近江巳記夫
おおみみきお
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月28日 | 第84回国会 衆議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○近江委員 私は、きょうは主として経済問題をお聞きしたいと思いますが、まず初めに、原子炉衛星の問題についてお伺いしたいと思っております。 濃縮ウラン235を燃料としております原子炉を積みましたソ連の軍事衛星コスモス眼がカナダ北西部に墜落をする、こういう事故は、多くの問題を改め...全文を見る |
○近江委員 国際社会全体が努力をする、それは当然のことだと思うのです。 私はもう少しお聞きしていきたいと思うのですが、この墜落した衛星につきましては、当初、大気圏突入に際しては完全に燃え尽きるように設計されている、これはソ連のタス通信等が伝えておったようでございますが、その後...全文を見る | ||
○近江委員 前向きに総理のお考えをお述べになったと思うのです。 それで外務大臣からは、来月十三日に迫っております国連の宇宙空間平和利用委員会等において具体的な提案をしたいというお話があったわけですね。これはひとつ、原子炉のいわゆる衛星積載禁止等の、このくらいの強い大胆な提案を...全文を見る | ||
○近江委員 総理は、まだはっきり行くということはおっしゃらなかったわけでございますが、しかし、きわめて積極的な姿勢を示されたわけですね。外務大臣はこの軍縮特別総会には間違いなく行かれるわけですね。ここで大胆な提案をなさいますね。 | ||
○近江委員 今回のこの件を踏まえましても、本当にびっくりするようなことが次々と起こってきておるわけでございますが、どうかひとつ、わが国としましては、特にこの軍縮の問題、また核の問題につきましては、今後勇気を持って、重ねてでございますけれども、イニシアチブをとって行動していただきた...全文を見る | ||
○近江委員 いままでこの引き上げの話も何回も出てまいりましたが、そのたびに政府は慎重にこられたわけですよ。それを何もこういう不景気なさなか、国民生活が非常に苦しい、経済の状態から見ましても個人消費がどうなるかというような、そういう中に水を浴びせるようなこういうやり方というのは、運...全文を見る | ||
○近江委員 総理、この問題はきわめて民間家賃にも波及していく問題でございますし、これはひとつ慎重に検討していただきたいと思うのです。 先ほどのニュアンス、建設大臣のお話を聞いておりましても、いろいろ慎重に検討はするけれども、私は、どうも既定どおりのレールを走るような気がするわ...全文を見る | ||
○近江委員 もう一遍、手続のことで確認しておきますが、公団から建設大臣のところへ申請書が出ているわけですね。そうですね。そこで、建設大臣は、建設大臣一人でそれは認可するわけですか。政府の経済閣僚会議にかけるとか、それはどういう手続になるのですか。 | ||
○近江委員 いま櫻内大臣はおっしゃったわけでございますが、経企庁長官は、特に国民生活を守るための調整機関として非常に重要な役目を果たしておられるわけですが、今日の経済情勢等にかんがみ、公団の内部要因のいろいろな問題点をお考えになって、これは慎重に検討しなければならない問題だと思う...全文を見る | ||
○近江委員 この問題につきましては、総理、何回も重ねて申し上げますが、本当にひとつ国民の立場に立って、よくお考えいただきたい。重ねて要望しておきます。 〔委員長退席、山下(元)委員長代理着席〕 次に、私は経済問題に移りたいと思います。 今回の補正予算というものは...全文を見る | ||
○近江委員 宮澤さん、民間設備につきまして、こういう名目三%の伸びという問題でございますが、これは総理も演説で触れておられるわけですが、今年は生産設備の過剰という現況から、設備投資に大きな役割りは期待できないというような認識をおっしゃっているわけですね。実際、民間企業設備というも...全文を見る | ||
○近江委員 政府支出が、非常に驚くべきことには八千億減になっておるわけですね。昭和五十二年度の当初の政府見通しが十月に改定された際には、十八兆二千五百億円が十八兆八千億円に増加したわけですが、今回は十八兆円、これは当初見通しからも減少しているわけですね。これは他の委員もちょっと触...全文を見る | ||
○近江委員 非常にそういういろいろな要因が出てきておりますね。 そこで、お聞きしますが、経企庁長官は、この第三・四半期の経済成長率はどのくらい見ておられるのですか。第一、第二はもう出ておりますね。十月から十二月までの分はまだ出ておりませんね。しかし、政府の指針として大体そのく...全文を見る | ||
○近江委員 この四月から六月までが一・七、七から九が〇・五でしたね。これで二・二ですね。そうすると、あと三・一ということになってくるわけですね。これはちょっとアバウトな計算かもわかりませんけれども、いずれにしましても、八千億の減少のところでもまだそこまでつかみ切れていないというお...全文を見る | ||
○近江委員 当初六・七とおっしゃったのは、また五・三というように改定になってきた。いろいろな答弁の中では総理はよく、確信を持っておっしゃっているわけですが、非常にこれが外れるのですね。ですから、やはりこの五・三が外れますと、これは来年度七とおっしゃっている点も非常にむずかしくなる...全文を見る | ||
○近江委員 それは、もういままで私が申し上げたように、最近は見通しというものはいつも狂っているのですよ。ですから、できない場合は当然来年度の目標に対しても支障があるわけですから、もしも狂った場合はしかるべき処置をとりますねということを総理にお聞きしているのです。簡単に言ってくださ...全文を見る | ||
○近江委員 経常収支の問題でお聞きしたいと思うのですが、この発表を見ますと、昨年一年間、一月から十二月までで百十一億一千二百万ドル、四月から十二月までで百二億ドルですね。政府が発表なさっておられるいわゆる百億ドル経常収支、こうなってきますと、すでに四月から十二月までで百二億ドルで...全文を見る | ||
○近江委員 総理はどのようにお考えですか。 | ||
○近江委員 これも非常に甘いですね。総理は、大体、昨年一年間見ましても、国際会議におきましてもあれだけのいわゆるマイナス七億ドルの赤字とおっしゃって、その後また訂正され、いままた百億ドルの訂正をされる。これはだれが見たって百二十億ドルくらいになりますよ、この数字から見て。 緊...全文を見る | ||
○近江委員 そうしたら、この十億ドルの中身をちょっと具体的に言ってください。 | ||
○近江委員 そうすると、通産関係の中身と、農林省の二億、この中身を言ってください、関係大臣から。 | ||
○近江委員 これはこれで一応十億。総理は当時、三十億ドルの願望、しかし、それは実現をしていきたいということをおっしゃったわけですね。あのときにはウランあるいはタンカーによる備蓄、こういうことが柱になっていたのではないかと思うのですが、では、この三十億ドルと実際に計画されておる十億...全文を見る | ||
○近江委員 これだったら、さきの国会の時点とほとんど進んでいませんね。それはそれなりにいろいろ計画なさっておると思うのですけれども、いま私が経常収支百億ドルのことを申し上げたわけですが、やはり少なくとも二十億ドルぐらいはふえるのではないかという心配が非常にあるわけですね。そうなっ...全文を見る | ||
○近江委員 もう時間がないようでございますから、最後に一点だけ申し上げておきたいと思いますが、この円高の差益の問題でございます。いろいろと各省からも聞きました。経企庁からは、宮澤さんの方から資料の来たのは、この八月に調査した、それしか来てない。あとはどうなったかと言いますと、いま...全文を見る | ||
○近江委員 終わります。 | ||
02月02日 | 第84回国会 衆議院 予算委員会 第5号 議事録を見る | ○近江委員 いま矢野委員よりも重ねて話があったわけでございます。きわめて重大な問題でございますし、いま出ております資料を撤回をして、そうして再提出を求めております。したがって、これを政府におかれましてはっきりとした答弁がない限りは、このまま審議を続行するということは私は不可能のよ...全文を見る |
02月22日 | 第84回国会 衆議院 予算委員会 第19号 議事録を見る | ○近江委員 先ほど質疑に立ちました自民党の藤田委員の発言の中で、公明党の防衛問題で政策転換をしたかのごとき印象を与える発言がありましたので、誤解のないように一言申し上げておきたいと思います。 竹入委員長の発言は、あくまで個人的見解として、わが国の八〇年代を展望しての共同政府綱...全文を見る |
03月06日 | 第84回国会 衆議院 予算委員会 第21号 議事録を見る | ○近江委員 まず私は、本日の東京地裁におきます副島氏の証言につきましてお伺いしたいと思います。 さきの大久保被告証言を裏づける重要な内容を持った発言を副島氏は語っておるように思うわけでございます。いわゆる灰色高官と言われる人々に三十ユニットに関する三千万円をそれぞれに渡したと...全文を見る |
○近江委員 わが党の矢野書記長が質問をいたしました際におきましても、総理は、国会が決められるならば協力をするという約束をされたわけでございます。いま法務大臣からもそういうお話があったわけでございますが、全面的に協力をされるべきであると思います。重ねて、総理からお伺いしたいと思いま...全文を見る | ||
○近江委員 それでは、この問題を終えまして次に進みたいと思います。 日中問題につきましてお伺いしたいと思いますが、去る四日に行われました第二回の佐藤大使と韓念竜外務次官との会談の結果をどのように分析されておられるかということであります。いろいろ新聞紙上にも伝えられておるわけで...全文を見る | ||
○近江委員 この前途に明るい展望というものが開けたということが言えるかということが一つ。第一回会談よりも前進したと受け取っておられるかどうか、これが二つであります。いかがでございましょう。 | ||
○近江委員 これまで外相は、第二回会談でこのめどがつく、そういう見通しを述べておられたように思うわけでございます。これは、わが党の鈴切議員が内閣委員会で質問いたしましたときに、この第二回会談でめどがつくだろうという見通しをお述べになっておられるわけでございますが、今回のこういう会...全文を見る | ||
○近江委員 そうしますと、もう一回ぐらいということになりますと第三回の会談ということになるわけですが、その第三回の会談というのはいつごろに考えておられるわけですか。そう遠くない時期に開けるという見通しを持っておられるわけですか。この点についてお聞きしたいと思います。 | ||
○近江委員 この遠からざる時期というのは、この三月じゅうということですか。いかがです。 | ||
○近江委員 その第三回会談では交渉再開の合意に持ち込みたいという目標を持っておられるわけですか。 | ||
○近江委員 そうなりそうであるという見通しをお述べになったわけでございます。この交渉再開にこぎつけるには、どういう懸案が残されているかという問題であります。交渉再開の前提は事実上の合意、少なくとも大枠の双方の意見の一致を必要とすると考えておられるのかどうか、この点についてお伺いし...全文を見る | ||
○近江委員 そうすると、若干の食い違いとかいろんなことがあるでしょうが、一致ができなくとも交渉に入るということもあるわけですか、問題を残しつつも。いかがですか。 | ||
○近江委員 この反覇権問題を中心としまして、日中条約の内容に対する双方の基本的な考え方というものは、すでに相互に伝達されていると理解してよろしいでしょうか。 | ||
○近江委員 日中間で反覇権問題の取り扱いにつきまして、内容はともかくまだ隔たりがあるという認識なのかどうか、このことについてお伺いしたいと思います。 | ||
○近江委員 佐藤大使は記者会見で、「さらに会談を求める材料はいまのところなく、交渉の進展は、これを受けての東京の判断次第だ。今後の見通しについては、悲観も楽観もしない」このように言っておられるわけですが、佐藤大使の感触は余り甘いものではないように思うわけですが、また、事務レベルで...全文を見る | ||
○近江委員 この第二回会談の結果から見まして、打ち合わせのために佐藤大使の一時帰国ということも考えておられるかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。 | ||
○近江委員 日中平和友好条約交渉の再開はいつごろになるという見通しか、三月いっぱいには交渉再開をしたい、そういう希望を持っておられるかどうか、この点についてお伺いしたいと思います。 | ||
○近江委員 遠からずということですか。遠からずという答弁になろうかと思いますが、いかがですか。 | ||
○近江委員 ニュアンスからいきますれば、桜の咲くころまで——これはいろいろ、なかなか進まないと思いますけれども……。 そこで、交渉再開ということになりますれば外相が訪中するということを国会でも表明なさっているわけでございますが、中国側へそういう意向は外交ルートですでに伝えられ...全文を見る | ||
○近江委員 外相が訪中しまして中国側と交渉する、その性格、位置づけというものはどういうものであるかという問題であります。すなわち、条約案文をつくるのか、それとも案文はできておって、最後の詰めをやるということなのか。あるいは、政治的決着を必要とするような場合にのみ訪中して打開を図る...全文を見る | ||
○近江委員 なかなかひっくるめたような答弁でございますね。外相も常々、日中双方にそう大きな障害はないということをお述べになっておられるわけでございますが、交渉が再開されましたならば、そう交渉が長引くことはないと思われるわけでございますけれども、これは当然相手もあることでございます...全文を見る | ||
○近江委員 交渉再開ということになりますると、政府の日中平和友好条約に対する基本的な考え方というものは明確にされざるを得ないわけでございますが、日中条約の早期締結につきましては、わが党初め各党もかねてから要求してきておるわけでございます。積極的に協力をしてきたわけですが、交渉がう...全文を見る | ||
○近江委員 日中平和友好条約が締結されまして両国間の平和関係というものが確定をした段階で東南アジア諸国、特にASEAN諸国に対する影響というものは政府はどのように見ておりますか。これは総理、外相、どちらでも結構です。 | ||
○近江委員 この平和友好条約の交渉が行われておる間、途中におきましてその概要も発表できないかどうかということなんです。非常にこれは国民的な関心事でもございますし、国民としてはその概要を知りたいと思っているわけです。成文化したものをいきなり国民に突きつけるというやり方ではなく、あら...全文を見る | ||
○近江委員 それはわかるわけですが、まあ概要というものは、差しさわりのないその辺のところのものでも国民に知らすことができないかということなんですが、それもだめですか、いかがですか。 | ||
○近江委員 この日中条約は大体何条くらいになるものですか。大体何条くらいのものですか。言えませんか。 | ||
○近江委員 そこで、総理、外相に重ねてお伺いするわけでございますが、今国会は五月十七日まであるわけでございますが、今国会中にこの日中平和友好条約の承認を求めるという決意で取り組んでいかれるかどうか、この点についてお伺いしたいと思いますが、いかがですか。 | ||
○近江委員 いけばありがたいということは、それは外相も非常に努力されていることはよく知っておるわけでございますが、ただ希望的なそういう流れに任すという感じでおっしゃったのではないと思うのですけれども、政府としてはやはりそのくらいの決意で臨んでおられるかどうか、いかがですか。 | ||
○近江委員 総理はどういう決意でございますか。 | ||
○近江委員 総理もかなり強い決意で臨んでいきたい、非常に結構なことでございます。われわれとしても最大の協力をしたいと思っております。さらに努力をしていただきたいと思うのです。 そこで、これはこれから先の話でございますが、いよいよ調印という段取りになったときに、調印は北京でなさ...全文を見る | ||
○近江委員 この日中問題、いよいよ機は熟したと総理もおっしゃっておりますし、その点は非常に進みつつあるように私も思うわけです。いずれにしましても、わが党も日中友好に今日まで非常に力を入れてまいりました。今度は近々に矢野書記長がまた訪中するわけでございますが、この平和友好条約の締結...全文を見る | ||
○近江委員 そうすると、九十八条の問題についてはどういう解釈をなさっているわけですか。 | ||
○近江委員 外務委員会における委員の発言につきまして、そのときには、九十八条の立場からでも憲法的に持てないということを外務大臣も発言され、その後また国会でも訂正をされるということになってきておるわけですが、私は、この問題は後でまた論議の中で詰めていきたいと思っております。 そ...全文を見る | ||
○近江委員 いまの答弁を聞きましても、区分というものについては本当に基準がないわけですね。そういう中で、政府は憲法的に、憲法の九条二項を盾にしまして、一応持てることは持てるのだということを言っておりますが、しかし、核のこうした今日の開発ぶり等から考えてまいりますと、これは非常にそ...全文を見る | ||
○近江委員 だから、そういう政府の答弁を聞いておりますと、全然そういう区別なり、また歯どめというものがないわけです。 そこで、日本国憲法が平和を希求しております世界に冠たる平和憲法であるということをわれわれは誇りにしておるわけですが、しかし、最近この憲法を空洞化しようとする政...全文を見る | ||
○近江委員 この相対論ということは、限りない軍備の増強になると私は思うのです。こういう相対論というものは、このまま幾らでも政府の兵器の解釈というものが拡大していきまして、これは完全に憲法精神に反すると私は思うのです。この相対論というものを撤回されることを私は強く要求いたします。総...全文を見る | ||
○近江委員 私は、この相対論は危険な論理であるということを重ねて申し上げておきます。今後、いろいろなケースにつきまして厳しく追及していくことを申し上げておきたいと思います。 確認しておきますが、この核兵器拡散防止条約が有効であり、かつ、わが国がこの条約に加盟している限りは、小...全文を見る | ||
○近江委員 防衛庁長官はそうのおゆに確約されたわけですが、法的にはどうですか。 | ||
○近江委員 日米安保条約第五条が発動した場合もこの非核三原則は厳守されるかどうか、念のためにお伺いしたいと思うわけです。いかなる事態におきましても核兵器は、大型、小型、戦略的、戦術的を問わず一切の核兵器は持たないということをここで確約していただきたいと思いますが、総理、いかがです...全文を見る | ||
○近江委員 これも念のために聞いておきますが、この非核三原則というものは、総理は憲法的国是ということをおっしゃっておられるわけでございますが、これは現行憲法が続く限り、また、だれが総理になってもこの非核三原則は必ず続く、守られるということであるかどうか、その点はいかがですか。 | ||
○近江委員 これも確認でありますが、安保条約第五条が発動した場合も、非核三原則がある限り、アメリカから核兵器持ち込みの事前協議が提案されても常にノーでなければならないわけです。いわゆるイエスもありノーもあるというような二者択一はあり得ない、常にノーでなければならないと解するわけで...全文を見る | ||
○近江委員 いま確認したわけでございますが、政府はこの非核三原則を国是として尊重するということを先ほどもおっしゃっておるわけでございますが、しかし、考えてみますと、これは政策の一つであって、政府を法的に本当に拘束できるかということなんです。ですから、政府がもしこの核政策の変更をし...全文を見る | ||
○近江委員 私たちは、はっきりとするために、立法化するということについては強い希望を持っておるわけでございますが、総理自身も、そういう動きがありますれば、総理であり総裁でもあるわけでありますから、与党のそうしたまとめといいますか、そういう方向にさらに努力をされるべきだ、このように...全文を見る | ||
○近江委員 この五月末にも軍縮総会があるわけでございますが、こういう場におきましてわが国としましては、そうした平和に徹するという姿勢というものは大胆に示していかなければいけないと思うのです。この前の予算委員会におきましても、ちょうど原子炉衛星の問題もございまして、ぜひ総理に出られ...全文を見る | ||
○近江委員 最近、財界におきまして防衛産業拡大を意図する発言が高まっておるわけですが、中でも武器輸出禁止の基準の緩和を求める動きがあるわけでございます。政府に対して財界からこういう正式な申し入れがあったのかどうか。また、もしもなかったとすれば、そういうことをマスコミ等を通じて十分...全文を見る | ||
○近江委員 変わってないと、非常に簡単な御答弁でございますが、そうすると、財界のこういうような、いま不況のさなかであるからこういうものを拡大していきたいというような動き等に対して、また、そういう発言、要望等に対して、政府としては何のコメントもしないのですか。それじゃ、こういう動き...全文を見る | ||
○近江委員 正式に要望がないといっても、これだけ新聞紙上にもいろいろ出ておるわけですね。公式にそういう財界の首脳が発言もしているわけですよ。やはり国民としては非常にその点は不安に思っているわけです、政府がどういう毅然とした姿勢をとるかと。そういう木で鼻をくくったような、原則は変わ...全文を見る | ||
○近江委員 武器をストレートに輸出、そんなばかなことは、いまのところできるわけはないわけですよ。ただ、要するに財界が言っておるのは、非常にその辺区別がむずかしい、その辺のところを政府は厳密に解釈し過ぎている、これを緩めろ、解釈を幅を広げろという非常に微妙な主張をしているわけですよ...全文を見る | ||
○近江委員 この点、いろいろと総理も御承知のとおりです。原則は変わってないということをおっしゃっているわけですが、財界が言っておるのはこの運用の問題ですね。幅ですね。そういう微妙なところを広げていこうといたしておるわけですね。こういう点、今後非常に厳格な判断が必要だと思うのです。...全文を見る | ||
○近江委員 経済の問題に入りたいと思いますが、その前にあと一つだけ、ちょっと外交問題でお伺いしておきます。 これは日ソの漁業交渉の問題でございますが、マスコミの報道によりますると、去る三日、モスクワでの日ソ漁業交渉に臨んでおります日本政府代表団長の松原駐ソ公使に対して、ソ連政...全文を見る | ||
○近江委員 従来までも、日ソ漁業交渉というものは非常に難航してきたわけですが、今回の交渉も非常に厳しいように思うわけです。農林大臣の地元もサケ・マス漁の基地があるのじゃないかと思うわけですが、今年のサケ・マス漁はどうなるかということはひとしお身にしみていることと思うわけです。交渉...全文を見る | ||
○近江委員 次に、経済運営を中心とした質問をしたいと思います。 まず初めに、経常収支の問題についてお伺いしたいと思いますが、さきの日米通商協議におきます牛場・ストラウス共同声明は、昭和五十三年度実質経済成長目標七%に触れ、かつ、日本の経常収支の大幅な縮小を予見するとともに、昭...全文を見る | ||
○近江委員 そうしますと、いま経企庁長官が明らかにされましたこの数値を前提としますと、昭和五十二年度の経常収支は、とうてい政府見通しの百億ドルにおさまるということにはならないわけですね。これは二月二十五日の日経の記事によりましても、本年度の経常収支は百二十五億ドルの黒字と予想する...全文を見る | ||
○近江委員 政府が改定しました見通し百億ドルにはとうていおさまらない、誤りであったということは、いま宮澤長官、はっきりとお認めになったわけです。ただ、百億ドルからどれくらいふえるかということについてはまだ正確な計算はできないということをおっしゃっているわけですが、しかし、きょうは...全文を見る | ||
○近江委員 大体その辺の線に行くんじゃないかということを示唆されたわけでございます。この経常収支の大幅な見込み違いを前提といたしましたときに、昭和五十三年度の経常収支六十億ドルの黒字の見込みは一体どうなるかという問題なんです。 昨年の国際論調からいたしますと、昭和五十二年度政...全文を見る | ||
○近江委員 この昭和五十二年度の経常収支見通しの見込み違い、こういうものは当然五十三年度の経常収支見込みにも影響してくるわけです。当面、昭和五十三年度経常収支六十億ドルの黒字、非常に心配ですね、これはもう全然変更される意思はないわけですか。 | ||
○近江委員 昭和五十二年度におきまして緊急輸入を十億ドル果たすということを私の質問に答えられたわけでございますが、こういうような措置を五十三年度におきましても強力に進められる必要があるのじゃないかと思うのです。いま改定するつもりはないということをおっしゃっておるわけですが、この六...全文を見る | ||
○近江委員 最大限の努力をなさるということはたびたび表明されているわけです。総理、総理の頭にはそういう具体的な、これをひとつ目玉でいきたい、そういうものはないのですか。 | ||
○近江委員 これという、余り中身のある答弁がなかったように思うわけですが、どうも経常収支の見通し等につきまして、政府の対応というのは甘過ぎるんじゃないかと私は心配しておるわけです。こういう政府の見通し、この誤りというものが、今日国際不信を招いておるわけですが、その結果として一層の...全文を見る | ||
○近江委員 次に、経済外交の問題についてお伺いしたいと思いますが、対外経済政策につきましてお伺いしたいと思います。 第一は、日米通商協議におきまして、アメリカは輸入石油の依存度を低下させ、輸出を増大する等の措置により国際収支ポジションを改善し、ドルの価値を改善する意向というこ...全文を見る | ||
○近江委員 これは言うべきは言う、また、お互いに約束を守ることは守っていく、やはりこういう点は、きちっと主張すべきは主張し、措置をとらしていく、こういう毅然たる態度で進んでいただきたいと思うのです。 それから、近く対EC交渉が行われるようでございますが、報道等を見ますと、対米...全文を見る | ||
○近江委員 経済成長率にちょっと触れてみたいと思うのです。 五十三年度の成長率七%の目標につきましては、もうすでにいろいろ論議が行われてきたわけでございますが、昭和五十二年度五・三%の政府見通しについて、これは五十三年度の成長目標の基礎になるということは、もう当然のことであり...全文を見る | ||
○近江委員 十−十二の悪いということは長官もおっしゃったわけですね。個人消費にしましても、すでに御承知のように非常に悪いですね。いまだかってないような悪い数字ですね。こういう点からいきますと、私は十−十二が非常に悪いと思うのです。まだ数字が出ていないとおっしゃっていますが、もう三...全文を見る | ||
○近江委員 十−十二というのは、個人消費にしましても非常に落ち込んでおりますし、そういう条件からいきますと私は非常に落ち込みがあるのじゃないかと思います。そうなってきますと、昭和五十二年度の改定した五・三、これも達成できない、下回るおそれが十分出てくるのじゃないかと私は思うわけで...全文を見る | ||
○近江委員 これは後でわかるのですけれども、恐らく下回るのじゃないかと私は思うのですよ。そうできるということをおっしゃっているのですから、これは平行線になりますから次に進みますが、私は若干下回る、こう見ておるのですが、これを基礎として五十三年度七%達成に力を入れるということを総理...全文を見る | ||
○近江委員 金融政策の問題でございますが、政府は一つの手段として公定歩合のことをお考えになっておられるということがいろいろと報道もされておるわけでございますが、この公定歩合の変更につきましては間際まではうそをついてもいい、こういう話がまことしやかに流されておるわけでございますが、...全文を見る | ||
○近江委員 公共事業の問題でございますが、総理は、減税よりも公共事業、乗数効果が高いのだ。しかし、最近の経企庁のいろいろな研究発表等を見ておりましても、SP18等の計算例を見てまいりましても、乗数効果というのは非常に下がってきておるわけですね。そういう点で、減税か公共事業かという...全文を見る | ||
○近江委員 この点については、わが党の委員がそれぞれいろいろな角度から質問しましたので、次に進みたいと思いますが、相当消化できない分が将来出るのじゃないか、私はこのように思います。しかし、政府としては全力を挙げて消化に努力をされるべきであると思います。 それから、民間設備投資...全文を見る | ||
○近江委員 いま大臣はそういう見通しをおっしゃったわけでございますが、これは地域のそうしたいろいろな問題もあるわけでございますし、こうしたことを実際にやっていくとなかなかむずかしいものがあろうかと私は思うのです。 そこで、きょうは時間もありませんので、簡潔にお答いただきたいと...全文を見る | ||
○近江委員 今国会にお出しになるわけですか。 | ||
○近江委員 それから、円高差益と流通問題でございますが、経企庁は二月の二十三日発表されたわけですね。経企庁のこれを見ますと四つのグループに分類されているわけですが、輸入価格が落ちながら小売価格は上昇または横ばい、こういう品目もあるわけですね。これは調査は調査としていいのですけれど...全文を見る | ||
○近江委員 総理、こうした国民に一番密着した問題ですから、こういう問題は政府挙げてがんばってもらわなければいかぬと思うのです。総理もがんばっていただきたい。ちょっと決意をお聞きします。 | ||
○近江委員 それでは経企庁長官、あと一つお聞きしておきたいと思うのですが、五十年代の前期経済計画の問題でございますが、これは長官も御承知のように、いろいろな点におきましてこの見直しをしなくちゃならぬところが随所に出てきていますね。こういう点、毎年推進に関する年度報告というものが出...全文を見る | ||
○近江委員 ひとつ時代をよく見通していただきまして、政府として、本当に国民が納得のできるそうした経済計画というものをつくっていただきたいと思うのです。いずれにしても、しかし方向としてはやはりその即したものにつくっていかなければならないというお気持ちは強いわけでしょう、長官。 | ||
○近江委員 次に私は、当ぜん金附証票法の問題について入っていきたいと思います。 すなわち、宝くじの問題でございますが、昨年十月十七日の八十二国会の当委員会におきまして、最近とみに国民の関心が高まっておりますこの宝くじの問題について、さまざまな角度からその問題点を私は指摘したわ...全文を見る | ||
○近江委員 私が前回指摘をいたしました線に沿ってこういう改善をされてきた点については評価をいたします。 しかし、先ほども自治大臣がお答えになりましたが、第一線の実際に販売している売り子たち、そうした人たちの給料なりそういうものについての影響は絶対ありませんね。第一線の人たちで...全文を見る | ||
○近江委員 いずれにしましても、こうしたことも私が指摘するまでもなく、政府の皆さんがそういういろいろな行政に真剣に目を通しておられれば、私が言わなくてもこういう改正もできるわけなんです。いろいろな機構が非常に巨大になり過ぎて目が届かない点もありますけれども、少なくとも法律に基づい...全文を見る | ||
○近江委員 いま事務当局からありましたが、大蔵大臣、よろしいですか。——では、いまそういう答弁がありましたから、委員長、資料をよろしくお願いしたいと思います。 それから建設大臣、住宅公団の家賃値上げがいよいよ決められたわけでございますが、国会におきましても建設省に対していろい...全文を見る | ||
○近江委員 もう時間がありませんからそろそろ終わりたいと思いますが、こうした建設省の決定によりまして、それでもしかし、公団の値上げに該当する方々は納得なさっていないわけですよ。特に地域ごとの説明会を開いてもらいたいという強い要望がある。にもかかわらず放置しておる。これについては建...全文を見る | ||
○近江委員 では、もう時間がございませんから終わります。 | ||
03月07日 | 第84回国会 衆議院 本会議 第11号 議事録を見る | ○近江巳記夫君 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、ただいま議題となりました昭和五十三年度予算三案に反対、日本社会党から提出された予算三案の編成替えを求めるの動議に反対の態度を明らかにして、討論を行うものであります。(拍手) まず、予算三案に反対する理由を申し述べる前に...全文を見る |
05月10日 | 第84回国会 衆議院 科学技術振興対策特別委員会 第12号 議事録を見る | ○近江委員 まず初めに、基本的なことについてお伺いしたいと思いますが、御承知のように「むつ」の事故を初めてといたしまして、各原発におきましてはトラブル、事故等が相次いで発生いたしておるわけでございます。こうした点を踏まえまして、今日までのいわゆる原子力行政のあり方に対する政府の反...全文を見る |
○近江委員 この安全という点につきまして長官も非常に留意なさっておる、その焦点は合っておると私は思うのです。ポイントという点でお答えになったわけでございますが、原子力局長にこの同じ点で、特にどういう点を最も今日まで反省をしてきたのか、この点について再度お伺いしたいと思います。 | ||
○近江委員 この問題、突っ込んでいきますと相当細かい点に入ってこようかと思いますし、時間がありましたら、後でまたお伺いしたいと思います。 次にお伺いしたいことは、いわゆる最近の原発の稼働の問題であります。各年度別、見てまいりますと、稼働率、設備利用率等非常に低下いたしてきてお...全文を見る | ||
○近江委員 この稼働率なり利用率を高めるということのみにウエートがかかってきますと、これはまた非常に整備の問題等におきまして大きな穴があきますと大変な重大事故につながるわけでございますので、この点は十分留意をしていただきたいと思います。 〔委員長退席、大石委員長代理着席...全文を見る | ||
○近江委員 貯蔵余力はどういうふうになっていますか。 | ||
○近江委員 いまイギリス、フランスに対して委託をなさっているわけでございますが、現在どういう状況になっておるか、また今後の見通し等につきまして要点をお答えいただきたいと思います。 | ||
○近江委員 英国と契約なさろうとなさっておる量は、大体どのくらいになっておりますか。 | ||
○近江委員 それでこの法案を提出なさって、民間で処理をしていこうということでございますが、いまこの再処理をめぐります国際情勢というものが非常に流動化いたしておるわけでございます。そういう中で本法案を提出されてきた、そのことの意味についてお答えいただきたいと思います。 | ||
○近江委員 INFCEに臨むわが国の態度につきましていまお答えがあったわけです。そこで、先ほど私が申し上げましたように、国際情勢が非常に流動化いたしておるわけでございますが、特に米国の問題ですね、核不拡散法が成立した。そうなってきますと、同法成立によりますわが国への影響につきまし...全文を見る | ||
○近江委員 昨年の日米共同決定によりまして二年間、単体抽出方法によって運転するということになったわけでございますが、二年後ということになってきますと五十四年の九月ということになるわけですが、他の方法によってやれということになってまいりますと、たとえば混合抽出ということも予想される...全文を見る | ||
○近江委員 この東海村の再処理工場の運転状況、私たちも専門家ではありませんから余り細かいことはわかりませんけれども、しかし非常に初歩的なトラブルが続発しておるということを聞いておるわけでございますが、政府としてその点はどのように受けとめ、また動燃等に対してどういうような指導監督等...全文を見る | ||
○近江委員 そうしたトラブルが七件発生したということをいまおっしゃっているわけですが、御報告によりますれば、管理あるいはまた技術者の訓練不足、そういう問題が非常に多いように思います。こういう点は動燃等に対して十分強力な指導をする必要があるのじゃないかと思います。そういう報告を聞き...全文を見る | ||
○近江委員 基本技術は確立されているとおっしゃっているわけですが、原発同様まだわれわれとしては非常に大きな不安を持っておるということを申し上げておきたいと思います。 現在、電気事業連合会の中に再処理会社設立事務室、これは従来は濃縮・再処理準備会というものがあったようでございま...全文を見る | ||
○近江委員 候補地の問題等については地図上の調査等をいままでやってきたのだとおっしゃっておるわけですが、いままでのそういう電気事業連合会の動き等からしまして、実際に地図の上だけの調査であるということですか、もう一度お聞きしますが……。 〔貝沼委員長代理退席、小沢(一)委...全文を見る | ||
○近江委員 私がそれを再度政府に確認をしたということは非常に意味があるのですよ。私はいま原子力行政の基本的な今日までの反省ということを聞いたわけですが、そういう点については実施のそうした事業団なり原発会社なりとよく連携をとって、技術の問題等についても今後はすべてよく相談して同じ態...全文を見る | ||
○近江委員 再処理のためじゃないということをあなたおっしゃっていますが、これは再処理工場のいわゆる測量から何から全部やっているのですよ。前書きを見ましても、「本調査は、奄美群島第二の徳之島における使用済核燃料再処理工場の適地性を調査したものであるが、単に企業サイドから適地を選定す...全文を見る | ||
○近江委員 だから、少なくともそういう動き等につきましては政府がやはりよく報告をおとりになる、そういう盲目であるということ自体が私は非常に問題だと思うのです。大臣、どう思いますか。 | ||
○近江委員 いま大臣が御答弁になったように、少なくとも政府はそれだけの優秀な皆さんがいらっしゃるのだし、機関があるのですから、常にそういういろいろな事業主体のところともコミュニケーションを図っておられるわけなんですから、そういうことを知らないという、こういうことが大変国民の不信感...全文を見る | ||
○近江委員 これはあくまで調査研究の段階ですから、もっと具体的になってくればまたやっていきたいと思います。次に進んでいきたいと思います。 民間に再処理事業をやらせることに伴ういわゆる安全確保のあり方の問題でございます。プルトニウムを抽出の際のいわゆる核不拡散のための対策につい...全文を見る | ||
○近江委員 十分そうした万全の体制を考えていく必要があろうかと思います。 それから高レベルの放射性廃棄物の処理、処分の問題でございますが、再処理をするということになってきますと、そういう高レベルの廃棄物というものが出てくるわけです。これはいま世界的にも非常に問題になっておるわ...全文を見る | ||
○近江委員 こういう点におきましても、まだまだ問題が解決されておらぬわけですね。そういう中で進めていこうとなさっておられる点については大きな問題があろうかと思います。 最近、米下院政府活動委員会は核燃料に関する勧告案を採択しておりますが、これはどういった内容であるか、またわが...全文を見る | ||
○近江委員 この勧告書は重大な意味を持っているわけですよ。米下院政府活動委員会、いま局長おっしゃったようにブルックス委員長ですね。今月一日です。使用済み核燃料の確実な処分方法が確立されるまでは政府はこれ以上原子力発電所の許可を行うべきではない、そういう勧告書を採択しているのですね...全文を見る | ||
○近江委員 下院の政府活動委員会がこれだけの採択をして勧告をしておるわけですね。これは米政府にとりましても衝撃的な勧告だと私は思うのですよ。これに対してアメリカの原子力委員会、政府は、どういうように議会が採択をした勧告に対応するのですか。わが国政府としてもこれは重大な問題でしょう...全文を見る | ||
○近江委員 政府で本文なりをおとりになれば、ぜひ資料として提出をしていただきたいと思うのです。 これは議会といわゆる行政との関係ですから、それは何も勧告があったからといってすぐに結果は出ないかもわかりませんよ。しかし、これは大変な勧告なんですよ、議会で採択をしておるのですから...全文を見る | ||
○近江委員 それは大いに敏感になって、本当に努力してもらわないと、あれもやっています。これもやっています。そんなことを言っていたって、まあ同じような感覚でやっておって、そんなことで国民が本当に安心できるかと、正直申し上げてそういう気持ちですよ。 私は何点かいろいろな問題を具体...全文を見る | ||
○近江委員 そんな可能性だけで、はい、そうですがと言うわけにいかぬですよ。そういう技術の未熟な中におきまして、それをはい、そうですかという、そんな安易なことでは国民の皆さんを納得させるわけにいかぬと思うのです。政府としては本当に、私が冒頭に申し上げたように安全性の問題を柱として、...全文を見る | ||
○近江委員 この伊方原発のほか、福島第二原発、東海第二原発の二カ所につきましては、行政訴訟が起こされておるわけです。それから川内原発、柏崎・刈羽原発、この二カ所につきましては、行政不服審査法に基づく異議申し立てが出されております。また福井県におきましては、原発建設の可否は住民投票...全文を見る | ||
○近江委員 それでは具体的に聞きますが、その反省の上に立たれまして、これからの行政訴訟あるいは異議申し立て、反対運動等に対してどのように対処なさっていかれるのですか。 | ||
○近江委員 この伊方の原発裁判におきまして、国側は、原子炉等規制法は、原子炉の設置者、すなわち電力会社等に設置の資格を与える趣旨の法律で、一般住民の被害を防止し救済することには法益は及ばない、したがって住民の原告適格に疑問があると主張したという発言が本科学技術特別委員会の参考人か...全文を見る | ||
○近江委員 まだペンディングの問題かもしれませんけれども、非常に聞く方としては足りない答弁だと思います。やはり少なくとも、謙虚に国はそういう問題につきましては受けとめて、そして主張すべきは主張していく。しかし、そういう気持ちがなければ、これは私は非常にまずいと思いますね。 先...全文を見る | ||
○近江委員 住民が不安を感じて指摘することが攻撃である、やはりその辺の感覚が問題なんですよ。心配だから疑問点を聞くわけなんですから、政府は本当に自信を持っておるならば、的確にお答えになればいいじゃないですか。そういうことを避けようという気持ち自体が、あなた方にこそくなことがある。...全文を見る | ||
○近江委員 それは一歩前進で評価できると私は思います。いま局長が御答弁になったように、どうかひとつ今後各地におきましてきちっとした公聴会の運営をやっていただいて、そういう手続を踏んで進めていただきたい、これを特に要望いたしておきます。 それから、時間の関係もございますから最後...全文を見る | ||
○近江委員 時間がないから終わりますが、どうかひとつ公開の原則にのっとってさらに努力をしていただくよう強く要望いたしまして、私の質問を終わりたいと思います。 | ||
05月31日 | 第84回国会 衆議院 大蔵委員会 第29号 議事録を見る | ○近江委員 私はまず初めに、日本万博協会が運営をいたしております万博公園の問題につきまして、御質問したいと考えております。 この万博公園につきましては、御承知のように、万博の跡地を利用いたしました、まことに万博を記念するにふさわしいすばらしい公園であると思うわけでございます。...全文を見る |
○近江委員 今後も、現在でも三百万を超える方々の来園があるわけでございますが、それをさらに多くの方々に利用していただく、こういう強いお気持ちがおありでございますか。 | ||
○近江委員 それは何を根拠にそういうことをおっしゃるのですか。年々ふえてきているわけですよ。それが頭打ちであるということは、どういう根拠でおっしゃるのですか。 | ||
○近江委員 その辺のデータのとり方等につきましては疑問を持っております。また後ほど資料を要求したいと思いますが、いずれにしましても、年々増加の傾向にあることは間違いないわけでございます。数の大小は別といたしまして、ふえる傾向にあることは間違いない。そういう広く国民から愛されており...全文を見る | ||
○近江委員 その評議員会で決定された文案といいますか、それをひとつ発表していただきたいと思うのです。どういう決定の仕方をしたのですか。 | ||
○近江委員 中身はそれだけですか。そういうことすら国民に明らかにすることはできないのですか。きちっと発表しなさいよ。 | ||
○近江委員 私の入手しておる資料を発表してみたいと思うのです。 自然文化園区域の有料化の件 日本万国博覧会記念公園の自然文化園区域について、次の要領により、有料化の措置を講ず ることとする。 1 趣 旨 日本万国博覧会記念公園は、日本万国博覧会...全文を見る | ||
○近江委員 それで、この議案の内容に基づいていわゆる評議員会で決定された、こういうことなんですね。そうすると、これはイコールであるということなんでしょう。いかがですか。 | ||
○近江委員 承認されたわけですね。そうしますと、現在日本庭園は御承知のように、大人二百円、子供百円ですよ。いままで無料であったものが日本庭園と同一の料金にする、こういうべらぼうなことを評議員会が決めている。この評議員会で承認されたことイコール決定である。 それでは、手続は今後...全文を見る | ||
○近江委員 来年万博協会が予算書なり計画書を大蔵省に持ち込んで、その上で大蔵省は認可を決定する、手続としてはこういうことになるのですか。 | ||
○近江委員 日本万国博覧会記念協会法というのが昭和四十六年六月一日、法律第九十四号で大蔵大臣、自治大臣の署名で成立していますね。この第二十六条におきましては、「協会は、毎事業年度、予算、事業計画及び資金計画を作成し、当該事業年度の開始前に、大蔵大臣の認可を受けなければならない。こ...全文を見る | ||
○近江委員 いま万博のこの協会の運営維持費というものはどうなっておるのですか、きちっとわかるように報告してもらいたい。 | ||
○近江委員 それだけですか。あなたは最高責任者としてそういう答弁でいいんですか。 | ||
○近江委員 そうでしょう。そういうものがミックスされて回っておるわけです。それで、施設の整備については大阪府と国が折半で出しておられることは知っていますよ。維持運営ということについてはびた一文出してないじゃありませんか。そうでしょう。 | ||
○近江委員 たとえば新宿御苑は環境庁ですよ。向こうも確かに入場料は取っていますよ。その入場料金による収入は、五十一年のデータで見ますと五千九百万円。ところが、一たんそれは国庫に入って、二億四千万円一般会計から環境庁は出している。これを管理しておるのは環境庁の国民公園管理費です。そ...全文を見る | ||
○近江委員 経企庁さん、あなた何をおっしゃっているのですか。大蔵省の認可事項なんですよ。先ほど私が法律で申し上げたように第二十六条です。これは公共料金じゃないですか。いかにも評議員会なり協会の決定がイコール決定であるというかのごとき答弁というものは、これは許せませんよ。私はこの問...全文を見る | ||
○近江委員 そうすると、経企庁は大蔵省と何も今後相談しないというのですか。そうするとあなたは有料化にしていくということは国民生活への影響はないとお考えなんですか。いまの国民生活をどうお考えなんですか。ことしの春闘で何%上がったのですか。失業者が増大してきているのです。中小企業の倒...全文を見る | ||
○近江委員 幅があるということは、あなたの答弁でそれはわかるわけです。しかしいま申し上げたように、これは日本だけじゃない、全世界の方々が六千四百万も参加した万博を記念する公園なんです。この入園料の問題は全国に波及するのです。ですから、そういう幅の中におきまして、大きなこういう基準...全文を見る | ||
○近江委員 今後よく検討していくという御答弁がありましたから、これは私の方から重ねて、本当に厳しい態度でひとつチェックをしていただきたい、そのことを特に強く要望申し上げておきたいと思います。 それで、国等の公共機関が経営しておりますたとえば飛鳥歴史公園等、これは現在も整備中で...全文を見る | ||
○近江委員 大臣の御答弁をお聞きしますと、この評議員会なりの決定したこととは決してイコールじゃないのだ、大蔵省としては十分監督をし、チェックしてやっていきたいというお話がございました。 この有料化という問題は他への波及が余りにも大きいわけです。したがいまして、無料化を据え置く...全文を見る | ||
○近江委員 運営等の問題につきまして、これはもっといろいろと検討なさるように指導していますか。たとえば理事長の給料は七十九万五千円、ボーナスは五カ月です。五十二年、五十三年はそうですよ。理事は月給は六十二万五千円、ボーナスは五カ月です。監事は月給五十四万四千円、ボーナスは五カ月で...全文を見る | ||
○近江委員 こういう問題は鋭くメスを入れて、そして国民の納得のいくように私はやっていただきたいと思うのです。 先ほど新宿御苑の例を出しましたけれども、環境庁所管であれば補助金を出しでいるのです。いまこういう財政難の折ですから、特に大蔵省さんは何とか入れたいというような気持ちが...全文を見る | ||
○近江委員 大臣としては、補助金の問題、できれば無料化の方向にしたいというお気持ちの表明がございました。これはきょう本委員会の一時点だけではなく、どうかひとつ大臣がおっしゃいましたその前向きなお気持ち、その答弁というものを実現できますように、ぜひともひとつ御努力をいただきたい。こ...全文を見る | ||
○近江委員 万博の料金問題につきましては、大臣のそういう御答弁がございましたので、あらゆる機会にこの問題につきまして政府の考え方もお聞きし、今後見守ってまいりたいと思います。 まだ時間がございますので、一、二点お伺いしたいと思うわけでございます。 一つは、大臣、経済成長率...全文を見る | ||
○近江委員 大臣は過大な期待ではないかという感想を申されたわけでございますが、そうすると大臣としては、どのくらいの数値をお考えになっていらっしゃるのですか。正確なそんな数値は出ないとは思いますけれども……。 | ||
○近江委員 またこの六月中旬にはOECD閣僚理事会、七月中旬には先進国首脳会議が開かれるわけでございますが、わが国の経済成長率のいわゆる修正といいますか、各国からかなり迫られるんではないかということを私は予想するわけでございます。日本に対してはかなりの期待といいますか、そういうも...全文を見る | ||
○近江委員 その主体制を持つということは非常に大事なのですが、各国は依然として過大な期待をかけてくる。そこで、毅然として主体性を持って臨み、また話していくということはわかるわけですが、やはりそうした各国の理解といいますか、日ごろからのそうした説得、PRといいますか、わが国をもっと...全文を見る | ||
○近江委員 時間が来ましたので、終わります。 | ||
10月06日 | 第85回国会 衆議院 予算委員会 第5号 議事録を見る | ○近江委員 私は、主として経済問題にしぼりまして質問をしてみたいと思っております。(発言する者あり) |
○近江委員 きょうは非常に時間も限られております。そういう中で、私は主といたしまして経済問題を中心として質問をいたしたいと思っております。 総理の所信表明、これを私聞きまして、日中条約あるいは中東訪問等、非常に外交関係に力を注がれた。当然、国際社会の中で外交関係ということは非...全文を見る | ||
○近江委員 総理は、熱意を持って今後も経済運営に力を注いでいく、このようにおっしゃっておられるわけであります。そういう点で私がいまからいろいろお聞きをいたしますけれども、熱意を持って御答弁いただきたい、このように思うわけでございます。 まず、経済成長率の問題でございますが、昭...全文を見る | ||
○近江委員 総理は七%程度はできるということを重ねておっしゃっておられるわけですが、昨年度を見てみますと、第一次、第二次の補正で三兆二千億の規模の拡大を図ったわけでございます。それでも昨年は五・五という成長率であります。しかも、去年一月から三月は非常に異常な輸出の伸びがあったわけ...全文を見る | ||
○近江委員 恐らくこのままでいきますと、総理はいまかなり自信を持っておられるかどうかわかりませんが、七%程度できるというふうにおっしゃっておりますけれども、私たちは非常に困難だと思うのです。ですから、今回の公共事業等も、それはやればいいのです。と同時に、個人消費の拡大、こういうこ...全文を見る | ||
○近江委員 総理は重ねて減税を突っぱねたわけでございます。しかし、私は、先ほどから申し上げておりますように、これは民間の調査機関等におきましても、幾ら今回の補正措置をとったとしても、七%がいけるというようなところは、私の耳にはほとんど入ってこないわけですね。私は恐らく無理だと思い...全文を見る | ||
○近江委員 では、その時点で適切な措置をとるとおっしゃる中には、当然第二次補正ということは柱なんでしょう。 | ||
○近江委員 第二次補正を示唆されているわけでございますが、恐らくそういう事態に、私はこのままでいけばなるということを申し上げておきたいと思います。総理は、私が言っておるのに、そんなことはないとおっしゃるかもしらぬけれども、それはだれが見たってそうだと思います。私は強くそのことを申...全文を見る | ||
○近江委員 政府の改定見通しを見ますと、経常収支は円表示では二兆七千億程度、このようになっておるわけですが、この場合、この円とドルのレートというものは幾らにお考えになっているのですか。 | ||
○近江委員 この円ドルレートを見てまいりますと、七月二十五日の二百円割れから始まりまして、八月十五日の百八十二円台、これを最高の高値としまして、現在まで百九十円前後を推移してきておるわけですけれども、いま宮津長官がおっしゃった線からいきますと、これは非常に円安になっておる、このよ...全文を見る | ||
○近江委員 政府はいろいろ期待しておるかわかりませんが、先ほど総理の答弁でも、この円高が一番の問題だということを先ほどおっしゃっていましたね。しかし、いまの政府の経済運営を私、見ておりますと、これはなかなか政府の思っている方向にはいかないだろう。よほど政府が真剣にこの円高問題にお...全文を見る | ||
○近江委員 この経常収支の二兆七千億程度、それを算定されたときに四十億ドル程度の緊急輸入を年度内に期待された結果だと私は思うのですけれども、これは政府発表の総合経済対策におきましてもうたっておられるわけでございますけれども、先般武藤委員からも質問があって、経企庁長官は四十億ドルの...全文を見る | ||
○近江委員 通関を終えているのが二億五千万ドル、十五億ドルというのは通関を近々できるという予想ですか。中身はどうなっていますか。 | ||
○近江委員 そうしますと、通関済みの二億五千万、後の十五億で十七億五千万ですね。四十億ドルという点からいきますと、まだ半分にも達してないということなんです。 通産大臣にお聞きしたいと思うのですが、あなたは百二十五億ドルの緊急輸入を前に宮澤長官とお話しになったようでございますが...全文を見る | ||
○近江委員 拡大の方向でいく。そうしますと、百億ドルということをいまおっしゃいましたね。ですから、四十億からさらに拡大をして百億ドルに近づけていく。しかし、本年度四十億プラスどのぐらいの拡大をあなたは最高指揮官としてできる、そのぐらいの腹づもりはなさっているのですか、一挙には百に...全文を見る | ||
○近江委員 この緊急輸入の問題につきましては前国会でも非常に大きな問題になって、私も政府にいろいろと聞いたわけでございます。そのとき三十億ドルの構想、願望というものが政府から示されたわけでございますが、昨年度のこの緊急輸入というものはどのぐらい実現なさったのですか。 | ||
○近江委員 三十億ドルをあのときはぜひともやりたい。私は、総理も覚えておられると思いますが、総理は願望だということを言われて、願望はイコール実現ですか、そのようにしたいということをおっしゃったのですね。三分の一ですよ。三十億を掲げて十億にとどまる。私はこれを言うわけですよ。政府が...全文を見る | ||
○近江委員 なるほど。そうすると、このウランというのはもう緊急輸入の目玉ですね、それが実際上今年度で処理されている。その辺の問題なんですよ。ですから、いわゆる昨年度の実績約十億ドル、それと四十億足して、確かに支払いの問題なんかは翌年に繰り越す場合もあるかもわかりませんけれども、そ...全文を見る | ||
○近江委員 昨年の実績等から見まして、あれだけ国会でも問題になり、諸外国からは黒字減らしということでたたかれ、あれだけ皆さん方必死になってやられて、やっと今年に持ち越して、まだ九億八千万ドル、こういうことなんですね。ですから、この四十億ドル自体も私は非常に大きな疑問を持っておるの...全文を見る | ||
○近江委員 ちょっともとへ戻りますが、九億八千万ドルですね、その中身をちょっと言うてください。 | ||
○近江委員 だいぶかかりますか。 | ||
○近江委員 時間がありませんから……。 | ||
○近江委員 総理、昨年の分も繰り越ししておる。そこで、さっきはっきり確認したわけですが、十億プラス四十、五十億ですね。これはまた、総理、願望である、そういうことをまさかおっしゃらないと思うのですが、これは最低、実現ですな。通産大臣の百億ドル発言といい、それははっきりしておきたい。 | ||
○近江委員 総理は、計画を持って必ずやる、こうおっしゃっておるわけですな。 きょうは時間が非常に少ないので残念ですが、次また、スピードで進みたいと思います。 円高差益還元等の物価対策の推進六つの柱の中に、電力、ガス料金につきましては通産大臣の認可が行われて、実施されておら...全文を見る | ||
○近江委員 しかし、庶民にはなかなかぴんとこないわけです。皆さん方は差益を還元させるということでいろいろな調査等もなさっているわけですが……。 〔毛利委員長代理退席、委員長着席〕 私はちょっと一例を申し上げたいのですが、これは九月十八日の全国紙でも報ぜられたところで...全文を見る | ||
○近江委員 あなたはいろいろと弁明されていますが、私は農林大臣と言ったのですよ。 農林大臣、農林水産省と経企庁の調査というものは、これは一つのエビの例ですけれども、店頭価格が卸値も小売値も倍も違うのです。それは政府発表でやっているのです。そうでしょう。エビだって、輸入エビがい...全文を見る | ||
○近江委員 先ほど経企庁長官は、KDDの国際電信電話料金の問題につきまして、円高差益は十億ぐらいだろう、このようにおっしゃったのです。ところが、これは全体としては非常に利益を上げているわけです。六月十二日、三月期の決算を発表しておるのですけれども、電信電話料収入は一八%の増収とな...全文を見る | ||
○近江委員 検討すると言ったって、実際下げる方向で誠心誠意検討するのか、上げないために検討するのか。きょうはもう時間がありませんので、あなたは検討するとおっしゃったのだから、引き下げの方向で真剣に検討する、こう私は聞いておきます。あと具体的な実行を私は待ちますから。 | ||
○近江委員 時間がありませんので、最後に聞きたいと思うのですが、いろいろな調査を見ますと、たとえばエビであるとか、グレープフルーツであるとか、インスタントコーヒーであるとか、化粧品であるとか、浴用石けんであるとか、これは輸入価格が下がっておっても値段は上がっておるわけです。こうい...全文を見る | ||
○近江委員 終わります。 | ||
○近江委員 私は、日本社会党、公明党・国民会議、民社党三党を代表して、ただいま議題となりました予算三案に対する動議につきまして、その理由及び概要を御説明申し上げます。まず、動議の主文を朗読いたします。 昭和五十三年度一般会計補正予算、昭和五十三年度特別会計補正予算及び昭和五...全文を見る |