緒方靖夫

おがたやすお



当選回数回

緒方靖夫の2004年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月04日第159回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第1号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  三人の先生方、本当にありがとうございました。  FTAそれからグローバル化、これは世界、時代の流れだと。その中で、どう公正さを保って進めるのかということが課題だなと改めて思いました。  それで、一つは、アメリカがこれに力を入れるの...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
02月09日第159回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第2号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  三人の先生方、本当にありがとうございました。  大変重要な問題で、例えばカンクンのWTOの交渉が決裂して、改めて先進国と発展途上国の対立の深さ、とりわけ農業分野においてそれが大変深いということを目の当たりにしてきたわけですけれども、...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
02月16日第159回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第3号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  三人の先生方、本当に有益なお話をありがとうございました。  ちょっと流れを逆転いたしまして、最初に茂田大使にお伺いしたいと思います。  私たちの経験でも、中東紛争、わけてもパレスチナ、イスラエルの対立ですね。例えば七〇年代に私たち...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
02月18日第159回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第4号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  三人の先生方、本当にありがとうございました。  最初に、片倉大使にお尋ねしたいと思います。  大使、それから夫人の著書や事典はいつも使わせていただいております。  私は、この二、三年の間、イスラム諸国をかなり訪問する機会がありま...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
03月18日第159回国会 参議院 経済産業委員会 第2号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。初めてですので、基本的なことを幾つかお伺いしたいと思います。  まず、中小企業の対策の問題です。  中小企業の今の現状、これは極めて重要な分野にもかかわらず大変困難が多い、それはもう大臣よくお聞きになっていると思うんですね。  昨年の...全文を見る
○緒方靖夫君 最悪の状況を脱したかどうかはこれは別として、いずれにしても大変な中で雇用を確保するとかそういう点で大変貢献をしていると思うんですね。  そういう中で、中小業者の深刻な資金繰り、これを助けるために、去年の二月の十日から借換え保証制度、これが始まりました。これは、当委...全文を見る
○緒方靖夫君 とにかく、中小企業元気で頑張ろうと。そのためにはいい制度を作ってほしい、そしてまた、そのために対策を打ってほしい、自分たちも頑張ると、そういうことだと思うんですね。  その点で、私はやっぱり改めて思うこと、何度も質問しておりますけれども、やはり国の中小企業対策の絶...全文を見る
○緒方靖夫君 元々少ないわけですから、もっと大臣が胸を張って、そしてまた主張する、予算をもっと取ってくると、そういうことが私は望ましいと思うんですね。例えば思いやり予算、これが二千四百四十億、はるかに中小企業対策費よりも多いわけですよね。  ですから、こういう現状にかんがみても...全文を見る
○緒方靖夫君 逆進性についてどうお考えですか。
○緒方靖夫君 やはり、中小企業、それからまた普通の国民にとって、あるいは貧困層にとってやはり非常に厳しい。それは、私も改めて見ましたけれども、自民党の税調が出したこの中にも指摘されているわけですよね、逆進性があると。やはりそのことが中小企業にとっても非常に大きな問題になってくるわ...全文を見る
○緒方靖夫君 やっぱり、今この問題、非常にどこに行っても大きな問題があるんですよね。これを何とかしてほしい、これは大変だと、これじゃ廃業を考えなきゃいけないとか。そういう非常に大きな問題ですので、やはり中小企業を預かる経済産業大臣としては非常に重大な問題だと認識していただいて、こ...全文を見る
○緒方靖夫君 要するに、まあPRに努めるということですか。しかし、決まったこととはいい、そしてまたこれから実施されるということとはいい、やはり中小業者にとってそれでいいのかということは本当に痛感する次第ですね。  今、商業を中心に中小零細事業者は総額表示の義務化の対応にてんやわ...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ、中小企業いじめではないと。しかし、私は、多少なりとも業者の生の声を聞かれると、もうそのことは本当に切ない声として一杯あるわけですよね。例えば、免税事業者が課税事業者となって大打撃を被るという。  私も直接伺いましたけれども、例えば年間の売上げが一千万円強の建...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、そういう税金の控除等々も、いずれにしても中小業者にとって新たな負担だということは変わらないわけですね。  ちょっと数字をお尋ねしておきたいと思うんですけれども、免税点の引下げについてですが、事業者の免税点制度の変更によって、改正前と改正後の免税及び課税事業...全文を見る
○緒方靖夫君 それから、もう一つ数字を聞いておきたいと思います。消費税の滞納件数と金額はどうなっているのか、最新の数字で報告してください。
○緒方靖夫君 消費税を滞納するという問題がよく議論されますけれども、その理由について、その原因について大臣はどのように考えられていますか。
○緒方靖夫君 手続の手間ということもあると思いますけれども、また同時に、あるいは主に資金繰りに苦しんでいるということが非常に大きいんじゃないかと思うんですね。そうすると、まあ現状でもそうです。そうすると、四月一日以降、これが一体どうなっていくのかと。  その改正された消費税法の...全文を見る
○緒方靖夫君 そのとおりで、物事はすべてそうなんですよね。しかし、役所として、また中小企業を預かる大臣として、それについて一定の見識というか見通しとか、そういうのを持つことはまた当然だと思うんですね。  物事は確かにやってみなきゃ分からない。また、プリンも食べてみなきゃ分からな...全文を見る
○緒方靖夫君 やってみなきゃ分からないということはあるんですけれども、同時に、中小企業政策審議会、そこではどうなるかという議論が行われているわけですね。私、その資料を読みましたけれども、その中で、この問題についてどんな議論があったか御存じですか。
○緒方靖夫君 それでは、私の方から紹介しますけれども、別に一部というわけじゃないんですけれども、こういう幾つかの議論があったという中で、結局、三千万から一千万へと引き下げるというその点で、こういうことを中小企業審議会がそんなにやすやすと受け入れてしまっていいんですかと、そういう意...全文を見る
○緒方靖夫君 例えば、四月一日から始まって一年間たちます。そこには必ず何らかの変化が生まれます。その調査をしてほしいということを言っているわけです。
○緒方靖夫君 大臣の方から調査をするという御答弁をいただきました。記帳、納税額の増大、社会保険料の事業主負担の増大、配偶者特別控除の廃止、住民税のアップ等々、それらが全部絡んで、やっぱり中小企業というのはいろんな形で大きな影響を持ってくるわけですね。  ですから、私は、その調査...全文を見る
○緒方靖夫君 その点は御懸念なく。私が述べたのは、そういうことを総合して、いろんな問題があるんだということを述べたわけで、そういうことを含めて、他省庁の管轄に係ることを大臣にお願いしているわけじゃありませんので、そのことは御安心ください。  残された時間で商店街の振興についてお...全文を見る
○緒方靖夫君 たまにというのは余計だと思うんですがね。たまにじゃないという証拠に、例えば世田谷区では区議会が決議を上げて、大型店が進出したときには商店会に入るべきだということをわざわざ決議を上げているぐらい大きな問題になっているんですよ。だって、商店街のイルミネーションから電気代...全文を見る
○緒方靖夫君 耳を傾けているということをお願いしているんじゃないんです。耳を傾けるということは最初の問題ですけれども、しかし、そういう中で、やはり何らかの事柄を考えなきゃいけないなということを是非発想してもらいたいということが私の問題提起なんですね。  私が調査したところ、商店...全文を見る
○緒方靖夫君 大事な答弁いただいたと思っております。  それで、私、お願いしたのは、調査もちろん大変有り難いと思います、是非お願いしたいと思いますけれども、研究ですね。どういう、交通整理が意味が分かんなかったんですが、長官は。交通整理、問題点の交通整理をして、どういうふうにした...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございます。そしてまた、この議論、しばらく時間たってからまたやらせていただきたいと思います。  ありがとうございました。
04月01日第159回国会 参議院 経済産業委員会 第6号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  初めに、工業標準化法の一部改正案に関連いたしまして、東京港区の六本木ヒルズ森タワーで起きた自動回転ドアによる死亡事故について質問いたします。  今回の事故をめぐって、現行のJISあるいは建築基準法に回転ドアに関する明確な安全基準が定...全文を見る
○緒方靖夫君 自動ドア製造業者が加盟しております日本サッシ協会の幹部を呼んだと聞いておりますけれども、具体的にどのような再発防止を検討されているのか、お伺いします。
○緒方靖夫君 余り具体的でないということはよく分かりました。  私は、事件の後、現場に行って手を合わせ、また同時に現地の調査をしてまいりました。今回の事故の背景に何があるのかということを私自身もちょっと調べてみました。  回転ドアの普及の状況を見ますと、国内では以前から導入さ...全文を見る
○緒方靖夫君 非常に無責任ですね。なかったんじゃないかと言うんですか。  私、手元に一番直近のものを持っているんですけれども、それは昨年四月の再度の改正省エネ法の施行に向けて、今年、それを受けて、今年二月二十六日に経済産業省、国土交通省、文部科学省、厚生労働省の四大臣が連名で発...全文を見る
○緒方靖夫君 そういう事実はあったことは間違いありませんよね、大臣。自分が参加しているわけですから。忘れちゃいましたか。
○緒方靖夫君 では、そういう中身だということは御記憶ですか。いや、大臣。本人に聞いているんだから、駄目だ。
○緒方靖夫君 無責任ですよ、これは。ひどい話じゃないですか、これは。こんなことはあり得ますかね。
○緒方靖夫君 私、質問中です。
○緒方靖夫君 責任があるんですよ。  それで、私、先ほど同僚議員の質問に対して、私は大変驚いた。一義的に企業の責任だと大臣は答弁されたんですよね。しかし、同時に大臣は、この問題で安全性については経済産業省の責任ですということを三月三十日の会見で述べられている。  すると、私は...全文を見る
○緒方靖夫君 二者択一なんて言っているんじゃありません。私は、私は、メーカーに一義的な責任があると言われた。同時に、それと同じように行政の側にも責任があるということを指摘しているわけで、どっちが一義なんていうことを言っているんじゃありません。ですから、その点ではやはり大臣の、大臣...全文を見る
○緒方靖夫君 実際に、実際に……
○緒方靖夫君 いや、私の質問ですね。
○緒方靖夫君 実際に今、使用を休止するということを要請している。そして、しかも使用する場合には条件を付けている、それが現状ですよね。  すると、この告示というのは現状に合っていないわけですよ。ですから、少なくともその措置を取るべきじゃありませんかということを求めているわけです。
○緒方靖夫君 大臣、そんな単純な話ししたんじゃないですよ。だって、そちらの方で措置として休止を決めているわけでしょう。今どこへ行ったって、アークヒルズへ行ったって六本木ヒルズへ行ったって、みんな中止ですよ。  ですから、そういう状況の下で、この問題についてそういう措置を取ってい...全文を見る
○緒方靖夫君 調査は当然です。そして、同時に、やはり大臣、胸に手を当てて深く反省するところを示していただきたい、そう思います。大臣としてまだ報道以外に事情を聞いていない、報告を聞いていないということも大変驚きですけれども、この点についてしっかりやる必要がある、そしてまた、私自身は...全文を見る
○緒方靖夫君 簡潔でいいです。
○緒方靖夫君 ですから、今話にあったように、公的位置付けとか業務内容は変わっていないわけですよね。そういう中で、結局、環境整備、国立大学等々のそういう変化、そのことが言われたと思うんですね。  私は、こういう問題というのは、結局、今日の午前中にも議論がありましたけれども、数から...全文を見る
○緒方靖夫君 実際に、理事長、今おられないけれども、理事長は、産総研としては世界の流れを先取りして、ほかの組織のモデルとなることができるように先取りとして取り組みたいということを述べているわけですよね。  ですから、私は、そういうことを考えたときに、非常に大きな問題があるという...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、公務員の身分の保障というのはやはり不可欠だと思うんですね。言葉ではそう言われるけれども、実際に、公務員身分の保障というのは、その研究や研究関連の業務の性格と一体だと思いますよ。ですから、やはり公務員のそういう性格をきちっと保持していくということが非常に大事だと...全文を見る
○緒方靖夫君 だから、そのような懸念はあるんですよ。ないように努めるというのは、言われたけれども、ないとは、ないようにするとは断言できないわけですよね。それは当然だと思いますよ。正直であれば、やはりいろんな懸念、問題がある。しかも、職員の理解がどれだけ得られるのか、非常に大きな疑...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、例えば堆積場などの問題では、一般法で言えば産廃法の産業廃棄物の最終処分場に相当する、そういうことになるわけですけれども、この場合には都道府県知事の許可が必要なわけですよね。ですから、私は大変その点でも矛盾に満ちた問題であり、同時に届出制に切り替えていくという...全文を見る
○緒方靖夫君 過度の不安にならないようにすると、結局保安がおろそかにされる、そういう大きな問題があると思います。こういう方向を取っていくと保安どころじゃなくなる、そのことを指摘しておきたいと思います。  もう一つ、保安統括者、保安管理者の要件としては、従来のような国家資格を必要...全文を見る
○緒方靖夫君 その点が非常に大きな問題で、そちらでいろいろ調査された資料によっても、十三鉱山のうち試験を希望する、国家試験の存続を希望する、そういう鉱山が十一鉱山と多数を占め、なくしてほしいという声は一つもないわけですよね。  そういう中で、やはりなぜこういう方向を取っていくの...全文を見る
○緒方靖夫君 はい、終わります。  鉱山権所有の問題だと思いますけれども、今回の法改正、また法改正後の政省令改正などで鉱害法規の適用、監督省庁が変更されることはないのかどうか、国がそうした休止鉱山を監督する、それを引き続き続けるのかどうか、それを確認したいと思います。
○緒方靖夫君 終わります。
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、産業技術総合研究所法の一部を改正する法律案、鉱山保安法及び経済産業省設置法の一部を改正する法律案に反対する討論を行います。  まず、産業技術総合研究所法の一部改正案についてです。  産業技術総合研究所の公務員身分の保障は、全体の奉仕者...全文を見る
04月13日第159回国会 参議院 経済産業委員会 第8号
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○緒方靖夫君 まず、中小企業投資組合法改正案について質問いたします。  現行法では中小企業者等になっている投資対象、これを改正案は事業者に変えるというものです。この事業者には中小企業やベンチャー企業、中堅企業以外の大企業を規定しているわけですけれども、なぜ大企業を加えたのか、端...全文を見る
○緒方靖夫君 ニーズの話が出ましたけれども、どの方面から来るニーズかという問題ですがね。場合によっては大企業というお話がありましたけれども、局長が主宰されている早期事業再生研究会というのがありますね。ちょうど調査会のこの資料にも出ていましたけれども、そこの早期事業再生研究会報告書...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、私は、今回のこうした改正案がどういうところから持ち出されてきたのかということが大変気になるわけですけれども、一つは、事業再生ファンドに見られるように、銀行の不良債権、すなわち債務者企業の金銭債権を買い取るとか、あるいは債務の株式化を行って企業価値を高めて...全文を見る
○緒方靖夫君 当然そうだと思います。そういう方針に沿って、そのために出された法案だということがよく分かります。  私は、率直に言って、この法律のそもそもの立法趣旨、出発点、これからやはり改正案によってだんだん逸脱していくんじゃないかなという、そういう危惧を持っております。  ...全文を見る
○緒方靖夫君 別の角度からちょっとお聞きしますけれども、法律の成立から七年経過しました。当初想定できなかった地域再生ファンドの出現、これは町おこしのためとか、地元の信金や地場産業の会社が協力して出資するとか、そういうものですね。あるいは、今回提案理由にある投資組合に対するつなぎ融...全文を見る
○緒方靖夫君 私が思っているのは、九八年の立法のときに掲げてきた目標、それが政府の立場からいったって、それはまだ道半ば、それをどうしてこう更に達成するための方向を取らないのかということを述べたかったわけですね。しかも、地域再生ファンドあるいはつなぎ融資、これは私の立場からいっても...全文を見る
○緒方靖夫君 今言われたように、三百六十組合、これは民法上の任意組合からのくら替えというのが実態だと思います。一方で、先ほど言いました地域再生ファンドに見られるような芽が出てきた中で、大企業を加えて投資先の間口を広げる。そうすると、収益よりも社会的意義と地域経済を重視する地域再生...全文を見る
○緒方靖夫君 そういう形の上で言っているのではなくて、やはり私たちは、まあいつものようにと言われましたけれども、そもそも政府が述べてきた、あるいは主張してきたそういう立法の趣旨から遠ざかっていくというその懸念を述べたわけで。  更に質問続けたいと思うんですけれども、経済産業省は...全文を見る
○緒方靖夫君 この投資状況調査は新規・追加投融資の総額で千八百十三億円、件数は二千七百八十八件となり、昨年調査と比べると大幅に減少した。内訳を見ると、未公開株式への投資が大幅に減少していると書かれておりますけれども、未公開株式への投資が減少した理由は何でしょうか。
○緒方靖夫君 この調査にある新規・追加投資先企業の設立年数ごとの構成比を報告してください。
○緒方靖夫君 この法律、九八年に成立したわけですけれども、当時、当委員会でも、記録を見ますと大変懸念されたアーリーステージにおけるベンチャー企業への資金供給、これが今五二%と言われましたけれども、そういう構成比を持つまでになっているわけですね。私は、これは大変な数字だと思います。...全文を見る
○緒方靖夫君 結局、地域経済と中小企業支援の政策、この問題と、先ほど言ったように、大銀行の不良債権処理を目的とした収益重視の官製ファンド、これは相入れないと、これが一番大きな問題だということを痛感いたします。大臣が先ほど言われたように、中小企業等の名を落とすということは問題かもし...全文を見る
○緒方靖夫君 現状では一%未満ということで、私は、今局長の答弁とは逆に、やはり年金の、国民の年金財産をやはりこういう方向に使っていいのかということは問題を提起しておきたいと思います。  次に、女性ベンチャー起業家について質問したいと思うんですね。  本委員会でも、それからまた...全文を見る
○緒方靖夫君 その女性起業家が遺憾なく役割を発揮するためにということなんですけれども、私もよく、女性の起業家からよく話をお伺いする機会があります。例えば、社会参加や自己実現のためにNPOなどの市民活動型など様々なきっかけで起業する人が多いわけですけれども、そして、起業のときに資金...全文を見る
○緒方靖夫君 みんな大変なんですけれども、女性が特に大変だということを申し上げているわけですね。  それで、女性起業家はただでさえ男性社会と伍していかなきゃならない大変さがあるわけですけれども、販売開拓、経営相談、育児、介護、様々な問題があるわけですね。そこで、経済産業省として...全文を見る
○緒方靖夫君 それはそのとおりなんですよね。この社会は女性と男性でできておりますけれども、対立させる、そういうことはあってはならないと思います。しかし、女性が非常に大きな苦労をしょっているということ、そして私がさっき述べた伍してというのは、私の言葉ではなくて、そういう起業家の方々...全文を見る
○緒方靖夫君 引き続き、是非まとまった形で、どういうふうにしたら全体像がつかめるかというのは大変難しい問題だと思いますけれども、シンポジウムでもそうだし、大臣が直接話された、大変有益な方法だと思いますけれども、省としてやはり全体像をつかんで、そしてその中でどういう問題があり、どう...全文を見る
○緒方靖夫君 次に、金融機関の審査制度の在り方についてなんですけれども、ベンチャー企業を立ち上げる場合、資金調達の金融審査、これは従来の実績主義や担保主義では対応に限界があると思うんですね。特にベンチャー企業は非財務的要素が強いので、審査のやりがいがあるところと言われている。そし...全文を見る
○緒方靖夫君 そういう方向が非常に大事だと思います。  信用保険制度に関連して聞きますけれども、しかし、一般的には中小企業が民間銀行から運転資金を借りる場合、言うまでもなく、自宅や工場などの有担保、そして連帯保証人をしっかり取った上で融資する、これが通常ですね。この方法は金融界...全文を見る
○緒方靖夫君 経済産業省単独でできる話でないと思いますけれども、そのイニシアチブを取って、大臣始め他省庁とのそういう協議を進めていただいて、土地担保主義でずっと行くというのはやはり時代に逆行していると思います。したがって、是非そういう方向を進めていただきたいということを述べておき...全文を見る
○緒方靖夫君 今言われたことは、多くの中小業者の願いとは反対の話なんですよね。大体、中小企業向けの貸出し残高が低減しております。その中で多くの中小業者は一般保証への部分保証の導入はあってはならない、そういう声を上げていると思うんですね。ですから、私は、それは、今ただでさえも大変な...全文を見る
○緒方靖夫君 私が聞いている話は全く逆だということを述べておきたいと思うんです。  で、先ほどの質問について答えてください。保証料率、保証料率。  じゃ、もう一度述べます。保証料率の導入についてどういうお考えかという質問です。
○緒方靖夫君 信用リスクに応じた保証料率の導入、それからまた部分保証の拡大、これはもう本当に客観的に聞いていただけたら明確だと思いますけれども、中小零細企業が我々を見捨てるのか、そういう声を上げるような大変憤っている問題だということですね。もし大臣を含めて経済産業省がそういう理解...全文を見る
○緒方靖夫君 そういう答弁が大変多くの中小零細業者を不安に陥れている、あるいは不安と疑念を呼んでいるという、そういう問題があると指摘しておきたいと思います。  法案提出説明で、証券化支援業務は民間金融機関等が抱える中小企業向け融資のリスクを投資家に移転することを支援する、そのこ...全文を見る
○緒方靖夫君 銀行の中小企業向け融資の貸し渋り、貸しはがし、これは大変な状況にあるわけですけれども、中小企業向け融資は小泉内閣の三年間で五十九兆円も減少しております。政府系金融機関の貸出し残高が増えているのか、保証の残高はどうなっているのか、お伺いいたします。
○緒方靖夫君 何%ですか。
○緒方靖夫君 今言われたように、政府系中小金融機関の貸付シェアは、それは九%、一〇%と、そういうオーダーで、民業圧迫などという批判は全く当たらないわけですね。  ですから、そういう中で今非常に大事なこと、それは不良債権処理加速策の下で民間金融機関の中小企業への貸し渋りが横行して...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、中小企業の発展のためにこの間果たしてきた公庫の役割、それをやはり健全に発展させる、このことが大事だということを述べているのであって、その証券化という方向は、やはり言ってしまえば、先ほど目利きという話がありました。これから専門家を養成しなきゃいけない、しかし専門...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、ただいま議題になっております二法案について反対の討論を行います。  まず、中小企業金融公庫法及び独立行政法人中小企業基盤整備機構法の一部を改正する法律案についてです。  反対理由の第一は、本法案が、中小企業金融公庫がこれまで果たしてき...全文を見る
04月14日第159回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第6号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  最近のイラク情勢の展開の見方なんですけれども、スンニ派が反米と、それもいろいろあるので一概に言えないんですけれども、そういうことだけではなくて、フセイン打倒を一番歓迎した、またある意味ではアメリカの到来を歓迎したシーア派も今や反米にな...全文を見る
○緒方靖夫君 私の方からは四点、意見あるいは提言的なものを述べたいと思うんです。  第一点は、イスラムとの関係、異なる文明間の対話を促進するという問題です。  私自身、この間サウジアラビアを始めとするイスラム諸国を訪問しましたし、それから、それが縁で、ちょうど昨年十月に行われ...全文を見る
04月20日第159回国会 参議院 経済産業委員会 第10号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  法案の質問に入る前に、先週末に摘発されました国のBSE対策の国産牛肉買上げ事業をめぐる偽装事件について質問をしたいと思います。  BSE対策は当委員会でも繰り返し取り上げられてきたところであります。大阪府警捜査二課は、十七日、大手食...全文を見る
○緒方靖夫君 国産牛肉買上げ事業をめぐるハンナングループの動きは、我が党はこれまで再三追及してきたように、正に疑惑まみれのものだったと思います。  偽装を主導したとされる府肉連副会長の浅田容疑者は、大阪府同和食肉事業協会組合連合会、府同食と言いますけれども、その会長を務めており...全文を見る
○緒方靖夫君 今回の偽装事件を主導されたとされる浅田容疑者は、国内外に約七十の系列会社を擁して食肉業界のドンと呼ばれ、政財界に太いパイプを持ち、暴力団組織につながりがあるとされる、そういう人物だと言われております。  今回の事件の入口に、ハンナングループのやみの部分の捜査にもメ...全文を見る
○緒方靖夫君 私自身もハンナングループと暴力団の関係について調べてみました。そのつながりの深さを示す一つの事実が浮かび上がったという感じがしております。  それは、今回の事件で偽装申請を行った大阪府肉連の理事を務め、浅田容疑者とはいとこ関係にあり、また浅田容疑者の率いるハンナン...全文を見る
○緒方靖夫君 さらに、政治家と深い関係がある、そういう問題もあると思います。政治家との関係といえば、鈴木宗男被告とのかかわりは大変有名です。同時に、新たな事実として、鈴木被告の政治団体、大阪食品流通研究会とハンナングループとの関係についても指摘しておきたいと思うんですね。  こ...全文を見る
○緒方靖夫君 事は国民の税金の使途にかかわる重大問題であります。捜査当局として、ハンナングループと暴力団、そして政財界との関係についても徹底的にメスを入れることをこの機会に要望しておきたいと思います。  刑事局長、結構でございます。  さて次に、今回の法案に関連してお伺いした...全文を見る
○緒方靖夫君 毎年五千五百億円の貸付予算枠が付いているわけですけれども、それにもかかわらず実績は、今お答えいただきましたようにその半分以下まで下がっている、これがその特徴だと思います。その主な原因、それは国民生活金融公庫の貸付時の指導が厳しくなったことが挙げられると思うんですね。...全文を見る
○緒方靖夫君 今、副大臣からお答えいただきましたけれども、本当に業者はわらをもつかむ気持ち、そういう気持ちでいるわけですね。そして、今おっしゃられたように、ニーズに従ってと答弁されましたが、それは大変大事なことだと私は思っております。ですから、その点でやはりマル経制度の運用面につ...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
04月27日第159回国会 参議院 経済産業委員会 第12号
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○緒方靖夫君 先週の委員会に続きまして、大阪府食肉事業協同組合連合会、府肉連をめぐる牛肉偽装事件について質問をしたいと思います。  前回の質問で、私は、自らの調査を基にして、浅田満容疑者の率いるハンナングループと指定暴力団山口組や政治家の不透明な関係を指摘して、捜査当局にその実...全文を見る
○緒方靖夫君 お配りしている資料は、政治資金収支報告書を基に、浅田容疑者個人や、彼の率いるハンナングループから資金提供を受けた、受けていた政治家をリストアップしたものです。人数は全部で計六名。いずれも、関係する政治団体や政党支部を通じてパーティー券購入や献金を受けていることが明ら...全文を見る
○緒方靖夫君 浅田さんというふうに呼ばれましたけれども、顔も知らないということでございますか。
○緒方靖夫君 それから、ハンナングループから資金提供を受けていたという事実はこの事件だけですか。それ以外にございますか。
○緒方靖夫君 大臣は、私の前回の質問に対して、今回の事件について、日本の消費者の食品、食肉メーカー、関係業界に対する信頼を損なうもので大変遺憾だと、そういう答弁をされました。  今回の事件で偽装工作を行っていた疑いが強まったとして経理部長や総務部長まで逮捕されている、それがハン...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり私は、振り返ってみても、やはり非常に問題が多いというふうに思いますよ。パーティー券を買ってもらっていた。  そして、そのもう一方の阪南食肉購買事業協同組合、この団体についても私、調べてみました。驚くべき実態があったんですね。  それは、法人登記を基にこの団...全文を見る
○緒方靖夫君 どこから振り込まれたんですか。
○緒方靖夫君 これは事実の問題ですから、理解しているとかそういうことでは困るわけですね。私はやはり大臣として、今大きな問題になっている、そして刑事事件に発展しつつあるこの問題について、やはりきちっとしたけじめが必要だと思います。けじめというのは事実をまず、まず解明するという……
○緒方靖夫君 私の発言中です。  じゃ、勘違いですか、じゃ。
○緒方靖夫君 直前の、直前の答弁でもちゃんとハンナングループと言われていますよ。そのことは分かっているんです。ですから、私は、この問題についてやはりきちっとした形で大臣自身が自らの行ってきたことについて調査して、そしてやはりそれを公表していただきたい。  そして、委員長にお願い...全文を見る
○緒方靖夫君 じゃ、終わります。
05月18日第159回国会 参議院 経済産業委員会 第15号
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○緒方靖夫君 法案の質疑に入る前に、先ほど、冒頭で中川大臣から四月二十七日の私の質問に対する異例とも言うべき答弁の訂正の発言がございました。この問題についてお伺いしたいと思います。  大臣は、私が前回の質問で牛肉偽装事件で逮捕された浅田容疑者が率いるハンナングループから、資金提...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣の御答弁でありますけれども、私は、やはりその時点で指摘されなかったからあえて述べなかったのではないかと。つまり、あの時点で分かっていたと、そういう感じがしております。  昭成会の九九年の政治資金報告書によると、この年の収入一千九百九十八万円の全額が、同年四月十...全文を見る
○緒方靖夫君 それは私の感触として述べさせていただきました。  九九年四月といえば、大臣が農水大臣を務めた時期に当たります。日本再生会議事務所によると、このときのシンポジウムは実際は国会議員約二十名の政治団体が共催する形で行われ、それぞれの政治団体が一枚二万円のパーティー券を独...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣に就任中のパーティーについては、宮澤内閣以降、歴代内閣で自粛することが申合せ事項になっていたはずであります。この申合せに、破ってまでハンナン開発からパーティー券を購入してもらった理由は何ですか。
○緒方靖夫君 申合せに反したことは明らかなんですね。  ハンナン開発の登記簿を調べました。ここにありますけれども、この会社は二〇〇一年九月に浅田容疑者の邸宅があります株式会社聊娯亭と合併しております。パーティー券を購入した九九年当時、やはり浅田容疑者が社長を務めており、その後逮...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、大臣の事務所と浅田容疑者の関係はどうなのか。その点についてですが、パーティー券を購入してもらっていた昭成会と前回の質問に際して指摘しました中川会の関係も調べてみました。  二つの政治団体の収支報告書の原本、ここにありますけれども、これを見ますと、両方とも...全文を見る
○緒方靖夫君 この福島氏という人物は、現在、大臣の秘書官でございますか。
○緒方靖夫君 福島氏と浅田容疑者との関係でありますけれども、全く面識はないのかどうか。その点はお調べになっておりますか。
○緒方靖夫君 中川会の会計責任者の山口文生氏は、九九年の農水大臣就任中、大臣秘書官を務めておりますけれども、山口氏は浅田容疑者と全く面識ないんでしょうか。
○緒方靖夫君 昭成会の役員についてもお伺いしたいと思います。  旧自治省の官報によりますと、昭成会が設立されました一九八九年の五月、当時代表を務めていた高橋正孝という人物は、富士銀行の不正融資事件で逮捕された人物であります。事件発覚後、その後任として、代表兼会計責任者として就任...全文を見る
○緒方靖夫君 数佐氏が社長を務める東陽印刷所は、二〇〇〇年の総選挙の際に全国的に配布された日本共産党を誹謗中傷する「共産主義の真実」というパンフレットを印刷した会社であります。二〇〇一年の参議院選挙でも我が党を誹謗中傷する違法謀略ビラを印刷した会社であります。このような会社から大...全文を見る
○緒方靖夫君 牛肉の偽装事件をめぐりましては、先日、浅田容疑者が再逮捕されたほか、新たな逮捕者が出ております。この浅田容疑者率いるハンナングループからの資金提供が、今回の問題を含め、合計三百万にも上る事実、これは極めて重いものだと思うんですね。この時期も農水大臣就任中であった、こ...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、返却するということがあるということですね。
○緒方靖夫君 それでは、最後に確認しておきたいんですけれども、ハンナングループから資金提供は、本当に今回、訂正発言をまた当委員会でするような必要はないと断言できるような、本当にすべてこれだけなのか、そのことを一点確認したい。そしてまた、大臣が答弁された内容に事実と違う問題が後日明...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほどから大臣は言葉に気を付けろとか、いろいろ御注意をいただいておりますけれども、私は非常に言葉に気を付けて事実に基づいてお尋ねしております。また、失礼なことがあってはいけないということを非常に注意して述べております。  しかし、大臣は公職にある、しかも閣僚という...全文を見る
○緒方靖夫君 今日、大臣から冒頭に訂正発言がありましたので予定した質問がちょっとできなくなりましたが、一問だけお伺いしたいと思います。  私はこの法案には賛成でございます。  ただ、一点、問題を感じるところがございます。それは、海外の現地法人、子会社を実質支配している大企業の...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
05月25日第159回国会 参議院 経済産業委員会 第17号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  まず最初に、大西参考人にお伺いいたします。  調査室の作っていただいた資料を見ておりましたら、日本弁理士会の職務発明制度に関する見解というものがありまして、そこに、日本の職務発明対価は、現行特許法第三十五条の存在により世界のトップレ...全文を見る
○緒方靖夫君 阿部参考人にお尋ねいたしますけれども、今紹介いたしましたような弁理士会のそういう見解がありますが、今は大変グローバルな時代で、これからますます強まっていくと。そうしますと、例えばほかの制度を採用している国々との共同開発とか、いろんな形があり得ると思うわけですね。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 木村参考人にお伺いいたします。  先ほどからちょっと話が出ておりましたけれども、オリンパス訴訟の経過ですね。これは使用者の貢献が九五%とされる、特別な発明でない、普通の社内エンジニアの提訴によるものだったわけですね。  私、思うんですけれども、結局この問題という...全文を見る
○緒方靖夫君 では、阿部参考人にお伺いいたします。  経済産業省の特許小委員会の議論で見たような気がするんですけれども、特許庁の事務局は、企業はこうした発明・考案過程について公表した方がいいと、そういう議論があったと思います。これに対する産業界の御意見というのは、先ほどもちょっ...全文を見る
○緒方靖夫君 大西参考人にお伺いいたします。  こういう発明対価についての慣行ですね、世界で一体どういうふうに行われているのかということについて広い視野でちょっとお伺いしたいんですけれども、私の理解しているところでは、この職務発明の制度というのはドイツと日本ということがよく言わ...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、最後に阿部参考人にお伺いしたいと思います。  日本経団連は知的財産推進計画を今年の三月に出されたということを伺いましたけれども、その中で、この制度について不断の検討を進めて、見直しを積極的に進めていくという、そういうことが言われております。それで、今回の...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございました。  終わります。
05月27日第159回国会 参議院 経済産業委員会 第18号
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○緒方靖夫君 まず最初に、大臣に基本的な問題についてお伺いしたいと思います。  現行の特許法の第三十五条ですけれども、大正十年以来、長年にわたって職務発明に対して発明者主義を取ってきているわけですが、これに対して同時に、職務発明規定を撤廃せよという議論もあります。私は、この撤廃...全文を見る
○緒方靖夫君 経済産業省は、今回の職務発明規定の改正の意図について、使用者である企業とそして従業者が対価の取決めを策定するときは協議を尽くして開示することに力点があると、そう説明しているわけですね。  今、現場研究者がどういう状態に置かれているかという現状ですね、これが非常に大...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、企業に労働組合がなくて就業規則を決める場合についてなんですけれども、この場合、使用者の意図で、使用者の意思で就業規則を決めていくことが多く、通常、就業規則を管理している総務課の一職員が単に形式的に意見を聴取して改定することが多い、そういう実態がいろんな調査...全文を見る
○緒方靖夫君 それから、事例で申し上げますと、例えば社内のイントラネットで研究者に労使の取決め案を電子メールで配信して、そして反対も少ないので意見を聴きましたと、そういうことで済ましてしまうと。実質を伴わない、なおざりな協議のやり方、こういうこともあるということを伺っているわけで...全文を見る
○緒方靖夫君 まあそれは程度によると思うんですね。例えば一応こうやって電子メールで配信しましたと、それについてもう反対が少ないと、それで、これでいいことになりましたと、そういうケースについては、まあ余り具体的な例に入るつもりはありません、詰めてやると言われているんですから、しかし...全文を見る
○緒方靖夫君 こういうやり方について、私は極端なことを言っているかもしれませんけれども、よくある話なんですよ。ですから、そういうことについては、やはりこれは正常ではないと、不合理な一例だと、そのぐらいは言っていただきたいと、そう思う次第ですね。  この間、大企業を中心にして、か...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ労使の間には絶対的な力の格差があるわけで、実質を伴わない、なおざりな協議が行われないように政府は様々な措置を講ずる必要がある、このことを述べておきたいと思います。  次に、発明従業者の立証責任について質問したいと思うんですね。  まず、特許法改正案に対する日...全文を見る
○緒方靖夫君 今、私がお聞きしたのは、裁判の訴訟指揮とかそういうのが実際あると思います、実際これまで行われてきております。  しかし、この法案の中で、ここにある、「使用者側にその「合理性」についての主張・立証責任を負担させるのが妥当である。」と、こういう主張について反映させると...全文を見る
○緒方靖夫君 今言われたように、発明従業員自身が立証責任を持つということ、これは大変重いことなんですね。  この対価請求を裁判で争う場合、その場合についてお伺いしたいんですけれども、現行法では、原告である発明従業者がすぐに相当の対価議論に入ることができるわけですね。現状はそうで...全文を見る
○緒方靖夫君 答弁は長いんですけれども、要点を得ていないんですよね。  私がお尋ねしたのは、要するに、私のことに答えているんですがね、要するに一つ増えるわけですよ。今までだったら、対価についてすぐ議論入れるわけでしょう。それを今度は不合理性を立証しなきゃいけない。その段階を踏む...全文を見る
○緒方靖夫君 はい、分かりました。  その増える際に、要するに、先ほど長官からも少し話があったんですけれども、その不合理性の立証というのは容易だと、易しいんじゃないかという、そういうことを言われるが、本当に易しいんですか。
○緒方靖夫君 今の答弁は、やはり現状を全く御存じない、そういう御答弁ではないかと思うんですね。  原告の発明従業者が自分自身の手続の不合理性、手続が不合理であるということを裁判所で主張、立証するということは、これは大変なことだと言わざるを得ません。対価をめぐる争いの大半がやはり...全文を見る
○緒方靖夫君 これまでの議論で、発明従業者の裁判での負担ですね、もうこれは決して軽減されていない、かえって負担が大きくなっている、そのことがやはり明らかになったなと思います。  使用者と発明従業者が発明補償規程を決める際、使用者側から上限を提示するとか、あるいは発明従業者への配...全文を見る
○緒方靖夫君 話が具体的じゃありませんけれども、しかし私は、上限を決めたりあるいは配分割合を決めるとか、そういったことをあらかじめ、仮に協議があったとしても、それを進めるということはやはり問題があるんじゃないかと思います。  先ほど大学の話が出ておりました。国立大学法人の規程な...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、今度は大臣にお伺いしたいと思います。  今、長官から、中小企業の多くは職務発明規程を持たないという話があって、確かにそのとおりなんですね。発明者は発明の対価を受け取っていない、啓蒙も非常に大事なわけですけれども、理解ある経営者であっても、原資が限定されて...全文を見る
○緒方靖夫君 続いて大臣にお伺いしたいんですが、参考人質疑でもちょっと私も聞いた話なんですけれども、特許制度小委員会で議論があったことですが、特許庁の事務局は、企業は発明・考案規程を公表すべきだと、そういう見解を述べている。それに対して産業界は、こうしたものは本来、企業機密で公表...全文を見る
○緒方靖夫君 そういう方向で是非考えていただきたいと思います。  最後にお伺いしたいことがありますが、特許審査を迅速化しなければならない深刻な事態があるということで話を伺っております。特許審査を迅速化しなければいかなる国家的な損失が発生するのかと。一般的にいろいろ言われておりま...全文を見る
○緒方靖夫君 時間ですので、終わります。
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、特許審査の迅速化等のための特許法等の一部を改正する法律案に対し、反対の討論を行います。  反対理由の第一は、特許法第三十五条の改定は、企業側の利益を優先させ、発明従業者の権利を侵害し、抑制する危険性が極めて大きいものになっているからです...全文を見る
06月15日第159回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  北朝鮮問題は、国際的な位置からいっても歴史的な経緯からしても、また今日の日本をめぐる諸問題の解決するという点でも非常に重要な問題であると考えます。この問題を取り組む大きな目標として、一つは戦争も動乱も絶対に起こさないこと、拉致問題を解...全文を見る
○緒方靖夫君 核の問題は第一点に入っているというふうに私たちは大きくとらえて述べておるわけですけれども、言うまでもないことです。  そして、今話にありました日朝平壌宣言、これは私が述べたすべての問題ですね、もちろん核を含んでおりますけれども、それが入っていると。そして、言わば北...全文を見る
○緒方靖夫君 国交正常化交渉をやはり早期に再開して、そしてその中でいろんな問題、これはたくさんありますけれども、それを解決していく、このことは非常に大事だというふうに思います。  地村さんと蓮池さんの御家族が帰国された、本当にうれしく思いました。国民全体も皆喜んでいると思うんで...全文を見る
○緒方靖夫君 国民の政府に対するこの問題、怒りというのは、やはり拉致が北朝鮮によるものと言われながら、それを認めることに非常に消極的だった、非常に冷たかった、そのことにあると思うんですね。もちろん拉致が、金正日氏が拉致を認めて謝罪するということがなければ、拉致ということを断定する...全文を見る
○緒方靖夫君 それは日本共産党の橋本敦議員の質問に対するものですね。
○緒方靖夫君 日本共産党は、九九年の一月それから十一月に、我が党の不破哲三議長が衆議院の本会議で、北朝鮮との対話のルートが当時存在しなかった、そういう中で、それを作るべきであるという、そういう提言を行いました。その後、そうした立場から、九九年の十二月に超党派の国会の代表団、これが...全文を見る
○緒方靖夫君 同時に、体制打倒論と並んで、交渉には圧力や制裁が大事だという、そういう議論があります。しかし、相手方が交渉を拒否して話合いの場にも出てこない、そういう立場ならともかく、現に平壌宣言や六か国協議という国際的な協議の枠組みの中に参加すると、現に参加しているわけで、そうい...全文を見る
○緒方靖夫君 最後に、二十三日から開かれるということで公表されております第三回六者協議は、日朝首脳会談の後に開かれる最初の六者協議でありますし、またサミットの後にこれを受けて開かれるものです。それについての見通しと、また同時にこれに並行して行われる作業部会についての見通し、それに...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
08月05日第160回国会 参議院 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第2号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  イラク戦争の大義について質問させていただきます。  先月、アメリカとイギリスで相次いでイラク戦争に関する調査報告書が発表されました。二つのこの報告書が明確にしたことは、結局、開戦を決定した時点で米英政府がイラクが大量破壊兵器を保有し...全文を見る
○緒方靖夫君 肝心の答えがないんですがね。今大臣が言われたことは、私は国際的には通用しないことだと思います。累次の国連決議に基づいて云々ということも通用しないと思います。  ただ、私が尋ねたのは、要するに今度の二つの報告書が出した結論ですね、イラクにかつて大量破壊兵器があったこ...全文を見る
○緒方靖夫君 そんなこと言っておりません。開戦時になかったと。
○緒方靖夫君 開戦時になかったと。
○緒方靖夫君 イラクの戦争か平和をめぐるその時点で、結局アメリカが、自らパウエル氏も認めているように、不正確で誇張された情報を使ってそして戦争に踏み切ったと、そのことについてパウエル氏もそれに対して極めて残念だということを述べているわけですよね。それについての大臣のお考えを聞いて...全文を見る
○緒方靖夫君 とんでもない事実誤認だと思いますね。やはり、国連の査察の委員長をやったブリックス氏は、アメリカのそうした主張に対して、大量破壊兵器があるという主張に対して、アメリカが作った都合のいい現実だということで厳しく批判していることは御存じだと思いますよ。ですから、私は、結局...全文を見る
○緒方靖夫君 はい、分かりました。一言です。  ブッシュ大統領が国連に拘束されないということを述べております。あるいはまた今、大統領選挙の中でブッシュ大統領の対立候補は同盟国からの離反、あるいはまたかつてない孤立化、述べているじゃありませんか。私はやはりこうしたことをきちっと見...全文を見る
08月05日第160回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。この間の北朝鮮との交渉とかあるいは到達点についてお伺いしたいと思います。  北東アジアの平和と安定にとっては北朝鮮が国際社会に復帰する、このことが非常に重要だと思います。形の上では九一年に南北朝鮮の国連同時加盟ということがありましたけれど...全文を見る
○緒方靖夫君 拉致問題の前進というのがやはり六か国協議の前進にもつながるということを痛感するわけですね。したがって、私も北朝鮮がやはり変わりつつあると。恐らく曲折も時間もあるでしょうけれども、掛かるでしょうけれども、しかし最終的にはその解決を図るということについて真剣に取り組むと...全文を見る
○緒方靖夫君 恐らく北朝鮮がそういう実利の道が分かってきたということにもなるのかなと思うんですね。  次に、六者協議についてなんですけれども、この枠組みというのは非常に重要な枠組みだということを痛感します。これまで三回開かれていますけれども、北朝鮮のこの会議に対する立場というの...全文を見る
○緒方靖夫君 近く作業部会が開かれると思いますけれども、それに臨む外務省の立場とそこでの課題、予想される課題についてお伺いします。
○緒方靖夫君 小泉総理がこの間の衆議院の本会議で、日朝国交正常化交渉について、曽我さん家族を含む拉致被害者の家族の帰国の実現によって交渉の再開の前提は満たされたと考えていると、そういうふうに答弁されていますけれども、先ほどから議論ありましたけれども、私は交渉、国交正常化の交渉を開...全文を見る
○緒方靖夫君 最後に川口大臣にお聞きしておきたい、お聞きしたいんですけれども、やはりこの日朝問題を解決するということは北東アジアの平和と安定にとって極めて大事である、これは日本だけではなくてすべての関係国が認めているし、それ以外の国際社会全体もそのことに注目しているというのが実際...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
10月26日第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第1号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  法案については賛成です。  この機会に、米軍の再編問題について防衛庁長官にお伺いしたいと思います。  この問題をめぐりましては、先日、政府統一見解が出されまして、安保条約第六条との関係について、現行の安保条約の枠内で行われることは...全文を見る
○緒方靖夫君 移転容認はあり得るのかどうか、移転容認はあり得るのかどうかということを伺ったはずでした。端的にお願いします。
○緒方靖夫君 しかし、その統一見解の中身をよく見ますと、安保条約の六条との関係は一概に言えない、そう述べている。ということは、司令部の活動内容によっては移転、内容もあり得るというふうに読めるんじゃありませんか。そうでしょう。
○緒方靖夫君 答弁になっていないと思うんですよね。  結局、今は、そうしたことが極東条項を逸脱するのか否か、それが問われているわけです。そのときに、結局、この統一見解というのは司令部の活動内容が明確にならなければということですよね。安保条約との関係は説明できないということですか...全文を見る
○緒方靖夫君 これは第一軍団の展開の範囲ですよね。私の聞きたいのは責任地域はどこかという問題です。責任地域です。
○緒方靖夫君 そんな大事なことを御存じじゃないわけですか。あきれますね。  私は、実はちょっとこういう「陸戦研究」という、こういう雑誌を読みました。この中には、一九九九年五月号ですけれども、ワシントン州の第一軍団司令部へ九六年から二年間初代連絡幹部として陸上自衛隊から派遣された...全文を見る
○緒方靖夫君 いいです、繰り返さなくて。
○緒方靖夫君 それは大変奇妙なことですよ。防衛庁の幹部が、しかも一番熟知している方が責任地域をはっきり述べているわけですよね、このように。おかしいじゃありませんか。  しかも、保坂氏によると、軍団が作戦計画として立案しているのは韓国防衛及び日本防衛の二つ、また構想のみの計画とし...全文を見る
○緒方靖夫君 いや、あなたの言ったことではなくて、今の事実を言ってください。
○緒方靖夫君 こんな大事なことを答弁できなくてどうなるんですか。  いいですか、私は、六〇年の極東の統一見解の解釈というのは在日米軍の部隊の移動についてのことなんですよ。今私が紹介したのは在日米軍の部隊が移動することと違って、日本に置かれて、司令部がインド、パキスタンなどの極東...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、大変おかしな答弁なんですよね。確かに、今アイデアの交換されているかもしれない。それは統一見解にあるとおりですよ。しかし、実際に第一軍団の司令部がキャンプ座間に来る、そうしたときにその任務というのは、いいですか、米軍が変えるというふうに言っていないわけだから、そ...全文を見る
○緒方靖夫君 ならば、極東の範囲をはるかに超える、そういう地域に対して指揮、命令をする、そういう責任地域を持った部隊が日本にあるということについては、極東の範囲、つまり大臣が述べておられる安保条約の条約等々から逸脱するのかしないのか、一般論で答えてください。
○緒方靖夫君 大臣、これは法制局の問題じゃないですよ。すぐれて防衛庁と外務省とにかかわる問題。ですから、そうやって逃げて答弁する、これはとんでもない話ですよ。  委員長、やはり私は統一見解というのは本当にあいまいで、今も大臣がお答えにならない、あるいは責任地域についても把握して...全文を見る
○緒方靖夫君 もう一つただしたいのは、第一軍団と陸上自衛隊の関係です。  この「陸戦研究」の中には、保坂氏が在日米軍陸軍及び日本との関係についてこう述べているんですね。  平成六年度から第一軍団は日米共同指揮所演習、ヤマサクラ演習といいますけれども、それに演習部隊として参加し...全文を見る
○緒方靖夫君 保坂氏は、こうした第一軍団と陸上自衛隊との関係を、新たな時代に対応するため、具体的かつ象徴的な現れとまで語っているわけですね。第一軍団と自衛隊が既に十年以上も前から、こうした国の内外で共同演習を繰り返してきたという事実、これは私は大変重大だと思います。  その点で...全文を見る
○緒方靖夫君 お願いいたします。  終わります。
10月28日第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○緒方靖夫君 日本共産党は、テロ特措法に基づく対米戦争協力のための自衛隊海外派兵に反対してまいりました。初めに、活動を延長する閣議決定に反対であるという立場を述べておきたいと思います。  また、イラクで発生いたしました日本人人質事件の問題についてですけれども、いかなる理由があれ...全文を見る
○緒方靖夫君 ほかと比べれば治安は良いという話ですけれども、やはりサマワの情勢については、私は治安任務を、任務とするオランダ軍の対応、またどういう認識かということが非常に大事だと思うんですね。  そこで私は昨夜、オランダ政府に直接電話で聞いてみたんです。こういうことを述べていま...全文を見る
○緒方靖夫君 どうやら大臣は悪化しているとか悪い傾向にあるということを認めたくないらしい、そういうふうに思います。  ところで、じゃ、お聞きいたしますけれども、オランダ軍への攻撃はこれまで何回あって、どのぐらいの死傷者、死傷が、死者が生まれているんでしょうか。
○緒方靖夫君 もっと多いんじゃありませんか。
○緒方靖夫君 もっと多いと思うんですね。もっと多いと思うんですね。私、それで、やはり一緒に現地で活動しているわけですから、分担しながらですね。やはりきちっと連携取って、よくその実態を、まあ状況ですね、意見交換してほしいと思います。やはり随分ちょっとずれているということを、今大臣の...全文を見る
○緒方靖夫君 具体的に聞きたいんですけれどもね、例えば米軍がイギリス軍に対して、中部に再配置をしてほしいという要請があったと。で、イギリスはそれを受け入れたと言われていますね。この間、前石破長官が、イギリスの国防相に対して、が引き受けの、そういう方向の示唆を行ったという、そういう...全文を見る
○緒方靖夫君 いずれにしても、選択肢はほとんどないと思うんですね。イギリス軍が来るか、アメリカ軍が来るということは今考えられません、別の作戦に従事していますから。そうすると、私はやはり、今でさえも自衛隊というのは占領軍の一員として見られている、だから自衛隊も攻撃の対象になる、ある...全文を見る
○緒方靖夫君 そのとおりだと思います。ですから、この場合には、やはり川口大臣も述べていますけれども、やはりこの解釈が分かれたと、そう述べられているんですね。  ですから、アメリカが行っている解釈、これも有権解釈でしょう。そうなると思いますね。そうでしょう。それをお尋ねしているん...全文を見る
○緒方靖夫君 そのとおりだと思います。  で、同時に、国連の中で意見が分かれたわけですね。そうすると、フランスやロシアや中国が行った解釈、これも有権解釈ですね。
○緒方靖夫君 そのとおりですよね。私、これが非常に大事だと思うんですよね。つまり、日本政府はこれまで繰り返し累次の国連決議によって云々云々ということを述べながら、国連憲章にもそれからまた国際法にも基づいた、そういう、基づいてこの戦争が行われたという説明をされてきたと思うんですね。...全文を見る
○緒方靖夫君 今、大臣は大変重要な答弁をされたと思うんですね。そのとおりなんですよ。ですから、この問題をめぐってはやはり国連の中で、正確に言えば国連安保理の中で、そして常任理事国の中で意見が真っ二つに分かれて、一致がなかったわけです。ですから、この国連安保理の決定に基づいてこの戦...全文を見る
○緒方靖夫君 ですから、大臣の今の御答弁に私の言葉から付け加えますと、そういうアメリカの有権解釈を支持したということになるんですよね。ですから、国際社会が真っ二つに分かれたこの議論に対して日本政府の表明というのは、アメリカの有権解釈、これを支持したことになるわけですね。これは川口...全文を見る
○緒方靖夫君 私がお尋ねしているのは、大臣……
○緒方靖夫君 申し訳ありません。  私がお尋ねしているのは、国連憲章の定めによると、紛争の平和解決、これは憲章の原則ですよね。そのことを、つまりアナン事務総長は手続論を述べて違法と言っているんですよね。  ですから、私、大臣にお尋ねしているのは、国連憲章に基づけば、紛争の平和...全文を見る
○緒方靖夫君 その点で、結局そうすると、イラク側が従前の決議に従ってこなかったということを挙げて戦争をしたわけですけれども、しかしアナン氏は、国連憲章に照らして言うと、イラクに対して取るべき措置を決定するのは安全保障理事会であると、そして安全保障理事会には一致したそれについても決...全文を見る
○緒方靖夫君 非常に明快です。つまり、日本の立場というのは国際社会全体に通用する立場じゃないんですよ。まして、アメリカの中でも、ブッシュ政権には通用するかもしれない、あるいは世論の半分には通用するかもしれない。しかし、アメリカ全部にも通用しない立場なんですよね。そういう立場だとい...全文を見る
○緒方靖夫君 委員長、済みません。今大臣の発言がありましたので。
○緒方靖夫君 大臣、それは全会一致ですけれども、その解釈が分かれているんですよ。そこが問題です。
11月01日第161回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
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○緒方靖夫君 北朝鮮問題に対する政府の外交姿勢についてお伺いいたします。  近く日朝実務者協議が平壌で開かれます。ここで取り上げられます安否不明者の再調査は、今年五月の日朝首脳会談で金正日総書記が約束したものであり、回答を引き延ばすことは許されない、そう考えます。我が党としても...全文を見る
○緒方靖夫君 小泉総理は、さきのASEM後の記者会見で、経済制裁が果たして有効に働くか考えなければならない、そうおっしゃられて、経済制裁先にありきというよりも、北朝鮮が六者協議、日朝平壌宣言に誠意ある対応を取るよう次回の実務者協議でも日本としては粘り強く働き掛けていきたい、そうお...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、やはりそうしたことを繰り返させないと。そこで外交の力が大事なんですよ。外交全体ですよ。それが今試されている私は問題だと思うんですね。  大臣は、日朝協議の前の今週末にも韓国を訪問されるという、先ほどおっしゃられました。特に私思いますのは、六か国協議にとってこ...全文を見る
○緒方靖夫君 ですから、日朝を首尾よく協議を進めるためにも六か国協議も大事だし、それから日米韓の連携も大事だし、すべて関連していると思うんですよね。  私、今紹介した次官補の考えというのはもちろん盧武鉉大統領も同じなんですね。大統領は、六月、日本の新聞社のインタビューに応じまし...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、私は、ただ懸念するのは、今の大臣がおっしゃられたスタンスでは日韓の足並みが乱れると、そのことを心配して述べているわけです。私は、大臣の韓国訪問が成功する立場から質問しているわけですけれども、そのことを今痛感するわけですね。  二十八日に李富栄議長は小泉総理と...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、北朝鮮が日本の国益なんという、その立場から物を発想しますか。やはりそれはとんでもない話で、私もそういう論評とか、そういうのはずっと目を通しておりますけれども、非常に不正確な話だったのでそれは撤回していただきたいと思うんですね。  私はこの問題、なぜ指摘するの...全文を見る
○緒方靖夫君 それは関係ありませんよ。
○緒方靖夫君 それは関係ありません、内容は。
○緒方靖夫君 終わります。
11月02日第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○緒方靖夫君 初めに、大野長官に伺いたいと思います。  先日の当委員会で、私はサマワの治安が悪化している問題を指摘いたしました。長官は比較的安定していると答弁された、私はこの認識は大変甘いのではないかということを申し上げました。正にそれを裏付けるように、再び今質疑にもありました...全文を見る
○緒方靖夫君 簡潔に。
○緒方靖夫君 大臣、そういうのを詭弁と言うんだと思いますよ。だって、これまで弾が飛んでこなかったところに立て続けに弾が飛んでくる、ロケット弾がですよ。やはり大変な重大な事態だと思いますよ。  これは、政府がイラク特措法で決めた自衛隊の派遣の要件にかかわる重大な問題です。ですから...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ、その点が反省だというのでは私はちょっと寂しい話かなと思います。これほど重大事件があって、やはりもっと大きな反省が必要だということを思うわけですね。  そこでお伺いしますけれども、外国人に対する事件はイラク社会が混乱し、治安が悪化する中で起きている、これは明確...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ、実態は十三件どころか非常に多い、もっと多いですね。
○緒方靖夫君 まあ、いつからということはありますけれども。  私は、やはりその点でいうと、政府の実態の把握の仕方、これもやはり問題ではないかと思っております。やはり実際、報道ベースとかそういう形ではなく、実態をきちっと責任持ってつかむ、そして個々の事案についての分析も行う、これ...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣としては大変情けない答弁です。存在、不存在を証明するということではなくて、存在を証明するものはないんですよ、じゃありませんか。もう一度伺います。
○緒方靖夫君 米国も、議会超党派の独立調査機関の報告では、イラク戦争開始前にはアルカイダとフセイン政権との間に協力関係を示す証拠はない、そのことをはっきり断言しておりますし、アメリカ政権もそのことを重ねて述べておりますよ。ですから、そのことは非常にはっきりしている、そうじゃありま...全文を見る
○緒方靖夫君 じゃ、国連安保理はどういう報告を出していますか、この問題で。
○緒方靖夫君 国連安保理は昨年十二月にこのテロリストに関する報告書を出しているわけですよ。日本政府もそれに協力して報告を出しているから明らかだと思うんですね。  それによると、戦争によってテロリストが外国から新たに入り込んでいること、そしてイラクが、そうした外国の凶暴なテロリス...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、話をすり替えないでいただきたいんですよね。私はそんなことを言っているんじゃなくて、戦争を開始したことによってアルカイダがイラクでそのネットワークを張って、そしてその活動を強化する、そういうことになっているじゃないかということを述べているわけです。これは国連の報...全文を見る
○緒方靖夫君 ですから、私はとりわけ昨年の八月のあのホテルキャナルの攻撃、国連に対する攻撃、あれから性格が大きく変わったと国連報告が述べているように、今大臣が述べたこと、それは私自身が述べていることなんですね。  私は、最後に申し上げたいんですけれども、やはり四月の人質事件の際...全文を見る
○緒方靖夫君 同意しませんが、時間になりました。終わります。
11月04日第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○緒方靖夫君 在日米軍再編について町村外務大臣にお尋ねいたします。  米軍再編について先日の委員会で大野長官はアイデアの交換をしていると答弁されました。日米間には安保条約があるわけですから、米側の提案と条約の解釈が当然問題になります。米国からキャンプ座間への移転を提案されたとさ...全文を見る
○緒方靖夫君 当然ですよ。私は再編の移転の関係で話をしているわけです。  問題は、私は今本当に変な答弁だったと思うんですけれども、大臣、私、端的に聞きたいんですけれども、やはり安保条約があって基準がある。ですから、仮にいろんな協議があっても、やはり第一軍団の任務、活動から見て、...全文を見る
○緒方靖夫君 まあそういうことはないと、しかしこれから議論されると、更にですね、そういうことだと思います。  それで、私、この問題、一番大事なのはやはり第一軍団がどういう任務と目的を持っているのかと、その問題だと思うんですね。この問題は米国では明らかになっていることです。私読み...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、アメリカがそれを求めているということ、これは非常にはっきりしていると思うんですね。  私は、一つは、第一軍団というのは米軍によればアメリカの利益を揺るがす地域的有事に対応することを任務としています。これが非常にはっきりしているところですよね。そしてまた同時...全文を見る
○緒方靖夫君 それではお伺いしますけれども、第一軍団の任務や目的というのは、私が今簡単に紹介いたしましたけれども、それに相違ありませんよね。
○緒方靖夫君 それも含まれますけれども、それにとどまらない。そこに重大性があるし、したがって、日本の例えばキャンプ座間にそれを移設するということがそもそも検討できるのかという問題提起を私はしているわけです。政府は、まだ決めていない、そうおっしゃられるけれども、私は、そもそもそうい...全文を見る
○緒方靖夫君 あわせて、その第一軍団に派遣されている自衛官の人数、そしてその任務についてお伺いいたします。
○緒方靖夫君 端的に任務は何ですか。
○緒方靖夫君 今お答えありましたけれども、今の話によっても、また資料も提出していただきました。実弾訓練は毎年一回ワシントン州のヤキマ演習場で、また指揮所演習はおおむね年二回ハワイ州の陸海空軍施設、国内でいえば、東千歳、仙台、伊丹、朝霞、北熊本の各駐屯地で実施している、そういうふう...全文を見る
○緒方靖夫君 防衛庁の別の資料を見ますと、最近の訓練では、第一軍団司令官が米側の統裁官を務めていると書かれております。第一軍団の任務が、先ほどお話ししましたように、結局、地球的規模で展開する、そこにあるわけですよね。そのことを考えるならば、第一軍団と自衛隊との共同訓練が、さきの安...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり第一軍団が先制攻撃のそういう戦略を持っている、そしてその部隊として世界のあらゆるところに行く、展開する、そういう任務を負っている、それと自衛隊がともに訓練、演習をしている。今、用心深く指令系統は別だとかそういうことをおっしゃられましたけれども、やはり私はこれ自...全文を見る
11月05日第161回国会 参議院 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第2号
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○緒方靖夫君 イラクでの米軍の軍事作戦についてお尋ねいたします。  ファルージャ等での掃討作戦が無辜の一般市民におびただしい犠牲を出している、これは限られた報道の中でも明らかだと思います。イギリスの医学誌ランセットは、市民十万人の犠牲者を出していると伝えているほどでもあります。...全文を見る
○緒方靖夫君 一時的な混乱があってもやむを得ない、私はこれはやはり言ってはならないことだと思うんですね。大臣おっしゃられたように、このイラクにおける政治プロセス、これをきちっと全うする上でも、正にこの米軍の軍事作戦というのは大きな問題になっているわけです。  ファルージャの事態...全文を見る
○緒方靖夫君 だれそれじゃなくて、ヤワル大統領がそう述べているんですよ。やはりそういう事実をきちっと押さえていただきたい。米軍の行動は逆効果だと言っているわけですよ。そして、こういう無辜の市民を殺傷する軍事作戦はやめてほしいと言っているわけですよ。そのことをお尋ねしております。大...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、そんなことじゃ済まない問題だと思うんですね。やはり今の事態をやはり外交をつかさどる大臣として非常に軽視されている、あるいは甘く見ていると言わざるを得ないと思います。  イラクでは、米軍が占領を開始した当時というのはやはり今とは全く違った雰囲気がありました。私...全文を見る
○緒方靖夫君 はい、最後です。  大臣、やはり現実をしっかり見ていただきたいと思います。やはり今のイラクというのは、明らかに反米感情が高まる、そういう事態が進んでいるわけですよ。ですから、私は、米軍の様々な行動がそういう事態を招いている。イラクのグラウンドで今起こっていることが...全文を見る
○緒方靖夫君 まず、香田さんが武装勢力に殺害されたことに対して強い憤りを表明したいと思います。  総理にお伺いいたしますけれども、イラク戦争以前にイラクの中で外国の民間人が拉致殺害されるという、そういう事件はあったのでしょうか。
○緒方靖夫君 なかったと思います。  それでは、総理にお伺いしますけれども、民間外国人の拉致殺害事件は米軍によるイラク占領が始まった後に発生して、特に米軍がファルージャ等での掃討作戦を進めた今年四月以降に激しくなった、そう思いますけれども、その点いかがでしょうか。
○緒方靖夫君 そのとおりですね。三十一件そういう殺害事件がありました。そのうち二十八件が四月以降という、そういうことであります。  掃討作戦の強化の中で、イラク人は米軍が日々国内で無辜の民間人、特に子供、女性、巻き込まれて殺害される、それを目の当たりにしているわけですね。そして...全文を見る
○緒方靖夫君 やはりイラクの現実を直視していただきたいと思います。  四月の日本人三人の人質事件の際に解放に努力されたイスラム聖職者協会のムハマド・ファイディ師、彼はこう言っているんです。外国人の拉致殺害を根絶させる道は、その根本原因である米英の占領軍を撤退させること。そして、...全文を見る
11月09日第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○緒方靖夫君 メキシコとの経済連携協定について質問いたします。  私たちは、FTA、EPAについて、お互いの条件をよく考慮して進めるなら互恵の経済関係を深めることができる、そういうように考えております。しかし、このメキシコとの協定についてよく見ますと、やはり問題点と懸念がいろい...全文を見る
○緒方靖夫君 この協定は農業分野を含む初めての協定となります。その点でやはり非常に大事なことだと思うんですけれども、農産品に関する協定の内容をきちっと吟味していく、この点が必要だと思います。  農林水産省によりますと、この協定は、農産品五品目の措置にとどまらずに、農産品全体の約...全文を見る
○緒方靖夫君 簡潔で結構ですから。今後お願いしますね。  今、御答弁によると、試算は困難だ、しかし急増するとは考えていないと、なぜこう言えるんですか。
○緒方靖夫君 大変部分的なことをとらえてそういうことを、結論を導くと、私はやはり非常に乱暴だと思うんですね。要するに、影響はよく分からない、しかし取りあえず自由化したと、そういうふうに聞こえるわけですね。  私は、そういうことから考えたときに一つ思い起こすのは、二〇〇二年に出さ...全文を見る
○緒方靖夫君 大変甘いと思うんですね。  養豚業界では、五年後の八万トンの特恵枠まで輸入が伸びた場合、国内生産量とほぼ拮抗することになるから養豚経営が非常に厳しくなるとの声が零細はもとより、中規模の企業者の間で指摘されている、それが事実ですよ。農水省にはその点で、まあ今のような...全文を見る
○緒方靖夫君 これも甘いと思うんですね。  日本のメロンの作付面積は減少しておりますけれども、主産地は北海道、茨城、熊本でこれで五二%シェアを持っているわけですよ。今でもメキシコは六七%の輸入シェアがあるわけです。実行税率が将来ゼロになると、国内生産者に影響を与える、かなり大き...全文を見る
○緒方靖夫君 オレンジジュースは、今の輸入量は約十万九千トンです。輸入シェアは、ブラジル産が七二%、四%がメキシコ産です。実行税率が半分になって価格が下がるわけですから、日本のミカン農園の経営が苦況に陥る、このことは業者からそういう声が出ている。私も大変懸念しております。  そ...全文を見る
○緒方靖夫君 調査するかしないかどうかだけ。
○緒方靖夫君 これはやはり重大な答弁だと思いますよ。なぜこういう、メリット、デメリット、それから国内の産業にいろんな形で影響を及ぼすということはもう前提なわけですよ、こういう経済協定のときには。そのときに、農家への懸念が一番大きな問題になっていると指摘され、実際、生産農家から大き...全文を見る
○緒方靖夫君 おかしいじゃないですか。交渉で守るためにも、どういう実態があるかということを調査しなければ、その主張だって貫かないでしょう。納得できないですよ。調査してください。  どんな調査かということは、いろいろあると思いますよ。しかし、調査抜きに今表明された立場も守れないじ...全文を見る
○緒方靖夫君 あなたの答弁を聞いたら、生産農家は怒り出すと思いますよ。非常に重大な答弁だということを述べておきたいと思います。  最後に、外務大臣に大きな包括的な問題について一つ伺いたいと思うんですけれども、昨年二月に外務省が実施いたしました経済外交(WTO・FTA)に関する意...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
11月10日第161回国会 参議院 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第3号
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○緒方靖夫君 今日のイラク情勢について外務大臣にお伺いいたします。  米軍が開始いたしました掃討作戦の総攻撃によりまして重大な局面を今イラクは迎えていると思います。ファルージャでは過去数か月で最大規模と言われる空爆が連日連夜加えられ、そして今、総攻撃が行われている状態です。その...全文を見る
○緒方靖夫君 結構です、それでいいです。
○緒方靖夫君 この作戦は長時間の準備を掛けて行われたと言われておりますけれども、アメリカ政府から日本政府にその点で事前の通告というのはあったんでしょうか、外務大臣。
○緒方靖夫君 よく日米同盟ということが言われます。しかし、アメリカから見てそれがどういう姿なのかということも、そういうことを聞きながら改めて感じるところです。  いずれにせよ、事態の重大性、それから外務大臣がよくおっしゃられるインテリジェンスの重要性、そういうことから見て、やは...全文を見る
○緒方靖夫君 この総攻撃をめぐっては、伝えられている中でも、やはり非常に重大な中身が明らかになっていると思うんですね。  テレビでも放映されましたけれども、米軍が病院に押し入り、医師やスタッフを拘束しております。映像でも、病院スタッフに銃を突き付けて目隠しをする異様な様子が流さ...全文を見る
○緒方靖夫君 それは明らかにされていますよ、様々な通信等々で。しかし、もちろんそれは伝えられる範囲ですよ。ですから私は、いずれにせよ、今日の発表でも、やはり少なくない市民が残っている、そこの都市部に攻撃を掛けたらどういう被害が出てくるのか、これ当たり前じゃありませんか。  です...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほど外務大臣が行われました報告の中で、やはり住民の十数%から二十数%は残っているとなるじゃありませんか。それに対して攻撃しているわけですよ。ですから、そういうことでいうならば、やはり無辜の市民に対するそうした、彼らが巻き込まれる、そういう攻撃が現に行われている、そ...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣ね、アメリカのやっている作戦に対してその程度のことしか言えない、情けないですよ。やはり日本の外務大臣としてきちっとした形で物事の情報、それをきちっと集め、そしてしかるべき形で判断をし物を言っていただきたい、このことを要望しておきたいと思うんです。  このファル...全文を見る
○緒方靖夫君 テロリストの一掃ということでいうと、今日のニュースで、アメリカのメッツ中将は、ザルカウィらはファルージャから逃亡したと見るのが妥当だと、そういう発言をしております。あるいは、ケーシー司令官が昨日、武装勢力の一部は既にほかの場所に移動しているとも述べているんですね。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 それは、正に神のみぞ知るということになると思うんですね。しかし、やはり私は、そうした目的を持ってやっている作戦で、しかも肝心の捕獲対象者がいない、あるいは逃げたかもしれないという、そういうことというのはやはり私は非常に大きな問題だと思います。  それと、アフガニス...全文を見る
○緒方靖夫君 四月に行われたファルージャに対する攻撃、それで七百名が死んだというふうに言われております。これが正に国際的な非難を浴びる、そうしたことになったわけですよね。  ですから、今回なぜ病院を押さえたのかといえば、結局、病院が負傷者や死傷者の数の発信源になっている。それを...全文を見る
○緒方靖夫君 長い答弁いただきましたけれども、そんなことは分かっているわけですよ。そういうことを百も承知な、例えばアラブ連盟のムーサ事務総長がこういう武力行使は絶対駄目だとさっき声明を発表したばかりじゃないですか。無辜の市民を殺す、こうしたことがどれだけイラクの問題を難しくするの...全文を見る
11月11日第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○緒方靖夫君 大野防衛庁長官にお伺いいたします。  イラク全土に非常事態宣言が出されまして、米軍によるファルージャ攻撃が日々激しさを増している状況です。この掃討作戦がイラク南部のサマワにもたらす影響について、守屋防衛次官は八日の記者会見で、テキストはここにありますけれども、こう...全文を見る
○緒方靖夫君 端的にお願いします。
○緒方靖夫君 今長官は、守屋次官と、当たり前の話ですがね、同様の見解を持たれているとおっしゃられました。  それでは、もう一つお伺いしますけれども、細田官房長官は八日の記者会見で、米軍の掃討作戦がサマワに及ぼす影響について、ここにテキストありますけれども、予断を許さない、想像も...全文を見る
○緒方靖夫君 長官自身、守屋防衛次官のサマワの治安についてのテロ等の可能性を否定することはできない情勢だという点、それからまた、御自身のお言葉でもあるわけですけれども、細田官房長官が予断を許さない、また予想もできかねる状況だということについてお認めになりました。  そうすると、...全文を見る
○緒方靖夫君 政府は、これまで自衛隊が活動する地域が非戦闘地域かどうかを満たす要件として、当該地域が現に戦闘が行われていないだけでなく、活動の期間を通じて戦闘が予測されない地域でなければならない、これは繰り返し説明されてきました。  この解釈に照らしても、サマワの現状というのは...全文を見る
○緒方靖夫君 今長官は決定したときにそういう状況だと言われた。そうでしょう。しかし、私は、現在展開して、しかも派遣期間が十二月十四日までだというそのことを申し上げているわけです。現時点でどんなことが起こるか予測が付かない、しかもテロの可能性さえあるというならば、もはや政府御自身が...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、長官、混ぜていませんよ。九条とそして二条三項の話は全く別なんですよ。ですから、私自身が申し上げているのは、正に二条三項の話なんですね。  もちろん、自衛隊が撤退するときには九条の、自衛隊やあるいは援助者の治安等々、これは長官御自身が責任を持つ話ですけれども、...全文を見る
○緒方靖夫君 長官は治安について結び付けられておっしゃられますけれども、しかし、守屋防衛次官もそれから細田官房長官も、米軍の掃討作戦がサマワに及ぼす影響についての話をしているんですよ。治安の問題じゃないんですよね。ですから、わざわざそれを混ぜているのは長官御自身だと申し上げたいと...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほどしかし長官は、決定したときにはそうだったと言われたんですよね。そして、今は実際にテロ等の可能性があると。そういうことを言われる事態になっているわけですよ、明らかに違うわけですよね。しかも今、まあ実際その米軍によるファルージャに対する掃討作戦が開始されて、総攻撃...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ、私も仮定のことを話しているので、ファルージャからサマワに来ますよと言っているんじゃありません。しかし、そういう可能性は否定できないんです、だれだって。それから、こういう状況の中でほかから来るかもしれない、テロリストが。  そうすると、やはり全土がファルージャ...全文を見る
○緒方靖夫君 言い切れないんですよ、長官御自身、こういうことがありませんと、ただ対策は取りますと言っているにすぎないんです。私が言っているのは事態の話なんですよ。こういう事態が起こることはあり得ると私は思う。したがって、こうした事態が予測されないと言い切れないだろうとお聞きしてい...全文を見る
○緒方靖夫君 長官、完全に否定できないんですよ、だれだって。長官だってそう言われた、ほかの人だってそうだと思います。ですから私は、そういう中で既に非戦闘地域の要件は崩れている、そう言わざるを得ないと思います。  そして、もう一つ伺いたいんですが、今日は非戦闘地域の法律に沿って質...全文を見る
○緒方靖夫君 私自身、アメリカの国防総省での文書を見たときに、日本との関係で非戦闘地域という用語を表すその言葉を見たんですけれども、長官、何て書いてあるか御存じですか、表記されているか。非戦闘地域のことを英文で。
○緒方靖夫君 何て書いてあるかというと、ヒセントウチイキと、ローマ字で書いてあるんですよ。それは、アメリカ軍の軍隊の用語には非戦闘地域という概念がないからですよね。日本とのお付き合いのためにそう書いてあるんです。  ですから、私は、今やっている議論、私もやりましたけれども、法律...全文を見る
11月18日第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○緒方靖夫君 今日は、自衛隊の規律に関する問題について質問をいたします。  まず、事実確認をしたいと思うんですけれども、陸上自衛隊東部方面総監部は、二年前の二〇〇二年八月、虚偽有印公文書の作成、行使及び背任の疑いで、当時会計監査隊東部方面分遣隊の一等陸尉だった、陸尉だった加藤好...全文を見る
○緒方靖夫君 今言われたように、加藤氏はその後懲戒免職になりました。検察庁においては不起訴処分になった、そう聞いておりますけれども、そのことを理由に二〇〇二年十月に防衛庁長官に懲戒免職処分に対する不服申立てを行い、現在防衛人事審議会で審査中だと聞いておりますけれども、間違いありま...全文を見る
○緒方靖夫君 約五十五万円の虚偽契約をめぐる懲戒免職処分に関する審査が不服申立てから二年を経ても今なお審査中というのは一体どういうことなのでしょうか。なぜそんなに時間を要しているのでしょうか。
○緒方靖夫君 今述べられた点は、大変異例だということを示していると思います。  私、手元にこの問題に関して加藤氏が昨年五月と七月、二度にわたって防衛庁長官に送付した文書の写しを持っております。なかなか大部のものですけれども。いずれも防衛人事審議会公正審査分科会の受領印が押され、...全文を見る
○緒方靖夫君 答弁を拒否されるということですか。なぜですか。
○緒方靖夫君 この場は外交防衛委員会の場ですよ。ですから、私は今の答弁は納得できません。  もう一方の昨年七月の提出文書によりますと、この告白を受けた翌月の六月中旬に内部調査を実施したと指摘されておりますけれども、内部調査はされているんでしょう。
○緒方靖夫君 内部調査をしたと文書には書かれております。しかし、調査と言われたので、それはきちっと調査していただきたい。  加藤氏は当時、会計監査隊東部方面分遣隊の監査幹部でありました。彼ら三名の文書監査を担当しており、そして調べた結果、疑問を抱いて加藤氏が直接問い合わせて空出...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり、この事案は、私は非常に重大だと思うんですね。  更に続けますと、昨年七月提出の文書によりますと、こうした裏金作りは霞ケ浦駐屯地だけではなく、習志野、宇都宮、相馬原、小平、立川の各駐屯地の警務隊で同様に行われていると指摘されております。そればかりか、加藤氏が...全文を見る
○緒方靖夫君 我が党はこれまでも自衛隊の中でのいろんな問題点、規律に関する問題について指摘させていただいてまいりました。  今回、私はとりわけ重大だと思いますのは、警務隊という自衛隊の中の犯罪の予防、摘発という面から自衛隊内で規律維持を図る、正に刑事訴訟法で言う司法警察職員とし...全文を見る
○緒方靖夫君 そのとおりなんですよね。防衛庁長官の直轄によるものなんですね。  検察庁との関係でいいますと、先ほども話がありましたけれども起訴猶予、起訴猶予ということはつまり不起訴ということですね。ですから、それでもう処理は終わっているわけです、検察との関係では。ですから、加藤...全文を見る
○緒方靖夫君 とすると、私はこの事案というのは自衛隊、第一義的に自衛隊の中での問題、同時にやはり自衛隊を信頼する、あるいは自衛隊に対していろんな形で要望のある広く市民の問題だと思うんですね。やはりそういう中で起こっている事案ですよ。  しかも、なぜこれが作られたのか。それは、警...全文を見る
○緒方靖夫君 徹底調査と、はい、きちっと公表をお願いいたします。再度お願いいたします。
○緒方靖夫君 終わります。
11月26日第161回国会 参議院 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第4号
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○緒方靖夫君 イラク情勢についてお尋ねいたします。  イラクでの米軍の掃討作戦に対する非難が国際社会で高まっております。日米首脳会談が行われた二十日には、ファルージャでの民間人の犠牲がかなりいろいろ伝えられた、そういう日だったと思いますけれども、総理はブッシュ大統領に対してファ...全文を見る
○緒方靖夫君 要するに、ファルージャの問題については触れられなかったということですね。それをお尋ねしたんです。
○緒方靖夫君 こうした国際人道問題で、日本政府は立場を明確にしていると思うんですね。  昨年十二月九日に開かれた国連安保理の紛争下の文民保護と題する公開討論で、日本政府を代表して原口大使が次のような演説をしております。ちょっと紹介したいんですけれども、いかなる状況においても、守...全文を見る
○緒方靖夫君 総理は、一定の効果を与えた、これはしかし大変な暴論だと思います。この日本政府の立場というのは、いかなる状況においても文民、民間人を守ると言っているわけですから、私は、アメリカに対してこうした問題点についてここでも挙げられない、そのことは、もう国際舞台では立派な演説を...全文を見る
○緒方靖夫君 極めて問題だということを申し上げまして、私の質問を終わります。
11月30日第161回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○緒方靖夫君 北朝鮮問題について質問いたします。  町村大臣は、冒頭ここで報告されたように、ビエンチャンの会議でASEAN、中国、韓国のカウンターパートと会談してきたばかりでありまして、そこでは、先ほど報告にありましたけれども、六者会合の早期開催を含めた核問題の平和的解決への取...全文を見る
○緒方靖夫君 六者協議の開催に向けた努力の継続をお願いしておきたいと思います。  今日は薮中局長が不在ですので、さきの日朝実務者協議で副団長を務められた齋木審議官にお聞きいたします。  政府は現在、今回の協議で得た情報や物証の精査を進めていくと思いますけれども、その目的という...全文を見る
○緒方靖夫君 確かに、北朝鮮の説明には不明確な点が多く見られると思いますね。  先日、北朝鮮側の原敕晁さんに関する日本政府の説明内容が公開されました。それによると、北朝鮮は当初、死亡、原さんの死亡の経緯を肝硬変と説明していたわけですけれども、今回は食道静脈瘤の出血と訂正いたしま...全文を見る
○緒方靖夫君 横田めぐみさんが死亡したという日時の問題でありますけれども、今回の再調査で横田めぐみさんの患者死亡台帳に記載された名前が後で書き込まれたものであるということが判明したということですね。これについて、北朝鮮側は、めぐみさんが入院していたという四十九号予防院には彼女の死...全文を見る
○緒方靖夫君 答弁は簡潔で、たくさん聞きたいと思いますので。  死亡日や死因など、重要な問題について交渉のたびに変わるということ、これもやはり、やはり不可思議なことだというふうに思うんですね。ですから、やはり徹底究明が非常に大事だなと思います。  めぐみさんのものだとして今回...全文を見る
○緒方靖夫君 市川修一さんについてもお聞きしますけれども、北朝鮮は、市川さんの死亡について、七九年九月四日にウォンサン市のソンドウォン海水浴場で心臓麻痺により水の中に沈んで死亡したと説明しております。そもそも海岸からどのぐらいの地点で心臓麻痺を起こしたかという説明しているんですか...全文を見る
○緒方靖夫君 その地点について説明はありましたか。
○緒方靖夫君 ソンドウォンは遠浅の海水浴場という指摘があるんですね。具体的にどのくらいの遠浅なのかを私調べてみました。  韓国の新聞の中央日報の、これは二〇〇〇年の十二月の二十九日付けにはこの海水浴場の特徴が詳しく書かれているんですね。それによると、約四キロにわたる白浜で、海岸...全文を見る
○緒方靖夫君 こんな遠浅の海水浴場で、しかも泳ぎ、泳ぎが苦手で好きでない市川さん、正確に言えば拉致された当時そうだった市川さんが、わざわざ百メートル以上離れた水の中に沈むほどの地点まで行って心臓麻痺を起こすということはやはり考え難いわけですね。  不可解な点はまだありまして、北...全文を見る
○緒方靖夫君 心臓麻痺というのにですね、水温の説明がないのも不可解だと思うんですね。  それで、気象庁が提出した当日のウォンサン海域の海面水温を示した資料があります。気象庁の説明では、当日の水温は二十二・五度だったといいます、水温ですね。同時に、当日の陸地の気温について朝鮮半島...全文を見る
○緒方靖夫君 調査団は今回海水浴場の出納係員から事情を聴取したと伺っております。その人物が本当に当日その場にいた人なのかどうかということを、本人しか知り得ない事実を突き付ければ検証できると思うんですね。  例えば、韓国の聯合ニュース二〇〇一年七月十日付けによると、北朝鮮では一時...全文を見る
○緒方靖夫君 やはりいろいろな疑問点があると思うんですね。  それで、本日私が指摘した、非常に限られたものですけれども、こうした点なども含めてやはり徹底的な精査をしていただきたいと思います。そして、その新たに北朝鮮に当然問いただす必要がある問題出てくると思います。それを整理して...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、町村外務大臣にお尋ねいたします。  やはり不十分ながらも今回資料それから幾つかの情報があった。しかし、その中には不自然な話もいろいろある。しかし、そうしたことを今政府が全力を挙げて精査しているわけですね。そして、今審議官からお話があったように、それについ...全文を見る
○緒方靖夫君 北朝鮮に対する経済制裁せよという声が現実にあります。  しかし、大事なことは、経済制裁によって北朝鮮との対話の道を断ち切ってしまうならば、今るる話があった拉致問題の真相究明がどれだけできるのかできないのかという、そういう問題にもなってしまうと思うんですね。やはり私...全文を見る
12月13日第161回国会 参議院 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 閉会後第1号
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○緒方靖夫君 自衛隊の派遣延長に関連いたしまして、大野防衛庁長官にお伺いいたします。  政府は、決定に当たって、陸上自衛隊が活動するサマワの治安情勢を慎重に見極める、そう答えられてきました。私が、自衛隊宿営地に向け迫撃砲やロケット砲の発射が相次いだことを取り上げて治安の悪化を指...全文を見る
○緒方靖夫君 特定できていない、これが御答弁だったと思います。  これまで、先ほど官房長官からも御報告がありましたけれども、八回起きている。最初の事件は四月の七日、迫撃砲あるいはロケット砲によるものと。八か月以上前ですよね。最後の十月の三十一日の事件からも一月半経過しております...全文を見る
○緒方靖夫君 しかしですね、この問題とその他の問題、切り離せるんでしょうか。私はこれ切り離されないと思うんですよね。全部関連していますよ。ですから、切り離して、八か月前のことから始まって、調査をるるしていると言われました。いつ聞いてもそう答えられる。今日もそうですよ。ならば、なぜ...全文を見る
○緒方靖夫君 今のことからいうと、無責任ではないと言われたいんでしょうけれども、しかし調査をしてそれを報告すると言って、いまだに調査できていない。しかし、しかし安定していると言う。論理が合わないんですよね、政府の立場としても、防衛庁の立場としても、自衛隊を送っている責任者の立場と...全文を見る
○緒方靖夫君 ですから、そういうことを含めて、やはり私は無責任だということを言わざるを得ない。このことを重ねて述べておきたいと思います。  先ほど私の質問いたしましたオランダ軍の後継の問題でありますけれども、この問題で話合いをしていくと、これからもして、続けていくんだという、そ...全文を見る
○緒方靖夫君 もちろん自らを守るという意味ではそういうことになると思いますけれども、しかし、治安の任務というのはそれはできないわけですから、法律の仕組みとして、ですからそこを伺っているわけです。政府はこの問題でイギリスとももちろん協議されていたということを答弁されました。先ほど話...全文を見る
○緒方靖夫君 確かに活動の時期が違うわけですけれども、やはりその点でオランダ軍よりも犠牲ははるかに多いということになります。しかも、私は、イギリス軍はイラク戦争を開始した当時から、そしてまた占領を始めた当時からのずっと当事者であるわけですね。したがって、オランダ軍よりも、またその...全文を見る
○緒方靖夫君 イギリス軍とともに行動をともにするということの危険性の一つとして、イギリス軍が治安任務に当たる中で復興支援活動のみに専念してきたニュージーランドは、クラーク首相がイラクのこの地域は危険過ぎるといって撤退していることが挙げられると思うんですね。  このイギリスの治安...全文を見る
12月14日第161回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 閉会後第1号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  第三回日朝実務者協議の際、北朝鮮側から横田めぐみさんの遺骨として提供された骨も、松木薫さんの遺骨とされた骨も別人のものであることが公式に確認されました。北朝鮮の態度は極めて重大かつ無責任であり、我が党は北朝鮮側の不誠実な態度に厳しく抗...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、そういう特殊機関とは何なのか。政府は、北朝鮮からどのような説明を受けられているのか、どのようなものとまた把握されているのか、お伺いいたします。
○緒方靖夫君 北朝鮮側が拉致事案の責任者として処罰したという特殊機関のチャン・ボンリム及びキム・ソンチョルという二名の人物は特殊機関のどういう部署で活動していたのかというその説明は受けられていますか。
○緒方靖夫君 横田めぐみさんの夫であったとされるキム・チョルジュン氏、この方は現役の工作員とのことですけれども、どのような部署で所属していたのか、説明受けられていますか。
○緒方靖夫君 その工作機関というのは特殊機関のことですか。
○緒方靖夫君 要するに北朝鮮は、拉致問題の解明にとって最大の問題と思われます特殊機関について何も具体的な説明をしていないというふうに私は理解いたしました。  しかも、キム・チョルジュン氏の問題では、先ほども議論にありましたけれども、DNA鑑定のために血液採取とか髪の毛の提供とか...全文を見る
○緒方靖夫君 ところで、その二年前の日朝首脳会談で、金正日氏が特殊機関の一部が妄動主義、英雄主義に走って拉致を行ったと説明した。その拉致、その特殊機関というのは現在も存在しているんでしょうか。そしてまた、その特殊機関と先ほど指摘した北朝鮮の調査委員会が調査対象としているという特殊...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、同じ組織が存続しているという、つまり、その拉致を行った組織が存続し、そしてそれを対象に今調査委員会が調査しているという、そういう認識になりますでしょうか。
○緒方靖夫君 細田官房長官にお伺いいたします。  今、薮中局長から、交渉の困難さですね、わけても局長は特殊機関が調査の壁になっている、壁という言葉さえ使われてこう答弁があったわけですけれども、金正日氏は小泉首相の再訪朝の際に、安否不明者の十名の再調査を白紙に戻して徹底的に行うと...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、これまで御答弁を伺いながら、北朝鮮側の調査委員会は特殊機関の中まで入って調べたと説明しているようですけども、調査を通じて彼らが提供してきた情報や物証のほとんどは、結局特殊機関から出されたものをそのまま日本側に提供したということにすぎない、そういう感じがいたしま...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、その真相究明、それが正にこの事案では決定的に大事になっているということを痛感しております。  つまり、北朝鮮の日本側への資料の提供、情報の提供、これは結局北朝鮮の特殊機関の管理下に置かれているのではないかと、私はそういうふうに感じるわけですね。結局は金正日氏...全文を見る
○緒方靖夫君 そのとおりだと思いますね。それで、私たちの党の志位委員長は、九日、小泉首相に対して、北朝鮮側の交渉担当者を、拉致問題の全貌を知り、問題の解決に責任を負うことができ、権限を持った人物にすることを北朝鮮側に要求するよう、そう要望いたしました。正に今の局面というのは、こう...全文を見る