岡崎万寿秀

おかざきますひで



当選回数回

岡崎万寿秀の1987年の発言一覧

開催日 会議名 発言
05月15日第108回国会 衆議院 外務委員会 第1号
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○岡崎委員 きょうは予備質問でございますので、問題を絞って質問をしたいと思うのです。  まず、ジュネーヴ議定書に関連して我が国の関税負担率にかかわる問題でございますけれども、アメリカ、それからEC、カナダ、こういう諸国と比べまして我が国の関税負担率はどうなのか、高いのか低いのか...全文を見る
○岡崎委員 大蔵省の資料によりましてもそのとおりです。一九八四年、日本が二・五%、アメリカが三・四%、ECが二・八%、カナダが四・〇%になっておりまして、最も低いし、しかも一九七八年四・一%であったのが八四年には二・五%に下がっていますので、決して高くない。このことをはっきりと確...全文を見る
○岡崎委員 どうもすっきりしない答弁ですけれども、足りない面があるとか言われたということですね。あなた、そばにいられたんですか。いずれにせよ日本の市場開放が必ずしも十分ではない、こういう見地に立っていないということなんですか、立っているのですか。
○岡崎委員 市場開放が不十分だとは思わないという見地でございますね。総理のナショナル・プレス・クラブでの演説の後での記者会見のあれは不正確な報道であるというふうに言われることになるわけでございますが、それでよろしゅうございますね。
○岡崎委員 同じ答弁になっていますから、これ以上詰めることはよしましょう。  そういうことから農産物の輸入の自由化の問題が今大きな懸案となっているわけでございますが、この四月一日から日本のたばこ市場が全面開放になった、関税が撤廃されたということでございますけれども、これについて...全文を見る
○岡崎委員 これは明らかにアメリカの不当な圧力に屈した全面的な譲歩ではないかと幾つかの新聞も載せているわけでございますが、これが日本の葉たばこ耕作農民にとってどういう影響を与えるか言うまでもないことであります。アメリカのたばこの日本市場でのシェアというのは約四%ぐらいですけれども...全文を見る
○岡崎委員 新聞によりますと、「米のかわりにたばこで譲歩」とか、あるいは「アメリカの中間選挙へ政治配慮」とか、いろいろと書かれています。大事なのは、これは毎日新聞の去年の十月五日付でございますけれども、「「押せば折れる」波及が怖い」、このことだと思うのです。こういう理屈に合わない...全文を見る
○岡崎委員 理屈の問題じゃない、苦渋に満ちた譲歩だというお話でございますが、言われることはわかりますけれども。しかし、とにかくアメリカでさえも二〇%の関税率をかけているわけですね。日本があるからといってこれを全面的にゼロにするというのは不当だと思うのです。こういうことに対する譲歩...全文を見る
○岡崎委員 これはどういうことを意味するのかということをお尋ねしたいのですけれども、何か日本人はアメリカの製品を買わないと言う。中曽根さんは百ドル買おうじゃないかということをテレビにまで出ておやりになったようでございますけれども、そうじゃない、買わないところか日本人はアメリカ人の...全文を見る
○岡崎委員 大変重要な答弁だろうと思うのです。私たちも前からこの問題は主張していまして、日米間の貿易問題を見る場合に、二国間の輸出入額だけではまずい、今は経済も国際化していますし、多国籍企業の問題を無視しては語ることができないという見地に立っていましたけれども、今の答弁もそういう...全文を見る
○岡崎委員 ぜひその筋を通して交渉してもらいたいと思うのです。日米の貿易不均衡というものの原因について日本の市場開放が不十分だからという見地は全くおかしい、そう思うのですね。主たる原因はアメリカにあると多くのマスコミ等、論者等も言っておりますのであえて繰り返しませんけれども、毅然...全文を見る
○岡崎委員 そういうことでございますが、この収用について調べてみました。これは国際法学会編の「国際法辞典」でございますけれども、「収用」ということについて、「国際法は国家がその領域内にある財産を収用もしくは国有化する権利をもつことを認めているが、同時に外国人財産に対しては一定の条...全文を見る
○岡崎委員 今言われたように適切な手続、適切な補償があれば収用そのものは合法である。日本政府もこれを認めるという立場ですね。
○岡崎委員 ですから、日本政府はそういう見地だと理解して、さらに質問します。  一九七四年の第二十九回国連総会で採択された諸国家の経済権利義務憲章は、途上国の経済主権を確立していく上で、一九六二年に国連で採択された発展途上国の天然資源に対する恒久主権の決議とともに極めて重要な意...全文を見る
○岡崎委員 二つ言われたようです。一つは、コンセンサスを得るために論議を尽くさなかった、一方的な形で進めたという点と、問題ある条項を含んだままという指摘があったようでございますが、その問題の一つでございましょう憲章の第二条二項について、日本は(a)、(b)、(c)とも反対していま...全文を見る
○岡崎委員 そうしますと、この(c)の中の収用そのものに反対だったからではなくて、紛争が生じた場合、国有化した国内法に基づいて、かつその法廷において解決されなければならない、ここに反対だったということなんですね。  これも反対される理由になるにしては随分どうかと思いますけれども...全文を見る
○岡崎委員 今も第一次的にはその国がとおっしゃっているわけで、あえて反対する理由だったのかどうかについては大いに疑問ですね。  いずれにいたしましても、収用そのものについて反対されたわけではなかった、これははっきり確認してよろしゅうございますね。
○岡崎委員 MIGAについて、先ほども紹介をしました「貿易と関税」の八六年四月号でございますが、この中で大蔵省国際金融局の谷口和繁さんが論文をお書きになっているわけです。この方はMIGAの条約づくりに深くかかわっておいでになった方だと伺っていますが、「MIGAは、世銀・IFC等と...全文を見る
○岡崎委員 非商業的リスクを減らした方が流れが促進される、御答弁のとおりこれは谷口さんの論文の趣旨と同じだと思うのです。しかし、これは例えば収用リスクについてそれが起こる確率を減らすというふうになりますと、事実上国家的な必要から、また公益性の問題とか、それからちゃんとまた補償もす...全文を見る
○岡崎委員 情報をとり、技術的な助言をして環境整備を促進していくという話でございますけれども、これが実際上その国の経済主権、自主的な経済発展を抑えるようなことにならないかということについて非常に懸念するわけなんです。途上国においてそれぞれの国が必要によって外国企業の国有化あるいは...全文を見る
○岡崎委員 抑える意図はないということでございますけれども、現実の性格、役割等考えた場合は、この懸念は大いにあるというふうに私たちは警戒するわけです。  それに関連して、東京銀行月報の八四年五月号でございますが、その巻頭時言にこういうことが書いてございます。「現在、債務問題に苦...全文を見る
○岡崎委員 銀行だけじゃなくて、田村通産大臣のお言葉の中にもそれと類似するものを発見しました。ことしの一月十五日、バンコクでのスピーチでございます。「二十一世紀に向けてのアセアン諸国と日本」という題がついています。その中で田村通産大臣はこのように述べられています。  「日本企業...全文を見る
○岡崎委員 向こうを前に言ったのですから、友好的アドバイスと受け取る人もいるでしょうし、私が懸念するように受け取る人もいるでしょうけれども、聞いたのはそのことじゃなかったのです。外務省も同じ見地なのかということを聞いているのです。
○岡崎委員 きぱっとした答えになっておりませんけれども、途上国においても資金が必要である、技術が欲しいという点はあるでしょう。直接投資そのものも途上国の発展にとってすべて有害であるという見地ではありません、  しかし、現に進められている途上国へのこのような直接投資が、先ほどから...全文を見る
○岡崎委員 私は、幾つかの材料を紹介しながら、やはり重大な問題を含んでいることについて指摘しましたけれども、このような大企業の利益を中心とする海外直接投資、大企業というのは当然収益性を第一義的に追求しますので、これについて手放しで臨むのは大変危険であると思うのです。先ほどから言わ...全文を見る
05月18日第108回国会 衆議院 外務委員会 第2号
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○岡崎委員 まず、日ソ文化協定から質問いたします。  遅きに失したとはいえこの文化協定ができたということは、日ソ両国間の関係の改善や文化交流の促進にとってプラスであったと思います。  そこで聞きますけれども、具体的にどう変わりますか。
○岡崎委員 少しも具体性がありませんけれども、では、こんな場合はどうなりますか。  一昨年六月に、日本学術振興会の招聘に基づいて北海道大学で共同研究のために来日しようとしたチェコの物理学者に外務省はビザを発給しなかったということがありました。この問題については、昨年五月九日の参...全文を見る
○岡崎委員 次元が異なるといって交流をチェックするのでしたら、交流そのものが発展しないわけで、次元は共通の土俵があるわけですね。  この際は、北海道でのこの共同研究、ここで大型計算機を使う、つまりココム品目が使われているということからビザを発給しなかったようでございますけれども...全文を見る
○岡崎委員 申し合わせ、拘束力はないとおっしゃったけれども、条約とココムとどちらに重点を置かれますか。どちらが優位に立つのですか。
○岡崎委員 聞いているのは、先ほどのチェコの物理学者の入国のときのように矛盾した場合はどちらが優先されるかということです。
○岡崎委員 倉成外務大臣、今お聞きになっているとおりなんですね。いろんなことはおっしゃいますけれども、結局ココムで学術、文化の交流がチェックされる。せっかくこういうものができて、相互主義に基づいて拡大均衡を図っていこうということを目指しているのに、こういう形で、条約でもない申し合...全文を見る
○岡崎委員 今後の学術、文化の交流というのは多く高度技術の問題が出てくるのですね。そういうのを一々チェックしていてはこれは本当の文化交流にならないと思うのです。こういう点については、新しく文化協定ができた機会にしっかりした政府の姿勢をとっていただきたいと要望しておきます。  さ...全文を見る
○岡崎委員 要請があったと言いにくいからそうおっしゃっているのでしょうけれども、全般の状況を見ればアメリカの強い要求があって折衝があり、そしてこうなったことははっきりしていますよ。  それではお聞きしますけれども、在日米軍の駐留費の中でアメリカ側の負担というのは八五年には二十五...全文を見る
○岡崎委員 その燃料費ですけれども、日米共同訓練が最近活発に行われていますけれども、これはこのときのガソリン代等も入っているわけですか。
○岡崎委員 その燃料費の中で大体どのくらいの予算額かわかりますか。単なる家族の交通に使っているとかそういうものでない予算でしょう。
○岡崎委員 アメリカが在日米軍駐留費について日本側に負担させようとしているのは、先ほどからいろいろな答弁がありましたが、もう一回お聞きしますけれども、労務費だけですか。もっとほかの分野でも持ってほしいという要望がございませんか。なかったとおっしゃいますけれども、現にそういう話があ...全文を見る
○岡崎委員 諸手当を含む労務費の総額はどのくらいになっていますか。
○岡崎委員 この特別協定は諸手当の二分の一を日本側が負担することになっていますが、先ほど同僚委員の質問の中でも夜間勤務手当等ほかにも十一項目あるような話もありましたし、アメリカの求めるところが二分の一でとどまるものではないということが容易に想像できるわけですね。こういうもので終わ...全文を見る
○岡崎委員 アメリカ下院の歳出委員会の軍事関連建設小委員会で、これは秘密聴聞会でございましたが、そこで在日米軍駐留経費は米軍の給与を除いてすべて日本に引き受けさせることを目標にしている、こういうことが論議されているわけでございますが、外務省はそのことを承知していますか。
○岡崎委員 そのピンクニーの問題について続いてお聞きしますけれども、これは同小委員会のマッケイ委員長が、「何か特定の経費分担目標があるのか」とアメリカ政府の方針をただしたことに対して、ピンクニー国防総省東アジア・太平洋局長が答えたことなんです。「我々の目標は、日本が、日本で働く我...全文を見る
○岡崎委員 きょうもずっと議論されておりますように、これまでの地位協定の枠を拡大したのが今度の協定なんですね。多く懸念されるのは、これは単に諸手当の二分の一を負担するというだけではなくて、どんどんこれからもエスカレートしていくのではないかという懸念なんです。  それで、地位協定...全文を見る
○岡崎委員 一時的、暫定的、特例的と言ってもだれも信用しませんよ。どんどんエスカレートしているではありませんか。ですから、これ以上拡大しないという、これまで地位協定という枠があったのでしょう。その枠さえ突破したわけですから、この協定以上にはエスカレートしないということを確約できな...全文を見る
○岡崎委員 じゃ藤井さんにお聞きしますが、一定の限界というその一定の限界の中身を教えてください。
○岡崎委員 二十四条一項の枠を拡大したからこそこういう特別協定があるわけでしょう。その考え方に立っているというのはどうもおかしいと思いますが、ちょっと先に進めて角度を変えて質問しましょう。  アメリカ国防総省が毎年議会に出している「共同防衛への同盟国の貢献度」という報告書、これ...全文を見る
○岡崎委員 一部であるかといえばそのとおりだというのは、つながっている証拠じゃありませんか。  この中で、最も一般的な平時HNSとして、次のように具体的な事例が列挙されているのです。これは藤井さんの方からお答えがあると思いますが、大変恐縮ですけれども、時間がかかりますので、その...全文を見る
○岡崎委員 「不動産補修、施設改修、便宜施設、その他の基地運営支援」。
○岡崎委員 「実験・訓練場の使用」。
○岡崎委員 「共同使用の空港での航空管制およびその他の共同施設での同様のサービス」。
○岡崎委員 一部ですね。  「訓練場、私有および公有地での同盟国演習の許可、演習に伴う民間の死傷者、損害補償費の一部負担」。
○岡崎委員 「弾薬、石油、その他の前進配備装備・補給物資の貯蔵施設の提供と、場合によってはこれら施設の運営」。
○岡崎委員 「戦時の必要性を見越しての国内基盤の整備(道路、港湾、空港、鉄道など)、」……
○岡崎委員 「戦時の必要性を見越しての国内基盤の整備」、もうちょっとあります。「平時の戦力・物資移動に際してのこれら基盤整備の使用許可、および必要な支援労働力の供給」。分けて答えられて結構です。
○岡崎委員 これで終わりました。ありがとうございます。  そうしますと、演習に伴う民間死傷者、損害補償費の一部負担はやっているわけでございますね。先ほどそうおっしゃいましたね。
○岡崎委員 私はNATOでもやっていることを読み上げましたけれども、そのほとんどが日米関係でも行われていることが今の施設庁長官の御答弁でも明らかになったわけでございますが、この中で、弾薬、石油などの貯蔵施設の提供などについては、今後ともやらないという保証はありますか。
○岡崎委員 平時はやっているということですか。平時の受け入れ国の支援です。平時について聞いているのですよ。
○岡崎委員 弾薬についてはどうですか。
○岡崎委員 敷地だけじゃなくて、弾薬庫をつくることについての提供は今後しないという保証がありますか。
○岡崎委員 やればできるというのはゆゆしい問題ですね。やるのですか。
○岡崎委員 なかなか物騒なことをおっしゃいますね。  そこで、これも朝から論議しておりますけれども、八〇年三月二十五日の衆議院の内閣委員会で玉木防衛施設庁長官が次のように言っております。「現在の地位協定の枠組みの中ではこれ以上、現在負担しております格差給、語学手当等の国家公務員...全文を見る
○岡崎委員 特例であろうと一時であろうと、要するに地位協定の枠を超えるもの、地位協定ではできないことをやるということですね。
○岡崎委員 外相、たびたび恐縮ですけれども、期限を切ろうと特例であろうと、地位協定ではできない、枠を超えたものを本協定でやろうとすることは間違いないでしょう。
○岡崎委員 理由は何であれ特例であれ、枠を超えたものでしょう。枠を超えたものであることは確認できますね。
○岡崎委員 ちょっと、枠内と言うと間違いですよ。これまで枠を超えておると言っておりますから、それは正直にお答えなさいよ。それは倉成さん、あなたの方で訂正なすった方がいいと思うのです。
○岡崎委員 地位協定の枠を超えている。それでよろしいと思います。これまでの答弁からして当然そうだと思うのですが、枠を超えているということは、別の言葉で言うと協定に合っていない、そういうことにも当たるわけですね。違反と言えばまたいろいろと議論が起こるでしょうから――そういうことを思...全文を見る
○岡崎委員 これまでしばしば枠組み外のものだと言ったことについて、特例であれやることについては単なる延長線上とは言えないと思うんですよ。こんなことをちょいちょい延長線上でやられたら、たまったもんじゃないですね。一九七八年からこういう思いやり予算という形でどんどん地位協定の拡大、拡...全文を見る
○岡崎委員 おのずから常識の限界とおっしゃるのではあいまいですよ。負担すべき上限は明確とおっしゃるんなら明確に言ってもらいたいのです。何が上限ですか。
○岡崎委員 答えになっていませんね。この特別協定はこれはこれで五年間でしょうけれども、今後エスカレートする危険性について言っているんですよ。時間がないからもう言いませんけれども、それでは上限になってない。どんなにでもエスカレートする危険性があると思うのです。  さて、提供施設の...全文を見る
○岡崎委員 長官、こういうことはやっぱり正直に書くべきだと思いますよ。掩体というのは非常に重要問題ですよ。五十七年まではちゃんと書いておきながら、ことし書かないというのはやっぱり正直でないと思いますね。
○岡崎委員 おたくからもらったのには書いてないですよ。  F16についてですけれども、これはアメリカの国防報告の中でも核戦力の項目の中ではっきり扱っているものなんですね。また、防衛庁が出している昭和五十六年のを持ってきましたけれども、「日本の防衛」の中でも、F16ファイティング...全文を見る
○岡崎委員 昭和六十一年度の予算でこのF16のシェルター建設のための調査費が計上されていましたけれども、今年度は一機分四億円、その六機分の建設費を盛り込んで、日本が負担することになっています。昨年九月のアメリカ上院軍事建設小委員会の報告書は、F16配備関連を最優先項目として、また...全文を見る
○岡崎委員 六機分をつくり、それからつくっていくのでしょう。そういう打ち消すようなことは言われない方がいいと思います。  このF16は日本周辺、例えばオホーツク海などでの戦闘に戦域核戦力として従事することは明らかなのですけれども、思いやり予算というのがこのように軍事用の施設にま...全文を見る
○岡崎委員 先ほどの質問の中で、有事HNSについて、今後の共同作業を待たなければならないかという御答弁でございましたけれども、こういう有事のHNSまで地位協定でできるとお考えなのですか。
○岡崎委員 それにしても地位協定の拡張解釈ですね。思いやり予算という結構な名前をつけながら本当に危険なところまで来ているのを感じます。  嘉手納のシェルターの場合はF15で、これは核攻撃能力を持たなかった。しかし、F16ははっきりと戦域核戦力なんですね。こういうのに思いやり予算...全文を見る
○岡崎委員 思いやり予算がそういう名目でどんどん拡大されて直接の戦闘支援、核戦争の支援にまで使われる、ゆゆしい事態だと思います。先ほどから今度の日米特別協定を見ますと、明らかにアメリカの要求に屈したものであるし、従属性の強いものだとほかの委員も指摘されているとおりです。円高のため...全文を見る
○岡崎委員 ケース・バイ・ケースであろうと、円高の責任はアメリカにもあるのです。多くあると思うのですね。それを日本側が一方的にこうして負担させられる。そして、日本の財政問題を見ましても大変な赤字で、そのもとで軍備拡大のために福祉や教育の予算がどんどん削減されている。増税という形の...全文を見る
○岡崎委員 こういう際もどういう際もあったものじゃないのです。国民に対して責任をとる国会としては、こういう重大問題については徹底審議をする、その姿勢が必要だと思うのです。それについてこういう形で質問時間を縮めて、そしてまたそそくさと上げていくことについては強く遺憾の意、抗議の意を...全文を見る
05月22日第108回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○岡崎委員 きょうはたくさんの条約がございますが、最初に一般情勢についての質問から入ります。  まず、核密約問題についてお尋ねいたします。  今日、国民の間には非核三原則が守られていないのではないか、特に核持ち込みが行われているんじゃないかという疑惑は決して少なくない、かえっ...全文を見る
○岡崎委員 ぜひそういう態度で――国民の七三%、大変な率の方々が、まさに四人に三人に近い方々が核兵器が持ち込まれているのじゃないかという疑念を持っている。こういう疑念に対して政府は、そして、ただいまは外務大臣も誠実な態度で臨むというふうにおっしゃいました。  それでは、そういう...全文を見る
○岡崎委員 アメリカ政府の立場を信頼するのは結構でございましょう。しかし、アメリカの言い分をそのままそっくりこの国会で述べられるんじゃなくて、日本の政府の独自の判断があってしかるべきじゃないか。被爆国日本国民が、そして七三%の人々が核兵器の持ち込みが行われているんじゃないかという...全文を見る
○岡崎委員 ただいま戦艦ニュージャージーについての対応について長々と御答弁なさいましたけれども、私が聞いているのは戦艦ニュージャージーではなくて、まさに核密約の問題なんです。この問題につきましても、アメリカの言い分のオウム返してはなくて、はっきりと日本国民の立場に立って独自の判断...全文を見る
○岡崎委員 外務大臣は日本の外務大臣でございますし、有権的解釈はアメリカにあるからといってアメリカの言い分をそのままというのはおかしいでしょう。不正確であるとアメリカが言っているのだったら、どこが不正確なのか国民が納得するように疑惑の解明に当たるのが日本政府の姿勢じゃございません...全文を見る
○岡崎委員 何回聞いてもアメリカの言い分を繰り返すだけが誠実な態度であるとおっしゃるのはまことに残念だと思うのです。  日本国の外相であるならば、七三%の、あなたの出身地の長崎の県民を含めて疑惑を持っているこの問題については、やはりもっと誠実に疑惑解明に努力するという姿勢が必要...全文を見る
○岡崎委員 日本政府を代表して日本政府の意思を伝えるわけでございますから、その手続は厳格であり、そしてまた慎重であるというふうに思うわけですね。  私、聞きたかったのは、あれこれのことでなくて、極めて厳格に、慎重にやっているという点なんです。そうなすっていますか。これは外務省の...全文を見る
○岡崎委員 当然であろうと思うのです。誤りなきを期するように慎重にやっているという、これは日本だけでの例外じゃないと思いますね。先進国ならばどこでもやっていることだろうと思いますし、アメリカ国務省もそうだろうと思いますけれども、一般的にどうでございますか、これまでの経験からいって...全文を見る
○岡崎委員 アメリカのことはそうおっしゃるのですが、日本が日本の国家の意思を伝える訓令等については慎重を期している。それは当然であろうと思いますし、アメリカにおいても決して例外ではないというふうに思うのですね。  ところで、今回の極秘電というのはラスク国務長官の訓電であるわけで...全文を見る
○岡崎委員 今述べられた中で、アメリカの国務省がこの極秘電が不正確だと言う唯一の口実にしているのは「事前協議に関する交換公文及び右にかかる口頭了解を、秘密でないにもかかわらず、「コンフィデンシャル・アレンジメンツ」ないし「コンフィデンシャル・アグリーメント」として言及しているよう...全文を見る
○岡崎委員 藤井さん、私の質問に答えてもらいたいと思うのです。今言ったような事情からいって、岸・ハーター交換公文はもとより藤山・マッカーサー口頭了解をも含めて日本では秘密だという余地は全くない、既にあなたがおっしゃったように、六四年十月七日には全部が公表されているわけでございます...全文を見る
○岡崎委員 今の前半部分が大事なのです。日本では決して秘密の余地がなかったということ、このことを確認しておきたいと思うのです。  それでは、アメリカの場合、藤山・マッカーサー口頭了解は議会等で公式に説明されていたのでしょうか。そのことをお聞きしたいのですが、アメリカではこれがコ...全文を見る
○岡崎委員 それではお聞きしますけれども、日本では秘密でなかった、アメリカでも、では秘密でなかったわけですね、この口頭了解事項は。
○岡崎委員 アメリカではコンフィデンシャルでなかった。それを五人の責任あるスタッフがサインをしてもコンフィデンシャルと間違ってしまった。こんなことがあり得ますか。日本でも秘密でない。アメリカでも秘密でなかった。それを秘密だというふうに五人のスタッフが間違った、こうあなた方はおっし...全文を見る
○岡崎委員 そういう推測によると、アメリカの政府というのはまことに無責任な、不勉強なお役所になるわけですね。同盟国への核持ち込みにかかわる重大な合意についてさえも事実を理解もせず確かめもしないでやったという、まことに無能かつ無責任な政府だということになりますけれども、そういう理解...全文を見る
○岡崎委員 その回答、その答弁ではアメリカの政府が本当に無責任で無能な政府だということを暗におっしゃることになるわけでございますが、いいでしょう。  しかし、今の藤井局長のおっしゃっていることには大きな問題があるように思うのです。これは予算委員会でもそう答弁されておりますけれど...全文を見る
○岡崎委員 国務長官から大使にあてたもので、内部連絡の文書であることは当たり前なんです。私が今あなたに聞いているのは、これが日本の核との関連についてアメリカ政府の正式な見解を代表したものでないとおっしゃっていることなんですね。まさにここに書いてあることすべてはアメリカの日本に対す...全文を見る
○岡崎委員 ではお聞きしますけれども、あなたの予算委員会での答弁というのは、アメリカがそう言ったから、そういうことをあなたなりの表現で述べたということなんですね。
○岡崎委員 ここに予算委員会の会議録を持っていますが、あなたがそう言っているのですよ。しかし、少なくともアメリカが言うからということで一から十までそれをここで、国会で繰り返すというのは、まことに日本政府としては自主性がないと言われても仕方がないというふうに思うのですね。  これ...全文を見る
○岡崎委員 暴露されれば一から十まで不正確だということによって逃げていく、日本政府はそれを繰り返す、こういう態度でいいものかということを強く指摘しておきたいと思うのです。  コスイギン提案というのは六六年二月二日に出されたわけですが、その半月後の二月十七日に御承知の下田外務次官...全文を見る
○岡崎委員 それは不正確だと思います。核軍縮問題でなくて、下田発言についての会談での論議はなかったのでしょうか。聞いていませんか。
○岡崎委員 実は二十三日、一時間四十分にわたってバンディ氏とライシャワー氏が下田外務次官と会っているわけでございますけれども、その後、二十四日午前九時五十九分受信でライシャワー大使から国務省へ打った電報が一緒に解禁された文書の中にございました。ここにははっきりと会談の中身について...全文を見る
○岡崎委員 時間があればまだゆっくりやりたいのですけれども、私の言ったように、バンディ氏が飛んできて下田発言を説得して抑えたのです。そしてまた、それに対して、ライシャワー大使から国務省あてに電報を打って、こういう内容だったということを報告して、その報告に基づいて八時間後に五人の責...全文を見る
○岡崎委員 アメリカが公表しているものですね、それについて国民の疑惑は一層広がっているわけですから、政府としてもそれに見合う程度の資料は明らかにするのが国民に対する誠実な態度じゃないかと思います。  さて時間も来ましたので、条約の方に急いで入っていきたいと思います。  まず、...全文を見る
○岡崎委員 国際テロに対して国際的な体制をもって臨まれることになるわけですが、その際考慮しなくてはいけないのは、人権と自国民保護の立場だというふうに思うのですね。例えば日本の国民がある事情でアジアのある国の裁判権に服するようになった場合、どう日本国民の人権や自国民保護の立場が貫か...全文を見る
○岡崎委員 やや不安が残りますけれども、先に進みます。  この説明書の中でも、これが決められた二十七回総会以来、テロリズムと民族解放運動との関係をめぐって論議が繰り返された、作業は進展しなかったというふうに述べられています。こういう論議を通じて、第十四条には、この条約は「国の領...全文を見る
○岡崎委員 次は、WHO憲章の改正にかかわって、エイズ対策のことをお聞きいたします。  ことしの三月にWHO主催でジュネーブで開かれましたエイズに関する専門家レベルの会合で、海外旅行者に対するHIV、エイズウイルスのスクリーニング、ふるいにかけることは過大な資金を要し、せいぜい...全文を見る
○岡崎委員 いずれエイズ対策法案が審議されますので、そこでこの問題は論議されると思います。  これに関連して一言触れておきたいのは、欧米と並んでアフリカでもこのエイズは深刻な問題になっているということが各紙の報道に載っています。最近の研究によるとアフリカには二千五百万人の感染者...全文を見る
○岡崎委員 ODA予算の中でもう少し医療費をふやすという方向で努力できませんか。
○岡崎委員 では、水鳥生息地に関する条約について話を進めます。  この条約に基づいて日本が指定している湿地は二カ所だと聞いておりますし、風蓮湖も予定しているということも聞いています。しかし指定状況を各国別に見ますと、日本は現在二つであるところをデンマークは二十五、西ドイツは二十...全文を見る
○岡崎委員 自然条件の差はあるでしょうけれども、何も低い方と比較する必要はないですね。この種のものはもっと多い方がいいわけで、地元との調整がつけばどしどしふやしていく必要があろうと思います。日本では水鳥の生息地として重要な湿地帯がほかに幾つもあるはずですけれども、その予想される主...全文を見る
○岡崎委員 その風蓮湖を合わせても三つしかありませんから、あと私どもがちょっと調べたところでは北海道のサロベツ、東部のサロマ湖、下北半島の小川原湖、新潟の瓢湖、千葉では習志野の谷津干潟、木更津の小櫃川河口、近畿では泉大津、山陰では宍道湖などたくさんあるわけでございまして、外相、こ...全文を見る
○岡崎委員 ぜひそういう方向で前向きの検討をお願いしたいと思います。  そこで、もう時間もありませんので、水鳥とのかかわり合いで野鳥の島三宅島のNLPの問題について、お見えになっていますので、ちょっとお聞きしておきたいと思います。  六十二年度の予算が成立したわけでございます...全文を見る
○岡崎委員 調査の中で、用地取得等のために必要な調査に係る経費、これは現地連絡事務所に係る経費と合わせて五千万円計上されていますね。この中に用地取得の調査費は幾ら入っていますか。
○岡崎委員 気象調査のための観測柱がつくられることになっていますけれども、どんなものをいつごろ何カ所に、そしてどこに設置なさる予定なのか、もう予算が決まりましたからわかっているでしょう。教えてもらいたいと思います。
○岡崎委員 いつごろつくるんですか。
○岡崎委員 ほかに工作物をつくる予定がございますか。おっしゃった鉄柱などのように目に見える工作物以外に。
○岡崎委員 基本調査とか環境予備調査とか言われますけれども、これもNLP基地をつくるための、それに向けた調査であることには間違いがないわけなんです。四千三百の住民たちは圧倒的に、既に三年余にわたって、これについて絶対反対で頑張っているわけでございまして、この住民の意思を無視して、...全文を見る
○岡崎委員 時間が限られていますから、なるべくPRはよしてもらいたいと思います。端的に答えてもらいたいと思うのです。  協力する条件は皆無です。絶対反対だという立場でございますし、そういうことを承知の上で基地建設を予定した調査がなされる。これは反対があってもやるつもりですか。
○岡崎委員 基地の建設そのものであるとはとんでもないんですよ。しかし建設に向けた調査でしょう。たとえ事前という名前をつけようと、資料収集という名目であろうと、基地建設へ向けた調査でございます。それに反対しているわけなので、その反対を押してまでやるつもりかということを聞いているんで...全文を見る
○岡崎委員 先ほどから言っているように、時間が足りないので、PRはよしてもらいたいと思うのです。真実を知った上で三宅島の人々は反対をしているんです。誤解が解ければ協力するという状況じゃないんですよ。協力は絶対ない状況のもとでこういう予算を組んでやるつもりかと聞いているわけでしょう...全文を見る
○岡崎委員 中曽根首相は八四年五月十八日の当委員会で私の質問に答えて、住民の皆さんの御協力がなければできないというふうに言われていますし、さらに、八六年四月二十三日の参議院の外交・総合安保特別委員会で「強行しようというおつもりはないでしょうね、」という質問に対しても「政府といたし...全文を見る
○岡崎委員 もう少しはっきりお答えになったらどうですか。大島の場合は、地震計五台のみであったのが現在は大変な数になっているのですね。三宅島の場合は、被害総額が二百五十五億という、大島に比べても大変な罹災であったにもかかわらずちっとも変わっていない。大きな問題があると思います。 ...全文を見る
○岡崎委員 気象庁という役所はどういうことを考えているのでしょうかね。この三宅島の火山監視体制がいかにお粗末かということは、多くの学者が懸念しているところなんですよ。その懸念を共有しないのですか。今はそれは噴火したばかりですから、何もないでしょうね。私は幾つか持ってきていますけれ...全文を見る
○岡崎委員 今の観測水準でいいかどうかを聞いているのですよ。
○岡崎委員 改善される場合、強度の人工のノイズを伴う米軍機のタッチ・アンド・ゴーですね、これはどうしても矛盾すると思うのですね。それについて、私の質問主意書に答えた政府の答弁書、これも現在の水準を維持することはできる、こんなことを書いていますけれども、これはまことに科学的な根拠も...全文を見る
○岡崎委員 多点化すれば、当然タッチ・アンド・ゴーの滑走路の近くに置くわけでしょう。そこに一番人工ノイズが振りかかってくるわけですね。多点化と精密な検査は矛盾するわけです。そう思いませんか。
○岡崎委員 その科学的根拠を示せと言っているのに、示しもしないでおっしゃる。ちょっとあなたに聞いてもしようがないから、また改めて気象庁長官に聞きます。  委員長、時間が来ましたから、きょうは一応これで終わります。
05月25日第108回国会 衆議院 外務委員会 第4号
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○岡崎委員 まずベネチア・サミットに関連してお尋ねいたします。  ゴルバチョフ氏がソ連共産党書記長に就任してから二年余たちました。この間、国内での改革路線ペレストロイカと相まって国際的にも従来にない大胆でさまざまな提案、働きかけをやっておるようでございます。  例えば昨年一月...全文を見る
○岡崎委員 INF問題だけではなくてゴルバチョフ外交全般について、がなり大胆な提案をしていますし、これをどう評価するのか、それに対する情勢評価を見直す時期に入っているとは思わないのか、その点について政治家としての総理の御判断をお願いしたいのです。
○岡崎委員 少なくとも雷は鳴っているわけでございますので、これは今後の日本外交にとっても、やはりソ連に対する情勢認識を見ていく一つの要因として見る必要があると思うのですけれども、その点どうでしょうか。
○岡崎委員 先ほど首相は、今、時代の分かれ道に立っていると思う、日本はいい方向にドライブをかけることが必要だというふうに言われましたが、ソ連の今の外交展開というのはそういう分かれ道の要因の一つとしては少なくとも見る必要があるのじゃないかと思っているわけでございますが、そういうドラ...全文を見る
○岡崎委員 昨年秋の臨時国会で我が党の不破委員長の質問に対して総理は、このパンフレットは説明不足のところがあったというふうに言われまして、絶版になったかと思ったら、絶版じゃなくて⑥の「「核兵器の廃絶」は」のところに「一方的」という判こを押すだけで終わっています。こんなことで訂正と...全文を見る
○岡崎委員 お聞きしているのは、非核自治体宣言を敵視するような態度を改めることはなさいませんかということなんですが、いかがでしょう。
○岡崎委員 場所によって国によってとおっしゃいますが、日本の国です。被爆国日本なのですね。ここに非核都市宣言についてこれを危険視するような考え方というのは、これは国民に対してそれこそ敵視する立場であろうというふうに思うのです。  時間もありませんので、貿易不均衡も今度のサミット...全文を見る
○岡崎委員 中小企業庁長官が約束しました検討でございますけれども、この重要なモデル地域についての実情把握の調査、ぜひ進めてもらいたいと思いますが、前向きの御回答を願いたいと思います。     〔中山(利)委員長代理退席、委員長着席〕
○岡崎委員 自治体を通じてだけではなくて、中小企業庁としてもこういうモデル地域についての十分な調査をぜひやっていただきたい。重ねて要望しておきます。  時間が来ましたので、三宅島の問題を一言お聞きしたいと思いますけれども、この状況については総理も御承知のとおりでございます。総理...全文を見る
○岡崎委員 そこでお尋ねしますが、今年度の予算の中で三億二千万円の調査費がつきまして、これは気象調査という形で十数メートルの鉄塔をつくっていくのですね。施設をつくるのです。圧倒的な住民が反対しているときに、こういう目に見える形で基地建設に向けての施設ができることは重大だと考えます...全文を見る
○岡崎委員 予備でございましても、これは建設に向けたものなのですね。建設については総理も協力なければできないとおっしゃっているでしょう。村民が圧倒的に反対しているわけです。ここで強行するというのは住民の意思をじゅうりんすることになるわけですね。やめてもらいたいと思うのですが、どう...全文を見る
○岡崎委員 最後に一問。理解しなかった場合は、強行なさいますか。これは村民の意思をじゅうりんすることになりませんか。
○岡崎委員 理解は絶対しません。村民はそういう立場に立っているわけでございますし、むしろこれだけ長期にこれだけ圧倒的な多数が絶対反対でございますから、断念してもらいたい。  強く要望しまして、時間が来ましたので、私の質問を終わります。
07月14日第109回国会 衆議院 予算委員会 第3号
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○岡崎委員 日本共産党・革新共同を代表して質問いたします。  まず、マル優廃止問題についてです。  先日の衆参本会議で、我が党の代表がマル優廃止は国民に対する公約違反ではないかという質問をしたところ、これについては全く答弁がありませんでした。しかし、昨年の衆参同日選挙のときに...全文を見る
○岡崎委員 ごまかしてはいかぬと思いますよ。(中曽根内閣総理大臣「いや、本当だ」と呼ぶ)いやいや、やるというのとやらないというのは丸々違うのですよ。やらぬとあなたは言ったのでしょう。だから、このことを言っていないか、それとも忘れたか、それとも答えたくないか、その三つのどっちかでし...全文を見る
○岡崎委員 じゃ、言ったことは事実なんですね、流れの中で。やらないと宣伝しておきながら、弱者に対する特別な配慮で云々言ったと言ったってだめです。  もう一つ、神戸でこのように言っています。「大型間接税とか、マル優制度の廃止とか、そんなことはやらないとなん回も申しあけたとおり、」...全文を見る
○岡崎委員 はっきりとあなたはやらないと何回も申し上げたと言っているのですよ。私はテープを持ってきました。聞かせましょうか。このとおりのことをあなたは言っているのですよ。否定しますか。
○岡崎委員 はっきりとテープにも入っている。マル優制度の廃止はやらないと何回も言っている。そして、そういうことを言うのは野党がおどかしているんだということを言っておきながら、言わぬということはおかしな話ですよ。はっきりしたこれは公約違反じゃありませんか。政治家がそういうことでいい...全文を見る
○岡崎委員 マル優制度の廃止をやると言ったのですか。あれこれ述べただけでしょう。やらないということを何回も繰り返したとあなた自身が言っているんじゃありませんか。
○岡崎委員 それは言ったとしても、同時に、マル優制度の廃止はやらないと繰り返し言ったということを言ったでしょう。
○岡崎委員 自分ではっきりと言っておきながら、言ったということも言えない。まことに恥ずかしいんじゃありませんか。これは明らかな公約違反だ。政治家がそういうことでは国民に対して申し開きができますか。私は、これは断じて公約違反としてはっきりと国民の立場から批判をしたいと思うのです。公...全文を見る
○岡崎委員 自分では言っておきながら、その真実を突かれると逃げるというのはまずいですよ。そして、こういう結果、大きな国民の批判があって、売上税と一緒にマル優廃止は廃案になりました。その力は何であったか。新聞の世論調査等を見ますと、八四%の人々がマル優制度の廃止には反対だ、賛成はわ...全文を見る
○岡崎委員 いろいろな要素の一つにそういう国民の世論の力があった、これが廃案の力になったということは認めませんか。
○岡崎委員 そういう国民の世論に謙虚に耳を傾けなくちゃいけないというふうに私は思います。  さて、国民の八四%がマル優廃止に反対したが、その中身というのが庶民には増税、そして大金持ちには減税、こういう中身になっているからこそ反対したというふうに思うのです。大金持ちの場合は、巨額...全文を見る
○岡崎委員 調べてきました。資産公開に載っています。総理の貯蓄は五千百六十万です。定期、国債、信託に入っていますが、利率五%とすると、三五%から二〇%に利子課税が引き下げられるので二十八万の減税になります。ちなみに大蔵大臣は、もう聞きませんけれども、九千百七十一万の貯金でございま...全文を見る
○岡崎委員 随分問題をはぐらかして一あなた方がやればこういう結果になると言っているんですよ。反対だからこそ反対の質問をしているのじゃありませんか。良心の苛責を感じますか。
○岡崎委員 いずれにせよ庶民からはたくさんの税金を取りながら、あなた方も含めて大金持ちの方は大幅な減税になる、これが今度のマル優廃止の本質なんです。ねらいなんです。そこを厳しく指摘しておきたいと思うのですね。  ところで総理は、昨年四月の訪米の際に、国会にも語らずに前川レポート...全文を見る
○岡崎委員 少なくも国民の八四%が反対し、そして国会で廃案になったのを、あなたが国際の舞台でそういうことを言われるというのは主権在民の精神に反すると私は思います。  さて総理は、マル優制度の廃止の理由について、貯蓄率が高くて経済摩擦の原因として国際批判があることを挙げられていま...全文を見る
○岡崎委員 ともかく、勤労者が老後を生活するためにはたくさんの貯蓄が要るんだ、これが貯蓄率を上げている原因なんですよ。その原因をそのままにしておいて、貯蓄率が高い、国際的に批判されるからこれを削るというのはおかしな話なんです。  通産省の産業構造審議会の答申を見ましても、はっき...全文を見る
○岡崎委員 私の質問したのは、不正の問題なんですよ、不正の問題。不正利用している人は一般の庶民が、そのことを聞いているんですよ。
○岡崎委員 先ほどパネルで見せましたように、大多数の人々はその限度の枠内でやっているんですよ。不正しようにもしようがありません。やっているのはやはりそれ以上に持っている大金持ちじゃありませんか。それを庶民にしわ寄せする、庶民からそのことを理由に巻き添えにして税金を取るというのは筋...全文を見る
○岡崎委員 不正も理由の一つに挙げられたでしょう。総理もそう言われましたね。
○岡崎委員 所得を言うならば、キャピタルゲインとかなんとかもっともっとありますよ。そういうことは理由にならぬです。なぜ不正を理由になしているのか。不正といっても、一般の庶民じゃなくて、とにかく大金持ちがやっている、そこにメスを入れなくちゃいかないということを申し上げているわけでご...全文を見る
○岡崎委員 あなた、何を言っているんですか。私の聞いたのは、稻村佐近四郎氏のこういう九十通という貯金通帳をつくった悪用について聞いているんですよ。
○岡崎委員 個人といいましても、彼は政治家ですよ。あなた方も資産公開されるように、政治家は天下明朗でなくちゃいかない。その中で九十通のマル優利用の悪用の通帳をつくっている。これがはっきりと出たからには、国民が納得するように調査するのが国税庁の仕事じゃありませんか。私が国税庁当局に...全文を見る
○岡崎委員 こういうことを見逃しておいて、そして、この不正はもう取り締まることはできないんだ、手の打ちようがないんだ、だからマル優制度の廃止が必要だということを盛んにここでもおっしゃっている。そうじゃないのです。取り締まろうと思えばはっきりできる。こういう不正利用者はそう数が多く...全文を見る
○岡崎委員 何を聞いているのですか。私はそんなことは言っていませんよ。ちゃんと人の言っていることについて聞いてからおっしゃいませ。
○岡崎委員 軍事費がどんどんふえているわけでございます。それはいろいろなところからも金は持ってくるでしょうけれども、軍事費をふやすための安定的な財源がこういう形で確保されていく、そのために大増税をやろうとしている、こういうことを私はゆゆしい問題として指摘したいと思うのです。  ...全文を見る
○岡崎委員 続いて核兵器廃絶問題についてお尋ねをいたします。  核兵器をめぐる世界の大勢がどう動いているのか御質問したいと思いますけれども、中曽根政権の前半は、レーガン大統領の限定核戦争論や米ソの核軍拡競争、これが非常に激化していることが特徴的でございました。しかし、今日は相当...全文を見る
○岡崎委員 イニシアチブをとられたにもかかわらず、核兵器廃絶を盛り込むような努力はなかったわけでございますね。やはり方針を決めるわけでございますから、その方針の中で日本国の総理としては核兵器廃絶を盛り込むように努力すべきであったというふうに思うのです。     〔野田委員長代理...全文を見る
○岡崎委員 だれが言っているか知りませんけれども、今アメリカとソ連を中心に核兵器が持たれている。双方持っているのを片方だけなくそうという主張は、これはないんですよ。なくす場合は一緒になくしなさい、全世界から核兵器をなくしなさい、これが世界の声じゃありませんか。そのことについてこの...全文を見る
○岡崎委員 ちっとも答えになっていない。私の質問に対して外務委員会では理論的に正しいとおっしゃったので、読まずにそうおっしゃったわけじゃないでしょう。通常兵器がなくならない限りは核兵器は廃絶できないというのがこの立場なんですよ。総理・総裁としてそれは正しいかどうか、あなたの言う抑...全文を見る
○岡崎委員 おかしな話だと思います。核兵器というのは普通の兵器とは比較にならない残虐性を持っているわけです。たった二発の広島、長崎に投下された原爆によって一瞬にして二十万の人が亡くなって、今なお三十数万の被爆者が苦しんでいるわけなんです。絶対に人類とは共存できない、これが核兵器で...全文を見る
○岡崎委員 通常兵器の軍縮も結構なんですよ。しかし、通常兵器がなくならない限りは核兵器の廃絶はできないというところが問題だと言っているのです。そうなると未来永劫、通常兵器がある限りは核兵器の廃絶ができない、こういう残虐兵器が廃絶できないということになるでしょう。そこが問題だと言っ...全文を見る
○岡崎委員 それでは、別の側面から聞いてみましょう。  総理はよく核兵器の究極的な廃絶というふうに言われますね。その究極的な廃絶というのは、通常兵器がなくなるまでは核兵器の廃絶はないという考え方なんですか。
○岡崎委員 今おっしゃいましたね。通常兵器を存置しておいて核兵器の廃絶はあり得る、それが大事なんですよ。通常兵器はあるけれども、しかし核兵器の廃絶はあり得る。今、もう一回おっしゃっていただきたいのです。
○岡崎委員 そうしますと、このパンフレットの見地は完全に否定されたわけです。これは、通常兵器がある限りは核兵器はなくならないという見地なんです。しかし、今は通常兵器があっても核兵器の廃絶はあり得ると言われました。このパンフの見地は完全に壊れている。  もう一つ申し上げましょう。...全文を見る
○岡崎委員 外国のことであっても、現実にソビエトの場合は期限を切って核兵器を廃絶しようという提案をしているわけでしょう。あなた自身、ゴルバチョフを日本に呼ぼうという話もなさいましたし、そういうふうに不信感を持っていてどうして内容のある会談ができますか。ソビエトも変化しつつあるし、...全文を見る
○岡崎委員 その問題はまたじっくりやろうと思っていますけれども、今言っているのは、核兵器の廃絶をソ連が絶対にやらないと言っているかどうかです。問題をそらさないでほしいと思うのですが、このパンフレットに書いてあるように、核兵器の廃絶をソ連は絶対にしないという見地を総理はおとりになる...全文を見る
○岡崎委員 さっきの話では、アラスカに配備するとおっしゃったでしょう。しかし、そのアラスカ配備その他のことじゃなくて、INFを含めまして核兵器を全廃する立場をソ連は絶対にとっていない、とらない、そういう前提かということを聞いているのです。
○岡崎委員 問題をそらさぬでほしいのですよ。それを含めまして、ソ連は期限を決めて核兵器の廃絶をしようという提案をしているわけでしょう。そして、あなた方はそういうソ連のゴルバチョフさんを呼ぼうとしているわけでしょう。そういうときに、ソ連が未来永劫絶対に核兵器を廃絶しないという見地に...全文を見る
○岡崎委員 何回聞いても答えられないようでございますけれども、この二つの論拠によって、パンフレットは核兵器の廃絶は平和に有害ですというふうに書いていました。しかし、少なくともその一つについては、通常兵器があるうちでも核兵器の廃絶はあり得るということを総理は今答弁された。これは確認...全文を見る
○岡崎委員 いつもそういう形で、自分が苦しくなると何か共産党にそういう矛を向けるようになってきていますけれども、この核兵器の廃絶問題に向けて、検証問題についてあなたとよく論議してきました。しかし、現実にはこう動いてきているのですよ。そうすると、あなたが言ったこの検証問題がひっかか...全文を見る
○岡崎委員 それぞれの国はいろいろな外交があるでしょう。しかし、少なくともこのように核兵器廃絶に向けて、あるいは大幅削減に向けて検証問題も積極的にやろうとしているわけなんですね。そうなってくるならば、当然、検証問題を口実に核兵器の削減や廃絶ができないというのは、もう口実にならぬ。...全文を見る
○岡崎委員 だれがアメリカはゼロにしろと言いました。そういうことをだれも言ってない。米ソ交渉でもアメリカ本土に百発、シベリアの方に百発ということを言われているでしょう。そういう交渉が進んでいるのですよ。それをわざわざソ連に近いアラスカに持ってこいと言っているのがあなたなんですよ。...全文を見る
○岡崎委員 領土でも、これはちゃんと地形学的な優位に立つ場所があるわけなんですよ。対ソ核優位をあなたはねらっていませんか。そのことをじゃ聞きましょう。  昭和五十七年四月に自民党調査局の出している分析資料「反核と平和を考える」、この中に書いてあるのですけれども、「真の軍縮への道...全文を見る
○岡崎委員 そのとおりだとおっしゃるのは、対ソ核優位をねらっているということですね。間違いないですね。
○岡崎委員 核軍縮のためにはアメリカの核優位が、対ソ優位が必要だという見地、これをおとりになりますか。軍縮のためにはアメリカの核対ソ優位が必要だという見地ですか。
○岡崎委員 今おっしゃったのは、こちらのと大分違うのですよ。バランスというのは同じ力だとおっしゃるでしょう。そうすると、対ソ核優位じゃないということなんですよ、今おっしゃっているように。そして、この自民党調査局に書いてあるのは、バランスじゃなくて対ソ核優位に立てということなんです...全文を見る
○岡崎委員 質問の意味がわからぬじゃないですよ。国是として非核三原則を日本はとっているでしょう。核兵器を持たない、つくらない、持ち込まないと言っているわけでしょう。核兵器がないでしょう。そうすると日本は非核地帯かということを聞いているわけです。
○岡崎委員 したがって非核地帯かということです。あなたはおっしゃらないけれども、安倍元外務大臣ははっきりと非核地帯であることは明らかじゃないかと言っているのです。だからあなたも遠慮しないで、非核三原則であるからには非核地帯だということをはっきりと認識してもらいたいと思うのです。 ...全文を見る
○岡崎委員 長々とおっしゃいましたけれども、こう言ったことは事実でしょう、一部分であろうと何であろうと。東南アジアや南太平洋地域が非核地帯をつくろうと言っているのに対して水をかけるのはよくないと言っているのですよ。  これをうんとやりたいのですけれども、もう時間が来ました。言っ...全文を見る
○岡崎委員 言ったことが事実ならば責任をとりなさい。そのことを言っているのですよ。
○岡崎委員 とにかくこういうことをおっしゃっているのは事実だし、したがってまたインドネシアの外相とかニュージーランドの外相が猛烈な批判をしているのじゃありませんか。  そこで、こういうふうに私は核兵器廃絶問題につきまして、自民党のパンフレットや調査局の資料や、あるいは首相のアラ...全文を見る
○岡崎委員 共産党ほど核兵器廃絶を熱心にやっている党がどこにありますか。ソ連に行ってから、はっきりとソ連に対しても核兵器廃絶を緊急課題としてやりましょうということを日ソ両党の共同声明にうたって、さらに二回にわたって反核の国際シンポを開き、先ほど言った広島、長崎からのアピール運動を...全文を見る
○岡崎委員 総理、あなたに聞いたのですよ、あなたがはっきり言ったから。国会の答弁についてどう責任をとるのですか。
○岡崎委員 今度の調査のための鉄柱をつくることについては何の努力もないのですよ。一生懸命やった努力というのは何にもないのです、あなたは首相としてははっきり国会でこのように約束しながら、もう今度は強行をやって破ろうとしているのじゃありませんか。こういうことが許されるかということを厳...全文を見る
○岡崎委員 あなた方の言い分については村民の人はみんな知っているのです。知った上で反対しているのです。とにかくアメリカでは十四隻の空母を持っているけれども、海外母港を持っているのは日本だけなんですよ。そして、航空母艦があれば必ず夜間の離発着訓練をやるわけでしょう。しかも、三千万の...全文を見る
○岡崎委員 例外的に三年までの据え置きと言いましたけれども、例外ではまずいんですね。例外ではなくて、すべて据置期間を三年まで延ばすように強く要求しておきます。検討してもらいたいと思うのです。  最後に、交差点事故の問題についてお尋ねをいたします。  これについては、交通事故が...全文を見る
○岡崎委員 そうなってないから国会で質問しているわけなんですよ。人命尊重第一じゃない。政府は、交通安全基本計画、これは昭和四十六年度から五十年度までの第一次基本計画ですね。このときにははっきりと「人命尊重がなにものにも優先する」、こういう計画でなさいました。このときにはなるほど一...全文を見る
○岡崎委員 思い切って減少させることは結構でございます。そうしますと、基本方針の中に人命最優先ということをかつてのようにうたうべきだと思いますけれども、どうでございましょうか。
○岡崎委員 当たり前のことをはっきりとかつてのように基本計画に盛り込んでいただきたいと思います。  そこで、今歩行者で交差点事故がどんどん起こっている中で、周辺住民の方々によって、この交差点事故をなくそうという運動が広がっているわけでございますが、これは国家公安委員長の方にお聞...全文を見る
○岡崎委員 公安委員長、私、聞いたのは、人命優先と口先で言うだけじゃなくて、周辺住民の、また運動されている方々の要望や意見をよく聞いて、そしてそれぞれの交差点事故に対応していく、そういう姿勢を所轄署にとらせるように指導なさいますかということです。はっきりお願いします。
○岡崎委員 今、住民の意見を聞きながらとおっしゃいました。その姿勢を貫いて、この人命最優先の交通事故対策を進めてもらいたいということを強く要望して、私の質問を時間が参りましたので終わりたいと思います。(拍手)
08月19日第109回国会 衆議院 外務委員会 第2号
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○岡崎委員 国際緊急援助隊についてお尋ねいたします。  海外、特に発展途上国での大災害の発生に際して、日本から国際緊急援助隊を派遣するということ、それはそれなりに必要だろうと思います。しかし、ここで二、三懸念があるので、重ねて質問をしておきたいと思うのです。  一番の懸念とい...全文を見る
○岡崎委員 現在入っていない、そしてこれからも起こってこない、まことに結構だと思いますが、入ってこないというのはこれからもということでよろしゅうございますね。
○岡崎委員 中曽根首相は、昨年一月三十日の衆議院本会議でこの問題に触れて、国際援助隊につきましては、自衛隊の参加という問題は、一つの検討対象であると思っておりますと言っているのですね。その後検討した結果、現時点では取りやめということになったと思いますけれども、これは検討の結果でご...全文を見る
○岡崎委員 現時点では検討の結果入れないことになっているけれども、将来にわたって入れないということは断言できない、入れることを検討するかもわからない、そういうことでございますか。
○岡崎委員 そうすると、入る懸念があるわけですね。これは重大なんですよ。  そうなりますと、それが一つの窓口となって自衛隊の海外派兵につながりませんか、外相はそう思いませんか。
○岡崎委員 いろいろと御意見を聞いた上で、またその時点になって検討に値するということは多分に憂慮すべき問題があるということを指摘しておきたいというふうに思います。  もう一つ問題点として考えられるのが、国際紛争にこの緊急援助隊が介入することはないのか、そのことでございますが、こ...全文を見る
○岡崎委員 含まれないということ、これは厳にしっかりと確認しておきたいと思うのです。  大規模災害に際しての緊急援助ということは、あくまでも人道的な立場でなくてはいけないというふうに思います。そうしますと、人道的な立場ですから、我が方は今西側の一員だというふうにおっしゃっていま...全文を見る
○岡崎委員 当然、東とか西とか特定の立場ではなくて、人道的な立場でこの問題は対応していくということでございますね。
○岡崎委員 しかし、いろいろな問題がありますので、私たちは憲法の立場からいっても、国際紛争を平和的に解決する立場から見ても、この問題については、なお国際緊急援助隊がそういう国際紛争に介入したりあるいは巻き込まれたりすることがないように厳重に注意をしていく必要があろうと思います。 ...全文を見る
○岡崎委員 冷静に対処することは結構でございますけれども、今の米軍のこの軍事力の大投入は、冷静な投入に値するでしょうか。そのことは大変懸念される点なんです。私たちはやはりこれを好ましいとか、やむを得ないとかという形で見るべきじゃないと思いますけれども、大臣、どうでしょうか。
○岡崎委員 少なくとも日本の外務大臣ですので、国会で聞かれた場合はやはり、今私はマスコミの論調等を紹介しましたし、また沿岸諸国の懸念についても紹介いたしましたけれども、それはそれとして、事実として、大臣、見識を持って御答弁願いたいと思うのですね。やはりオーバーじゃありませんか。ク...全文を見る
○岡崎委員 いずれにせよ、米軍の巨大な軍事力の投入ということはペルシャ湾の緊張を一層激化してイラン・イラク戦争の早期解決には何の役にも立たない。むしろ今の緊張の元凶になっていると私は思いますし、日本としてもそういうことについては率直に意見を言うべきであろうというふうに考えます。 ...全文を見る
○岡崎委員 中曽根総理が言われた非軍事的な応分の貢献ですね、この中には財政負担も入りますか。
○岡崎委員 外相はベネチア・サミットの外相個別会談でも同じようなことをおっしゃっていますね。国際スキームというのは枠組みですけれども、これは国連を中心としたものでなくても、例えば多国籍のそういう軍隊の場合でも国際スキームという形で援助があり得るのですか。大臣のお考えをお願いします...全文を見る
○岡崎委員 米軍に直接の財政的支援はしないけれども、国際的な適切な枠組みができた場合、また合理的な根拠があれば支援することはあり得る、こう理解してよろしいですか。
○岡崎委員 ワインバーガー・アメリカ国防長官は八月十一日に、機雷掃海の国際部隊の創設に参加するよう関係各国に要請をしたというふうに報じられていますけれども、もちろん日本には来ていませんね。
○岡崎委員 こういうものに参加できないのは当然でございますけれども、私は、金の面も含めまして、ペルシャ湾の緊張を激化する状況に日本がいささかも手をかすことは、憲法の立場から見ても好ましくないし、やるべきではないというふうに考えるわけです。今お話を承っていますと、何らかの名目があれ...全文を見る
○岡崎委員 関連して話を進めますと、十八日の報道で、外務省は来年度の予算の概算要求の中にシナイ半島に駐留するアメリカを中心としたいわゆる多国籍監視軍、MFOでございますが、これに駐留経費を負担するということになっているようでございますけれども、その内容を明らかにしてほしいと思いま...全文を見る
○岡崎委員 これは単なる要請だけで、概算要求の中に織り込むことが決まっているわけではありませんか。
○岡崎委員 まだ決まっていないわけですね、報道されていますけれども。
○岡崎委員 では、この点でかなり質問しようと思っていましたけれども、そういうことでしたら後の機会にしましょう。  それでは、今日的な問題としまして米軍機のワイヤ切断事件についてお尋ねしたいと思います。  十二日に奈良県の山中で米軍のミッドウェー艦載機によってワイヤが切断される...全文を見る
○岡崎委員 この問題も近々に起こっていますし、しばらく開かれていませんでしたので、この問題についてやはり一言聞くぐらいのことはそれぞれやっているでしょうからね。それじゃ簡単にやりましょう。(発言する者あり)  それじゃちょっと休憩してください。彼もやっていますし、皆さんやってい...全文を見る
○岡崎委員 そういたしましょう。米軍の地位協定によりますと、基地から基地、それから訓練区域から訓練区域への移動は認めているのですけれども、しかし、今回の場合は、これは通常の航法訓練だったというわけですね。こういうことは地位協定からいってもおかしいと思いますけれども、これは外務省ど...全文を見る
○岡崎委員 安全について考慮するのは当たり前でしょうけれども、こういうことが認められますと、二百メートルの低空を飛んでワイヤを切ったわけでしょう。万一これが物が運ばれたりしていますと、当時そこにいた人たちにとっては大変な問題が起こるわけですね。こういうことが航法訓練ということで全...全文を見る
○岡崎委員 では、あと一問だけこれでお願いしたいと思いますけれども、第五条というのは基地間あるいは訓練区域間を移動することができるということで非常に限定的に書いているわけですね。それを今回のように極めて危険な、訓練という言葉を使っていますけれども、ああいうことをやるならば、これは...全文を見る
○岡崎委員 まだ極めて不十分でございますけれども、援助隊法に戻りましてちょっと加えておきたいと思います。  これを実際遂行する国際協力事業団、これは外務省においてもいろいろと指導援助されていると思いますけれども、これが十分にこういう問題を処理解決していくだけの体制、機能を持って...全文を見る
○岡崎委員 この中で救助の実動部隊としては警察庁、それから消防庁と海上保安庁であろうというふうに思いますけれども、実際の現場の指揮はどれがとるのですか。
○岡崎委員 それをトータルしてどなたが見るのですか。
○岡崎委員 では、時間が参りましたので、これで終わります。
08月21日第109回国会 衆議院 外務委員会 第3号
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○岡崎委員 政府調達協定についてまずお尋ねします。時間が迫っていますので、端的にお答え願いたいと思うのです。  旧三公社は御承知のとおり民営化されました。しかし、本協定の政府関連機関には残されています。その理由として、先ほどの御答弁では、外国産品の調達に占める割合が非常に重い、...全文を見る
○岡崎委員 外国産品を調達した額の割合は二六・四%でございますね。もう時間がありませんから私の方で言いましたけれども、そうしますと約四分の一を占めているわけでございます。  一方、中小企業についてお尋ねしますけれども、いわゆる官公需法ですが、ここでは旧三公社は「国等」に含まれて...全文を見る
○岡崎委員 ここでもやはり中小企業向けは四分の一を占めているわけでございます。  そこでお尋ねいたしますけれども、中小企業のための官公需法においてこれだけの比重を占めていながら、何の配慮もなく旧三公社は外されたわけですね。ところが外国の多国籍企業について、大いにこれが利用する政...全文を見る
○岡崎委員 これは単なる要請書でございまして、中小企業向けにどのくらいの発注をしたかということを報告を求めるものではない。そういうことで、これにどれだけの効果があるかは甚だ疑問なんですね。外国に対する配慮をしながらもなお中小企業に対する発注を続けるようにすべきであるとおっしゃいま...全文を見る
○岡崎委員 そういうことを聞いているんじゃないのです。今度の事件というのが個別的なミスであったのか、それとも部隊の組織的、計画的な訓練であったのか、それを聞いているのです。どっちなんです。
○岡崎委員 いつごろから時折やっていたのですか。一言、いつごろから時折。
○岡崎委員 そこが問題なんですね。単なる個別的な、偶然的なミスではなくて、時折やっていた。一年ないし二年間くらいやったというふうに証言があるわけですね。これは起こるべくして起こったんじゃおりませんか。原因究明を求めているというのだったら、こういうところを徹底的に調べるということを...全文を見る
○岡崎委員 米軍の言うままでなくて、日本の立場に立ってきちっとした調査をする必要があるように思うのです。  さて、これの法的根拠は何かということが大きな問題でございまして、地位協定の第五条、これには施設間の移動飛行が認められておるわけでございますけれども、この間質問しましたら、...全文を見る
○岡崎委員 今回のようなものも通常の飛行訓練ですか、ああいう大問題を起こすようなことも。ああいうことが、通常の飛行訓練という名称のもとにどんどん全国的にやられることが可能だということになるわけですね。そういうことを地位協定で認めているのですか。どういう法的根拠が、おっしゃってくだ...全文を見る
○岡崎委員 一昨年でしたけれども、三宅島の今の飛行場にタッチ・アンド・ゴーをミッドウェー艦載機がやったのです。このことに関連しまして、やはり外務省の方は、タッチ・アンド・ゴーそのものについては問題であるけれども、そのことが慣熟訓練としてやられる場合だったらいいというふうに言いまし...全文を見る
○岡崎委員 当然の結果だということは大変なことですね。これはやはり安保条約のもとで日本の空がどんな危険にさらされているかということをまざまざと示すものだというふうに考えるわけです。全土基地化ということがよく言われましたけれども、これは日本の国土を提供するのがどこでも一応検討対象に...全文を見る
○岡崎委員 米軍のやることなら何でも野放しになっているという状態、これは主権国家としてゆゆしい事態だということを強く抗議をして、時間も参りましたので、私の質問を終わります。
○岡崎委員 私は、日本共産党・革新共同を代表して、日加租税条約についての反対討論を行います。  本件が短期滞在者や芸能人など一般国民についても二重課税を回避する点は評価するものでありますが、OECDモデル条約に基づく本件租税条約の最大の眼目は、独占資本の海外進出を税制で保証する...全文を見る
09月04日第109回国会 衆議院 外務委員会 第4号
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○岡崎委員 私は、三宅島NLP基地化の問題について最初にお伺いをいたします。  まず、外務大臣の所見をお伺いしたいのでございます。  七月二十三日の参議院の予算委員会におきまして、栗原防衛庁長官は、安保は国是だ、生活の方が安保よりも大切だというのはどうかしているという発言をさ...全文を見る
○岡崎委員 そのように言われますけれども、実際会議録を読みますと、おっしゃるようにはなってないのです。これはやりとりでございますから、はっきりと活字にもなっているわけです。  栗原防衛庁長官が、「これは」つまり日米安保条約は「日本の国の国是じゃないか、その国是を、それよりも」と...全文を見る
○岡崎委員 それではお聞きしますけれども、日米安保条約は、栗原長官が言ったように国是というふうにお考えですか。
○岡崎委員 大きな柱というのはいいのです、そういうお考えでしょう。私たち、国是と言っているのは、例えば非核三原則ですね。これは倉成外相も長崎出身でありますし、非核三原則については非常に強調されておりますので、国民が一致して、国論が一致してそうなっているのを国是といいまして、こうい...全文を見る
○岡崎委員 国是といった言葉について否定なさらない。つまり、国是というのはいろんな理解があるからだとおっしゃいますけれども、一般的には安保を国是というのは、これは大変な言い過ぎでありまして、しかし、そのような理解のもとに三宅島に米軍基地をつくる、こういうことだとするならば許せない...全文を見る
○岡崎委員 そんなこと聞いてないですよ。かえって困難になったと思わないかということを聞いているのです。どうですか。
○岡崎委員 残念だと言ったり、一時的と言ったり、一時的だという論拠、何かありますか。新聞でさえも決定的になったと言っているのです。こういうことをやって、これからどうするか。多くの新聞あるいは世論が批判しているところです。  また、やり方がひどいのです。全く石ころ一つ持たない、棒...全文を見る
○岡崎委員 それが話し合いの姿勢かというふうに聞いているのですよ。あなた方の言う話し合いというのはこういうことなんですか。あれやこれやの経過は全部知っていますよ。そんなことが話し合いだと言えますか。
○岡崎委員 警備を依頼したことと不測の事態はどうなりますか。不測の事態をつくったのはそっちじゃありませんか。島の人たちを人間だと思っているのですか。まことにけしからぬと思います。  これはマスコミも書いているようにまことに愚行。物理的には観測柱は立ったかもしれませんけれども、政...全文を見る
○岡崎委員 警備を依頼したということと機動隊の出動とはちょっと違いますね。外部の、例えば過激派は一人も入っていないのです。応援部隊は一人もいないのですよ。非暴力の方針を持っていることはわかってのことなんですよ。どうして機動隊を二百七十名も動員する必要があったのですか。  これに...全文を見る
○岡崎委員 あなた方が依頼し、そしてまた責任を持ったというその三宅島の警察署長自身が、防衛施設庁と警察庁の上の方で決まったと言っているのですよ。  決まったときにあなたがいたかどうか知りませんけれども、その相談にはあずかっているでしょう、今回は機動隊を導入しましょうということを...全文を見る
○岡崎委員 まことに無責任な言い方ですね。警察に任せていたから承知していなかったと言っていますけれども、知った上でやったことだというのは諸般の情勢から見てもはっきりしていると思うのです。そしてああいう事態になりました。第三の鉄柱は立ちましたけれども、政治的には負け、これから何をや...全文を見る
○岡崎委員 では、なぜそのときも平穏に話し合いでやらなかったのですか。話し合いはあきらめたかもしれませんけれども、話し合いの精神、対話の精神じゃないでしょう。島の警察署にお願いするぐらいだったらいいですけれども、機動隊をもって三万から挟み打ちするような形で乱闘服を着てやったでしょ...全文を見る
○岡崎委員 聞いていることにちゃんと答えてくださいよ。こういう行動を是認されるのか、よいと思われるのかということです。どうですか。
○岡崎委員 何回来られても結果は違いませんよと言われたからあの結果が生じたと言う。そうすると、不信感は一層決定的になっているのですよ。今後はなるべく話し合いでいきたいと言ったのですが、殴っておいて話し合いとは何事です。  ああいう行動を続けられるかどうかという前提に、ああいう行...全文を見る
○岡崎委員 残念であるし、また起こることを避けたいというのは、何をもって避けたいのですか。これはもうやらないということですか。島の人たちは本当に怒っているし、不信感は一層決定的になっているのですよ。話し合いをしようといったってもうできないかもしれませんね。  そうすると、次から...全文を見る
○岡崎委員 答弁になっていないよ。あれだけのことをしておいて、ろくな答弁もできない。まことにけしからぬと思います。  そこで、あなた方は三億二千万円の予算をとっている。また今度概算要求では三億三千万円を要求されているのですね。観測柱を三本建てました。これから何に使うのですか、使...全文を見る
○岡崎委員 わかり切ったことを言わないでください。ポーリングを幾つやるのですか。予算上幾つ計上しているのですか。
○岡崎委員 六十三年度はどうですか。
○岡崎委員 少なくとも六十二年度二十カ所やられる予定ですが、その半分にしたって、こんなことをしておいてどうしてやっていけますか。なるべく話し合いでいきたいと言いながら、それができない状況をつくったのはおたくじゃありませんか。それをあたかも警察がやったかのように、残念であったかのよ...全文を見る
○岡崎委員 こんなことをしておいて理解も納得もあったものじゃないと思いますよ。  時間もどんどんたっていきますので、外相にお聞きしますけれども、今お聞きになったとおりなんです。国策であったにしても、自分たちのふるさとを守りたい、暮らしを守りたい一心で反対している島民なんです。話...全文を見る
○岡崎委員 ノーと言う権利はないのかということを聞いたんです。答えられないので、そういうことを言われたと思いますが、次の質問とあわせて御答弁願いたいと思うのです。  平和な暮らしを送りたい、緑の自然環境を守りたい、これは人間ならばだれでも考える、また願う生き方だというふうに思う...全文を見る
○岡崎委員 政治の役割を果たさなかったんですね。混乱を起こしたのは機動隊を動員したことなんですよ。そうしなくたって幾らでも道があったんじゃないかというふうに新聞記者たちも言っていました。それを一気にメンツにかけてもやってのけるということからああいうことを強行したわけですね。  ...全文を見る
○岡崎委員 話し合いでノーと言ってもいいわけですね。ノーと言えない立場を押しつけるからこそ話し合いもできないわけなんですね。そういうことをやってきているのが防衛施設庁、政府なんです。  時間も来ましたので、私は今回の暴挙についても厳しく抗議いたします。きょう鈴木さんが見えている...全文を見る
○岡崎委員 謝罪しませんか。謝罪を聞いているのですよ。謝罪なさいませんか。
○岡崎委員 ああいうことをやっておきながら、謝罪しないと言うのですね。それでうまくいくと思いますか。  これも結局、レーガン政権の要請にこたえてこの首都圏の中に無理難題のNLP基地をつくろうとするところから来ておるわけです。これを断念することを強く要求しておきます。  さて、...全文を見る
○岡崎委員 たしか七月十四日の衆議院予算委員会でそういうことをおっしゃいましたし、私もよく記憶しています。その四つの条件から見まして、今進んでいる東南アジアや南太平洋地域の非核化構想は現実的なものだとお思いになりますか。そのことを聞いているのです。
○岡崎委員 被爆国日本でしょう。非核三原則、つまり日本は非核地帯なんですよ。それを広げるというのが外務大臣の姿勢じゃないでしょうか。コメントする立場にない、何か四つぐらいの条件を挙げられますけれども、これでは非核三原則を国是とする国の外相としては何か物足らないものを強く感じるわけ...全文を見る
○岡崎委員 予算委員会で時間が短かったので何をおっしゃっているのかよくわからなかったのです。今よく聞いてみました。しかし、よく聞いてもなおかつ問題があると思います。  外相、お聞きになったように、このASEAN拡大外相会議でインドネシア外相やニュージーランド外務次官が、外相の発...全文を見る
○岡崎委員 これで終わりますけれども、よく聞いていても、コメントする立場にないと言いながら、一般論と言いながら核抑止力論を押しつけて、やはりこれは干渉的な発言であったというふうに遺憾ながら言わざるを得ないと思います。これは、日本の国が非核三原則と言いながら現実にアメリカの核艦船が...全文を見る
12月04日第111回国会 衆議院 外務委員会 第1号
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○岡崎委員 これまで多くの外交問題情勢について宇野新外務大臣の見解を承りました。重複を避けまして、私は、INF全廃後の日本がどうなっていくのか、そういう角度からの質問をしてみたいと思います。  御承知のように、今月八日にもINF交渉が妥結し、この分野での核兵器の全廃が進もうとし...全文を見る
○岡崎委員 平和と軍縮を歓迎し、そして評価されるということでございますけれども、現実の日本はそれと逆行するような方向に進んでいるのじゃないかと私は非常に懸念するわけでございます。レーガン政権の中にも、この地上でのINF廃絶と裏腹に海洋核あるいは戦略爆撃機を強化して核戦力をより強化...全文を見る
○岡崎委員 かなりの数の核トマホーク積載可能な原潜が横須賀港等日本に寄港しているわけでございますが、加えて私がきょう質問したいのは、そういう原潜だけじゃなくて水上艦ですね、ここにトマホーク積載艦がおまけに日本を母港にしようとしている、このことでございます。  横須賀は十隻ほどの...全文を見る
○岡崎委員 今言われましたスプルーアンス級三十一隻でございますか、これにはトマホークを積載する予定だということが報じられているわけでございます。垂直発射装置がそうじゃない可能性もあるように言われますけれども、現実にはこれはトマホーク積載艦になるのでしょう。ジェーン海軍年鑑にもその...全文を見る
○岡崎委員 トマホーク発射の装置をつくってトマホークが載ってないなんということはないでしょう。  いずれにせよ、これは来年の九月までに日本に配備され、そして母港になることになるわけでございますので、これは確認をとる必要があると思いますよ。なさいますか。
○岡崎委員 事がトマホーク積載艦の横須賀母港化という問題なんですね。単に寄港じゃないんですよ。母港になるという非常に重大な問題でありますし、こういうことについてははっきり聞くべきだと思うのですよ。単なる装置だけなのか。トマホークを積載しているかどうか。  私は先ほどこういうトマ...全文を見る
○岡崎委員 藤井さん、はっきり答えてほしいのですね。こういういわゆる母港化がほかにあるかということですよ。
○岡崎委員 余りにもだらしないですな。  いずれにせよ、こういうトマホーク積載艦の母港化というのは、今回のトマホーク積載駆逐艦の横須賀母港が初めてだということ。これは各紙にもそういうふうに指摘されていますし、これを否定されることはないと思いますね。  大臣、トマホークというの...全文を見る
○岡崎委員 大臣の所信をお聞きしたのですけれども……。
○岡崎委員 トマホークというのは、核か非核かというのは暴発するまでよくわからぬところに問題があるということを言っているのですね。時間がないので、先に進みましょう。  八月十二日に、私も二回ほど当委員会で質問しましたけれども、奈良県で米軍機によるワイヤ切断事件が起こったわけです。...全文を見る
○岡崎委員 その後、若干の情報を得ているのでしたらそれを含めてお答え願いたいと思うのですけれども、共産党の国会議員団もこの秋全国の基地調査をいたしまして、当然奈良での米軍機事件についても調査いたしました。  かなり多くの事実が判明いたしましたけれども、その一つですが、米軍機とい...全文を見る
○岡崎委員 こんなの自衛隊でさえも航法訓練と認めないようなことなんです。この訓練は一機じゃなくて、多くの場合二機のペアでやっているようでした。一機は今言ったように谷底をはうようにやり、もう一機は上の方から目的地の方に接近して、そしてそこでミサイルを発射するような形で飛び去っていく...全文を見る
○岡崎委員 そのようにHARMミサイルを装備している電子戦専用機がこういう戦闘訓練をやっている。何が目的か。これをやり始めたのは、これは国会でも答弁されているようですが、昨年の八月以降ですね。一九八五年一月でございましたか、米海軍協会の雑誌に海洋戦略という問題が出されて、公式戦略...全文を見る
○岡崎委員 その合理的な判断をどうするかということを聞いているんですよ。もう一つ例をとりますと、三沢基地のF16が十一月十六日から十八日にかけて北海道全域に超低空の訓練をやったということ、これは御承知だと思うのです。日高地方では放牧中のサラブレッドがこの爆音に驚いて駆け出して足を...全文を見る
○岡崎委員 では局長、最後に一問聞きますけれども、これが合理的な判断のうちに入りますか、一般論じゃなくて。今後ともやりますか。
○岡崎委員 常々申し入れてもそういうことがなされる。これは安保条約と地位協定がいかに日本の空の主権、住民の安全を無視するものであるかということを如実に示しているということ、このことがはっきりしたと思います。  以上で終わります。
○岡崎委員 審議をずっと聞いていまして、二百海里体制とはいえ余りにもひど過ぎる、こんな改正協定に漁民の利益のためとはいえ賛成しなくてはいけないというのは何とも残念だという実感です。  ところで、アメリカは新海洋法条約には賛成していません。にもかかわらず、この排他的経済水域などと...全文を見る
○岡崎委員 懇切な説明ありがとうございます。私は十六分しかないので、なるべく手短にお願いします。大臣に聞いたのですけれども、今ちょっとトイレだそうですから先に進みましょう。  それで、今度の改正協定によりますと、第四条、アメリカ水産業の迅速かつ十分な発展を促進する、先ほども質問...全文を見る
○岡崎委員 バランスになっていないということが先ほどからの指摘なんですね。第六条では、現行協定の第五条二項を改正して、日本が割り当てを求める魚種、これはマダラとかカレイ類ですか、これをアメリカから購入することが新たに規定されているわけなんです。これは日本の買い付けが、今でもスケソ...全文を見る
○岡崎委員 生き延びるために自分の首を絞めるというのは何とも矛盾した話です。それで命がもてばいいわけですけれども。  それで、我が国の操業実績が正当に認められたという御答弁が先ほどございましたけれども、これは数字を見ましても、先ほどからもしばしば引例されていますように、五十六年...全文を見る
○岡崎委員 大臣、先ほど私は、日米漁業交渉というのは、この協定に見られるようにアメリカの姿勢は余りにも理不尽、身勝手過ぎる、それに対して日本の姿勢は余りにも卑屈、追随的ではないか、そのことを指摘して御見解を聞いたわけですけれども、それとあわせてお答え願いたいと思いますが、この春、...全文を見る
○岡崎委員 ぜひ対抗法案を検討されて具体化し、日本の姿勢を示すようにお願いしたいと思います。  最後になりますが、日本はアメリカの水産物の六割強を輸入している国なんです。水産物の六割なんですね。決して卑屈になる必要はないと思うのです。ところが、割り当て量はどんどん減るし、買い付...全文を見る
○岡崎委員 時間が来ましたので、これで終わります。