大脇雅子
おおわきまさこ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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01月30日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私の質問時間は四分です。深刻な若者の失業情勢についてお尋ねしようと思いましたが、今回の混乱の本質的な部分というのは、鈴木宗男代議士がNGOの尊厳や自律性にどういう介入をしたのかということが中心だろうと思います。 さて、私は、総理が女の涙は武器であると言われました...全文を見る |
○大脇雅子君 ああ、新しい発見でした。 私は、総理が、芥川龍之介風に、真相はやぶの中というところに封印をして、シナリオ永田町風「羅生門」というものを演出されたと思います。その結果、国民に絶望的な政治不信というものを広めたのではないか。 しかし、この予算委員会の舞台では、も...全文を見る | ||
○大脇雅子君 罷免には正当な理由が要ると思います。それにはどうしても国民は納得しないのではないかと思います。 それに、午前中に閣僚が、全員の署名が済んだと発表されておりますが、二人の閣僚は午前中に済ましていない。最終的に持ち回りで署名をなさったのは何時ごろだということを官房長...全文を見る | ||
○大脇雅子君 政府見解が出まして、その政府見解の前に、田中外相に説明する際に特定の職員と特定のNGOに言及したことがあるということを認められましたが、この文言が削除されたのは、どういう経過で、だれの指示で、どういう理由で削除されたんでしょうか。そして、この原案を起草されたのはだれ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうです。 | ||
○大脇雅子君 この書面によりますと、鈴木さんがNGOの排除について何らかの意向が働いたということが認められる可能性を支持しているわけですが、なぜ、だれが削ったんですか。 | ||
○大脇雅子君 なぜですか。 | ||
○大脇雅子君 しかし、最後の政府見解には「特定の議員の主張に従ったことはない。」と、全く真っ向から反対の言葉があります。NGOは多様性が命です。尊厳と自律性を侵さず真に協力をする、政府批判の有無にかかわらず公正公平に取り扱う、小泉首相はこれをお約束されるでしょうか。 それから...全文を見る | ||
○大脇雅子君 是非、政府の方針とは異なったNGOも公平公正に対話を深めていっていただきたいということをお願いして、質問を終わります。 | ||
01月31日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今回は若者の失業問題についてお尋ねをしたいと思います。 まず、総務庁にお尋ねいたしますが、平成十四年一月二十九日に発表されました労働力調査の結果、失業率と若年層の失業率についてお尋ねいたします。 |
○大脇雅子君 十五歳から十九歳、二十歳から二十四歳、二十六歳から二十九歳の五歳刻みにいたしますと、失業率はどのような数値になってくるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 ちょっと数値が間違っておりませんか。 私の手元にあります統計局の速報によりますと、年齢階層級別完全失業率は、男女の計で、十五歳から十九歳までが平成十三年度で一二%、二十から二十四歳が九%、二十五歳から二十九歳が六・七%となっておりますが。 | ||
○大脇雅子君 さらに、求職意欲喪失者を含めた失業率というのがございまして、これは、完全失業率が五%のときには六・六%、適当な仕事がありそうにないということで求職をあきらめた人は一〇・四%ということになって、完全失業率よりも更に倍近い数値を示しておりますが、若年の求職意欲喪失者を含...全文を見る | ||
○大脇雅子君 その数値をスライドさせると、若年の失業率は更に一〇%を、一二%をはるかに超えると思います。それに、今期の高校のいわゆる内定者というものも非常に最悪の六三%になっております。フリーターは百五十万人。 労働大臣にお尋ねしますが、このフリーターの定義、そして実態、そし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そのフリーターの実態は、転職や失業を繰り返して若いときにフリーターをしておりますと、三十代、四十代もなお失業と転職を繰り返して定着しないという研究も欧米などではございます。平均賃金も百二十数万円というところで、ほとんどアルバイトやパートです。こういう働き方を若い人が...全文を見る | ||
○大脇雅子君 フリーターの人はほとんど社会保険料を払っていないわけですから、そういう意味でも国の将来の年金財政を支える層とはなり得ないという点で非常に問題があります。とりわけ、その若年に対する対策というのが日本は非常に予算が少なくて具体的な政策がない、諸外国と比べてそのように私は...全文を見る | ||
○大脇雅子君 トライアル雇用に十三億円、インターンシップに三・三億円、第一次補正予算で組まれておりますが、今度の第二次補正予算ではとりわけそういうものは特記されておりません。雇用を創出するということが最も大切であるという点で、この底辺の雇用創出の努力ということが若者にも大変大事だ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 パートタイマーの人たちの正社員との均等処遇というものは、私も弁護士として一貫して三十年追求をしている課題でございます。今こそそれが実現できる時代ではないかと思っておりますので、労働大臣の御努力をお願いいたしまして、よろしくお願いしたいと思います。 | ||
02月01日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第4号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今回の第二次補正予算の財源として、NTT株式売却収入に係る国債整理基金から一般会計へ繰入れによる方法が取られております。そもそもこの基金は、その名のとおり国債整理のためのものだと思うのですが、一九八六年度以降三年間の売却収入十・一兆円のうち、これまで七・六兆円が無利...全文を見る |
○大脇雅子君 このNTT株式売却収入というのは、言わば別枠の公共事業枠とも言われておりまして、その不透明性において非常に大きな問題があると批判されてきております。 私がお尋ねいたしましたのは、この七・六兆円、既に無利子貸付けに使われてきたこの売却収入がどれだけ再び国債の整理基...全文を見る | ||
○大脇雅子君 回収されていない部分はどういう理由からでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 なお、今回の財源措置はいわゆるB類型、すなわち補助金型とされるものであります。形はあくまで融資でありますけれども、いずれ補助金として相殺をされるということで、実際には将来の補助金という裏の借金を約束をしているものであります。 この補助金の財源というものを総理はど...全文を見る | ||
○大脇雅子君 総理にお願いします。 | ||
○大脇雅子君 しかし、節度を持ってやると言われましても、それは財源がまだ予定されていないということもあり、これは将来の子孫にツケを回すという意味で朝三暮四と私は言わせていただきたいと思います。 さて、今回の補正予算につきましては、デフレが進行していてデフレスパイラルに陥るのを...全文を見る | ||
02月20日 | 第154回国会 参議院 憲法調査会公聴会 第1号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子でございます。 今日は非常に鋭い多角的な視点からの御意見をいただきまして、ありがとうございました。 さて、様々な参議院の独自性の問題や機能の問題が議論される中で、私は基本的には参議院議員の個人の自主性とか自律性の確立ということが非常に大き...全文を見る |
○大脇雅子君 ありがとうございました。 私どもは日常的に、党議拘束といいましても、やはり非常にテーマが多様でございますし、非常に問題の発生が流動的でございますから、非常にその点、個人としてどのように良心に従って行動するかということは日常に様々悩むところでございます。御意見あり...全文を見る | ||
○大脇雅子君 あと一分なんですけれども、やはり民主主義というのは数が決定的でございまして、多数決で決まるということが当然なんですけれども、やはり少数意見の保障ということは非常に重大で、例えば選挙制度で、フランスなんかは女性をフィフティー・フィフティーに候補者をするというような法律...全文を見る | ||
○大脇雅子君 はい、結構です。 | ||
○大脇雅子君 社会民主党の大脇です。 今いろいろお話をお聞きいたしますと、ルールなき合併とか、市町村の合併とか広域化ということが推し進められていて、参考人の方々は原則として反対という御意見を伺いました。 地方分権法ができまして、本来ならば個性を持った地方自治体というものが...全文を見る | ||
○大脇雅子君 是非頑張っていただきたいと思います。 ともかく、今まで明治維新から中央集権ということでやってきた日本は、やはり地方分権法ができても、地方自治体を平準化しようとかあるいは金太郎あめ的に統一しようとかという傾向は厳然として皆さんのお話を聞いてもあると思います。 ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 山本さんにお尋ねをいたします。 私も弁護士の時代は、ジプシー弁護団と言われるように、ごみの焼却場建設反対であちこち働いた経験がございますので、言わば広域連合の下でのごみ焼却場というのはもう既にそのころから始まっていて、やはり、おっし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ダイオキシンの技術論に入るということは、もうやはり運動としては非常に問題があります。もう既に十数年前、そういう議論はいたしたことがございますので、やっぱり人格権の侵害として住民自身の本質に反するんだということで、是非これからも頑張っていただくようにお願いをしたいと思...全文を見る | ||
03月04日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第6号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇雅子でございます。 今日は、お二人の参考人におかれましては、御苦労さまでございました。 アフガニスタン復興支援国際会議に参加の拒否を大西さんたちのグループがされたということは、NGOの独自の役割や活動の根幹を否定しかねない重要な問題だと思いま...全文を見る |
○大脇雅子君 あなたは、その際、こういうお話の仕方をよくされるなあという感想をお述べになりましたが、具体的に鈴木宗男議員から何を言われたのか、もう少しあなたの口から具体的に語っていただきたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 結局、鈴木議員はあなたに何を言いたかったんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それでは、その一月八日のやり取りをめぐってですね、一月八日ですね、この四回目、あなたは調停をしてもらうために衆議院第一議員会館へ出掛けていったということですけれども、この際同道した外務省の官僚の人たちはどなたとどなただったんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 政府の方というのはどなたでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 でも、それは何も同意の問題ではなくて、国会でお尋ねをしているわけですから、率直にその政府の方のお名前をおっしゃっていただきたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 率直に語られるべきだと思いますが。 このときに、あなたのメモは私も拝見しておりますけれども、具体的に鈴木宗男議員があなたにどう言ったのか、もう一度具体的にそのやり取りをお述べいただきたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 メモによりますと、ふざけるなっていうんだよというふうに言って、机をたたいたというような記者会見をされておりますけれども、それは間違いありませんか。 | ||
○大脇雅子君 そのほか、二回目、三回目、外務省の手配で、来てくれと言われてそのほかのNGOのスタッフが行かれたということですけれども、これはやはり外務省から来てくれと言われて鈴木事務所へ伺われたのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、あなたが、鈴木議員が朝日の新聞記事で謝りに来いと言われたというふうに十九日、一月十九日の四時に言われたわけですけれども、これまで鈴木さんとのやり取りの中で、このような鈴木さんの外務省に対する態度というものについてはどのように受け止められましたか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、あなたは先ほど、田中外務大臣は私の言ったことを守ってくださったと、しかし、出席を拒否した人は相当上の人たち、上の人の決定だったというふうに言われましたが、この田中外務大臣との何かやり取りとか電話とか、そういったことがあってこのような発言をなさったんでし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 田中外務大臣は、そのときあなたに聞かれたことを国会で話しておられるんでしょうか、どうでしょうか。あなたはそういう認識ございますか。 | ||
○大脇雅子君 そうした、その場合、田中外務大臣の更迭の理由について様々な世論の批判がございますが、これについて両参考人はどのように受け止められておられるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 はい。 | ||
○大脇雅子君 国際会議の参加のルールというところが非常にあいまいであると。したがって、NGOの自立性、多様性というものを判断した場合に、やはり今回のケースでは様々に外務省やその他相互のNGO間の信頼関係に水を差したというふうに言われております。 国際会議の参加のルールというも...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
03月08日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第8号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今般、鈴木宗男議員の圧力と外務省の対応については様々な事件が噴出してまいりました。これは国民の信頼を大きく損ね、国会議員と政府、これは相伴って信頼回復のために努力をしなければならないと考えるものでございます。 しかし、一つまだ真相が究明されていないことがございま...全文を見る |
○大脇雅子君 そうすると、鈴木宗男議員の参加決定に当たっての拒否をすべしという意見表明はなかったというふうに政府は考えられますか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、外務省で直接不参加を決定されたのは野上事務次官なんですか。それともそのほかの人ですか。それはどういう調査によって確定されておりますか。 | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、先ほども平野議員が質問されましたように、現在官房付となっている。そして、鈴木宗男議員との関係でも小町官房長、重家中東アフリカ局長、東郷和彦オランダ大使等々、官房付になっておりますが、これは正式に人事院規則に基づいた処分ではないということですが、処分...全文を見る | ||
○大脇雅子君 NGOの参加拒否問題の責任というのは、田中外務大臣の更迭と比較した場合に、単なる事務次官を辞めたというだけでは非常にバランスを欠くと思います。官僚出身の大臣でありますから役人に甘いのではないかというのが世上の様々な批判ではないかと私は思いますが、外務省改革を掲げられ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 NGOの拒否問題というのはそうたやすい責任、軽い責任で済むものではないと思います。旧大蔵省では、ノーパンしゃぶしゃぶ事件で辞職をさせているんですね、事務次官を。それとの比較から考えたら、外交の基本的なところでの問題というふうにしっかりと受け止めてしていかなければ、外...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そういうところを行政改革で改革をしなければならない。 この支援委員会というのは、事実上、九三年に三回だけ委員会が開かれただけで、外務省のOBが中心を占めて、ほぼ外務省と事実上同一の機関であります。そして、預金は現在、財務報告を見ますと、百五十七億円というものを擁...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私は、こうした北方支援の援助のほかに、ODAも含めまして、やはりODA基本法といったような大きな構造的な改革案を出すという必要があるんだというふうに今つくづく思うわけであります。 最後に、総理と厚生労働大臣にお尋ねしようと思うんですが、今、失業率は五・三%ですが...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
03月14日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第12号 議事録を見る | ○大脇雅子君 お疲れのところ、最後の質問をさせていただきます。 まず、今、国民が非常に憤慨をしているといいますか、政治不信にまで高まろうとしている問題が二点あると思います。 一点は、BSEの一連の問題であります。 日本の消費者の食生活に重要な影響をもたらしたということ...全文を見る |
○大脇雅子君 是非お取組を強めていただきたいと思います。 二つ目は、雇用を創出するという形でいろいろな政策が打たれているわけですけれども、雇用はどの程度創出されたのか、その実績でございます。 さらに、佐世保重工の教育訓練費の不正受給の問題とか、JTB、雇用のでっち上げによ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 さて、外務省にお尋ねをいたしたいと思います。 支援委員会につきましては様々な質問がございまして、首相、総理もあるいは外務大臣も新たに第三者機関の監査をすると言っておられますが、どうしても疑問が解けないところがございまして、二、三お伺...全文を見る | ||
○大脇雅子君 しかし、それが設立の平成四年から現在に至るまでもほぼ同額の保留ということは納得がいきません。 さらに、支援委員会のメンバーは、ベラルーシとロシアを除いて順次ODAの二国間援助に移行しております。二国間関係の全般を総合的に考慮した結果、各国が移行したというふうに承...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ODAの対象国とする場合と支援委員会を経由して財政援助をする場合と、その支出の透明性の確保について違いがあると思いますが、どういう違いがございますか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、いわゆる建設工事を伴う支援案件については、基本的に支援委員会の事務局とコンサルタント契約を締結した業者が現地で事前審査を行うということですが、このコンサルタント契約を締結している業者名を言ってください。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、そういう業者が現地報告書を出して支援をしていると思うわけですが、こうした調査に外務省は同行しているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 また、医療品の供与とか食料品等の物品についての現地調査はないというふうに聞いておりますが、そういう場合の支出の決定はどこで行われるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、この現地調査に鈴木宗男議員が同行した回数あるいはその結果を相談をした回数など調べておられますか。 | ||
○大脇雅子君 ロシアはどうですか。 | ||
○大脇雅子君 事業費が適正に支出されたかどうか、その評価はどこでだれが行うのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 内部留保が百五十七億円平成十二年にあるにもかかわらず、平成十四年度に十億円のその予算請求をされている根拠はどこにあるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 ロシアの人道支援も北方四島の支援も、予算の執行としては非常に数字が小さ過ぎて、内部留保が多くなされております。 平成十四年度のこの十億の予算について見直しをすべきではないかと思いますが、総体として、このODAへの移行も含めて外務大臣の御見解を伺いまして、質問を終...全文を見る | ||
03月18日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第14号 議事録を見る | ○大脇雅子君 外務省の人事権の行使について納得がいきませんので、御質問させていただきます。 NGOの参加拒否は、野上氏が田中大臣の意向に反して独断で決定したものであると考えてよろしいでしょうか、外務大臣。 |
○大脇雅子君 野上事務次官の更迭は、NGO参加拒否問題に関する野上氏の具体的にどのような行為についてどのような責任として行われたのですか。 | ||
○大脇雅子君 事務次官は大臣を助けることが職務であり、いわゆる上司の命令に忠実に従う義務があると、これは国家公務員法九十八条一項に規定してありますが、間違いありませんか。総務省と人事院に確認させてください。 | ||
○大脇雅子君 野上氏の行為は事務次官として明らかに法令遵守違反、義務がある国家公務員法九十八条の一項に該当すると思います。 アフガン支援会議にはNGOの参加が不可欠であり、不参加の決定は国民全体の利益に著しく反していたと思われますが、いかがでしょうか。外務大臣。 | ||
○大脇雅子君 人事院に確認をさせていただきます。 法令遵守義務に違反して国民全体の利益に著しく反する国家公務員の行為は、職務上の義務に違反して国民全体の奉仕者としてふさわしくない非行であるということは間違いありませんか。 | ||
○大脇雅子君 しかし、野上元事務次官の行為というのは、一時的に不参加の判断をしたということが国論を喚起し、なおかつ国益に反し、国際的にも非常に大きな批判を加えられました。野上氏の行為は国民一般の目から見れば懲戒処分の対象とすべきではないかと考えますが、外務大臣、改めてお尋ねいたし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 鈴木議員との不祥事、それからこうしたNGOの不参加の問題、国会を混乱させたということ等、外務省による行政が大きくゆがめられたことは明らかであろうかと思います。 外務省は独自の調査や監察を行っておられますが、これまでのところ自浄能力には期待できないと。総務省が行う...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私は、現状のままでは、法律を誠実に執行することが職務である内閣の一員である外務大臣自らが法令遵守義務違反を犯すことになるのではないかというふうに考えざるを得ません。 内閣は人事院とかあるいは総務省にそうした権限の発動を求めるべきではないかと考えます。外務省刷新の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 人事院の規則によりますと、処分は免職、それから停職、減給、戒告でありまして、任期が定まっていない野上事務次官のいわゆる更迭というのは何らそうしたところに該当しないという態度は、やはりけじめの付け方として問題であるということを最後に申し上げて、質問を終わります。 | ||
○大脇雅子君 失業率も五%で高止まりいたしまして、その失業の減少を図り、雇用の維持拡大を行うためにも、労働時間の短縮と仕事の分かち合いを通じて、いわゆるワークシェアリングというものを定着させなければいけないと思います。労使の「雇用に関する社会合意」推進宣言も行われております。総理...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ワークシェアリングを実施する労使への全面的な支援策というのは喫緊の課題であると思います。政府の役割を労使合意推進の条件作りとワークシェアリングの環境作りに向けて努力をしていくということが必要だと思います。 私は、労使の所定労働時間を短縮すること、そして雇用が創出...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ワークシェアリングを確立していく中で、これは産業構造の変化と言わばリンクしていかざるを得ないということで、企業活動に対する影響ということも大きいと思いますが、経済産業大臣はワークシェアリングについてどのようなお考えをお持ちでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 いろんな考え方がございまして、いわゆる市場ワークシェアリングと申しますか、ノンワークシェアリングといいますか、ワークシェアリングをすれば生産性の低い労働者を企業に残すことになるから、積極的にそれは考えられないという立場とか、あるいは先ほど厚生労働大臣が言われましたよ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 その人手が足りないというほどに雇用の創出ができるということのためには、労働者の働き方とかライフスタイルを見直していく、中長期的にいわゆる家事や育児というものを、そしてまた介護というものを男女で分け与えていくという形が実現しないといけないと思います。競争の社会の中で私...全文を見る | ||
○大脇雅子君 財政出動といいましても、例えば失業者が増えて失業保険の財政が非常に緊迫化していく中でワークシェアリングをしないと、雇用保険財政も大変厳しくなります。雇用保険財政が逼迫していることに関しまして、総理としてはどのようなお考えで対処されるか、お尋ねをいたしたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 それでは財務大臣の御見解、是非御協力のお言葉をいただきたいと思います。 | ||
03月19日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 最後になりました。 今日は社会保障制度と雇用、労働の問題について通告をさせていただいておりますけれども、まず雇用の問題からお尋ねをしてまいりたいと思います。 失業率は五・五%が五・三%になったということですが、完全失業率は三百四十四万人、そして非労働力人口が...全文を見る |
○大脇雅子君 そして、希望退職に応じない場合は解雇していくと。そして、その条件を提示する中で、いわゆる五十五歳になった人たちは賃金を二〇から三〇%カットしていくと。これだけカットされるともう生きていけないということでございまして、このような不合理な条件というものは非常に問題だと思...全文を見る | ||
○大脇雅子君 再就職援助計画というものが雇用対策法で作られましたが、こういった場合は再就職援助計画を作成をしていくということは必要だと考えますが、いかがですか。 | ||
○大脇雅子君 収益が黒字でありながら株価を上げるためにリストラを行うというような、方便といいますか、そうした傾向がこのところ強くなっているのではないかと思います。こうした便乗的な言わばリストラとかあるいは合理化計画というものは、企業の社会的な責任ということを考えた場合に非常に問題...全文を見る | ||
○大脇雅子君 一般会計による各種の助成措置やあるいは雇用保険三事業における各給付金、雇用保険三事業におけるそうした助成金や給付金というのは六十三数えますとあるわけです。それのいわゆる予算措置と、それから言わば実績を調査させて資料を提出していただきました。 これを見て分析いたし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今、一番深刻な問題というのは、長期失業者に対してどのようにその手当てをするかということが最も優先的に行われなければならないのではないかと。そういう意味で雇用保険の発動ということは、訓練給付期間という一つの制度が作られて、これは確かに有効な政策だと思うんですが、総体と...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この厳しい雇用情勢の中で、高校生の内定率というのは空前の低さだというふうに言われています。インターンシップ制度とかトライアル雇用事業等積極的に推進していくということで初めて若者対策というのが作られたと思います。しかし、我が国で若者に対する職業教育その他まだまだ若者の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 大臣の所信を伺いますと、雇用の選択肢を拡大し労働者が多様な働き方を選択することができる環境の整備のため、検討課題として、有期労働契約や裁量労働制の見直し、正社員とパート労働者の処遇の均衡が課題として示されております。 有期雇用制度の在り方、裁量労働で働く労働者の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
03月19日 | 第154回国会 参議院 予算委員会公聴会 第1号 議事録を見る | ○大脇雅子君 貴重な御意見をありがとうございました。 正村先生にお尋ねいたしたいと思います。 総需要を上げていくということは、日常の暮らし自身が活性化しないとそういうことは不可能だと思います。私は、構造改革には働き方の構造改革というのを伴わない限りは成功しないと思っており...全文を見る |
○大脇雅子君 時間が過ぎてしまいまして、浪川先生に本当はお尋ねしたいんですけれども、委員長、もう駄目でしょうか。──じゃ、本当ごめんなさい。 | ||
○大脇雅子君 貴重な御意見ありがとうございます。 大久保公述人にお尋ねをいたしたいんですが、政府は一般会計による各種の助成措置を行い、あるいは雇用保険三事業で助成金や給付金を六十二種類も出しているわけです。しかし、その実績率を考えますと、例えば中小企業の雇用創出だとか新規成長...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございます。 肥田公述人に対してお尋ねをしますが、高齢者医療の増加その他、非常に大きな問題となって、社会的な入院等解消すべきだという臨床的な対処はされておるんですけれども、問題は予防医学といいますか、寝たきりゼロ作戦のようなそういうのが全く何か効果を上...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 | ||
03月20日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第3号 議事録を見る | ○大脇雅子君 前回、企業の倒産、合併、リストラ等の問題について質問をさせていただきましたが、そうした失業や労働条件の変更とか切下げ等で個別的労使紛争も増大していると言われています。個別的紛争解決促進法が施行された後の状況と今後の取組はどうなっているか、お尋ねをいたします。 |
○大脇雅子君 それでは、社会保障制度に関連してお尋ねをしてまいりたいと思います。 先ほど抜本的な改革というものがいかに困難かという興味深いお話を伺いましたが、医療制度全般の制度改革とか見直しをする基本的な視点というのはどこにあるか、お尋ねをいたします。 | ||
○大脇雅子君 国民医療費の三分の一を占める高齢者医療費の上昇ということを踏まえて、自己負担割合の引上げもなされてまいりました。しかし、生活を支える主たる収入が基礎年金だけという高齢者に十分な目配りをした施策が必要だと考えますが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 今般、健康保険法の改正法案と併せて、健康づくりや疾病予防を更に増進するための健康増進法案というものが提出される。 この法案の基本的な考え方についてどのように考えておられるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 私は、予防原則というのがこの高齢医療費の削減に最も大きな効果を上げるのではないかと考えています。 高齢者も寝たきりゼロ作戦というのがございます。私事で恐縮でございますけれども、私の母は一年半まで、九十歳で亡くなりましたが、最初、もう寝たきりになってしまいました。...全文を見る | ||
○大脇雅子君 介護サービスの基盤整備、あるいは質の向上などについて、特養のホームの充実策、あるいは自宅介護にかかわるヘルパーやケアマネジャーなど、この人たちの質的な確保、あるいは具体的な研修、そういったものはどのような方向を考えておられるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 入所施設や自宅のケアなど、今までは集団的、管理的、画一的処理ということが当たり前とされてきていたわけですけれども、やはりこれからの高齢者の保護ということ、身障者もそうでしょうけれども、自己決定を尊重した言わば良質かつ適切なサービスを受けられる、そうした高齢化社会とい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 女性と年金や子供の問題等、お尋ねをしたいと思いましたが、時間が参りましたので、また連続シリーズのようにお尋ねをさせていただきます。 ありがとうございました。 | ||
03月27日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第18号 議事録を見る | ○大脇雅子君 日本国憲法は九条で戦争放棄を規定しておりますので、その下にある法体系は当然ながら戦時体制を想定しておりません。したがって、自衛隊が動こうとすると、憲法の枠内、一般法体系の規制を受けることになります。 現在、有事法制の制定が閣議決定されたと言われておりますが、有事...全文を見る |
○大脇雅子君 武力紛争というのは現在非常に多様化しております。今、大規模テロ、武装不審船、武装工作員、サイバーテロ、ゲリラによる限定攻撃、ミサイル攻撃、これらすべてが入るというお考えですか。それとも、この中で切り離されるものがあるのですか、ないのですか。 | ||
○大脇雅子君 テロ対策特措法との関係で、大規模テロや武装不審船、武装工作員、サイバーテロは切り離すというのが従来の政府見解ではありませんか。 | ||
○大脇雅子君 今までの政府の考え方が変更されたような感じをするのですが、更に精査をいたしたいと思います。 有事における安全保障会議の開催、それから対処基本方針、対策本部の指揮権というのは総理にあります。日本有事の際、在日米軍又は極東米軍の指揮官というものはだれになりますか。そ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 総理にお尋ねしたいのですが、そのような調整メカニズムということは日米防衛協力ガイドラインで言われておりますが、これから定められようという有事法制のときにそうした米軍との共同行動の場合の指揮権は、日本側は総理ですが、相手方はだれかとお尋ねしているんですが。総理にお尋ね...全文を見る | ||
○大脇雅子君 これは総理に是非お尋ねいたしたいと思います。 日米双方の意見が違ったときはどういうふうにされますか。総理です、総理。 | ||
○大脇雅子君 ともかく総理にお尋ねします。 指揮及び調整の肝心な内容が不明確だということでありまして、ともかく国の独立性、自主性、それはどこで最終的に担保されるのか。意見が違ったとき、総理はどうされるんですか。それをお尋ねします。 | ||
○大脇雅子君 どのように具体的なプロセス、手続で調整をされるおつもりですか。 | ||
○大脇雅子君 具体的に、日本の独立、自主性を担保するための総理としての言わばイメージ、余りにも漠然としておりますので、もう少し具体的に述べてください。 | ||
○大脇雅子君 それでは、ゲリラによる限定的な攻撃が行われて米軍の合同的な支援が必要になり、日本の自衛隊が行動しなければならないとき、指揮権は米軍に移譲されるのですか。どうやって調整されるのですか。ここが今まで一番はっきりしていない。まあ一体的なシナリオとか調整メカニズムとかと言わ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 余りにもあいまいでありまして、国民を不安に陥れる答弁だということを申し上げまして、質問を終わります。(拍手) | ||
03月28日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第5号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今般の戦傷病者戦没者遺族等援護法の改正により、国家補償の精神に基づいて援護が一層拡充されるということでございます。これに関連して、現在、援護法の対象外とされている一般戦災傷病者の問題、空襲等によって被害を受けた人たちの問題についてお尋ねをしたいと思います。 援護...全文を見る |
○大脇雅子君 総務省はこのような調査をしておられるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 私は、厚生労働省と総務省以外に内閣官房にもその調査をした実績があるかどうかということをお尋ねしましたが、全く所管に入っていないということで、結局、一般戦災傷病者は何人であって、そして先ほど実態調査で言われました障害者となっている人は何人かということの数の把握は全くで...全文を見る | ||
○大脇雅子君 一般の戦災傷病者は、今、年金を受給するとしても、いわゆる一般の社会保障の体制の中で障害福祉年金というのがあるわけでございますが、最も障害の重い一級の人で百三十二万円、援護法による最高額が九百七十二万円ということと比べますと差は歴然としているわけであります。 きめ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私は、そのような国策、赤紙一枚によって差を付けて、総力戦である内地における被災者を差別するという考え方は日本の独自のものであろうかと思います。ドイツでは、いち早くすべての戦争犠牲者に対しまして戦争犠牲者援護法というのを作って、四百万人が補償を受けたと言われております...全文を見る | ||
○大脇雅子君 これは白いキャンバスにもう一度筆を染めるということではなくて、軍人軍属に対する援護法をこういう人たちにも適用を、少なくとも補償の一部なりとも拡大をするということでなかろうかと思います。それがまた平和憲法の下における私どもの未来の子供たちに対するけじめではないかという...全文を見る | ||
○大脇雅子君 運動していた水野さんという人は墓石に戦災死と刻みたいと言っておられます。 杉山千佐子さんの御本がありますが、それは「おみすてになるのですか」という題が付いております。彼女は、 ただ「お金をください」という運動ではない。将来、子や孫が戦争に脅かされずに平和に過...全文を見る | ||
04月04日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第19号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今回のBSE問題に関する調査検討委員会の報告書は、透明度の高い報告書として非常に核心を突いているという点で敬意を表したいと思います。 しかし、なぜBSEが日本に上陸したのかという点の検証は非常に不十分だと思いますが、なぜこのような点が解明されていないのか、参考人...全文を見る |
○大脇雅子君 そういたしますと、日本の政策、それを水際で止めることができず、なおかつどういう施策が必要であったかという点についての真相究明というもので、まだ十分な資料が出されていないために調査ができなかったところがあるというふうに聞いておりますが、これは、どのような資料が農林水産...全文を見る | ||
○大脇雅子君 国会におけるこの審議を見てまいりますと、一九九六年に行政通達が行われて、一九九七年に家畜伝染病予防法の一部を改正する法律案の審議が行われております。その際、中須政府委員が答弁に立ちまして、我が国においての牛用飼料の原料に肉骨粉はほとんど用いられていなくて、各メーカー...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そのような官庁の誤りがあるわけでございまして、これまで責任の取り方について様々の質問がなされました。農林大臣は六か月の減給といいますか自主返納ということですが、この責任はどことどことどの点にあるのか、ただいま自覚しておられる点について明確に述べていただきたいと思いま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 非常に抽象的で、農林水産省、そして厚生労働省、そしてひいては内閣の全体の責任の取り方という問題につきまして、やはり大臣の責任としては、その職を辞されるということしか妥当な責任の取り方はないと思われます。 私の質問が終わりますと、本会議に対しまして問責決議案が出さ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
04月10日 | 第154回国会 参議院 憲法調査会 第4号 議事録を見る | ○大脇雅子君 明治憲法から現行の憲法へ、天皇主権を明記する欽定憲法から、現行の憲法は主権在民、国民主権となりました。 マサチューセッツ工科大学教授のジョン・ダワー氏、「敗北を抱きしめて」の著者で、次のように述べております。日本という国家が相も変わらず連続している面を探すよりも...全文を見る |
○大脇雅子君 三権分立の一つ、司法に関して発言をさせていただきます。 我が国は小さな司法と言われます。一般会計予算に占める検察組織に関する割合は〇・一三%です。裁判所の予算は、一般会計に占める割合は〇・三九%です。これは平成十四年度の一般会計に占める割合で、裁判所と検察を含め...全文を見る | ||
04月16日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第6号 議事録を見る | ○大脇雅子君 厳しい雇用情勢について再びお伺いをしていきたいと思います。 厚生労働省発表の四月における最近の雇用失業情勢によりますと、この二か月間は完全失業率五・三%と言われておりますが、深刻な不況が一向に改善されず、企業倒産、リストラ等による離職者は、前年同月比の数値はずっ...全文を見る |
○大脇雅子君 高卒、大卒で就職しても三年以内に離職する若者も多く、またフリーターとして働いている若者の行き先が懸念されます。 最近、このフリーターの分析が非常にあちこちで行われておりまして、フリーター人口は約四百万とも言われております。そして、フリーターの言わば現状を見ますと...全文を見る | ||
○大脇雅子君 リストラの対象になっている中高年労働者、これも深刻な問題であることは論をまちません。 雇用保険の受給状況と、受給期間が満了してもなお未就職の労働者の実情というものはどうなっているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 いずれも非常に深刻な現状であります。どうしても就職できず生活危機に陥っている人々については社会保障制度が最後のセーフティーネットとしてあるわけですが、例えばここ三年間の生活保護受給対象者の実情はどうなっておりますか。 | ||
○大脇雅子君 先ほど辻議員の質問で、生活保護基準で冷蔵庫を言わば必要不可欠、緊急やむを得ない最低限度の生活を基準とするものとはみなさないということのお話がありました。しかし、これはやはり時代錯誤ではないか、そして人々が今冷蔵庫でどのような生活を営んでいるのかということを御存じない...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それでは、その報道とかそういうガイドラインというのは誤解を招くのではないかと思いますので、そこはもう一度きちっと生活保護世帯の現場の窓口にそういう取扱いではないんだということをはっきり書かれるように徹底される必要があると思います。そうした形でもう一度検討をし、周知徹...全文を見る | ||
○大脇雅子君 これについて大臣のお考えを伺いたいと思いますが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それでは、時間がございませんので、外国人労働者の権利についてお尋ねをいたします。 これまで取り上げてまいりました外国人研修生それから技能実習生等に関する人権侵害問題に関するその後の現状について確認をしたいと思います。例えば研修生の実務研修における人権侵害問題など...全文を見る | ||
○大脇雅子君 昨今、技能実習制度の見直しについて検討がされようとしていると聞いております。 その際、その枠組みをどのように検討されようとしているのでしょうか。とりわけタイムスケジュールはどうでしょうか。研修生、技能実習生と送り出し機関との関係の保証金問題についてどのような検討...全文を見る | ||
○大脇雅子君 その検討について、二つの要望をしておきたいと思います。 一つは、いわゆる送り出し機関で保証金を幾ばくか納めて、帰らないとその保証金を没収するとか、あるいは管理費名目で賃金から控除して送り出しの機関の方がそれを徴収に来るというようなことがありますので、こうした保証...全文を見る | ||
○大脇雅子君 これは継続的に行われる必要があると思います。 最後に、大臣の御決意を伺って、終わりたいと思います。 | ||
04月23日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第8号 議事録を見る | ○大脇雅子君 戸田参考人にお尋ねをいたしたいと思います。 最低賃金法によりますと、第八条で、最低賃金の適用除外という項目がございまして、その第一項に、精神又は身体の障害により著しく労働能力の低い者というのは最低賃金が適用除外されているわけです。 先ほど、労働法が適用されて...全文を見る |
○大脇雅子君 松矢参考人にお尋ねしますが、先生は、アメリカの差別禁止法ということを日本の土壌に生かすには様々な問題があるので、社会連帯という形でヨーロッパで行われた雇用率と納付金制度というものの適用がいいだろうと。今、戸田参考人が言われた社会的雇用ということについて御意見がござい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 戸田参考人にもう一つお尋ねいたしますが、戸田参考人は御自分でも作業所を持っておられるわけですが、障害者が起業する場合の助成が必要だということを言われております。様々な助成措置も日本ではあるわけですが、どこが使い勝手が悪うございますか。ど...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 | ||
○大脇雅子君 今回創設されるジョブコーチ制度は、障害者の雇用及び雇用の継続をきめ細かく専門的に相談をしながら運んでいくという有効な制度だと考えます。 採用の前後を含めて職場の定着への人的支援を行う事業ということとして、事業主体である地域センターへの協力機関というものをこれから...全文を見る | ||
○大脇雅子君 障害者支援の具体的なノウハウは最も現場で蓄積された活動があるというふうに考えますので、NPO法人など積極的に協力機関として活用していただきたいと思います。 ジョブコーチ制度の対象障害者は、改正案の九条の二では「知的障害者、精神障害者その他厚生労働省令で定める障害...全文を見る | ||
○大脇雅子君 新しい支援制度が加わることによって、既に存置されている他の助成制度との関連について確認をしたいと思います。 これまでの職場の介助者、その他通勤等の様々な助成金が交付されておりますが、こうした既存の制度とジョブコーチ制度ということは併用されると考えてよろしいのでし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 障害者の雇用促進の具体的な取組として、地方公共団体では一定の障害者に採用枠を設けております。しかし、このことは大変評価できるのですが、その採用要件に、自力で通勤できること、いわゆる点字は駄目、日常会話ができることで、手話は駄目等の条件が課せられている場合が多く見られ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 最低賃金法適用除外問題についてお尋ねをいたします。 障害者数は現在何人と考えたらよろしいのでしょうか。そしてまた、平均賃金は幾らでしょうか。最賃法八条の一を理由とする同法の適用除外がございます。この適用除外を許可をしているのは現在何件あるのでしょうか。過去五年間...全文を見る | ||
○大脇雅子君 先ほどの参考人質疑でも問題になったのですが、いわゆる最賃法の適用除外を許可された人たちというのは、いわゆる福祉的な就労ということで非常に低い賃金しか手にしていないわけです。いわゆる障害者の人権、働く権利の保障ということを考えますと、労働者の生産性の減少を社会的な責任...全文を見る | ||
○大脇雅子君 現在、我が国では雇用率を設定し、そして雇用率を達成できない企業からは納付金を納めさせ、そしてその納付金によって言わば障害者を雇い入れている様々な企業や経営者に対する助成をしていくという形になっていて、これが一つの社会的な連帯だと言われるわけです。 しかし、よくよ...全文を見る | ||
04月25日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第9号 議事録を見る | ○大脇雅子君 中小企業における退職金制度の現状と課題についてお尋ねをいたします。 最近の厳しい雇用情勢の下で、そもそも大企業に比べて賃金その他退職金も含めて大きな格差があるという傾向が指摘されているのが通常でございますが、この中小企業の退職金制度というものも最近の企業経営環境...全文を見る |
○大脇雅子君 そうしますと、こうした人件費削減の指向というものも倒産とともにあると思いますが、正規雇用者がパートや臨時職員に代替をしていくという傾向の中で、正規労働者とそのパートタイム労働者について本制度の加入の促進状況あるいは掛金あるいは退職金の保障内容等、どのようになっている...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 それでは、今回の改正内容につきまして、予定利回り三%を下回る状況が続いて累積赤字が約二千億円ということ、これが改正の重大な問題であり、私どもも非常にそれは中小企業の人たちが予想された退職金の額が下がるということで、非常に制度運用上の問題...全文を見る | ||
○大脇雅子君 是非、御努力をお願いしたいと思います。 予定利率を今回政令に委任するということによって柔軟な対応が可能になる反面、制度運用の責任が希薄化するという面が指摘されております。中小企業を退職金倒産に追い込むなという悲痛な声も上がっております。加入後や掛金の増額後一年間...全文を見る | ||
○大脇雅子君 勤労者退職金共済機構の業務の縮小に伴いまして、中小企業に働く労働者の不利益が生じたり、あるいは制度への信頼が損なわれてはならないと思います。 例えば、融資業務の廃止に伴う中小企業事業主への影響、あるいは既に融資を受けている者への手だてをどのようにしていくのか、お...全文を見る | ||
○大脇雅子君 雇用の流動化が進んでいる昨今では、中小企業に働く労働者も例外ではありません。この中小企業退職金共済制度に加入していた労働者が定年とか自己都合、あるいは倒産、合併等によって中小企業を退職して他の退職金制度に加入をする、いわゆる企業間通算制度というのは重要な保障制度と考...全文を見る | ||
○大脇雅子君 平成十二年度で約三十万件の退職金支払等があると理解しているんですが、その中での数字ということになりますと、まだまだ通算制度の機能というのはこれからではないかと思います。 今後とも、制度加入者の増加と保障内容を充実するために取り組んでいかれたいということを申し上げ...全文を見る | ||
05月15日 | 第154回国会 参議院 憲法調査会公聴会 第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 公述人の方々には、貴重な御意見をありがとうございました。 まず、横田公述人にお尋ねしたいのですが、市場における自由競争と契約自由の原理の中で様々な生存権等、そうしたものが変容を来し始めていると、そしてまた規制緩和の中でそうした規制の縮小や解体が憲法秩序に様々な影...全文を見る |
○大脇雅子君 ありがとうございました。 杉井先生は、日弁連において両性の平等の権利委員会とか女性と子供の様々な活動に携わっておられまして、憲法を更に具体化していく努力が必要だとおっしゃっているわけですが、ジェンダーの視点から法律を見直すということが様々されておりまして、当面、...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 辻公述人にお尋ねしたいのですが、生存権の健康で文化的な生活というものを保障するために、国民健康保険制度が今崩壊の危機に遭遇していると。赤枠、マル短の表示というものは確かに即刻に中止しなければならないというふうに思いますが、その保険料の、...全文を見る | ||
○大脇雅子君 柳公述人の、地方参政権の創設と公務員における国籍条項の撤廃ということが非常に大きい問題で、確かに人権の保障というのは、法の下の平等、公正と差別の禁止ということがあって初めて実行できるのだということでありましょう。 公述人のおっしゃいました様々な差別の実態を心に留...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今日は、公述人の方々には大変貴重な御意見をいただきまして、ありがとうございました。 まず、徐龍達公述人にお伺いいたしたいと思います。 国民概念の再検討ということで、国籍の相対化と国民概念を拡張をしていく、それが共生社会への大きな法律的な視点を提示するという意...全文を見る | ||
○大脇雅子君 柳原公述人にお尋ねをいたしたいと思います。 近代的なセクシュアリティーというものの下で、夫婦への性の囲い込み、婚姻ということの正当性を基にして様々な法体系が日本ではできているのです。このところ、私どもは超党派で、性と生殖の自己決定権ということで、リプロダクティブ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 福島さんにお尋ねしますが、日本の社会で差別を、ずっと不平等や差別を感ずるとおっしゃっていたわけですが、女性の立場からして、そういう今、柳原さんがおっしゃったような性差別みたいなことはお感じになりますか。 | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 前田公述人にお尋ねしますが、当たり前の暮らしができるということが大切だという言葉は、私はとても胸にこたえました。 生活保護の、最低生活の保障をするということに加えて、もう一つ、やはりすべての社会活動に参加していくために最も必要なこと...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 | ||
05月21日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第10号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今回の法案は、身体障害者の方々にとって大変重要な役割を果たす補助犬に関する立法であり、完全な社会参加の平等を達成するために有意義な法律だと考えます。 まず、衆議院での質疑において、平成十五年度より盲導犬と同等額の助成制度を設けるということを考えている旨の答弁があ...全文を見る |
○大脇雅子君 本法の第十四条ただし書で、訓練犬は表示の制限の対象から除外されております。訓練犬も訓練中であることを明示して交通機関や公共の場に受け入れる、いわゆるパブリックトレーニングが必要であろうかと思います。訓練基準が検討中であるという御答弁がありますが、訓練方法に共通のミニ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 これに関連して、交通機関と日常生活の中で具体的に訓練犬と市民とのかかわりが出てくると思われますが、国土交通省や厚生労働省の見解も伺いたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 今の点で提案者は何か御意見があるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 本法の第十五条における法人指定につきましては、各補助犬の役割や実態に即した柔軟な指定要件を認めるべきだと考えます。具体的には、適合訓練や合同訓練などの訓練事業や判定及び認定にかかわることなどが検討される必要があります。例えば、リハビリテーションセンターや更生施設等の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 法案の附則第六条において三年後の見直しが規定されておりますが、この見直しに向けて十分な情報収集が必要であると考えますが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 建築物における衛生的環境の確保に関する法律の改正案につきましてお尋ねをいたします。 提案理由にございましたように、伝統の在来工法と異なる建築様式において、様々な種類の建材が用いられることによって日常生活に重大な支障を生じている人が多いということを更に痛感をいたし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
05月23日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第11号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、まず研修生問題についてお尋ねをいたしたいと思います。 三月三十日付けの朝日新聞によりますと、外国人研修生が労災申請をした、人さし指切断のインドネシアの研修生が、実質的には労働をしていたにもかかわらず労災申請が却下されたという状況の報道であります。 まず...全文を見る |
○大脇雅子君 今回新聞報道されました労災申請事件というのは、二〇〇〇年二月に研修生としてインドネシアから来日したダルマンという研修生が、アイム・ジャパンで一か月の座学研修の後、新潟県南蒲原郡の田代製作所に配属をされ、そして八月の七日、まだ研修中に、プレス機械の穴引き作業中、左手の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 一九八五年の労働基準法研究会の第一部会は「労働基準法の「労働者」の判断基準について」というものを示しておりまして、使用従属性の判断基準とその労働者性の判断を補強する要素というのを示しております。 それについて説明をしていただけますか。 | ||
○大脇雅子君 アイム・ジャパンに対しては、各受入れ企業及び各研修生に対して、所定時間外研修や休日研修の禁止の厳守についてという文書が交付されたと思うんですが、その受入れ向けの文書は到達しておりますか。そのフォローアップはされておりますか。 | ||
○大脇雅子君 研修内容としては、実務研修と非実務研修があります。この区分けについてはどのような基準を設けておられますか。とりわけ、実務研修を受けている研修生の指導など、事業主について具体的に何らかの基準を設けて指導をされているのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 本件のダルマンさんの研修に関しては、研修生にはやらせてはいけない所定労働時間外作業や休日作業があり、就労とみなされる報酬を受けた時間外活動、所定時間外の活動があり、そして報酬も払われていた。研修も研修計画書や実施の予定どおり適正に行われていなかった。ほとんどの日本人...全文を見る | ||
○大脇雅子君 労働基準法というのには適用に国籍上の制限はありませんよね。そしてまた、資格によって労働者性というのは適用に差が、差別的取扱いをしてもいいんですか。 | ||
○大脇雅子君 しかし、厚生労働省の労働基準局長であられるのなら、労働基準法の適用は国籍による適用差別もない、不法就労者にも労働基準法は適用される。なぜ研修生という在留資格というものがあるだけで、そして労働実態があるだけで、労働実態があればそれは労働基準法を適正に適用をしていくとい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 どうか、労働実態というものをきちんと見て、そういう在留資格で差別をしないで法の適用を再度お考えいただきたいということを申し上げまして、私の質問を終わります。 | ||
05月27日 | 第154回国会 参議院 予算委員会 第20号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。 瀋陽での事件は、私たち日本の人権外交のありようを白日の下にさらしたと思います。今後、私どもは、難民認定の制度の見直し、それから難民の国内における、そして外国人労働者の国内における共生の在り方、そして、そうした難民が今全世界で二千二...全文を見る |
○大脇雅子君 安倍官房副長官にお尋ねをいたします。 五月二十一日の外交防衛委員会におきまして、副長官は、憲法上、大陸間弾道弾、あるいは原子爆弾も小型であれば認められるというふうに発言をしておられますが、この趣旨について御説明願います。 | ||
○大脇雅子君 私は、学問の自由の場における発言を問題にしたのではなくて、五月二十一日の外交防衛委員会における発言の趣旨をお尋ねをしたわけであります。 核拡散防止条約に日本は加入しているわけですから、第二条によって保有が禁止されております。ハーグ国際司法裁判所の勧告的意見も、核...全文を見る | ||
05月29日 | 第154回国会 参議院 憲法調査会 第7号 議事録を見る | ○大脇雅子君 まず、中島先生にお尋ねをいたしたいと思います。 有事三関連法案を説明するときに、政府は、公共の福祉からこれは当然であって、規定してあることは国民の受忍限度の範囲だということを絶えず繰り返しているわけですが、その主張の当否をめぐって非常に私は疑問に思っているんです...全文を見る |
○大脇雅子君 ありがとうございました。 | ||
○大脇雅子君 はい。 それで、百地先生にお尋ねしたいのは、先生は、この有事法制は、国家存立の危険性ということがあるから当然に国家緊急権の制定は必要だというふうに先ほど説明されましたけれども、この政府の説明している公共の福祉から国民の受忍限度だというそういう論拠ということをどう...全文を見る | ||
○大脇雅子君 中島先生が新しい公益概念というか公共概念ということを言われまして、国境を越えた市民社会が多元的に形成されつつある現代の問題を考えた場合に、行政や企業やNPOあるいは個人が作っていく新しい形の市民社会ということは、そしてその中での公共空間とも言い公共性とも言われる問題...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、二十一世紀の基本的人権というものはどのように考えたらよろしいんでしょうか。そういう公共空間との関係で、公共性の中で、いわゆる今までは国家が制約しないとか、あるいは国家が保障する経済的な自由とかあったわけですが、そうした二十一世紀型の基本的人権というもの...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 百地先生に最後にお尋ねしたいのですが、先生は国際人権規約の問題にも触れられまして、兵役の義務ということを言っていらっしゃるわけですけれども、兵役拒否の自由というものは当然に良心と宗教上の自由から認められるべきだと思いますが、この点につい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
05月30日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第12号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今回の薬事法一部改正案は、まず承認・許可制度の見直しに伴う医薬品の市販後の安全対策、生物由来製品の安全対策、そして医療機器の安全対策などの規制強化という抜本的な見直しが柱になっていると思われます。薬害エイズ事件や薬害ヤコブ病事件の教訓を踏まえて、医薬品等の安全性確保...全文を見る |
○大脇雅子君 例えば改正案の制度とするにしても、わずかでも安全性につき疑いが生じる品目についてはすべて高度管理医療機器あるいは特定生物由来製品に分類することを原則として、安全性に全く疑いが生じないことを条件として、それ以下の分類に区分するようなことがないように運用すべきであると考...全文を見る | ||
○大脇雅子君 次に、製造販売承認制度についてお尋ねします。 今般の改正案の二条十二項によりますと、現行の個別医薬品等に対する製造承認等の制度に代わりまして、製造販売承認制度が導入されることになります。この制度の改正の眼目は、製造販売業者は日本国内における医薬品等の流通の源泉供...全文を見る | ||
○大脇雅子君 市販後段階における管理監督ということが非常に医薬品の安全性確保に重要な意味を持つと思います。そのためには、本法の中では緊急命令や改善命令あるいは変更命令等が厚生大臣に与えられております。こうした権限を最大限に活用すべきであり、またその体制を十分に整備すべきであると考...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、厚生大臣が緊急命令等その必要性があるにもかかわらずそれをしなかったような場合は、立法不作為としての責任が発生すると解釈してよろしいでしょうか。大臣にお尋ねいたします。 | ||
○大脇雅子君 本法におきましては、政省令の委任事項が非常に多く規定されております。したがって、そのところではどういう方向性を持っているのか見えないというところがございますので、数点確認をしておきたいと思います。 まず、製造過程における安全確保の体制についてでありますが、製造管...全文を見る | ||
○大脇雅子君 外部委託の自由化も行われることですから、その安全管理が徹底されることが必要になります。薬害のヤコブ訴訟においては、ヒト由来製品であるヒト乾燥硬膜ライオデュラを輸入販売していた被告ビー・エス・エス社は責任技術者を置いていたんですけれども、それが電気関係の技術者であって...全文を見る | ||
○大脇雅子君 第二点はドナーの選択についてであります。 再び、薬害ヤコブ訴訟においては、乾燥硬膜ライオデュラは病院の解剖助手からのやみ売買などで硬膜を入手したということも報告されておるわけですから、このドナーのセレクションとそれからドナー記録の保存については詳細に規定しておか...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしたヒト由来製品の記録の保管期間については、遅発性の感染症を考慮すると永久保存が必要ではないかと考えられますが、ドナー記録の保存についてはどのようにお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 ヤコブ病においては硬膜の移植から十年以上たってからの発病という事例も珍しくないということですので、できる限り長期の保存が必要ではないかと思われます。それに対して、また診療記録の保管や保存についてはどのような政省令を書かれるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 フランスやドイツ等では、治療で血液製剤等を使用した場合はカルテは六十年間保存されて、いつでもチェックできるように管理されていると聞きます。入口から出口まで、最後まで管理が徹底することによって薬害被害の再発防止ということができるものだと考えます。 それから、最後に...全文を見る | ||
○大脇雅子君 現行規則のような抽象的な規定をせずに、混合処理を明確に禁止するということがこうした薬害予防には大変重要だということを申し上げまして、私の質問を終わります。 | ||
06月04日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第13号 議事録を見る | ○大脇雅子君 参考人の方々には、貴重な御意見ありがとうございました。 私は、中島参考人にお尋ねをいたしたいと思います。 まず、先ほど述べられた意見の中で製造管理者とか、いわゆる管理責任者に直接報告義務を負わせると言われた点が必要だと強調されましたが、この点もう少し詳しく御...全文を見る |
○大脇雅子君 薬害ヤコブ病の経験を踏まえてお述べいただきたいと思うのですが、これまでスモンからエイズ、ヤコブ、そして今問題になろうとしているフィブリノゲンのこうした悲惨な薬害を防止するために一体何が必要なんだろう、どうしてその教訓が生かされずに何度でも同じような被害というものがあ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
○大脇雅子君 まず、私は血液製剤フィブリノゲンによるC型肝炎感染問題についてお尋ねをしたいと思います。 六月一日の毎日新聞や朝日新聞等の朝刊の記事によりますと、一九七七年十二月にアメリカでフィブリノゲンの承認を取り消した直後、旧厚生省の国立予防研究所でも製造中止が検討されてい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 旧厚生省は旧予研のそのような検討についてどのように受け止めていたのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 医師会、とりわけ日本産婦人科学会などから反対の声が強かった、したがってそのことがその後の継続使用につながったと言われておりますが、こうした具体的な根拠や理由はどのようなものだったのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 厚生省の血液用剤再評価調査会というのは、八五年、米国では販売が禁止されており、安全性に問題があるとして再評価指定をしたと言われておりますが、実際上、この再評価指定が覆ったのは日本産婦人科学会などからの反対の声が直接的な発端だというふうに考えたらよろしいのでしょうか。...全文を見る | ||
○大脇雅子君 薬害肝炎につきましては、現在、国の対策としてその実態を報告書にまとめるということがなされていると思いますが、いつごろ調査が完了し、どのような形で公開されるのかということについてお尋ねします。 | ||
○大脇雅子君 その調査対象には、旧ミドリ十字の様々な言説なども調査中と理解してよろしいでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうした調査は国民も大変関心を持っていると思うんですが、大臣の御所見を伺いたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 先回、薬害のヤコブ病訴訟の和解が行われまして、画期的な確認書が締結されました。確認書によりますと、安全かつ有効な医薬品とか医療用具を国民に供給し、医薬品等の副作用や不良医薬品等から国民の生命、健康を守るべき重大な責務があるということを改めて深く自覚するとされておりま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 医薬品等に係る情報収集体制を抜本的に拡充する必要性と、そうした収集に対して敏感に反応した情報を確実に生かせる抜本的な体制整備ということが必要不可欠であろうと思います。 厚生労働省として、医薬品等の安全情報の収集義務、体制についてどのようにこれから具体的に整備を図...全文を見る | ||
○大脇雅子君 サリドマイド事件が昭和四十三年ごろ大きく取り上げられまして、四十三年の五月の七日の参議院の労働委員会におきまして、当時の園田厚生大臣は、おかしいと思ったら直ちに販売停止等をした上で検討に入るべきだと答弁されております。このころは私も弁護士になりたてのころで、非常にサ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 また、確認書では薬害教育等の推進について確認されておりますが、具体的にはどのような施策をお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 ヤコブ病患者の入院病床とか専門医療の確保についてはどのような施策をこれから行っていかれますか。また、今後どのような施策を展開する予定を持たれているでしょうか。また、在宅患者等の対策の充実としてはどのような施策を展開する予定でありましょうか、お尋ねします。 | ||
○大脇雅子君 これは先回も私はお尋ねをしたんですが、硬膜移植歴を有する者を含むヤコブ病患者の積極的な調査というのが今後とも必要ではないかと思われます。特に、自分がそうした移植を受けたのだということが全く告知されていない、そして知り得るような形で情報が提供されていない、したがってこ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今般の法改正によりましては、高リスク医療機器に関する安全確保のために、元売だけを規制するのは不十分で、販売業だとか賃貸業の事業者に対しても規制が必要だと考えます。この観点から見ますと、高リスク医療機器等の販売業とか賃貸業へも許可が導入されたということは重要な意義があ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
06月12日 | 第154回国会 参議院 憲法調査会 第8号 議事録を見る | ○大脇雅子君 両先生、貴重な御意見をありがとうございます。 私は、女子差別撤廃条約の委員会を、条約を批准した後傍聴したことがございまして、その委員会に私どもが様々な国内における性差別を持ち込むことによって画期的な変革がもたらされるのではないかと非常に期待して行ったのですが、し...全文を見る |
○大脇雅子君 私たちも余りにも厚い壁に時々たじろぐことがございますが、先生方のおっしゃったような努力を積み重ねてまいりたいと思います。 最後に、先生は、ジュネーブ四条約を日本は批准しているけれども有事法制の中でその議論がないではないかと。現在出されている法案では二年間のうちに...全文を見る | ||
06月28日 | 第154回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第4号 議事録を見る | ○委員以外の議員(大脇雅子君) 御指摘の事案が改正後のあっせん利得処罰法で処罰対象になるか否かにつきましては、当該事件の事実関係及び全証拠を厳密に検討することが必要であり、報道等で伝えられた内容をもって法的判断を申し上げるということは非常に難しいと思います。 しかし、野党案に...全文を見る |
○委員以外の議員(大脇雅子君) 野党案であります本法案の保護法益は、公職にある者の廉潔性及びこれに対する国民の信頼、被あっせん公務員が行う公務の公正さに対する国民の信頼であります。ですから、これらの法益を害するおそれがある者に対して厳しく対処すべきということは国民の要請であろうと...全文を見る | ||
07月02日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第15号 議事録を見る | ○大脇雅子君 一九六〇年来、国民皆保険制度というのは少子高齢化社会にこそ最も意義を発揮すべきである、いつでもどこでも安心して必要な医療を受けられるということが我々がこの制度に唯一こだわる大きな意義であろうと思います。 平成九年の六月三日、参議院で総理は、「私は、今回の改正案が...全文を見る |
○大脇雅子君 ただいまの健保法の改正は五年しかもたないということが言われております。とりわけ今厳しい雇用失業情勢の中から、失業者は必然的に健康保険の被保険者から外れるわけであります。とりわけ年齢別の雇用失業情勢を見てみますと、二十四歳までの完全失業率は男女計で一二%、二十五から三...全文を見る | ||
○大脇雅子君 最後に、総理にお尋ねいたします。 二〇〇〇年で約三百七十万世帯、全世帯の一七・七%を保険料の滞納者として、これが増加の傾向を示しております。財政圧迫に拍車を掛けていることは当然であります。今、厚生労働大臣から若者の就労に対する対策について御説明がありましたが、こ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 総理は、将来的に国民皆保険の医療制度を維持することを強調しつつ、負担は軽く給付は厚くというわけにはいかない、自助と自立の精神を基本的に多くの国民の方々の理解を得ながら社会制度に向けて努力をしたいと表明されております。 しかし、それの前提としては、制度にかかわる情...全文を見る | ||
07月09日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第17号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、まず政府の健康保険法改正案提出の基本的考え方についてお尋ねをいたします。 法律案提案の理由説明において、医療保険制度については、給付と負担の公平を図るとともに、将来にわたり持続可能で安定的なものとしていくことが求められているとされています。 給付と負担...全文を見る |
○大脇雅子君 さらに、将来にわたり持続可能で安定的なものとして医療保険制度を維持していくということは、一九六一年、国民皆保険制度を実現して、だれもがいつでもどこでも安心して医療制度を利用できるという、こういう制度を確立したということは大変重要だと考えます。 この安定的なものと...全文を見る | ||
○大脇雅子君 先ほどファイナンスはまず保険料という言葉が政府委員の方から出ましたが、今の大臣の御答弁によりますと、公費の役割ということの重要性を認識をされての御答弁と思われました。 さて、健康保険の各制度間の給付率を統一する観点から三割負担というふうに言われるわけですけれども...全文を見る | ||
○大脇雅子君 三百七十万世帯という国保の保険料滞納率の問題、この改善策についてはどのようにお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 今回の法改正と抜本改革との位置付けについて、これまでの審議では、予算案との関係から来年四月一日という期限を区切って法改正を実現すると同時に、附則の二条に規定する具体的な内容、手順及び年次計画を明らかにした基本方針を策定するとされております。政府は、当該基本方針に基づ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 診療報酬の二・七%削減は現場で人件費のコストの削減衝動を強めるのではないか。で、ますます要員不足化を招く事態にはなってはならないと思います。 レセプトを分析したり、あるいは大病院を中心に考えたり、あるいはアンケートを調査したりということだけで果たして実態が分かる...全文を見る | ||
○大脇雅子君 附則第二条第三項第一号についてお尋ねをします。 これまでも行政改革に伴う国立病院の統廃合や移管が進められてきたいきさつがあり、地域、とりわけ過疎地における医療施設の不足がもたらす地域住民の医療の貧困と不平等ということが問題とされてきました。 この附則第二条第...全文を見る | ||
○大脇雅子君 次に、政府が保険者である社会保険及び労働保険の徴収事務の一元化を実施するということですが、これによる具体的効果をどのように考えておられるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 としますと、これは電子政府を見通してといいますと、結局、住民基本台帳ネットワークの結合等を頭に入れていらっしゃるわけですか。 | ||
○大脇雅子君 健康増進法案についてお尋ねします。 国民の高齢化や疾病構造の変化に対処するために国民の健康増進を図る施策を積極的に行うということは意義があると考えられますが、本法案の対象や施策の範囲等、基本方針に具体的に盛り込まれる内容はどんなものがあるのでしょうか、お尋ねをい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 終わります。 | ||
07月11日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第18号 議事録を見る | ○大脇雅子君 本日は、東京女子医大で被害を受けられて死亡された小さな命の御冥福を心からお祈りいたしたいと思います。 今、東京女子医大では十九件の裁判訴訟があるというふうに聞いております。被害者は、いつも五つの願いを持っていると言われております。失った命を取り戻してほしいという...全文を見る |
○大脇雅子君 被害者への対応を誠実に人間的に行われることが次の事故を予防するのだと、私も弁護士として医療過誤事件を取り扱ってきた経験から申しますと、心からそのように思いますので、私もお願いをさせていただきたいというふうに思います。 次に、川崎の協同病院の佐々木参考人にお尋ねを...全文を見る | ||
○大脇雅子君 医療事故は、いずれもその教訓を内包していると言われます。そして、その教訓を共有化していく、それを図るためにいろいろと整備をすることが必要だと考えるわけですけれども。 堺参考人にお尋ねをいたしたいと思いますが、医療安全推進総合対策では非常にきめ細かく対策が提言され...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私がお尋ねしたのは、どうしてそういう情報が表に出てこなくて隠ぺいされ、沈殿させられている、その要因や背景についての御見解を重ねてお尋ねしたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 参考人の御私見としては、いかがお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
07月12日 | 第154回国会 参議院 政治倫理の確立及び選挙制度に関する特別委員会 第6号 議事録を見る | ○委員以外の議員(大脇雅子君) 野党案は、権限に基づく影響力の行使の文言を削除すべきものとしておりますが、その理由は、これまで多くの方が述べられたように、権限とは法令に基づいて有する職務権限に限られて、政党幹部として有する権力は含まれないこと、しかも、単に頼むだけでは足りず、その...全文を見る |
07月16日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第19号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今日は、参考人の方々に貴重な御意見をいただきまして、御礼を申し上げます。 まず、松谷参考人にお尋ねをしたいのですが、松谷参考人は先ほど孤食の顕在化ということをおっしゃいました。食事のお皿の中から改革してそれを国民に広げていくという、この思想と運動には大変敬意を表...全文を見る |
○大脇雅子君 スローフードの運動は本当に注目すべき運動だと私も思います。 甲田参考人と相野谷参考人に、お二人にお尋ねしたいのですが、この健康増進法が様々な地域計画を作って進展していく中で、いわゆる健康診断のデータベース化がやっぱり一層促進されると思います。 先ほど、管理は...全文を見る | ||
○大脇雅子君 甲田参考人にお尋ねいたします。 先生たちのグループが書かれた日本公衆誌の中で先生の方が、ILOが提案するアクション型チェックリストを用いた参加型の研修方式というものを重視されて、職域保健活動に精通するための職域保健トレーニングマニュアルというのの作成ということを...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 | ||
○大脇雅子君 社会民主党の大脇でございます。 本日は、様々な御意見をいただきまして、ありがとうございました。 医師会の櫻井参考人にお尋ねしたいと思います。 私も今回風邪を引きまして掛かり付けのお医者さんへ行きましたら、あなた厚生労働委員会の委員でしょう、早く治して戻っ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 草野参考人にお尋ねをいたします。 草野参考人は、先ほど今般の改正における本人三割負担に反対する論拠の一つとして、若人の薬剤一部負担金の廃止との関連で、それは本末転倒であり、むしろ残すことが制度的にも合理性があるという御趣旨だと理解いたしましたが、もう少し詳しくお...全文を見る | ||
○大脇雅子君 従業員五人以上の場合に、政管健保加入義務があるのに手続をしない例がございます。また、あるいは保険証書の書換えを理由に保険証を集めておきながら手続をせずに結果として国保の範疇に入る例が増えていると聞いています。健康保険組合を解散して政管健保に入っていくという数も増えて...全文を見る | ||
○大脇雅子君 山本参考人とそれから対馬参考人にお尋ねをしたいのですが、健康保険組合にしろ国保にしろ、高齢者の拠出金、高齢者医療に対する拠出金と退職者の給付金に対する拠出金が非常に財政を圧迫しているというのはもう貸借対照表等を見ればこれは明らかなんですけれども、これについて将来ある...全文を見る | ||
○大脇雅子君 はい。 私はそうした矛盾があるということも承知の上で、やはり今回の改正はつじつま合わせの改正だという四人の参考人の方々の御意見に賛成するものでございます。信頼と安心の医療を求めて、やはり本当に真剣に私どもは議論したいというふうに考えております。 どうもありが...全文を見る | ||
07月17日 | 第154回国会 参議院 憲法調査会 第9号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今日は、貴重な御意見をありがとうございました。 私は、国会の場に参りまして、判例というものが積み重なって、やっと十年ぐらいたって国会の立法課題になってくると、したがって、弁護士会の立法提言というのはその段階では極めてやっぱり先駆的で、時代を開くものではないかと常...全文を見る |
○大脇雅子君 ありがとうございました。 人権が国境を越える時代になりまして、先ほど山口委員の方から国際刑事法廷のことが出て、吉川委員の方からも選択議定書の問題が出ました。 今まで国家によって保障されていた人権が、言わば国際的な仕組みの中で保障されるという時代を私は迎えたの...全文を見る | ||
○大脇雅子君 人権が国境を越えるという傾向と同時に、コンピューター社会になりますと様々な問題が法的にも起こってくると思います。 私は、八月五日に施行される住民基本台帳のネットワークによって個人情報が漏えいしたり、流出したり、あるいはハッカーなどによって取られるということが起き...全文を見る | ||
○大脇雅子君 はい、じゃ村越参考人。 | ||
07月23日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第21号 議事録を見る | ○大脇雅子君 あなたは何年から帝京大学にお勤めですか。 |
○大脇雅子君 横田事務総長は平成十四年三月八日に亡くなられておりますが、死亡原因は何でしょうか。 | ||
○大脇雅子君 宮路副大臣が帝京大学に電話をしたということで冲永総長は電話を受けたことがないと言われておりますが、総長に直接お聞きになったわけですか。 | ||
○大脇雅子君 横田事務総長には直接お聞きになりましたか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、政治家からの電話というのは事務総長が受けるということが通常であるというふうに言われましたから、横田事務総長が電話を受けたということは推認できるのではありませんか。 | ||
○大脇雅子君 宮路さんは、冲永総長と私は二十年来の知己だというふうにおっしゃいました。あなたは宮路さんと冲永総長との関係をどのように把握しておられますか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、個人的な電話が宮路副大臣と冲永総長との間に日常的にあったかどうかということは、あなたは分かりませんね。 | ||
○大脇雅子君 様々な寄附金を事務総長名義の預金関係にプールをするんですが、これを帝京大学とかその他の関連団体に資金配分して入れておられるわけですが、この指示は冲永総長がやられたのではありませんか。 | ||
○大脇雅子君 冲永総長の意思が全く入っていないとおっしゃいますか。そんなはずはないでしょう。 | ||
○大脇雅子君 政治献金が宮路副大臣にもなされており、その他たくさんの政治家になされておりますけれども、その政治献金の配分や決定は冲永総長が指示されるのではありませんか。 | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、事務総長のところに宮路副大臣が電話をすれば、当然、事務総長は冲永総長に連絡をしないということは通常あり得ないんじゃないですか。事務総長止まりということはないでしょう。 | ||
○大脇雅子君 受験の公正性という場合は、教授会が成否を決定するということですが、今のお話ですと、最終の決定には学長と学部長と病院長と三人がその他の教授と一緒に成績原簿を示しながら決定したと。大体、理事長である学長、理事長であろうとなかろうと、学長とか学部長とか病院長というのがその...全文を見る | ||
○大脇雅子君 本来、公正な試験が行われる場合には、やっぱり教授会の自律性ということが大学では大変センシティブに行われていると思うんですが、その点について非常に貴大学の決定方法には疑いが持たれる状況ではないかと私は考えます。 最後に、真相究明においては不十分だということで、私も...全文を見る | ||
○大脇雅子君 医療制度の改革について、二割を三割に上げ、その他現行制度の様々な改正をいたしまして一兆五千億の財政的な縮減をするというふうに財政試算がなされております。しかし、こうした国民に痛みを押し付ける改革というのは、抜本的な医療改革を行うということに関するインセンティブをなく...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、医療費の推計値というのは、現時点では最新の平成十四年五月の社会保障の給付と負担の見通しというものが一応前提となっているというふうに考えてよろしいのでしょうか。それとも、これについては更に下方修正の可能性を検討されているのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、各制度の保険料や国庫負担、地方負担への影響を現行制度と比較した場合に、これから改正された後の財政計算というものをもう一度確認をさせていただきたいのですが、幾らというふうに推計していらっしゃるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、改正をする前と後と考えた場合、どの程度、年当たりどの程度の改善、収支の改善というのを図っておられるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、言わばそのような負担を国民に押し付けながら、それでは、国民医療の質を高めるためにはどのような適正な施策を考えておられるのでしょうか。抜本改革を抜きにして当面の目先の負担ということはないと思いますが、どのように考えていらっしゃるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 今おっしゃったようなそれぞれの改正は、何年を目途として行われるつもりですか。プログラムはありますか。 | ||
○大脇雅子君 大臣にお尋ねしたいのですが、先般、研修医の過労死の問題が大きな社会問題となりました。一人前の医師に成長するためには、先行投資をして、そして国民の医療の担い手である医師を送り出すという責任があると思います。生活の保障をしつつ専門性を磨けるというような施策が緊急に必要だ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 将来、制度維持を実現するためには、現役世代や高齢者からいかに多くの保険料を徴収するかということに力点を置くのではなくて、社会保険料を負担する現役世代の絶対数を増加するということを考えなければならないと思いますが、この点の施策はどのようにお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 先回、野党の議員が五十名ほど集まりまして、パートタイム労働者の均等処遇を実現する議員連盟を設立いたしました。そして、様々な研究、調査を重ねた結果、パートタイム労働者や有期雇用労働者ということを理由とする差別の禁止、労働時間の長短で差別をしないという施策を法制化すべき...全文を見る | ||
○大脇雅子君 どうぞきめの細かい施策を打ち立てるよう御検討をいただきたいと思います。 さらに、医療機関の診療報酬の支払の削減につきましてマイナス二・七というふうに言われておりますが、ある試算によりますと、医療機関によって実質的には一〇%の収入減になると、したがって従来の医療水...全文を見る | ||
○大脇雅子君 時間が参りましたので、次、質問用意してございましたが、次回に回させていただきます。 | ||
07月25日 | 第154回国会 参議院 厚生労働委員会 第22号 議事録を見る | ○大脇雅子君 法律案提案理由説明におきましては、医療保険制度については、給付と負担の公平を図るとともに、将来にわたり持続可能な安定的なものとしていくことが求められると言われておりますが、給付と負担の公平を図る上で最も負担を担う国民の十分な理解やコンセンサスが今得られているかと問え...全文を見る |
○大脇雅子君 患者の権利法案の中で、医療適正化委員会というものの設置が言われておりまして、義務付けられる医療機関の規模とか委員会の構成あるいは委員の選任、権限等についてどのようなものと考えられていられるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 どうもありがとうございました。この法案が是非実現をする日を私は願うものでございます。 それでは、健康保険法の改正について質問を続けさせていただきます。 健康保険の本人及び家族の入院時の一割負担について、各制度間の給付を統一する観点から三割負担とするという内容...全文を見る | ||
○大脇雅子君 私は、すべての個人負担二割への負担の軽減をむしろ実現する政策判断こそ必要だと思います。 医療財政の確立のためには、例えば、二〇〇〇年、三百七十万世帯という国保の保険料滞納率の上昇を踏まえて、無収入や低収入の人たちの生活実態に配慮しつつ、各制度間の保険料全体の連帯...全文を見る | ||
○大脇雅子君 高齢社会の到来と家族構成の変化等、様々な要因で増加する高齢者医療費問題や社会的入院問題、居宅の在宅介護の困難な状況と支援等を背景にして公的介護保険制度がスタートいたしました。高齢者医療と介護保険制度の有機的結合、連携について、大臣の御見解を伺いたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 社会保険及び労働保険の保険料徴収事務の一元化についてお尋ねをいたします。 二〇〇〇年四月に地方事務官の身分と行政が国に一元化されたいきさつがあります。最近の厳しい雇用情勢、とりわけ各地方、地域における雇用創出の緊急課題にこたえるためにも、真の地方分権の推進こそ政...全文を見る | ||
○大脇雅子君 文部省の方に来ていただいております。 医学部における医療教育、特に医師、看護の医療従事者の倫理性の錬磨、事故防止対策の意識を高めるなど、具体的な教育というものが必要だと考えますが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 何となく不穏な雰囲気が満ちてきております。 民主主義のルールをきっちりとお守りいただきまして、参議院の権威にかかわることや政治不信を増長するようなことがないように、私は委員長と与党の先生方の良心と良識に訴えて、質問を終わります。 ───────────...全文を見る | ||
10月25日 | 第155回国会 参議院 予算委員会 第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 初めに、朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮によって拉致され、二十四年を経て帰国された五人の方々、その御家族、そして、死亡と発表された後もなお生存を信じて活動されております御家族の方々、私ども社民党、そして政治家としての私自身の事実の究明や解決の取組に不十分な点があったと...全文を見る |
○大脇雅子君 次に、北朝鮮が濃縮ウランを使った核兵器開発計画の存在が明らかになりました。日朝の平壌宣言の精神に反する重大な問題だと思いますが、総理はこれをどう受け止められていますか。国交正常化交渉でどのように取り上げられていくのか。アメリカは核の即刻放棄を言い、長官は対話を重視す...全文を見る | ||
○大脇雅子君 核兵器の全面廃絶への道程、核軍縮会議で日本が提案した決議が圧倒的多数で国連総会第一委員会で採択されております。北東アジアの平和にとっての死活の問題であるというふうに考えます。 さて、米国のイラク攻撃についてもお尋ねをいたします。 アメリカでは上下両院でイラク...全文を見る | ||
○大脇雅子君 是非、冷静に対処していただきたいと思います。 この点について、外務大臣、いかがお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 是非、見える平和外交を展開していただきたいと思います。 さて、不良債権と雇用政策についてお尋ねをしたいと思います。 これまでの不良債権の処理は十年間で約九十兆、なお、デフレの発生の中でその累積不良債権残高は五十兆とも言われてまいりました。企業倒産件数も失業率...全文を見る | ||
○大脇雅子君 予測がなければ有効な手段がどうして打てるのでしょうか。見るところ、雇用のセーフティーネットは従来型の組み直し対策でしかないように思われます。雇用問題は極めて地域問題になり、緊急地域雇用創出特別交付金三千五百億というのが出ておりますが、なかなか効果が上がらない。潜在的...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
10月30日 | 第155回国会 参議院 憲法調査会 第2号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、EUとフランスの調査に参加させていただきました。 非常に興味深く刺激的で、各国の特色というものに憲法改正問題を重ね合わせるとき、その国の歴史的な経過とかあるいは現状というものに十分なまなざしを射なければならないというふうに思いました。 三点について、お...全文を見る |
○大脇雅子君 私は、二度目の発言をさせていただきます。 憲法裁判所についてでございますが、法律に対する違憲立法審査というのは、むしろ我が国では内閣法制局が閣法に対するほとんどのチェックをしております。議員立法については衆参の法制局が行っているわけです。そして、いわゆる裁判所と...全文を見る | ||
○大脇雅子君 魚住先生は制度的にどんなふうにそのイタリアの憲法を見られましたでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 イギリスから欧州議会に出ているグリン・フォード議員の言葉ですけれども、単一市場、そして単一の社会福祉、そして環境という問題に対する共同決定システムを我々は作っているんだというふうに言われました。 一方、コルベット議員は、一つ一つの事象を見ると盲人が象をなでるに等...全文を見る | ||
11月05日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第3号 議事録を見る | ○大脇雅子君 大脇でございます。 まず最初にお尋ねをいたしたいのは、本年七月十九日にパートタイム労働研究会の最終報告が出されました。これについては、現在、労働政策審議会雇用均等分科会においてこの報告書が提出されてパートタイム労働者と正社員の賃金等の均衡処遇ルールについて検討が...全文を見る |
○大脇雅子君 そのほかに、この報告書に対しましてパブリックコメントが募集されていると思いますが、この状況はどのようになっているでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 先回のある集会で問題になったのですが、平成十四年の七月のこの「パート労働の課題と対応の方向性」という、「パートタイム労働研究会最終報告の概要」というパンフレットが厚生労働省雇用均等・児童家庭局と財団法人二十一世紀職業財団というところからパンフレットになって出ていると...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それでは、このパンフレットは何冊印刷されて、幾らぐらいだったのでしょうか。そして、どういうところに配布されているのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 大阪で事業主を対象にこの「パート労働の課題と対応の方向性」というパンフレットをテキストとして説明会が実施されていると聞きましたが、間違いありませんか。 | ||
○大脇雅子君 今お尋ねしたところによりますと、この研究会の報告書は、九月から労働政策審議会の雇用均等分科会で年末の合意に向けて検討中であるものであります。そして、十一月中にパブリックコメントを募集して、その審議に反映をさせると言われています。 そうしますと、この研究会のパンフ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 しかし、それはこの研究会報告の政策決定における位置付けをどういうふうに考えておられるんでしょうか。政策審議会で検討され、何らかの建議がされ、国会に出てくる前に、労使の率直な意見交換だとか国民の議論といいながらテキストとして既に説明会が行われるということは、厚生労働省...全文を見る | ||
○大脇雅子君 現在、これがどのような形で取り上げられていくのかということは、実は審議会の前に研究会があり、その研究会の報告の取扱いの問題というのは随分神経を使って、あるいは政策決定のプロセスの中で組み込んでいく仕方がやはり重要だと思います。 「はじめに」と書いてあるこのパンフ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 議論を巻き起こすというのなら、「はじめに」というところにはっきりとこのパンフレットの趣旨を書かれればいいと思うわけです。そうした様々な積極的な取組を示唆するということは、やはり政策決定というのは、これは労使の自主的な取組だけではなくて、法制化の方向も検討すべきだとい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それは必要だと思いますが、時期的にまるで研究会の報告が既成事実のような形で動いていくということに対しては非常に重大な問題だと思います。もう少し慎重にこういう研究会の報告を取り扱っていただき、労働政策審議会の労使の議論というものをもう少しきちっと政策決定の過程の中に入...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうすると、今後の使い方について何か、どのような手だてを行われますか。 | ||
○大脇雅子君 今の状況について、労働大臣、いかが御感想をお持ちでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 これはでも、研究会の考え方。厚生労働省の考え方ではありませんからね。そこのところはやっぱりきちっとけじめを付けていただかないと、じゃ研究会は厚生労働省が全部引き回しているんですか、そういうふうに思われると思いますし、そうではない、まあ事実上そうなんだということが語る...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ちょっと、時間がもうほとんどなくなりましたので、一点だけ雇用対策についてお尋ねをいたしたいと思います。 今日の発表でも沖縄の失業率は九・四ということになりまして、正に雇用問題は地域の問題の様相を呈してまいりました。倒産や雇用不安に対するセーフネットの構築というこ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
11月07日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第4号 議事録を見る | ○大脇雅子君 社会保険労務士改正法案につきまして提案者にお尋ねをいたしたいと思います。 あっせん代理業務が追加されまして、指導・助言と称して争議屋的に労使紛争に介入し、労働者や労働組合の権利侵害に至る事例が発生する心配はないか。除外規定はございますが、この法案は対応策としてど...全文を見る |
○大脇雅子君 今回、社会保険労務士試験の受験資格が緩和されます。登録者の絶対数を増やして社会的なニーズにこたえるということは意味があると思いますが、実際上サービスの面から考えますと、必要な地域に必要な数を確保するという点も重要だと思います。 弁護士もこのところ過疎地対策という...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今回、社会保険労務士会や全国社会保険労務士会連合会の会則の記載事項から報酬に関する事項を削除するというふうになりました。この意味はどうとらえたらいいのでしょうか。 利用料金が不明であるというために顧客とのトラブルが発生するという可能性はあるのではないか、利用者に...全文を見る | ||
○大脇雅子君 厚生労働大臣が命ずる戒告とか業務停止又は解散について、運営が著しく不当と認められるときには、法人として具体的に、あるいは社会保険労務士として具体的にどのような場合を想定されているのでしょうか。 また、当該法人の社員は無限責任を負うというふうにされていますが、その...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それでは、若年の雇用対策について、残りの時間、二、三、お尋ねをしていきたいと思います。 失業の状況というのは、このところ年齢の格差と地域間の格差が拡大しつつあります。若年者の雇用対策が非常に薄いということは、他国の雇用対策と比較してそうした傾向があるということは...全文を見る | ||
○大脇雅子君 若年者のトライアル雇用について高止まりの失業対策として、この諸政策はどのように今後展開されていくのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 新規学卒者に対する求人確保というのは、求人が低迷しているという状況をどのように把握して、その要因についてどのように考えておられるのでしょうか。若年者トライアル雇用のほかにいかなる政策をお持ちでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 時間が参りましたので終わりますが、一九六〇年代ぐらいからアメリカでは、就職教育というものとそうした現場の職業体験を取り入れていくという試みがなされてきたと。したがって、そこの中で、またジェンダーのバイアスといいいますか、職域に男女が平等に進出していくための施策を併せ...全文を見る | ||
11月13日 | 第155回国会 参議院 憲法調査会 第3号 議事録を見る | ○大脇雅子君 両先生におかれましては、貴重な御意見をありがとうございます。 まず、西谷先生にお尋ねをしたいのですが、規制緩和の中で様々な労働法規定の弾力化が進んで、先生の御著書などを拝見いたしますと、いわゆる個人化と多様化というようなことを言っておられます。多様な就業形態が広...全文を見る |
○大脇雅子君 ありがとうございました。 もう一つ、労働条件の個別化といいますか個人化の問題で、今までは労働者の従属性というのは一つのキーワードで、労働組合等、集団的な決定が労働条件の言わば決定の大きなスキームであったわけですが、このところ個別決定の自由が拡大をいたしてきており...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 戸波先生にお尋ねをしたいのですが、先生は、結果として生存権の規定が福祉政策を生み出してきたと。そして、政策強化のむしろ憲法条項は基準ではないかというお言葉がありまして、非常に啓発されたわけですが、この憲法上の規定というのは、プログラム規...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 最後に、もう一度西谷先生にお尋ねしたいのですが、失業者が今五・四%で高止まりし、最近私も衝撃を受けたことは、過労死が増えているということで、自殺者ももちろん交通事故の四倍、五倍という数を更新しているわけですけれども、ワークシェアリングに...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
11月14日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第5号 議事録を見る | ○大脇雅子君 先ほど小池議員の方から緊急地域雇用創出特別交付金というものは非常に使い勝手が悪いと。六か月の制限雇用で人件費割合が非常に重いということで、各地域からこれの改善の要求の声が上がっていることは事実であります。それに対して、これはつなぎ就労なんだという、正に緊急性の御説明...全文を見る |
○大脇雅子君 ただいま詳細な具体例などをお話しいただきまして、長期的に新たな事業分野を創出しながら雇用を生み出しているということが、ある程度道筋があちこちの地域の中で見えてくるということを期待せずにはいられません。そして、長期的に地域産業の起爆剤となるように、積極的に一般財政から...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、今度の不良債権処理の加速をめぐって産業再生・雇用推進本部というのができて動き出したということですが、厚生労働省、それの具体的な展開はどうなっているでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 このところ失業率が五%で高止まりいたしまして、潜在的な失業も含めると一〇%だと。五%で驚いておりましたが、もう一般的に社会というか世間は慣れてしまった、しかし実際は本当に危機的な状況であろうかと思います。 多様就業型ワークシェアリングというものについての推進策に...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、大体、見通しと言うとおかしいんですけれども、そのコンセンサス形成の道筋とかあるいは時期などについて大臣はどんなふうにとらえていらっしゃるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
11月19日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第6号 議事録を見る | ○大脇雅子君 それでは、まず今般の改正案の位置付けと評価に関連してお尋ねをいたします。 本改正案提出の趣旨は、母子家庭等の状況変化を踏まえて、母子家庭等の自立の促進を図りながら児童の健全な成長を確保するということが課題となっています。その柱は、何度も繰り返されるように、子育て...全文を見る |
○大脇雅子君 そうしますと、この十二月から施行されるその減額においても、かなりの額の財政効果を認められているわけであります。ということは、それだけの額の被害を受ける母子家庭が多いということであり、かなり深刻な効果をもたらすだろうということは予測されるわけであります。 さて、今...全文を見る | ||
○大脇雅子君 ただいまの局長のコメントに対するコメントでございますが、やっぱり平成十四年百二十億で平成十五年三百六十億、国予算ベースで減額されるということは、予算全体としては前年度と同一であったとしても、受給される母子家庭の言わば扶養手当としては非常に大きく、四六%の人が減額され...全文を見る | ||
○大脇雅子君 養育すべき子供を抱えているということで職業訓練も大変ですし、就労自体がなかなか困難だということで、保育所の入所要件で就労先が決まっていなければ保育所への入所が困難であるということで、結局膠着状態になって困る母子家庭がいますので、就職先が決まっていなければ保育所へ入所...全文を見る | ||
○大脇雅子君 就労支援についてお尋ねしますが、多くの母子家庭の母から寄せられている声によりますと、必死に働いても通常家庭のおよそ三分の一の収入の程度で複合就労も非常に多い、二つだけでなく三つの掛け持ちをして子育てを必死にしているという家庭も多いわけであります。就労状況の統計では、...全文を見る | ||
○大脇雅子君 就労支援については母子福祉団体と連携して取り組むということになっておりますが、母子家庭の生活保障のためにはNGOだとかNPOが重大な役割を果たしていると思います。そうした団体も幅広く含めてしかるべきだと考えますが、この母子福祉団体についての要件等について、具体的にど...全文を見る | ||
○大脇雅子君 さて、ただいま様々な方が、この五年という期間をめぐっての質問や疑念が相次いだわけです。 現行の第六条二項の請求期限五年間の規定を削除するということは、それによってこれまで受給資格の認定が閉ざされていた母子家庭を救済することになるとは考えますが、さらに十三条の二の...全文を見る | ||
○大脇雅子君 大臣にお尋ねしますけれども、今の局長の答弁なんですが、やはり合理的な政令を定めていただかないといけないと思います。 それで、先ほど西川議員の方も、子供を中心に考えるべきではないかというふうに考えますと、子供の生活費というものの増加というのはこれはもう大変で、裁判...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そういう年齢によっての刻みを検討してほしいということもさることながら、基本的に三歳から五年で、八歳から減額措置が始まるとすれば、子供はこれから教育費が要る、これから大変だというときに減らされるということは非常に不合理で、五年ということに私は合理性がないんだということ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 大臣、その自立の確認作業についての大臣の所見をお伺いいたしたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 時間ですから、次に質問は移させていただきます。 | ||
11月21日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第7号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今日は、貴重な意見どうもありがとうございました。 神原参考人にお伺いしたいんですが、母子家庭あるいは一人親家庭に対する様々な人権侵害とか、あるいは偏見ということが何人かの参考人の方から言われておりますけれども、例えば、具体的にどのような差別、人権侵害があるか、お...全文を見る |
○大脇雅子君 そういう中で、ともかく常勤で勤めを持つということが非常に困難な状況がある中で、今度改正法の十四条に四号が追加されまして、正当な理由がなくて求職活動その他厚生労働省令で定める自立を図るための活動をしなかったときに受給資格の要件になっていると。これがそうした差別の中で作...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今度の法案には自立支援策というものが織り込まれて、私も、その五年後の削減というと、みんな高校、大学へ子供たちが育つころに当たるということで非常に危惧するものでありますが、例えば一人親家庭の中でどんな資格や技能の習得が期待されているのかと。具体的なところにサポートがな...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
○大脇雅子君 まず、前回の質問と関連して確認をさせていただきたいと思います。 前回の局長答弁では、市町村は保育所の入所に関して母子家庭等に対する特別な配慮をしなければならないことの具体的内容として、求職中の母子家庭の母親も保育所に入所させることができるということでございました...全文を見る | ||
○大脇雅子君 その点については分かりました。でき得る限り現場で間違った認識のないよう、徹底をしていただきたいと思います。 さて、児童扶養手当制度について、受給資格の認定についてお尋ねします。 現行の六条二項の請求期限五年間の規定を削除することによって、受給資格の認定が閉ざ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 「その一部を支給しない。」ということについて、例えば減額支給された母子家庭に、就労先の倒産等の事由によって収入が低下して経済的な状況が悪化した場合には早急に母子家庭の困窮を救済する必要があると考えますが、この場合、経済的な状況に応じて手当の増額等、何らかの救済策とい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、要するに支給要件に該当するに至った日の属する月の初日から起算して七年を経過したときは、すべて一部減額というふうに運用されると。そして、その一部を支給しないという場合には、その母子家庭が困窮に陥ったという場合には、減額支給された場合の回復ということは考え...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうすると、減額率については前年度の収入というものが検討されます。その翌年からはまた回復があり得ると考えてよろしいわけですか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、非常に硬直的な結果で、どういう事情があれ削減ありきということになってしまうのではないかということになるというので少し問題で、少しじゃない、問題ではないかと思います。 次に質問は移りますが、十四条に追加された四号で、「正当な理由がなくて、求職活動その...全文を見る | ||
○大脇雅子君 養育費の問題についてお尋ねします。 平成十年の統計では、離婚母子世帯で養育費を現在も受けているというのはわずか二〇・八%、受けたことがあるのは一六・四%、受けたことがないというのが六〇%になっています。 今回の改正案で見ますと、児童扶養手当法九条の二項では、...全文を見る | ||
○大脇雅子君 例えば、進学のための教育ローンを組んだ場合はどうなるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 また、そうしますと、病気や事故等による緊急入院に掛かった費用の立替えなどは、これは現金の移転を伴う場合もありますけれども、現実の生活支援ではないと考えますが、これはどのように位置付けられるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 高校や大学へ参りますと、父親が授業料だとかあるいは入学金を支払う場合がありますが、これは教育費に入ると思いますが、これは含まれないと考えてよろしいでしょうね。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、父親が養育費を支払った場合に政令によりカウント率が勘案されるわけですが、これについてはどのような割合を考えておられるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 諸経費を払ってその八割を算入されるということになると、例えば諸経費が三〇%掛かった場合はどうなるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 この八割というのは、余りにも履行を求めた、それを受ける母親側にとっては厳しい金額だと思います。そのような八割算入されるとするならば、しない方がいいということも現実にあり得て、やはり私は、これは五〇%あるいは三〇%が問題であれば少なくとも五〇%の率で行わないと、履行確...全文を見る | ||
○大脇雅子君 是非その点の検証は慎重に配慮、現実を見ながらやっていただきたいと思います。 それから、ちょっとこれは前に質問をいたしましたことと関連して、ちょっと通告はしてございませんが、今回の改正では、母子家庭自立支援給付金とか母子家庭日常生活支援給付金というものがありまして...全文を見る | ||
○大脇雅子君 さて、児童扶養手当の支給内容については、子供の人数による加算というのは、第二子には五千円、第三子からは三千円となっています。児童手当の支給額の設定と比べますと、第三子からの支給額あるいは第二子からの支給額というのが低過ぎるのではないか。少子化対策の政策として、国、地...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、内閣提出の母子及び寡婦福祉法等の一部を改正する法律案及び民主党提出の修正案に対し反対の立場から討論を行います。 高齢化社会において、介護の社会化が図られつつある現在、改めて子育ての社会化を併せて実現すべきだと考えます。そして...全文を見る | ||
11月25日 | 第155回国会 参議院 予算委員会 第3号 議事録を見る | ○大脇雅子君 法人税の減税について総理にお尋ねをいたします。 総理は、補正予算においては開発減税あるいは投資促進減税など、いわゆる政策減税を先行減税とするという方針を打ち立てられていたと思うのですが、法人税率の引下げについてはどのような態度を維持されるのでしょうか。 |
○大脇雅子君 重ねて総理にお尋ねいたしますが、法人税の税率の引下げということについてどういう御見解をお持ちでしょうか。現在、法人税を納めているのは約三割、七〇%が赤字財政で、今回の収入におきましても、法人税収の落ち込みが非常に激しい。その中で、法人税率の引下げについて、総理はどの...全文を見る | ||
○大脇雅子君 財務大臣にお尋ねいたします。 先ほどの政府税調の報告を読みますと、既に先進国並みの水準で、これ以上引下げは適当でない、政策税制に集中し、それを重点化して、法人税率の引下げについては否定的な見解を示されておりますが、財務大臣はいかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 竹中金融財政担当大臣にお尋ねいたします。 竹中大臣は、昨日の「日曜討論」で、法人税率は諸外国と比べて高いので、二兆あるいは二兆五千億の規模において、その引下げを検討するというふうに発言されましたが、これは政府の今の財務大臣のお答え等と勘案いたしますと、方針が違う...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうすると、竹中大臣は、どこの次元で引き下げるかは別として、法人税の税率の引下げということは今度の補正予算では行うべきであるという見解だと理解してよろしいんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それでは総理に重ねて伺いますが、今回の補正予算については法人税の税率の引下げはないというふうに理解してよろしいでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 個人所得課税の諸控除の整理や合理化が言われております。これは、景気の兼ね合いを認めながら国民生活に影響を与えないという観点から行われるべきであり、法人税の税率減税が行われたとしても、現在の経済情勢からすれば増加したキャッシュフローが必ずしも内需の拡大には向かわないと...全文を見る | ||
11月26日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第8号 議事録を見る | ○大脇雅子君 独立行政法人への移行についての意義付けについてお尋ねします。 厚生労働省所管の独立行政法人は、命と健康、あるいは労働の保障に関する機構でありまして、いたずらに事業の効率化や経費削減というものがその本来の目的に合致しない場合があると思われます。公的な規制が不可欠な...全文を見る |
○大脇雅子君 独立行政法人への移行後は労働協約の締結権が付与されるため、基盤強化のために従来にも増して健全な労使関係の確立に向けた努力が必要とされます。移行に際して、どのような正規職員の削減やあるいは正規職員以外の職員の削減がなされるか。国民や地域住民に対する公共的なサービスや安...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それでは、労働者健康福祉機構法案についてお尋ねします。 労働者健康福祉機構法におきましては、賃金の支払の確保等に関する法律に関する事業が機構に承継されます。厳しい不況を背景に、この事業の意義は大変大きなものがあります。今後も未払賃金の立替払というものが増加するこ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 労災病院の統廃合が予定されております。しかし、このところ、労働災害という重大事態に対処するために果たすべき役割は非常に労災病院は大きいと思います。過労死も増大しておりますし、労災も心疾患とか慢性成人病とかあるいはストレス、自殺など、予防とケアが必要な領域というのは広...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、具体的な方向性を出す計画というのはあるのでしょうか。 労災病院に関しては、そのような方針に対して全面的な見直しを事務局の方が意見として付しているようなこともございまして、どの程度まで進んでいるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 年内に中期的というと、具体的にどういうことでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 その場合に、例えば地域の密着性だとか、あるいはその病院の特色だとか、あるいは病床数の規模とか様々な要件があると思うんですけれども、それらはどのように検討の要件にされているでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 ネットワーク構築については、地域における労災病院同士というのもあるのでしょうが、他の医療機関との連携ということも重要性があると思うんですが、その点はどうでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 労災病院の特色というのは、予防と医療とリハビリという一貫性が、言ってみれば専門的な技術とそれから医療の知識の高さで非常に大きな役割を果たしておりまして、労働者の労働災害の認定についてはもう他の病院ではできないというのが現状でありますので、やはり働く人たちの立場からこ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それでは、次は中小企業退職金共済法改正法案についてお尋ねします。 これまで中小企業退職金共済制度が、大企業と比較して体力の低い中小企業で働く労働者にとっては退職金を制度的に保障し、退職後の生活を安定させる意味を持っていたということは高く評価されると考えますが、今...全文を見る | ||
○大脇雅子君 これ、数字など見ますと共済加入者が増加していないんですけれども、それの理由と、これの改善策について何かございますでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
11月27日 | 第155回国会 参議院 憲法調査会 第4号 議事録を見る | ○大脇雅子君 これまで様々な御意見、ありがとうございます。いろんな論点は出尽くしたような感がございまして、一番中心的に議論されましたのは自主規制、自律規制の問題であったかと思います。 濱田先生も田島先生も、現在、全体として規制の方向に向かいつつあるのではないかと、あるいは個別...全文を見る |
○大脇雅子君 ありがとうございました。 濱田先生は、このレジュメの中でメディアリテラシーについての項目を挙げておられますけれども、この点について少し付言をしていただけるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 表現の自由の中で、差別的な言動の規制という問題が我が国では非常に表現の自由が優越をしてきた議論がなされていると思うんですが、例えば今、児童ポルノの所持をどう規制するかというときに、表現の自由が確執を生むというようなこともあり、こうした差...全文を見る | ||
○大脇雅子君 先ほど宮本議員の方から、住民基本台帳のネットワークについて先生方の御意見が問われましたけれども、その御意見の中で、濱田先生は今のセキュリティーシステムでいいかと、特にセキュリティーに対して非常に危惧があるという御発言でございました。田島先生は違憲の疑いすらあるという...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、いわゆる違憲の疑いとおっしゃるときに、その根拠条文というのは十三条等をおっしゃっているんですか。 | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 終わります。 | ||
11月28日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第9号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今日は独立行政法人の問題について時間をいただいているのですが、新聞等見ますと、このところ坂口厚生労働大臣が三つの様々な会合に出られて御発言なさっているということがありますので、ちょっと質問をさせていただきたいというふうに思います。 まず、坂口労働大臣は、経済財政...全文を見る |
○大脇雅子君 この二つを両立させるために、通常労働者とパートタイム労働者との給付内容の一本化についても付言なさったと新聞紙上では聞いておりますが、これはどういう御趣旨の発言でしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、経済財政諮問会議ではそうした考え方についてどのような反応があったのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 十七日には二百二十八回の産業労働懇話会というところで問題が議論をされたと伺っておりますが、ここではワークシェアリングとかただいま言われましたパートタイム労働者の位置付けについては何か御議論があったのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 具体的に前に進むということは、政策としては、労働省としてはこのワークシェアリングに対してどのような施策が労使の調整の上で必要だとお考えなんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 二十七日には政労使の会合がありまして、ここではワークシェアリングとかパートタイム労働者の均等処遇の問題についてはどのような議論がなされたのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 どうもありがとうございました。新聞紙上で様々な大臣の発言が紹介されておりますが、どうしてもお尋ねをしてみたかったので、ありがとうございました。 さて、それでは独立行政法人問題について少し確認をしていきたいと思いますが、今回、厚生労働省所管の独立行政法人の役員につ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それは厚生労働省関係ですが、一般に普通の他省庁も含めて役員になっておられる方の官僚の方を総計いたしますと何%になるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 この役員の給与の決定基準というものは何かルールがあるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 資料によりますと、これは調査室などが示した資料でございますが、独立行政法人の高齢・障害者雇用支援機構の役員報酬は常勤も非常勤も突出して高い、普通の特殊法人の倍ぐらいが支払われているわけですが、これはどういう考え方に基づくのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 一度ちょっとその比較をしていただきたいと。 私は、「厚生労働省所管 特殊法人等改革関連九法案」という参議院の厚生労働委員会の調査室が出している給料表を比較いたしますと、各法人によって金額が出ているんですけれども、そこだけ何かすごい突出しているような感じがいたしま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それはちょっと調べていただきたいと思います。 そのほかの理事長なんかは一千万単位で、二千万まで行っているところは少ないと思うんですけれども、この中の資料を一度精査して、違っていれば違っていると、きちっとしていただきたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 今回の法案によりまして、役員数等事業人員が減らされるということになっていますが、特殊法人から今回の独立行政法人になった場合の役員等、あるいは事業人員等の減少の比率みたいなものは出ているでしょうか。今後の見通しはどんなものでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 役員は二七%、もう既に減少しているんですか。これは見通しの数値ですか。 | ||
○大脇雅子君 平成十五年度の職員数については平成十五年マイナス四十人と言われたんですが、これは増えている法人もあるのではありませんか。その平均でしょうか。それから、今後の減少に向けての一応の方向性というのはあるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 先ほど申し上げましたように、全体として増えている法人はないんですかね。あるんじゃない。ないですか。 | ||
○大脇雅子君 そうしたら、中期目標が長の裁量だといっても、一応十月には出されているわけですから、今後の方向性とか減少について具体的な数値はまだ出ていないということですか。 | ||
○大脇雅子君 なぜ横ばいなんでしょうかね。やはり、そうすると、この中期目標の効率化に対しては業務が増えているわけでもないですし、効率化への努力というのがどういう形で位置付けられているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それではまたいずれかの機会でその進捗状況をお尋ねしたいと思います。 先回の質問に続きまして、中退金制度についてお尋ねをいたします。 中小企業の加入状況や最近の実績が未納を含めて増加していないということは先回明らかになったのですが、共済事業の安定的な運営を考え...全文を見る | ||
○大脇雅子君 確かに、個々の独立した制度ではありますけれども、将来的にはその方向というのは、中小企業の共済事業として私は強化をしていく方向はそれしかないのではないかというふうに考えるということを付言しておきます。 さて、独立行政法人の雇用・能力開発機構法案についてお尋ねをいた...全文を見る | ||
○大脇雅子君 沖縄から出てきた方たちというのは分かるんですが、社会的就職の困難な方というのは一体どういうことでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 職業能力の開発大学校の現状と職業教育における就職実績はどのようになっているのでしょうか。さらに、離職者に対する職業能力開発促進センターとか民間企業への委託を通じた就職実績はどうなんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 職業能力開発大学校ではかなり実績があるわけですけれども、その他についてはやはり少し厳しい状況にあるわけですが、更に何か改善策はお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 機構におけるキャリアコンサルティングの人員配置について、あるいはまた養成や実績等についてお尋ねいたします。 | ||
○大脇雅子君 建設雇用改善助成金の要件とか実績、効果はどうなっているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 雇用・能力開発機構法の十一条の一項三号の規定に基づいて、労働者の雇入れ又は配置その他の雇用に関する事項につき事業主に与える援助の中身、これは具体的にはどのように考えられているのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 独立行政法人高齢・障害者雇用支援機構法案については、緊急雇用創出特別基金とか継続雇用定着助成金の実績が低いというふうな批判があるわけですが、その実績及び今後の重点政策についてはどのようにお考えですか。 | ||
○大脇雅子君 最後に、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法案についてお尋ねします。 薬害エイズ事件を機に安全対策と業界振興を一つの組織が行うということに批判が高まりまして、別組織に分けたいきさつがあったはずだと思います。今回の機構法案によりまた一つの組織にするということは、薬...全文を見る | ||
○大脇雅子君 時間が参りましたので、後の問題は次の質問に譲ります。 ありがとうございました。 | ||
12月02日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第10号 議事録を見る | ○大脇雅子君 今日は貴重な御意見をありがとうございました。 スモン、サリドマイド、エイズ、それからヤコブのライオデュラの問題等々、多くの人たちの命と引き換えたように薬事法の改正が行われ、こうした医薬品医療機器総合機構法案というものがあったと思うんですが、どうして日本でそういっ...全文を見る |
○大脇雅子君 五十分までしか時間がないので、済みません、時間ですので、よろしくお願いします。 | ||
○大脇雅子君 先ほど、藤山参考人、失礼しました。ちょっと時間がございますので、要するに、こうした今までの薬害訴訟の過去の経験を生かすためにあるべき機構への御提言ございますでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 ありがとうございました。 終わります。 | ||
12月03日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第11号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、本法案が拉致被害者の方々の自立と生活支援を行うということでございますので、賛同をいたします。そして、死亡ないしは不明者も含めて、真相解明が一刻も早くなされることを心から祈るものでございます。 しかし、その前提に立って、現在この法案が「北朝鮮当局による未曾有...全文を見る |
○大脇雅子君 北朝鮮との国交正常化はないことは確かですけれども、国連に加盟している国でございますし、法律として私はその点、やはり言ってみれば俗称で呼ぶことについては問題があるというふうに思わずにはいられません。 そして、本法案の立法は議員立法で行われておりますが、これは本来内...全文を見る | ||
○大脇雅子君 拉致被害者家族等の帰国要求のために御家族と一体となって苦労をしておられるという官房副長官始め、皆様方の御苦労を多とするものでございます。 しかし、家族の中の曽我ひとみさんのケースを考える場合に、その夫が軍事裁判の対象となる事情とか、あるいは恩赦を希望しているとい...全文を見る | ||
○大脇雅子君 想像力がないと御批判を受けましたが、私は戦争中、軍国主義の下で食べ物のない中で母親の愛に守られて肩を寄せ合って生きてまいりました体験がございますので、やはりそうした状況の中でどんなにかつらい思いもされているのではないかというふうに推し量るということは、これは人間とし...全文を見る | ||
○大脇雅子君 先ほど小池議員が中国残留孤児・邦人に対する支援政策について質問されました。私は、この問題も、自分の意思ではなく置き去りにされ、今なお日本の中で生活保護世帯が非常にたくさんおられて、支援金等の交付も不十分なまま訴訟が大量に提起されたということでございます。この中国残留...全文を見る | ||
○大脇雅子君 生活自立支援がどんなに大変かということを考えましたときに、この支給期間は五年で限られているということの根拠とその効果について、発議者の方にお尋ねをいたします。 | ||
○大脇雅子君 確かに、拉致されていた期間を保険料の納付済期間と算定するのは妥当な施策だと思われます。 しかし、日本の現実は、無年金障害者問題、在日朝鮮人での無年金者、恩給欠格者など、制度の適用の上で無権利状態にある人たちがたくさんいらっしゃいますが、これらも冷静に受け止めた場...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それでは、最後に質問をさせていただきます。 独立行政法人雇用・能力開発機構法案について、先回の質問で積み残した部分、御質問させていただきます。 厚生労働大臣が緊急の必要ある場合と判断した場合には、大臣が特に機構に対して求職者に対する職業訓練に必要な措置を取る...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そういたしますと、今回の不良債権処理の加速で失業者が大量に出たような場合はこうした対象に考えられるんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 職業能力開発促進センターあるいは職業能力総合大学校とか開発大学校、短期大学校等の設置運営がこの能力開発機構で行われるわけですが、十一月に発表された雇用失業情勢を考えますと、五・五%の失業率、そして厚生労働省の予測におきますと、二〇〇四年度は六・八%、あるいはまた、若...全文を見る | ||
○大脇雅子君 勤労者財形促進業務として、助成金等の支給や持家の取得資金、教育資金等の融資が図られるとありますが、現在、勤労者が置かれている厳しい状況を受けますと、これらはどのように事業が展開されるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 独立行政法人医薬品医療機器総合機構法案についてお尋ねをいたします。 昨日の参考人の質疑におきましても、様々な疑問が提示され、国民の医療行政全般に対する信頼ということが揺らいでいるということが分かりました。 同じ質問を参考人にさせていただいたんですが、スモンと...全文を見る | ||
○大脇雅子君 その新機構の役員に元製薬会社の役員が就任するということは許されないのではないかと様々な人が疑問を提起されております。こうした新機構の役員や業務についての情報公開や透明性の確保というものはどのようにお考えでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 このごろ、高齢者に投与される薬の相互副作用、複合副作用の問題が社会問題化しております。新しい、今、新薬等、日進月歩の中で、この高齢者に対する複合副作用問題というのは今課題になっているでしょうか。ちょっと付加してお尋ねしたいと思います。 | ||
○大脇雅子君 よく私どもの心配を受け止めていただいて有り難いと思います。 これはかなり、次の二十一世紀というか、これからの高齢化社会で大きな社会問題になろうかと思いますし、高齢者の人たちがその薬の一つ一つの副作用を完全に理解しているということは分かりませんし、それにやはり二錠...全文を見る | ||
○大脇雅子君 幾つかの質問がされているわけですけれども、レセプトに対する適正な審査や支払をすべきだと思いますが、そのチェックの機能ということをしっかり果たしていくということが国民の信頼を維持するために必要だと思うんですが、このチェック機能を果たす機関についてお尋ねをいたします。 | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
12月04日 | 第155回国会 参議院 憲法調査会 第5号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、労働者の基本的人権の一つである労働基本権について付言したいと思います。 憲法の二十七条は勤労権を保障し、二十八条は団結権、団体交渉権、争議権を保障しております。労働基本権は生存権的社会権に属するもので、国家が積極的な規制と関与を及ぼすことを容認する人権概念...全文を見る |
○大脇雅子君 二度目の発言をお許しいただき、ありがとうございます。 憲法が制定されてから新しい人権がと言われる領域が拡大してまいりました。それとともに憲法規範が発展をし、基本的人権条項の内容も豊富化してきたことは確かであります。プライバシーの権利、環境の権利、外国人の人権の問...全文を見る | ||
12月05日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第12号 議事録を見る | ○大脇雅子君 それでは、私は評価委員会についてお尋ねをいたしたいと思います。 今回の機構改革において、評価委員会は大変重要な位置付けを持っていると考えます。厚生労働省設置の評価委員会と総務省設置の評価委員会がございます。これの役割分担というのはどういうふうになっているんでしょ...全文を見る |
○大脇雅子君 そうしますと、評価委員会が主務大臣や独立法人等に対して行います意見、勧告というものがございますが、これの法的拘束力はどのように考えたらよろしいのでしょうか。主務大臣や独立行政法人等は評価委員会の意見とか勧告等に対してどのように対応するのか、従わなかったときの処罰ある...全文を見る | ||
○大脇雅子君 法律上効果がなくて非常に重いものということですけれども、その評価委員会の意見や勧告に対して従わなかったときは一体どうなるんですか。 | ||
○大脇雅子君 生かしていったり、重いものだと言われるんですが、もし従わなかったときにはどういう対応があるのかと聞いているんですけれども。 〔理事中島眞人君退席、委員長着席〕 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、評価委員会の評価によって理事長などの解任を行うと。解任を行えるのであれば、大臣の任命責任の問題もあり、評価委員会の意見や勧告などで解任等が出された場合、その法的というか、執行力というか、履行確保はどうなるんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 確認ですけれども、これは、役員の任期は四年と言っておりますし、医薬品機構は二年ということですが、大臣は、一年ごとの評価ということで、一年ごとにこれは実績が悪ければ理事長などの交代もあり得るという答弁だったと思いますが、それでよろしいでしょうか。確認します。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、評価委員会あるいは国会の判断によって、独立行政法人における業務であっても国が責任を持って行った方がいいという判断がなされたような場合は、業務について見直しが必要だと思いますが、いかがでしょうか。大臣にお尋ねします。 | ||
○大脇雅子君 今回の機構改革においては、職員の雇用は正規、非正規を問わず当然承継されるということになっておりますが、それを再度確認をしたいということと、機構が業務を遂行する上で、リストラを理由に、例えば正規職員を減らして非正規雇用化を進めるようなことがあってはならないと考えますが...全文を見る | ||
○大脇雅子君 独立行政法人医薬品医療機器機構法案について、その業務の位置付けについてお尋ねします。 様々な業務が合体をして、それがお互いにチェックし合うというようなことにならないということで、この医薬品医療機器機構法案というのは非常に先行きが危ぶまれているものでありますが、被...全文を見る | ||
○大脇雅子君 被害救済の問題について、先ほど森ゆうこ議員が、企業の救済給付の基金について尋ねられましたが、この医薬品被害救済制度というのは国民に余り周知されていないというふうに思いますが、大臣はどのように受け止められておるでしょうか。そして、この救済制度を有効に活用するためにどの...全文を見る | ||
○大脇雅子君 この救済給付金の積立金は現在幾らぐらいございますか。そして、申請が増加しているということですと、各年次ごとに給付額というのはどの程度何%ぐらいで順番にどのように増えてきているのか、お分かりでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 積立金はもう少しあるのではないですか。三十億ですか。 | ||
○大脇雅子君 そうすると、これ被害者救済制度の基金というのは七十億ということですか。これは、そして大体四百八十三件のうち三百五十二件支給ということであれば、幾らぐらい出されているんですか。これは積み上がっているんですか、減っているんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 そうすると、七十億があって、年十億としても、まだこれからもまた出荷額の千分の〇・一ずつ積み上がるわけですから、もう少し副作用救済給付金とかあるいは請求の期限とかその他必要な基準を上げて検討していくべきだと思うんですが、いかがでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 この機構の中で、やはり審査等の業務と安全対策業務というものをきちっとお互いが相互にチェックし合えるような形、あるいは共同する部分もあってもいいと思いますが、機構的に適正な施策を遂行するために考慮をしなければいけないと思いますが、そういう点について何か御見解はございま...全文を見る | ||
○大脇雅子君 労働者健康福祉機構法案についてお尋ねいたしますが、機構の業務の範囲として、安全衛生法第十三条に規定する事業場について、産業医を選任し、当該事業場の労働者の健康管理の全部又は一部を行わせる事業に助成金の支給を行うことになっております。産業医の選任に関して現在どのような...全文を見る | ||
○大脇雅子君 自主的な健康診断についてお尋ねしますが、労働安全衛生法の六十六条の二に規定する自主的な健康診断を受ける労働者に助成金の支給を行うこととなっておりますが、制度発足後のこれまでの実績と今後の施策について確認をさせてください。 | ||
○大脇雅子君 九八年の労働基準法改正論議に際しましては、深夜業に従事する労働者の健康に関する調査が実施され、その結果に基づいて様々な措置が講じられることになっておりますが、この実態調査などによりますと、深夜業に従事している労働者の健康阻害、健康の不調というのは正常の昼間業務の労働...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今後の深夜業規制の方策について、その活用状況等を踏まえ研究会を設置するとかあるいは審議会を設置するとか、あるいはそうしたタイムスケジュールなどございますか。 | ||
○大脇雅子君 是非、しかしこの六業種プラス一に限らず、深夜業というのは労働者の健康を非常に侵害をしているということであり、深夜業が非常に増えている現状において、きちっとそれに対する規制を行う、そうした施策について検討をすべきだと思います。 最後に、福祉医療機構法案について、病...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 ───────────── | ||
12月10日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第13号 議事録を見る | ○大脇雅子君 独立行政法人の法人化についてお尋ねします。 さきに審議いたしました厚生労働省所管の独立行政法人に引き続きまして、国立病院についても独立行政法人化する。これまで、既に国立から地方自治体へ移管した地域における医療体制については先に他の議員の御質問がありましたが、具体...全文を見る |
○大脇雅子君 雇用については。 | ||
○大脇雅子君 そうしますと、これまでの移管の効果とか影響をどのように受け止められているのでしょうか。 そして、今回の国立病院の独立行政化法人の行く末などについて大臣はどのように意味を考えていらっしゃるでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 機構の資本金というのは全額政府出資でありまして、出資額は機構が国から承継する資産の額から負債の額を差し引いた額というふうにされております。国立病院機構が独立行政法人に移行して法案の意図する趣旨に沿った役割を十分果たしていくためにはどのような資本金が必要かという問題が...全文を見る | ||
○大脇雅子君 そうしますと、土地建物の資産の確定とか権利保全、あるいは評価というものはこれからの評価委員会の鑑定にまつということでありますが、現在の国立病院や療養所の成り立ちは、旧陸海軍病院からの承継が多くて、土地の範囲や面積が不確定な施設が大半であるということが移行について言わ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 膨大な作業だということが分かりました。でき得る限り評価委員会の鑑定ともども、これはしっかりやっていただかないといけないと思います。 それから、長期借入金というものができる、そして機構は施設整備等のためにそうした借入金のほかに債券を発行することができるとされており...全文を見る | ||
○大脇雅子君 先ほどの借入金で、整備に要するのがおおむね八千四百億と言われたんですが、大体この内容はどういうものなんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 それはそうですね。 そうすると、将来の借入金とかあるいは機構債などの見通しというのはまだ全然分からないわけですか、どのくらいの規模になるのかということなど。 | ||
○大脇雅子君 国立病院が政策医療に特化したとしても、一般診療もするわけですから、そして医療機器その他医療の投資は年々増えこそすれ減っていくというのは余りないのではないかというふうに思いますと、この独立行政法人化というのが果たして意味があるのかどうか、形を変えた国立化の維持のような...全文を見る | ||
○大脇雅子君 分かりました。 それでは最後に、今度改正法の附則の第五条関係において、機構の成立の際に現に国が有する国立病院及び国立療養所の所掌事務に関する権利及び義務は一定のものを除き機構が承継するというふうになっておりますが、具体的には除かれるものは一体何をイメージしておら...全文を見る | ||
○大脇雅子君 最後に、大臣にお尋ねいたしたいのですが、命と健康を守る病院で、今までの経過からすれば国立病院というのは地域においても主導的な地位付けのあったところであろうかと思いますが、今後、独立行政法人化する場合に厚生労働省としての監督、指導というものはどのようにお考えでしょうか...全文を見る | ||
12月12日 | 第155回国会 参議院 厚生労働委員会 第14号 議事録を見る | ○大脇雅子君 私は、質問の始めに一つ大臣にお願いをし、質問したいことがございます。 それは、去る五日、大阪の高等裁判所において、一審に引き続き在外被爆者に被爆者援護法に基づく手当の支給を求めた訴訟の原告、被控訴人勝訴の判決が出たということであります。原告は韓国原爆被害者協会の...全文を見る |
○大脇雅子君 判決文を読みますと、一審判決が憲法違反といったことに対しては触れず、むしろ法律の適用とかいったん発生した効力の存続要件といった当該立法の目的にかかわる基本的な事柄について、専門的・技術的分野の事項でもないのに、これを行政庁の裁量行為にゆだねるべき合理的理由を見出すこ...全文を見る | ||
○大脇雅子君 どうか、被爆者はどこにいても被爆者という常識的で当たり前の判決が上告なしに確定して、海外の被爆者の方に希望と光が当たるようにと念じてやみません。 それでは、独立行政法人国立病院機構法案についてお尋ねをいたします。 機構法案によりますと、平成十五年十月一日に施...全文を見る | ||
○大脇雅子君 国立病院・療養所の独立行政法人における財政運営と効率化方策に関する懇談会というものが設置されると聞いておりますが、その設置の理由、目的、位置付けはどんなものでしょうか。今後どのようにこの懇談会を運営して、そして懇談会の意見や答申を具体的にどのように生かしていかれるの...全文を見る | ||
○大脇雅子君 急性期入院医療の今後についてお尋ねをしたいと思います。 平成十年十一月の一日より、国立病院等において、急性期入院医療の定額払方式を試行することによって、入院期間や診療内容、病院経営管理変化等を把握して今後の医療制度及び医療保険制度改革の基礎資料とするということが...全文を見る | ||
○大脇雅子君 大臣に二点お尋ねをしたいと思います。 まず一点目は、今回の機構法案では、その役割、歴史あるいは位置付け等から、ナショナルセンターやハンセン病療養所は除外されております。これらは今後どのように位置付け、運営をしていかれるのか、国の責任としてどのように考えておられる...全文を見る | ||
○大脇雅子君 最後に、衆議院での審議におきましても、看護師等、国立病院に勤務する職員が交代制勤務、とりわけ夜勤に従事する場合や子供が急に調子を崩した後に、育児中の職員が安心して勤務できるための有意義な制度として院内保育所の充実が指摘されております。 先ほど井上議員の報告にもご...全文を見る | ||
○大脇雅子君 終わります。 | ||
○大脇雅子君 私は、先回、救済給付金の積立金についてお尋ねしました。その現在額に関して、御答弁では、請求件数が平成十三年度において四百八十三件で、平成八年から見ると増加していること、責任準備金が四十、積立金三十との内容ですが、実際の金額は違っているという事後の訂正説明を受けました...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それはどうしてでしょうか。将来の運用の予測はどうなるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 実績というか、どういうところにそれを使って、将来この責任準備金はどのように変化していくと予測しておられるのかということです。 | ||
○大脇雅子君 したがって、私のお尋ねは、そうした責任準備金を持ち、積立金を持ち、そして副作用の救済事業が行われているわけですが、副作用の救済事業というのはこの中でどのような形で年々請求件数が増えていくのか減っていくのか、あるいは予測されているのか。そして、私の率直な感想としては、...全文を見る | ||
○大脇雅子君 今、主として、責任準備金を積み立てていく中で、支出の実績、どういう内容で副作用救済の給付が行われているのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 この差はどういうところで出てくるんでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 個別案件ではどうこう言うことはここではいたしませんけれども、やはりかなりそうした審査が厳しいという現場の声もございまして、これだけの準備金があるということであれば、その安定的な維持はともかく、でき得る限りその被害の救済という点においてきちっと適用をしていただきたいと...全文を見る | ||
○大脇雅子君 厚生大臣の整理の内容についてお尋ねいたします。 医薬品等による健康被害を受けた方々の代表を含めた学識経験者の幅広い意見を反映するために、現行の評議員会に相当する諮問機関を規制と振興の部門ごとに設置するとされておりますが、それぞれどのような目的、そして規模、役割等...全文を見る | ||
○大脇雅子君 安全対策業務については審査業務等を行う組織とは独立した組織とするということはどのような具体的な組織を考えておられるのでしょうか。また、国民に提供される情報については、その開示方法というのはどのように考えておられるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 さらに、国が直接措置を取るということとされる緊急かつ重大な案件というのはどのようなもので、どのような形で決定され、どのような措置が取られるというふうに考えたらよろしいのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 生物由来製品感染等被害救済業務の業務方法書の策定につきまして、救済申請者において手続に過度の負担が生じないよう十分な配慮を行うということになっておりますが、これは具体的にはどのような配慮をされるのでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 この整理をするとした事項に関しましては、責任の所在は国にあるという基本的な考えの下で、生物由来製品感染等被害救済制度の早期創設等、さきの通常国会において成立した改正薬事法の実施体制の強化を図るということが述べられておりますが、この被害救済制度の創設をするためのタイム...全文を見る | ||
○大脇雅子君 それが今現在審議をされているわけですけれども、主な論点というか問題点というのはどのように把握されておりますか。 | ||
○大脇雅子君 新法人の役員等について、職員の採用は公募を中心として製薬企業等からの出向者の採用は行わないとされておりますが、転籍とか移籍というのも当然含まれているのでしょうか。それから、いったん離職した人が応募する場合の取扱いはどのようなものでしょうか。 | ||
○大脇雅子君 終わります。 ───────────── | ||
○大脇雅子君 私は、社会民主党・護憲連合を代表して、内閣提出の独立行政法人医薬品医療機器総合機構法案に反対の立場から討論を行います。 これまで、スモン、サリドマイド、薬害エイズ、ヤコブ病など、国民の命と健康を確保するという重要な使命を有する医療・薬事行政を担当した厚生労働省は...全文を見る |