大脇雅子

おおわきまさこ



当選回数回

大脇雅子の2001年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月21日第151回国会 参議院 憲法調査会 第2号
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○大脇雅子君 私は、アメリカの憲法修正について、先ほど団長の御報告にありましたように、憲法修正というのは上下院の三分の二と州の四分の三の賛成を要するという意味で、最も修正が困難な憲法、いわゆる硬性憲法であるということでありまして、もし修正をするとすれば、アメリカにおける憲法修正は...全文を見る
03月07日第151回国会 参議院 憲法調査会 第3号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。  飯尾先生にお尋ねをいたしたいのですが、先生は首相公選制について、これは有権者の再編成と政治家の役割の再定義という点で中途半端な解決策だと御指摘をしておられます。  私も、アメリカの大統領制を見たときに、政権が交代いたしますと、アメリカで...全文を見る
○大脇雅子君 確かに、議員が自分の政策を立法という形でつくらないで関係省庁への陳情という形でやっていくという慣行がございます。  例えば、城山三郎の「官僚たちの夏」という小説を読みますと、お荷物であった国会が終わり、暑い、その官僚たちが立法にかける熱い夏が来たというまことに私た...全文を見る
○大脇雅子君 小林先生は、先ほど首相公選制というのは天皇制と何か相打つものであるというような感じの御発言があったんですけれども、首相公選制それ自体は小林先生は反対ということでございますか、御意見。
○大脇雅子君 飯尾先生は先ほど内閣法制局について言及されまして、行政の補佐というか、の一つとして非常に機能しているんですが、非常に法解釈については強大な権限を持ち続けてきたという歴史的な経過がございまして、GHQの占領時に停止されたのがまた復権をしているわけですけれども、内閣法制...全文を見る
○大脇雅子君 ありがとうございました。
03月15日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第2号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  三月十四日に厚生労働省が発表されました「KSDをめぐる調査結果及び処分について」という文書がございまして、この中で、最初、労働省の指導監督体制の問題もあって結果として指導が十分に徹底していなかった、極めて遺憾だというふうにKSDを...全文を見る
○大脇雅子君 問題は、KSDに対して特に今まで言われておりますのは、人件費が非常に膨大であったこととか、あるいは適切な補助金の出し方というものがなされていないというふうに言われているんですが、この点についてはどうですか。
○大脇雅子君 一部の報道によりますと、KSDは、九九年以降、民間の調査機関であります株式会社中小企業総合研究所に相当額の委託費、毎月五百万、年間六千万と言われておりますが、こうした委託費を支払ってきたとされています。この調査研究機関というのは、KSDの幹部であった中村勝彦氏が同研...全文を見る
○大脇雅子君 レポートが出たということですけれども、しかし月五百二十六万というのは確かに余りにも膨大であって、これは利益供与のためのトンネル会社じゃないかというふうに疑われているというふうに雑誌には書かれているわけです。こういう点もきちっと監督していただきたいと思うんですが、この...全文を見る
○大脇雅子君 村上、小山元議員の自民党の党費の立てかえ金の返還を、監督官庁としてはKSDに対してそういう返還をするようにというような形を会員のために行われるというお考えはありませんか。
○大脇雅子君 私は会員のために、そうした不当な支出をもとへ戻すということは監督官庁としてぜひ十分行っていただきたいというふうに思います。  さて、私たち社民党の議員団は、ことしの二月二十六日にアイム・ジャパン長野支社の実態調査に入りました。インドネシアからの研修生や技能実習生の...全文を見る
○大脇雅子君 事業主というか、受け入れ企業に対してはもうそうした措置をしない、入管としては受け入れの措置を禁止する等の措置をとられるわけでしょうが、問題は、受け入れた研修生がそれじゃ一体どうなるのか。  私たちが入りました長野の実態においても、非常に労働安全衛生上、健康に悪いよ...全文を見る
○大脇雅子君 問題は、研修生の時間外労働の処理の方法でございます。  本来、研修生は労働者ではないということで時間外労働や休日労働や深夜業をやった場合、そしてそれが明らかに研修という目的を超えて強制されたようで恒常的に行われているような場合というのが非常に多い。それは手当てをし...全文を見る
○大脇雅子君 そうすると、私は研修手当の増額というような形で入国管理の当局がそれを処理できないかというふうに思うんですが、それはどうですか、そういう指導は。
○大脇雅子君 時間がありませんが、私は研修生の資格外活動を強制したということになれば不法就労の助長罪というのに当たるんではないかとか、あるいはILOの二十九号の強制労働に該当してこれは国際問題になるのではないかと思いますので、この点は実態調査をされまして、後の処理というものをきち...全文を見る
03月22日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第3号
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○大脇雅子君 KSD等公益法人の厳正な監督指導についてお尋ねをいたします。  まず、厚生労働省関係の公益法人に対する補助金の考え方、その基本原則についてお伺いしたいと思います。大臣にお願いいたします。
○大脇雅子君 そういたしますと、今期、平成十三年度の予算編成の公益法人に対する補助金の総枠、配分の方法ないしは基準など、増減内容についての考え方など、どのようにされたのでしょうか。
○大脇雅子君 公益法人に対する補助金の見直しというのは今後どのようになりましょうか。何か御見解ございますか。
○大脇雅子君 前回の質問に取り上げました株式会社中小企業総合研究所に対するKSDの関与につきまして、ちょっと再度確認をさせていただきたいと思います。  先回の質問に対しては、KSDがこの研究所に委託をいたしまして、毎月五百二十六万円を出す、そして四回のレポートがなされたが、研究...全文を見る
○大脇雅子君 先回も申しましたように、この研究所の委託費というのは非常に膨大であり、そのレポートとの相互関係というか、適正か不適正かということも非常に重要だと思いますので、捜査当局が押収しているかといえばその押収目録を見ればわかりますので一度お調べいただきたい。そして、私もそのレ...全文を見る
○大脇雅子君 そうしますと、検査マニュアル等整備されていくと思うんですが、どういうところにチェックの重点を置かれるということでございましょうか。
○大脇雅子君 そうしますと、マニュアルができましてどんなところがチェックポイントかということについてもまたお尋ねをしたいと思います。  最後に、不況による企業倒産、リストラ等によって、それまでの職だけではなくて生活が崩壊する例も非常に多い。  このところホームレスが非常に多く...全文を見る
○大脇雅子君 二千人分というふうに言われましたが、現在どの程度で、何%ぐらいの充足を考えておられるのでしょうか。
○大脇雅子君 終わります。
○大脇雅子君 私は、雇用対策を中心にお尋ねをしたいと思います。  深刻な雇用状況に対する基本的な施策は積極的な雇用の創出ということが基本でございまして、厚生労働省が推進する失業なき労働移動も、雇用の創出がない場合は実効性が非常に乏しいとすら考えます。雇用創出のための具体的な取り...全文を見る
○大脇雅子君 先般、政府の方から緩やかなデフレに移ったという主張がございました。私は、決算委員会で三年前からデフレスパイラルの危険性はないのかというふうにお尋ねをいたしておりましたら、宮澤大蔵大臣は、二%を目途に専ら景気の回復に努めているので、雇用政策もそのところで考えるべきだと...全文を見る
○大脇雅子君 求人倍率がふえ、求人数もふえ、そしてある程度雇用の市場は活性化しているにもかかわらず、予備軍がふえ、失業率は高どまりだということは、雇用の市場全体が経済活動のデフレに伴って私は縮小しつつある傾向にあるのではないかという危惧があるわけです。ですから、そこの点をやはり危...全文を見る
○大脇雅子君 労使の、ワークシェアリングを行った場合の賃金を初めとする労働条件の待遇等の問題で意見が対立しているということでございますが、やはりこの不況の中で失業率を解消するための大きな私はかぎではないかと。そして、労使との懇談会を設置するとか、ワーキンググループ等を厚生労働省内...全文を見る
○大脇雅子君 そうした雇用環境を整備するためにも、あるいは失業なき労働移動という重要な施策を遂行するためにも、労働者の労働条件が変わることによって劣悪化するということでは雇用保障にはならないというふうに思います。そのためには、同一価値あるいは同一労働に対しては同じ処遇をするという...全文を見る
○大脇雅子君 この均等処遇の原則についてはさらに、私なりの改善のための立法論も用意しておりますので、一度また大臣とお話をさせていただきたいということを思っております。  ちょっと時間が詰んでまいりましたが、文部科学省の方から来ていただいておりますので、ものつくり大学についてお尋...全文を見る
○大脇雅子君 時間がなくなりましたので、次の質問をちょっと次回に回させていただきます。  どうもありがとうございました。
03月27日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第4号
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○大脇雅子君 まず、戦傷病者戦没者遺族等援護法等の一部を改正する法律案に関連いたしまして、厚生労働大臣にお尋ねをしたいと思います。  アジア太平洋戦争の被害者であります日本国民に対しては、援護法のたび重なる改正によって手厚く補償がされてまいりました。それに対して、植民地であった...全文を見る
○大脇雅子君 そうした答弁は今まで何回もお尋ねをしては繰り返すということでまいりましたが、今回、ILOの意見書、オブザーベーションというのが提出されまして、今期の総会基準委員会でその報告書が議論されるということが言われております。それは一九三二年の時点で既に日本が批准しております...全文を見る
○大脇雅子君 今まで委員会からは、従軍慰安婦に関連して四回、強制連行に関連して二回の意見が勧告として出されております。今、当時の各国加盟国の見解というか法解釈というか、それがはっきりしていないということでございますが、このILOの勧告適用専門家委員会というのは非常に整備された条約...全文を見る
○大脇雅子君 確かに、法的な問題としてはサンフランシスコ条約やあるいは二国間協定で解決をしているというふうに言っておりますが、その前提はやはりILO二十九号条約違反だと、そしてそれによって解決されたということは論理上当然に言えるのであって、日本国政府もその前段のILO二十九号条約...全文を見る
○大脇雅子君 まだもうちょっと、一分ありますから、ちょっと意見だけ。  このオブザーベーションという意見は、立法上の改善が要請されているにもかかわらず兆しが見えない場合とか、何年かにわたって直接請求がなされて問題が非常に大きいときになされるわけですから、それを対応する気はないと...全文を見る
○大脇雅子君 スライド制についてちょっと確認的にお尋ねをしたいんですが、次期の財政再計算までに給付額あるいは物価スライド規定のあり方について検討をするというふうに言われておりますが、スライド制についてはその算定根拠とか方法が非常に重要であろう。全国消費者物価の動向というのは必ずし...全文を見る
○大脇雅子君 私は、一般的な所得水準もしくは生計費に基づく算定の方が、より実効性が高いというふうに考えます。検討する場合にそうした点も御考慮いただきたいと思います。  例えば、厚生年金保険法に基づく障害手当金というのにはスライド制の適用がありませんが、平等処遇との観点から見直す...全文を見る
○大脇雅子君 脱退一時金等の一時金支給と比べて少し障害手当金は違うような気がしますが、そのような御見解として伺っておきます。  一九六七年に採択された年金権の保障内容の国際基準とされておりますILO百二十八号条約、この障害、老齢及び遺族給付に関して早期批准ということをすべきだと...全文を見る
○大脇雅子君 八二%まである現在、そして基準も国際条約をオーバーしているということであれば、もうそこだけですので、ぜひこれはパートタイム労働者、多くの女性たちの年金権の問題ですので検討の深まることを希望いたします。  オーバーステイ外国人の国民健康保険の被保険資格についてお尋ね...全文を見る
○大脇雅子君 東京地方裁判所の平成十年七月十六日の裁判で、武蔵野市に対する訴えで、定住の意思を持って日本国内に生活実態を築く現実があった場合には健康保険の被保険資格を認めるべきだという判決があり、控訴審においては、それが給付されたことによって申請を却下されたという実態がございます...全文を見る
○大脇雅子君 保険制度が相互扶助の、いわば助け合いの理念に基づいて保険に加入している者というものの限定があるという趣旨が制度の制約という趣旨でおっしゃっているんだと思うのですけれども、しかし保険制度の理念であります相互扶助というのはやはり相互の助け合いということでございますから、...全文を見る
○大脇雅子君 時間ですから、また次回に質問の機会を得たいと思います。
03月29日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第5号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。  時短促進法の改正案をめぐりまして、時短の進捗状況と課題についてお尋ねをしたいと思います。  そもそも一九八七年の労働基準法改正以来、国際的に我が国は九〇年代のできるだけ早い時期に年間総実労働時間千八百時間の達成というものを目標に掲げて、...全文を見る
○大脇雅子君 確かに、これまで短縮されてきた要因と、それをシステムとして確保したいという御意見に対しては私も賛意を表する者ですが、私の二つ目の質問は、未達成の要因と障害というものをどのようにお考えかという点についてはどうでしょうか。
○大脇雅子君 今、平成十二年十一月三十日の中央労働審議会におけるさまざまな指摘を踏まえての御答弁であったと思います。  完全週休二日制の普及促進に関しては、当然一週四十時間となっている適用事業場の規模別達成度についてお尋ねをしたいと思います。達成されていない事業場があった場合に...全文を見る
○大脇雅子君 その九・二%に対する対策はどのようにお考えでしょうか。
○大脇雅子君 法違反が摘発、是正されない限り進歩もないということですので、十分な監督指導をお願いいたします。  先ほど長時間労働というものに対して、それをしないというコンセンサスが必要だということですが、目安時間のときと比べて、九九年四月一日施行のいわゆる限度基準の適用という形...全文を見る
○大脇雅子君 施行されてから見直しが必要だと思いますが、審議会ではまだ短時間であって見直しは必要でないというようなことが出ておりますが、所定外労働の削減要項の適用と関連させて、見直しということは考えておられませんか。
○大脇雅子君 その一定程度というのについて何か議論がございましたでしょうか。労働省の見解は、どのようなイメージというか考えを持っておられるんでしょうか。
○大脇雅子君 限度基準が三百六十と決まったときにこれはかなり長時間であるということが議論されていたこともあり、できるだけ早く審議会に諮っていただきまして、この限度基準を見直していただきたいと思います。  日本の労働状況の特色として過労死、そしてサービス残業ということが英語でもそ...全文を見る
○大脇雅子君 慢性の過労ということは、結局サービス残業の過重性ということと私は現場では相関関係があるというふうに思っているのですが、サービス残業についてはやはり国際的にも非常に問題だというふうに思いますが、どのようにお考えでしょうか。そこを解消していただくことがすべての根幹ではな...全文を見る
04月03日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第6号
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○大脇雅子君 私は、前回の審議におきまして時間の関係で取り上げられなかった論点について再度確認してまいりたいと思います。  時間短縮の一つの大きな柱であります計画年休制度の採用によりまして、取得率が相変わらず五〇%のところで低迷をしております。この取得率をどのようにしてアップす...全文を見る
○大脇雅子君 長期休暇制度を実現するためのステップとして私も重要であろうと思います。またさらに、病気休暇や看護休暇が日本においてはない。そして、そうしたものをとる場合に考課の査定がされるということがやはり有給休暇をとめている一つの原因であろうというふうに考えられるわけで、さらなる...全文を見る
○大脇雅子君 できるだけ早くそうした結論を出していただきたいと思います。  さて、この四月一日から、一週四十四時間という特例措置適用事業というものがまだ残っているわけですが、この適用事業所はどのくらいあるでしょうか。そして、この特例措置適用事業所に働く労働者は何人ぐらいいるので...全文を見る
○大脇雅子君 アイム・ジャパンの関係についてお尋ねしたいと思います。  私が外国人研修・技能実習制度に関する質問主意書というものを平成十二年十一月三十日に出させていただきまして、一月十六日に答弁書をいただいております。  それによりますと、技能実習生の時間外及び休日の労働に係...全文を見る
○大脇雅子君 社会民主党国会議員団で長野県松本市にありますアイム・ジャパン長野支社に二月二十六日に調査に入りました。  そのとき、研修生・技能実習生を受け入れる企業に示す受け入れ条件が大変問題発生の大きな原因になっているということが判明いたしました。技能実習生が本国で知らされて...全文を見る
○大脇雅子君 お金は一切アイム・ジャパンの本社から直接支払われているようなことを言って、各受け入れ企業は全部東京本社にお金を上げて、そして東京本社から直接労働者にお金を払っているというようなことをアイム・ジャパンは言っていたんですが、そのようなことはあったのでしょうか。そして、そ...全文を見る
○大脇雅子君 本来、労働の実態というのは個別の労働契約というものが基本になるようで、共益的な、福利的なものがあるにせよ、何かそこのところで非常に不明瞭なものがあって、本人に対してそういう情報とか文書がしっかり出ていないという苦情がございますので、その点については十分にこれからお調...全文を見る
04月05日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第7号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇と申します。  きょうは貴重な御意見をありがとうございました。  とりわけ、障害は変わっていくもの、補助器具は進歩するもの。私は、やはり障害者の問題は高齢化社会の中における高齢者の障害としての扱いに通ずる施策だと考えますので、今回の法改正というも...全文を見る
○大脇雅子君 このところ何かストレス社会で、うつ病は全地球上で今一億五千万人、さまざまな人格障害とか、あるいはPTSDと言いまして外傷後のストレス障害とか、これは精神障害とは全く違うということはもう明らかでございますけれども、しかし世の中ではなかなか境界が不明確で、さまざまな偏見...全文を見る
○大脇雅子君 ありがとうございました。
○大脇雅子君 欠格事項の見直しの経過におきましてパブリックコメントを募って意見を聴取されたということは評価できます。非常に多岐にわたる当事者団体からの要望や意見が今回の改正案に寄せられましたが、そうした声がどれだけ反映されたのかというと、いまだ不十分ではないかと言わざるを得ません...全文を見る
○大脇雅子君 どちらの場合でも専門家の人選というのは免許権者が行うわけでしょうが、選任の基準となる十分な理解がある人たちというのは具体的にどのような内容の人たちというふうに考えていらっしゃるのでしょうか。
○大脇雅子君 今回の改正で、拒否の処分をしようとするとき、事前に通知をして、そのことに対して本人からの求めがあった場合には意見の聴取を行わなければならないとする規定が導入され、いわゆる意見表明権が加わったことは大きく評価できると思いますが、この手続はいつの段階で行われるのでしょう...全文を見る
○大脇雅子君 先ほど金子参考人も、本人の状況は本人が一番よくわかっていると。そして、その本人の状況を最もよく把握している医師等、あるいは家人その他も入るかと思いますが、そうした人たちの意見聴取ということはやはりきめ細かくされる必要があるというふうに思うのですが、この点についての配...全文を見る
○大脇雅子君 欠格を理由として免許拒否処分の決定がなされた後でも、補助的手段の技術的進展とかあるいは心身状況の改善等、先ほども障害は変わるもの、補助具は進歩するもの、そういった観点から考えますと、そうした改善等によって適切な業務遂行が可能になる場合というのもあると考えられますが、...全文を見る
○大脇雅子君 先ほど参考人のお二人、金参考人と金子参考人から、ガイドライン策定等の第三者機関、委員会のようなものを恒常的に設置したらどうかという意見がありましたが、それを検討していただくということは将来いかがでしょうか。担当者の方と大臣にお伺いしたいと思います。
○大脇雅子君 また、改正案は目が見えない者、耳が聞こえない者といった欠格事由が法文に明記されなくなった、しかし各省令で定める運用事項には障害を特定する規定を用いるということになっております。このために、実質上、障害者を排除する社会的な障壁が十分に取り除かれたのかどうかという観点か...全文を見る
○大脇雅子君 欠格条項に何々の障害という、心身の障害という形が残るということに対して、障害者団体の方たちのみならず私どもも、障害の個別性を考えた場合に、やはり重要なのは個別的な適性であると。例えば男女差別におきましても、それは性によるいわゆる輪切りはなくて、人間としての適性という...全文を見る
○大脇雅子君 今回の改正は平成五年から十年間にわたる障害者対策に関する新長期計画に基づく障害者プランの総仕上げとして行われるものと思われますが、やはりいまだに障害のゆえをもって社会参加の門戸すらわずかしか開かれていないというのが現状ではないかと。したがって、二〇〇三年三月末をもっ...全文を見る
04月06日第151回国会 参議院 本会議 第17号
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○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、ただいま議題になりました雇用対策法等改正法案について、関係大臣にお尋ねいたします。  日本は、返すめどの立たない膨大な国債や地方債、十年たっても終着駅の見えない不良債権処理、慢性デフレ圧力とゼロ金利政策の中で経済が低迷していま...全文を見る
04月09日第151回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
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○大脇雅子君 報償費の流用事件についてお尋ねをいたします。  官房長官が定例記者会見の時間が迫っておられますので、まず官房長官に対してだけお話をお聞きしたい。官房報償費の目的、それから支出の位置づけ、そして予算、決算上の取り扱い等についてお尋ねします。  官房機密費の場合は領...全文を見る
○大脇雅子君 それではどうぞ。ありがとうございました。  それでは、外務大臣、それから総務省では政府参考人の方で結構ですが、外務省の報償費、それから総務省の報償費等におけるその目的、支出の位置づけ、そして予算、決算上の取り扱い等についてお尋ねをいたします。
○大脇雅子君 総務省のそうした報償費と比べて、外務省の報償費に関しましては実に漠としているわけでありますが、荒木外務副大臣の報告によりますと、報償費が真に必要な目的のためにのみ使用されるようチェック体制を強化するということにいたしましたというふうにありますが、具体的にチェック・管...全文を見る
○大脇雅子君 予算、決算上の取り扱いにつきまして、機密費の官邸への上納が予算項目に記載してあるという新聞報道がございます。平成十三年二月八日の東京新聞ですが、主計局が作成する査定文書の外交機密費の項目には、外務省分と区別する形で官邸分、官邸の補助費などの記載があり、具体的な金額が...全文を見る
○大脇雅子君 私がお尋ねしたのは、そういうことは今までいろいろ御答弁なさっているわけですが、この査定文書の外交機密費の項目というのに官邸分とかあるいは官邸の補助費等の記載があるかどうかと、こういうことでございます。
○大脇雅子君 突然と言われても、予算、決算上の取り扱いについての御質問の関連範囲内ではないかというふうに思います。  それから、財政法上、予算として決定された範囲内で予算執行として支出が認められるというのがもちろん原則でありますが、これまで各省庁の外交機密費の消化の割合を書かれ...全文を見る
○大脇雅子君 先回、松尾元室長が再逮捕されて、現在立件総額は一億六千万ということになっております。今回再逮捕されたものは、平成十年三月中旬から十一年一月上旬にかけての各首相の外遊に関して、ホテル代の単価を高く見積もったり、宿泊日数を水増ししたり、随行員らの規定宿泊費とホテル代等の...全文を見る
○大脇雅子君 業者からバックマージンみたいなのが入っていたというふうに言われておりますが、この点は調査でどのようになっておりますか。
○大脇雅子君 外務省の報告にありますように、内部監査体制を強化いたしまして予算の執行を厳正に行うというのは当然のことであろうかと思います。  各省庁の内部監査体制の整備だけでは十分と考えられない、報償費も他の決算項目と同様にすべて会計検査の対象として検査を行うべきではないかと思...全文を見る
○大脇雅子君 官房には五年間の官房報償費に対する領収書があるんですかないんですか。それは会計検査院としては確認しておられるんでしょうか。
○大脇雅子君 それでは、その調査が終わりましたらこの行政監視委員会の方に御報告をいただきたいというふうに思います。  外務省にお尋ねいたしたいんですが、現在、松尾元室長は、官房機密費についての流用というか横領について起訴され逮捕されているわけですけれども、外務省の報償費について...全文を見る
○大脇雅子君 そうすると、外務省報償費に関しましては、例えば国会議員の外遊等の在外公館との関係とか、在外公館等の査察というのは行っていらっしゃるんでしょうか。率直に調査をなさって実態を明快になさった方が私はいいと思うんですけれども、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 時間、三分までで、もう終わります。(発言する者あり)
○大脇雅子君 三分までです、私の質問時間は。  終わります。
04月12日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第9号
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○大脇雅子君 私は、雇用対策法等の改正につきまして、まず最初に法案の中核的な問題について確認を求めたいと思います。  本改正法案には、募集、採用時に年齢にかかわりなく均等な機会を与えるよう努めるという事業主の努力義務が規定されています。不当な年齢差別で雇用そのものや労働条件等の...全文を見る
○大脇雅子君 次は、再就職援助計画と労働契約の解除についてお尋ねいたします。  本改正法案は、事業規模の縮小に伴い離職を余儀なくされる労働者の失業なき労働移動を確保するために再就職援助計画策定に関する規定を設けましたが、事業主でこの再就職援助計画を所定の手続にのっとり労働組合等...全文を見る
○大脇雅子君 長引く不況のもとで雇用創出の実効性を確保し、非自発的離職を余儀なくされている労働者の失業なき労働移動を図るということが緊急な課題として本法案の改正に至ったという経過があると思われます。  今回発動されました緊急経済対策、これは景気回復と労働者の雇用確保のための施策...全文を見る
○大脇雅子君 銀行業界の不良債権処理によって、とりわけ破綻懸念と判定された中小零細企業の倒産が増加することが予想されます。倒産防止、さらには各産業ごとの経営振興策、これはどのようにされているのでしょうか。そして、そのセーフティーネットというのはどのようなものであり、雇用確保に効果...全文を見る
○大脇雅子君 きめの細かい施策が幾つか用意されていると思われました。  そこで、この起業といいますか、業を起こすということが、雇用の創出と同時に、日本の経済の活性化の死命を制するのではないかと思うわけですが、こうした施策といわゆるそうした業を起こす起業者の育成ということというの...全文を見る
○大脇雅子君 ありがとうございました。  それで、この産業活力再生特別措置法というのは今まで四千社、これは見通しを超しているんでしょうか、あるいはどうなんでしょうか、どのように考えたらよろしいんでしょうか。
○大脇雅子君 四千社。
○大脇雅子君 労働省の雇用対策と両輪のように働く必要がある施策だと思いますが、ぜひ頑張っていただきたいと思います。  もうあとは労働省関係の質問になりますので、御退席いただいて結構です。  それでは、厚生労働省の方にお尋ねしたいんですが、社会構成上、就業人口六千三百五十二万人...全文を見る
○大脇雅子君 新規・成長分野における雇用創出特別奨励金問題は、前に小池議員がお尋ねになりましたので、次の質問に移らせていただきます。  まず、再就職援助計画についてお尋ねいたします。  再就職援助計画の策定に関して、過半数労働組合または労働者代表に対する意見聴取において、労働...全文を見る
○大脇雅子君 労働組合ないしは労働者の代表に対する意見聴取で総意を酌み取ってと今言われたんですが、問題はその総意とは何かと。今ちょっとふと、わからないということと、それから例えば三六協定などを締結するときに民主的に選出された労働者代表などのガイドラインがございますね。ああいうのは...全文を見る
○大脇雅子君 時間外労働を何時間するかということに関しまして、労働組合の代表者を選出するときに、例えば無記名の投票による労働者代表を選出して、管理職によって間違った労働者の意見が反映されることのないようにというようなさまざまなガイドラインが労働省にあるわけですが、そうした民主的な...全文を見る
○大脇雅子君 その労働組合の総意と、もう一つ、個別労働者の希望の反映ということになりますと、非常にきめの細かい意見聴取手続をしていただかないと、本当の再就職援助計画が労働者の意に沿わないような形になると思うんですが、これはもう事業主に、そのように個別労働者の意見聴取も、例えばおっ...全文を見る
○大脇雅子君 再就職援助計画を望まない労働者については当然これからは除外されるという御答弁が先ほどどなたかの議員の質問であったと思いますので、改めて確認する必要はないかと思いますけれども。  だから、個別労働者の意見といった場合に、再就職援助計画にのるかどうかということと、どう...全文を見る
○大脇雅子君 それで、個別労働者が育児や介護等、家族的責任を負っているような状況にあるときには、今度も育児・介護休業法の改正で、住居の変更を伴うような配転については事業主の配慮の努力義務をたしか課しているような法改正が用意されていると思うんですが、ILOの百五十七号条約を我が国も...全文を見る
○大脇雅子君 育児、介護の家族的責任をどのように評価していくかということが少子高齢化社会の中の大きな問題であると思いますが、大臣はこの点についていかがお考えでしょうか。
○大脇雅子君 ちょっとお言葉を返すようでございますが、育児、介護等の家族的責任というのは女性の問題だけではございませんで、まさに男も女も官も民もすべて平等に負うということが、今、国際的ないしは国内的な法律の基本的な考え方でございますので、女性に対する配慮として必要だというふうにお...全文を見る
○大脇雅子君 働く者が男性で家族的な責任を負う者が女性だという考え方の解消に向けて地球規模での差別是正が取り組まれている現状で、ILO百五十七号条約のみならず、最も基本的な女子差別撤廃条約というのもそれを、原則を確認いたしておりまして、私どもは、日本の法律の中で、そういった法の精...全文を見る
○大脇雅子君 再就職援助計画は事業主に対する働きかけを前提とします。しかし、この施策によって企業の経営努力、今まで解雇回避努力義務というようなことが言われてきましたが、それらがあいまいになっては重大事であります。この点についてはどのように考えておられるのでしょうか。
○大脇雅子君 景気回復及び産業構造改革を理由に、今回の法改正によって企業の安直なリストラを通じた経営政策に手をかすというような事態になっては困ると思います。こうした事態が生じることがないよう企業に対して周知徹底を図り担保するためにどのような手だてを確保されているでしょうか。
○大脇雅子君 これまでの質疑を通しまして、例えば有給の休暇を再就職援助計画で付与するとか、あるいは訓練費用などを提供するとか、あるいはその認定について変更命令をどういう範囲で出すのかというのが、これ質問通告してありませんが、何か今までの質疑を見ながらちょっとクエスチョンを感じたん...全文を見る
○大脇雅子君 職業能力開発促進法につきまして、労働者の主体的なキャリア形成を掲げ、労働力需給のミスマッチを解消するための失業なき労働移動に対する支援策を打ち出しておりますが、これまで我が国における人材形成の特色はオン・ザ・ジョブ・トレーニングとして、いわゆるOJTというものが非常...全文を見る
○大脇雅子君 今回、技能検定制度の見直しが打ち出されていますが、労働移動を余儀なくされる労働者個人がそれまで形成してきたキャリアというのをみずから評価し、出していくという方法の確立もぜひ必要ではないかと考えますが、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 次に、地域雇用開発等促進法改正についてお尋ねします。  責務を規定する第三条では国の責務が明確にされておりますが、地方公共団体や関係者等の責務が薄められたのではないか。とりわけ、失業の予防という概念が消失しておりますが、これはどう解釈したらよろしいんでしょうか。
○大脇雅子君 製造業の発展を支える技術を有する事業者の集積の活性化を促進するための措置を総合的かつ効果的に講ずる意義というのは大変大きいと思いますが、具体的にはどのような施策を実施されるおつもりでしょうか。
○大脇雅子君 地域における失業率や有効求人倍率の実情を見ますと、例えば北海道や近畿、九州、沖縄というのは完全失業率が五%を超えておりますし、有効求人倍率も北海道や九州が〇・四九、近畿は〇・五一という深刻な状況にありますが、こうした深刻な地域に対する施策はどのように考えておられるで...全文を見る
○大脇雅子君 今回のように、雇用対策につきまして基本的に大きな変動を伴う法改正がなされるわけであります。しかし、雇用及び職業につきまして、ILO百十一号条約というのがございます。これは言うまでもなく、雇用及び職業についての差別待遇に関する条約というものであります。  今回、努力...全文を見る
04月18日第151回国会 参議院 憲法調査会 第6号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  長谷川先生にお尋ねをしたいと思いますが、先生は、現憲法というのはGHQの占領下のいわば軍事的戦略の一環としてつくられた、まさに制定された主権が問題だというお説だと思うんですけれども、この憲法の制定過程を見てみますと、マッカーサーの...全文を見る
○大脇雅子君 もう一つどうしてもお尋ねしておきたいのは、先生は、九条二項は、戦争放棄を規定していて国家として力を持たない、力がゼロになったということで、ほかの条項よりむしろここが問題だとおっしゃったんですが、私は、国の力というのは軍事力だけではなくて経済力、それから文化の力、それ...全文を見る
○大脇雅子君 もうちょっと時間を、一分ください。  私は、九条二項のような考え方は非常に二十一世紀を先導する先駆的な役割ではないかというふうには考えております。具体的に戦略的な重要性を持った規定だというふうに考えます。  時間が限られておりまして、小澤先生に重要な質問をしたい...全文を見る
05月23日第151回国会 参議院 憲法調査会 第8号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子でございます。  浦田先生にお伺いいたしたいんですが、実は湾岸戦争参戦をめぐって、日本政府が戦費九十億ドルを湾岸協力会議に設けられた湾岸平和基金に提出し、自衛隊の掃海部隊を湾岸に派遣したということで全国各地で市民平和訴訟が起きました。  私も...全文を見る
○大脇雅子君 ありがとうございました。  曽根先生にお尋ねしたいんですが、先生は二、三十年先を見越した二十一世紀型の憲法の姿を議論すべきだというふうにおっしゃったわけですが、現行の日本の三権分立の制度を考えた場合にそれはどのように変更すべきものというふうに、あるいは変わっていく...全文を見る
○大脇雅子君 はい。  浦田先生にもう一問お尋ねしたいのは、先生はアメンドメントの手続ということをおっしゃっていて、しかし、これはやはり今の憲法の改正手続をそのままにしてそういうアメンドメント方式を追加するということであると理解してよろしいんでしょうか。  それから、今申し上...全文を見る
○大脇雅子君 ありがとうございました。
05月24日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第11号
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○大脇雅子君 五月十一日のハンセン病に関する熊本地裁の判決についてお尋ねをいたします。  実は私もこの判決文を読みまして、心臓に大きな矢じりを打ち込まれたような痛みを覚えました。  なぜこんなことが見過ごされてきたのか、とりわけこの判決の中で国会議員の立法行為の不作為について...全文を見る
○大脇雅子君 四十年以降、国会もそれを廃止する立法をすべきであったというふうに言われておりますので、私は請願について、どのような請願がなされ、どのような処理がなされたのかというのを調べました。  そういたしますと、昭和四十二年の三〇八号という、「ハンセン氏病患者が国の強制隔離政...全文を見る
○大脇雅子君 これからやっていただくことに関しましては、集中審議もあるというふうに思いますので、細かな点については次回に回させていただきます。  さらに私はこれと関連して、堀議員は精神障害者等に対する取り扱いについての人権侵害に触れられましたが、私は、現在大津地裁等で行われてお...全文を見る
○大脇雅子君 大津と東京で国や製造メーカーや輸入販売元を相手取りまして、患者や遺族による損害賠償請求訴訟が提起されておりまして、裁判の結審というのがこの七月二日と十六日にそれぞれ予定されております。裁判が提訴されてもう五年たちまして、原告患者二十人のうち十八人は既に亡くなったとい...全文を見る
○大脇雅子君 最後に、時間がもうございませんので、一つ要望をさせていただきたいと思います。  「中文導報」という中国系の新聞がございまして、そこに一つの記事が載っております。その記事によりますと、「日本企業、実習生を骨の髄まで搾取 中国女性、昼夜の別なく「内職」」という見出しで...全文を見る
○大脇雅子君 終わります。
05月29日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第12号
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○大脇雅子君 水道法改正の趣旨について確認的にお尋ねをいたしたいと思います。    〔委員長退席、理事亀谷博昭君着席〕  水は命を支え、はぐくむ、代替のきかない生物生存のための基礎的な資源である。こうした特性によって水質の安全管理や水源・水質の保全、水量、料金などについては高...全文を見る
○大脇雅子君 第三者業務委託制度の導入について、次にお尋ねをしたいと思います。  全国約一万五千事業者と言われておりますが、この大半を占める中小規模の事業体というのは経営基盤が脆弱で、管理体制や管理技術の弱さというものにつながっております。有害化学物質混入とかクリプトスポリジウ...全文を見る
○大脇雅子君 委託する場合の委託基準の内容というのはどのようなものか、具体的にお示しいただけるでしょうか。
○大脇雅子君 水道事業の統合についてお尋ねをしたいと思います。  事業の統合の手続が簡素化されまして、さまざまな形態で水道事業の統合がさらに進むことになります。しかし、水道事業の多くが地形的な要因を含む独自の成り立ちとか固有の水源とか需要構造を持っております。こうした地域の特性...全文を見る
○大脇雅子君 実際に統合が進んでいく場合に、住民に対する情報公開と説明ということを基本とし、住民の意思確認や住民の納得する意思の確認、さらには取り残される事業体が出ないような配慮が前提となるべきと考えますが、厚生労働省としては、各事業体にどのような情報公開をし、指導を徹底していく...全文を見る
○大脇雅子君 水道水源の汚染の現状についてお尋ねしたいと思います。  今回の法改正が必要になった要因の一つである水道水源の汚染、これに関して現状はどのようなものでしょうか。  住民の飲み水を守る条例とか要綱というのは全国百八十一の市町村が設けているというふうに新聞は報じており...全文を見る
○大脇雅子君 ぜひそれらは各省庁が連携して、水源の汚染のいわゆる原因を断つということをぜひ施策として盛り込んでいただきたいと思うわけです。  今回、水道法の適用範囲が拡大をされまして、学校とか病院とか飲食店、スーパー、ホテルなど不特定多数が利用する水道の規制が行われるということ...全文を見る
○大脇雅子君 小規模のマンションや小規模雑居ビルなど小規模の貯水槽水道の安全管理については、地方自治体の条例や要綱による規制や指導が中心となりますが、全国約七十万件あると言われておりますこうした小規模貯水槽水道、この水質検査の受検率が三・五%ということでありまして、水槽の塗料が水...全文を見る
○大脇雅子君 今後の水道行政のあり方について、三点お尋ねをしたいと思います。  まず、水資源に恵まれてきた日本でも、近年の環境破壊に伴いまして水質が悪化して、それが甚だしいということは言われております。現在、百二十項目に及ぶ水質基準検査項目というのは、今後WHO基準にも合致する...全文を見る
○大脇雅子君 そうした水道行政を環境省の所管にすべきではないかという主張を私どもの政党はしたことがございます。土地政策には土地基本法、農業には農業基本法、森林には森林法、同様にやはり水基本法を制定する必要があるのではないかということを申し上げたいと思います。  フランスにおける...全文を見る
○大脇雅子君 水道事業を新たな市場と見て大資本などが参入してくるという図式で、民営化が世界的な潮流となってきています。民営化は確かに経営効率の手段という視点で有益ではありますけれども、かえって事業体への負担や利用者のサービス低下につながるさまざまな課題もあります。今法改正を実効あ...全文を見る
05月31日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第13号
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○大脇雅子君 このたび国が控訴を断念したことに対して、坂口厚生労働大臣のさまざまな御決断や御発言が大きな力になったということに対して敬意を表するものでございます。  総理は極めて異例の判断と言われておりますけれども、患者や元患者、そしてその家族にとっては当たり前の判断であるとい...全文を見る
○大脇雅子君 現在、国会決議が、与野党対立して立法不作為責任をめぐって一致できないでいるということについては、非常に遺憾であると考えざるを得ません。  さて、この問題が発生いたしました根源というものをいろいろ考えてまいりますと、行政の責任というものはどのように考えたらよいのかと...全文を見る
○大脇雅子君 戦前の人権が保障されていない当時はさておいて、戦後、新しい憲法が成立してから再び一九四九年には療養所の増床計画というものがスタートいたしまして、一九五〇年には未収容のらい患者の実態調査をいたしまして、強制収容を展開したわけであります。  第二次無らい県運動とも呼べ...全文を見る
○大脇雅子君 重大な人権侵害の一つとして、優生保護法に基づくハンセン病を理由とした断種、人工妊娠中絶というものがあります。  男性の断種が多くの療養所において結婚の条件として行われて、医師ではなく看護士やその他の医療関係者によって行われたというようなことさえ報告されておりますし...全文を見る
○大脇雅子君 優生保護法にらいの条項が入ったこと自体、やはり根拠がなかった、誤りを我々は犯したということであろうかと思いますので、ぜひその実態は今後明らかにしていっていただきたいと思います。  もう一つの人権侵害で胸がつぶれるのは、強制作業でございます。明治の時代、汚物処理の穴...全文を見る
○大脇雅子君 優生保護法に基づく断種や人工妊娠中絶と並んで、この強制労働の実態も今後実態を調査して解明をしていただくということはお約束できますか。
○大脇雅子君 伝染性について、医学的見地からの判断というものに公衆衛生医学の研究者として心の痛みを感じておられるというふうにお述べになっておりますけれども、大臣にお尋ねしたいのですが、このような強制隔離、断種、堕胎、そして強制労働という人権侵害を伴った絶滅政策をとってきた行政の責...全文を見る
○大脇雅子君 ただいま行われた人権侵害等についての実態調査はするということをお約束していただいたわけでありますが、九十年に及ぶ人権侵害については、膨大な資料とか聞き取りも含め、責任の所在を明らかにするための調査というものもしなければ我々の責任が果たせないと思うわけであります。 ...全文を見る
○大脇雅子君 ありがとうございます。私も、また委員会の方としても、ぜひそれをしなければならないというふうに考えております。  らい予防法改正前後の国会の動きを見てみますと、昭和二十七年に社会党の長谷川保衆議院議員が「癩予防と治療に関する質問主意書」というものを国会に提出して、「...全文を見る
○大脇雅子君 らい予防法が廃止されまして、そして今、熊本判決を得て控訴は断念されたのですが、二つの点について今残る差別について検討をしていただくよう私はお願いしたいと思います。  と申しますのは、患者との接触度による職員給与の調整額、特殊勤務手当というものはハンセン病の療養所で...全文を見る
○大脇雅子君 最後に私は、この控訴断念の裏にやはり相矛盾した事実があるということを述べたいと思うのです。  それは、ちょうどこの熊本判決がありました五月十一日、平均年齢七十歳の原告患者らのチッソ水俣病関西訴訟に対しては、高裁判決に対して国は控訴されました。そしてまた、先回言いま...全文を見る
06月06日第151回国会 参議院 憲法調査会 第9号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  私は、ことしの五月十一日に原告が百二十七名で熊本地裁で判決が出されましたハンセン病の国家賠償請求事件に関連して、疑問点をちょっと教えていただきたいと思いまして、お尋ねをいたします。  この判決は、まず厚生省、国の責任を認めまして...全文を見る
○大脇雅子君 ありがとうございました。
06月07日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第15号
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○大脇雅子君 たくさんの質問が重ねられまして、大体の焦点も絞られ、お答えもたくさん出たところで概略的な点をまた御質問させていただきますが、それは確認的なものと考えていただきたいと思います。    〔委員長退席、理事亀谷博昭君着席〕  公的年金制度との関連について初めにお尋ねを...全文を見る
○大脇雅子君 土台は公的年金制度ということになろうかと思います。この土台がしっかりしてこそ、その上に立つ企業年金制度も効果を発揮すると思うわけですが、近年、公的年金制度は世代間連帯を機軸として発展してまいりましたが、年金財政の悪化が問題となる状況で、現役世代、とりわけ若い世代に、...全文を見る
○大脇雅子君 若い世代の不公平感について今後とも啓発をしていきたいというふうに述べてこられましたが、その具体的な方針についてなかなかあいまいではなかったかと思います。  具体的にこうした世代の不公平感というものについて、どのように厚生労働行政として受けとめられて、分析し、そして...全文を見る
○大脇雅子君 質問通告をしていないんですけれども、相互扶助とか連帯性というものについて私はいろいろいつも考えているわけでございますが、例えば、これは前に申し上げたかもしれませんけれども、私はスウェーデンの連帯性の考え方は一体どこから来るんだろうと思って、スウェーデンに通い詰めたこ...全文を見る
○大脇雅子君 助け合いというのは昔は地域の中でやられていたんですが、このごろは地域が分断され、子供も一人っ子になり、兄弟が少なくなる、そういう中で、やはり私はそういう連帯の精神というものを、これはもう百年で育てるようなことではないかと思いますので、これは私の本当に前から持っておる...全文を見る
○大脇雅子君 こうした破綻とか解散に至った理由はさまざま御説明がありまして、またかと思われるかもしれませんが、もう一度これの理由を再確認させてください。
○大脇雅子君 適格年金制度がそうした財政上の問題を抱えながら、経済事情に大きく左右されながら、これからは新規契約は認めず、既存のものは十年間で他の企業年金制度へ移行を義務づけるということになっています。最初は五年ということだったはずなのが、それが何か十年に延びた。なぜ十年なのかと...全文を見る
○大脇雅子君 規約型、基金型企業年金の個別の論点について次にお尋ねをいたします。  確定給付企業年金法案は、現在審議中の確定拠出企業年金法案とともに、受給権者の保護、労使の自主性の尊重ということをキーワードとしていると思われるわけであります。この点について、まず労使の自主性の尊...全文を見る
○大脇雅子君 こうした合意の形成について、例えば労働組合がある場合、ない場合、そういった場合は違ってまいりますか、その手続において。
○大脇雅子君 そうしますと、例えば就業規則においては従業員の意思の形成の民主的な法則というのを決めているんですけれども、やっぱりそういったような考え方は準用されると考えてよろしいんですか。
○大脇雅子君 そうした民主的な手続面の充実も、例えば政令、通達等でしっかり踏まえておいていただけるとありがたいと思います。  それから、厚生労働大臣が承認をするわけですが、この承認申請手続におきまして、設立要件の不備とか、あるいはどの程度内容に立ち入って審査するのでしょうか。ま...全文を見る
○大脇雅子君 加入者資格あるいは受給要件についてお尋ねをいたします。  加入者資格について規約に定める場合や受給要件につきまして特定の者について不当に差別するものであってはならない、こうされておりますが、具体的にはどのような場合を想定しているのですか。
○大脇雅子君 そういたしますと、パートタイム労働者とか契約社員等の加入資格についてはどのようになるのでしょうか。例えば、職業生活に続く将来的な生活安定に寄与する企業年金に加入できる者の範囲としては、パートタイム労働者や契約社員も当然確定給付企業年金の加入者となり得ると考えますが、...全文を見る
○大脇雅子君 五十五条の掛金についてお尋ねします。  事業主負担を原則として、本人拠出については、年金規約で定める場合に加入者本人の同意を前提として認めることになっておりますが、本人の拠出を認める場合のメリットは何でしょうか。あるいは、負担しても受け取れない場合など、何かデメリ...全文を見る
○大脇雅子君 では次に、受託者の責任の明確化についてお尋ねをしたいと思います。  この法律というのは、受給権者の保護といいながら支払い保証制度がないことなど、さまざま今御批判がありましたが、私は、まずその六十九条に書いてある忠実義務、七十一条には投資等をするそうした事業者、事業...全文を見る
○大脇雅子君 民法によりますと、善良な管理者の義務というのがありまして、この善良な管理者の義務というのは一般の平均人の分別でもって行う管理義務というふうに言われておるんですが、この忠実義務はそうではなくて、専門的な知識水準を持ったエキスパートの人たちが持つべき注意義務というふうに...全文を見る
○大脇雅子君 そうしますと、先ほど説明されました年金管理者の義務とか、あるいは運用者の義務についての行為準則がありましたが、ハイリスク・ハイリターンということの自己責任の原則というのはここでは適用はされず、やはりさらに高度に、加入者のために最少の経費でもって利潤を上げる義務という...全文を見る
○大脇雅子君 アメリカのERISA法によりますと、そこに課せられている年金基金の管理者とかあるいは運用者の義務の中には、やはり自分の資産とは必ず分別管理をすべきだという義務とか、あるいは代理の人に運用を任せていけなくて自分できちっと執行する義務とか、そういったものが明示されている...全文を見る
○大脇雅子君 そういたしますと、ERISA法ではこうした義務に対しては罰則の適用がありますが、日本はないわけですが、それに対してどのようにして実効性を担保しているのでしょうか。
○大脇雅子君 そうしますと、行政処分があるというところではむしろ我が国のこの法律の方がまさっていると。しかし、先ほども問題になりましたように、基金に損失を与えた場合の損失補てん義務というのは、これはどうなりますか。
○大脇雅子君 そうしますと、結局は、アメリカのERISA法とかドイツの企業老齢年金改革法などでは給付の最低基準が保障されているんですが、それは日本ではないですよね。
○大脇雅子君 そうすると、その水準の規制と最低付与基準とはちょっと違うんですかね。どういうふうに理解したらいいんでしょうかね。
○大脇雅子君 そうすると、今まで多くの議員の方が支払い保証制度がないということが我が国の欠陥だというふうにさまざま質問をなさっていらっしゃいまして、私も支払い保証制度がないというのは本法案の一番基本的な欠陥ではないかというふうに思うんです。この支払い保証制度については、さまざまな...全文を見る
○大脇雅子君 確かに、今さまざまな基盤の相違があるのですから、直ちの導入ということは難しいかもしれませんが、しかし制度を仕組む以上、やはり支払い保証制度というものは必要不可欠ではないかと思いますので、でき得る限り早くそうした制度が導入できるようにと思っております。  次に、情報...全文を見る
○大脇雅子君 通常の会計基準で行われる財務諸表とか決算報告書などもここに入りますか。
○大脇雅子君 衆議院における修正で、七十三条二項に「加入者以外の者であって事業主等が給付の支給に関する義務を負っているもの」というものを入れた意義というのはどんなものでしょうか。どのように考えられますか。
○大脇雅子君 第百条に定める報告書の閲覧請求についてお尋ねをします。  閲覧請求を加入者に認めておりますが、この趣旨は何でしょうか。そしてまた、請求を拒むことができる正当な理由がある場合にはこの限りではないとしてありますが、この正当な理由とは一体どんなことを指すのでしょうか。
○大脇雅子君 さらに、正しく行われない場合の苦情処理というのがありますが、これは行政不服審査か何かの前置みたいな意味があるんでしょうか。これはどういうふうに位置づけたらよろしいでしょうか。
○大脇雅子君 この個人が提出する掛金についての税制上の取り扱いについてお尋ねをいたします。  会社の方の掛金は損金扱いになっていくわけですが、損金扱いというか非課税の対象となっていくわけですが、個人の掛金を生命保険の控除とする取り扱いについて、なぜ個人の掛金は生命保険控除の対象...全文を見る
○大脇雅子君 公的年金と企業年金との関係かもしれませんけれども、制度設計というものを多少でも誘導していくという法的な意図があれば、やはり取り扱いは生命保険控除ではなくて社会保険控除と同等のような扱いがなされるべきでないかというふうに私は考えます。  それから、三十九条に老齢年金...全文を見る
○大脇雅子君 質問時間も少なくなりましたが、この法案提出の意義についてでございますが、今回の新制度は寄託する費用の計算と将来の受益とのバランスをどのようにとらえているのでしょうか。運用コストをどのようなものとして見たらいいのか、どの程度のシミュレーションをしておられるのでしょうか...全文を見る
○大脇雅子君 さて、最後の質問で、よろしくお願いしたいのですが、この法案でポータビリティーは誘導されるのかどうかということでございます。  それから、やはり資産運用能力が非常に低い日本の銀行や証券会社に比べて、非常に商品もたくさん持って多様化したものを持っている外資系の銀行や保...全文を見る
○大脇雅子君 終わります。     ─────────────
06月13日第151回国会 参議院 本会議 第31号
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○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、ただいま議題になりました確定拠出年金法案につき、質問いたします。  世界でも例を見ない少子高齢社会の到来に直面し、国民は四人に一人が将来の生活に不安を持ち、政治の課題は国民に安心を保障することが第一義となっております。自立した...全文を見る
06月14日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第16号
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○大脇雅子君 ただいまは、人間の尊厳を取り戻すために苦痛と悲しみと悩みをいかに多く受けられたかというお話を聞きまして、国会議員の一人として重い責任をさらに自覚させられたわけでございます。  なぜ、かくも長きにわたってこうした事実が続いたのかということに関しまして、私は、藤野豊さ...全文を見る
○大脇雅子君 そういたしますと、さらに確認をしたいわけですが、これは熊本の判決を踏まえた立法というふうに理解してよろしゅうございますか。
○大脇雅子君 第三条に言います「補償金」の法的性格というのはどのように理解したらよろしいのでしょうか。
○大脇雅子君 そういたしますと、この補償金は、国の行為に起因する国の責任を認めて支払われるものと理解してよろしゅうございますか。
○大脇雅子君 私がお尋ねしたのは、この補償金は国の行為に起因する国の責任において支払われる補償金ですかとお尋ねしたんですが。
○大脇雅子君 率直に言って、衆議院では国家賠償による賠償金なのか損失補償なのかという議論がされまして、非常にあいまいなまま参議院に送られてきております。  私は、違法だ適法だということをまず問わないで、国の行為に起因する国の責任において支払われる国家補償ともいうべき性格のもので...全文を見る
○大脇雅子君 苦痛を慰謝する補償金ということですから、この精神的苦痛を与えたのは国の行為ではありませんか。  それでは、国が支払うんですから、国の責任において支払うということにはなりませんか。何をそんなにあいまいなことをおっしゃるんですか。
○大脇雅子君 それはすなわち国の責任ではありませんか。
○大脇雅子君 法務の副大臣は、この法案は国家賠償かあるいは損失補償かで、損失補償だというふうに答えられておりますが、損失補償の定義を言ってください。副大臣、損失補償だと答えられたわけですから、その定義を言ってください。
○大脇雅子君 この法案の第一条は、「ハンセン病療養所入所者等の被った精神的苦痛を慰謝するための補償金」と言ってありますので、財産的な補償とは全く違ったものを補償しているんですが、なぜそういう定義の損失補償だというふうに答えられたんですか。間違っているんじゃないですか、どうですか。
○大脇雅子君 それでは、法制局にお尋ねしますが、損失補償というのの定義を言ってください。
○大脇雅子君 そうしますと、損失補償というのは、法的な概念としては、適法な行為、公権力の行使によって与えられた財産的な補償を言うという、これはそうですよね。精神的な慰謝料を含んだ損失補償はありますか。前例があるなら言ってください。
○大脇雅子君 損失補償です。
○大脇雅子君 副大臣は今適切でなかったと言われました。発言において適切でなかったということかと思いますが、土地収用に対する損失補償とか農地の強制買収に対する対価の支払いで、大体そういうのに対しては精神的な慰謝料を認めた例は一切ないんじゃないですか、ありますか。  どういうことを...全文を見る
○大脇雅子君 そんなことは聞いていません。広い意味の補償じゃなくて、損失補償です。法的概念を聞いているんですから、言ってください。精神的なものをそれに加わるという私は新しい、そういうのは全く聞いた概念としてないと思うんですけれども、そういうことを法制局、おっしゃるんでしょうか。
○大脇雅子君 もう一度確認しますが、この法律は損失補償というふうには見ていないということでよろしいですか、再確認です。
○大脇雅子君 だから、損失補償ではありませんね。
○大脇雅子君 立法者にそれではお尋ねいたします。  副大臣がそのようなコメントをなさったということについては撤回なさいましたので、改めて立法者にお尋ねしたいのですが、これは国の行為に起因する、国の責任において補償をする新しいというか、精神的な慰謝料は今までこういう形で認めたこと...全文を見る
○大脇雅子君 私がなぜこれほどまでにこのことにこだわるのかというと、患者、元患者の人たちの名誉回復のために、この法律の趣旨の答え方というのは私は非常に大きな意味があるんだということであります。  訴訟を起こしている人は国家賠償法に基づいた賠償金を受領して、それを受領した場合はこ...全文を見る
○大脇雅子君 終わります。     ─────────────
06月19日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第17号
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○大脇雅子君 私は、確定拠出年金法案が審議されるに先立って、先回の代表質問で、このような制度が創設されることによって、前提として必要なことは金融関係の健全な経済活動というものが保障されるかどうか、不良債権処理ということを現在課題にしている金融業界が、この確定拠出年金の財団をどう受...全文を見る
○大脇雅子君 この不良債権の基準について、十二・七兆円と言われる不良債権基準は何をとっておっしゃっているんですか。いろいろ基準ございますよね。
○大脇雅子君 そういたしますと、このように景気が後退し、そしてデフレが進み、要管理先債権というものがいわゆる不良債権化するということが見込まれるのではありませんか。それに対してはどのような見通しをお持ちなんでしょうか。
○大脇雅子君 現場では、各金融機関が今、不良債権処理というところでさまざまな取り組みをしているわけですけれども、平成十三年度、十四年度で新規発生も含めて可能だというふうに考えておられますか。
○大脇雅子君 そういたしますと、その処理に伴って倒産等いわゆる痛みと言われるものがどのように発生するというふうに見ておられるのでしょうか。あるいはこの半年の実績ではどうでしょうか。
○大脇雅子君 そういたしますと、二年後、不良債権処理が終わるというか、一応のめどがついた場合に金融機関の体力増強といったようなものは一体どんな程度のものと見通しておられますか。
○大脇雅子君 そのような銀行というか金融関係機関の情報公開について、金融庁はどのような施策をお持ちでしょうか。
○大脇雅子君 さて、そのような改革がなされることを土台といたしまして、今回、国内外の金融関係商品というものが個人の責任においてさまざまな運用の対象になるわけですが、そうした金融商品が競争原理のもとで加入者に選択されますときに、日本の金融関係企業は外国企業との一層の競争にさらされる...全文を見る
○大脇雅子君 そういたしますと、確定拠出年金という制度が創設されることによって形成される市場に対する金融機関の受け手というか、それを運用していく一つの市場が形成されるわけですが、そのような市場形成については金融庁としてはどのように受けとめておられますか。
○大脇雅子君 そうしますと、金融の市場としては今度の確定拠出年金の創設というものは非常に歓迎すべきものというふうに理解してよろしいでしょうか。
○大脇雅子君 ありがとうございました。  それでは、次は年金の空洞化についてお尋ねをいたします。  この確定拠出年金の土台となります公的年金制度の信頼感というものは、これまで何度か申し上げてまいりましたが、どうしても未納・未加入者問題というのは避けて通れないということでありま...全文を見る
○大脇雅子君 今、国民年金の徴収が社会保険庁に一元化されるということで、地方分権推進策の一環として国民年金の保険料の徴収を社会保険事務所にまとめるということは確かに承知しておりますが、こうした新制度の切りかえで事務作業等に支障が生じているのではないか、あるいは有効に対処できている...全文を見る
○大脇雅子君 これは大臣にお尋ねをしたいので、通告はしていないんですけれども、国民年金というのが一律一万三千三百円を出して、そして富みたる者も貧しき者も同じように積み立てて、一定年度積み立てればもらうというのが日本の国民年金で、後世代の人たちが高齢世代の人たちを維持するということ...全文を見る
○大脇雅子君 定額であるということと定額の給付であるということが、日本の国民皆年金の中で基礎年金方式としてはいいのか悪いのかと私も悩むところがありますが、どうもこれだけ未納者と未加入者が多いと、やはり制度的な欠陥みたいなものが根底にあるのではないかと実は考えたりして、困ったときに...全文を見る
○大脇雅子君 それでは、質問をこの確定拠出年金の方に戻す前提として、先ほど金融庁の方にお尋ねをしたときに、不良債権処理をこれから行うという決意は非常に明快なものであったわけですが、経済に与える推計は金融庁としてはしていない、どういう影響かということはわからないと、こういう返事であ...全文を見る
○大脇雅子君 そういたしますと、そういう中で確定拠出年金制度というのが創設をされ、労働者の選択肢をふやすということになるわけでありましょう。  企業年金制度を持っている場合には確定給付企業年金制度への移行が比較的行いやすいんですが、規模の小さい企業は確定拠出年金制度を目指す可能...全文を見る
○大脇雅子君 ありがとうございます。
06月21日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第18号
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○大脇雅子君 確定拠出年金法案の各論について、きょうはお尋ねをしたいと思います。  確定拠出年金制度の発足におきましては、労使の自主性の尊重から合意が要件とされております。過半数組合がない場合には、その代表の選出についてはどのように決めるのでしょうか。労働基準法上の労使協定を締...全文を見る
○大脇雅子君 民主的な手続が確保されるよう、通達などできちっと基準を示していただきたいと思います。  第四条第一項二号で、厚生労働大臣が承認をする場合に「退職手当制度が適用される者の範囲に照らし、特定の者について不当に差別的なものでないこと。」とされておりますが、これは具体的に...全文を見る
○大脇雅子君 掛金についてお尋ねしたいと思いますが、アメリカの四〇一k年金制度と異なりまして、本法案の企業型年金の場合は事業主負担とし、本人の拠出については認められていないのですが、これはなぜでしょうか。  また、四条の事業主掛金の算定の仕方においては、「定額又は給与に一定率を...全文を見る
○大脇雅子君 税制優遇等の関係があって、さまざまなバランスを考えてつくられているという枠組みはわかったわけですけれども、例えば自営業者等の第一号被保険者が個人型に加入する場合は月額六万八千円ということを言われまして、それが上限ということで、これは国民年金基金に加入している場合は同...全文を見る
○大脇雅子君 次は、企業年金加入者及び企業年金運用指図者による運用の指図につきましてお尋ねをします。  企業年金の加入者及び企業年金運用指図者による運用の指図というのは、四条の一項五号というところで少なくとも三カ月に一回行い得るものとされておりますが、指図するためのノウハウとい...全文を見る
○大脇雅子君 企業型では、事業主が個々の従業員の委任を受けまして、その委任の範囲内で運用指図をするということは差し支えないということにされていますが、これは個々の従業員の意思を確認した上で、一括運用を希望する従業員の分に限って事業主が一括して運用指図することを認めるという趣旨でし...全文を見る
○大脇雅子君 今回の確定給付企業年金制度及び確定拠出年金制度では、公的年金制度と相まって国民の老後の生活の安定を保障するための制度だという根本的な精神というのは忘れられてならないと思います。  事業主や資産管理機関が忠実義務を負っている。資産運用のための情報は具体的に、現在、一...全文を見る
○大脇雅子君 運用コストが非常に問題になると思いますが、これは情報提供の中に入りますか。
○大脇雅子君 ちょっと質問通告していないんですけれども、政府はこうしたコストというのをどの程度になると見込んでいるんでしょうか。現在の厚生年金の業務委託コストや運用報酬と比較して、どんな見通しを持っていらっしゃるんでしょうか。
○大脇雅子君 確かに〇・六%だということになればそんなに高くはないんですけれども、例えば商品を乗りかえていくとそのたびにコストはかかって、米国の四〇一kの実績なんか見ると二割とか三割という運用コストになっているような例もあるんですが、そういう危険性というのはどう考えられますか。
○大脇雅子君 私は、運用手数料が高くなれば、結局リスクを持った商品というものが対象になっていくという、リスクの高い運用ということを今度は考えざるを得ない。そうしますと、運用リスクは結局のところ、企業ではなくて個人に負わされるというのが今回の制度でございますから、各金融会社というの...全文を見る
○大脇雅子君 先ほどお尋ねしたんですが、現在の厚生年金基金の業務委託コストとか運用報酬などと比べますとどの程度でしょうか。やはりこのくらいの利回りで今いっているんでしょうか。
○大脇雅子君 この点が一番加入者にとっては気になるところであり、金融の動向や景気の動向によってかなりこれが変動をして元本を押していくということがあるのではないかというふうに心配がされるところであります。  次に、事業主の行為基準というものにつきまして、四十三条を見ますと忠実義務...全文を見る
○大脇雅子君 受託者の管理運営に関する責任の明確化として、行為準則の内容はどのように立てておられますか。例えばアメリカのERISA法と比べて責任の度合いが強化されているのでしょうか。
○大脇雅子君 それでは最後に、制度間移動についてお尋ねします。  確定給付型年金制度や企業型確定拠出年金制度の加入者が個人型へ移行することについては規定がございますが、選択肢をふやす意味では、複数の企業を動く場合に、確定拠出年金に加入していた労働者が確定給付型年金制度のある企業...全文を見る
06月25日第151回国会 参議院 決算委員会 第5号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  外務大臣にお尋ねをいたします。  外務大臣は、日米外相会談におきまして、ミサイル防衛に理解を示したと伝えられております。ブッシュ政権になりましてから、いわゆるTMD、戦域ミサイル防衛と、それからNMD、米本土ミサイル防衛と、これ...全文を見る
○大脇雅子君 そういたしますと、確認的にお尋ねしますが、この理解というのは、BMDについてどういう内容に理解を示したと、こういうふうに理解してよいのでしょうか。
○大脇雅子君 外相会談では、費用についてとそれから研究の期間について質問をしたというふうに言われておりますが、どのような返事であったのでしょうか。  それから、このBMD構想全体に対して外相は効果があるというふうに認識しておられるのでしょうか。
○大脇雅子君 しかし、このBMD、とりわけTMDとNMDが一体化した防衛構想については、核の拡散をより一層増進する、軍備拡大競争を招くということで、ドイツ、フランス、あるいは中国、ロシアなど、疑念を示しているのであります。  以前、オーストラリアの外務大臣に対して疑問を呈せられ...全文を見る
○大脇雅子君 要するに……
○大脇雅子君 もっと率直に疑問を発信すべきであるという外交政策の姿勢についての御答弁をいただきたいと思います。
○大脇雅子君 お答えがないのなら、ないということで結構です。
○大脇雅子君 総理は、六月二十三日、太平洋戦争最後の激戦地であります糸満市摩文仁の丘にある平和の礎を訪問されました。  訪問されまして、まずその感想についてお尋ねしたいと思います。
○大脇雅子君 総理は、八月十五日、靖国神社に参拝されるということですが、これは公式参拝ですか、それとも私的な参拝でしょうか。
○大脇雅子君 それでは細かくお尋ねします。  まず、内閣総理大臣と記名されますか、本殿で神道儀礼にのっとり二拝二拍手一拝で行われますか、玉ぐし料はささげられますか、公費で出されますか、他の閣僚を同行されますか、みずから独自に行かれますか、遺族会主催の会に参加されるのでしょうか。
○大脇雅子君 これは、公式参拝が憲法の二十条三項に禁止している国の宗教活動に当たるのか、あるいは政教分離の原則を決めた憲法八十九条に違反してその財政を出動する行為なのか、これは首相として答えられずに済む問題ではございません。中曽根首相が公式参拝をされ、その後さまざまな経過の中でそ...全文を見る
○大脇雅子君 宗教的行為というのは、宗教的な活動にわたらないさまざまな儀礼とか儀式、祝典、強制されなければ違憲でないという論理もございますが、国家の宗教的な中立性というのは非常に重要なものでありますから、総理の靖国神社の参拝が公式参拝なのか私的な参拝なのか、それはしっかりとお答え...全文を見る
○大脇雅子君 それでは質問を変えまして、これは憲法二十条三項に禁止している国の宗教活動に当たりますか、当たりませんか。
○大脇雅子君 慰霊の意味あるいは追悼の意味で故人をしのぶということは、我が国の伝統的な祖先を敬うという感覚から、私は何ら問題にはならない、私的な参拝なら問題にはならないと思います。  しかし、内閣総理大臣として公的な参拝、公式参拝をなさるということに関しましては、これまで、昭和...全文を見る
○大脇雅子君 違うところはどこだと認識しておられますか。
○大脇雅子君 なぜ違うのかということについて、もう少し御質問したいと思います。  摩文仁の丘は戦争の敗者も勝者も外国人も含むという意味で、それを貫くのは不戦、反戦の意思であります。しかし、靖国神社はA級戦犯が合祀され、そしてほかの方たちは軍人として祭るということであります。この...全文を見る
○大脇雅子君 時間が来ましたので、終わらせていただきます。
○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表いたしまして、ただいま議題となりました平成十年度一般会計予備費使用総調書及び各省各庁所管使用調書外六件に対して承諾を与えることに対し反対の意を表明し、以下、その理由について討論を行います。  そもそも予備費は、憲法第八十三条における...全文を見る
○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表いたしまして、ただいま議題となりました平成十年度決算外二件については是認に反対し、また委員長提案の警告決議には賛成する立場から討論を行います。  反対の理由は次のとおりです。  平成十年度当初予算の編成に際し、政府は、九年秋におけ...全文を見る
06月26日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第19号
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○大脇雅子君 農林年金統合法案について質問をいたします。  農林年金が独立分離路線を捨て厚生年金との統合を余儀なくされた背景には、農協自身の経営の失敗とそれに伴う大幅な人員整理があります。今回の農林年金の統合は、そもそも農協が大幅な人員削減をしなければならなくなった原因の究明と...全文を見る
○大脇雅子君 戦後、農協は農村の民主化を担って農業振興の中心的な役割を果たしてきたものであったと思います。今後、日本の農業立て直しにおいて農協のさらなる改革が果たされるよう、そして国民のものになっていくよう私は要望をしたいと思います。  被用者年金制度の統合につきましては、今回...全文を見る
○大脇雅子君 公的年金制度の一元化の推進につきましては、本年三月の閣議決定において「被用者年金制度の統一的な枠組みの形成を図るために、」「財政単位の一元化も含め、更なる財政単位の拡大と費用負担の平準化を図るための方策について、」「二十一世紀初頭の間に結論が得られるよう検討を急ぐ。...全文を見る
○大脇雅子君 次いで、閣議決定に言う「二十一世紀初頭の間に」とは具体的にいつまでを言うのでしょうか。さらに、その間、政府としてはどのような取り組みを行う予定なのでしょうか。政府の年金担当大臣である坂口厚生労働大臣にお伺いいたします。  また、閣議決定では、被用者年金各制度から社...全文を見る
○大脇雅子君 よろしく対応をお願いしたいと思います。  次に、農林共済組合の職員の雇用問題についてお尋ねします。  職員数とかあるいは残存業務を遂行するための職員数等については衆議院の委員会で明快になっておりますけれども、農林共済組合が存続する期間というのはおよそ何年ぐらいを...全文を見る
○大脇雅子君 時間がないので終わります。
06月28日第151回国会 参議院 厚生労働委員会 第20号
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○大脇雅子君 個別紛争の内容と従来の解決等についてお尋ねをします。  これまで、主に個別企業の労働組合、地域ユニオンあるいはネットワーク等が労働者の就業における労働条件内容やセクハラ、人間関係の個別相談等に当たってまいりました。そして、企業との解決交渉や行政、司法への訴え等に助...全文を見る
○大脇雅子君 労働基準監督署においては、現下の深刻な不況や雇用情勢を背景にして、解雇や労働条件の引き下げ等相談が増加しているということですが、紛争解決の援助制度はこれまでどのように機能してきたと思われますか。また、その援助制度と申告との関係はどのように現場では取り扱われているので...全文を見る
○大脇雅子君 今回の法案のスキームでは、企業内制度による自主的紛争解決というのが前提となっており、努力義務として規定されておりますが、実際、企業においての自主的解決への取り組みの実情というのはどんなものであると把握しておられるのでしょうか。そして、その自主的解決が不調に終わった場...全文を見る
○大脇雅子君 この法案によりますと、「努めなければならない。」というふうに書いてあるわけですが、これは前置主義ではありませんよね。こちらの労働省の個別労働関係紛争の解決のスキームに来る前置主義ということではないと思うわけですが、この努力義務についてはガイドラインなどを設けられるの...全文を見る
○大脇雅子君 労働者側から個別紛争について相談があった場合に、各都道府県の地方労働局というのはどのようにその解決に資するために取り組むのか、具体的にどうでしょうか。
○大脇雅子君 今回の個別紛争解決スキームが実効性を持つためには、あっせん制度というのがどれだけ有効に機能するかにかかっていると思われます。改正前の雇用機会均等法における調停制度の開始の経験に学びますと、一方からの申請があって、とりわけ労働者側の申請については、使用者の参加がなけれ...全文を見る
○大脇雅子君 雇用機会均等法の改正以前の両当事者の合意というので調停制度の問題点として指摘されていたものは、使用者側の拒否、不同意によって調停が開始されないケースが半分、そしてせっかく女性労働者が調停申請をしても、婦人少年室の調停開始にかかわって調停を開始する必要がないと判断した...全文を見る
○大脇雅子君 原則としてあっせんに付するという今の対応というものは、現場にぜひ徹底していただきたいと思います。  あっせんが開始された場合にどのようにあっせんを進めるのか、例えばあっせん案の作成、提示はどのようにするのか、またあっせん不調の場合はどのように判断をするのか、またあ...全文を見る
○大脇雅子君 あっせん案の作成、提示は、法案によりますとあっせん委員の全員一致をもって行うということになって、これ、あっせん案の作成が全員一致できない場合には、これは作成、提示ができないという場合には一体どうするんでしょうか。あっせん案を両当事者みんな待ち望んでいるときに、全員の...全文を見る
○大脇雅子君 十四条で、あっせん委員は、必要があると認めたときは、「管轄区域内の主要な労働者団体又は事業主団体が指名する関係労働者を代表する者又は関係事業主を代表する者から当該事件につき意見を聴くものとする。」、これはどういうときに主として使われるんでしょうか。そういうあっせん委...全文を見る
○大脇雅子君 あっせん案が打ち切りになったからといっても、あっせんを申請した労働者にとっては紛争が解決したわけではありません。むしろ、あっせんを申請したことによる使用者からの解雇その他の不利益扱いを受ける可能性があるわけであります。このような事態は絶対に生じてはならないことであり...全文を見る
○大脇雅子君 総合労働相談員の採用に当たりましては公平公正の立場から選任し、総合労働相談の運営においては客観的評価を行うために地方労働審議会等の意見を求める等の適切な対処をするというふうに衆議院では答弁がされておりますが、労使関係や雇用労働事情に通じた専門的で公平公正な適任者を幅...全文を見る
○大脇雅子君 衆議院の附帯決議では、紛争調整委員会が均等法に基づく調停を行う場合については、現行の機会均等調停委員会の設置の趣旨や目的等を十分に尊重した上でその扱いを明確にした運営が求められております。これについて大臣のお考えを伺いたいと思います。さらに、その扱いを明確にした運営...全文を見る
○大脇雅子君 紛争調整委員会の委員は、現行の機会均等調停委員会の委員が原則として留任することになるのでしょうか。あるいは、委員の増員はどのような見通しなのでしょうか。あっせんによる紛争解決の実効性を確保するためには委員の手当等、処遇がまた重要な意味を持つと思いますが、委員会の運営...全文を見る
○大脇雅子君 時間ですので、終わります。
10月18日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第3号
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○大脇雅子君 私は、時間も限られておりますので、雇用失業情勢についてお尋ねをしたいと思います。  本年七、八月の完全失業率五%というのは改めて雇用情勢に厳しい現実を労働者とその家族に与えました。  まず、失業率の算定について確認をしたいのですが、本年二月の数値をもとにして、九...全文を見る
○大脇雅子君 大手企業のリストラが新聞紙上にも発表されまして、大量の失業者が予測されるわけです。大量の失業者が出てからでは私は遅いと思います。そして、その失業者の受け皿として不安定雇用のみが拡大すれば社会保障の保険料も徴収できないということで、少子高齢化社会のいわば社会保障の危機...全文を見る
○大脇雅子君 フランスではオーブリ法というので時短新奨励法というのもできておりまして、要するにワークシェアリングや時短の雇用効果というものは非常にさまざまな成功例があります。  連合の方が雇用の維持ならば時短をしても給与を削減しない、経営者の方は削減をするということになれば、私...全文を見る
○大脇雅子君 その他はございますが次に回しまして、いわゆる狂牛病についてお尋ねをしたいと思います。  十八日に安全宣言をするということですが、もうされたのでしょうか、それともどういうスケジュールをお考えでしょうか、そしてその根拠、宣言の根拠をどうお考えか、大臣と農水省にお尋ねし...全文を見る
○大脇雅子君 市場に出回る食肉についてはそのような御説明でございましたが、しかし消費者の不安としてはやはりこの感染ルートがわかっていない、そしてその原因究明の状況もなかなかにわからない。とりわけ、九六年以降、英国産ないしはEUから肉骨粉をどの期間どのくらいの量を輸入したのか、ある...全文を見る
○大脇雅子君 さらにもう一つ、昨年の十二月は、医療用具とか医薬品、化粧品の原料としてBSE発生の国産の材料の使用禁止の通達が出たわけですけれども、それ以前の今現在もう出回っている医薬・化粧品あるいは加工食品等に関する安全性というのはどの程度関心を持って調査されているのでしょうか、...全文を見る
○大脇雅子君 そういう十分な研究・調査体制をしいてこの問題に取り組んでいただきたいと思います。  どうもありがとうございました。
10月25日第153回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○大脇雅子君 大脇でございます。  まず、私は、今回の自衛隊法改正案の提案理由についてお尋ねをいたします。  今般の法改正は、米国で発生した同時多発テロが日本における同様の攻撃等に備え万全を期することが必要という趣旨で提案されておりますが、この法案の内容を見てみますと、テロに...全文を見る
○大脇雅子君 私は、そうした性格の違ったものが混在する自衛隊法改正法案を一括処理することに反対でございます。  それで、こうした実力行使を強化するという方向性は、例えば具体的に武装工作員等の事案や不審船の事案等を見ましても、我が国の平和的な外交努力と相反すると私は考えますが、外...全文を見る
○大脇雅子君 やはり平和的な対話と説得の外交努力が必要だと考えるわけです。実力行使の強化に軸足を移してきている今回の法案については、次の点が最も大きな問題だと思います。  まず、五十九条と百十八条で現行法上服務規律を保護法益とした秘密保持の条文に対して、今回の九十六条の二という...全文を見る
○大脇雅子君 罪刑法定主義というのは、構成要件で罪となる事実が要件的に明快になっているということでございます。司法審査という事後的な処理によって明確化するということは何ら理由にならないのでございまして、この別表四は非常に抽象的であり、あいまいであり、漠然としており、非常に広範で包...全文を見る
○大脇雅子君 私が問題にしておりますのは、何が重要なのかという実質的な保護に足る秘密の基準というものを、この別表四と長官の指定だけでは不十分だと、したがって省令あるいは政令あるいは政府見解、ガイドライン、何でもいいんですが、そういったことで示すお考えはありますか、ありませんか。ど...全文を見る
○大脇雅子君 長官が選び出すということになればまさに長官が法になるわけでございまして、その点について客観的な枠組みあるいは基準が必要だということをるる申し上げているわけであります。  十三万五千四十件という機密、極秘、秘という現在の防衛庁の秘密保全に関する訓令がありますが、大体...全文を見る
○大脇雅子君 その絞り込んだ場合に、内容は公開しないということであったわけですけれども、大体基準すら公開されないで罰則がかかる行為が存在するということは国民の人権上重要な問題だと思いますが、公開しないのなら基準を明快に、その四つの基準では足らないと思いますが、その点について、さら...全文を見る
○大脇雅子君 拡張解釈をして国民の基本的人権を不当に侵害するようなことがあってはならないというような普通の条項、通常そういう条項が全く入っていないということに私は警鐘を鳴らしたいと思います。  それでは、九十六条の二のちょっと条文についての解釈をお尋ねしたいんですが、「国の行政...全文を見る
○大脇雅子君 それから、「契約に基づき防衛秘密に係る物件の製造若しくは役務の提供を業とする者」というふうに書かれてありますが、この範囲は例えば下請とか部品メーカーとか、そういった業者を含みますか。
○大脇雅子君 そうすると、特約条項を結んでいなければ該当しないと考えてよろしいですか。
○大脇雅子君 本法において過失罪を創設された理由はどういうところにございますか。
○大脇雅子君 過失罪を規定する場合には、その前提として注意義務違反ということがないと成り立たないわけですが、この注意義務違反というのはどういう概念でとらえたらよろしいのでしょうか。
○大脇雅子君 非常に構成要件があいまいな中で、過失犯までも処罰するということは私は問題だろうと思います。  さて、共謀とか教唆とか扇動ということが含まれておりますが、これは国の行政機関の職員のうち、防衛に関連する職務を持つ者とか、契約上何らかの締結をしている者ではなくて、この共...全文を見る
○大脇雅子君 だから、ないから、これは国民全般、すべてが教唆、扇動、共謀の罪に問われる可能性があるということを言っていらっしゃるんですよね。
○大脇雅子君 治安出動下令前にいう情報収集ということについて武器使用と認めてございますが、この場合、これは偵察活動を考えると思うんですが、この治安出動下令前にいう情報収集は国内に限定されますか、あるいは外国で行うことも想定しておられますか。
○大脇雅子君 九十一条の二の警護出動時の自衛官の権限について、武器使用をするかしないかという判断は、個々の自衛官ですか、部隊の責任者ですか。
○大脇雅子君 先ほどの中谷防衛庁長官の御発言で非常に重大な発言があったと思われます。  憲法上の表現の自由とか国政調査権の行使の場合は違法性の阻却理由になるというふうにおっしゃったと思うんですが、違法性の阻却の理由になるということは、刑法の犯罪上でいえば構成要件該当性があって違...全文を見る
○大脇雅子君 先ほどの西山事件でこの構成要件に該当するかどうかという判例の判断は、他人の人権を侵害するような違法な取材行為であるから構成要件に該当すると言っているわけですから、すべての取材活動が構成要件に該当するという判例ではありません。  したがって、私は、すべてを違法性阻却...全文を見る
○大脇雅子君 そうしたら、重大なことは、国政調査権ですら違法性の阻却事由だというふうにおっしゃったのは、国政調査権は憲法上認められた私どもの正当な権利行使でありまして、犯罪の構成要件該当性があるというふうな前提の御発言ならば、撤回していただきたいと思います。
○大脇雅子君 そうしますと、確認をさせていただきますが、取材活動も適正であること、そして正当な国政調査権の行使である限りは構成要件該当性がないということを明快に確認させていただきたいと思いますが、御返答をお願いいたします。
○大脇雅子君 長官の御返事をお願いします。
○大脇雅子君 あと一分でございますが、私は、防衛秘密に関するこの漠然とした規定が将来我々の、自衛隊あるいは武力に対する、実力に対するシビリアンコントロールということ、そして民主主義の根底をも突き崩す危険性があるということを申し上げ、国民の基本的人権を不当に侵害することがあってはな...全文を見る
10月25日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第4号
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○大脇雅子君 私は、まずハンセン病関連でお尋ねをいたしたいと思います。  ハンセン病元患者への社会復帰政策、社会復帰の支援策というのは隔離政策に対する国家補償という法的責任を果たすための施策として考えられるべきだと思いますが、現在、退所者の給与金というのは十四万六千円ということ...全文を見る
○大脇雅子君 和解の後、真相究明のための検証会議というものをつくっていくということでございました。これは現在いまだ開かれていないと思いますけれども、この真相究明のための検証会議の目的というものは何を明らかにしていく会議であると認識されているのでしょうか、そしてまたどのようなプロセ...全文を見る
○大脇雅子君 それでは、先回お尋ねをいたしました狂牛病に関しまして、ちょっと積み残した質問、三点ほどをお尋ねをいたしたいと思います。  英国では、牛海綿状脳症というのは羊から伝播したということが有力な説となっております。過去及び現在に至る日本での羊のスクレイピーの発生というもの...全文を見る
○大脇雅子君 そうしたスクレイピー発生時にはどのように対処されたのでしょうか。
○大脇雅子君 そうした発症のときに、特定危険部位の焼却ということは行われて、今回の牛海綿状脳症の場合もそうした措置というものがとられたと聞いているわけですけれども、現在そうした特定危険部位の焼却というものは各県で滞りなく進んでいるのでしょうか。そして、あわせて肉骨粉の焼却等につい...全文を見る
○大脇雅子君 環境省にお尋ねしたいんですが、こうした焼却をするときに、いわゆる焼却温度等が定められた基準というのがあると思うんですが、十分な機能をしているかどうかということについて、その遵守については何ほどか監督などしておられるでしょうか。
○大脇雅子君 焼却自体さまざまな問題の発生する危険性があるわけですから、十分監督が必要だという、そうしなければ処理をしたということにはならないのではないかと思います。  とりわけ、肉骨粉の焼却については、温度との関係でセメント事業者の活用が図られていると聞いておりますが、この場...全文を見る
○大脇雅子君 初めての処理であろうかと思いますので、十分にその点は監督をしていっていただきたいと思います。  なお、今後の課題といたしまして、出荷の抑制等により関係業界が大きな打撃を受けておりまして、生産者や流通業者に対しては緊急融資やえさ代補助というものだけではなくて、所得補...全文を見る
○大脇雅子君 牛の骨粉についてはそれは焼却処分をしていくということであり、全頭検査もするということですが、豚や鶏の肉骨粉については、これを来月からつくって出荷してえさとして利用するということでさまざまな批判がございますが、この点についてはどのような手順でどういうところに風評被害を...全文を見る
○大脇雅子君 人々が一番不安に今感じているのは、もし人が新変異型ヤコブ病を発症した場合には政府としてどのような対応をされるのか、そのためにどんなシステムで今考えておられるのかということであろうかと思います。  大臣は所信的発言の中で、HIV感染事件等を踏まえて、医薬品・医療用具...全文を見る
10月26日第153回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。  アメリカによるアフガニスタンへの武力攻撃というものもかなり長期にわたってまいりましたが、アメリカの武力攻撃による民衆の被害の状況はどのようなものと把握しておられますか。
○大脇雅子君 外務大臣です。
○大脇雅子君 今回、社会民主党はパキスタンへ調査団を派遣いたしました。十月二十日から十月二十四日までイスラマバードとペシャワールに参りまして、UNHCRのアフガニスタン代表部、難民キャンプ、ペシャワール会の活動、その他病院等視察をして帰ってまいりました。現地の衣装をまとって人々の...全文を見る
○大脇雅子君 国内避難民に関するUNHCRの回答によりますと、UNHCRが援助できる対象は決まっていて、それは国外に逃れた難民である、国際法は国家主権に基づいており、基本的には自国の国民については国家が責任を持つ、しかし国外に出た時点で難民となり、国家の保護が受けられないから国際...全文を見る
○大脇雅子君 空爆による多少の被害はやむを得ないと総理は言われましたが、罪のない子供や女性や市民たち一人一人の命の重さというものは、私は等しいということを肝に銘じて施策を立てていくべきだと思います。  それでは、官房長官と外務大臣にお尋ねいたしますが、自衛隊の難民派遣ということ...全文を見る
○大脇雅子君 社会民主党の調査団の報告によりますと、今、現地では反米感情が予想以上に高くなっていると。難民キャンプなどで男の人たちが集まっているというとタリバンへの参戦の募集であったり、あるいはモスクで女の人たちが集まっているとタリバンへの募金でイヤリングなどを出していくとか、そ...全文を見る
○大脇雅子君 防衛庁長官はいかがお考えですか。
○大脇雅子君 昨日の毎日新聞によりますと、「国連のアナン事務総長は二十四日、パレスチナ自治区に侵攻したイスラエル軍を批判するとともに、即時に攻撃を停止して撤退するよう求めた。国連安全保障理事会でも同日、米国がイスラエル批判の声明を準備していることを明らかにした。」と報じております...全文を見る
○大脇雅子君 そういたしますと、国連がパレスチナの自治区への侵攻を批判し、今まで、米国はこれまで拒否権をちらつかせてこうした動きを封じてきたわけですけれども、米国も国連と共同歩調をとって、これ以上事態が悪化するということを避けて、イスラム諸国全体の怒りに発展して、さらなる国際テロ...全文を見る
○大脇雅子君 総理にお伺いいたします。  現行憲法九十九条は、天皇を初め国務大臣、国会議員等の憲法の遵守義務を規定しています。この規定は、歴史的に見ますと、支配者の専横あるいは恣意的な支配を戒めて権力を抑止するということが法の支配として明言されている重要な意義だと思われます。総...全文を見る
○大脇雅子君 総理は、衆議院の方では、憲法の前文と憲法九条の間にはすき間があってあいまいな点もある、そこら辺をいろんな方々から知恵をもらいながら考えていくんだというような御趣旨の発言をされています。そして、十月の二十三日は、憲法の前文と憲法の九条を政治的に考えましたということで、...全文を見る
○大脇雅子君 憲法の前文の最も根幹的なところは、平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、我らの安全と生存を保持しようとした決意というところにあり、我らは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認をするというところに私は魂があると。そ...全文を見る
○大脇雅子君 このすき間論というのは、自衛隊の合憲、違憲とは全く関係がない次元の問題であります。  内閣法制局長官にお尋ねいたします。  内閣法制局長官は、十月の二十三日に山本一太議員の質問に答えて、いろいろ従来から総理がおっしゃっておられますけれども、憲法の前文と九条の間で...全文を見る
○大脇雅子君 簡単にやってください、時間がありませんから。  前文はやはり九条のいわゆる精神を明快にしたことで、憲法の前文と九条の間でということは、それはおかしい言葉ではありませんか。その点だけ。おかしくないですか。
○大脇雅子君 使っていないとおっしゃいますから、議事録にしっかりそう書いてあるということだけ御指摘して、終わります。  さて、この新法ができます場合に、自衛隊の派遣等、湾岸戦争のときは百三十億ドルに上った財政支出を思いますと、今回どのような費用、どの程度の費用、財政支出を考えて...全文を見る
○大脇雅子君 私は、今、米国が個別自衛権の行使というところでイギリスとともに空爆し特殊部隊等による軍事攻撃を展開しております。戦略目標を絞り込んでいるという報道の陰で、市民や医療施設への誤爆による犠牲者も伝えられ、おびただしい数に上る難民あるいは国内避難民という人たちが発生してい...全文を見る
○大脇雅子君 私も、テロの犠牲者になった方たちに対しては心から痛惜の念を禁じ得ないものでございます。  しかし、だからといって、今アフガンの中で空爆によって犠牲が出ている人たちの命も同じ重さだというふうに私は考えるべきだと総理に言いたいと思います。平和に生きる権利、恐怖と欠乏か...全文を見る
○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、テロ対策特別措置法案、自衛隊法の一部改正案に反対し、民主党提出の修正案にも反対の立場を表明して討論を行います。  反対の第一の理由は、テロ対策特別措置法案は、戦後、日本がみずからのアイデンティティーである日本国憲法の理念を踏み...全文を見る
10月30日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第5号
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○大脇雅子君 インフルエンザ予防接種は、日本が世界に先駆けて義務接種を小児に実施し、学校での集団接種が始まったのが一九六二年、予防接種法に組み入れられたのが一九七六年、予防接種法のまま実質的に任意接種になったのが一九八七年、予防接種制度の見直しによって予防接種の対象から外されたの...全文を見る
○大脇雅子君 一九八七年の公衆衛生審議会の「インフルエンザ予防接種の当面のあり方について」によりますと、現行の不活性化ワクチンを用いた予防接種では社会全体の流行を抑止することができるほどの研究データは十分に存在しないとしているわけであります。なお、今言われたように、個人の発病防止...全文を見る
○大脇雅子君 そうしますと、防腐剤としてのチメロサールの除去並びに減量が平成十一年と十三年に指導されているわけですが、この結果、ワクチン製造業者の対応としては除去まで可能だと言っているんでしょうか、あるいは一定程度の減量というふうに対応しているんでしょうか、どの程度の対応を今製造...全文を見る
○大脇雅子君 チメロサールの除去ないしは減量ができない場合の副作用というものはどんなものがあるのでしょうか。
○大脇雅子君 ワクチンの有効性を否定する理論というのは、インフルエンザウイルスはのどや気道の表面粘膜の細胞に感染して増殖し、細胞伝いに広がり、大量にふえたところで血液中に入っていくので細胞に免疫性がないと感染する、あるいはワクチンの種類が流行株に合致することが必要で、またインフル...全文を見る
○大脇雅子君 これまでインフルエンザワクチンの接種の結果重篤になった事例としてはどんな事例があるのでしょうか。  高齢者にインフルエンザのワクチンを接種するということになりますと、高齢者は既往症等を持っておりますし、免疫力が落ちているという状況があって、幼児にまさるとも劣らない...全文を見る
○大脇雅子君 最後に大臣にお尋ねをしたいのですが、インフォームド・コンセントが必要だということが言われておりまして、痴呆等を含めた場合の本人の同意のとり方というのは非常に難しいと思います。先ほどはガイドラインなどをつくって現場で徹底すると言われましたが、特別養護老人ホームなど集団...全文を見る
11月06日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第6号
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○大脇雅子君 今、井上議員の方から、東京訴訟の原告の一人がきょう亡くなられたと。生存者は二十五名中二名になったということで、命をかけた訴えをし、病床で時間との闘いを行われて命が尽きた原告、この事実に対して厚生労働大臣はどのような感想をお持ちでしょうか。
○大脇雅子君 これまで櫻井、井上両議員からもぜひ早急に大臣にお見舞いに行っていただきたいという言葉がございました。  十一月十四日に東京地裁、二十二日には大津地裁の第二回の和解協議が行われると聞いております。二十五人中既に二十三人が亡くなったという場合、大臣は行政の長としての立...全文を見る
○大脇雅子君 十月の二十五日、私は和解に臨む大臣のお気持ちをお尋ねいたしました。裁判所の勧告を、できる限りその趣旨を尊重して臨みたいというふうにおっしゃいました。心ある厚生行政の遂行のためにも、どうか一日も早くお見舞いをされるようお願いをいたしたいと思います。  さて、BSEの...全文を見る
○大脇雅子君 しかし、患者や家族、遺族に対しては医原性のヤコブ病であるという連絡は厚生省からも病院からも何もないということであります。九六年調査で確認されたある患者の遺族は、原告弁護団のホームページを見て初めて自分の母親が医原性ヤコブ病であったことを知ったと言われています。  ...全文を見る
○大脇雅子君 そうしましたら、その医師と患者、家族の病名告知をめぐっての協議というものは具体的にどのように行われたのでしょうか。
○大脇雅子君 それでは、病院を通じて患者や家族に知らせるということだとすれば、必ずしもその情報が正しく当事者に伝わっていないという現状があります。厚生労働省としては、その病院等に問い合わせて調査するなり、あるいは病院の医師に指示をするなり、適切な対処が必要だと考えますが、いかがで...全文を見る
○大脇雅子君 調査の結果、一千名を超すそのような患者を確認されたということですが、いつまでにそうした手順を踏んでいただけるのでしょうか。審議会における医師の意見と言われても、それが時間が延びれば延びるほど患者や家族にとっては大きな苦痛になると思います。的確な情報をまず届けることが...全文を見る
○大脇雅子君 そうしますと、病名の告知やその意見聴取等については、今度の十一月中に行われる審議会で初めて議論されるわけですか。これまで議論の経過はございませんか。
○大脇雅子君 ぜひ早急にそのような病名の伝達については確実に私は患者、家族に行うべきだと思います。積極的にその審議会における議論というものをぜひ患者、家族等にお示しになりまして、そうした適切な対処ができるようにお願いをしたいと思います。  さて、今度の狂牛病の事件でさまざまなテ...全文を見る
○大脇雅子君 きょう、氷雨の中で、多くの人たち、原告を含め弁護団その他、その支持者たちが厚生労働省前で座り込みをしています。そして、このお昼には、人間の鎖ということで厚生労働省を取り巻きまして、国の責任を求めて大きな抗議行動が行われております。  どうか心ある厚生行政として血も...全文を見る
○大脇雅子君 解雇ルールの法制化ということになりますと、いわゆる四要件の手続を踏めば解雇ができるということに誤解というか認識されがちでありまして、韓国では労働者の反対運動も起きていると聞きます。私は、個別紛争処理について各労働委員会において解決促進のルールができて間もないこの時期...全文を見る
○大脇雅子君 働く人たちにとっては、雇用がどう保障されるかということにあり、今、雇用の不安ということに多くの人がおびえている状況ですから、このような法制度というのは慎重にも慎重に対応していただきたいということを申し上げて、終わります。
11月07日第153回国会 参議院 憲法調査会 第2号
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○大脇雅子君 派遣団の皆様、御苦労さまでございました。  ナチズムの犠牲を悼む国会、そしてナチズムと違った方向を目指すドイツの憲法、また、フランコ独裁政権の後、社会権を中心とし護民官を制定しているスペインの憲法、それからまた、書かれた法律の集積としてのイギリスの憲法等、憲法は民...全文を見る
11月08日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第7号
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○大脇雅子君 それでは、四人目の女性として質問をさせていただきます。  世界でも少子高齢社会の到来を機に雇用における男女平等を進めて、育児・介護等家族的責任を男女が平等に担う社会のあり方というものがさまざま問われてまいりました。  今回の育児・介護休業法の改正に伴いまして、ま...全文を見る
○大脇雅子君 現行法では育児休業または介護休業の取得を理由といたしまして解雇することができないという旨規定されておりますが、これまで相談などを通じまして、解雇のケースというのはどれほどあったのでしょうか。これについてどのように対処されてきたのでしょうか。
○大脇雅子君 今回は、その解雇だけではなく、その他不利益取り扱いを禁止するということでございます。今までこの不利益処遇の内容についてさまざまな質問が出されておりましたが、賃上げ率や賞与の算定、昇格の場合の取り扱いなど、どのような内容の施策を考えておられるのか、改めてお尋ねをいたし...全文を見る
○大脇雅子君 その指針の内容というのは、決められました場合は労働政策審議会に諮られるのでしょうか。
○大脇雅子君 先ほどの質疑、これまでの質疑の中で、専ら休業期間中働かなかったことを理由とするものは不利益処遇に当たらないというふうにお答えになりまして、その根拠はノーワーク・ノーペイの原則だとおっしゃいましたが、それに間違いありませんか。
○大脇雅子君 ノーワーク・ノーペイの原則の法的根拠をお尋ねいたします。
○大脇雅子君 私は、専ら休業期間中働かなかったことを理由とするものは不利益取り扱いに扱えないということでノーワーク・ノーペイの原則を挙げられたので、その法的根拠をお尋ねをしているわけです。
○大脇雅子君 民法の原則であるといたしますと、労働者の責めに帰すべき理由ではない場合には受領遅滞としてノーワーク・ノーペイの原則は外されるということは間違いありませんね。
○大脇雅子君 先ごろ、東朋学園事件というのが平成十三年四月十七日、東京高裁で判決がありました。これは、賞与の支給条件として支給対象期間の出勤率九〇%以上であることを要求する条項に関して、使用者の出勤率の算定に当たって、八週間の産後休業日及び勤務時間短縮措置による育児時間を欠勤日数...全文を見る
○大脇雅子君 私が申し上げたいのは、今までの判例によりますと、ノーワーク・ノーペイの原則というのは、さまざまな年休、産休等の場合に変更をされているのが最高裁の判例であるということを申し上げたいのであります。  例えば、稼働率八〇%以下の者を賃上げ対象者から除外するという規定との...全文を見る
○大脇雅子君 わかりました。  ですから、指針の策定には、例えば賞与の算定や昇格、昇給の場合も含めて、こうした権利行使に抑制的に働くようなことのないように、そしてまた法の趣旨を没却することがないように検討を十分慎重にしていただきたいということを申し上げたいと思います。  ただ...全文を見る
○大脇雅子君 そうしますと、その救済策、過去及び将来に向かっての救済策というのはどのようになりましょうか。
○大脇雅子君 育児・介護休業は原職復帰を原則として、そしてそれが困難な場合には相当職にするということを考えられますが、この不利益取り扱いの禁止例として、原職に復帰する場合の基準はどのように考えたらよろしいのでしょうか。
○大脇雅子君 例えば、事務労働を現業に変えるとか、営業業務を窓口業務に変えるようなのはこの原職相当職ではなくて不利益取り扱いの禁止例に考えられますが、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 人事ルールでは十分に考えられないような配置があった場合と先ほど言われましたが、例えばこの人事ルールが非常に差別的なあしき慣行であるときはやはり不利益処遇の禁止と思われますが、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 例えば、妊娠したらどこかの部署に転勤というか配置がえをするようなルールがあったり、あるいは育児休業が終わった後は一遍総務に行って、それから配置を考えるというような形で、個人の意思を無視したような形でそういう配置がされる例というのは幾つかございますが、そういった点はそ...全文を見る
○大脇雅子君 大臣にお尋ねをいたします。  大臣は、川橋議員の不利益取り扱いの禁止に関する質問に対して、古典的な考え方ではなく、今の立場を十分考えて決めていきたいというふうに意味深長な御発言をされましたが、今の不利益処遇の取り扱いの禁止の趣旨をどのように生かし、どのように配慮を...全文を見る
○大脇雅子君 先ほど申し上げましたように、その法の趣旨を脱却するような場合、あるいは権利の行使を抑制的に働かせるような不利益処遇というものはやはり不利益処遇として指針に書くべきだと考えますが、いかがでしょうか。大臣の御答弁をお願いします。
○大脇雅子君 それでは、一生涯この権利を行使したことによってその不利益が継続するというのは問題でありまして、やっぱり一定の年限内に解消を図る労使の努力が必要であろうかと思いますが、そういった点をこの指針の中に加えていただくことについてはいかがでしょうか。大臣の御答弁をお願いします...全文を見る
○大脇雅子君 指針を定められる大臣としてはいかがでございましょうか。
○大脇雅子君 それでは次に、有期雇用労働者の取り扱いについてお尋ねをいたします。  労働契約が反復更新される等により、実質上期間の定めなく雇用されていると判断される者が育児休業の対象となることは当然で、その取り扱いを具体的にすることは適当であるという提言が平成十二年十二月二十二...全文を見る
○大脇雅子君 有期労働者の場合は雇いどめになる場合が非常に大きな問題となるわけです。有期雇用労働者が育児休業や介護休業の申し出をしたら、それまでの継続的な雇用関係が存在したにもかかわらず、申し出後の期間満了を理由に雇いどめになる。これは合理的な理由がない解雇として不利益取り扱いと...全文を見る
○大脇雅子君 継続的な雇用関係がずっと存在していて実質上雇用が継続している状況とみなされる場合はいいんですが、有期契約で、職種やポストから見て反復更新が当然に期待される蓋然性があるときに、まだ雇用契約上の期間が少ない場合、やはり雇いどめは権利乱用と思われますが、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 それでは、時間外労働の制限についてお尋ねをいたします。  時間外労働について、一年で百五十時間、一カ月二十四時間の制限が盛り込まれて、それ以外、時間外労働拒否権というものが請求権としてあると。しかし、事業の正常な運営を妨げる場合を除いて認めるとあることについては、...全文を見る
○大脇雅子君 現場では事業の正常な運営という解釈が業務の正常な運営というふうにしばしば理解をされる危険がございますので、今申されたような基準をぜひ徹底して運用していただきたいと思います。時間外労働の制限の制度は家族的責任を果たしたい労働者にとっては非常に実効性のある、魅力のある制...全文を見る
○大脇雅子君 先ほど、時間外労働と深夜労働をしなかったことを理由とする不利益処遇というのはあってはならないということで、育児・介護休業と同等に不利益な処分はしないという確認答弁があったと思いますが、この点については、大臣、そのように解釈し、そして通達等でそれをお書きいただけるんで...全文を見る
○大脇雅子君 激変緩和措置には盛り込まれなかったのですが、家族的責任を理由とした男女労働者の休日労働の制限の制度を検討すべきだと考えますが、その点、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 しかし、休日に家族的責任として男女労働者の要求というのはかなり現実の生活では強いと思うので、ぜひ将来検討をお願いしたいと思います。  それから、勤務時間の短縮措置につきまして、今回、一歳未満から三歳未満に引き上げたということは労働者の選択の幅を広げることにつながる...全文を見る
○大脇雅子君 副大臣は、この勤務時間短縮制度を就学年、少なくとも就学年、それから小学校四年生まであるいは小学校を卒業するまでといういろんな思いを持った女性が多いと思うんですが、いかがお考えでしょうか。
○大脇雅子君 子供の看護のための休暇制度の導入についてお尋ねをいたします。  これは、私が九度以上の熱を出した子供をひとり置いて泣きながら法廷に行ったときにたまたま乗ったのが女性の運転手さんで、その方も本当に子供の看護休暇があればいいのにという話をして法廷に送っていただいたとい...全文を見る
○大脇雅子君 そうすると、これは三年を経過した場合においてのみならず、でき得る限り早期にそうしたことは考えたいというふうに考えておられると理解してよろしゅうございますか。
○大脇雅子君 何が障害であると、請求権を規定するために何が一番の障害であるというふうに厚生労働省は思っておられるんでしょうか。
○大脇雅子君 看護休暇の導入奨励金というものをお出しになるというふうに聞きましたが、どういう要件で出されるのでしょうか。
○大脇雅子君 子供の病気のために休まざるを得なかったという場合、それを理由にして解雇等の不利益取り扱いというのは、努力義務であっても、権利の乱用ないしは公序良俗違反になり得ると考えますが、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 しかし、努力義務が使用者にあるわけですから、その導入する、どうしても休まなければならなかったときに休んだ場合は、その努力義務を使用者が努力しなかったということがあるわけですから、不利益処遇ということも、解雇等著しい場合というのはやはり問題になろうかと思いますが、いか...全文を見る
○大脇雅子君 労働者の配置に対する配慮でこれまでさまざまな判例がありますが、家族的責任を理由として就業場所や労働条件の配慮を求めた労働者側の願いはかなわなかった、にもかかわらず今回この配慮義務が入ったということは非常に家族の生活にかかる負担が大きい場合には大きな規定だと私は思いま...全文を見る
○大脇雅子君 最後に、父親のための育児休暇制度のポジティブアクションといいますか、男性優遇措置の導入についてお尋ねをしたいと思います。  例えば、男性労働者に対するパパ月という形でスウェーデンなどは父親のための育児休暇期間というのを強制的に定めておりますが、男女の労働者に対して...全文を見る
○大脇雅子君 子供を育てる喜びを共有するということは非常に私は人間的な魅力にあふれたことであろうかと思います。  大臣、最後にこの父親のための育児休暇制度の促進方について御決意をお願いいたしたいと思います。
11月21日第153回国会 参議院 憲法調査会 第3号
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○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。きょうは御苦労さまでございます。  裁判官の手持ち事件が非常に多過ぎるということで、非常に裁判が遅延をするとか、あるいは司法の強化のためにその障害になっているなどと言われるわけですけれども、大体、裁判官のケースの担当実数と、それから司...全文を見る
○大脇雅子君 最高裁は上告裁判所として、上告理由に憲法判断を求めるケースというものが上がっていっていると思うわけですけれども、憲法判断を求めているケースというのは上告の受理件数の中で大体何%ぐらいのものであるんでしょうか。
○大脇雅子君 受理件数が何千件という中で大法廷回付の件数、したがって新しい憲法判断をするケースというのは極めて少な過ぎるように思われるのですが、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 先ほど、統治行為論について質問がございましたが、少なくとも憲法判断を新たにする、ないしは変更するケースが少ないという理由には、一つには個別的なケースをもって判断をするというシステム、それからいわゆる統治行為論で行政裁量や立法裁量に対して非常に司法権の限界として位置づ...全文を見る
○大脇雅子君 それは含まれているかどうか知りませんが、その三つの判決ということで、ただ、この三つの判決のいわば統治行為論というのは、例えば苫米地事件ですと、裁判所の審査の範囲外に政治問題はあって、その有効無効を一切判断しないとするものに対して、砂川事件は、一見明白に極めて違憲、無...全文を見る
○大脇雅子君 はい。私は、やはり憲法判断の回避の準則が極めて禁欲的過ぎるということを最後に申し上げたいと思います。  三権分立の中で司法権のいわばきちんとした権威を確立し、国民のために憲法擁護の役割を果たすというためには、やはり果敢に、この姿勢を変えられる中で、国民の憲法上の権...全文を見る
11月22日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第8号
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○大脇雅子君 まず、保育に関する国と地方自治体の責務について大臣にお伺いしたいと思います。  保育所論議の中で欠けておりますのは、親のニーズや規制緩和や改革ばかりで、子供のニーズ、子供が健やかに成長できるような保育を受ける権利という視点が重要だと思います。  日本が一九九四年...全文を見る
○大脇雅子君 働く父親、母親のニーズとして挙げられておりますのに延長保育、夜間保育、病児保育あるいは病後保育等々がございます。一部自治体では実施されておりますが、これらは主として認可外保育所や認可保育所でも私立のものが多く実施しているという実情もございます。  実際に十六万人を...全文を見る
○大脇雅子君 具体的にどのような形で認可化を推進されるのですか。細かくお尋ねをしたいと思います。
○大脇雅子君 平成十四年度に組み込まれた予算によりますと、そうした無認可保育所のいわゆる認可保育所化に向けましてどのような予算措置、一カ所当たり幾ら云々ということの詳細をお尋ねしたいと思います。
○大脇雅子君 ぜひ認可化への動きを早めていっていただきたいと思います。  次に、専門的な保育士の養成についてお尋ねをいたします。  衆議院の答弁でも岩田局長は、民間企業に保育所運営を委託する場合にも、自治体において保育の質の観点から保育士の労働条件についても御配慮いただければ...全文を見る
○大脇雅子君 第三者機関というものでいわゆるさまざまな保育の評価をするということになっております。しかし、ここには保育士の労働条件は入っていないというふうにチェック項目など見させていただきますと考えられます。評価機関は非常に多種多様なものになるということですが、やはり企業参入の前...全文を見る
○大脇雅子君 ぜひ第三者機関が適正なものとして設立をされ、悪質な保育所に関しましては大きな改善がなされることを期待いたします。  最後に、大臣にお尋ねしたいのですが、労働者の教育訓練制度については、一九七四年に採択されましたILO百四十号条約、有給教育休暇に関する条約がございま...全文を見る
11月29日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第10号
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○大脇雅子君 それでは、発議者の方にまず最初に確認的にお伺いしていきたいと思います。  今回、議員立法によりまして、保健婦助産婦看護婦法の改正によってそれぞれの名称が保健師、助産師、看護師と改められるということでありますが、その意義をどのように考えておられるのか、確認をさせてい...全文を見る
○大脇雅子君 その中で、助産師につきましては、現行法第三条の「業とする女子」の文言のままということで女性のみの資格要件が残されましたが、この理由について改めて確認させてください。
○大脇雅子君 今回の改正法案に対する多くの陳情や要請の中で、助産婦を助産師とすることが男性助産師への道をつけるための改正であるから反対という意見がございますが、この見解については発議者はどのように受けとめておられますか。
○大脇雅子君 改正法案の第三条で「業とする女子」という文言が改正されなかったのでありますが、「女子」という文言は「女性」とすべきではなかったかと思うのですが、いかがでしょうか。
○大脇雅子君 そうしますと、今回は名称だけの改正ということであります。しかし、保健、助産、看護を業とする人たちの権利とか労働条件の改善、向上がなければ、単に名称変更したということでは意味が軽いといいますか少ないのではないかと思いますが、今回の改正によって具体的にどのような効果を発...全文を見る
○大脇雅子君 私は、この問題は単なる男女平等から男性、女性の名称を「師」に変えるというだけの発想であってはならないと思います。職域分離というのは、これは職場における男女差別の大きな原因であるということで、私どもは性差別の是正に取り組み、真正な職業資格といいまして、性において特定さ...全文を見る
○大脇雅子君 それでは時間もございませんので、最後に二点お願いをいたしたいと思います。  男性が保健、看護に従事しているという場合で、専門職としての高い人権意識や倫理観というものの確立が必要だという声を聞きます。そのような点と、助産師の養成システム及び養成機関の拡充強化に向けた...全文を見る
12月04日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第11号
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○大脇雅子君 それでは、個別の法案の質問に入ります前に、経済政策、雇用政策の全体的な問題点についてお尋ねをいたします。  まず、規制緩和が始まって、競争政策の積極的な展開を目指してさまざまな政策が展開されてきているのですが、規制緩和のこの間の経済効果をどのように把握しておられる...全文を見る
○大脇雅子君 そうしますと、当初、経済効果が、どのようなスケールの経済的なカウントがあるのかということを経済企画庁等は出しておられますが、このところは、そういう形では、規制緩和の総合的な効果というものについては数値的には算定しておられますか。
○大脇雅子君 そういたしますと、その〇・五が一・五ということですが、これは大体何年度を見越してプログラム化されているんでしょうか。
○大脇雅子君 先ほど五年間で雇用の創出を五百三十万人と言われておりますが、それは何年度を目標にして、現在の達成率はどのくらいになっているのでしょうか。
○大脇雅子君 そのような大枠の中で、次は労働分野における構造改革、すなわち規制改革の具体的な中身、そして規制改革に対するトータルな基本理念をどのように考えておられるのか、大臣にお尋ねいたします。
○大脇雅子君 そのように規制緩和が推進をしていく中で、雇用者の所得は増加するのかどうか、それに対する見直しあるいは見通し、そういったものはどのように評価の中に組み込まれているのでしょうか。内閣府の政府参考人の方と大臣にお尋ねします。
○大脇雅子君 この規制緩和の中で、働く者の立場からいたしますと、企業の収益がアップしたにもかかわらずそれが労働者に分配されていかない、そして非常に収益重視の企業がふえて、企業の行動様式が規制緩和の中で変わりつつあるということが指摘されています。  そういった点の中で、やはり雇用...全文を見る
○大脇雅子君 賃金やあるいはその他の労働条件の均等処遇の原則というものを考えていくということについてはいかがお考えでしょうか。
○大脇雅子君 それでは、雇用状況のさらなる悪化と対策についてお尋ねをいたします。  経済産業省の方にお尋ねをしたいのですが、今回、改革先行プログラムに基づく施策として提案されております新事業創出促進法の一部改正案では、人材育成、需要開拓支援等、支援のための施策が盛り込まれており...全文を見る
○大脇雅子君 それでは、そのような効果の中で、我が国は新しい産業としてどのような分野が将来的に開拓されると考えておられるのでしょうか。
○大脇雅子君 加速的な不況の状況にありまして、現在、IT産業が大量のリストラを推進している様子がマスコミで報じられておりまして、雇用創出を担うことが非常に困難になっているのではないか。  このIT産業の雇用創出の実情をどのように見ておられるのでしょうか。
○大脇雅子君 やはり、新しい雇用の創出がまさに今の大失業時代にとっては非常に大切であろうというふうに思いますので、さらなる努力をお願いしたいと思います。どうもありがとうございました。  さて、このような状況の中で、新規学卒者、とりわけ女子学生の就職難は超氷河期と形容されて久しい...全文を見る
○大脇雅子君 これまで、例えば在職者の求職活動支援助成金というものとか雇用調整助成金、特定求職者雇用開発助成金、再就職促進講習給付金等、さまざまな制度が活用されてきたと思いますが、これらの最近の実績はどのようになっているでしょうか。
○大脇雅子君 これは、達成率というのは一体何%ぐらいになりますか。
○大脇雅子君 再就職はどうですか。
○大脇雅子君 そうしますと、この達成率から見て、これらの助成金の制度というものは効果がどのようにあるのか、あるいは障害として何を考えておられるのか、あるいはもう少しどこを手直ししたらいいのかということについては議論をされておりますか。
○大脇雅子君 その助成金制度というものの方向性と経済効果を見定めて有効に活用をしていかなければいけないというふうに思うのですが、この点について、大臣、いかがお考えでしょうか。
○大脇雅子君 さて、解雇ルールの検討の必要性について、坂口大臣は既にこの委員会でも御答弁をいただいておりますが、ILO条約、例えば使用者の発意による雇用の終了に関する第百五十八号条約、あるいは雇用の促進及び失業に対する保護に関する百六十八号条約、このような条約は早急に批准すべきで...全文を見る
○大脇雅子君 そのような国内法上の問題がありますが、批准に向けて取り組んでいかれるのでしょうか、どうでしょうか。
○大脇雅子君 それでは、時間も迫ってまいりましたので、雇用対策臨時特例措置法についてお尋ねをいたします。  改正法案を三年間の時限立法とする趣旨はどこにあるのでしょうか。
○大脇雅子君 特例法の対象労働者は四十五歳以上の中高年労働者とされておりますが、実は二十代、三十代の若年労働者も再就職が困難な状況は同じではないかと思いますが、この点について四十五歳以上としたことの意味、若年労働者に対してどのような施策をしようとしておられるのか、お尋ねします。
○大脇雅子君 中高年労働者の職業訓練について給付の拡充の必要性ということが言われておりますが、訓練の受講終了後にその訓練内容をハローワーク所長の受講指示に係らせて延長するということになっておりますが、労働者の意思はどのように保障されるんでしょうか。本人の意思に沿った訓練の確保とい...全文を見る
○大脇雅子君 それでは、派遣期間を一年から三年に大幅に拡大をしていくという派遣法の改正についてお尋ねをいたします。  現行の枠組みというのは、就業場所ごとの同一の業務というものを中心にいたしまして、いわば業務単位の規制をしていたわけでありますが、高齢者の派遣の特例を設けることに...全文を見る
○大脇雅子君 この改正案は四十五歳以上の雇用拡大が目的と言われておりますが、常用労働者を派遣労働者によって代替することを促進するということではないということは明確にしていただきたいと思うんですが、この点は、そのような危惧が現場であるわけですが、いかがお考えですか。
○大脇雅子君 例えば、料金徴収の業務に関する労働者派遣におきまして、派遣先がノルマを指示し、ノルマ達成度によって契約の更新を行っているという事例や、二カ月の契約更新方式による事例などがあるというふうに聞いております。こうした派遣は、今回、雇用を確保するために三年の雇用期間が可能と...全文を見る
○大脇雅子君 派遣期間が一年から三年に延長されるということになりまして、四十条の三の三年以内の派遣について派遣先事業主の雇い入れの努力義務を課しておりますが、本体の派遣法によりますと、努力義務というのは一年というところで発生をするということで、労働者が派遣一年を経過した時点で雇い...全文を見る
○大脇雅子君 そうしますと、一年を経過した時点で雇い入れ努力義務が発生をしたと、そしてその申し出をしたことを理由に継続就労することを拒否される場合は不当な解約に当たるのではないかということを指摘しておきたいと思います。  それから、派遣先の決定に際して、派遣先から事前面接を受け...全文を見る
○大脇雅子君 はい。  最後に、派遣労働という言ってみれば安上がりの労働による正規雇用の代替を企業に選択させることにつながるのではないか。この三年派遣あるいは規制緩和委員会における原則規制解禁について私どもは危惧するわけであります。  リストラ策として整理解雇を実施した企業が...全文を見る
12月06日第153回国会 参議院 厚生労働委員会 第12号
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○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、ただいま議題となりました経済社会の急速な変化に対応して行う中高年齢者の円滑な再就職の促進、雇用の機会の創出等を図るための雇用保険法等の臨時の特例措置に関する法律案に反対の立場を明らかにして討論いたします。  今回の特例措置法案...全文を見る
○大脇雅子君 今回追加されました事業、建築物排水管清掃業、それから登録建築物空気調和用ダクト清掃業、これの登録基準というのはどのようになるんでしょうか。例えば、事業の人的、物的基準はどのように考えたらよろしいのでしょうか。
○大脇雅子君 貯水槽の清掃については、水道法第十九条及び第三十四条の二第一項の規定に基づいて、従来から一年以内一回という清掃が義務づけられておりますが、排水管の清掃等については現在どのような取り扱いになっているのでしょうか。  マンションの生活だけではなく、ビルの営業、生活等全...全文を見る
○大脇雅子君 発議者の方にお尋ねをしたいのですが、建築物における衛生的環境の確保を図るための事業であるということで、第十二条の二第一項八号による総合的管理を行う事業と、第一号から第七号までの各事業とでは、今回の改正を踏まえて今後何らかの動きがあるというふうに予測されるでしょうか、...全文を見る
○大脇雅子君 質問時間がございますので、私もまたクロイツフェルト・ヤコブ病について、ちょっと二点だけ、ことし最後の質問でございますし、聞き残した前回の質問の継続としてお尋ねをしたいと思います。  ことしの十一月六日の厚生労働委員会で、私は、患者や家族や遺族に対して医原性のヤコブ...全文を見る
○大脇雅子君 そうしますと、医師と患者、家族の信頼関係に基づいてこの告知の問題、そして不安を抱く人たちへの対応ということはどのように進むというふうに考えたらよろしいのでしょうか。それで、どのように厚生労働省としては考えていられるでしょうか。
○大脇雅子君 そうすると、病院ないしはお医者さんがそうした現在七十六名と言われております医原性のクロイツフェルト・ヤコブ病の方々にどのような告知をし、どのような対処をされたかということについては調査をされるということは全く考えておられませんか。何らかの形でそれは患者の人権として必...全文を見る
○大脇雅子君 裁判所の所見に基づいて和解の土俵に乗っていただきました厚生大臣の御英断に私は感謝するものでございます。  患者の方もでき得る限り早く大臣にお目にかかりたいと申しておりますけれども、その点についてはどのようにお考えなのかお伺いいたしまして、質問を終わります。