岡崎万寿秀

おかざきますひで



当選回数回

岡崎万寿秀の1985年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月19日第102回国会 衆議院 予算委員会 第13号
議事録を見る
○岡崎委員 私はまず、日本が国是としている非核三原則の問題について総理の認識をお聞きしたいと思います。  先ほどから総理は、非核三原則は安保条約の運用に関する問題であるというふうにおっしゃいました。私はむしろこれができたときの非核三原則のその精神を重視するものであります。  ...全文を見る
○岡崎委員 平和国家の理念と言われているのですが、当時の佐藤総理は、はっきりと世界の指標にしたいという抱負を述べられているわけですね。そういう姿勢が必要だと思います。  それに関連しまして、最近ニュージーランドでロンギ政権が核積載可能艦の寄港を拒否するという政策をとったわけです...全文を見る
○岡崎委員 あなたはレーガン大統領と会ったときはSDIに理解を示したんじゃありませんか。アメリカはアメリカ、日本は日本だったらそういうことを言う必要なかったのでしょうが、少なくとも太平洋国家の一員で、日本が念願としてきているその非核政策をとっているニュージーランドについては、理解...全文を見る
○岡崎委員 アメリカはアメリカ、ニュージーランドはニュージーランド、いろいろおっしゃいますけれども、日本の国会の決議、これは総理も御存じのように、八二年の五月ですが、「世界の各地域に非核武装地帯の設置が実現するよう国際的努力をする」ことを政府に強く求めているわけですね。そうします...全文を見る
○岡崎委員 国会決議に、世界の各地に非核武装地帯ができるように努力せよと言っているのですよ。日本のことは日本のこと、世界のことは世界のことという姿勢じゃないわけですね。少なくともこういう決議を実行する立場に立つ政府であるからには、やはりニュージーランドの非核政策については理解を示...全文を見る
○岡崎委員 つまり同じ太平洋地区であり、同じ核持ち込みノーという政策をとっている国について、理解も示すことができない、そのことを今はっきりおっしゃったと思うのですね。  では、ちょっと角度を変えてお聞きしますが、ニュージーランドに対してレーガン政権は盛んに圧力を加えているようで...全文を見る
○岡崎委員 ニュージーランドのロンギ首相は、アメリカからあからさまなおどかしを受けているというふうに批判をしていますが、なぜこのように違うのか。同じような核持ち込みノーという政策をとっているニュージーランドと日本とではまるで百八十度違うわけですね。そこから、ニュージーランドの方が...全文を見る
○岡崎委員 少しもお答えになっていない。国民は、なぜニュージーランドと日本に対してアメリカがこう態度の違った姿勢になっているのか、ここに疑問を持っているわけですね。今の説明では少しも国民は納得しないというふうに思うのです。  それで、アメリカはなぜ圧力を加えるのか。これはアメリ...全文を見る
○岡崎委員 どうも今のような説明で国民が納得するはずないのです。これは、同盟政策を損なうというアメリカの認識というのは、ニュージーランドについで強く圧力となっている。日本の場合は、ロン・ヤス関係で非常に親密な関係にある、だから、日本の非核三原則によって日本には核兵器は持ち込まれて...全文を見る
○岡崎委員 そこに皆さん疑問を持っているわけですよ、六五%の人が。だから、そういうのはだめだと言っているわけです。総理はこれに答えることできませんか。
○岡崎委員 それが国会かと思います。  先に進みましょう。  政府は、昨年秋の第三十九国連総会に西ドイツなどとともに「核時代における戦争防止」という表題の決議案を共同提案したのです。これは非同盟や中立諸国の非難を受けて撤回を余儀なくされたわけですが、そのとおりですね。
○岡崎委員 もっと簡単でいいのですよ。要するに撤回したわけです。その前文は、「各国が自国を守るに必要な措置をとる固有の権利を想起し」とうたっています。主文の二では、「個別的集団的自衛という固有の権利の行使を除き、いかなる武器をも決して使用しない」、このように述べているわけですが、...全文を見る
○岡崎委員 作業文書と決議案は違います。決議案は中曽根内閣が初めて出した。この中身ははっきり、その裏を読むと、自衛権の行使の場合はいかなる武器も、つまり核兵器も使ってよいというふうになっているわけです。核兵器の使用権が保有国にある、このように読んでよろしいですね。
○岡崎委員 自衛権の場合はいかなる兵器も使っていいということではありませんか。核兵器も使っていいということでしょう。  昨年、ロンドン・サミットの前に中曽根総理は党首会談で、核兵器を使うか使わないかというのは核保有国の勝手だというふうに述べられて、問題になったことを御記憶だと思...全文を見る
○岡崎委員 それが問題になったときに総理は、これは国際法の問題と政治は別だ、核保有国が核兵器を使ってよいという権利、これはあるけれども、使っていいとは思わないというふうに述べられていますが、いいとは思わないというのは、使うべきじゃない、使ってはいけないというふうになりませんか。
○岡崎委員 望ましくないと使ってはならない、これは随分距離があると思うのです。望ましくないというだけなんですが、今度のこの国連への共同提案というのは、これまで核保有国は核兵器を使う権利があると言ってきた政府の見地を国連へはっきりと共同決議案で出したという点では、これは極めて重大で...全文を見る
○岡崎委員 わかったようなわからないようなことですが、先制使用は入っているかどうかということなんです。入っていますね。
○岡崎委員 これは重大な発言です。自衛権、自衛権と言われますけれども、過去の戦争の場合いつも自衛権の名前で戦争が行われてきました。日本の場合でも、中国大陸への侵略戦争も自存自衛と言ったのじゃありませんか。ベトナム侵略戦争の場合でも、これは自衛権の行使だというふうに言ったのじゃあり...全文を見る
○岡崎委員 通常兵器と残虐兵器である核兵器とは同一視できないのじゃないか、そういう見方は誤りじゃないかということを聞いたわけです。そういう見方だということなんですね。総理、それでよろしゅうございますね。核兵器と通常兵器とを同じく見る見方は誤りであるというふうに思いますが総理、どう...全文を見る
○岡崎委員 これは答弁になっているわけではないです。  国連の場で日本の共同提案したこの決議案に対して、非同盟のインドのドウベイ氏はこう述べています。「起草者たちは、自分たちの自衛権の行使にあたって、核兵器を使用する資格があると総会全体が我々に信じさせ、総会にこれを承認させよう...全文を見る
○岡崎委員 ここではっきり中曽根内閣の姿勢が、核兵器の先制使用も核保有国のそれは権利であるから当然だ、日本はそういう姿勢で国連でもどんどんやっていく、このことをみずからおっしゃった、こう理解してよろしゅうございますね。
○岡崎委員 事実の上に目をつぶるかつぶらないか、これは中曽根総理やレーガン大統領のそういう目と、先ほど言いましたインドのドウベイ氏のような、そういう大多数の核兵器の使用を正当化することは許されない、こういう声とはっきり違いがあるというふうに思います。  そこで話を進めますが、政...全文を見る
○岡崎委員 使えない状態と言われましたけれども、しかしいつでも使っていいという権利を持っているそういう状態、まことにこれは危険な状態なんですね。しかし、核抑止力の立場に立つならばこの核使用の手を縛る不使用決議に賛成することはできないということになると思いますが、そのことで、一九八...全文を見る
○岡崎委員 どちらが科学的でどちらが空想的か、じっくりきょうはやってみましょう。ともかく核抑止力というのが、核の使用を前提に成り立っている論理だということは暗に認めざるを得ないと思うのです。  先に進みますが、総理は不破委員長の質問に対して答えてない部分がある。それは、核抑止力...全文を見る
○岡崎委員 有効に効くというのは、これは大きければ大きいほどいいということですね、相手よりか。優位に立つということですね。
○岡崎委員 抑止力として成立する状態というのは均衡だとおっしゃる。均衡といっても、これは極めて主観的なんですよ。おわかりのとおりなんです。どうしても相手より軍事的に優位に立とうとする、これが抑止力論なんですね。軍事的優位に立とうとするならば、これはどうしても軍拡になるのじゃありま...全文を見る
○岡崎委員 それをやめさせるためにこそ、我が党の宮本議長を先頭にちゃんとモスクワに乗り込んだのですよ。その問題については、私はちゃんとやります。  それで、今の核抑止力論に立った核軍縮交渉というのは決して成功していない、このことははっきりしていると思うのです。核の保有を前提にし...全文を見る
○岡崎委員 進まないだけではなくて、縮小均衡じゃなくて拡大均衡になっていることは認めますか。
○岡崎委員 量も質も、とにかく拡大していることは事実なんです。質の点ではお認めになりましたが、安倍外相はもっとはっきり言っていますね。参議院の決算委員会、一月二十三日でございましたか、「この抑止と均衡も拡大均衡に至っては困るんだ、縮小均衡の方へいかないと世界の平和にとって脅威であ...全文を見る
○岡崎委員 生理的現象ですか。  それから、朝日の一月一日のインタビューで、同じ安倍外相は次のように言われているのです。「一面では「抑止と均衡」によって軍拡が行われている。要するに均衡を保って拡大してきている。」総理は今質だけ言いましたけれども、安倍外相の場合は「均衡を保って拡...全文を見る
○岡崎委員 「これは非常に危険なことだ。」というふうに言われているのです。「このへんで「抑止と均衡」も大事だが、縮小しながらでなければ意味がない。」これは安倍外相がはっきりとインタビューに答えて言われているわけです。つまりここでは安倍外相自身はっきりと、今までのやり方では縮小均衡...全文を見る
○岡崎委員 委員長、総理質問なんで、ちょっとおきます。――今、大事なところを言っているところでした。安倍外相との別に矛盾をつくわけじゃございません。しかし、これは私は正直なところだというふうに思いますので読み上げたわけでございますけれども、安倍外相は、今のやり方では縮小均衡じゃな...全文を見る
○岡崎委員 ジュネーブの米ソ交渉に非常に期待するということは私たちも同じなんです。これは従来の交渉とどこが違うのかといいますと、三つのグループについて分けていろいろと折衝があるわけですが、あらゆる分野において核兵器の廃絶をこの交渉自体の目標にしているということ、ここが新しいと思う...全文を見る
○岡崎委員 今の説明だけでは従来のやり方と変わらないのですよ。あなたが懸念されている拡大均衡に向かうばかりなんです。違う点というのは、転換というのは、核兵器全面禁止を今度の交渉の目標に掲げている、ここだと思うのですね。これが画期的だと思うのですが、総理はそうお思いになりませんか。
○岡崎委員 全面完全軍縮と核兵器廃絶とは相当中身が違うのです。しかし、いずれにせよ、このような方向で新しい型の軍縮交渉が行われていくことは望ましいというふうに思うのです。  そういう機運の中で、私たちの松本国対委員長が総理に質問しましたが、核兵器廃絶協定を促進するための決議につ...全文を見る
○岡崎委員 今言ったのは、促進の決議をお出しになるかどうかということなんです。これは促進ですからね。完全禁止という問題の協定ができる場合は、当然検証問題ができてくるでしょう。しかし、促進決議は、これはそういう機運をつくるものでございますから進んでやるべきだと思いますが、今度の四十...全文を見る
○岡崎委員 では、SDIの方に話を進めます。  この問題については、各委員から質問が多く出されましたので、私はちょっと角度を変えて述べたいと思いますが、総理は、SDIの研究に理解を示した理由の一つに、これが核兵器を究極的に廃絶することを目標にしているものであるからだというふうに...全文を見る
○岡崎委員 それでは国防報告のように、核兵器の廃絶というのは、それができればいいんだという見地じゃないというふうに理解してよろしゅうございますね。
○岡崎委員 そこで、これは二月十一日のニューヨーク・タイムズに載っていましたが、レーガン政権のSDI研究というのが、これは単に弾道ミサイルを破壊する、そういう防御システムをつくるだけじゃなくて、もう一つの研究がある、それは相手方が同じようにSDIをつくった場合、それを突破するやり...全文を見る
○岡崎委員 これは細かくないのです。つまり、片一方しか説明を受けていないわけですね。  実際のところ、これはホワイトハウスの「レーガン大統領の戦略防衛構想」という報告の中にもはっきり書いてあるわけですが、アメリカがSDIの研究を進める理由を三つ挙げています。その一つに、既にこの...全文を見る
○岡崎委員 いずれにせよ、ニューヨーク・タイムズでもそうはっきり指摘していますし、予算措置もとられているわけですね。  そうしますと、中曽根総理は大変楽しそうにSDIについて説明なすっていますけれども、この面だけじゃない、危険な面があるということを言われているからには、確かめて...全文を見る
○岡崎委員 言ったところはそのとおりかもしれませんよ。しかし、もう一面があるわけです。あなたには盾の面だけしか説明していない。あわせてやりの面の研究があるのですよ。それがすっぱ抜かれておるわけですね、予算措置もあるんだということを。だから、あなたは盛んにこの盾の面の説明をなさるの...全文を見る
○岡崎委員 SDIだけでなくて、SDIを破る方の研究も、つまり盾の面だけじゃなくてやりの面についても同時に情報を得るようにしてもらいたいと思うのです。  それで、時間も迫りましたので、自衛隊と日米共同作戦の問題を幾つか絞って質問したいと思います。  総理はロンドンサミットの際...全文を見る
○岡崎委員 それは翻訳上の間違いがないということですね。時間がもったいないから、はっきり言ってください。
○岡崎委員 そうしますと、これはかなり重大な問題を含んでいると思います。これまでの防衛白書によりますと、日本の防衛力の向上というのは、結果としてアジアの平和と安定に貢献するというふうに言われてきました。しかし今度の場合は、結果としてではないのです。従来は、日本の防衛のみに限られた...全文を見る
○岡崎委員 今、結果的だとおっしゃいましたね。結果的になると言っているのはこれまでの防衛白書なんですよ。防衛白書の場合ははっきりと、その結果アジアの平和、安定に貢献するとなっているんです。しかし、あなたがロンドンで演説なすったのは、その結果じゃないんですよ。これはもうはっきりと、...全文を見る
○岡崎委員 そういうことを言われると思って私は現物を持ってきていますが、ここでははっきりとそういう文脈になっていないんです。(中曽根内閣総理大臣「なっているよ、読んでみなさい」と呼ぶ」)なっていませんよ。読んでみましょう。「自らの防衛力については、憲法の規定に従い他国に対し脅威と...全文を見る
○岡崎委員 あなたは俳句をおやりになるそうですから、日本語では正確なはずなんですよ。これは正確に読んでも、はっきり、日本の防衛力の漸増が、一つは日本の安全保障に役立ち、「とともに」ですから、同時に極東の安全にも役立つ。これははみ出しじゃありませんか。どんなに読んでもそうなるんです...全文を見る
○岡崎委員 これはどんなに読んでも、同時にと言ったって、同時にというのは二つあるでしょう。日本の防衛力が漸増することによって、日本自体の防衛と同時に極東の安定というわけでしょう。結果としてというのと違うのですよ。  あなたがこのように言ったのは、実はシーレーン防衛とかなんとかで...全文を見る
○岡崎委員 総理が国会審議の中で日本語をそういうふうに不正確に、また昔の防衛白書に引き戻したような形で言うのはよくないと思うのです。やはりこれはあなたははっきりとシーレーン防衛などを意識し、極東の範囲まではみ出したということを世界の舞台でおっしゃってきている。しかし、そういうこと...全文を見る
○岡崎委員 しかし、自衛艦には適用されるでしょう。――では、進みましょう。  総理はしばしば国会答弁の中で、核積載の米艦と日本の自衛艦との共同演習はあり得るのだ、公海上だったら、そういうふうに言われていますが、昨年の五月十八日の衆議院の外務委員会で私の質問に対して、核トマホーク...全文を見る
○岡崎委員 想定していないというのは、そういう有事の際に核積載の米艦が使用しないということ、使用する場合は、我々としてははっきりとノーと言う立場かということについては、これは留保しているわけですか。  もう一つ聞きましょう。総理は私の質問に対して、核トマホークの積載艦と、公海上...全文を見る
○岡崎委員 核抑止力というのがいかに危険なものであるかということが、今の総理の答弁でもはっきりしたと思うのですよ。排除する立場にない、つまり使っていいということなんですよ。これに日本が協力しているということなんです。これは大変なことだというふうに思います。日本は世界でただ一つの被...全文を見る
○岡崎委員 核兵器が使われるというのは、通常兵器が使われるのと違うのですよ。それがわずか使われるだけでも人類死滅につながるわけなんですね。絶対使わしてはいけない、先制使用はよくないというのが我々の姿勢なんですよ。そういうときに、日本が危険だからということで米軍がトマホークを飛ばす...全文を見る
○岡崎委員 つくっていきたいというのは、三宅島ということですか。
○岡崎委員 それだけ住民が反対しているのを、御理解を得てつくりたいというのは、まさか強行される意思はないでしょうね。あくまでもそれは協力ですね。
○岡崎委員 住民の意思は、絶対反対です。これは、やはり住民の意思を尊重するということは行政の責任者として必要だろうというふうに思っています。  関連質問に移ります。
03月07日第102回国会 衆議院 予算委員会第五分科会 第1号
議事録を見る
○岡崎分科員 私は、公害問題について質問いたします。  大気汚染などを中心に公害問題が非常に新たな注目を集めていますが、環境庁長官、御婦人でもありますので、特にこの環境問題等については熱心に取り組んでほしいと思いまして、その気持ちを込めて率直にお尋ねしたいと思うのです。  我...全文を見る
○岡崎分科員 十分に保持できるとおっしゃいますけれども、おたくの環境庁大気保全局のデータの中でも、これは健康に影響を及ぼすということはうたわれているのですよ。だから、そう言い切る状況じゃなくて、やはりNO2問題というのはかなり深刻な問題ということを御認識いただきたいというふうに思...全文を見る
○岡崎分科員 ちょっと発言と違いますので、どうぞ石本さん。
○岡崎分科員 大丈夫なのかなというお感じでおっしゃったと思うのですね。これは正直なところだと思いますよ。環境庁の方がこれまでは、できるようなできないようなことを言ってきましたけれども、やはり実際のデータから見ればなかなか難しいのです。石本さんが大丈夫かなとお考えになるのは当然なん...全文を見る
○岡崎分科員 いつごろをめどに——では、ことしをめどにできますね。単なる努力目標ですか、それとも必ずやりますということですか。
○岡崎分科員 そうしますと石本さん、失礼ですけれども、この間の断念というのはちょっと言い過ぎでございましたね。達成を目指して努力するというところでございますか。率直なところだと思いますけれども、どうもこちらの言い分と違うようでして、その辺はどういうふうになさいますか。
○岡崎分科員 長官ですから先を見てお答えになるのが当然だと思います。時間の都合で先に進みますけれども、これはやはり環境基準を緩和したときに、はっきり七年後にやるというふうに決めておりますから、全力を挙げて、NO2にしても基準内に総量を規制するようにやってもらいたいと思います。 ...全文を見る
○岡崎分科員 仮に、その紛争が早く処理されておるならば品川区にはっきり帰属していたわけですね。そうなった場合は、公害法の適用はその後ですから、その時点で公害法の認定を当然受けていたでしょう。そのことをお認めになりますか。
○岡崎分科員 それはどなたから聞いたか知りませんけれども、かなり一面的なあれでありまして、品川区全体のところがポイント二つしか調べてないわけですよ。そして全体がひどいということで全区域を指定したわけなんですね。そこだけが多発地帯じゃなかったということは正確じゃございません。品川区...全文を見る
○岡崎分科員 ちょっとそのケースは違いますね。  それで、やはり帰属がはっきり決着した時点で自動的に指定地域に組み入れるのが当然であったというふうに私は思うのです。いろいろと法制局その他にも検討してもらっていますけれども、やはり私は、親同士は入って、境界紛争のためにまま子だけが...全文を見る
○岡崎分科員 前の答弁と同じですね。要するに品川区はポイントを決めて調査されたのですよ。そして二十五平方キロがそうだということに決められているわけです。二十五平方キロの中にちゃんとこの八潮地域は入っているわけなんです。例外的に、ここだけが多発地域でなかったということは絶対ないわけ...全文を見る
○岡崎分科員 言葉を十分考慮して、中公審の審議等も含めて具体的に検討するというふうに理解してよろしゅうございますね、八潮地域について。
○岡崎分科員 では、具体的に検討してもらいたいと思います。  続いて、道路公害の問題についてお尋ねしたいと思うのです。  これは首都高速一号線でございますが、大田区羽田の一丁目から四丁目の沿道住民の苦痛が大変深刻でございまして、既に十数年に及んでいます。できたのは昭和四十三年...全文を見る
○岡崎分科員 環境施設帯の設置などをお考えになっているというのですが、それをいつまでにおやりになるのか。住民は困っていますから、住民がまとまるまでというのではなくて、進んですぐ協議して具体化すべきだと思いますけれども、そのめどはどうですか。
○岡崎分科員 とにかく早くやってほしいと思います。  都市計画による環境施設帯をつくる場合ですけれども、これはグリーン地帯にするのか児童公園にするのかいろいろあると思うのです。これについては周辺住民の意見を当然ですけれどもよく聞いて、地域の実情に合った計画を、みんなの合意でつく...全文を見る
○岡崎分科員 さて、移転する場合、長い間ここで生活されてきた人たち、そういう点ではみんなの生活がかかっているわけなのです。ですから代替地の問題、移転料の問題あるいは営業補償の問題等々が必ず起こってくるわけですけれども、これについても関係住民の声をよく聞いて、最大限努力するというの...全文を見る
○岡崎分科員 最大限努力するのは当然だと思います。今うなずかれたので、最大限努力するという方向でやってもらいたいと思います。  それで移転しない周辺住民の人たちもいるわけです、広い地域ですから。「しおり」には、私、これはよく読みましたが、なかなかいいことが書いてあるんですよ。各...全文を見る
○岡崎分科員 最大限の努力とおっしゃいますので、基準もありましょうけれども、時間帯も、夜とか早朝というのは大変ひどいですから、よくそういうのを調べた上でやってほしいと思います。引き続き、そういう問題については私たちも要望を続けていきたいというふうに思います。  さて、時間の都合...全文を見る
○岡崎分科員 検討されているのでしたら、沿道におけるNO2などの被害状況というのはかなり深刻でございますし、民間の調査等も出ているわけでございます。そういう点では、大気汚染の状況と健康被害との疫学的調査についても早急にすべきだと思いますけれども、それはなさいますか。
○岡崎分科員 最後に一問。ぜひ実地調査をよく踏まえて、このNO2問題を重視して、これを基準に入れるようにしてほしいと思いますけれども、この公害指定地域にかかわって、これも石本長官にちょっと嫌なことを聞くようになりますけれども、二十日の衆議院予算委員会で、大気汚染公害に関連して中曽...全文を見る
○岡崎分科員 では時間が来ましたので終わりますけれども、指定地域解除の問題については非常に反対が強いし、複合汚染という状況がありますので、慎重に住民の、あるいは患者の声をよく聞いて考えていただきたいというふうに思います。さらに、指定されない地域でさえも、東京特別区の区長さんたちが...全文を見る
04月03日第102回国会 衆議院 外務委員会 第5号
議事録を見る
○岡崎委員 私は、核兵器の使用問題について質問したいと思うのです。  二月十九日の予算委員会での私の質問に対して中曽根総理は、公海上、日本有事、いろいろ限定つきでしたけれども、核兵器の使用を排除し得ない、そういう答弁をされて、マスコミでも大きく報道され、波紋を呼びました。そこで...全文を見る
○岡崎委員 やめるべきであるというその姿勢、やめてくれというのと少しニュアンスが違うように思いますけれども、やめるべきである、使うべきではない、そういうふうに理解してよろしゅうございますね。
○岡崎委員 続けて質問しますが、これは昭和四十三年三月の予算委員会です。当時の佐藤総理が、我が党の松本議員や社会党の山本議員に対する答弁の中でこう言っています。米軍が核兵器を日本の「国内で使うとか、こういうことはございません。」「私は、そういうことはないということは、ただいまはっ...全文を見る
○岡崎委員 あり得ない、あってはならない。そうしますと、日本の領域内での核兵器の使用というのは、日本国民の生死にかかわる大問題ですから、当然あってはならないし、あり得ないということだと思いますけれども、この間の中曽根総理の私への答弁、これは日米共同作戦の際に米軍の核使用について、...全文を見る
○岡崎委員 それと今の安倍外相の答弁とは矛盾しませんか。抑止力であっても、日本の領域内では核兵器を使うことはあってはならないし、あり得ないというのと、公海上だったら日本が侵略されてほかに方法がなかったら、核兵器を使うことは排除し得ないという中曽根総理の答弁には、明らかに矛盾がある...全文を見る
○岡崎委員 私はここに、二月十九日の私への中曽根総理の答弁、二月二十一日の東中議員への答弁、二つ持っていますけれども、これはすべて通常兵器による、つまり核によるということは一言も触れない侵略行為に対する核使用なのです。したがって、中曽根総理のお考え、発言というのは、核の先制使用を...全文を見る
○岡崎委員 安倍外相の態度、御発言と中曽根総理の発言は、はっきり矛盾があります。これは明確にしておきたいと思うのです。  ただいま安倍外相は非核三原則とおっしゃった。私もそう思います。非核三原則は、持たない、つくらない、持ち込ませない、これは被爆国日本国民の願望が反映していると...全文を見る
○岡崎委員 非核三原則の精神からいいましても、また持ち込みを許さないという立場からいいましても、日本の領域内での米軍による核使用、これははっきり排除されていると思いますが、安倍外相、そうお思いになりますか。
○岡崎委員 非核三原則によって排除されている、そういうふうに理解されますか。
○岡崎委員 核の持ち込みを認めない、したがって使用も認めないということでしょうから、排除されているということですね。よろしゅうございますね、それで。
○岡崎委員 じゃ、私が言ったとおり、非核三原則によって排除されていると言われたと理解していいと思いますが、私は時間の都合がありますので、この問題、矛盾については、また後日はっきりさせることにします。  領域内だけではなくて日米共同作戦中においても、日本も関与、加担する形で米軍の...全文を見る
○岡崎委員 どちらが詳細でどちらが前提がないか、これもはっきりしましょう。いずれにせよ私は、議事録をはっきり読み、その上に立って質問しているのです。ですから、はっきりそれは随時協議がどうかを答えてもらいたいのです。時間が少ないので、大臣、恐縮ですけれども、随時協議なら随時協議であ...全文を見る
○岡崎委員 随時協議であろうが日米双方の運用上いろいろと協議があるということ、少なくともその協議があるということが前提になったら、そこではっきりと日本の意思が反映できるはずなんですね。中曽根総理は、安保条約の建前上これはもう排除できる権限がないとおっしゃった。しかし、協議の場では...全文を見る
○岡崎委員 これにも一つの前提が——安倍さん前提とおっしゃいましたからね。前提というのは、第五条というのは日本有事、しかも個別的自衛権の発動という範囲内ですね。日本を防衛する目的だというふうに総理もおっしゃったのです。こういうふうに日本防衛を目的とした場合の核使用、これはそう簡単...全文を見る
○岡崎委員 大局的な判断ということですが、当然日本の判断が入るわけですね。私は入るか否かを聞いているんですよ。どうでしょう、それ。
○岡崎委員 今の外相の発言は極めて重大だと思います。というのは、アメリカが勝手に撃つのは、それは排除する権限がないから仕方がないんだ、こういった趣旨に総理は答弁されていましたけれども、しかし今お聞きしますと、その間日本はノーと言うこともあるいはイエスと言うことも意思を反映すること...全文を見る
04月10日第102回国会 衆議院 外務委員会 第6号
議事録を見る
○岡崎委員 きょうは、短時間でありますので、IAEAの問題に絞って質問をしたいと思います。  IAEAが、原子力の平和利用の促進と軍事化転用を防止する機能を果たしていることは言うまでもありませんけれども、問題の一つとして、これが核不拡散条約、NPT体制の保障措置を実施する機関に...全文を見る
○岡崎委員 外相、私は、非同盟諸国の不満、批判についてどうお感じか、そのことについて御質問したわけです。
○岡崎委員 米ソを中心とする核保有国の軍縮が進まないことに不満を持つのは当然であるし、また、核軍拡一路になっている現状がIAEAやNPTそのものをいびつなものにしているということは、共通の認識であろうと思うわけです。  この原子力の開発、平和利用という問題ですが、これは核物質と...全文を見る
○岡崎委員 そうしないと真の平和利用ができないということは、安倍外相も今言われました。  そこで、今回の改正というのは、昨年一月に加盟した中国が理事国になるという問題です。これは核保有国でございますので、先ほどからもいろいろな論議があったわけです。IAEAの普遍性を高めるとか基...全文を見る
○岡崎委員 それでは少し角度を変えまして、IAEAの保障措置システムによりますと、核爆発を起こさせることのできる核物質の最小量、これは臨界量というふうに呼んでいますが、その基準値をウラン235の場合は二十五キログラム、プルトニウム239の場合は八キログラムというふうに決めています...全文を見る
○岡崎委員 一般的でも、核兵器の弾頭を取り出し廃絶することは技術的には可能であるという政府委員の答弁であったわけですが、このことは私は非常に重要だろうと思うのです。日本政府も核廃絶ということは口にしておりますけれども、まだまだこういう問題については多くの国民も知らない状況で、核兵...全文を見る
○岡崎委員 安倍さん、同じように御認識なさいますか。これは非常に政治的な問題ですので、政府委員ではなくて、日本を代表する外相としての御認識を聞きたいと思うのです。
○岡崎委員 技術的には容易である、しかし問題は政治にある、そういうふうに安倍外相も認識されたと理解をいたします。  角度をさらに変えまして、昨年の第三十九回国連総会に我が国も加わりまして、「核戦争の気候上の影響−核の冬」という決議が賛成百三十、反対ゼロ、棄権十一で採択されていま...全文を見る
○岡崎委員 そうしますと、核軍縮、外相の望むところですが、その核軍縮を進められる外相の立場としまして、核戦争によって人類は生き残ることができるかどうか。生き残れるというお考えでしょうか、それとも生き残れないというふうにお考えでしょうか。
○岡崎委員 限定核戦争でも、全面的な核戦争に発展する可能性は大いにあるわけです。そうしますと、今外相言われたように、人類が生き残れない可能性が十分ある、こういうこともはっきりしてきたわけですね。  それでは核兵器廃絶というのは、そういう立場に立ちますならば、人類の死活にかかわる...全文を見る
○岡崎委員 人類の死活にかかわる世界政治の中心課題であるという認識を持っている、そういう外相の答弁でございますが、そうしますと安倍外相、この間も私の質問について外相は余り愉快じゃなかったような答弁でございましたけれども、愉快じゃなくてもこれは人類の死活にかかわる問題ですので、やは...全文を見る
○岡崎委員 核が使われるということは人類にとって危険なこと、その危険なことの中には「核の冬」も入るわけですよね。それを先制的に使うということは何としても避けなくてはいけないし、使うべきでない。持っていることと使うということにはかなり距離がありますので、そういう姿勢をはっきりしても...全文を見る
○岡崎委員 この問題をやりますと、かなり時間がかかるわけであります。つまり、「核の冬」を招来するような核使用を前提にしているそういう抑止力論が、果たして人類にとって容認し得る理論であるかどうかという問題があると思うのです。抑止と均衡によって保たれていると言いながら、核軍拡一路だと...全文を見る
○岡崎委員 この分野では、先ほど私が紹介しましたように、国連でもアメリカの議会でも、そして核を持たないスウェーデンでさえも、かなり膨大な報告書が出ているわけですね。あるいは、ソ連ももちろん、WHO、世界保健機構なども研究し、報告書が出ているわけです。被爆国日本でありながら、こうい...全文を見る
○岡崎委員 私は、今度のIAEAの問題について一週間ばかりで集中して勉強しましたけれども、非常に困ったのは、所轄官庁がはっきりしないということなんですよ。非常に部分的な知識はそれぞれでおっしゃいますけれども、肝心なことについては余りなさっていない。特に「核の冬」の問題とか核兵器廃...全文を見る
○岡崎委員 この国連決議によりますと、政府としては、非政府組織、ここが研究し報告書を出せば、政府は仲介してこれを国連事務総長に提出することになっているわけですが、非政府組織の方から提出されれば、当然政府は責任を持ってこの決議の方向に沿って国連事務総長の方に出すようになさいますね。
○岡崎委員 出す以上は、国際的に出して恥ずかしくないものであるのは当然でありますので、今おっしゃったように非政府組織の方から提案があれば、これは仲介してこの決議の実行に当たってもらいたいと思うわけです。  いずれにせよ、この種の問題について政府の姿勢は、被爆国日本の政府としては...全文を見る
04月19日第102回国会 衆議院 外務委員会 第8号
議事録を見る
○岡崎委員 私は、SAR条約について、それに関連する質問をしてみたいと思います。  先ほどから海上保安庁とシーレーン防衛とのかかわりについては、何人かの質問がありました。その上に立って御質問をいたします。  関係がないようなお話でありましたけれども、しかし、これは一九八一年の...全文を見る
○岡崎委員 そのような方向で行くべきであるというふうに思いますけれども、しかし自衛隊法によりますと、有事の際には先ほど議論があったように、海上保安庁は防衛庁長官の指揮下に入ることになっているわけですね。シーレーン防衛に際して自衛隊がその防衛作戦活動に入った場合、その指揮下にある海...全文を見る
○岡崎委員 軍隊機能を持たなくても、本来持っている機能でシーレーン防衛に参加するということですね。どうですか。
○岡崎委員 同じことを繰り返さなくて結構です。  それでは、絶対にシーレーン防衛の枠組みに入らないというふうに約束できますね。端的にお答え願います。
○岡崎委員 まだちょっとあいまいさが残っていますけれども、時間がありませんので、また別の機会にやりましょう。  昨年十二月に日米共同作戦研究ができまして、これについては外務省に署名以前に話がなかったということで、外務省筋からは、これはシビリアンコントロールとのかかわりで遺憾の意...全文を見る
○岡崎委員 説明を受けている、それならば、その点についてお聞きしたいのですが、この国会でもしばしば、公海上での核兵器を積載する米艦船と自衛隊との共同対処の問題があり得る、また核積載艦の護衛もあり得る、さらに共同作戦中に米軍の核使用を排除できない、こういう答弁等がありましたが、これ...全文を見る
○岡崎委員 核兵器の使用はシーレーン防衛研究の中に想定されていない、そういうことですね。  それでは、核兵器搭載艦との共同対処も想定されていませんか。
○岡崎委員 あるかないかははっきりしないにしても、公海上においては既に核搭載艦が行動し、これらの共同対処はあり得るというふうにしばしば答弁されているわけですよ。そういうことは、今度のシーレーン防衛研究の中には包含されていないのかどうかということなんです。あいまいでなく、はっきりし...全文を見る
○岡崎委員 積んでいるかいないかが、問題にならぬということにはならぬと私は思いますけれども。  それでは、研究は今おっしゃったような中身でいいとしましても、実際のシーレーン防衛の中にしばしば私が挙げました公海上での、もちろん日本有事とか個別的自衛権の範囲とかいろいろな前提があり...全文を見る
○岡崎委員 答弁になっていないです。シーレーン防衛とのかかわりを言っているのです。シーレーン防衛の中に今おっしゃったことは入るのか入らないのか、どうですか。
○岡崎委員 シーレーン防衛であろうとなかろうと、排除してしまうことは望ましくないと思うというのでしたら、シーレーン防衛の中に入ることになりますね。しつこいようですけれども、それでよろしゅうございますね。
○岡崎委員 一般的でも、とにかくシーレーン防衛の中に核兵器の使用の問題あるいは核積載艦との共同対処の問題が入るということは重大なんですよ。こういうシーレーン防衛と海上保安庁とのかかわり、これは私は非常に大きな問題をはらんでいると思いますが、先ほどははっきり否定されたような形になっ...全文を見る
○岡崎委員 非常に丁寧な説明で、時間が経過するのが大変心配でございますが、それとあわせて、けさの新聞によりますと、アメリカがSDIの日本の研究参加について求めているのはそのシステムの中の識別・追尾部分だというふうになっていますが、これはかなり具体的な研究参加の要請なんですね。これ...全文を見る
○岡崎委員 きょうの新聞は外務省筋だということですが、情報がなかったということですからこれ以上言わずにおきましょう。  しかし、いずれにせよ、冒頭でおっしゃいましたように、これはABM条約によって相当厳しい規制があるわけなんですね。ですから、これに安易に協力参加すべきでありませ...全文を見る
○岡崎委員 時間が来ましたので、残念ですが、これで終わりましょう。
05月10日第102回国会 衆議院 外務委員会 第10号
議事録を見る
○岡崎委員 私は、ボン・サミットに関連して、SDIの問題を中心に質問したいと思います。  ただいまも質問がありましたが、中曽根総理はボン・サミットで、レーガン大統領にSDIの五条件を述べられたわけです。これは新聞によりますと、外務省や自民党とも相談済みの中身であったということな...全文を見る
○岡崎委員 どうもよくわからぬですね。核兵器の廃絶を目指す、そう理解しておきながら、日本が重要な要素として五つの条件を持ち出して、そこには核兵器の廃絶は一言も言わない。ただ大幅削減があればいい。安倍外相、この五つの条件というものは、どういう位置づけをもってなぜお出しになったのです...全文を見る
○岡崎委員 どうもはっきりしませんけれども、先に進みましょう。  核兵器という問題ですが、政府は昭和三十三年の四月十五日、政府見解として、「核兵器とは、原子核の分裂又は核融合反応より生ずる放射エネルギーを破壊力又は殺傷力として使用する兵器をいう。」こういうふうに言っていますけれ...全文を見る
○岡崎委員 ところが、中曽根総理は二月十九日の衆議院の予算委員会で、「私が一応常識的に解釈したのは、核兵器という場合には、それが直接殺傷や破壊力に使われる、そういうような意味で一般的に考えておりました。」このように言っているわけですが、この総理答弁というのは、核爆発のエネルギーが...全文を見る
○岡崎委員 「直接」に意味がないとするならば、それでは直接であれ間接であれ、核爆発エネルギーが殺傷力や破壊力に使われるような兵器、これは核兵器だ、こういうような政府の統一見解であるというように理解してよろしいですね。
○岡崎委員 それはかなり重大な内容だと思いますね。直接であれ間接であれ、核爆発のエネルギーを殺傷力、破壊力に使う場合は、これはやはり核兵器じゃないかと思うのですよ。今の栗山さんの答弁というのは、総理答弁を事実上、直接以外にないというふうに限定した形になっちゃった。それはよくないと...全文を見る
○岡崎委員 それじゃ具体的に聞きましょう。  核爆発によってエックス線が出ますね。このエックス線レーザーというのは、直接、間接かどうかはともかく、これは核兵器ですか。
○岡崎委員 その理由は何ですか。エックス線エネルギーであろうと、核爆発によって生ずるエネルギーですよ。これが殺傷力、破壊力に使われて、何で核兵器じゃないのですか。理由を挙げてほしいのです。
○岡崎委員 これが研究途上であるから、核兵器であるとかないとか断定できないという御答弁のようですが、これはいずれはっきりすると思うのです。少なくとも、核爆発によって生ずる放射能エネルギーが指向性エネルギーに変えられて、それが殺傷、破壊に使われるわけですから、それはこれまでの政府の...全文を見る
○岡崎委員 小さいと言いますけれども、撃墜に使うのはエックス線レーザー兵器を使うわけです。したがって、これは非常に重要だと思うのです。政府の場合、今はっきりと断定できないとおっしゃるが、エックス線レーザー兵器を核兵器だと認定できるようになった場合には、協力参加は決してしませんね。...全文を見る
○岡崎委員 エックス線レーザー兵器そのものが撃墜に使われるということは、この間の研究チームの報告によってもはっきりしているわけです。こういうものについては絶対参加すべきでないと思いますし、先ほどの政府の統一見解を直接に限るような、そういう矮小化したようなゆがめた解釈は絶対許すべき...全文を見る
○岡崎委員 自主的に判断してもらいたいと思うのです。アメリカが非核を言えば非核と言うのじゃなく、日本の立場から判断してもらいたいと思うのです。  SDIが、これ以外にはない絶対兵器だということはあり得ないと思うのです。当然、イギリスの国際戦略研究所でも言っているように対抗兵器が...全文を見る
○岡崎委員 対応手段として相手の方もSDIを持つだろう、だから核軍拡の方に行く、これはお認めになったのです。しかし、SDIだけではなくて、SDIをくぐって、あるいはSDIを撃ち落とす核兵器が開発されるわけです。それを総合的に見ると、核軍拡の可能性がないのかどうか、このことをお聞き...全文を見る
○岡崎委員 期待されるのは結構なんです。しかし、もう一面で、期待に反して核軍拡に進む可能性を否定されますか。やはりこれはあるでしょう。しつこいようですけれども、この辺はっきりお答え願いたいと思います。
○岡崎委員 どうもはっきりしない点があります。しかし、少なくとも相手がSDIを開発し、核軍拡につながるものであるという、その一面の指摘はされたと思うのです。  そこで、時間が来ましたので最後の一問で終わりたいと思いますけれども、SDIが核廃絶につながるものでないということはもう...全文を見る
○岡崎委員 今、SDIに頼って核廃絶をやろうということじゃないというふうにおっしゃったんですが、それは必要だと思うのですね。今世界の中には、SDIを口実に核兵器廃絶の課題を先延ばしするような議論があるのですが、これはとんでもないと思うのです。やはり核兵器廃絶を今日の課題としてはっ...全文を見る
05月15日第102回国会 衆議院 外務委員会 第12号
議事録を見る
○岡崎委員 米州投資公社協定に関して、引き続き質問いたします。  本協定は、先ほどから質問もありましたが、各国一票じゃない、投資シェアによって投票権が決まっている。これでは出資額の多い国が発言力を強くするのは当然でありますが、しかもほかの開発銀行などとは違って、基礎票がないので...全文を見る
○岡崎委員 基礎票がなければ、一層投資シェアの多い国が発言権を増すということになるわけです。アメリカの場合は、全体の二五・五%持っているわけです。域内国が五五%持っているからいいのじゃないかという発言が先ほど答弁でありましたけれども、しかし、アメリカの二五・五%に域外の日本などの...全文を見る
○岡崎委員 私はそう思いませんが、しかし重視するのは、この背景にレーガン大統領の中米・カリブ海構想というものがあるのじゃないかという点なのですね。この設立協定案が出されたのは八二年なのです。米州開発銀行に提出されたわけですけれども、その年の二月にレーガンの中米・カリブ海構想が打ち...全文を見る
○岡崎委員 時系列はそうでしょう。しかし、少なくともレーガンが中米・カリブ海構想を打ち出しているわけですね。その思惑が、二五・五%の投資シェアを持つこのアメリカの思惑が、これに反映しないはずはないわけです。それでレーガンは、御承知のようにこの公社加盟国であるニカラグアに対して、新...全文を見る
○岡崎委員 私は、大きな懸念を持っています。ここで、この投資公社の背景の一つとしてのニカラグア問題を質問したいと思います。  安倍外相、お疲れでしょうけれども、そろそろ質問に入りますのでお願いしたいと思いますが、レーガンのニカラグアに対する経済制裁、これは外相も参加されたボン・...全文を見る
○岡崎委員 支持を求められなかったということですが、支持する国もなかったのが事実なんです。ほかにも例えば北欧やオーストラリア、さらに非同盟諸国百一カ国すべてこれには反対なんですね。世界のどの国が支持しているのでしょう、これはどこかわかるところがありましたら。
○岡崎委員 文字どおりのかいらい国、エルサルバドルだけ、こういう状況のもとで現にこれは実行されているわけですね。しかし国連決議などを見ますと、こういう制裁措置については厳しい反対の決議が何回も行われているわけです。例えば一例として、一九七〇年の「国際連合にしたがう諸国家間の友好関...全文を見る
○岡崎委員 今の御答弁だと、これは理解しているのですか。私は明らかな国連決議違反だと思いますし、国連憲章や国際法違反だ、そのことを聞いているのです。違反じゃないと思われるかどうか。
○岡崎委員 これは安倍外相にお願いしたいのですけれども、アメリカの国内法はいいですよ。しかし、国際法の立場の解釈は日本にだってあるはずですね。これは、国際法に違反する立場にないということのようですけれども、それでよろしゅうございますか。
○岡崎委員 これが進んでいけば国際法違反になる、今の段階じゃはっきり言えないというわけですか。どうもわからないのです、もう一度済みませんがお願いします。
○岡崎委員 大分アメリカに対する理解が強いようですけれども、それじゃ国際法違反、国連決議違反だというふうにはお思いにならないということですね。外相、それでよろしゅうございますか。これは外相にお願いします。
○岡崎委員 国際法違反だとは言えない、これは重大な発言だと思います。中曽根総理、安倍外相はニカラグア問題で、コンタドーラ・グループの和平努力を支持するということをしばしば言われているわけですが、このコンタドーラ・グループのカンクン声明、八三年七月十七日ですが、これには、中米の和平...全文を見る
○岡崎委員 動いているのは、先ほど言った民族自決、不干渉という立場に立って動いているのですね。これも含めてかどうかということについて、もう一回お願いします。
○岡崎委員 基本的立場ですから、当然民族自決、不干渉を支持する立場だというふうに理解します。  そうしますと、具体的にお聞きしたいのですけれども、レーガン大統領は、これは大統領だけじゃなくてシュルツ国務長官等も言っていますが、経済制裁措置を解除する条件としてソ連やキューバとの関...全文を見る
○岡崎委員 随分アメリカに対する理解が強いようですけれども、はっきり断絶を報道している新聞等もありますし、かなり厳しい断絶を迫っていることは、新聞社説等にも遺憾の意を表明しているわけであります。  次の問題を聞きましょう。レーガン大統領が経済制裁等のニカラグアに対する干渉の口実...全文を見る
○岡崎委員 引き続いて、レーガン大統領がことしの二月二十一日の記者会見でこういうことを述べています。我々がサンディニスタ――これはニカラグアの現政権ですが、サンディニスタを追放しようとしていると言うことはできる、また、私はサンディニスタはまともな議論ができないと思う、こういうこと...全文を見る
○岡崎委員 かなりアメリカ寄りの判断のようですが、時間も十分ありませんからこのぐらいにして、いかにコンタドーラ・グループの和平努力を支持すると言いながら、その中身は非常に看板的なものに終わっているというふうに言わざるを得ないかということが、今の御答弁を通じてもわかってきたように思...全文を見る
○岡崎委員 外相、経済制裁措置をとった背景を理解するというのは、背景には道理があるということを理解してあげたというのですか。
○岡崎委員 コンタドーラ・グループを支持されることはよくわかるのですけれども、コンタドーラ・グループの和平努力を台なしにするものじゃないかという気がするのですね。せっかく和平努力のためにコンタドーラ・グループが動いているのに、この経済制裁措置をとって一層混乱を助長していく、そのよ...全文を見る
○岡崎委員 安倍外相、ボン・サミット参加国の中で、日本のようにアメリカの経済措置の経過を理解する国がほかにありましたか。
○岡崎委員 それは、日本以外にそういう国が出ているということですか。
○岡崎委員 もう時間も参りましたので終わりますけれども、せっかくコンタドーラ・グループの和平努力があるにもかかわらず、武力干渉に加えて経済封鎖をやって、そして一層ニカラグアを窮地に追い詰めていくということは、コンタドーラ・グループの和平努力が水泡に帰す結果になるということを非常に...全文を見る
○岡崎委員 日本政府が、アメリカであれ、はっきりした民族自決の立場に立ってニカラグア問題について対処されることを強く要求して、私の質問を終わります。
05月29日第102回国会 衆議院 外務委員会 第16号
議事録を見る
○岡崎委員 ことしは国連婦人の十年の最終年ですね。明治以来男女差別が非常に色濃く残っていました日本で、あらゆる形態の男女差別を撤廃する、そういう本条約が批准されるということは非常に大きな意義を持っていると思うのです。そういう見地から、男女差別の中でもとりわけ重要な比重を占めている...全文を見る
○岡崎委員 ちょっと不十分な答弁ですけれども、要するに統一的にとらえている、そういうふうに言われたものと理解しましょう。  二つ目です。第十一条には、雇用の分野における差別撤廃のためのすべての適当な措置をとるというふうにして、一項の(f)に「作業条件に係る健康の保護及び安全につ...全文を見る
○岡崎委員 長々と言われましたけれども、要するに私が言ったのと同じですね。  では三つ目です。差別撤廃のためには、これは前文で書いていますけれども、その前提として「家庭及び子の養育における両親の役割」これを指摘しています。同時に、「子の養育には男女及び社会全体が共に責任を負うこ...全文を見る
○岡崎委員 私、今三つ述べました。こういう三つの要件が、雇用における平等を満たす上で非常に重要だということをこの条約はうたっていると思うのです。したがって、この見地から母性保護の問題、その範囲を見る場合、これは各国の具体的な事情があるわけですね。特に労働条件の問題や社会における家...全文を見る
○岡崎委員 母性保護の範囲については各国の実情じゃないというのですか。その審査の過程については、そこにお座りの方から聞きましたよ。知っています。審査の経過はあったでしょうけれども、しかし母性保護というのは、もともと女性が健康な赤ちゃんを産み、育てる、こういうようなのが母性保護でし...全文を見る
○岡崎委員 ちょっとおかしい答弁ですけれども、これは後で、少し回ってからもう一回やりましょう。  それでは聞きましょう。政府の出していました婦人労働白書、七一年まで、女子の労働条件、特に母性を守るための規定としてどういうことが書いてありましたか、答えてください。——こんな問題に...全文を見る
○岡崎委員 こういう問題は大事ですので、よくお調べ願いたいというふうに思います。間違いございません。  もう一つお聞きします。昭和二十二年でございますが、これは帝国議会ですよ。第九十二回帝国議会で労働基準法の案件が審議されたときです。女子の時間外労働などの一定の制約や生理休暇で...全文を見る
○岡崎委員 まだあなたも若かったでしょうから御存じないのはわかりますけれども、しかし、労基法改正等もありましたので、当然こういう労基法がどういういきさつで生まれたかについては事前にお調べいただきたかったのでございますけれども、河合厚生大臣が「わが国労働問題の特殊性に鑑みまして、こ...全文を見る
○岡崎委員 昭和二十二年なんですよ、赤松さん。女子挺身隊という問題を論議する場じゃないでしょう。新しく憲法ができまして、婦人の労働条件等について論議する場で、女子挺身隊員がどうであったかこうであったかということでなかったと思うのです。やはり日本の実情に応じて、生理休暇は必要である...全文を見る
○岡崎委員 今お認めになったように、極めて長時間労働だということです。これが非常に大きな問題を持っているわけですね。  もう一つ聞きましょう。有給休暇です。日本の場合は六日間、アメリカの場合は一週間から二週間、西ドイツの場合は十八日間、イギリスの場合は四週から五週、フランスの場...全文を見る
○岡崎委員 もう一つ聞きましょう。週休二日制の普及率です。大事な問題なんですよ。日本の場合は二七%、いろいろと含めておりますけれどもね。それからアメリカの場合は八七・九%、西ドイツが六〇・三%、イギリスが八九・四%、フランスは何と九一・七%、お認めになりますか。
○岡崎委員 私が三つ挙げただけでも、こんな大きな労働条件における国際的な違いがあるわけです。これを無視して、母性保護を云々するということはできないと私は思うわけです。この長時間労働、過密労働が母性に対してどういう破壊的な影響をもたらしているか、母性というのは次の日本人を産み、育て...全文を見る
○岡崎委員 私は、現在のことを聞いたわけじゃないのです。このときの報告書があり、あなたが昨年そういう御答弁をなすっているのは事実かどうか聞いたのです。そして実態が先ほど言ったように、非常に長時間労働で女性の健康が破壊されている、そういうことをお認めになるかどうか、そういうことなん...全文を見る
○岡崎委員 議事録を見せてもいいけれども、探すの面倒ですから、議論を進めましょう。いずれにせよ、もう一回見てほしいのです。三月二十六日参議院予算委員会の山中委員の質問に対してあなたが、長時間労働あるいは深夜業はその弊害が女子に多くあらわれている、そういう報告がありますということを...全文を見る
○岡崎委員 あなたは労働省婦人局長でしょう。一番つかまなくちゃいけないそういう実態について、資料を持たないというのはちょっと恥ずかしいのじゃございませんか、余りあなたをいじめるつもりじゃありませんけれどもね。  先に進めましょう。外務大臣、お話し中でございますけれども、私は、こ...全文を見る
○岡崎委員 いや、それだけじゃないのです。そんなことを言ったのじゃない。労働条件が悪いということを言っているだけじゃなくて、それは母性保護と関係しないのか、当然母性保護は日本の具体的労働条件から考えなくちゃいけないということをお考えになりませんかと言っているのです。大臣に聞いてい...全文を見る
○岡崎委員 我々も母性保護の内容は、労働条件の改善向上に伴っていろいろな見直しがあってもいいとは思っているのです。しかし、日本における労働条件は余りにも長時間だし、過重ですよ。こういう中での母性保護の問題は、ヨーロッパ並みにできないのは当然じゃありませんか。ところが、今説明があっ...全文を見る
○岡崎委員 それが本当に条約の精神に合っているかどうかについては、私は非常に大きな意見を持ちます。むしろ、これは逆行するものだというふうに私は断じたいのです。  時間もありませんので、先に進みましょう。  この条約の十一条二項の(d)の中に、妊娠中の女子に有害であることが証明...全文を見る
○岡崎委員 それに対して、当然政府の方では対策をお立てになっていると思いますが、どういう対策を今お考えになっていますか。
○岡崎委員 少しも具体性がないですね。労基法を改正しながらそういう状態では困ると思うのです。六十六年までで進められております厚生省の第二次看護婦需給計画、これで六十六万三千七百人、この体制をとることになっております。この数は、先ほど言いました妊娠した看護婦が母性保護のために深夜業...全文を見る
○岡崎委員 教員の場合は、はっきり補助教員の確保に関する法律という形で代替要員が確保されているのです。同じ女子労働としての看護婦さんの場合も、やはりこのように代替要員を考えなくちゃいけないのじゃないかというふうに思うのです。需給計画の中に入ってないというのならば、どの程度の要員が...全文を見る
○岡崎委員 実態もつかめずに入れるというわけにいかないでしょうから、直ちに実態調査をしてほしいと思うのですよ。私の方でも幾つか調べましたけれども、看護協会の調査によると、現在約四十万の看護婦さんの中で七九・五%が夜勤だということですね。医労協の調査でも七〇・九%、七〇%としまして...全文を見る
○岡崎委員 局長さん、そのことを確認されますね。
○岡崎委員 安倍さん、看護婦さんのことでございますけれども、やはりこの条約を推進する責任者といたしまして、今言いました看護婦さんの深夜業の問題ですね、当然これも条約の精神を生かす上からいっても大事だと思いますが、この問題での御見解を聞かせてもらいたいと思うのです。
○岡崎委員 簡潔でございますけれども、前向きな答弁だというふうに、そしてきちっと実態を調査して第三次計画の中に盛り込むということ、それを確認されたというふうに理解いたします。  さて、本条約には十四条に農村婦人の問題について書かれていますが、農村婦人と同様に、あるいはそれ以上の...全文を見る
○岡崎委員 きのうの説明と違いますね。きのうは、はっきりとこれは適用されるというふうにお答えになりましたよ、レクチャーのときに。
○岡崎委員 だから、適用されるでいいでしょう、適用されますかですから。
○岡崎委員 それでいいんです。  それで、我が国では従来から、事業主が婦人であるがゆえに金融面などで社会的、経済的ないろいろな不利や差別をこうむった事例が多くありますけれども、この条約を批准したからにはこういうことがないようになりますね。そのような方向で政府は臨まれますね。これ...全文を見る
○岡崎委員 この条約を批准したからには、外務省も責任を持って、業者婦人あるいは業者の事業主が不利益をこうむらないように指導するということだというふうに確認いたします。  さて、それならば、今の業者婦人の置かれている実態はどうか。どのくらい掌握されているのか。——きょうはどうも来...全文を見る
○岡崎委員 抽象的ですけれども、いいでしょう。しかし、零細企業ではその経営者の家族、つまり夫婦で働いているのが圧倒的に多いのですね。そして、母ちゃんが実際工事業を支えているのですね。  これは、全国商工団体連合会婦人部の実態調査でございますけれども、労働時間十時間を超える人が三...全文を見る
○岡崎委員 より徹底してやってもらいたいと思うのですが、最後になりました。この業者婦人の分野でも、いろいろな差別が実態上あるということを私は税制面からも指摘しておきたいと思うのです。  業者の家族の働き分は、事実上家長となっている主人の所得とみなされていって、実際上は共同で経営...全文を見る
○岡崎委員 重要な問題であることは変わりないんです。だからこそ、多くの要望がありながらなかなか実現できないでいるわけですからね。しかし、条約を批准するからには、そういう面までもきめ細かい、いろいろな行き届きが必要だろうというように思うのですね。安倍外相、やはり留意すべき問題である...全文を見る
○岡崎委員 一般的じゃなくて、業者婦人のこういう問題までも誠実に留意していくというふうに理解してよろしゅうございますか。
○岡崎委員 これ以上は答弁出ないでしょう。時間が来ましたので、終わりましょう。     —————————————
06月07日第102回国会 衆議院 外務委員会 第19号
議事録を見る
○岡崎委員 郵便関係五条約について、まず基本的な問題からお聞きしたいと思うのです。  UPUには百六十八カ国が参加していまして、これは国連参加国よりか多い、その果たしている役割は非常に大きいと思うのです。そこで、安倍外相にお尋ねしたいのですけれども、今日の国際社会、国際政治の中...全文を見る
○岡崎委員 私もそう思います。この国際社会の中で、人事や文化や経済の交流にとっても、あるいは平和友好の促進にとっても、非常に重要な意味を持っていると思うのです。  そこで、郵政省にお伺いしたいのですが、こういう国際郵便制度につきまして、郵政省はどういう基本的な原則で臨まれている...全文を見る
○岡崎委員 確かに自由に簡便に、大事だと思います。あわせて私たち国民にとっては、確実に届くということ、早く着くということ、そして料金が安いということ、当然のことですけれども、こういうことは強く希望するところなんです。また、そのような方向で郵政省も努力されていると思います。  そ...全文を見る
○岡崎委員 それは結構です。  次の早くという点ですね。これは私も経験しましたが、ニカラグアに行きまして二週間以上かかった。ニカラグアは特殊な条件にありますが、隣のメキシコでもやはり同じようにかかるわけですね。今度の万国郵便条約の第一条でも「継越しの自由の原則」というのがうたわ...全文を見る
○岡崎委員 比較的早いところをおっしゃいましたけれども、メキシコあたりからも二週間近くかかりましたけれども、十日以上かかるところはどういう地域ですか。また、それについてどういう対策をなされているのかもあわせてお願いします。
○岡崎委員 対策までお述べになりませんでしたけれども、なるべく早く着くように、各種の改善をお願いしたいと思うのです。  三つ目の安くという点ですが、これが今度の万国郵便物条約の一つの問題点であるというふうに考えております。基本料金が五〇%引き上げられるわけですね。これは会議で賛...全文を見る
○岡崎委員 今の御答弁によりましても、賛成六十二、しかし、反対と棄権を合わせますと六十三ですから、そちらの方が多いわけですね。一律二〇%でも十分だという国がかなり多かった。先ほどからの答弁で、今後の五年間の変動についていろいろ考えた場合、日本は七〇%の提案を当初されているようです...全文を見る
○岡崎委員 日本が七〇%の値上げ案を出し、五〇%に賛成した、その理由を聞きたかったのですが、それはいいです。  前回は何%アップになりましたか。数だけで結構です。
○岡崎委員 それでは、その後国際郵便料金、どのくらい値上げになっています、この期間。
○岡崎委員 五〇%アップになったのですが、実際上は二割強でよかったのですね。書状では、九十円が百十円になったのでしょう。それで、その理由ですけれども、黒字だったのですね。どうして、黒字のところを日本は値上げしましたか。
○岡崎委員 今のは正確ですか。実際上は黒字でした。そして、国内の料金と一緒に上げたでしょう。むしろ理由は、そのバランスをとるためじゃなかったのですか。
○岡崎委員 一月に上げようと七月に上げようと、それはバランスをとることについては同じでしょう。関係ございませんか。
○岡崎委員 ではお聞きしますけれども、現行の国内の料金、それと外国郵便料金、このバランスは今は適当だとお思いですか。現行についてです。
○岡崎委員 バランスがとれている、これは大事だと思いますが、そうしますと、この間は五割アップで、実際上は二割ちょっとしか日本では外国郵便料金を上げなかったわけですね。ところが今度は、日本は七割アップを要求して、実際上は五割アップになった。一番懸念するのは、それが国民の懐にはね返っ...全文を見る
○岡崎委員 答弁になっていませんね。私が言っているのは、万国郵便条約とのかかわりで言っているわけです。国内料金がさまざまな要因で上がることはわかりますよ、検討さるべきことはわかるんですね。しかし、昭和五十六年の一月と七月、やはり全然無関係じゃなく国内料金が上がって、その後国際郵便...全文を見る
○岡崎委員 前回は逆なんですよね。むしろ国内料金が上がって、それとのバランスをとるということも一つの要因として国際料金が上がっているわけですね。今おっしゃったように、今度の万国郵便条約によってアップになったからといって、そのことが連動して国内の郵便料金の値上げになることはない、こ...全文を見る
○岡崎委員 したがって、国際郵便料金が上がったからといって国内の料金が自動的に上がる、バランスとかその他で関連を持って上がるということはないということでしょう。そのことを聞いているのです。
○岡崎委員 では、枠は引き上げられた、その枠の中でまた引き上げる、それが国内の郵便料金に連動しないように、今のお話のようにぜひきっちり守ってもらいたいと思うのです。  それで、最後に、郵政行政に関して一言お尋ねしたいと思います。  労働省からもお見えいただいているわけですけれ...全文を見る
○岡崎委員 それではお聞きしますが、郵政省関係で例えば貯金事務センターとか簡易保険センター等、そういうところでこのような男女区別して設けてないところ、どういうところがございますか。
○岡崎委員 何を言っているか、さっぱりわからないのですが、とにかくこのような規則に基づいて設けられてないところがどうなっているか、それをお聞きしたわけですが、時間が少なくなってきましたので私の方で言いましょう。  私の調査によりますと、京都の貯金センターには休養室が設置されてい...全文を見る
○岡崎委員 この間ここで長い時間をかけまして、女子差別撤廃条約を審議して可決したわけですよ。間仕切りとは何ですか、どういう間仕切りなんでしょうか。私もここに持っておりますけれども、そんな広くない部屋で間仕切りはどうなっているんでしょう。
○岡崎委員 今のは京都の貯金事務センターの話ですか、保険事務センターですか、どっちの方ですか。
○岡崎委員 貯金事務センターはないでしょう。ありますか。
○岡崎委員 金沢、下関、山形、私全部ここに地図を持っていますけれども、こんな狭い室が間仕切りできますか。
○岡崎委員 私、地図を持ってきていますよ。こんな四畳半ぐらいなところで間仕切りして、男女がどうして横になれますか。そういう国会答弁をごまかしみたいなこと、やっちゃいかぬと思うのです。  そこで、労働省の方にお聞きしますけれども、御承知のように今オンラインシステムが導入されて、新...全文を見る
○岡崎委員 それはつかまなくていいんですか。そしてまた、こういう実情がもしあるとするならば、これは義務であり罰則規定もあるわけですね。もし、私が指摘しているような事実であったとするならば、どうお考えになります。
○岡崎委員 事実があれば指導監督を強めると言うのですが、これは全く事実なんです。あなたは間仕切りと言いますけれども、ここに持ってきているが、狭いところで間仕切り、どんなふうにやっているのでしょう。こういうことについては素直に、申しわけないけれども、いろいろな都合で一カ所しかなかっ...全文を見る
○岡崎委員 ちょっと後ろを向きながら措置をしたいじゃなくて、そういう事実があるならば直ちに二カ所にするということをはっきりおっしゃいよ。それは当然でございましょう。ここでは長い審議をして、女子差別撤廃条約をやったのですよ。その精神に基づいて、そういうふうに御答弁願います。どうです...全文を見る
○岡崎委員 考えたいじゃだめですよ。責任を持ってやりますか。調査した上で、その事実があれば改善しますかということですよ。
○岡崎委員 じゃ考えるということですから、それは改善するということを強く要求して、終わりましょう。
06月19日第102回国会 衆議院 外務委員会 第20号
議事録を見る
○岡崎委員 私は、まず、五月二十二日にアメリカ国務省が公開をしました、一九五二年から五四年までの外交文書について質問をいたします。  その中には当然日米行政協定をめぐる交渉の経過、その文書があるわけでございますけれども、そこに、日本有事の際に日米統合軍を編成をしてそして米軍司令...全文を見る
○岡崎委員 当時の吉田茂総理の著書、きょう持ってきましたけれども、「回想十年」の中で、この問題が行政協定交渉の一番の難関であったというふうに述べているわけです。そして、行政協定二十四条には「日本区域の防衛のため必要な共同措置を執り、」こういう表現で、吉田氏自身も、やや漠然とはして...全文を見る
○岡崎委員 漠然としていることはお認めになるでしょう。  そこで問題は、日米行政協定が発効して以後なんです。これは、調印されたのは五二年の二月二十八日だったのですが、その後が問題なんですね。今回公開された一九五二年七月二十四日付のマーフィー駐日大使から国務省あての極秘文書により...全文を見る
○岡崎委員 私は、三月に日本の外交文書が発表されたときに、この部分が欠けているから出すように要求しましたが、まだ膨大な資料なのでということで報告されなかった。アメリカ側は既に発表しているのですよ。  重要なことは、一九五二年七月二十四日付のマーフィー駐日大使の報告でも、そして五...全文を見る
○岡崎委員 これが日本の方に伝えられたのは五月二十三日なんですよ。これは日本の軍事力の指揮権が外国によって握られていた、こういう非常に重大な問題なんで、当然国会でもマスコミでも論議されることでありますし、さかのぼって資料を調べれば、できないわけじゃないと思うのです。これを否定なさ...全文を見る
○岡崎委員 検討中ということはいつまで続くのか知りませんが、安倍さん、こういう非常に重大な、国の中枢的な問題についての文書がアメリカによって公開されているわけです。日本政府が、これに対して調査中ということでいつまでも態度を明らかにしないということは、正しくないというふうに思うので...全文を見る
○岡崎委員 検討して、発表しないことがあり得るということでは困るのですよ。少なくとも、この部分はアメリカは公開しているわけなんで、どっちが真実なのか、当然国民は知りたいし、今後にもかかわるわけですね。ですから、この部分は不都合であっても公開すると、約束をお願いしたいと思うのです。
○岡崎委員 一般論はそうなんでしょう。しかし、事一国の軍事力の指揮権を外国にゆだねた、憲法違反の事実を口頭了解で密約していたということなんですよ。この密約の事実を相手国の公開資料によって明らかにされながら、日本の方はそれをはっきりするかどうかも示さないというのはひきょうだと思うの...全文を見る
○岡崎委員 密約があったことをお認めにならないから、結局旧行政協定のころから変わりがないというおかしな答弁になってしまうのですよ。当時は、はっきりとアメリカの資料によっても、アメリカ軍が指揮権を持っているというふうになっているわけですね。それを変わりないとなれば、とんでもないこと...全文を見る
○岡崎委員 緊密な調整という中に問題があるわけですね。事は戦闘行為ですからね。当然指揮権、命令系統というのは単一でなくてはいけませんし、あなたが言うような並列的であるならば、一つ一つの事態に対してもうまく対処ができないわけです。ですから、手続的には、そういういろいろなコントロール...全文を見る
○岡崎委員 用意してきた答弁をお読みになるので、それでは国会の審議にならぬわけですよ。左近允さんの例を挙げながら、現実にコントロールという形で指揮権が一元化している、そういうふうに自民党の方でちゃんとレクチャーされているわけですね。日米調整機関というのもガイドラインに書かれていま...全文を見る
○岡崎委員 これ以上聞いてもお答えにならないでしょうから、核持ち込み問題について質問いたします。  ここに、アメリカ議会図書館の専門官であるロバート・G・サッター氏が議会に提出した「米・ニュージーランド関係の危機」、この報告書を持ってまいりました。この報告書には、「米海軍の原子...全文を見る
○岡崎委員 北米局長としていろいろなことについて御存じのはずなのに、しようがないと思います。そのとおりなんです。調べてもらいたいと思います。  そこで、一〇〇%の積載能力を持った米艦船、例えばカール・ビンソン、エンタープライズとかロサンゼルス級の原潜とか、こういうのは日本の横須...全文を見る
○岡崎委員 時間がありませんので、私は含めて申し上げましょう。舞鶴一回、佐賀関二回、大分二回、鹿児島三回、別府三回、下田一回、呉二回、こういう形で一般の日本の港に一〇〇%核積載能力を持ったアメリカの駆逐艦、巡洋艦が入港しているわけです。核持ち込みの危険が非常に国民の不安となってい...全文を見る
○岡崎委員 安倍外相は直接関係されてないということですね。よろしゅうございますね。  では、直接は関係されてないのですけれども、外務省には相談したというふうに報道されています。この中で、「国家機密」として「外交に関する事項」が挙がっているわけですが、「外交上の方針」や「外交交渉...全文を見る
○岡崎委員 説明のようないきさつは、一応お聞きしておきましょう。しかし、外交上の機密があるということですけれども、これを判断するのは政府なんですね。この法案等をよく検討しますと、政府が一方的に判こ一つ押せばこれで「国家機密」になり、国民の知る権利や国政の調査権、審査権さえも、いろ...全文を見る
○岡崎委員 今言われました防衛上秘匿を要するという外交方針、これは今日本にあるんですか。
○岡崎委員 私が言っているのは、そういう御答弁をなさるから法案について言っているんじゃないんですよ。防衛上秘密を要するような外交方針が現にあるのかどうか、聞いているんです。なければないでいいんですよ。
○岡崎委員 あなたと余りやり合っても時間のあれですけれども、安倍外相、外交上の方針が国家機密にされるということは大変な問題だと思うのですね。外交上の方針こそ、国会で大いに論議すべきことじゃないかと思うのですね。これを同法案は国家機密だということでいろいろの刑に処すことになっており...全文を見る
○岡崎委員 そこが、私は非常に懸念を感じるわけですね。広く外交方針から考えて、あるかもしれないし、ないかもしれない、その区別がはっきりしない。これは、同法案が実際に論議になってからの問題だというふうにお逃げになるわけですけれども、ここに非常な危険性があると思うのですよ。本来、外交...全文を見る
○岡崎委員 これも報道ですけれども、約九万件あるというのですね。私の方が知っているようではしようがないと思います。  それで、核持ち込み問題につきまして、私たちも随分追及してきましたし、また国会でも論議され、いろいろな資料も提出され、マスコミ等でも盛んに事実あるいはいろいろな資...全文を見る
○岡崎委員 そう言い切ってしまえば問題はないでしょうけれども、いろいろ疑念があるからこそマスコミも調査をし、私たちも調査して、国会で論議があるわけなんですよ。  では、これを、事実に近いのをいろいろ暴露する、そういうことがあっても決して問題はありませんね。国会で暴露しても、ある...全文を見る
○岡崎委員 そういう答弁でしょう。  さきの行政協定交渉に関する公開文書の中で、一九五二年六月十六日付の極秘文書によりますと、当時の吉田首相と岡崎外務次官が米軍の指揮権の密約合意について「その合意を公表することは不可能である。なぜなら、それは政治的に重要で、自由党にとっては死の...全文を見る
○岡崎委員 きょうは、いろいろ聞いてもお答えにならないようです。しかし、これが国民の知る権利やあるいは国会の審議権や調査権に対して重大な影響をもたらすことは、見れば見るほど明らかであります。これは外交機密も入っておりますので、私は、外相に撤回を強く要求するものであります。  そ...全文を見る
○岡崎委員 アメリカの政策じゃないのです。安倍外相、まだその報告書のコメントは入手されていないということでございますけれども、化学兵器の配備は、日本は断固拒否するということが従来からの政府の方針なんですね。これは確認されますね。
○岡崎委員 以上で終わります。
11月08日第103回国会 衆議院 外務委員会 第1号
議事録を見る
○岡崎委員 中曽根内閣の外交姿勢について二、三質問いたします。  最初はSDIです。九月三十日から五日間、政府の調査団がこのSDI問題でアメリカに派遣されました。四月にもアメリカの方から専門家チームが来て説明をしたはずなんです。今度の日本の調査団はどういう目的でどういう調査内容...全文を見る
○岡崎委員 四月にも説明を受けていますし、今回も説明を受けたわけですね。これで大体政府がSDI問題に対して態度を決定する、そういう材料はそろったと見てよろしいですか。
○岡崎委員 何が問題点として残っていますか。
○岡崎委員 中曽根首相は、これは非核兵器だというふうに言われましたが、しかし、実際には核爆発のエネルギーを利用する核兵器ではないかという国民の疑問は非常に強いわけです。この国会でもしばしば追及された問題点なんですね。ラパーソン米空軍エネルギー兵器担当補佐官がアメリカの議会で証言を...全文を見る
○岡崎委員 これは外相に御見解をお聞きしたいのですけれども、今アメリカでは科学者の間でSDIに反対する声が非常に広がっていますね。例えばプリンストン大学では、物理学者の七五%が反対の署名を行っています。また、大学の七十以上に上るところが、国防総省からのSDI関連研究費を返上すると...全文を見る
○岡崎委員 アメリカにある、特に科学者などのそういう声についても考慮して自主的に判断するというふうに言われたわけですが、一部の報道などによりますと、このSDI問題について政府の態度決定がおくれておるのは理由があるからじゃないか、それは宇宙の軍事利用を禁止している国会決議、これにひ...全文を見る
○岡崎委員 二回にわたってそれぞれ行ったり来たりしながら研究、調査されたわけですが、それでもなおかつ自主的な判断をするに至らない、技術面や制度面や法律面でいつごろになればそれがはっきりするのでしょうか。
○岡崎委員 その際は、先ほど言ったように日本の国会決議や非核三原則などに照らして、断ることもあり得るわけですね。この点についても明確にお答え願いたいと思います。
○岡崎委員 断ることもあり得るという意味ですね。では、いずれにせよ、ほかの国はいろいろと研究参加しているようなところもありますけれども、日本は被爆国、非核三原則を持っている国です。宇宙の軍事利用に反対する国会決議もあるわけでございますから、こういう点をしかと踏まえて、宇宙の軍拡に...全文を見る
○岡崎委員 確かに、中曽根首相は歴史的経過を述べられていますけれども、運用の一つと言ったところが問題なんですね。私は、たとえ安保条約がなくなっても、非核三原則というのは続くと思うのですよ。つくらない、持たない、持ち込ませないということ、これを単なる運用の一つにするというのは、これ...全文を見る
○岡崎委員 正しく運用するのはいいのですけれども、安保が主で非核三原則が従でないということは、はっきり言えますね。
○岡崎委員 非核三原則が従でないということは、今はっきり言われたというふうに思うのです。これはやはり日本の国是であると言われましたので、しっかり守っていく姿勢が必要であろうと思いますが、この非核三原則にかかわって三海峡封鎖の問題に質問を進めてみたいと思います。  一九八三年の三...全文を見る
○岡崎委員 領海を含まずに公海部分についての政府の見解だということですね。  それでは聞きましょう。この公海部分に対して、米軍が単独で機雷等の通峡阻止行動に出ることについて、なぜ日本の同意を求める必要があるのか、安保条約第何条、これにかかわるのですか。
○岡崎委員 当然そうであろうと思うのですね。  さて、これは公海部分についてそういう政府の統一見解とおっしゃいましたけれども、当然領海も入るでしょう。領海は日本の領海でございますからね。その承諾なしに、同意なしに勝手に海上封鎖されては、いかに同盟国であってもまずいと思うのですね...全文を見る
○岡崎委員 そこまでは了解しましょう。さて、そこからが非核三原則とのかかわりなんです。  米軍の三海峡封鎖、これは原則的にはノーだという立場なんです。しかし、日本の船舶が撃沈されたりするようなそういう緊迫した事態のもとでは、日本に武力攻撃がなくてもイエスがあり得る、こういうふう...全文を見る
○岡崎委員 しかし、現実には三海峡封鎖という問題は、日米共同作戦の場合でも、米軍の戦略の中で非常に重要なポイントを占めているところですね。これは仮定の問題だけでなくて、現実にそのような訓練もあり研究もあるはずなんです。現実問題なんですよ。ですから、ここで答弁されたくない気持ちはわ...全文を見る
○岡崎委員 今想定された場合も、これはあくまで想定なんですよ。しかしそれでも、公海上であっても非常に近接した地域の航行の自由の問題、そういうことを考慮して原則的にはノーと言うんだ、しかし緊迫した状況のもとではイエスもあり得るというふうに言われているわけなんで、こういうときにイエス...全文を見る
○岡崎委員 容易に使われてはならない、当然だと思うのです。しかし、核抑止力の立場からこれを排除しないというのも政府の姿勢なんですね。  私がここで問題提起しているのは、一般的な公海の問題じゃないのです。日本のすぐそばにある三海峡で使うなと言っていることなんですね。そのことについ...全文を見る
○岡崎委員 そこがわからないのですよ。一般の公海と違って、日本が発言権を持っている海峡の公海なんですね。ですからノーと言うべきである、そう言っているわけです。  じゃ、また新しくもう一つの問題を出しましょう。これは二月十九日の衆議院予算委員会での私の質問に対して、今度は日本有事...全文を見る
○岡崎委員 そういう立場から言われたことはわかっているのですよ。その先を聞いておるのです。一般的な公海の問題じゃなくて、日本に本当に隣接している三海峡の公海部分について言っているわけなんです。これは現に昨年暮れ、日米軍首脳部によって調印されている日米共同作戦計画の中にも、こういう...全文を見る
○岡崎委員 私が聞いているのはそこまでじゃない、その先です。私が言ったその先の方についてお答え願いたいのですよ。つまり、三海峡というのは一般の公海と違って極めて近接をしている。したがって、政府の統一見解でさえも、公海部分について日本の同意を求めておるような国際法上のそういう地域な...全文を見る
○岡崎委員 論ずることは適切じゃないと言いながら、総理自身が論じられたわけですよ。そして、日本有事、公海上という限定つきでありながら核兵器の使用を容認されているわけです。その論でいきますならば、日本にごく近接した三海峡封鎖作戦で公海上で使われる危険性がある。だから問題にしているわ...全文を見る
○岡崎委員 抑止力という言葉が非常にくせ者ですね。抑止力という言葉さえ使えばそれを論ずるのは適切じゃないという形になってしまう。質問があったから中曽根総理が答えたのだったら、この外務委員会でも私が質問しているから答えてもいいと思うのです。この抑止力という言葉の中で、現実にはそうい...全文を見る
○岡崎委員 もう終わりますけれども、何かさっぱりわからないですね。いずれにせよ、私たちは中曽根内閣の外交――平和、軍縮と言いながら、こういう肝心の問題については、事実上アメリカの核戦略の片棒を担ぐようになっていないか、私は非常にそこを懸念するわけです。そういう危険性を指摘しまして...全文を見る
12月06日第103回国会 衆議院 外務委員会 第3号
議事録を見る
○岡崎委員 ことしは被爆四十年で、私はほとんど毎回のように核兵器問題を取り上げて質問をしてまいりましたが、今回は核兵器と国際法の問題について、最初に質問したいと思うのです。  政府は、昨年秋の第三十九回国連総会に、核時代における戦争防止という決議案を共同提案されようとされたので...全文を見る
○岡崎委員 あなた、条約局長なんでしょう。これは、私どもが聞いたところでもそのような返事を承っているわけですが、それは至急、質疑中でも調べてくれませんか。  時間の都合で先に進めましょう。  核時代における戦争防止の決議案というものの最大の問題点は、私、二月十九日の予算委員会...全文を見る
○岡崎委員 どなたか適当な方に。
○岡崎委員 ちょっと困りますな。きのうからちゃんと言っておいたのです。
○岡崎委員 答弁者来ているのですか。この趣旨はきのうも伝えておいたのですよ。国際法とのかかわりで、特に核時代における戦争防止の決議。
○岡崎委員 私、二つに分けて言っておいたのですよ。核時代における戦争防止の決議についてはどういう状況になっているのか、個別に質問していたのです。そして、そちらに対するレクのときには一般的に言っていたので、そういうふうなことになったと思いますけれども、しかし、そのくらいの準備はして...全文を見る
○岡崎委員 その答弁は聞いております。私が聞いているのはそういうことじゃなくて、毒ガスなどの生物化学兵器、不必要に苦痛を与える兵器、これより以上の残虐兵器ではないのか、その性能について聞いているのです。
○岡崎委員 そんな遠回しに言わなくたって、毒ガスなんかとは比較にならないほどの残虐兵器だということははっきりしているでしょう。この辺をまずお認め願いたいと思うのです。  同じようなことですけれども、ハーグの陸戦法規など戦争法規の規定は、軍事目標主義、つまり戦争に際して一般住民の...全文を見る
○岡崎委員 どうもすっきりしない答弁ですね。なぜそういうふうに端的に返答ができないのか。  次に進みましょう。  一九七七年の第一追加議定書では、一般住民の生存に不可欠なもの、例えば農業施設、飲料水施設などですが、あるいは危険な威力を内蔵する工作物や施設、これはダムとか堤防と...全文を見る
○岡崎委員 答弁したくないようですね。  私は三つ挙げました。一つは人類に苦痛を与える極めて残虐な兵器であるということ、二つ目には非戦闘員も含む大量殺りく兵器であるということ、三つ目には人類の生存に必要な環境をすべて破壊する兵器であるということ、これらは三つとも戦時国際法でそれ...全文を見る
○岡崎委員 バランスという点からいうならば、この核兵器というのは、もう比較にならないほど大量破壊殺りく兵器なんですよ。ただ、実定法の問題にいつもお逃げになるけれども、しかし一九六三年十二月の東京地裁の判決、これはいわゆる原爆訴訟判決なんですが、これは次のように述べています。「もと...全文を見る
○岡崎委員 国内法の場合は実定法が中心ですけれども、国際法の場合は主として慣習法ですよ。どうしても政府は実定法がないからといって、国際法違反だということを認めたがらないようでございますけれども、しかし、この問題は極めて人類の死滅にかかわる大問題であるわけなんです。そして、これを不...全文を見る
○岡崎委員 大臣、したがって日本の自衛権を行使するためには、核兵器の使用も認めざるを得ないという見地になりますね。
○岡崎委員 日本の場合を言っているのじゃないのですよ。日米共同作戦の場合、米軍が使うことを是認するかどうかという問題なんです。先ほど、核抑止力の立場に立つ限りは、核兵器の使用を認めざるを得ないというふうにおっしゃいましたけれども、そういう見地は、日本の自衛権行使のためにどうしても...全文を見る
○岡崎委員 そうすると結局、あらゆる場合ノーと言えないというわけですから、自衛権のために必要だということなんですね。私、繰り返し聞きますのは、私が最初に質問したことに返ってきているわけなんです。つまり、自衛権の行使のためにはあらゆる兵器を使ってよい、核兵器を使ってよいという立場が...全文を見る
○岡崎委員 私は、国連における核時代における戦争防止決議がどうなったか、一番最初の質問について聞いているのですよ。ちょっと時間の都合もありますので、もう三十分近くたちましたから、どうぞ答弁願います。
○岡崎委員 つまり、二回にわたって核の先制使用を自衛権の名前で合理化する決議案を出されようとした、これははっきりとした事実だと思うのです。二回連続して出したことは、中曽根内閣になって初めてのことなんですね。この見地が、結局自衛権の名前で核の先制使用を容認するという見地なんですよ。...全文を見る
○岡崎委員 結局、自衛権のためには必要だという判断だと思います。  先ほどがたがたしたので、ちょっと時間を下さいよ。それで、私は三宅島の問題について最後に一言お聞きします。  四日の政府・与党連絡会議の席上で、三宅島のNLP基地建設について金丸幹事長が、日米関係からいえば建設...全文を見る
○岡崎委員 努力していこうということは、それはそちらのお立場でしょうからいいわけですけれども、民主主義の立場からいって住民の意思を十分尊重するという、そのことは変わっていないかということですが、そうでございますね。
○岡崎委員 それじゃ、住民の意思を以前同様に尊重するという立場を表明されたというふうにお聞きしました。  この住民の意思という点から見ますと、三回にわたって反対の署名が行われているのです。去年の一月ですが、全島民の有権者の中の七五・七%が反対の署名をしています。そして五月の段階...全文を見る
○岡崎委員 成田と三宅島は基本的に違います。  これは米軍の基地と言えるようなもので、そして納得の上と言いながら、納得しないでますます反対の意思を強めているわけです。  それで、十月十八日に東京防衛施設局が村長さんに説明書を配ったわけです。その中身が、私は非常に無責任なものだ...全文を見る
○岡崎委員 とんでもない話なんです。時間がないからもう反論しないでおきましょう。最後に一問だけで終わります。  私は、十月二十四日に質問主意書を出しまして、その答弁が十一月八日に来たわけです。その中で、NLP期間中に米軍要員が駐留するという回答があったわけです。若干の陸上要員を...全文を見る
○岡崎委員 時間がないから、これで終わりましよう。
12月13日第103回国会 衆議院 外務委員会 第4号
議事録を見る
○岡崎委員 私は、ニュージーランドの非核政策と我が国のとっている非核三原則の問題について質問したいと思います。  十日にニュージーランドのロンギ政権が、非核法案、正確に言いますと非核地帯・軍備管理・軍縮法案というわけですが、これを議会に提出して、来年成立の見通しだというふうに聞...全文を見る
○岡崎委員 その程度のことは新聞に載っていますので、もう少し立ち入った見解を聞きたいと思いましたけれども、先に進みましょう。  今説明があったように、これは非常にアメリカに対する配慮をした法案になっています。アメリカの場合は、核兵器の存否については肯定も否定もしないという態度な...全文を見る
○岡崎委員 私は、日本政府の見解を聞いているのです。では、日本の場合を聞きましょう。日本はアメリカと、日米安保条約という軍事同盟関係にあるわけですね。しかし同時に、非核三原則、核兵器を持たない、つくらない、持ち込ませないという非核三原則を国是としているわけなんです。これは日本では...全文を見る
○岡崎委員 聞いているように答えてもらいたいのですけれども、答えにくいからでしょう。  それと関連して話を進めたいと思いますが、十一月六日の参議院の予算委員会で中曽根首相が、安保条約が基本、主であって、非核三原則はそれに従たる運用の一つだというふうに述べられたわけです。それに関...全文を見る
○岡崎委員 安倍さん、それは違いますよ。私が言ったのは中曽根首相の答弁を言ったのです。あなたはそういうふうに言われていないので、今引用したのは、あなたが歴史的経緯について言われたんじゃないか生言われたことを引用したのであって、ここで私が取り上げているのは中曽根首相の答弁について言...全文を見る
○岡崎委員 非核三原則は、安保条約との関係で言うならば核持ち込みに関してでしょう。私は非核三原則というのは、核持ち込みについて言うならば安保条約を拘束する最高の政策規範でないかというふうに思うのです。そうでしょう。つまり、非核三原則があるために安保条約の、先ほど運用とおっしゃいま...全文を見る
○岡崎委員 いろいろ述べられていますけれども、要するに安保条約そのものの手、自由な発動を縛っているわけでしょう。そういう点では、安保条約を拘束する一つの規範じゃありませんか。国是というのは、そういう重みを持っているんじゃないかと思いますが、大臣、そう思いませんか。
○岡崎委員 少なくとも安保条約の自由な発動については、持ち込みをさせないという点でははっきりと縛っているというふうに私は思うのですね。これを従たる存在、単なる運用のやり方みたいな、そういうように軽視、低めてはならないと、はっきり私は強調したいと思うのです。  そこで再確認したい...全文を見る
○岡崎委員 基本的政策、普遍の原則でしょう、これは。単なるやり方じゃないと思いますよ。中曽根首相はこれを非常に低い形で扱われて、単なる運用の問題というふうにされている。ここに私は問題を指摘したわけなんですよ。これは持ち込みだけじゃなくて、持ち込みにかかわりない、日本の核武装をはっ...全文を見る
○岡崎委員 何度も同じことを繰り返されておる、しかし、国民はそれを信用してないというのが事実なんです。日本に核兵器が持ち込まれている、そして非核三原則は空洞化されているのじゃないか、そう考えているのが何と七三%もいるわけなんです。とんでもないですよ、共産党だけの調査なんというのは...全文を見る
○岡崎委員 そういうふうな答弁の中で、実際上空洞化されているからこそはっきりと、ここではあいまいさを許さないような形で法制化すべきであるということを重ねて強調しまして、時間が来ましたので、私の質問を終わります。