわなければならぬわけです。その立法について、怠るわけではないということをおっしゃっておるわけですが、そういう姿勢では弱いわけですよ。だから、これは自治省が中心になって、総力をあげて、確かにこれは厚生省であると...全文を見る
○近江分科員 その雰囲気づくりをするということをおっしゃっていること自体、これはもうずれているわけですね。そんな雰囲気づくりの段階じゃないわけですよ、いまは。立法することが特効薬なんですね。もうカンフルを打たなくちゃならないときなんですよ。そういうことで、これはもう何回も申し上げ...全文を見る
○近江分科員 前に渡海さんが大臣をなさっていたときには、もう来国会に出すと、そこまでおっしゃったのですよ。だから、関係各省庁の根回しとか、そうした実態を知らせていくPRとか、そういうものはもうできておると思うのですね。ですから、来国会に出すということを明言なさったということは、そ...全文を見る
○近江分科員 そうすると、具体的なそういう検討の作業に入られると思うのですが、それじゃ、その作業はいつから入られて、大体のめどということは——やはり全然目標もない、まあ、そのうちにというようなことではないと思うのです。ですから、もう具体的な作業にいつから入って、そうしていつを大体...全文を見る
○近江分科員 これ以上いきましても、平行線になると思いますので、この点はひとつ大臣にほんとうに総力をあげて関係各省と折衝もしてもらって、その立法化の作業に入ってほしいと思います。要望しておきます。  それから、先ほど大臣は、できる限りの措置をしたということをおっしゃっておるわけ...全文を見る
○近江分科員 用地取得費に対する国庫補助の拡充の問題、私、いま申し上げたのですけれども、この足切り調整率の問題であるとか、先行取得はだめであるとか、あるいは単価が一万六千円を二万一千円に上げているわけですけれども、この辺についてはどうなんですか。
○近江分科員 時間がありませんから、あと保育所の問題だけ一点聞きたいと思いますが、大臣、これは急増地のデータです。時間がありませんから、そのデータを見てもらっていきたいと思いますけれども、それを見てもらってもおわかりのとおり、国庫負担というものが、これはもう話にならぬわけですね。...全文を見る
○近江分科員 時間がありませんから、終わりますけれども、この運営費にしましても、実際は四倍から五倍かかっているのですね。このデータ、私もこまかいのを持っておりますけれども、あるいはまた厚生省が一人当たり五平米しか見ていないのですけれども、実際上それでは園児が育ちませんよ。これは実...全文を見る
○近江分科員 終わります。
03月09日第71回国会 衆議院 予算委員会 第20号
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○近江委員 ただいま広沢議員から商品投機の問題について質問したわけですが、最近の商品の投機というものは、土地あるいは証券からあらゆる生活物資に至るまでそういう傾向が出てきておるわけであります。国民生活の上からいきましていまたいへんな問題になってきておるわけであります。こういう問題...全文を見る
○近江委員 最近は、羊毛から毛糸あるいは綿糸、生糸、さらに食品のマグロの買い占めまで行なわれておると、そういうニュースが出ておりますが、マグロなどは一隻一億円ぐらいで買い占めてやっておる。あるいは北海道においてはタラコ、タラですね、これの買い占めをやっておる、こういうふうにもいわ...全文を見る
○近江委員 こういう商品を個別に見ていきますと、非常にいろいろな問題が出てくるわけです。たとえばここで羊毛や毛糸を例にとってみますと、総理も御承知だと思いますが、たとえば毛糸の場合、四十六年の十月に八百三十円であったのが、今年の三月におきましては三千円にきているわけですね。実に三...全文を見る
○近江委員 そうした商社の投機等も一部にあるという、私はまだ非常に認識が甘いように思うのです。やはり、先ほど申し上げたように、倉庫にはそのようにストックがあるし、オーストラリア等においてはそういうように商社の買いあさりということは、これはもうみんな知っているわけですよ。ですから、...全文を見る
○近江委員 いま大臣は行政でやっていくとおっしゃったわけですが、今回、この新規立法ができるわけです。いままでも物統令の適用につきましてもいろいろ論議があったわけですが、この法律だって現実には生きているわけですね。あるいはまた、公正取引委員会は独禁法に基づいてやっているわけですが、...全文を見る
○近江委員 それはシビアな新規立法であれば一そういいわけですけれども、まあその辺が、これは繰り返しになりますのでやめますけれども、非常に弱いと私は思います。  それで、今回はその買い占め、売り惜しみ等のそれですけれども、商社法をつくれという、前に政府におきましてもそういう話もあ...全文を見る
○近江委員 それからこの投機の問題を見ますと、確かに現物取引の高騰ということもありますけれども、相場でのつり上げということが相当やはりあるわけですね。たとえば生糸におきます四十八番双糸、これなんかは全体の二、三%でしょう。これで上場商品としてそこで値がつけられて全体に及ぼしてくる...全文を見る
○近江委員 そういう価格の妥当性あるいはヘッジ、それは私たちもわかっておりますよ。わかっているけれども、いまのような、こういうような相場であって、こういう行き方であって、これが国民の共感を呼ぶことはできませんよ。そうでしょう。大臣だって健全な取引所のあり方ということを心がけておら...全文を見る
○近江委員 こうした投機の背景というものには過剰流動性の問題があるわけですが、これをいかに吸収していくかということは、金融政策からいろいろあるわけであります。  そこで、この預金準備率の引き上げについて大蔵大臣は一次、二次の措置をとられたわけですけれども、今後どう考えておられる...全文を見る
○近江委員 時間がありませんからこれで終わりますが、あと一点だけ……。  証券市場の時価発行のプレミアムの増資の問題ですけれども、昨年だけでも六千七百億ということがいわれておるわけです。非常にこの辺のところが過剰流動性を生む大きな原因にもなっておると思うのですが、この問題に対し...全文を見る
03月27日第71回国会 衆議院 外務委員会 第6号
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○近江委員 簡潔にお聞きしたいと思いますが、この法眼次官の発言というものは、大平外相の考え方と一致したものであるかどうかですね。  その次に、大臣の指示によってこの次官が発言をしたものかあるいはまた法眼次官の独自の考えであるかどうか。  また、こうした次官の発言について、不謹...全文を見る
○近江委員 政府はこの入国の受け入れにつきまして、種々の条件がある、このように言っておるわけですが、田中法務大臣の答弁におきましては、南ベトナム臨時革命政府の要人が復興援助問題で入国申請をしてきた場合という限定されたものであるわけです。これを後退させ、種々の条件をつけて、実質的に...全文を見る
○近江委員 グェン・バン・チェン氏の入国申請が出されたとき、政府はこれを認める意思があるかどうかですね、もう一度ここであらためてお聞きしておきたいと思います。
○近江委員 もう時間がありませんからあと一問で終わりますが、今回のこうした政府の答弁というのは二転三転しまして、非常にわが国の外交政策というものがぼやけておるという印象、また諸外国に対しても非常に信用を失ったと思うのでありますけれども、こういうことになったことに対して、外務大臣と...全文を見る
○近江委員 では、終わります。
03月28日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第4号
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○近江委員 この前の委員会は、非常に時間も限られておりまして、用意しておったのですが時間切れになってしまったものもあったわけです。きょうは、初めに放射線医療の被曝問題からお伺いしたいと思います。  この二月十四日に科学技術庁が個人被曝登録管理についての検討会の報告書を発表された...全文を見る
○近江委員 この報告書を見ますと、医療関係の治療、検診のために受ける被曝については対象外になっているわけですが、これはどういう理由ですか。
○近江委員 それで、対象外になっておるということでそういう点が野放しになっておるのじゃないかと思うのですが、きょうは厚生省あるいはまた文部省も来られておるわけでありますので、両省からその現状について、また、そういう被曝の問題についてどういう見解を持っておるか、お聞きしたいと思いま...全文を見る
○近江委員 国立病院の場合は、そうやって技師の講習なり何なり、医師との連携もとれているわけですけれども、町医者の場合なんか、医師がレントゲンのボタンを押すというのをやっているわけですね。ですから、それは医者のことですから、ある程度の知識は当然持っておられると思うんですけれども、そ...全文を見る
○近江委員 それで、検診の場合、胸部エックス線撮影あるいはガンですね、胃の撮影、こういうのは集団検診でやっているわけですが、集団検診はいま大体どれくらいの数をやっているのですか。胸部あるいは胃部ですね。
○近江委員 特に小さい子供なんかは、レントゲンをかけますと下腹部まで写りますね。照射するわけでしょう。そうすると、こういうエックス線などというものは、生殖腺といいますか、非常に大きな影響を与えるということは、これはもう学会においても研究発表やなんかもされておるわけですね。そういう...全文を見る
○近江委員 そういう指導通達はなさっているか知りませんけれども、たとえば一つの病院のやり方を見てみましても、外科とか内科とか産婦人科とかいろいろあるわけでしょう。やっぱりそのたびにとるわけですよ。日にちがたっているとか、いや何だとか、実際は、そういう指導通達をやっておると言ったっ...全文を見る
○近江委員 それで、この基準ですね、それからそういう規制ですね、それは明確にきちっと出しますか。そして、それはいつごろを予定していますか。
○近江委員 一定の基準値を設けて、それでケース・バイ・ケースでそこは医師の判断にまかせる。その一定の基準というのは当然集団検診といいますか、そういうようなところが一つの線で考えられるわけですか、いまお考えになっているのは。
○近江委員 それでは、規制につきまして、いまおっしゃったのは基準のことですけれども、そういう規制の問題ですね、これについてはどういうようなお考えなんですか。
○近江委員 それで、この医療被曝の記録を残すそういう手帳みたいなものをつくればいいじゃないか、そういう意見も最近強くなってきておるわけですが、その辺の考え方について具体的に何か考えておられますか。
○近江委員 これは厚生省なり文部省の管轄ということになっておるわけですが、科学技術庁もあまり知らぬ顔をすることは私はよくないと思うのですよ、これは非常に重大な問題でありますし、ひとつ責任をもってその辺の具体的な進め方について力を入れていく必要があると思うのです。局長はどう考えます...全文を見る
○近江委員 これは非常に重大な問題でありますので、野放しではなく、規制も強固なものを考えていただきたいし、基準もすみやかにひとつつくっていただきたい。特に要望しておきます。じゃ政務次官、このことにつきまして、あなたの考え方をひとつお聞きしたいと思うのです。
○近江委員 それから、こうした放射性物質の管理とかそういうことが最近またずさんになってきておるように私は思うのです。たとえば横浜から横須賀まで放射性アイソトープを輸送しておる途中に紛失をしたという事件も聞いております。あるいは岡山大学で未承認施設でコバルトの治療をしておった、こう...全文を見る
○近江委員 こういう安全性につきましては、本委員会におきましても各委員からも常に指摘しておるわけであります。しかし依然としてこういう事故が随所で起きておるわけであります。これは、通達はしてある、指導はしてあるといっても、結局それが実際に実行されてないということでありまして、やはり...全文を見る
○近江委員 いま政務次官は、その姿勢についてお述べになったわけでありますが、具体的に局長は、こういう事故の続出についてどうやっていくのですか。
○近江委員 この点は強く要望しておきます。  それから、昨年の八月、動力試験炉の放射能水が漏れた事故の件につきまして、報告書が三月の二十七日に原研から発表されたようでありますけれども、この概略の説明をひとつ聞きたいと思います。
○近江委員 いずれにしても、米社の設計ミスとパイプの溶接不良ということになるわけでありますが、いずれにしてもこれは、緊急冷却装置に連なる一次冷却水が漏れたわけでありまして、安全対策上きわめて重要な意味を持つものじゃないかと私は思うわけです。  この藤本教授の、これも問題になった...全文を見る
○近江委員 まあそれは、念には念を入れなければならぬということは、これはもうそのとおりでありまして、このGE社設計のものはどことどこですか。また、それに対してどうするのですか。
○近江委員 厳重に注意するということは、設計の見直しをし、再検査をするということですか。
○近江委員 他の型のものも非常に心配なことになってくるわけですが、GE社でないものについてはどうですか。
○近江委員 原子炉に使われております緊急冷却装置につきまして、見直しをする計画はあるのですか。
○近江委員 山田さんは、現在運転中の商業用の発電炉というものは、設計基準もきびしく、技術的にも進んでいるから心配ない、このようにおっしゃっているわけですけれども、技術なんというものは完ぺきというようなことはあり得ないわけですね。そういう点からいきますと、初めにつくった原子炉ほど危...全文を見る
○近江委員 それから、これはこの前にもお聞きしたのですけれども、最近は百十万とか百十七万とか、非常に大型化してきておるわけですね。この辺につきましては、設計ミスであるとか溶接の失敗であるとか、こういうわれわれが一番たよりにしておるところがだめであったというようなことを聞きますと、...全文を見る
○近江委員 どの程度の集中がよろしいかと考えておると、考えておる段階でこうやって許可を出しているじゃありませんか、福井にしたって、どこにしたって。そうでしょう。そういう影響調査にしろ何にしろ、そこまで調査ができていないのに、そういう集中させていくという安易な姿勢というのはよくない...全文を見る
○近江委員 原子力委員会は温排水とは関係ないということをいまちょっとおっしゃったのですけれども、環境問題というのはいまやたいへんな問題なんですよ、そうでしょう。希釈されたもの、それもその地域に滞留して、またそれをプランクトンあるいは生物、人間と連鎖反応を起こしていくわけでしょう。...全文を見る
○近江委員 そんな、温排水は環境庁と通産省の問題であると——大体この原子力発電所を置くところから出ているんでしょう。そんな無責任な言い方というものはよくないと私は思うのですよ。あくまで環境という問題の中には、温排水なんて、これは大きな項目として入れるべきですよ。そして設計の段階で...全文を見る
○近江委員 そういう考え方は違いますよ。温排水は関係ないと、極端にいえばこういう言い方ですよ、山田さんのおっしゃったのは。だからその温排水も含めて、原子力委員会はもう当然審査の段階でやるべきですよ、これは。
○近江委員 これはやはり責任あるわけでしょう、結局。その辺のところを、最高の責任者の山田さんの頭の中に、温排水は関係ないのだ、いみじくもあなたの思っていることが出たわけですよ。だから、これはもうはっきりと、法律でそうなっているからというなら、法律改正をしたらいいじゃないですか、温...全文を見る
○近江委員 それじゃ、運用の点で、その温排水問題は大きな問題として今後はやっていくのですね、確認しますけれども。
○近江委員 これはひとつ強力にやってもらいたいと思うのですよ。  政務次官、いま温排水の問題が出まして、初めはそんなことは知らぬというような話から、今度は責任持つということにだいぶ変わってきたわけですけれども、これは、ひとつ強力に科学技術庁として、その審査項目の中に重点的に入れ...全文を見る
○近江委員 それから、原子力発電所が全国各地に建設のものがあるわけです。運転しておるものもだいぶあるわけですが、審査中のものもある。そうしますと、一例を申し上げてみたいと思うのですが、新潟県の柏崎に東京電力が考えていますね。まだ審議会には出てないと思いますが、これは日本最大の基地...全文を見る
○近江委員 そういう点は十分検討してもらわないと、これは万一の場合取り返しのつかないことになります。だから、これはほんとうに最大の基地になるわけですから、こういう点については、ひとつ十分慎重な検討をされるように前もって申し上げておきたいと思うのです。  それから、原子炉の燃料棒...全文を見る
○近江委員 年間の現在使用しておる燃料棒の数と破損数を言ってください。
○近江委員 燃料棒の各製造会社別の破損傾向について検討したことがありますか。
○近江委員 昨年末アメリカの原子力委員会で燃料棒の破損について各種の検討が加えられておるということが報道されたわけですけれども、これは聞いておりますか。
○近江委員 スイスとアメリカの原子力発電所の数カ所で、原子炉の燃料棒の破損が次々に発見されているわけです。緊急用の冷却装置について、原子力発電所の安全性というものが問題になってきておるわけですが、アメリカ原子力委員会でもその調査に乗り出しておるわけです。アメリカのAECにおきまし...全文を見る
○近江委員 こういうことが非常に重大な事故につながるわけでありますし、こういう燃料棒に至るまで政府は厳重な監督をしてやっていかなければいけないと思うのです。その点、対応のしかたというものは、何か言われてからやるという従来のそういう傾向があるわけです。この点は特に強く要望しておきま...全文を見る
○近江委員 昭和六十年度におきましては六千万キロワットという計画になっていますね。この時点ではどれだけになるのですか。
○近江委員 廃棄物の将来のそういう膨大な量、これは一体どうするのですか。この検討についてはどのように進んでいますか。
○近江委員 海中投棄のことが前にも問題になったのですが、館山沖にほうっておりまして、本委員会で私が質問したときには、ほうっていない。しばらくたってから、若干ほうった。参議院ではもっと膨大な量を出してきた。隠蔽するそういう姿勢を私は科学技術庁に大いに反省を求めたことがあったわけです...全文を見る
○近江委員 OECDの原子力機関は、過去四回大西洋に海洋投棄を行なったわけですが、ことし予定した五回目の海洋投棄は見送ることになるであろう、このようにいわれているわけです。そして、放射性廃棄物を海洋投棄する際の新しい安全基準を審議する、こういうふうにいわれているんです。だけれども...全文を見る
○近江委員 それで、予算を取ってこれから研究していこうというあれなんですけれども、陸地処分というのはどういうようなことを考えているんですか。
○近江委員 大臣が来るまでと思っておりますが、まだちょっと終わりそうにありませんね。その場合はあした時間をちょっといただくことにして、保留することにいたします。  それから、最後にお聞きしたいのは、発電放射能の中でトリチウムあるいはクリプトン85、これがいま非常に大きな問題にな...全文を見る
○近江委員 まあ、こういうものは現在の技術では取り除くことはできませんね。できるんですか。その技術開発についてどう考えていますか。
○近江委員 トリチウムなどは分離廃棄できないので、蓄積して遺伝子へのそういう影響が非常に心配されておるわけですね。こういう大きな問題を残したままで原発の開発がどんどんと進んでおる。こういうことにほんとうに真剣に力を入れて研究をやらないと、これはもう将来においてたいへんなことになり...全文を見る
○近江委員 それはほんとに十分力を入れていかないと、もうたいへんな問題になりますので、特に要望しておきます。  大臣、予算委員会に行かれておりましたので、一応ざっと質問を終わったわけですけれども、一つは放射線医療の被曝問題、この前私は、ちょっと触れただけで時間がなくて終わったの...全文を見る
○近江委員 慎重に——非常に大臣の答弁は後退していますよ。厚生省や文部省は、基準なり規制をやるということを言っておるのですよ。それをバックアップする意味において、要するに科学技術庁長官としても今後力を入れていかれるのかどうかを私はお聞きしているのですよ。
○近江委員 そうすると、厚生省、文部省の答弁をさらにバックアップして力を入れていく、こういうことですね。  それから、放射性アイソトープが輸送途中に紛失したり、大学での事故が起きたりいろいろある。そういう安全性という問題につきまして申し上げたわけですが、こういうことでは非常に国...全文を見る
○近江委員 それで、この前の動力試験炉の放射能水が漏れた事故、これは結局設計ミスであり、溶接ミスであったということがわかりまして、現在稼働中の原子炉に対する安全性の疑問というものが一そう深まったわけですが、こういうことについては、今後さらに科学技術庁としては力を入れてもらいたい、...全文を見る
○近江委員 終わります。
03月30日第71回国会 衆議院 外務委員会 第8号
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○近江委員 きょうは非常に限られた時間でもございますので、何点かお聞きしておきたいと思います。  このアフリカ開発基金の問題ですが、それに関連いたしましてまず初めにお聞きしたいと思うのですが、政府は、円の再切り上げなど海外からのわが国に対する風当たりをやわらげる、そういうねらい...全文を見る
○近江委員 それじゃ答弁は局長でけっこうでございます。
○近江委員 これは蔵相会議で云々ということよりも、わが国として主体性を持ってこういう構想を発表されたと思うのです。だから、それに対して外務省なり大蔵省はどういう考えをもってこういう構想をぶち上げたか、それをお聞きしているわけです。ワシントン会議で話されたとか、そういうことを聞いて...全文を見る
○近江委員 外貨を活用するためにそうしろということで私は言っているのじゃない。政府がその構想を発表しておるわけですよ。これは新聞にも報道されているわけですよ。数十億ドルを凍結して、余剰外貨を国際協調にする、これは政府が言っている。私は何もこのことをやれと言っているのじゃないのです...全文を見る
○近江委員 そういう基本的な認識があればいいのですけれども、外貨がたまり過ぎたからやるのだ、そういうことがあまり露骨に出てきますと、やはり日本はエコノミックアニマルじゃないかという対日批判というものが私はますます高じてくるのじゃないかと思うのです。その点をぼくは心配して、いまお聞...全文を見る
○近江委員 いま海外協力あるいは援助の点におきまして、おもに資金面の条件とかそういう点のみの御答弁であったと思うのですが、本来の経済協力というものは、ただそういう金を協力し援助すればいいということは、これはあくまで一部でありまして、技術協力であるとかいろいろなそういう中身というも...全文を見る
○近江委員 まあ非常に日本の援助というものが好評であったということをいまおっしゃっているわけですが、先ほども他の委員からタンザン鉄道の話もあったわけですけれども、中国なんかはその点非常に高い評価を受けておるわけですね。日本としてそんなに高い評価を受けたのは具体的にどういう例がある...全文を見る
○近江委員 この二つ、しかもザイールのあれはこれからやろうとしておるところでしょう。これで非常に好評であり、いい評判であるということは、ちょっとオーバーじゃないかと思うのですね。えてして日本の協力援助というものは、私もまだ世界各国全部は知りませんけれども、大体耳にしておる範囲は、...全文を見る
○近江委員 そういう点は確かにあると思うのですね。しかし、初めがやはり大事なんですね。前進しかけて、初めのほうからもうどうも中国とかそういう諸外国に比べると日本はがめついとか、あまり思いやりがないとか、どういう気持ちでこれをやっているんだろうとか、そういう変な気持ちで見られるよう...全文を見る
○近江委員 それはアフリカが非常に広くて非常につかみにくいというような、そういうニュアンスも多分にあったと思うんです。たとえば大使の配置を見ましても、兼任、兼任というのが非常に多いわけですね。少なくともこれは国連に加盟しておる国でもありますし、どういう小さい国であっても、やはりそ...全文を見る
○近江委員 これから日本は平和外交に徹して国際協調をするためのあらゆるそういう力を入れていくということは一番大事だと思うのですね。そして、金がないから要するに在外公館も設置できない、こういう認識じゃいけないのですね。四次防におきましてはあれだけの予算を組んでおるわけですよ。それを...全文を見る
○近江委員 同感とおっしゃったのですから、ひとつ大蔵省、バックアップをして、そして充実したそういう対策をとってもらいたい、このように思うわけです。  それから、いま、二国間方式、もちろん基本的にはこのアフリカ基金というものが基本になると思うのですけれども、非常にそういう情報の点...全文を見る
○近江委員 そういうような機構も大いに利用してそういう不足の点をカバーしていく必要があると思うのです。  それからわが国として、ケニア、ナイジェリア、タンザニア、ウガンダ、このように四カ国にそれぞれ円借款の取りきめを結んでおるということを聞いておりますが、その各国別の金額と借款...全文を見る
○近江委員 若干の改善はあるのですけれども、先ほども他の委員からも話がありましたが、条件もまだまだ非常にきびしいですね。しかもこの円借款をやっておる国というのはこのように非常に限られているわけですね。まだまだ希望しておる国がたくさんあるわけですよ。エチオピア、ナイジェリア、ケニア...全文を見る
○近江委員 なかなかそういう意図というものについては表明なさることはむずかしい点もあろうかと思いますが、しかしこれは正直いってやはりちょっと不自然のように思うのですよ、非常に限られておるという点は。  それからもう時間がありませんのでまた次の機会に留保したいと思いますが、あと一...全文を見る
○近江委員 二十七のうちかなりの国が撤回をしてきた、それはまあ政府の努力も私はあると思うのですね。しかしまだまだアフリカは非常に遠いという、それに対する政府の努力というのは、やはりその壁をぶち破るためにはもう一歩必要だと思うのですね。アジアの経済大国日本が突然交渉団を派遣して国威...全文を見る
○近江委員 きょうはこれで終わります。
03月30日第71回国会 衆議院 商工委員会 第12号
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○近江委員 国際通貨不安の収拾のために二十カ国蔵相会議が開かれたわけですが、この通貨不安、通貨制度に対して再建の手がかりをつかむことなく閉幕したわけです。そういうことで、主要通貨のフロート時代というものが相当長期化する見通しが強まってきたわけであります。こういうフロート化が長期化...全文を見る
○近江委員 政務次官がいまおっしゃったのは、それは一つのパターンといいますか、そうなればいいという希望的な観測といいますか、そういうことじゃないかと思うのです。御承知のように、きょうの新聞でも、一面に出ておるのは卸売り物価の高騰ですよ。これは私はあとでまた申し上げますけれども、そ...全文を見る
○近江委員 きょうは私が質問の最後で、相当長時間の審議ですので、できるだけ簡潔にやりたいと思っておりますが、きょうは政務次官もそういうようにおっしゃっておりますので、その点はすなおに受け取っておきたいと思います。  それから、ブロックの保護主義の傾向というものが非常に高まってき...全文を見る
○近江委員 池田内閣以来所得倍増を打ち出して、非常に国民としても所得倍増というかけ声に対して当初は期待しておったように思うのですけれども、しかし、その後佐藤内閣になり、特に七〇年代に入ってからは、円の切り上げ、また再切り上げ、あるいはまた近い将来においては再々切り上げというような...全文を見る
○近江委員 一々サーチライトを当てていきますと、いろいろな問題が出てくるわけですが、そういうことで代表的に一、二お聞きしてみたいと思うのですが、特に毛糸等は非常な暴騰をしまして市場がストップになった、こういうようなことがあるわけです。  そこで、先ほど関係各省庁と連携をとって緊...全文を見る
○近江委員 毎年の羊毛の買い付けというのは、聞くところによると、洋服にすると大体七、八百万着、今年はすでに一千万着以上買っているというのですが、これをただ買い付けを平均買い付けにやってくれというような申し出は当然のことであって、持っているものを放出させなければいかぬと思います。こ...全文を見る
○近江委員 それで、綿糸がまた最近非常に高騰してきておるわけですね。この綿糸についてはどういう対策をとるのですか。
○近江委員 それから、セメントの問題ですけれども、異常事態が生じているのですね。私も予算委員会でも申し上げたのですけれども、とにかく一俵三百円ぐらいのセメントが、ひどいときには二千六、七百円で売買されておるのですね。しかも朝一俵買いですよ。一俵以上売らない。仕事がないものだから、...全文を見る
○近江委員 まあそういう需給の見通しの誤り、こういう根本的な欠陥があるわけですね。それに対する対策も立ててない。これはほんとうによくないと思うのです。ところが、このセメントのうち八割くらいがバラであるということを聞いておりますが、あとは二割くらいが袋ものである。ところがこのバラの...全文を見る
○近江委員 小口の袋ものの購入につきまして、局長は、一般的な三百五十円というようなことをいまおっしゃったのですが、私が言ったのとあまりにも開きがあり過ぎるわけですね。これが現状なんですよ。だから、そういうことにつきまして、今後特に零細のそういうところには影響を与えない、こういうこ...全文を見る
○近江委員 それから韓国から緊急に輸入するということを言われているのですけれども、現実は全然入ってないでしょう。しかも輸入のことにつきまして、商社等もいろいろと憶測をして突っついておるというようなことも聞いておるわけです。現実に韓国から緊急輸入を一万トン、なるほどそれはカンフル剤...全文を見る
○近江委員 その点はひとつ通産省が協力指導をして、現実これだけ困っておるのですから、韓国からでしたら何日もかからぬわけでしょう。輸入を発表した以上は、それをすみやかにまとめて、一日も早く輸入をするようにしてもらいたいと思うのです。これは要求しておきます。  それから、公取がセメ...全文を見る
○近江委員 もう時間の関係で早くやりますが、それで世界経済にいま二つの危機があるといわれておるわけですね。一つは通貨。一つは資源問題。そこで、中国から原油を輸入する。来週にも調印するんじゃないかということをいわれておるわけです。低硫黄原油をまず百万トン、今後さらに三百万あるいは四...全文を見る
○近江委員 この価格が非常に高いように思うのですけれども、これは品質の問題もあろうかと思います。そういう供給の多角化ということはかねてわれわれも主張しておったことで、これは非常にいいことであると思っております。特にエカフェ等の調査からいきますと、東シナ海等に世界でも最も有望な油田...全文を見る
○近江委員 行動はまだそのように実質的な動きがないとしても、政府としては将来どう考えているのか。まずやはりその考え方の基本的な問題が一番大事だと思うのです。
○近江委員 それでは時間になりましたから、私はまだあるのですけれども、一応きょうはこれで終わりたいと思います。
04月04日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第6号
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○近江委員 きょうはだいぶん時間もおそうございますので、何点かお聞きしたいと思うのですが、一点だけお伺いしまして、あとはあすの委員会にしたいと思います。  そこで、お聞きしたいのは、嶋崎委員のほうからもお話がございましたが、長官は放出ゼロというすばらしい考えを発表されたわけでご...全文を見る
○近江委員 いままでの何人かの長官も私知っておりますが、長官のそういう姿勢というのはかつてない非常にいい姿勢だと私思いますし、それは政治的な単なるアドバルーンであってはならないと思うんです。  そこで、あくまで大臣は、これは最高の立場におられる人でありますし、それでまた大きく報...全文を見る
○近江委員 予算は、大体昨年末におきましてほぼきまってしまうわけでありまして、長官は、この目標ゼロということを発表されたわけですね。そうすると、やはりそこには相当大きなギャップがあるわけです。しかし、長官がおっしゃった以上は、ゼロに向かってのスタートを切らなければいけないと思うの...全文を見る
○近江委員 局長が第一線の長としてそうやって努力されていることについてはよくわかるし、なかなかたいへんだということもよくわかるわけです。しかし、この許容量以下の場合はやむを得ないという考え方というものがやはり前提に立っている。ところが、長官の場合は、国民的な要望に立ってゼロにする...全文を見る
○近江委員 それは、確かに基礎的な手法とか、そういう点についてはいろいろ言う人があるわけです。幾ら金をつぎ込んでもらっても、それとはまた別だと言う人もあるわけですけれども、しかし、総力をあげるという力の入れ方ですね、これを総力戦に持っていったときには必ず効果が出てくるはずです。い...全文を見る
○近江委員 長官の決意がそこまで固ければ、法律におきましても、ゼロにする、そこまで改正するという、そういう決意はありますか。
○近江委員 あのマスキー法のように、何年以後はここまでしなければだめだ、要するに、五十年までにゼロにしなければ絶対に使わすことをさせない、そこまでの強力な長官命令を私は出すべきだと思いますね。そうするとやはり動燃だって必死になるし、成田局長も科学技術庁の総力をあげて取り組むと思う...全文を見る
○近江委員 なまはんかな専門家ばかりが寄ってやっておりますと、どうしても現状に引っぱられてくる、そういう点で新しい感覚で長官がそれをおっしゃったということは、私は拍手かっさいだと思いますよ。もうわれわれは拍手かっさいして応援もしますし、それは自信を持ってもらっていいと思うのですよ...全文を見る
○近江委員 それから、これは再処理工場の場合ですけれども、商業用原子力発電所の放出量、これも当然長官としては、ゼロにすべきであるということはもうお考えになっておると思うのですけれども、そういう考えに立っておられますね。
○近江委員 商業用原子力発電所のほかにも、たとえば最近どんどん使われておりますアイソトープですね、これなんかも水で薄めて流せばいいということをやっておるわけですけれども、これなんかも当然同じ考えでいかなければいけないと思うのですが、長官どう思いますか。
○近江委員 ゼロにしていくためには、当然設計変更であるとかなんとかいう問題が起きてくると思うのですが、これについてはまた再許可というような形もとるわけですか。これはひとつ局長にお伺いしたいと思うのです。
○近江委員 まあ、こういう放出ゼロというものは非常に大きな影響を与えておりますし、その科学技術庁の一挙手一投足を国民が見守っておるということです。ですから、それだけにさらに今後はひとつ力を入れていただきたいと思うのです。  それから、仮想事故の評価ですけれども、原子炉につきまし...全文を見る
○近江委員 それで、いま原子力委員会は、原子力発電所の炉心が解け、中の放射性物質が外に放出される、いわゆる最大仮想事故はまず起こらないという立場をとって炉の安全審査をやってきたわけですね。だから、これに対して重大な警告を発しておられるわけですね。ですから、こういう考え方をいままで...全文を見る
○近江委員 では、時間がもうだいぶおそいですから、これで終わります。またあしたにします。
04月05日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第7号
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○近江委員 きのうアーツ衛星から送られたデータの検討会による報告がされたわけですが、これについて概略の説明をお願いしたいと思います。
○近江委員 こういう衛星の利用というものは、もう新聞報道でもされておりますけれども、非常に鮮明に、新聞写真でもこれだけはっきり写っているわけですね。そういうことで、今後環境保護の問題であるとか、汚染防止であるとか、土地利用とか、このデータの解析が精密にいくならば、たいへんな利用が...全文を見る
○近江委員 この新聞報道でもされていますけれども、過去十年以上の問各国の研究者が発表したおもな論文も集めていない、どういう研究者を集めたらよいかの見通しも立ってない、こういうお粗末な状態ですよ。それは、宇宙開発事業団をつくって宇宙開発もいまやっているわけですね。やっておっても、現...全文を見る
○近江委員 いまごろ機器の開発とかというようなことを言っておりますけれども、アメリカなんかは、もう非常に精密に分析をする体制もあるわけですね。そういうのはどんどん技術交流すればいいんですよ。そんなフィルムの処理機か何か知らぬけれども、要するにそういうものを開発する。そういうことで...全文を見る
○近江委員 自主開発という、そういう姿勢は当然持ち続けるべきであると思うわけですが、いま長官もおっしゃったように、それは国民のためにも非常にプラスになるわけですから、利用できるものはどんどん利用していく。また、その利用のしかた自体も、まだまだ科学技術庁は混迷しておるわけですね。で...全文を見る
○近江委員 それではもう少し具体的に聞きますと、このデータの解析センターあるいは資料センター等を設置もしていく、そういうようなことも考えていますか。
○近江委員 この問題につきましては、いま長官も、今後積極的にその体制を整えるというお話がございましたので、一応平行線になると思いますので、これは強く要望しておきます。  それから、宇宙開発計画の問題でありますが、今回見直しをしたわけでありますけれども、その背景及びそのポイントに...全文を見る
○近江委員 特に今回、中容量の通信及び放送衛星の開発研究をこの計画の中に追加した点につきまして、従来の宇宙開発計画中のECSとどういうような関係があるのか。またこれは、宇宙開発委員会自体の要請に基づくものであるかどうか。この辺の事情についてお聞きしたいと思います。
○近江委員 いまお聞きしまして、郵政省なりNHK等の強い要請があったということは明らかになったわけですが、きょうは郵政省も来られておるわけでございますし、郵政省の見解もひとつお聞きしたいと思います。
○近江委員 それで、このECSの調査費を考えなかったのはどういうことなんですか、山縣さん。
○近江委員 確かに、いろいろお話を聞きまして、通信放送衛星の実用に近い形でのそういうようなメリットということもわかるわけですが、こういう衛星については、本来、宇宙開発計画の趣旨からいきましても、ECSの中で考えていくべき性格のものじゃないか、このように思うわけです。  それで、...全文を見る
○近江委員 山縣さんからいま基本的な考えが表明されたわけですけれども、長官として、今後わが国のそういう宇宙開発計画を推進していく上におきまして、どういうビジョンといいますか、どういう基本的な考え方でやっていこうとしているのですか。
○近江委員 宇宙開発の平和利用という原則があるわけですが、その旨を厳守するということは常々おっしゃっているわけです。しかしながら、今後ソー・デルタロケットの本格的な技術導入、また製作段階に入るわけですが、片や四次防という軍事力を持とうとするわが国の防衛政策を考えていきますと、危惧...全文を見る
○近江委員 それで、輸入のものもいろいろあろうと思うのですが、発注している会社はどこですか、いろいろな種類ごとに。
○近江委員 それで、この宇宙開発事業団がいろいろロケット製作をやっておるわけですが、どことどこでやっているのですか。
○近江委員 この三菱重工あるいは三菱電機等は、これはやはり宇宙開発事業団が発注しておるところ、また防衛庁がつくらしておるところ、同じなんですね。  それで、いつも申し上げておりますけれども、結局、ノーハウなりそういうものが実際に使われないとはいうけれども、われわれには全然わから...全文を見る
○近江委員 監視員を置いておられるということなんですけれども、そんな少ない人数でチェックできるんですか。人数ですね。要するに、監視体制といっても私は非常に弱体だと思うんですね。歯どめにしても、もっと納得できる強力なものが必要なのと違いますか。今後どう考えていますか。いままでどおり...全文を見る
○近江委員 いずれにしても、こういう問題につきましては、これはもう神経質になるぐらいやっていいと私は思うのですよ。長官はいまのようなそれでいいと思われますか。長官は常々、私は平和のことに限るということを表明されているわけですね。ところが、実際はもっと非常に不安に思っているわけです...全文を見る
○近江委員 それは政府が、その姿勢にほんとうに立っておるといいますけれども、たとえば事業団法ができたとき、「平和の」という文字を入れろ、政府はどれだけ抵抗しましたか。それを入れなければこの法案は通さぬ、与野党強硬にその点はぶつかりまして、やっと政府が折れて、「平和の」という文字を...全文を見る
○近江委員 私は、誤解のないように言っておきますが、別に計画を変更したのが悪いと言っているのと違うのです。当然そういうことはユーザーと常に協議しておれば、計画を立てる段階でそんなものは組み込んでできるはずなんです。それを言っているのです。だから計画を立てるときには、あらゆるユーザ...全文を見る
○近江委員 あと一点。  厚生省や環境庁も来られているわけですが、わが国のそうした鉛なりカドミなり、米の基準値というものは非常に国際的な基準とわが国の基準というものは差があり過ぎるわけですね。小島課長さんは、国際会議にも出られてこられましたし、その間の経過なりそういう問題につい...全文を見る
○近江委員 これはもう一度確認をしておきたいのですけれども、基準値ですね、WHOと、それからわが国の基準値をもう一度おっしゃってください。特に米について。
○近江委員 そうすると、これは米に直しますと大体どのくらいになるのですか。
○近江委員 わが国が米できめているのは幾らですか。
○近江委員 まあ国際的に見ますと非常に高いわけですね。こういう問題は非常にむずかしい問題であろうかと思うのですが、少なくとも国際的な基準の点からいきますと非常に高い。そういうことで、こうした一PPMというものをさらに引き下げていく、こういうことは政府で検討していますか。
○近江委員 それはいま短兵急には結論が出ないと思いますけれども、あくまで、こういう健康の問題という点におきまして重大な問題でありますし、これはシビアに検討してほしいと思うのです。これは特に要望しておきます。  こういうことも科学技術庁は真剣に——常に長官はライフサイエンスという...全文を見る
○近江委員 それから、前に琵琶湖の周辺のPCB、また琵琶湖の汚染問題も取り上げたわけですが、滋賀の草津工場のたんぼにおきましてPCBで非常に汚染されてきておる。そういうところにまた追い打ちをかけて鉛が発見をされておるということになっておるわけです。  環境庁にお聞きしますが、こ...全文を見る
○近江委員 そうすると、この土壌の鉛の規制基準というのはどのようにするのですか。
○近江委員 鉛についてはまだ基準もない、これはけしからぬと思うのですね。こういうことを科学技術庁は各省庁をいろいろと指導していく、そういう立場にあるわけですよ。どう思いますか、こういう問題を。
○近江委員 もうだいぶ時間も経過しておりますので終わりたいと思いますが、厚生省さん、環境庁はまだ鉛の規制基準については、土壌等については考えていない、こういうのんびりしたことを言っているのですけれども、国民の健康を一番守るべき立場におられる厚生省でありますので、こういうのんびりし...全文を見る
○近江委員 特にこの鉛等そうした重金属の問題につきましては、やはり早急にやっていただく必要があると思うのです。大体のめどはお立てになっていますか。
○近江委員 厚生省さんも、いまその点は非常に前向きにお答えになりまして、非常にけっこうだと思うのです。一日も早くそうした基準を出して、国民を安心させてもらいたいと思うのです。先ほど局長は、幾らでも特調費は出すということを非常に明確におっしゃいましたし、その点、厚生省さんも安心して...全文を見る
○近江委員 終わります。
04月06日第71回国会 衆議院 外務委員会 第10号
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○近江委員 きょうは時間もきわめて限られておりますので、答弁は大臣一本にお願いしたいと思います。  まず初めに、このアフリカ開発基金に関する問題でありますが、いままでのわが国のそうした海外援助のあり方というものを見てまいりますと、確かに毎年ふえてきているわけです。しかしわが国の...全文を見る
○近江委員 今日、通貨問題あるいは資源問題というものは非常に大きな問題として浮かび上がってきておるわけなんです。ともすれば資源政策上から開発途上国援助の地域的拡大あるいは分散化を考えようとする傾向があるわけですが、そういうことであるならば、今日アジアで受けておる批判を、わが国はま...全文を見る
○近江委員 十一日から東京で開かれるエカフェの第二十九回の総会を前に年次調査報告が発表されておるわけですが、その中で、中国が展開中の社会経済政策による「自力更生の実験」を非常に高く評価しておるわけですが、この工業化偏重路線の反省と新しい問題意識の提起は、わが国の援助政策に対する批...全文を見る
○近江委員 それで、エカフェ東京総会に臨むわが国として、大臣もいまちゃんとしたものを出さなければいけないということをおっしゃたわけですが、経済協力の基本方針をこの機会に打ち出されるお考えがあるのかどうか、あるとすれば、今後わが国の経済協力の重点をどこに置かれようとなさっておるのか...全文を見る
○近江委員 わが国として、エカフェ地域諸国の経済発展の足を引っぱっている農業問題について、農業開発重視の姿勢、工業化偏重路線を修正するように呼びかけるとか、あるいは地域農業機械化研究所設立構想の具体化を推進する、あるいは和平が実現したインドシナ地域の経済復興、開発に積極的に協力す...全文を見る
○近江委員 あと補足的に事務局の方からも具体的なそういう、固まっておりましたら、お答えいただきたいと思います。
○近江委員 地域農業機械化研究所というのは打ち出されるのですか。
○近江委員 こうしたエカフェ等は非常に重要な会議でございますし、中国等も十四名ですか、かなり大型のそういう編成で来るようでもありますし、特にわが国で開催するわけでございますし、こういう機会を通じて日本のそうしたビジョンなりほんとうに信頼に値する政府の態度をとられるよう、強く要望し...全文を見る
○近江委員 わが国としてこの安保の常任理事国になることを強く希望されておるのかどうか、この場合常任理事国による全員一致制度を存続したままでの常任理事国を希望されておるのか、それとも常任理事国の全員一致の原則をなくした上で常任理事国となることを希望されておられるのか、この点について...全文を見る
○近江委員 本年秋の総会にも予想される東西両ドイツの国連への同時加盟が実現しますと、第二次大戦後の東西対立によりつくり出された分裂国家の国連への同時加盟という画期的なできごとになるわけでありますが、このほかにも朝鮮、ベトナム等の問題があるわけですが、わが国としては北ベトナムと国交...全文を見る
○近江委員 アルバニア、南イエメンの問題は先ほども出ましたけれども、これは非常におかしい状態ですね。わが国としても一日も早く国交回復をしなければならぬわけですが、なぜここまでおくれてきたのでしょうか。そのおくれた理由、大臣としてはどのように把握されておられますか。
○近江委員 それで時期的には相当煮詰まってきておると思うのですが、大体いつごろとお考えでございましょう。
○近江委員 そのことを強く大臣に要望しておきます。一日も早くそれを実現していただきたい、重ねて要望いたしまして私の質問を終わりたいと思います。
04月06日第71回国会 衆議院 商工委員会 第15号
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○近江委員 きょうは非常に限られた時間でありますので、何点かお伺いしたいと思います。  無籍織機の問題がずっと出ておるわけですが、無籍織機所有者に対しまして一台当たり五万円を出させる、これによって組合が無籍織機を買い上げ破砕する計画のようであるわけですが、これは政府の方針である...全文を見る
○近江委員 いまこの無籍織機が十二万六千台とか、この実数というものがはっきりと把握はされておらないようですが、通産省としては、この数はどのくらいと見ておるのですか。
○近江委員 この無籍織機の問題は商工委員会におきまして何回も問題にもなってきておるわけですが、いずれにしても、細々と一台、二台で生計を立てておる、まことにそういう立場の零細業の人がほとんどであります。そういう点におきまして、これはもう深刻な生活防衛の問題でもあるわけです。そういう...全文を見る
○近江委員 こういう零細業者の保有しておる台数につきましても、ほぼそれだけの実数も握っておるわけでありますし、これ以上拡大するということはまずないと思うのですよ。そういう点におきまして、条件なしで登録織機と同じようにしてあげるという考えはありませんか。
○近江委員 それで無籍織機のきわめて零細な業者、こういうところに対する特に政府系の金融機関の融資というものが非常にしぼられてきておるわけですね。こういう点につきまして、政府として締め上げの方針を出しているのと違いますか。そういうことはありませんか。
○近江委員 そういうように金融機関におきましても、すべてそういう条件のもとで操業を続けていかなければならない、そういうきわめて苦しい立場にいるわけですね。私が先ほど申し上げたように、これ以上台数も拡大することは考えられないわけでありまして、やはり金融とか、そういう点におきましても...全文を見る
○近江委員 通産省のいままでのこうした無籍織機に対する態度というものは、きわめてそういう冷たい態度であったと思います。現実に零細な人は、家族を含めますとかなりの数になるわけです。ですから、そういう現実に対してもっとあたたかい気持ちを持って、そういう人を抱きかかえていくという政策を...全文を見る
○近江委員 それからセメントの問題でございますが、この前ちょうど大臣が参議院のほうへ出られておりまして、おられなくて政府委員に聞いたわけですが、これも特に零細業者、一袋、二袋使用するようなところが非常に苦しい目をしておるわけです。一俵三百円くらいが、ひどいときには大阪では二千六、...全文を見る
○近江委員 韓国の輸入がもたついておるのですけれども、それはどうするのですか。
○近江委員 そのように政府が話し合って一万トンというものをきめておりながら、業者の争いで半分しかない、こういうことになりますと通産省の指導性ということも疑われるわけですよ。みんな注目しておりますし、強力な指導性を発揮されて、一万トンプラスアルファということで緊急にひとつ早く輸入を...全文を見る
○近江委員 私もアメリカのをぜひ一ぺん取り寄せて勉強してみようと思いますが、大臣もそういう点をよく研究してもらって——これは決してゆうちょうな問題じゃないと思うのですね。ですから早く手を打っていただきたいと思うわけです。  それから時間の関係であと一つだけお聞きしておきたいと思...全文を見る
○近江委員 こうした政府がやります国際的な行事でありますし、非常にむずかしいこともわかるわけでありますが、何よりもやはり住民福祉がこういうように大きな問題になってきておるわけでありますし、まずこの安定をして、それによって住民の協力も得られる、やはりウエートをしっかりそこに置かれて...全文を見る
04月10日第71回国会 衆議院 商工委員会 第16号
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○近江委員 参考人の方にお伺いする前に、一点だけ政府にお聞きしておきたいと思いますが、年間、新製品の数というのはどれくらいできるのですか。きょうは局長も来ておると思いますので簡単に……。
○近江委員 それで工業品検査所に商品テスト部というのが今度できまして、四十八年度予算では千二百万程度政府は組む予定であるということを聞いておるわけですが、しかし、この法案の中身を見ますと、型式に至るまでいろいろとここで検査するわけですね。こういうようなことで、法律はつくっても実際...全文を見る
○近江委員 私も、竹内先生おっしゃったように、こういうことでは法案をつくってもほとんど機能を停止する、ほんとうに消費者のそういう立場に立ってこれを充実していく上におきましては、もっと政府は本腰を入れなければいかぬと思うのです。われわれ国会でもこの点はやかましく言っていきたいと思っ...全文を見る
○近江委員 それから、この表示の問題につきましては、大友先生からも先ほどお触れになったわけでございますが、カナダ等におきましては、たとえば爆発するものは爆発する絵がかいてあるわけですね。一目りょう然でわかる。そういうように諸外国では非常によく知恵を働かしているわけです。わが国では...全文を見る
○近江委員 それから、この協会の問題でありますけれども、今後運用をうまくやってくれればいいわけですけれども、私たちは決して業界の立場には立たない、消費者の立場に立って常に政府に対して意見を言い、それを実現できるように促進をしておるわけです。  しかし、業界の中にも、大企業と中小...全文を見る
○近江委員 終わります。
04月12日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第8号
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○近江委員 きょうは時間も限られておりますので、何点かその範囲内でお聞きしたいと思います。  まず最初にお聞きしたいのは、有毒食用油の不安が非常に広がっております。現在のところ千四百トンに混入の疑いがある。こういうことで、全国的に、青森から西日本にかけまして二十一都道府県にこの...全文を見る
○近江委員 これはカネミの油症事件以来の大型の事件であると思います。こういうことは二度と繰り返してはならない問題でありますがj不幸にしてまたこういうことになってしまいました。これはほんとうに手抜かりであったと思うのですが、その辺の反省等もあとで大臣にお聞きしたいと思います。  ...全文を見る
○近江委員 そうすると厚生省のほうは、科学技術庁のほうとその辺の話し合いはできているのですか。どのぐらいの予算でやるのですか。
○近江委員 いま千葉さんも、これについてはできる限りのことをするということをおっしゃっておりますし、これだけ国民の不安もあるわけでありますので、科学技術庁としても全力をあげて取り組んでいただきたいと思います。長官はどうですか。
○近江委員 それで、熱媒体であるとかこういう化学物質の混入、これは特に食品関係に重大な影響を与えるわけです。これは農林省が工場のそういう所管をしておりますし、厚生省もそれに対する検査等もやっておるわけですし、また、媒体については通産省関係があるわけですが、いずれにしてもこういう事...全文を見る
○近江委員 代表で局長お答えになったと思うのですが、農林省もその点は反省してやっていますか。
○近江委員 まあ、農林省もこういう件についてほんとに重大な反省をして、二度と起こさないように、厳重な立ち入り検査等もやってもらいたいと思うのですね。  それで、こういう有害な化学物質というものは無数にあるわけです。通産省も薪法を出して、参議院先議でいまやっておりまして、やがて衆...全文を見る
○近江委員 そういう環境汚染からいろいろ及ぼしていく物質である、特にこういう食品に関係のある熱媒体であるとか、特に人体に影響がある、そういうところは考えていけばチェックできると思うのですね。ですから、そういう点につきましては各省総力をあげてやるべきですよ。どこの所管か、厚生省だ、...全文を見る
○近江委員 この点は、特に各省庁力を合わせてどうか対策をとっていただきたいと思います。特に要望しておきます。  それから、この前、科学技術庁の資源調査所が「高密度地域における資源利用と環境保全の調和に関する勧告;関東南部における下層大気の質と表層生物の保全を中心として」というの...全文を見る
○近江委員 それで環境庁とも非常に関係があるわけですけれども、環境庁としてもそうした大気汚染、あるいは世界的にも類のない、一千万の人が水を飲んでおる、こういう水系につきまして特別な調査をしていくという準備をなさっておりますか。
○近江委員 それでは、科学技術庁としましても、こういう関東南部の非常に効果的な勧告をなさったわけでありますし、ぜひとも関西におきましても、また淀川、琵琶湖水系におきましても、いままで水質等もあまりやっていないわけですから、大いに力を入れるべきだと思うのです。この点、ひとつ局長と大...全文を見る
○近江委員 それで、私が関西だから関西のことを言うておるのと違うのですよ。あれだけの密集地域であるわけですから、やはり気流状態が全然違うわけですよ、南関東とは。そういう点で私は言っているわけです。だから、特にいま全国的に調査もなさるとおっしゃったのですから、やはりそういう人口密集...全文を見る
○近江委員 いま長官、アーツ衛星ということもおっしゃったわけですが、これは資料もどんどん来ておりますけれども、科学技術庁は資料をどんどん公開しますか。何か取り込んでしまって、なかなか出さぬというようなことも聞いておるわけですよ。それはアメリカ、の約束はどうなっておるのですか。秘密...全文を見る
○近江委員 有効にそういうデータを使うわけですから、ただ向こうが言っているからということだけで、そういう四角定木なことじゃいかぬと思うんですよね。こちらから積極的に、こういうことについて使わしてもらいたい、こういう点については公開したい、もっと意見を言って、多角利用をはかってもら...全文を見る
○近江委員 今度はちょっとまた変りまして、時間の関係で端的にずっとお聞きしていきたいと思いますが、原子力発電所もどんどん日本各地において建設されております。運転中のもの、建設中あるいは審査中といろいろあるわけですが、先ほども環境の問題も出たわけでありますけれども、国立公園とか国定...全文を見る
○近江委員 それで計画がされて、それから電源開発審議会のほうにくるわけですね。それから具体的に科学技術庁のほうへくる。そうすると、環境庁としては電源開発審議会のその段階からもうタッチされるわけですね。
○近江委員 こういう環境というものは、景観の問題も一つの問題でありまして、大事なことはやはり密集地域を離れるとか、そういういろいろな問題があると思うのですが、環境全般に対して、局長または大臣はどういう配慮を払っているのですか。
○近江委員 それから、きょうは工業技術院長も来ておりますので、大型プロジェクトの問題についてちょっとお聞きしたいと思います。時間の関係がありますので、簡潔に御答弁願いたいと思います。  この大型プロジェクト制度の趣旨、目的等につきまして簡潔にまずお伺いしたいと思うのです。
○近江委員 それで、いままで研究が終了したものにつきまして、評価分科会等で評価がされておるわけですが、どういうプロジェクトが終わったのですか。
○近江委員 これについてはどれだけの費用を投じたのですか。
○近江委員 それで院長として、三つ一応終わったということになっているわけですが、どのように評価されておるのですか。
○近江委員 その直接の責任者として評価されておる、やはりそういう立場はわかるんですけれども、しかし脱硫につきましても、直接、排煙とも、結果的にはコストの上で非常に目標値を上回ってしまった、こういうことで、工業技術院の開発したものは使えないという声が非常にあるわけですよ。現実にいま...全文を見る
○近江委員 それから、特にオレフィン等の新製造法につきまして約九億近い金を入れて中止してしまっておる。いますっとその事情もおっしゃったわけですけれども、これは最初の見通しといいますか、当時の経済情勢、政府のそういう政策といいますか、それに乗っかって決定されたとは思うのですけれども...全文を見る
○近江委員 大型プロジェクトとしてMHD発電、それから海水淡水化と副産物の利用、大深度遠隔操作海底石油掘さく装置、電気自動車、パターン情報処理システム、航空機用ジェットエンジン、原子力製鉄、自動車総合管制技術、こういうものがいただいたデータにも出ておるわけですが、これだけ国費を投...全文を見る
○近江委員 じゃ、もう時間がありませんから終わりますが、いずれにしても、こういう限られた中で研究なさっておるその御苦労もよくわかるわけです。ですからわれわれとしても、何とかして皆さん方の成果があがるような充実した体制もつくらなければいかぬということで、われわれ委員会でもそのことを...全文を見る
04月13日第71回国会 衆議院 商工委員会 第17号
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○近江委員 きょうは非常に限られた時間でありますので、簡潔に御答弁をお願いしたいと思います。  まず初めにお聞きしたいのは、最近の物価問題であります。最近の上昇から見てまいりますと、卸売り物価の二・〇%、消費者物価の五・五%、これは政府の見通しでありますが、はるかにこれを上回る...全文を見る
○近江委員 それで、今年公共料金の引き上げというものがメジロ押しに予定されておるわけです。国鉄をはじめといたしまして健保あるいはまた電力、ガスあるいは私鉄と、こういうように、いまの情勢でいきますと政府の見通しを大幅に越えて上がっていこうとしておりますし、国民生活に与えるその影響と...全文を見る
○近江委員 責任官庁のそういう体制の確立ということが閣議で決定されたわけですが、報道によりましてもナフサがまた大幅に値上げになりますね。また一キロリットル当たり五百円上がってくる。こうなってまいりますと、プラスチックとかナイロン製品であるとか、この波及というものが非常に大きなもの...全文を見る
○近江委員 国民生活のそうしたお目付役ともいうべき公取であり、経企庁なんですよ。きょう初めて知った、公取委員長ともあるべき人がそういう態度でいいのですか。こういうような動きをいままで全然あなたは知らないのですか。いいかげんな答弁をしたらだめですよ。ここは国会なんですよ。
○近江委員 いずれにしましても、こういう問題については非常に国民生活に甚大な影響があるわけですよ。何か出てから公取が動く、私はこういうことについてはいつも言っている。業界の動きであるとか、そういうことは当然あなた方が真剣に取り組んでおれば、そういう動きは察知できるはずです。これか...全文を見る
○近江委員 それを強く要望しておきます。  それから、公取委員長も御存じないときにこういう値上げのしかたをしてきた、これは、担当である通産省としてはいままでこういうことを知らなかったのですか。これだけ国民生活に大きな影響があるわけですよ。また、経企庁長官もそういうことを知らなか...全文を見る
○近江委員 権限がないからということでなく、要するに、これが国民生活に大きく波及するわけですから、その権限の云々ではなくして、経企庁長官もひとつもっと前向きに、何とか経企庁としてもそういう介入のできる方法はないか、ひとついろいろ検討してもらうべきじゃないでしょうか。  また、中...全文を見る
○近江委員 では、その点は強く要望しておきます。  それから、エカフェの東京総会が行なわれておるわけですが、第一日目から、アジアのそういう貧しい現実というものが浮き彫りにされてきておるわけです。いままでの、どっちかといいますと、このエカフェ事務局主導型の経済開発方式というものに...全文を見る
○近江委員 いま大臣がおっしゃったように、非常にいい機会でありますし、十分意見交換をされて一とかくいままでは問題が多過ぎたわが国の援助です。もう大臣も御承知のように、民間資金が政府援助よりも大きいとか、あるいは政府援助においては二国間援助が国際機関よりも大きいとか、政府援助におき...全文を見る
○近江委員 それから、アメリカの新通商法案の問題でありますが、米国は保護貿易主義に転換したのじゃないかというようなことが非常に心配されておるわけですが、この法案の与える影響というものは非常に大きいと私は思うのです。大臣としては、この通商法案につきましてどのように見ておられるか、率...全文を見る
○近江委員 じゃ、時間がありませんから、これで終わります。
04月24日第71回国会 衆議院 商工委員会 第20号
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○近江委員 まず資本自由化の問題についてお伺いしたいと思います。  資本自由化の作業が進んでおるようでございますが、これに対する通産省の基本的な考えをお伺いしたいと思います。
○近江委員 現在のわが国の自由化の状況はどうなっておるか、これについて説明をお伺いしたいと思います。
○近江委員 最近のこういう報道を見ておりますと、現在数百業種もあるこういう例外業種を十数業種に減らすようでありますけれども、わが国の経済に対する影響という点を考えますと、非常に大きいものがあると思うのです。特に中小企業に大打撃を与えるのではないかと思うのですが、そういう点について...全文を見る
○近江委員 それで、個別の問題で電算機等が自由化するように報道されているわけですが、これについてどういう対策をとっておられるのですか。
○近江委員 それで、小売り業につきましては非常に零細業者も多く、こうした巨大外資が進出してきますと非常に大きな問題になると思うのです。今回の自由化にあたりまして、大臣としてはどういうような考えで臨まれるわけですか。
○近江委員 答弁がちょっと抽象的に思うのですけれども、どうですか、もう少し具体的におっしゃっていただけますか。
○近江委員 最近のニクソンのエネルギー教書あるいはOPEC問題等、石油をめぐる情勢というのはきわめて流動的に思うわけですが、こういう中で、石油業の自由化につきましてどういう形で進めていかれるわけですか。
○近江委員 ニクソンのエネルギー教書の内容につきまして、通産大臣はお読みになったと思いますが、所感をひとつお伺いしたいと思うのです。
○近江委員 エネルギー教書の基調を見てみますと、自国中心の傾向が非常に強いように思うのです。環境よりも経済優先であるとか、価格よりも数量重視、こういう国際的エネルギー利用の認識については非常に不十分じゃないか、このように思うわけですが、こうした点について、大臣としてどのように考え...全文を見る
○近江委員 今度大臣はOPEC諸国を訪問されることになっておるということを聞いておるわけですが、その目的なり日程ですね。また、この時期にOPEC諸国を訪問する以上、わが国としても、産油国との関係あるいは石油政策の今後等について確たるものを保持する必要があると思うのです。このOPE...全文を見る
○近江委員 大臣の基本的なそういう考え方はわかったわけですが、そうしますと、今後の通産政策として具体的に何か持って行かれるわけですか。
○近江委員 それからこの前、産業計画懇談会から提言があったわけですが、非常に各方面の注目を集めておるわけですが、大臣としてどういう感想を持たれておるか、これが一点です。  それから、今後この提言の方向に沿って、通産政策におきましてどのようにそれを生かしていこうと考えておられるの...全文を見る
○近江委員 軽自動車等のネガティブリストの問題ですが、非常に種々の論議を巻き起こしておるものもあるわけですが、このリストについては、大臣としてはどのようにお考えでございますか。
○近江委員 軽自動車のネガティブリストですね。いろいろ個々に問題があるわけですが、こういうような個々の問題についてどういうようにお考えですか。
○近江委員 この前、円切りのときに、鉄鋼については不況カルテルを認めたわけですが、それをさらに延長した、そういうことで非常に鉄鋼は利益をあげまして、その配当について苦労するほどの状況になってきておるわけですが、鉄鋼として結局三分増配をきめたということがいわれておるわけですが、こう...全文を見る
○近江委員 商社の投機の実情調査につきまして、公取委員長は独禁法四十条により調査を行なっておる旨、この間も発言されたわけですが、その進捗状況を簡潔に御報告いただきたいと思うのです。
○近江委員 この商品投機問題と関連して、六大商社がこの関連会社の株式の取得を行なって系列支配というものを強めておるわけですが、これは独禁法上どのように評価されるのか。また、この問題を今回の商社の調査の対象に加えておられるのかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 私のもらったこの六大商社の株式所得状況、これを見ましても非常にふえてきているわけですね。たとえば三菱商事にしましても、日本ハムについては五百九十五万八千株、日本農産工業については九百七十万株、川岸工業については二百三万九千株、三菱セメント石綿工業については三百五十三万...全文を見る
○近江委員 これは独禁法を見てまいりますと、持ち株会社の禁止等につきましても第九条で明確に出ております。独禁法の目的自体からいたしましても、こういうような系列支配というものについては、これはもう非常に大きな問題があると私は思うのです。  それで、今後問題解決をするということをお...全文を見る
○近江委員 今回の商品投機等を見ておりますと、非常に公取のアクションというのは弱いのじゃないか、これは一致した見方なのですよ。そして、聞いてみますと、独禁法が弱いとか——弱ければ改正すればいいのだけれども、なかなかそういうこともやらない。いろいろなことを考えてみますと、機構上にも...全文を見る
○近江委員 この四十五条におきましては、一般消費者等からの調査請求等があった場合は調査しなければならぬとなっておるのですが、今回のこの商品投機等の問題につきまして、消費者からどのくらいの件数があったのですか。
○近江委員 いずれにしても、こういう対処につきましても、法律にも明示しておるわけですから、国民のこれだけの要求があったときには、すみやかにやはり調査をして結果を出してもらうようにひとつ協議をしていただきたいと思うのです。  それから大臣にお伺いしたいと思いますが、日航製の問題で...全文を見る
○近江委員 この問題は、国会で取り上げられる前に、もうすでにYS11の製造は終了しておるし、あるいは設計、試作の技術者はほとんどおらず、新しく航空機を開発する能力をもう持っておらないわけです。ですから、この問題があろうとなかろうと、要するに受注できない状態にあったことは明らかなん...全文を見る
○近江委員 いま大臣おっしゃったわけですが、しかし、これはもう既定方針として通産省でもきまっておった。実際、実態から見たってそういうことであって、あなたのおっしゃったのはあくまでこじつけだと私は思うのですね。だから、この善処ということにつきまして、何ら政府は反省しておらない。こう...全文を見る
○近江委員 もう時間がないから一応はやめますが、この問題は、いま大臣の答弁をいただきましたが、これについては納得できません。そういうことで、またの機会であとの問題を続けたいと思います。  以上で終わります。
04月25日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第9号
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○近江委員 まず初めに、いま中国の廖承志団長をはじめとしまして、五十名の大型訪日団が来られておるわけです。全国各地で非常に日中友好のそうしたいろいろな行事等も計画されておるわけでございますが、今後、中国との交流という面におきましては、政治、文化、経済、科学、あらゆる分野にわたって...全文を見る
○近江委員 私も昨年、党の第二次訪中団で中国へ行ってまいりました。非常に日数も少なかったものですから、特に科学技術という点ばかりを見てきたわけじゃございませんが、非常に進歩したところもたくさんあると思うのです。たとえば工業地帯等を見ましても、公害等には非常に配慮をいたしておりまし...全文を見る
○近江委員 それで、大使館の接触を始められたということは非常に評価するわけです。これをほんとうに具体化していただきたいと思いますし、そういう場合、中国へ行かれるときは、名前はどうなるか知りませんが、やはり団長は長官が行かれるのが一番いいのじゃないか、こう思うのですけれども、長官は...全文を見る
○近江委員 長官も非常に前向きでおられますし、今後日中の友好を高める上におきましても、一日も早い機会にひとつそれを実現していただきたいと思うわけです。そこまでの気持ちでおられるわけですから、当然大使館におきましても、欧米諸国においてはアタッシェが置かれておるわけですし、そういうよ...全文を見る
○近江委員 それで、それが具体化していきますと、いろいろな問題も今後は出てくると思うのですが、いま、特にこういう技術の問題になってきますと、特許等の問題もからんでくると思うのです、これは一つの具体的な問題ですが。きょうは特許庁長官も来られておりますし、こうした特許につきましての今...全文を見る
○近江委員 それで、またちょっと元に戻って恐縮ですが、いま廖承志さんがこっちに来られまして、全国各地へ、ずっと行かれると思うのですが、そこまで接触されておるわけですし、いずれまた東京のほうへも帰ってこられると思うのですが、この機会に、ぜひとも長官も、何とか機会を見つけていただいて...全文を見る
○近江委員 そうすると、その参事官がお見えになるという話で、そういう機会ができるようであれば、長官としてはお会いになられるわけですね。
○近江委員 一つは、積極的に、早い機会に、長官がおっしゃったそうした調査団を含む――調査団というのですか訪中団というのですか、科学技術の交流を目ざしてのそうした訪問が一日も早くできるように努力をしていただきたいと思います。  次にお伺いしたい問題は、科学技術庁のビッグサイエンス...全文を見る
○近江委員 このシートピア計画を見ますと、当初、水深最大百メートル、そして設置の期日が最大三十日、建造の総額が三億五千万円かかっておるわけですが、昨年の第一段階で実施した海底三十メートルの設置実験も、最終目的のための予備的なものであるということをお聞きしているわけですが、先ほどち...全文を見る
○近江委員 きょうは石倉理事長も来ていただいておるわけでございますので、いま局長が大体おもな点をお答えになったと思うのですが、ほかにどういうような問題があったのでしょうか。
○近江委員 そういうことを踏まえられて、本年の秋口に、九月ごろということをお聞きしておりますが、この予定されておる六十メートルの潜水実験にあたって、いまおっしゃった各所のそういう改造を行なうようでございますが、私がいまちょっとお聞きしておるのは、費用が大体一億六千万円くらいになる...全文を見る
○近江委員 これだけの改造をして、次の六十メートルの実験はほんとうに安全な実験ができるという点におきまして、それだけの確実性というものにつきまして自信があるわけですか。
○近江委員 それで、当初の計画を見ますと、三億五千万円かけて設計もしてこれはできあがったわけですが、少なくとも一億数千万円、つくった金の約半分以上をかけて改造しなければならぬということにつきまして、当初の計画におきましてもそういう大きな改造が起こるというようなことは考えておられた...全文を見る
○近江委員 そのときには局長はおられなかった。それで、そういう推測の答弁しか出なかったわけですが、このことは局長さんだけにいえることではないと私は思います。当初このシステムを検討なさっておった、最初からやっておられた人がいま科学技術庁におりますか。正直いってわかっておる人がおられ...全文を見る
○近江委員 そういう外郭団体でやってきたその接続が、だから切れたんだということをいまおっしゃっておるわけなんですが、少なくとも海洋開発の目玉であるということで科学技術庁としてはよくおっしゃっておったわけですね。当然、これだけのシステムをやっていくわけですから、当初から科学技術庁内...全文を見る
○近江委員 それで、石倉理事長は、私が先ほど申し上げましたように、そういう責任者、きちっとまとめておる人がおらないというような問題、あるいはシミュレーションもやらずに突っ走ってしまった、やる前に外国の事情調査等もやっておらなかった、あげればこういう何点かのいろいろな問題が出てくる...全文を見る
○近江委員 六十メートルの実験をなさるわけですが、これが成功したとしても、さらに百メートルの実験をするとなりますと、より以上の改造をしなければならぬ点が出てくるのじゃないかと思うのです。三十から六十にするだけでこれだけの欠陥ですからね。もういま欠陥シートピアということでだいぶ巷間...全文を見る
○近江委員 それで、石倉理事長は、欧米の海洋開発の動向の調査に団長で参加されたと聞いておりますが、アメリカやフランスはどういう状況であったか、また、そうした事情を比較して日本のシートピア計画をどのように考えておられるか、お伺いしたいと思います。
○近江委員 それで、現在のこういうシステムで百メートルまでの海底居住実験をすることが適当であるかどうかという問題なんです。これは、しろうとの私らでも、正直いって何か非常にあぶなっかしい感じがするわけです。こういう点、具体的に検討なさったことがあるのかどうか。さらに、日本のようなこ...全文を見る
○近江委員 こういう海の中というものは、私もちょっと学者に聞いたことがあるのですが、貝一つでもわからないというのですね、上を向いているのか、下を向いているのか。水でもくみ上げたら、上へ上げてきたらもう変わっているというのですね。ですから、ほんとうにそういう中で調査研究をやるという...全文を見る
○近江委員 私は何も深海をやめておけということじゃないんです。深海もやらなければいけないけれども、特に諸外国に比べて、沿岸のそういう基本的な環境の問題であるとか、生態であるとか、肝心なことの調査が進んでいない。海洋日本といわれるわが国が、諸外国よりもおくれておる、恥ずかしい限りで...全文を見る
○近江委員 それで、百メートルにする場合、改造には数十億円必要だ、こういうようにもいわれているわけですね。それは六十メートルを終えてみないとわからないとおっしゃるかもしらぬけれども、そういう点からいくと、数十億円もかけてやるのが妥当であるのか、その段階で判断をなさるとは思うのです...全文を見る
○近江委員 常にこういう実験においては危険が伴うものでありますし、無理な実験はあえてやる必要はないと私は思うのです。安全性を十分に確かめて万全の体制で実験に当たっていただきたいと思うのです。これは長官も何回も決意を表明されておりますので、強く要望しておきたいと思います。  きょ...全文を見る
○近江委員 それで、あなたがいま政府の責任者として特に心配な点というのはどういう点ですか。
○近江委員 あなたは、期間が短かいとか材料が足らぬとか言われますが、それは確かに当事者としてはよくわかるわけですが、やはり万博の場合でも、周辺の人の協力を得るということが一番大事なんですね。あの当時も、万博公害というものがたくさん出たわけですよ、交通の問題から物価の値上がりから。...全文を見る
○近江委員 沖繩海洋博につきまして、科学技術庁としてまたセンターとしてどういう姿勢なり具体的な計画を持っていかれるのですか。
○近江委員 歴戦の勇士といえば非常にかっこういいわけですけれども、傷だらけ、欠陥だらけなんですね。その勇士に最後の花を飾ってあげたいということで、沖繩に持っていってはどうかというような意味で言ったわけです。  いずれにしても、もとへ戻りますけれども、科学技術庁がそういう計画を立...全文を見る
○近江委員 あと一つお伺いしたいのは、問題は違うわけですが、放射線の照射によって公害因子であるNOxあるいはSO2を除去する技術が開発されたということを聞いているわけですが、その実情はどうなっておるかお伺いしたいと思うのです。
○近江委員 今後この研究の実用化にあたってどういうような見通しをお立てになっているのですか。研究計画であるとか、あるいは期間であるとか、予算であるとかですね。どうなんですか。
○近江委員 最後に、この研究のほかに公害防止対策としてどういうふうな研究があるんですか。テーマであるとか、研究のねらいであるとか、研究計画であるとか、今後の進め方等ありましたら、具体的にお聞かせいただきたいと思うのです。
○近江委員 もう一問だけお伺いしたいと思いますが、これは原研であればこそこれだけクローズアップされてきたと思うのですけれども、民間でも非常にすばらしい研究をしているわけですよ。ところが、科学技術庁の研究補助金というものは非常にワクは少ないし、そして限られたワクだからということで、...全文を見る
○近江委員 もう一つだけ。新技術開発事業団も、それは確かに外郭団体であって活動なさっているわけですよ。ところが中小のなかにほんとうにすばらしい研究者がおりまして、そういう人が発明して実施化するというのは、これははっきり言ってなかなか金が出ぬわけです。ほとんど大企業とかそういうとこ...全文を見る
○近江委員 それじゃひとつ、花も実もあるように、ほんとうに充実したものにしていただきたいと思うのです。これは官房長もずっと聞かれているわけですから、よろしくお願いしたいと思うのです。強く要望しまして終わります。      ――――◇―――――
04月25日第71回国会 衆議院 商工委員会 第21号
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○近江委員 前回のドル・ショックの影響につきまして、業種別、産地別に見ましてその影響度、業種、産地のとった対応策、政府のとった緊急対策の効果等についてどのように政府は調査なさっておるか、お伺いしたいと思います。
○近江委員 今回の場合、前回の影響を受けたこれらの業種、産地について、新たにどういう影響を受けるのか、輸出契約状況、受注残高、問屋の支払い状況等について、政府として把握なさっている点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 前回この輸出関連中小企業のうち約一万三千四百ですか、企業を認定しておるように聞いておるわけですが、この輸出関連企業のどの程度これで認定したことになるのか。また、今回の認定基準は前回と同じであるかどうか。業種別、産地別に見ますと、指定は前回よりどのくらいふえるのか、お伺...全文を見る
○近江委員 こうした指定の問題につきましては、漏れのないように政府としてよく見ていただきたい。この点を特に要望しておきます。  それから、事業転換につきまして中小公庫あるいは国民公庫の利用実績が非常に低いじゃないかということがよくいわれておるわけですが、この理由は一体何ですか。
○近江委員 この条件緩和ということをおっしゃっておるわけですが、せっかくこうやって組んでおられるわけですから、これが利用されないというのは、やはり政府のそういう指導というものも不足しておるのじゃないか、こういう点をひとつ政府としても反省をして、組んだ以上はそれを有効に使って、中小...全文を見る
○近江委員 誘導、助成ということばはいいんですけれども、その助成も弱いし、あるいは誘導にしましてもなお一段と弱い。そういうチームをつくっておるということをおっしゃっておるわけですが、ほんとうに政府としてのどれだけのビジョンを持って、具体的なものを持っておるかということになってきま...全文を見る
○近江委員 それではひとつことばだけではなく、そうした点について十分努力をして実のあるものにしていただきたいと思います。  それから、前回のときの附帯決議の第一項にあります「事業の転換又は縮小を行なうものの特定の設備に対する買上げ措置」について附帯決議をつけたわけですが、その後...全文を見る
○近江委員 この制度ができても実検に動いたのは一件だけである。無利子か知らぬけれども、やはりこれは返さなければならぬわけですね。政府も非常に少ない資金の中で努力をしている苦労もわかるわけですけれども、やはり事業転換というようなことをいっても、また縮小というようなことをいっても、や...全文を見る
○近江委員 それから、この事業転換に際して既存業者との競合の問題が出てくると思うのですけれども、この回避についてどういうように考えておられますか、この点についてお伺いします。
○近江委員 最近、地方自治体におきましても、非常に住民のそうした意思を尊重してどんどんやろうとして努力しておるわけですが、非常に財源不足である。やらなければならぬことは中小企業、需細企業対策をはじめとして住民の福祉を考えていくと、もう非常にたくさんの問題があるわけですね。そういう...全文を見る
○近江委員 そうした対策で十数億円というような、これは実際全国に分けますと非常にわずかなんですね。先ほど申し上げましたように、こういう自治体でいろいろやらなければならぬことは山積しておるわけです。そういう中で、中小零細のこういう問題を第一線でめんどうを見ていかなければならぬわけで...全文を見る
○近江委員 同じような問題ですが、ドル対法では、輸出関連中小企業者に対する特例として別ワク四百五十万円を設けることにしておるわけですが、通常の付保限度額も同じように引き上げる必要があると思うのですけれども、この点についてはどうですか。
○近江委員 平均がこのように低いから、そこまできていないからいいというように聞こえるわけですが、都道府県で八十万円以上でやっておる。こういうところは平均九十四万円と出ておるわけですね。額を上げていけば平均額だってそれだけ上がっていくわけですよ。現在平均額は低いから、そこまできてい...全文を見る
○近江委員 この普通保険につきまして、付保限度額が、個人二千五百万から三千五百万、組合五千万から七千万に引き上げられるわけですが、これも三千五百万円でいいのかどうか、これの根拠は大体どういうことなんですか。
○近江委員 こういう点も、さらに引き上げをよく検討していただきたいと思うのです。  それから、この近代化保険につきまして、中小公庫の近代化貸し付けワクは年々拡大されておるわけですが、この付保限度額が据え置かれておるわけです。この点矛盾しないかどうかです。  それから二つ目は、...全文を見る
○近江委員 この信用保証協会につきまして、協会の所管大臣と通産大臣の共管になっておるわけですが、中小企業庁はどういう権限があるかということであります。特に中小企業庁は協会に対してどういう行政指導ができるのですか、この点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 もうだいぶ時間もきておるようでありますので、最後に一つだけ聞きたいと思いますが、無担保保険を例にとってみますと、無担保、無保証人で保証しておる協会もあり、無担保、有保証人で保証しておる協会もあるわけです。この信用保険法第三条の二に、無担保保険は「その保証について担保(...全文を見る
○近江委員 最後にこれで終わりますが、こうした円の再切りの問題であるとか、あるいは最近のこうした過剰流動性の吸収ということで、金融引き締め等も窓口規制等でやられるようになったわけでありますが、とにかくどこでどうなのかわかりませんが、中小や零細にそういうしわ寄せが来るというようなこ...全文を見る
04月26日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第10号
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○近江委員 きょうは参考人の先生方どうも御苦労さまでございます。  まず初めに、地震発生のメカニズムについていろいろな学説があると思うのですが、大体、先生方マントル説といいますか、そういうようなお話だったように思うわけですけれども、どういうような学説があるのか、私どもしろうとで...全文を見る
○近江委員 聞くところによりますと、マグニチュード七・五以上のこういう巨大地震につきまして、六十九年周期説というのがあるように聞いておるわけです。あと二十年先であるとかいわれておるわけですが、その十年くらい前にこの東京直撃型の大地震が起こるのじゃないかという説も聞いておるわけです...全文を見る
○近江委員 力武先生は、ちょっと私読んだことがあるのですが、東海地方沖ですね、それからまた北海道ですか、あの辺が非常にあぶないというようなこともちょっと私読んだ記憶があるのですが、どうなんでしょうか。
○近江委員 それで、萩原先生は比較的心配ない地域を三点ほどおあげになって、それ以外は全部危険であるという御説明をいただいたわけですが、それでいま力武先生は特に二点を、非常にひずみが目立つということをおっしゃっているわけですが、それに次ぐような地点というのは、いままでのそういう地理...全文を見る
○近江委員 この予知の問題について、世界各国でいろいろな研究も行なわれておると思うのですが、中国では地磁気と地下水位を分析して地震警報を出すというような方法も行なわれておるようでございますが、国際交流という点におきまして、現状はどういうように進んでおるかですね、また、それに対して...全文を見る
○近江委員 こういう点については、これはあらゆる部門もそうですけれども、やはりこれからは国際協力という点を大いに進めていかなきゃいけないと思うのです。大臣もいまお聞きになられたわけでございまして、こういう点は十分に配慮すべきであると思うのですが、いかがですか。
○近江委員 地震の発生に伴う地域的な被害の問題ですけれども、たとえば東京につきましては、江東地区については非常に低地帯であるということで、実際の対策は進んでいるかどうかわかりませんが、いろいろ検討はされてきたように思うのですけれども、城南地区であるとか川崎あるいは横浜方面、こうい...全文を見る
○近江委員 いま先生のほうから、関係者のそうした、あまり認識の足らない点であるとか、きめこまかい対策ができてないというような御指摘もあったわけですが、きょうは菅原国立防災科学技術センター所長も来ておられますし、私がいま質問をさせていただきました点等につきまして、政府としてはどうい...全文を見る
○近江委員 そうすると、予知については、萩原さんが会長のこの連絡会が中心になってやっていかれる。ただし予算とかその内容においては、センターもないし非常に機能していくのに不足しておる。だからこういう点は、先生も先ほどおっしゃっておりましたが、さらに充実をしてもらいたい、こういうこと...全文を見る
○近江委員 政府としてはこの中央防災会議で一応統括してやっている。だけれども、実際に先生方にいま聞きますと、なかなかその辺のところが関係者があまり認識してないとか、きめこまかい対策がないとか、どういう手順でいけばいいか、そういうような点もまだ非常にできてない。これではもうどうしよ...全文を見る
○近江委員 それで、予知の問題と防災対策ということになってくると思うのですけれども、ひとつ予知の問題につきましても、関係各省、そしてまた大学をはじめいろいろな機関もあるわけですし、先ほどおっしゃいました連絡会を中心として、ほんとうにその辺が有機的にいろいろと働きができるようにやっ...全文を見る
05月09日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第11号
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○近江委員 各先生方の御意見をいろいろ賜わったわけでございますが、この前藤本先生の論文が当委員会で非常に大きく問題になりまして、そういうことが契機で、きょうこうして先生方に来ていただくような場面ができたのじゃないかと思いますが、そのときに安全審査ということが非常に問題になったわけ...全文を見る
○近江委員 いま内田先生のほうからそうした御希望等があったわけですが、局長はそうした先生の御意見、これは一つのあれでございますが、今後、先生方にそうした審査等を十分やっていただくような配慮といいますか、どういうことをいま検討しておりますか。
○近江委員 その部屋もこれから準備するというようなことで、いろいろ不備な中でやっておられた。そういう条件の悪かったということはよくわかるわけで、そういう中でやっておって非常にむずかしい点もよくわかるわけですが、いずれにしましても、こうした安全審査という点におきまして、一そうまたシ...全文を見る
○近江委員 それでは、いま中島さんがおっしゃったわけですが、藤本先生何か御意見ございますか。
○近江委員 それから、審査過程及び結果の資料公開が不十分であるということもちょっと聞いておるわけですが、たとえば安全審査の結果につきまして、全員一致により結論を出される場合だけとは限らないと思うのですが、そういう反対意見や、各委員の間におきまして見解の相違もあるのじゃないかと思う...全文を見る
○近江委員 いま審査会の先生の立場でお聞きしたわけですが、同じ問題で藤本先生御意見ございましたら……。
○近江委員 原発の集中化ということがいま問題になってきておるわけですが、この場合、原子力施設の一つ一つのそういう安全審査ということはなさっているわけですけれども、地域的に集中した場合、非常にいろいろな問題が出てくると思うのですが、そういう場合、複合的な安全審査を行なう必要があるん...全文を見る
○近江委員 たとえば東電の柏崎、これはまあ審査会には出ておらないと思いますが、御承知のように新潟の大地震というようなこともあった地域でありますし、現実に原発のあの地域からはばく大な天然ガスをとっているわけですね。そうすると、やはり地球物理なんかやっている人に聞きますと、内部は相当...全文を見る
○近江委員 そういう集中化の問題につきまして、どの先生でもけっこうですけれども、特にこの原子力施設の集中という問題についてどう思われますか。
○近江委員 時間の関係であと一問だけ、この原子力施設の集中化という問題につきまして、秋田大学の滝澤先生にひとつ御意見を伺って終わりたいと思います。
○近江委員 終わります。
05月09日第71回国会 衆議院 商工委員会 第23号
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○近江委員 私は、一昨年ランド、スタンフォードあるいはバッテル・メモリアル等を見てまいりまして、今回わが国でこうしたシンクタンクができるということについてはそれなりに評価ができるわけであります。  そこで、まず初めにお聞きしたいのは、このシンクタンクの定義につきましてどういうよ...全文を見る
○近江委員 これもアメリカの場合は少なくとも二、三十年の歴史があるわけです。それで機構におきましても非常に大きいわけです。たとえばスタンフォードの場合二千八百名、そのうち専門家が千五百五十名、博士号を持っている人が三百七十五名、修士号を持っている人が五百十二名、学士が六百六十三名...全文を見る
○近江委員 バッテルの場合は、韓国のほうでもいろいろ援助をしてシンクタンクをつくったわけですけれども、韓国のほうは調査しましたか。日本とかなり似通ったような、そういうようなところもあるんじゃないかと思うのですが、調査をしたならば大体のそうした特徴についてひとつお知らせいただきたい...全文を見る
○近江委員 それで、調査団でずっと行かれて、今後わが国でこのように設立をしていく。やはり欧米芝日本という立場は、おのずといろいろな点において違うわけですが、いまいわれておりますことは、特に日本的なシンクタンクが必要であるということがいわれておるわけですが、日本的なシンクタンクの特...全文を見る
○近江委員 機構のほうは、まあ当初スタートはもちろん小さいということになるわけですが、将来これをどのくらいの規模にまでしていかれる構想を持っておられるのですか。
○近江委員 取り上げる課題ということが問題になるわけですけれども、外交とか国防問題ということになってきますと、やはりイデオロギー等も非常にからんでくるというようなことで、これはふさわしくない。ですから、取り上げるべき問題というものは、住宅であるとか、交通であるとか、流通機構である...全文を見る
○近江委員 それから問題提起と調査の自由ということでありますが、政治的な、また企業的な意図というものが介入をしてくる、こういうことになってきますと、本来シンクタンクのそういう使命ということを果たしていくことが非常にむずかしいことになるのじゃないかと思うわけですが、そういう点からい...全文を見る
○近江委員 それで、特にランドなんかは軍事研究、これは政府からの委託を受けておるわけですが、そういう点は、われわれとしては非常に心配するわけです。それで、目的を見ましても、そういうような歯どめといいますか、そういうものが見られないわけですね。したがって、こういう公的なシンクタンク...全文を見る
○近江委員 たとえばエネルギー一つの問題を見ましても、この前にニクソンのエネルギー教書が出ましたけれども、非常にやはりアメリカの考えというものは国防という問題が大きくからんでくるわけですね。そういうエネルギーという問題を単純に考えれば、現代の経済社会、これは重大な問題であるわけで...全文を見る
○近江委員 これは直接であるとか間接であるとかいうことはそう関係がないことでありまして、将来にわたるそういう歯どめということはしなければいかぬと思うのです。当初はどんなものでもそんな心配ありませんということで発足して、現実は違うという形になるのですね。たとえば、わが党の坂井議員が...全文を見る
○近江委員 この問題は非常に重要な問題でありますので、この点は今後各党とも一度よく話し合って何らかのはっきりとした形をとるようにしなければ私はいかぬと思うのです。  それから、人材の結集という点におきまして、まあ欧米の場合には非常に流動的にうまくいっておるように思うのですけれど...全文を見る
○近江委員 わが国の場合、最近はだいぶ変わってきたように思うのですが、日本というのは、ものの価値というものは認めるけれども、こういう無形の知識とか知恵というものについての評価は払わないというような風潮がまだ多分に残っておるように思うのです。やはりそういう土壌というのは今後の運営等...全文を見る
○近江委員 それから財政的な基盤ということが大事になってくるわけですが、この研究テーマに不足して運営に困るということは私はないと思う。日本はあまりにも問題が多過ぎるわけですからね。財政的な基盤として今後いろいろ考えておられるわけですが、地方公共団体あるいは民間からの出資等もいろい...全文を見る
○近江委員 それで民間からのそういう寄付金といいますか、そういうものを期待されておるようですが、そういう場合、税制上の問題もあろうかと思うのですが、こういう点については、政府としては話し合いはどのようになっておりますか。
○近江委員 それで民間のシンクタンクも幾つかできておるようでありますが、本法によるシンクタンクのそうした使命、そういうものとこの民間シンクタンクとの役割りの分担、これは基本的にどのように考えておられるか、担当すべき研究分野が原則的にはどういうようになるのか、それはどのようにお考え...全文を見る
○近江委員 このシンクタンクのこういう研究成果が特定の人物であるとか組織によって独占される、そうしてその立場を正当化する手段として使われると、国全体としてはかえってマイナスになることがあると思うのです。特に公的なシンクタンクの場合は、こういう弊害というものを未然に防止する必要があ...全文を見る
○近江委員 それから、こういう公的なシンクタンクの研究成果というものは、政府与党に独占されて、その政策に対する野党の反論を封ずる武器として使われる、こういう国家的に非常に大きな弊害を生むのではないかと思うのです。この提案者たる政府としてどういう歯どめを持っておるか。また、政府が政...全文を見る
○近江委員 そういう機関として果たす役割りというものは、言うなら、これは国家の最高方針を決定するわけですから、そこで国会みずからがシンクタンクに対して高度な情報の収集、それから分析を発注するような機能を持つべきであると思うのですけれども、これは大臣にお聞きしていいかどうかと思いま...全文を見る
○近江委員 それから人的な構成を見ますと、会長と理事長を一名ずつ置くということになっておるわけですが、それぞれの役割りの違い、そしてまた、そのそれぞれの人選について具体的な構想があるのかどうか。この二点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 それから、常勤の理事の三人はどういう分野を分担されるのか。  それから、待遇につきまして、従来の特殊法人ですと一つ一つ大蔵省のチェックを受けるというようなことになるわけですが、その辺のところについて同じようになさるのかどうか。この二点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 それから、この理事の三人の分担ですね、これはどういうふうになるのですか。
○近江委員 それから、研究スタッフというようなものはほんとうに有能な人を確保しなければならないと思うのですが、この身分の保証、それからまた反面、固定的な年功序列制であれば、これはやはり行き詰まってしまうが、このかね合いをどうしていくか。  それから、やはり何といっても二十代、三...全文を見る
○近江委員 いま大体公務員等のそういう活用ということが主として頭にあるようでありますが、これはやはり天下りという見方が非常にあるわけでありまして、あまり多いと問題があると思いますし、また同時に、民間からの大口の出資者、そういう特定の大企業の代表を多数送り込んでくるということも、こ...全文を見る
○近江委員 そういうことが研究所の性格というものにつきましても非常に大きな影響を与えているわけですから、十分これは配慮する必要があると思うのです。  それから、この研究評議会、これが非常に重要な機関になると思うのです。そういう点でどういう分野からこういう人たちを集めてくるか、ま...全文を見る
○近江委員 そういう若いということだけが何も決定的なものではありませんけれども、いま申し上げたように、従来のそういう審議会なり何なりというものはやはりどうしても年配者ということになってくるわけでありますが、こういう点については、従来の固定的なそういう考えにとらわれず若い人もどんど...全文を見る
○近江委員 自主的な立場から研究開発を行なうということになっているわけですが、しかし、総理のそういう監督を全面的に受けるという一面から見ると非常に矛盾したような点もあるわけですね。しかし、先ほども申し上げたように、片寄ったとんでもない方向に走る場合なんかは、やはりこれはチェックを...全文を見る
○近江委員 それで、このシンクタンクが、この法案を出されるまで科学技術庁なり通産省、経企庁といろいろやってこられたわけですが、所管としては科学技術庁にするのがほんとうじゃないかというような声もあるわけですね。きょうは科学技術庁の局長も来ておられますし、その辺については、政府として...全文を見る
○近江委員 それで、研究環境の整備ということが非常に先決問題になるわけですが、具体的にはまだ決定されておられないのじゃないかと思いますけれども、この設置の場所とか、そういうことについては、大体の地点等はもうほぼ構想があるのですか。
○近江委員 それでは約束の時間が来ましたので、質問を留保しましてきょうはこれで一応終わります。
05月10日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第12号
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○近江委員 きのうは各学者から種々の問題につきましていろいろな問題が提起されたわけであります。  まず、公開の問題でございますが、内田さんは、この審査過程の公開はできない、それを安全審査会で決定したということをおっしゃっているのですが、安全審査会の決定というのは、それだけもう政...全文を見る
○近江委員 そういう安全審査会の方々のやりやすいようにという配慮、それは政府がやるということはわかるわけですよ。しかし、はっきりと法律でも自主、民主、公開の原則がうたってあるわけでしょう。事そういう法律違反になるかどうかという大きな問題でもあるわけですよ。それを審査会の会長は、審...全文を見る
○近江委員 私がいま申し上げているのは、独立性と公開ということとは一緒にならないということを言っているのですよ。公開ということは法律でもうたってあるわけですからね。おそらく、こういう原子力の問題におきましてこれだけの原則をうたっているのはわが国だけでしょう。それを私は言っているわ...全文を見る
○近江委員 その、だれが何を言った、これが何を言った、そこまで出すべきですよ。そうでしょう。これは純粋な安全性の問題であり、科学者として当然の良心をもって、またそれだけの責任をもって発言しているわけです。そうでしょう。当然そういうことは今後あらゆる学者がそれを検討する大きな資料に...全文を見る
○近江委員 どうも大臣のお話聞いておりますと、そうするとその決定に際して、純粋な安全性、また科学者としての良心、また責任の上においてのそういう積み重ねの上で決定されたということですが、何か政治的な配慮があってそっちのほうに動かされているように思います。そんな人ばかりがこの審査会に...全文を見る
○近江委員 それがないなら、一人一人が責任をもって発言しておることは全部公開しなければいかぬじゃないですか。そうでしょう。そのすべての討議あるいは全資料の公開について、原子力委員会でもって、これはあなた方が法律違反するかどうかの大きな問題ですよ。法治国家である以上は法律を守らなけ...全文を見る
○近江委員 そういう審査会のメンバーの人が、心理的な圧迫を受けるということについては大問題ですよ。だれがそういう圧迫をしているのですか。お聞きになったことを言うてください。だれが圧迫しているのですか。
○近江委員 審査会のあり方自体が、ほんとうにそういう純粋な安全性の審査をやっていけるという雰囲気でない、これは審査会自体のあり方を大きく問われる大きな問題だと思うのです。今後この審査会のそういうような現状を――このままでいいんですか。そういう何となしに圧迫があり、公開されると困る...全文を見る
○近江委員 いずれにしても、この審査会の運営のあり方自体、長官みずからが審査会のメンバーの人たちと一ぺん真剣な討議をなさって、今後の運営ということを考えるべきですよ。やりますか。改革をやりますか。改革をしてください、改革を。
○近江委員 だから、その審査を決定するという、何も長官が会ったということでその方向が決定するわけではないでしょう。ただ、この運営のあり方について、また公開のあり方について、これは私らだけが言っているのではない。きのう来た多くの学者先生がそれを言っているのです。そういう問題であるわ...全文を見る
○近江委員 そんな、長官の顔色を見て態度を変えるような委員であれば、そんな人だったらやめてもらったらいい。長官おっしゃるように、あなたがお選びになったんでしょう。千万人といえどもわれ行かんというくらいのき然とした学者を選んだらどうですか。ほんとうに研究者としてそれだけのすばらしい...全文を見る
○近江委員 そうすると、いままでそういう点については至らなかったと反省されているわけですね、どうなんですか。
○近江委員 きのう私も参考人の方に聞いたのですけれども、要するに計算コード一つにしても、あるいはコンピューターにしても、あるいは審議する部屋もない、大体こういう一事を見ても、安全審査というものに対する政府の姿勢というものがなってないからそうなるのです。そうでしょう。企業から出てき...全文を見る
○近江委員 そのように長官はいま気がつかれたわけです。その一事を見ても、いかにこういう安全審査に対する政府の取り組みが足らなかったかということがわかるでしょう。その点は反省されていますね。
○近江委員 いずれにしても、真剣な政府の取り組みを強く要望しておきます。このままではだめです。おっしゃった以上は、ほんとうに真剣に、われわれがいま意見を出したわけですから、それを実現させてください。  それから、もう一つ問題になったのは、非常に甘い審査や基準ということです。これ...全文を見る
○近江委員 それで今後、日本のそういう審査については非常に甘い、あるいは基準についてももっとシビアにすべきである、こういう意見も強く出されているわけです。今後そういう問題について長官としては検討なさって、シビアな、また中身等におきましても、安全の審査等についても十分な改革をなさい...全文を見る
○近江委員 ですから、藤本論文等も出たときでもありますし、国会でもこのように問題になっておるわけでありますから、やはりその辺の全面的な再検討をなさいますね。
○近江委員 それから、きのうも廃棄物の処理計画のずさんなことが各参考人からも指摘があったわけです。この問題については、局長の答弁も、五十年ぐらいまでに考えて、それからやるんだというような答弁でありましたが、非常になまぬいと思うのですよ、そういう点は。この点について山田さん、それか...全文を見る
○近江委員 それから、きのうも、われわれもいままでの国会でもその問題を大きく論議してきたわけですが、きのう問題があったことは、環境汚染、公害の問題ですよ。それで結局、われわれもいつも思うのですけれども、そういう公害問題、環境汚染という問題について、環境庁がやっておるとか、どうもそ...全文を見る
○近江委員 この環境問題は公聴会でまた具体的なそういうことが出てくるということを局長おっしゃったのですが、それでこの公聴会の制度について、いよいよわが国でも新潟の柏崎を最初にスタートさせるということを聞いているわけですが、この具体的な公聴会の制度の内容についてどういうことを考えて...全文を見る
○近江委員 聞くところによりますと、公聴会というものが集中立地地点については地点主義をとって、最初の公聴会で論議を尽くした後は、特に問題がない限り、各原子炉ごとに重ねて公聴会を開くことは避けたいということを聞いているわけです。わが国の立地状況からしても、今後の原発の建設というもの...全文を見る
○近江委員 そういう点は非常に心配される点でありますので、これは十分、何回もそういう公聴会の開催をして、住民の意思を反映できるようにしていただきたいと思うのです。今後公聴会であるとかいろいろな問題が出てきますと、原子力委員会等の仕事も非常に多くなってくると思うのです。こういう点、...全文を見る
○近江委員 いま山田さんもそうおっしゃっておりましたし、委員長としてはどういうように今後対処なさいますか。
○近江委員 最後に、井上委員からも話が出ましたが、浜岡原電の安全審査会、これは土曜日に開かれるということを聞いておりますが、住民の公聴会が済むまで委員会として結論を出さないように、その点もう一度確認をして、私の質問を終わりたいと思います。
○近江委員 その方向が出て、それからやるというわけでありますから、結局土曜日に開いても、そのときはもちろん決定をしない、こういうことですね。そう理解してよろしいですね。
○近江委員 それから、いま科学技術庁が考えているのは、特に集中化、大型化、新型化などの予想される原発新規立地地点を対象とするというような考え方が非常に濃厚なんですね。これに当てはまらない、そういう原子力発電所はもう公聴会はやらないのですか。あなたは、さっき局長は、私が環境の問題を...全文を見る
○近江委員 アメリカでは、もうすでに制度化されて、公聴会を全部やっているわけですよ。これでは非常に逃げ手がありますよ。やはりすべての原発について公聴会をやるべきですよ。そうしないと、こんなもの何もならぬですよ。何もならぬことはないにしたって、これでは住民の意思は反映できませんよ。...全文を見る
○近江委員 じゃ、この問題につきましては、すべての施設に公聴会を開催する、これを強く要望しておきます。委員長も理事会で検討するとおっしゃっていただきましたので、私の質問は、時間ももう、本会議もありますので、これで終わりたいと思います。
05月11日第71回国会 衆議院 商工委員会 第24号
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○近江委員 先ほどの医薬品の問題ですが、これはいま全国の薬局店で非常に大きな問題になってきております。こういう通産省の指示のところに医薬品をなぜ入れたのですか。普通の商品とは全然違うわけです。なぜこういう医薬品というものを中に入れたのですか。まずその点から一ぺん聞いてみたい。
○近江委員 その商品に通産省は指定をした。ところが、医薬品メーカーは返品は受け取らない、そういう非常に飛躍した方針を打ち出してきた。通産省が目ざしておったそういう改善をしなきゃならないというか、そういうようなところに対しての何らの手も打たず、結局ストレートに返品は受け取らない、こ...全文を見る
○近江委員 いま局長も言われたように、そういうような話し合いも何の煮詰めもなく、一方的に返品は受け取らない、このようないまの大薬品メーカーのあり方というのはほんとうに許せない行為だと思うのです。薬というこの特殊性、薬品メーカーの監督は厚生省がやるけれども、販売の点になってくると、...全文を見る
○近江委員 厚生省もそのように十分な話し合いの上でやっていかなければいけないと言われるが、それが行なわれていないのですよ。行なわれずにそういうことを一方的に言ってきている。これの弊害については、しろうとのわれわれが考えてみたっていろいろな点が考えられるわけですね。それは、古いもの...全文を見る
○近江委員 あなた、白紙撤回にいまなったと言っていますけれども、これは各薬局がものすごい抗議をしたわけですよ。それで、やむを得ず撤回したんです。何も行政府から一応やめろと皆さんから出して、白紙撤回したのと違いますよ。しばらくそうしておるだけですよ。おりを見てまた出してきますよ。そ...全文を見る
○近江委員 だから、要するに、薬局等の意見を十分聞いて、今後、メーカーとの話し合い、いろいろなことをやっていかれると思うわけですが、いずれにしても、そういう話が煮詰まるまで、いま白紙撤回になっているけれども、政府としてもはっきりと、そういう通産省が当初言っておった中身を、また実際...全文を見る
○近江委員 だから、皆さん方の話を受けたとしても、今後話し合いをするわけですよ。話し合いをしておるさなかであっても、こういう指針があって、そしてまたいつ出すかわからない、これは局長のいまおっしゃったとおりですね。そういう不安があるのですよ。ですから話し合いを今後やっていく上におい...全文を見る
○近江委員 だから、指導もいいけれども、いま言うように、そういうような心配もあるわけですよ。だから正式に政府として、話し合いが進んできちっとした結論が出るまで一あなた方の話を受けているわけですよ。受けたとしても、要するに、それまでは正式に政府として、そういう暴挙はやめなさいという...全文を見る
○近江委員 だから、十分にメーカーを指導してこれはやめさせるということですね。そうですね。話し合いも行なわれないうちに、再度出すような、そういうことができてきたら直ちに中止をさせる、こういうことですね。
○近江委員 だから、監視をして、そういうことが行なわれるならばやめさせる、こういうことですね。そうですね。——もうちょっとあなた、はいならはいとそこで口があるのだから……。
○近江委員 それからこの医薬品を一般商品と同じように入れておる。ここに私は今回のような問題が出てきたと思うのですよ。通産省として医薬品をはずすなり、どうしてもそれができないなら、医薬品については別に何らかのそういうような対策というものを考えておられるわけですか。
○近江委員 だから、この「医薬品の取引条件適正化指針」を撤回するか、あるいは今回のようなこういう行為が出たということは、その指針自体が非常に抽象的なといいますか、そういう点も大きくあったと思うのです。ですから、そこにおいて薬局の、またメーカーのそういうような話をよく聞いて、あくま...全文を見る
○近江委員 大幅に再検討するということですね。しかし、私の希望としては撤回、そしてそれがどうしても無理ということであれば、いま局長が言われた再検討をして、そこは大幅に変える。これはいま表明されたわけですから、いずれにしても、こういう一つの指針というものがこれだけ大きなトラブル、ま...全文を見る
○近江委員 この間、大臣は中東方面を歴訪されたわけでございますが、大臣が行かれることにつきまして外務省との間に一種の摩擦があったということもお聞きしておるわけですが、そういう点、非常に政府の不統一といいますか、そういうことを感じるわけです。こういう点については、大臣としてどのよう...全文を見る
○近江委員 それで、大臣が向こうのほうで石油消費国機構ができても日本は参加しない、そういう発言をなさったということは、各紙にも載ったわけでございますが、今月九日のワシントン・ポスト紙におきましても、中曽根大臣の発言を大きく取り上げて、石油資源の確保をめぐって何か日本はいたずらに石...全文を見る
○近江委員 予鈴も鳴っておるようでございますので、あと一、二点だけお聞きしたいと思います。  一つは、石油の備蓄の問題でございますが、ヨーロッパ各国におきましても、九十日程度のそういう備蓄をやっておるようでございます。わが国としても、石油問題はもうたいへんな問題でございますし、...全文を見る
○近江委員 ココムの問題でありますが、中国で今回そういう展覧会が行なわれるわけですが、四十八品目ひっかかってくるということでございます。日中の国交も正常化された今日、この辺の努力といいますか、これがないと、私は非常にまずいと思うのです。その点、大臣としての今後の対処をお聞かせいた...全文を見る
○近江委員 これで終わりますが、いま具体的に四十八品目があがっておることは大臣も御承知のとおりであります。この問題についてはどうされますか。
○近江委員 終わります。
05月31日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第13号
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○近江委員 この公聴会の開催につきましては、国会でわれわれがそのことを強く要望しまして、一応そういう基本的な考え方なりが示されたわけです。そういう点で一歩前進であるということで喜んでおったわけです。特に具体的に、私自身も浜岡の二号炉の問題については、この許可をおろすまでに当然公聴...全文を見る
○近江委員 かけ込みでないと言ったって、これは国民の目にはかけ込みということに映っているわけですよ。必要と認めるときに公聴会を開くと定める。原子炉が大型化、集中化する場合、新型炉を採用する場合、または地元知事から要請のある場合等の基本的なそれを出しているわけですが、浜岡の場合は、...全文を見る
○近江委員 大体この基本方針自体も問題があるわけですよ。こういうようなワクにはめてしまって、これに当てはまらなければだめである、こういう行き方自体がおかしいのですよ。だから私たちは、この原発の設置については、どの設置場所であり、また新たに基数をふやすことにつきましても、公聴会は漏...全文を見る
○近江委員 ところで、周辺は御承知のように非常に密集地帯です。御承知のように四千戸あるわけですよ。団地があるわけです。そばですよ。その中に原研八千坪があるわけです。しかもこの工事の着手にあたって、近所に対しては、狭いので増設します、工事中はお騒がせします、エトセトラ。建物は平屋建...全文を見る
○近江委員 ここに私は写真を持ってきておりますが、長官にもこれは見ていただきたいと思うのです。こういう密集地域に研究施設があるのですよ。敷地もへいも何もしていないわけですよ。これは航空写真です。ちょっとお貸ししますから……。  こういう密集地域に研究所がある。確かに十六年前は、...全文を見る
○近江委員 今回のこの装置の設置によりますと、結局オゾンの発生であるとか窒素酸化物等の発生も、これは当然考えられるわけです。御承知のようにこれはオキシダントに変化する、こういうことで光化学スモッグの大きな原因にもなっておるわけですね。そういうようなことも一つ出てきておる。しかも、...全文を見る
○近江委員 だから、こういう装置が完全であるといっても、やはり人為的な操作の間違いで事故を起こしたり紛失したり、そういうことも現実に起きているわけですね。最近といいますか、四十七年度を見ましても、四十七年の四月十九日、原研、廃液が漏出しておりますね。バルブの不完全。四十七年の十月...全文を見る
○近江委員 いま成田局長が私の質問に対してお答えになったこういう事故例を見ましても、運搬であるとか、保管であるとか、照射であるとか、やはりそういう事故があるわけですよ。こういう安全性ということについては、本委員会においても機会あるたびにやかましく申し上げておるわけです。こういうこ...全文を見る
○近江委員 それで、この原研もまた長官も、安全性については十二分に配慮をして措置を講じると、このようにおっしゃっているわけですが、十六年前と比べますと、この写真でもごらんのように、そこに四千世帯あるのですよ。四千世帯の団地のどまん中にぽんと八千坪の研究所があるのです。こういう人口...全文を見る
○近江委員 現行法では、この放射性物質の取り扱い規制につきまして、管理であるとかあるいは施設、器具等多くの定めがあるわけですけれども、周囲の環境については定めておらないわけですね。この法規制を見ますと、「使用施設は、地くずれ及び浸水のおそれの少ない場所に設ける」、こうなっているわ...全文を見る
○近江委員 今回のこういうようないわば配慮のない工事着工の件がありまして、それからさらに増設であるとか増強計画が非常に心配されているわけです。今後の計画についてどう考えているのですか。
○近江委員 じゃ原研の副理事長にお伺いします。
○近江委員 いずれにしても、大阪研究所はこういうような人口密集地の中にある。こんな人口密集地の中にある施設なんてどこもないわけですよ。そういう点で、どうしても必要な施設であり研究であると、このように副理事長もおっしゃっておるわけですが、そうであればどこかもっといい場所へ、そういう...全文を見る
○近江委員 しかし、いまのようなそういう原研の態度であれば、住民の理解も協力も私は得ることはできないと思うのですよ。ああいう工事のやり方であるとか、いままでのそういう姿勢を見ておって、幾ら安全性がもう心配ないからとかそういうようなことであっても、なかなか住民の不信感というものは解...全文を見る
○近江委員 いずれにしましても、住民の不安というものは、従来こういう施設に対する事故等も起きておりますし、それはぬぐうことはできないと私は思うのです。そういう点につきまして、何回もくどいようですけれども、あれだけの密集地でもありますし、将来の移転とかそういうこともお含めになって、...全文を見る
○近江委員 終わります。      ————◇—————
06月05日第71回国会 衆議院 商工委員会 第27号
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○近江委員 きょうは国連初の世界環境の日、わが国としましても五日から一週間、環境週間、このように定めて、それぞれの立場でかけがえのない地球と生命をスローガンに環境行事を繰り広げられる、このようになっておるわけでありますが、今日御承知のように、各種の公害等が発生をいたしております。...全文を見る
○近江委員 大臣がそういう決意をおっしゃったわけですが、そういういままで見過ごされてきた一つの事例としまして、大東市のマンガン製錬工場の汚染問題、これは連続マスコミでも大きく報道されたわけですが、京大、阪大の災害研究グループの調査におきましても、わが国で最大級にあげられる被害であ...全文を見る
○近江委員 この工場は年間六千六百トン製造しておりまして、全国生産量の二八%に達しておるわけです。御承知のように、ここは非常に密集地帯でありまして、しかも十年前から特に住民から幾多のそういう苦情というものが出ておったわけです。それにもかかわらず、なぜいままで放置してきたか。やはり...全文を見る
○近江委員 環境庁は、大阪府なり大東市の調査をよく聴取して今後指導するということを言っておりますが、このように京大、阪大の権威あるグループが、わが国最大級の被害を出しておるというように言っておるわけです。環境庁自体が出向いていって調査する、通産省と合同していく、そういう強い決意は...全文を見る
○近江委員 それで問題は、この工場を移転するというようなことも言ってきておるわけですが、それも同じ市内の準工業地帯である。そうなってくればまた同じ被害が出てくるわけですね。そういうことは当然あなたは聞いておると思うのですが、要するにこういうような通産行政のあり方ですよ。環境庁にし...全文を見る
○近江委員 このマンガン工場は商業地域にあるわけですね。それでこれだけの被害を出しておるわけですよ。こういうばかげたことを——十年前から住民が泣くように通産省に言いに来ておるわけでしょう。それを今日まで放置してきた。しかも、今回移転地というのが同じ市内の準工業地帯のところに入る。...全文を見る
○近江委員 それで、この被害者は、いまちょっと調べただけでも八人が激痛や麻痺で苦しんでおりますし、三十四人が尿に非常に異常があります。この工場のそばに小学校がありまして、ここのプールの水から許容基準の〇・三PPMを大幅に上回った一・一PPMのマンガンが出ておるのですね。そういうよ...全文を見る
○近江委員 それでは、きょうは一時に大臣が退席されるそうでありますのでこれでおきますが、あとまた昼から質問したいと思います。いずれにしても、環境週間にも入っておりますし、公害問題について真剣に取り組んでいただきたい、このことを強く要望して終わります。
06月06日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第14号
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○近江委員 きょうは各委員からかなり精度な質問が出たわけでございますので、できるだけ重複しないようにお聞きしたいと思います。  いまこうした公害問題で数多くの被害者が出ておるわけでございますが、特に宇井先生などは現地でよく実態調査等をなさっておられますし、そういう点でお聞きした...全文を見る
○近江委員 同じ問題で第一線でがんばっておられます菱田先生に感想をお伺いしたいと思います。
○近江委員 そのように被害者の立場に立って見ていきますと、先生方のおっしゃるお話もほんとうによくわかるわけです。それで、そういう立場に立ちまして、公害における無過失あるいはそうした責任の問題におきましても、結局、法的にもいまだに明文化されてない。こういう政府の怠慢な態度というもの...全文を見る
○近江委員 先日、政府の公害白書が発表されたわけですけれども、それを見ますと、政府の公害問題の認識の程度というものが非常にゆがんでおるんではないか、このように思うわけですが、公害対策の実施によって、生産費のアップ、さらに製品のコストアップは避けられない、こういうようなことを非常に...全文を見る
○近江委員 それで宇井先生は、わが国の公害というのは世界一だ、それでほんとうは欧米よりもあらゆる点で公害問題については学ぶべき点はないくらい前進していなければいけないのだとおっしゃっておられるわけですが、しかし、わが国と比べてまだまだ公害も少ない欧米のほうが、はるかに公害対策につ...全文を見る
○近江委員 それで開発と保全ということにつきまして、自然環境の破壊のない開発というようなことは実際上ないじゃないか、こういうように企業家なんかで反論してくる人もあるわけです。こういう点、非常に開き直った発言じゃないかと私は思うのですが、先ほど宮脇先生ですか、エコロジーのお話をして...全文を見る
○近江委員 もう時間がございませんから終わります。どうもありがとうございました。
06月13日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第16号
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○近江委員 六月四日に水産庁はPCBの魚介類汚染の実態調査結果を発表したわけです。これによりましても、この汚染は想像以上に広範にかつ深刻なものになっておることが明らかになったわけですが、当委員会におきましても公害特別委員会と連合審査もいたしましたし、決議もいたしましたし、こうした...全文を見る
○近江委員 こういう世論のきびしい追及によって、政府もようやく腰を上げた、そして対策に乗り出したわけですが、このPCBの生産、販売の停止であるとか、あるいは食品中の暫定許容基準の確立等いろんなそういう対策が練られてきたわけです。  しかし、一番大事なことは、そういう汚染経路、い...全文を見る
○近江委員 こういう汚染の問題については、いま大臣おっしゃったように、水銀であるとかPCBであるとか、あるいはBHCなどの農薬であるとか、カドミあるいは六価クロム、有機燐、砒素、そういう有害な化学物質、重金属、こういうように水質汚濁で非常に深刻な問題になってきておるわけですね。そ...全文を見る
○近江委員 非常に簡単な答弁ですけれども、きょうは通産省はじめ各省も来ているわけでありますので、お聞きしたいと思います。ちょっと整理する意味で少し数字的な点も初めからお聞きしてみたいと思うのですが、一体PCBのわが国の総生産量は、いままで何ぼだったのか、それが一つ。  それから...全文を見る
○近江委員 この数字が六万トンということをおっしゃったのですが、もう一ぺんお聞きしますが、電気機器用には幾ら振り向けた、熱煤体用には幾ら振り向けた、感圧紙用には幾ら振り向けた、それから開放系、塗料とかそういうものですが、それには幾ら出した、これはそれだけですか。その数字と、輸出と...全文を見る
○近江委員 それで、この熱媒体のほうを大体回収しているようですが、三千五百トン現在回収している、百四十トンを焼却した、三千三百トンを要するに保管している、なぜこれは保管しているのですか。保管しているそれ自体も、ドラムかんやタンクでいろいろやっていると思うのですが、これだって雨さら...全文を見る
○近江委員 六万トンで回収が三千五百トン、それから輸出が五千トン、そうしますと五万一千五百トンというものは、現実に放置されておるわけですね。そうしますと、今後さらに環境汚染をして、またこうした問題がさらに拡大していく心配があるわけです。  そこで、今後その回収をどうやっていくの...全文を見る
○近江委員 PCBの処理協会等もつくってやっていくということでありますが、この五万一千五百トンの回収あるいはそれの処理ですね、これは大体どのくらい回収して処理できるのですか。政府としてはどのくらいの見込みを立てているのですか。
○近江委員 この処理等の技術開発の問題もいろいろあろうかと思うのですが、この点は科学技術庁としてはどう考えておるのですか。
○近江委員 いずれにしましても、これだけの約一万五千トンというものはもう回収が不可能という、いまおっしゃった数字を足しましてもそういう数字が出てくるわけですが、こういうような非常な環境汚染問題は私は放置できないと思うのです。したがいまして、いまの見込みではそうではあっても、オール...全文を見る
○近江委員 そういう環境に流出していったPCBの回収ということが非常に大きな問題であろうかと思うのですが、環境庁さんはこの問題についてどうされるのですか。
○近江委員 その点が非常に遅々としておるように私は思うのです。この点も環境庁さんとしてはさらに促進をしていただきたいと思うのです。  それから、水産庁は許容基準三PPMの汚染検出率が二〇%未満の魚介類については比較的安全度が高いということでやっておるわけですが、一水域二百尾足ら...全文を見る
○近江委員 そういう検査のやり方につきまして、再度私は検討する必要があると思うのです。これは強く要望しておきます。  それから、魚介類の汚染がこのように問題になりながら、取り締まりの関係法、規制ということがないということは私は非常に問題だと思うのです。この点は水産庁としてはどう...全文を見る
○近江委員 その点も強く要望しておきます。  それから、漁業補償の問題ですが、汚染源である企業が負担すべきであるということはもうずっといわれているわけですが、この見解には変わりないわけですか。
○近江委員 そうであるとした場合、この汚染源の企業というものをなぜ発表しないかということなんです。一、二の県ではやっておるところもあるわけですが、この点なぜ企業名を発表しないのですか。
○近江委員 検討中ということは、その資料が整い次第発表するということですね、もう一度確認しておきます。
○近江委員 いまちょっとあまりはっきり聞こえなかったのですが、関係省庁と検討してやるのですね、どうなんですか、その点は。
○近江委員 検討さしていただきたいということは、これはことばで言えば非常にいいかげんなことばなんですね。当然企業が負担するということになっておるなら発表すればいいじゃないですか。この点長官どう思われますか。
○近江委員 ともすれば、政府は企業に癒着しておるんじゃないか、やはりそういう目はみなあると思うのですね。ですからそういう点におきましては大胆に私はやっていくべきであると思います。このことを特に強く要望しておきますから、よく相談してやってもらいたいと思うのです。  それから、年次...全文を見る
○近江委員 ですから、この暫定基準を設けておられるわけですが、それが蓄積をしていくとどういう結果が出るか、そういうようなところにおいてもまだまだその研究が進んでいないと思うのです。こういうことは人体にたいへんな問題でありますので、こういうことにこそ私は力を入れてもらわなければなら...全文を見る
○近江委員 その点は、進めておるといっても、やはり結果が一歩一歩出てくるようでないとだめだと思うんですね。ほんとうに現実のこれだけの差し迫った状況でありますし、その点やっておればそれでいいということであっては私はならぬと思うんです。その点ひとつ総力をあげて政府としては取っ組んでい...全文を見る
○近江委員 特にこの琵琶湖の水銀汚染の調査については四年前の資料で判明しているわけです。との琵琶湖でとれた魚介類から水俣病の原因になったメチル水銀が、水俣湾あるいは有明海の魚介類を上回る数値が四年前に検出されているわけです。こういうデータがなぜ今日まで知られなかったか、こういう点...全文を見る
○近江委員 非常にその点が私は何か行政の秘密主義といいますか、そういうにおいが非常にするわけです。やはり、正確に出たものであればそれを公表して、そして対策をとっていく。隠蔽していくようなそういう方向はもう絶対よくないと思うのです。ですからこういう点、どこが責任であったか、直接には...全文を見る
○近江委員 水の環境基準においては水銀は検出されてはならないということになっているわけですが、しかし今回のこれを見ましても、魚介類に大量の水銀が検出される。こういう事実は、水の中にやはり水銀が含まれておる、さらに調査をしますと検出されるということがこれは十分考えられると思うのです...全文を見る
○近江委員 いま一例として琵琶湖のことを申し上げているわけですが、御承知のように琵琶湖は一千万人の水がめといわれているわけです。そういう点でこれは全国どこの河川も同じでありますけれども、特に一例として申し上げているわけですが、なぜこのように琵琶湖の魚介類に水銀が濃縮されておるか、...全文を見る
○近江委員 プランクトンから魚が摂取するということは、これはわかるんですよ。要するにどこから出ておるかというんですよ、汚染源ですよ、環境庁はどこだと考えているのですか、それを聞いているのです。
○近江委員 きょうは近畿圏整備本部の石川次長さんもお見えになっておるわけですが、その点どのように思われますか。
○近江委員 琵琶湖のそういう特殊性にもかかわらず、最近は工業用地にしましても非常に造成が進んでおるわけです。三十八年以降におきましても、三十ヘクタール以上のものを見ましても、湖南工業団地、水口工業団地、さらに四十八年度の工業用地の造成計画を見ましても、県開発公社が日野工業団地ある...全文を見る
○近江委員 この処理技術の開発であるとか、あらゆる分野において汚染を防止しなければならない、これはもうほんとうに緊急の課題なんです。それは技術開発がそこまで追いついておらない、こういう現状において、幾ら規制しようと何しようと、こういうような工業団地がどんどんできてくれば、総量とし...全文を見る
○近江委員 それで、石川次長さんもお見えになっておるわけですが、こういう工業団地の開発等の行き方につきまして、これは非常に大きな問題だと私は思うのです。この点は十分政府において反映されるわけですか。もう一度確認します。
○近江委員 京都市の水道労組が報告書を出しておるわけですが、「水中のPCBなど化学物質はほとんどろ過できず、五年後に琵琶湖南湖の水は汚染で水道水には使えなくなる」こう言っているのですね。水と空気がなくなれば人間はもう生きていけないのですよ。働いておる人がそれだけの重大な警告を出し...全文を見る
○近江委員 それで、この裏側にはこう書いてあるんですよ。「お台所の専用洗剤 日本食品衛生協会推奨品」と裏には書いて、表にはこうやってマークを打っているんですよ、推奨品と。  それで、これだって厳密にいけば、学者は、この中性洗剤が皮膚から入っていって、これは非常に大きな障害がある...全文を見る
○近江委員 そう認識されたならば、この問題は単なるこの委員会だけでとめてもらったら困るわけです。この問題は政府全体の問題として上げていただくのですか、真剣に取っ組んでいただけますか。それをお聞きします。
○近江委員 私は何も琵琶湖だけで言っておるのじゃないんですよ。全国各地の河川、全部これは中性洗剤等をはじめとしてPCBあるいは重金属、もうひどいんですよ。特に中性洗剤の使用量というのは膨大なものですよ。これは、私は非常に大きな問題だと思いますから、この問題、いま長官もそのように閣...全文を見る
06月14日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第17号
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○近江委員 沖繩沿岸の放射能汚染の実態というものが沖繩県の土地利用計画書に報告されておるということが報道されているわけですが、この件につきまして科学技術庁はどういう報告を受け、どのように受けとめておりますか。
○近江委員 この沖繩の原潜入港に伴う放射能調査というものは、復帰前は米軍がやっておった。復帰後は科学技術庁がやっていたわけですが、米軍はどういう調査をやっておったのですか。また、そのデータを掌握しておられるのかどうか。さらに、この復帰に伴ってデータの引き継ぎも当然すべきじゃないか...全文を見る
○近江委員 じゃ、その米軍の調査しておった資料を、またあとでいただきたいと思うのです。  それから、現在行なわれておる科学技術庁放射能調査はどの程度のものであるか、これもひとつ、あなた方がやっている中身をお聞きしたいと思うのです。どうなんですか。
○近江委員 異常がないと言いながら、このように原水協が発表しているわけです。沖繩開発の土地利用計画、ここにはっきりと汚染が出ておるわけですよ。だから、あなた方がやっている調査というものは、モニタリングだけを主力にやって、肝心の生物へのそういう濃縮された放射能であるとか、あるいは海...全文を見る
○近江委員 そのコバルトにつきましては、若干発表しておったかしらぬけれども、この県調査のそれを見ますと、コバルト60、それからセシウム研、ストロンチウム90、こういうことが出ておるということを明確にしているわけですよ。あなたのほうの調査でそんなにはっきりしていますか。しかも科学技...全文を見る
○近江委員 それで、この沿岸全部をこれは調査をしておるわけですが、このように汚染されておるのは那覇港であり、それからホワイトビーチなんですね。これは何を物語っているかということです。これは原潜の入港しておったところなんですよ。そうでしょう。そうすると、科学技術庁はいつも調査をやっ...全文を見る
○近江委員 発表しておるといっても、これだけの汚染が出ておるわけですね。こういうような実態を見て、今後その汚染についてどういうように具体策をとっていくのですか。いま政府がやっておるようなモニタリングポストを中心としたそういう調査だけでいいのですか。あなた方がこの五月に発表しておる...全文を見る
○近江委員 問題はないといったって、これだけ汚染されているわけですよ。この前にも一次冷却水の放出というようなことで大きく問題になったわけです。しかし、現実にこのように魚介類に蓄積されていっておる。そうすると、ただ調査だけしておるそういう政府のなまぬるい態度でいいのかということです...全文を見る
○近江委員 こういう汚染は当然原潜が出したわけですが、この一次冷却水を出したか出してないか、大きな論争もあったわけですけれども、現実にこれはもう放出しておるということを物語っているわけです。そういう点におきまして、横須賀においても佐世保においても、原潜の入港地、これをさらに厳密に...全文を見る
○近江委員 それで、こういうように那覇港やホワイトビーチ、こうしたところが汚染をされておるわけですね。それで今後調査をさらに厳重にやっていく、これだけの対策じゃだめだと思うのですよ。原潜の入港についてはどうするかとか、やはりそういう点に至るまでこれはもう歯どめをかけなければいかぬ...全文を見る
○近江委員 それで、政府と地方自治体とのそういう連携の問題であるとかいうことはまたここでひとつ問題になるわけです。沖繩県は、もうすでに知っておったものをなぜ公表しなかったのですか。その辺のことを、科学技術庁も報告を受けてない、そういうばらばらな、一番の責任は科学技術庁でしょう。そ...全文を見る
○近江委員 綿密に連携をとってやっていくといっても、そういうずさんな状態ですよ。また、県自体も、こういう自分が委託しておって、出た数値を公表しない、これはやはり非常に、政府も自治体もそうですけれども、最近はそういう傾向があるのです。ちょっと都合が悪いようなことについてはできるだけ...全文を見る
○近江委員 それから、やはりこの原潜の入港によってこれだけ汚染しているわけですね。ですから、幾らきびしく調査するとかなんとかいっても原潜の入港によってこういうことが起きているわけでしょう。環境汚染という点においてこれは重大な問題がある。われわれはいつも原潜の入港についてはこのこと...全文を見る
○近江委員 それで、今後そういう原潜の入港について、これはとめるとか、いろいろな対策があろうかと思うのですが、今回のこういう件からもいろいろとお考えになって、これは政府全体の問題として取り上げて、米軍にそれを申し入れするとか何らかの処置を長官はおとりになりますか。
○近江委員 きびしい態度、きびしい態度ということだけおっしゃっておるわけですが、しかしいまよりかどれだけきびしく具体的にやるのですか。また、沖繩について三カ月に一回ですか、調査をやっているわけですけれども、今後の調査のあり方ですな、いままでよりもどれだけきびしい調査をするのか、あ...全文を見る
○近江委員 まあ、厳格に今後やっていくということをおっしゃっているわけですが、われわれとしては、先ほど申し上げたように、米軍に対しても入港を断わるとか、そのくらいの強い線を政府としてはこの際考えるべきである。このことを申し上げておきます。こういう対策については一段と強化をしていた...全文を見る
○近江委員 こうした技術協力を促進するために、国連において世界行動計画というのがまとめられておるということを聞いておるわけですが、それはどういう内容であるか、あるいは決議なりそういう形をとっておるのか、加盟国をどの程度拘束するものか、そういう点についてお聞きしたいと思うのです。
○近江委員 わが国の技術協力の現状、ポイントをひとつお答えいただきたいと思うのです。
○近江委員 通産省は国際産業技術研究事業計画を立てて、発展途上国への研究協力へ乗り出すということを聞いているわけですが、科学技術庁こそ中心になってやるべきじゃないかと思うのですが、そういう点は具体的に考えていますか。
○近江委員 発展途上国というものは、私も前に一回アジアに行きまして、確かに要求するところも非常に多種多様化しておりますし、そういうニーズの調査であるとかそういうことは当然やっておられると思いますが、さらにASCAを通じて協力を検討されておると思います。そういう調査も、一応でありま...全文を見る
○近江委員 大臣もすでに御承知のように、この科学技術政策の中で、発展途上国に対する協力というものは非常に弱いと私は思うのです。やってないとは言いませんけれども。そこで、こうした科学技術協力について真剣に力を入れなければいけないと思うのですが、その点、大臣の決意をお伺いしたいと思う...全文を見る
○近江委員 これを強く要望しておきます。  それからあと一点、ライフサイエンスの振興の問題ですが、科学技術会議の懇談会の報告が出されているわけです。これは、長官も所信表明において決意をお述べになっておるわけですが、決意の表明だけじゃだめなんです。その後どうなっておるのですか。わ...全文を見る
○近江委員 ライフサイエンス推進委員会をつくったということは、私は一歩前進であると評価をするわけですが、どういうメンバーが入っておってどのくらい熱心に回数をとってやっておるか、それでまた結論はいつ出すのですか。
○近江委員 そういう抜本的なライフサイエンスの振興策を立てていただくということは非常にけっこうですが、御承知のようにいろいろな問題がいま山積しておりますし、それではもうおそいということもあるわけですよ。そういう点で研究を並行的に、当然強力に推進していかなければならぬこのように思う...全文を見る
○近江委員 このライフサイエンスの振興については、科学技術政策の中でも特に力を入れていただくように。このことは、われわれ常に申し上げてきておるところでありまして、ライフサイエンス懇談会の報告でも、ライフサイエンス研究推進センターをつくるとか、そういう非常にユニークなこともいわれて...全文を見る
○近江委員 これで終わりますが、いずれにしてもこの問題は、特にビッグサイエンスにばかりいままで片寄ってきたと思うのですよ。ですから、いまの時点において、ほんとうにこのライフサイエンスについては特段の力を入れていただきたい。これはいま長官もおっしゃったわけでございますので、重ねて私...全文を見る
06月15日第71回国会 衆議院 商工委員会 第30号
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○近江委員 まず私は石油問題をお聞きしたいと思うわけですが、大臣のOPEC諸国への直接歴訪は、経済協力などを約束することによって産油国との経済交流にかけるわが国のそういう姿勢を世界に示されたわけでございますが、今回わが国の石油業界の中東諸国との経済協力の姿勢というものを見ておりま...全文を見る
○近江委員 今回イランに合弁で大型製油所をつくる。これは三菱商事など五グループが推進しておるということを聞いておるわけですが、こうなりますと産油国で初めて精製をする、こういうことになるのではないかと思うのです。あるいはジライン、アブダビ原油購入、直接買い付けというようなことも出て...全文を見る
○近江委員 こういう現地精製であるとか中間地精製ということになってきますと、やはり公害問題ということがあるわけですが、現在これだけ日本列島が汚染されてきておる。この石油業の及ぼす影響というものは非常に大きいと思うのです。これを海外でもまき散らすということになりますと、非常に大きな...全文を見る
○近江委員 それで石油業界は、来月からでもガソリンなど石油製品の値上げの動きを示しておるわけです。御承知のように、最近のインフレ状況また物価の高騰というものは、もう国民生活を破滅のふちにまで追い込んできておると私は思うのです。そういう中で、いままで為替差益等もかなりあるわけです。...全文を見る
○近江委員 この三月期におきましても、石油業界は百億円にのぼる為替差益を出しております。この点、いま中曽根大臣は抑制するという姿勢をお出しになった。ほんとうにそれを実行していただきたいと思いますが、小坂長官にも、国民生活のお目付役として、私はひとつ決意をお伺いしたいと思うのです。
○近江委員 両大臣ともこうした決意を表明されたわけでありますので、どうかひとつことばだけに終わらないように、両大臣の発言はみな国民は見守っておりますから、国民生活安定のためにがんばっていただきたいと思うのです。  それから、先ほど申し上げましたように、インフレの高進あるいは物価...全文を見る
○近江委員 先日、日銀総裁は、金融政策だけでは総需要抑制は困難である——もちろんこれはインフレの問題、物価の問題を強く意識して、次のような発言をされているわけです。公共投資の年度を越える繰り越し、それから国債発行予定額の削減、国鉄等公共料金の値上げの抑制等が必要である、このように...全文を見る
○近江委員 こうした公益事業の決算書なり何なりは、間違っておるということばは非常に行き過ぎであろうかと思いますが、私は、そこにその企業の合理化であるとか、あらゆる努力がなされなければならぬと思うのです。公益事業の姿勢を見ておりますと、何となしに親方日の丸式といいますか、やはりそう...全文を見る
○近江委員 あまり答弁が簡単過ぎるわけですが、電気料金にしましても、ガス料金にしましても、あまりにも差があるわけですね。たとえば関電の場合、電灯では十円六十八銭、電力では四円八十七銭。大阪瓦斯の場合は家庭用が二十二円四十一銭、工業用が十六円二十三銭。さらに、こういう使用のシェアを...全文を見る
○近江委員 先ほど私は名前を読み上げておりませんが、関電においても瓦斯においても、二〇%以上もの株式を取得しておる会社が相当あるわけですね。関連会社はもちろんと思いますけれども、こういうような内容等はどのようにチェックなさっているのですか。
○近江委員 特に先ほど申し上げましたように、こういうようなインフレ、物価高の情勢の中でありますし、政府としてはほんとうに真剣に値上げの問題については対処してもらわなければいかぬと私は思うのです。  それで、小坂長官も、出てきてからよく検討するということですが、なるほどそうかもし...全文を見る
○近江委員 いずれにしても、きょうは非常に限られた時間でありますので、こうした問題については私もできるだけ資料等で検討して、また今後この問題をきびしくお聞きしていきたいと思うわけです。  それで、最近の物価上昇、政府は消費者物価は五・五ということを見通しでおっしゃっておるわけで...全文を見る
○近江委員 努力はなさるわけで、それはわかるわけですが、このままで五・五で押えられますか。長官、あなたの現在の心境を聞かしてください。
○近江委員 いまのままではもうはるかに突破するとお考えですか。先ほど長官が政策をおっしゃったわけですが、その政策でいってどのくらいまで——いまおっしゃったでしょう。このままで漫然といけばこうなってしまうと、いみじくもいまとっておられる政策を漫然という形でおっしゃったわけであります...全文を見る
○近江委員 特にきょうは大もの大臣が二人そろわれたわけでありますので、ひとつ政府は全力をあげてこの問題に取り組んでいただきたい。特に公共料金の値上げについては、安易なそういう姿勢ではほんとうに私たちも政府に対決しますよ。ことばは非常に荒いわけですけれども、この点は両大臣が握ってお...全文を見る
○近江委員 終わります。
06月20日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第18号
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○近江委員 浜岡原子力発電所の二号炉の問題、本委員会におきましても、審査をめぐりましていろいろわれわれ質疑をしてきたわけです。特に公聴会の問題であるとかいろいろな問題が出てきたわけでありますが、その際、原子力委員会が審査をいたしましたときに、通産省がまとめたそういう現場報告書をそ...全文を見る
○近江委員 日本原子力産業会議におきましても、原子力委員会内部に原子炉環境専門審査会をつくれ、こういう要望が委員長のもとに提出されておると思うわけですが、われわれ国会におきましてもこれは強く主張してきたわけです。大臣も公聴会に踏み切るという背景もありまして、そういう動きを示された...全文を見る
○近江委員 いままでに比べますと一歩前進というように評価するわけです。  それで、少しく具体的にお伺いしたいことは、それぞれ専門家で編成されるということでありますが、どういう部門から大体何名ぐらいの構成でお考えになっていらっしゃるのですか。局長に重ねてお伺いしたいと思います。
○近江委員 われわれとしても、今回のこの設置については非常に期待をしているわけです。実質的にここで厳重なシビアなチェックができるように、どうか一日も早くそれを設置していただきたいと思うのです。いまや環境問題というものは非常に大きな問題になっておりますし、この点は強くその推進を要請...全文を見る
○近江委員 確かに、いままでワーキンググループが検討を進めてきたわけでありますが、そういう結果がこういう形で通産省の発表で行なわれておるということです。これだけこの濃縮共同工場の問題については非常に大事な問題である。委員会におきましても、何回も質疑を重ねてきておるわけです。これが...全文を見る
○近江委員 対米総合通商政策、「これを七月の日米合同委の席上、提案する方針である。」原子力委員会がそこまでの検討をしていないものを、単なる一省の通産省がこういうことを出す、それは煮詰めた上でお出しになったのだったらいいと思うのですよ。原子力委員会はこういうことはあまり関知してない...全文を見る
○近江委員 お礼を申し上げたいといって、大臣そんな問題と違うわけです。要するに、こういうきまってないものを、これは「日本経済」の六月十八日月曜日の朝刊にはっきり出ているのですよ。しかも「通産省は今後、この「総合策」について外務、大蔵、農林など関係各省と調整、七月東京で開く日米経済...全文を見る
○近江委員 私はこういうことを提案するのは悪いとは言っていないのですよ。ただ管轄の原子力委員会と十分な打ち合わせもなく、通産省がこういうことをぼんぼんぶち上げてくる。原子力委員会、一体何しておるんだということを聞いておるわけですよ。そういう点で最近の原子力委員会は、もう非常に無視...全文を見る
○近江委員 原子力委員会というりっぱな委員会があるわけですから、これは今後の燃料政策からいきまして非常に大きな問題であるわけです。そういう点よく政府間の検討を常にやっていただいて、連携を密にしていただいて、そんなこと知らないという、政府内でそういう不細工なかっこうをこれからとらな...全文を見る
○近江委員 いま検討中ということであれば、具体的な横想は出ないと思いますが、この問題は、本委員会におきましても、国内のそういう機構の問題であるとか、非常に心配する論議もあったわけでありますし、政府としてはこの点も強力に、よく検討していただきたいと思います。  それから、この間東...全文を見る
○近江委員 明るいニュースであると受け取っておられる、今後さらに意見を聴取していきたい、こういうことでありますが、向こうが積極的にそういう協定を求めてくる場合においては、大臣としては、積極的に前向きに協定締結までいこう、こういうお気持ちなんですか。
○近江委員 もう一つはっきりしませんがね。政府間協定に通産省は積極的な姿勢ということで、一連の先ほどの濃縮共同工場の問題にしましても、何か原子力委員会をほったらかしにして通産省はすでに積極的な姿勢で臨んでいく。さらに「通産省はこうした情勢を踏まえて、燃料供給の多角化、自主化をはか...全文を見る
○近江委員 それで、こういう多角化、自主化という問題は、大体政府の一致した見解じゃないかと私は思うのです。大臣は政治的ないろいろなことを配慮されておられると思うのでありますが、こういう問題、通産省がそういう積極的な姿勢を示しておるわけでありますし、そういう点、何といいましても大臣...全文を見る
○近江委員 大体これは、構想の固まるときというのはいつごろを一応めどとしているわけですか。
○近江委員 そうすると、通産省が考えておるのといま成田さんがおっしゃった構想とは、中身はちょっと違うわけですね。
○近江委員 私はこういう構想が何も悪いとは思わないわけです。そういう点で、いずれにしても通産省、科学技術庁が、原子力委員会はよく相談した上でいろいろ構想を進めていくということが一番大事だと思うのです。その点どうも最近は科学技術庁と通産省と何か競い合いといいますか、何かベースにおい...全文を見る
○近江委員 それから、PCTの問題についてお聞きしたいと思うのですが、東京都の衛生研究所はPCT汚染の進んでおる旨の調査結果を発表したわけですが、この点について厚生省なり環境庁、科学技術庁はどのように受けとめておられるか、まずひとつ感想をお伺いしたいと思うわけです。
○近江委員 通産省の小幡さんもお見えになっておりますのでお聞きしたいと思いますが、いままでどれだけ生産されて、どれだけ回収措置等が進んでおるか、その実態についてお伺いしたいと思うわけです。
○近江委員 こういう数値であればほとんど回収できていないと言っても言い過ぎじゃないと思うのです。非常にこの点心配であるわけです。現在のところ毒性試験であるとか、汚染経路の調査等はほとんど行なわれていないんじゃないか。また、環境基準等についても検討されてない、こういう経過があるんじ...全文を見る
○近江委員 各省お答えになろうかと思うのですが、現在PCTは生産を中止しておるわけですが、結局その四分の三はほぼ環境に流されるんじゃないかといま課長おっしゃったわけです。それはPCBに比べると数字が小さいものですから、何となしに、そんなものは調査したってわからへんのと違うかという...全文を見る
○近江委員 PCBも最初はたいしたことないというような姿勢が政府に見えたわけです。特にこういうPCBというものを基礎にPCTを比較しますと、量も少ないし、毒性もPCBより若干弱いじゃないかという気持ちを私は非常に感じるわけです。量が少なかろうが、毒性がPCBより弱いか強いか、検討...全文を見る
○近江委員 課長さんという立場もあろうかと思いますので、いまここで返事はできないかもしれませんけれども、これはひとつ科学技術庁長官に私お願いしておきたいのです。  PCBなり水銀の汚染の顕著であったところを特に何カ所か今後環境庁がなさるわけですけれども、要するにきめていない。や...全文を見る
○近江委員 それでは、時間もだいぶ過ぎておりますので次にいきたいと思いますが、せっかく来ていただいておりますので、地震の問題をちょっとお聞きしておきたいと思うのです。  最近、地震についての関心が非常に高まっておるわけです。全国的にも、有感地震の発生回数の増加であるとか、あるい...全文を見る
○近江委員 それではその八カ所の特定地点と、異常な現象が出ておって特定地点にした、その地点名はどこですか。
○近江委員 その一つを取り上げて詳しくおっしゃったわけですが、八カ所の特定地点というのは大体どの辺であるか、時間の関係がありますから簡潔におっしゃっていただきたい。最近、異常な現象が発生しておる地点はどこであるか、簡潔にひとつ答えてください。
○近江委員 こうした地震の予知体制にしても、わが国の場合は非常に不十分である、これは大臣もこの前に見解としておっしゃったわけでございますが、今後大幅に体制を強化し充実していくことが非常に大事であると私は思うのです。そのように予知の問題あるいは防災体制の点におきましても、どちらをと...全文を見る
○近江委員 最後に、きょうは建設省から三名お見えになっておりますので、お伺いして終わりたいと思いますが、四十六年に中央防災会議で大都市震災対策推進要綱が閣議決定されて、対策の基本というものが明らかになったわけですが、要するに問題は、これが具体的にどのように進められておるかというこ...全文を見る
○近江委員 ではこれで終わりますが、江東地区の状況をずっとお話しになったわけですが、これは何も東京だけではなくして、大阪、名古屋をはじめとして、大都市部においては同じ問題であろうかと思います。いまほとんど江東だけじゃないかと思うのですよ。だから、こういう点につきましては、先ほど全...全文を見る
○近江委員 どうもありがとうございました。
06月21日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第19号
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○近江委員 私は、きょうはスチルベルトロールの問題についてお伺いしたいと思うのです。  このDESの問題はアメリカでも非常に問題となって、製造禁止あるいは使用禁止まで踏み切ったわけでありますが、わが国においてはまだ大量にこれが使われておる。こういうホルモン剤でふとらせた牛肉とい...全文を見る
○近江委員 何もアメリカのまねばかりするわけではありませんが、こういう発ガン性があるということがはっきりと実証されているわけでしょう。わが国でいまだにこれを使用許可しておる。それで、いままでどのぐらい製造しておるかということですね、これは純性という点からいきますと数値は少ないよう...全文を見る
○近江委員 たとえば四十七年度一〇・九、これは大体何万頭ぐらい食べさせたのですか。
○近江委員 そうしますと、さかのぼりまして、四十六年度以前何万頭を屠殺して何万頭に使用したか。この計算値でいきますと、私計算して出してみたのですが、数値があなたの出している数値と違いがあれば言ってください。四十六年百二万頭、二万五千七百頭、二・五二%、四十五年九十七万頭に対して二...全文を見る
○近江委員 そうすると、あなたのほうの計算と私の計算と合っておるわけですが、少なくともこれだけの何万頭にのぼる牛に対して、こういうホルモン剤を使っておるわけです。アメリカで大論争があって、昨年の七月から製造中止して今年の一月一日から使用禁止をやっていますね。なぜアメリカがそこまで...全文を見る
○近江委員 厚生省さんはそのように、アメリカからのデータも取り寄せて、発ガン性があるということをはっきりわかっていらっしゃるわけですね。これを農林省が使っておる。アメリカにおいても、国立癌研究所とその所長のフランク・ラウシャー博士という人は、「人体に対して癌の危険をもたらすものは...全文を見る
○近江委員 農林省さんにもう一度確認しておきたいのですが、これを使っているのは牛だけですか。鶏とか豚とかはどうなんですか。
○近江委員 いずれにしても、こういうホルモン剤で出荷する前に異常に太らせる——アメリカだって正直に報告しているわけですよ。微量な検出方法がないと言っているんですよ。だから禁止にも踏み切ったわけなんですね。荒っぽい検査やればそれは出ないかわかりませんよ。だけれども、出荷前に急激に太...全文を見る
○近江委員 あなた、四十七年というのは一番少ないんですよ。先ほど申し上げたように、四十三年度においては七・六%も使っているわけです。しかも人体に対して影響ないというのはあなた方研究なさったのですか。あくまで推測でしょう。肉を食べる量が少ないからということで、たいしたことないだろう...全文を見る
○近江委員 こういうホルモン剤というものは非常にバランスがくずれるわけですね。ぼくらは全然しろうとでわかりませんが、人体なんか特にデリケートだということをよく医者が言っておりますが、そういう家畜等におきましても、老廃牛で出荷前にそれがぶくぶく太ってくる、それほどからだのバランスが...全文を見る
○近江委員 正直にそういうふうにおっしゃったわけですけれども、要するに調整局長すらもそういう検出方法があるかどうかも知らない。農林省でそういう検出なりなんなり、発ガン性の研究も今後なさるということはおっしゃっているわけですけれども、あまりにも私はこういう点がずさんじゃないかと思う...全文を見る
○近江委員 アメリカでもこれだけ強い家畜業者の反対があったにもかかわらず踏み切った。それは発ガン性がはっきり証明されたということで踏み切ったわけですが、日本の農林省としてこれをまだ使わすというのはどういうメリットなんですか。これは大体お聞きしたらわかるわけですけれども……。
○近江委員 日本は何もアメリカにばかり別に従わなくてもいいとは思いますけれども、これだけの危険性を感じてアメリカはもう踏み切っているわけでしょう。データだってきちっとあるわけですよ。当然おとりになっているわけでしょう。そういうデータは、もうあくまでそれはアメリカのまねをしたってち...全文を見る
○近江委員 使用方法によって、いまのそういう検出方法も不正確ではあるけれども、それでも検出されるというのですよ。いま要指示薬ではないんだから、屠殺場に持っていく前の日まで食べさすわけですよ。だれだってチェックできないじゃないですか。それを要指示薬にしたからと、獣医がそれは指示する...全文を見る
○近江委員 アメリカの報告もちょっと見ましたけれども、いままでの検出方法ですと、十PPM以下は全然出すことができないというのですね。そういう検出方法しかないし、わが国においては、研究調整局長も聞いたこともないという、そういうような状態であれば、おそらくそんな検出方法なんか全然ない...全文を見る
○近江委員 この食品中の抗生物質につきまして、これだってまだまだ研究が進んでないわけですが、それでいろいろな弊害が考えられるわけです。厚生省、一般に抗生物質をどんどん摂取していきますとどういうような弊害があるのですか。
○近江委員 そういういろいろな弊害があるわけですね。これは当然、肉を通じて人間のからだに入ってくるわけでありますので、こういう使用につきましても厳重にチェックしなければいけないと私は思うのですよ。百七十トンもの抗生物質というと、これはたいへんなことですよ。これは魚から畜産に至るま...全文を見る
○近江委員 治療用ならば要指示薬ということでありますけれども、一般は普通なんですか。幾ら二十PPMであるとかどうだと言ったって、これだって厳密に守られているかどうかわからぬですよ。その辺についてはどうなんでしょうか。
○近江委員 これはおたくのそれを信ずるしかないわけでありますが、これは常に抜き取り検査をして、そういうことが守られているかどうか厳重なチェックをしていただきたいと思うのです。  それで、この二十PPMならいいということにつきましても、これだってもうすなおに受け取るわけにはいかぬ...全文を見る
○近江委員 では、いま長官おっしゃったように、今後そうした問題をさらに重点問題として——こういう問題こそ私は大事だと思うのです。だから、その点を今後さらに積極的に努力していただくように再度要望しまして、私の質問を終わりたいと思います。
07月10日第71回国会 衆議院 商工委員会 第40号
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○近江委員 こういう石油コンビナートの各工場につきましては二重、三重の安全装置がある、事故の心配はないと工場側も主張しておりましたし、監督官庁の通産省も同じ見解をとってこられたのですが、今回のこの事故を見ましても、それはあくまでも神話であった。その点について、いままでとってこられ...全文を見る
○近江委員 それで、総点検するということをおっしゃっているわけですが、たとえば川崎市の消防局の調査によりますと、コンビナートの安全確保に対する関心は非常に低調である、工場内の安全対策のために、あき地に引火炎上しやすい第三石油類のプロピレン入りドラムかんを野積みにしておるところもあ...全文を見る
○近江委員 今回のこの事故を見ましても、爆発してから実際上消火させることは不可能であったわけです。結局自然鎮火を待たなければならない。こういう工場の消防体制、これにまた非常に大きな問題があると思うのです。地方自治体とも協定を結んでおるようでありますが、そういう防災協定も、そういう...全文を見る
○近江委員 そういう体制について努力をしておるということをおっしゃっておるわけですが、三重県の四日市が二十九年の十月に大協石油四日市精油所の原油タンクの爆発を経験しているわけですが、この場合も自治体消防署、各工場を結ぶ県石油コンビナート防災計画が策定されたのがやっと昨年なんですね...全文を見る
○近江委員 いずれ現地も見まして、詳しいことはまた質問したいと思いますが、危険なものはこういう化学工場だけではないわけですね。たとえば火薬工場であるとか、いままでずいぶんとそういういろんな事故が起きておるわけですが、全般のそういう危険なところはたくさんあると思うのですよ。そういう...全文を見る
○近江委員 その答申を待っている間に、事故がまた次々と起きる可能性があるわけですよ。その答申はいつできるのですか。
○近江委員 それはできる限り早くやってもらって、万全な体制をとっていただきたいと思うのです。先ほど申し上げましたように、これはコンビナートだけではなく、こういう化学工場だけではない、全産業にわたっての危険なそういう面がたくさんあろうかと思うわけです。そういうことも含めまして、大臣...全文を見る
○近江委員 終わります。      ————◇—————
07月11日第71回国会 衆議院 商工委員会 第41号
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○近江委員 本法の目的につきまして確認しておきたいのですが、一つは消費者の利益、二つには大規模小売店舗における小売業の事業活動の調整、三つには周辺の中小小売業の事業活動の確保、そのうちどれを重点にしておる法律であるかということについてお伺いしたいと思います。
○近江委員 私がいま申し上げた三点のどれにもウエートをかけて考えておるという大臣のお話でございますが、消費者の利益を保護するために、本法において具体的にどういう措置をおとりになっておるわけですか。これは局長でもけっこうです。
○近江委員 届け出があった場合、通産大臣が審査をして、問題があるものについて審議会の意見を聞いて変更の勧告を出すのは第七条ということになっておるわけですが、はたして通産大臣が審査できるのかどうか、届け出があったら、中小は除いてその他のものは地元の意見をまず聞いてから通産大臣が判断...全文を見る
○近江委員 第十条の「改善勧告」について罰則は設けないのですか。この点についてはどのようにお考えですか。
○近江委員 これは確認の意味でお伺いしたい。大規模の小売店舗というのは、大企業の建てる基準面積以上の建物が対象になることはむろんでありますが、中小企業者が建てる寄り合いのそういう百貨店、協業組合や合併会社が近代化のために建てるものであっても、基準面積以上であれば対象となるのかどう...全文を見る
○近江委員 この答申におきましては、「大規模小売店の新増設が特定の地域で集中的かつ大規模に行なわれ、周辺中小小売商がこれへの対応体制を整えることがきわめて困難な場合等には、」「大規模店新増設について勧告、措置命令」云々、このようになっておるわけですが、本法の運用については、このよ...全文を見る
○近江委員 この第七条におきまして、通産大臣は大規模小売店舗の店舗面積についてこの減少勧告をすることができることとなっておるわけですが、届け出面積から減少させる場合、どういった基準でこの面積ならよいという判断をするのか、この辺についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 局長のおっしゃることもよくわかるのですが、その辺をよく通産省で煮詰めてやはり考えておかなければ、もちろんケース・バイ・ケースはわかるわけですけれども、何か非常にばく然としていますね。その辺はいまここで私がこれ以上言っても、そこまでの準備はないわけですから、これは特に何...全文を見る
○近江委員 それから本案は届け出審査制であるわけですが、これは基本的には許可制と考えてよいのか、また届け出制と考えてよいのか、この辺についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 じゃ約束の時間ですから、これで終わります。
07月13日第71回国会 衆議院 商工委員会 第42号
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○近江委員 きょうは非常に時間も限られておりますので、簡潔に答弁をお願いしたいと思います。  一つは、例の徳山の出光の問題でありますが、きのうわが党の調査団を編成いたしまして現地へ行ってまいりました。付近住民の不安というものは私たちが予想しておった以上で、もうこういうコンビナー...全文を見る
○近江委員 それからコンビナート等につきまして保安等を中心として特別立法の考えはないわけですか。
○近江委員 それから、異常が発見され一時とめたわけですが、また正常に戻った。これは保安計器の問題でありますけれども、それで結局爆発事故になってしまった。そういう点におきまして、この背景として生産第一の考え方が強い。安全第一に徹しておれば、少なくとも計器の異常を認めたときに全面的に...全文を見る
○近江委員 バルブの操作ミス等の疑いというものはないのかどうか。もしもそういう疑いがあるとすれば、これは従業員の教育であるとか訓練であるとか、そういうことをさらに徹底してやらなければ、私はまた二度、三度の事故が起きてくると思うのです。この辺の考え方についてひとつお聞きしたいと思い...全文を見る
○近江委員 それから、全国のコンビナート等を総点検するということをおっしゃっているわけですが、総点検といいましても、実際上あれだけの装置について、それは政府の人も詳しい人もおるかと思いますけれども、総点検というのは非常に聞こえはいいけれども、中身が問題だと思うのです。私は、今回に...全文を見る
○近江委員 こういうコンビナートは、絶対に安全な装置もあるし、だいじょうぶであるということがくつがえりまして、こういうような悲惨な事故にもなったわけでありまして、こういうことは、もう通産省としても、万全の厳重な監督をして、二度と起こさないようにやっていただきたいと思うのです。これ...全文を見る
○近江委員 非常に概略的なお話があったわけですが、もう少し中身について、わが国としてはどういう問題を提起されるのですか、もうこれは日にちも迫っているわけですから……。
○近江委員 いま大臣はおもなポイントをおっしゃったわけですが、まだ時間はあるわけですから、通産省としてもっと何か具体的にお考えの点があればお伺いしたいと思うのです。
○近江委員 それから塩川政務次官が横におられますので、米国、カナダを訪問されたわけでございますが、この大豆の輸出規制問題等で、アメリカ、カナダを訪問されたその経緯を簡単にお聞きしたいということと、それから二番目に、米国の真意は何であったか、また、この問題の解決の見通しはどうである...全文を見る
○近江委員 時間がありませんので、松尾委員に譲りたいと思います。
07月17日第71回国会 衆議院 商工委員会 第43号
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○近江委員 ドル対法の審議の際の附帯決議、これは四十六年十一月三十日に行なわれたわけですが、「小規模企業施策の一層の充実を前提として、中小企業者の定義の上限引上げに関する検討開始」云々、このように付されておるわけでありますが、まず初めに、本法提出の経緯を伺いたいということと、二点...全文を見る
○近江委員 この基本法に関してですが、今回の改正は定義の改正のみにとどまっておるわけですが、基本法全体を見直して改正する必要がなかったのかどうかということなんです。この点について今後、政府としてどのように取っ組んでいかれるか、基本的な態度をお聞きしたいと思います。
○近江委員 この基本法が制定されて、いろいろなねらいがあったと思うのですが、ちょうど十年になるわけです。それで企業間の生産性あるいは企業所得、労働賃金等の格差は実際にどれだけ是正されておるのか、基本法制定の効果をどのように把握しておるのか、お伺いしたいと思うのです。
○近江委員 中小企業者の範囲が、工業等については資本金が五千万円以下から一億円以下に引き上げられるわけですが、一億円以下とした理由は何であるかということです。これによってどれぐらいの企業が対象になるのか、その内容をひとつお伺いしたいと思います。
○近江委員 次は、卸売業につきまして資本金三千万円以下、従業員数百人以下に引き上げるのですが、これによってどのくらい卸売業者が対象となるのか。基本法制定の際は、卸売業の範囲についてどう考えていたのか、お伺いしたいと思います。
○近江委員 いま二つのことについてどのくらいふえるかということを聞いたわけですが、こういうふえた企業に対して、本年度どの程度の予算措置を講じておるか、これについてお伺いしたいと思います。
○近江委員 この中小企業等協同組合法の関係ですが、今国会の当初は生命傷害共済事業をもっぱら行なう生命傷害共済協同組合及び火災共済事業と生命傷害共済事業とをあわせて行なう商工共済協同組合を追加するための法改正を予定しておるということを聞いておったわけですが、一つは、この提案しなかっ...全文を見る
○近江委員 では、もう時間が来ましたのできょうはこれで留保して、あす一応予定として質問したいと思います。終わります。
07月18日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第23号
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○近江委員 まず初めに、私はお伺いしたいのは、発展途上国等における技術協力の問題でございますが、当委員会におきましても、私は大臣に技術協力の重要性ということについて質疑したことがございますが、長官はきわめて大事なことである、政府としても力を入れて今後推進をしていきたいということを...全文を見る
○近江委員 いまわが国では、発展途上国からたくさんの技術訓練生をはじめとして、技術協力に基づく受け入れをやっておるわけですが、シンガポールの有力な新聞であります「南洋商報」に投書が載っておりまして、日本の技術訓練生に対する問題が非常に大きな問題となってきておる。政府におかれまして...全文を見る
○近江委員 こういう技術協力という問題については、通産省あるいは外務省、あるいは法務省、経済企画庁、いろいろな関係各省がこれは全部入り組んでいるわけですね。そういうことで、きょうは各省にも来てもらっておるわけですが、こういう技術協力の中身、訓練生のこういう問題について、現地ではこ...全文を見る
○近江委員 あなたは通産省としてこういうようなことは知っているのですか、海外でそういうことを言われておるということについて。
○近江委員 反日的であるとかそういうきめつけていいのですか。こういう新聞の問題につきまして、どうなんですか、それは。
○近江委員 結局、あなたがいまおっしゃっているのは、海外技術者研修協会を通じて紹介しておるようなところではそういうあれはない、こういう意味なんですか。
○近江委員 一応あなたの話を受けるとして、研修協会を通じてきたのは一部ですね。要するに企業との話し合いで大ぜいの研修生が入っているわけですね。その実態についてお伺いしたいのですが、まず労働省に、いま研修の受け入れについてはどうなっているのですか。
○近江委員 そうすると、南洋商報に出たのは、研修協会を通じて入れた研修生のそれであるのか、労働省は、シンガポール政府と向こうの企業と話し合いをして入れた窓口であるのか、どっちなんですか。
○近江委員 そうすると、六カ月以上の研修をするところは、労働省がその企業なりを監督して不備のないようにやる、そうすると、六カ月というビザで入ってきて、そうしてまた何カ月延長する、こういうことは各企業平然として行なわれておるわけでしょうね。こういう中で行なわれた一つの事件ですね。 ...全文を見る
○近江委員 それは四十七年度ですね。さかのぼって五年間毎年何名入れたのですか。
○近江委員 そうすると、六カ月以上の最初から申請してくるものについては、労働省でチェックして監督する、一応六カ月以内の研修ということで入ってきたのは何名おるのですか。それは法務省……。
○近江委員 その六百四という数をつかんでおられるのですが、過去五年間さかのぼって年度別に何名ですか。
○近江委員 そうすると、この南洋商報に載っておる企業というのは、要するにあなたのほうで掌握されたその中で起きた事件ですか。
○近江委員 法務省と協議がない。在外公館ですか、そこでビザを発行する。それじゃ研修生という名目か、実質上の研修生か、それは知りませんが、いま寮に何名ぐらい入っておるのですか。これは野放しじゃないですか。
○近江委員 いま労働省来られているわけですが、高年者の労働者というのは余っているわけですよ。ところが、若年者はものすごい不足でしょう。そこで研修生という名前のもとに、発展途上国のそういう若い、安い労働力の人を研修生という名前で入れようと、政府は全然実態をつかんでいないと、それじゃ...全文を見る
○近江委員 六カ月でビザを発行したって、みな三月なり半年なり延長するんですよ。そうするとそれは抜け穴になるじゃありませんか。初めは六カ月以内だ、政府のチェックはない、これで入ってきて延長だと……。労働政策の上からいっても、外国人がそういう研修という名目で働くということはいいことな...全文を見る
○近江委員 だから、研修という名目で労働をさせておるという、これが一つ。要するに、問題は研修生に対する待遇ですよ。この南洋商報に出たのは研修生の待遇なんですよね。そうでしょう。そこで通産省も、そういうことはありません、これはそういうことはないという証拠があるのですか。何をもってな...全文を見る
○近江委員 じゃ、一応その目星を入れた会社というのは、要するに研修は六カ月以内ということで、労働省の監督もあなたのほうの監督も受けていないわけでしょう。そうでしょう。しかも、全部延長していますね。三月なり半年は、研修生を受け入れて。それはどうなんですか。
○近江委員 そういう政府の監督の何ら入らない中で、そして研修生というので受け入れて入ってきて、こういう問題を起こしているわけです。この現地の報道でも、働かされておる、便所掃除までやらされておる、こういう野放しの状態というものがこのままでいきますと、いま私申し上げたように、若年労働...全文を見る
○近江委員 やはりこれは国際的な問題になってくるわけですよ。だからこの点は、少なくともことばもそうわからない日本へ入ってきて、勉強すると思いますが、そういう人たちですから、非常に不幸なケースになることもやはり考えられるわけです。少なくとも日本の立場を考え、今後世界各国とも友好を結...全文を見る
○近江委員 先ほど外務省は、研修に来る人については、六カ月以内といえども厳重に会社の状況とかその辺のところをチェックをして今後はビザを出す、そういう方向でいくということをおっしゃったわけですが、それがすぐに行ければいいですけれども、たとえば六カ月以内で入ってきておって、そうやって...全文を見る
○近江委員 そうすると、ここで二重のチェックができるわけですね。要するに今後の六カ月以内のそれについても、厳重に労働省とも連携をとって、受け入れ等間違いのないことを確認した上でなければ、研修というものは六カ月以内であっても入れない、こういうことですね。  それから、今後六カ月以...全文を見る
○近江委員 長官、いま私がお話ししましたように、長官も技術協力をはじめとして国際交流等にも力を入れると常におっしゃっておりますが、現実の問題ではこういうようなことがあるわけですよ。こういうことはほんとうに科学技術庁長官とされても十分にひとつ全体に目を配っていただいて、ただ今後国際...全文を見る
○近江委員 その点、これは国際的な問題でありますから、特に要望しておきます。  それから次に、昨日閉幕しました第九回の日米貿易経済合同委員会における問題であります。アメリカとの間で濃縮ウランの合弁事業についての話し合いがなされたわけでありますが、その内容について説明してもらいた...全文を見る
○近江委員 それで、いよいよ日米合弁の方向でこのウラン濃縮の問題を考えていくということを決定したわけですね。もう一。へん確認の意味でお聞きします。
○近江委員 原子力委員長である科学技術庁長官は、今回のこの合同委員会に際して、この問題についてはどういう役割りを果たしてこられたんですか。
○近江委員 いまの局長のお話では、もう民間ベースにおいてもかなり具体的な話も進んでおるというお話でございますし、そうなってきますと、日米政府間におきましてもやはり協定なりを結んでいく必要もあるんじゃないか。また、今後長官としてどのように取っ組んでいかれるのか、その所信をお伺いした...全文を見る
○近江委員 日米の問題でこれはきわめて大きな問題であったわけですね。そういう点、向こうも原子力委員長も出ていないということでありますし、その辺はわかるわけでありますが、どうも、この前の委員会でも私申し上げたように、長官が全然御存じないときに通産大臣が濃縮工場の話なんかをぶち上げる...全文を見る
○近江委員 それで、年々この使用がふえてきておるわけですが、放同協におきましても、この廃棄物につきましては回収をしない、各事業所で保管廃棄もしくは大気中に放出する、こういうことになっているわけです。局長の話を聞いていますと、大気中にはあまり出ないような話ですけれども、そうなんです...全文を見る
○近江委員 この保管ですね。廃棄された気体廃棄物がその後どうなるかということですが、現行法におきましては、アイソトープの使用状況をすべて記入して保管管理をしておるわけですが、その記入の書類も五年間の保存義務があるわけですけれども、その後はどうなっておるかということなんです。これは...全文を見る
○近江委員 それで、この保管廃棄されたものが十分な管理のもとにあるかどうか、またチェックする体制ができておるかどうか、非常にこれは疑問だと思うのです。知らないうちに大気中に放出されていたとか、そういう可能性は十分あるわけですが、何年間に一回の立入り検査にしても、そこまで念入りに調...全文を見る
○近江委員 気体の場合は三百ということをおっしゃっているわけですが、そうするとラジオアイソトープの全事業所は幾らあるのですか。一番近いデータで……。
○近江委員 あなたはいま、ずっと立ち入り検査もしてちゃんとやるからだいじょうぶだということをおっしゃっているわけですが、それではいま原子力局におきましてこの検査官というのは何人いるのですか。
○近江委員 それで、十四名のうち水戸に三人行っているわけでしょう。実際に動いているのは十一人で、二千八百七十二カ所を検査できるのですか。これはやっているのですか。どうなんですか。ここは正直に言ってください。
○近江委員 だから、立ち入り検査をしてやっているからだいじょうぶであると先ほどおっしゃったのは、こんな定数のあれでだいじょうぶという保証はどこにもないわけですよ。  それから、大気中に放出される気体廃棄物は、排出基準以下であれば幾ら排出してもよいということになっているわけですが...全文を見る
○近江委員 ところが、関係者に聞きますと、排出基準以下にして放出するということについても、実態的にはなかなかうまくいかないと実際にRIを使っておる人々の間でいわれているわけです。部分的なそういう蓄積であるとか、また放出されてかなり時間が経過しますと大気に拡散してしまうけれども、放...全文を見る
○近江委員 放出直後のその辺のところについて立ち入り検査をやっているのですか。そんな言いのがれみたいなことではだめですよ。
○近江委員 その立ち入り検査は、法律においてはどうなっておるのですか。年に一回とかなんとかきめているでしょう、省令なり政令ですか。
○近江委員 何回も委員会で言っていますけれども、あなたのほうからもらったこのデータを見ても、事故が続出していますよ、RIの問題につきましても。そうでしょう。あなたはいままで新規のところを特に重点的にやっておると言うけれども、たとえば岡山大学の医学部、最もそういう知識があるようなと...全文を見る
○近江委員 そうすると、その検査体制なりその人員なりを考えるということをおっしゃっておられるわけですが、たとえばそこの虎の門病院ですね、ここでも第一種放射線主任技術者を置いてない。置いておるけれども、医療機関においては実際上は各医師がそれぞれRIを使用しておって、主任技術者は有名...全文を見る
○近江委員 これでやめようと思いますが、いまお聞きしておる問題は、また後日資料に基づいてやりたいと思いますが、こういう放射線技術者等の社会的な身分であるとかそういうものは実際にきわめて低いのですね。こういうような人たちの問題について、科学技術庁としてもっと真剣に考えてあげるべきじ...全文を見る
○近江委員 それでは、きょうはもう時間ですから終わります。
07月18日第71回国会 衆議院 商工委員会 第44号
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○近江委員 中小企業近代化資金等助成法関係についてお伺いをしたいと思いますが、この範囲の拡大に伴って小規模企業者の利用度の高い設備近代化資金については、貸し付け限度額十万から五百万まで貸し付け率の二分の一について引き上げることが必要ではないかと思うのですが、この点についてどうお考...全文を見る
○近江委員 そういうワク組みがあって、利用状況がどうなっておるかということを聞いておるわけですよ。これはこなしておるのですか。
○近江委員 民間に比べて政府の金融機関のそういう条件というものははるかにいいわけであります。ですから、やはりそういう状態の中でも利用者がたくさんあると思うのです。その点、非常に手続がむずかしいとか、いろいろな制限等においても、厳格はいいのですけれども、厳格過ぎる、手続がうるさいと...全文を見る
○近江委員 いま部長から詳細なお話があったということを言っておりますが、部長は労働省であるからわからぬというような、何も詳細でも何でもないことです。この程度のことは一々労働省が出なくても、中小企業庁としてつかんで、いつでも答弁できる、それくらいつかんでおくのは当然だと思うのです。...全文を見る
○近江委員 次に、中小企業振興事業団法関係についてお伺いしたいと思うのです。  中小企業をめぐる諸情勢の変化に対処して高度化を強力に推進することが必要であると思うわけですが、このために中小企業振興事業団の業務の拡充、資金量の確保が絶対的に必要であると思うわけです。そこで、この範...全文を見る
○近江委員 ワクがあるということをおっしゃっているわけですが、そうすると、いままでの利用状況にしても、またPR推進にしても、指導にしても、行き届かなかったがゆえに借り手が少ないという面もあって空白があるという点も十分に考えられると思うのです。いずれにしても、これはやはり相当問題が...全文を見る
○近江委員 確かに本法ができて、それ以後の経済情勢の激動ということはよくわかるわけですが、法律もできておるわけですし、この点も通産省、中小企業庁はそういう国際情勢の見通しがわからなかったのか、逆にいえばそうなるわけですね。ですから、法律もあるわけですし、そういうことで十分な検討を...全文を見る
○近江委員 この閣議決定におきましても、中小企業のそういう過去の問題についてはやはりパーセントも低い、しかも、実績においてもその目標を達成できないというのが従来のパターンじゃないかと思うのです。だから、皆さんが中小企業を育成していくということで一生懸命力を入れているならば、こうい...全文を見る
○近江委員 その次は下請中小企業振興法関係ですが、主務大臣が承認した振興計画は何件あるか、施行状況についてお伺いしたいことが一点と、その次に、承認件数が少ない原因は何であるか。三点目は、下請振興協会の強化についてどう考えておられるか、長官にお伺いしたいと思います。
○近江委員 こういういろいろな制度をお考えになって、非常にいいと思うんですよ。いいけれども、いま長官が反省しておられたように、なかなかそういうふうに進まないということについてはさらに反省をしていただいて、長官いま決意を述べられたわけでありますので、さらにこうした拡充強化につとめて...全文を見る
○近江委員 次に、中小企業の海外投資の促進を今後はどのようにやっていくのですか。
○近江委員 それから非常におくれておる対策として、事業転換の対策というものが非常におくれておると思うのです。こういう点は中小企業庁がもっと真剣に取っ組んでいかないといけないのではないか。非常にもたもたしておるように思うのです。これについてどういうように長官は考えていますか。
○近江委員 この中小企業者の定義につきまして、アメリカの場合はよりこまかい業種ごとに定めておるわけですが、わが国としてはこういうアメリカの考え方等についてはどう思いますか。
○近江委員 時間がありませんからもう終わりたいと思いますが、いま非常に週休二日制ということがいわれておるわけですが、中小企業における週休二日制の実施については、政府としてはどう考えておるか、その考え方についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 最後に、大臣にお伺いいたしますが、このように今回のそういう改正に伴いましてますます政府としても中小企業に力を入れていこうとなさると思うのですけれども、いつも答弁では一生懸命やるということをおっしゃっておるわけですが、予算面等で見ますと、全体の総予算の中で占める中小企業...全文を見る
○近江委員 終わります。
07月19日第71回国会 衆議院 本会議 第52号
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○近江巳記夫君 私は、公明党を代表して、ただいま説明のありました昭和四十七年度中小企業白書を通し、中小企業施策の全般について、総理並びに関係大臣に若干の質問を行なわんとするものであります。(拍手)  今回の白書が、中小企業の憲法ともいうべき中小企業基本法が制定されてちょうど十年...全文を見る
07月20日第71回国会 衆議院 商工委員会 第45号
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○近江委員 今回のこの法案を見ておりますと、この審査制度の対象を新規化学物質のみに限定しておるわけですが、既存化学物質についての規定というものは名簿の作成だけにとどめておるわけです。実際に人体に有害で環境汚染を起こすおそれがあるのは、現に生産されて使用されておる既存化学物質のほう...全文を見る
○近江委員 本法で対象としておる化学物質というのは、きわめて狭い範囲に限定されておるように思います。この第二条の化学物質の定義から放射性物質、特定毒物等を除いて、さらに三十三条において食品あるいは洗剤、農薬等を適用除外をしておるわけですが、これについて磯野先生はどう思われますか。
○近江委員 では上田先生から、同じ先ほどの問いに対してどう思われますか。
○近江委員 私は、科学技術のほうもやっておるわけですが、この試験の実験方法に関する事項というものが本法においてはほとんど規定がないので、明らかでないわけです。この分解性、蓄積性及び慢性毒性についての試験法というものが、実際にわが国で確立されておるかどうかということなんです。私も、...全文を見る
○近江委員 それではこれで終わります。
08月29日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第25号
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○近江委員 まず初めに、この総理の発言について大臣にお伺いしたいと思います。  二十八日の閣議で「反対運動は、国民の多数の意思かどうか、疑問である。こうした反対運動の実態を十分見極めたうえ、やらなくてはならないことは、決断すべきだ」こう述べたということが報道されているわけです。...全文を見る
○近江委員 だけれども、現実にこのように報道もされておるわけですね。ですから、こういう発言を総理が現実にしておるということになりますと、これは、先ほど申し上げましたように、原発が安全であるなんてだれも思ってないわけですよ。御承知のようにこれだけの事故の続発なんです。長官もその点に...全文を見る
○近江委員 そうすると、その出席しておった閣僚の中で、総理がそう言ったことについて、この新聞報道されておるような受け取り方をした人がおる、こういうわけですね。どうなんですか。
○近江委員 少なくとも政府の最高責任者である閣僚の中でも、そういうしっかりやれと言われたこと、総理がほんとうにこんなことを言っていないと仮定した場合でも、そのようにその人は受け取っておるわけでしょう。少なくとも閣僚の中で、そういう少々の反対があっても押し切ってしまえという、そうい...全文を見る
○近江委員 そういう発言をしていないということが、こういうように報道もされておるわけですし、これはほんとうに厳密にいけばむずかしい問題ですよ、正直言いまして。そういう常識以下の閣僚、ことばは悪いですけれども、いま長官が言われたわけですから。そういう人がおるということ自体も問題です...全文を見る
○近江委員 それでは特に重点のところでいいですから。
○近江委員 それで、もう一度ここで大臣に確認しておきたいと思うのですが、この公聴会を開かれるということは、何を期待して政府としては公聴会を開くわけですか。
○近江委員 そうすると、一つはなまの声を聞くということと、それを審査にまた行政に反映させる、二つですね。そういう点からいきますと、先ほど小野先生なり久米先生、また他の参考人の先生がおっしゃっておりましたように、いろいろな問題が多過ぎるわけですね。ですから私は、いま大臣が二点おっし...全文を見る
○近江委員 それはちょっと理解できかねますね。何で能率よく秩序よくやらなければいかぬわけですか。ある時間、二日に限らなくとも、これだけの大きい問題をやるのですから、一週間かかったって十日かかったっていいじゃないですか。そうして質疑の時間も与える。それは時間を一人が一日とるというふ...全文を見る
○近江委員 私はもっとその中身を充実するためには、二日間という日数はどう考えても短いと思います。  それからその次に、原子炉あるいは放射能に関することは当然として、そのほか建設に伴う環境破壊あるいは自然、社会的影響など、広範な地域性の問題について扱う体制が一体できておるかどうか...全文を見る
○近江委員 その点も非常に形式のように感じるわけです。それから、この安全審査自体に対して、非常にみんながいま不信を感じてきているわけですね。二十四日に、米原子力委員会がGE社の沸騰水型の原子炉を使っている十カ所の発電所の出力を五%から二五%削減するように命令した、このように報道さ...全文を見る
○近江委員 同じタイプの原子炉が敦賀、福島一号炉には使われておるわけですが、今回の公聴会が開かれる福島二号炉は同型のものであるわけですね。こういう情勢のもとに、敦賀発電所が自主的に二十七日の午後二時から六・二%削減したということを聞いておるわけですが、この点、福島一号炉について通...全文を見る
○近江委員 原子力委員会の安全審査というのは、すべてアメリカ追随というか主体性がない、結局アメリカの資料をうのみにするだけである、こういうような状態自体が住民の不信も特に買っておると思うのです。こういう現在の原子力委員会の安易な姿勢をはっきり私は示しておると思うんですね。こういう...全文を見る
○近江委員 それで、十八、十九日に公聴会の場で、この件について意見が出た場合を予想した場合、委員会としては審査するどういう資料を持っておられるのか。AECは年末にGE社が追加資料を提出するまでこの措置を続けると言っておるということを聞いておりますが、そうしますと、少なくともそれ以...全文を見る
○近江委員 それから公聴会での対象をなぜ原子炉に限っておるかということです。再処理工場であるとか、今後建設が予想される放射性廃棄物保管所あるいはその他の原子力施設等についても、これは公聴会開催の趣旨からいって、当然その対象にすべきじゃないかと思うのですが、この点につきまして、安齋...全文を見る
○近江委員 それじゃ、最後に長官にお伺いしたいと思うのですが、いま両先生から、当然総合的に、しかもまたこれは公聴会等でやるべきであるというお話があったわけですが、この点については長官はどのようにお考えですか。
○近江委員 そういう弾力的に、前向きにということは、それは一歩進むということになるわけですけれども、それではいけないと思うのですね。これはもう当然原子力施設全般にわたって開くのが当然じゃないか、このように思うわけです。  それから失礼ですが、井上さんも、私長官にいま申し上げた点...全文を見る
○近江委員 この点は特は長官に要望しておきます。  もう時間ですので終わります。
08月29日第71回国会 衆議院 商工委員会 第48号
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○近江委員 まず初めにお伺いしたいのは、最近の異常な物価上昇、卸売り物価の異常な上昇の問題であります。御承知のように、この七月の卸売り物価というものは、前月に比べますと二%の上昇ということで、二十六年の八月以来二十二年ぶりに二%台の大幅上昇になっております。空前のインフレ高進の様...全文を見る
○近江委員 こういう卸売り物価また消費者物価の上げ足というものが一段と加速されてきておる、景気というものがかつてない過熱の様相を強めておるわけですが、こういうように、需給の逼迫の拡大から先高を見込んだ買いだめなどの投機的な動きが再び強まってきておるというように考えるわけです。売り...全文を見る
○近江委員 今回の公定歩合の引き上げの一%を入れまして、四月から五カ月間に四回、二・七五%引き上げられることになったわけですけれども、これまでの引き上げの効果についてはどのように把握されておりますか。
○近江委員 公定歩合の引き上げとか公共事業費の繰り延べ、こういういろいろな対策によって徐々に効果が出てくるということをおっしゃっておられるわけですが、非常に抽象的なお考えのように思うのです。そういう鎮静効果というものについて、具体的にはどの程度、一応見通しを立てておられるわけです...全文を見る
○近江委員 今回の措置でその鎮静効果がなかった場合、今後またさらに公定歩合の引き上げをする考えでおられるわけですか。
○近江委員 いま、ゆるめるというお話をされているのですが、要するに鎮静効果がなかった場合、これは先のことですからわかりませんけれども、そういう手を打たれてこの鎮静効果がなかった場合、今後さらに公定歩合を引き上げられるお考えがあるかどうか、もう一度お伺いしたいと思うのです。
○近江委員 こういう金融引き締めの措置によりましていつもしわ寄せを受けるのは中小企業、零細企業なんです。特に御承知のように原材料不足で非常に中小企業が困っておりますし、そうなってきますとダブルパンチとなってくるわけです。当然倒産ということが懸念されるわけですが、特にこの中小企業の...全文を見る
○近江委員 特段の配慮というのは中身がないわけですね。それで、いままでにもこういうような中小企業へのそういう影響ということは、大体いままでの経験からしてわかるわけですよ。それで、具体的にどういう特段の配慮をなさるのですか。
○近江委員 こういう金融の逼迫になってきますと、中小企業、零細企業がいつもやられるのは、選別でやられて、歩積み両建てでまたやられる。こういうことについては、民間金融機関にもきびしくその点は言ってもらわなければいかぬと思いますし、また政府系の三金融機関につきましてもやはり大幅な追加...全文を見る
○近江委員 それで、この金融の問題と原材料不足がいま中小企業、零細企業にとって非常に大きな問題であると思うのですが、特に鉄鋼、塩化ビニール、繊維原料、合成ゴム等、きわめて広範囲に深刻な原材料不足の問題が生じておるわけですが、この原因についてどのように通産省としてはとらえております...全文を見る
○近江委員 今回のたとえば塩ビ等の問題を見ましても、たとえば徳山工場の爆発事故であるとか、あるいは公害等によるエチレンの生産不足であるとか、いろいろなことをあげておられるわけですが、徳山にしても一五%、公害による操短も合わせまして二〇%くらいということを聞いておるわけですが、この...全文を見る
○近江委員 年内には何とかなるだろうという大臣のおことばでございますが、きのうの新聞によりましても、金沢で配管工事会社の常務が首つり自殺をしておる。その前々日には社長が自殺をしておる。そういう品物がない、むちゃくちゃな値段であるということで、中小零細業者は仕事もできない、いままで...全文を見る
○近江委員 先ほど私が申し上げたように、徳山の事故、それから公害等による操短というようなことをやっても二〇%減でしょう。ところが、突然に店頭からも品物が消えているのです。これはおかしいでしょう。当然そこにはやはり売り惜しみ、買い占めのそういう動きが現実に出ておると見なければいかぬ...全文を見る
○近江委員 そうすると、両大臣は、少し経過を見てそれからという御意見なのですか。いつまでも経過を見るというわけにはいかぬと思うのです。それで、政令指定をするというその考えは強くお持ちなのですね。これは小坂長官にひとつお伺いしたいと思います。
○近江委員 政令指定ですから当然閣議におかけになると思うのですがどうしても直轄の官庁というのは経企庁と通産省なんです。ですから、やはり両大臣がこれはどうしても国民生活の上から指定しなければいかぬ、特に実力者の大臣が二人きょうはお見えになっているわけですから、腹をおきめになれば閣議...全文を見る
○近江委員 先ほど申し上げましたように、この棒鋼にしろ塩ビにしろ、やはり不況カルテルを組んだ延長線上にある品物である、こういうことで、やはりそこに価格協定の疑いも濃厚に出てきておると思うのです。こういう点、こういう異常な今日の状態を公取委員会としてはどのように見ておるか、また、そ...全文を見る
○近江委員 いままでどちらかといいますと、公取委員会というのは通産省と対立ということばはおかしいかもしらぬけれども、あまり協調性がなかった。最近は非常にそういう協調性が増してきておるということも私は聞いておるわけです。そういう点で、独禁法の内容からいきまして、状況で立ち入り調査と...全文を見る
○近江委員 従来に比べて一歩前進であると思うのですが、それをさらにささえていくためには、やはり法改正をしていくのが一番の武器になると思うのですね。ですから、いまおっしゃったのは運用の点でやられるのか、法改正まで持っていかれる用意はあるのか、それをお聞きします。
○近江委員 これは毎回申し上げておりますが、法改正までできるようにひとつ政府部内として強力に検討してもらいたいと思うのです。よろしゅうございますね。この運用の問題につきましても、私はちゅうちょすることなく公取が権限を持ってびしびしやってもらいたいと思うのです。この点も要望しておき...全文を見る
○近江委員 いま特に水道管であるとか排水管あるいは電線等の塩ビ系統の深刻な影響を受けているわけですね。小型棒鋼であるとか、そういうことで、建設関係の特に中小零細等につきましてはいま非常な苦境に立っております。そういうことで、この具体的な救済措置として、財政上のそういう助成措置等に...全文を見る
○近江委員 それで、この中小企業につきましては、この八月一ぱいで来年度予算の概算要求をお出しになるわけですが、来年度の金融あるいは税制措置に対しましてどういう具体的な要求をしておりますか。
○近江委員 この課税最低限につきまして大幅に引き上げるというのはどのくらいを見ておられるか。事業税の八十万円引き上げについても具体的にどこまでの数字を中小企業庁としては考えていかれるのか。
○近江委員 次に、公害の問題でありますけれども、いまや日本列島が公害で侵食をされ、このままで推移していくと日本国民がもう生きられなくなるという心配もあるわけです。  そこで、私は一つの具体的なケースとしまして、この前、大東市におきます植田マンガンの公害問題について質問をしたわけ...全文を見る
○近江委員 私は、この八月の中旬に現地へ行ってきました。そこで、大阪府が六月十四日にマンガン中毒はないという発表をしたわけです。ところが、私は現地へ行きまして悲惨な患者に会ってきたのです。しろうと目にもはっきりしているわけですね。工場の前うしろが住居なんですよ。しかも、その工場の...全文を見る
○近江委員 それで、環境庁が、また通産省が行かれるということは非常にけっこうだと思うのです。しかし、ああいう悲惨な患者の症状を見ておりますと、早く行ってもらいたいと思うのです。いつ行っていただけますか。
○近江委員 いま環境庁はそうおっしゃったのですが、通産省にも確認をしておきたいと思います。
○近江委員 それで現地へ行かれたならば、私が申し上げたことがオーバーであったかどうかということがわかっていただけると思うのです。やはりそのように本省の方が、こういう問題があったときはいち早く行っていただく、そして地方の足らないところをよく指導していただく、こういうことが一番大事だ...全文を見る
○近江委員 いまお答えになりましたけれども、一貫してそれの研究をやっておるという実態は、正直言ってないわけですよ。そうでしょう。そういう専門家というものはほとんどおらぬわけですよ。しかも、私がいま申し上げたように、そういう神経系統を含む精密検査もせずに中毒症状がない、こういうこと...全文を見る
○近江委員 そうすると、第三次のそれはやられるわけですね。それで時期とか、そういうことについてはどうなんですか。早急にやらせるように環境庁として大阪府に言っておられるわけですか。
○近江委員 今回、次の検診にあたっては全患者を網羅して、そうして精密な検診をしていただいて、大阪府が発表したようなああいうずさんなやり方ではなくして、反省を込めて精密な調査をしていただきたい、これを特に要望しておきます。そしてそれも早くやってもらいたい。もしもその間に患者が死んだ...全文を見る
○近江委員 その場合、マンガンについての政令指定はありますか。なければ改正もしなければいかぬでしょう。その点についてはどうなんですか。
○近江委員 それで、いまお聞きしますところ、第一が直接交渉、第二が調停の申請、第三は法による救済ということになっておるわけですが、やはり現実にこれだけ苦しんでおる患者がたくさんおるわけですね。そうして生活も非常に困窮してきておる。こういう事態を考えていただいたときに、たとえば直接...全文を見る
○近江委員 それから基準の問題でありますけれども、従来一立方について〇・五ミリグラム、これが大阪府の条例で、四十八年六月からマンガンについて一立方について〇・〇二五ミリグラム、このように一段と網をかけたわけですね。だけれども、ここで基準を見てみますと、この植田マンガンというのは商...全文を見る
○近江委員 そういう一律にきめてあるということ自体おかしいわけですよ。こういう従来からある工場は、あとでその付近に住居なり商店ができて、われわれが先にいたのだという変な既得権的な考えが濃厚にあるわけですね。それで、できる限り移転させるというのが一番の問題であります。しかし、基準自...全文を見る
○近江委員 この基準というようなものは幾ら低くしても出ることは間違いないわけです。そんな人口の密集した、しかも商業地域のどまん中で、学校の隣で、住居が密集しているところに工場があること自体問題なんです。こういう公害工場については移転をさせなければいかぬ。そういう点何か用地のことで...全文を見る
○近江委員 では、そういう点についても努力をしていただきたいと思うのです。  それから、こういう住居地域なり商業地域等にまだまだこういう公害工場というものが全国的に点在していると思うのです。こういう問題につきまして、地方通産局なり各都道府県なりがどこまで把握をしてそれに対処して...全文を見る
○近江委員 この種の問題は、まだまだ全国的に隠れた問題もあろうかと思います。いま大臣はその問題につきまして調査をし、また指導もし、対策も打つということをおっしゃっていただいたわけでありますので、すみやかに実現ができるようにやっていただきたいと思います。  それで、あと一、二問ち...全文を見る
○近江委員 中曽根大臣は科学技術庁長官もなさっておられましたし、閣僚の中でもベテランの大臣であると思います。しかし、いまおっしゃったように、エネルギーが足らないからその建設をしていく、これは宿命論であるというようなこともおっしゃったわけですが、宿命論という立場に立って、そういう安...全文を見る
○近江委員 結局停滞さしたり退歩させるということじゃなくして、むしろ安全性に万全を期して、そして国民の理解と協力を得た上で推進していく。これこそほんとうに大きく前進する姿じゃないかと思うのです。そういう不安と疑念、問題点を残しながら総理がおっしゃるように推進せよ、こういう姿勢は私...全文を見る
○近江委員 それで、総理は住民の反対があっても原発の建設を促進せよということを指示されておるわけですが、大臣は同じお考えですか。
○近江委員 こういう問題につきましては、アメリカでも、原発の推進につきまして現在出力の削減であるとかブレーキもかかっておりますし、やはりこういう環境問題また安全性の問題ということは非常に重要な問題でありますし、これはもう十分な検討の上に検討を加える必要が私はあると思うのです。です...全文を見る
○近江委員 もう時間もありませんので、これで終わりますが、いま通商政策局長からお答えになりましたので、あとは中曽根通産大臣から、このシベリア開発につきまして大臣のお考えがございますればお伺いして、終わりたいと思います。
08月30日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第26号
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○近江委員 昨日の理事会におきまして、総理の発言の重大さ、これが大きく取り上げられまして、きょうはどうしても総理、官房長官に来てもらおうという理事会の決定をしまして、委員長のほうから申し入れをしてもらったわけです。にもかかわらず、きょうは総理、官房長官が出席できないということで、...全文を見る
○近江委員 言わないのに報道されておる。これは他の委員からも話が出ておりますが、一紙だけではないのです。何紙も出ているわけですね。言わないのになぜこれだけ報道されているかということなんですよ。これはどう考えたってわからぬわけです。どうなんでしょうか。
○近江委員 そうすると、閣僚の一人がそれぞれの省庁へ帰られて、クラブの人と記者会見のときにそういう発言をした、このように言われるわけですか。
○近江委員 いま原子力の安全性あるいは環境破壊の問題につきまして、非常に全国的な問題になってきているわけです。それで、安全性の問題につきましても、ゼネラル・エレクトリックの沸騰水型の原発について出力削限を米原子力委員会がやっておりますし、わが国でもどんどん採用されている。非常にそ...全文を見る
○近江委員 きょうは政府を代表して副長官が来られておるわけですが、しかし幾ら総理が言ってないと言っても、これだけ各紙にも出ておるわけですよ。その点は幾らおっしゃられてもわれわれ釈然とせぬわけです。ですからこの問題につきましては、後日におきましても、ひとつこれは重大な問題であります...全文を見る
○近江委員 いや、この報道におきましても、現実に総理がそのことを言っているわけですね。ですからこの報道というものは、やはりあくまでもそのときの発言に基づくそのことを報道されておる。あとに載っていることだってそのとおり発言しているわけですし、ですから、ますます疑問が広がる気持ちがす...全文を見る
○近江委員 今日のようにこれだけ原子炉が次々と事故を起こしておりますし、こういう状況下にありましては、原子力船の安全性について根本的に検討すべきではないか、私はこのように思うわけです。そういう点で多少時間がかかっても、この際あらためてその安全性についても十分な検討を行なうべきであ...全文を見る
○近江委員 それではこれで終わりますが、いずれにしましても、きょうは山下副長官に出席をしていただきましたが、山下さんは一生懸命いまお答えになっているわけですが、納得ができませんでした。そういう点で、先ほど委員長にお願いしましたように、あとひとつ理事会を開いていただきまして、再度委...全文を見る
09月07日第71回国会 衆議院 商工委員会 第50号
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○近江委員 それでは直接質問に入っていきたいと思いますが、まず最初にお伺いしたいのは、この審査制度の対象は新規化学物資のみに限定しておるという問題であります。この既存化学物資につきましての規定は名簿の作成だけにとどめておられるが、一つは、この理由についてであります。  実際考え...全文を見る
○近江委員 その既存化学物資に対する規制、これは法的な上からいきましても、いろいろな点におきましてやはり新規のものに比べると非常に弱いわけです。ですから、この問題については、きょうは厚生省も来られておるわけですから、どのようにお考えであるのか、厚生省のひとつ考え方をお伺いしたいと...全文を見る
○近江委員 先ほど御答弁ありましたように、七千種類のうち約四百というものが非常に心配である、こういうことなんですね。そうしますと、慢性毒性の検査なりそういういろいろな検査をなさるそういう機能と申しますか、現在考えておられるそういう国立衛生試験所なり、そういうところにおきまして年間...全文を見る
○近江委員 そのあなたの御答弁というのはそのままに受け取りたいとは思うのですけれども、しかしいろいろ聞いてみますと、一検体を検査するだけでもなかなかたいへんだ、催奇性の問題であるとか慢性毒性の検査であるとか、それは検体によって全然違うわけですけれども、非常に困難である。どんどんと...全文を見る
○近江委員 本法が施行されると申請が減ってくるということの意味は、私は重大だと思うのですよ。いままでこういう危険性であるとか、そういうことを意識しないで、企業がただ生産第一で、これは必要なんだというようなことでぼんぼん出してきておった、ところが今回は、審査されるぞということで減ら...全文を見る
○近江委員 その計画につきましては、二年計画ということもあるわけですが、こういう法律もできるわけでありますから、大蔵省のほうでいま各省の予算を検討しておると思いますが、年度末にほぼ最終決定——もちろん国会で最終決定ですけれども、期間もあるわけですから、それを一年で縮めるというぐら...全文を見る
○近江委員 それで、申請があって三カ月で回答するということになっておるわけですが、現実にそういう蓄積性であるとか慢性毒性であるとか、分解性であるとか、催奇形性であるとか、発ガン性であるとか、そんなことは実際に三カ月でできるのですか。その点はどう考えておりますか。
○近江委員 そういうように一つ一つ見ていきますと、まあ法律ではそうなっておりますけれども実際上はできない。そうしますと、どうしても企業から出てくるレポートといいますか報告書、それを大体うのみにして、まあまあこのぐらいだったらいけるだろう、こういうことが将来において大きな問題になっ...全文を見る
○近江委員 事前に厚生大臣、通産大臣に対して説明を求め、意見を述べることができる、あるいは要請ができると言いますけれども、これはやはりサブのような形になるわけですね、通産、厚生に比べれば。あなたのほうとしては、きびしく両省に対して言うということを言っておられるわけですが、それはそ...全文を見る
○近江委員 それから、本法に基づいて行なったこの審査結果の判定が誤っておった、あとで環境汚染が行なわれ、さらに健康被害が発生した場合、これは当然国家が賠償しなければならぬと思うのですが、そういう責任についてはどうなるかということです。  それからまた、それをつくった企業の責任は...全文を見る
○近江委員 この場合、両方この重大な責任を負うということをいまおっしゃったわけであります。ですから、この責任に基づいてこれはやっぱり進めていかなければならぬわけでありますから、厳重に今後は運用してもらいたい、このように思うわけです。  それから、PCBが非常に問題になってこうい...全文を見る
○近江委員 この特定化学物質の要件というのはPCBの性格そのままであると思うのですけれども、そうしますと、本案の制度というものもPCBを想定した仕組みというものになっておると思うのです。しかし、今後このPCBと異なるタイプの化学物質が出てきて環境汚染をすることも当然考えられるわけ...全文を見る
○近江委員 それから輸入製品に特定化学物質が使用されているかどうかのチェックは、先ほども社会党の委員のほうからも話がありましたが、企業機密との関連もあり、非常に困難な面が多いんじゃないかと思うわけですが、具体的にどういう方法で行なうのか、この点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 ともすると輸入製品というのは非常にいろいろなネックがあるわけでありますので、いま御答弁があったように、これもひとつ厳重に今後チェックをしていただきたいと思います。  それから、特定化学物質が使用されております製品につきまして表示をさせる必要があると思うのですけれども...全文を見る
○近江委員 そうしますと、用途制限の問題につきましてはよほど厳重にやらないと、表示もしないということになってきておるわけでありますので、問題があると思うのです。そこで、この用途制限違反に対する監視体制というものはどうなっておるかということなんです。  それから、先ほどは閉鎖系の...全文を見る
○近江委員 もちろん罰則はあるわけですけれども、要するに、政府も調査するということを言っておるわけですが、調査するということだけであれば抽象論なんですよ。監視体制としてはどういう監視をするのですか。  それからもう一つ、先ほど私が言ったように、閉鎖系のものであっても、それを使用...全文を見る
○近江委員 それともう一つは、監視体制について具体的に考えているかということを聞いているわけですよ。調査をするということは、私は抽象論であると思う。だから、どういう監視をするのか、監視体制はどうなっていますかというのです。
○近江委員 それで、このPCBが特定化学物質の指定第一号になるようなお話がいまあったわけですが、そうしますと、この指定用途というものにつきましてどういうものになりますか。  また、この代替品が開発された場合、PCBの使用者に対してはどういう措置があるわけですか
○近江委員 それから、第二十二条に基づいて回収命令を発動する場合、罰則との関係もあるので、この回収方法というものについて具体的に明示する必要があると考えるわけですが、回収方法としてどういうものが考えられるか。  また、この回収以外のその他の必要な措置というのは何であるか。この二...全文を見る
○近江委員 この回収した特定化学物質の管理及び処理については、本法に規定がないわけです。これは具体的にどういうように指導するのですか。たとえばPCBの場合も、兵庫県の高砂工場におきましてはドラムかんで野積みをされておった。そこで世論も非常にやかましくなって、タンクをつくってそこに...全文を見る
○近江委員 特にこういうことは最後まで見ていく、チェックをしていくということが大事なんですね。ですから、いま局長がおっしゃったように、こういう問題についてもよく考えていただいて、あとの締めくくりを万全にできるようにこれは特に強く要望しておきます。  それから、第二十三条の勧告は...全文を見る
○近江委員 それから既存の化学物質の名簿にはどの程度の数が記載される予定なのか。いろいろ検討されておると思うのですが、そうしますと、これらすべてについてチェックをしなければならないわけでありますが、このうち特に早急に試験を行なう必要があると考えるものはどのくらいあるのですか。
○近江委員 大体百トンときめた基準自体も問題があるわけですよ。そうでしょう。百トン以下でもいろいろな点で非常に心配のあるものもたくさんあるわけですね。ですから、それは通産省でよく検討されて、百トンというのは何も科学的な厳密な意味はないわけですから、百トンということにこだわらずにこ...全文を見る
○近江委員 一時という約束をしておりましたので、留保しておいて、一応これで終わりたいと思います。
09月12日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第27号
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○近江委員 参考人の先生方につきましては、一部先生入れかわっておられますが、たしか本年の四月であったと思いますが、本委員会に御出席をいただきまして、いろいろ貴重な御意見を伺ったわけでございます。きょうは二度目のこうした委員会での先生方の御意見を聞かしていただく機会をとっていただい...全文を見る
○近江委員 当面一番心配なところとして遠州灘じゃないか、前からこのように伺っておるわけでございますが、実際はどうなのか。また、この地域において地震予知に対してどういうような研究を進めておられるか、この点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 以前から地震予知のための観測網の整備ということにつきましては、当委員会におきましても私ども叫んできたわけですが、この現状なり、当面考えられております計画等につきましてお考えがあればお伺いしたいと思いますし、また、この予知が実用化するためにあとどの程度の人員なり機構なり...全文を見る
○近江委員 萩原先生にざっと概略を御説明いただいて、いま気象庁の清野先生から具体的にお伺いしたわけですが、いずれの点においても、実際に進めていく段階からいけば、予算の上においても、人員においても、とうていできないという指摘があったわけです。ですから、地震予知に関しましても、国土地...全文を見る
○近江委員 中心は科学技術庁長官が推進していかれるわけでありますし、大体こういう概算要求を出しても、このまま通るというようなことはほとんどないわけですよ。みんなやはり削られるわけですね。ですけれども、関東大震災からちょうど五十年目がきておるわけでありますし、国民の皆さんの地震に対...全文を見る
○近江委員 だから、確かにそういう困難なこともわかりますけれども、ところが、地震予知という問題からおきまして、こういう言うなら宝です。そういうところを眠らしておくというのは、だれが考えたっておかしいですよ。ですから、その解決に政府が本腰を入れて、また職員の人たちも納得できる形で、...全文を見る
○近江委員 それじゃ国土地理院の……。
○近江委員 予知というものにつきましてまだそういう段階である。それであればなおさら力を入れなければならぬわけですね。いまだって、予知連絡会につきまして関係者の皆さんは一生懸命やってくださっておるわけですが、やはり国としてもっと背骨を入れる形でバックアップをしてあげなければ、関係者...全文を見る
○近江委員 それは、一つは早くそういう体制をつくってほしいと思うんです。  それから、防災対策でありますけれども、東京都は八月十四日に東京都震災予防計画を発表されておるわけですが、いろいろな問題点を残しておるように思うのです。たとえば震災対策は非常に広域的なものになっております...全文を見る
○近江委員 問題は、こうした各地方自治体の震災予防計画につきまして、国がどのようにバックアップしていくかということじゃないかと思うのです。中央防災会議というのは確かにあるわけですけれども、実際的な手は何も打っていないと私は思うのですけれども、この点についてはどう反省しておりますか...全文を見る
○近江委員 この中央防災会議の事務局で震災対策に当たっておるのはわずか三人ということを聞いておるわけですが、中央防災会議のこういう能力で、あなたのおっしゃるような機能が十分に発揮できるとお思いになるのか。まずこれが一つと、たとえば情報の連絡体制ということにつきましても、東京都の計...全文を見る
○近江委員 いずれにしても、十一人で何もかも防災をやっているわけです。ですから、震災については三人だ、こういうことでは、名前だけ中央防災会議ということであっても、中身は、要するにこの方たちは一生懸命やっていると思うのですけれども、先ほどもお話ししましたように、政府がやはりもっと力...全文を見る
○近江委員 じみな研究を、いろいろな意味があろうかと思うのですけれども、じみであったら困るわけですよ。こういうことについては、一番の目玉として研究を進めていただく必要があると思うのです。ですから、これは長官、先ほど申し上げましたように、もっと力を入れてもらわないと、三年かかっても...全文を見る
○近江委員 最後に、申し上げておきたいと思いますけれども、それぞれ各関係省庁の皆さん非常に一生懸命やっておられると私は思うんですよ。そういう点はよくわかっておるんです。しかし、いうならこれだけの巨大なものに立ち向かうのに、素手で向かえ、一生懸命やっています、というたって何にもなら...全文を見る
09月20日第71回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第29号
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○近江委員 公聴会が終わったわけでございますが、井上五郎委員長代理が感想として、地元の人たちのなまの声を聞くことができた、非常に満足そうであったし、大成功であった、こういう評価をしておるわけでありますが、原子力委員長としての科学技術庁長官は、どういう感想をお持ちであるか、まずお聞...全文を見る
○近江委員 現地のなまの声を聞くということでありますが、地元の住民がほんとうにこの問題を理解するための資料も十分に提供されておったかどうか。しかも専門家でないそういう人たちになまの声をといったところで、実際にそれがなまの声であるのかどうか。実際こういう公聴会のあり方というものは、...全文を見る
○近江委員 長官は、原子力委員長として非常に成功であった、井上さんと同じ立場に立っておられるわけですね。あなた自身、この第一回の公聴会をやられてみて、その問題点なり反省点なり、今後検討しなければならぬ問題はどういうことであるか、こういう問題についてはどのようにお考えですか。
○近江委員 田宮原子力局長、それから井上さんのお二人からちょっと……。
○近江委員 井上さんからは、会場が狭過ぎた、意見の陳述にしても非常に少数にしぼられ、また傍聴人についても四十人に一人というような、そういう希望者にこたえることができなかった、そういう反省の御答弁がいまあったわけですが、そうしますと、たとえば公聴会の会場等につきまして、また傍聴人あ...全文を見る
○近江委員 地元の人たちというのは、要するに安全性という問題、環境の問題、そういうことに一番みんな心配もし、関心も持っているわけですね。ところが、実際に出されておる資料も非常に少ないし、一方的な陳述だけで終わる、こういう形の中で、一番の問題点である安全性の論議であるとかそういうよ...全文を見る
○近江委員 そうすると、その公聴会で出た意見をほんとうに反映できる体制にいまなっておるのですか。またそういう可能性があるかという問題なんです。たとえば、それじゃ原子炉の設計であるとか、変更であるとか、設置許可の取り消し等が、そういういろいろな意見が出た中でそれを反映して具体的な形...全文を見る
○近江委員 GE社にしてもウエスチングハウスにしても、その原子炉をそのまま輸入しているような現状なんですけれども、問題がある、そのように指摘されたとしても、そういう炉の設計の変更であるとかそういうことができますか。
○近江委員 そういうように一応制度としてはなっておるということでありますけれども、実際にそういうようないろいろな意見の反映ということは、今後どういう形でほんとうにされていくのかどうか。その辺のところは非常に疑問なわけなんです。今後そういう意見が十分生かされるわけですか。
○近江委員 実際そこまでの、設計変更であるとかあるいは取り消しであるとか、そこまで持っていくためには、これはもう応急に勉強した——言うならば地元の人というのは専門家はほとんどおらぬわけですね。言うならばしろうとであるわけです。われわれもみなそうですけれども。そういう中でそこまでの...全文を見る
○近江委員 安全研究推進会議という案を発表されたわけですけれども、これはどういう中身になるのですか。
○近江委員 それも要するに、いままでの安全審査のあり方等を見ておりますと、要するに開発推進をやっていくためのささえになるような意見の収集、こういう形であってはならぬわけですね。むしろブレーキをかける、そういうくらいの中身でなくてはいかぬと思うのです。そういう点で非常にいままで政府...全文を見る
○近江委員 これは大体何名ぐらいの学者でやるのですか。
○近江委員 ここで議論されたことは、これはほんとうに反映されるのですか。どうなんですか、その点は。
○近江委員 そうしますと、そこでいろいろ検討をされることにつきまして、それは公開でされるわけですか。全部内容は公開しますか。
○近江委員 公開の場のそこに傍聴を入れるとか、そういうことについてはどうなんですか。
○近江委員 そうすると入れるわけですね、公開ということですね。
○近江委員 そういう形の学者の討論の場をつくられるということは、これは一歩前進だと思うんです。しかし、それをただ単なる、いま申し上げたように、ゼスチュアだけのそれでは何にもならぬわけですね。ほんとうに真剣に討議のできる、そういう制度というものを考えてもらわなければいかぬと思うので...全文を見る
○近江委員 それで、こういう公聴会のあり方につきまして、アメリカの場合で見ますと、AEC等におきましては、同じテーマで何回でも公聴会を開いているわけです。ですからその点、これは一回限りで終わるのか、今後また何回も開く用意があるのか、その点についてお聞きしたいと思います。
○近江委員 それはそんなに簡単に考えておりませんということでなくして、これはやはり今後の問題として、原子力委員会また政府の間で今後そのことを検討するというふうにお考えになられますかどうですか。いまぶっきらぼうに、考えておりませんと、そんなことではよくないと思うんです。
○近江委員 それじゃ、それはひとつ政府、原子力委員会で十分検討していただきたい。検討しますか、その点をお聞きしておきます。
○近江委員 それから、現地でこういう声をずっと聞かれたわけでありますが、しかし電調を通って現実にこの基礎工事が進み、その周辺の整備が行なわれておる。こういう中におきまして、現実の問題としてそういう住民の声を反映させるという余地はあるのですか。公聴会というのはもっと早い時期にやるべ...全文を見る
○近江委員 私は全般的なことを言っているわけですよ。現実にまだ審査をやっておる段階であって、周辺の整備が行なわれておるところは何カ所もあるわけです。もちろんそういうところは公聴会も開かれてないわけですね。ですから、全体の問題として、私は要するに公聴会というものについては、その時期...全文を見る
○近江委員 特にこの福島の地域につきましては非常に巨大な集中化ということになるわけですね。  そこで、アメリカの場合は、特に独自の調査機関であるとかスタッフ等も持っておるように聞いておるわけですが、わが国の場合そういうものは何にもないわけですね。こういう点について、今後原子力委...全文を見る
○近江委員 そういう中身であればまだまだ不十分だと思うのですよ。今日これだけ今後原発が増設されていく中において、いまの原子力委員会というものは、非常に皆さん一生懸命やっておられることと思いますけれども、私はそういう体制においてもっと強力なものにすべきだ、このように思うのです。そう...全文を見る
○近江委員 この公聴会の問題につきましては、開催時期の問題あるいは会場の問題、意見陳述人の人数の問題とか傍聴人の問題であるとか、今後改善するというお話があったわけです。また、安全性の論議等についても安全研究推進会議等でやっていくというようなことで、前向きの話もあったわけですが、今...全文を見る
○近江委員 このことをまたやりますと時間が経過すると思いますので、これは特に今後ひとつ問題点として検討していただきたい。特に要望しておきます。  最後に、島根の原発でさかさの欠陥燃料制御棒が発見されたことになっておりますが、こういうばかげた、しかも重大事故につながる、こういうよ...全文を見る
○近江委員 重大性につながらないから、これは局部のそれであるというようなニュアンスが非常に強かったのですよ。私が言っておるのは、こういう安全性に対する配慮がないということについては、すべて原子力の重大事故につながる、私は局部に至るそういうところにまで細心の注意をしろということを言...全文を見る
○近江委員 最後に、これで終わりますが、いずれにしても長官、こういうことが次から次と起きておるわけですね。こういう点については十分な監督指導をやっていただきたいと思うのです。最後に、長官のその辺の決意をお聞きして終わりたいと思います。
○近江委員 終わります。
10月23日第71回国会 衆議院 商工委員会 第56号
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○近江委員 今日資源問題という点につきましては、これは非常に大きな問題としてクローズアップしてきているわけでありますけれども、そういう点におきまして、今後経済、外交等におきましては、やはり一体となったそういう取り組みが必要であると思うのです。具体的には外務省なり通産省のそうした取...全文を見る
○近江委員 ちょっと私がお聞きしたのと答弁が違うように思うのです。そういうこともお聞きしていいわけですけれども、具体的に、外務省と通産省の今後の連携についての大臣のお考えをお聞きしたわけです。具体的な問題としまして、この七月の十二日にエジプト、イスラエルなど、中近東の十四カ国の駐...全文を見る
○近江委員 中曽根大臣はそういう把握をしておられたわけですが、こういう有能な大使が十四人も集まって、石油の供給に不安が見当たらない、こういう結論を出しておった。今後はどうしても国際情勢の見通しなり、そういうことにつきましては政府全体として的確なとらえ方をしなければいけないと思うの...全文を見る
○近江委員 今回の中東紛争の特徴というものは、石油を武器にしてアラブ諸国が統一を保ち、結束を保っておるという点があげられるのじゃないかと思うのですが、OAPECの決定に基づいて原油の生産削減に踏み切ったわけです。この中東戦争は一応停戦という状態になったわけでありますけれども、今後...全文を見る
○近江委員 OECDの石油委員会で消費国の立場をまとめる、こういう動きがあるように聞いておるわけですが、政府として、日本の声というものをどのように反映させるお考えでありますか。
○近江委員 この石油委員会におきまして、日米、ECの主要消費国との間で緊急時の石油融通協定案というものが推進されておるということを聞いておるわけですが、そういう具体的な作業が進められておるのかどうか。  また、この石油の緊急融通制度など、相互協力を推し進めるということにつきまし...全文を見る
○近江委員 石油をめぐるこういう争いといいますか、そういうものが今後懸念されるわけですが、たとえば具体的に東一楽毛力がイランから天然ガスを大量に輸入する計画で商談を進めておった。ところが、米国のトランス・コンチネンタル・ガス・パイプライン社にさらわれたということも聞いておるわけで...全文を見る
○近江委員 田中総理が訪欧された際、消費国と産油国を同じテーブルにつかせる世界石油会議構想を打ち出しておられるわけですが、いま申し上げたようなこういう具体例から見ますと、各国が一堂に集まるということすら非常に困難があるように思うのですが、政府としてこういうような問題について、国際...全文を見る
○近江委員 そういう大臣の構想をいま発表されたわけですが、それは国連等に大臣の提案として、また日本の提案として出されるおつもりがあるわけですか。
○近江委員 従来産油国に対してドルで支払ってきました輸入代金を円決済でしてほしいという要請が非公式ではあるけれども提案されておるということを聞いておるわけですが、大臣としてはこの点どう思われますか。
○近江委員 円の国際化という問題が政府部内においても非常にあろうかと思うのですが、今後の日本経済の発展という点から考えて、円の国際化ということは非常に大事であるということの声が非常に強まっておるということも若干聞いておるわけですが、通産大臣は、先月だったですか、三重県伊勢市での研...全文を見る
○近江委員 それから諸外国におきましては、石油消費の規制とか、いろいろな具体的なそういう形が出ておるわけですが、大臣は、一応安定供給がだいじょうぶである、心配要らない、しかし、片一方事務局ではいろいろな用意もされておるということを聞いておるわけですが、今後その点につきまして立法化...全文を見る
○近江委員 石油精製につきまして、現在の石油業法ですと、消費地の精製ということでありますが、最近、現地精製という問題が出てきておるわけですが、そうなってきますと、石油業法等の見直し等もやはり問題が出てくると思うのですが、この問題についてはどのようにお考えでありますか。
○近江委員 この原油の大幅値上げ攻勢、これが非常に大きな問題になってきておるわけですが、今後のメジャーのそういう態度等も見なければわからないわけですけれども、こういうことで非常にそういう問題が生活等に大きく波及をしてくることは当然考えられるわけです。特に、運賃であるとか電力値上げ...全文を見る
○近江委員 それから特に灯油につきましては、東北、北海道はじめ全国どこの地域でも冬季は非常な問題になるわけでありますが、この卸値について通産省から九月平均の価格で押えておる、こういう指示を出されておるわけですが、現実には四百円を上回っておるところがほとんどなんですね。通産省が調査...全文を見る
○近江委員 これは担当大臣におっしゃっていただいたのでことさらお聞きする必要はないわけですが、経企庁も来られているわけですので、経企庁の決意をひとつお伺いしたいと思います。
○近江委員 それから石油の備蓄の問題でありますが、輸送中のものも含めて七十九日である、現在貯蔵しているのが五十九日ですか、五十八、九日と聞いておるわけですが、やはりこういうような紛争等の場面に出くわしますと、備蓄の少なさということは非常な不安を覚えるわけですが、備蓄の増加について...全文を見る
○近江委員 大臣の考えとして何日分くらいの備蓄をされたらいいと思われておるか、またそれに対して具体的な裏づけとしてどういうことをお考えか、その点さらにお伺いしたいと思います。
○近江委員 田中総理がヨーロッパ、ソ連を訪問されたわけですが、そのときにシベリア開発あるいは北海油田等の開発協力についての御発言があったわけですが、これは担当の通産大臣としてどのように受けとめられ、今後どういう行動をとられるのか、お伺いしたいと思います。     〔委員長退席、...全文を見る
○近江委員 それで、今後のエネルギー問題という大きな問題になってくるわけですが、たとえば電力を見ますと、非常に火力に片寄っておるように思うわけです。今後やはり水力の見直しであるとか、あるいは地熱発電の推進であるとか、燃料源の多様化の問題等、大きな問題があろうかと思うのですけれども...全文を見る
○近江委員 たとえば地熱発電等、この前、委員会として松川のほうへ見に行ったわけでありますが、地熱発電等をやっていくという点になりますと、やはり立法化等の措置を考えなければならないと思うのですけれども、その点についてはどのようにお考えですか。
○近江委員 それで、この爆発事故については他の委員からも質問があったと思うのですけれども、こういう連続で事故が起きるということにつきましては、これはもう大体コンビナートの存在自体が大きな問題であると私は思うのです。そういう点におきまして、保安の確保という点については、これはやはり...全文を見る
○近江委員 企業の第一次責任、これはきびしく通産省としてもやってもらわなければいけませんし、この総点検についても、エチレンセンターだけに限っておった、こういうような盲点がやはりあったと思うのです。こういうエチレン以外のプラント等も多発傾向にあるわけですし、その点再度やり直しをされ...全文を見る
○近江委員 経企庁からもらった資料によりますと、消費者物価指数が総平均で一二・九%、これは前年同月比ですが、卸売り物価が同じく一五七と、戦後の混乱期を除きましての最大のこういう上昇を続けておるわけです。先進諸国も値上がりはしておりますが、データを見ましても日本が一番であります。こ...全文を見る
○近江委員 特に電力なり各種運賃、これの値上げ、これはもう非常に心配されるわけです。それから特に消費者の米価問題ですね。特に麦の値上がりなども非常に大幅なものを予想されておりますし、これについてはほんとに経企庁として腹を据えてやるのですか、もう一度ひとりお伺いします。
○近江委員 それから特に先ほども他の委員から出ましたが、紙の問題です。非常に不足をしておるわけですが、一つはやはり政府の需給見通しの誤りもあったのではないか、これはもう一番根本だと思うのです。それで現状がこうなっているものですから、そこで前向きにお伺いしたいと思うのですが、紙とい...全文を見る
○近江委員 最近設備投資を押えるというようなことで、非常に金融等も引き締めが行なわれておるわけであります。そういうしわ寄せがもろに中小零細にかかってきておるわけでありますが、特に年末にもかかりてきておりますし、最近は倒産も大幅にふえてきております。インフレによるそういう倒産という...全文を見る
○近江委員 それから小規模経営改善資金融資制度、十月の十一日から本制度の受付を開始したようであるわけですけれども、申し込みの状況がどういうことであるか。  それからこまかい点はたくさんあるわけですが、要するに、現実には非常に借りにくい状態になっておるわけですね。条件にしても非常...全文を見る
○近江委員 条件等は私から何も言わなくてもおわかりであるかと思いますが、運用をよほど考えていかないと、実際上これはかかってくる人というものは厳密にやればないわけです。しかも、二十一項目について点数をつけて、A、B、Cの三段階の判定を受けると、ほとんどみなCですよ。そういう実際上で...全文を見る
○近江委員 時間がありませんから終わります。
11月21日第71回国会 衆議院 商工委員会 第57号
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○近江委員 各委員のほうから石油問題につきましていろいろな質問があったわけですが、去る十八日にOPECのウイーン会議で、十二月の五%加重石油供給削減措置をきめたわけですが、まあ日本はその免除措置から除外されることになったわけです。わが国としては、いままで中東政策につきましてフリー...全文を見る
○近江委員 いま大臣は遺憾ということをおっしゃったわけですが、アラブの言っておることを聞きますと、日本は金も技術もありながら、いままであまり積極的に援助もしてくれなかったとか、根本的な中東に対するそういう理解というものも非常になかったのじゃないか、こういうようなことをしばしば聞く...全文を見る
○近江委員 それで、政府の今後の態度でありますけれども、この十二月の五%の石油供給削減を産油国側が決意したその翌日、EC側ではコペンハーゲンでEC外相会議を開いて、イスラエルの占領地からの撤退を求めておるわけです。これはECの共同宣言を打ち出したわけですが、非常にすばやいそういう...全文を見る
○近江委員 その断を下すということは、親アラブ政策の発表をされておるわけですけれども、これはいろいろな影響ということも考えられるわけであります。  それで、この間、通産大臣はキッシンジャー国務長官と会談されたわけですが、大臣は、わが国のそういう主体性の確保のため、独自のそういう...全文を見る
○近江委員 いろいろ新聞でも若干のことは報道されておりますが、対中東の問題につきまして、そのほか公表されていない点につきまして大臣からひとつお伺いしたいと思うわけです。
○近江委員 それから、政府はたしか二十二日の繰り上げ閣議で政府声明を発表するということを決定したということを聞いておるわけで、米国には通告済みということを言っておるわけですが、いろいろ状況を見てみますと、このアラブ寄りの決定ということにつきましても、極端な点からいけばイスラエルと...全文を見る
○近江委員 じゃ、外務省……。
○近江委員 それで、政府はパレスチナ難民救済基金に一億ドルの拠出を決定したということがいわれておるわけですが、いままで、たしか四十八年度は三十五万ドルぐらいじゃなかったかと思うのですけれども、そういう額からしますと、やはり破格の拠出になるわけですね。そうしますと、これがどういう感...全文を見る
○近江委員 それでは外務省……。
○近江委員 おっしゃってないことが新聞報道でもされておるわけですが、両省が知らないということであれば、これ以上聞いてもしかたがないと思うわけですが、要するに、一つ一つのそういう打つ手につきましても、やはりあらゆる――そういうことばよく判断をもちろんなさっておるとは思いますけれども...全文を見る
○近江委員 この要綱を見ましても「中小企業向け物資の需給に与える影響を最小限にとどめるよう早急に所要の措置を検討する。」ということを書いてあるわけですけれども、これはほんとうに抽象論なんですね。具体的に検討する、それじゃ具体的の中身は何かということなんです。  それで中小企業へ...全文を見る
○近江委員 それで、影響としていろいろな点が考えられると思うのですが、いまでもそうですけれども、われわれが地方へ帰りますと、とにかく原材料の不足と価格の高騰ということは異常なものがあるわけですね。そういうことで資金力のない中小、零細というものがもう手当てができない、こういうような...全文を見る
○近江委員 まだ答弁は非常に抽象的であると思います。私いま申し上げたように、もう緊急の状態にいま入っているわけですから、今後考えますというようなことではおそいと思うのですよ。その点すばやくそういう具体策を設けていただかなければならぬと思うのです。  それから親企業の生産等の縮小...全文を見る
○近江委員 この下請代金支払遅延等防止法がざる法であることは、もういままで何回も委員会でも明らかになってきておるわけです。実際親企業にぶら下がっておる中小企業が訴えていくことは少ないわけですね。あとカットされてしまう。そういったような点において、ただ通達というような、そんなことで...全文を見る
○近江委員 それで、それを具体的にやるために待ちかまえておるようなことではだめだと私は言うんですよ。そういう強制調査のような形でこれは入っていきますか。そういうような発動をしないとできませんよ。これをやりますか。
○近江委員 それで、倒産の状況を見ましても、非常にウナギ登りできておるわけです。年末あるいは来年の三月、こういう点が非常に私、山だと思うのですが、こういう点におきまして、金融、税制、労務上の特別措置等が当然考えられるわけでありますけれども、たとえば年末金融として三千四百二十億円の...全文を見る
○近江委員 それで、この金融事情が悪化してきますと歩積み両建ての問題がまた出てくるわけです。これは何回も民間の金融機関等にも通達は出されておるわけですが、現状はやはりそれが非常に顕著になってきておるわけです。ですから、これは、政府が実際に通達をやっておったって聞かないわけですよ。...全文を見る
○近江委員 特に物価の問題ですけれども、OECDの発表によりますと、物価上昇で世界一ということが出ておるわけです。ほんとうに異常なことだと私は思うのです。  それで、たとえばこの前に大阪でトイレットペーパーのあの事件があったわけですね。政府としても緊急輸送ということで、若干おさ...全文を見る
○近江委員 今日のこの異常な状態は、もうほんとに戦後の混乱期を除きまして最高のものであると私は思うのです。これはもう完全なインフレであると思うのです。その辺の認識につきまして、政務次官と大臣はどのようにお考えですか。
○近江委員 最近のこういう新聞を見ておりましてもテレビを見ておりましても、ほんとうに背筋が寒くなるようなことばかりなんですね。民営バスの値上げ、都内の九社平均二五%申請であるとか、郵便値上げの答申、牛乳が一本四十円であるとか、あるいは建材が暴騰して経営者が自殺しておるとか、砂糖の...全文を見る
○近江委員 物統令が適用されるということはまだ政府は決定しておらないわけですが、こういううわさが流れた。あるいは国民経済生活安定法案、これは仮称ということになっておるわけですが、提出される。こういうことで、かけ込みの値上げがもう続いておるわけです。これも何%という単位じゃなくして...全文を見る
○近江委員 こういう新法をつくるといっても、今度の通常国会に出るといったって、審議を衆参でやって期間がかかるわけですよ。いまどんどんこういう便乗値上げが続いているわけですよ。これについて、政府としては、法案ができるまでば指をくわえて見ておられるわけですか。それに対して政府としてど...全文を見る
○近江委員 行政指導で乗り切るなら、ではどういう行政指導をなさるのですか。政府として国民に責任を持っておられるなら、それは少々の強権であっても、行き過ぎのようなことであっても、国民はみなこれに拍手かっさいしますよ。それじゃいま便乗値上げをどんどんやっておるところについて、どういう...全文を見る
○近江委員 それじゃ、この行政指導の問題につきまして、中心は経企庁がとられるわけでありますので、これはひとつ閣議にもあげてもらうとか、緊急に強力な行政指導をしていただくようにはかっていただけますね、橋口政務次官にお伺いします。
○近江委員 それから、この投機防止法ですけれども、現実にいまでも買い占めはあるわけですよ。この買い占めの段階というものは、これはインフレマインドというものが浸透しまして、あらゆる段階で行なわれてきておる。したがって、この投機防止法というものをもっと強化しなければいかぬと思うのです...全文を見る
○近江委員 もう時間がありませんから終わりますが、最後に一言だけ申し上げておきたいと思うのですが、ほんとうに政府が運用の点におきましてそれに力を入れてやらないと、幾ら指定品目をふやしてもだめであるということを特に申し上げておきます。ですから、いままで何項目について政府としてはほん...全文を見る
12月10日第72回国会 衆議院 商工委員会 第3号
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○近江委員 笠原さんが時間の関係でとおっしゃっておりますので先にお聞きしたいと思っておりますが、農林省が今年度の農業観測を発表したわけですが、これによりますと、農産物の生産者価格が一五%前後の高騰となるという見通しを書いておるわけです。いままたこういう石油危機が出てきておるわけで...全文を見る
○近江委員 特にこうした食糧の問題でありますので、これも非常に影響が大きいと思います。そういう点で、いま具体的なそこまでの試算ということができておられないようでありますけれども、われわれとしても、法案の問題につきましても、特に農業の問題等につきましては、重点的にこれはエネルギー危...全文を見る
○近江委員 この前に山下通産次官が発言をしたわけでありますが、非常に石油連盟に対して強い調子の発言をしておられるわけです。通産省の指導では、産業界に急激なショックを与えてはいけないということで、大体一〇%程度の削減ということを指示したと思うんですが、しかしわれわれの耳に入ってくる...全文を見る
○近江委員 法案が通過をいたしまして、修正も当然入ることと思いますけれども、いま申し上げたように、やはりそういう業界の協力体制ということが非常に大事な問題になってくる。ですから、今回のこういう事情から早くそういう実態をつかんでいただいて、その体制をつくっていただく必要がある。特に...全文を見る
○近江委員 これは非常に大事な問題でありますし、こういう計画がやはりきちっとしていかないことには、これはもう各事業所におきましても全くめどが立たない。大混乱が起きるわけです。そういう点、さらにこれはひとつ政府と連盟におきましてその計画の立て方につきまして煮詰めをやっていただかない...全文を見る
○近江委員 われわれの業界ということを非常に強調なさるわけでございますが、買う立場からすれば、これは同じ灯油なんですよ。ですから、薪炭商等のいろいろ組合もあろうかと思いますが、それはひとつあなたのほうで総括的な責任を持っていただいて、それはよく連携をとって通産省のそういう指導を守...全文を見る
○近江委員 先ほども出たわけですけれども、こういう販売業者のやみ協定という問題がありまして、公取が踏み込んだ、調査をやっておるということでありますけれども、やはりこれは何もないところに公取が調査に入るわけがないのですね。ですから、やはり供給責任という問題につきましては真剣に考えて...全文を見る
○近江委員 この流通の整備につきまして、政府が絶対的に責任をもって進めていく。そういうことは、業界としても、ほとんどの業界を見ましたときに、やはり自主的に整備についても努力しておるわけですよ。そういう点において、ただこういう事態になったが、まだ政府のそういう指示待ちである、整備待...全文を見る
○近江委員 その点はわれわれも強く政府に、何らかの対策をとらせるように、また委員会におきましても話していきたいと思っておりますが、いずれにしても、業界自体も努力をしてもらわなければならぬ。私たちは政府にもその態度を迫っていきますけれども、がんばっていただきたいと思うわけです。 ...全文を見る
○近江委員 いままで使っておりました量のどのくらいのカットをなさっておるわけですか。
○近江委員 供給不足、そういう問題と同時に価格のべらぼうな上昇が問題になっておるわけです。いずれにしましても、これは消費者がしわ寄せを受けることになるわけでありますが、この価格の問題は、とにかくいままで八百円、九百円くらいであったのが、ひどいところは千八百円なんて千円の値上がりを...全文を見る
○近江委員 内田さんにお伺いしたいと思うのですが、これは私は同じ質問なんですけれども、こういうことで、いまやもうあなた方のほうから何回も説明がありましたように、これはなくてはならない、都市ガスより以上のシェアを持っておられるし、煮たきの問題ですから切り離すことはできない。ところが...全文を見る
○近江委員 商売なさっておられて、そういう適正利潤であるとか、それは当然のことですし、よくわかります。また今日、人件費も上がっておりますし、配達あるいはそういう保安上の問題であるとか、少なくとも私たちも法案審議やってきまして、実情の何分の一かは知っておるわけです。よくわかるわけで...全文を見る
○近江委員 時間がありませんから、あと一問だけにしたいと思いますが、この間タクシーの燃料危機を解消するために百五トンの緊急出荷が行なわれたわけですが、その配分が協会の要するに幹部の店ばかりである、こういう実情というものは、非常にわれわれとしては、もう少しこれは何とかならないものだ...全文を見る
○近江委員 時間がありませんから終わります。
12月11日第72回国会 衆議院 商工委員会 第4号
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○近江委員 水野参考人にお伺いしたいと思います。  このように石油危機というものが非常に大きな影響を与えてきておるわけでございますが、先ほど新エネルギーの話もあったわけです。いま一番現実の問題として原子力の問題があるわけですが、政府の計画では、昭和六十年に六千万キロワット、当初...全文を見る
○近江委員 いまのようなやり方であれば異存があるから申し上げているわけです。ですから全然取っ組んでないとは言っておらないわけです。皆さま方も体制はとっておられるわけですが、いままでのような姿勢であればこれはストップをかけざるを得ない。幾らエネルギーが危機であるといっても、いままで...全文を見る
○近江委員 きょうはどういうように取っ組んでおられるかという具体論まで持っておられないと思いますので、これでその点は終わりますが、いずれにしてもその点につきましては力を入れていただかなければなかなか進まないということははっきり言えることであります。  それから鉄鋼の奥村さんにお...全文を見る
○近江委員 それから鳥居参考人にお伺いしたいと思いますが、ナフサのそうしたカットということで非常に大きな影響も出てきておりますし、加工という問題からも業界全体に非常に大きな影響が出ておるわけであります。そこで、やはり量の問題と価格の問題があるわけですが、先ほども他の委員からそうい...全文を見る
○近江委員 そういうようにお考えであれば、もちろんその企業において、生産性とか、合理化の問題であるとか、いろいろそれは中身は違うと思うのですね。ですから、そういう若干の理由は考えるとしても、それでは、社会的な責任という第一義的な問題におきまして、業界において、そうした安易に価格に...全文を見る
○近江委員 特に最近は、そういう材料不足ということが中小企業、雰細企業等におきましても非常に問題になってきておるわけですが、現実には、大きいところには材料が回るけれども中小、零細には回ってこない、そういうことで倒産の状態になっておるところもたくさん出てきておるわけですね。ですから...全文を見る
○近江委員 時間がないから終わります。
12月12日第72回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○近江委員 石油需給適正化法ができるわけでございますが、今回のこの石油危機によりまして、国民生活に与えております影響というものは甚大なものがあるわけであります。今回のこの法律によってどういう効果が出るかということは非常に疑問な点もあるわけでございます。  そこで私は、この法案の...全文を見る
○近江委員 それでは法案の何点かについてお伺いしたいと思いますが、まず石油の供給目標の問題でありますが、これは石油業法に基づく石油供給計画との関係はどうなっておるか、まずこれを初めにお伺いしたいと思います。
○近江委員 それから石油の供給目標の内容として、これは油種別に行なわれるものかどうか、これが一つであります。これについてはどうですか。
○近江委員 それから、この石油の生産計画等につきまして省令で定める特定石油販売業者の規模というものについてはどの程度のものをお考えになっていらっしゃるのか、それから公表の措置だけでありますけれども、これで実効が得られるかということなんです。この二点につきまして伺います。
○近江委員 それから、六条の「石油の使用の制限」のところでありますが、「特定石油」として予定しております油種ですね。これは何と何であるかという問題です。それから政令でこの数量を定める際の基準、使用実績の算定の根拠というものはどういうようにお立てになるのですか。
○近江委員 それはことばで妥当なるということをおっしゃっておるわけですが、非常にこれはむずかしい問題もあるわけです。こういう点は公平に正確な把握をしないと、これまたたいへんな混乱が起きると思うのです。  それで、ここで灯油なりプロパンの特定石油としてのそれが出たわけでありますけ...全文を見る
○近江委員 それは大臣、非常に緊急のことでありますので、すみやかに実現をしていただきたいと思うのです。  それから第八条の「揮発油の使用の節減」について聞きたいと思うのですけれども、揮発油だけを特記した理由は何であるかということ、それから「その他必要と認める販売方法の制限」の具...全文を見る
○近江委員 その日曜、休日のほかにいま何かお考えになっているのですか。
○近江委員 それから「石油の保有の指示等」につきまして、保有すべき数量、この問題についてはどのようにお考えですか。
○近江委員 同じく第九条の石油の売り渡しの指示、その事態の判断基準ですね。また、あっせん必要量の算定方法とか、そういうことについてはどのようにお考えですか。
○近江委員 それからいよいよこの「割当て又は配給等」の最後の段階ということになるわけでありますが、こうなってきますと、これはもうほんとにあらゆる国民の消費生活、産業界すべての根本を左右していくほどの大きな問題であると私は思うわけです。この問題につきまして、これはもう当然国会での承...全文を見る
○近江委員 いまでもやはり行政の機能の停滞ということは随所に出ておるわけです。それをどういうようにやっていくかということは、われわれとしては実際上非常に大きな不信があるわけですね。そういう点で総定員法の問題とか、いろいろな問題もまたかかってくるのじゃないかと思うのですが、そこまで...全文を見る
○近江委員 主務大臣の問題でありますけれども、この石油の需給事業を所管する大臣をすべて主務大臣となさっておられるわけですが、そうなってきますと、実際の運用の際、業界ごとの配分の調整が、非常にいろいろな点の圧力といいますか、困難になってくるんじゃないか、このように思うわけです。圧力...全文を見る
○近江委員 そういう点は非常に大事な問題でありますから、大臣がおっしゃったようにやっていただきたいと思います。  それから、今後産業を省資源型産業に転換をしていかなければならぬわけであります。そういう新規の省資源型の産業が今後はどんどん進んでいかなければならぬわけでありますけれ...全文を見る
○近江委員 それで、この石油の問題につきましては、一月にまた五%カットというようなことで、先ほど大臣も非常に見通しは暗いということをおっしゃっておられるわけですが、それじゃエネルギーという問題になってきますと、いろいろな今後開発すべき分野があるわけですが、やはり現実のものとなって...全文を見る
○近江委員 それで、こういう燃料が足らないということになってきますと、硫黄分が多くても何であっても燃料であればいいのだという追い詰められた気持ちになってくるのじゃないかと思うのです。この前いつだったか、私ちらっとテレビを見たときに、あれはたしか深夜だったと思うのですが、中曽根大臣...全文を見る
○近江委員 こういう事態に立ち至って、いまさらわれわれが言うのもほんとうに残念であるわけですが、脱硫装置等のこうした開発、また発電所等における義務づけとか、こういうことはもう当然やっていかなければならなかった問題なんですね。ところが、ほんとうは二カ所くらいしかつくっておらないとい...全文を見る
12月16日第72回国会 衆議院 商工委員会物価問題等に関する特別委員会地方行政委員会外務委員会大蔵委員会社会労働委員会農林水産委員会運輸委員会建設委員会科学技術振興対策特別委員会石炭対策特別委員会公害対策並びに環境保全特別委員会連合審査会 第2号
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○近江委員 去る十四日、山下通産事務次官が経団連会館におきまして、石油危機とその対策につきまして所見を明らかにしておられるわけであります。その中で、日本経済の崩壊的危機のおそれ、このように警告をされておるわけであります。今日のこのすさまじいインフレの状態の中で、さらにまたこの石油...全文を見る
○近江委員 こうした発言、また今日私たちの身近に品不足、異常な高騰、こういう状況が日一日と迫ってきておるわけでございます。この間、デマであったとはいえ、豊川信用金庫に発生した取りつけ騒ぎ、これはまさに国民の不安と動揺というものを象徴的に私は示しておる、このように思うわけです。政府...全文を見る
○近江委員 二法案ができれば鎮静化するというような、そういう非常に安易な考え方のように私は受け取るわけですが、それまでに総需要の抑制であるとか、物価対策等におきましても、政府がとってきたそういう対策というものは、私は非常に手ぬるいと思うわけです。そういう点において、今後二法案だけ...全文を見る
○近江委員 内田長官は異例のこういう談話を出しておられるわけです。かけ込みは断固排除する、企業は値上げに自粛せよ、こういうような談話を発表されておられるわけでありますが、それでは政府はどういう姿勢でおるかということです。これは非常にいいことですよ。いいことだけれども、政府としてで...全文を見る
○近江委員 あなたは公共料金は世論に聞くということもおっしゃっているわけですが、世論に聞かなくても、公共料金の問題については、これだけの物価の異常な高騰が続いておる、こういう中において、一つ一つの中身で、これはこうだから、こうだからという理由を言っていけば、企業だってまた同じよう...全文を見る
○近江委員 じゃ、先ほど私個別に申し上げたわけですが、当面公共料金の値上げがメジロ押しに予定されておるわけですが、その一つ一つについてあなた自身どう思うのですか。
○近江委員 とにかくいまの公共料金はほとんど軒並みにそういう状態になってきておるわけです。こういう点、経企庁長官としては、これだけの談話も出しておられるわけでありますし、全力をあげてこの公共料金の引き上げについては阻止をしてもらいたいと思うのです。  それから、最近の石油の問題...全文を見る
○近江委員 外貨準備も来年は大体百億ドルの大台割れを予想されるということをよく聞くわけでありますが、このまま落ち込んでいきますと、対外政策におきましても非常に影響を及ぼすことになるわけであります。国際収支の政策を考える上で、この外貨準備の適正水準というのはどのぐらいであるとお考え...全文を見る
○近江委員 時間がありませんから次へ進みたいと思いますが、この石油の供給の問題でありますが、アラブ諸国のこうしたカット、それからメジャーによる原油の供給削減というものが非常にきびしいものになってきておる。この供給の実態ということにつきまして中曽根大臣はどのようにいま判断されており...全文を見る
○近江委員 イランであるとかインドネシアから出るそういう原油を、従来日本に入っておった分をオランダなりアメリカへ回しておるというようなことがいわれておるわけですが、ミシガン大学のサクソンハウス教授という人も、両院の合同経済委員会の聴聞会でそういうメジャーのあり方について非常に批判...全文を見る
○近江委員 このメジャーズの大半はアメリカであるわけですが、御承知のように、ユダヤ系が握っておるということもあるわけであります。非常なそういう影響もあるわけでありますし、今後アメリカ等との摩擦ということもいろいろな点で日本の中東政策等から派生してくることも考えられるわけであります...全文を見る
○近江委員 中曽根さんおっしゃったからなんですけれども、直接重役が入っているからどうだ、しかしいずれにしても、経済界における根強いそれだけの力があるわけですから、影響力という点でそこは考えてもらいたい。  それから時間の関係で進みますが、今後このように石油がカットされていく、当...全文を見る
○近江委員 いままで第一次緊急対策を実施されたわけでありますが、これの反省と、それから第二次の緊急対策についてどういうように考えておられるか。この点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 それから一月からさらに電力のカットをするということになっておるわけですが、この具体的な構想については、どのようにお考えですか。
○近江委員 一般家庭の使用規制等については非常にこれは影響が大きいわけでありますが、こういう問題についてはどのようにお考えですか。
○近江委員 そうすると、一般家庭に影響も出てくる。これは線も全部つながっておるわけですし、そうしますと結局停電する、こういうことですか。
○近江委員 こういう大幅な制限ということになってきますと、当然いままでも産業構造の転換ということがいわれておるわけでありますが、こういう時期においていまこそ大胆にやらなければならぬときじゃないかと思います。非常に抽象的な答弁ばかりが出ておるわけですが、産業構造の転換につきまして、...全文を見る
○近江委員 この両法案で、今後政府としてはそうした政府の意図するところがかなり実現できるということをいっているわけですが、しかし実際に両法案が通った場合、たとえば機構なり体制というものが一体どうなっていくかということです。たとえば標準価格のきめ方一つにしても、特定標準価格にしても...全文を見る
○近江委員 各省からそのように応援を仰ぐということも言っておりますが、それが一番集中していくのは通産省であると思うのですが、これは通産省にもおるのですか。
○近江委員 これは専門家に言わせますと、一種類でも十名の公認会計士が要るというのですね。そうしますと、結局企業から出てきた原価計算というものは、そのままうのみということになるわけですよ。だから、そういうような体制におきましても、実際に国民の立場に立ったそういう設定ができるかという...全文を見る
○近江委員 これは地方通産局なりあるいはまた地方自治体への委任ということにもなってくるわけですが、ただ単なる通産省だけの問題じゃないわけですね。特にこの両法案の施行ということになってきますと、これはやはり膨大な機構の改革ということになってくるわけです。そういう点、政府の対応策とい...全文を見る
○近江委員 時間がありませんから終わりますが、商社の買い占めなり売り惜しみ、そういう行為が非常に社会的にも問題になってきたわけでありますし、十三社という点に通産省は重点を置いておるわけでありますが、その点、通産省としても今後十分な監督をいただきたいと思うのです。この点、大臣から最...全文を見る
12月17日第72回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○近江委員 今回の石油危機の問題は国民生活に非常に大きな影響を与えてきておるわけであります。政府といたしましても、石油緊急対策といたしまして、第一次、さらに一月からは第二次を予定されておられるわけでありますが、この第一次のときに、民間に対する節約の要望なり、官庁自身が自粛をしてい...全文を見る
○近江委員 いま長官からマイカーの自粛ということがあったわけですが、その効果というものですけれども、それが徹底すれば石油でどのぐらい節約ができるわけですか。
○近江委員 この第二次の対策でいきますと、家庭用の電気まで停電させなければならぬというような御答弁がきのうはあったわけでございます。そこまで深刻化してきておるわけでありますが、そういたしますと、この第一次でこうしたキャンペーンを張られたわけですが、あまり効果があがっておらない。そ...全文を見る
○近江委員 国民生活に与える影響というものが非常に大きいわけですね。そういう点で、第一次のときは呼びかけであった。第二次の場合は、こうなってきますと、具体的に規制ということになってくるわけです。そういう点で、非常に与える影響が大きいわけです。こういう石油危機の中で、国民そして産業...全文を見る
○近江委員 これは言うまでもないわけでありますが、家庭の停電等は非常に大きな影響を及ぼしますし、これはもうできる限り国民に対して節約も呼びかけていただくと同時に、できる限り避けていただきたい。そういうことで、一般家庭用なり農林漁業用、公共施設用等についてはでき得る限りの確保をして...全文を見る
○近江委員 この石油事情というものは非常にきびしい状態になってきている。そこで、この法案が国会を通過しますと、政府としては直ちにそれを使うということになるわけでありますが、私は、一連のそうしたお話を聞いておりまして、第十一条の割り当て、配給等の形に、これは最終的な段階でありますけ...全文を見る
○近江委員 いまのは最優先すべきものですね。優先すべきものというのはたとえばどういうものですか。優先すべきものと最優先すべきものについて伺います。
○近江委員 この最優先すべきものというのは公共性の強いもの、そういうようにやはり基準となるべき考えというものがあるわけですね。ですから、優先すべきもの、一般的なもの、非優先的なもの、これはどういうような考え方が基準になるわけですか。
○近江委員 長官にこれ以上お聞きしてもちょっとむずかしいと思いますので、これはこれで終わりたいと思います。  それから、中曽根大臣にお聞きしますが、きのう連合審査でお聞きしたわけですが、総合エネルギーのバランスの問題でございます。私の持っておりますこのデータは四十六年度のものし...全文を見る
○近江委員 通産省としては将来のエネルギーとしてサンシャイン計画等に相当力を入れておられるようでありますが、これはいつごろまでにどのくらいの投資をして完成しようという御計画でありますか。これは長官でもけっこうです。
○近江委員 全体の投資額というのは大体どのくらいになるのですか。
○近江委員 中曽根大臣も原子力については非常に期待しているというお話があったわけでありますが、御承知のように、安全性の問題あるいは環境汚染の問題等、これは非常に大きな問題になっておるわけであります。いままで政府としてはどうしてもその開発に力を入れていく、原子力委員会自体の体制もむ...全文を見る
○近江委員 私はそんな抽象的なことを聞いてはいないのですよ。力を入れていくということは何回も科学技術委員会等でもそういう答弁はあるわけです。ですから予算等の問題におきましても、これだけの具体的な数字をもって大蔵省に要求しておるとか、あるいは安全性の問題、環境汚染対策等についても具...全文を見る
○近江委員 大臣にお伺いしたいと思います。  大臣は科学技術庁長官もずっと歴任されておりますし、当然これは通産省と共管の問題にもなっておるわけでありますので、その予算等も大臣としてはどのくらい要求され、また構想はどういうものをお持ちであるか、お聞かせ願いたいと思います。
○近江委員 そういう点、特にこれは環境問題、安全性ということは、開発よりもむしろそちらを先行させなければならない重大問題でありますし、大臣はいま画期的な、従来にないぐらいの規模ということをにおわしておられるわけでありますが、これはほんとうに国民の不安もあるわけでありますから、力を...全文を見る
○近江委員 メジャーから入れておる割合というのは非常に多いわけでありますけれども、自主開発の推進につきましては大臣もしばしば表明されておられるところでありますが、いま何か萎縮しておるような、そういう空気に包まれておるように思うわけです。この自主開発につきましては、やはり力を入れて...全文を見る
○近江委員 エカフェの調査等でも、東シナ海の埋蔵量というのは中東クラス以上だということを——これは掘ってみなければわからぬわけですけれども、そうなってきますと、中国との問題があるわけですが、その点、中国とのそういう折衝ということはなさっておられるわけですか。
○近江委員 韓国との間にある鉱区ですね、これはどうですか。
○近江委員 それから、こういうエネルギーの事態が来まして、この機会に産業構造の転換ということを、きのうも時間がなかったものですから、若干お聞きしたわけでありますけれども、この産業構造の転換と同時に、消費構造のそういう改革ということも大事じゃないかと私は思うのです。たとえば大企業の...全文を見る
○近江委員 それでこのエネルギーの第一次、第二次のそうした計画を立て、進めようとなさっているわけですが、それと同じように、そういうただ哲学的な、また考え方だけの吐露ではなくして、やはり何か通産省としてきちっとしたそういうタイプを立て、国民に呼びかけるとか、また産業界に訴えるとか、...全文を見る
○近江委員 それから公取委員長がお見えになっておりますので、お伺いしたいと思います。  だき合わせ販売ですね。この間トイレットペーパー等で、大阪からああいう問題が起きまして、全国的に、局部的にはパニック状態も起きたわけであります。砂糖であるとか小麦粉であるとか洗剤等が一時的に店...全文を見る
○近江委員 公取委員長にもう一問お聞きします。  これも具体例なんですけれども、新宿区の百人町というところでありますが、トラックにドラムかんを積んで灯油を所別訪問で移動販売する者が出ておるのです。こういう事実を知っておるかどうか、こういうやみ業者に対する取り締まり方法をどうする...全文を見る
○近江委員 もう時間もありませんのであと一問聞きますが、今回の石油危機によりまして、中小企業は物不足あるいはものすごい高騰、こういうことで倒産状況に追い込まれておるところがたくさん出てきております。年末融資として三千四百億財投を出してもらっておるわけでありますが、今後月がかわりま...全文を見る
○近江委員 終わります。
12月19日第72回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第3号
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○近江委員 きょうは新長官に対しまして初めての質問でございますが、今回三百三十五億になる原子力関係の追加予算を大蔵省に要求をする、こういうことになったわけでございますが、いままで科学技術庁がとってまいりましたそうした姿勢から比べますと、非常に思い切った決断であると思うわけです。そ...全文を見る
○近江委員 今回のこの予算のつけ方を見ておりますと、あまりにも見え透いたというか、予算を大幅につけるということは、これは非常にけっこうなことです。われわれは、あまりにも安全性の予算等につきまして、環境汚染の問題であるとかが少な過ぎる、一体こんなことで、実際に国民のそういう不安にこ...全文を見る
○近江委員 今回のこの予算の要求につきましては、自民党の政務調査会の科学技術部会、商工部会、資源エネルギー対策調査会が決議しておるわけですね。そういうようにバックアップしている。われわれもこの際ほんとうに方向転換すべきだ、こういうことで、従来主張してきたわけであります。こういうこ...全文を見る
○近江委員 温排水による環境問題であるとか廃棄物の問題であるとか、肝心なことが抜けておるわけですよ。その辺はどうなんですか、あるんですか。
○近江委員 それで大体金額的に何ぼになるのですか。安全性なり環境汚染の調査の問題であるとか、これは幾らですか。
○近江委員 そうすると、当初要求は、大体百億ちょっと足らないぐらいだったでしょう。これは大体倍でしょう。そうしますと、この予算のつけ方一つ見ましても、いままでの原発地帯見ていますと、原発を置いた、そうすると、特例措置によって固定資産税が安い。従来もらっておった地方交付税は、そのた...全文を見る
○近江委員 そうすると、行政的な配慮ということになろうかと思うのですが、松川等も私たちも見てきたわけですが、特に火山地帯等にあるわけですね。そういうようなことで、環境問題等からもいろいろな異論もあるわけです。  きょうは環境庁さんも呼んでおるわけですが、環境庁としては、この地熱...全文を見る
○近江委員 環境庁さんのおっしゃることもよくわかりますし、通産省はどう考えておりますか。——来てない。それじゃ研究調整局長あるいは計画局長でもいいですよ。
○近江委員 この新しいエネルギーの開発の必要性もあるわけでありますし、また、環境の保全ということも、これは大事なことでありますし、これはひとつ政府で、関係各省よく寄って、そしてよく打ち合わせをやってくださいよ。通産省のほうはもうどんどんやっていくのだ、環境庁はストップだ。だから、...全文を見る
○近江委員 それじゃ、どちらも大事なことですから、ひとつ十分な論議をして検討していただきたいと思うのです。  そこで、こういう環境のそういう問題もなくエネルギーが取り出せるというすばらしい方法があるわけですよ。こういうことは、できることはやるべきですよ。  それは何かと申しま...全文を見る
○近江委員 東京都を見ましても、葛飾工場に続いて足立の清掃工場でもこの秋は一万キロワット、五十年代に完成する十二の清掃工場にもほとんど一万キロワット前後の発電設備を設ける、こうなってきますと、これは東京都だけで、これからつける分だけで十五万キロワットあるのですよ。これは非常に大き...全文を見る
○近江委員 これは各省にもまたがる問題でもあろうかと思うのです。将来、発電機をつけるなら補助金を変えるとか、技術的な問題、いろいろあろうかと思う。科学技術庁には研究調整費もあるわけですから、関係各省みなまたがって、どこが責任をもってやるか。厚生省は技術的な知識がないわけです。ない...全文を見る
○近江委員 これは十分研究していただいて価値のある問題だと私は思いますし、関係各省によくまた言っていただきまして、十分な検討をしていただきたいと思うのです。科学技術庁としましても、研究調整費があるわけですからね。いろいろな点でそれは使えるわけでしょう。それは局長、どうですか。
○近江委員 それじゃひとつ、大臣もおっしゃっていただいたわけですから十分検討をしていただきたいと思います。(森山国務大臣「局長のほうが進んでいるね」と呼ぶ)さらに大臣は輪をかけて進んでもらわなければ困る。  それから原子炉の問題なんですが、カナダのCANDU型というのは天然ウラ...全文を見る
○近江委員 そうすると、それは採用というようなことについては一応考えない、こういうことなんですか。
○近江委員 それからこの燃料の問題ですけれども、動燃事業団とかいろいろあって、努力されておると思うのですが、これはこれから先石油の二の舞いになるという危険性があるわけですね。いままで石油でも自主開発をわれわれはやかましく言ってきたわけですよ。ところがメジャーからも安く買えるんだ、...全文を見る
○近江委員 それでこの探鉱につきまして、金属探鉱促進事業団ですか、これと動燃事業団とありますね。実際、たとえば四十七年度、八年度でこれはどのくらい金を出しておるのですか。
○近江委員 だから、金属探鉱促進事業団で六億とおっしゃったけれども、いろんなものを含めて大体四億ですよね。それから動燃事業団が一億七千万でしょう。そうでしょう。そうしますと、将来は自主開発だなんて言っていますけれども、海外に行くなら往復で旅費だけでもこれは何百万と要るわけでしょう...全文を見る
○近江委員 そういう点は十分力を入れるべきだと思います。  それから、この濃縮の問題で、この間キッシンジャー長官がエネルギー行動グループを打ち上げたわけですが、いわゆるエネルギー協力機構、これのポイントは原子力ですね。これについて、科学技術庁長官はどのように受けとめておられます...全文を見る
○近江委員 それから、この核拡散条約、これがいよいよ批准の問題があるわけですけれども、これは批准をするにしても体制が大事なんだと思うのですね。そうしますと、査察の問題にしましても、やはりそれだけの体制ができておるか、やはりその準備もなくして、それじゃよそが批准をしたからうちもやろ...全文を見る
○近江委員 今国会で、年が明けますと批准を、承認を求めるというような空気にもなってきているわけでしょう。そうすると、やはり国内査察制度の整備であるとか、あるいはIAEA、これの協定締結のそういうような話し合いというようなことも進めなきゃならぬわけですね。原子力局長はどのくらいその...全文を見る
○近江委員 十分これは力を入れて体制をつくっておく必要があると思うのです。その点、特に予算等は非常に長官が力を出しておられますし、この点も非常に大事な問題でありますので、これは申し上げておきたいと思います。  それから、私は十分で終わらなければいけませんので、あと一問お聞きした...全文を見る
○近江委員 終わります。