大脇雅子
おおわきまさこ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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12月07日 | 第125回国会 参議院 法務委員会 第1号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、佐川事件をめぐる検察と法務の姿勢についてお尋ねをいたします。 渡邉被告人からの金丸氏に対する五億円の授受が上申書提出、略式命令という経過をたどって二十万円の罰金で決着したことについて、国民は本来適正であるべき検察の取り調べ手段が一般国民と政治家のダブルスタ...全文を見る |
○大脇雅子君 何らかの記録にとどめられておりますか。 | ||
○大脇雅子君 金丸氏の秘書の生原正久氏及び政治資金を金丸氏に渡したと言われる渡邉廣康氏については起訴猶予処分としたというふうに中間報告で述べておられましたが、起訴猶予処分にした理由を明らかにしてください。 | ||
○大脇雅子君 渡邉廣康氏については四百億の特別背任の余罪ということで起訴猶予処分にされたと言われましたが、特別背任罪と政治資金規正法は罪質も保護法益も違うわけですが、通常はほとんど併合罪として起訴されますが、なぜ本件については余罪として落とされたんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、その論理でいきますと、生原秘書については金丸氏の公訴事実では共犯とされておりますし、金丸氏はほとんど自分はお金はさわったこともなくて、すべて生原に任せてあるというようなことを言われているときに、関与の度合いで起訴猶予ということはいかがなものでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 私は、ここに巧妙な事件をやみに葬る構図を見ざるを得ないのであります。二人を起訴猶予にし、金丸を略式手続で起訴することによって、事実は公開の法廷に出ることはなくなったわけであります。公開しない手続という利益の誘導で金丸に上申書を提出、上申書というのはつまりは自白であり...全文を見る | ||
○大脇雅子君 金丸氏から五億円の配付先の捜査に関しましてはさまざまな告発がなされております。 通常、どのような罪でもどのような原資で何に使ったかという出し入れは法律を適正に適用する場合の必要不可欠の条件だと思いますが、なぜ取り調べをされなかったのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 憲法の三十一条は、犯罪と刑罰の具体化には必ず一定の法定の手続によることを定めておりまして、刑事事件では必ず刑事訴訟法の定める手続によると定めてあります。取り調べが最も重要なのは、黙秘の権利を告知いたしまして、問答様式で検察官が取り調べ、そして陳述を読み聞かせて、署名...全文を見る | ||
○大脇雅子君 人権保障の点から私はお聞きしているのでありまして、その点でお答えは納得できませんが、法律論をここでやっておりましても日が暮れますので、ただ一点疑問を提起させていただきたいのは、法定刑が政治資金規正法は低いということを常々検察官はおっしゃっておられますが、社会的な影響...全文を見る | ||
○大脇雅子君 もうどうぞ簡単におっしゃってください。 | ||
○大脇雅子君 それでは、畑時夫という皇民党後見人を名のる人と法務事務次官根來泰周氏の書簡の交信についてお尋ねいたします。 私は、根來法務事務次官に、御当人でもありますし、ここに来ていただけるようにとお願いをいたしましたが、なぜ来られていないのでしょうか、お尋ねいたします。 | ||
○大脇雅子君 それでは、法務省の根來泰周氏の書簡について、資料の配付をお願いいたします。 〔資料配付〕 | ||
○大脇雅子君 私は、この書簡を法務省という肩書のもとに書かれた根來氏に対して、どういういきさつで書かれたのかということを直接お尋ねしたいということを申し上げたわけですが、政府委員で対応できるというお答えには納得できませんので、根來事務次官をどうぞお呼びいただくようにお願いいたしま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私の方としては質問を続けますが、必要が残るようでしたら、説明員なりなんなり、何らかの形で次の機会に質問させていただきたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 それでは、今お配りいたしました「前略」で始まる法務省根來泰周氏の書かれた書簡の名あて人、「畑時夫様」となっておりますが、この畑晴夫という人は、私の知る限りでは反論社の会長、麦の会主管というようなこと、あるいは皇民党の後見人ということですけれども、警察庁としてはどのよ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、右翼のいわば団体であると、団体と何らかのかかわりのある人であるということが明快な場合に、なぜ法務省の根來氏はこのような書類をお書きになったのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 根來氏はこの畑時夫氏のいわば経歴とか活動について御承知の上この書簡を出されたのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 しかし、この返事を出される前の書簡というのは、私の手元にありますのは岡村検事総長あての「法務意見書」と題する書面がございますが、これは一見するとそういった右翼系の思想の活動家であるということは当然わかるわけでありますが、そういう点は法務省のトップに近い方ですからおわ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この書かれた日にちは平成四年十月六日になっておりまして、これは金丸氏が上申書を提出して罰金二十万の略式命令が出た後で、全国の自治体議会で事件解明などの決議が相次いでおりました時期でありまして、そういうときに、この時期にこういった時点でこういう書簡を出されることという...全文を見る | ||
○大脇雅子君 一つお聞きしたいのですが、これは法務省という肩書がありますが、これは法務省として出されたんでしょうかね。 | ||
○大脇雅子君 それでは、その点は御本人にまたいつかお尋ねしたいとしまして、誠実に対処すると先ほど言われましたけれども、法務省に来るすべての質問その他の手紙に大体何通ぐらい根來氏は返答をお書きになっているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 裁判官は判決でのみ語る、弁明せずと言われておりますが、私は検察官も毅然として厳正かつ公平な事件の捜査と立件でその態度を示すべきだというふうに考えます。法務省として、そうした検察のやり方に対してこのような形で弁明されるということはいかがかと思いますが、その点についての...全文を見る | ||
○大脇雅子君 佐藤道夫札幌高検検事長に対しましては注意処分ということで、私はあの投稿は一般的な意見の陳述だと思っているわけですが、今回この法務省の根來氏が畑時夫という、そういった事件の関係者、これは後にわかったことにせよ、そういった方にこういう手紙を出されたことにつきまして、法務...全文を見る | ||
○大脇雅子君 国民に対してこのような行為が検察の厳正さに対する疑惑を生むというふうにお感じにならないのでしょうか。 とりわけ、畑時夫氏がこの法務省の根來氏の手紙に対して手紙を返しておられまして、そこでこのように言われております。 小生は現在、所謂、右翼の智内向上と資質の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 最後に一点だけお許しいただきたいんですが、検察の国民に対する信頼を回復するために、検察官に対する一般指揮権をお持ちの法務大臣、いかなる所信で事に当たられるかお答えいただきたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 一点ちょっと。質問の趣旨が違いますが、私は、現場で頑張っている検察官に対してエールを送られる気持ちがあるかということであります。 | ||
○大脇雅子君 終わります。 |