近江巳記夫

おおみみきお



当選回数回

近江巳記夫の1976年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月16日第77回国会 衆議院 予算委員会 第14号
議事録を見る
○近江委員 全日空のL一〇一一トライスターの購入につきましては、ロッキード社と児玉氏との間にはマーケッティングコンサルタント契約があることは御承知のとおりであります。その中におきまして、三機ないし六機の契約が成立しましたときは、受注と同時に十二億二千万円の歩合を児玉氏は手に入れる...全文を見る
○近江委員 ロッキード社と児玉氏との契約というものは、今日だれ一人知らない人はおらないわけであります。この購入契約時点と児玉氏の領収時点との、私がいま示しましたこの事実につきまして、国民が非常に大きな疑惑を抱いておられるわけであります。あなたは潔白であるというようなことをおっしゃ...全文を見る
○近江委員 先ほど示しましたこの事実というものは、全日空のL一〇一一の決定が、児玉氏が取得しました十二億ないし、言われております二十一億円の歩合金の影響下にあったことは、それがどういう形であれ争われないことじゃないかと思うのです。そういう影響下という問題につきまして、あなたは全然...全文を見る
○近江委員 私はアメリカの方に調査に参りまして、一昨夜帰ってきたわけでございます。ちょうどコーチャン氏が辞任される直前に会ったわけでございますが、そのときにもコーチャン氏は、私がチャーチ小委員会で表明したことは全く事実であるということを重ねて強調いたしております。  そのコーチ...全文を見る
○近江委員 ところで、あなたは四十七年十月三十日のこのトライスター機の購入決定公表までの過程におきまして、田中前総理と会っておられるわけですが、まず確認をしたいと思うのですが、どうですか。
○近江委員 あなたが会われた日にちは十月の二十四日です。総理官邸でお会いになっておる。そのときの内容はどういう内容だったのですか。
○近江委員 それだけですか、この一〇一一の話はなかったのですか。あなたはきょうは宣誓をして証言席に座っておられる。本当のことを私は言ってもらいたいと思うのです。
○近江委員 田中前総理は、このハワイ会談後、少なくともアメリカから航空機を購入することにつきましては相当気にされていたと思うわけであります。全日空としては、一週間後にはこのL一〇一一の決定を公表したわけですね。十月二十四日の時点でこのトライスターの話が出ることは、これは常識的に言...全文を見る
○近江委員 そのときは美土路さんは一緒だったのですか、どうですか。
○近江委員 そこで若狭さんは、社内におきます機種選定の技術的検討を四十七年の八月には終わって、社長としての決定を一任されたということを聞いておるわけであります。そこで、若狭さんが実際にこの一〇一一でいかれようと決意されたのは——決定、公表されたのは十月三十日であるわけですが、その...全文を見る
○近江委員 あなたが社長としましてこの一〇一一の決意をされる前後の状況につきましてお聞きしておきたいと思うのですが、そのころ美土路昌一氏と橋本登美三郎氏が会談をしたということをあなたは報告を受けておりませんか。そういう話は聞いておりませんか。
○近江委員 これは一応ずっとお聞きしておきたいと思うのです。  全日空がこのL一〇一一を決めるまでは、ダグラスは三井物産、ボーイングは日商岩井がやっておったわけですが、丸紅とともに抗争して自社の売り込みをしておった。これは先ほどからも何回もおっしゃっておられるわけですが、四十七...全文を見る
○近江委員 じゃあ、時間ですから……。
○近江委員 先ほどの若狭社長、そしてまたあなたの答弁を聞いておりますと、機種の決定については全日空として自主的に決定をした、このことを何回も重ねておっしゃっておられるわけでございますが、いままでのこうした経過を見てまいりますと、きわめて政治的なそうした動きによって決定されておる、...全文を見る
○近江委員 それであなたは、田中・檜山会談、また先ほど申し上げました美土路・橋本さんの会談については知らないのですか。
○近江委員 知らないということを考えてみますと、あなた方が依頼しておる商社の丸紅の会長が会っておるわけでしょう。その人が田中総理と会っておるということにつきましては、当然こうした問題についての話が行われておることは間違いないと思うのですね。そういう点におきまして、あなた方の最高責...全文を見る
○近江委員 副社長は残念でたまりませんということをおっしゃっておるわけですが、これは国民の皆さん方がだれ一人として払拭することはできませんよ。  それから、三井物産がいわゆるダグラス機を扱っておった、当時恐らく三機入れることができるであろう、ところが、それが白紙になって、ロッキ...全文を見る
○近江委員 関連で坂井委員が質問がございますので、お許しいただきたいと思います。
03月01日第77回国会 衆議院 予算委員会 第20号
議事録を見る
○近江委員 前回の委員会におきまして、私はこの田中・若狭会談につきましてお聞きしたわけでございますが、そのとき若狭さんは私に対しまして、田中氏を訪問したのは表敬訪問でしたということをおっしゃいましたね。そのとおりですか。
○近江委員 その後あなたは記者会見をしまして、そのときに、田中さんからそうしたトライスターの話がなかったかと言われたので、私はなかった、私の方からは選定の経過等について報告した、こういうことをおっしゃっておるのですね。私はそういう聞き方はいたしておりませんよ。私は、ここに私の発言...全文を見る
○近江委員 ですから私は、そのときの話のすべてを、要点をお聞きしておるわけです。あなたの話というのは非常にそのように真実を語っておらないという、そういう感じがいたします。  ところであなたは、その日、田中総理と運輸大臣にお会いになっておるわけですね。先ほどからのお話を聞いており...全文を見る
○近江委員 私は、ここに全日空の社報のコピーを持っております。これは十一月号でございます。ここに「おもな動き」としまして、「十月二十四日 日中定期航路への全日空乗り入れを政府に要望若狭得治社長が田中首相と佐々木運輸相を訪ねて申し入れた」、こうなっておるのです。あなたはこういう話を...全文を見る
○近江委員 そうすると、この全日空の社報というのは社員にうそを教えるわけですか。おかしいじゃありませんか。
○近江委員 あなたは、何かの間違いであるとか、非常にそういうようないとも簡単に言い逃れをいたしておりますが、これはきわめて重大な問題でございます。あなたは真実を語ってないというような、この証拠がここにも歴然と私はあらわれておるように思うわけでございます。少なくともあなたは、ここで...全文を見る
○近江委員 自主決定であるなら何も総理にあなたが御報告なさる必要ないでしょう。非常におかしいです、こういう点は。先ほどの全日空の社内報といい、あなたのいまの答弁といい、あなたの証言についての真実性ということは非常に薄れてきております。偽証の疑いというものが非常に感じられるわけです...全文を見る
○近江委員 ところで、機種延期のそうした動きを見てまいりますと、四十六年六月三十日の機種選定準備委員会第八回委員会におきまして、四十五年に計画を立てて以来初めてこの四十八年以降に導入を延期するということが検討されているわけですね。間違いありませんか。
○近江委員 そこで、この延期をされたという理由について、あなたは四項目のことをそのとおり間違いないということをおっしゃったわけでございますが、一つは、万博後、あなたは乗客が非常に減りたということをおっしゃっておるのですね。私は全日空のデータで乗客数を全部計算してみました。四十六年...全文を見る
○近江委員 あなたの御証言では納得できません。乗客数が減ったと言ったけれども、私が先ほど数値を申し上げたように、このように五十四万もふえておるわけですよね。確かに万博のときは急激な増加率があったということはわかります。だけれども、現実にこれだけの乗客がふえているじゃありませんか。...全文を見る
○近江委員 このあなた方が延期をされた四十六年の年、二月二十三日にロールス・ロイスが倒産しておるわけです。それでなくても、トライスター機はボーイングやダグラスに比べて非常におくれておった。そこへもってきて搭載するエンジンのロールス・ロイスが倒産をした。これでおくれることは決定的で...全文を見る
○近江委員 あなた方がこの機種選定を最終決定されたのはこの十月の三十日でございますが、この時点までトライスターとDC10は争っていたわけですか。どうなんですか。
○近江委員 一点だけお聞きしますが、最初の六機の仮発注は四十七年十月三十日。決定、公表された日。これは仮発注の前にオプション契約はなさっていないのですか。いかがですか。これは非常に重大な決め手になるのです。
○近江委員 これをもしも結んでいないとすれば、もともとこれはロッキードを決めておったことになるのです。少なくとも生産は十八カ月は絶対必要なんです。六機も大量にいわゆる押さえておくというようなことは、航空会社ではこれはできませんよ。非常に重大な問題です。  もう時間が来ております...全文を見る
03月05日第77回国会 衆議院 予算委員会 第24号
議事録を見る
○近江委員 まず初めに、米側の資料の問題についてお伺いしたいと思います。  まず初めにお伺いいたしますが、二月の二十四日、三木親書がフォード大統領あてに送られたわけでございますが、このフォード大統領からの返書は大体いつごろになるのか。また昨日の報道によれば、米政府から、政府高官...全文を見る
○近江委員 しかし、少なくともここまで煮詰まってきておる段階でございますから、大体の感触は得ておられると思うのです。もう一度官房長官と外務大臣にお伺いしたいと思います。
○近江委員 何週間もかからない早い機会とおっしゃっておるわけですが、宮澤大臣としては当然、向こうのことですからはっきりしたことはわからないと思いますが、外務大臣はそういう情報については、またその感触についても一番近いものを持っておられると思いますし、何週間と言ってもかなりの幅でご...全文を見る
○近江委員 資料も両方。
○近江委員 資料についてはどういう見当をつけておられますか。
○近江委員 米側の提供資料につきまして、三木総理は当初、公開の原則に立っておられたわけですが、二月二十六日の予算委員会におきましては、米側が条件をつけない限りすぐ公開する、このように後退しておるわけです。その後、稻葉法相、福田国家公安委員長、井出官房長官等が、氏名の公表には事件の...全文を見る
○近江委員 先ほど申し上げましたように、非常に後退に次ぐ後退である。また各閣僚のおっしゃっていることが非常にばらばらの感じがするわけでございますが、きょうは福田副総理が御出席でございますし、きょうは三木総理が御出席でないわけでございますから、総理と思って私も質問しておりますし、御...全文を見る
○近江委員 先ほど申し上げましたように、これは三木総理の一歩後退した発言というものが現在の政府の統一見解である、こういうことですね。  この際、お聞きしておきたいと思うのですが、外交ルートにより入手した資料と、派遣した捜査官により集められる資料との取り扱いにつきまして不明確な部...全文を見る
○近江委員 捜査官を派遣されるということは政府としては決定なさっておるわけでしょう。その点についてはどうですか、担当大臣。
○近江委員 いま法務大臣は、そういうこともあり得るということをおっしゃっているわけですが、もうすでに下準備に一名派遣されているわけでしょう。ということは、そういうこともあり得るということ自体は、これはあることなんだ、捜査官の派遣は確実であるということじゃないのですか。
○近江委員 そうすると、あくまで米側とその受け入れの了解がつけば派遣をする。その場合資料は一切持ち帰らない、事情聴取だけですか。いまの大臣の御答弁ではそういうふうにとるのですが、いかがですか。
○近江委員 そうしますと、法務大臣のおっしゃった捜査官により収集した資料と外交ルートによる資料とは重なるところもあるわけですか、全然別個のものですか、――別個といいますか、関係性からいけばそれはあるでしょうが、資料としてはどうなんですか。
○近江委員 そうしますと、捜査官の集めた資料というのはきわめて重要な中身ということになってきますね。それが非公開ということについては後でまた私お聞きいたしますが、これは一つ問題だと思います。  そこで、米側の提供資料というものはどういうようなプロセスで日本側に受け入れられるわけ...全文を見る
○近江委員 国務省ルートでする受け渡しというのは、どういう方法をおとりになって、だれが受けるのですか。もちろん政府という広い名称はありますが、具体的にはだれが受け取るか、またその封はだれが切るのですか、最初の。
○近江委員 それから、公開に至るその過程におきましてどういう方法をおとりになるのですか。たとえば、ロッキード問題閣僚協議会と捜査当局と協議して公開、非公開を決めるというようなこともちらっと耳にも入っているわけですが、そうなってきますと、われわれは衆参において国会決議もやっているわ...全文を見る
○近江委員 そうするとロッキード問題閣僚協議会、これは政府ですね、それと捜査当局と協議して取捨選択をした上で国会に示す、こういうことなんですか。いわゆる国会もその協議の機関として、当初から国会に御相談なさるのですか。いかがですか、その点は。
○近江委員 それは資料の中味の問題じゃないんですよ。少なくとも衆参の国会において決議をして、それを受けて三木親書が行って、そうして資料は来るわけでしょう。われわれ国会も、国民に対して重大な責任があるわけですよ。それを政府部内だけでいわゆる取捨選択をする、ここに私は大変な問題がある...全文を見る
○近江委員 この条件のはっきりした確定的なものは出ておりませんけれども、それぞれヒルズ委員長の見解であるとかいろいろ伝えられておるわけですが、いま外務大臣のお話では、当然これは協議をする、検討するということをおっしゃったわけであります。  次に進みたいと思いますが、米側が条件つ...全文を見る
○近江委員 この公開できるか否かは、米側の条件にかかる、このように皆さんおっしゃっているわけですが、そうしますと、その際の判断はだれがするかという問題なんです。これは私、ちょっと国会の問題も申し上げたわけですが、もう一度はっきりお聞きしたいということです。  それから、いま確定...全文を見る
○近江委員 米側の正式な条件ではありませんが、やはりヒルズ委員長の表明というものは、きわめて重大な発言であったと私は思うのです。そうしますと、米国側の捜査を妨げないということを言っておるわけですから、日本の捜査権を妨げないとは言ってないのですね。名前を公表することによりまして米側...全文を見る
○近江委員 氏名が公表されるというのは、事実関係が確定した場合か、被疑者の場合の公表はあるのか、これははっきりしていただきたいと思うのです。この点、どうですか。井出さんか、副総理。――じゃ、関係大臣、どなたでも結構です。
○近江委員 要するに、政府高宮と伝えられておるところの氏名が公表されるのは、事実関係が確定した場合か、あるいは被疑者の場合の公表があり得るかどうかということを明確にしてもらいたいということをお聞きしておるわけです。
○近江委員 これはやはりはっきりしておかなければ、国民は、またうやむやになるのじゃないかと、非常に心配しておるわけですよ。ですから、こういうことをやはりはっきりと言うべきじゃないですか。結局、そうした事実関係が確定しなければ公表しないということであれば、それじゃもう永久に公表しな...全文を見る
○近江委員 丸紅の伊藤、大久保等の名前は、これは当然アメリカ側でも明らかにされたわけですし、そのように公表されているわけですね。この場合、米上院の公聴会におきますコーチャン証言によって、被疑者として捜査に踏み切っておられると思うのですね。この政府高官の場合だけ別扱いになるというの...全文を見る
○近江委員 今日までの証人喚問やコーチャン証言によりましても、特にアメリカにおきますコーチャン証言からいきますと、政府高官に金品の授受があったことは、これはもうはっきりしておるわけですね。私もコーチャン自身にも会いまして、間違いないか。証言はもう絶対間違いありませんということを言...全文を見る
○近江委員 その辺の判断は私の判断では答弁できないということをはっきりおっしゃっているわけですね。これは副総理は、きょうはもう私は総理と思って聞いているわけですから、いかがですか。
○近江委員 そうしますと、米側からいわゆる氏名がわかった、その後捜査を行う、そうして容疑が明確にならないということになればもう公表もしない。そうしますと、うがった見方をしますと、捜査に対しての何らかの圧力によって問題の解明が不可能になることも考えられるわけです。ですから、永久に公...全文を見る
○近江委員 最終的にとおっしゃいますが、いままでのいろいろな事件を見ておりましても、こういう疑獄事件というのはそのままずるずるとなってしまう。国民の前から姿を消してしまうのです。そういう場合が多いのです。これはいま法務大臣がおっしゃったように、政府として威信にかけて、飲まず、食わ...全文を見る
○近江委員 次へ進みたいと思いますが、このロッキード問題につきまして、児玉との契約の中に韓国へのリース条項も入っておるわけでございますが、そういうことで全日空はそうしたリースということをいままでやったことがないか、また考えたこともないか。これは若狭さんに対しても各委員から質問があ...全文を見る
○近江委員 具体的に実現はしてないけれども、そういう話もいままで行われたことないのですか。
○近江委員 午前中の質問が途中で中断したわけでございます。そういうことで、私も若干質問をもとに戻してみたいと思います。  先ほどの資料の問題でございます。まず最初に井出官房長官にお伺いしたいと思うのですが、長官の答弁で、資料が入手したら閣僚協へも目を通し、国会へも御報告をすると...全文を見る
○近江委員 それで、その条件がついておった場合は、その条件について当然国会と相談なさるのですか、どうですか。
○近江委員 この国会決議でございますが、その中ほどに、「ここに本院は、ロッキード問題のわが国に関するいわゆる政府高官名を含む一切の未公開資料を提供されるよう米国上院及び米国政府に特段の配慮を要請する。」これは議運の段階におきましても、本院が要請して、本院に資料を提供されるようと、...全文を見る
○近江委員 院の重みは考えるということをおっしゃっているわけですが、それであるならば行動に移らなければならぬと思うんですね。ですからこの資料、条件がついておった場合、資料入手の報告だけで、いわゆる条件がついていますからということで国会にそれを提出しないということであれば、完全にこ...全文を見る
○近江委員 外交ルート、外交ルートということをおっしゃっていますが、これはあくまで手続の問題なんですよ。本院が本院に提出せよということを決議したんです、衆参で。あくまでも外交ルートというのは手続だけの問題なんです。運んでもらうだけなんです。ですから、国会にあくまでもそれを報告する...全文を見る
○近江委員 当然その条件について国会と相談もし、それで現在こういう資料も入っておりますと――あくまでも主役は国会であり、当然政府とは全く同時にその同じ中身のものの報告を国会は受けるべきですよ。そうでなければこれは国会軽視になります。これはもう重大問題です。いかがですか。
○近江委員 院の重みであるとか国民の立場をよくわかるとか、いろいろおっしゃっているわけですが、これは抽象論なんですね。ですから、院の重みがおわかりになるなら、これは国会に報告をされ、そしてその中でいろいろと相談なさっていくというのがこれは筋ですよ。  繰り返しになりますから次に...全文を見る
○近江委員 あなたはどう考えているのですか。これはあなたのお答えになったことに対して再質問しているわけですから……。
○近江委員 国会審議において国会が関与をするのは当然である、このように思われるわけですね、もう一度確かめますが。抽象論ではだめなんです。
○近江委員 官房長官は、この氏名の公開につきまして、事実関係が明らかになった上でということをお答えになったわけですが、この事実関係というのは具体的にどういうことなんですか。容疑事実や起訴が確定してなければ公表しない、こういうことなんですか。いかがですか。
○近江委員 それは捜査の中身の問題であって、当然のことなんですよ。だから、これは容疑事実や起訴が確定しなければ公表しないということなんですか。この事実関係が明らかになった上でとお答えになったことは、容疑事実や起訴が確定しなければ公表しないということなんですか、もう一度お伺いします...全文を見る
○近江委員 ちょっとすれ違いがあるのですよね。だから、事実関係が明らかになったということは、容疑事実や起訴が確定することなんですか。これはどういうことなんですか。
○近江委員 非常に原則論、原則論でおっしゃっておるのですが、米国側からはこういう条件を付してくるということは報道もされておるとおりであります。したがって、何らかのそういう条件をつけてくる。その方向は、午前中の質疑でも何回も出ましたけれども、あの二条件ということが大体方向じゃないか...全文を見る
○近江委員 そうさらっと考えられないのですよね、いわゆる条件がわからないのですから。仮定なら仮定でもいいですよ。一人でも起訴をすることになったときは、その時点で一切を公開されますか。それとも一部分あるいは該当者のみ公開されるわけですか。いかがですか。
○近江委員 早計だとおっしゃっていますが、国民はまたこのまま握りつぶされるんじゃないかと、非常にそういう疑惑を持っているわけですよ。ですから、やはりあなた方のそういう基本的な考え方というものをはっきり国民の前に示すべきなんですよ。全然その辺が、先ほどからずっとお聞きしておりますが...全文を見る
○近江委員 それを痛感なさっているのなら、一切の資料を国会に提出すべきであるということを申し上げておるのですよ。  それから、米側から条件がついてくれば云々と言っているわけですが、政府はいかなる場合も公開するのが原則という立場に立っておられるわけですね。そういう点からいきますと...全文を見る
○近江委員 米側を理解するという上においてまあ官房長官のおっしゃることも一応はわかるような気もするわけですが、しかし、向こうがもう現実に条件を付する、こういう姿勢で来ておるわけですね。ですから、さらにできる限り条件を付さないように、国民の立場に立って政府はやはり言うべきじゃないで...全文を見る
○近江委員 真の日米友好の立場からいけば、やはり一切を明らかにしていくというのが真の日米友好になると思うのです。ですから、この条件をやはり付してくるという点については、これはもう政府としては、再度強力なそういう運動をして条件を付さないように、こういう動きをするのが国民の立場に立っ...全文を見る
○近江委員 時間がありませんから次に進みますが、先ほど運輸大臣に私はお聞きしたわけですね。全日空からトライスターをいわゆるリースしたことはないか、あるいはそういうことを計画したこともないかと言ったら、運輸大臣は両方とも、そういうことはありませんとおっしゃった。ところが、この丸紅レ...全文を見る
○近江委員 やった事実はないにしても、そういう話もしたことはないですかということを私は冒頭に申し上げておる。そういうこともありませんということをおっしゃっておるわけですよ。ところが、いま申し上げたこのエリオット氏あての報告の第六項にこういうことが書いてある。「全日空保有のトライス...全文を見る
○近江委員 じゃ全日空は監督官庁である運輸省に対しても何にも報告してない、また、あなた方は監督権を持っておりながらそういう話も全然知らないということは、一体何しているのですか。そうでしょう。
○近江委員 それはおかしいですよ。二十一機を事業認可なさっているのですよ。十機目が稼働したその以前の段階で、フィリピン航空へリースするような話になっている、話をしてきている、こんないいかげんな事業認可がありますか。そういうことを話し合いをしておること自体がこれは問題ですよ。そうい...全文を見る
○近江委員 確かに二十一機というのは、私これは報告を受けておりますのは十五機です。しかし、こういう十機目までの段階までにおいてこういう話が出ておるわけですよ。当然それは国内で就航するというあなた方は事業計画の認可をなさったわけですよ。それを外国にリースするというようなそういうこと...全文を見る
○近江委員 いままで政府の答弁は、そういうリースしたこともないし、そういう話し合いをしたことも聞いたこともないということをおっしゃっていたわけですから、いまここで、そういうあなたが聞いたこともないそういう話し合いが行われておったということを丸紅レポートから私はいま申し上げたわけで...全文を見る
○近江委員 報告をお受けになって、あなたはこの白川さんのこういう意見についてはどう思われますか。
○近江委員 通産大臣にお聞きしたいと思いますが、よく国産、国産ということを言うわけでございますが、国産というのはどういうものですか。ライセンス生産なども国産に入るわけですか、いかがですか。
○近江委員 通産大臣は、いわゆる産業全般を掌握なさっているわけですね。ですから、私は定義を聞いているわけですよ。国産というのはどういうことかということを聞いているのです。ライセンス生産の場合も国産に入るのかと聞いているのです。こういうことははっきり答えてくださいよ。
○近江委員 そうすると、狭い意味、広い意味ということになるわけですが、どこの縦割りから言っても、ライセンス生産というのは全然国産ではないわけですか。広い意味の国産に入るのですか。
○近江委員 相当な差はあるけれども、ライセンス生産であっても国産である、国産の中に入るわけですね、もう一度お聞きしますが。
○近江委員 政府としてははっきりしていませんね、いわゆる半国産といいますか。この点はひとつはっきりしてくださいよ。だから、広い意味でいけば、国内でするのだから国産という中にも入るということを先ほどおっしゃったわけですが、しかし半分は、いわゆる部品等を含めて輸入ということになる。こ...全文を見る
○近江委員 もう時間がありませんから終わりますが、元国防会議事務局長の海原氏は、P3Cは必要ない。これは皆さんも論文をお読みになったことと思いますが、そういうようにどうしても必要であるという立場に防衛庁長官も立っておられますが、根本的なそういう論議に一度戻るべきです。そして、国民...全文を見る
○近江委員 時間がありませんから、終わります。
04月23日第77回国会 衆議院 商工委員会 第5号
議事録を見る
○近江委員 いよいよ今国会も残り一月と迫ってきたわけでございます。三木内閣は、かねて社会的な不公正を是正する、こういう中で、独占禁止法につきましては三木内閣誕生以来最大の公約といたしまして、目玉として今日まで掲げてこられたわけでございます。前々国会におきましては、衆議院におきまし...全文を見る
○近江委員 法案はあと閣議の通過を待つばかりという御答弁があったわけですが、聞くところによりますと、三役預かりということになっておるようなことも聞いておるわけでございますが、これはもうあと国会の会期も一月しかないのですね。できるだけ速やかに出したいということをおっしゃっておるわけ...全文を見る
○近江委員 それで、いま長官の方から、前回のいわゆる五党修正案からどの点を変えたかというお話があったわけでございますが、いわゆる構造規制の問題、一部譲渡の問題、それからカルテルの影響の排除措置の問題等は、これは非常に重要な柱である、このように思うわけです。それがそういうように後退...全文を見る
○近江委員 前々回の国会で出されました法案につきましては、総務長官のもとで民間の人も入れました独禁懇の意見を聞くなり、あるいはまた自民党の特別調査会の意見をお聞きになって、その後五党修正をしたわけですね。それで参議院で廃案になった。そういう経過からしますと、当然自民党さんも賛成な...全文を見る
○近江委員 画期的な改正案であると、いつも副総理はかなり謙虚な方だと思うのですが、相当この点についてオーバーな言い方をされていると思うのですね。こういう大事なところを抜いておいて、画期的な改正案である、これはもう長官だけがおっしゃることでございまして、国民みんなまゆをひそめておる...全文を見る
○近江委員 いみじくも自民党内の調整ということをおっしゃったわけでございますが、澤田公取委員長、就任されましてきょうは初めての委員会に出ていただいたわけでございます。いま両大臣からお話がございましたように、来週中には閣議決定をして国会に出すということをおっしゃったわけでございます...全文を見る
○近江委員 澤田委員長も非常に率直にお答えになっていただいておる、このように私、感じるわけでございます。それで、先ほど申し上げましたように、いわゆる寡占状態を排除していく構造規制のところを外されたのは残念であった、これは高橋公取委員長も最低この五党修正案は非常にいいという評価をさ...全文を見る
○近江委員 総務長官は政府の直接の窓口として五党修正案のときも非常に御苦労されて、その熱意は多としたわけでございますが、参議院でつぶされてしまった。今回こういう、言うならば後退した案をお出しになろうとなさっておられるわけですが、率直に言って、すっきりとした気分でお出しになるのか、...全文を見る
○近江委員 総務長官は、今後五党案の修正一致点についてはさらに検討をして、とりあえず今回の改正案を国会に提出してそれを前進さしてほしい、こうしたお話でございます。しかし、国民の目から見まして、本当に国民が納得できるそうした改正案を出してもらいたいというのは国民の声でございますし、...全文を見る
○近江委員 五党修正案であれば、われわれとしてはもう本当に審議は短時間で直ちに参議院へ送付する、こういう御協力できる考えは十分に持っておるわけでございますが、いま政府がお出しになろうとなさっておるこの改正案でございますと、これは非常に問題が多過ぎるわけでございまして、再度、副総理...全文を見る
○近江委員 最近の産業界再編成の動きを見ておりますと、たとえば繊維産業におきましては東洋紡、鐘紡、ユニチカの業務提携、商社では伊藤忠、安宅産業の業務提携、石油精製元売り業におきましては共同石油、民族系企業を中心とする再編の動き、自動車産業におきましてはいす父自動車、東洋工業、鈴木...全文を見る
○近江委員 ロッキード問題におきます丸紅の例に見られますように、商社の管理体制というものにつきましては、指摘されるように、問題が多いように思うわけでございます。一つは、四十八年の売り惜しみ買い占め騒ぎの際につくられました総合商社の行動基準がどこまで守られているのか、非常に疑問じゃ...全文を見る
○近江委員 それでは、総務長官、お引き取り願って結構でございます。福田長官と大臣は、ひとつ引き続いてお願いします。  次に、いま問題になっております電気料金あるいはガス料金の値上げ問題等についてお伺いしたいと思います。  東北電力及び北海道電力は四月五日、北陸電力及び九州電力...全文を見る
○近江委員 長官も御承知のように、ことしの春闘は一けたに抑え込まれたわけであります。私鉄が九%、公共企業体が八・八、鉄鋼が八・五。今年のいわゆる政府の消費者物価の見通しは八%以内に抑える。ところが、御承知のように公共料金の引き上げがもうメジロ押しですね。これが大体予定どおりいくと...全文を見る
○近江委員 福田副総理は、この九日に東京12チャンネルの記者会見におきまして、三〇%以上は認めない、また松野政調会長も、二〇%台にする、こういったこともおっしゃっておられるわけでございますが、非常に慎重に物をおっしゃる副総理でございますし、そういう思いつきでおっしゃっておるのじゃ...全文を見る
○近江委員 ショッキングな値上げであってはならない。三〇%というと非常にショックを与えるというようなことから推察しますと、少なくとも三〇%を超えない、それ以下に圧縮をするということを長官はおっしゃった、私、このように受け取っておるわけでございます。そうなってきますと、福田長官のそ...全文を見る
○近江委員 非常に国民生活を心配されているようなニュアンスで受け取っておるわけですが、やはり三〇%台ということは非常にショッキングな衝撃を与える数値である、このように長官も思っておられるわけでございますね。重ねて恐縮でございますが……。
○近江委員 メジロ押しの公共料金の値上げが、このようにあと続いておるわけでございます。それから特にガス等も、現在だけでも十数社出ておるのです。特に西日本に多くて、南日本ガス、鹿児島の南海あるいは福岡、鳥栖ガスとか飯塚、この十社出ておる。あとまた大手が続々と出そうとしておるわけです...全文を見る
○近江委員 この際、私、いつも通産大臣にも申し上げておるわけでございまして、こうした公共料金の問題につきましては、やはり原価の問題であるとか経理の内容というものは、国民に公開されるようになさったらどうかと思うのでございます。  それからまた、値上げの場合、前回ナショナルミニマム...全文を見る
○近江委員 先ほどから申し上げておりますが、春闘がこういう低い数値で抑えられたわけでございますが、福田長官は今回の春闘の妥結額につきましてどういう見解をお持ちでございますか。
○近江委員 現代総合研究集団、これは代表者は大河内一男東大名誉教授でございますが、低成長からの脱却には二けたの賃上げが必要であるということを提言しておられるわけでございます。こういう低い数値におさまったわけでございますが、これによって、政府は今年度実質成長率五・六%ということを見...全文を見る
○近江委員 最近、輸出の方はかなり手がたくきておる、そういうことを聞いておりますが、いわゆる個人消費の占める割合というのは五〇%を超えておる。こういう中で、この春闘がいわゆる一けたである。しかも、今年度は物価上昇が、公共料金がそういう大きな押し上げ要因になって八%、政府は八%以内...全文を見る
○近江委員 今年度の公共料金の引き上げというのはメジロ押しなんですね。これは長官も御承知のとおりですが、本当に八%以内におさまりますか、その自信のほどをお聞きしたいことと、いかなる対策をとっておられるか、それからさらに、八%に抑え込んで、定期預金以下に抑え込むということもおっしゃ...全文を見る
○近江委員 公共料金は二%強ぐらい要因になる、八%以内におさめたい、またそうなるだろうという見通しをおっしゃったわけでございますが、卸売物価の上昇、これがもう連続上がってきているわけです。これを見てまいりますと、通産省が減産指導をしたり値上げ誘導をやっておる。これは国民から非常に...全文を見る
○近江委員 鉄鋼なんかは、完全なプライスリーダーなんですね。寡占状態にあるわけですよ。それが稲山さんなんかは、トン一万円を超えることはないが、かなり大幅なものである、八、九千円の値上げ幅になる、こういうことを示唆しているわけですね。こういう重要基礎物資をただ企業がちょっとしんどい...全文を見る
○近江委員 今度通産省は標準価格をほとんど撤廃されるわけですね。灯油等は標準価格をなくす。そうしますと今度フリーマーケットに移行することになるわけでございますが、もうこの五十一年度上期には製品一キロリットル当たり千三百円前後の値上げをする、こう言っているのですね。こんなばかにした...全文を見る
○近江委員 そうすると、五十一年度上期には製品一キロリットル当たり千三百円前後の値上げが必要であると言うたことは、これは政府が責任を持ってやらせませんね。もう一遍確認しますが。
○近江委員 これはひとつ十分監視してもらいたいと思うのです。  福田長官、こういうように、公共料金だけじゃなくして、もう業界全部、いわゆる製品値上げでマージンを取っていこう、すべての業界がいまこういう動きなんです。ですから、よほど政府として監視をやってもらわないと、これはまた大...全文を見る
○近江委員 この物価調査官等は解任されるけれども、いわゆる注目をしていく、それがちょっと中途半端だと思うのですよ。予算措置もおつけになるのでしたら、やはりきちっとした名称でも何か政府の方でお考えになって、ふさわしい使命を与えて、十分監視さしていく、こういうことをやらないと、先ほど...全文を見る
○近江委員 この問題につきましては、いわゆるPXLが必要であるのかないのか、それはきょうのこの商工委員会の舞台ではありませんけれども、徹底して論議を詰める必要があろうかと思うのです。大体こういうPXLが必要であるかどうかという根本論議というものが少し薄いと私は思うのですね。だから...全文を見る
○近江委員 こうした航空機問題というものは、ロッキード問題を中心として非常にいろいろ論議が行われておりますし、十分ひとつ通産省としても今後は慎重に、国民のそうした疑惑の眼を受けないように今後の監督等をやっていただきたい、このように要望いたしておきます。  もう時間が来ましたから...全文を見る
○近江委員 これで終わりますが、公聴会がいつも非常におざなりになされている。意見を言ったって、それが反映されているのやらどうもさっぱりわからない。もっと傍聴席も入れてもらいたいとか、公聴会に対する改革についてはいろいろ省内でも論議されていると思うのですが、今後公聴会についてさらに...全文を見る
○近江委員 それでは、終わります。
04月28日第77回国会 衆議院 商工委員会 第7号
議事録を見る
○近江委員 この五月五日からナイロビにおきましてUNCTADの第四回総会が開催される予定ということを聞いておるわけでございますが、今回の総会におきましては、かねてから懸案になっております一次産品対策につきまして何らかの具体的な方針が決定されるのではないか、このように思うわけでござ...全文を見る
○近江委員 大臣がおっしゃいましたように、一次産品対策におきます総合計画、さらに具体策としましての共通基金の設置等が最大の問題点になるのじゃないか、このように思うわけですが、現地に行かれてから先進国同士が打ち合わせをするということでは、私は非常に遅過ぎるように思うのです。わが国と...全文を見る
○近江委員 今回の改正案によります備蓄制度というものは、輸入安定化のための緩衝在庫をねらったわが国独自のものと思うわけですが、現状におきましてはそうした意義を認めるということについてはやぶさかではありませんけれども、将来、UNCTADの場で共通基金制度等が具体化された場合、わが国...全文を見る
○近江委員 その辺はよく検討されて、ばたばたしないように十分勉強しておいてもらいたい、このように思うわけです。  それから、今回はいわゆる法人がこの備蓄業務をするということになっておるわけでございますが、事業団が直接業務としてなぜやらなかったかという問題があるわけです。この点に...全文を見る
○近江委員 その点は、別法人ということでございますけれども、その趣旨を履行できるように、ひとつまたよく監督、指導をしていただきたい、こう思います。  それから、わが国の国内鉱山の昭和四十九年度の生産量は、銅が八万四千八百トンと聞いておるわけであります。鉛が五万一千四百トン、亜鉛...全文を見る
○近江委員 国内鉱山と言いましても、いわゆる大企業と中小鉱山があるわけですね。私は特に中小鉱山に焦点を当ててお聞きしておるわけです。また、今回のこの備蓄制度の創設というものが特に海外開発鉱山を持つ大手業者に有利となって、国内中小鉱山がますます苦しい立場に置かれるというようなことに...全文を見る
○近江委員 ともすればそういうように苦境を訴えられて、それから対策を考える。政府みずからがそうした問題点を吸い上げ、対策を打っていくという先手の姿勢というものが足らないように思うわけです。そういう点で、特にこの中小鉱山につきましてはサーチライトをよく当てて、いまの制度が必ずしもい...全文を見る
○近江委員 この備蓄制度の資金規模は大体三百億ということを聞いておるわけですが、この制度の中身あるいはこうした資金規模等もやはり将来拡充していかなければならぬのじゃないか、このように思うわけです。先ほどおっしゃったような開発国とのそうした摩擦の関係等もありまして、今後、この外交関...全文を見る
○近江委員 この非鉄金属につきましては海外依存度というものがわが国は非常に高いわけですが、今回のこの備蓄制度で四鉱種、銅、鉛、亜鉛、アルミニウムに限定しておられるわけでございます。これは消費量の面と資源輸出国の経済に占める影響度からそういうふうにされたのじゃないかと思われるわけで...全文を見る
○近江委員 わが国の非鉄金属の在庫及びこの需給の最近の状況、また今後の見通しにつきまして、どういう考えを持っておられるか、簡潔にひとつポイントをお伺いしたいと思います。
○近江委員 具体的にこの備蓄法人が活動する場合に、この買い上げ及び放出の時期、並びにその場合の基準というものはどのようにお考えになっているか、また、具体的に発動する時期の見通しと、具体的な仕組みというものについて御説明をいただきたいと思います。
○近江委員 もう時間がありませんから終わりたいと思いますが、最後に、大臣と理事長に特に要望し、また、お答えいただきた…のは、先ほどから何回も申し上げておりますが、鉱山の中にも大手と中小があるわけです。そういうことで、今後この備蓄業務の実施に当たりましては特に公正を期さなければなら...全文を見る
○近江委員 終わります。
05月07日第77回国会 衆議院 商工委員会 第8号
議事録を見る
○近江委員 きょうは参議院の総括質問ということで大臣が皆御出席じゃないわけでございますが、それぞれ各省の責任者、局長クラスがお見えになっておりますので、順次お伺いしたいと思います。  まず初めに、公取の熊田事務局長にお伺いしたいと思いますが、御承知のように、四月二十七日に独禁法...全文を見る
○近江委員 若干進歩がある、これは課徴金の問題であるとか株式制限の問題を指しておっしゃっておる、このように思うのですが、たとえば審査、審判機能の分離あるいは新証拠提出権の緩和、こういうことは現在も規則、運用等でやっておられるわけですね。やっておられることを、なぜこういうことを入れ...全文を見る
○近江委員 しかし、依然としてそういうことが言われておりますし、先ほど申し上げたように、今後引き続き憲法調査会の方で審議するというようなことも言われているわけです。ですから、それはひとつ与党の皆さん方にも、公取委員会としてもそうしたことをよく徹底をされて、この職権行使の独立性とい...全文を見る
○近江委員 公正取引委員会としては好ましくない、関係当局に申し入れをしておる、こういうことであっても、通産省は平然としてこういうことを繰り返してやっておる。現在のこの通産行政のあり方について、政務次官はどういう反省をしておられるか、そのことついてお伺いしたいと思います。
○近江委員 公取委員会としても、そのことは関係当局に申し入れをしておると先ほどおっしゃったわけですが、要するに、後、現実にカルテルが行われておるとかいろいろなことをやはり各業界に踏み込んで調査をしていく、こういう後を追っかけるという姿勢が私は必要だと思うのです。ただ言ってあるから...全文を見る
○近江委員 物価の高騰であるとか品不足ということが減産指導によって起きるわけですよ。だから、こういう国民生活に影響を与えるわけでありますし、この点は公正取引委員会からも好ましくないと言われておるわけでありますから、この場で終わらせずに、通産省と公取委員会はよく話し合って、今後そう...全文を見る
○近江委員 アメリカの七四年の通商法の制定以来、特殊鋼のほかに、同法の被害救済条項の発動の申請、あるいはまたはその可能性がある製品があるとするならば、どういうものがあるか。  それからさらに、大統領選を控えまして、ダンピング調査であるとか、輸入規制等、アメリカの保護貿易が非常に...全文を見る
○近江委員 それはただこういう件数があるという説明だけであって、大事なことは、今後非常に他の製品への波及というものが懸念されるわけですから、この点をアメリカに対してどういうふうに強く要請していくかということなんですね。これは通商政策局長だけの責任じゃない、それは外務省も皆かんでお...全文を見る
○近江委員 要するに、一つのきちっとしたお互いの了解なり結果を出すということは並み大抵のことではないわけですね。言っておるからそれでいくというものではないわけです。そういう点において、局長のところが焦点に当たっておるわけでございますから、十分ひとつ米側ともよく協議されて、その点の...全文を見る
○近江委員 通産省としましては、二年原価、一段値上げと——われわれはこの値上げについては徹底反対しておるわけです。だから、前回にも指摘しましたように、経理の公開もなされておらないし、内部留保は多いし、また、関連会社に対する投資であるとか、非常にそういう問題点が多々あるということを...全文を見る
○近江委員 こうした公共料金引き上げの場合はいつもこれは問題になるのですが、通産省は責任を持って検討しておると言われる。事実なさっておると思うのでありますけれども、国民は納得して理解できぬわけですよね。だから、いつも申し上げておりますが、やはり経理の公開ということは、これは普通の...全文を見る
○近江委員 十分な理解を得られるようなという場合も、非常に電力会社側に立った説明に終始しているわけですよ。値上げのたびに若干の説明はしていますけれども、じゃ、たとえばこれだけの傍系会社を持っていて、これだけの投資をしていますとか、そんなことまで説明しますか。その中身は全然明らかに...全文を見る
○近江委員 非常に抽象的な御答弁をなさったわけでございますが、いわゆる公共料金がこのようにぼんぼん引き上がってきますと、それでなくても各企業は、収支を何とか転換させたいということで、製品値上げを一斉にもくろんでいるわけでしょう。政府みずからがそういうような自分たちの公共料金だけは...全文を見る
○近江委員 その政策的な手というのは恐らく二段階値上げのことじゃないかと私は思うのですが、二段階値上げになったら実質上はさらに引き上げになるのですよ。そういう引き上げをして国民生活をさらに圧迫するようなことは大いに考えてもらわなければならぬわけです。その点、ひとつ十分配慮をしてい...全文を見る
○近江委員 伝えておるということだけじゃなくして、何回も申し上げておりますが、結果を出せるようにひとつ真剣な取り組みをやっていただきたいと思います。  それから、先ほども熊田局長にも通産省のそういう減産指導のあり方につきましてお聞きしたわけですが、公正取引委員会としては好ましく...全文を見る
○近江委員 公正取引委員会も経企庁も、それぞれ両局長が好ましくないということをおっしゃっているわけです。そういう好ましくないことを通産省がやっていく。ほぼ景気が何とか上向きかけた、こういう時点になって、一つの結果が出てきた段階で今後やめてもらわなければいかぬ、そういうことで、通産...全文を見る
○近江委員 いまのは余り答弁になっておらないように思うのですね。いずれにしても両局長が好ましくないと言っているわけですから、今後その点はひとつ十分配慮といいますか、やらないように、姿勢を十分気をつけていただきたい、これは特に要望いたしておきます。  それから、石油問題についてち...全文を見る
○近江委員 ほぼ達成されたというような御報告でございましたが、そうしますと、大体今月の中旬ごろにこの措置を廃止されるというニュースをちょっと聞いておるわけですが、考え方につきましてちょっとお伺いしたいと思います。
○近江委員 この標準額に伴って、言うなら石油の新価格体系への移行が行われたわけですが、卸売物価にどの程度の影響を与えてきたか、これが一つです。  それから、電力、ガス、鉄鋼等、すでに値上げをこのように申請してきておりますし、表明もしておるわけでございまして、そうなってきますと、...全文を見る
○近江委員 それから第二点目は、いま申し上げたように、電力、ガス、鉄鋼の一連の引き上げに伴って、石油化学製品も値上げの動きがあるかのように聞いておるわけですが、これはどのように把握されておりますか。
○近江委員 しかし、その引き上げを図ろうとする背景というものは、いま御説明があったように、国民生活に与える影響はまた非常に大きなものがあるわけですね。ですから、そういうことを常に把握なさって、そしてできる限りの国民生活防衛の対策を打ってもらわなければ、企業のサイドに立っておれば、...全文を見る
○近江委員 それぞれ運用については努力なさっておると思うわけでございますが、とにかくこうした不況、インフレという波の中でこの数年続いているわけですから、うんと公正取引委員会も中小企業庁も力を入れて、今後はさらに運用の強化をしていただきたいと思いますし、また、わが党としましては、下...全文を見る
○近江委員 もう時間がございませんから、あと一問だけお伺いしたいと思いますが、官公需の問題につきましては私も何回も予算委員会等でも質問しまして、政府としては五〇%を目標に努力をする、こういうことで毎年度努力なさっておることは認めるわけですが、五〇%にはほど遠い現況でございますし、...全文を見る
○近江委員 終わります。
05月12日第77回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第5号
議事録を見る
○近江委員 初めに「むつ」問題についてちょっとお伺いしたいと思いますが、政府としましては、佐世保を修理港といたしまして正式要請をされたわけであります。その後、連絡事務所の設置であるとか、政府関係者が現地に乗り込んでおられるわけでございますが、現地におきましても非常に反対運動が高ま...全文を見る
○近江委員 われわれの耳にしておりますのは、先ほど申し上げましたように、反対の輪が非常に拡大してきておる。声も高くなってきておる。これは政府がおとりになっているそういう見解とは異にしているわけでございますが、そこで、あくまでも説得を続け、この佐世保を修理港にしたい、こう思っておら...全文を見る
○近江委員 政府としましては、責森県むつの関係もあるでしょうし、最終段階としてどこまでの期間をその交渉期間と考えておられるわけですか。
○近江委員 この二年半というのは、完全に移転終了の期間ですね。そうなってきますと、実際に受け入れであるとかいろいろなことになってきますと、その期日というのはもっと短縮されてくると思います。そういう期間を考えますと、この佐世保につきましては、最終の交渉期間というのはいつまでというか...全文を見る
○近江委員 今後こうした市民の反対の声がますます高くなってくる、今後の進展がそういう方向になってくる、こうした場合、やはり地元の了解が得られない、こういう場合は断念なさるわけですね。そうして第二の修理港と、こういうようにお考えですか。また第二の修理港としては、どこをお考えになって...全文を見る
○近江委員 そうしますと、来年の三月ごろというようなことをいまおっしゃったわけですが、その時点で反対がますます強い、こういう場合、第二の修理港も考えておられない、こういう場合、そういう声が高まっておる中であっても強行して搬入をする、こういうことですか。
○近江委員 そうすると、あくまでこの佐世保に焦点を定めて、そしてこの地元の説得に当たっていく、こういう姿勢でいくわけですね。しかし、そういう姿勢は姿勢として、そういう地元の了解が得られないという場合、これは政府としては、最悪の場面ということを考えておかなければいかぬわけですね、む...全文を見る
○近江委員 政府としていわゆる搬入をするとお決めになるその状況というのは、どういうところを、政府としては確信をもってこれで地元の説得に当たれた、こういうふうにお考えになっているのですか。
○近江委員 政府としてあくまで地元の説得に当たっていく、そうなってきますと、ここがそういう決定を下したという確認を持って判断されると思うのですが、たとえば県議会あるいは市議会、あるいは住民団体等については、どういう判断をなさっているわけですか。
○近江委員 特に長崎県は被爆地でもございますし、あくまでも、そうした強行の姿勢とか、そういうことをなさらないようにしていただきたいし、また、私たちが聞いておる段階におきましては、反対であるという声が圧倒的であるということも聞いておりますので、政府としては、この点、強行等をすること...全文を見る
○近江委員 この八月の概算要求に、現在の原子力委員会と原子力安全委員会、これは中間答申にも出ておりますが、それを縦分けをして、また責任体制の一貫体制がとれるようにしていく。これは中間答申にも出ておりますように、一歩前進であると、われわれとしましても評価できるわけですが、事実そのこ...全文を見る
○近江委員 それができたとしますと、原子力安全委員会によるダブルチェツクという問題があるわけですが、いままでこの原子力委員会というものは、御承知のように諮問機関にとどまっておるわけですね。そうしますと、結局は各省庁、特に科学技術庁ですが、省庁の言いなりになってしまう。そういう点で...全文を見る
○近江委員 この中間答申を見てまいりますと、安全審査あるいは許認可行政のあり方につきまして「行政の一貫化」を図れ。さらに、「実用段階に達した発電所等事業に関するものは通産省、船については運輸省、研究開発段階にあるもの及び研究施設については科学技術庁がそれぞれ一貫して担当する方式が...全文を見る
○近江委員 別に科学技術庁に限ったことじゃありませんけれども、いずれにしても、行政のなわ張り争い、セクト争いというものがよく取りざたされているわけです。あくまでも国民の立場に立って、単なるそういうセクト争いで変なものにならないように、そこはひとついま申し上げた原点を忘れずにやって...全文を見る
○近江委員 長官の御答弁で、来年はこれを発足させたいということになってきますと、当然通常国会、あるいはまたその前の臨時国会にということになりますが、そういうスケジュールでいきたい、こういう強い希望はお持ちなんですね。もう一度確認しておきますが。
○近江委員 原子力行政のそうした改革という問題はずっと叫ばれてきたことでございまして、何もいま言われたわけではないわけですね。ですから、そうした煮詰めをし、実現していくまで時間がないとかというような問題は、私は当てはまらないと思うのです。ずっとこれだけ叫ばれてきたことでございます...全文を見る
○近江委員 これは私も、法律を全部調べてみましたけれども、原子炉の設置、運転等に関する規則の「報告の徴収」、第二十八条でありますが、この第五項におきまして「軽微なものを除く」とありますが、この「軽微なものを除く」というその軽微というのは、どういう基準で軽微という判断をするのですか...全文を見る
○近江委員 先ほど私はこういうアメリカの例を話したわけですが、これは、全然機械とは関係ない、空気漏れの個所を探すためにろうそくに火をつけた、それで見ている間に火災が起きた。そういうように、原子力施設の一見関係がないように思うそうした事故というものが、もういわゆる大事故につながって...全文を見る
○近江委員 自主的に報告しているということをおっしゃっておりますが、たとえばタービン室の火災、これは東電福島は四十日間隠し通しておるのですよ。不都合なことは報告しないのですよ。こんないいかげんな条項で放置しておったら、幾らでもそういう経微なものを除くと——基準だって、そんないいか...全文を見る
○近江委員 あなた方は、そういうへまなことを、今後また続けようとなさっているんですか。その十年前のときに報告がないから、四月三日にこういう事故がまた起きているんじゃないですか。しかも、原研ではそういう判断をしている、科学技術庁では出すべきであったと言う。だからそのこと自体が、いま...全文を見る
○近江委員 これは早急にやりなさいよ。いままでいろいろなところで事故があった、それを隠しておった。もう国民はそれを聞くと、自主、民主、公開という三原則がありながら一体何をやっているんだ、そういう不信感が出てくる。不安感が生まれてくる。     〔中村委員長退席、石野委員長代理着...全文を見る
○近江委員 そんな逃げ道を残さすようなことをしたらだめですよ。国民のこの不安感、また安全性に疑惑を持っているわけですから。だから、それを全部掌握して政府が指導していく、直さしていく、そういう姿勢がなかったらどうしますか、これ。そんなあいまいなことを残しておれば、都合の悪いことはで...全文を見る
○近江委員 長官はいま、御趣旨に沿えるように今後やっていくということを言われたわけですから、今後を見ております。  それで局長さん、それなら「軽微のものは除く」ということで、これはいままで基準は何もなかったわけですか。いままでどういうようにあなた方は考えていたのですか。
○近江委員 いま申し上げたことを十分ひとつ長官中心に検討していただいて、こうした「軽微なもの」を削除するとか、明確な基準なりをその第一段階としてつくるとか、そうした問題個所の手直しについては、早急にひとつやっていただきたい、このことを特に要望しておきます。  これは、ひとつ委員...全文を見る
○近江委員 中央のシンポジウムは、それぞれ原子力施設の設置される予定地で行われる公聴会、これとは明らかに連動しておりませんね。確認しておきますが、どうなんですか、その考え方は。
○近江委員 学術会議といろいろ交渉なさっているということでありますが、どういう点が問題になっているのですか。
○近江委員 新聞等から情報を得ておる——それはニュースソースはどこでもいいですが、しかし、少なくとも政府としては交渉しているわけでしょう。あなた方がじかに当たってみて、どういうことで政府がこの委員会において、いままで、昨年末までにやる、あるいは年度内にやる、いま行き詰まっておりま...全文を見る
○近江委員 そうすると、そういう行き詰まった状態において、政府としては今後どうするんですか。ただ、こうですと状況報告だけして済ますのですか。どう考えているのですか。
○近江委員 違う方法とはどういう方法ですか。
○近江委員 その辺は学術会議とも話し合っているわけですか。
○近江委員 学術会議は、御承知のように、これは法律に基づいて設立されているわけですね。ですから、やはりあくまでもそうした話し合いをして、国民の目から見まして、出ておられる技術者なり学者の人から公上平にそれぞれの意見をもらう、こういうシンポジウムにしなければ、学術会議が応じないから...全文を見る
○近江委員 対話形式にするということは、これは一歩前進ですよ。だけれども、発言時間であるとか、たとえば、公聴会を一日や二日で終わらす、これではなかなか話もできませんから、公聴会をもっと長い期間とるとか、あるいは第一回公聴会、第二回公聴会、第三回公聴会、そういうようにやっていくのか...全文を見る
○近江委員 対話形式というのは、先ほど申し上げたように、これは評価しますよ。だけれども、もっと具体的に詰めをやりなさいよ。そんな抽象的な気持ちだけでは進まぬわけですから。それを特に申し上げておきます。  それで、この中央シンポジウムというのは、非常に学術会議とも難航しておるとい...全文を見る
○近江委員 いずれにしても、先ほど申し上げたように、こうした問題はすべて原子力行政のそうした不信感から来ておるわけですから、一日も早く行政を充実をしていただきたいということを申し上げておきます。  それから政府は、現在の軽水炉は実用炉であるというようなことをよくおっしゃっておる...全文を見る
○近江委員 私は何も稼働率を進めよなんて言うてませんよ。安全性ということを考えたら、心配があればとめればいいのですよ。そんな稼働率を上げるために心配な点もほっておいて進めるという、もしもそういうような姿勢があったら大変ですよ。  要するに、あなたはいま四十八年からおっしゃったけ...全文を見る
○近江委員 こうした状態を見てみますと、現在の軽水炉というものはいかに問題が多いかということを私は示しておると思うのです。国民がこれだけの不信感を持っておるわけでございまして、そういう中でやみくもにいわゆる原発推進を進めていくという姿勢というものは非常に問題だと私は思うのです。 ...全文を見る
○近江委員 こうした結果というものがすべてを物語っておると思うのですが、いずれにしても、いまのような、巨大な百万キロワットクラスのもの、まだまだ信頼感のない原発を推進していくということは、大いに問題がある。政府としては、もっと安全対策に力を入れ、ブレーキをかけるべきじゃないかとい...全文を見る
○近江委員 この原発でも、これだけいろいろな事故が起きているわけですね。動燃の東海村でやっておるケースにつきましても、本委員会におきましても、たびたび問題になっておるわけです。まだ非常に技術が完成されてない。そういう中で原発がどんどん推進されていくというようなもので、英国やフラン...全文を見る
○近江委員 動燃の東海村におきます再処理工場が、技術が未熟ということで非常に事故が続発しておる。そういう中でこの第二工場を建設していこうという計画を皆さん方は持っておられるわけです。かなり立地調査等も具体的にやっておるというようなことも聞くわけですが、地点であるとか、規模であると...全文を見る
○近江委員 この通産省が出した構想等は膨大なものですね。こういう計画ばかりやって、肝心の足元を固めることができてないということを私は申し上げたいわけです。この点、政府として、ただ開発、開発ということだけでいっておりますと、もう大変な大事故等が起こる、私はそういう心配をするわけです...全文を見る
○近江委員 もう時間がありませんから、あと一問で終わりますが、御承知のように、今日大体百万キロワットになってきているわけですね。これを一基つくりますと、大体五、六億ドルから十億ドル。円換算でいきますと二千億円から三千億円。日本の場合はほとんどウエスチングハウスとGEですね。両社は...全文を見る
○近江委員 そういうようなことを背景にして、電力会社がどんどんと開発申請を出してくる、こういうようなことはありませんか。この場合、大臣でなくてもよろしいけれども、そういう動きはどうなんですか。
○近江委員 ロッキードの問題で非常にいまこうした政治不信が高まっておるわけであります。この航空機の輸入等と比べましても、けた違いにやはり原発の場合は大きいわけですね。ですから、そういう点におきまして、まあまあそういうことはないということをおっしゃっているわけですが、そう信じたいと...全文を見る
05月14日第77回国会 衆議院 商工委員会 第11号
議事録を見る
○近江委員 この法案は十年間の特別措置ということにしておられるわけでありますが、十年間にした理由についてまずお伺いしたいと思います。
○近江委員 今回、電気料金の引き上げ問題が出ておるわけでございますが、いずれも出ております四社につきましては、三〇%台という非常に大幅な引き上げを図ろうといたしておるわけでございます。これについては、経営の収支が悪化してきたとか、設備や電源開発等非常に資本費の高騰がある、あるいは...全文を見る
○近江委員 直接関係がないということをいまおっしゃったわけですが、これだけの膨大な設備投資の状況、通産省の五十一年度設備投資計画を見てみますと、全体で七兆八百二十一億円、前年度比一一・九%増、そのうち電力の場合は二兆二千九百三十九億円と、前年度を四三%上回っておる。この全体に対し...全文を見る
○近江委員 この電源開発の計画を見ますと、特に原子力につきましては昭和五十五年に全体の比率の一二%、六十年におきましては二五%、いまあなたはLNGの火力であるとかそういうことも入っておるとおっしゃっておりますが、大きくこの原発に傾斜しておるわけですね。  御承知のように、原発と...全文を見る
○近江委員 理由はいろいろ挙げておりますが、たとえば燃料費の高騰、こうしたことも値上げの理由の中に入ってきておるわけですが、たとえば北電の場合、基準単価の二二%アップ、あるいは中東原油の一〇%値上げ、石油標準額の設定によるC重油一一%の上昇等を理由として言っております。前回の改定...全文を見る
○近江委員 平均的なものを出してもらってもしようがないわけですよ。各社別に、とりあえずいま四社出しておるわけですから、あとまた関電がやると言っておるのですから、それを出しなさい。どうですか、その点は。
○近江委員 こういう電力料金の引き上げという問題は、特に家庭を直撃するわけですが、また各産業にも非常にいろいろ影響が出てこようかと思うのです。特にアルミ等は非常に電力を使うわけです。さらに便乗値上げということがあるわけですね。電力が上がったから引き上げざるを得ない、それを一つ一つ...全文を見る
○近江委員 この鉄鋼の場合、電力ももちろんそうでありますが、四十九年の六月以来二年足らずで、一昨年はトン当り七千九百円、昨年九月には六千八百円、ことし初めに三千円と、この三回の値上げ総額は一万七千七百円に達しているのですね。今回値上げをまた表明しているわけですが、新日鉄や川崎製鉄...全文を見る
○近江委員 では、まあまあそこそこの値上げというのは、通産省としてはどのくらいの線を見ておるのですか。どのくらいの線をオーバーすればそうした行政的な指導といいますか、介入していくのですか。
○近江委員 御承知のように、今年の春闘は一けたですね。実質賃金というのは下がっているわけですよ。そういう中で、こういう電力、鉄鋼を初め、公共料金はばんばん引き上がっていく。それの波及なんというのは大変なものですよ。国民生活はどうなるか。通産省は常に業界の立場に立って、業界には非常...全文を見る
○近江委員 電力需要を見てみますと、この三カ月連続で伸びているわけですね。四月は前年比一一・二%伸びておる。収益も相当上がってきておるわけですよ。しかも、前回の引き上げの場合は、オイルショックという背景もあったことかと思いますが、認可に至るまでの期間が非常に短かった。一カ月ぐらい...全文を見る
○近江委員 私の同じ質問に対して、大臣からお答えいただきたいと思います。
○近江委員 この問題は何回も申し上げておりますように、大変国民生活に影響を与えるわけです。結論がほぼそういう時期だということであっても、これは政治的な判断によって幾らでもできるわけですよ。だから、あなた方もこういうことは慎重の上にも慎重にいかなければいけません。こんなスケジュール...全文を見る
○近江委員 もう一度念を押しておきますが、六月上旬に認可をする、こういうことは、徹底した慎重の上にも慎重な審査をしていくという上において、大幅におくれる、また値上げの幅についても大幅に圧縮をする、こういうことはあるわけですね、どうですか。
○近江委員 そうすると、一定のスケジュールに従うというのは、エネルギー庁としては六月上旬に結論に近づく、スケジュールどおりでいけばそのとおりにいくのですか、政治的な配慮は加えないのですか。
○近江委員 もう終わりますが、そうしますと、通産省自体としてはそうした結論を下して早くやってもらいたい、しかし、経企庁との関連、閣僚会議との関連かある——通産省か主体的にもっとおくらせる、あるいは幅等においても大幅に圧縮する、それでなければ、主体性がないじゃありませんか。その主体...全文を見る
○近江委員 それでは、時間がありませんから、終わります。
05月18日第77回国会 衆議院 商工委員会 第12号
議事録を見る
○近江委員 私が質問の最後であります。非常に遅くなっておりますし、皆さんもお疲れかと思います。私も簡潔に聞きますから、御答弁も簡潔にひとつお答えをいただきたい、このように思います。  まず初めに、訪問販売及び通信販売について若干お伺いしたいと思っておりますが、第三条の訪問販売に...全文を見る
○近江委員 それからさらに、この交付書の記載内容につきましては省令で定める事項となっておるわけですが、これはどういうようなことをお考えになっているか。また、書面の様式、用語、記載方法等についてどういうようになさるか、その辺の考え方につきましてお伺いしたいと思います。
○近江委員 それから、クーリングオフ以降の契約の解助に伴う損害賠償につきましては、これは第七条関係になろうかと思いますが、具体的にどういうようになるのか、事例を挙げて簡単に説明してください。
○近江委員 通信販売についての広告、これは第八条ですが、この表示の違反につきましては不当表示防止法を適用することになるのか、マルチの広告表示違反は罰則がある、通信販売の広告表示違反には罰則がないわけですが、その理由についてお伺いしたいと思うのです。この辺、どうですか。
○近江委員 この前払い式の通信販売につきましては、特に子供を相手にした悪質なものがあるように聞いておるわけですが、そういう事例がありましたらどういうように把握なさっているか。  それから、前払い式の通信販売の問題点としまして、商品が届かないとか、あるいは到着が著しくおくれたとか...全文を見る
○近江委員 先ほどお聞きしましたように、予期していたものと異なった商品あるいは粗悪品であった場合、これはどのようになるのですか。
○近江委員 訪問販売の適用除外として、どういうような形態の訪問販売を考えておられるのですか。
○近江委員 次に、マルチについてお聞きしたいと思いますが、本法の成立によりましてマルチ商法の取り締まりが完全なものとなるかどうか、形を変えまして新たな問題を起こすようなものも本法におきまして規制が可能であるかどうか、これについて見通しをお伺いしたいと思います。
○近江委員 ちょっとここで一例を出したいと思いますが、こういうのを新宿とかそういうところでまいているのです。これはどういうものかと言いますと、ジャパンツーケークラブ、JTCというのですね。これに入りますと、最初に二万五千円プラス維持費として三千円、二万八千円払うわけです。そして一...全文を見る
○近江委員 これは学生が非常にかかっているのです。田舎から東京へ来まして、東京の町を大分覚えた。うろうろし出す。親から小遺いをもらって、二万八千円ぐらい、下宿代とかいろいろ持って、ちょうどポケットにあるわということで入るわけです。これは商品は売ってないのです。要するに買う場合はそ...全文を見る
○近江委員 警察庁はどうしますか。
○近江委員 値引きで物を買うのは、たとえば問屋なんかへ行けば電気製品でもこのぐらいだったら引いてくれますよ。そうでしょう。海外旅行だって、いろいろなツアーで行けば個人で行くのの何割引き、極端に言えば半額ぐらいのもあるらしいですね。幾らでもあるわけですよ、そういうのは。そういうこと...全文を見る
○近江委員 先ほどの質問にちょっと戻りたいと思いますが、ネズミの問題につきましても質問が出たかと思いますが、このネズミの問題はどうするのですか。どこが責任を持ってやるのですか。柱は通産省であって、警察庁とか公取さんはもたれかかって今後取り締まっていく、こういうことですか。どこが主...全文を見る
○近江委員 大蔵省は、それじゃ今後柱になるのですか。どうなんですか、これは。
○近江委員 結局どこの省も逃げ回っておる。それこそネゼミと一緒ですよ。逃げ回っているという感じですね。そんなことばかり言っておったらどうしますか、本当に。こんなことじゃだめですよ。きょうは、少なくとも閣僚の中の非常に力のある通産大臣も来られておるわけです。公正取引委員長も来られて...全文を見る
○近江委員 ひとつ早急に相談して、要するに役所はもっと国民の立場に立って、こういうのを抱え込んだら困るとか、そういう気持ちが働いたらだめですよ。困難なことを引き受けていくという前向きな気持ちで、各省それぞれが、わが省にさしてもらいたいという気持ちがなくてはだめですよ。先ほどからの...全文を見る
○近江委員 これは公正取引委員会で厳重に調査をすべきであると思いますし、調査をやっていただきたいと思うのです。  それから、第十一条ににつきましての総括者は法人であるのか、あるいは法人の代表者を含むものであるのかどうか、これについてお伺いしたいと思います。
○近江委員 昨年摘発されましたエー・ピー・オー・ジャパン社の場合、株式会社エー・ピー・オー・ジャパン社が所定のシステムをつくりまして、運営は入会した販売店の任意団体である協会がやっているわけですが、その場合、この協会は統括者であるのか、あるいは十二条におきます勧誘者であるのか、こ...全文を見る
○近江委員 時間もありませんので、各省に来てもらっておりますので各省に順番に聞いていきたいと思います。  まず、経企庁にお伺いしますが、昨年からマルチ商法に関する政府広報をやっておられるわけですが、この効果を見てまいりますと、現在でも被害者が増大しておるわけでございまして、そう...全文を見る
○近江委員 あと二問で終わりますが、この法律が施行された場合、当然警察署等に訴えが増大するということは容易に想定できるわけでございますが、いままで見ておりますと、たらい回しにされているケースがたくさんあるわけです。そこで、敏速な措置を図らなければならぬわけですが、警察庁は窓口一本...全文を見る
○近江委員 この種の商法は、最近大都会から地方に非常に拡大していっておる。こういう点で、ひとつ十分各地方県警等にも徹底をしていただいて、対策をとっていただきたいと思います。  それから、昨年の三月二十八日、本商工委員会で、私は青少年、特に学生がマルチ商法の犠牲になっていることを...全文を見る
○近江委員 きょうはこうした非常に遅い時間でありますから、一応これで終わりますが、先ほど申し上げましたように、この法律が制定されたとしても、まだまだその取り締まりもできないような新たな手口をそれぞれ考えてくるわけでありますから、政府としては、関係閣僚十分相談していただいて、対処が...全文を見る
05月19日第77回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第7号
議事録を見る
○近江委員 きょうは参考人の皆さん方、非常に長時間まことに御苦労さまでございます。あと、私と民社党で終わりでございますので、もうしばらくがんばっていただきたいと思います。  先ほど、皆さん方をお招きするに当たりまして、お話があったわけでございますが、いままで国会におきまして、各...全文を見る
○近江委員 同じことですが、小林ヒロさんの陳述の中で、道理と真実は最後に勝利をする、押しつけは必ず破綻をするだろうということをおっしゃったわけですが、押しつけというような姿勢、これは市民また県民の皆さんが納得しなくても政府が強行してくる将来のことをおっしゃっておられるのか、あるい...全文を見る
○近江委員 先ほど鎌田さんの方から、この政府使節団のそうした態度についての開陳があったわけであります。政府としては石渡さん行かれたですね、それからまた上部である局長、あなた方はどういう反省をしておりますか。
○近江委員 そのときにいろんな疑問点等お聞きしたけれども、ノーコメントであった、いずれ詳しく回答するというようなことで、いまだに回答がない。こうしたこともやはり速やかにやるべきじゃないですか。  それから、先ほど速見さんからお話が出たわけですが、七つの候補地を考えているのだ、政...全文を見る
○近江委員 志方さんにお伺いしたいと思いますが、非常に三年来の不況、インフレ、こういう中で、いろいろな立場でその影響が出てきておるわけです。佐世保におきましても、特に最近造船業は非常に悪いわけです。そういう点で非常に厳しい状態に入っておると、いろいろな御説明がございました。これは...全文を見る
○近江委員 佐藤さんにお伺いしたいと思いますが、あなたは、美浜であるとか玄海ですか、そうした各地の原発等を視察されまして安全性を信じたということをおっしゃっておるわけですね。これはどういう点で安全性を信じられたのですか。ひとつ心境をお伺いしたいと思います。
○近江委員 辻市長にお伺いしたいと思いますが、市長さんは受け入れの条件として、「むつ」の修理、点検が安全であること、二つ目として原子力行政の責任体制の確立を挙げておられるわけですが、この条件については今後十分満たされる、このようにお考えですか。
○近江委員 この市長さんが示された条件というものを満たすということは、市長自身が判断されるわけですか。その点いかがです。
○近江委員 条件が満たされない場合、白紙撤回ということはあり得るわけですか。
○近江委員 今日、原子力行政というものは、「むつ」に象徴されておりますように、きわめて国民の不信というものは強いわけでありますが、市長さんは、この国民の不信というものにつきまして、どういう問題点から来ておるとお考えになっておられるわけですか。市長さんのお考えをお聞きしたいと思いま...全文を見る
○近江委員 市長さんは、三木総理から要請を受けられた後、受けるかどうかはまだ白紙である、世論を見きわめて結論を出したいという趣旨の発言をされたわけですが、昨年の七月、読売新聞の佐世保市民を対象に行いました世論調査におきましては、政府の原子力行政に対して信頼できると答えたのは一五・...全文を見る
○近江委員 速見さんにお伺いしたいと思いますが、先ほども申し上げましたように、「むつ」の問題というものは、まさしく今日の原子力行政のそうした問題をすべて象徴しておるように私は思うのですが、政府がとっております今日におきます原子力行政というものに対しまして、あなたはどういうようにご...全文を見る
○近江委員 同じ問題につきまして、山川参考人にお願いしたいと思います。
○近江委員 もう一度山川先生にお願いしたいと思いますが、原子炉をとめたまま修理をする、このように言っているわけですが、これはまあ非常に住民の方々は率直な疑問を持っておられるわけですが、山川さんは、教授としてこの点はどのようにお考えでございますか。
○近江委員 住江さんにお伺いしたいと思います。  この佐世保市にあります一部の漁協が反対に加わってないということをちょっと聞いておるのですが、この点については、どのようにお考えになっておられるか。また、この種の問題につきましては、政府は絶えず漁業組合に対して、金を積む、金でいわ...全文を見る
○近江委員 志方さんにお伺いしたいと思います。  あなたは、核アレルギー的な考え方、日本民族の長い歴史とその風土から出てきた特異性ということを言われているわけですが、これはどういう意味でこういうことをおっしゃっているのですか。
○近江委員 この問題は、いろいろ私自身も考えを持っておりますが、これは時間の問題もありますから、お聞きするだけにとめます。  時間も来ておりますので、小林さんに最後にもう一言お伺いしたいと思います。  非常に被爆という、そうした大変な体験をされたわけですが、今回の「むつ」の問...全文を見る
○近江委員 終わります。
05月20日第77回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第8号
議事録を見る
○近江委員 電気事業連合会、これは中部電力の社長が会長でございますが、この十九日に社長会をやりまして、核燃料サイクルに対する電力業界の考え方と基本方針を了承したということが伝えられておるわけでございます。この中で、ウラン精鉱、濃縮、再処理を民間の担当する分野として挙げておりまして...全文を見る
○近江委員 そうした常に懇談会待ちというようなことになるわけですが、政府自身としてはどういう主体的な考えを持っているのですか。
○近江委員 そうすると、民間はプルトニウムの保安体制、廃棄物の処理、処分は国の責任で行うよう要望する。そうすると、国ではこれは民間でやらせるのだ、こういうことですね。
○近江委員 分担という点については、先ほど申し上げましたように、大きく縦分けしておるわけですね。そうすると、あなたがおっしゃっているのは、そうした廃棄物の処理処分等につきまして、民間と政府とそれの分担を考えておる、こういうことですか。
○近江委員 そこではっきりしたことは、電力業界としては、プルトニウムの保安体制、廃棄物の処理処分は国の責任で行う、それ以外のものは民間でやる。ところが政府の方針としては、そうした処理処分等についても民間と政府が責任を持って分担してやる、こういう考えの違いが出たわけであります。 ...全文を見る
○近江委員 海洋投棄というのは、何メートルぐらいの深さに入れるのですか。
○近江委員 これは五、六千メートルとなりますと、もし一たん投棄してそういう不祥事が出たら、引き揚げることはできるのですか。私はずっと以前に本委員会において質問したことがあるのですが、館山沖へドラムかんを千六百本からほうっているのでしょう。この委員会では、ほうっておりませんと。わが...全文を見る
○近江委員 それと似たような規模ということになると、約二千本近くほうることになるわけですよ。一たん五、六千メートルの海底に沈んでしまうと、揚げることはできませんよ。これは重大な問題です。われわれとしては、これは技術的には私たちは素人でわかりませんけれども、しかるべき学者に見せて安...全文を見る
○近江委員 まだこれの安全性というものについて国民が非常に疑惑に思っているのですよ。特に、先ほど申し上げたように、海の汚染についてこれ以上いろいろな点で心配が出ることにつきましては、漁民を初めとして、われわれは漁民がとってきた魚を食べるわけですから、そういう心配は本当になくさなけ...全文を見る
○近江委員 それから高レベルについては、それではあなた方は、陸上に保管するという考えですか。
○近江委員 そうすると、この廃棄物の処理につきまして、政府はいまどこで研究さして、予算は幾らで、どういう対策をとっているか。
○近江委員 このお金の額で私はどうのこうの言うんじゃありませんが、人件費等から見ましても、いままでの原子力開発費のこの膨大な額から比べますと、廃棄物に対する研究開発、これに対する体制なんて余りにも少な過ぎますよ。委託であるとか、そういう中で来年は海へほうる、そんなことしていいんで...全文を見る
○近江委員 この前、いわゆる外郭団体が館山沖へほうったわけですね。あれと同じレベル、そうすると約千六百本から二千本ぐらいが投棄のそれになるのですか。
○近江委員 そうすると、海底五、六千メートルと言いますと、地域で言うとどの辺になるのですか。
○近江委員 これは海流のかげん等も、いろいろな総合分析ということから考えなければならぬ問題だと思いますが、幾ら計画か知りませんけれども、本当に慎重にやってくださいよ。この前にアイソトープ協会でしたか、あそこがほうったのなんか、あれは無謀ですよ。引き揚げもできない、知らない間にほう...全文を見る
○近江委員 先ほどのこの電気事業連合会の考え方、国が廃棄物処理をするんだ、一番危険な、またやっかいなかすばかりを国にさせるんだ、今後懇談会でのいろいろな論議があるかもしれませんが、自分たちが出した廃棄物を国があと全部やれ、こういう考え方を、幾ら懇談会の話があるにしても、あなた方は...全文を見る
○近江委員 先ほども申し上げておるように、それはわかるのです、何も決定じゃないということは。だけれども、そういう一番大変な部門を国に任せるんだという考え方ですよ。決定するしないは今後の検討を待たなければならぬわけですが、こういうことについて、政府としては、向こうが言っておるんだか...全文を見る
○近江委員 そうすると、汚染者負担の原則によって電力会社も最大の責任を持ってこの問題を考えなければならぬ、これだけははっきりするわけですね、政府が全面的に責任を持つ、こういう電力業界の説に対しては。いかがですか。
○近江委員 これは経費的な問題だけじゃないのですよ。いま安全性もはっきり対策もできていない。そういう中で、開発開発で政府が計画を立てて、それに乗っかって民間はどんどんやっていくのですよ。電気料金値上げだって、今度三〇%以上に来ていますが、皆膨大な設備投資、金利負担、そういうことで...全文を見る
○近江委員 次官は、第一義的には汚染者としての電力業界が責任を持たなければいかぬ、国も足らない部分はしてやらなければいけないということを明確にされたわけですが、山野局長、あなたも同じ意見ですか。
○近江委員 そうすると、電力業界が、それは真意はあなたがおっしゃったような気持ちでおられるのか、あるいは全面的に押しつけるのかわかりませんが、仮定として——仮定というようも、むしろこういう要望をするということを言っておることは意思の表明ですから、これについては政府としては、モラル...全文を見る
○近江委員 どう分担するかということは技術上の問題ですよ。そうでしょう。ぼくが言うているのは、もっと基本的な考え方として、一番やっかいなそんなものを国に責任を押しつける、そういう考え方がいいのかということを聞いているのですよ。国も応援しなければならない面、それはありますよ。そうで...全文を見る
○近江委員 やはり小沢さんが言ったのが正論である、私はこのように思います。ひとつ両局長、これから答弁についてもはっきり物を言いなさいよ。  そういうことで、この一番厄介なものを国が責任を持ってくれよ、あとは開発だけやっていくんだ、こんなことをしておりますと大変なことになりますよ...全文を見る
○近江委員 いずれにしても技術の充実ということが非常に大事であります。計画ばかり先行して、またそうした安全性等の問題におきまして国民に心配をかけないように、石橋をたたいていってもらいたい、このことを要望しておきます。  それから、きのう八名の参考人から「むつ」問題でいろいろと御...全文を見る
○近江委員 いろいろな情報が伝えられておるわけですが、佐世保で受け入れるとした場合、長崎県あるいは佐世保市は、政府に対して具体的にどういう条件を出しているのでしょうか。
○近江委員 たとえば朝日新聞によれば、県当局は六項目出してきている。「漁民対策として、長崎県信漁連に十年償還、金利二%で三十億円を預託、漁業経営安定基金とする。「むつ」修理にあたることになる佐世保重工業に対して、護衛艦など防衛庁発注をする。五十一年度末に二億四千万円の累積赤字が見...全文を見る
○近江委員 そうすると、この安全性を確保しなければならぬとか、いろいろと論議が出てまいりましたが、そういうこと以外の具体的なそういうものは、県からも佐世保市からもないのですね。もう一編確認します。
○近江委員 昨日の参考人の陳述を聞いておりますと、反対の意見というものはきわめて強いわけであります。そこで、そういう意見の開陳があったわけですが、そういう中におきましても、政府としてはあくまでも、佐世保を修理港にしていくという考えについて、それを変更するというような意思はないわけ...全文を見る
○近江委員 「むつ」は、一昨年の出力上昇試験で二十四分動いておったということも聞いておるわけです。そうしますと、この炉内には大量の放射能が蓄積されておるかどうかという問題については、そう大量ではないんじゃないかと推測されるわけですが、今後改修してまた出力試験ということになってまい...全文を見る
○近江委員 これは、いま初めてそこでざっと計算なさったように私は思うのですが、今回のいわゆる改修計画の中におきまして、当然そういうことは触れておらなければいかぬわけですよ。だからその点、何かちょっと問題になりそうなところは伏せるというような姿勢で、県民、また佐世保の市民も、そのよ...全文を見る
○近江委員 だれでも計算できると言うけれども、だれでもできませんよ、こういうものは。これは専門家でないと、素人がそんな本を見たくらいでどうなるか。専門家から見れば簡単か知らぬけれども、一般市民はそんな計算できませんよ、これ。また、そういういろいろと知りたいことは山ほどあるわけです...全文を見る
○近江委員 それは出力上昇試験と修理港とは違うというものか知りませんけれども、しかし、出ていって出力試験をしてまた異常が起きた、その場合また修理港に帰ってこなければ修理できないわけでしょう。そうなってくると、非常に大きな関係性があるわけですから、そういう想定されるいろいろなことに...全文を見る
○近江委員 じゃ時間がありませんから、終わります。
05月21日第77回国会 衆議院 商工委員会 第14号
議事録を見る
○近江委員 最近の原油価格を見ておりますと、サウジアラビアあるいはクェート、イラン等が若干の値下げを実行しておるということを聞いておるわけでありますが、OPECの内部でも足並みの乱れというものが見られるように思うわけであります。この二十七日からバリ島におきましてOPECの総会が開...全文を見る
○近江委員 大臣の判断としては、若干の値上げといいますか、それが予想されるというような、それは状況判断でそうおっしゃっておるわけですが、もし仮にうわさされるような五%程度というものが引き上げになった場合、わが国の影響はどういうように出てくるのですか。仮にこの五%ぐらいということを...全文を見る
○近江委員 それは、この値上げをなくし、むしろ安くさせる方向にわれわれとしては努力しなければならぬわけであります。しかし、現実の問題として、政治的なそうした動きというものがいままでOPECでは非常に強い決定力を持っておるわけでありますから、そうした覚悟はしておかなければならないの...全文を見る
○近江委員 政府は標準価格の廃止をされた、その後は石油業界としては値上げの動きを盛んにしておるようであります。たとえばLPGの値上げをしようとして、トン当たり四千五百円から五千円を六月一日から実施の予定である。そうしますと、この家庭用プロパンガス等の値上がりを見てまいりますと、店...全文を見る
○近江委員 これは十分監視してもらわないと、私が予算委員会、また本委員会でもこのやみカルテルの問題を取り上げたわけですが、非常に石油業界というのは多かったわけですね。協調体制といいますか、そういうものが非常に強いわけですよ。こういうことを歯どめをかけていかないと、これはもう本当に...全文を見る
○近江委員 先発四社の電力値上げ申請は、政府としては、いま通産内部として査定はほぼ結論に近づいているのですか。この前の委員会でもお聞きしましたけれども、予定はどうなんですか。
○近江委員 結論を早くなんか出してもらいたくないわけですよ。私が申し上げているのは、この前の答弁では今月いっぱいぐらいで通産省として検討を大体終わる予定だというようなお話がありましたが、それでは拙速過ぎる。もっと慎重にやりなさい。いままでの値上げ問題であれば三カ月ぐらいかかってい...全文を見る
○近江委員 先ほど申し上げましたように、この電力、ガス等につきましては、ひとつ厳しいそういう査定をやっていただきたい。特に申し上げておきます。  それからまた、鋼材の値上げ問題、これも私は毎委員会で申し上げておりますが、前回は新日鉄が主導でやってきた。そのときには、同調値上げと...全文を見る
○近江委員 一〇%程度ならば政府としては介入しない——一〇%といいましてもこれは大変なものですよね。薄板で約一万円近くになるわけですね。そうなってきますと、電気製品であるとか自動車であるとか、いわゆる基礎物資の中の基礎物資ということをいまもおっしゃったわけですが、これはもう波及す...全文を見る
○近江委員 業界の自主的な交渉に任せるということをおっしゃっているのですが、前回引き上げのときにも、公正取引委員会が指摘しておりますように、同調引き上げをやっているわけですね。そういう疑いがきわめて強いわけでしょう。結局こういう寡占体制、独占体制というものが非常に広がってきている...全文を見る
○近江委員 この問題は大臣も認識されておるように、これは基礎物資の中の基礎物資であるということをおっしゃっているわけですから、ひとつ十分な監視をしていただいて、できる限りそうした値上げを抑えるように今後見守り、またそうした厳しい指導等をやっていただくように、特に要望いたしておきま...全文を見る
○近江委員 きょうは公団の総裁もお見えになっておるわけですが、官民一体の探鉱としていわゆるアンデス石油が失敗をして企業整理をするということが伝えられておるわけですが、簡単にひとつ報告をいただきたいと思うのです。
○近江委員 こういう探鉱につきましては、確かに一〇〇%の成功ということはあり得ないと思います。しかし、あり得ないからということで甘えちゃいかぬと思うのです。やはり探鉱といえども、一本パイプを掘るにしても莫大な金がかかるわけですね。国民の血税が入っているわけですよ。私は何も結果だけ...全文を見る
○近江委員 それは特に要望いたしておきます。  それから、昨年一年間の決算で、外資系のエッソとモービルが史上最高の黒字ということが伝えられておるわけですが、石油業界は非常に苦しいと言う。なぜそういうようなことになるのですか、その辺をひとつ長官からお伺いしたいと思うのです。
○近江委員 その次にお伺いしたいと思いますのは、今後の石油需要と設備投資計画の問題でありますが、四月の下旬に政府が決定されました石油供給計画によりますと、昭和五十五年度の石油輸入量は約三億一千六百万キロリットルとなっているわけです。これは昨年の八月、総合エネルギー調査会が決定いた...全文を見る
○近江委員 今後の需要量の伸びにつきましては、供給計画を見てまいりますと年率四%強ということになっておるわけですが、現在の精製会社の稼働率につきましてはどうであるか、また今後どの程度の設備の新増設が必要になるのか、その見通しにつきましてお伺いしたいと思います。
○近江委員 この適正稼働率八一%というようなことになってまいりますと、今後昭和五十四年以降等についてはやはり新増設ということが考えられるのじゃないかと思うのですが、そういう場合、構造改善の進め方との関係におきまして、外資系あるいは民族系の割り振りというものについてどういうようにお...全文を見る
○近江委員 こうした設備の新増設に当たりましては、この前の備蓄法案のときにも質問いたしましたけれども、やはり環境の保全であるとか安全性の問題であるとか、これはいつも言われておるわけがあります。そういう点におきまして十分配慮をして、ただ計画を遂行していけばいいのだ——常に政府のよく...全文を見る
○近江委員 民族系の原油の入手ルートを見ますと、メジャーの原油というものが七〇%ぐらいになっているわけですね。これにつきましては今後構造改善を進められるとは思うのでありますが、これは一つの大きな問題点ではないか、このように思うわけです。先ほどは入手価格等につきましては外資系とほぼ...全文を見る
○近江委員 もう時間が来ましたから終わりますが、いま私が何点かの問題を最後に提起したわけでございまして、長官から御答弁があったわけですが、それ以外に大臣としてこの石油の総合政策についてお考えがありましたら、この場におきましてお述べいただきたい。最後の締めくくりとして御答弁いただき...全文を見る
○近江委員 では、終わります。
05月24日第77回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第9号
議事録を見る
○近江委員 日本原子力船開発事業団法は時限立法であり、附則二条に「この法律は、昭和五十一年三月三十一日までに廃止するものとする。」とある。われわれは本法律は明らかに去る四月一日以降失効したものと考えます。よって、政府の解釈には強い疑義を持つものであります。  原子力船「むつ」は...全文を見る
06月10日第77回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第10号
議事録を見る
○近江委員 科学技術庁が先月の十九日で満二十周年を迎えたわけでございます。長官は初代の原子力局長ということもお聞きしております。現在、長官として文字どおり二十年間ともに歩んでこられた。そういう一つの歴史があるわけでございますが、正直に申し上げまして、非常に数多くの問題がいま山積い...全文を見る
○近江委員 特に原子力問題におきます所感を非常にお述べになったように思うわけでございますが、科学技術行政というのは原子力だけじゃないわけですね。非常に広範な分野にまたがっておるわけでございます。これは国民だれしも感じておるわけでございますが、本当に国民が必要とする科学技術が必ずし...全文を見る
○近江委員 この問題は非常に大きな問題でありますし、この問題をやっておりますと、これだけで時間がたってしまいますので、いずれにいたしましても、この二十年の歴史というものは、いわゆる時代の進展に非常におくれをとった、そうした行政ではなかったか。この点、ひとつ原点を常に反省して、私が...全文を見る
○近江委員 被爆国としてのわが国とアメリカの国民の原子力に対する感じ方、この点を考えてみますと、アメリカは全然そうした経験もないわけですね。にもかかわらず三分の一からの人がこの提案について賛成をしておる。こうした状況から見ますと、今後、カリフォルニアだけではなく、全米二十州くらい...全文を見る
○近江委員 非常に抽象的ですが、いま決意のほどを聞いたわけです。長官もそういう決意を固めておる。じゃ具体的に、この安全性の問題、あるいは廃棄物の処理の問題、この点は今後どのように百八十度転換とも言うべきくらいの姿勢で臨んでいかれるのですか。具体論についてお伺いしたいと思うのです。
○近江委員 具体的に一つ一つ積み上げていくということは、それはいままでの延長の上に厚みを増していく。そうじゃなくして、カリフォルニアの投票というものは、これは本当に全世界の国民に対して、原発というものに対しての大きな問題を投げかけておるわけですよ。日本では、これだけの狭い地域にお...全文を見る
○近江委員 この八月には概算要求を出されるわけですが、六月の時点におきまして、いまもあなた方はそこまで腹を決めておられるのだったら、それじゃ来年度予算等において、どれだけの対策というものを具体的に盛り込んでいこうとしておるのですか。もっと具体論を話しなさいよ。
○近江委員 大蔵省を中心に政府全体でやるわけですから、何も科学技術庁から要求したから全部出るとは限らぬわけですよ。そうだからと言って、いまこの具体的な皆さん方の考え方というものを聞いているわけですよ。ですからやはり考えておられるその辺のことについては、われわれとしてはこうしたい—...全文を見る
○近江委員 予算ということは、これは結局何をどうしていきたいという具体的な裏づけになるわけですよ。確かにそれは、予算の概算とかそんなことは、まだ庁としても決まっておらないということは理解できるわけですが、少なくともアメリカでもこれだけ問題になっているわけでしょう。そうであるならば...全文を見る
○近江委員 いわゆる原発建設についてのこうした国民の心配というものは、やはりこれからさらに高まってくると思うのです。それに対して政府としてまだまだ基本方針も固まってないし、政府全体としての取り組みが、いつも指摘しておりますが、私は非常に弱いと思います。全力を挙げて、この体制づくり...全文を見る
○近江委員 そうしますと、この日にちのめどというのは、大体先ほど申し上げたこの時点ですか。
○近江委員 これは今後地元との折衝にまたなければならないわけでございますが、いわゆる公聴会の持ち方につきまして、また中身の問題について、いつも問題を私たちも指摘をしてきたわけでございますが、今回予定されているこの新潟の柏崎公聴会につきましては、原発の安全論議というものはやらないの...全文を見る
○近江委員 そうすると、安全性につきましても十分な論議をする、こういうことですね。ウエートとしては、いわゆる地元特有の地盤問題であるとか、そういうところへかかってくるけれども、安全性についての論議も十分やってもらう、こういうことですね。確認しますが。
○近江委員 十分な安全性についての議論をするということは、これはもう私も当然だと思うのです。  それで、この柏崎原発につきましては、国の原子炉安全専門審査会でも、異例の地盤班というものを設けておられるということを聞いておるわけですが、こういう結論が出ないで公聴会が開かれるという...全文を見る
○近江委員 この柏崎の地元住民の代表が科学技術庁へ来られて抗議の申し入れをしているわけですが、このときに三項目の申し入れをやっておりますね。一つは、地域住民が納得するまですべての原発建設計画を凍結する。二番は、原発の安全性、経済性、地域社会に与える影響などの問題を十分論議できる公...全文を見る
○近江委員 それで、この抗議に来られた一行が、今回の新潟公聴会についても、官製のいわゆる聞きおく公聴会だということで開催に反対を表明しておる。公聴会自体のそうしたやり方につきまして、非常に不信感というものが強いわけですよ。今回開こうと予定されておる公聴会については、中はたとえば福...全文を見る
○近江委員 この対話方式の導入であるとか、いまおっしゃった点はまあ前向きで評価できるわけですね。だけれども、たとえばこの一人の発言時間とか、福島の場合は十五分でありましたけれども、こういう点については、どういう改善を考えておられますか。
○近江委員 一人当たりの制約があるとおっしゃっていますが、これは二日間なら二日間と限定するからそうなるのですよ。開催日というものを四日なり五日間なりに拡大するとか、そういうことにしていけば、これは物理的に幾らでもできるわけでしょう。そういう点についてはどのようにお考えですか。ある...全文を見る
○近江委員 そうすると、この二日間のいわゆる公聴会での論議を踏まえて、これはもうとてもこなし切れない、さらにもっと意見を聴取する必要がある、こう認めた場合は、二回、三回と政府としてはまた今後開く、こういうことも考えておりますか。
○近江委員 それはあなた方の考えであって、住民の立場からすれば、官製公聴会である、聞きおく公聴会である、そういう感覚というものはきわめて強いわけです。それをいわゆる打ち破って、さらに本当に意見も聴取していくという姿勢に転ずるならば、いま私が提案申し上げたような、そういうことは大幅...全文を見る
○近江委員 この問題は、さらにひとつ大臣中心によく検討していただきたいと思います。いま私が提案いたしました点につきまして、さらにひとつ十分な検討をお願いしたい、このように思います。  それから中央で開くシンポジウムですね、これはその後どうなったんですか、学術会議との話し合い等は...全文を見る
○近江委員 学術会議のそうした立場、いま御説明をお聞きしたわけでございますが、原子力委員会としては早期に開催したい、学術会議が協力しないなら人選を進めてやる。これは第一回目のいわゆるシンポジウムでしょう。原子力委員会で都合のいい人ばかり集めてシンポジウムをやるというようなことにな...全文を見る
○近江委員 その点はひとつ慎重にやってもらわないと、政府の手でそのまま行くということになってきますと、これはどうしても非常に傾斜したものになるのじゃないか、こういう強い危惧を持っております。この点はひとつ強く申し上げておきます。  それから、先ほどからも出ておりましたが、第二再...全文を見る
○近江委員 原子力局長は、その辺のことについては聞いてないのですか。
○近江委員 民間としてはそのように非常に力を入れておる。それで、第二再処理工場をつくるとした場合、どの辺の地点が望ましいというような具体的な話というか、その辺の相談は政府にあったのですか。
○近江委員 ございませんとおっしゃるのですから、これを聞いても出ないと思いますが、いずれにしても政府としては、よくその間の動き、事情等について十分把握する必要があるのですよ。これはもう非常に大きな問題であります。これを申し上げておきます。  それから、副理事長、えらい時間待って...全文を見る
○近江委員 もう時間がありませんから、あと一点だけお伺いしますが、原研の五十一年度の計画におきまして、その中心事業とされております核融合関係の研究用地を水戸の射爆場跡を希望しておるということを聞いておるわけですが、政府としては、これについてはどういう考えを持っておるか、また具体的...全文を見る
○近江委員 これで終わりますが、いずれにしても、住民の納得と協力、これなしに強行することのないように、これをひとつ強く申し上げておきます。  以上、終わります。
06月11日第77回国会 衆議院 商工委員会 第16号
議事録を見る
○近江委員 きょうの時点で経済の月例報告がされたようでございますが、現在におきます景気の見通しを長官としてはどういうようにお立てになっておりますか。
○近江委員 着実に回復をたどっておる、こういうことでございますが、中小企業の倒産を見ておりますと月間一千台、これは依然として倒産がふえておるわけです。この点、非常にミクロという点におきましていろいろと問題があるのじゃないか、このように思うわけですが、中小企業庁長官としては、こうし...全文を見る
○近江委員 中小企業庁といたしましてもそれなりの御努力をされておりますことは、よく承知しておるわけでございます。しかし、この数値が示しますように、月間一千台の大台がずっと続いておるということにつきましては、やはり回復基調にあるわけでございますから、明かりが見えておるわけですから、...全文を見る
○近江委員 中小企業問題については、世界各国に比べましても施策というものは確かに多いように思うわけですが、中身が非常に薄っぺらなんですね。大体政府の予算自体、今年度たしか千百七十億ぐらいだと思いますが、二十四兆円の予算にいたしまして、これは〇・五%にもなっていないわけです。ですか...全文を見る
○近江委員 柱は金融であることはわかりますが、そのほかいろいろな施策をやっておるわけです。ところが、これは予算がないものですから、形だけあるけれども、なかなか実際に、実態としてはためになっていないわけですね。ですから、そういう点におきましてこれはひとつ長官も十分認識されておると思...全文を見る
○近江委員 いま通産大臣は、まあ政府見通しを相当大幅に上回るであろう、したがってこれを拡大修正すべきであるというような御意見を述べられたように思うわけでありますが、長官は、今後の推移を見きわめてやはりこの修正をされる、こういうお考えですか。
○近江委員 そこで、経済企画庁として、「昭和五十年代前期経済計画 安定した社会を目指して」というのを最近お出しになったわけでございますが、これの七十九ページの中に、「「税及び税外負担」の国民所得に対する比率は、昭和四十八−五十年度の平均の二二・七%に対し、計画期間中おおむね三%程...全文を見る
○近江委員 長官の頭の中では、既存の税の増収を図っていく方向が強いのか、新税をお考えになっておるのが強いのか、これはどちらですか。
○近江委員 新税の場合、付加価値税につきましては、これはもう国民の間でも非常に批判が出ておるわけです、結局は国民に負担がくるわけでございますから。これは私たちの態度として、もしそういうお考えがあるとするならば強く反対をいたします。そのことを重ねて強く申し上げておきたいと思うのです...全文を見る
○近江委員 統計局では、この経企庁長官の意向を受けていろいろ作業を進めておられると思いますが、具体的にはどういうふうになさるのですか。
○近江委員 総理府としては、国民の声を聞くということでいろいろそういうアンケート等をよく実施なさっておりますし、一番その辺はつかんでおられると思うのですね。ですから、国民の間からそういう非常に強い要望もございますし、いままで批判も強かったわけでございますから、五年に一回のチャンス...全文を見る
○近江委員 公共料金二%ということをおっしゃっているわけですが、国鉄だって五〇%ですね、電信電話、それから電気料金、あるいはガス、いろいろ入れていきますと、二%でおさまりますか。そういう点からいきますと、いま長官がおっしゃっておりましたそういう公共料金全部が二%の中におさまります...全文を見る
○近江委員 そうすると、たとえば消費者米価あるいは麦価につきましては、大蔵省が言っておるようなそういう大幅な値上げではないということですね。
○近江委員 特に米、麦というような問題は本当に一番こたえる問題でございますし、これは長官としても最大の配慮をして対処していただきたいと思うのです。いまの時点では値上げをすべきでないということを強く申し上げておきたいと思います。  それから電気料金の問題でございますが、この値上げ...全文を見る
○近江委員 現在も物価安定政策会議等で協議をしておるということをおっしゃっておるわけですが、いろいろな報道等を見ておりますと、相当厳格に値上げ幅というものを圧縮するということで、二〇%台、一部三〇%そこそこというような推定等も言われておるわけでございます。また、この年度内は暫定料...全文を見る
○近江委員 その考えを持っておるということをおっしゃったわけですが、そうすると、この暫定料金でどの程度圧縮できるかという問題が一つ、それから、期間はいつごろと考えているのですか。
○近江委員 最終的には経企庁と話し合いに入られるわけでございますが、長官としては、この暫定料金に対する考え方、どういう御見解をお持ちであるか、あるいはまた期間はどのぐらいにすべきであるか、この点についてはいかがですか。
○近江委員 電気料金というのは一般家庭あるいは産業活動全般に影響するところがきわめて大きいわけでございまして、こうした電力会社から出てきておりますのをそのまま認めないということは当然のことでありまして、何とかできる限り圧縮をさせなければいけない、このように思うわけでございます。 ...全文を見る
○近江委員 このような配慮をなさることはもう当然のことでありまして、大体こんな大幅な引き上げをやってくる——時間があれば私はもっと申し上げようと思っておるのですが、原発の推進等も、カリフォルニアの投票も、確かに賛成派が勝ったとはいえども、被爆の洗礼も受けておらない、そういう経験も...全文を見る
○近江委員 経企庁長官はまだ御予定があるようでございますから、最後にお聞きしたいと思いますが、重大な影響があればとおっしゃっていますが、産業の米と言いまして鉄なんというものは全部に波及するわけです。大変重大な影響があるわけです、一%でも上がっても。そういうものをこんなに大幅に、一...全文を見る
○近江委員 長官もお時間ですから結構でございますが、通産省として十分動きについて監視してもらいたいと、人ごとのようにおっしゃっていますが、長官、人ごとのようにおっしゃらないで、長官は国民生活全般を見守っておる経済閣僚の一番の大物ですから、そんな通産省に預けるようなことではなくして...全文を見る
○近江委員 この寡占体制の鉄鋼業界の値上げの場合、いつも新日鉄のプライスリーダーが問題になるわけでございますが、今回は鉄鋼業界もこの点を意識して、新日鉄よりも前に川鉄、鋼管が値上げ通告を発表したり、各社で値上げ額にばらつきを持たせたり、苦心の演出をしておるように思うのですが、しか...全文を見る
○近江委員 これはひとつ公正取引委員会としてはびしびしやってもらいたい。よろしいですか、公取委員長、これを特に申し上げておきます。これは要望いたしておきます。  最後に、資源エネルギー庁長官、この前の委員会であなたは、標準価格を撤廃した途端にプロパン等の値上がりの傾向が出てきた...全文を見る
○近江委員 家庭用灯油は十八リットル入り一かんについて三十六円、五%高くなるのです。だから、こういう動きはもう出てきているわけですから、よく調査なさって、ひとつ家庭を守ってもらいたいと思うのです。もう時間がありませんから、これだけ特に申し上げておきます。  では、以上で終わりま...全文を見る
07月06日第77回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第11号
議事録を見る
○近江委員 私は、きょうは限られた時間でございますので、主に二点についてお伺いしたいと思います。  一つは公聴会の問題であります。一つは「むつ」のいわゆる遮蔽改修の計画並びに実験につきまして非常に大きな疑惑点があります。こうした二つの問題につきまして主として御質問したい、このよ...全文を見る
○近江委員 地元に非常に反対の声が強くて不測の事態を恐れた、こういうことで、開催は見合わしてほしい、これを受けてやらないということになったわけですが、なぜこういう地元における反対というのは強い、このように見ているのですか。科学技術庁としては当然、なぜそれじゃそこまでの強い反対があ...全文を見る
○近江委員 この地盤の問題はさることながら、いわゆる安全審査の段階で公聴会をやっても、結局はこの決定を、言うならば政府としてはした上で、一応形式的に聞くんだというような根強い不信があるわけでしょう。原子力委員会としていわゆる公聴会を開くという場合において、一つは大型化あるいは新型...全文を見る
○近江委員 この後は県知事の要請。その県知事の要請がかかってきたということですね。こういうような条件をいろいろ見てまいりますと、今後それじゃこの公聴会というのは開けませんよ、こういうようなやり方をやっていますと。福島の反省を踏まえて確かに内容の点については一歩前進なさっておるとい...全文を見る
○近江委員 この懇談会からそれは確かにいろいろな考えが出るでしょうけれども、政府は、いま局長が御答弁になったのは、そういう考えも持っておるという基本的な点についてお話があったわけですが、私はいま具体的にこの電調審の前であるとかあるいは電力会社がその以前に開催するとか、あるいは県段...全文を見る
○近江委員 それでこの公聴会というもの自体がこれは法律の裏づけがないわけですね。アメリカなんか位置づけているわけですよ。この点については今後どうお考えになるのですか。そこまで公聴会が大事だとお考えになるなら、何らかのそういう位置づけというものが大事になってきますね。
○近江委員 この新潟の点につきましては、意見聴取を実施する、この意見聴取だけで終わりですか。どういうように後考えておるのですか。
○近江委員 今後意見聴取してくるからどういう意見が出てくるかわからぬわけですけれども、いまおっしゃったその点であれば、一回だけの聴取ですね。いま地元は、それではあるけれども、混乱しておるかもしれないけれども、今後さらにまた地元と折衝もして公聴会を開くというような意思を持っておられ...全文を見る
○近江委員 これは地元住民の理解と協力を得るという点におきまして、これだけで後は考えてないということでは、これはもう非常に私は将来大きな問題を残すことになると思うのです。その点政府としては十分に詰めをなさって、今後の行き方ということについて私は検討すべきだと思うのです。この点どう...全文を見る
○近江委員 それから先ほど局長、中央シンポジウムもやるんだというお話がありましたけれども、これはいつも聞いておりますが、これはどうなっておりますか。
○近江委員 いずれにしても、この柏崎の公聴会が実施できなくなったということ、これは本当に大変な問題ですよ。それは結局、わが国の原子力行政というものに対する国民の大きな不信というものがこういうかっこうで出てきておるわけですね。だから本当にこれを反省して、この公聴会というものをそこま...全文を見る
○近江委員 本来こういう公聴会というものはそんな強行すべきものじゃないわけですね、これは。そういう点からいきまして、いま大臣もおっしゃったように、開催の時期であるとか主催者の問題であるとか、これはやはり根本的にお考えになって、そして局長が電調審の前にでもできるような方向で考えたい...全文を見る
○近江委員 この実験計画を作成したメンバーはだれですか。名前まで正確に言うてください。
○近江委員 いま名前をおっしゃったわけですけれども、この計画作成に携わられたメンバーの中で、実際に遮蔽実験の経験のある人はだれですか。
○近江委員 この布施さんは船舶技研の東海支所長ですね。この人は実験からは長い間離れているわけですよ。宮坂さんにしても、大体この人は計算屋ですよ。実験をやってない人でしょう。しかもこの中で十年以上遮蔽実験に携わった人はだれですか。いますか。
○近江委員 先ほど申し上げたように計算屋ですよ。屋ということはいかぬけれども、この人は計算が専門の人でしまう。実験ばそうやってない。こういういわゆる専門家という人が果たして何人おられるかということです。日本国じゅうに遮蔽実験をできる人というのはいないのですか、実際。この「むつ」問...全文を見る
○近江委員 私は個人的にけちつける気持ちは毛頭ありませんが、しかし先ほど申し上げたような、携わっているとはおっしゃっても、やはりその中でまた専門分野があるわけですよ。十年以上ということを私申し上げたら、あなた宮坂さん、この人一人だけでしょう、挙げたのは。それで、それだけの専門の人...全文を見る
○近江委員 それは、東京大学はそれだけ有名なところでもありますから選ばれたということもわかりますけれども、もっと幅広く、大学だって非常に権威のあるところもたくさんあるわけですし、研究所も。そういう呼びかけが非常に浅いですよ。今回のこの計画について第三者チェックをしたのですか、どう...全文を見る
○近江委員 それが第三者とあなた方はまあ思っておられるわけですね。しかし、もっと国民が納得できるような、さらに充実したそういう機関でやはりこれはチェックすべきですよ。  それでは、そこで検討されて、その計画に対してどういう話が出たのですか。
○近江委員 妥当であるという、結論はそうかもしれませんが、どういうような主な意見があったのですか。そんな簡単に妥当であったという——もう少し中身を言ってください。
○近江委員 この遮蔽専門部会というのはほかにどういうメンバーがいるのですか。全部おっしゃってごらんなさい。
○近江委員 いまおっしゃたメンバーの中で、十年以上この遮蔽の専門家というのはだれですか。
○近江委員 それは結局、その計画を立て専門部会に出した、言うならこの人たちはいわゆる当事者でしょう。専門家というのは、そうすると第三者チェックといっても、結局計画を立てた主力はこの二人でしょう。この二人の人がまた専門部会でやっているわけでしょう。どうなんですか。
○近江委員 いずれにしてもこの人たちは遮蔽実験というものについての十分な経験者じゃないでしょう。そういうところでそういうメンバーが携わって計画をつくり、またそこで第三者チェックだということでチェックしている。だから今回の計画並びに実験というものは、「むつ」が放射線漏れを起こした、...全文を見る
○近江委員 これは常識で考えても短期間過ぎるでしょう。十分な検討がなされたと政府は胸を張って答えられますか。この期間についてどう考えているのですか。どうですか。
○近江委員 その準備期間であるとかそういう期間をひっつけて、時間をかけておった、あと審査も入ったというようなことで糊塗していますが、実際にこんな短期間で計画をやっているわけですよ。なぜこんなに政府は急ぐ必要があるのですか。国民に本当に理解と安心を与えるためには徹底した計画の立案で...全文を見る
○近江委員 そうしますと、このモックアップ試験の試験体を発注してから予備計算をしておる、こういう状態であったということを聞いておるのですよ。あなたがいまおっしゃった、いわゆるいろいろな十分な検査をしておるという話からすると、こういう試験体を発注してから予備計算をしなければならぬ、...全文を見る
○近江委員 それじゃモックアップの試験体を発注してから予備計算をしたというのはうそですか。事業団も来ておられるなら、理事長も来られておるのでしょう。答弁しなさいよ、主体者じゃありませんか。
○近江委員 言うなら、こういう計算というのは、こういうことをきちっとやってから発注するということはできなかったのですか。何で並行してやったのですか。
○近江委員 いま答弁あったように、発注してからそういう計算をやったということは事実なんですよ。こういうことをきちっとやって、それから発注をしていくというのが一つの手だてですよ。これでいかに急いでおったかということがわかりますし、しかもいろいろ検討しておるメンバーというのは、いま申...全文を見る
○近江委員 それぞれの役割りを決めておられたということはわかりますが、共同研究という以上、それぞれが同じ技術レベルの立場が必要だと私は思うのです。今回のモックアップ実験で原子力事業団から派遣された人はどういうメンバーですか。その名前を言ってください。
○近江委員 この人たちは遮蔽実験の経験があるんですか。どのくらい遮蔽実験に携わっておるのですか。
○近江委員 いまあなたがおっしゃった宮越さんですか、技術課長、これは日立造船から出向していますね。この人はもう途中で帰ってしまったでしょう。どうなんですか。
○近江委員 そうすると、まだがんばっているのですか、この人は。またあとのメンバーはどうですか。
○近江委員 あとのその技術第二課のメンバーは全員残ってやっていますか、メンバー交代なく。
○近江委員 あなたの答弁を信用するしかないわけですが、一時帰ったということはないですか。後でまたあなた方が要請して来てもらった、そういうことはなかったですか。
○近江委員 この古田という人がどれだけの専門家か私は知りませんけれども、少なくともこれだけの改修実験をするわけでしょう。これは事業団が主体なんですよ。なぜ責任を持ってしっかりがんばらせないのですか。こういうところに事業団の無責任さが出ているわけです。大体この事業団の技術第一課四名...全文を見る
○近江委員 いま指摘しましたように、きわめてこれは貧弱な計画でありまた実験でもあるわけです。ただ国民に遮蔽実験をしたというような事実だけを押しつけていく、こういう原子力事業団の態度は私はきわめて問題があると思うのです。昨年五月に出されましたいわゆる大山報告というものが非常に無視さ...全文を見る
○近江委員 いま大臣が非常に憤慨して答弁をやったのですが、私はいま一例を申し上げたように発注をしてから予備計算をやっているのですよ。それが事実じゃないですか。私は事実から申し上げておるのですよ。何もそんなただ抽象的なことだけ言っていませんよ。しかも日立から出向している人は実験に入...全文を見る
○近江委員 この「むつ」の原子炉は現在の基準で安全審査をすると通らないと言う専門家もいるわけですね。この大山報告書を見ましても「念のため、「むつ」の原子炉部分について全面的に技術的再検討を行い、必要な改善・改修をすること。」こういうことにもなっているのですね。こういうような専門家...全文を見る
○近江委員 じゃ、もう時間がありませんから終わりますが、これは私たちはただ欠陥を見つけてどうだこうだと言っているだけじゃないのですね。いわゆる「むつ」が今日原子力行政の象徴として国民の大きな注目を浴びているわけです。二度とそういう失敗をさせたくない、石橋をたたいて渡ってもらいたい...全文を見る
07月08日第77回国会 衆議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第14号
議事録を見る
○近江委員 昨日の藤原、またきょうの若狭、逮捕が続いておるわけでございますが、若狭の逮捕につきましては、国会におきます偽証あるいは外為法の違反、こうした容疑で逮捕されておるわけでございます。そこで、二月十六日の若狭証言におきましては、私は児玉の顔を見たことも、電話で声を聞いたこと...全文を見る
○近江委員 捜査当局は、こういう事実はつかんでないのですか。
○近江委員 若狭と児玉が、このトライスター導入について話し合った、そうした疑いについて調査しておりますか。
○近江委員 この藤原の逮捕と若狭の逮捕は、これは何らかのかかわりを持っておるのですか。全く関係はないと言えないと思うのですが、いかがですか。
○近江委員 われわれとしましては、藤原逮捕の一億一千万円と若狭逮捕は、これは非常に関係があると見て間違いないと思っておるのですが、どういうような感触を得ておられますか。
○近江委員 これまで全日空幹部が多数逮捕されておるわけですが、この供述とも関連しまして、若狭の容疑につきましては、贈賄も含まれると考えざるを得ないわけですが、いかがですか。
○近江委員 この若狭が偽証で逮捕された以上、副社長渡辺氏の偽証の疑いも、いよいよ明確になってきたのじゃないかと思うのですが、この点につきまして、捜査当局としてはどのようにとらえておられるか。また、この若狭の逮捕には外為法違反が含まれておるというわけでございまして、当然のこととして...全文を見る
○近江委員 藤原の逮捕となりました一億一千万円の授受につきましては、ロッキード社から丸紅に渡されたユニット、ピーナツ、ピーシズ領収証に伴う金品の授受と関連があると見ておられるのかどうか、それとは関係のないロッキード社からの金銭の授受と見ておられるのか、いかがですか。
○近江委員 われわれとしましては裏金と見ておるわけですが、こうした裏金というものは、えたいの知れない値引きによってつくられているのじゃないか。これは推測でございますけれども、この藤原の逮捕は一億一千万と言われておるわけですが、われわれとしましては、これ以上の裏金があると見ておるわ...全文を見る
○近江委員 昨日わが党の坂井委員が質問したわけでございますが、この昨日の坂井質問におきまして、第一回の六機分につきまして八百九十二万五千ドルについて価格調整と値引きされたことを指摘したわけです。さらに、この分が裏金として逆流してきておる、そういう疑惑についても指摘をしたわけでござ...全文を見る
○近江委員 法務省としては、こうした裏金等の問題も含めて捜査をしておる、真相の究明を徹底してやっておるということをおっしゃっておるわけですが、この藤原逮捕の根拠となりました一億一千万円、こういうような全日空の値引きによる裏金と、われわれは見ておるわけですが、これは含まれていると見...全文を見る
○近江委員 どう使われたかということは当然、今後の課題でありますが、われわれは裏金として見ておるわけです。昨日、坂井委員も指摘しましたように、えたいの知れない、そういうからくりが値引きという形で、いわゆる裏金として入ってきておる、こういう疑惑というものについて指摘をしたわけでござ...全文を見る
○近江委員 嘱託尋問についてお伺いしたいと思いますが、二回目のコーチャン氏に対する尋問が始まっておるわけでございますが、この尋問の方につきましては、順調にいっておるのかどうかですね。コーチャン、クラッター、エリオットに対する嘱託尋問は、いつごろ終了をめどに行われるのか、この点につ...全文を見る
○近江委員 刑事局長は昨日、最高裁に対しましてファーガソン裁定に対する日本側の措置について要請をしたわけですが、この結論は、いつごろという見通しとなっているのか。また、少なくともこの嘱託尋問が終了するまでに措置がはっきりしなければならないはずじゃないかと思うわけですが、これは一両...全文を見る
○近江委員 最高裁の、そうした結論を待たざるを得ないわけでございますが、非常に一日も早く結論が欲しいということを言っておられるわけですが、それでは最高裁に対して、あと、その結論を速やかに出してもらうような折衝というものを、今後もさらに続けられるわけですか。
○近江委員 検察首脳会議が七月の六日に開かれたわけですが、これまで何回、開かれたか。また、これまで、この会議には法務省からは、だれが出席しておられたか。この七月六日での首脳会議には法務省の幹部が出席しておられたのかどうか。この点について、お伺いしたいと思います。
○近江委員 外務省も来ておられるわけですが、現在、嘱託尋問は司法取り決めによって行われているわけですが、こうした事件というものは、いつ起こるかわからない。こうした、この種の事件を速やかに解明するためにも、司法共助に関する一般的な取り決めをする必要があるんじゃないかと考えるわけです...全文を見る
○近江委員 ついでに外務省に聞いておきますが、このロッキード事件は本年の二月四日以降、非常にわが国では大問題となってきておるわけでございます。米国におきますチャーチ委員会におきましては、すでに昨年からこの真相究明が行われておったのですが、この間、外務省はこの事件について、そうした...全文を見る
○近江委員 ついでに、もう一点、聞いておきますが、この多国籍企業は、わが国も特に東南アジア等を中心にしまして、非常に多くの企業が海外進出をいたしておるわけでございます。こうしたわが国の巨大企業の海外における企業活動の状況というものについて、これは大使館は絶えず把握して、また適切で...全文を見る
○近江委員 今後のわが国の外交方針とも、そうした企業の行動というものは反することが、このロッキード事件でもはっきりしておるわけですね。わが国も、これは非常に心配ですよ。そういう点において十分なそうした把握もなさって、関係各省でよく注意もしていく、こういうことが大事じゃないかと思う...全文を見る
○近江委員 この公表の問題は今後の問題でございますが、幾つかのケースを局長は御答弁いただいたわけですが、局長としては、今後いろいろ選択なさると思いますけれども、どの手続によって、これをいわゆる公表することが適当であるか、どのようにお考えでございますか。
○近江委員 われわれとしましては、まず総理が灰色高官名の公表を公約されておるわけですね。そうしますと、請訓事件として検事総長から法務大臣が報告を受け、みずから、あるいは総理に報告して総理から公表することが筋じゃないか、このように考えるわけですが、この場合についてでありますが、この...全文を見る
○近江委員 そうしますと、この報告は文書によってなされるのですか、あるいは口頭でなされるのですか。私たちは文書によるべきであると思いますが、いかがですか。
○近江委員 時間がありませんから、終わります。
07月22日第77回国会 衆議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第17号
議事録を見る
○近江委員 ジェット機騒音迷惑料、このように言われておりますが、特別着陸料の問題についてお伺いしたいと思います。  この特別着陸料につきましては、空港管理規則第十一条に基づく運輸大臣の設置、管理する公共用飛行場使用料に関する告示に基づきまして昭和五十年の九月一日から航空機騒音対...全文を見る
○近江委員 運輸省といたしまして、この特別着陸料の考え方につきましていままで基本的な文書を作成されたことはありませんか。いかがですか。
○近江委員 運輸省としてはいままで三通お出しになっていますね。四十九年秋「騒音料金設定の問題点」、四十九年十二月二十五日「特別着陸料構想について」、五十年二月十七日「特別着陸料(告示案)の考え方について」、これを見てまいりますと、正確に申し上げますと運輸省の基本的な考え方を見まし...全文を見る
○近江委員 答申、答申ということをおっしゃいますが、大体運輸省から原案をお出しになるわけですよ。それは枝葉末節の言葉の使い方とか、そういう場合は多少の変更がある場合もありますけれども、基本的な考え方についてこんなに変更になったことはないわけですよ。  委員長、ちょっとお許しいた...全文を見る
○近江委員 昭和五十年度の騒音対策関係予算は総額で二百二十四億円になっておるわけですが、そのうち大阪関係が百八十一億円と七七%を占めているわけです。こういう状況下におきまして、大阪空港と他の空港との料金を等しくする、こういうふうになってまいりますと、大阪の騒音対策費の大半が大阪に...全文を見る
○近江委員 問題は、各省でいろいろな原案をつくるわけですよ。運輸省の場合は告示案ですよ。このように告示したい、そこまで練り上げて出してきているわけですよ。いろいろな議論があったけれども、しかし大阪空港については二倍を取らなければならない。いろいろな議論があったということはいままで...全文を見る
○近江委員 それはわかりますよ。やはりその機体によって非常に騒音度が高い、その辺の傾斜はわかるわけですが、いわゆる政府が出す告示案というものはそんな甘いものですか。そうでしょう。これは、このように告示したいという案でしょう。それがいろいろな経過によって、そういうように、いろいろな...全文を見る
○近江委員 じゃ、時間がありませんから、終わります。
07月26日第77回国会 衆議院 商工委員会 第17号
議事録を見る
○近江委員 福田長官にお伺いしたいと思います。  景気はマクロ的には一応上向きに来ておるように思うわけでございます。しかし、最近の卸売物価等の状況を見ておりますと、消費者物価というものにつきましては非常に心配されるわけでございます。この点につきまして、最近の物価の状況について長...全文を見る
○近江委員 特に長官、最近のいわゆる卸売物価の上昇率の推移を見てまいりますと、六月も前月比で〇・五%の上昇を続けておるわけですね。昨年の七月以来、十二ヵ月上がり続けなんです。いろいろ理由はあろうかと思うわけですが、このままこの数字だけを見ておりますと、これは弱まるという傾向はない...全文を見る
○近江委員 いま長官も指摘されておるわけですが、卸売物価のこうした続騰というものの原因としまして、一つは企業の減産体制、あるいは海外商品の高騰であるとか、あるいは公共料金の引き上げ、大きな原因というものはこのように挙げられておるわけです。この間通産省が発表しましたところによると、...全文を見る
○近江委員 制度上は、主務官庁がやることについては独禁法上は問題がない。業界がやる場合は問題があるのでしょう。実際上、そういう主務官庁がこういう需要予測というものを各業界へ出していきますと、実質的な減産指導になるわけですよ。その辺の歯どめは政府としてはどうするのですか。それについ...全文を見る
○近江委員 これはそれにつながるおそれが十分あるわけなんですよ。ひとつ公取委員長としては十分監視をしていただきたいと思うのです。  先ほど通産大臣は、減産指導はそう大した影響はなかったとおっしゃっていますが、ここまで卸売物価が上がってきた。それだけの原因じゃないことははっきりし...全文を見る
○近江委員 それから、もう一つの大きな原因である公共料金の問題であります。これは長官も二・四の最大幅ぐらいにおさめたいとおっしゃっているわけですが、御承知のように連続で上がってきているわけですね。米もまた一〇・二%やる。そしてまた臨時国会では国鉄あるいは電信電話、さらには電気、ガ...全文を見る
○近江委員 副総理として、また経済閣僚の長として、長官が財政問題を心配されているのはよくわかるわけなんですが、経企庁長官としては国民の生活問題ということをさらにひとつ、それは考えていただいておるとは思いますが、うんとひとつウエートをかけてもらわなければ困ると思うのです。  財政...全文を見る
○近江委員 これは国民にとってはもう非常に大きな関心の的ですよ。ことしも減税してもらえなかった。皆、大変な不満を持っていますよ。五年間も今後減税をしない、こんな大事なことを副総理として、次にはもう総理になられる長官に、大蔵省が何の相談もなしにこういうことを、もちろんそれは決定じゃ...全文を見る
○近江委員 副総理も非常に驚かれておる。そういうことを大蔵省は平気でやっておるわけですよ。長官も非常に疑問に思われた。その疑問に思われた精神が大切なんです。ひとつこういうことのないように、これは重要な問題として十分よく討議していただきたいと思うのです。これは特に要望いたしておきま...全文を見る
○近江委員 この円高に関係しまして、いま大手の電力会社五社のいわゆる査定に入っておられるわけですが、先発四社の場合はたしか三百五円でしたね。三百五円で、査定が三百円でしょう。今回出しておるのは三百一円ですね。実勢は二百九十円ちょっと、こうなってきますと、これは相当圧縮できるわけで...全文を見る
○近江委員 確かにその具体的な数値をいまお出しになるということはできぬと思うのですが、しかし国民は非常に期待しているわけですよ。これで非常に大幅に圧縮の一つのてこができた、こういうことで見守っておりますし、ひとつ厳しい査定をしていただきたいと思うのです。  それで、後発五社の場...全文を見る
○近江委員 公聴会公聴会というお話があるわけですが、この公聴会につきましては批判が非常に強いわけですね。一体どこまで本当にわれわれの声を反映してくれているのか。関電につきましても公聴会が終わっておるわけですが、また先発四社につきましても当然そういう手続を経て決定なさったわけですね...全文を見る
○近江委員 いまお聞きしますと、確かに何点かのそうした御意見は入れておられるように私は思います。しかし、まだまだ公聴会に出て陳述なすった方々のお話を聞いていますと非常に不満があるわけですね。もっと形式自体も変えてもらいたいとか、私の意見を出したことがどのように反映できたか回答をも...全文を見る
○近江委員 そうしますと、この広域体制というものはイコール将来九電力体制を一本化していく、こういう方向にまでこれはつながるわけですか。
○近江委員 この公聴会でも非常に声が強かったと思う問題は、要するに経理公開をしてもらいたい。きょうも他の委員が、いわゆるC重油の価格について一つは問題を提起したわけですが、私たちもこれは質問をし、また他の委員の話も聞いておりまして、やはりすっきりせぬわけですよ。そういうベールに隠...全文を見る
○近江委員 こういう電力会社がいわゆる関連会社に投資しているというのは非常に多いわけです。たとえばホテルであるとか、何の関係があるかと思うようなところへ投資しておるわけですね。これはひとつ今後は通産省としては徹底して一遍洗ってもらいたい。料金の値上げをしておいて、そういうものに投...全文を見る
○近江委員 東京瓦斯がまたガス料金を二六%引き上げる申請をしておるわけですね。西部瓦斯が認可されたわけですが、引き続きまして大阪瓦斯、東邦瓦斯がいずれ申請を出すであろうと、このように見られておるわけですが、なぜこうした申請を出すか。燃料費の高騰であるとか、あるいは設備の問題である...全文を見る
○近江委員 特にそういう都市ガスとLP業者との紛争が各地でどんどん起きますと、監督官庁である通産省は何をしておるのだということにもなるわけですよ。だから、そこでいわゆる協議会を設けるとか、やはり何らかのきちっとした解決のルールといいますか、そういうことをよく一遍煮詰められたらどう...全文を見る
○近江委員 事業者団体というものがいわゆる違法カルテルの温床になっているのじゃないか、そういう声も非常に強いわけですね。その点でいま調査なさっているということでございますから、そういう点は十分よく勘案される必要があるのじゃないか、このように思います。  それから、多国籍企業の独...全文を見る
○近江委員 公取委員長は、中小企業の事業分野に関する立法につきまして多少批判的であるというような見解を持っておられるのではないかということを伝え聞いておるわけですが、この真意につきまして簡単にひとつお伺いしたいと思います。
○近江委員 中小企業庁長官、どうも最後になって済みません。  最後にちょっとお伺いしたいと思いますが、官公需の契約の問題でございます。五十年度の契約目標が三二・九%であったわけですが、それに対しまして実績が三二・六%、やや下回ったわけです。そこそこ努力なさったように思うわけでご...全文を見る
○近江委員 時間がありませんからこれで終わりますが、この官公需の問題につきまして、いま齋藤長官は、自治体合わして五〇になる——そういう自治体のことは言わなくていいのですよ。自治体は中小零細が多いわけでございまして、政府として、政府発注の分を一日も早く五〇%にしてやる、これは長官に...全文を見る
○近江委員 終わります。      ————◇—————
07月29日第77回国会 衆議院 ロッキード問題に関する調査特別委員会 第19号
議事録を見る
○近江委員 けさの報道によりますと、日本に渡りました米資料におきまして、自民党の幹事長の中曽根氏、また橋本登美三郎氏、二階堂進氏、佐藤孝行氏の名前が挙げられておる、こういう報道がされているわけです。先ほど刑事局長は、こうした新聞報道につきまして、情報については関心を持っている、こ...全文を見る
○近江委員 今回のこの報道につきましては、非常に強い関心をお持ちですか。
○近江委員 昨日、総理は、三木内閣の閣僚からもしも逮捕者が出たら良心に従って処置するというような趣旨の答弁をされたわけでございますが、法務大臣は、もしも三木内閣の閣僚から逮捕者が出た場合、内閣の責任はどうとるべきであるとお考えでございますか。
○近江委員 自民党幹事長あるいは、これは仮定でございますが、総務局長が逮捕されたような場合、自民党総裁としての責任はどうとるべきであると考えておられるか。総裁としてしかるべき責任をとられるべきであると考えておられるかどうか、法務大臣にお伺いしたいと思います。
○近江委員 もちろんそうでありますが、少なくとも法務大臣として、こうあるべきであるということは総理にも当然進言されるべきだと思うのですが、法務大臣としてはどのようにお考えでございますか。
○近江委員 昨日、全日空の若狭、藤原の二人が外為法違反で起訴されたわけでございますが、若狭につきましては、予算委員会で偽証罪でも告発しておるわけです。しかし、どうしてこの偽証罪での起訴がなされなかったのか、この点についてお伺いしたいと思います。
○近江委員 田中前首相が受領をしましたこの五億円につきましては、トライスターの謝礼という見方が非常に強まっておるわけですが、こうなってまいりますと、ますます田中前首相の収賄容疑というものが濃くなってくるように思うのですが、この受領いたしました五億円の性格につきましてはどのようにご...全文を見る
○近江委員 また、一部報道によりますと、この五億円につきましてはロッキード社と田中前秘書間に裏契約が存在して、売り込み成功の報酬と見られておるわけでございますが、この点につきまして捜査当局としましては関心をお持ちですか。
○近江委員 昨日、総理は、わが党の坂井議員の質問に対しまして、議員個人の政治資金につきましても何らかの規制を検討したい、こういう旨の答弁があったわけでございますが、政治資金が賄賂として使われているこうした現状から、何とかすべきじゃないかと考えるのはこれはもうあたりまえのことだと思...全文を見る
○近江委員 しかし、これは総理もその旨の発言をなさっておられるわけでございますし、これは非常に大事な問題なんですね。したがいまして、非常にむずかしいから答えられないということでは私の質問に対しての答えになっておらぬと思うのですね。ですから、総理と同じお考えでございますか。
○近江委員 私はいろいろと調査いたしてまいりました。そこで、議員に対する政治献金が余りにも野放しにある実情を少し紹介してみたいと思うのです。  田中前首相の関係する政治六団体、すなわち越山会、財政調査会、新政経振興会、政治経済調査会、経済社会研究会、関西財政経済研究会、ここのと...全文を見る
○近江委員 大臣は、まだ具体的なそうした構想は固まっておらない意味の御答弁があったわけです。しかし、総理の答弁と全く同じである、こうした発言があったわけですが、議員のこうした政治献金の規制をどのようにしたらいいか。やはり大臣としても何らかのことはお考えになっておると思うのですが、...全文を見る
○近江委員 この政治家のモラルの問題がここで大きく浮かび上がってくるわけでございますが、私は、このロッキード事件の一つの教訓といたしまして、一定の限度のもとに個人献金に限るべきじゃないか、このように大原則を確立しなければいけないのじゃないかと思うのですが、この点についてはいかがで...全文を見る
○近江委員 三木内閣の出発は、田中金脈事件を受けまして、自民党の金権体質をいかに払拭するかにあったのじゃないかと思うわけです。三木総理みずからおっしゃっておられたわけですが、いま総理いらっしゃいませんけれども、三木総理が就任前におっしゃった言葉は、企業から政治献金を受けるとその代...全文を見る
○近江委員 この問題は、非常に重要な問題でございますし、十分ひとつ検討してその方向でやっていただきたいと思うのです。  それから、職務権限につきましてちょっとお聞きしたいと思うのです。  この田中前首相の逮捕は外為法違反容疑となっておるわけですが、その行き着くところは収賄罪が...全文を見る
○近江委員 もう一度ちょっと念を押しておきたいと思うのですが、過去の収賄罪につきましての判例につきましては、この点につきましては幅広く解釈する立場が支持されているわけですね。「職務ニ関シ」との条文も、職務と密接に関係する行為と解して収賄罪の立証をしているのじゃないかと思うのですけ...全文を見る
○近江委員 なお、国会議員の職務権限についてもちょっと伺っておきたいのですが、通常、国会議員の職務は、法案の審議や議決、国政調査等が考えられるわけです。国会議員の所属する委員会によってもこれらの職務は限定されるという見方もあるわけですが、私は、国会での職務につきましては、実質的な...全文を見る
○近江委員 法務大臣はこの二十四日、新潟県での時局講演会におきまして、刑事責任の追及に一応のめどがつくまで臨時国会の召集時期は決めない方がよい、このように発言なさっておるのですが、刑事責任の追及に一応のめどが出るまでとは、具体的にどのような時期を指しているわけですか。
○近江委員 党の考え方というところに力点を置かれたわけでございますが、松野政調会長は、衆議院の任期から逆算して臨時国会の召集時期は八月二十日から下旬の間と判断しておられるようでありますが、このころには捜査のめどはつくと捜査当局は見ておられるわけですか。
○近江委員 非常にお立場もよくわかるのですが、大体八月中にはこのめどがつく、この辺のお考えはありますか、どうですか。
○近江委員 さらに新潟での大臣の御発言でございますが、検察当局はシロとクロの判定しかないが、国会はシロの中から灰色を見つけろと言う。その際、いわゆる灰色高官名の公表をめぐって自民党内は公表賛成派と反対派に分裂するおそれがある、私はこの際出すべきうみは出した方がいいという立場を貫く...全文を見る
○近江委員 そうした前提条件を踏まえて、たとえ自民党内で猛烈な反対があっても大臣としてはいま御発言になったことを断固貫く、こういうお考えでございますか。決意をひとつお伺いしたいと思います。
○近江委員 大臣の決意をお聞きしたわけですが、じゃ、断固ひとつやっていただきたい、このように思います。勇気をもってやっていただきたいと思います。  それから灰色高官の定義、公表の問題ですが、先週の委員会で総理は、灰色高官の定義は国会が決めるべきであるような発言があったわけですが...全文を見る
○近江委員 そうしますと、国会が灰色高官の定義をした場合、それを参考にして政府が判断して新たに定義づけをする、こういうことなんですか。
○近江委員 もう時間ですから、あと一問で終わります。  そこで、灰色高官の定義づけの時期についてお伺いしたいと思うのですが、先日の委員会での総理の御発言を聞きますと、捜査の終了時点でその実態を見てケース・バイ・ケースで定義を決めるような発言をなさったわけですが、私はいまこの時点...全文を見る
○近江委員 じゃ、時間ですから終わります。
08月10日第77回国会 衆議院 商工委員会流通問題小委員会 第1号
議事録を見る
○近江小委員 きょうは流通小委員会でございます。そういうことで、大規模小売店舗の問題に関しまして御質問を申し上げたい、このように思うわけでございます。  まず、初めにお伺いしたいことは、この大規模小売店舗の進出の問題であります。いろいろとマスコミ等にも報道されておりますが、たと...全文を見る
○近江小委員 課長にお伺いしたいと思いますが、いま全国でどのぐらいの規模のそうした計画なり申請があるわけですか。
○近江小委員 この適正規模という点からいきますと、何らかの規模というものは政府で考えておられると思うのですね。二年間で六百四十三件、これは非常に急ピッチでそうした新設が進んでおるように思うわけですが、適正規模という点におきましてこうした現状はどういうようにお考えなんですか。非常に...全文を見る
○近江小委員 それから、この基準面積ですが、千五百平米、政令指定都市の場合は三千平米、こうなっておりますが、若干下回ってすれすれで出してくるというケースが非常に多いように聞いておるわけですが、これについては現状をつかんでおられますか。そのすれすれの程度の店舗は、大体どのぐらいのテ...全文を見る
○近江小委員 これは後で質問いたしますが、いわゆる基準面積を下げてもらいたいという要望が非常に強いわけですよね。そういう点からいきますと、届け出がないからということで実情がわからない、こういうことではどうしようもないと思うのですね。やはりすれすれで出してきておるというところが非常...全文を見る
○近江小委員 だから、既存のそういう協会だけを通じて事情を把握していく、それも実情把握の一端かもしれませんが、やはりもっと主体的に、そういう地方通産局等もあるわけですし、商工会議所、商工会等も活用してのそうした実態の把握ということが大切だと思うのです。それは一遍政府部内でよく検討...全文を見る
○近江小委員 この閉会中に、当商工委員会としましても二班に分かれて視察にも行ったわけであります。その際、やはり各地でこの大規模店舗の問題は非常に大きな地方の問題としていろいろと陳情も受けたわけであります。そうした陳情を受けました中で、何点かお聞きしたいと思うのです。  一つは、...全文を見る
○近江小委員 それは秋ぐらいから発足させて、一応めどとしてどのくらいかけるのですか。秋から発足して、何年かかるのですか。
○近江小委員 来年いっぱいというのは非常に長過ぎると思いますよ。悠長だと思いますね。それはひとつまたよく検討なさって、いろいろな問題も浮かび上がってきておるわけですから、拙速になってはいけませんけれども、十分ひとつ努力をして、速やかにそうした要望にこたえるようにしていただきたいと...全文を見る
○近江小委員 そうすると、一番最初の質問に入るわけですが、その辺の事情というものをあなた方は的確に把握しておらぬわけですから、今後そういう行政指導もやりますと言ったって、非常にこれは抽象的な話にもなってくるわけですよね。その点、どうなんですか。
○近江小委員 行政指導をするといっても、これは実際、根拠といいますか、それは非常にむずかしいわけでしょう。だから、やはり法律施行後二年以上経過しておるわけで、かなりの問題点が浮かび上がってきているわけですから、この基準面積を下げるとか、やはりそういう思い切った措置を今後考えていか...全文を見る
○近江小委員 この届け出をしなくてもいいのは千五百以下ですね。すれすれに出してくる。いまの段階においては、そういう点についての法的な根拠はないわけでしょう。そうすると、行政指導というのは非常にやりにくいわけでしょう、いま、やりますとおっしゃっているけれども。その点、本当に自信を持...全文を見る
○近江小委員 そこで、われわれが聞いておる範囲としては、いわゆる千五百を下げる、そういう法的な裏づけをしてしまえばその点は解決するわけですが、それは今後十分検討していただくということで、ほかに小売商業調整特別措置法というのがありますね、こういう法律にもひっかけてそういうことはでき...全文を見る
○近江小委員 案外こういう小売の人は、そういう法律のことも全般的にはお知りにならないように思うのですね。いまおっしゃったように、そうしたあっせんなり調整、いろいろできるわけですから、こういうこともいろいろ中小企業庁等を通じてよくPRをなさる必要があると思うのですよ。やはりこういう...全文を見る
○近江小委員 そういうことは運用の点で、また行政指導の点で十分浸透も図れるわけですし、いま申し上げたのは、先に建物をつくってしまうと引っ込みがつかないということで、ごり押しで、あらゆる戦略で商調協等からも異論が出ても押し切るためのそういう働きかけが行われておるわけですから、その点...全文を見る
○近江小委員 それは答弁としてはそうなるでしょうけれども、ひとつその点、皆さま方も、商工会議所なり商工会なり中小企業庁と常に接触もあるし、当然担当の課、局も折衝があるわけですから、もっと実情を把握されて、こうした附帯決議をつけておるわけでありますから、十分そうした意見が反映される...全文を見る
○近江小委員 この点は検討をしていただいておるわけでございますから、さらにひとつ強力にそれを検討していただいて、決まりましたらよく周知徹底をしていただきたい。いままで百貨店の場合ですとそういう点はスーパーに比べますとかなりよく徹底もできたと思うのですが、その点はいままでそういう問...全文を見る
○近江小委員 こういうこともよく連携をとられて、十分ひとつ配慮していただきたいと思うのです。  それで、全国各地でそうしたトラブル、紛争が起きておるわけでありますが、本法案が通過のときには、われわれも許可制にすればどうかということを非常に言ったわけですね。しかし、いままで全く野...全文を見る
○近江小委員 いまの時点ではそういう答弁があったわけですが、これも一つの非常に大きな課題としてよく政府部内で検討していただきたい。要望いたしておきます。  きょうは他の委員の質問と触れる問題もあるわけでございますが、重なりますし、本委員会も非常におそくなっておりますので、一応こ...全文を見る
08月24日第77回国会 衆議院 商工委員会 第18号
議事録を見る
○近江委員 まず初めに、きょうは物価、通貨等の問題から入っていきたいと思っております。  まず、通貨の問題でちょっとお聞きしたいと思いますが、国際通貨情勢というものが再び波乱の様相を続けておるように思うわけでございます。最近の円相場は一ドル二百九十円を割るなど、円の対ドル為替レ...全文を見る
○近江委員 政府部内におきまして、最近輸入の円建て化を中心に円を国際通貨へ育成していく方針を固めたというようなことを聞いておるわけですが、この方針については長期的なものであるのかどうか、それをちょっとお聞きしたいと思います。また、円の国際化に踏み切った背景及び今後具体的にどのよう...全文を見る
○近江委員 こうした円高傾向というものは輸入価格の引き下げというような効果もあるわけでありまして、そういう点、いま非常に心配されておりますいわゆる卸売物価への影響の問題でございます。どれだけ鎮静化に効果があるかという問題でございますが、政府としてはこういう点を大いに生かさなければ...全文を見る
○近江委員 指導するとおっしゃっても、効果は現時点におきましても出てないわけですよ。具体的にどういうところにどういう指導をされるのですか。
○近江委員 だれだってそんなことは考えているわけですよ。だから、政府として具体的にどう指導してそれを反映さしていくのか。あなた方、理論だけでそうなるのが筋だというだけのことであって、それじゃ何もつかみどころがありませんよ。これだけ卸売物価がどんどん上がってごらんなさいよ。そういう...全文を見る
○近江委員 円高の傾向がずっと続いておると同時に、国際商品の市況というものがいま下がってきているでしょう。この二つの影響が出てきているのですから、これはもう物価安定ということにとっては非常に大きな武器になると思う。いま国際商品の市況というのはどういうふうになっているのですか。
○近江委員 それから、こうした電力料金の引き上げであるとかいうようなものの波及、便乗値上げということがこわいわけですね。こういうことがずっと浸透していきますと、さらにインフレ心理というものがまた蔓延してくると思うのです。こういう便乗値上げということについては、これは徹底して抑えな...全文を見る
○近江委員 そうすると、通産省は経企庁に言われないと動かぬわけですか。あなたは少なくとも国民生活について重大な責任を持つべきですよ。そんな一方的に、電力料金にしてもこれだけの大幅な引き上げをしておいて、便乗引き上げについては経企庁からいわゆるチェックを受けなければ手が打てない、そ...全文を見る
○近江委員 それはぜひ早くやってくださいよ。どうもいままでの態度を見ていますと、生産制限をさせてみたり、これが非常にこの卸売物価を上げてきた一番の火つけですよ。国民の生活ということをもっと通産省は重視をして、いままではどうしてもメーカーの立場ばかりに立っているが、そんなことをして...全文を見る
○近江委員 国内における景気回復、これは当然大切なことですが、私が先ほど冒頭に申し上げた物価の問題、物価の安定と、これの両立です。ともすれば景気ということになってきますと、企業にはずみをつけてある程度インフレ傾向と、どうしてもそういう立場に流されやすいのですよ。その辺の調整につい...全文を見る
○近江委員 そういう決意と認識をされておるのであれば、私が先ほど申し上げたような便乗値上げ等は、今後少なくとも通産省は責任を持って絶対やらさないようにひとつ厳重な監視をしていただきたい、これを特に申し上げておきます。  それから、通産大臣は六月二十一日の記者会見で、いわゆる経済...全文を見る
○近江委員 公共料金の中でも電力料金というのは非常に大きいわけですね。きょうは喜多村さんも来られておるわけですから、政府見通しの卸売物価四・八%、消費者物価八%、あと御承知のようにガスあるいは国鉄、電信電話、これは法案が通ればの話でございますが、メジロ押しになっておるわけですね。...全文を見る
○近江委員 これは先ほども申し上げましたが、特に便乗値上げはひとつ厳重な監視体制をとってもらって、やかましく言ってください。特に要望いたしておきます。  それから、現在の九電力体制につきましては、料金が地域的にいわゆる格差が拡大してきておりますし、あるいは電源立地地点が錯綜して...全文を見る
○近江委員 今回の電力料金引き上げ問題につきましては、非常に甘過ぎる政府の査定というものが国民から厳しい批判を受けているわけですね。そこで、国民としては、電力の必要性はだれだってわかっておりますよ、原始生活に戻りたくないわけですから。そこで、いわゆる納得するためには原価を公表せよ...全文を見る
○近江委員 ひとつそういう点は十分よく指導してもらいたいと思うのです。  それから、大体関連会社に関係のないような観光ホテルであるとか、一遍電力会社全部調べてごらんなさい、そういうことが大変な国民の批判を受けているわけです。公益事業たる精神に立って、やはり国民の理解と協力を得る...全文を見る
○近江委員 あなたはいささかもそういう職権行使について制約を受けないとおっしゃっていますが、はたはみんな心配しているわけですよ。その辺の行動をおとりになるにつきまして、十分ひとつ国民からそういう心配を受けないような姿勢に終始してもらわないと、その点は皆心配しておるわけです。今回の...全文を見る
○近江委員 将来、こういう日米協定だけでなく、他の諸国ともこうした協定を結んでいかれるお考えを持っておられるわけですか。
○近江委員 三木総理は通産省に対して多国籍企業の腐敗行為の法的規制についての検討を指示したということを聞いておるわけですが、通産省としてはそれをどう受けとめて、いまどういう動きをやっておるのですか。
○近江委員 今度は石油備蓄の問題ですが、七十六国会におきまして備蓄法が成立して、六十日から九十日、こういうように増大計画をスタートさせたわけですが、それから数ヵ月して大臣は今度は百八十日と、その倍を出してきておるのですね。わずか数ヵ月で、しかも膨大な、九十日の倍ですよ、そういう案...全文を見る
○近江委員 それは備蓄はすればするほどいいわけですよ。いいけれども、備蓄をするためには膨大な金も要るわけでしょう。また、それが全部消費者に転嫁されてくるわけですよ。コストを持たなければならぬわけです。石油基地一つつくるについても、いま大変な公害問題とかいろいろな問題が各地で起きて...全文を見る
○近江委員 もう時間がありませんから終わりますが、特に業種間で非常にアンバランスな面が出ているわけですから、そういう非常に厳しいところについては特に重点的な対策をとってあげてほしいと思うのです。千二百件台というのはずっと一年以上続いているでしょう、異常事態ですよ。本当にその痛みを...全文を見る
08月25日第77回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第12号
議事録を見る
○近江委員 私は、きょうは、主といたしまして地震の問題、時間がありましたら原子力の問題を質問したいと思っております。  きょうは、関係各省来ていただいておるわけでありますが、御承知のように、ことしに入りまして世界各地で地震が続発しております。主なものを拾ってみましても、二月のグ...全文を見る
○近江委員 地震予知連絡会等で従来指摘されてきましたのは、一つは東海地方ですね。それから北海道の東部、それと南関東が強化地域に入っておりますね。そうした非常に心配な点があるということを聞いておるわけですか、また二十三日の地震予知連絡会、これは萩原さんが会長でございますが、この定例...全文を見る
○近江委員 東大の石橋助手が発表しました、計算上からいくとあす地震が起きてもおかしくない、そこまでの指摘をしているのですね。これは学者の、しかも地震予知連絡会という権威ある会合における発表ですね。これは政府としてはどう受けとめておりますか。
○近江委員 こういう学者がそこまで指摘しておるわけですから、そういうのんびりしたことでいいのですか。連絡会からのいわゆる指令が出てないから、観測集中地域にもしない。学者がこれだけ指摘しているのですから、少なくともそこは集中して観測すべきじゃないですかね。緊急にそういう連絡会議等を...全文を見る
○近江委員 国土地理院、来ておりますね。  そういう学者からこういう非常に心配な指摘が行われたわけでしょう。あなたの方が一番中心になっておられる。このまま放置されるのですか、いかがですか。
○近江委員 そうすると、観測を強化されるということは、先ほどいろいろおっしゃった観測集中地域であるとか、そういう指定をなさってなさるわけですか。
○近江委員 しかし、こういう国民にとっては非常に不安な学者のこういう発表があったわけですから、そういうことは大いに取り入れていただいて、東海地域は以前からもそうしたいわゆる観測強化地域としてなさっているわけですからね。特にやっぱりそういう指摘があったのですから、そうした観測集中地...全文を見る
○近江委員 そうしますと、そういう基礎になるデータの集積ということは、心配なくこうした駿河湾を含む東海地域につきましてデータは刻々と集まってくる体制になっているのですか、いまどうなんですか。
○近江委員 十分入ってくるそういう体制にないのに、そういうデータを見て連絡会議を開いてそこで観測集中地域にするかどうか決める、それじゃ全然根拠はないじゃないですか。これはそういう学者からこういう話が出たのですから、連絡会議というのを早急に招集なさったらいかがですか。この地震予知研...全文を見る
○近江委員 何回かこのように開いておられるのですが、国民にとってはきわめてショッキングな、心配しなければならぬこういうことが学者から指摘されているわけですよ。その意味で早急に、いわゆるそういう定例会議ももちろん今日までやってこられているわけですが、こういう学者の指摘とか突発的なこ...全文を見る
○近江委員 そのデータは何ヵ所からとっているのですか、もうちょっと細かく言ってください。
○近江委員 具体的にいまお話があったわけですが、私ら素人ですから、それで十分なものかどうかわかりませんけれども、しかし、いずれにしてもこういうことが学者から出ているわけですよ、きわめて重大な指摘が。こういう地震予知研究推進連絡会議、これはかなりトップの人ばかりなっておるわけですが...全文を見る
○近江委員 そうすると、あなた方政府でつくっておる連絡会議、これは地震予知連絡会からの提言を受けて、すぐに会議を開く——地震予知連絡会というのは、これは萩原さんを初め学者の人ですな。この人ら、これは常勤ですか。会長の萩原さん初め全部パートタイマーですよ。どうするのですか、そんなあ...全文を見る
○近江委員 そうすると、連絡会の招集にしても国土地理院が声をかければ集まると、いまの答弁ですよ。そうすると国土地理院は、連絡会からまだ言ってきていないからこの政府の連絡会議はまだ招集するわけにはいかないと、それはおかしいじゃないですか。国土地理院は重大問題と考えてないのですか、こ...全文を見る
○近江委員 それだとそれで、国土地理院はもう一度萩原さんに連絡とってどうするかと——このテーマだけで連絡会をやったのと違うのでしょう。だから、中途半端に終わっている可能性もあるわけですよ。もう一度お開きになってこの政府の連絡会議をすぐ招集して何らかの対策を打ちなさいよ。政府は機動...全文を見る
○近江委員 科学技術庁は、私がいま地理院、地理院といったら、手も挙げずに黙っておるけれども、あなた方は地震予知研究推進連絡会議でしょう。これの運営をやっておるでしょう。こういう重大な発表がなっておるのに黙っているのですか。
○近江委員 もう一遍聞きますが、国土地理院の地震予知連絡会をもう一度招集をして検討なさる気はないのですか。もしもきょうあすじゅうでも起きたらどうしますか。どう責任をとるか。
○近江委員 この点はひとつ、きょうは国土地理院長は来られてないわけですけれども、こういう指摘があったということをよく言ってくださいよ。早急に検討してください。あなたで結論が出ぬかもしらぬから、これ、幾ら言っても水かけ論になりますから、院長によく言って早急にひとつ連絡会を開いてもう...全文を見る
○近江委員 とにかくいまの話を聞いていましても、体制というのは何か非常にばらばらですよ。地震予知、いわゆる研究の現状というのはどういうふうになっているのですか。日本はもう世界でも地震が一番多い国でしょう。国民が一番心配している。地震予知の研究の現状はどうなっていますか。要点をひと...全文を見る
○近江委員 この都市防災を研究している中野さんがいわゆる資源衛星の映像解析等を研究しているのですね。そうすると、大阪、神戸付近山間部に断層が非常に見つかってきておる、これは京阪神にも重大な心配な点が指摘されてきているのですね。このような衛星を使ってのデータ分析であるとか、科学技術...全文を見る
○近江委員 先ほど局長は、観測を何よりも強化しなければいかぬ、大学での研究であるとか、気象庁であるとか、国土地理院、通産省、いろいろいまおっしゃったわけですね。ところが、この大学の研究の頭脳、これは非常に尊重しなければならぬわけですね。一番中心なのは東大の地震研でしょう。いろいろ...全文を見る
○近江委員 そうすると、文字どおり東大地震研は大学の中枢となって今後地震予知にいわゆるその役目を果たしていく、こういうことですね。そうしますと、これはまだ実施してないわけでしょう。来年度予算ですね。これはどんなことがあっても取りなさいよ。  大臣、大臣もひとつ、東大地震研が今後...全文を見る
○近江委員 科学技術庁長官も全力を挙げるということを言っておるわけですから、文部省はひとつ全力を挙げて設置していただきたい。名前はいいけれども、これは実際中身はあるものでしょうな。これはどうなんですか。
○近江委員 何名ですか、これは。
○近江委員 いずれにしても、こういうものの設置が遅過ぎますよ。過去のことを言ってもしょうがないけれども、ひとついままでの分を取り返して真剣にやってくださいよ。特に要望いたしておきます。  それから、私この予算を見ておりまして、とにかく地震予知に対する予算というのが少な過ぎますよ...全文を見る
○近江委員 この「首都圏南部における地震活動に関する研究」、これはいまおっしゃったそれですよ。ところがあなた方、「地震予知研究の推進」という、これは何ですか。三百万じゃないですか。五十年度は百万ですよ。これは何をしておるのですか。これはただ単なる地震予知研究推進連絡会議の運営の費...全文を見る
○近江委員 たとえば専門家の人の話をいろいろ聞きますと、いわゆるレーザー光線で測量していく。これは全国土いち早く調査をする。これはどのくらい金がかかるのですか。あるいはまた地震観測所、今後そういう地域にどんどんやっていく、これは全部自動化でデータとして集めてくる、こういうような体...全文を見る
○近江委員 先ほど、いわゆる大学関係については東大の地震研が中心になっていろいろとそこで検討して、そしてまた地震予知連絡会に諮っていくわけでしょう。それを推進連絡会議で政府は受けて対策をとる、こういうことですね。その辺が非常に何かばらばらみたいな感じがするわけです。しかも、連絡会...全文を見る
○近江委員 いま長官は中国の話をされましたが、現在中国におきましては、国務院直属の国家地震局には一万人の専門家がおるのですね。そうして労農兵などの観測家十二万人が井戸水の濁りや水位の変化、動物の異常行動などを毎日関係機関に報告している。この間の唐山地区ですか、あそこの地震は、あの...全文を見る
○近江委員 それで、きょうは気象庁長官もお見えになっておられるわけです。気象庁長官、いままでの論議をずっとお聞きになりまして、地震予知の問題についてはやっておられるけれども、本当に国民が安心されるような一体になったものじゃない、ばらばらな非常な不安の中で、まさに地震国日本と同じよ...全文を見る
○近江委員 大学、研究機関あるいは各省庁、こういうことを考えていきますと、どうしてもこの頭脳センターというか、そういうものが要りますよ。刻々としたデータが全部そこに集中してくる、そこで学者が研究をやって、危険な徴候を感ずれば直ちに対策をとっていく、これは国立の地震研究センターとい...全文を見る
○近江委員 時間がありませんから終わりますが、ひとつこの防災の面等につきまして、予知の問題と防災対策、これは整わなければだめですよ。こういうことにつきましても、政府、各省ばらばらなことはしないで、本当によく連絡をおとりになって、ひとつ最大の対策をもってやっていただきたい。時間があ...全文を見る
10月08日第78回国会 衆議院 商工委員会 第2号
議事録を見る
○近江委員 このインドネシアのいわゆるLNG問題は非常に大きな問題になってきておるわけでございます。今日まで、戦後の賠償あるいは経済協力等の問題におきましてはとかくのうわさがあったわけでございまして、今回のこのLNGの問題につきましても、そうした疑惑が非常に指摘されておるわけであ...全文を見る
○近江委員 一部は伝えられておりますが、総額どれだけの規模になるのか、それと、いままでわが国としてどれだけの額を融資したのですか。
○近江委員 現在まで契約ベースで十四億二千万ドル、これは政府の考えは今後どういうように推移するのですか。
○近江委員 それでは、適当な所管の官庁の人が答えてください。
○近江委員 そうすると、エネルギー庁長官がおっしゃっています二億九千万、三億二千百万、これは経企庁は一部分でしょう。総合的なそれはどこがとられているのですか。
○近江委員 こういうナショナルプロジェクトでやるわけですね。しかもLNGにつきましては、これは特に電力会社が中心にクリーンエネルギーとして入れているわけでしょう。そうしますと、少なくともエネルギー庁、通産省が全容をつかみ、そういうことを常に追跡をしていく、こういうことが非常に大事...全文を見る
○近江委員 結構です。  それでは、長官、これを総括的に、総額十四億二千万ドル、これは巨額ですね、これをきちっと掌握をしてやっておる一番の元締めというのはどこになるのですか。
○近江委員 そうすると、どこが答弁するのですか。計画というのは一番のかなめでしょう。そして、融資は実践でしょう。計画を常に握っておらなければ、どこがチェックするのですか。どこが答弁するのですか。
○近江委員 この第一次、第二次で六億五千五百六十万ドルになりますね。そうしますと、計画の総額十四億二千万ドルから六億五千五百六十万ドル引きますと、七億六千四百四十万ドルまだ残るわけでしょう。これはどういうようにしてやるのですか。こういうような問題が起きておるわけですけれども、これ...全文を見る
○近江委員 一つはいまこういうような問題が出てきておるわけですが、エネルギー庁として、通産省として、やはり計画を立て、そして実際の融資等のことはいまお話のあった大蔵省なり経企庁なりそれぞれの管轄のところでやっていく。しかし、きちっとしたことを掌握していかなければだめですよ。第二、...全文を見る
○近江委員 今後はそういうようにきちっと、いま大臣の御答弁があったわけですから、ひとつ通産省、エネルギー庁で全貌をきちっと掌握していただきたいと思うのです。  それから、いわゆるLNGの輸送につきましてバーマストが七月に休眠状態に入ってしまった、バーマ・ガス・トランスポートにか...全文を見る
○近江委員 少なくとも、これは非常に重大な関係があるわけですよ、そうであるなら、当初はバーマストですよということをあなたの方も報告を聞いていた、こういう会社にかわっている、なぜかわっていますか、こんな報告を受けるのはあたりまえじゃないですか。ユーザーとしては、日本としては強いわけ...全文を見る
○近江委員 では、間接的にもきちっとした報告は受けておるのですか。あなたはいま推測したところという答弁があったですよ、どうなんですか。
○近江委員 それは現在そうなっているということであって、私が言うておるのは、バーマ・ガス・トランスポートに変わったわけでしょう、なぜそういうように変わるのか、その変わった報告をしなさいと、こう言っているのです。これはなぜ変わったのですか。
○近江委員 これは同じことを聞いても同じ答弁しか出てこないと思いますが、と思われますということではなくして、先方からこういう報告を聞いておりますと、あなた方がきちっと掌握しておればそういう答弁が出るはずですよ。要は、そういうように掌握をしてないというところからそういう答弁しか出な...全文を見る
○近江委員 しかし、アメリカとの価格というものにつきましてこういう疑惑が持たれているわけですよ。これはやはり、はっきりしていく上におきまして、運賃は幾らと、アメリカと同様の、いわゆる船積み価格では幾らと、そう国民にわかるような措置をすべきと違いますか。
○近江委員 こういう問題がクローズアップされてきた中でそれは契約を変更したわけですか。アメリカのSEC等でも調査に着手をした。その契約をしたのはいつですか、契約変更になるのかどうか知りませんが、契約したのは。
○近江委員 これはぜひ国民にはっきりわかるようにきちっとしていただきたいと思います。  それから、この契約のそういう変更といいますか、それはどういう中身になっているのですか。きちっと答弁してください。
○近江委員 こういう修正の合意に達しておるようでありますけれども、こういう問題が出てきて初めてこういう修正も行われる。私が言いたいのは、何もこういう問題が出なくても、わが国の利益を守り、疑惑を受けないように、あらゆる追跡、監督、調査ということをやって、一歩一歩やはりそうしたところ...全文を見る
○近江委員 何回も申し上げておりますが、こういう協力の問題につきましてはそれぞれ担当部門もあろうかと思いますが、特にエネルギー等につきましてはエネルギー庁、通産省が責任を持って細部にわたるまでよく掌握をしていただきたいと思います。後日またこの問題等につきましては質問をしたいと思い...全文を見る
○近江委員 今日まで非常にどん底にあった景気が若干の立ち直りがあったかのように思うわけでございますが、その主力はいわゆる輸出であった。ところが、この輸出面におきまして相手国との間で非常に摩擦現象が起きてきておる。こういうことをそのまま、ただ企業の輸出競争に任しておいていいのかどう...全文を見る
○近江委員 考えてないということをおっしゃっていますが、そういう批判もいま非常に起きているわけですね。いま、オリンピックの問題であるとか建国二百年祭であるとか、そういうことでアメリカの需要が伸びたから、後は鎮静化してくるだろう、自然待ちといいますか、実際そういう方向に行くのですか...全文を見る
○近江委員 そういうことは特に通産省が中心になってよくそうした調査等やっていただいて、いたずらなそうした批判を受けないように、秩序ある体制、指導というものを十分よくとるべきじゃないか、このように思うわけです。具体的に今後日本としては、確かに資源のない国ですから、貿易立国として生き...全文を見る
○近江委員 対ソ貿易につきましては、ミグ25の事件等もあって、たとえば根室沖ですか、北海道においては大型の漁船百五十隻が日本近海で操業しておる、あるいは拿捕が続いておるというような問題があるわけですね。いまこの貿易面、経済関係におきましてはそういうような心配は出ておりませんか、そ...全文を見る
○近江委員 物価の問題でありますが、この九月の東京都区部の消費者物価指数が前月に比較しまして二・八%上昇しておるわけですが、これは狂乱物価の四十九年四月以来二年半ぶりの大幅上昇なんですね。御承知のように、公共料金のメジロ押しの引き上げがいま行われようとしておるわけであります。卸売...全文を見る
○近江委員 公共料金の引き上げにつきましては、非常に国民は神経をとがらしておるわけですね。大蔵省としては、現在非常に財源難であるというようなことで増税をする、どうもそういう姿勢にあるように思うわけです。また、公共料金等もさらに引き上げようかなというような感じを持っておるように私、...全文を見る
○近江委員 それはあなた方の考えだから率直に考えてもらうのはいいとしても、それにしても国民はたまったものじゃありませんよ、賃金は上がらない、所得減税はゼロ、実質所得は下がっておるわけでしょう、これは正木議員が予算委員会でも追及しておりますが。今度たとえば未来を担う子供たちの教科書...全文を見る
○近江委員 これは政府全体の問題ですから、あなたにばかり言っておってもしようがないわけでありまして、これはひとつ大臣、特にこういう教育の問題であるとか、とにかくいまもう上げることばかり考えているわけですよ、こういう問題は重大問題として閣議にでもかけて、こういう大蔵省の考え方がある...全文を見る
○近江委員 大分時間も迫ってまいりましたので、急ぎたいと思います。  わが党の正木議員が予算委員会で大臣に質問しまして、いわゆる円高の問題から為替差益が非常に出ておるということで、たとえばエネルギーの問題におきましても、灯油については引き下げるべきじゃないか、大臣も引き下げるよ...全文を見る
○近江委員 もう時間がありませんから、あと一問だけお聞きしますが、公取委員長、所信表明におきまして鋼材値上げについて任意調査を実施しておられる旨表明されたわけですが、この調査目的につきましては、同調的値上げ問題のほかに、鉄鋼会社が値上げ交渉を有利にするために行ったと言われる減産強...全文を見る
○近江委員 終わります。
10月13日第78回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第3号
議事録を見る
○近江委員 まず初めに、地震の問題についてお伺いしたいと思っております。  萩原先生は、どの地域でどの程度のものが起きるかということはある程度予測はできる、ただし時期は非常にわかりにくい、こういうお話でございますが、いまわが国におきまして、先生として特に心配な地域、また、どの程...全文を見る
○近江委員 マグニチュード八、これはもう大変なクラスだと思います。房総沖とおっしゃいましたけれども、これは大体房総沖何キロぐらい沖になるのですか、中心点というのは。
○近江委員 こうした二カ所の地点については、非常に空白があって心配であるということをいまおっしゃったわけでございますが、最近の伊豆半島東部の地震活動、さらにまた異常隆起が起こっておるわけでございますが、いま先生がおっしゃいました東海、熊野灘、こうした地域、まあ特に駿河湾地震等が言...全文を見る
○近江委員 きょうは気象庁、国土地理院、文部省、科学技術庁もお見えになっておるわけですが、いま会長がおっしゃった判断と同じですか。それぞれ各省、簡潔にお答えいただきたいと思います。
○近江委員 萩原先生もおっしゃいましたように、こうしたいわゆる東海、熊野灘地域の空白あるいは房総沖、こうした地域は、東大の石橋先生あるいは同じく浅田先生等が非常にその危険性を指摘されておるわけであります。これは国民としては、特にまたこの東海地域の人につきましては大変な恐慌を来して...全文を見る
○近江委員 その八項目というのはどういうことですか。
○近江委員 いま先生からこうした八項目の対策についてお話があったわけですが、関係各省庁はこの八項目に対してどう取り組んでおりますか、各省、順番に答えてください。
○近江委員 これは関係各省それぞれ担当されてなさっておるわけでございますが、いわゆるこのデータというものは即刻総合判断ができるというところに集中をしてやっていかなければならぬと思うのですが、現在萩原先生が主宰なさっている連絡会、これはそれぞれ大学の先生方とかが集まってそういう会を...全文を見る
○近江委員 「なるものと思っております。」とおっしゃっているわけですね。これは石橋先生の発言等を聞きますと、極端に言えばきょう、あす起こっても不思議ではないのだ、こうおっしゃっている中で、集まってくるものと思われますというような御答弁でありますと、非常に国民は心配するわけですね。...全文を見る
○近江委員 中央ではそうした体制を即刻やるべきであると私は思いますし、特に非常に心配なこの地域、東海地域ですね、こういう点につきましては、石橋さんが一元的なセンターといいますか、こういうものをつくったらどうかということを提言もされているわけですけれども、中央は中央として、特にそう...全文を見る
○近江委員 前田大臣はこの予知のいわゆる強化体制ということについておっしゃっているわけですが、萩原会長も即刻中央にそういうものをつくるべきであるということをおっしゃっているわけですね。これは大臣としてはどう考えますか。
○近江委員 予算ということをおっしゃるわけですが、それはわかるわけですよ。金なしでそんなことができるわけはないのですから。しかし、被害が起きたときの大きさ、あるいはまた人命の損失、いろいろなことを考えますと、本当に私は何でもない予算じゃないかと思うのです。国民だれ一人として政府が...全文を見る
○近江委員 そういうような被害がどうなるかわからぬ、そんなことは専門家であれば——ロサンゼルスでも、あれだけの地震があって高速道路もああいうように破壊されておる、そうした例を引いて考えていけば大体わかるわけでしょう。あなた方、言うのが恐ろしいわけですよ。  そうであるならば、セ...全文を見る
○近江委員 両方早急にやってもらわなければいかぬわけですよ。たとえばそういう中央センターとかそういうものを設置する場合、それは法律も要るかもしれません。しかし、そういう法律なら一日でも上がりますよ。そんなに長いことかかりませんよ。各党みんな了解をするはずです。もしもそれに反対の党...全文を見る
○近江委員 いま大臣が決意をおっしゃいましたからいいと思いますが、どうしてもこういう手続でいくのだという手続論を非常におっしゃるものだから私も言ったわけですが、そういう場合は大臣間でも取り決めして推進をしたいとおっしゃっているわけですから、ぜひともそれが一刻も早く実現できるように...全文を見る
○近江委員 この気象庁のひずみ計からきわめて異常なひずみが出てきておる。しかも、萩原会長はこの地域が非常に心配であるとおっしゃった地域であります。これは非常に不気味な一つの徴候じゃないかと私は思うのです。これにつきまして萩原会長は、この気象庁のデータについてはどのようにお考えでご...全文を見る
○近江委員 これは、気象庁さんにお聞きしますが、どれだけのひずみが出たんですか。
○近江委員 余り専門的なことではぴんと来ませんけれども、いずれにしてもそうしたひずみが出ておる。こういうことは非常に私は注目すべき事態じゃないか、このように考えるわけでございます。  それで私は、当委員会におきまして、この石橋助手の発言等がございましたので、この問題を提起したわ...全文を見る
○近江委員 最終判断するにしても、いわゆるデータが欲しいといういま萩原先生のそういう切実な声があったわけですが、関係各省庁はそれぞれ調査をやろうとしておられるわけですが、いまのその声を本当に真剣に生かされて早急にこの観測強化をやるべきですよ。これは大臣がこの推進を一日も早くやって...全文を見る
○近江委員 不幸にしてもしもこれが起きたとした場合、政府は、関係各省はやると言っておったのに、これがもっとデータが集まっておれば予測もできた、それをいわゆる話だけにおいておったということになれば、政府の責任というものは、これは本当にもう許されないものになりますよ。これは本当に真剣...全文を見る
○近江委員 当然これは防災ということになってくるわけですが、その中間——中間じゃないにしても、いわゆるその予知ができた、予知ができて、そういう情報をどういう行政系統を通してどういう形で住民に知らせるようにいまなっているのですか。もしも予知できたとした場合。
○近江委員 もう時間がありませんから終わりますが、特に防災の面を時間があれば詳しく聞きたいと思っておりましたが、時間がありませんから終わりますけれども、特に防災としてこの点は反省しなければならぬということを、反省しておられる点を簡潔にひとつ何点かお答えいただきたいと思うのです。そ...全文を見る
○近江委員 では終わります。
10月14日第78回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第4号
議事録を見る
○近江委員 まず初めに、原子力行政懇談会の答申についてお伺いしたいと思います。  この答申を見ますと、政府に対して明五十二年度からの完全実施を迫っておるわけでございますが、政府としましてこの答申に対する基本姿勢をひとつ簡潔にお伺いしたいと思います。
○近江委員 聞くところによりますと、自民党内におきましてこの答申に対して反対の意見が出ておるようでございますが、そういう点、政府としてはこの答申の実現のために具体的にどのように対処されるわけですか。
○近江委員 そうすると、安全委員会の設置については政府としては自信があるわけですね。
○近江委員 この答申で、原発設置の電調審決定の前に「環境審査報告書を作成し、」と、これは十二ページに載っておるわけですが、これを公表すべきことと、このようにしておるわけです。この趣旨に沿って、現在計画されております原発地点につきまして、電調審で決定済みのものも含めてすべて環境審査...全文を見る
○近江委員 通産省の方で善処するということをおっしゃっていますが、当然原発の問題につきましては科学技術庁と通産省、両省がともに責任を持っておるということであって、通産省が決めるだろうと、そんな一方的に責任をかぶすというか、そういうことであってはいかぬと思うのです。科学技術庁として...全文を見る
○近江委員 大臣はどうお考えですか。
○近江委員 これは両省がよく合意されていることだと思いまして通産省をちょっと呼んでおらなかったのですが、委員長にちょっとお願いします。通産省に私がこの質問を終わるまでできたらひとつ御出席いただきたい。いまの件につきましてその点をひとつお願いしたいと思います。後でもう一度通産省に聞...全文を見る
○近江委員 それで、こうした安全委員会の設置をしていくというようなことになってきますと、これは当然設置法の関係等で法律提出ということになろうかと思うのですが、今日、原子力行政を見てまいりますと、私はやはり根本的に基本法から考えていく必要があるんじゃないかと思うわけです。というのは...全文を見る
○近江委員 確かにこの基本法の中には、原子力委員会の設置のところであるとか、いまおっしゃったそうしたことはあるわけです。あるけれども、大事な目的のところにおきまして、環境あるいは安全、こうした文言をやはり明示する必要があるんじゃないか、こう考えるわけですね。これは非常に大事なこと...全文を見る
○近江委員 いま、大臣も局長もきわめて前向きの御発言があったわけですが、こういう議員立法ということにもかんがみまして、この原子力基本法の改正という問題につきまして、ひとつまた各党に、理事会等で一度まないたにのせていただきたい、こう思うのですが、委員長にこの点お願いしたいと思います...全文を見る
○近江委員 アメリカにおきまして、原子力発電所新設の一時中断が言われたわけでございますが、NRCが八月の十二日国内の原発新設を一時差しとめると発表したということが伝えられておるわけですが、その経緯、また差しとめの理由、差しとめ期間、また今後の見通し等に関するどういう報告を受けてお...全文を見る
○近江委員 いまお話がありましたように、アメリカにおきましても、使用済み核燃料の管理あるいは再処理に問題ありとして原発建設にブレーキをかけざるを得ない状態になっておるわけであります。わが国におきましては、廃棄物の処理等の問題につきましては、これは本当におくれておるわけでございまし...全文を見る
○近江委員 そういう考え方はわかりますが、アメリカはそういうように新規の許可もしない、また原発をとめてまでそうした対策をとろうとしておるわけですよ。そういうことを考えておられるかどうかということをいま聞いておるわけです。
○近江委員 しかし、それぐらいの強硬な措置といいますか、そういうことによって、廃棄物の処置の仕方等の対策あるいは安全対策、そうしたことは一層進むのじゃないかと思うのです。いままで廃棄物の問題等も何回も何回も本委員会でも議論されているわけですけれども、それは力を入れてやりますという...全文を見る
○近江委員 大臣がかわられてそういう決意をされ、いまよりも前進するかどうかは今後を見守らなければならぬわけでございますが、いずれにしても本当に口ばかりという感じがするわけですね。そういう点で本当にきちっとした具体策というものを一日も早くお出しになって、着実な前進をしていただきたい...全文を見る
○近江委員 この海洋処分ということは本当に慎重にやらないと、特に最近の経済水域二百海里の設定等の動きが国連の海洋法会議等でも非常に現実化してきているわけですね。そうなってきますと、沿岸漁業というものにつきましては、これは動物性たん白資源の本当に大事な場所でございますし、そういう点...全文を見る
○近江委員 通産省では、第二次再処理工場と関連施設を一カ所に集めた核燃料再処理団地を建設する計画があるとかないとか聞いておるわけでございますが、これは科学技術庁としては十分な相談も受け、また、どの地点にそれを置くとか、そういう具体的な煮詰めはなさっているのですか。
○近江委員 それは具体的に大体どの地点とか、そういうようなめどを立てておられるのですか。
○近江委員 最近福井県で、核燃料物資の価格に一定の税率をかけようという、そういう動きがあるわけでございますが、いままでの経過、それからまた、自治省としてはどういう見解をお持ちであるのか、簡潔にひとつお伺いしたいと思います。
○近江委員 そうすると、こうした核燃料税ということになってきますと、火力発電所のLNGであるとかそうしたことについても将来は考えていくわけですか。もしそういう申請が出てきたとした場合は、どういうお考えを持っておられるのですか。
○近江委員 大臣は、この問題についてはどういうように考えていますか。
○近江委員 きょうは非常に時間が短いので、いろいろな問題に多岐にまたがっておりますが、ひとつお聞きしたいのは、PCBの代替品のいわゆるアルキルナフタリン類、これは感圧紙等の溶剤に広く利用しておるわけでございますが、この愛知県の公害調査センターの測定結果を見ますと、非常にPCB代替...全文を見る
○近江委員 故紙などのいわゆる再生の工程で有機塩素系化合物を生み出していることがもう確実であるということが言われているのですね。これは厚生省もお見えになっているのですが、こういうことを放置しておっていいのですかどうですか。
○近江委員 もう一度申し上げますと、アルキルナフタリン類ですね。これは商品名がKMCです。ジフェニルエタン類、SAS、こういうものがいま私が指摘しましたように有機塩素系の化合物を生み出しておる、こういうことでありまして、そうなってきますと、これはもう非常に心配な問題があるわけです...全文を見る
○近江委員 調査をしてみるということは、科学技術庁としてはいわゆる研究調整費から出して、関係各省連携をして調査をするということですか。
○近江委員 きょうは時間がありませんので、通産省が来ておられますから最後に一点だけ聞きます。  答申によりまして、原発設置の電調審決定の前に環境審査報告書を作成してこれを公表すべきだということを言っておるわけです。この趣旨に沿って現在計画されております原発指定について、電調審が...全文を見る
○近江委員 もう終わりますが、ちょっと抽象的なあれなんですね。それはそれでいいですよ。要するに、電調審で決定済みのものもすべて含めて環境審査報告書を公表するかどうかということを聞いているのです。現在決定済みのものがあるでしょう。それについて公表するかということを言っているのです。
○近江委員 では終わります。
10月19日第78回国会 衆議院 商工委員会 第6号
議事録を見る
○近江委員 現在この指定を予定しておられます業種につきましてはどういうものをお考えになっておられるか、まず初めにお伺いしたいと思います。
○近江委員 これまでの事業転換というのは非常に暗いイメージというものが常につきまとっておったように思うわけでございます。その点、どういうふうに配慮をしていかれるわけですか。
○近江委員 本法の趣旨からいきますと、いわゆる企業の自主的な転換、こういうことが本旨ではないかと思うのです。そういう点からいきますと、この中小企業者への指導に当たりまして、いたずらにこういう事業転換を促進して、そうした産業分野の縮小を招くことがないように十分配慮しなければならぬと...全文を見る
○近江委員 先ほど答弁にもありましたけれども、そうした業者あるいは従業員の意向をこの指定に当たっては十分に反映させなければならぬと思うのです。  そこで、いわゆる継続していく業者がこの指定をされたからということで金融の問題あるいは雇用問題等におきまして非常に心配な点が出てくると...全文を見る
○近江委員 ドル対法あるいは特恵対策に基づいていわゆる転換を図った企業も数多くあると思うのですけれども、現在までどのくらいあったのか、またこれらの企業に対してその後どういう追跡調査をやってきたか、その問題、それからもう一つは、こうした企業の融資状況及び返済状況はどうなっておるか、...全文を見る
○近江委員 国際経済上の調整措置が実施されて、いま報告があったわけですが、そういう対象以外の企業の中で転換した企業というのは、中小企業庁では大体どのくらいつかんでいるわけですか。
○近江委員 こういう把握ということは非常にむずかしいと思いますが、大体いま御報告いただいたのはちょっと古過ぎると思いますね。やはり高度成長の時代から低成長の時代に入っておるわけですから、状況も相当変わってきておると思うのです。中小企業庁、政府の指導というものは、常に時代におくれた...全文を見る
○近江委員 どっちかといいますと、高度成長の時代におきましては比較的状況としてはやりやすいと思うのですが、先ほど申し上げましたように、低成長の時代に入っておる。時代的な背景は、非常にむずかしい状態に入っておるのですね。そうなってまいりますと、いま長官もおっしゃったように、じっくり...全文を見る
○近江委員 いわゆる成功したポイントの最大のものは、どういう業種に転換していくか、この新分野の選択を誤らなかったということをおっしゃっておるのですね。これは非常に大事なことだと思うのですよ。そうすると、あなたがいま言われた商工会議所の指導員からよく指導さすとか、そういう人は、いわ...全文を見る
○近江委員 立場もわかるわけですが、何回も繰り返しますけれども、中小業者にじっくりと勉強して計画をつくってもらうということをおっしゃっておるわけですが、そのためには情報提供というのはものすごく大事でしょう。中小業者もあなたがおっしゃったようにたくましい力を持っておられる。確かにそ...全文を見る
○近江委員 今後の政府の努力を待つわけでございますが、その相談に行った、そういう人が自信がないことでは困るわけですよ。皆さん自信をお持ちだと思いますが、そういう担当の人については十分ひとつまた今後もしっかり勉強していただくように、政府としては十分研修等をやっていただきたい。また、...全文を見る
○近江委員 本法案を十年間の時限立法になぜしたのですか、その理由についてお聞きしたいと思います。
○近江委員 本法の金融措置を見ますと、事業転換特別貸付におきましては、中小企業金融公庫の貸付限度が一億五千万、国民金融公庫は千五百万、金利は双方とも八%になっていますね。貸付期間が十年、据え置き二年とするという予定を聞いておるわけですが、金利について申し上げてみますと、これは小規...全文を見る
○近江委員 そうした金利の引き下げ、あるいは貸付限度額、あるいは貸付期間、据え置き期間、そうした貸付条件というものを今後さらに改善をしていく必要があるのじゃないか、こう思うのです。あなたに前向きなそういう気持ちはあるわけですか、どうですか。
○近江委員 こうした施策はわかったわけですけれども、いままでのいわゆる借金、これは同じペースで返済させていくのですか。いままで借りている分については、たとえば猶予してあげるとか——あなたは貸すことについてばかり言っていますが、いままで借りている分というのは非常に大きなおもしになる...全文を見る
○近江委員 それはよく事情を聴取して、そして返済猶予もする、こういうことですな。そしてまた、各機関にはその旨をよく徹底するわけですね。もう一度確認します。
○近江委員 そのことは、いわゆる政府系三公庫あるいは信用保証協会、いろいろあるわけですが、そうした各種機関、また民間等にも、できる限り協力するように、こういうことも言ってもらう必要があると思うのです。これはやりますか。
○近江委員 次に、私がちょっとお聞きしたいと思いますのは、中小企業の倒産ですが、九月は史上二番目で千三百五十七件、これでいきますと年間一万四千件台にほぼ達するのじゃないか、こういう大変な記録が出てきておるわけです。これはもうゆゆしき問題であろうと私は思います。こういう倒産問題につ...全文を見る
○近江委員 もう十月の中旬を越えておるのですよ。そういう点からいきますと、大体どういう腹組みを政府としては持って、具体的にはこのくらいのことを用意しておりますということは、やはり自信を持って言ってもらわないと、これだけ倒産も出ておるし、そういう政府の計画を聞いてそれぞれ中小業者と...全文を見る
○近江委員 具体的に金額的なことはいまの段階で言えない、これ以上突っ込んでも言えなければ、もうこれは繰り返しになるわけですからこれ以上は言いませんけれども、これはもう一度認識してもらいたいことは、もう十月中旬を越えているわけですから、早急に政府として本当にこの厳しい現状にかんがみ...全文を見る
○近江委員 ひとつそうした地域の実情をよく掌握をしていただいて、できる限りの手を打っていただきたいということを要望いたしておきます。  それから、中小企業分野調整法の問題ですが、これは前国会におきましても決議をいたしております。そういう点でこれは国民注視の問題でありまして、これ...全文を見る
○近江委員 精いっぱいやっておるとおっしゃっていましても、結果を早くちゃんと出さなければ、国民の目には、やっておる、やっておると言うことだけではだめなんですよ。そういう点、政府として一段と努力をしなければいかぬと思いますね。  この分野調整法については財界あたりからもいろいろな...全文を見る
○近江委員 中小企業の分野というのは激烈な競争なんですよ。独占というようなことはあり得ない。いわゆる寡占企業においてこれが結局独占になるのです。これはうんと公正な競争をさせなければならない。ところが、国会でもいつも問題になっておりますように、やみカルテル等の実例をごらんになっても...全文を見る
○近江委員 まあ努力しておるところを厳しく言われる、こういうことになってきますと、われわれの努力もわかってくれないのかという政府の気持ち、反発も出るかと思いますが、これは国民全体から見て、前の通常国会が終わってからもう五カ月ですよ、八回会合されたかどうか知りませんが、五カ月の余裕...全文を見る
○近江委員 この前の一般質問のところで、LNG問題につきまして質問したわけであります。  まず、初めにお伺いしたいと思うのですが、そのときにもお聞きいたしましたが、いわゆるバーマスト社の問題でございます。アメリカの方のいわゆる融資につきましてふさわしくない、こういうことでこの新...全文を見る
○近江委員 理由はそれだけですか、あなたが判断なさっておられるのは。バーマストという会社自体がもっと複雑な目的でつくられた会社じゃないかということが世間ではよく言われておるわけでございますが、このバーマストの株主というのはどことどこですか。
○近江委員 ここはだめだということで、この新会社ができておるわけですね。この輸送につきましてプルタミナが全責任を持つ。ここにおきまして恐らくアメリカ側が、ただ融資の対象としてふさわしくない。それは先ほど理由もおっしゃったわけですが、ここに国民は、こういう会社がつくられ、またいとも...全文を見る
○近江委員 そこで、結局この新会社が発注しておる船の建造というものが来年度からの輸送には間に合わない、こういうような状態になってきておるわけですね。そうしますと、わが国の当初計画は挫折をすることになるわけです。この用船の問題についてはうまくいくのですか。どういうふうになっているの...全文を見る
○近江委員 それはどこから持ってくるのですか。
○近江委員 それで、このゴタース・ラーセン社が日本の川崎重工に四十八年の五月にLNGの大型タンカー二隻を発注しておるということを聞いておるのですが、これは事実ですか。
○近江委員 このゴタース・ラーセン社が二隻を注文しておるわけですが、LNG運搬船は普通貨物船の約五倍と言われておるわけですね。そうすると、二隻といいますと建造費は大体どのくらいの額になるのですか。
○近江委員 八百億円と一口に言いましても、これは巨額なものですね。そうしますと、これは建造しても、LNGを具体的に運ぶというめどがなければ、八百億の投資ということになってきますと利子だけでもなかなか莫大なものですよね。それのめどはきちっとつけてやっているのですか。それはどういうふ...全文を見る
○近江委員 これはいまもそういうフリー船ということなんですか。そういう情報は得てないのですか。どこかにめどをつけたとか、そういう話は入っていませんか。
○近江委員 高過ぎるというと、訂正しなさいよ、幾らぐらいですか。
○近江委員 これだけのタンカーですから、大体常識という線があると思うのですが、運輸省の皆さんが、そういう常識の線も出ないのですか。大体推定どのくらいなんですか、八百億円が高いとおっしゃるなら。
○近江委員 この二隻の船は、大体予定ではいつごろできるのですか。
○近江委員 この川崎重工には三光汽船がどのくらいの株のパーセントを持っておられるか、また大臣はいま三光汽船の何をやっておられるわけですか、ちょっとそういう関係を聞いてみたいと思いますが……。
○近江委員 大臣になられて、前はたしか社長となっていましたですね。いまは関係はないわけですね、若干の株を持っておられる。  それで、私は率直にいろいろお聞きしておりますので、大臣もそういう気持ちでお答えいただきたいのですが、大臣は昨年の初頭、オーストラリア、ニュージーランド等公...全文を見る
○近江委員 一連の経済協力、貿易関係ということになってきますと、LNGの問題はナショナルプロジェクトでございますから非常に大きいわけですが、そこではLNGの開発問題また輸送問題等が話し合われましたですか。
○近江委員 それから、六月にインドネシアに対する追加の緊急融資三億七千二百万ドルをなさったわけでございますが、これはあなたが最高責任者としてなさったと思うのですけれども、このときにはプルタミナが倒産するのじゃないかというようなうわさも流れておりましたし、インドネシアがそうした負債...全文を見る
○近江委員 もう一度先ほどの質問に戻りたいと思いますが、経済協力あるいは貿易の問題で話があった、LNGについてはなかった。そうすると、経済協力という点についてはどういう話があったのですか。
○近江委員 先ほどのゴタース・ラーセンの二隻の建造の問題でありますが、何のめどもなく、現時点においては八百億ぐらいになるだろうという運輸省からの話があったわけですが、これはそのまま何も運べないということになってきますと、大変な資金を寝かすということになってきまして、幾ら大きい会社...全文を見る
○近江委員 その二隻の短期用船の中でも、ゴタース・ラーセン社からも一隻というお話がございましたですね。そうすると、これを契機に、日本でつくっております二隻の船というものは引き続いてこのLNG輸送に持っていくと、こういうような考えがあるわけですか。その辺の話は伝わっておるのですか、...全文を見る
○近江委員 それから、この輸人価格が非常に高いということは前の委員会でも私が指摘したわけでありますが、わが国には確かにこのLNGの輸送船というものはないわけですね。だけれども、これは川崎重工が今後つくろうといたしておるわけです。わが国の造船能力からいきまして、このLNG運搬船の製...全文を見る
○近江委員 わが国で川崎重工がこういうふうにやっておるわけでありますが、ほかの造船会社も力を入れればそれだけの技術は持っておるのではないか、私はこのように思うのです。しかし、これは何せインドネシアのプルタミナがそういう輸送権を持っておるということから、やはりわが国の造船界としても...全文を見る
○近江委員 これはプルタミナといっても、アメリカに建造させたりするわけですね。やはりそういう輸送を向こうに一方的にやらせる、しかもそういう当初予定しておったものが消えて、新会社にしなければならぬというような、そこにいろいろな疑問というものが非常に生まれてくるのじゃないかと私は思う...全文を見る
○近江委員 この輸入価格の問題については是正の契約があったということを聞いたわけでありますが、こういうことが問題になってこなければこういう是正もできなかったわけですね。そういう点からいきまして、これだけの膨大なプロジェクトをやっていくわけでございますから、問題にならなければそうい...全文を見る
○近江委員 それで、この前も長官に、どれだけの機関からどれだけの金が出ておるかということを質問しまして、はっきりしたことじゃありませんが大体このくらいだと思うという御答弁があったのですが、きょうは関係各省皆来ているわけですから、経済協力基金あるいは輸銀、いろいろあろうかと思うので...全文を見る
○近江委員 民間はどうなっていますか。
○近江委員 このプルタミナの財政危機といいますか、倒産寸前という情報が流れているわけです。たとえばプルタミナのタンカー三十一隻が世界じゅうにカタとして係留されておるというようなことも一部情報として出ておるのですけれども、プルタミナのそういう状態については政府としてはどのように把握...全文を見る
○近江委員 こうした輸入価格の問題であるとかあるいは輸送の問題等々、国民は何かすっきりしない、そういうものを皆持っておるわけであります。この前にも申し上げたように、こういうことはやはりナショナルプロジェクトとして、国民の前に変な疑惑がないような、いつでもそういう中身については報告...全文を見る
○近江委員 最初インドネシアにつきましても商社の段階でやっておったのでしょう。ところが、政府が食い込んできた。マレーシアについては、あなた方は基本的にどういう考えを持っておるのですか。
○近江委員 このインドネシアのLNGにつきまして、これだけ問題になってきているわけですね。ですから、こういう新たな問題も出かかってきておるわけでありますし、そういう疑惑を持たれないように政府として姿勢を正して今後やっていただきたい、これを特に要望しておきます。  それから次に、...全文を見る
○近江委員 政府の掌握の仕方というものにつきまして、これはひとつもっと認識を新たにしていただきまして、被害者対策委員会とかいろいろあるわけですが、先日も大阪では、いま公取事務局長がおっしゃったように、名前を変えたエー・ピー・オーの系列のそこに対して告発をしておるわけです。そういう...全文を見る
○近江委員 できるだけ早くということにつきまして、それなら今月中にやりますか、どうなんですか。
○近江委員 いま十月ですから、そうすると十一月いっぱいまでにできますか、どうですか。
○近江委員 一日も早くやっていただきたいと思います。  それから、本法の施行までの間、施行ができてないからということでただ手をこまねいて見ておる、そういう態度であってはならぬと思うのですね。とりあえずそれにかわるものとして、公取委として独禁法第十九条違反でびしびしと摘発すべきで...全文を見る
○近江委員 それでは、もうこれで最後にしたいと思いますが、われわれとしましては、この法律の審議成立過程で、与野党一致で附帯決議をつけたわけですが、その中で国民への周知徹底ということをうたったわけです。そういう点で、今日さらに被害者が激増しておるということを考えてまいりますと、まだ...全文を見る
○近江委員 それでは最後に、大臣に、このマルチの問題につきまして一日も早く施行するように、また、いわゆる強力な対策をしていただきたいということ等について申し上げたわけでございますが、決意をお伺いして、私の質問を終わりたいと思います。
10月20日第78回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第5号
議事録を見る
○近江委員 まず初めに、この開発事業団法の附則第二条にあります「昭和五十一年三月三十一日までに廃止するものとする。」これは他の委員からも質問が出ておりますが、もう一度改めて内閣法制局の見解をお伺いしたいと思います。明確にお答えください。
○近江委員 この原子力委員会の「原子力船懇談会報告」を見ますと、事業団法の改正につきまして「現在の事業団法は昭和五十一年三月三十一日をもって廃止されることとなっているが、前述の事業を遂行し得るよう同法に所要の改正を加えることが必要である。」これは裏を返しますと、これをやらなければ...全文を見る
○近江委員 そんなすりかえ論みたいなことを言ってはいけません。文書でも「事業を遂行し得るよう同法に所要の改正を加えることが必要である。」と、はっきりと言っているわけです。ところが、これは期限が切れているわけでしょう。いままでこういうようなケースは、大学運営に関する臨時措置法がある...全文を見る
○近江委員 それは結局後追いの解釈じゃないですか。政府がそういうような措置をしたからということで、法制局はそれに前例として従っている。おかしいですよ。法というものはもっと厳格でなければいかぬのと違いますか。そういう前例があるからこういうことをやっている、その前例自体が間違っている...全文を見る
○近江委員 そうすると、いままでそういう前例があったとして、皆予算が伴っているのですか。先ほどあなたが例に挙げられたのは、予算をつける法律ですか。
○近江委員 もう一遍言いますが、前例として挙げられました電子工業ですか、それから特定機械ですか、これなんかはやはり毎年予算を組んでいるのですか。
○近江委員 いま申し上げましたように、この原子力船事業団法というのは年間莫大な予算を組まなければならぬわけでしょう。だから、いわゆる大学臨時措置法等とはこれは全然違うわけですね。こういう点におきまして非常に疑義がある。先ほど指摘しましたように、原子力船懇談会の報告の中でも、これが...全文を見る
○近江委員 いずれにしてもこの問題は、あなた方のそうした見解ではなかなか納得しがたいものがあるわけです。今後さらにこの問題については詰めていきたい、このように思います。  それから「むつ」の問題でありますけれども、前に前田大臣、これは雑談だと思うのですが、当初これは実験船という...全文を見る
○近江委員 前田大臣の先ほどの御答弁の中にも、当初六千トンの気象観測船を八千トン特殊貨物船にする、こういう船種の変更があった、この辺がやはりちょっと無理があったんじゃないかというような、そういう意味での御発言であったと思うのです。当初からの計画であれば無理なくいったんじゃないか、...全文を見る
○近江委員 私は原子力船のことだけを言っておるのと違うのです。純粋に科学的な立場からそういう計画をしておられることがそんなに簡単に変えられるとか、またそういう弱体な原子力委員会についての問題を私は提起しているわけです。今後またいろいろのプロジェクトを推進されていかれるわけですから...全文を見る
○近江委員 この大山報告書の中で「調査検討の結果から、本委員会は、単に「放射線漏れ」のみならず、念のため、原子力船「むつ」の原子炉部分について全般的に技術的な再検討をする必要があると考える。」こう出ているのですね。これは政府としてはどう考えているのですか。
○近江委員 そこで、この事業団では一九六九年に原子炉部をなくしているわけでしょう。一九七〇年には原子炉課もなくしておる。これは事実ですか。この原子炉自体のそうした研究というものにつきまして、原子力船事業団に担当といいますかそういう部局はあるのですか。
○近江委員 技術部なんというものは、技術なんといったってこれは広範なものでしょう、船舶技術から何から。一番心臓部の大事な原子炉の点につきまして、最初は部まで設置しているわけですね。そして後は課も廃止しておる。結局「むつ」の建造に当たりまして、一たん原子炉ができますと、必要な試験も...全文を見る
○近江委員 これはひとつ、その名称云々で言うんじゃありませんけれども、実体というものをしっかりしたものにするべきじゃないですか。私が先ほど申し上げた、炉さえできればこれで終わりだというきわめて安易な発想からそういう体制にもなっているように思うのです。根本的にこの点は反省していただ...全文を見る
○近江委員 蒸気発生器伝熱管のいわゆる探傷、傷を探る問題ですが、実際こういうことは可能なんですか。美浜一号炉の場合にも、人間の作業空間というものが小さいために非常に困難な作業で、「むつ」の場合はこれよりもさらに小さいわけですね。この蒸気発生器についてどのようにして行うか、非常に専...全文を見る
○近江委員 それは何も答弁になっておりませんよ。美浜一号炉の場合でも、いわゆる人間の作業空間が小さいために非常に困難な作業であるということが言われておるわけです。それよりはるかに小さいのでしょう。あなた、そんな簡単にこれはできるのですか。いいかげんな答弁してはいけませんよ。専門家...全文を見る
○近江委員 それはあなたがそう言うのですから、私も実際に見ておりませんからね。次の問題に行きたいと思います。  この圧力容器のふたの取り外しをすることになっておるわけですが、これはどこの岸壁で遮蔽改修工事を行うという予定を持っているのですか。場所によってはこれは非常に問題が大き...全文を見る
○近江委員 いずれにしても、ここのところは非常に心配な点ですね。  それから、この燃料棒につきまして、燃料棒には何らの傷はない、このように言っているわけですね。ところが「むつ」の燃料棒につきましては、目標として破損率は〇・一%としておりますので、約三千本のうち三本程度の破損は初...全文を見る
○近江委員 この「むつ」の燃料をつくったのは、たしか三菱ですね。つくった工場はいまでもあるのですか。その辺についてちょっとお聞きします。
○近江委員 それはもちろん会社自体は大きい会社ですから、それをつくった工場というものはあるのですか。念のためにちょっとお聞きしておきます。はっきり確認して言ってくださいよ、いいかげんなことを言わぬと。
○近江委員 それをもう一遍確認しなさいよ。また後で報告してください。  それで、専門家からそういう指摘があるわけですが、そういう加圧型のものにかえる必要があるんじゃないですか。その点はどうですか。
○近江委員 しかし、私がこう指摘したことが後でまた出るかもわかりませんよ。後悔なさらないようにひとつ十分な点検をお願いしたいと思います。  それから火災につきまして、火災の対策をまだ考えてないのですが、一般に船舶の火災というものは修理中に溶接等のために起こるわけですけれども、こ...全文を見る
○近江委員 実際に火災の対策を本当に十分に考えているのですか。
○近江委員 それからECCSについてですけれども、これは実際に運転したときのことでありますけれども、「むつ」のECCSには不明の点が非常に多い、また現在の基準に合っていない、こういう問題点が指摘されておるのです。これについてはいかがですか。
○近江委員 きょうは、このように専門家が指摘しております何項目かのことにつきまして指摘をしたわけです。技術上のことにつきましては、これは学者じゃないから私は論争すべきものを持っておりませんが、専門家がこのように指摘している何項目かにつきまして指摘をいたしましたが、いま政府委員から...全文を見る
○近江委員 この「むつ」の今回の事故というものは、これも何回も指摘しておりますように、わが国のいわゆる原子力行政そのものの姿じゃないか、私はこのように思うわけです。そこで、本委員会に何名かの参考人の方にも来ていただいたわけですが、国民の納得のいく原子力行政の立て直しを早急にすべき...全文を見る
○近江委員 この安全委員会の設置につきまして当然皆さん方の御賛同を得なければというお話があったわけですが、自民党の科学技術部会の方では相当な反対があるかのように聞いておるわけですが、この辺は十分話し合われているわけですか。どういうようになっておりますか。
○近江委員 この懇談会からは安全委員会を初めとして何項目かの提言がなされておるわけですね。その他の改革につきましては、政府としてはいまどういうように取り組んでいるわけですか。
○近江委員 また、そういう行政懇談会というものを一つの隠れみのにするといいますか、またそれで時間の引き延ばしにかかるというような面にも受け取られないこともないわけですね。それは、やはり国民が原子力行政全般につきまして非常に不安を持っておるわけですからね。やはり懇談会からもこういう...全文を見る
○近江委員 私の話をちょっと勘違いされたと思うのですけれども、いわゆる専門家からいろいろ意見を聴取してまたやっていくという、その二段構えのことをぼくは申し上げたわけです。これも二段構えのそうした専門家から意見を聴取していろいろ検討してもらう、そういう作業が余りおくれないように、ひ...全文を見る
○近江委員 政府としては、こうした行政懇の答申を得まして、何回も申し上げておりますが、精力的に事を進めて、しかもまた国民の納得のいく、安心のできるそういう体制を一日も早くつくっていただきたい、これを申し上げて、私の質問を終わります。
10月20日第78回国会 衆議院 商工委員会 第7号
議事録を見る
○近江委員 まず、給油所の経営実態というものにつきましてお聞きしたいと思うておりますが、このガソリンスタンドにつきましては、わが国のモータリゼーションの進展とともに昭和三十年ごろから急激に増加してきておるという報告を受けておるわけでございますが、昭和三十年ごろにはわずか二千足らず...全文を見る
○近江委員 大体状況についてわかりました。  それから、この揮発油税の納入との関係の問題でございますが、御承知のように、ガソリンには揮発油税あるいは地方道路税が賦課されておるわけですが、これが本年度で約一兆円に達しておるということを聞いておるわけであります。こうした税というもの...全文を見る
○近江委員 一説によりますと、このガソリン税引き上げの代償として経営基盤を守る本案が用意されたということも聞いておるわけですが、本案とのかかわり合いがあるかないか、お伺いしておきたいと思います。
○近江委員 本年度ではこの税金が一兆円に達する。きわめて大きな額になるわけでございますが、大蔵省にちょっとお聞きしますが、こうした油関係で脱税というものはあるのですか。いままでにどういう調査があったか。また、あるとするならばどういうような方法で行われておるわけですか。また、それに...全文を見る
○近江委員 それなら、そういうことに対してどういう対策をとってきたか、また今後とろうとしているのですか。
○近江委員 それから、次にお聞きしたいのは、いわゆる独立経営の給油所、これは通称無印給油所と呼んでおるようでございますが、これらは安いガソリンを自力で購入してきて消費者に安く提供しておる。この無印の商法に対しまして、系列店は、経営圧迫の原因をなしているとして強く指摘をしておるわけ...全文を見る
○近江委員 ですから、直接消費者が購入する場合、リッター当たりどのぐらいの値幅で普通やられているのですか。
○近江委員 あなた、それはキロリッター当たりから五円、十円というのを出しておるのと違いますか。キロリッター当たり五千円から一万円だからリッター当たり五円から十円、そういう線で当てずっぽうに言っているのじゃないですか、実際にそういう実態というのを調べているのですか。
○近江委員 だから、逆算してリッター当たりならこうなるということでしょう。私は、政府の姿勢としてそういう実態をよく把握しなさいということを言っているわけですよ。逆算してなんていうそんなことは、赤ん坊でもできることですよ。そんなことはわかっています。実際のことを聞いているのですよ。...全文を見る
○近江委員 初めからそういうように報告すればいいのですよ。五円から十円とえらい開きがあるでしょう。要するに、あなた方は実態をよく把握しなさいということを言っているわけです。  それから、無印給油所がこうした商行為ができる背景には、元売会社における精製量と販売量の格差、すなわち製...全文を見る
○近江委員 それで、この責任というのはどこにあるのですか。いま聞いたように、元売ですか。この責任はどこに一番あるのですか。
○近江委員 それで、本法が仮に成立した場合、既存の給油所も含めてすべて通産大臣に登録しなければならぬわけであります。この場合に、第四条第二項で定める事業計画書等の添付書類の内容の問題でありますが、この中に給油所の取引関係を明記することになるようでありますけれども、この取引関係は複...全文を見る
○近江委員 この書類に明記していない取引、スポット物、いわゆる業転玉などの臨時的な取引が元売会社と行われた場合、違法行為になるわけですか。
○近江委員 第十九条関係でございますが、第十九条の発動は前提に地区の指定があるのか、あるいは指定地区にとらわれず必要な場合に発動が可能であるのかどうか、それが一番です。  二番目は、標準的な販売価格と著しく異なる価格で揮発油を販売している事態が存在することが発動の要件となってお...全文を見る
○近江委員 地域の事情で異なるから定めていない、こうおっしゃっているわけですが、たとえば経営の合理化によって何とかよそよりも何円でも安くと、これはお互いに商売だからやるわけでしょう。その辺、地域の事情で異なるから定めてないとおっしゃっていますが、常識的にはどのくらいの価格を考えて...全文を見る
○近江委員 考え方はわかったわけですが、そうしますと、その「著しく異なる価格」というのは大体どのぐらいが想定されるわけですか。
○近江委員 それから、この条文中の「消費者の利益が害され」という言葉の意味は何ですか。
○近江委員 給油所におきまして二重価格が存在しますのは、もっぱら元売会社に原因があるということが明らかになったわけですが、本条におきまして特定卸売業者に対しても同様の措置を講ずることになるわけでありますが、省令で定めるこの特定揮発油卸売業者の範囲はどの程度に考えておられますか。
○近江委員 それから、この十九条と独禁政策との関係でございますが、本条は、揮発油の販売価格の上下に著しい格差がある場合で、明らかに行政の価格介入じゃないかと思われるわけですが、不当廉売に対しては独禁法で対処するのが筋であるように思うわけです。この点で、通産省は公取とどのような調整...全文を見る
○近江委員 行政というものがこうした一部地域におきまして価格に介入するということは、これは公正、自由な競争を阻害することになるのじゃないかと思うのですが、公正取引委員会としましては、独禁政策の立場からこの点につきましてはどのようにお考えですか。また、独禁政策の立場から通産省の行政...全文を見る
○近江委員 この不良ガソリンの販売は、これは商道徳の問題でもあるわけですが、本法の実施で絶滅することができると思うかどうか、その辺についてはどのようにお考えであるかということを一点お聞きしたいと思います。  それから、品質管理者の資格は省令で定めることになっておるわけでございま...全文を見る
○近江委員 この第六条第二項関係ですが、指定地区とは、給油所当たりの販売量が基準を下回って、かつ過度の競争が行われているため経営が不安定となっている地区ということでありますが、これは運用いかんによりましては新規参入並びに自由な競争を阻害することになりかねないと思うわけでございます...全文を見る
○近江委員 その次にお伺いしたいのは、いわゆる廃油の処理の問題でございますが、スタンドではオイルの交換等でかなりの量の廃油ができておるわけですが、この処理についてどういうようになっていますか。完全に処理できているのですか。実態をまずお伺いしたいと思います。あからさまに報告すること...全文を見る
○近江委員 全国でスタンドから出る廃油量というのはどれだけであるか、またそれを処理する処理場の能力は現在どれだけあるか、これについてお伺いしたいと思います。
○近江委員 だから、処理施設ではどれだけのものを処理する能力があるのか、機械には皆能力があるわけでしょう、それを聞いているのです。全国にどれだけの能力があるのですか。
○近江委員 これはひとつ通産省なり厚生省がよく連携をとって――交換オイルの廃油のことだけを言うのじゃありません、それは廃油というのはたくさんあるわけだから。しかし、それぞれよく調査をして、スタンドからはどれだけ出て、それがどう処理されておるか、また工場から出るのはどうか、こういう...全文を見る
○近江委員 指導徹底しても、たとえば処理施設のところで入れかえをやっているのは何%ぐらいあるのですか、ほとんど家庭でやるのでしょう。家庭で抜いた廃油はどうするのですか、どういうようにあなた方はそれを聞いているのですか。
○近江委員 それは一例でしょう。それでは、みんながそうやっているのですか。あなたは一例を話しているだけじゃないか。廃油なんか持ってきてない人の方が多いのですよ。たとえばそれを近所の下水であるとか、あるいは土を掘って埋める。雨でも降りますとその廃油が流れ出すのですよ。大変な汚染にな...全文を見る
○近江委員 これは一遍抜きかえしたら四リッター要るのでしょう。各家庭といってもばかになりませんよ。それでは、あなた方厚生省はそういうことを放置しておくのですか。法令でそうなっているから、現実にこういうことが行われておるのを放置しておいていいのですか。大変な量になりますよ。
○近江委員 これは通産省、エネルギー庁も非常に重大な問題ですよ。大体、政府は公害問題に対していいかげん過ぎますよ。これは厚生省とよく相談をして、そういうことがたれ流しにされないように、ひとつ十分な対策を立てていただきたい。具体的にどうするこうするということは、私自身も考えを持って...全文を見る
○近江委員 本法律案が通過したとした場合、品質検査ということがうたわれておるわけですが、協会もこれは非常に力を入れてやっておるわけですね。これとのかみ合わせ、この協会の有機的な活用といいますか、これはどういうような生かし方をするのですか。
○近江委員 この協会につきましては、大事なわれわれの血税二十億円を与え、そしてその利子の運用で独自の事業もやっておるわけでございますが、こういうような協会というのはえてしていろいろな項目はうたうけれども中身は薄いということもあるわけです。何もここがそうだとは言いませんけれども、そ...全文を見る
○近江委員 では、終わります。
○近江委員 ただいま議題となりました揮発油販売業法案に対する修正案について、その提案理由及び要旨を御説明申し上げます。  修正案はお手元に配付してあるとおりであります。  最近の揮発油販売業者を取り巻く環境は、石油危機以来の揮発油価格の著しい高騰及び不況の影響による節約等によ...全文を見る
○近江委員 私は、公明党を代表いたしまして、ただいま議題となりました揮発油販売業法案につきまして、自由民主党、社会党、民社党、新自由クラブ共同提出の修正案及び日本共産党・革新共同提出の修正案に対して反対の討論を行うものであります。  反対理由の第一は、中小零細企業者が大半を占め...全文を見る
10月21日第78回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第6号
議事録を見る
○近江委員 私は、まず初めに、地震の問題についてお伺いしたいと思います。  十月の十五日に岩手県水沢市で開かれました日本測地学会におきます坪川文部省緯度観測所長の見解につきまして、文部省の方から簡潔にひとつお述べいただきたいと思います。
○近江委員 非常に簡単な報告なんですね。この坪川氏の見解によりますと、駿河湾地帯のいわゆる地震の可能性がない、また新たな地点を指摘されているわけですが、これにつきましては、科学技術庁はどういう判断をしておりますか。
○近江委員 現在観測強化地域というのは東海、関東南部、それから特定観測地域というものがあるわけですね。一つは北海道東部、一つは秋田・山形西部、もう一つは長野県北部・新潟県南西部、琴琶湖周辺、島根県東部、伊予灘及び安芸灘、阪神、これだけがいわゆる特定観測地域になっておりますね。この...全文を見る
○近江委員 そんなことはわかっていますよ。要するに、坪川氏が指摘したのはあなた方が特定観測地域に入れてない地域でしょう。だから、それについてはどういうようにやっているかということを聞いているのです。よく質問を聞きなさい。
○近江委員 坪川氏は駿河湾については否定されておられるわけですが、政府としてはいま観測強化地域にされているわけですね。したがって、非常に力を入れて観測なさっているわけです。これについては坪川氏はそういうような否定説を出しておられるわけですが、政府の姿勢としては変わりはないわけです...全文を見る
○近江委員 気象庁の御前崎に設置しておりますひずみ計によりますと、かなりの警戒しなければならない段階に来ておることを示しておるわけですが、気象庁から見解をお聞きしたいと思います。
○近江委員 いずれにしても、データ不足でそうした判断に迷うというお話だと思います。  この地震観測のいわゆる中期、長期の地震予知は関係各省いろいろ手を打っておられるわけですが、いま一番国民が真に必要としておるものは何か。知りたいと望んでおりますのは、いわゆる短期の予知体制じゃな...全文を見る
○近江委員 短期の予知体制の問題でございますが、現在、気象庁なり文部省あるいは国土地理院、それぞれ体制があるわけでございますが、いわゆる現況並びにその反省ですね。今後、短期の予知体制を充実していく、完璧にしていくためにはどのぐらいのそうした整備をしなければならないのか、また大体ど...全文を見る
○近江委員 各省からお答えいただいたわけですが、国土地理院等の測量等の問題、これは中、長期については大きな基盤になろうと思いますし、また短期についてもこうした努力をしていこう。いま機器でいけば三億円ですよ、大臣。なぜこういうことが政府でできないのですかね。なぜこういうわずかな予算...全文を見る
○近江委員 これは文部省も非常に少ないですな、観測点が。微小地震観測点、名古屋大学が八点、東京大学地震研が四点、東京大学の理学部が六点、それから東京大学と北海道大学が共同が四点。ラドン観測点が、東京大学が九点。地下水の湧水量、温度等の測定、京大が中伊豆で一カ所やっている。それから...全文を見る
○近江委員 いまのは確かに私ちょっと言葉足らずで、これは東海地域ですけれども、全大学合わせて五十カ所でしょう、観測施設は。全大学合わせて五十カ所ですよ。それでは少な過ぎるわけですよ。もっと研究を充実するために、もっと拡充しなさいよ、これは。どう考えているんですか、文部省は。
○近江委員 特に危険視されておりますのが伊豆半島、駿河湾等でありますが、何といいましてもやはり短期予知ですね、何回も申し上げておりますが、この観測体制の整備を急がなければならぬわけです、いま気象庁からも国土地理院からもお話があったわけでございますが。この今後の整備につきまして、い...全文を見る
○近江委員 いまもお話ありましたように、あらゆるデータを全部総合して判断をしたい、一刻も早くそういうデータが欲しいのだというお話ですが、地震予知連絡会には、国土地理院が持っております地殻活動検知センター、これから一つ入ってくる、それから気象庁の地震活動検測センター、これから一つで...全文を見る
○近江委員 石橋さんは東海地区地震予知防災センターというものを現地につくったらどうか、また、これにつきましては県知事の山本敬三郎氏は、いわゆるそのために県においても来年度千六百万、それに予備費五千万円を計上している。もしも国が県内にそういうものをつくってくれるなら土地もちゃんと提...全文を見る
○近江委員 最後にお聞きしますが、いわゆる予知の一元化の問題でございますが、参議院でも問題になりましたときに、荒舩大臣は、いま科学技術庁で案をつくって、来週中にはできるという話なので、そうしたら私と前田君で相談し、決断し、最終的には閣議にかけ、総理とも相談することになるだろう。い...全文を見る
○近江委員 これで終わりますが、大臣はできれば今会期中ということもおっしゃっておるわけです。今国会十一月四日でございますし、大臣も就任されて、原子力の問題もございますが、これが初仕事だと思うのです。いずれにしても、こうした大臣の姿勢は国民が見守っておりますし、いままた特に東海地域...全文を見る
10月27日第78回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第7号
議事録を見る
○近江委員 まず初めに、二十四日、青森市での長官の原子力講演会の発言の問題についてお伺いしたいと思っております。  先ほど長官は、他の委員の質問に対しまして、本意でなかった、こうしたお話があったわけでございますが、少なくとも前田長官につきましては、本委員会でわれわれ同僚議員とし...全文を見る
○近江委員 あれだけ問題になり、いわゆる「むつ」が原子力行政を象徴しているんだという、国民から非常にそういう不信で見られたわけですね。ですから、少なくともわれわれとしては万全の準備をするべきであった、いままでそういうようなストリーミング現象であるとかいろいろなことを言われておりな...全文を見る
○近江委員 その冒頭の、いわゆる科学技術庁長官として、最高責任者として、そういう発言をなさった、これは非常に結構だと思うのですね。しかし、やはりその姿勢は、言葉の一言、一言、最後まで貫かないといかぬと思うのですね。冒頭は長官として立場上そうおっしゃる。しかし、中間の段階では本音が...全文を見る
○近江委員 いずれにしても長官、森山さんのときにはかなり強硬にこうした出航ということをされ、またこういう事故も起きた。それから佐々木さん、そして前田さんと、やはり国民がこの問題については非常にぴりぴりしているわけですから、ひとつ国民と同じ気持ちでやっていただく、その気持ちというも...全文を見る
○近江委員 政府のいわゆる開発優先の姿勢というものは、国民からは非常に反発を受けているわけですね。たとえば放射線廃棄物の問題、安全性の問題、環境問題、いろいろあるわけですけれども、そういうことでたとえば中央シンポジウム等につきましても、やはり政府の開発優先というそういう姿勢に対し...全文を見る
○近江委員 きょうも理事会の席上、長崎県の漁協の組合の連合会から十万五千名の署名をとって陳情を受けたわけです。そして佐世保としては受けるわけにはいかない、このように言ってきているのですね。長官が率直にそれを受けとめられて佐世保にしないということになってきた場合、ほかにどういうとこ...全文を見る
○近江委員 先ほど長官は、佐世保以外にないんだと。それで、佐世保において「むつ」の修理をして、そうして出力試験はそこではしない、そうすると洋上ということでしょうね。この安全性について確認した上で母港を決めるとおっしゃるわけですが、この原子炉はどこでこれを動かして安全性というものを...全文を見る
○近江委員 この二十五日に青森県知事あるいは県漁連理事長らと四者協定について話し合われた際、来年四月十五日までに原子力船「むつ」を出港させるよう努力をしたい、このように長官は語っておられるわけですが、この「むつ」を出港させるまでのプロセスにつきましてはどのように考えておられますか...全文を見る
○近江委員 ところが、佐世保はきょうも、先ほど申し上げたように十万五千名の署名を添えて、もう絶対にこれは反対であるということを言ってきているわけですよね。これはもう、どういう反対があっても、四月十五日ということになっておるわけですから、政府としてはどこまでも佐世保に決めて、それを...全文を見る
○近江委員 政府は佐世保に決めて、またその気持ちというものは非常に強い。あらゆる努力をして、それをお願いしていくというお話がいまあったわけですが、これはひとつ慎重に、やはり住民がこれだけ反対もし、不信感も持っているわけですから、これは決してひとつ強行なさらないように強く申し上げて...全文を見る
○近江委員 この新定係港、母港に関して二、三の引き受け希望もあると記者会見でお述べになったようでございますが、それは具体的に大体どういうところから来ているのですか。
○近江委員 そうしますと、そういう二、三の希望を長官の方に申し込んでいるのは大体どういうクラスの人ですか。たとえば知事であるとか市長であるとか、あるいは政治家であるとか、どういう人からですか。
○近江委員 四月十五日まで「むつ」を出港させるように約束を守りたい、このようにおっしゃっておるわけですが、そういう新定係港が非常に困難な場合は、もう一度むつを母港に、いわゆる候補地の中に入れたいという考えも非常に濃厚である、そういうことも一部伝えられておるわけですが、その候補地の...全文を見る
○近江委員 そういう話がかなり強いものになってくれば政府としては検討する、わかりました。むつも再度そういう候補地の中に、やはり政府としてもそういう意見が強くなれば考える、こういうことですね。こういうことは今後現地の方々から、われわれも一度、そうした党のサイドで一遍意見も聞いてみた...全文を見る
○近江委員 そうしたことにつきましては、責任ということをうやむやにせずに、やはりきちっとさすべきはさせる、ひとつこういう筋を通していただきたい、このように思います。  きょうはこれで一応終わりたいと思います。
○近江委員 少々お時間をいただきまして、ちょっと地震の問題でお聞きしたいと思います。  前回の委員会におきまして前田長官から、地震予知の問題につきまして今国会中にいわゆる体制を固めたい、発足させたい、まあ事務レベルにおいて進捗しないようであれば政治的決断もする、非常に頼もしい御...全文を見る
○近江委員 大体方向はわかったわけですが、研究と業務の推進ということをおっしゃったわけですが、具体的には大体どういうような構想になるわけですか。
○近江委員 この地震予知推進本部というのは、そうすると、前田長官を本部長として、それから梅本官房副長官をまとめ役として、あとは関係各省七省庁ですか、次官クラスで構成されるわけですか。それから事務局というのはどういうようになるのですか。
○近江委員 いわゆる幹事会というのは事務次官クラスですか。
○近江委員 そうしますと、今後この行政権限ということが問題になるんじゃないかと思うのですが、こういう行政権限という点につきまして今後の運営方法が非常に問題点の一つじゃないかと思いますが、長官としては大体どういうようにお考えでございますか。
○近江委員 そうしますと、各省庁にそうしたいわゆるデータ等集積しておりますね、そういうようなところというのはおのずとわかってくると思うのですが、そうしますとやはり中心というのは気象庁あたりがなるわけですか、データの集積という点で。
○近江委員 この間開かれました審議会等でも、気象庁さんにどうかということで意見が大体一致したということをちょっと聞いておるのですが、いま長官がおっしゃったように、二十四時間常時監視をしておるようなところといえば、全国のいわゆるネットワーク、観測点を持っておるところというのは気象庁...全文を見る
○近江委員 時間がありませんからもうやめますが、局長に聞きますが、審議会でそういうような話は出たわけですか。その場合はどこに集中した方がいいという話が出たのですか。
○近江委員 それじゃ、時間ですので、やめます。     —————————————
11月04日第78回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第8号
議事録を見る
○近江委員 私は、公明党を代表いたしまして、政府提出の日本原子力船開発事業団法の一部改正案の継続審査に対しまして、反対の理由を申し述べるものであります。  本事業団法は、附則第二条に「この法律は、昭和五十一年三月三十一日までに廃止するものとする。」とありますように、明らかに時限...全文を見る