大脇雅子
おおわきまさこ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月03日 | 第145回国会 参議院 予算委員会 第9号 議事録を見る | ○大脇雅子君 これまでのさまざまな日本の経済がどうなっていくのかという議論を聞いておりますと、少し楽観的過ぎるのではないかと政府の見解について考えます。 アメリカのグリーンスパンFRB議長は、二月二十三、二十四日、上下両院の銀行委員会の証言で日本の景気に言及されまして、日本の...全文を見る |
○大脇雅子君 そこの中で、ただいまさまざまな委員の方から減税の効果というものはかえって消費を冷やしてしまうという話がありました。 そこで、少し確認をさせていただきたいのですが、いわゆる納税者の中で七百九十三万でこれから増税になる人たちというのは全納税者の中の何割か。そして、と...全文を見る | ||
○大脇雅子君 しかし、高額所得者というのは消費性向は低いと言われておりまして、その減税された分というのは貯蓄に回っていく。現在、日本では非常に低金利でありますから、これがアメリカの金融市場へ自然に流れていくということを予測する向きがありますが、この点については非常に国民的な問題で...全文を見る | ||
○大脇雅子君 自由化の一つの傾向だということですが、アメリカなどは高額納税者を優遇するということによって二極社会に分類されて、いわゆる貧富の格差が激しくなったというようなことが言われております。 経済企画庁長官は、「アメリカの没落」という御本などを翻訳もされておりますけれども...全文を見る | ||
○大脇雅子君 その点については私は異論があります。 消費性向というのは、高額所得者において一般に低いということもあり、アメリカでは一九八九年、上位高額所得者四%の人の得る所得が五一%の低所得者層の人たちの所得総額と一緒だということも言われているわけですから、日本の社会をそのよ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この融資の回収に不適切、無理な回収があって改善命令まで出たということは非常に大きな問題であります。金融サービス法などの制定の問題もありますけれども、やはり貸し手側の責任ということもしっかりと政府としては監督をしていただきたいというふうに思います。 さて、銀行の貸...全文を見る | ||
○大脇雅子君 総理、今取り締まりを強化しながら利息を引き下げていく、そして無人貸出機というように借り手の方の心理的な抑制のないような形でお金を貸し付けていくという高利の町の金融は非常に我が国としては、ドイツなどではそうした消費者金融の金利はもっと低いわけですから、やっぱり高利をし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 四〇・〇〇四になったのは昭和五十四年ですよね。そして、四〇・〇〇四の利息、出資法の制限が、みんなこれを高過ぎるというふうに思うんだと思うんですが、ぜひこの点はしっかりと国民の生活に密着した政治として再検討をしていきたい、そしてまた、政府もそれに取り組んでいただきたい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 その高まりつつある失業率の中で、労働省はどのような形で失業率の増大に対応していくのか。雇用の安定維持というために、今までは雇用調整金が打ち出されてかなりの高額が予算化されてまいりました。 しかし、高度経済成長の右肩上がりではないところの失業率の増大の中で、今、非...全文を見る | ||
○大脇雅子君 先ほど、G8の労働大臣会議で、賃金を下げずにワークシェアリングをするということに対して、何か生産性のところで問題があるのではないかと思ったという御意見がありましたけれども、賃金を下げずにワークシェアリングをするというのは、時間短縮の場合、生活水準の低下を来さずに時間...全文を見る | ||
○大脇雅子君 全国延長給付とか就職促進手当はぜひ実現をお願いしたいと思います。 時間がなくなりまして、実は総理にお尋ねをしたかったのですが、経済戦略会議の日本経済再生への戦略というものについてはグローバリゼーションに対するアジアにおける日本の戦略が描かれていないということが言...全文を見る | ||
03月09日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 失業情勢の見通しについてお尋ねをしたいと思います。 失業率は今四・四%という形で、潜在的失業率を加味すればもう一〇%近くなっているんではないかということが言われています。とりわけ、三月期決算を控えてその後さらに大企業のリストラが進み、アジアへの輸出が低迷し、それ...全文を見る |
○大脇雅子君 その失業率のいわば現状把握について、労働省としてはよく雇用のミスマッチということを言われるわけですけれども、このミスマッチというだけではもう今の現況の失業状況を基本的に説明することにはならないのではないかと思います。とりわけ雇用のミスマッチは、産業におけるいわゆるミ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 失業をできるだけ回避するためには、もちろん現状の雇用維持・安定政策というのは非常に重要ですけれども、今言われております雇用機会創出の戦略として、さまざまな二十一世紀への分野、希望の分野に対しての雇用の創出が言われているわけです。数値目標などさまざまな数字が飛び交って...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうすると、数値としては一応百万人というのが目標数値と考えてよろしいんでしょうか。 それで、それがいつまでどんなステップで、それからどうやってフォローアップしていくのかという、そういう機構の中の作業といったものはどんな打ち合わせになっているでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 東京、大阪ではハローワークなど休日とかあるいは時間を延長して行われるということですけれども、地域的に見ると北海道とか沖縄あるいは近畿が非常に悪いという数字が出ているわけですけれども、そうした地域におけるハローワークの東京、大阪のような事業というのは考えておられるでし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 情報プラザは、ことしの四月ですか、来年の四月ですか。 | ||
○大脇雅子君 ことしの四月から。各県一カ所ぐらいずつは御検討していらっしゃるわけですね。ぜひこれは早急にやっていただきたいというふうに思います。 雇用の創出に並びまして今雇用の流動化政策ということが非常に進歩というか進めておられまして、転職しやすい市場の形成の整備ということが...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ぜひ、雇用の流動化政策の中で、訓練によって資格を取って新しい職場に挑戦していくということがあればやはりその資格というものをきちっと尊重するような社会の仕組みが必要であろうと思いますし、それから例えば再就職をしていく場合に職場が悪化しないような形でさまざまな能力、職務...全文を見る | ||
○大脇雅子君 大臣が教育訓練手当の積極的な活用にかけられる御意思は本当にあちこちで伺っておりますので、ぜひそういう形で労働者の使いやすい手当にしていただきたいと思います。それからまた、そのほか個別延長給付というシステムも流動的に使えるような形で御検討いただけると皆助かるのではない...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ILOの場合は、回数の制限とかその他さまざまな健康以外の一般的な規制ということも視野に入れていると思いますので、それについてはなおどのような形で進められるのか、また後日お伺いしたいと思います。 最後に少し伺っておきたいのは、このところ中国人の実習生の賃金のピンは...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そのような指示を出されていると伺って少し安心いたしました。 その点検の結果、あるいはもうたくさんそういう苦情が外国人労働者の権利救済弁護団の方に寄せられておりますので、どうかその点検の結果をおまとめいただきまして、また時を見て質問させていただきたいと思います。 ...全文を見る | ||
03月15日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第3号 議事録を見る | ○大脇雅子君 まず、雇用失業情勢対策として予算で一番大きな数字を占めております雇用調整助成金制度の適用と効果についてお尋ねをいたします。 我が国の深刻な雇用情勢への対処は一刻の猶予も許されない状況であります。これまでも、円高不況やバブル崩壊後、阪神大震災後などの雇用対策として...全文を見る |
○大脇雅子君 そうしますと、四万人から二十五万人という形で大幅に雇用調整助成金を受けた労働者の人たちはふえているわけですが、この人たちのいわゆる雇用維持ということにそれはどのように役立ってきているのでしょうか。また、企業で、鉄鋼等非常に重点的な産業があるわけですが、そういった業種...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今御説明があったように、雇用調整助成金制度というのは、今までの高度経済成長、右肩上がりの成長を前提として、景気のいわば一時的後退に対応するものだとおっしゃったのは確かにそれであり、そして、それでまた高度経済成長が保たれていたときに私は確かに効果があっただろうと思うわ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ぜひ労働政策のかなめとしてのこの政策の行方というものに対しては、やはりでき得る限りさまざまな手法を駆使してフォローアップをしていただきたいと思います。 例えば、雇用調整助成金制度の適用業種に新たにトラック関係が指定されておりますが、その実情と効果についてはいかが...全文を見る | ||
○大脇雅子君 確かにそういう形でさまざまな業種に拡大をしているということも含めてまた御質問させていただきますので、フォローアップをお願いしたいと思います。 さて、このところ雇用流動化市場の形成ということで、教育訓練給付等、軸足が雇用の維持・安定から少しずつ変わってきているとい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、年齢別あるいは地域別の転職状況は把握されているでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 雇用の流動化市場の形成と、それから先回私が指摘しましたように、そうした市場の形成がリストラ支援策にならないためにはどうしても地域別、年齢別あるいは産業別のさまざまな転職、離職の状況の把握が必要だと思われますので、ぜひその点について今後とも検証をしていただけるかどうか...全文を見る | ||
○大脇雅子君 労働大臣にお尋ねをいたしたいと思います。 今回の所信表明のところで、パートタイム労働者について、パートタイム労働を魅力ある良好な就業形態としていくための取り組みを行っていきたいというふうに言っておられます。三月期決算を控えまして、ますます倒産が生じたり、あるいは...全文を見る | ||
○大脇雅子君 先ほど言われましたパートタイム労働に係る雇用管理研究会というのが、さまざまな事業者とか個別のパートタイム労働者に対して質問事項を送付して、その集計中だと言われています。私はまた別途、その質問事項が極めて誘導的な少しバイアスのかかった質問事項が並んでいるということにつ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ぜひ、これが均等処遇の原則をどのように我が国において打ち立てるかという重要な研究会であろうかと思いますので、十分にヒアリングなど関係者からもされまして、お進めいただきたいというふうに思います。 先ほど技能実習における賃金不払い問題への対応について小宮山議員から御...全文を見る | ||
○大脇雅子君 労働時間の短縮の実効ある推進策についてお尋ねしたいと思います。 いわゆるきめ細かな指導というところで、一週四十時間制の労働法制度がいよいよ来る四月一日から適用されるということで、特定猶予措置の事業所を除いて四十時間法制というものがさらに徹底していくわけだと思いま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 確かに短縮のいわば効果というのは倍増をしたわけですけれども、この二割弱の人たちの言ってみれば阻害要因、四十時間法制が実施できない阻害要因というものはどういうところにあるんでしょうか。今生産性とおっしゃいましたが、もう少し詳しく御説明いただけたらと思います。 | ||
○大脇雅子君 改正均等法、改正労基法の施行を前に、就業規則の改定作業が進んでいる。その問題点について市田議員が先ほど質問されましたが、やはり国会での論議を十分踏まえられた指導、パンフレットの作成というのは私も非常に重要だと思います。その点に関してどのような指導をしておられるのか、...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ともかく、企業とそれから労働組合ないしは労働者との関係の中で自主的なガイドラインをつくり上げていくという作業は非常に重要だと思い、私どももそれがしっかり進むということを願っているわけですが、それと並行して、むしろその自主的ガイドラインの中でのコンセンサスという前に、...全文を見る | ||
03月23日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第5号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今回、雇用促進事業団から雇用・能力開発機構へと業務が承継されたわけですが、その際、業務の精査を行ったと言われるわけですが、住宅の建設、管理運営の事業のほか、能力開発事業に関してはどのような業務の精査をなされたのか、お尋ねをいたします。 |
○大脇雅子君 大学を開発大学校へしていってさらに専門性を高めていくということですが、労働者の職業能力の開発、向上を図るというためには、民間における取り組みとの関係をどのように考えられているのか。例えば、今までの職業能力の開発は主として企業のOJTによって、いわばその社内の教育訓練...全文を見る | ||
○大脇雅子君 三月十一日の日経新聞の記事によりますと、首相直属で競争力会議というものをつくりたい、これはアメリカ大統領産業競争力委員会というようなものに似せて、これから製造業の体質改善と生産性向上を目指して、各閣僚や日経連のさまざまな会長や社長とともに供給サイドの改革の断行を要請...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、これは技術開発戦略というふうにも報道されているわけですけれども、この会議のいわば方向性というか、どこに焦点があるというふうに伺ったらよろしいんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 私がこれを伺うのは、「雇用の移動を円滑にするために民間の職業訓練制度を充実する財政措置などを政府としても急ぐ。」というふうに書かれているということになりますと、言ってみれば、雇用の流動化がリストラ支援策のように利用されていくということとともに、また職業訓練の軸足が民...全文を見る | ||
○大脇雅子君 最後に大臣にお尋ねをしたいのですが、今の失業率が非常に高くなって、そしてそれは、今までは中小企業の雇用がそれを吸収してきたということにあるわけですが、その一つのそういう中小企業の雇用創出あるいは雇用の受け皿という機能が非常に減退をしてきているということがあるのではな...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
04月06日 | 第145回国会 参議院 決算委員会 第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、一九九九年三月二十四日、ユーゴスラビア連邦共和国に対するNATOの空爆が開始されたことにかんがみ、コソボの問題についてお尋ねをいたしたいと思います。 我が国政府は、三月二十五日早朝、高村外務大臣の談話として、いわゆるユーゴ政府のかたくなな態度により今回の空...全文を見る |
○大脇雅子君 しかし、現在の状況の中でこのNATOの空爆が最良の道であったのか。将来展望が欠けていたという批判もあります。とりわけ、非加盟国の内政問題に介入したのではないか、独立国家への介入ではないか、そして国連決議なしに行われたこのNATOの空爆は、国際社会がより簡単に人権問題...全文を見る | ||
○大脇雅子君 一九九八年に行われました安保理の決議一一九九というものは、確かに和平、停戦ができない場合の追加的な措置とか、さらなる行動というのを求めておりますけれども、これから直接的にその空爆を妥当するものではなく、国連決議それ自身、安保理の決議がないということも含めて、各国が極...全文を見る | ||
○大脇雅子君 アジアでは特にNATOの空爆に対する批判が強いというふうに考えられますけれども、アジア諸国におけるNATOの空爆に対する考え方はどのようになっておりますでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 多民族的、多言語的、多宗教的、多文化的な性格を反映した今回の紛争は、民族の数だけ正義があると言われるだけに、やはり非常に慎重にならなければならないと思います。 国連決議がない状況下において、今後、我が国としてはNATOに対する湾岸戦争のときのような資金協力や物資...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この点は非常に重要なことだと思いますし、国際社会における我が国のスタンス、平和的解決に向けての憲法を持った国としての慎重なる断固とした態度が必要だと思います。 次に、朝日新聞の社説でも今回問題になりましたが、主要八カ国のG8を開くようにとか、あるいは国連の安保理...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ぜひG8の会議を積極的に推進していただきたい。ロシアの主導に対して、ドイツ、フランス、イタリア、イギリスもこのG8の会議の開催に賛成だということでありますし、何よりも増して、今広がりつつある戦争反対の傾向というものを私どもは第二次大戦の経験から真摯に受けとめるべきで...全文を見る | ||
○大脇雅子君 総理府に伺いたいのですが、このテント一千張というものは既に発送されたのでしょうか。いつごろ現地に届くのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 阪神大震災の私どもの経験からすれば、仮設住宅のノウハウというものは非常に豊かに持っていると思われますし、医療チームの派遣とか食糧の援助等、でき得る限り早急にその支援をしていただきたいと思います。現地調査団の成果ができるだけ早く上がりまして政策化することを心から祈るも...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ミロシェビッチが必ずしもコソボへの難民の帰還に反対をしているという情報は新聞紙上でもないようでありますし、BBCとかCNNのメッセージなどによりますと、コソボへの帰還というものは肯定しているというふうに受け取られますので、我が国でも、情報が非常に少ない中で政策判断は...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私も、ともかく平和的な解決ができるように国連とか国際組織とか人道組織、NGO、すべてが力を合わせる時期だと思っております。我が国政府の積極的なイニシアチブを期待いたしたいと思います。 さて、残りの時間に私がお尋ねをしたいのは、現在設置されております小渕総理の私的...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この会議の一つのテーマとして、過剰な設備投資とか雇用を軽くしていくということが言われていますが、労働界の代表が全く入っていないというのは何か理由があるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 この産業競争力会議によりますと、経団連の今井会長など、失業率は一時的に高まっていくだろうというような発言をしておられます。今般、失業率は四・六というふうにじりじりと上がってきているわけですが、こうした会議の方向などを踏まえてこれからの失業率がどのように展開していくか...全文を見る | ||
○大脇雅子君 時間が終わりましたので、ありがとうございました。 | ||
05月13日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第7号 議事録を見る | ○大脇雅子君 深夜業に従事する労働者、生体リズムにさまざまな影響を及ぼす深夜業をめぐって、労働者の健康保持ということのために本改正案が審議されるということについては非常に意義があることだというふうに思います。 ちょっと確認的にお尋ねをしたいのですが、深夜業に従事している労働者...全文を見る |
○大脇雅子君 年二回義務づけられている健康診断が実施されているところが六八%で、あとは年一回が二六%というお答えですが、これはどういうところに原因があるんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、今度自主的な受診ということになったわけですが、まず確認をさせていただきたいのは、これはどこの医療機関でも受診ができるわけですね。それで、その場合にそこの診断書を事業主に提出していくわけですけれども、意見聴取が行われてさまざまな措置が事業主からとられるま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 こうした自主的受診に対する助成が行われるわけですけれども、この助成の対象医療機関というものは限定されるのでしょうか。それから助成の支給先はどのようになるのでしょうか。その場合の支給要件というものはどんなふうになるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 やはりそうした助成はできるだけ効果的に行われなければならないというふうに思うわけです。ですから、現物給付かそれ以外、直接給付かどうかということですが、ただ、その受けられるということが労働者の権利になって、不安なときはいつでもそれができますよということでないといけない...全文を見る | ||
○大脇雅子君 深夜業は法的に二回の健康診断、定期健康診断をする義務があるんですけれども、この年二回の健康診断とそれから自主的受診の関係。というのは、年一回しかやっていないところが二六%ですから、さらなる一回というものは定期健診が優先していくのかあるいは自発的健診が優先していくのか...全文を見る | ||
○大脇雅子君 受診をして、いわゆる有所見ということで、何らかの所見が発見された場合に、労働者の側からすれば、それに対して、例えば費用など、受診した場合に事業主にそれを知らせるという義務があるのか、あるいは何か言いたくないということが優先されるのか、あるいは、そういうことを言ったこ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 産業医を選任する義務というのは五十人以上の事業所ということになっておりますが、これを拡大していくということは現場では大変大きな長い間の要求になっておりますが、例えば五十人を三十人の事業所に拡大していくためにはそういう何か支障があるんでしょうか。ぜひそういう方向で検討...全文を見る | ||
○大脇雅子君 五十人以上の事業所と三十人以上の事業所を考えた場合に、ほとんどそれは同数ぐらいの事業場を含むというふうな説明もあり、それほどまでに三十人から五十人までの規模の事業所で産業医の選任義務を免れることによって抜け落ちていく健康管理の問題というのは大きいんだというふうに思い...全文を見る | ||
○大脇雅子君 とりわけ、地域産業保健センターの活性化に対して一つ障害になると言われておりますのは、こうした健康管理、いわゆる保健関係について検討していくということは、作業管理とか作業環境管理について事業所の抵抗感というものがある。それをどのように打ち破っていくのかということであり...全文を見る | ||
○大脇雅子君 産業衛生学会のシンポジウムに配られた資料として、私が手にした一つの資料がございます。それによりますと、熊谷地域産業保健センターでは、商工会議所を仲介して地域産業保健センターの活性化を図ったという事例もあります。こうした地域保健センターを知っているかというアンケートに...全文を見る | ||
○大脇雅子君 化学物質等による労働者の健康障害の防止措置について、もう時間が来てしまいましたが、最後に一点お尋ねいたしたいのは、これまでと違って、いわゆるMSDSの交付の義務づけなどが行われるわけですが、この交付の義務づけに違反した場合の対策というものがしっかりしていないとこれは...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
05月17日 | 第145回国会 参議院 決算委員会 第4号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、先回、国会で採決されました労働基準法の問題について少しフォローアップをしてみたいと思います。 国会答弁を私が文書にして送りましたところ、ある弁護士から「Q&A 労働基準法はこう変わる」という新旧対照の本が送られてきました。そこには「監修 労働省労働基準局監...全文を見る |
○大脇雅子君 そうしますと、その上限基準を踏まえた三六協定の届け出の状況は現在どのようになっているんでしょうか。施行前と異なる特徴はあるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 先回の委員会での質問で、上限基準を超えた労使協定については、甘利大臣から、「当然是正勧告を行い厳正に対処するとともに、そのような業務命令は合理的な理由がないものとして民事上争い得る」というふうに答えていただいているわけです。これを通達や解釈にも明解に規定していただき...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、先ほど申し上げました労働省労働基準局監督課監修のこの「労働基準法はこう変わる」という本にある「ただし、労使が上限基準を踏まえ、十分話合いの上締結した三六協定は、直ちに無効とはならないものと考えられます。」という書きぶりと、今まで踏まえてきた問題と少し距...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、この監修という意味はどういう意味なんでしょうか。監督課のだれかが目を通しているということですか。変にちょっと言えば、それは労働省がつくったというようなことになるわけでしょうけれども、どういうふうに理解したらいいですか。 これに対して、労働省としては...全文を見る | ||
○大脇雅子君 現場では確かにそのように指導を徹底していただければ、これを見て間違ったなということがまた窓口で突っ返されるのかもしれませんが、しかしこれはもうかなり売れていて、これを読んでみると、十分話し合いをすれば何か有効なような感じに読めるものですから、これはやはり現場の労使関...全文を見る | ||
○大脇雅子君 現場での是正措置等はその熱意は十分私もわかったわけですが、この書きぶりが誤りではないにせよ、ほとんど誤解を招くような書き方をしているという、これは弁護士が私に持ってきたものですから、やはり普通の人なら含蓄などというようなところで理解はもっとできないと思うので、ぜひ、...全文を見る | ||
○大脇雅子君 これは結構出回っていると言われておりますし、丁寧にやはり書いていただいて、改正の趣旨等、私たちが国会で審議したことを反映してそして現場できっちり運用していただきたいと思うので、ぜひ監督課の方とのお話し合いを望みたいと思います。 次に、激変緩和措置の取り扱いについ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この激変緩和措置は三年間ということで、三年後は女性労働者と男性労働者も踏まえて家事、育児の責任を持つ人たちの時間外労働の拒否の請求権というのを法制化するという道筋のワンステップなわけですが、大体いつごろからそうした検討会というのを行われるのでしょうか。三年というのも...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ぜひ三年後の見直しに向けて着々とお仕事を積み重ねていっていただきたいと思います。 それでは、大臣にお尋ねしますが、労基法が改正されまして、やはり残業の削減を通じた労働時間の短縮とか、家族的責任を理由とする時間外労働の限度基準の遵守など、私たちが行った働く人たちの...全文を見る | ||
○大脇雅子君 時間が参りました。終わります。 ありがとうございました。 | ||
05月20日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第8号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。 鈴木参考人にお尋ねしたいんですが、我が国におけるワークシェアリングの導入のための障害というものをどのように考えていらっしゃるかについてお尋ねしたいと思います。 先般、雇用サミットに出かけられた労働大臣が、欧州の方のワークシェア...全文を見る |
○大脇雅子君 ありがとうございました。 樋口参考人にお尋ねしたいんですが、アメリカなどでは自由競争にもルール化があるというふうに言われるわけですが、日本における規制緩和を見ておりますと、なかなかそうしたルール化が見えてこないという点があると思います。 それで、失業率のミス...全文を見る | ||
○大脇雅子君 鹿野参考人にお尋ねしたいんですが、先生の予測によりますと、失業率が増大をして負のスパイラルというものが見込まれる中で、望まれる雇用機会の創出ということですが、我が国の雇用創出力が弱いという弱点をどういう戦略でもって克服していったらいいか、お考えがあればお聞かせいただ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 三人の参考人の方にお尋ねをしたいんですが、今まで労働組合の運動なども右肩上がりの成長を前提としてさまざまな運動を起こしてきましたし、企業も政府もまた同じようなものであったわけです。しかし、規制緩和が進行していく中で、賃金や所得の格差が拡大をしていくということの危険が...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 | ||
05月24日 | 第145回国会 参議院 本会議 第22号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、議題となりました職業安定法の一部を改正する法案及び衆議院で修正を施された労働者派遣法の一部を改正する法案について、小渕総理大臣、甘利労働大臣にお尋ねいたします。 今回の労働者派遣法の一部を改正する法律案は、労働市場の規制緩和...全文を見る |
05月27日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第10号 議事録を見る | ○大脇雅子君 現行の労働者派遣法のもとで、労働者派遣契約の内容に違反する派遣労働の実態というものについてどのように把握しておられるのでしょうか。また、これまで違反があった場合の取り扱いや、さらにこれに対する指導監督というものをどのように行ってこられたでしょうか。これまでの派遣法の...全文を見る |
○大脇雅子君 労働者派遣契約の内容に違反する派遣労働というものの発生防止及び是正のための方策というものについてはどのようにとられてきたのか、労働大臣にお尋ねします。 | ||
○大脇雅子君 今回の改正によりましてまず民営の職業紹介事業というものが行われるわけですが、民営職業紹介事業というふうになりましても、やはり本来その仕事の内容から公共性というものはいずれどこかで担保されなければ労働者の権利の侵害ということが起こるというふうに思われます。今回の民営職...全文を見る | ||
○大脇雅子君 次は、派遣の方についてお尋ねしたいんです。 派遣労働者の人権保護として最も大切なのは、適正な労働条件をいかに確保するかということであろうかと思います。派遣労働者の場合は、派遣元の責任は雇用関係、雇用責任ということにあり、派遣先の場合は指揮命令における使用責任とい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 しかし、派遣労働というものはまさに職務とか業務というものを単位としてその企業内で養成できないような仕事を派遣労働という形で採用していくということですから、今までの終身雇用などの論理や慣行が並んでいるようなそうした社会を変革していく一つの契機を含むものだと思いますから...全文を見る | ||
○大脇雅子君 先ほど言われました食堂その他診療所等、就労環境の維持の点において、派遣先の通常労働者と派遣労働者との均衡処遇ということをお決めいただくということについては一歩前進だと思いますが、私はさらに確認させていただきたいのは、適正な配置とかあるいは業務の指示の面についてはいか...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、適正な配置とか適正な業務の指示の均衡な取り扱いというものについては、指針あるいは通達その他について書いていかれることはありますか。御検討されておるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 検討するということはどういうことでしょうか。前向きでしょうかどうかというのもさらに確認させていただきたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 ぜひ、通達において明記をしていただきまして、派遣先におけるそうした均衡な処遇、均等な処遇というものに新しい法規制というものを打ち込んでいただきたいと心から願うものであります。 さらに、現行二十六業務に従事する派遣労働者は、その専門性が生かされるところから重要であ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それでは、今回改正法案の四十条の三に規定する派遣先における派遣労働者の雇用についてお尋ねします。 この条文にある「同一の業務」ということについては、解釈の乱用を防止してこの規定が設けられる趣旨を逸脱することのないように解釈されなければならないと思います。 ま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうすると、二つの業務がありまして、その業務の中核部分あるいはその業務の内容の五〇%以上が同一であれば二つの業務は同一だというふうに判断することが合理的だと思うんですが、いかがでございましょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、最小単位の業務あるいは仕事ということになりますと、例えば一般の会社では部とか課とか係とか班とかと、こういうふうにあるわけですが、大体どのあたりで最小単位の仕事を把握するわけでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、一つの係に属する人数が多いという理由で管理の都合上二つに分けるというような場合がありますし、またあるいは派遣労働者を受け入れる直前に便宜的に係を二つに分けたという場合にはどのように判断されるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、派遣労働者を受け入れた後に派遣労働者の属する組織を変更して係を二つに分けてしまったというような場合はどうでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 事業所の規模が零細で、例えば三人から五人程度の事業所で、一人一係を構成しているような場合はどのように判断されるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それでは、例えば五人から七人程度で構成されるプロジェクトチーム方式をとっている場合は、その業務はどのように判断されるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 例えば、業務を明示する場合にさまざまなものがあるわけですけれども、例えば事務機器の操作プラスその他いろいろというようなふうに書かれたような場合は許されるのでしょうか、どうでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 しかし、主たる業務が専門二十六業務になって付随する形で様々な業務が付加された場合に、それが一年ということになると、派遣労働者に不利益を課すことにはなりませんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、もう一度お聞きしたいんですが、そうした基本的な事務機器操作プラス付随業務という書き方をした場合に、一年ということになるんでしょうか。それと、添乗員プラスその他いろいろと書いて、そういう明示を許すとこれは大変な混乱を生ずると思うんですが、そこは厳格に...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私がお聞きしたのは、その二十六業務を厳格に書いていただくということはいいんですが、付随業務の書き方についてお尋ねをしているんですが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、業務に関してその他いろいろとか付随業務というような形の業務の書き方というのは許されないと考えてよろしいのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 専門二十六業務についても現行では更新を三年間まで許されているわけですが、専門二十六業務については三年の枠組みを現状を維持するといって、一年の、専門二十六業務以外の業務との間で何か非常に整合性がないように私は理解するわけです。 と申しますのは、ネガティブリスト化し...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうすると、専門二十六業務について三年後の雇い入れ勧告の制度の導入の可能性というものについては、見直しにおいて見直すということですが、その可能性というか方向性については労働大臣はどのようにお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 時間ですので終わります。 | ||
06月01日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第11号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。 古川参考人にお尋ねをいたします。 今回の改正法案により設けられようとしております派遣法四十条の二に関しまして、条文にあります就業の場所及び業務の同一性という言葉の意味について御指摘がありました。この就業の場所及び業務の同一性という言葉...全文を見る |
○大脇雅子君 そうしますと、それの行政解釈に起因するということですが、それについて何か具体的な実例を挙げて説明することはできますか。 | ||
○大脇雅子君 今回の派遣法の改正は、臨時的、一時的派遣に制限するということに基本があるわけですが、そうすると、いわゆる就労の場所とか業務の同一性という言葉を一年間の期間制限の条文に取り入れるということは何か非常に奇妙なことに考えられますが、これはどのように考えたらいいんでしょうか...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今回衆議院で修正されました点については、とりわけ派遣期間の一年に限定して、派遣先にそれを超えた場合には事業主に対しまして労働大臣が雇い入れ勧告ということができ、その勧告に従わなかった場合には企業名を公表するという新しい制度を導入したわけであります。 そこで、荒川...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この修正に対する経営者の方たちの今御感想をいただいたわけですけれども、実務上といいますか現場の対応として、労働大臣の助言があり、指導があり、雇い入れ勧告があり、会社名の公表ということがあるわけですが、私の代表質問では検討中というお言葉が大臣から多かったわけですけれど...全文を見る | ||
○大脇雅子君 具体的に、民事的効力を持たせるための法文というのはどうあるべきだというふうに古川参考人は思われますか。 | ||
○大脇雅子君 民事的な効力を何らかの形で規定しないと実効性が期待できない。雇い入れの勧告制度というものが、雇い入れ勧告があったら、その反射的な解釈としてそこに民事的な効力が推定されるという解釈の余地もなくはないというふうに思われるんですが、ぎりぎり詰めた場合に、雇い入れ勧告に企業...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、いわゆる雇い入れの勧告を遵守するということはどういう意味になるんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 今、古川参考人の方から韓国の派遣労働についてさまざまな特徴を言われたわけです。経済のグローバル化、とりわけアジア経済における我が国の位置と果たすべき役割を考えますと、公正競争ルールに基づく経済競争ということを考えた場合に、我が国の派遣労働というものは、やはり非常にア...全文を見る | ||
○大脇雅子君 さまざまな御意見ありがとうございました。 最後に、他の参考人の御意見に対して古川先生のコメントを一分ぐらいでお述べいただいて、私の質問といたします。 ありがとうございました。 | ||
06月08日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第12号 議事録を見る | ○大脇雅子君 派遣法に関して質問したいと思います。 まず、派遣先の事業主の雇用責任についてお尋ねをいたします。 派遣の継続受け入れに関するいわゆるクーリング期間というものを三カ月とし、指針で定めるということに衆議院の審議ではなっておりますが、私は三カ月よりも長くすべきでは...全文を見る |
○大脇雅子君 そうしますと、一年間同一業務の派遣労働者を受け入れた派遣先が、同一業務に三カ月の期間を置かずに新たに派遣労働者を受け入れた場合は四十条の二第一項違反として取り扱われるのかどうか、お尋ねをしたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 四十条の三の法案によりますと、派遣先は、一年間継続して労働者派遣の役務を提供された場合に、引き続き同一業務に労働者を従事させるため、派遣の一年間が経過した日以後労働者を雇い入れるときは、同一業務に継続して一年間従事した派遣労働者を遅滞なく雇い入れるように努めなければ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 衆議院の修正によりまして雇い入れ勧告制度が導入されました。 雇い入れ勧告をする場合は、まずあらかじめ指導、助言を行うということになっておりますが、この指導、助言の契機というのをどうとらえておられるのか。それから、指導、助言から勧告までの期間、期限というものをどの...全文を見る | ||
○大脇雅子君 大体実務で指導、今までさまざまな法律、例えば雇用機会均等法などで指導、助言というものは何回か繰り返されるわけでありまして、なかなか勧告までいかないということですから、受け入れ勧告制度に至るまで一律にいかないといいながら指導、助言を繰り返されていたのではこの制度の運用...全文を見る | ||
○大脇雅子君 だらだらと重ねる期間ではだめだと言われると、具体的にどのくらいを想定されているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 多少弾力的に指導、勧告で実効性をまず挙げていくということはこれは大切ですが、くどいようですけれども、そこが実務上一週間なのか二週間なのか、あるいは一月の単位なのか二月の単位なのかということは非常に大きい問題があるので、重ねてくどく御質問するんですが、どのくらいをめど...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、雇い入れの勧告を遅滞なく行うといいますと、雇い入れの勧告を行う要件というものはどのように理解したらよろしいんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 派遣先に雇用を派遣労働者が希望する、これは当然よろしいと思いますが、派遣先がその派遣労働者を雇い入れるという意思表示はない、意思は示さないけれども、しかし指揮命令でその労働者を指導して使っている、こういう場合には派遣先の意思というのは要件にはならないでしょうね。 | ||
○大脇雅子君 そうすると、勧告の内容というのは大体具体的にどういう形で勧告をされるわけですか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、私がお尋ねするのは、勧告をする場合には期限の定めのない契約として雇用を継続するようにというふうに勧告されるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それでは、勧告をして従わなかった場合、企業名の公表という制裁措置があるわけですが、この制裁措置である企業名の公表までは勧告をされてからどのくらいの期限でなされるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 指導、助言、勧告、それから企業名の公表というわけですが、遅滞なくということですけれども、やはりこれは最大二週間とか三週間とか、一カ月を超えてはいけないと思うんですが、運用されるときの決意というか姿勢というものは一体我々としてはどう考えたらいいのか、お尋ねしたいと思い...全文を見る | ||
○大脇雅子君 衆議院で修正されて、この法案の最も重要な派遣先事業主の雇用責任の言ってみれば魂の部分において、私はできるだけ速やかにということはわかるんですけれども、大体、指導、助言、勧告、企業名公表というのは、今までの事例などを見ていますとほとんどもうだらだらとしていて効果がない...全文を見る | ||
○大脇雅子君 解雇するというか、もうやめますと。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、一年を超える派遣が継続しているとき、雇い入れ勧告制度が最も法的な効果を、法的というか行政上の効果を持つためには民事的な効力というものが実はしっかり明文化されていないと私は効果がなかなかに出ないのではないかと恐れるものであります。 そうした違法状態と...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、ケースとしてあり得るということですが、そうした民事的な効力というのは、ケース・バイ・ケースというよりは、まさに雇用関係が継続するというそういう事実、違法な事実に基づいて法律関係を認定するわけですから、裁量的なところが入っては私はいけないというふうに思い...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしたら、雇用関係があるというふうにみなされる場合には、派遣労働者としては、雇用関係の存在確認の請求とか、あるいは派遣先に対する賃金請求とか損害賠償請求というものができると解されますが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 先ほど来同一業務の解釈についてさまざまな質疑が交わされております。現行の二十六業務については、第二十六条第二項の規定に係る同一業務の解釈というものがされまして、それが同一業務でない、就業時間を少し変えるとか、あるいは業務を付随的なものをつけ加えるとか、かなりルーズに...全文を見る | ||
○大脇雅子君 常用労働者の代替の防止ということが言われておりまして、それをするのが勧告制度の実質的ないわば効果と、それから同一業務の判断というものにかかってくるというふうに私は解釈いたしますので、この二つの点がいかなる効果を持つかということが重要だということを指摘いたしまして、こ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 将来、労働基準監督官における調査などを検討することが必要だと思うのですが、その点についてはいかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 さまざまな権利を派遣労働者が行使する場合に不利益な処遇が行われては権限行使というのができないということでありまして、例えば雇い入れ勧告の実施を希望して、そしてそのことによって派遣元が派遣労働者に対して不利益な処遇を行わないように指導すべきではないかと思いますが、いか...全文を見る | ||
○大脇雅子君 申告に対して解雇その他の不利益な取り扱いをしないというふうになっておりますが、これの具体的な運用方法というものはどのようにされるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 最後に、雇い入れ勧告に従わない場合の企業名の公表というものはどのような方法により行うのか、あるいは公表の機関などどのようにお考えなのか、お尋ねをいたして、私の質問を終わります。 | ||
06月10日 | 第145回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第13号 議事録を見る | ○大脇雅子君 それでは、労働大臣にお尋ねをしたいと思います。 登録型など派遣労働者に対する派遣先による適正な派遣就業を確保するという観点から、派遣先による労働者派遣契約違反の是正とか防止の徹底を図るべきではないか。とりわけ、派遣先における責任の甘さということが指摘されている現...全文を見る |
○大脇雅子君 法案中の同一業務及び継続という概念につきまして、その判断基準を客観的かつ明確に指針等で定めるとともに、実態においても派遣期間の制限を意図的に潜脱するような行為が生じないよう指導の徹底を図るべきだと思いますが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 臨時的、一時的でない労働の需給調整のために派遣を使わないということが法の趣旨であると思います。潜脱防止はあらゆる判断基準をつくる際の基本原則でありまして、結果としての潜脱もまた許されないという視点で指針づくりをしていただきたいと思います。 次に、法第四十九条の二...全文を見る | ||
○大脇雅子君 雇い入れ勧告制度における企業名の公表につきましては、先回、新聞等に発表すると言われましたが、制度の実効性を上げるために指導、助言、勧告に至る経過とか内容もあわせ明らかにする必要があると思いますが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 その事項は必要的な事項というものであって、制限的であってはならないと思いますので、その他の状況も踏まえるなど弾力的な公表ができるようにお決めいただきたいと思います。 次に、勧告における派遣労働者の雇い入れに関する民事的効力について先回お聞きをいたしました。労働大...全文を見る | ||
○大脇雅子君 法第二十六条第七項の派遣労働者を特定することを目的とする行為の制限規定があります。また、法四十条二項も派遣先における適正な派遣就業の確保等の規定があります。いずれも努力義務とされておりますが、より一層派遣労働者の保護を図るために、それぞれ義務規定に改めるべきではない...全文を見る | ||
○大脇雅子君 過日、NHKテレビの「クローズアップ現代」を見ました。そこで取り上げられていた事例では、労働者を派遣元企業に転籍させ、そこから派遣労働者として受け入れて転籍前の業務と全く同じ業務に従事させるという、いわゆる専ら派遣の手法によるリストラ策を派遣会社が積極的に売り込んで...全文を見る | ||
○大脇雅子君 職業紹介や労働者派遣について年齢による差別的取り扱いを許さないということについて、私は法律に明文規定を置くべきではないかというふうに考えるものですが、明文化できないとしても、三年後の見直しにおいてはこれを検討課題としていただきたいと思います。この不合理な年齢差別を防...全文を見る | ||
○大脇雅子君 とりわけ中高年とか女性労働者においては、派遣労働に限らず、年齢差別というものが大きな壁となって自己の能力を発揮できないという状況にあります。私は、年齢差別というのはまさに違法であるというぐらいの法規制が必要だと考えておりますので、ぜひこの年齢と就労の問題、募集、採用...全文を見る | ||
06月16日 | 第145回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第4号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。 中央省庁等改革関連法案の基本理念と自己改革努力についてお尋ねいたします。 さきに成立いたしました中央省庁改革基本法に基づいて、今回の省庁の再編法案のねらいは、行政に依存した政治から脱却して、政治家主導という政治の復権であり、行...全文を見る |
○大脇雅子君 私は、今述べられました総理の問題点のほかに、国民の関心と期待は、省庁再編に伴う改革によって政治主導が確立し、果たして政治家が変わるのか、官僚の省益追求という本質は改革されるのか、これによって国民の利益を忘れた政官財癒着の構造にメスが入るのか、国民の政治に対する信頼を...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私どもは、行政改革におきまして、ともに姿勢を正し、内なる自己改革の決意をはっきりと国民に形として示さなければなりません。中央省庁再編という器をつくり枠組みをつくっても、そこに魂を入れる作業に取り組まなければ意味をなさないと思います。行政改革と自己改革はセットであると...全文を見る | ||
○大脇雅子君 次に、国土交通省は交通事業の約八割を所轄する巨大な省庁として組みかえが予定されています。いわゆる許認可の件数も二千五百五十件と言われております。関係する政治家はますます高く強固な倫理性が要請されることは論をまちません。政官業の癒着を断つことが大きな課題とならなければ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 現在、国会議員の地位利用収賄罪の法案が民主、公明、社民の提案で参議院に提出されております。自由党も入札談合罪というものを提起しておりますから、私どもは早期成立のための全国会議員の協力をお願いしたい、改めてお願いをいたします。 それから、次の質問は、公務員の職務は...全文を見る | ||
○大脇雅子君 現在、与野党の国家公務員倫理法案は、平成十年六月十八日、衆議院内閣委員会に付託されております。今なお審議がされておりませんが、各党ともこの法案の成立に向けてさらなる努力をすることを訴えたいと思います。 さて、今回の省庁再編につきまして、私は、不透明な行政指導、官...全文を見る | ||
○大脇雅子君 企画立案と実施機関とを分離するということは十分法案の中身を読めば了解しておりますが、私が今お尋ねしているのは、企画立案に対する住民の参加、政策決定手続に参加していく一つの手法として今まで審議会が一つの役割を担ったかに見えたけれども、それがなかなか本来の審議会として機...全文を見る | ||
○大脇雅子君 同じ委員でたくさんの審議会の委員を兼ねていたりされる方も非常に多く、批判が出ていたので、厳しく審議会のあり方についてはチェックをお願いしたいと思います。 今、パブリックコメント制度についてお話しになりました。国民の価値観が多様化して、それを政策立案過程に反映させ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ぜひ立法化、法制化に向けまして御検討を鋭意始められるようにしていただきたいと思います。 行政のスリム化、効率化ということのために公務員の一律二五%削減というものが打ち出されておりますが、国民の側にとってみると、これがサービスの低下につながらないかという不安があり...全文を見る | ||
○大脇雅子君 その自自連立の合意ということは何度も聞いているわけですけれども、なぜその二五%なのかという根拠がさっぱりわからないので、再度お尋ねをしたわけでございます。 現在、失業率が四・八%、働き盛りの男性は五%。過日、私は労働・社会政策委員会の視察で新宿の職安の窓口に行っ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私が申し上げたかったのは、少子高齢化社会における市民の暮らしの設計、ふえ続けるごみ問題、自然破壊や環境ホルモンによる次世代への被害、外国人労働者の人権問題など、現代の行政は時代の要請に応じて、あるいは政策目的に応じて臨機応変に組織され、改廃され、機動力に富む人員配置...全文を見る | ||
○大脇雅子君 衆議院の附帯決議の第一項でも、中央省庁のあり方の見直しについて決議がされております。多くの問題点がございます。 内閣権限の強化の問題、評価制度のあり方、独立行政法人のあり方など、お聞きしたい問題が多くありますけれども、もう時間が参りました。 国民主権、民主主...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。(拍手) | ||
07月02日 | 第145回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第9号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。 最初に、官房長官に二点お尋ねをいたします。記者会見があるということで、少し関連性のない質問を二問させていただきます。 一つは、一律定員二五%カットについてです。 行政のスリム化、効率化のために一律定員二五%削減が打ち出され...全文を見る |
○大脇雅子君 第二は、予算編成についてであります。 今度の省庁の改革では、内閣府の経済財政諮問会議が予算編成の基本方針を立てるということになっています。しかし、財務省設置法によりますと、その所掌は、国の予算の企画立案並びに事務処理さらに予算の作成ということになっております。 ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 さらに一点付加してお尋ねいたしたいのですが、経済財政諮問会議のいわば事務局体制のあり方についてさまざまな懸念が出されております。 各省庁の官僚の出向ということであれば、さらに省庁における官僚の権限が肥大をしていくということにもつながりかねない。また、朝日新聞など...全文を見る | ||
○大脇雅子君 どうもありがとうございました。 それでは、予算編成についてさらに大蔵大臣にお尋ねをいたしたいと思います。 財務省は国の予算の企画立案を担当する、そして予算を作成するということになりますが、今、官房長官のお話では、経済財政諮問会議で決められた基本方針が閣議決定...全文を見る | ||
○大脇雅子君 時代の要請に合い、政策の目的に応じた予算の配分を変えていくというようなところまで、ぜひ今回は経済財政諮問会議とそれから財務省との連携のもとで、二十一世紀に対応できる国家予算の仕組みをつくっていただきたいと切望しておきます。 続いて、省庁再編の効果につきまして、行...全文を見る | ||
○大脇雅子君 かなり前、労働委員会で問題になったときも、自治省はそういった把握をしていないというお答えであって、その調査をしていただくようにというふうに要望したことがあると記憶しておりますが、大体の実数はどのくらいかということはおわかりでしょうか。 例えば、自治労が組織してい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それはちょっと無責任ではないかと思います。自治省としては、定員外職員が各地方自治体で、確かに法的根拠も違いまして統計上困難であろうかと思いますが、一般職の補助としてたくさん活用されているわけです。したがって、地方分権も進むわけですから、しっかりとそういう実態を把握し...全文を見る | ||
○大脇雅子君 こうした定員外職員の臨時・非常勤職員の労働条件というものは、同一または同様の職務を遂行している正規職員と比較いたしまして、賃金、休暇など労働条件が大変低く、不安定な状態に置かれています。この点について早急に改善すべきだと思います。 人事院としては、この人たちの勤...全文を見る | ||
○大脇雅子君 どうか、こうした省庁再編の中で最も不安定な立場にある臨時・非常勤職員の勤務条件をしっかりとしたものにし、かつ身分の不安定さがないように、そして真っ先にリストラされることのないように配慮を、自治大臣それから総務庁長官にお尋ねしたいと思いますが、御意見を伺いたいと思いま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 住民の人たちと最も密着したところで、恵まれない労働条件のもとで黙々と働いている人たちのことをどうかお忘れなく、省庁再編の中でもしっかりとその条件の改善を図っていただきたいと思います。 さて、総務省の政策評価勧告制度についてお尋ねをしたいと思います。 今までの...全文を見る | ||
○大脇雅子君 総務省の政策評価を見てみますと、全政府的見地から見て横断的な場合とか、複数の省庁にまたがる場合とか、あるいは厳格な客観性を担保する場合等、前段として各府省の評価状況を踏まえたり、あるいは要請に基づいたりして行うということになっておりますが、しかし各省庁がこうした政策...全文を見る | ||
○大脇雅子君 新潟県の巻町の原子力発電を皮切りにいたしまして、吉野川河口堰あるいは神戸新空港問題等、住民の投票ということがさまざま地方自治の現場で行われておりますが、私はこの住民投票こそ最も地域に密着した住民による政策評価だというふうに理解しております。 そういう意味では、地...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。(拍手) | ||
07月07日 | 第145回国会 参議院 行財政改革・税制等に関する特別委員会 第10号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。 磯村公述人にお尋ねをいたしたいのですが、確かに、この分権法案が地方に密着した御意見を反映することなく規定せられたというそういう御批判は、私たちはやはり心して法案審議に反映させていかなければならないというふうに御意見を伺って思いまし...全文を見る |
○大脇雅子君 ありがとうございました。 では、阿部公述人にお尋ねをいたします。 さまざまな法的な問題点を御教示いただきまして、ありがとうございました。なかなかに審議の中でも法的な問題点については詰めが、衆議院の審議でも行われずに参議院に回ってまいりましたし、参議院でもなお...全文を見る | ||
○大脇雅子君 確かに発動要件は、先生の御指摘のとおり非常に裁量的なものまで含んで、法令の規定に反していると認めるときだけではなく、または著しく適正を欠き明らかに公益を害しているというのは、私も非常に広過ぎるという点についてはそのように思います。先生の改正案を見てみますと、国法上違...全文を見る | ||
○大脇雅子君 財政が対応しないまま事務量がふえ、その中で職員のリストラが進行していくという警鐘に対して、私たちも心して対応してまいりたいと思っております。 御意見、ありがとうございました。 | ||
○大脇雅子君 各公述人の方には、貴重な御意見をありがとうございました。 まず、井上公述人にお尋ねをしたいわけですが、今回の省庁再編については、機能論に終始をしていわゆる小さい政府のための民営化の方向性、あるいはどういうところをそうすべきかという議論がなかったという批判がありま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今まで各省庁の権限が非常に大きくて裁量の幅が広かった、それが今回は所掌事務という形になったわけですが、今までの裁量権の広さというのが過剰接待というものを生んだり官財の癒着というものを生んできたと思うわけです。 滝口公述人の御配付いただきましたパンフレットによりま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 井上公述人にお尋ねしますが、中央省庁再編法案でそのような変化が起きるときに、今までのそうした過剰接待等、官財の癒着のようなものは直るでしょうか。どんな御見解でしょうか。 | ||
○大脇雅子君 真渕公述人にお尋ねをいたしたいと思います。 先生のいろいろな調査というのは非常に興味深く拝聴いたしました。そして、フロンティアの開拓が消えて官僚の活力も低下したという、そういう総合的な御意見に私もなるほどと思ったわけです。 省庁の壁の見直しが必要だとおっしゃ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 どこの省庁にそのような形が出ているのかというのは非常に私どもとしては興味深いところでございますが、ここでお差しさわりがあればどこかでそうした提言をぜひしていただきたいと思います。 山本先生にお尋ねいたします。 私も、中央省庁の再編について新しく政策評価のシス...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 | ||
07月26日 | 第145回国会 参議院 決算委員会 第6号 議事録を見る | ○大脇雅子君 決算調整資金からの歳入組み入れ問題についてお尋ねいたします。 決算調整資金からの歳入組み入れ決定につきまして、決算調整資金に関する法律によりますと、「予見し難い租税収入の減少等により一般会計の歳入歳出の決算上不足が生ずることとなる場合において、この資金からその不...全文を見る |
○大脇雅子君 この決算調整資金に関する法律ができて、決算調整資金への繰り入れは、昭和五十二年度における制度創設時に一般会計から二千億の繰り入れが行われたのみで後はない、これは一体どういうこと、なぜなんでしょうか。 この決算調整資金というのは一般会計における収支の均衡を図ること...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そこで、国債整理基金からの繰り入れが行われるわけでございますが、国債整理基金の平成九年度末の基金残高は二兆七千三百三十七億円で、平成十年度七月に一兆六千百七十四億円が決算調整資金に補てんされて決算上の不足が補てんされたわけです。 数字的にはこれは五九%を占める額...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私は、さらに積み増せ、積み増した方がいいと言っているわけではなくて、こうした国債整理基金というもので、本来ならば決算調整資金のところで行われるべきバランスが、そういう運営をされるのはどうか。 附則によれば、これは「当分の間」というふうになっているわけでございます...全文を見る | ||
○大脇雅子君 大蔵大臣にこの点についてのお考えをお尋ねしたいのですが。 | ||
○大脇雅子君 私が申し上げたいのは、基本的には、補正予算等により歳出の抑制を図ったりあるいは歳入の増加について検討するなど、抜本的にこの仕組みは直さなければいけないのではないか、多少のことはいいにしても、制度それ自身、現在やはり跛行的ではないかというふうに申し上げたいと思います。...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
07月26日 | 第145回国会 参議院 本会議 第39号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、今回上程されました国会法の一部を改正する法律案、その修正案及び国会審議の活性化及び政治主導の政策決定システムの確立に関する法律案について、反対の立場から討論をいたします。 我が国の憲法は、占領下に連合国総司令部、GHQの作成...全文を見る |
08月12日 | 第145回国会 参議院 本会議 第45号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、陣内孝雄法務大臣の問責決議案に賛成の討論をいたします。 まず、去る八月九日法務委員会において、同業の弁護士である荒木清寛委員長が、法を守るべき高度の遵守義務を負うべき立場にありながら強行した採決なき強行採決の暴挙は、まさに議...全文を見る |
09月09日 | 第145回国会 参議院 決算委員会 閉会後第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。 先般、玄倉川で起こりました痛ましい事故につきましては、最初に犠牲者の方の御冥福を心からお祈りするものであります。 私は、この降雨とダム放水、それから増水による危険性というものは予測できたのではなかったか。県の管理責任はやはり問...全文を見る |
○大脇雅子君 警告を何回かなされたということはテレビなど新聞報道でもわかっているんですが、その三張りのテントが残ったのにかかわらずなぜ救助がなされなかったかということについて、警察庁と防衛庁にお尋ねいたします。 | ||
○大脇雅子君 確かに、その署員の方が明け方に行かれたときには水かさはさほどではなかったんですが、大ゲートの開放が六時三十五分、それから急激に増水をしているわけであります。危険の急迫には至らなかったという判断に私はやはり甘さがあるのではないかということが一つ考えられます。 私は...全文を見る | ||
○大脇雅子君 警察庁の方としては、十分だということについて、私はやはりもう少し深刻に受けとめていただきたいと人命救助の観点から思いますし、防衛庁も自衛隊のレスキューの機能ということに対してやはりもう少し敏感に役割を考えていただきたいと思います。 大臣は、今回の事故についてはど...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この教訓が十分生かされることを祈るわけであります。 さて、二点だけ徳山ダムの建設についてお尋ねをいたします。 多目的ダム、最高のロックフィルダムとして徳山ダムの建設が進められているということで、七月の新聞報道では、水資源公団が岐阜県に対して未買収地の強制収用...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この徳山ダムの未買収地の強制収用手続は慎重に行われることを望みます。 現在、日本弁護士連合会が一九九九年の七月十五日に「ダム等建設事業の適正な見直しを求める意見書」というのを出しております。 それによりますと、利水の水量その他必要性について、ダムの建設事業審...全文を見る | ||
○大脇雅子君 いや、ダム審はわかっておりますから、その検討がなされているのかどうかということです。 | ||
○大脇雅子君 それでは、その検討をした議事録はございますか。 | ||
○大脇雅子君 そうした議事録に載っていないというので、じゃ、その利水、治水の件について検討された議事録を後でお届けいただきたいと思います。 それから、第二点はクマタカの保護についてです。 水資源公団が設置した徳山ダムワシタカ類研究会の委員四名のうち三名が辞任をされた。その...全文を見る | ||
○大脇雅子君 資料を手渡されたということですが、やはり自然保護協会の解析には一定程度の期間が必要だと思いますし、フェアに考えれば工事を中止してきちっと調査をしていただきたいというふうに思います。 時間がなくなりましたが、少し住宅金融公庫にお尋ねをいたしたいと思います。 住...全文を見る | ||
○大脇雅子君 五年後は景気も回復して給料も地価も上がっているので大丈夫だということで、このゆとり償還制度でかなり住宅需要の先食いをした。それのツケが今回ってきたというようなことも言われておりますし、いわゆる住宅版PKOだったんですけれども、しかし、それが今厳しい状況の中でいわゆる...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
10月13日 | 第145回国会 参議院 決算委員会 閉会後第5号 議事録を見る | ○大脇雅子君 ただいまは山陽新幹線の北九州トンネルのコンクリート落下事故についていろいろと質疑がございました。私は、JR東日本に対して、運輸省の関東運輸局が局長名で去る九月三日、一連の首都圏を中心とした運行トラブルを重く見て、早急な事故原因の調査と改善策を講じるべく警告書が発せら...全文を見る |
○大脇雅子君 そうしますと、JR東日本の方はその警告書に対してどのような返答ないしは対策について運輸省に回答をしてきているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 運輸大臣にお尋ねしたいのですが、そうしますと、このような異常事態とも言うべき事故の増加というものに対する取り組みというのが今あったのですが、これは効率性を追求する余り、要員の配置の確保とかあるいは蓄積された技術の活用というものを忘れているのではないかというふうに思わ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 省内に事故防止安全対策委員会が設置されたということで、その中で事故の再発防止について深い対策の検討が行われることを期待してやみません。 ただ、日本の再発防止システムというのは、事故がありますと犯罪捜査ということに重点が置かれて、再発防止のために原因究明を役立たせ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 点検サイクルを短縮して、せめて赤外線探知機とか超音波の活用ぐらいしたらどうだという批判が国民の中にあるわけですから、ぜひ技術面でも世界に誇れるような検査体制を確立していただきたいと思うものであります。 次に、自動車の賠償責任保険制度についてお尋ねをいたしたいと思...全文を見る | ||
○大脇雅子君 不幸にして事故が発生した場合に、自賠責保険あるいは任意保険制度によって被害者の救済が図られることになっているわけですが、この三年間で交通事故によって死亡した者あるいは傷害を受けた者の人数と、それに対するいわゆる自賠責保険の支払い件数と支払い額を述べていただきたいと思...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今、自賠責保険において問題になっておりますのは、被害者の過失に関する認定が厳し過ぎる、無責死亡とかあるいは死亡重過失による減額、過失相殺というものが厳し過ぎて被害者の救済になっていないという批判があります。これに対してどのように受けとめられておりましょうか。 事...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私も弁護士をしておりまして時折こういう事件をやるわけですけれども、通達で自算会にいろいろな対策を指示しておられまして、とりわけ被害者に対する情報開示及び情報提供の充実ということを指導されているわけですけれども、現場においては、例えば後遺症の認定などありまして、異議の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私が言いたいのは、損保の方には自算会は認定の経過などの資料を開示しながら、被害者にはそうした意思決定過程を提示しないという不公平、不公正なシステムということを訴えたいわけです。だから、自算会は本来ならば第三者によってもう少し損保と独立したような形の認定機関にする必要...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それから、法務省の方にお尋ねをしたいのですが、刑事記録は確定記録になった場合は所定の手続で閲覧されるわけですが、確定まではなかなか実況見分調書すら見られない。不起訴記録の場合も実況見分調書の開示もなかなかに困難だと。とりわけ今求められているのは、警察や検察の調書類を...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ただし、現場では、例えば被害者あるいは加害者が死亡してしまって、実況見分調書に当事者間の大きな食い違いがある場合でも、警察や検察調書類というのはほとんど開示されないという実務になっておりますので、この点においてはやはり事実の究明ということのためにも検討を加えて、もう...全文を見る | ||
○大脇雅子君 自賠責保険の民営化議論が浮上しておりますが、これについては運輸省としてはどのような方向性を考えておられますでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 はい。 農業経営基盤強化資金等について農林省の方にお尋ねをするつもりでしたが、時間がございませんので申しわけありません。 どうもありがとうございました。 | ||
10月27日 | 第145回国会 参議院 決算委員会 閉会後第8号 議事録を見る | ○大脇雅子君 十月十九日発売の「プレイボーイ」誌上での西村発言の内容は、憲法の根幹を冒涜するものであり、とりわけ社会民主党の女性議員に対して強姦を例えとする性差別の表現をもって語るなど、政務次官としてかつ国会議員としても品位を欠く発言であったと思われます。 先ほど首相は、こう...全文を見る |
○大脇雅子君 それは任命権者として不明ではないでしょうか。新聞にもそのような不明を恥ずべきだという言論があります。 とりわけ、西村議員の発言リストを調べますと、「正論」、「諸君」、「ボイス」、「週刊文春」、「改革者」その他、その論文は二十に及ぼうとしております。当然任命権者と...全文を見る | ||
○大脇雅子君 「プレイボーイ」のところで特に私が注目するやりとりは、質問者が、「いちばん危険な西村真悟を政務次官にしたのには、そういう意味があるわけですか。」、「西村 なにごとも、ブレイクスルーせなアカン時期になっているんですよ。」、「大川 意図的にブレイクスルーを企んでいると。...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それでは、クロイツフェルト・ヤコブ病についてお尋ねをいたします。 私は、今の総理の答弁に対しまして満足をしているわけではございません。しかし、人権救済で非常に重要な事態が放置されているという点について、私は、クロイツフェルト・ヤコブ病について総理の所信をお尋ねし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そこで、総理にお尋ねをしたいのですが、ライオデュラの輸入販売の承認の際は、当然ウイルス伝播の危険性に対しては医学界のみならず厚生省もみずから警告を発していたわけですから、安全性の基準とその内容については、当然にドナーの特定と管理、複数の個体から採取した硬膜の混合処理...全文を見る | ||
○大脇雅子君 現在、先端医療技術が発達いたしまして新薬開発競争が激化する中で、臓器とかヒト組織の移植使用が今後ますますふえてまいります。ヒト組織が商品化され、これによって引き起こされた最初の本格的な薬害がこのヤコブ病だと私は思うわけであります。ヒト組織をピンセットと同じような医療...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ぜひ病床で呻吟するクロイツフェルト・ヤコブ病の早期解決と救済の万全を要望いたしまして、私の質問を終わります。 | ||
○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表いたしまして、本決算委員会において採決を求められている平成八年度及び平成九年度一般会計歳入歳出決算について反対し、平成八年度及び平成九年度国有財産増減及び現在額総計算書及び国有財産無償貸付状況総計算書については賛成、内閣に対する警告決...全文を見る | ||
11月18日 | 第146回国会 参議院 労働・社会政策委員会 第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、今回は技能実習制度についてお尋ねをいたしたいと思います。 技能実習制度というのは、研修生から技能実習生に身分を変更して、我が国で開発され培われた技術、技能、知識を開発途上国等へ移転を図り、開発途上国の経済発展を担う人づくりに寄与するということが目的として設...全文を見る |
○大脇雅子君 現在まで労働基準監督署が指導された、そして是正された現状についてお尋ねをいたします。 | ||
○大脇雅子君 聞くところによりますと、彼女たちが引かれている金額は会社名義の通帳に入れられていて一人一人の預金通帳がなかった、また、もちろん自由に使用できなかったという点はどのように改善されているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それで、既に彼女たち名義の預金通帳がつくられて、キャッシュカードなどとともに、今まで天引きしたすべての金額を預金通帳に入れて手渡されているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それから、残業手当についての算定ですけれども、私がお尋ねしたときには一時間四百円という、これも中国側との契約というんですから中国側にも私は一端の責任があるというふうに考えるわけですけれども、それのいわば支払い額の確定と支払い時期のめどはどのくらいになるんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 入国管理局長にお尋ねしたいんですが、この件も、着いた途端にパスポートは事業主が預かって、行政監察でも、管理費名目で差し引いて送り先機関などへ金銭を送付するということは違法であるとの指摘がされております。そうしてまた、研修生から技能実習制度へと資格変更した場合には、特...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この中国人の人たちは中国大使館にももう既に手紙を出しておりまして、中国大使館の担当者の方も日本側の対応を見守っているという状況になっているということを申し上げたいと思います。 ただ、この中で、彼女たちが受けた暴行について、彼女たちは五、六時間かけてコンフィクソン...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私もこれはいろいろと問題点を考えたわけですが、一つは、所轄官庁が法務と労働とそれから外務、通産、厚生にわたって五省が共管している。私は、まずその連絡会議などをつくっていただいて、ともかく研修生、技能実習生というのは行政監察でもいろいろなケースが言われているわけですし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そして第二点、私が考えますところは、法務省の入国管理局には研修生及び技能実習生の入国・在留管理に関する指針というのがございますが、何か問題があったらすぐ送り返すというようなことが書いてあるんですけれども、研修生の立場に立った人権擁護の規定が全くないということが一つ感...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ぜひ皆さんにお願いしたいんですが、彼女たちはやはり夢を持って日本に来たわけで、まだ一年八カ月余こちらでの技能実習の期間が残っているわけです。今、そこの現状のところでしか研修、技能実習できないということになりますと、非常に不安と恐怖で、しかし国にも帰れないということで...全文を見る | ||
○大脇雅子君 本件の彼女たちがこうした異議を申し立てるようになった一つの原因は、彼女たちは厚生年金を払っていたわけです、保険料を払っていた。技能実習を終わって帰ると、厚生年金の脱退一時金が支給されます。これは、それがないということで法改正を以前したわけですけれども、その厚生年金の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私は、つい最近、フランスのパリで行われました社会主義インターナショナルといいまして、社会民主主義の各政党の三年に一回の大会に出席いたしました。そのときに社会民主主義のユートピアとして語られたことは、今大きな失業率を控えて、完全雇用こそ社会民主主義のユートピアなんだと...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 |