緒方靖夫

おがたやすお



当選回数回

緒方靖夫の2005年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月15日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○緒方靖夫君 私は、イラクでの治安任務にかかわる問題について伺いたいと思います。  町村大臣は、訪米などの際にイラク情勢などについて、またその対処についてアメリカ側といろんな議論をされていると思います。そうした中で、アメリカ側は政治プロセスなどイラクの復興のためには治安維持を重...全文を見る
○緒方靖夫君 日本に関連してなんですけれども、日本が今後、求められればイラクにおいて治安の任務を引き受けること、それを検討するという、そういうことはある、あり得るんでしょうか。
○緒方靖夫君 今の大臣からの御答弁でも、日本においては治安任務は法律上認められていないと、そういうことで、それは明確だと思うんですね。  ところで、大野大臣にお伺いしたいと思うんですけれども、安全保障、防衛力に関する懇談会という、昨年四月ですね、総理大臣の決裁で開催された懇談会...全文を見る
○緒方靖夫君 今後の課題であると、もうそれが答弁だったと思うんですね。  こんな事実があるんですね。これは、今日はプリントアウトして持ってまいりましたけれども、海兵隊ニュース、アメリカの海兵隊ニュース、二〇〇四年七月二十三日付けなんですけれども、同日、キャンプ富士において、海兵...全文を見る
○緒方靖夫君 この訓練は、私が示しました海兵隊ニュースによると、現在イラクで行われている治安安定化作戦と同様のものだというわけですね。そう書いてあるんですよ。明らかにイラクを念頭に置いている、この部分ははっきりしていますよね、今の御答弁でも参考になるというわけだから。
○緒方靖夫君 米側の考え方がよく分からないという話もされましたけれども、米側の目的ですね、それはここにも書いてあるんですよ。この治安安定化作戦訓練によって、自衛隊は海兵隊がイラクで得た教訓を学ぶことができ、この教訓を自らの訓練に取り入れることができるだろうと、こういうふうにはっき...全文を見る
○緒方靖夫君 今大臣が述べられたこともそのとおりですがね、狙撃、護衛、爆弾処理、負傷者の運搬、そういうふうに書いてあるんです。そうだと思います。こういうことが実際にやられている。そこを自衛隊が幹部が視察しているということですよね。  では、伺いますけれども、自衛隊が米軍と一緒に...全文を見る
○緒方靖夫君 はい。ええ、そう、視察です。
○緒方靖夫君 注意していただきたいと思うんですけれども、これについてはレクを、これを尋ねますよときちっと通告してあります。きちっと答えてください。
○緒方靖夫君 そんな一杯あるんですか。
○緒方靖夫君 それで、それを、たくさんあるならば、是非リストにして出していただきたい。お願いいたします。  それで、質問を続けますと、私、例えば割と最近のものでいうと、これもやはり海兵隊ニュースに載っているんですけれども、ちょうど昨年十月九日から十四日間、グアムにおいて自衛隊と...全文を見る
○緒方靖夫君 この訓練の目的は、今大臣おっしゃられましたけれども、都市型実動訓練なんですよね。ここに写真もホームページで公開されておりますけれども、こういう写真がある。こちら自衛隊、こちら米兵。あるいは、こういう射撃訓練のこういう模様も既に写真でも公表されているところです。  ...全文を見る
○緒方靖夫君 やはりこれは非常に実戦的な訓練なんですよ。もう想定もね、正に町をその中につくって、本物と変わらない、銀行もあれば高いビルもある、そういうところでどういう訓練をするかということを一緒に米軍としてやっているわけですよね。  実際、この米軍ニュースによると、キャンプ・バ...全文を見る
○緒方靖夫君 イラクは、先ほども答弁にありましたけれども、治安任務は行わないということははっきりしたわけですよね。しかし、この参加した幹部の自衛隊員は、イラク派遣の自衛隊にとって有意義だと、極めて役に立つと述べているわけですよね。  ですから、私は、この問題というのは正に非常に...全文を見る
○緒方靖夫君 2プラス2で発表された共通の戦略目標には、自衛隊及び米軍が多様な課題に対応して十分に調整しつつ実効的に対処するための役割、任務、能力について検討を継続すると明記されております。  長官に最後にお伺いしますけれども、自衛隊の治安任務担当、そのための共同訓練や基地の共...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
03月18日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○緒方靖夫君 町村外務大臣に、現在の日韓関係についてお伺いしたいと思います。  日韓関係をめぐっては、島根県議会による竹島の日制定問題とか、あるいは歴史教科書問題などを通じて外交上憂慮される事態が生じていると思います。日韓関係正常化四十周年、日韓友情年という重要な節目だけに、大...全文を見る
○緒方靖夫君 竹島は一九〇五年の領有手続以前にも日本の文献等に日本の実効支配を示すものがありまして、歴史的にも我が国に竹島の領有権があるという主張には根拠があると私たちの党は考えております。他方で、国際法上の一九〇五年の領有手続そのものは朝鮮の植民地化を進める過程で行われたもので...全文を見る
○緒方靖夫君 現時点では具体的な対応はなかなかないというふうに伺いました。  今回の問題の性格を考える上でちょっと仮定の話をすると、中国との関係でも、尖閣列島をめぐっての領土問題があります。中国の、例えばですよ、例えばの話です、中国のある省が突如一方的に尖閣列島の日というものを...全文を見る
○緒方靖夫君 正にその話合いが外交の知恵であり力だと思うんですね。やはりそこに依拠することが非常に大事だというふうに痛感しております。  今、大臣、話合いを行ってきたと、大臣自身話し合われたからそれは確かだと思いますけれども、外務省に伺っても、きちっとした形で系統的にこの問題に...全文を見る
○緒方靖夫君 同時に、この問題を考えるに当たって日本側が踏まえなければならない点は、韓国側にとって竹島が日本に編入された一九〇五年は第二次日韓条約で日本が外交権を剥奪した、そういう年だったわけですね。その五年後には主権も奪われるという、そういうことが起こったわけです。したがって、...全文を見る
○緒方靖夫君 今、大臣はやはり大事な話をされたと思います。やはりそういう精神で、そして外交の力を発揮する、このことがこの問題を解決していくのに非常に大事だと思います。私たちは、その点で竹島問題の解決のためには、日韓双方とも一方的な措置をとらない、そして歴史の事実と道理に立って話合...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
03月29日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○緒方靖夫君 法案に関連して幾つか質問したいと思います。  総務省が今年の三月にこういう外交・在外業務実施体制に関する行政評価報告書というものを公表しております。私は、現役の外務省職員の生の声を載せた画期的な報告だなと思いながら興味深く読みました。率直に言って、この報告書の中に...全文を見る
○緒方靖夫君 この報告書に、在外公館が一体となって外交業務に邁進する体制についてと、そういう項目がありまして、これによると、幹部が今まで館務目標を決めて館員に上意下達するとか、あるいはそれすらもしないとか、そういう実態があったけれども、新たに館員全員が参加して今何をすべきかという...全文を見る
○緒方靖夫君 在外公館の出納事務について伺いたいと思うんですけれども、会計検査院の報告があります。これは国民に公表されたものですけれども、これを見ますと、今年度は二十一公館の検査があり、検査を受けた二十一公館について出納処理が適切でないとしてそれぞれの是正項目が掲載されております...全文を見る
○緒方靖夫君 この報告書ではいろんなことが指摘されていますけれども、例えば出納簿上の残高と預金残高の不一致とか、小切手の振出帳が整理されていないとか、そういう指摘がありまして、これは民間企業でいうならばあり得ないことなわけですね。しかし、それが横行していると。そして、先ほど大臣が...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣にお伺いしますけれども、先ほどこういう不祥事、そういう事態を繰り返さないために、会計上の不祥事を繰り返さないために指導したいとおっしゃられましたけれども、言ってしまえば、一方で在外公館の実態があるわけですよね。その実態を具体的に手のひらに乗せて解決方法を考えない...全文を見る
○緒方靖夫君 在外職員の語学研修について伺いたいと思うんですけれども、やはりこれは大変大事な課題で、例えばアラビア語、恐らく一番難しい言葉だと思いますけれども、挑戦する人は大勢いても、それをやり遂げる人が限られるという、そういう現状もあると思います。二、三十年前と比べれば大幅に改...全文を見る
○緒方靖夫君 最後に、館員の子女教育について伺いたいと思うんですけれども、これは同時に在外邦人全体の強い要望だと思うんですが、日本人学校がないから授業料の高いインターナショナルスクールに入学せざるを得ないという事情があるとかそういうこと、あるいは外務省としても子女教育手当の改善に...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
○緒方靖夫君 新防衛大綱について、大野大臣にお伺いいたします。  新大綱は日本の安全保障の目標として、日本に脅威が及ばないようにすること、これが明記されております。脅威というだけでは大変あいまいで内容が分からないわけですけれども、具体的に何を指すのかお伺いいたします。
○緒方靖夫君 答弁は簡潔にお願いしたいと思うんですけれども。  いずれにしろ、直接に攻撃を受けたり、あるいは侵略されたこととは違うことだと思うんですね、今述べられたことは、そうですよね。防衛大綱において脅威が及ばないようにすることを目標にしたのは、しかもこれまでつくられている前...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、脅威が及ばないようにすると言うけれども、どこで起こる脅威かということについては特定されていないわけですよね。何が日本にとって重大かということもここには書かれていないわけです。政府は今後、国際協力活動について所要の体制を整えると、もうそういうふうにここの中...全文を見る
○緒方靖夫君 はい。
○緒方靖夫君 世界の平和が日本の平和ということになるならば、世界で起こること、そこで起こり得る脅威、それに対して対応するということになる。そうすると、地理的限定がないということになると、仮に地球の裏側までその範囲に入るということになるんでしょうか。
○緒方靖夫君 しかし、今の大臣の御答弁でも、制約について政策的にも幾つかのことが述べられましたけれども、しかし、仮に極端な話として、地球の裏側まで行くということについては、その点については否定されなかったと思うんですよね。  私は、政府の従来の政策や見解から見ても、脅威が及ばな...全文を見る
○緒方靖夫君 大綱を九年ぶりに見直すということ自身、やはりそれはやはり政策の大きな変更があるということを示していると思いますし、今大臣おっしゃられたように、国際活動の分野ですね。そこで大きな変化があるということの御答弁だと思うんですね。  新大綱の目的と周辺事態法の目的、これは...全文を見る
○緒方靖夫君 分かりました。  そうすると、国際平和協力活動というのは、本来任務化ということになるんですか。
○緒方靖夫君 本来任務の中の従たる任務と。分かりました。  そうすると、大臣が、私新聞でたまたま読んで、会見で見たわけですけれども、この自衛隊の国際活動を本来任務化するというその点について全面的に肯定されているわけですね。これは十一日前の十八日の会見ですけれども、国際安全保障環...全文を見る
○緒方靖夫君 いずれにしても、これまでの扱いからすれば大きくそれを位置付けるという、この大綱にあるとおり、表現にあるとおりです、そういうことになっていくわけですよね。これはやはり大変大きな問題で、言ってしまえば、今大臣が言われた意味の本来任務化、これは自衛隊の活動を政府が自ら課し...全文を見る
○緒方靖夫君 これまでの政府見解というのは、自衛のための必要最小限の、限度の実力を保持することまで禁止する趣旨ではないと、そういうものでした。これを超える実力を保持することは禁止されているんだと。  しかし、今大臣が言われたように、新しく海外任務にそういう形で発展させていくとす...全文を見る
○緒方靖夫君 憲法違反の話は、これは長い話になりますので、時間がないので不同意だということだけ述べておきます。
○緒方靖夫君 それで、今QDRに、策定には参加することは当面ないという、そういうふうに伺いましたけれども、私は、いずれにしても新大綱が、戦略目標に関する日米の共通の、認識の共通性を高めるというふうに明記しているわけで、その点、今大臣が言われたように様々な形で協議していくということ...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり、よく小泉総理も言われるように、世界の中の日米同盟と言われます。これはやはり今、さっきからの議論でいえば、また答弁でいえば、新たな脅威への地球的規模での対応ということになるわけですよね。もうそれ自身が果てしなく日米軍事同盟を地球に広げていくということになってい...全文を見る
03月31日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  大変興味あるお話、ありがとうございました。  まず最初に、樋渡先生にお伺いしたいんですけれども、お話の中で、世界の中の日米同盟というのは本来の同盟論としては異なる、したがって理解に苦しむという大変興味深いお話がありました。私は、確か...全文を見る
○緒方靖夫君 小川先生にお尋ねいたします。  自立できない軍事力をアメリカが日本に、この間、政策として進めてきたというお話がございました。そうすると、私、大変興味深いことを思ったのは、ファイス国防次官が今度のQDRは同盟国を含めて協議するんだと、策定に当たるんだと言っています。...全文を見る
○緒方靖夫君 樋渡先生にお伺いいたします。  イラク戦争なんですけれども、この戦争を開始するときに当たって、大西洋同盟ではフランスとかドイツとかとアメリカとの間で大きな溝ができました。あるいはアメリカ大陸においても、リオ条約の中でいえば、そういう観点でいえば、当時安保理に入って...全文を見る
○緒方靖夫君 あと二問、時間の関係で続けて樋渡先生にお伺いしたいんですけれども、ライス米国務長官が先日訪問いたしまして、講演がありまして、その中で、自衛隊のイラクでの活動を評価しながら、同盟関係をアップデートしなきゃならないという、そのことを述べたんですね。そのアップデートという...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。ありがとうございました。
04月12日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○緒方靖夫君 二つの条約については賛成です。  これに関連いたしまして、国連関連機関に対する日本の財政的貢献について伺いたいと思います。  二十一世紀になりましても、世界では総人口の五分の一に当たる十二億が一日一ドル以下の生活をしている、また、総人口の半数に当たる三十億人が二...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣からめりめりだという、そういう御答弁いただいたような気がいたしますけれども、任意拠出金だけで運営している国連関連機関から相当厳しい批判が外務省に寄せられていると思うんですけれども、その幾つかの声を紹介していただきたいと思います。
○緒方靖夫君 私聞いているのは、非常に様々な厳しい批判があるということを聞いておりますけれども、それを余り言われなかった。最初もらうときには感謝するのは普通当たり前なんで、そういうことについてやっぱりしっかり受け止めていただきたいと思うんですよね。  少し具体的に聞きたいと思う...全文を見る
○緒方靖夫君 じゃ、簡単でいいです。
○緒方靖夫君 例えば、国連人口基金は、日本が拠出金を、任意拠出金を削減すると妊婦死亡率と乳児死亡率が高まると、そういう相関関係にあるということを率直に認めているんですよね。ですから非常に影響は大きい。いろいろ事情があるということは先ほど答弁ありましたけれども、そういう問題、直結す...全文を見る
○緒方靖夫君 簡単でいいです。
○緒方靖夫君 こうした国連機関というのは、やはり活動範囲の奥行きが非常に広いわけですよね。また深いわけですよ。ですから、この間、国連関係機関の日本の任意拠出金は七年間で三割削減されている、これは国連の側も、関係機関もそういうふうに認めています、合わせると。JICAの緒方貞子理事長...全文を見る
○緒方靖夫君 報道で拝見したんですけれども、大臣が三月末に開かれた国連改革議員連盟の席で、ODAの大幅増額をアナン事務総長から求められていることについて、増やす努力をしたい、国連の評価、ひいては常任理事国入りにつながるからと述べたそうですけれども、これは事実ですか。
○緒方靖夫君 そのODAの増額と、それが常任理事国入りにつながるというその発言はあったということで、御答弁があったというふうに理解いたしました。  私思うんですが、ノルウェーなど北欧諸国のODAですね、私調査したことがあるんですけれども、やはり援助の国の外交戦略や圧力にしないと...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
04月14日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○緒方靖夫君 中国、韓国との間で今日生まれている困難をいかに打開するかという問題について質問したいと思います。  最初に、この間、中国で起きたいわゆる反日行動について一言述べておきたいと思います。  私たちの党は、どんな主義主張であろうと、自らの立場を暴力で訴え、通そうという...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣の戸惑っているというその心情も率直なところだと私も感じております。  大臣は、ちょうど先週、韓国の潘基文外交通商部長官と会談されました。韓国でも何が出てきたかというと、近隣諸国の未来志向と協力を発展させる、協力を発展させるためには、歴史の美化や、過去の歴史の美...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣が正面から向き合っていると言われるのと、そう見えないという、そこにずれがあるので、そこは非常に大事な話合いのテーマだと思います。また、大臣が戸惑っているとおっしゃられたことも私は率直な気持ちだと申し上げましたのは、ちゃんとやっているはずなのにどうして分かってくれ...全文を見る
○緒方靖夫君 ですから、認識がずれていると、そのずれをやはりきちっと、まあ戸惑っているということじゃなくて、やはり理性的に、やはり冷静にそのずれを分析し、検討していただきたい、そう思うんですね。  教科書のことを言われましたけれども、例えば今回合格した歴史教科書の中では、韓国の...全文を見る
○緒方靖夫君 重大な問題含まれていると思いますけれども、時間ですので終わります。
04月19日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○緒方靖夫君 在日米軍の体制見直し問題と基地の共同使用について質問したいと思います。  以前、私が米軍再編問題について質問した際に、大野長官は、基地の共同使用ということも考えに入れていくと、そう答弁されておりました。その意義として、別の国会質問では警護の負担も要らなくなるなども...全文を見る
○緒方靖夫君 自衛隊が管理する基地を米軍が使用するという場合、今の地位協定では二条四項(b)、いわゆる二4(b)の形態しかないと思うんですけれども、それ以外の形態というものも検討していく考えでしょうか。
○緒方靖夫君 二4(b)の使用における米軍の使用というのは、あくまで一時的な使用という位置付けになるわけですね。例えば、滑走路がある米軍基地が自衛隊に移管されるという場合、それは一体どうなるのかと、そういうことが一つ頭に浮かぶわけですね。一時的ではなく、その基地が本拠になっていて...全文を見る
○緒方靖夫君 政府は、二4(b)の使用の一定期間について、この間、これまで見解を示してきたと思うんですね。例えば、随分前になりますけれども、中曽根防衛庁長官のときに、国会答弁において、一応時間的にいえば一年のうち半数以上が米軍が使用するというのでは主客転倒となる、そういうことも述...全文を見る
○緒方靖夫君 その内容も私、手元に持っておりますけれども、しかし、それを実際、合理的にといっても、今長官の方では共同使用を進めていくという御答弁がありました。そして、それは進めていくと思います。それをする上で、結局、管理権を戻す場合、結局、現在、地位協定の二4(b)しかないわけで...全文を見る
○緒方靖夫君 答弁になっていないと思うんですね。  長官、そうすると、共同使用の具体化を検討していくという場合、長官は、管理権を日本に戻すと、そういう方向で考えているとおっしゃられました。そうすると、その点で、今の統一見解クリアしていくということを考えた場合、米軍の使用を抑える...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり今、長官は大事な、重大なことを言われたと思います。そういうことも含めて検討するということですね。  それで、長官自身は、これは三月十八日ですけれども、横田基地についてもかなり具体的に踏み込んだ発言をされております。基地の管理権を日本に、日本が持って航空管制も...全文を見る
○緒方靖夫君 分かりました。そうすると、長官がおっしゃられたように、共同使用という方向ですね、それは非常にはっきりしたものだというふうに理解いたしました。そしてまた、米側も共同使用がいいと、そういうことを述べている。例えば、在日米軍のライト司令官は、記者インタビューに対して、航空...全文を見る
○緒方靖夫君 基地問題という性格上、やはり基地周辺の騒音問題を始めとする様々な問題、これは負担軽減ということを最初に二つの目標のうちの一つに挙げられたけれども、これは非常に大きな問題なわけですね。  実際、自治体もそれから周辺の住民もこのことを大変心配しています。横田基地の場合...全文を見る
○緒方靖夫君 地元住民の願いをきちっと視野に入れていただきたいと。それは、基地の返還しかない、管理権の返還でなく、基地の返還しかないということも併せ述べて、時間ですので質問を終わります。
04月21日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。本当に有益なお話、ありがとうございました。  最初に、柳井参考人にお伺いしたいと思うんですけれども、中国と韓国との関係で、歴史認識の解決、過去の和解が必要だという、そういうことをおっしゃられまして、そのとおりだと思うんですね。日本はちゃん...全文を見る
○緒方靖夫君 再びお尋ねしたいんですけれども、過去を振り返って、結局、私は思うんですけれども、中国と韓国との間でそれぞれ国交を正常化したり、あるいは国交を持つという、そういう時期に、七二年あるいは六五年、それに至る時期、その後、どれだけ両国政府間でこういう今問題になっているような...全文を見る
○緒方靖夫君 小島先生にお伺いいたします。  先日のヘラルド・トリビューンを見ておりましたら、アジアの動向をこれから決めていく十のポイントという、そんな大変面白い記事がありまして、その中には中国とインドの発展がどうなるかということから始まって、最後にはインドネシアそれからオース...全文を見る
○緒方靖夫君 短く、一問だけです。  柳井先生にお伺いしますけれども、長年のキャリアから、今の小泉政権のアジア外交に対してもしアドバイスがあればお聞かせいただきたいと思います。それで終わります。
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
04月26日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○緒方靖夫君 日中首脳会談とそれを受けての日中関係について質問をいたします。  日中首脳会談では、日中友好を促進することでは一致したものの、関係発展のためにはやはり歴史問題の解決が避けて通れない課題であることが改めて浮き彫りになったと思います。その点について、大臣の所見をまずお...全文を見る
○緒方靖夫君 小泉総理は、アジア・アフリカ首脳会議の演説で、アジア諸国に対する植民地支配と侵略への反省とおわびに言及いたしました。その内容は、九五年の村山談話、表現をそのまま繰り返したものだったわけですが、今問われているのは、小泉内閣の下で、中国側が、総理自身の靖国神社参拝などが...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ靖国があるからすべてが影響されるのはおかしいと、そういう認識が総理はお持ちだということは存じておりますけれども、そのことを中国が問題にしているわけで、そこが、そこをどうするかということは問われると思うんですね。  首脳会談で胡錦濤氏は、過去の歴史を反省するとい...全文を見る
○緒方靖夫君 中国が首相の靖国参拝を強く批判したのは、一九八五年の八月十五日に中曽根総理が公式参拝に踏み切ったときです。政府は翌年の八月の十四日に後藤田官房長官の談話を発表いたしました。そこで、A級戦犯を合祀していることなどがあって、公式参拝が近隣諸国に我が国の行為に責任を有する...全文を見る
○緒方靖夫君 後藤田談話は、この靖国参拝の目的を、戦没者一般を追悼すると挙げているわけです。これは小泉首相と同じだと思います。その上で日本が担うべき国際社会の責任を挙げ、国際関係を重視し、近隣諸国の国民感情にも適切に配慮しなければならないと述べているわけです。正にこうしたことが当...全文を見る
○緒方靖夫君 靖国があるからといって、あるいはそれが影を落としているからといって、しかしその協力が進められないことはないということを言われました。それは真実なんですよ。しかし、同時に、全面的にもっとできる協力ができなくなる。双方、日中協力を望んでいるわけですよね。そのことは明確に...全文を見る
○緒方靖夫君 いや、後藤田談話は、やはり今こういう問題になっているので、やはりよく見ていただきたいと思うんですけれども、一つは、戦争で犠牲になった戦没者一般を追悼して、併せて日本が世界の平和の決意を新たにする、そういう機会にするんだということを述べているんですよね。これは小泉首相...全文を見る
○緒方靖夫君 状況は同じでないことは明らかなんですよね。で、もっと深刻になっている。そのことを処理しない限り、やはりきちっとした協力が進まないというふうになっている。このことをやはりきちっと認識していただきたいということを指摘して、質問を終わります。
○緒方靖夫君 二つの協定については、賛成であります。  この機会に歴史の共同研究についてお伺いしたいと思います。  私自身、七〇年代から八〇年代にかけて五、六年の間ですけれども、パリにおりまして、ちょうどドイツとフランスの歴史共同研究のプログラム、そういう過程をつぶさに見る機...全文を見る
○緒方靖夫君 その具体の在り方というのは今後の問題だと思うんですけれども、提案された大臣としての構想といいますか、考え方を伺いたいんですけれども、一つは共同研究の構成、これは当然学界とか専門家がやるだろうというふうに思います。それからまた、共同研究の運営ですけれども、公開されて研...全文を見る
○緒方靖夫君 共同研究は大臣が、様々な立場で書かれた教科書がある中で日中両国の共同の歴史認識を近付ける努力の一環として提案されたと承知しております。  そうであるならば、やはり研究の結果というのは、先ほどもちょっと触れられたと思いますけれども、歴史教科書の解決に反映させる必要が...全文を見る
○緒方靖夫君 最後に、日韓の共同研究の場合、将来歴史教科書が編さんされる過程で参考として考慮されることが考えられると、そうされていたと思います。日中の共同研究でも、やはりその点が非常に大事だというふうに思いますし、そういうことで役立つならば今の問題の解決の一助にもなるという、そう...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
04月28日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○緒方靖夫君 テロ特措法の基本計画の変更について伺います。  テロ特措法が施行され、米軍艦船への給油が、自衛隊による対米協力、戦争協力が開始されてから三年半になるわけです。長官は冒頭の発言の中で、給油のニーズがまだあるという趣旨のことを述べられたと思います。  問題は、今後い...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、テロ根絶というのは当然時間が掛かるわけで、その地域でも当然です。そうすると、自衛隊がこの活動から撤退するというそのめどについてはどのように方針をお持ちですか。
○緒方靖夫君 長官は二十二日の会見で、この期限が切れる十一月以降の活動について触れて、今の見通しからいえばニーズは続いているわけですから今の段階で撤退とは言えませんと、そう述べられました。先ほど、同僚議員の質問に対して、半年に一回こうやって国会で議論するのはちょうどいいともおっし...全文を見る
○緒方靖夫君 私が申し上げたのは、延長を求める、半年の延長を求める、そして更にその先のことを前もって言うことがいかがなものかということを申し上げたわけで、やはり発言についてはきちっと考えていただきたいというふうに思います。  大臣が述べられたこと、つまり対テロ戦争のけりが付くと...全文を見る
○緒方靖夫君 条約上の捕虜とみなされない場合も捕捉された人たちを保護しなきゃいけないという、これがジュネーブ条約の精神だと思います。  米軍は対テロ戦争で捕らえた者をその容疑を明らかにしないでキューバのグアンタナモ基地に拘束しておりまして、そこで様々な非人道的な行為が証言などで...全文を見る
○緒方靖夫君 虐待は許されない、これは大変重い言葉だと思います。  それで、つい最近の話なんですが、欧州評議会の議員会議が実際に拘束された人々の証言、証拠を提供を含めて独自の調査を行いました。それに基づいてアメリカを非難する決議をちょうどおととい二十六日に可決いたしました。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 欧州評議会の場合は、今大臣がおっしゃられたことではなくて、もっと高い立場に立っております。人道とアメリカの民主主義の威信、そして、自分たちの対テロ戦争にかかわる立場からしてその大義が侵される、あるいは汚される、それを恐れるという立場から述べてるんですね。私は、これは...全文を見る
○緒方靖夫君 今大臣から考えてみるという答弁いただきました。私、これはやはり、日本が日米同盟の同盟国としてということを言われるような場合には、そのことを問題あるときにはきちっと友人として物を言う、この点も非常に大事だと思います。それからまた、ジュネーブ条約の加盟国としても、立場と...全文を見る
05月10日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第12号
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○緒方靖夫君 改正案について基本的な点をお伺いいたします。  まず、IC旅券の導入の理由なんですけれども、法律案の提案理由では、一つは、近年の旅券の不正取得、偽変造などの旅券犯罪が増加して、組織的な密入国などの組織犯罪に旅券が使用されているほか、国際テロリストによる不正旅券の使...全文を見る
○緒方靖夫君 もう一つの導入の理由として、国際社会においても昨年のシーアイランド・サミットでの渡航の安全性の向上が合意されるなど、各国の協調という点があると思いますけれども、サミットを始めとする国際社会において、渡航の安全性の向上、そのためのIC旅券の必要性について、どんな機関ま...全文を見る
○緒方靖夫君 導入の理由について御答弁ありましたけれども、急いで導入しなけりゃならない差し迫った動機、端的に言うとこれは何なのか。そして、この法律の施行について一年三か月を超えないという定めがあるわけですけれども、どういうテンポで、法律が採択されたという仮定の上に立ってですけれど...全文を見る
○緒方靖夫君 次に、IC旅券と個人情報の保護の問題ですけれども、IC旅券というのは定義で言えば生体情報による本人確認技術、すなわち人間の身体的特徴である顔、指紋、虹彩、手形、網膜、血管、DNAや、行動特性である声紋とか筆跡等々、そうしたものを利用して本人を確認するという、そういう...全文を見る
○緒方靖夫君 ICAOはこれまでのところ、必須の生体情報として顔画像を選択している、そういうことですね。追加的に指紋や虹彩の利用も認めているというわけです。  日本が顔面に限定したというのは、どのような理由によるものですか。
○緒方靖夫君 IC導入を予定している国は何か国ぐらいあるのか、それらの国はすべて顔画像に限定しているのかどうか、伺います。
○緒方靖夫君 アメリカが入国管理を一段と強化している下で、先ほどから議論になっておりますけれども、十月二十六日までにIC導入の旅券でなければ短期の観光目的の旅行であっても米国入国の際には全員ビザが必要となると、そういうことが先ほどありました。日本も、現状ではそういうことでビザ取得...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣にお伺いしたいと思うんですけれども、この問題というのは異例な形だと思いますけれども、この種の問題が両国の外相間で話されるということは大変重いことだと思うんですけれども、その点で日本側もアメリカ側もこれはやっぱり大変なことだということの認識は当然あると思うんですけ...全文を見る
○緒方靖夫君 この問題についてはアメリカの側にとっても、一つは一方的に行うということと、やはり国際交流ということで、やはりその点でブレーキを掛けるという、今の国際の流れに逆行するというふうに取られかねない問題であると思うんですよね。  ですから、やはりアメリカにとっても決して得...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
05月11日第162回国会 参議院 イラク人道復興支援活動等及び武力攻撃事態等への対処に関する特別委員会 第3号
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○緒方靖夫君 周辺事態に関する日米間の協議について、防衛庁長官にお伺いしたいと思います。  先月八日、ハワイで開かれました外務・防衛当局による審議官級の協議において、周辺事態が発生した際の対応について話し合われたと、そう報じられております。  四月の十二日の会見で大野長官は、...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣はトランスフォーメーションと言われましたけれども、周辺事態における米軍の提供施設について具体的な検討に入っているのかという、そういう質問に対して、私も手元に記録がありますけれども、具体的というか、話は進んでおります、そう述べられておるんですよね。ですから、その点...全文を見る
○緒方靖夫君 いずれにしても、日米のその協議の中では周辺事態も含まれるということは明らかであります。  その点で私、特にお伺いしたいと思うのは、例えばそういう際に、周辺事態の際に、協議では施設の具体的な名前を触れたりとか、そういうことというのは出ているんでしょうか。
○緒方靖夫君 私が尋ねているのは周辺事態の件なんですけれども、トランスフォーメーション、そしてまた日米間の協議というのはいろんなケースがあると思います、当然。有事、日本有事のこともある、周辺事態のこともある。しかし、その中で、そういうことを併せていろんな話を進めているという、そう...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり、私はこの問題はやはり重大な問題だと思うんですよ。  というのは、周辺事態法の中では、提供施設の問題というのは、地方自治体の長、その施設の管理者、これが協力を要請を受けてどうするかを決めるという、そういう取決めになっているわけですよね。そういう中で、しかしそ...全文を見る
○緒方靖夫君 法律に沿わなきゃいけないと答弁されながら、同時に国際環境云々ということを述べられる。私は、法律に従うと、それのみだと思うんですよね。今や、周辺事態と有事と一緒に述べられましたけれども、自治体との関係では違うんですよ、明確に、法律で定めるところが。きちっと認識いただき...全文を見る
○緒方靖夫君 政府は今後、事前の指定や策定を検討していくつもりですか。
○緒方靖夫君 施設に対する。
○緒方靖夫君 やはり、大臣、念頭に置かなきゃならないというのは、やはり重大答弁だと思います。これは法律に沿ってやる場合、事前に日米間でその協議を進めたら、自治体が、協力を要請するとか、その前にそれを進めることになる。そのことは正に自治体に対する、今の大臣の答弁もある程度含めてだと...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり大臣の今日の答弁、やはり重大な点が含まれていると思いますよ。  私の質問は、事前指定や策定を検討していくのかということについて、念頭に置かなきゃならないと明確にお答えになった。あるいは最初の質問で、周辺事態のことも含めてアメリカと様々な形で話を進めております...全文を見る
05月20日第162回国会 参議院 予算委員会 第16号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  今年は戦後六十周年、そして広島、長崎への原爆投下が六十周年という年であります。総理に核兵器廃絶の問題についてお伺いいたしたいと思います。  二〇〇〇年五月に開催されましたNPT、核兵器不拡散条約再検討会議の最終文書では、アメリカも日...全文を見る
○緒方靖夫君 その点、非常にはっきりしていると思うんですね。  私、ここにある、外務省監修の「日本の軍縮・不拡散外交」、この本を読みました。そこにもやはり、二〇〇〇年の合意により究極的核廃絶決議はその役割を終えた、二〇〇〇年以降、政府は全面的核廃絶の具体的な道筋の決議案を提出す...全文を見る
○緒方靖夫君 私が質問をしたのは、この具体的な合意をどう前進させるかということについての言及が見られないと。私、大臣の演説を読ましていただきました。確かに、その十三の実際的な措置、合意されたことを想起すべきだと述べられている。しかし、その大事な一つである、そして会議参加国がみんな...全文を見る
○緒方靖夫君 五年前の合意についてどう前進させるかという提案をされているのかどうか、端的に伺っております。
○緒方靖夫君 私の質問は、要するに、その会議で日本政府がその問題を促進する、そういう具体的な行動を取られているのかということなんですけれども、それについてはお答えがなかった。そして、また同時に、大臣のその演説の中にもそれがなかった、私はそのように存じております。また、そういうこと...全文を見る
○緒方靖夫君 効果があるないかというよりも、私は、日本の立場としてそういう積極的な提起、これが大事だと思うんですね。  実際、ドイツのフィッシャー外相、これは核軍縮を成功させる基礎であり、その達成を図る基準、これが正にこの合意なんだと、そう述べている。あるいはまた、核兵器国、ま...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、実際、会議の中ではアメリカの態度が非常に大きな問題になっている。例えば非同盟グループは、アメリカのこうした、つまり五年前の合意に背を向ける、そういう態度がやはり最大の今の障害になっているということを公然と批判しているんですよね。  私は、やはりそういうこと...全文を見る
○緒方靖夫君 その点はアメリカもずっと強調してまいりました。しかし、この基本を変える動きがあるんですね。  二〇〇〇年二月にボルトン国務次官は、このアプローチについて、最も実り多いものとは思わない、現実世界における我々の安全保障のニーズを分析する際に役に立つとは思えない、そうい...全文を見る
○緒方靖夫君 総理が今述べられた核抑止力、これが今の会議の中で、五年前の合意を進めない、あるいは妨害している一番大きな要因だということで批判されているんです。アナン事務総長もエルバラダイ事務局長もそう言っております。  私は、そういうことから考えたときに、更に重大なことは、核兵...全文を見る
○緒方靖夫君 そういう場合にも使おうとしている。さらには、何と米国に有利な条件で迅速に戦争を終結させようとする場合、こういう想定もされているわけですよ。  ですから、私は、こういう中で、被爆国日本として今総理のような対応を取られるならば、これは非常に大きな問題になる。アメリカの...全文を見る
06月02日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第13号
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○緒方靖夫君 今日は、世界の軍事同盟とその動向について質問したいと思います。  政府は、軍事同盟を含めて日米の基軸、これを方針にされていると思うんですけれども、世界でよく機能している軍事同盟というのは、挙げるとどんなものがあるんでしょうか。お聞きいたします。
○緒方靖夫君 私の質問は、その中で軍事同盟としてよく機能しているところは挙げられるとすればどこかということです。
○緒方靖夫君 例えば、リオ条約はいかがですか。
○緒方靖夫君 簡潔でいいです、結論だけ。
○緒方靖夫君 当事国の幾つかがこのリオ条約について、イラク戦争の参加についての合意を得られなかった、メキシコが離脱を宣言しているということで、非常に機能が難しくなっていると評価している。これが現状ですよ。よく承知していただきたいと思いますね。  ANZUS条約はいかがですか。
○緒方靖夫君 ANZUSというのはオーストラリア、ニュージーランド、米国で構成しているわけで、ニュージーランドは八六年以来の非核政策で、それ以来、このANZUSという、そのものとしては機能していないわけですよね。ですから、そのことは、まあ機能していないということを言いたくないんで...全文を見る
○緒方靖夫君 NATOは結局、御承知のように、イラク戦争で、その中で分裂が起きる、アメリカに同意しない一連の国々が、しかも旧大陸の主要な国々が現れる、それがありました。あるいは、シュレーダー・ドイツ首相は、NATOは戦略上の協議の場ではもはやない、そういうことを述べて、シラク大統...全文を見る
○緒方靖夫君 そのTACの第十三条には、武力による威嚇と行使は慎み、友好的な交渉を通じて紛争を解決するという、そういう大変大事な条項があります。いわゆるこれを称して、このTACをノンアグレッション・パクトだと、そういうことを評価する、そういうことも言われているわけですね。  で...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣は私が述べたことを遠大な理想とおっしゃられました、そして究極的な課題ということを言われました。しかし、実際例えばリオ条約に参加している多くの国々が南米共同体を立ち上げた、その宣言の中には紛争の話合い解決、これを柱にしている、国連憲章を基にと言っている。あるいは、...全文を見る
○緒方靖夫君 国際機関の人事ということについては日本も発言ができるわけでございまして、その点で、やはりアメリカの単独行動主義を先頭に立って進めてきたということで大変な懸念と批判がある、このことは十分に意識して今後も政策を進めていただくということを述べまして、時間になりましたので質...全文を見る
06月07日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第14号
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○緒方靖夫君 二つの議定書については賛成です。人身取引や密入国といった犯罪への対処というのは、国際社会全体が協力して取り組むべき重要な課題として位置付けられるようになっておりますし、犯罪のない平和で豊かな国際交流の発展や人権擁護の立場から、日本がこれに加わって積極的な役割を果たす...全文を見る
○緒方靖夫君 アメリカだけでなくて、一連の国々が批判しているという点をやはり受け止めていただきたいと思うんですね。  今、被害者の保護ということが言われましたけれども、正にこれ非常に大事な点で、これは議定書の六条の義務とされているわけですけれども、しかし、例えば特別在留の資格を...全文を見る
○緒方靖夫君 国連が各国の取組の状況を調査して、今年三月発表した人身取引に関する国連事務総長の報告というのがございます。  これを読んでみますと、その主要テーマの一つというのが、被害者に対して完全な保護を与えること、それと、調査や刑事手続の際に被害者が二次被害に遭うことを防止す...全文を見る
○緒方靖夫君 次に、別のテーマになりますけども、この機会に横田基地の問題について、騒音の問題について聞いておきたいと思います。  防衛施設庁が今回実施した米軍基地周辺の騒音調査の結果、基地周辺の住宅防音工事の対象区域を、防音工事対象区域、その対象を横田基地の周辺ではそれを半分に...全文を見る
○緒方靖夫君 理由を端的に言ってください。
○緒方靖夫君 半減というわけですけれどもね、自治体で行っている基地周辺の測定では、これまで環境基準、W値で七十をクリアできない地域が多く出ていた。今だってそれは変わらないわけですよ。現状は今どうなっていますか。
○緒方靖夫君 その突き合わせをしたとしたら、非常に不十分だと言わざるを得ませんね。  防音工事の範囲は縮小するということを言われますけれども、やはり環境基準を満たしていない、そういう場所をどうするのかということが問われていると思うんですね。対象区域を決める基準としている七十五W...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり、窓を閉めればと長官言われるけど、これは現地に行ってみていただきたいと思うんですよね。私は、昭島市役所の屋上にずっと上って夜じゅう音を聞いていたけど、大変なもんですよ。あるいは七十五という、それを超え、七十を超えるところ、そして七十五に至らない、例えば西砂小学...全文を見る
06月10日第162回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第2号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  大変貴重なお話、ありがとうございました。  お話を伺いまして、拉致という国家的な犯罪に対して、文字どおり、めぐみさんを取り戻すために、そしてまた、そのほかの拉致被害者を取り戻すために奮闘されてきたその活動、そしてそのお気持ち、本当に...全文を見る
○緒方靖夫君 私たちは、北朝鮮側の態度いかんによっては経済制裁も選択肢の一つという、そういうふうに考えております。  ただ、やはりそういう、本当に拉致被害者を取り戻すためにも、本当に権限を持った強力な相手ときちっとした交渉をしなければならないと。いずれにしても、対話と交渉がなけ...全文を見る
○緒方靖夫君 荒木参考人にお伺いいたします。  兵庫で失踪した田中さんの事案についてですけれども、警察庁は四月に拉致容疑事案として判断したわけですけれども、先ほどもお話がありましたけれども、この一つの具体的な事案についてどのように時間を要したのかということについてお話しいただけ...全文を見る
○緒方靖夫君 最後に、御夫妻にお伺いしたいんですけれども、本当にこの間の粘り強い御努力でかなりの事実が分かってまいりました。なお明らかにされて拉致の解決をということになっていくと思うんですけれども、この間、いろんな形で話を聞かれてきたと思います。もし可能ならば、この間聞かれてきた...全文を見る
○緒方靖夫君 はい。時間の範囲で。
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。両先生の大変含蓄のあるお話、大変ありがとうございます。  まず、伊豆見先生にお伺いいたしますけれども、日朝交渉の件なんですけれども、やはり今、大変行き詰まっている。公式にも非公式にも何もない、そしてまた人の往来も北京でさえもない、それが今...全文を見る
○緒方靖夫君 もう一問、伊豆見先生にお伺いしますけれども、拉致問題は北がこれまで犯してきた数々の蛮行の中で唯一トップが認めたという、そういうものだと思うんですね。それで、この解決を図ることが、もし北朝鮮に国際社会に復帰するという意思があるならば、それが促進剤にもなり得ると。非常に...全文を見る
○緒方靖夫君 森本先生にお伺いいたします。  アメリカは、日朝交渉についてこれからどういう状態が望ましいと考えているのか、どういうスタンスで考えているのか、アメリカの外交政策としての一分野でありますけれども、それについてお伺いしたいと思います。
○緒方靖夫君 森本先生に二問お伺いしますけれども、一つは、現時点で日本が単独で経済制裁をした場合、アメリカ政府がどのようにそれを見るのか、あるいは六か国協議への影響はいかんと、これが第一点です。  もう一つは、ちょうど京都で会議があったときに、中国と韓国の外相に対して町村外務大...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。  伊豆見先生にお伺いしますけれども、今話にあった六者協議ですけれども、六者協議をやっているということは結局北朝鮮にとっての安全保証になると、やっている間は攻撃されないというそういう見方もできるかなと思います。それは核兵器を持つよりもはるかに安全な道だと...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
06月14日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第15号
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○緒方靖夫君 まず、七六年海事債権責任制限条約九六年議定書についてお伺いいたします。  これについては私たちは反対した経緯がございます。その理由というのは、加害船主の責任制限できる範囲を大幅に増やし、被害者の訴訟権などの権利の制限を強化するものだし、また保険会社も条約上責任制限...全文を見る
○緒方靖夫君 もっと簡潔で結構です。  責任限度額について七六年条約と本議定書による改正額を比較いたしますと、人損及び物損の両方が発生した場合の責任限度額はおおむね今言われたように二倍から三倍に引き上げられているということだと思います。この三十年余りのSDRの価値の減価を考えた...全文を見る
○緒方靖夫君 そもそも船主の責任制限制度自体の合理性については古くから批判があったと思います。旧船主責任制限法の下でも、一九八〇年に合憲性が最高裁で争われたこともある、そういう経過があったと思います。  今回の改正による責任限度額の引上げが必要最低限なものであるとしても、やはり...全文を見る
○緒方靖夫君 次に、国際海上交通簡易条約についてですけれども、我が国の現在の輸出入、港湾関係の手続を見ますと、主な手続だけで六省庁の管轄に分かれております。そのため、同一項目の複数回の申請が必要であったり、提出先や申請方法も多岐にわたるなど、諸外国と比べても複雑化している。また、...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり、平成十四年というそういう時期というのは私は遅過ぎると思うんですね。そのことは述べておきたいと思います、はっきりと。  我が国の港湾の現状を見ますと、増加するアジア諸国のコンテナ輸送の中で、例えば北米航路での日本発着のコンテナ貨物量はほとんど増えておらず、そ...全文を見る
○緒方靖夫君 次に、まぐろ類条約の基本面についてお伺いしたいんですけれども、日本の食卓になじみのあるメバチマグロの乱獲についてはよく言われております。マグロ類の資源状況は、FAOの報告書、二〇〇四年度版、ここにありますけれども、これによると、世界の漁業と養殖業の現状は、マグロ類の...全文を見る
○緒方靖夫君 零細漁業者ですけれども、今燃料として使うA重油の価格上昇部分を漁獲した商品に価格転嫁できない下で、自己負担がかなり強いられているという実態があります。A重油は一リットル三十五円ぐらいから五十円以上になっている。で、一航海は一週間単位で三十キロリットル以上のA重油を消...全文を見る
○緒方靖夫君 零細漁業者の業をしっかりと守っていただきたい、このことを要望いたしまして、時間となりましたので、終わります。
06月30日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第16号
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○緒方靖夫君 私は、政府が取り組まれている日本の国連安保理常任理事国入りについて質問したいと思います。  私たちは、日本の常任理事国入りには賛成する立場です。しかし、そのためには、やはり幾つかクリアしなきゃいけない大事な問題があるというふうに考えております。それは、やはり日本が...全文を見る
○緒方靖夫君 そこでよく考える必要があるのは、やはり日本がどういう力で常任理事国入りするかという点だと思うんですね。  七月にイギリスで開催される予定のサミットがありますけれども、その重要議題というのはアフリカへの経済支援拡大と言われております。これについて、私たまたま、おとと...全文を見る
○緒方靖夫君 それは結構なんですけれどもね。結局それが常任理事国入りのためだと、直接役に立つという、そういうことが言われると、まあ何だそういうことなのかという、そういうことにもなってくるわけですよね。ですから、やはり言葉には慎んでいただきたいという、そういうことを申し上げておきた...全文を見る
○緒方靖夫君 政府と同時に国民レベルの、韓国では例えば日本が嫌いだという国、これが、このパーセントが大きく増えている。それと同時に、安保理入りに反対だと答えている、そういう世論が今や八五%にも達している。中国の場合には八七%と言われております。ですから、いずれにしても、この問題、...全文を見る
○緒方靖夫君 一言だけです。  首脳レベルであれだけ議論をして、しかし理解されないという、それが大事なんですよ。しかも、日本と同じ価値観を持つ韓国で、しかもあれだけすばらしい友好関係を持って、そしてすばらしい関係を築いていたところで、その関係が急落するような状況をつくりながらこ...全文を見る
07月05日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○緒方靖夫君 ミサイル防衛について防衛庁長官にお伺いいたします。  新設される自衛隊法第八十二条の二、ちょうど今議論されているところですけれども、その第一項というのは、今答弁にもありましたけれども、これが基本だということですね。第三項は一項の補完の意味を持つという御答弁がありま...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ具体的にはよく分からない話なんですけれども、防衛庁長官は、衆議院の議事録を読ませていただくと、その期間について、三百六十五日、二十四時間が理想だと、そういうことも繰り返し答弁されています。記者会見でもそう言われているのを聞きましたけれども、だとすると、限りなく長...全文を見る
○緒方靖夫君 長官、私、長い期間命令出したらいいと言っておりませんので、そういう立場で全くありませんので、念のために申し上げておきますけれども。  そうすると、例えば、実際問題として百日とか百五十日とか、そういう期間下されているというケースって想定されるんですか。
○緒方靖夫君 やはり私、数週間単位という答え、今ありましたけれども、まあ仮の話でしょうけれども、三百六十五日ということを一方で言いながらそういうことも言う。そしてまた、合理的な期間と言う。いずれにしても、非常にはっきりしないわけですよね。一つは、第一項の補完の性格があるということ...全文を見る
○緒方靖夫君 条項上の歯止めについて、条項上の歯止め。
○緒方靖夫君 私、それはやはり非常に一つの大きな問題だと思うんですよね。ですから、そうすると大臣の答弁が非常に大事になってくるわけですよ、どう考えるかと。しかし、それに対して、今考え方を述べられて、理解してほしいと言われたような話でしたけれども、私は到底理解できないんですね。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 結構です。分かっている。分かっております。
○緒方靖夫君 この三項というのは非常に大事な、重要なやはり部分だと思うんですよ。  やはり防衛出動にしても、それを、その下令するためには非常にバーが高いわけですよ。しかしこれは、言ってしまえば法的な縛りはない。今大臣はそうお認めになった。それから、非公表である。とすると、これは...全文を見る
○緒方靖夫君 違います。障害。
○緒方靖夫君 先ほどの大臣の答弁にかかわることなんだけれども、やはり法的に縛りがないということ、このことはやはり非常に重大ですよ。  それと同時に、何ら問題がないと言われたけれども、やはり私は、この間の日本政府の防衛方針を大きく変更させる、そういう可能性のある条項だと思いますよ...全文を見る
○緒方靖夫君 それで、それで、そうすると、いずれにしても市民生活にも影響が出る、電波障害もある、このことははっきりしていますよ。  そうすると、有事の際に適用される特定公共施設利用法を見ると、例えばほかの無線局に対して混信、妨害を与えることを禁じた電波法第五十六条の適用除外を定...全文を見る
○緒方靖夫君 最後に一言。
○緒方靖夫君 私は、有事の際のことを述べているんであって、述べたんであって、そのことは、そのことはやはりきちっとする必要があると、法律上不備があるということを述べて、質問を終わります。
07月12日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  両参考人にお伺いしたいんですけど、アメリカとの関係なんですけれども、これは研究開発も、それから指揮統制も訓練も、それから情報の共有も、やはりアメリカとの関係抜きにして語れない話だと思うんですけれども、その点で、そのアメリカの比重ですね...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
○緒方靖夫君 ミサイル防衛で国民の生命、財産を守るということが度々言われますし、そのことが今回の法案の一つの大事な点だという話でございます。  そこで、今日はその問題について防衛庁長官にお伺いしたいと思います。  ミサイル破壊措置の二段階目のPAC3の問題なんですけれども、全...全文を見る
○緒方靖夫君 今の長官の御答弁で、結局、日本全土すべてはカバーできないということになると思うんですね。そうすると、実際何割カバーできるのかと、それはどういうふうにごらんになっていますでしょうか。
○緒方靖夫君 問題は、情報をよく収集したいとおっしゃられるその情報というのは、結局、これまでの答弁等々を見ても、早期警戒情報等々、結局、アメリカとの緊密な情報を共有するということを通じて行われるということになりますよね。
○緒方靖夫君 私は、長官がよくミサイル防衛に取り組んでいく主体は日本であるとよくおっしゃられます。しかし、結局、PAC3の段階でカバーし切れない。しかし、その前のイージス艦の段階でかなり撃ち落とす可能性があるとおっしゃられる。しかし、その際、やはり結局アメリカの情報、これがやはり...全文を見る
○緒方靖夫君 PAC3では足りないと。そしてまた、イージス艦でということになったときに、私、イージス艦でも、じゃこれで日本を全体をカバーできるのかという問題がやはり出てくると思うんですね。  私、防衛庁から提出いただいた資料、手元にあるんですけれども、四隻のイージス艦がどう運用...全文を見る
○緒方靖夫君 二、三隻あれば守れると言っている、そのそばで、しかし、二、三隻が保障できない時期はこれだけあると。しかし、そういう兆候が現れたら態勢取ると。これは、私は、増やして、イージス艦を増やすと言っているわけじゃないです。しかし、政府の説明には矛盾だらけだということを述べたい...全文を見る
○緒方靖夫君 その内容が、つまり撃ち落として成功したというのではなくて、段階を追っているんですよ、その場合でも、ちょうど先ほどSM3についてお話がありましたように。  私、一つ具体的にお伺いしたいんですが、例えばその中にデコイを使った実験というのはあるんですか。
○緒方靖夫君 今かなりこうしたことがここでも現実の問題として議論されている。そして、デコイを例えば一発、二発使われたらもう対応できないと、そういうことがもう言われている。  そしてまた、今日の午前中の参考人質疑の中でも、まあその一〇〇%の確率ということはあり得ない、これは当然の...全文を見る
○緒方靖夫君 じゃ、以上のことをお願いして、質問を終わります。時間になりました。
07月14日第162回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
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○緒方靖夫君 まず、日本がミサイル防衛で協力する米軍のシステムについてお伺いしたいと思います。  米軍は弾道ミサイルの発射や飛行を捕捉するために、地上レーダーや艦載レーダーだけでなくて、早期警戒衛星も当然使用するものと思うわけです。衛星の能力はより早い段階での脅威への対応に重要...全文を見る
○緒方靖夫君 発射がいち早く認識できるというのは当然のことだと思います。  長官が、当委員会でも答弁で、地球は丸いわけで、レーダーだと発射段階とらえられないと言われた。まあ、それはそういうことになると思うんですね。ですから、当然、衛星を持つ米軍が日本よりも早く弾道ミサイルの発射...全文を見る
○緒方靖夫君 今の、今までの大臣の答弁から、能力の問題として私は一般的に聞いているんですが、差は若干あっても、いずれにしてもはっきりしていることは、やはり米軍の衛星がそれを先に捕捉するということは明らかだと思います。  そうすると、その点で考えたときに、長官、繰り返し日米の情報...全文を見る
○緒方靖夫君 政府委員の答弁でも、ミサイルの飛しょうがあった場合には、適切に米軍の監視衛星からの情報が得る手続になっておりますと、そういう答弁があるわけで、秒単位のということを強調されますけれども、いずれにしても時間の差で、最初にそれを察知するのが米軍だということは、技術的にも、...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、ちょっと別の角度から質問したいんですが、そうすると、日米のミサイル防衛システムの運用がどうなるかということになるわけですけれども、システムの運用についても今正に大臣がおっしゃられた日米間の協力で一緒にやっていった方が効率的だし、また効果的でもあると、そうい...全文を見る
○緒方靖夫君 運用のことです。
○緒方靖夫君 そういう意味でお聞きしました。  ですから、その意味で、つまりシステムの運用について、やはりシステムの運用としての日米協力が大事だということが大臣の御認識だということは分かりました。  それで、次にお伺いしたいのは、じゃ、今度の再編で、航空総隊司令部を移転させ共...全文を見る
○緒方靖夫君 アメリカ側から既にそういう構想がかなり具体性を持って語られているわけですね。ここに資料がありますけれども、在日米軍のブルース・ライト司令官は五月の十一日に日米エアフォース友好協会で講演をしております。そこでこう言っているんですね。  統合共同指揮統制の将来ビジョン...全文を見る
○緒方靖夫君 具体的に聞きますけれども、一つの基地に一緒に司令部を置いて、そして指揮も同じ場所でやるというそういう可能性、そういう検討ってあるんですか。
○緒方靖夫君 新聞報道じゃないんですよ。ライト司令官が、正に専門家を前にして、自衛隊の現職の職員もOBも前にして、日米エアフォース友好協会の中で述べている講演なんですよ。  それで、もう一つ具体的に聞きます。  そういう講演の中でこれが述べられた、今聞いたことですね。もう一つ...全文を見る
○緒方靖夫君 ライト司令官は、この講演を読みますと、こういうことも述べているんですね。両国が肩を並べて二十四時間、三百六十五日一緒に仕事を行うため、指揮統制体制の確立に向けた訓練が必要だと、将来的に統合共同作戦センターを打ち上げたいと、そう言っております。  大臣御自身の御見解...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣は日米間の緊密な協力が極めて重要であるということを今も述べられたし、前からも述べられていますね。その行く末は何かというと、結局、アメリカのライト司令官の言葉にも示されているように、結局、二十四時間、三百六十五日一緒に運用しようということです。  ですから、先ほ...全文を見る
○緒方靖夫君 アメリカ本土の中枢部に行くかどうかについては、実際アメリカがそれをどう扱うか分からないという、そういう話になりますよね。正にそうだと思うんですね。  つまり、アメリカのMD構想というのは、既にNMDとかTMDを区別なくして、アメリカ本土の防衛、前方展開部隊の防衛、...全文を見る
○緒方靖夫君 いみじくも大臣が否定できないとおっしゃられた。つまり、日本領域外の米軍部隊を防衛するためにも活用される可能性があるということは、私、非常に重大な御答弁だというふうに思います。  時間ですので、最後にお伺いいたします。  長官は、ブースト段階の迎撃や敵地攻撃は、理...全文を見る
○緒方靖夫君 アメリカは、ブースト段階も含めて日米協力について何ら排除しないという、そういう構えなんですよね。やはり、私はそこに大変な奥深さと底なし感を感じるわけです。そのことを述べて、時間になりましたので、質問を終わります。
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、自衛隊法、防衛庁設置法等の一部改正案に対し、反対の討論を行います。  本法案の第一の眼目は、防衛出動下令前から弾道ミサイル対処の行動権限を新設することであります。  法案は、三百六十五日、二十四時間、現場の司令官に迎撃判断をゆだねるこ...全文を見る
10月11日第163回国会 参議院 外交防衛委員会 第1号
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○緒方靖夫君 在日米軍の体制見直しの問題について大野大臣にお伺いいたします。  在日米軍の再編案をめぐって、大野長官はこれまで、アイデアの交換をしている、何ら決まっていないと述べるだけで、国会での検討の詳細に立ち入ることはされてこなかったと思います。しかし、アメリカでは既に個別...全文を見る
○緒方靖夫君 煮詰まったものをどんと地元に提示する、そして今協議中、かなり煮詰めた協議をしているのにこの国会でも明らかにしない、私はこれはとんでもない話だと思うんですね。そもそもアメリカ側から座間に新しい司令部を移転するということについては、もうそれを推進しているということで、そ...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、そのときにはもうアメリカとの間で話を決めて出すということなんですよ。  で、アメリカのこの小委員会での話をずっと見ると、ローレス副次官は、配置される実際の部隊から見るならばヘビー・アンド・ベリー・ライトな司令部だと、こう述べている。あるいは、司令部について、...全文を見る
○緒方靖夫君 こういう証言については、大臣は全部御存じだと思うんですよね。  しかも、ローレス副次官は、日本が司令部の詳細について米国の考え方を説明するよう求めてきている、アメリカは一体何を考えているのか日本が知りたいと、それを繰り返し求めてきていることを述べているわけですね。...全文を見る
○緒方靖夫君 いや、本当に申し訳ない話だと思いますよ。  それで、それじゃ地元の問題ですが、先月の三十日に相模原市は、外務省、防衛庁に対して政府が移転案の交渉を全く明らかにしないということで、そのことを知ってまた文書を提出しております、大変驚き困惑していると。そして、市に所在す...全文を見る
○緒方靖夫君 九月三十日に行われた相模原市の申入れに対しては回答されたんですか。イエスかノーかで。
○緒方靖夫君 それから、座間市の場合、こちらは、やはり基地の恒久化につながるという理由から、第一軍団の座間司令部移転に明確に反対する立場を取っております。星野市長が今月五日に大野長官と町村外務大臣に要請を行った際に、政府の対応に対して不誠実かつ不透明だと、そういうふうに不信感を述...全文を見る
○緒方靖夫君 やればほごになるんですよ。  それからさらに、陸自の中央即応集団司令部を移転して米軍と基地を共同化していくというそういう検討も言われております。こういう検討をされているんですか。
○緒方靖夫君 ここに移転するかどうかと聞いている。
○緒方靖夫君 共用化について星野市長は到底容認しかねると表明しております。  市の言い分は全く当然のことで、自衛隊の移駐について、覚書の第一条では施設部隊三百名の一部使用に限定されていると書かれているわけですよね。この一条の下では、日米が司令部を置く共同化は認められないんじゃあ...全文を見る
○緒方靖夫君 はい、最後です。  やはりこの日米の共同化、これは実際、大臣が記者会見の中では、近いところにそれがあった方がいいとかそういうことも認められている。いわゆる私は、これ非常に重大だと思うんですよ。そうすると、この覚書の関係でも、基地も縮小しない、そして新たな共用化を進...全文を見る
10月20日第163回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○緒方靖夫君 初めに、小泉総理の靖国参拝について町村大臣に伺っておきたいと思います。  参拝後、中国政府が町村大臣の訪問を拒否する考えを表明し、韓国側も潘基文外交通商部長官の来日に難色を示すなど、既に近隣諸国の関係に影響を及ぼしております。これは、起こるべくして起こったと言える...全文を見る
○緒方靖夫君 首脳レベルでも、また大臣レベルでも話合い、今はできないと。役人レベルでやるのは当たり前ですよね。私は、どういうふうに事態を打開するかということについては大臣自身にお考えがないと今の答弁で受け取りました。  小泉総理は、今回の参拝について、大臣の訪中日程などすべてを...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、そうおっしゃるけれども、当面やはりどう打開するかということについてここで明らかにすることはないということで、そのことを私はとらえて打つ手がないと言っているわけです。
○緒方靖夫君 まあその程度のことだということです。  つまり私は、総理がやはり八月十五日の談話、国際会議の場で侵略と植民地支配の反省と謝罪を繰り返し述べられた、この点は大事だと思うんですよ。しかし、今回の靖国参拝によってこの言葉を裏切ることになった。このことに対して、やはりアジ...全文を見る
○緒方靖夫君 六か国協議に参加する五か国が北朝鮮に対して核を放棄せよと一致して迫っている、そういう構図ですよね。その結束を維持するということは非常に大事だと思うんですよね。  今回の事態というのは、そこの重要な部分、中、韓、日本ももちろんですけれども、そこにやはり足並みの乱れを...全文を見る
○緒方靖夫君 六か国協議の中で大事な構成国の一つである韓国の主席代表がこういう発言をしているということは、やはりしっかりと政府として受け止めていただきたいと思います。  また同時にアメリカ政府も、彼らのアジア政策にとっては、良好な日中関係、そして良好な同盟関係である日韓がともに...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり今これから時間の経過とともにもっと明らかになると思いますけれども、やはり日本の外交が今問われている、そう思います。  ニューヨーク・タイムズの無意味な挑戦と題するその記事については先ほど話題になりました。イギリスのフィナンシャル・タイムズは、予期されたように...全文を見る
○緒方靖夫君 支援先である米軍の方は状況の変化を説明しているんですね。  米中央軍、海軍のデービッド・ニコルス司令官、第五艦隊の司令官も兼任されている方ですけれども、この方が先月二十二日に次のように語っております。麻薬や人の移動に関する限り、一年前には度々大きな麻薬船を発見して...全文を見る
○緒方靖夫君 抑止は抽象的な話ですし、またその具体的な要請、それについても米軍の責任者がこう述べているという現状です。これが、やはり私はニーズについて言ってもやはり非常に大きく減少しているという、そのことを指摘しておきたいと思います。  最後に官房長官にお伺いいたします。  ...全文を見る
○緒方靖夫君 時間になりましたので、あとは継続いたします。  ありがとうございました。
○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  どうも大変有益なお話をありがとうございました。  まず、伊勢崎先生にお伺いしたいんですけれども、大変御苦労の多いお仕事だと思うんですけれども、アフガニスタンという国柄ですね、私も行ったことがあるんですけれども、一つは、歴史的に国を統...全文を見る
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
10月25日第163回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○緒方靖夫君 テロ特措法の延長についてお伺いいたします。  自衛隊の派遣の延長の判断は、法律の目的に照らして吟味される必要があると思います。他国部隊への支援の目的は、法律の第一条にあるとおり、九・一一のテロ攻撃を受け、その脅威の除去に努めることであります。しかし、肝心の首謀者の...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣の御答弁にもあったように、やはりなかなか見通しを付けるのが難しいと、そういうことだと思います。つまり、アルカイダの脅威の除去という本来のこの法律の目的についてどうかというと、それは達成されていない。そしてまた、その見通しが立たない中で、海上阻止作戦が常態化してい...全文を見る
○緒方靖夫君 テロに対応してMIOがある、そしてそれが続く限り、つまりテロが続く限りMIOが続くという、そういう仕掛けになっているわけですね。そうすると、一年以内にMIOが終了する見通しというのは一体あるのかどうか。ないならば一年後もまた延長をしなければならない、そういうふうにな...全文を見る
○緒方靖夫君 一年たって見極めると、そしてその結果続けるということになりかねないというお話ですよね、今の御答弁というのは。  テロに対応するということでMIOはある。そして、その抑止効果を重視して考えるならば、やはり私は一年という判断は出てこないと。つまり、MIOというのはテロ...全文を見る
○緒方靖夫君 任務部隊が行うMIOの取締りについてですけれども、アフガニスタンやパキスタンに出入りする物資や人だけを対象としているのか、それとも中東地域内での移動であってもそれを対象とされるのか、その点についてお伺いします。
○緒方靖夫君 そういうことを伺っているのではなくて、この任務ですね、つまり、任務部隊150といいますけれども、タスクフォース150、これが要するにアフガニスタンとパキスタンを区域にしているのか、それとも中東全体も含めて対象としているのか、そのことをお伺いしているんです。
○緒方靖夫君 いえいえ、していますよ。具体的にやっていますよ。
○緒方靖夫君 大臣、申し訳ありませんけれども、私のお伺いしているのは、要するに、パキスタン、アフガニスタンを対象としているのか、それとも中東全体を対象としているのか、そのことについてのお答えです。
○緒方靖夫君 その結果、中東地域も含まれるということになるんですね、結果として。  それで、その点で外務大臣にお伺いいたしますけれども、米海軍のホームページニュース、これは十二月、昨年の十二月六日付けなんですけれども、このタスクフォース150は取締りだけではなくて演習もやってい...全文を見る
○緒方靖夫君 つまり、中東地域を含めて海岸線六千マイルの広範な地域で演習をしているわけです、日本が給油、給水をしているその部隊というのは。その演習というのは何のために、そしてこの任務部隊、何のためにあるのでしょうかと伺っております。
○緒方靖夫君 大野大臣にお伺いいたしますけれども、自衛隊が提供する燃料というのは、今話になりました演習ですね、この地域、広範な演習に向かう艦船に提供されていないんでしょうか。もし、提供された燃料が使われているとすれば、特措法の目的に照らして問題あるんではないかと思いますけれども、...全文を見る
○緒方靖夫君 確認しているとおっしゃられましたけれども、その確認の方法というのは非常に難しいと思います、実際上は。それはお認めになると思います。ですから、結局信頼関係で行っているとならざるを得ないんですね。  私はやはりこの問題について、これだけ広範な地域で作戦、しかも演習を行...全文を見る
○緒方靖夫君 事実かどうかをまず。
○緒方靖夫君 青森の基地を検討しているということも言われておりますけれども、そのことは検討中なんでしょうか。
○緒方靖夫君 ICBMに備えるためのレーダーならば、専ら米国の本土防衛を目的とするものになると思うわけです。そういうレーダーの配備というのは認められるのでしょうか。
○緒方靖夫君 私は、さきの国会でミサイル防衛についてお尋ねしたときに、長官は、今もおっしゃられましたけれども、情報の共有が非常に大事だということを答弁されました。日本を防衛するために取った情報の提供は問題ないということも答弁されたわけですが、しかし、米本土防衛のための警戒レーダー...全文を見る
○緒方靖夫君 最後に。  レーダーが米本土に向けて発射されるミサイルに対処するというためのものならば、これはやはり、日本及びその周辺地域の安全のためではないことは明らかです。そういう施設はやはり安保条約の六条の極東条項にも合致しない、そう思います。そのことを、もし答弁があるなら...全文を見る
○緒方靖夫君 時間ですので、終わります。
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、テロ特措法に基づく自衛隊の海外派兵を一年延長する法案に反対の討論を行います。  テロ特措法はアメリカの報復戦争に協力するために作られた法律であり、自衛隊の海外派兵を継続してこの米軍を支援し続けることは憲法に照らして認められないことは明白...全文を見る
10月27日第163回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○緒方靖夫君 防衛庁職員給与法の改正案は、職務など関係なく、一律に給与を下げるなどの人事院勧告の手法という点で多くの問題を感じておりまして、反対であることをまず述べておきたいと思います。  昨日、基本合意した在日米軍再編をめぐる日米協議について今日はお伺いしたいと思います。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 朝鮮半島については否定をされなかった、そういうことだと理解いたします。  それでは、自衛隊はどうなるのか。自衛隊も対テロ戦の中枢部隊となる中央即応集団の司令部を座間に置くという方向ですか。
○緒方靖夫君 この再編の目的として朝鮮半島、中国を視野に置いているということが言えるでしょうか。
○緒方靖夫君 まず日米で大筋合意する、そしてその後に地元自治体に説明するという、そういうことになるわけですけれども、という形になるわけですけれども、私、繰り返し、やはり地元の理解を得る必要があるということを質問してまいりました。大臣はそのたびに、地元の御理解を十分得るために対応す...全文を見る
○緒方靖夫君 地元の意見は拝聴してきたとおっしゃられましたけれども、しかし説明はされていないんですよね。何度説明を求めてもそれはされてこなかった、そういう経過がございます。  キャンプ座間についてお伺いしますけれども、ここでは地元と防衛庁との間に覚書があります。私はこれについて...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、中央即応部隊がキャンプ座間に来る、それからまた、米軍のUEXが座間に来る、置かれることになれば、これはもう明らかに基地の強化ということになるわけで、覚書の踏まえようもないのではないかと思いますが、その点はいかがなんでしょうか。
○緒方靖夫君 この覚書は昭和四十六年に結ばれたものです。そして、これは当然厳守されなきゃいけないものだと考えます。これは当然のことですね。  地元の反対が強力で、大筋合意を変えなきゃならないという、そういうことが起きた場合には、米軍には、米側にはこれを提起されるんですか。
○緒方靖夫君 しかし、現に地元の市長を始め、基地はたくさん関係する自治体がたくさんありますが、そこのほとんどが多くの問題を既に表明しておりまして、仮定の問題では済まない大きな問題だと思います。しかも、それを数か月の間で説明して最終合意にこぎ着けようというのは、これは非常に大きな問...全文を見る
○緒方靖夫君 誠心誠意としかおっしゃられないですね。そういうことだと思います。  私はやはり、例えば座間について言えば、米陸軍が一番重視している、そういう課題だと思います。対テロ戦争、東アジア有事で座間が日米共同の中枢拠点になるという、そういう問題であり、これは日米安保条約の質...全文を見る
11月24日第163回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 閉会後第1号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  最初に、麻生大臣に靖国神社問題についてお伺いしたいと思います。  大臣は、二十一日、ブルームバーグテレビでこういう発言をされているんですね。遊就館についてですけれども、遊就館には何度か行ったことはあるが、戦争を美化するという感じじゃ...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり歴史の事実、これが非常に大事だと思うんですね。例えば、日本とアメリカとの戦争について、ブッシュ大統領が対日戦勝六十周年の記念演説で、これは八月三十日に行われたものですけれども、そこで、アジア解放を掲げた日本の戦争、これが結局、これから引用ですけれども、西欧植民...全文を見る
○緒方靖夫君 ブッシュ大統領の発言が間違っているのかどうかということを伺っております。
○緒方靖夫君 今大臣が御答弁になったことというのはやはり非常に大事な重大なことで、やはりこれは日本の、これからアジアの中で、世界の中でどう生きていくかということにかかわる非常に大きな問題だと思います。ですから、靖国問題というのは今非常に大きな問題としてクローズアップされているわけ...全文を見る
○緒方靖夫君 当然です。
○緒方靖夫君 当然ですよ。
○緒方靖夫君 政府と宗教法人の立場は全然違うわけですけれども、靖国神社の示している歴史観、戦争観、それについての見解を問われて、小泉首相は、それは政府のものとは違うと答弁されているわけですね。その点について麻生大臣はどう答弁されるのか、その点をお伺いしたいと思います。
○緒方靖夫君 私は、大臣が今日おっしゃられたことは、そのとき生きていようがいまいが、やはり戦後の世界がどういう世界として成り立っているのか。やはり、あの戦争が侵略と植民地主義の誤りであったと、そういうことから出発して成り立っているわけで、それについて靖国神社の展示というのは、それ...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣の答弁は、やはり非常に重大だと。やはり靖国神社が、かつてのあの侵略戦争と植民地主義、あれについての正当化を図っているという、そういう展示を行っているということが今大きな問題になっているわけですから、それについてそのことをはっきり言及されない。そのことについて私は...全文を見る
○緒方靖夫君 結局、どんな無法を行った政府が相手でも、結局それを相手にしなけりゃ問題は解決しないという、そういうことになると思うんですね。そして、そのためにはその対話の場に引き出さなきゃならない、そういうことだと思います。  政府としては、三つの協議を並行して行うことによって、...全文を見る
○緒方靖夫君 安倍官房長官にお伺いいたします。  第四回六者協議の共同声明は、国連憲章を始め国際的な規範を遵守することを明記するとともに、米朝間の国交正常化また日朝の国交正常化の問題を取り上げたわけですけれども、このことは日本外交にとってはとても重要な意義を持っていると思うわけ...全文を見る
○緒方靖夫君 最後に安倍官房長官にお伺いいたしますけれども、これは昨年の十二月二十四日付けに出された安否不明の拉致被害者に関する再調査というその政府の文書でございますけれども、この中で非常に大事なことが書かれていると思います。それは、特殊機関の存在が真相究明にとって非常に大きな障...全文を見る
○緒方靖夫君 時間ですので、終わります。