大森礼子

おおもりれいこ



当選回数回

大森礼子の1999年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月03日第145回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第1号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。早速質問させていただきます。  最初の末広委員の強姦の質問のところで、被害者の方がどれだけ抵抗したかが要件になっている、確かにそうなんですね。  私は検事をしていた経験からいいますと、よほど激しく抵抗しないと強姦が成立しないように思われてい...全文を見る
○大森礼子君 裁判所関係はございますでしょうか。
○大森礼子君 ありがとうございました。  昔、女性の精神科医の方とお話をしたときに、大森さん、強姦の犯人は死刑にすべきですと言うから本当にびっくりしたんですけれども。要するに、被害者の方がなかなか立ち直れない、よくなったかというともとに戻ってしまう、こういうお話も聞きましたので...全文を見る
○大森礼子君 私が考えているのは、法律を改正して補導処分というのをなくして、施設がありますから、これを新たな女性人権センター、あるいはまたシェルターの使い方、こういうことをしたらどうかなという、ここまでちょっと考えているわけです。シェルターの場合は、いるところが知られるとまずいと...全文を見る
○大森礼子君 そうなんですね。そういう問題点について前回、戒能参考人にも伺ってきたんですが、ただ現状としては非常に刑罰でするというのは難しいなと思うんです。  ただ逆に、やりにくいからこそ、男性の方がどうせしたってこんなのは許されるんだみたいな風潮にもなりまして、だからどこかで...全文を見る
03月15日第145回国会 参議院 法務委員会 第2号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。早速質問させていただきます。  まず最初に、海難審判庁の方にお願いいたします。  海難審判庁の予算、十一年度は二十五億九千四百万円、前年度当初予算額と比較すると九百万円の増加になっているということでございます。これが多いか少ないかということ...全文を見る
○大森礼子君 海難審判庁関係は以上でございます。  次に、法務省にお尋ねいたします。  予算の中で、少年事犯、検察体制の充実強化として一億六百万円計上されております。前年度ゼロということになるんでしょうか。それから、あわせてお尋ねしますが、少年矯正教育の充実強化として七千七百...全文を見る
○大森礼子君 ありがとうございました。  次に、外国人事件に関する予算措置がどのようにとられているかということについてお尋ねしたいと思います。  最近、外国人事件とかそれから犯罪の国際化とか言われるわけです。今、組織犯罪対策関連法案が衆議院でも継続審議になっておりますけれども...全文を見る
○大森礼子君 それでは、通訳謝金、通訳の方に対するお礼となるのですが、謝金の基準はどういうふうになっているのでしょうか。時給計算なのか、あるいは半日、一日計算なのか、これについてお尋ねします。
○大森礼子君 その場合、各裁判所の裁判官の頭の中に基準があるということでございますか。
○大森礼子君 そうしますと、最高裁というのは、大体これぐらいの基準でとぴっちり決めるのではなくても、大体の基準とか、こういう情報というのは渡していないのでしょうか。  というのは、やはり最終的には裁判という形で実際事件を扱った各裁判官が決めるとしましても、やはり専門的な技術を持...全文を見る
○大森礼子君 基準を示すのがいいかどうか、やはりある程度の基準はお示しになった方がいいのじゃないでしょうか。私、ある検察庁のときに余りにその評価がすごかったものですから、私が十年前に通訳とかをあっせんするような場合には、そのころの時給は三千円ぐらいでしたよとか、こういうことを申し...全文を見る
○大森礼子君 やっぱり通訳謝金につきましても予算措置をとるわけですよ。予算出しますわけでしょう。そのベースとなる数というのは何か、その中で外国人事件がどのくらい増加しているか、それから通訳をつける事件がどれだけふえているか。それから、今は二人通訳という制度もあるようですから、そう...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、平成九年、平成十年、平成十一年とこの三年間は五億八千百万円とぴったり数字が一緒なんですね。平成九年はその前五年間で三・五倍に増加したのに、なぜか平成九年からは三年間一緒なんですね。通訳を要する事件の実態というものは変わっていないということなのでしょうか...全文を見る
○大森礼子君 先ほど基準もないということだったので、それだったら要するに額を決めちゃってその中で合わせるのかなと。そうすると、通訳に対して何かこの前もっともらっていたのに今度は少ないとか。そんな気がしたのでちょっとお尋ねしました。  次に、法務省にお尋ねします。  同じく通訳...全文を見る
○大森礼子君 法務省の方については大体四千万増加しているということで、これはわかりました。  組織犯罪対策三法、これが成立するかどうかを問わず、ベースとなる外国人事件が増加する傾向は続くと思われます。それで、法務省、最高裁としてこういう外国人事件に備えた予算措置としまして通訳謝...全文を見る
○大森礼子君 ありがとうございました。  法務大臣の所信に対する質疑は次回行わせていただくわけですが、その所信の中にこういう箇所がございます。「諸外国との間において逃亡犯罪人の引き渡し、捜査共助等を要する事件が増加するなど、犯罪の国際化の傾向が一層顕著となっております。」と。 ...全文を見る
○大森礼子君 法務省にお尋ねします。  法務省の中で行われている海外研修制度とかそういうものについてどういうものがあるか、それから予算措置はどうなっているか、比較のためにこの十年間で大体どういうふうに変わったのかということも知りたいので、平成十一年の数字と、あわせて平成元年の数...全文を見る
○大森礼子君 確かに検事のもともとの数が少ないと現場を余りたくさん離れさせるわけにはいかないということもあるかもしれませんが、最近増員にもなっておりますし、それから、もし研修の中に語学研修の要素も多少含むのであれば、年をとった方が行っても余り覚えませんので、若い方を派遣した方がい...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。どうも法務省というと何か検察なんか暗いイメージもあるんですけれども、法務省にこういう機関があるということをもっとPRしてもいいのではないかと思います。  それから、広い意味での捜査共助になると思うのですけれども、今度は何か大阪の方に新しいセンターがで...全文を見る
○大森礼子君 日本の法務省ができる一つの国際貢献だと思いますので、これから具体化しましたらまた質問させていただきたいと思います。  ちょっと時間の関係でもう質問を終えなければいけませんので、通告していたものすべて聞けないこと、申しわけございません。  先ほど公安調査庁に対する...全文を見る
03月23日第145回国会 参議院 法務委員会 第3号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。きょうはほとんど大臣にお答えいただきたいと思います。  新しい法務大臣が誕生いたしまして、まさに陣内法務大臣のリーダーシップが期待されているわけでございます。  法務大臣は、大臣の任を受けられるときに、こういうお話があったときに、いろんなこ...全文を見る
○大森礼子君 今、司法制度改革については、政府全体で取り組む最重要課題であるというふうにおっしゃったわけですね。その具体的なあらわれというのが、先ほど来出ています審議会の設置ということになるのでしょうか。
○大森礼子君 そうしますと、司法制度改革審議会となるんでしょうか、先ほど民主党の委員の方からも質問がありましたので、これを先にお伺いしようと思うんです。  この審議会というのは、十三人の委員を任命して、それで二年間でいろいろ審議するわけですね。その間、政府は何をしておられること...全文を見る
○大森礼子君 確かに、所信の中でも大臣は、表現を見ますと、「国民のニーズにこたえられる司法制度を速やかに実現できるよう、この動きに沿って積極的に取り組んでまいりたい」というふうに述べられたわけです。「この動きに沿って」というのが実はよくわからないのです。一方で、こういう審議会がで...全文を見る
○大森礼子君 だから、結局この審議委員の人選によると思うんです。先ほど来他の委員も質問しておられましたけれども、これは本当にわかったようで全然わからないんです。審議会で何をするんですかと言ったら、これはその審議会の委員に決めていただくというわけでしょう。国民のニーズという非常に大...全文を見る
○大森礼子君 全体で広く話し合わなきゃいけないテーマもあると思うんですが、国民のニーズにこたえる司法制度の改革というのは、これまでこの法務委員会でもずっとやってきたわけですね。例えば、法律扶助の問題一つにしてもそうなんです。一応憲法四十三条で国民を代表するとされておりますので、こ...全文を見る
○大森礼子君 何を審議するかも審議会で決めてもらって、それに適切な人選をするというのは、何か堂々めぐりで私はよくわかりません。だから、何が問題かというのをピックアップしていただいて、その問題について議論するならまた別の審議委員とか、そうすれば人選もうまくいくのかなと思うんですが、...全文を見る
○大森礼子君 先ほど海野委員に対するお答えのときに、過去の有効なシステムが今や足かせとなっている、そういう足かせを壊すような改革、こういう言葉もあったと思うのです。しかし、別の見方をしますと、古い人権感覚というものが時代の要請する新しい価値観を取り入れることを拒んできた、こういう...全文を見る
○大森礼子君 繰り返しになるかもしれませんが、大臣は所信中で新しい時代の要請にこたえるということをおっしゃっておられます。人権の世紀であるということをお認めであるのならば、法務省というものは人権擁護の任に当たる省として内外に積極的な姿勢を打ち出すべきではないかと思います。  先...全文を見る
○大森礼子君 では次に、所信中で少年審判のあり方についてもお述べになっておられます。「近時の少年犯罪及び少年審判をめぐる諸問題を契機として、国民の間にも見直しの声が出ているところでありますが、」というふうに述べられたわけですが、契機となった諸問題というのは何か具体的な事件を想定し...全文を見る
○大森礼子君 これについてはまた少年法の審議のときに質問しようと思うのですが、少年審判での事実認定の適正化とおっしゃるのですが、少年法第一条では、保護主義の原則を踏まえた上で、その範囲内での事実認定の適正化ということになると思うんです。  ただ、普通の一般の刑事事件と違いまして...全文を見る
○大森礼子君 今、少年院のことについてお尋ねしたわけですが、少年院施設の整備拡充の必要性について大臣にお伺いしたいと思います。  実は、法務委員会の方でも愛光女子学園という女子少年院を視察いたしました。実はこの女子学園を私は修習生のころに見学したことがございまして、非常に古くて...全文を見る
○大森礼子君 少年法改正につきまして、事実認定の一層の適正化ということが今問題になっているわけであります。原則保護主義の少年審判でも事実認定手続の適正化を図ろうとするのならば、一般の刑事事件、つまり刑事訴訟法一条で事案の真相を明らかにする、これが目的であると明示する一般刑事事件の...全文を見る
○大森礼子君 次に、所信の中ではオウム真理教についても触れておられます。また、これまで他の委員の方も質問なさいました。  三月二十日で地下鉄サリン事件から四年目が訪れたわけであります。このオウムへのこれからの取り組みをどうするか、こういうことばかり問題になるんですが、私は本当に...全文を見る
○大森礼子君 よく公判に影響があるからということで、例えば予算委員会なんかでいろいろ質問があっても、それは捜査上の秘密という形で今まで意見を言わなかったわけですね。まさにそれではだめなんじゃないかというのが国会に対するアカウンタビリティー、説明責任の明確化で、ここをやっぱり新しく...全文を見る
○大森礼子君 この点につきましては、法案の審議のとき、また大臣と議論をさせていただきたいと思います。  今お述べになったその感覚自体がまさに古い。古い人権感覚というのを変えていくというのが第三の改革ではないかというふうに私は思っておりまして、この点については法案審査のときにまた...全文を見る
○大森礼子君 時間が来ましたので終わります。  運輸省の方、通告しておりましたが、ちょっと時間がなくて申しわけございません。また次の機会に質問させていただきます。  以上です。
03月29日第145回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  ODAにつきましては、非常にその中身に不透明さがあるとか、それから公平さを欠くとか、こういう事実も新聞報道なんかがなされているわけですが、そもそもODAのあり方について、実施状況につきまして国会あるいは国民がチェックできる体制があるのかど...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、例えば相手国側に援助するわけですが、被援助国側にも何か年次報告書、被援助国側から年次報告書が出るとかという記載がどこかにあったんですけれども、被援助国側の政府にその案件についての年次報告といいますか、こういうことを義務づけておるのでしょうか。
○大森礼子君 端的に質問いたしますが、一つの契約に基づいて援助するわけですから、その被援助国側も援助を受けて、そのことについて日本側に協力する義務というのはないのでしょうか。つまり、年次報告というものは出してもらう場合もあるが出してもらわない場合もあるということなのでしょうか、被...全文を見る
○大森礼子君 しつこいようですけれども、そうしますと例えば被援助国側はこれこれこれだけの内容についてこういう報告をこういう機関にしなくてはいけないとか、こういうことは常に相手国側に課されるわけではないのですか。
○大森礼子君 なぜこんな質問をするかといいますと、どこかの新聞記事で、要するに被援助国側の政府高官もこういう援助が日本によってなされていることを知らない場合が多いとか、こういう記事もございました。  それから、やはり相手方が適正に、何というんでしょうか、適正に援助を用いていると...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、この交換公文の中で、例えば適正に使用されなきゃいけない、専ら、専らというのもくせ者ですが、この計画のために使わなきゃいけないという条項が盛り込まれているのであるならば、いろいろ新聞報道されております不正行為、目的外に使っているとか、そういう事実が判明し...全文を見る
○大森礼子君 援助停止等については、例えば核実験をやったとかそういういろんな要素が出てくるんだと思うのですが、ここまでお聞きしたところで、まずいろんな評価の段階でいろいろ実施機関とかがかかわる、事後評価は外務省がする、場合によったら被援助国側から年次報告が出る場合がある、交換公文...全文を見る
○大森礼子君 それはそのまま案件ごとに事前評価から中間評価、終了時評価、事後評価、それから交換公文、こういう一式のもの、これが保管されているということですか。それはどこに保管されているのか、またそういうものについての保存期間みたいなものはあるんでしょうか。
○大森礼子君 それでは、その評価とか評価報告書みたいなものがあると思うんですけれども、例えば事前評価なんかでしたら実施機関等が調査主体でやるわけですね、決める前に当たって。そういうのはやっぱり実施機関、そこに保管されることになりますか。外務省の一カ所に集められるということではない...全文を見る
○大森礼子君 そうなんですね。何が申し上げたいかというと、やっぱりこの一連のものがそれぞれの評価に間違いがなかったかどうか、そもそもそういうプロジェクトを決定した、これはよかったのかどうか、それから事後評価とか全体のものがあちこちばらばらに保管されているのでは我々はどうやってチェ...全文を見る
○大森礼子君 それは先ほどの適正条項ということですね。  それで、こういう条項を入れたとしますと、では汚職がどこの部分で起きるのかといいますと、援助しますと後は向こう側の政府と業者との間で実施がされるわけなんですけれども、そうしますと相手方の政府と業者との間で汚職があった場合に...全文を見る
○大森礼子君 もう時間が来ましたのでこれで終わるのですが、確かに援助する側、日本側としてはそういう不正使用については厳しく対処するということが当然の主張であると思います。  ただ、一方で被援助国側、民主主義といいますか、政治体制自体がまだきちっとできていない国もあると思いますし...全文を見る
03月30日第145回国会 参議院 法務委員会 第4号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  今、千葉委員が司法の器ということについて、今のシステムでよいのかどうか、本当に最高裁の方に必死さが感じられない、こういういら立ちを表明されましたが、私も全く同感であります。今回も三十名の定員増ということなんですけれども、何とかこれをよろし...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  この事実関係そのものにつきましては、捜査もされていると思いますし、事件発生後間がないということで質問は差し控えます。今、矯正局長がおっしゃったように、刑務所内での死亡事故でありますので、法務省としては厳正に対処していただきたいというふうに思います...全文を見る
○大森礼子君 これに付随する形で、この事件の発端となったのが駐車をめぐってのことですけれども、あそこは拘置所があるものですから、未決勾留の方の面会に来られる方もいる、その場合に車を前の二車線の公道にとめているらしいんです。それで大体一車線側をとめてしまう。住民の方がこれまでもあそ...全文を見る
○大森礼子君 それから、判事補の増員なんですけれども、判事の増員というのはこれまでなされていないのですね。判事定員は千三百六十名で、平成元年から平成十一年まで定員に変化はございません。これは昭和六十二年に八人増員された後は変わっていないということでしょうか。  言うまでもなく、...全文を見る
○大森礼子君 判事の方も早くふやしていただきたいと思います。今、判事補をふやしてもすぐには判事の方に数が移せるわけではないとおっしゃいましたね。そういった意味で、裁判システムというのは、裁判官システムでしょうか、すぐにどうこうできるものではないということだと思うんです。  と同...全文を見る
○大森礼子君 五年間で平均すると二%ということですが、これはすべて今言ったような理由ですね。処分の著しい不当、法令違反、事実誤認、この三つを含んだパーセンテージということでございますね。
○大森礼子君 そうしますと、明確な数値がないということであれば、家庭局長の御認識として伺いたいのですが、抗告審で取り上げられたもののうちで差し戻し、移送とかになったもののうち、事実誤認を理由とするものがほかの理由と比べて割合的に見て多いというふうな認識はございますでしょうか。
○大森礼子君 感覚といっても多分いいかげんなことをおっしゃったのではなくて、大体そういう事実誤認となった場合の一つの問題点として指摘されるだろうと思うわけです。  抗告審で差し戻し、移送等になった事案の中で多分一番多いのは処分の著しい不当ではないかと思うんです。というのは、一般...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  本当に事実認定というのが問題なのかどうかということを知る一つの資料といいますか根拠としてちょっとお尋ねいたしました。  それからもう一つ、少年法改正への背景には、被害者の人権が守られていないではないかという議論もあったと思うのです。  そこで...全文を見る
○大森礼子君 一般刑事事件ですと、被害感情ということで証人として立っていただくことも公判ではあると思うんですが、そこは同様に考えられない点があるのだろうと思います。  それからもう一つ、現行法のもとでも、例えば家裁に検察庁から事件が送致されます。それで、審判開始した後にいろんな...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  現行法の枠内でも事実認定の適正化を図れる方法はまだ幾らでもあるのではないかと思っております。それから、抗告審の結果を見ましても、少年審判の事実認定が特に問題があるとは思えない、そういうふうにきょうのお答えを聞いて思いました。  ほかに通告してお...全文を見る
04月15日第145回国会 参議院 法務委員会 第5号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  私も検事の経験がありますので、今回のことで一番心配するのは現場の検事の士気が落ちることであります。この問題、今、単なる女性スキャンダルなのか、それとも職務上の問題があったのかという点、これを明らかにする必要があるのではないか。法務大臣は調...全文を見る
○大森礼子君 女性スキャンダル、もちろんいいとも思いません。しかし、その結果というのは自分が社会的評価を落とすということで受けることだろうと思います。国会の中でも不倫騒動というのは公の週刊誌ネタになっておりまして、だからといって、その党が調査を命じたということもございません。それ...全文を見る
○大森礼子君 次に、銀座の高級クラブ、この高級がどういうものかよくわかりませんけれども、先ほど角田先生は検事が銀座のクラブで飲むことが衝撃だったとおっしゃったんですが、自分のお金で、かい性で飲むのであれば、銀座のクラブであろうがそれは構わないと思います。問題は、一緒に飲んだ人だと...全文を見る
○大森礼子君 私的なもの、公的なものと言葉で言うのは簡単なんです。  例えば、私は現場の検事という仕事をしておりましたけれども、やはりそういう疑いを持たれてはいけないということで常に身を律しておりました。もし外で一緒に飲むことがあるとすれば、それは本当に昔からの小中学校の同級生...全文を見る
○大森礼子君 検事という仕事、本当に難しい立場なんですが、現場で仕事をしておりますと、被害者の特に年配者の方から、本当によく親切にしていただいたからということで千円ぐらいのお菓子を持ってこられることもございます。そのお気持ちはとてもうれしいけれども、絶対に受け取りませんでした。 ...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
04月19日第145回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第3号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  まず、文部省に最初にお尋ねいたします。  ことし二月三日の調査会の参考人質疑で、アディクション問題を考える会の代表米山奈奈子参考人から次のような問題提起がございました。暴力を振るう夫から逃れまして女性が隠れて生活をする、その場合に、子供...全文を見る
○大森礼子君 文部省に対しては以上です。  次に、厚生省にお尋ねするのですが、先ほど婦人相談所の問題につきまして森下委員、それから仲道委員が問題提起をされました。全くその意見と私は同じ意見でございます。それから、婦人相談所の根拠規定というのが売春防止法の三十四条であるということ...全文を見る
○大森礼子君 要保護女子ですか、それは確かにそういう根拠規定があるわけですから保護はされているんでしょうけれども、売春というのは広く行われているんです。ただ、制定当時とはどう違うかというと、違法性の認識がだんだんなくなっている。  今度、超党派で児童ポルノ禁止法案を提出するわけ...全文を見る
○大森礼子君 ドメスティック・バイオレンスにはいろんな側面があるのは確かです。いろんなとらえ方ができます、人間の一つの行為ですから。ただ、とりあえず逃げてこられた場合にどう対応するかという点につきましては、やはりそこは厚生省がもっと積極的に言ってもいいと思うんです。  それから...全文を見る
○大森礼子君 以上です。
04月20日第145回国会 参議院 法務委員会 第6号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  私は質問事項を通告しているわけでありますが、午前中の質疑、民主党の千葉委員と円委員がなさりましたが、それを聞いてちょっと確認させていただかないと先に進めないなということがありますので、まずその確認から入らせていただきます。そのことで本来用...全文を見る
○大森礼子君 やはり言葉にならないと、文章にならないと、幾ら実はこうだったと言ってもそれは伝わらないわけでありまして、もし大臣がやっぱり人権を配慮してという言葉を入れたいのであれば、それはとても大事なことですから、我々、多分これに反対する委員はいないと思いますから、この提案理由に...全文を見る
○大森礼子君 ぜひ入れてください。私たちは絶対にそういうことは反対しませんので。  また、それを入れますと、この法案の中身につきましても、その提案理由説明、今、大臣積極的な答弁をされましたので、それを前提にこれから質問させていただきます。  まず、冒頭千葉委員が外国人の人権に...全文を見る
○大森礼子君 私も司法試験の受験科目で国際法を選びましたから、一般原則としてはわかるんです。一般外国人につきましてはそういう言い方も当てはまると思いますが、私が問題としたいのは永住者の中で特に特別永住と言われる方でございます。  こういう方がサンフランシスコ条約で国籍が日本の国...全文を見る
○大森礼子君 どうしましょう。やっぱり法務大臣だから知っておかなきゃいけないという気がするんです。それを余り追及するのも好きではないのですが、やっぱり歴史的な経緯を踏まえるという場合には法務大臣というのは歴史的経緯を正しく理解していなくてはいけないと思います。  そして、現に公...全文を見る
○大森礼子君 そうであるならば、国際法上の一般原則で、国家主権の機能として、外国人を入れるかどうかは国が決めることができる、許可することができると言えますけれども、この特別な歴史的背景というものをたどってみるならば、ここで言う許可というもの、許可を与えるも与えないも自由だ、こうい...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、今私が問題としたのは、よく一般的に言われる、外国人というのは許可なくしては我が国に在留できない、あるいは永住にしても許可が要る、全部許可、だから管理の対象になるんだということでしょう。管理というのはコントロールでしょう。アンダー・ザ・コントロールという...全文を見る
○大森礼子君 特例法の中では配慮しているがすべてではないと思うがというのは、具体的にどういうことでしょうか。
○大森礼子君 それはそうですよ、国籍が違うんですから。そこまでは言っておりません。  これから許可という場合はやっぱり分けて考えていただきたい。それから、許可というのを自由裁量というふうな意味でとらえていただきたくない。覊束裁量という意味での許可もあるということをまず念頭に置い...全文を見る
○大森礼子君 実効性を担保するといいますと、取り締まる側は非常に便利ですよ、しようと思ったら幾らでも見せろ見せろと言えばいいわけですから。だけれども、される側からしたらどうかということなんです。それは取り締まる側からすれば実効性はあるでしょう。しかし、そのときに人権ということを考...全文を見る
○大森礼子君 不正規の人を捕まえる、そればかり考えず、これによって迷惑をこうむる人のことを考えてほしいんです。人権というのは、不必要な義務を課されないということも人権の内容でございます。  その前に確認しておきたいんですが、常時携帯義務も、それから今回の案では全廃になります指紋...全文を見る
○大森礼子君 いつもお答えになる内容なんですが、ではこっちを聞きましょう、質問があちこち行きますけれども。  これは同一性を確認するんですね。それで、常時携帯義務が必要だとする理由は、存続させるべきだという理由は、居住関係とか身分関係を即時に把握する、こうおっしゃいます。これは...全文を見る
○大森礼子君 今、ちょっと裁判所の許可とかとおっしゃいましたね。裁判所の許可を得てという言葉が耳に入って、ちょっとお声が小さいものであと聞こえなかったんですが、裁判所の許可を得てどうされるとおっしゃったんですか。
○大森礼子君 それでしたら、それはあったら便利です、捜査官としては。だけれども、やっぱり事前の調査もされて当たりをつけて、それで令状もとってということでやるわけでありまして、さっき局長みずからおっしゃったように、違反者がいないかというので町中へ係官が行って聞くわけではありませんか...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  こういうことで、もしこの目的というものが正規の在留者、特に不正規の方を摘発する手段、こういう考えであるならば既にその目的は失われているわけなんです。だから、どうしてこういう制度にそんなにこだわるのか。もちろん取り締まる側からしたら手段はたくさんあ...全文を見る
○大森礼子君 積極的な御答弁ありがとうございました。  私たち日本人も本当に人権感覚というものは磨かなきゃいけないと私は思うんです。そうでないとやはり世界の国から笑われる。  千葉委員の質問のところでしたか、入管局長に対する質問で、平成四年の改正では永住、特別永住の方の指紋押...全文を見る
○大森礼子君 さっきの補充の質問をしているうちにどんどん時間がたってしまって、でもきちっとやりたいと思います。  それから、同じく千葉委員の先ほどの一般外国人について、家族関係ですか、登録とか署名で役立つのかという点について、これは局長が答弁されたんですか、今ニューカマーという...全文を見る
○大森礼子君 やっぱり人が入ってくるようになりますと、特に今の若い方はおつき合いとか自由ですから、そういう結婚とか婚姻関係とかできるんだと思うんです。これが一つの傾向であると。だから一般の外国人についても指紋押捺でなくてもいいという根拠になっている、これはもう確たる事実だと思うん...全文を見る
○大森礼子君 これは通告している事項なんですけれども、入管法の方に行きます。  被退去強制者に対する上陸拒否期間を一年から五年に伸長する理由として提案理由説明でこう言っているんです。「近年、不法残留等我が国からいったん退去強制された外国人がその後再び本邦に入国し不法残留等により...全文を見る
○大森礼子君 ちょっと質問があちこちに行って済みません。警察の方にも来ていただきました。  常時携帯義務違反の検挙件数は先に千葉委員が聞かれましたので同じ質問ですから尋ねないわけですが、先ほど千葉委員に対する答弁の中で、検挙件数を挙げられた後に、提示要求をした数は調べていないと...全文を見る
○大森礼子君 そうでしたら、これは通告していないのでわかればということで結構なんですが、検挙数は先ほど平成七年から平成九年の数を挙げていただきました。私も資料をいただいております。すごく少ないんです。規約人権委員会での報告のとおりに二十人未満で推移しておるんです。検挙した数はそれ...全文を見る
○大森礼子君 なぜそれを聞くかといいますと、必要性というのがどの程度あるのかということも実は知りたいわけなんです。私は、検挙件数だけで言うと、いや検挙件数はそれだけだけれども、もっと必要性はあるんだという反論もあるかと思って、そういう数がわかればいいと思ったわけなんです。  そ...全文を見る
○大森礼子君 規約人権委員会での報告のことについて千葉委員もお尋ねになったんですけれども、大臣にお尋ねします。規約人権委員会はもう二回勧告されておるんです、外国人登録証携帯制度については。それは第三回の政府側の報告の中で、この外国人登録証携帯制度については、もう大臣が繰り返してお...全文を見る
○大森礼子君 この第四回の報告に対する規約委員会の、先ほど千葉委員もおっしゃいましたけれども、この常時携帯義務を課して「刑事罰を科す外国人登録法は、規約第二十六条に適合しないとの最終見解を示した意見を再度表明する。委員会は、そのような差別的な法律は廃止されるべきであると再度勧告す...全文を見る
○大森礼子君 向こうも再度表明すると、強い態度なんです。ちょっと質問しにくいのは、この改正案をやったときは前の中村法務大臣のときだったもので、陣内法務大臣じゃないから、どういうふうに検討したんですかと言いにくいところはあるのですが、しかし、この法案が出たのはやはり陣内法務大臣のと...全文を見る
○大森礼子君 委員会の方に理解を得るに至らなかったというんですが、理解できないから、こういうふうに再度勧告されているのではないかと私は思います。  もう時間がなくなりました。済みません、いっぱい通告していながら。これは十分審議させていただきたいと思いますので、次回に質問させてい...全文を見る
○大森礼子君 これは最後の質問になると思います。  六十二年、平成四年に衆参で附帯決議を出しています。規約人権委員会の勧告、二回にわたる勧告です。これを考えるならば検挙件数はより減っていくんだろうと思います。そうしたら、前提となる提示要求行為、これ自体も減っていくんだろうと私は...全文を見る
04月22日第145回国会 参議院 法務委員会 第7号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。本日は大変にありがとうございます。  今回の外国人登録法の改正、それから入管法の改正で、その中に常時携帯義務がまだ残っているということ、それから再入国許可制度そのものがいわゆる特別永住の方にもあるということについて、規約人権委員会からも勧告を...全文を見る
○大森礼子君 それでは、手塚参考人はこの問題についてどうお考えになるかということと、それから救済措置について、法律の専門家から見てこんな方法があるのではないかというのを御教授いただければ幸いです。
○大森礼子君 特定の事例の場合に限ってどう救済を考えるかということでの質問でした。  それから、よくこの外国人問題を考えるときに、例えば常時携帯とかそういうことにしても、ほかの国でもやっている、ほかの国でも罰則ある場合があるじゃないか等ありますけれども、じゃ、やっていないところ...全文を見る
○大森礼子君 もう時間が参りましたので終わりますが、先生、一般永住の方も含めるべきだとおっしゃいましたが、実は私もそのとおりなのです。永住者、特別永住者の方と、それからまた一般外国人と区別して考えるべきであろうと思います。しかし、その中でもとりわけ特別永住者の方については格別な配...全文を見る
○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  崔さん、関口さん、きょうは本当にありがとうございます。参考人というとよく学識経験者をお呼びするんですが、午前中はそういう方に来ていただきました。だけど、こういう問題についてはやっぱり現場を知る方、実際に体験された方がとても大事だと思います...全文を見る
○大森礼子君 いろんな葛藤。葛藤という生易しい言葉では表現できないと思うのですが、押そうかどうしようか、いろいろあったと思うんです。非常に悩まれたと思います。その誘惑を排除したものは何だったのかと先ほどお尋ねしましたけれども、実は先ほどの崔さんの言葉の中にそれがあるんです。象がネ...全文を見る
04月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第8号
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○委員以外の議員(大森礼子君) 千葉委員の御質問にお答えいたします。  確かに自社さ案の方には絵というものが例示として明示してありましたけれども、この法案では例示から外しております。これはコミックなども入るのか、こういう議論もありましたので誤解を招かないようにという趣旨もござい...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) 二条三項第一号に当たる児童ポルノ、いわゆる一号ポルノという言い方をさせていただきますが、構成要件に書いてありますとおり、「児童を相手方とする又は児童による性交又は性交類似行為に係る児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写した」「写真...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) いわゆる二号ポルノはどのようなものかということですが、「他人が児童の性器等を触る行為又は児童が他人の性器等を触る行為に係る児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写した」「写真、ビデオテープその他...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) 三号に当たります児童ポルノ、いわゆる三号ポルノという言い方をしますが、これは「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するものを視覚により認識することができる方法により描写した」「写真、ビデオテープその他の物」をいいます...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) いわゆる二号ポルノ、三号ポルノには「性欲を興奮させ又は刺激するもの」という文言がございます。この文言と刑法上のわいせつとはどう異なるかという御質問ですが、刑法百七十五条のわいせつ物頒布等の罪に書かれてありますわいせつの意義につきましては、最高裁の判...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) 現在、インターネットを利用しまして不特定または多数の者に対してわいせつ画像を閲覧させる行為というのがございますけれども、これは刑法第百七十五条との関連でいいますと、わいせつ画像のデータが記憶、蔵置されたハードディスク等の記憶装置は、わいせつ図画ある...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) まず、刑法百七十五条のわいせつ物頒布等の罪につきましては、これはわいせつ物の頒布等が国内における性的秩序、道徳、風俗を害するものであることから、これを処罰するものであります。性風俗に対する罪としてとらえられております。  これに対して、この七条、...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) これは、構成要件に該当して違法それから故意がある、こういう犯罪成立の要件がございます。  七条で処罰される児童ポルノ頒布等の罪が成立するためには、行為者に頒布等をするものが児童ポルノであることについての認識、認容、これは故意と言いますけれども、こ...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) 児童ポルノ頒布等の罪と刑法のわいせつ物頒布等の罪の違いについては先ほど申しましたけれども、この違いから、この法案では製造自体も処罰の対象としております。  頒布等の目的で性交等に係る児童の姿態が描写された児童ポルノを製造する行為は、それ自体が当該...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) まず、一般論としてでありますが、あるものが児童ポルノに当たるか否か、これは個別具体的な事例ごとにこの法案の要件に該当するか否かを総合的に判断することになりますので、こういう一般的な事例について確定的に答えることは困難でありますし、するべきことでもな...全文を見る
○委員以外の議員(大森礼子君) 今、中村委員がおっしゃったことは、確かに芸術的表現の自由との関係の問題だと思います。  それから、構図等も大事である、こういうお話がございましたけれども、これは二号、三号につきましては、「性欲を興奮させ又は刺激するもの」とありますので、確かに構図...全文を見る
05月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第9号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  早速、質問させていただきます。  まず最初に、前回の委員会のときに、円委員の方から、提案理由説明の中に人権を配慮しという言葉がございませんがと大臣に対して質問がございました。それを受けて、大臣が人権という言葉を今となっては入れたかったな...全文を見る
○大森礼子君 人権を配慮しというのは、当然といえば当然と言われても、やはりこれは文字になるかどうかということが大きな違いであると思います。ただ、大臣がもうそれを当然の前提というふうにおっしゃいましたので、それは当然の前提となっていると暗に読み込んだ上で解釈させていただきます。 ...全文を見る
○大森礼子君 局長はいかがですか。
○大森礼子君 感想を聞こうかと思ったのですが、ちょっと時間の関係もございますので、あれも一つのやはり実際に体験された方の意見としてとても私は貴重な御意見だと思います。ぜひそういうものを人権教育とかそういうテキストにしていただくとかしていただきたい。そして、その窓口業務の改善という...全文を見る
○大森礼子君 私も法律というのは一応読みますからわかるのですが、多分一般永住ということをお考えなんだと思いますけれども、一般永住だと今だって申請すればできるんですよ、やろうと思ったらできるわけですよ。それがなぜできなかったかということなんです。  だから、救済という場合には、い...全文を見る
○大森礼子君 できる限りのことをしたいということは、まだ検討していただけるということなんでしょうね。  というのは、一般永住でしたら、まさに裁量権でぽんと押したら済むわけで、それじゃちょっと大臣の誠意が伝わらないというふうに私は思います。  ともかく変な汚点を後に残さないため...全文を見る
○大森礼子君 今のですと、要するに必要性という意味では理解できるんです。ただ、私、刑罰理論というか刑法理論といったらいいんでしょうか、これはもう昔から大きな実は論点になっていたわけですね。不法残留というのは正規に入った人が在留期限を過ぎて残る場合ですね。それで、不法入国の場合には...全文を見る
○大森礼子君 そうなんですけれども、確かに不都合な結果は生ずるんですけれども、その犯罪の性質からしてそういうふうな不都合が生ずるんだと私は理解しておったんです。  そうしますと、不法入国罪の成立時期と不法在留罪の成立時期、どこで成立するのか、これを教えてください。実行の着手です...全文を見る
○大森礼子君 私はそこがよくわからないんです。だから、具体的にどういう行為があったらなるのか。やっぱり構成要件というのは、そこから犯罪になるわけですから、一般人をしてこういう行為をしたらこの犯罪が成立しますよとちゃんとわかるものでなくてはいけませんね。  それで不法在留罪、例え...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、それは計画的に受け入れ側があってという場合はよろしいですよ。不法就労する場所がなく、ともかく入ってどこかへ行ってとか、まだ決まっていない場合とか、よくわからないんですね。だから、不法在留の要素というんですか、例えば行き着く先の目的地点が決まっているとか...全文を見る
○大森礼子君 併合罪もあるんですか。
○大森礼子君 科刑上、包括一罪ということですか。科刑上一罪の中には観念的競合とか牽連犯とかあるんでしょうか。それから包括一罪とか、そこら辺の検討ができていないんですか。  というのは、やっぱり科刑上一罪ということはそれぞれ犯罪が成立することですから、これは確かにどちらも三年以下...全文を見る
○大森礼子君 併合罪でしたら刑法四十五条で、要するに科刑が加重されまして一・五倍になるわけです。すなわち四年六月になるんですかね。だから、その罪数関係はどうなるか。その前提として、どこでどの行為から不法在留罪が成立するのかということがわかりませんと、併合罪加重になりますと非常に過...全文を見る
○大森礼子君 一応、不法入国とか不法上陸というのは、その在留のとらえ方によるかもしれませんが、やっぱり日本の国土の上にしばらく滞在しようという意図で来るんだと思いますから、これを果たして別に評価していいのかどうか大いに問題だと私は思います。  それでもう一つ、不法入国をすれば、...全文を見る
○大森礼子君 刑罰はそうなんですけれども、その二十四条に退去強制と、これは時効完成前なんというのはありませんから、例えば五年目に見つかってもこの退去強制事由には当たるわけでしょう。それで退去強制できるわけでしょうという質問です。
○大森礼子君 そうなんですね。  それで、再入国拒否期間が一年から非常に過酷なことになるということを別の角度から説明しようと思うんです。  不法在留罪が新設になりますと、本来これまで不法入国罪だけであったのがこの時効完成後も警察による摘発の余地がありますね。もう時効が完成しな...全文を見る
○大森礼子君 今、上陸特別許可、十二条とおっしゃいましたけれども、これは要件が「法務大臣は、前条第三項の裁決に当たつて、」、前条第三項というのは異議申し出をしたときでしょう。この「第一項の規定」というのは何の規定ですか、ここのところは。要するに、上陸拒否の認定を受けて異議申し出を...全文を見る
○大森礼子君 何か議論がかみ合いませんね。  そうしたら、被退去強制者の上陸拒否期間との関係です。いろんなケースがあると思います。不法入国して滞在して人間関係ができた場合、正規に入国して人間関係ができて結婚したりしてずるずると不法残留になっている場合とか、そういう中で婚姻しまし...全文を見る
○大森礼子君 ちょっと答弁がよくわからないんです。  例えば、一たん退去強制された、そしてこれまで一年だったわけですけれども、それでももっと早く入りたいという場合には在留資格認定証明という制度がございましたね。だから、例えばこういう制度もございますという答弁をしていただけるとい...全文を見る
○大森礼子君 それで、本当は申請数もお聞きしなければいけないんですけれども、これはちょっと通告していなかったのですが、これは申請した人の何%ぐらいに当たるんですか。大体で結構ですが、わかりませんか。わからなかったらまた次に聞きますからいいです。
○大森礼子君 申請すると大体九割以上が認められていると。もちろん理由にもよりますけれども、正当な理由があればほとんど認められると考えてよろしいわけですね。  では、在留特別許可というのがございますね。こっちの方は大体このぐらい申請したらこのぐらい認められているとか、もちろんちゃ...全文を見る
○大森礼子君 また数字をきちっとお尋ねしたいと思います。  要するに、在留資格認定証明とか在留特別許可とか上陸特別許可、しかしこれは極めて適用される場面が限られているわけですね。在留特別許可は退去強制手続に入ってからのこととか。ですから、一方でこういう厳しい態度で臨むのであれば...全文を見る
○大森礼子君 訴訟代理人とおっしゃったんですが、訴訟代理人がいるから本人が強制送還になってもいいんじゃないか、こういう考え方なんですか。
○大森礼子君 それで、結局代理人が見つからなかったらやめざるを得ないということになるわけでしょう。ちょっとそこは問題があると思います。  いっぱい細かいところはあるんですが、それから一つ、在留資格認定証明書の交付を受けたのであれば在外公館でビザの発給を受けるのが当然ということに...全文を見る
○大森礼子君 そうすると、証明書は有効なままそういうことをされてきたということですか。
○大森礼子君 それは同じ国の態度としておかしいんじゃございませんか。そういう事由があるのであれば、その認定証明書を取り消すとかきちっとした手続をやらないと、いいと思っていたら今度はビザの方が出なかったとか、非常にちぐはぐじゃございませんか。そこらの連携をもっときちっとすべきだと思...全文を見る
○大森礼子君 三権分立、国会ですので。  それで、入管法二十六条の規定がよくわからないんです。今お読みになったんでしょうか。特別永住の方については、「その在留期間(在留期間の定めのない者にあつては、本邦に在留し得る期間)」、こういう規定があるわけですが、特別永住の方については、...全文を見る
○大森礼子君 おかしいでしょう。改正でその期間が延びたという話でしょう。今質問しているのは、二十六条でこの要件が特別永住の人にどう当てはまるのかということを知りたいんです。「本邦に在留する外国人」、この中に特別永住の方も含めるというわけでしょう。「その在留期間」とあるんです。「在...全文を見る
○大森礼子君 特別永住の地位にいる期間、これはあってないようなものでしょう、ずっと日本にいられるわけですから。  それで、「本邦に再び入国する意図をもつて出国しようとするときは、」というんですけれども、永住者、特に戦後生まれの方も育っておられます。日本人とどこも変わりません。生...全文を見る
○大森礼子君 それはおられるでしょう。世の中はみんな画一的に行動するとは限りませんから、まさにそれこそ自由の問題です。ほとんどの場合はまた本邦に帰ってこられるわけでしょうというんです。  それで、先ほど海野先生が再入国制度のことについて、五十万件申請があって、不許可は数十件です...全文を見る
○大森礼子君 局長、御自分で全然理由づけができていないということをしゃべっていておわかりになるでしょう。あなた方は本当に言葉を使い分けるんだ。あるときには特別永住はみんな外国人、そして外国人というのは我が国が許可をして初めて在留できるんだという言い方をするんです。でも、私はこうい...全文を見る
○大森礼子君 また日本に帰ってくるかどうか、これを確認する必要があるというんですけれども、ほとんどの人は帰ってくるわけでしょう。戦後生まれの人なんかみんな一緒に日本人と同じように暮らしているわけですから。だったら、帰ってこない人だけ特別に申請するようにしたらいいんじゃありませんか...全文を見る
○大森礼子君 それは全然理由になっていないじゃないですか。  それから、確かに昔は指紋押捺を拒否した人に再入国を許可しないというはっきり言って嫌がらせがありました。墓参りも行けなかった。フランスの神父さんですか、家族の葬儀も出られなかった。もうこの時代は終わったんだろうと私は考...全文を見る
○大森礼子君 きょう質問がいっぱいあるんです。これはやっぱり答弁のスピードにもよるんですけれども、もう次の質問に行きます。  外国人登録証の常時携帯義務については前回の委員会でもいろいろやりとりがございました。それで、常時携帯義務、私は特別永住者の方についてはもう廃止すべきだろ...全文を見る
○大森礼子君 職務執行上の必要が生ずるということなんですが、だからまさに具体的にどんな現場でどんな場面でということを私は知りたいわけなんです、言葉ではいろいろ言えますから。  それから、検挙件数でも実際に下がっているわけです。何回も繰り返しますが、摘発数も過去三年間は年二十件以...全文を見る
○大森礼子君 これによって解明できた事件もあるということですね。それが四件ということでございました。  それで、例えば一方で運用のあり方とか、これはもう附帯決議もありましたし、規約人権委員会の勧告などもいろんな問題を提起されておりますので、例えば警察でも現場でどういうふうな場合...全文を見る
○大森礼子君 多分さっきの四件が摘発できたというのも、何かもう手当たり次第に聞いていって、たまたま変な人がいて、持っていない人がいて調べたらスパイだったと、こういうのではなくて、やはり当たりをつけるといいますか、ちゃんと調べていって、引っ張るというのは変ですけれども、この手段とし...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
05月12日第145回国会 衆議院 法務委員会 第11号
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○大森参議院議員 自社さ案の方では例示のところに「絵」がございましたけれども、今回明記してございません。これは一つに、コミックとかそういうものが入るのか、こういう問題もあったものですから例示から外しております。それで、枝野委員おっしゃるとおりに、絵につきましては、「その他の物」に...全文を見る
○大森参議院議員 その場合に、人物、児童という人間は実在しているけれども、その姿態が、架空ですね、これが実在しない場合、想像してかいたものになりますので、実在する児童の姿態とは言えず、児童ポルノには該当しないと考えております。
○大森参議院議員 としまえんのプールの水着ですか。(枝野委員「などで着ているような」と呼ぶ)ならないと思います。
○大森参議院議員 このような問題にお答えするのは非常に困難なのですが、通常の下着、通常のシチュエーションというのは、多分枝野委員と私の頭の中で描いているものが異なるかもしれません。そういったことで、こういう事案につきましては、具体的な口頭で言われたことについて、その場合はというこ...全文を見る
○大森参議院議員 今枝野委員、教会の壁画などの裸の絵とおっしゃったのでしょうか。それはまず、実在する児童かどうかということも問題になってくると思います。  それから、芸術作品ですとか、あるいは芸術作品とかに出てくる場面についてどう判断するかということについても、例えば芸術作品が...全文を見る
○大森参議院議員 枝野委員のおっしゃるとおりでよろしいと思います。  要するに、「着けない」というのは、衣服の全部または一部をつけていないという状態をいうものでありまして、行為をいうものではないと考えますので、今の枝野委員の御理解でよろしいと思います。
○大森参議院議員 私が使った言葉だったわけですね。  「半裸」という言葉につきましては、法律及び政令では用いられていないものと承知しておりますが、法務委員会の答弁では、「衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態」というので具体的な例を挙げる際に、「全裸または半裸」という形で用いた...全文を見る
○大森参議院議員 「性欲を興奮させ又は刺激する」、この構成要件につきまして、だれの性欲をという御質問でございますけれども、通常、構成要件に規定してありますことは、一般通常人というものを基準としております。  最終的にそれをだれが判断するのかということになりますと、犯罪構成要件に...全文を見る
○大森参議院議員 今申し上げましたように、構成要件該当性の判断というのは一般人を基準といたしますので、一般通常人より特に性的に過敏に反応する方とかを御想定なさっているのかと思いますが、今申し上げたように一般人を基準にいたしますので、枝野委員がおっしゃったような場合は、児童ポルノに...全文を見る
○大森参議院議員 そのように理解していいと思います。  ただ、低年齢、三歳とかとおっしゃったのでしょうか、その裸であれば絶対該当しないかということは必ずしも言えません。性的に未熟な女の子、女児の陰部等を描写したものと認める写真についても刑法上のわいせつ図画に当たるとした判例がご...全文を見る
○大森参議院議員 今おっしゃったようなジャニーズJrのようなアイドルの男の子の姿態についてはどうかということですが、これも、同じ答弁になりますが、その姿態が「性欲を興奮させ又は刺激するもの」であるかどうかというこの判断基準によることになります。ある程度セクシーとかそれを売り物にす...全文を見る
○大森参議院議員 七条では、児童ポルノを頒布、販売し、業として貸与し、または公然と陳列する目的のある場合を除いて、製造、所持、運搬または輸出入等は処罰されなくなっております。このような目的がない個人的な複製行為については、頒布等の目的での製造には該当しないというふうに考えます。目...全文を見る
○大森参議院議員 自社さ案と比べまして、児童ポルノのところの定義については非常に大きく変わっております。  これはやはり限界事案につきましては、表現の自由をいたずらに規制することがあってはいけない、萎縮効果等も生じさせてはいけないということと、それから構成要件そのものの明確性と...全文を見る
○大森参議院議員 自社さ案の六条二項から「広告」というものを除外しております。これは勉強会の方でも、ここに言う「広告」というのはいかようなものなのか、映像、写真等を使うものもありますし、文字だけのものもありますし、いかなるものを前項と同様に処罰すべき広告ととらえるか、さまざまな議...全文を見る
○大森参議院議員 これは先生、二条、児童買春の定義がこれでは不十分ではないか、青少年に不当な扱いになるのではないか、こういう御質問と理解してよろしいでしょうか。  もちろん、今先生がおっしゃった福岡の青少年保護育成条例につきましては、先生がおっしゃったとおり、淫行につきまして、...全文を見る
○大森参議院議員 答弁者の間で意見が違っているじゃないかと言われると困るのですが、実は意見が合わなかったのでこういう規定がなかったということもございます。  それから、今木島先生がおっしゃるのは、十八歳未満の児童の真摯な交際までも侵害したのではないかということですが、これは先ほ...全文を見る
○大森参議院議員 きょうの絵のところで、それが実在する児童の姿態であり、写真、ビデオテープに準じるものであるならば「その他の物」に入り得るといたしました。  そのときに、実在する児童の姿態でなくてはいけないわけですから、今先生がおっしゃったような疑似ポルノというのは、例えば首か...全文を見る
○大森参議院議員 児童ポルノに当たるかどうかにつきましては第二条第三項各号に規定しているとおりでございまして、あとはその判断ということになると思います。  それで、そのような御質問の意図はわかるんですが、こんな場合にはどうなるかと言われましても、一概に、私どもそれを個別具体的に...全文を見る
○大森参議院議員 具体的なものがわかりませんのでまた同じことになるのですが、少なくても三号ポルノ、衣服の全部または一部を脱いだ、これが要件となりまして、その上で性欲を興奮もしくは刺激せしめとありますので、それに該当しないようなものであれば除外されることになりますので、衣服を脱いで...全文を見る
○大森参議院議員 告発されること自体は、その人のやることですのでとめることはできない、災難に遭うということもあるのかなと思います。しかし、証拠があってと先生おっしゃるんですけれども、証拠というのは何かもらったものですか、物的証拠もありますけれども、しかし、これは両者の供述もちゃん...全文を見る
05月12日第145回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第4号
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○大森礼子君 入澤先生の御意見と基本的に同じです。というのは、これは非常に重要な問題ですので取り組んでいかなければいけないと。  結局、ドメスティック・バイオレンスの根底にあるのは、要するに弱い者いじめのそういう根性なんだろうというふうに思います。それで家庭に入ったときに妻の方...全文を見る
○大森礼子君 法整備ということになるのですが、一方ではいろいろ御意見はわかりました。法律をつくってどういう効果があるのかというふうに疑問に持たれる委員の方もいらっしゃいます。私、この法整備という場合に、それぞれの方の頭の中で考えているその射程範囲といいますか、これが違っているのか...全文を見る
05月13日第145回国会 参議院 法務委員会 第10号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  きょうは、まず入管法改正の方から質問させていただきたいと思います。  今回の入管法の改正につきまして、法律案の提案理由説明の中でこのような記載がございます。「平成九年に集団密航を助長、援助する行為等の処罰を内容とする出入国管理及び難民認...全文を見る
○大森礼子君 平成十年の上半期、六百何名とおっしゃいましたか。
○大森礼子君 六百八人ですか。  そうしますと、ここに出てくる文言、「一時減少するかに見えた不法入国者は、その後再び増加傾向に転じております。」というんですが、わずか平成九年の上半期、下半期、平成十年の上半期、下半期、これだけの動きをもとにこういう文章を入れられているわけですね...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、半期ごとに言うと、平成九年が千三十人、四百三十三人、それから平成十年は六百八人、それから今挙げられた数字で、また増加傾向にというところが、少なくともこの件については数字上言えないんじゃないかなというふうな気がするんです。  立法を必要とする事情という...全文を見る
○大森礼子君 いずれにしましても、こういう提案理由説明というものを理解する場合には、慎重に文言を読む必要があるなということを今回の数字を聞いて私は思いました。  次に、不法在留罪、前回入管局長にお尋ねしたのですが、ちょっとはっきり申し上げましてよくわかりませんでした。先ほど千葉...全文を見る
○大森礼子君 どうもありがとうございました。やはり刑罰法令ですので、いつから犯罪が成立するのかとか、それから罪数、不法入国罪との関係とか、これはやはりきちっと御説明していただかないといけないわけで、御説明はわかりました。  それで、一つ、不法在留罪につきましては、これは継続犯と...全文を見る
○大森礼子君 これは通告という形ではしていなかったのですが、刑事局長の御経験からお答えいただければその範囲で結構なんですが、継続犯というのは違法侵害状態がずっと続くということですから、この期間といいますか、これが長ければ長いほど犯罪の違法性は高いということに普通はなるのだと思いま...全文を見る
○大森礼子君 次に、不法在留罪の新設によりまして、日本にいる限り犯罪者になるわけですね。正規の手続を経ないで入国しても、不法入国ないしは不法上陸の罪を犯した人ですが、これまででしたら三年以上おりましたら時効は完成するというふうに考えられております。それで、やはり強制退去事由という...全文を見る
○大森礼子君 差異が出てこないかどうかちょっとよくわかりませんけれども、一応伺いました。  それで、退去強制後の上陸拒否期間というのが一年から五年に延びるということ、これは一部違法行為はあるけれども、まじめに生活してきた外国人にとっては、特に家族と呼ぶべき人がいる場合には、これ...全文を見る
○大森礼子君 自由裁量ですから、こういう基準というものを明文化するのは困難であろうということは理解できないわけでもございまん。ただ、そういう措置と本当に人道的な対応を積み重ねられますと、こういう場合にはしてくれるんだなと一つの予測がつくようになると思うんです。恣意的な運用をしない...全文を見る
○大森礼子君 刑の免除ということは、これは前科として残るんでしたでしょうか。ちょっと忘れたんですが、教えてください。
○大森礼子君 前科になるわけですね。
○大森礼子君 だから、有罪ですから前科が残るということで、そこで問題があるのかなと思います。  時間の関係で次に行きます。  規約人権委員会の勧告の中で、四回報告の中身ですけれども、政府の四回報告については、再入国許可問題については政府側は報告していないわけですね。それにもか...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、人権規約第十二条四項「何人も、自国に戻る権利を恣意的に奪われない。」、この「自国」の解釈なんですけれども、そこの解釈をめぐりまして規約人権委員会の見解と日本政府の見解とが異なっているということになるわけですね。イエス・ノーで結構です。
○大森礼子君 これは、一つの条約の中の解釈をめぐって違うということは、ではどっちの説に従ってこの条約を遵守するのかという問題がありまして、違ったままでいいということにはならないと思います。いずれ問題提起します。  それから、この再入国許可の制度ですが、先ほど千葉委員も御質問にな...全文を見る
○大森礼子君 そうですか。だから、日本人の場合はパスポートとかその形でならぱっと通して、特別永住者の方でしたらこれは偽造されたものじゃないかということで調べるということなんでしょうか、今のお答えですと。  では、特別永住者で再入国許可を与えなかったケースというのがありますかどう...全文を見る
○大森礼子君 そこなんです、ないのであろう、ほとんど全部出ていると。前回もそういう趣旨のことを御答弁になりました。  それから、上陸審査の内容、要するに旅券、査証が有効であるかどうかだけですよね、そうであるならばこんな制度はもう特別永住者の方についてはなくてもいいんじゃありませ...全文を見る
○大森礼子君 周りの方でも理由がよくわからないと。もう一度お答えいただけますか。
○大森礼子君 全然理由になっていないと思います。人道的見地からといっても人権とか考える場合、もっとやっぱり実質的に考えなきゃいけないわけでしょう。崔さんだって言っていたじゃないですか。アメリカで韓国の話をして、あの方はチェさんと言っておりますけれども、チョエさんとおっしゃるんです...全文を見る
○大森礼子君 ない知恵と誠意を持ってこの問題に対応していきたい、これは大臣のみならず我々の責任でもあると考えております。  それから次に、外国人登録法の問題に移ります。  前回、外国人登録証の常時携帯義務に関しまして入管とそれから警察の方に、特別永住者の方に限定したいと思いま...全文を見る
○大森礼子君 一応年数はわかりました。最後のもので昭和五十六年八月ということですね。  これは検挙のための一つの手段になるということはわかるわけです。申し上げたいのは、不可欠な、これがないと絶対できないことなのか、それとも捜査手法の中のワン・オブ・ゼムにすぎないのかという問題だ...全文を見る
○大森礼子君 いろんな会議で各界から意見を聞いたというけれども、その中身が知りたいわけでありまして、どういう理由づけによって、諸外国の例もありますけれども、今の話を聞いていまして、いろんな各界の意見をお聞きになるのは結構です。その方たちが外国人といった場合に、どういう方を想定して...全文を見る
○大森礼子君 だから、非常に十把一からげ的な議論でありまして、外国人だっていろんな方がいらっしゃるわけですから、特別永住、一般永住その他の外国人の方。いろんな各界の学識経験者からも御意見を聴取したのでしょうけれども、特別永住者の方についてもほかの外国人と同じように皆さん考えておら...全文を見る
○大森礼子君 そこを聞きたいわけです。制度そのものだったら、一般外国人と言ったら変な言い方ですけれども、永住の方以外の方については入管行政上私も必要だと思います、そこを含めたならば。それでは特別永住者の方についても必要なのでしょうかということが今の大きく問題になっているところなん...全文を見る
○大森礼子君 そうでしょう。別に各界の方がすべてお決めになるわけじゃなくて、各界の御意見というのはあくまで法務省が一つの参考資料とされるわけです。だから、法務省がどういう姿勢をとるのかということが最も大事なわけであります。  それで、前回も言ったわけなんですけれども、例えば記録...全文を見る
○大森礼子君 もう一問できそうですので、聞きます。  特別永住者の方についてのそもそも外登証の常時携帯義務、やっぱりここにまた戻らなきゃいけないのかなと思うんです。  先ほど、警察の方にお聞きして入管の方に聞かなかったんですけれども、いいですか。  二世、三世の方が育ってお...全文を見る
○大森礼子君 いつもすべての外国人を一くくりにするんです。  確認です。今御答弁なさったことは、歴史的背景のある特別永住の方についても当てはまると局長はお考えなんですか。そう確信しておられるんですか。
○大森礼子君 その考えは全くおかしいと申し上げて、質問を終わります。
05月14日第145回国会 衆議院 法務委員会 第12号
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○大森参議院議員 性交という言葉は、刑罰法で用いられる場合、通常の理解として、その性交というのは人対人とのものとなっておりますので、そういうアニマルセックスですか、動物と人間との間の行為は性交とは言わないと理解しております。
○大森参議院議員 今回の勉強会で、さまざまな論点が出てまいりました。ただ、一方で、早くいい法案を成立させようということで急ぎました。それで、もっと時間をかければそういう結論も出たかもしれませんが、これからの、三年後の課題ということで考えております。児童の性的虐待、搾取の形態、ほか...全文を見る
○大森参議院議員 まず、先生、マフィアと、それから、善良な人が行くので被害に遭うというところ、今お尋ねしましたら、御婦人であるからわからないとおっしゃったんですけれども、御婦人であるからわからないのかどうか、ちょっと確かめたいので、もう一度そこのところを教えていただけませんでしょ...全文を見る
○大森参議院議員 まず、この法律は、児童ポルノの頒布や頒布等目的での所持等の行為が、児童ポルノに描写された児童の心身に有害な影響を与えるのみならず、このような行為が社会に広がるときは、児童を性欲の対象としてとらえる風潮を助長することになるとともに、身体的及び精神的に未熟である児童...全文を見る
○大森参議院議員 ちょっと整理させていただきます。  まず、コンピューターグラフィックスなどの合成写真ということですね。これは、児童の姿態そのものは存在するという前提でございましょうか。
○大森参議院議員 児童ポルノとは、実在の児童の姿態を描写したものであります。したがって、絵の場合にもなり得る場合もあるというのは、それが実在する児童の姿態を描写したものであり、性欲を刺激もしくは興奮せしむ、これに当たる場合に、「その他の物」に入り得ると理解しております。  それ...全文を見る
○大森参議院議員 今先生おっしゃられたように、少年法の審判に付すべき少年の中に、犯罪少年、触法少年、そして虞犯少年というものが類型化されております。  それで、犯罪少年が、罪を犯した少年、これは刑法の規定によりまして十四歳以上になります。それから、触法少年、十四歳に満たないで刑...全文を見る
○大森参議院議員 虞犯少年の要件については、今先生の方から述べていただきました。  要するに、これは認定の問題でございまして、児童買春の相手方となった児童、それから、児童ポルノの対象の児童、この行為等、振る舞い等、これが虞犯少年に当たるかどうかという判断でありますので、ある場合...全文を見る
○大森参議院議員 まず、刑法第百七十五条の「わいせつ物頒布等」の中に出てきますわいせつの意義につきましては、今委員もおっしゃいましたが、最高裁の判例がありまして、正確に申し上げますと、「徒らに性欲を興奮又は刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反する...全文を見る
○大森参議院議員 まず、たしか前回の衆議院法務委員会の質疑でもそのような質問をいただいたかと思います。いずれにしましても、ここで言う児童ポルノにつきましては、この第二条第三項各号に該当すれば児童ポルノに当たるというふうに考えております。  それから、芸術作品の場合はとよくおっし...全文を見る
○大森参議院議員 芸術性の有無云々ということは、表現の自由との関係で、刑法のわいせつ物かどうかでは問題になるところでございます。芸術性の有無が問題にならないとおっしゃる場合に、先生がどういうことを頭の中に描いておられるかちょっとわからないので申し上げますが、例えば、本来、芸術とい...全文を見る
○大森参議院議員 わかりました。先生のおっしゃるとおりであるとこちらも理解しております。  要するに、この構成要件に該当するか否か、この判断によって、児童ポルノであるかどうかが決まります。
○大森参議院議員 処罰範囲の違いというものは、今先生触れられたとおりに、それぞれの法律の目的によって影響してくると思います。  刑法のわいせつ物頒布等の罪につきましては、これは性風俗に対する罪ということです。ところが、こちらの児童ポルノ頒布等の罪は、多分時間をお気になさっている...全文を見る
○大森参議院議員 刑法のわいせつ物頒布等の罪が二年以下の懲役なのに、児童ポルノの頒布罪というのが要するに刑罰が非常に重くなっていること、これはそれだけ違法性が重大だと考えるからでありまして、性風俗に対する罪と、それから、もう繰り返しませんけれども、円発議者として説明しました本法案...全文を見る
○大森参議院議員 この二条二項の中には、児童買春の構成要件が規定されております。そして、これを受けての法定刑が三年以下の懲役または百万円以下の罰金でございます。要するに、いろいろな行為態様によりまして、性交した場合あるいは性交類似行為にとどまった場合、あるいは性器等にさわったよう...全文を見る
○大森参議院議員 買春目的の人身売買の規定でございますけれども、売買とは、対価を得て人身を授受することをいうとされております。これは、刑法第二百二十六条第二項それから第二百二十七条第一項に規定する売買と同義に理解しております。  それでは売買というのはどういうものかということに...全文を見る
○大森参議院議員 労働目的、里子目的とか臓器売買目的なども入れるべきではないかという御質問でございますが、それぞれの法律をつくります場合にはその目的というものがございます。それについて規定するのはその目的の範囲内という限定がございまして、保護の必要性がないという意味ではございませ...全文を見る
○大森参議院議員 このことは勉強会でも議論がございました。十八歳未満の女の子といたしましょう、それが売春の相手方となった場合、両方の法律に該当するような事態があるのではないかということでございますね。  売春防止法の場合には、第一条の目的というものがございまして、「この法律は、...全文を見る
○大森参議院議員 十八歳未満の児童が買春の相手方となった場合、捜査の対象となるということでございますけれども、これは、この法案上は被害者という立場になりますので、被害者として事情を伺うことになります。仮に証人とかになる場合でも、被害者としての証言ということになります。  それか...全文を見る
○大森参議院議員 元郵政大臣の御質問ですので緊張してお答えしたいと思うのですが、実はちょっと正直に申しまして、私の理解力がないためか、よくわからないのですが、要するに、児童買春をした法定刑が軽過ぎるのではないかということではないですか。  先ほど規範的なとおっしゃいましたけれど...全文を見る
○大森参議院議員 しなかった理由というか、お答えになりますかどうか、裁判所法で、地方裁判所の裁判権を規定したものがございます。そして、原則として、「罰金以下の刑に当たる罪以外の罪に係る訴訟の第一審」とありまして、例外として、家庭裁判所の裁判権というものも、裁判所法三十一条の三とい...全文を見る
○大森参議院議員 児童買春罪につきましては、この構成要件に規定します行為が、性交、性交類似行為だけでなく、性器等への接触等も含み、非常にその行為の範囲が広くなっております。これに未遂規定を設けますとかえって構成要件が不明確になるということで、未遂規定を置いておりません。  それ...全文を見る
○大森参議院議員 確かに、先生のおっしゃるようなお考えは理解できます。  例えば、対償とか物を出したときに既に実行の着手を認めるということがありますけれども、ただ刑法上も、未遂罪というものはすべてについて認められておりませんで、重大な法益侵害の場合に未遂罪が設けられております。...全文を見る
○大森参議院議員 簡単と言われても、繰り返しお尋ねになるからきちっとお答えしなければいけないかなと思うのですが、ここは結局、未遂罪という修正された構成要件というものを設けるかどうか、これは、一つの政策判断と言っていいのか、価値判断の問題であると思います。  それで、未遂罪の構成...全文を見る
○大森参議院議員 今の御質問につきましては、午前中にもそのような質問がございまして、お答えしておりますので、結論だけ申しますれば、そのようにお考えいただいて結構ですということです。
○大森参議院議員 当該描写物が児童ポルノに当たるかどうかにつきましては、繰り返し述べておりますけれども、この二条三項一、二、三号、性器だけの部分でしたら三号になるのでしょうか、これが実在する児童の姿態であるということが要件となります。それから、それが「性欲を興奮させ又は刺激するも...全文を見る
○大森参議院議員 ここで言います児童の姿態というのは、十八歳に満たない児童の姿態ということになります。構成要件としてはこれを要求しているのみであります。それで、描写されているものが実在する児童、すなわち十八歳未満の者であればこれは足りるのでありまして、これを公判において立証する必...全文を見る
○大森参議院議員 前回、木島委員の方から、合成写真のことで質問を受けました。言いわけをするつもりはありませんが、実は通告をいただいていなかったので、少し思考の整理ができておりませんで、一部不正確なところがありましたので、改めて正確に答弁させていただきたいと思います。  まず、こ...全文を見る
○大森参議院議員 結論を言いますと、認めることはできないと考えます。  それから、先ほどの首から上と下が違う場合ですが、首から下のところが実在する児童の姿態であることが立証できれば、これは児童ポルノに当たり得る場合があるわけです。ではそれが実在するかどうか裸にしてみないとわから...全文を見る
○大森参議院議員 第七条第二項、第三項は、国内で頒布等の行為をする目的のみならず、国外で頒布等の行為をする目的の場合も含むと解しております。第七条一項は、頒布等の行為について、それが国内で行われた場合に限定するものではありません。それから、第七条第二項の「前項に掲げる行為の目的」...全文を見る
○大森参議院議員 被害者の年齢等が規定されている条文というのはほかにもございます。そのときにその年齢だと思わなかったという否認の弁解というのはよく出てくることでありまして、これをとめることはできません。その場合に、どういう立証ができるかということであると思います。  それで、や...全文を見る
05月17日第145回国会 参議院 行政監視委員会 第5号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  今、小川委員の方も聞かれたので、まずこの質問から始めたいと思うんですが、ODA債権の放棄についてです。  今お答えありましたけれども、三月二十九日の本委員会でも国際協力局長が「我が国としては債権を帳消しにするという政策はとっておりません...全文を見る
○大森礼子君 我が国が債権を持っている、ところが相手国が返せないということですね。それで実質的に債務帳消しとなる形をとるために債務救済無償資金をまた供与する、相殺するという形をとるのでしょうか、確かに帳じりは合うと思うんですね。帳じりは合う。そういうテクニックというのはあるかもし...全文を見る
○大森礼子君 今、重債務国の国内事情とか、こういうことを御説明いただきました。それは何らかの変化があったからこうなるのだろうとは思うわけです。結局そこのところでこちら側がそういう変化というのが予測できなかったのかどうかということの検証というのは緻密にしていく必要があるだろうという...全文を見る
○大森礼子君 いずれにしましても、国民に対する説明というものを十分に尽くしていただきたいと思います。  次に、評価の問題についてお尋ねいたします。私も三月二十九日のこの委員会でODAの事前、中間、終了時、事後という四段階の評価制度について質問させていただきました。  事後評価...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、事前評価、今おっしゃった内容ですけれども、これについてはJICAへ行ったら自由に我々もチェックできるということでしょうか。援助の案件として採択すべきかどうか、この事業化調査の経過、内容、これを見られる時期的なものといいますか、これはどういう関係になりま...全文を見る
○大森礼子君 次の質問との関連でお尋ねするんですが、平成十年十一月二十七日付の文書で、対外経済協力関係閣僚会議幹事会申し合わせ、タイトルが「ODAの透明性・効率性の向上について」という文書がございますね。今おっしゃられたことはこの文書が作成される前の段階でも当てはまることなのか、...全文を見る
○大森礼子君 今の御答弁の中でこの文書の内容を読んでいただいたんですが、要するにこの中では「透明性の向上について」ということで、繰り返しになりますけれども、「ODAの課題や国別の援助計画を明確にし、案件の選定から事業の実施、事後評価に至るまでのプロセスの透明性を高めるとともに、O...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
05月18日第145回国会 参議院 法務委員会 第11号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  今度このような審議会をつくるという法案が出ているわけですが、これまで司法をめぐっていろんな問題がございました。審議会ができるということは、逆に言うと、もうそれは法曹三者といいますか当事者に任せておいては改革しない、こういう判断も背景にある...全文を見る
○大森礼子君 裁判官の数をふやしたからといって半分にならないというのはわかります。ただ、裁判所側も少なくともいつでもこちらは受ける体制ができますという姿勢は必要であろうし、申し上げたかったことは、例えば民法改正で嫡出子、非嫡出子の法定相続分が一緒になりますと、当然そこで遺産分割の...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  きょうの午前中の参考人質疑では、法曹人口の拡大とか司法予算の拡大とか法律扶助制度とか、いろんな制度面についてのお話が多かったと思うのですけれども、きょうの参考人の方のお話からは、要するに量と質があるのであれば質、そしてその質をどう確保する...全文を見る
○大森礼子君 まだ時間が少しありますので。  そうしますと、具体的に例えばこのテーマは絶対取り上げるべきだというものをそれぞれの先生に簡単に、優先順位で二点ずつぐらい挙げていただければ参考になるかと思います。
05月20日第145回国会 参議院 法務委員会 第12号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  早速、質問いたします。  先ほどの円委員の質問と重複することがあるかと思うんですが、一応確認の意味でまず法務大臣にお尋ねいたします。  まず、基本的な認識としてお伺いしたいのですが、司法の果たしている現状認識、これが二十一世紀にはどの...全文を見る
○大森礼子君 先日の参考人質疑で大変貴重な御意見を参考人の方からいただきました。その中で、佐藤幸治参考人は大学教育との関係で次のようなことをおっしゃられました。あくまで要旨です。要するに、大学教育においても安上がりな大量生産をしてきた、そのマイナス面のツケを今支払わされているので...全文を見る
○大森礼子君 ありがとうございました。  憲法三十二条では裁判を受ける権利が保障されておりまして、ここがまず充足されるということが大事であろうと思います。そして、その裁判においても、やはり基本的人権にかかわるようなところ、この部分がまず第一に充足されるべきではないかと私は考えま...全文を見る
○大森礼子君 それから次に、先ほど円委員の方からも、審議会を内閣に置くことにした理由は何かということで、国民各層の広い意見を吸収するため、こういう御説明があったと思います。  内閣に置く理由としてそういう説明はできると思うんですが、では何で法務省のもとだったらだめなのか。法務省...全文を見る
○大森礼子君 実はこれからする質問の答えが今のお答えの中に含まれているかと思うのですが、確認という意味で聞かせていただきます。  法務省のもとよりも内閣という御説明はわかりました。次に出てくるのが、何で国会の中じゃだめなのかということになると思うんです。例えば、一つの方法としま...全文を見る
○大森礼子君 次に、これは六条一項ですけれども、「資料提出その他の協力」という条文がございます。「審議会は、その所掌事務を遂行するため必要があると認めるときは、関係行政機関、最高裁判所及び日本弁護士連合会に対して、資料の提出、意見の開陳、説明その他必要な協力を求めることができる。...全文を見る
○大森礼子君 最高裁の方はよくわかりました。  法務省の方は、協力委員会というのはこれから設置するということですか。
○大森礼子君 わかりました。  今、司法法制調査部のお話が出ましたので、ちょっとこれを先に聞かせていただきます。  この審議会が設置されるからといって、法務省が司法制度改革とかあるいは司法制度についてのいろんな諸問題についての検討、この任務から解放されるわけではないと思うわけ...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  それで、そういうところでいろんな問題提起、ある意味では二十一世紀の司法のあり方とか、二十世紀の司法のあり方でもいいですけれども、やはり改善すべき点とか、そういう問題に取り組んでいると思うのですが、これは例えば法律扶助の問題もこの中で検討されている...全文を見る
○大森礼子君 せっかくこの司法法制調査部について質問しましたので、司法制度のあり方について別に法務省もしっかり検討しているんだということを示すために、あるいはこの調査部の中でほかに重要な課題がいろいろとあると思うんですが、こういうふうな問題に今取り組んでおりますということがあれば...全文を見る
○大森礼子君 今言った弁護士事務所の問題とか、今度は例えば日弁連など、そういうところとお互い意見を、外の意見も聞きながらということでいろいろ指導する、それとも法務省は法務省の立場として意見集約しようということでしているのか、その辺は開かれた調査になっておりますでしょうか。
○大森礼子君 今、司法法制調査部の活動についてちょっと詳しくお尋ねしたのは、法務省は法務省でやはり独自の問題について検討していくことが必要であろうと思います。そして、最高裁の方でもやはり審議会に向かった調査もあるでしょうし、最高裁判所の問題としていろいろ取り組まなければいけない問...全文を見る
○大森礼子君 最高裁は。
○大森礼子君 それでは、再びちょっと大臣の御意見を伺いたいと思うのですけれども、社会の複雑多様化、国際化等に加えと、例えば国際化社会ということを前提としてこういう社会のニーズも高まってくるということだと思います。  私、常々感じていることなのですけれども、国際化が進んでいく、そ...全文を見る
○大森礼子君 司法通訳といった場合は、これは捜査段階における通訳、それから公判廷、裁判における通訳と二つに分かれますので、裁判所とそれから検察庁と両方にかかわってくる、さらには警察段階にもかかわります。ですから、いつも私はどちらを向いてお話しすればよろしいのかと迷うことがあるので...全文を見る
○大森礼子君 女性の中にも人材はいっぱいいらっしゃると思いますので、女性がいなかったなんてことにならないように十分女性の数をふやしていただきたい。それがまさに今の二十一世紀の社会的ニーズじゃございませんか。  最後の質問になると思います。  情報公開につきましては、先ほど海野...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
05月25日第145回国会 参議院 法務委員会 第13号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。本日は大変にありがとうございます。  まず、田中参考人にお尋ねいたします。  先ほど、司法改革をどうやってするかについては、まず現状調査が必要であるというふうな御意見をおっしゃいました。何が問題かをまず確定させてから、それから何をどうするか...全文を見る
○大森礼子君 ですから、中身が具体的に浮かんできませんし、まだ我々は人選を知らないまま審議しておりまして、どういう形なのかもわからない。それで、もちろんちゃんとした役割を果たしていただきたいと思うのですが、ないよりあった方がいいだろう、こう言うとしかられそうなんですけれども、ただ...全文を見る
○大森礼子君 次に、熊谷参考人にお尋ねします。  企業の倒産件数の増加に伴いまして、労働者にとっては未払い賃金の労働債権の処理とか酷な問題があります。それから、倒産に至らないまでも雇用関係上での賃金や退職金、それからリストラ等の労働条件をめぐる事件が増加傾向にありますし、これか...全文を見る
○大森礼子君 続いて熊谷参考人にお尋ねするんですが、先ほど、勤労者の実態をなかなかわかってもらえないということで、裁判官が純粋培養型であるとおっしゃいました。確かに裁判官は若いほど優秀とされているみたいでございまして、早く受かった人を採る、純粋培養で。そうすると、勤労者でもあるの...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
05月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第14号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  総理、きょうはお忙しいところ大変ありがとうございます。  最初の質問をいたします。女性議員だからというわけではございませんけれども、「審議会は、委員十三人以内で組織する。」とありますが、この中に女性の委員がどれだけ含まれるのかということ...全文を見る
○大森礼子君 ただ、性別だけで物事を判断できるわけではありませんけれども、「学識経験のある者のうちから、」といいますが、学識経験者はいっぱいいらっしゃると思いますし、やはりこの中に何人の女性委員を登用するかということでこの審議会に総理がどれほどの意気込みでおられるかということがわ...全文を見る
○大森礼子君 今、この数字でいいかなというふうに総理はおっしゃいましたけれども、いいはずは絶対にないわけでありまして、本当に司法改革というのであるならば、まず予算について非常に大幅なアップとか、そういう姿勢を見せる必要があると思います。  それから、司法関係の予算といいますと、...全文を見る
○大森礼子君 これは本当は法務大臣とか最高裁からお願いしなきゃいけないことかもしれませんが、先ほど言いましたように、もう六十二年からずっと予算の規模は変わっておりません。そうしますと、省庁の方も、どうせ言ってもだめなんじゃないかというあきらめがあって余り要求していないんじゃないか...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
○大森礼子君 公明党の大森礼子です。質問いたします。  まず、この審議会の構成について確認しておきたいことがございます。  審議会の構成につきましては、内閣が両院の同意を得て任命する十三人以内の委員でありまして、これまでの質疑では、法律実務家、労働界、消費者団体、経済界、法律...全文を見る
○大森礼子君 この審議会の委員につきましては、むしろ専門家でない方が自由な意見が聞けていいということもあるんですけれども、しかし現状認識をする場合に、やはり実務の中身、仕組みとかがわかりませんと、正しいそういう認識がありませんと正しい評価にもならないと思いますので、そういった意味...全文を見る
○大森礼子君 この審議会は、内閣法十二条四項の規定によって設置するものとされておりまして、審議会は内閣に設置される一機関であり、これは衆議院の法務委員会の政府側答弁でも内閣の補助機関というふうに位置づけられております。  それで、審議会の委員の人選、これも公正でなくてはいけませ...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  現状調査、それから分析の部分、これは委員みずからがする必要があるのかどうか、これはちょっとよくわかりません。もしかしたら第三者的立場の方に委託する方法もあるのかなという気がいたします。ただ、田中参考人の御意見というのは本当にもっともなことでありま...全文を見る
○大森礼子君 二十一世紀の司法のあり方を考える、その目的でこの審議会が設置されるわけですけれども、繰り返しほかの委員の方もおっしゃっていますけれども、審議会にすべて任せていいわけではない、そして司法改革に着手するのが二年後以降であっていいわけはないわけでありまして、同時に最高裁も...全文を見る
○大森礼子君 続けて最高裁の方にお尋ねいたします。  これは前回の参考人質疑の中で参考人の方がおっしゃっていたことですが、時として世間の感覚とずれているような判決が出ることがあるということの中で、これは常に裁判所の判決がすべての方を満たすことはないわけでありまして、いろんなとら...全文を見る
○大森礼子君 仕事を離れて物事を見るということはとても大事だと思います。そのためには、ある程度はゆとりを持った仕事の体制でなくてはいけないわけでありまして、こういう純粋培養が世間知らずにならないためには、やはりゆとりある執務体制というものを用意する。そのためには、人的な拡充という...全文を見る
○大森礼子君 それでは最後に、当たり前の質問をさせていただきます。時間の関係で法務大臣のみにお尋ねいたします。  審議会の意見の尊重につきましては、法務省としてはこれを尊重して政府の施策に最大限反映させていくものと信じております。都合の悪いものは無視とかあるいは先送りするなどあ...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
06月08日第145回国会 参議院 法務委員会 第15号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  きょうは、まず最高裁の方にいわゆる競売手続についてお尋ねいたします。それから、後で法務省の方に、特に矯正局の方にキャピックのことについてお尋ねしたいと思います。  それでは、まず最初に最高裁の方にお尋ねするんですが、いわゆる土地建物の競...全文を見る
○大森礼子君 買えるかどうかということは、それだけお金に余裕があるかどうかということにも関係がありまして、不況になると買いにくいということも言えるのかもしれません。  ただ一方で、先ほど触れましたけれども、昔は競売物件といいますと、意外と日本人というのは縁起を担ぐところもあるの...全文を見る
○大森礼子君 一般の人も安心して買えるようになったということは、これは非常に望ましいことであるわけです。  裁判をしまして勝訴いたしましても、債権者、訴えた原告側がそれで満足がいくかというとそうじゃありませんで、やはり競売手続という強制執行ですか、それに至って回収できて初めてそ...全文を見る
○大森礼子君 今、インターネットのホームページを使用する裁判所もふえてきているとお答えになりましたが、その点についてきょうは質問させていただこうと思うんです。  それから、競売物件については公告等なされます。日刊新聞とかで確かに出ますけれども、非常に一般の人は見づらいといいます...全文を見る
○大森礼子君 実は、これは河北新報のホームページになるのでしょうか、河北新報ニュースということで、これは五月二十二日付のニュースであります。「ファクスで競売情報 秋田地裁が提供システム導入」、「自宅に居ながらにして気軽に競売物件の情報を手にしてもらおうと、秋田地裁は二十一日、「競...全文を見る
○大森礼子君 先ほどインターネットについて御説明いただきました、まず二十四庁、大阪、名古屋は検討しているということで。業者のホームページに情報を提供しているというのは、非常にわかりにくいのですが、要するに裁判所の方が自分のホームページを持っているという形ではないということでしょう...全文を見る
○大森礼子君 裁判所独自でやっているところはございませんでしたか。
○大森礼子君 ちょっと私、インターネットのことはよくわからないもので。そうなりますと後の質問が続きにくいのですが、実は手元に宮崎地方裁判所、それから岡山地方裁判所津山支部の不動産競売情報というのがありましてプリントアウトしたんですけれども、業者によってでも裁判所のでもいいのですが...全文を見る
○大森礼子君 各裁判所の判断で行っているという言い方はよろしいのですが、最高裁がそういう認識でよろしいのかなという気がするんです。この前に、司法制度改革審議会設置法というのを審議いたしまして、要するに裁判所も国民のニーズにこたえなきゃいけない、これが二十一世紀の大きな課題だという...全文を見る
○大森礼子君 そうした場合に、各裁判所でする場合もお金がどのくらいかかるのか、提供する情報量にもよるんでしょうけれども。もし裁判所が望めばそういう予算措置というのはきちっと最高裁の方で手当てしますよと、こういう裏づけがあった上で各裁判所とか支部に検討してもらっているんでしょうか。
○大森礼子君 債権者の私的な利益のためとおっしゃいますけれども、そういう考え方ではおかしいと思うんです。現に、不良債権処理問題をどうするかとか、破産がいっぱいあったときどうするかという、その債権をきちっと回収できる最終の落としどころなわけですよね。ちゃんと競売で、それは全額回収で...全文を見る
○大森礼子君 裁判所みずからがホームページを開こうが業者と提携しようがそれは構わないので、その情報が正しければ見る側は同じですので、ですから今言ったような業者、要するにプロバイダーと提携するという趣旨なのでしょうか、そういう形でも結構ですので、こういうインターネットによる情報提供...全文を見る
○大森礼子君 それでは、キャピック製品という言い方をさせていただくのですが、この販売が伸びるということは今の説明、仕組みからいいますと望ましいことなのかどうか。つまり、法務省としては販売促進して売り上げを増加させたいという考えがあるのかどうか。あるいは、この前の全国矯正展のように...全文を見る
○大森礼子君 売り上げを上げたい、キャピック製品の販売を促進したいとなると、先ほど最高裁にもお尋ねしたんですが、インターネットなんかの活用ができるんじゃございませんかということですが、こういう情報提供とかはしておりませんか。おりませんね。
○大森礼子君 インターネットに対して、キャピックのカタログがございますね、その情報をそのまま載っけているということなんでしょう。局長不満そうなあれですけれども、結構です。  今の御説明ですと、例えばカタログもございまして、ただ商品は限定されております。それから、各ところへ連絡し...全文を見る
○大森礼子君 やっぱり一生懸命作業すればそれだけ作業賞与金がふえるとか、あるいはその刑務所の中で一生懸命つくれば売り上げの中から幾らか刑務所全体に還元されて新しい施設ができたとか、何かこういう目標がないとなかなか作業自体も苦しいものかなと、刑罰だと言えば仕方ないわけですけれども、...全文を見る
○大森礼子君 時間が来ましたので、大臣の御答弁いただくあれがなくなりました。キャピックブランドにつきましては、これは広く知られるように大臣ぜひお力を入れていただきたい。  それから、今作業賞与金を言いましたのは、やっぱり出てきてなかなかその出所者の更生が非常に難しい形になってお...全文を見る
07月01日第145回国会 参議院 法務委員会 第18号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  きょうは、私にとりましては初めての質問になりますので、まず最初に、私ども公明党、そして私がどういう立場から質問するかという、これを少し明らかにしておきたいと思います。  昨年三月十三日に当時の与党が提出いたしました政府原案は、これは一言...全文を見る
○大森礼子君 そのとおりでございます。  薬物犯罪につきましては、例えば十かけたらできるのを二で済まそうと思って便利だという言い方ではなく、やはりこれが不可欠であるというふうに私は思うわけです。  きょうの午前中、民主党の委員が出されました「法学者の声明」がございます。この中...全文を見る
○大森礼子君 どうもありがとうございました。  私がした説明は、従前と比べて末端部分の突き上げでも非常に困難になってきている、こういう趣旨に理解していただければと思います。薬物事犯、この捜査現状といいますか、お話しいただきました。  そこで、反対される方、結構です、この修正案...全文を見る
○大森礼子君 例えば、新たな証拠物を必要とするようになった場合にどの令状によるかということは過去においても議論がございました。強制採尿ですか、あるいは捜索・差し押さえ令状だったでしょうか、どの令状が適当かといろいろ議論されて、今は捜索・差し押さえ令状に定着している。それは判例によ...全文を見る
○大森礼子君 検証許可令状によるものもいろんな批判がされていた。ですから、札幌高裁の判例がありますけれども、これでも弁護人の方から、むしろ司法が事後的に確認する手続がないではないか、被傍受者、傍受された人が事後的に救済を求める手続の保障がないではないかということが指摘されていたと...全文を見る
○大森礼子君 私、実は党の部会の方で党の見解を出すに当たって検討してきたものですから、その議論、実はわかっております。  それで、請求権者も実は警察の場合警視にした。これも実は共産党の盗聴事件等がありまして、それで組織のトップが知らないということ、こんなことは言わせまいというこ...全文を見る
○大森礼子君 では、次の質問に移ります。  時間の関係であと一つの論点ぐらいしかできませんので、法案十四条のいわゆる別件傍受について質問させていただきます。  別件傍受ということで、この別件というのは、その令状に記載されている事実以外のことをそのときには令状なしで聞くというこ...全文を見る
○大森礼子君 これは法務省にお尋ねしましょうか、それとも修正案提案者にお尋ねしましょうか。短期一年以上の犯罪といいますと大体どんなものがあるか、ざっと幾つか挙げていただけると理解しやすくなると思います。
○大森礼子君 身の代金目的の略取等も含まれますよね。  それで、これでもだめなんだとおっしゃる方に一つ想像していただきたいんです。  私が警察官だといたします。覚せい剤取締法違反で傍受をしている。そうしましたら殺人に関する話が出てきた。あるいはどこかの子供を誘拐して身の代金を...全文を見る
○大森礼子君 私は、今の説明には少し同意できない部分がございます。  現行犯逮捕、緊急逮捕もあれですけれども、それはやはり実行行為がなされたということで、犯罪に入っているわけですね。それで、なぜ犯罪の未遂が処罰されるかというところで、要するに実行行為を犯したことで、実行行為の定...全文を見る
○大森礼子君 時間が参りましたので、たくさん通告しておりましたけれども、これは次回にさせていただきたいと思います。  以上で終わります。
○大森礼子君 公明党の大森礼子です。二巡目の質問をさせていただきます。  小川委員が、何か私が一〇〇%乱用を防げると勇ましいことを言ってと言うんですね、何件ぐらいですかと聞くので、だから数十件とお答えになるんでしょう。確かに、件数は減ったと思います。前の政府原案でしたらもっとふ...全文を見る
○大森礼子君 わかりましたけれども、一八・八%は有罪の証拠として用いられたものというふうに理解してよろしいのでしょうか。
○大森礼子君 そうすると、有罪の証拠として用いられたものが一八・八%、その裏が八十何%かになるんですね。これはその裏ですから有罪の証拠として用いられなかったものですね。有罪の証拠として用いられなかったものが八割ぐらいある。このことを結構多くの方が、全く犯罪とは無関係な善良な市民の...全文を見る
07月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第19号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  きょうは通信傍受法案について質問をさせていただきます。  今、Eメール等についていろいろ質疑がありましたけれども、非常に参考になりました。その質疑、答弁等を聞きながら、座っている方から、わからない人がつくっているのだからという声が上がり...全文を見る
○大森礼子君 立会人制度、切断権の問題が人権との問題で今この委員会でも論議されているわけですが、諸外国にないというのは少し不思議な気もいたします。いずれにしましても、諸外国では立会人制度そのものがないのですから切断権の問題も起こらない。日本特有の問題ということになります。  実...全文を見る
○大森礼子君 だから、犯罪関連通信でないものを切断権で排除すると同時に、本来犯罪関連通信であるものを切断してもらっては困るわけですね。そういったことから、果たして立会人にそれだけの能力を要求することが妥当なのかどうか、またできるのかどうかという観点から検討する必要もあると私は思い...全文を見る
○大森礼子君 ちょっと時間がありませんので、法務省だけで結構です。  青少年薬物防止の一つのキャンペーンとして「ダメ。ゼッタイ。」運動がございます。ちょっとポスターを示させていただきます。(資料を示す)こういうポスターで、実は六月二十日から七月十九日までの一カ月間、全国一斉に「...全文を見る
○大森礼子君 この国連麻薬乱用撲滅の十年支援事業の一環としての「ダメ。ゼッタイ。」普及運動、この期間中に薬物犯罪を中心とする組織犯罪対策の手段としての通信傍受法案が審議されていることは、非常に興味深いことであると私は思います。  青少年に対しまして薬物を使っちゃ「ダメ。ゼッタイ...全文を見る
07月13日第145回国会 参議院 法務委員会 第20号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  民主党の海野委員が冒頭でジョージ・オーウェルの「一九八四年」という小説に触れました。非常に懐かしく思いました。実は私が大学一年生のときに教材であったのがこのジョージ・オーウェルの「一九八四年」でございます。ただ、その「一九八四年」、善良な...全文を見る
○大森礼子君 日本で、おそれがあるというだけで令状申請ができる、これは次に生じたショックに比べればまだ小さい方なんです。  それから、いろんな陳述書、これは、日本の場合でも疎明資料というのを出しますので、事案によりましては百ページを超えることだってあるだろう、こういうふうに思い...全文を見る
○大森礼子君 もう少し詳しく聞くんですが、十九条に「傍受をした通信については、すべて、録音その他通信の性質に応じた適切な方法により記録媒体に記録しなければならない。」と。「傍受をした通信については、すべて、」と書いてございます。それで、この「傍受をした通信」ですが、一方で十三条に...全文を見る
○大森礼子君 要するに、これが一番大きな間違いであろうと私は思うんです。  この前、立会人のところで、常時立ち会いとした意味について私は質問いたしました。つまり、もし常時立ち会いでなくてもいいとなりますと、例外的に立会人がいなくてもいいと認めますと、立会人がいないときにどういう...全文を見る
○大森礼子君 この説明を聞きますと、日本の法案の問題点、令状発付の条件、これもちょっと誤解があると思いますので、これが一つクリアできるのだろう。  最小化措置、ここで問題点として挙げていますが、アメリカと同じ、これもクリアしたことになりますね。むしろ、クリアすることによって肯定...全文を見る
○大森礼子君 その訂正によって三点の問題点がクリアできれば、これは逆にいい法案だということにもなりますので、ぜひしていただきたい。  時間の関係で、最後に一つ。  新聞の投書欄の記事を一つ読ませていただきます。七月四日の山陽新聞、地元の新聞なんですが、八名の方が通信傍受につい...全文を見る
07月22日第145回国会 参議院 法務委員会 第21号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  参考人の皆様、本日は大変ありがとうございます。早速、質問に入らせていただきます。  先ほど、田口参考人の方から、この通信傍受法案については、つくったときのメリット、デメリット、それからつくらなかったときのデメリット、メリット、こういうこ...全文を見る
○大森礼子君 捜査側から見るとメリットということで、実は政府原案につきましては私も反対しております、公明党も。これは本当にあったら捜査に便利だなと思いますけれども、ここまでは要らない、原則禁止、例外的に認めるという立場をとるべきだ。これはもちろん通信の秘密の重大さをかんがみてのこ...全文を見る
○大森礼子君 神参考人も捜査側のメリットということでおっしゃるわけですが、ただ、捜査側のメリットも、犯罪を摘発するメリットということは、薬物ばかり強調して申しわけありませんが、すなわち国民をそういうものから守る、こういうメリットもお考えいただきたいなと思います。  それから、犯...全文を見る
○大森礼子君 通知の点につきましては、通知するには住所、氏名を特定しなくてはいけないというこの関連で、実際の場面でちょっと問題があるのかなという考えを持っております。それはちょっと時間がありませんので除きます。  例えば、先ほど先生がおっしゃった、大麻の単純所持とかが含まれると...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、犯罪というのは過去に起きたことに限る、あるいは令状が要るということになりますと、これは実は修正のところで「短期一年以上」の犯罪と非常に限定いたしました。前は「長期三年以上の懲役若しくは禁錮」、ここまで含んでおりました。これですと本当に別件目的で聞くこと...全文を見る
○大森礼子君 じゃ、そのようになったとしても、もしかしたらこれはたまたま起こった場合だと思うんですけれども、そうすると、将来遺族になりそうな人は、夫が殺されたことにしましょうか、やはりとめてほしいなとか思うかもしれないんですが、そういう場合でも、そのような重大な犯罪、短期一年以上...全文を見る
○大森礼子君 該当性判断の最小化については、質疑等を通じてもきちっとしていきたいというふうに思っております。  それで、田口参考人にお尋ねしますけれども、今、立会人の問題が出ました。外形的チェックだけではだめだというのですけれども、この常時立ち会いにした意味というのは、先生おっ...全文を見る
○大森礼子君 それでは、村井参考人にお尋ねいたします。  捜査の必要性とそれから新しい犯罪捜査の関係、要するにそういう手法が憲法上許されるかどうかということをお述べになりました。この通信傍受法案につきましては、通信の秘密との関係がまず一番に来ると思うのですが、一方で、刑事訴訟法...全文を見る
○大森礼子君 それでは、最後に一点やはり村井参考人にお尋ねいたします。  この検証許可状に基づく電話傍受、これは札幌高裁で争われた事案で、このときにある事実に基づいて令状が発付されます。そして、この電話傍受の際に、過去に行われた犯罪のみならず、現に行われており将来も行われようと...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  参考人の皆様、本日は大変ありがとうございます。早速質問に入らせていただきます。  通信傍受という捜査手法ですけれども、確かに気持ちの悪いものだと思います。それ以外の方法で、組織犯罪対策といいますか、例えば薬物犯罪なんかを摘発できたらその...全文を見る
○大森礼子君 先生のそのお考えでしたら、それは合憲になり得ないと思いますよ。だって、通話というのはすべてこれから行われるものでありまして、将来のものなわけですから。それが三十五条に違反であるとしたら、ここは絶対通信傍受についてはクリアできないと思います。  それで、特定性の要件...全文を見る
○大森礼子君 それから、将来の犯罪についても規定している。これも基本となる犯罪があって、それとの一体性を要求して実は要件を絞っております。  それから、実は十四条の、私は緊急傍受という言い方の方が正しいと思うんですが、この場合にも、これから行われる令状に記載されていない別の部分...全文を見る
○大森礼子君 はい、わかりました。  それから、十四条のところですが、緊急傍受のいわゆる別件盗聴のところですが、これは対象を短期一年以上にいたしました。これは安冨参考人が触れてくださったように、実は法定合議事件であるということで、一つの基準にしております。これは縛りをかけても憲...全文を見る
○大森礼子君 だから、結論的に言いますと、難しい議論ではなくて、覚せい剤取締法違反で傍受していたならば、将来の犯罪にしましょう、これから殺人を実行しようという、それがもう耳にぽっと入ってきたと、この場合もやはりこれを聞くことは憲法が許していない、捜査はその人が実際に殺されてからす...全文を見る
○大森礼子君 いや、ですから、十四条のこの規定を満たした場合という、この前提でいきたいと思います。実行することを内容とすると明らかに認められる通信。  そうしますと、もう明らかに殺人を実行するんだなというふうな通信が入ってきても、警察官は切るべきだ。それで、それは無令状、令状な...全文を見る
○大森礼子君 確認させていただきます。  憲法がそうだからこそ、こんな場合も無令状になるわけですね。どこかで子供をさらって金を取ろうぜとか、あいつを殺しちゃおうとか、こういう場合も無令状なんだから絶対だめだという結論でよろしいわけですね、先生のお考えは。
○大森礼子君 そういう場合はあるかもしれませんので。  なぜこういうことを言うかというと、やっぱり捜査は現場で現実にどういうことが起きるか、こういう事態が起きたときにどう対応するかという、まさに現場で仕事をしている人間にとっては実はこういう考え方というのか、具体的に考えてみると...全文を見る
○大森礼子君 私は、こういう殺人、だれかが殺されるという相談がある、それでも憲法はそれを許さない、無令状では許さないというのだったら、もう憲法というのは何と無慈悲なものかなというふうな気がするので、ちょっと今の質問をさせていただきました。  それからまた、川崎参考人にばかりお聞...全文を見る
○大森礼子君 対象犯罪を絞ったけれども、その歯どめにはならない、この点についておっしゃいました。  では、なぜそれはだめか。対象犯罪を絞ったけれども、今後拡張されるかもしれないから歯どめになっていない、こういうおっしゃり方をされたと思うんです。私は歯どめをする方法があるのかなと...全文を見る
○大森礼子君 それでしたら、その経過の中で、政府原案については、あれは通信傍受を一般的に認める法案と。我々は、原則禁止、それで例外的にどうしても捜査の必要、必要だと言うといけないんですね、こういう手法でないと犯罪摘発ができない、そしてしかも放置できない犯罪、特に薬物犯罪なんかを強...全文を見る
○大森礼子君 再び、田中参考人にお尋ねいたします。民事暴力関係に携わってこられたということで暴力団の実態というのはよく御存じであると、これはとても大切であると思うのです。  今回、対象犯罪を絞ったのですが、また普通殺人を入れておりません。組織的殺人を入れております。これは犯罪社...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
07月27日第145回国会 参議院 法務委員会 第22号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  参考人の方、きょうは大変にありがとうございます。  今、携帯電話の複雑な仕組みを御説明いただいたのですが、携帯電話については、傍受の実効性と言ったらいいんですか、これは不可能であるというふうに結論づけられたわけなのですが、桑折参考人の結...全文を見る
○大森礼子君 技術的な問題点というのはあろうかと思います。それから、固定電話の場合と携帯電話と同様に考えることができない。携帯電話の方が非常に技術的に複雑といいますか、ですから難しいだろうというのはわかりました。  ただ、今、桑折参考人もおっしゃったんですが、例えば一つの問題点...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。場所とかにつきましては特定する方法もあるし、またいろんな情報もあるだろうと思います。  いずれにしましても、大事なことは、この通信傍受法というのがなぜ必要となったかといいますと、電気通信分野における技術が非常に速いスピードで発展を遂げていきますと非常...全文を見る
○大森礼子君 プライバシーの侵害というのは、それが権力者によってなされようが私人によってなされようがもしかしたら余り差がないものかもしれないという気がいたしますので、ぜひセキュリティーの面でも十分考えていっていただきたいと思います。  それから、通信事業者の方の協力義務で立ち会...全文を見る
○大森礼子君 通信傍受法に基づく通信傍受を円滑、適正に実施するためには、この法律が成立した後、捜査機関と通信事業者との間で事前に協議を行うことが大事ではないか。これは実施前にも必要だと思いますし、また実施後も技術の進歩等によりましていろいろ協議が必要であろうと思います。  それ...全文を見る
○大森礼子君 終わります。  ありがとうございました。
○大森礼子君 公明党の大森礼子です。参考人の方、きょうは大変にありがとうございます。  最初に、通信傍受法案そのものではなくて、インターネットの持つ問題点ということで少しお尋ねしたいのです。  インターネットが急激に広がりまして、先ほどの高橋参考人のお話でも急激過ぎる発展と、...全文を見る
○大森礼子君 本名参考人にお願いいたします。
○大森礼子君 私人によるプライバシー侵害、ちょっと言い方が悪かったかもしれませんが、例えば個人に関することを広く表現して伝達するというこういう意味のプライバシー侵害ということでございます。確かに人間の行っている行動の一つでありということなんでしょうが、その規模が非常に大きく違うと...全文を見る
○大森礼子君 本名参考人、お願いいたします。
○大森礼子君 そういうふうに自律的にというんでしょうか、利用規約によって取り組んでおられる。ですから、ユーザーの方も申し込む場合には、一定の施設についてはその利用について制約を受ける。場合によったらその使用を拒絶されるという、これを承諾した上でインターネットを使用していることにな...全文を見る
○大森礼子君 では、言い直しましょう。  簡単に申し上げますと、通信の秘密、それから一応犯罪の防止といいますか、犯罪の被害に遭うということ、これも一つの大きな人権侵害である、この調和点で今回の法案が出てきたわけです。そういう犯罪に対抗するため非常に厳格な要件と考えておりますけれ...全文を見る
○大森礼子君 本名参考人お願いいたします。
○大森礼子君 電話傍受の場合とこういうインターネットの場合とちょっと状況が違うと思うのです。本名参考人は先ほど捜索差し押さえ令状の方でできればやってほしいと言っておられましたけれども、確かに情報という形として残ります。ですが、この法案でも通信傍受というそれをリアルタイムでキャッチ...全文を見る
○大森礼子君 本名参考人、いかがでしょうか。
○大森礼子君 今のマニュアル化という点については、御意見の中で、各都道府県警察や検察庁により運用に差が生じないよう、また恣意的な運用がなされないよう、全国的な運用方針の均一化が図られるべきではないかとありまして、この中においてもそういう御意見を反映することが必要なのかなと思いまし...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
07月29日第145回国会 参議院 法務委員会 第23号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。早速質問に入ります。  午前中の質疑で、民主党の内藤委員の方から、この法案についてはプライバシーの侵害が心配であると。一方で、犯罪摘発のために必要性があることは認めるが、しかし、余りにも欠陥があり過ぎるんだという御意見がありました。これにより...全文を見る
○大森礼子君 これは一つのある解釈の基準になります。  というのは、具体的場面でどうなるか、これは一律に言うことはできないんですけれども、例えば対象犯罪の中に単純所持が含まれております。営利目的所持、これは対応する犯罪ですが、営利の目的が立証できなかったら単純所持で認定すること...全文を見る
○大森礼子君 次に、法案三条一項三号、この部分も修正されておりますので質問させていただきます。これは対象犯罪、この準備として行われる場合についての規定でございます。  法案三条一項三号、これは当初その準備犯罪につきましては「禁錮以上の刑が定められている罪」、こういうふうになって...全文を見る
○大森礼子君 欠陥だらけの法案と簡単に言われるわけですけれども、この三条一項三号につきましても、二重の縛りがかけられた修正案というふうに理解しております。  それから、この対象犯罪の中では、殺人につきましては組織的殺人を対象犯罪にしております。反対される方は、要するにこの対象犯...全文を見る
○大森礼子君 要するに、組織犯罪対策であるということ、それと、被疑者となる人のその所属する社会といいますか、これを限定したのかなという気はいたします。  つまり、犯罪社会、暴力団社会と言ってもよろしいのでしょうけれども、それと一般市民社会、この間に言ってみれば、言葉が適切かどう...全文を見る
○大森礼子君 時間の関係で修正案提案者の方への質問は以上でございます。ありがとうございました。  次に、法務省の方にお尋ねいたします。  午前中の内藤委員も国会報告の点について触れてくださいました。ですから、内藤委員が聞かれた範囲については重複を避けるのですが、これはアメリカ...全文を見る
○大森礼子君 実は、それをお願いしようと思っていたわけでございます。これは罰条と言ったらいいのでしょうか、覚せい剤取締法違反でもどういう態様なのか、ここまで教えていただくということは非常に有効な情報になると思いますので、お願いいたします。  次に、警察庁の方にお尋ねいたします。...全文を見る
○大森礼子君 今、該当性判断等についてお答えいただきましたけれども、やはり国民の多くの皆さんが、あるいは反対派の方も一番心配するのは、例えば警察へ持ち帰った記録、その管理、保管、消去、これが厳格になされるかどうかということだと思います。  この点につきましても、通常の場合でも、...全文を見る
○大森礼子君 それでは、七月二十七日の参考人質疑に関しまして質問させていただきます。  インターネット業界の方からは、捜査機関と協議する、そういう機会を持ってほしい、こういう御要望がございました。これは本当に必要なことであると思います。傍受を実施するに当たりましては、技術的に法...全文を見る
○大森礼子君 今、法務省にお尋ねしましたけれども、ただ、個々の具体的場面とかになりますと、やはり現場でこれを実施するのは警察の方であろうと思います。  そこで、警察の方でも現場での十分な協議があって初めて円滑な協力をいただけると思いますが、警察の方でもそういう努力を怠らないとい...全文を見る
○大森礼子君 次に、協力についてですが、捜査というものは本当にいろんな方の協力の上に成り立っているというふうに私は思います。目撃者、参考人の方、お話をいただくにもやはり相手の時間的都合とかいろんなことをお願いして事情をお伺いするわけでありまして、捜査側が高飛車な態度とか強権的な態...全文を見る
○大森礼子君 それから、七月二十七日のこの参考人質疑は技術面を中心としたものでございました。携帯電話では通信傍受に困難が伴うとの意見も確かに出されました。しかし、これは技術的に将来も不可能であることを意味するのではないということもおっしゃいました。今、困難というのは、そもそも今の...全文を見る
○大森礼子君 捜査側の方が十分な知識がありませんと事業者も不安に思って十分な協力も得られないと思いますので、その点よろしくお願いいたします。  それから、インターネット業界の参考人、これは本名さんだったでしょうか、従来の捜索・差し押さえ令状の方法でよいのではないかという意見がご...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  それから、法案十三条、該当性判断の傍受について規定をしております。  よくこの審議の中で、電話とそれからインターネットの場合とは全然違うのだから、これを一つの法案の中で規定したこと自体がおかしいのではないかと言われるわけですけれども、私は必ずし...全文を見る
○大森礼子君 いろんな質疑で、その部分が法案に明記されていないという批判もあるんですけれども、やっぱり法文というのは条文の表現する限度というものもございます。かといって、あいまいでいいわけではございません。ですから、その解釈というのは明らかにしておくという作業が必要となるわけであ...全文を見る
○大森礼子君 このように分けて考えた方が理解がしやすいわけです。  先ほども指摘しましたが、電話傍受ではスポットモニタリングなのにEメールではそれができないからおかしいという批判があるわけですが、Eメールについてはリアルタイムのスポットモニタリングと流れている情報、これはPOP...全文を見る
○大森礼子君 最後にもう一つ短くお答えください、論点ですが。  よく、令状主義の原則からして、逮捕される場合でも令状をその本人に示すのにこの法案では事前提示がないという批判がございます。逮捕、勾留等については身柄拘束を受ける本人に示さなければ意味がないのは当然でありまして、隣の...全文を見る
○大森礼子君 強制処分を受ける、会話の所有者といったら当事者ということになるんだと思いますけれども、事前にこれからあなたの電話をこうやって傍受をしますと令状を見せたらそんなもの使うわけないわけでありまして、見せられるわけがございません。その時点で目的を達しないということが明らかに...全文を見る
○大森礼子君 時間が来たので終わります。
08月03日第145回国会 参議院 法務委員会 第24号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  早速質問させていただきます。  まず、午前中の審議の中で、参考人の質疑の中で出てきたことで、現在の時点では携帯電話の傍受は困難という発言があったことをめぐっていろいろ議論がされております。  それで、例えばNTTの場合にはできる。それ...全文を見る
○大森礼子君 アメリカで技術的に可能であれば、客観的に不可能ではないということになると思います。  それから、システムの開発については事業者に協力を要請することになる。その場合に、協力しない事業者が一社でもあれば実効性がないのではないかという質問のやりとりもございました。それで...全文を見る
○大森礼子君 それから、報道機関以外にも少し配慮が必要だと思われるケースがあると思いますのでお尋ねいたします。  条文に規定することはできないかもしれませんけれども、運用上配慮しなくてはいけないのではないか、こういう質問でございます。  ダルクという民間の薬物依存者の更生のた...全文を見る
○大森礼子君 あり得ないと言い切れるのかどうか、個々具体的なケースで違ってくるというような気もいたしますが、非常に今の法務大臣の御答弁を重く受けとめたいというふうに思います。  それで、我々、例えば青少年の薬物汚染を防止しよう、そして啓蒙活動もしようと、そうであるならば、流れて...全文を見る
○大森礼子君 それでは、組織的な犯罪の処罰及び犯罪収益の規制等に関する法律案について質問いたします。短く、いわゆる組織的犯罪処罰法案と呼ばせていただきます。  まず、この法案の第三条におきまして、団体の活動として、当該犯罪に当たる行為を実行するための組織により行われたときには一...全文を見る
○大森礼子君 三条の「当該罪に当たる行為を実行するための組織により」という、これは平たい表現で言うといわゆる犯罪実行チームみたいな、こういう観念ととらえられるのでしょうか。
○大森礼子君 それから、加重処罰の根拠なのですけれども、これは理由としては違法性がより大きいとか、責任がより大きいとか、こういう理由になると思うのですけれども、この加重処罰の根拠についてはどのように説明されるのでしょうか。
○大森礼子君 ただ、この第三条の加重処罰規定につきましては、従来の刑法の法定刑の範囲内で十分対処できるのではないか。いろんな犯罪でも刑法で最高限といいますか、規定されている。それに近いような運用をするならば十分賄えるのではないかという意見がございます。  それから、あるいは引き...全文を見る
○大森礼子君 刑法の法定刑だと類型的に十分でないと答えられるわけですが、こちらは十分じゃありませんかと質問しているわけでありまして、何かそこがうまくかみ合わないのかなという気がするわけです。  それで、素朴な疑問ですけれども、例えば犯罪集団というものを想定した場合に、本当に団体...全文を見る
○大森礼子君 それでは、犯罪収益の規制についてお尋ねいたします。  ことしの六月三十日からでしょうか、東京の方でいわゆるFATF、これは金融活動部会というふうに言われておりますけれども、この全体会合が開催されました。この会合での報告書も取りまとめられたというふうに聞いております...全文を見る
○大森礼子君 外国がどのようなことを言いましたといったお答えになりますと、勢い外圧によってこういうのを決めるのかと言われそうなのですけれども、一つは、やはり国際犯罪情勢というのはどのようになっているのか、その中で日本はどのように位置づけられているのか、これを考慮することも必要なこ...全文を見る
○大森礼子君 それから、よくこの法案につきまして批判が集中するところですが、この法律案では有罪判決が確定する前の段階で没収または追徴の対象となる財産を保全する制度が設けられております。確定前に没収または追徴の対象となる財産を保全するというこれも一つの処分行為だと思いますが、こうい...全文を見る
○大森礼子君 収益の剥奪を確実に行うための手段ということで制定する意義というのはわかるわけですけれども、他方でそういう保全処分を行った後に例えば無罪になったという場合、やはりいろんな形で、ちょっと具体的に思い浮かばないんですが、社会的信用を落とすとか、ある方は銀行取引停止になるか...全文を見る
○大森礼子君 それから次に、午前中、佐々木委員も質問になりましたけれども、いわゆる疑わしい取引の届け出制度について質問いたします。  マネーロンダリング行為を行うためには、銀行等における仮名あるいは借名口座が利用されたり、あるいは資金の移動のために銀行等により送金手続が利用され...全文を見る
○大森礼子君 疑わしい取引の届け出制度というものは、実は麻薬特例法五条以下にも同様の規定がございました。  午前中、佐々木委員がこの質問をされまして、麻薬特例法のもとにおける疑わしい取引の届け出制度が十分機能したと言えるのかどうかという点について、余り機能していなかった、その理...全文を見る
○大森礼子君 それでは、次に刑事訴訟法の一部を改正する法律案について質問いたします。特に、証人の保護規定についてお尋ねいたします。  二百九十五条の二項、それから二百九十九条の二が新設となっているわけですが、暴力団等による事件につきましてはこれまでも証人保護の必要性というのはあ...全文を見る
○大森礼子君 次の法案二百九十九条の二のところですが、これは証拠開示のときに、これは検察官または弁護人ですから、お互いにできるということなのでしょうけれども、検察官から弁護人にお願いする場合が多いのかなという気がいたしますので、それを前提にして聞きますと、検察官から弁護人に対して...全文を見る
○大森礼子君 今、例えば法廷に証人として出ていただく場合、証拠調べ請求予定の調書というのが事前に開示されるわけですけれども、それを聴取しないでいきなり証人として出ていただく場合もあると思います。それが今お話しになったケースだと思うんです。  それで、ここで証拠書類を請求する場合...全文を見る
○大森礼子君 そうなんですね。法廷で、二百九十五条の二項でできるとしたら、通常、調書というものを証拠調べ請求しまして、それが不同意になった、それから証人による立証ということになるわけですから、通常、調書を閲覧、証拠開示をする段階、ここでまず問題になるんだろうと思います。  極め...全文を見る
○大森礼子君 そこの判断というのは極めてデリケートなものだろうと思います。法廷で裁判官が公平な立場からする分にはいいのですけれども、この段階ではお互い当事者の立場にあるわけですね。それで、確かに条文で「犯罪の証明若しくは犯罪の捜査又は被告人の防御に関し必要がある場合を除き、」、こ...全文を見る
○大森礼子君 それから、法務省にお尋ねするのですけれども、例えば証人保護規定を設けられました。それで、実際に証人に現実的な危険が生じた場合、この場合に刑法百五条の二で証人等威迫の罪がございます。これは余りこれまで十分活用されなかったのではないかなという気がするわけです。それで、刑...全文を見る
○大森礼子君 時間がぎりぎりですが、法務省、ちょっと通信傍受について一点だけ聞かせてください。  二十九条に「国会への報告等」がございますけれども、この中で「傍受の実施をしている間における通話の回数」となっています。これは一つの令状についてなされた通話の回数、このように理解して...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、確認ですが、この二十九条の報告等につきましては、全体の統計的な数字ではなくして、個別の令状ごとといいましょうか、この実施状況についてここに書かれているような情報が報告される、このように理解してよろしいでしょうか。
○大森礼子君 終わります。
08月04日第145回国会 参議院 法務委員会公聴会 第1号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  最初に、鈴木公述人にお尋ねいたします。  きょう鈴木公述人にお尋ねしたいことは、こちらが尋問するような立場にはございませんで、いわゆる青少年への覚せい剤汚染の実態というのをお話ししていただくということが私の聞きたいことでございます。 ...全文を見る
○大森礼子君 ありがとうございました。  次に、佐高公述人にお尋ねいたします。  佐藤道夫元検事長に倣えということなんですけれども、その先輩の意見にどうして耳を傾けないのかと。いい意見だったら耳を傾けます。それで、三十八年の経験、では四十年やった元検事長が必要だと言ったらそう...全文を見る
○大森礼子君 時間の関係もあるかもしれませんが、佐高さんが佐藤さんの例を引きまして、三十八年の経験をもとにと、どうして耳を傾けないのかということなのですが。  それで、私は検事を七年しかやっておりませんが、覚せい剤、当時は携帯電話はそんなに発達していませんでしたけれども、それで...全文を見る
○大森礼子君 何ですか。
○大森礼子君 どの部分を変えないかということですか。
○大森礼子君 いえいえ、私は変わりませんと思いますけれども。
○大森礼子君 わかりました。歯どめがきかないと言った発言をとらえて、歯どめがきかないと言った以上は修正してもきかないだろう、だから、修正がきかないと言ったはずなのに修正したのはおかしいと、こういう御意見だとわかりました。  そこで、最後に村橋公述人、時間がなくなって済みません。...全文を見る
○大森礼子君 時間がありますのでもう一問、佐高公述人にお尋ねします。  さっき立会人のことが出たのですけれども、これはNTTの職員に意見を聞いたのかというあれでしたが、これは条文で言いますと十二条の「立会い」、「傍受の実施をするときは、通信手段の傍受の実施をする部分を管理する者...全文を見る
○大森礼子君 時間ですので、終わります。
○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  公述人の皆様、本日は大変にありがとうございます。この問題につきまして公明党は、党の見解としてそれが修正案の骨子となったという経過がございます。  それで、確かにこの問題は非常に悩ましいのですが、七月四日付の山陽新聞、岡山県中心の新聞です...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  小倉公述人はさっきおっしゃいましたインターネットのことを念頭に置かれてのことだと思います。  宮澤公述人にお尋ねいたします。  この問題をめぐりましては、反対派になるんでしょうか、小口公述人、小倉公述人と意見表明もされました。確かに人権にかか...全文を見る
○大森礼子君 確かにマネーロンダリング規制法というのも今回の法案の一つですけれども、犯罪収益を規制する。その犯罪収益を一番多く上げているのが薬物の密売なわけですから、そこから前段階で摘発するというのは意味があると思います。  それから一方で、午前中の公述人の方に、中学生、高校生...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
08月05日第145回国会 参議院 法務委員会 第25号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  早速質問いたします。  大臣の趣旨説明にもありましたように、この改正案の柱というのは、会社をめぐる最近の社会経済情勢にかんがみまして、株式交換及び株式移転の制度を創設すること、それからまた金銭債権等の時価による評価を可能とする措置を講ず...全文を見る
○大森礼子君 経済界が非常に歓迎しているということです。今回の株式交換制度等の創設によりまして、これが実行されることによる経済効果というのでしょうか、どのようなものになると考えているか。これまでなかったけれども、こういうことができるようになったのでこういう経済効果が期待できるとい...全文を見る
○大森礼子君 新聞の記事等を見ましても、企業グループ、これは経営戦略を立てるとか、こういうことも書かれてあります。国際的競争力を高めるということですね。  それから、よく銀行なんかの合併がどんどん行われましたけれども、もといた銀行の会社の気風というんですか、中で実際に摩擦が生じ...全文を見る
○大森礼子君 一方で企業グループが結集していきながら、一方で事業支配力の過度の場合には制約されるという、ここの調和の点が非常に難しいのであろうという気がいたします。  それから次に、株式交換等の制度につきましては、株主総会での決議があれば一部反対株主がいても完全子会社化が可能に...全文を見る
○大森礼子君 次に、株式移転という方法によりまして完全親会社の株主になることができるわけですけれども、その株式移転が期中といいますか、そういうときになされた場合、その決算期にありましては、もとの子会社の株主として受けることができたはずの利益配当、これを受けることができなくなるので...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。そういう問題点はないのかどうか、その問題点が生じた場合についてはその解決策はどのようにとられるか、これを質問しようと思ったんですが、中間配当という方法によるという、そこまでお答えいただきました。  それから、普通、株式会社といいますと、その要素という...全文を見る
○大森礼子君 法人格がそのままであって資産等の変化はないんだと、要するに株主の構成のみの変化だから特に債権者保護は必要としないということなんですが、ただ、この制度はすべてうまくいくとは限らないんじゃないかという気がするんです。だから、むしろその債権者保護が必要となるような場面は生...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。  それから次に、現行の商法二百十一条ノ二では、親会社とは他の株式会社の発行済み株式総数の過半数の株式、または有限会社の資本の過半に当たる出資口数を有する会社というふうにございます。  親子会社の範囲につきまして、こういうふうに商法では持ち株割合に...全文を見る
○大森礼子君 要するに、構成要件としてはっきりさせなきゃいけないということでございますね。  それから、時価会計関係についてお尋ねしたいと思うんですが、先ほど小川委員から時価会計制度の導入、この趣旨、それから取得原価方式との選択となっている理由についての質問がありまして、既に御...全文を見る
○大森礼子君 それから次に、今回の改正によりまして従来使っていた用語が変わっている部分がございます。改正案の二百八十五条ノ五の第二項に「市場価格」という言葉が出てまいります。これは現行の商法ですと「取引所ノ相場」、こうなっていたわけであります。それから、二百八十五条ノ六でも「取引...全文を見る
○大森礼子君 質問は以上です。
08月06日第145回国会 参議院 法務委員会 第26号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  質問させていただきます。  通信傍受法案を含む組織犯罪対策三法、これは審議時間を重ねるにつれまして同じ論点が、特に通信傍受につきましては同じ論点が繰り返される傾向が顕著になってきました。いろいろそれぞれの立場があって、お互いの立場を言い...全文を見る
○大森礼子君 刑事局長にもちょっとお答えいただけますでしょうか。  確かにこの盗聴という方法、私は、盗聴というのは室内傍受と通信傍受と両方含むので、この法案につきましては当然傍受という言い方をするわけですけれども、アンフェアなやり方ではないか、卑怯なやり方ではないかというふうに...全文を見る
○大森礼子君 次に、この場面になりますと、この前ちょっと明らかでなかったことをもう一度確認させていただくという作業も必要になるかと思います。  それで、法務省にお尋ねするんですが、既に何回も答弁されていることなんですけれども、Eメールの傍受方法について再度確認させていただきたい...全文を見る
○大森礼子君 そうしますと、現場で可能なものであれば該当性判断をして傍受記録をつくるということですが、その場合、では現場から帰るときに捜査官が持っているのは、一方はメールボックスですべてを取り込んだ裁判所用の原記録、それから該当性判断を既にクリアした犯罪関連通信だけが入ったフロッ...全文を見る
○大森礼子君 それでは次に、大臣にお尋ねいたします。  先日の公聴会で、村橋公述人が次のような見解を示されました。不法収益による没収された財産は、被害者の救済や暴力団員の社会復帰、それから麻薬対策等のために利用されるのが望ましい、こういうことでございます。それで、犯罪により生じ...全文を見る
○大森礼子君 通常、没収された財産というのは国庫に入るわけであります。それで、そのお金がどういう使われ方をするのか一般人はわかりません。ですから、没収された財産とそれから犯罪対策、この因果関係をつけるということは国民にとっても非常に見やすいことでありますし、また組織犯罪対策の立法...全文を見る
○大森礼子君 他人事にしないでくださいね。これは、本来国がすべき役割だと私は思います。  それから、やっぱり薬物依存者という方、こういうリハビリがこの論文の中にも「困難でかつ危険な役割」というふうに記載しております。危険というのがどういうことを意味するかおわかりになると思うんで...全文を見る
○大森礼子君 最後の質問になりますが、盗み聞き、盗聴ということで一般的に禁止する法整備が必要ではないか、大ざっぱな質問で申しわけありませんが。やっぱり日常生活がのぞかれるというのは気持ち悪いものだと思います。それで、この通信傍受法案について善良な一般市民が日常をのぞかれるなどとい...全文を見る
○大森礼子君 終わります。
11月10日第146回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第1号
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○大森礼子君 それでは、御報告させていただきます。  平成十一年度特定事項調査第三班は、女性の政策決定過程への参画と女性に対する暴力に関する実情調査のため、平成十一年九月二十五日から十月三日までの間、イタリア、イギリス及びノルウェーを訪問いたしました。  派遣議員団は、本調査...全文を見る
11月16日第146回国会 参議院 地方行政・警察委員会 第2号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  前回の委員会で大臣の方から所信を含めたごあいさつをいただきましたので、本来ですときょうの委員会、一般質疑はその所信の中身につきまして大臣の基本姿勢等をお伺いするのですが、私は今国民の方が一番関心を持っておられることについて、国民の方から見...全文を見る
○大森礼子君 本当にこれは関係者がたくさんおりますし、それから女性も出頭してきているわけですよね。これだけの人間をパーフェクトに隠せると思う方がおかしいのでありまして、大体、本当にこれ自体、本部長の見通しの甘さといいますか、これを物語っているなというふうに思うんですね。  それ...全文を見る
○大森礼子君 だから、要するに二人に関する事件についてもみ消しをしたということでございますね。  それから、証拠隠滅罪でも送致されている人、これはちょっと確認させてください。永山監察官、当時ですけれども、芝外事課長、福田外事課長代理、高松外事課長補佐、この四名だけということなの...全文を見る
○大森礼子君 私は別にここで調べをしようと思わないんですけれども、素朴にこういう記事を読みまして、これは素朴な疑問です。何で渡辺当時本部長とかほかの方は証拠隠滅罪で送致していないのか、立件していないのか、この理由がどうしてもわからないんです。これはなぜでしょうか。
○大森礼子君 それは本部長は詳しく具体的な指示はしておりませんよ。新聞記事を見ましても、一日も早く不倫を理由に退職させろと、これは諭旨免職ですよね。覚せい剤については、当時生活安全課ですか、力をかりろと、この指示。ここのところはよろしいわけですね。うなずいておられるからいいとしま...全文を見る
○大森礼子君 女性も出頭のときに尿検査をしておりますね。
○大森礼子君 していないんですか。  だけれども、途中で酒寄が、余り事件の中身がわからないんですけれども、女に打たれたと言うんだから女が覚せい剤を使っていたということはわかるでしょうから、その時点で、出頭した最初でなくても、その経過の中で尿を出してくださいぐらい言っていないんで...全文を見る
○大森礼子君 じゃ確認しますけれども、その被疑事実がどういうふうになっているかわかりませんけれども、ずっと被疑者の名前が並んで、共謀の上というふうに書いてあるんでしょう。そうしたら本部長のところは犯人隠避だけなんですかね。そうすると、共謀がどこまでかかるのかなという問題になるんで...全文を見る
○大森礼子君 そうしたら、十二月十六日ですか、報告していますでしょう。そうしたら先ほどのような指示を得たという。これ尿検査をしたら陽性だったなんということは言っていないんですか。それならどういう報告になるんでしょうか。使用しているということは、尿検査でこれは陽性が出ませんとこんな...全文を見る
○大森礼子君 覚せい剤を使用しているということは尿検査で陽性が出る、これなんですよ。使用罪なんて犯人が否認したって尿検査が陽性だとそれで有罪になることは、こんなことは常識なわけでありまして、そうしたら、覚せい剤を使っているということは尿にも出ている、そこまではっきりしたから報告に...全文を見る
○大森礼子君 全容、先ほどの証拠隠滅の点をとっても、ちょっと全容を解明されていないんじゃないかなと思いますけれども、全容を解明されていなかったら私が何を質問しても今捜査上の秘密とかと言われますので、むしろ全容は解明していると言っていただいた方がよろしいわけですよ。  さっきの、...全文を見る
○大森礼子君 これ逮捕が十一月四日といったらもしかしたらもう延長になった。そこまでは御存じないですか。今そのころかなと。起訴されたか延長されたか。  それで、当然勾留されていますよね。うんとうなずかれたから勾留されているということでよろしいですね。勾留されているということは逃亡...全文を見る
○大森礼子君 だから、工作した方は罪証隠滅のおそれはないというんですね、共犯者で、組織的でと。事案がわからないのに余り言えませんけれども、私は、やっぱりトップだけは逮捕すべきだったんじゃないかなという気がするんですね。  共犯者といったら、ずっと証拠隠ししてきた、それなのに罪証...全文を見る
○大森礼子君 その最終行為がどこになるかということはそれは検察庁の方でも認定することだけれども、大体三年と思えば切迫しているなという、三年前の事件だったわけですから、公訴時効三年ですから、もう時効が間近いなということはあるわけです。時効完成で事件を処理するなんということはないと思...全文を見る
○大森礼子君 わかりました。もう本当に、ここだけは崩されたら困るわけであります。覚せい剤使用の証拠といったらこれは尿の鑑定でありまして、これがあれば本人が否認していてもその手続が適正ということで有罪認定できる。ですから、ここの信頼が損なわれたならばもう非常に覚せい剤事件の立件とか...全文を見る
○大森礼子君 さっきどなたの質問でしたか、万引き、痴漢には全部懲戒処分にすべきだ、退職金を払うべきではないとありましたが、これは、事案によりけりだなと思うんですね。私、警察官をかばうわけじゃありませんけれども、非常に軽微な事案であった場合、やはり一つでも間違いがあると全部今までの...全文を見る
○大森礼子君 じゃ犯歴データを漏らすというのは免職にした後にわかったことなんですか。
○大森礼子君 そうですね。だから、組織防衛で早く処分して追っ払っちゃえとなるとそういう捜査はできませんから、調べもできませんから、逆に本来懲戒免職すべきなのに諭旨免職にして退職金も払っちゃうということになるんですね。そうすると一番損するのが税金を使われる国民になるわけであります。...全文を見る
○大森礼子君 いいです。
○大森礼子君 午前中の谷川委員の質問で、万引き、痴漢とかは退職金を払うべきでないという、退職金の問題が出たんですけれども、実は平成八年十一月十九日、何の日かというと、これは岡光事務次官が辞表を出した日なんですね。これは未明に出しておるんですね。このときも退職金が問題になったんです...全文を見る
○大森礼子君 そういうお金の問題についても適正に対処いただきたいと思います。  最後の質問なんですが、今回の本部長が犯した犯罪ですね、新聞報道によりますとですが、自分の行為が犯罪になると思わなかった、こういうことを話したと言われております。犯罪になるとは思わなかったという、そう...全文を見る
○大森礼子君 捜査したならいいんですよ。
○大森礼子君 何でこれを聞くかというと、本人も認めているんですよ、お金を出したこと自体は。それで、会費と思ったとかと言っているんですよ。そうしたら、後藤田さんが、当時の新聞なんですけれども、会費名目でも十分違法だと、政治家がそういうことをするから政治改革が進まないといってえらい怒...全文を見る
11月19日第146回国会 参議院 共生社会に関する調査会 第2号
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○大森礼子君 公明党の大森礼子です。  樋口先生それから藤原先生、きょうは大変ありがとうございます。  実は、樋口先生の先ほどの冒頭のお話のところで、第一段階のところで終わってしまった。それで、このレジュメを見まして、実は私、その太陽路線のところをすごく知りたいなと思って待っ...全文を見る
○大森礼子君 済みません。そこのことについては会話の中で拝しまして、通訳の方もおられまして、それでまたその外で読まれた方の引用で、さらに通訳ですので、ちょっとその方がそのようにおっしゃったかどうかはわかりませんけれども、その方法、一つの分類としてそういう例えというふうに受けとめて...全文を見る
○大森礼子君 時間が参りましたので終わるのですが、先ほど、政党内の意思決定プロセスでは公明党九・一%で低いと思います。ですから、こういう問題に取り組むに当たって言えることは、まず自分自身が自分の政党の中でどういうふうにそういう意識を変えていくか、自分の家の中というと変ですが、それ...全文を見る