緒方靖夫

おがたやすお



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緒方靖夫の2006年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月03日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第1号
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○緒方靖夫君 防衛施設庁をめぐる官製談合事件について質問いたします。  この事件は、空調設備工事にとどまらず、その米軍岩国基地や佐世保基地など、ゼネコンが請け負う全国の各施設局発注の建設・土木工事でも談合が行われた疑い、これが出てきているわけです。強制捜査を受けた一部ゼネコン幹...全文を見る
○緒方靖夫君 今回の事件の根源にやはり天下りの問題があることは明らかだと思います。  逮捕された審議官らは、施設庁OBの天下り実績を基準に工事配分を決めておりまして、そのやり方は、単純な受入れの人数の比率ではなくて、施設庁時代の役職が高く、高額の給与を負担する必要がある幹部の天...全文を見る
○緒方靖夫君 今回の事件をめぐっては、最初にも指摘しましたように、岩国基地、佐世保基地など米軍施設の建設・土木工事、これで幅広い談合が繰り返されていた疑いが濃厚なわけです。  これらの工事では、二〇〇一年度から五年分だけでも落札率が九五%を超えるものが八割を占める。先ほどの御答...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、防衛施設庁の資料を基に調べてみました。  例えば、問題の米軍岩国基地の場合、移設工事がスタートした九六年度から五年間だけを見ても、五洋建設、大林組、前田建設工業など、幹事社を務めるJVが全く同じメンバーで系統の全く違うそういう工事、例えば岸壁工事とか護岸工事...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり自らメスを入れる、これが肝心だと思うんですね。  それで、全国の在日米軍施設の建設・土木工事に関する過去十年間の発注業績及び受注企業への天下りの状況が分かる資料、これは私たちとしても検討したいと思いますので、その資料の提出をお願いしたいと思います。
○緒方靖夫君 そうです。過去十年間です。五年間はあるんですよ。十年間のものを。
○緒方靖夫君 それに加えて、防衛施設庁にはOBや現職幹部らでつくる施友会という親睦団体があると伺っております。長官はそうした親睦団体の存在を御存じかどうか、伺います。
○緒方靖夫君 はい。
○緒方靖夫君 やはりそうした親睦団体が癒着、腐敗の温床になってきたことは、過去の事例を見ても私は非常にはっきりしてくることだろうと思うんです。  したがって、そうした実態について、是非、大臣自身も把握していただいて、そして関係名簿などの資料、この提出もお願いしたいと思います。
○緒方靖夫君 大臣は、今回の事件にかかわって、先ほどから議論になっておりますけれども、施設庁の解体、このことを繰り返されております。  しかし私は、この議論というのは問題の焦点を二重にすり替えるものだと感じるんですね。求められているのは、何よりもまず、当事者である政府が全容を徹...全文を見る
○緒方靖夫君 ここに、企業が天下りを受け入れる際、防衛庁に事前に提出するようにとした申請書があるんです。A4判の二枚のものです。  一枚目。年月日があります。防衛庁幕僚長○○殿、これは空欄になっています、人が替わりますからね。よくずっと使えるようにそうなっていると思います。そし...全文を見る
○緒方靖夫君 こういう慣行はこれまでもやられてきたと思うんですよ。これは関係者の証言ですけれども、この文書は企業側で作成したものではなくて、防衛庁で作成し、再就職のあっせんの際に提出する決まりになっているものですと、そう述べているわけですよね。  そして、これが今だけじゃない、...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほど大臣は、こういう問題について業者側からの働き掛けの可能性もあるとおっしゃられました。私、確かにあると思うんですよ。いつも談合というのは両者の働き掛けがあって成り立つものですよね。  しかし、私は、この今回の事件の特殊性、さらに、恐らくもっと問題を広げて考えた...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
03月16日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○緒方靖夫君 防衛施設庁の官製談合事件について質問いたします。  今回の事件をめぐっては、一昨日、施設庁所管の財団法人防衛施設技術協会の前理事長ら三人が東京地検に追起訴されたほか、同じく同技術協会の元理事長で談合の連絡役を務めていた元技術審議官も略式起訴を受ける事態になっており...全文を見る
○緒方靖夫君 防衛庁の資料によれば、防衛施設技術協会は、毎年、技術協力や調査研究業務の名目で防衛施設庁から十億円を超える業務を競争入札なしの随意契約で受注してきました。過去五年間見ても、その総額は五十七億円にも上ります。  長官は、三月三日、今回の事件に関連して、二〇〇二年度以...全文を見る
○緒方靖夫君 この技術協会については、今大臣がおっしゃられたように、正に天下りの待機場所という実態、これが浮かび上がってきたと思うんですよ。そればかりか、施設庁から受注した業務を下請に事実上丸投げして、最大八割もの粗利益を上げるというトンネル組織の実態も明らかになってきたと思うん...全文を見る
○緒方靖夫君 防衛施設技術協会をめぐっては看過できないもう一つの大きな問題があると思います。  それは、二〇〇四年六月九日付けの産経新聞に載った記事なんですけれども、それによると、当時、技術協会の理事長だった田中義人元技術審議官が、参議院選挙、比例代表選挙に出た防衛庁出身の自民...全文を見る
○緒方靖夫君 メールで特定候補の、特定の政党の候補を応援したという、そういうケースです。それはその技術協会の名で行われたというケースで、これはよく調べていただきたいと思います。要望しておきます。  この問題は、このことから明らかになるわけですけれども、私は、その防衛施設技術協会...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ、会員となっているようだとおっしゃられましたけれども、会員になっているんですよね。私は、実際にその会に入っている、まあ十八団体あるんですけれども、そこの幾つかと聞きましたし、もちろんこの協会にも聞いて、その後を確認したところです。  ここに防衛庁所管の社団法人...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほど大臣はお調べになるとおっしゃられたので、これも含めてお願いしたいと思う。  まあ、言うまでもなく閣議決定で、九六年の閣議決定で、公益法人たるものは積極的に不特定多数の利益の実現を目的とするものでなければならないとなっているわけですから、特定政党に肩入れすると...全文を見る
○緒方靖夫君 この三年間はとさっきおっしゃられましたけれども、こうした自民党の団体に組織ごと加盟しているからこそ、防衛施設技術協会の田中元理事長はまあメールを送るという、そういう行動を取ったということになるんだろうと思うんですね。  同時に、この問題に関連して指摘しておきたいの...全文を見る
○緒方靖夫君 はい。防衛施設技術協会の不透明な資金の流れを徹底的にメスを入れると同時に、やはりこの点について明らかにしていただきたい、このことを大臣に求めたいと思います。
03月22日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第4号
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○緒方靖夫君 米軍再編問題について質問いたします。  2プラス2合意文書は、日本が米軍に行う輸送協力として、高速輸送艦の能力によるものを含めた海上輸送を拡大しともに実施すると明記しております。  そこでお伺いしますけれども、高速輸送艦、HSV、それはどのような能力、機能を持っ...全文を見る
○緒方靖夫君 そのとおりですね。正に非常に大きな部隊を高速で、ノットで言っても分かりにくいかもしれませんが、時速八十キロで海上を走るというそういうもので、大変なものだと思います。ですから、これはアメリカ側の発表ですけれども、航空輸送機でこれまでやろうとすれば一週間掛かる、そして非...全文を見る
○緒方靖夫君 そこで思うんですが、二〇〇四年十二月に決定されました中期防にはこのHSVは明記されてなかったと思います。今こういう議論が行われていると。日本ではどうするかというのはこれから決められるということだと思いますけれども、そのことは、中期防では予期していなかったことが最近に...全文を見る
○緒方靖夫君 日本がHSVを導入すれば、これはアメリカのために活用することになりますか。
○緒方靖夫君 周辺事態の際の協力、それの活用というのはどう考えられていますか。
○緒方靖夫君 しかし、議論が実際に行われていて、そしてこれから先のことをかなり予測しながらアメリカと協議しているという中で生まれている構想なわけですから、ですから、それについてどう考えるのかということは非常に大事な問題だと思うんですね。  そこでお伺いしますけれども、それでは国...全文を見る
○緒方靖夫君 その際、その合意文書にある、日本が実施する輸送協力という、そういう問題で、その活動範囲についての限定とか、そういったものはあるんでしょうか。
○緒方靖夫君 米海兵隊のマイケル・ヘイギー総司令官が、昨年十一月にナショナル・プレスクラブで講演しておりまして、その中で、アジア太平洋地域でのテロ戦争の目的について、イスラム地域の過激な原理主義と戦うことを挙げております。  そしてその中で、引用いたしますけれども、我々は特にご...全文を見る
○緒方靖夫君 アメリカは、今述べたヘイギー総司令官は、結論として、HSVは米海兵隊が対テロ戦争でアジアに広範囲に展開するための重要な能力だ、そういう位置付けを行っております。そういう中で、実際、米海兵隊はイラクに行ってそこで戦争をする、アメリカの言うところのテロとの戦いを進める、...全文を見る
○緒方靖夫君 要するに排除されないということだと思います。まあそういうことになります、アメリカの戦略からいえば。  海兵隊にとっては、あちらにもこちらにも使えるようにしていこうということは、これは非常に大事な彼らの考えだと思うんですね。そうすると、沖縄の負担軽減が目的というより...全文を見る
○緒方靖夫君 沖縄から海兵隊出ていくというのは、本当に沖縄県民の悲願だ、そう思います。それは私もよく聞いております。  海兵隊による沖縄への負担を軽減する、そう言われるならば、普天間飛行場だってもう非常に大きな負担なわけですから、グアム移転を本当に沖縄負担軽減という目的で進める...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣は日本の安全ということをおっしゃられますけれども、結局、米軍の軍事的な合理性や運用上の必要からこれが生まれてきているということは非常にはっきりしているのではないかと思うんですね。  アメリカ太平洋海兵隊のグッドマン司令官は、その構想を明確に話しております。昨年...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。  やはり私は、アメリカが何を考え、どういう戦略の変更、あるいは重点の移動を行っているかということを、やはり国民に対してはっきりと、また国会に対してもはっきりと示しながら議論していくということは非常に大事だと思います。  その点で、そのグアムの移転とい...全文を見る
03月28日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○緒方靖夫君 まず、米軍への経費負担全体についてお伺いいたします。  日本政府は、在日米軍駐留経費負担特別協定によるものを含めて、これまで様々な形で米軍に対する経費負担を行ってまいりました。まず主要な経費負担を確認しておきたいんですけれども、一つは関東計画、二つ目に沖縄返還に伴...全文を見る
○緒方靖夫君 合計額は。
○緒方靖夫君 いずれにしても大変大きな額なんですけれども、このほかにもテロ特措法の給油の支援とか、あるいは日本はそういう形で、様々な形で米軍のために金を払ってきたということが明らかになると思います。  在日米軍駐留経費負担特別協定についてお伺いしますけれども、思いやり予算は七八...全文を見る
○緒方靖夫君 地位協定二十四条は、駐留負担経費の原則で、その特別協定が暫定的という点では、そういう考え方は変わっていないということでよろしいですね。
○緒方靖夫君 原則を超える部分の負担は特別協定のその後の改定で、当初二分の一とされた手当の負担が全額になるとか、基本給や光熱水料経費も入り、訓練移転まで含めるというふうに拡大されてまいりました。その後、この特別協定のほかに、日本からの要請で行うから日本が負担するというSACO方式...全文を見る
○緒方靖夫君 日米間にはきちっと取り決めたそういう負担原則というのがあるわけですよね。しかし、それを超えるような形でどんどんどんどんその例外を増やしてきた、それがこの間の経過だと思います。ですから、アメリカは同盟の貢献度報告の中で日本によるホスト・ネーション・サポートについて、七...全文を見る
○緒方靖夫君 今の答弁で、やはり福利厚生、範囲は広いんだけれども、スポーツ施設等々、これらについてはやはり少し見直していくという、そういうふうに考えてよろしいですね。私はそうすべきだと思いますが。
○緒方靖夫君 私はよく横田とかそういう周辺の自治体に行きますけれども、そこの住民がどういう感情を抱いているかということについてもよく考えていただいて、今述べられたようなことも含めて検討を進めていただきたいと要望しておきたいと思います。  次に、在日米軍再編の経費、これがどうなる...全文を見る
○緒方靖夫君 政府の試算として報道されたことですけれども、その総額が三兆円にも上るということが言われております。三兆円に上ると、そういう報道があります。で、十年としても一年で三千億円を超えるという大変な額になるわけですけれども、米側はグアムについて日本の負担を要求しているわけです...全文を見る
○緒方靖夫君 費用もパッケージ総額で負担割合を合意するということはあるんですか、可能性。
○緒方靖夫君 政府は今まで、地位協定、思いやり予算、特別協定、SACO方式など、米軍の関係経費をそういうことで負担してまいりました。再編案の経費負担は今後どういう形で、どういう方式でやることになるのか、そういうことについては検討されていると思いますが。
○緒方靖夫君 今度、再編案全体について、いろんなやり方がこれまでありました。今回、再編案の経費負担についてどれを協議していくんですか、どういうことを考えていくんですか。
○緒方靖夫君 そうです、どういう方式でやるのかと。
○緒方靖夫君 政府のこれまでの説明によると、提供施設整備費というのは地位協定二十四条二項、日本側負担に基づくとされてきました。これまでいろんなものを造られてきたわけですけれども、再編案による案件、これも結局、そういう方式でやっていくのか、あるいはSACOでやっていくのか、いろいろ...全文を見る
○緒方靖夫君 合意文書の再編案には移転ではなく全く新規の施設も含まれております。例えば車力基地のXバンド・レーダー、あるいはキャンプ座間の陸軍新司令部等々ですね。しかも、いずれもこれらは日本側の要請ではなくて米軍の要請によって検討されているもの、そういうふうに承知しております。も...全文を見る
○緒方靖夫君 いずれも、日本の国民の税金が投入されるということ、その考えには変わりないと思いますけれども、やはり米軍が自分たちの必要で造る、そういう新しい戦略に基づく基地配備あるいはその施設、それに対して日本の負担、これはおかしいということを一言申し上げておきたいと思います。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 払うという合意はないけれども、しかし、どれほど払うかということを議論していると言うんですか。
○緒方靖夫君 小泉首相は予算委員会で、ある程度費用は持つ用意があると、そう言われたと思います。また、今日の委員会でも大臣は、早く沖縄からの海兵隊を移転させるためならば経費を少々負担してもよいと、そういう考えを述べられたと思います。その際、どういうものについては払う用意があると、そ...全文を見る
○緒方靖夫君 外国にある基地、これを造るのに、なぜ日本が負担をしなきゃいけないのかという根本的な疑問があるわけですね。地位協定の負担原則はこれに当てはまりますか。
○緒方靖夫君 その場合、費用を持つと、そしてしかも、そのためには、先ほど大臣からお話がありましたけれども、一定の法的根拠、これを持たなきゃいけないという、そういう答弁もありました。その場合、どういう方式で新たな法的根拠を作るのかどうか、新たに協定を作るのかどうか、それについて大臣...全文を見る
○緒方靖夫君 麻生大臣は何らかの会見のときに、住宅とかそういったものが主たるものとおっしゃられて、金融であればローンの手法も使えると述べられて、住宅関連整備費約四十七億ドルのうち半分を日本からの融資で建設して家賃を返済する方に回す方式も検討されると、そういうことを述べたということ...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほど、住宅、それが中心だという御答弁がありました。アメリカ側はグアム移転には大規模なインフラ整備が必要だと、そういうことを説明しているのを読んでおります。整備といっても、兵舎、住宅、司令部施設、訓練施設などいろいろあると思うわけですけれども、百億ドルというその額と...全文を見る
○緒方靖夫君 局長、あれですか、アメリカが百億ドルを何に使うのかという説明、どういうふうに聞かれているのか。  そして、先ほども議論になりましたけれども、アメリカの議会海外基地見直し委員会の五月の報告書、それには二十九億ドルと記載されていたわけですね。何で二十九億ドルから三倍近...全文を見る
○緒方靖夫君 ここで説明するには適さないというお話ですけれども、アメリカの側は、わざわざ日本人記者を呼んで、ペンタゴンの担当者がこの移転には百億ドル必要だとかそういうことをどんどん述べるわけですよ。ですから、ここは国会なわけですから、やはり必要な話をまた、もちろん触れられないこと...全文を見る
○緒方靖夫君 グアムだけではなくて、北マリアナ諸島も含めて大規模な施設だということをグッドマン司令官が説明しております。グッドマン司令官は、確実に海兵隊の戦闘能力を維持し、地域のいかなる事態にも備える、そのためにはこうした施設が死活的に必要だと述べているわけです。まあ知らないわけ...全文を見る
○緒方靖夫君 要するに、グアム、グアムと言うんだけれども、アメリカが言っているのは、グアム及び北マリアナ諸島も含めた大規模な施設を構想しているわけですよ。実際そうなんです、アメリカの考えは。ですから、その費用というのはそこも含む。局長ははっきり言われなかったけれども、そしてまた大...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、在日米軍駐留経費負担特別協定延長に反対の討論を行います。  この特別協定による日本の経費負担は、在日米軍に係る経費の在り方を定めた日米地位協定第二十四条の原則に反するものです。政府自身、現行の地位協定第二十四条の原則とは違うことをやると...全文を見る
03月30日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○緒方靖夫君 防衛庁は、先週二十四日、今回の談合事件を受けて、再発防止策の基本方向を公表し、全庁挙げて必要な取組を行うことを明らかにいたしました。今回の事件を通じて何より求められているのは、腐敗の温床となっております天下りなどの官、業の癒着のシステムに文字どおり全庁挙げて徹底的に...全文を見る
○緒方靖夫君 簡潔でいいですよ。
○緒方靖夫君 八八式地対艦ミサイルは、日本侵攻のために沿岸に接近してきた艦船を内陸部から攻撃する誘導ミサイルなわけですけれども、その配備の目的は旧ソ連の侵攻に備えたものとされてきました。しかし、ソ連が崩壊した下でその配備の必要性は失われた。そういう兵器の改良、開発に防衛庁はこれま...全文を見る
○緒方靖夫君 労務借り上げをめぐっては、私がたしか九八年の決算委員会で初めてその実態を取り上げて以降、国会でも度々問題になってきたところです。天下りに加えて、軍需産業をめぐる官、業の癒着の温床だと指摘されました。しかし今でも続いている、そういうことが明らかになりました。  防衛...全文を見る
○緒方靖夫君 昭和三十年というと、五十年続いていることになります。  技術研究本部では軍需産業の側からどれだけの規模の職員を受け入れてきたのかということですけれども、二〇〇四年度の受入れ、上位五位の企業名ごとの人数を述べてほしいと思います。
○緒方靖夫君 五社だけでちょっとざっと計算すると、延べでおよそ二万八千人ぐらいですか、職員を受け入れていることになります。  防衛庁の資料によると、これらの職員は、先ほど指摘した八八式地対艦ミサイルの改良を始め次期固定翼哨戒機、新戦車など、多くの装備品の研究開発を行っているわけ...全文を見る
○緒方靖夫君 五社に対して二十九億円の日当と。これは、先ほどおっしゃられた延べ二万八千人、これで割ると、一人一日八時間労働ということであるでしょうけれども、平均すると大体十万円を超える、そういう日当を払っているという計算になるわけです。そういうことですよね。
○緒方靖夫君 これは正に大変な額だと思うわけですね。企業側の職員を受け入れるために一人について一日平均十万円を超える日当を払っている、これは実に驚くべきことであって、国民感情からすると、何でこんなことが今ごろ起こるのかということになると思うんですね。到底私は理解されないと思います...全文を見る
○緒方靖夫君 皆さんからいただいた資料を計算してそうなっております。ちゃんとそのように調べてくださいね。  しかも、これらの職員の受入れのために支払われた日当の総額は実に百九十三億円に上る。これも皆さんの資料で調べた結果です。一方、天下りを見ますと、これらの企業に対して、五年間...全文を見る
○緒方靖夫君 公益法人のことを伺ったんじゃありません。労務借り上げについても、労務借り上げの実態について必要な見直しをすべきではないかということをお伺いしているんです。
○緒方靖夫君 さらに、もう一つ看過できない問題、それは今大臣がおっしゃられた公益法人の問題なんですね。  防衛庁の資料を見ますと、職員の受入れは軍需産業だけじゃなくて、財団法人防衛技術協会という団体からも受け入れているわけです。これまで同財団から受け入れた職員数は過去五年間に延...全文を見る
○緒方靖夫君 この団体が設立されたのは、お聞きしますと、一九八〇年とのことでした。歴代会長ポストは技術研究本部本部長経験者の指定席となっている、そのほかの役員の多くも技術研究本部の幹部OB、現在も顧問を含めた役員十九名のうち十四名が防衛庁OBが占めております。たった一人、民間から...全文を見る
○緒方靖夫君 この問題は、やはり防衛庁の今この間ずっと問題になってきた根深い問題、その中の非常に大きな問題だと思います。それはいわゆる、施設庁、これも重大ですけれども、いわゆるトンカチとハイテクと、額も全く違う、そういう中で起きている問題だと思いますので……
○緒方靖夫君 今答弁いただきましたけれども、その点しっかり調査し必要な見直しをしてもらうということを答弁いただきましたので、しっかりやっていただくことを要望して、質問を終わります。
04月04日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○緒方靖夫君 今回の二本の条約は、源泉地国課税の撤廃を含めた大幅引下げが特徴になっていると思います。租税条約の第一の目的というのは、二重課税の回避のために課税権の調整を先進国や途上国と分け隔てなく行う、そこにあるんだろうと思うんですね。  そこで、お伺いしますけれども、今回のイ...全文を見る
○緒方靖夫君 提案されている二本の条約は、日本の企業のイギリスやインド進出にどういう貢献をしていくというふうにごらんになっているのか、お伺いします。
○緒方靖夫君 政府は、二〇〇四年の日米租税条約審議の際に、源泉地国課税の大幅引下げを内容とする新条約をモデルとして今後アジア諸国と交渉していきたいという、そういう考えを述べられておりました。その点について、今回のインドとの交渉では、源泉地国課税の引下げをなぜ求めたのか、その具体的...全文を見る
○緒方靖夫君 インドとの交渉がどういうように行われたかということにもよるんですけれども、インドとの改正議定書を見ますと、結果的に源泉地国課税の撤廃を含むような内容にはなっていないということがあるわけですね。そこには当然インドの主張があったと思うわけですけれども、インド側のこの点に...全文を見る
○緒方靖夫君 今答弁にありましたように、インドとしては一定の課税権の確保をしたいという、そういうことだったのかなと思います。また、あるいは大幅の引下げにはやはりちょっと抵抗感があったということなのかなというふうに理解いたしますけれども、インドの対応を見ますと、やはり途上国にとって...全文を見る
○緒方靖夫君 今後、アジア諸国とも交渉なわけですけれども、インドと同じように、まあインドは経済大国になりつつあると思いますけれども、それよりも発展度が低い途上国が相手の交渉ということになってくるという場合もあると思います。その場合、アジアの途上国側の課税権の交渉、課税権の権利を交...全文を見る
○緒方靖夫君 日英租税条約案について聞きますけれども、そもそも英国の有限責任パートナーシップ、LLPに対する課税の考え方が日本側のものと異なっていると思うわけですけれども、条約上の事業体課税と構成員課税の規定ぶりをどう整理されているのか、そして、日本側の課税の方針はどうなっている...全文を見る
○緒方靖夫君 その点について、国際課税をしていく上での多国間の情報交換等、実態調査は経済のグローバル化に応じて膨大な作業になるというふうに思うわけです。条約あさりという租税の回避手法が問題になっておりますけれども、日英租税条約では、例えば配当に関する導管取引の禁止規定がありますけ...全文を見る
○緒方靖夫君 ケイマン諸島などは日本と租税情報を交換する条約を締結しておりませんけれども、租税回避としてケイマンとかあるいはパナマとか、よく利用されるのはなぜですか。
○緒方靖夫君 日本側は国際租税の違法行為などに対してタックスヘーブン税制で課税しておりますけれども、いわゆる租税回避行為や脱法行為を発見し対応する上で実務上の課題、これは何でしょうか。
○緒方靖夫君 時間になりましたので、終わります。     ─────────────
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、英国との新租税条約とインドとの租税条約改正議定書に反対の立場から討論を行います。  両条約は、二〇〇三年に日米間で締結された新しい租税条約に倣い、配当、利子、使用料による所得に対する源泉地国課税を撤廃し、大幅に引き下げるものであります。...全文を見る
04月06日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○緒方靖夫君 在日米軍再編についてお伺いいたします。  これまで米軍と自衛隊は度々合同の指揮所演習をやってきたと聞いておりますけれども、過去五年間について、日時、場所、参加部隊について、あわせて、日米でなぜ合同の指揮所演習を行うのか、目的についてお伺いいたします。
○緒方靖夫君 指揮所演習の重要性について指摘されたと思いますけれども、再編案の中にはそれにかかわる新たな施設の設置が盛り込まれております。  横浜防衛施設局は三月の二十二日、相模原市に対して、相模総合補給廠に訓練センターを設置すると、そう説明しております。訓練センターはどういう...全文を見る
○緒方靖夫君 キャンプ座間では、米陸軍新司令部とともに陸自の中央即応集団司令部を置くという、そういうことになっております。訓練センターはこの二つの司令部が共同使用するのか、そのほかに使用するとすればどういう部隊が使うのか、お尋ねします。
○緒方靖夫君 日米共同訓練が排除されないという、そういうことだと思います。  最初に答弁いただいたように、日米の指揮所演習は度々実施されてきております。従来どおりやるだけならわざわざ施設を造る必要はないと、そう思うわけですけれども、何で新たにこのような施設を造る必要があるんでし...全文を見る
○緒方靖夫君 訓練センターでの指揮所演習ですけれども、国際平和協力活動で日米が共同して活動する、そういうことを念頭に置いた演習することがあるんでしょうか。
○緒方靖夫君 先ほど後方支援ということもおっしゃられましたけれども、つまり国際平和協力活動について、そういう演習をするということも可能性としては排除されないという、そういう答弁だと思いましたが、それでよろしいですね。
○緒方靖夫君 排除されないという答弁だと思うわけですけれども、訓練センターの新設というのは、結局、地元でも大変心配しているわけですけれども、今後恒常的に共同演習を行うための施設の整備という、そういうことになる、そのことを大変心配しているわけです。結局これは相模原市や座間市が再編案...全文を見る
○緒方靖夫君 いや、覚書。
○緒方靖夫君 質問にお答えになってないです。要するに、大臣はこの覚書を踏まえるのかとお聞きしました。それが質問です。
○緒方靖夫君 昨年、当時の大野長官も踏まえると、そう答弁されておりました。ただ、具体的にどう踏まえるのかということについては明らかになっておりません。  まずお伺いしたいんですけれども、今言われた第二条にある基地縮小のための努力についてですけれども、国は一体キャンプ座間の縮小の...全文を見る
○緒方靖夫君 今六ヘクタールといみじくもおっしゃられましたけれども、どれだけ広大な基地があって、どれだけその基地被害に遭っているかということを考えたときに、地元では、正に六十年間続いた基地、この重みがもう耐え難いという悲鳴が上がっている、このことを述べておきたいと思うんですよ。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 今おっしゃられたように、大臣の立場も覚書を踏まえるということですよね。  もうはっきりさせたいんですけれども、キャンプ座間は二つの市にまたがっております。そして、相模原市地域に置けば覚書に抵触しないというお考えなんでしょうか。端的に。
○緒方靖夫君 やっぱりこれは重大な話なんですよね。  今、市域とおっしゃられましたけれども、覚書の合意はキャンプ座間を切り分けて座間市地域の部分についてのみ交わされたのか、そういう問題になります。覚書を読む限り、今読まれましたけれども、キャンプ座間全体について交わされたものです...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣の答弁は漫画ですよ、まるで。  相模原市側に置けば、座間市は相模原市の負担ならよい、覚書が守られたと納得して再編案を受け入れられると思われているんですか。到底そんな話じゃなくて、正にそういう切り分けで果たして問題が済むのかどうか、これが問題です。  座間市の...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。  今の大臣の答弁は到底容認できないと思います。基地に長年我慢してきた地元自治体に対して、やはり約束どおり基地を縮小する、その努力をきちっと見せなければ始まらないと思います。  地元の合意なしに、アメリカとの関係、それを優先させて基地機能の強化を押し付...全文を見る
04月11日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○緒方靖夫君 カナダとの社会保障協定は、当然な措置と考えますので賛成です。  今日は、キャンプ座間にかかわる米陸軍の再編計画についてお伺いしたいと思います。  米陸軍は、二〇〇四年七月に陸軍のトランスフォーメーションに関するロードマップを発表しております。それによると、現行の...全文を見る
○緒方靖夫君 では、キャンプ座間のUEXですけれども、米陸軍の計画ではどうなっているのか、米軍はいつ設置すると言っているのか、お尋ねしたいと思います。
○緒方靖夫君 はい。
○緒方靖夫君 期限を設けて進めるとしているから、計画があるということになるんだろうと思います。  米陸軍は、二〇〇五年七月二十七日、UEXが指揮する旅団戦闘チーム計四十四個を配置する基地十九か所の名前を発表しております。この中には、現在、米陸軍第一軍団があるワシントン州のフォー...全文を見る
○緒方靖夫君 ストライカー旅団というのは、非常に高い機動性を持って時速九十キロで移動できる、そういう部隊なわけですよね。したがいまして、今答弁ありましたように、いかなるものかということについては述べられないということは、つまりストライカー旅団も指揮する可能性も排除できないというこ...全文を見る
○緒方靖夫君 今の御答弁で、そういう可能性はあるんだということでよく理解することができました。  いずれにしろ、この計画について米軍次第だということはやはり私は大変おかしいと思うんですね。受入れを決めた、そして地元に受入れを迫る、そういう中で、じゃ一体どうなるのかということにつ...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、今ちょうど議論したことですけれども、ストライカー旅団というのは正に機動性に優れたそういう車両だということは非常に明確だと思うんですけれども、やはりそういうものが確かに要員の輸送とかそういうものをきちっと安全性を確保して行うという点では、イラク戦争でも証明...全文を見る
○緒方靖夫君 例えば、輸送については、例えばストライカー旅団の中には、歩兵輸送隊、輸送車ですね、それから指揮車、様々なものが十種類あります、ここで詳しく述べませんけれども。そうすると、戦闘というだけではないわけですよね。戦闘を保障するための、あるいは輸送のための、あるいは通信機能...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、ますます地元に対して受入れについて、受入れを迫るという際に、どういうもの、どういう機能の車両かははっきりしない、しかし三百両から四百両置くんだということは極めて無責任な話になるんじゃないですか。
○緒方靖夫君 最後に、新司令部に関する装備についてですけれども、それならば今後、装備や機能について米側に対して制限を設けるという考えはあるんですか。
○緒方靖夫君 重大な答弁だと思います。  終わります。
04月13日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○緒方靖夫君 汚染事件の対応の議定書も国連公海漁業協定も当然の良いことであり、賛成であります。  これに関連して、危険有害物質の汚染事件の対応の体制についてまずお伺いしたいと思います。  この種の汚染事件の場合、放水機能を持った船艇が迅速に現場に派遣されるということは非常に大...全文を見る
○緒方靖夫君 場所はどこですか、具体的に。
○緒方靖夫君 今伺いますと、日本海側などは極めて手薄かなというふうに思います。ですから、いったん大きな事故が発生いたしますと、沿岸地域の経済、住民の暮らし、環境に非常に大きな影響を及ぼすわけですから、その点で緊急時の、緊急時計画の策定も船艇配備を重視すべきじゃないかと思いますが、...全文を見る
○緒方靖夫君 海上保安庁が阪神大震災を契機に発足させました機動防除隊は総員十四名と伺っております。海上火災時のほとんどの場合に現場に派遣されると聞いておりますけれども、昨年七月の熊野灘沖でのケミカルタンカー同士の衝突爆発炎上事故では八名が投入されたと聞いております。  こういう...全文を見る
○緒方靖夫君 まあ十二名ならなおさら大変だと思うんですね。今お認めになったようにやっぱり不十分だと。やはりそのとおりだと思うんですね。対応能力が弱いという現状があるわけで、やはり安全、安心の日本をつくっていくという点では、その対応能力にやはり非常に大きな問題があるというふうに思い...全文を見る
○緒方靖夫君 漁業燃料のA重油は高値張り付きの状況が続いております。水産庁は重油の流通コストを一割下げたとしておりますけれども、しかし最近も重油の高値で、せっかく下げたコストも吸収するかのような勢いです。で、中小零細の小規模沿岸漁業者への影響が深刻になっておりますけども、その点で...全文を見る
○緒方靖夫君 最後の質問ですけれども、小規模沿岸漁業者は全く本当に苦しい立場にあるわけですね。漁業所得は年二百万円の線まで減って、経済剰余は五十万を切って三十万という、そういう状況です。借金したくても、返す当てがないから借金もできない。あるいは水産調査保管事業でも、あるいは共済制...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
04月18日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第11号
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○緒方靖夫君 この協定に関連いたしまして、日本の余剰プルトニウム政策についてお伺いいたします。  政府は、九〇年代以降、必要な量以上のプルトニウムは持たないことを原則として日本政府代表はIAEA総会でも繰り返し演説してまいりました。これは国際舞台で日本政府の原則とか公約とか受け...全文を見る
○緒方靖夫君 今大臣から、その原則は変わらないと、そしてその原則というのは利用目的を持たないプルトニウムは持たないという、そういう御答弁があったと思います。  実際、今、日本で見ても、プルサーマル計画大きく推進しております。そして、六ケ所村の再処理工場が本格稼働すれば、原子力委...全文を見る
○緒方靖夫君 私も、ずっとIAEAの総会での日本政府代表の演説を見ました、あるいは原子力委員会リサイクル専門部会の報告書、あるいは原子力大綱、あるいは長期計画、すべての文書を見てまいりましたけれども、結局九一年以降ずっと言っているのは、余剰プルトニウムを持たないという非常に明快な...全文を見る
○緒方靖夫君 やはりプルトニウムはどんどん増えてくる、そうすると余剰プルトニウムではその表現が間に合わないと、したがって利用目的のないプルトニウムというふうに言い換えたと。私は、これは明らかに日本政府の立場を変更したと。外に向かっては原則は一貫していると言う、今ここでも大臣はそう...全文を見る
○緒方靖夫君 答弁になっていませんね。    〔理事浅野勝人君退席、委員長着席〕  大臣にお伺いしますけれども、やはり東京電力が三ないし四基の設置、このことを表明しただけでそれが利用目的にかなうことになるのかどうか。  更に言えば、原子力委員会がこの一月に提出した利用計画に...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。一言だけ。  政府は、余剰プルトニウムを持たないというそういう立場から、利用目的のないプルトニウムを持たないという、そういうふうに変えたと、私はそう思います。これは正に詭弁だと思います。そういった点で、国際公約を薄める、あるいは更に言えば投げ捨てていくと...全文を見る
○緒方靖夫君 議題となっております原子力の平和利用に関する協力のための日本国政府と欧州原子力共同体との間の協定の批准について反対の討論をするものです。  第一に、本協定の締結は、政府のプルサーマル計画の推進のためのものであるからです。プルトニウム循環方式によるプルサーマル計画は...全文を見る
04月20日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第12号
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○緒方靖夫君 在日米軍横須賀基地について質問いたします。  政府の発表では、横須賀基地で行われていた十二号バースの延伸を始めとする改修工事が完了したということです。これについて、四月十三日に開催された日米合同委員会において米軍への提供を承認したとされておりますけれども、合意事項...全文を見る
○緒方靖夫君 政府はそれらの施設について、キティーホークによる使用に限定して提供に合意したのか、それとも昨年政府として受入れを表明をした後継の原子力空母が使用することも想定した上でその提供に合意したのか、どちらですか。
○緒方靖夫君 政府は十二号バースの工事について説明してきたこと、そしてこれから原子力空母を受け入れるということ、そのことは全く状況が違うわけですね。  つまり、政府は、昨年十月二十八日、例えば防衛施設部長は、キティーホークを使うことを前提としているとか、あるいは、現在取り進めて...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、実際、原子力空母ジョージ・ワシントンが来るということならば、これまで説明した前提が変わるということにならざるを得ないわけです。  外務省が説明資料として横須賀市に示した米軍のファクトシートによれば、原子力空母ジョージ・ワシントンは、入港中、業務を行うのに陸...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、四月の十三日に日米合同委員会で合意した中身というのは、その提供する施設の中には給電設備が含まれますか。
○緒方靖夫君 そうすると、今後のことですけれども、給電の設備が必要となった場合には、この建設は日本側が提供するものですか、米側が行うものですか。
○緒方靖夫君 ジョージ・ワシントンの喫水は十三メートル、キティーホークよりも当然大きいわけですね。そうすると、十二号バースに接岸するために通る空母の進入路のしゅんせつ、掘削工事などの工事はすることになるんですか。
○緒方靖夫君 今話を伺いますと、結局、十二号バースというのは通常型空母のために造られると、造られたんだという説明です。しかし、実際には原子力空母が使うということを表明されている。桟橋を二百七十七メートルから四百十メートルに延伸するということを実際に行われた。  ですから、これま...全文を見る
○緒方靖夫君 原子力空母の受入れを表明したのは町村前外務大臣、十月二十八日、そしてさっき述べた防衛施設部長は、前提は通常型空母受入れのためだと同じ日に表明しているわけですよ。ですから、私は、やはりこれは市民を欺くものだと言わざるを得ないと、そのことを指摘しておきたいと思うんです。...全文を見る
○緒方靖夫君 政府として独自にその吟味というのはされないんですか。  例えば、米海軍は、原子炉及び放射能事故時の対策計画というのを持っております。私も読みましたけれども、原子炉事故への対策計画書ですよ。米軍はあらゆるシミュレーションを立てているわけですけれども、そういう事故を想...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。  政府として、米軍の説明はこうだというそれを示すだけではなくて、独自に分析し、吟味し、説明をされるのかと伺っております。
○緒方靖夫君 独自の、独自の分析、政府としての吟味はされないのかと伺っている。
○緒方靖夫君 時間ですので、終わります。
04月25日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第13号
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○緒方靖夫君 二つの協定には賛成であります。  マレーシアとのEPAについては、グローバル化という世界の流れの中で、その流れに沿って双方の利益にかなう内容となっており、特にセンシティブな農産物が除外されている点で評価しております。  この協定に関連して何点かお伺いしておきたい...全文を見る
○緒方靖夫君 マレーシア側には輸出する農産物に対する常置の検査機関というのは存在しないと、そういうふうに聞いております。日本がマレーシアから輸入する品目の品質保証というのは、つまりその製品が協定に沿って真正に加工されたものかどうかという、その点については日本側の水際規制で行うとい...全文を見る
○緒方靖夫君 国民の安全ということなので、しっかりやっていただきたいと思います。  WTOのモダリティー交渉が山場を迎えておりますけれども、各国の農産物輸入の関税率の高低の程度を知る一つの目安としてOECDが計算した平均関税率があると思います。  具体的な数字をお伺いしたいん...全文を見る
○緒方靖夫君 日本の平均関税率で見ますと、ノルウェーの十分の一とか韓国の五分の一とか、そういうふうになると思います。ですから、日本は農業保護大国とよく言われるわけですけれども、決してそうじゃなくて、この数字一つ取ってみてもそうではないということになると思います。  そこで、アメ...全文を見る
○緒方靖夫君 農業経営のある専門家は、一俵五千円程度、米生産は五百万トン程度に落ち込むと試算しております。これでは専業農業は大変なことになってしまう。JAの会長もこういう状況は大変困るということを述べているところです。  その一方でアメリカは、他国に対して農産物の関税譲歩を強要...全文を見る
○緒方靖夫君 毅然とした対応をしていただきたいということを要望して、時間ですので質問を終わります。
04月27日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第14号
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○緒方靖夫君 テロ特措法による自衛隊の支援活動は区間を区切った措置とされておりましたけれども、撤退に関する明確なめども示されないまま活動が延長してまいりました。計画を変更し、活動を延長することには強く反対であることをまず申し上げておきたいと思います。  今日は、米海兵隊グアム移...全文を見る
○緒方靖夫君 長官、おかしいですよ。だって、交渉して、積み上げ方式によって、それでこう決めてきたわけですよね。ですから、ですから、やっぱり移転ということ以上、その点はうやむやにできないはずなんですよ。  やっぱり、その点について、はっきりなっていないとか、具体的に詳細分からない...全文を見る
○緒方靖夫君 今の答弁聞いてあきれましたね。積み上げたと言うんだけれども、そういうことも詰めてないんですか、アメリカ側と。
○緒方靖夫君 経費の積み上げというのは、そういう部隊の移動等々が明確にならない限り積み上がんないじゃないですか。ですから、本当に大変な約束をしてきたということを改めて痛感いたします。  そうしたら、もう一つ伺いますけれども、司令部や隊舎など日本側の真水で造るものは国内の提供施設...全文を見る
○緒方靖夫君 長官は二十三日の会見の際に、応分の負担をしなければならないという考え方の下で、国民に説明できる形をどうやって作っていくかということでまあ腐心したと、そうおっしゃられております。  合意された日本側の負担について、これが応分の負担だと評価される論拠は何ですか。
○緒方靖夫君 移転総経費の総額の中の日本側の負担割合は五九%になります。米国内の基地にかかわる経費であるにもかかわらず、日本の負担を米側よりも重くすることになったわけですけれども、米側よりも大きい負担になっているのに、なぜ応分と言えるんですか。
○緒方靖夫君 アメリカより少ないというのは、これは私は詭弁だと思いますよ。だって、その真水部分だけで比べてそういう話は成り立たないと思います。  私は、一つお聞きしたいのは、交渉の際に日米のアプローチが違っているということだということを長官述べられました。アメリカ側は総額を決め...全文を見る
○緒方靖夫君 ちょっと角度を変えてお伺いしますけれども、グアムへの基地の再編、これは当然機能強化を図るためのものだと思いますけれども、この機能強化は、昨年、日米が発表しました共通の戦略目標の実施という点でどういう意味を持っているのか、お伺いいたします。
○緒方靖夫君 それではお伺いしますけれども、長官は、共通の戦略目標を持っているということが米軍に対して日本が一定の財政支援をすべき根拠になるとお考えですか。
○緒方靖夫君 今大臣がおっしゃられたように、日米同盟というのが日本の防衛だけではなくて共通の戦略目標の実効あらしめるためのそういうものだということで、そういう認識の上でやはり今回、やはり負担をしなきゃならないということを決められた。これは長官が会見でも述べられたことにも通じると思...全文を見る
○緒方靖夫君 私が述べたのは、アメリカが七五%、二五%を主張してきたということを述べてきたわけです、その数字というのは。  それでは、大臣、回収できると、住宅建設等々は回収できると言われますけれども、家賃収入で資金を回収するというのは大体どのぐらい掛かるんですか。何年で結構です...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり私は、今回、共通の戦略目標の実効を上げて米軍への新たな支援を合理化するということは非常に重大な問題だと。これまでのアメリカに対する支援あるいは基地のいろいろ様々な必要経費の負担、それを枠を大幅にはみ出す重大な問題であることを指摘して、時間ですので質問を終わりま...全文を見る
05月09日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第15号
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○緒方靖夫君 議題の三件については、いずれも各国際機関の業務に資するものと認められますので、賛成でございます。  今日は、2プラス2の合意について質問したいと思います。  まず伺いたいのは、やはり再編経費の日本側の負担の問題です。    〔委員長退席、理事浅野勝人君着席〕 ...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、簡潔で結構です。簡潔で結構ですから。
○緒方靖夫君 国内のことを伺っておるんです。
○緒方靖夫君 私のお聞きしたのは、全体の国内整備についての試算についてお伺いしております。
○緒方靖夫君 きちっとした積算は当然なんですがね。  防衛庁の守屋事務次官は、先月二十四日の講演で、これ引用しますけれども、グアム移転経費を除き八年間で二兆円と試算している、年間二千六百億円と述べているわけです。  防衛庁長官は、私は試算していないと言われましたけれども、事務...全文を見る
○緒方靖夫君 それにしても、幾ら掛かるのかということは非常に大事な問題なわけですよね。  しかも、守屋事務次官の数字というのは、ローレス副次官が述べた三兆円ということが非常に大きな額だということで話題になっておりますけれども、非常に近い額なんですよ。要するに、ローレス氏が述べた...全文を見る
○緒方靖夫君 試算があることはアメリカ側の高官の発言からも裏付けられるわけですよ。これはテレビで七日に放映されたものですけれども、つまり久間さんの後にローレス氏が述べたことですが、基になった情報は日本側パートナーから提供された、試算は日本側からの提供だということをはっきり述べてい...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほど大臣は、守屋事務次官の述べた数字については根拠のない数字だとおっしゃられました。私はこれは異例な発言だと思いますよ。自分の副官をそういう形で言っていいものかどうか。  私は大臣に求めたいんですけれども、守屋事務次官が述べたその数字、根拠、もちろんその時点のも...全文を見る
○緒方靖夫君 はい。最後です。  非常に重要な発言ですよね。やはり守屋事務次官の発言、述べた数字というのは根拠のない数字ではないということを今大臣ははっきりおっしゃられました。  私はここで委員長に申し上げたいと思います。ここでやはりどれだけ一体額が掛かるのかということについ...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
05月16日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○緒方靖夫君 議題の日韓刑事共助条約については、我が党は賛成であります。その理由というのは、日米刑事共助条約と同じく、近年の外国人による多発する凶悪事件、国境を越える犯罪の増加に伴い、これらの事態に有効に対処し、諸外国との捜査協力等の促進と捜査共助の迅速化を図るためのものだと考え...全文を見る
○緒方靖夫君 契約金額について、一人一日平均十万円以上についてという、そういう問題がありましたけれども、これはどう見直されるんですか。
○緒方靖夫君 企業側の職員を受け入れるために民間企業や防衛技術協会との間で行ってきた随意契約についても、一般競争入札に切り替えることなんでしょうか。
○緒方靖夫君 先日の質問の際にも指摘いたしましたけれども、防衛技術協会は技術研究本部で行う開発業務の正に受皿として、労務借り上げを通じて二〇〇四年度までの五年間に十億円もの利益を得ております。そればかりか、そのほかにも委託業務などの名目で十五億円の発注を受けている実態もあります。...全文を見る
○緒方靖夫君 一般競争入札を原則とする会計法に照らしましても、すべての業務発注が随意契約で独占的に行われてきたというのは極めて異常なことだと言わなければならないと思います。  問題は、なぜこのようなやり方が今日まで続いてきたのかということです。その根底にはやはり天下りの問題があ...全文を見る
○緒方靖夫君 技術研究本部の研究開発をめぐる業、官の癒着はかなり根が深い実態があると思います。  今回、私の質問なども受けて一定の見直しが打ち出されたと思いますけれども、天下り問題や契約の公正性、透明性の確保など一層の見直しを図るべきだと思いますけれども、その点長官のお考えをお...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、ちょっと次の問題に移ります。  昨日、一部の報道で、施設庁の官製談合事件で、東京地検による強制捜査の前に当時の建設部長が、談合の配分表などの証拠書類を部下に命じて廃棄させていたことが施設庁の調査委員会の調べで明らかになったと報じられました。それによると、...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、ちょっと質問を角度をちょっと変えます。  個別具体的なところを聞くのではなくて、調査委員会でこの問題を調べた結果、結論が出ているのかどうか、その点はいかがですか。
○緒方靖夫君 もう一度お聞きしますけれども、要するに結論が出るかどうかということは私は影響を与えないと思うんですよ。その点をお聞きしているんです。
○緒方靖夫君 それはなかなか理解できないんですね。  それと、額賀長官が先ほど答弁された、昨年十一月に職員に対して捜査協力への全面協力を指示したとおっしゃられましたけれども、その中には、その指示の中には証拠隠滅をしないことが当然含まれていると思うんですが、それはいかがですか。
○緒方靖夫君 官製談合事件では、九八年の調本事件の反省を生かしていない、生かされていないということが相当強調されたと思います。  当時の事件でも証拠書類の隠滅が行われておりました。今回の証拠隠滅も、もし事実だとしたならば、これは私は防衛庁の大変根の深い、変わらない体質と言われて...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。  もし前建設部長の証拠隠滅が事実ということになれば、私は調本事件の反省、これは今ひどいと言われましたけれども、今回も私は、報道どおりだとしてもひどいと思いますが、その教訓が生かされなかったということになります。その場合、私は、額賀長官がそれに対してきち...全文を見る
○緒方靖夫君 一言です。
○緒方靖夫君 額賀長官はやはりこの問題では非常に大きな責任が問われていると思います。これはやっぱり非常に重大な問題なので、やはり今後きちっと私たちは見ていきたいということを述べて、質問を終わります。
05月18日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第18号
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○緒方靖夫君 まず、守屋事務次官の発言についてお伺いいたします。  この委員会の前の理事会で、防衛庁の事務方から資料配付と説明を受けました。その資料には、毎日新聞の四月二十七日付けの記事のコピーも添付されておりました。私はこの記事の内容に訂正を要する不正確さはないのかとお聞きし...全文を見る
○緒方靖夫君 この記事には異存がないと、大臣もですね。  この記事には、こういうことが書かれているんですね、これは今日配っていただいたもので助かりましたけれども。グアム移転経費を除き八年間で二兆円と試算している。年間二千六百億円なので、思いやり予算などで在日米軍のために毎年支出...全文を見る
○緒方靖夫君 読み上げます。大臣の答弁として、守屋次官がおっしゃったのは、そういうことを大ざっぱに、ある意味では思いやり予算だとか地域振興費だとか、様々なことを考えて、イメージ的な数字をおっしゃったのではないかと、守屋次官のお話で言っております。  ですから、私の質問は、要する...全文を見る
○緒方靖夫君 明確です。入っていないんです。もうこの文面からしても明確です。ところが、大臣は前回、私の質問に対して、思いやり予算だとか地域振興費が入っていると述べられました。  これは間違った守屋発言の解釈になりますね。
○緒方靖夫君 それは明確に守屋次官がおっしゃったという文脈で述べられているので、大臣の勘違いは明確なので、是非それは訂正していただきたいと思います。  それで、そうすると、今日の大臣の発言なんですけれども、守屋次官に直接確かめたところ、今ちょうど再び述べられたところですけれども...全文を見る
○緒方靖夫君 常識的には、防衛庁がお使いになる用語からすると、既に負担している経費というのは思いやり予算だというふうに取れるんですけれども、それは含まないということをおっしゃられるわけですね。
○緒方靖夫君 思いやり予算が入っているということですか。
○緒方靖夫君 そうすると、要するに、今お認めになったように、大臣の議事録も訂正するとおっしゃられた、思いやり予算は含まれていないんだということで。私もそれに納得します。そのとおりだと思います。これは明確だからですね、守屋次官の発言は。  しかし、今大臣おっしゃられた、正にこの委...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほど思いやり予算は入っていないと、この守屋次官の発言のこの二兆円の中には、そうおっしゃられました。しかし、今、守屋次官の発言の解説として聞いたところということで言われた中には、思いやり予算が入っていると今答弁されました。おかしいじゃないですか。
○緒方靖夫君 要するに、大臣がおっしゃられたように、守屋次官の発言の中には思いやり予算は含まない、含まないで二兆円という、そういう数を出していると、そういう答えです。  しかし、この中では、こちらの大臣の発言の中では、思いやり予算を含めて様々なものをイメージ的に述べたと言われて...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣は既に負担している経費というのは思いやり予算だと答弁されたんですよ。ですから、矛盾していると言っている。おかしいですよ。
○緒方靖夫君 納得できないんですよね。要するに、私は、大臣の答弁に沿って言われているわけです。二兆円という数字を挙げての発言は、既に負担している経費を加えると。この負担している経費というのは何かという私の質問に対して、先ほど大臣はこれは思いやり予算を指すと言われました。ですから、...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、やはり非常に大臣の発言というのは、こんな重要な問題なのに明確ではない、はっきりしない、そのことは本当に重大な問題だと思います。  特に私思いますのは、要するに、防衛庁の今日の理事会での説明でも、守屋氏は試算という発言を使ったのかということについて、使ったかも...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、これからこの問題についてはアメリカの議会でも審議が行われると思います。あるいは公聴会も開かれると思います。そのときに、アメリカ側は、何も大臣の立場を守るとか、あるいは防衛庁との間での何らかの信義を守るというよりも、自分たちのあからさまなことをどんどん述べてくる...全文を見る
05月30日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第20号
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○緒方靖夫君 政府は本日、日米合意を実施するための閣議決定を行ったとのことですけれども、閣議決定は2プラス2の発表文書とロードマップにある再編案全体の実施を決定したものなんでしょうか。その中には除いた事案というのはあるんでしょうか。
○緒方靖夫君 それでは、五月一日のロードマップ及び共同発表の中で合意したけれども、閣議決定は除いたというものはあるんですか。
○緒方靖夫君 その閣議決定を見ますと、再編関連措置については、最終取りまとめに示された実施時期を踏まえつつ、着実に実施していくものとすると、そういう表現があります。そうだとすると、その閣議決定は関係自治体の合意の問題、これをどう扱うことになるんですか。
○緒方靖夫君 私の質問は、大臣、要するに、そういう協議が行われたことは存じております。しかし、この閣議決定の中にある着実に実施していくというその中身についての合意が関係自治体との間に得られているのかということです。
○緒方靖夫君 今後更に協議を続けていく、解決されていないということは、つまり関係自治体との間では、これは自明のことですけれども、合意が現時点ではないということですよね。
○緒方靖夫君 座間市もある、相模原市もある、鹿屋市もある、神奈川県もある、その他、その他関係があります。それらすべてと合意が得られているのかと伺っているんですよ。
○緒方靖夫君 大臣が答弁されたことはやはり重大だと思います。つまり、これから協議を続けて解決していかなければならない、することがある、そういうことですよね。ということは、合意なしに閣議決定を行ったということになるんですよ。私は、これは一つ重大な問題だと思います。  それから、更...全文を見る
○緒方靖夫君 私がお伺いしたのは、アメリカとの関係でどうしてそういう判断の文書を書いたのかという、そういう質問なんです。  まあしかし、それについては、沖縄については触れられました。しかし、それも合意があったとは私は思えませんけれども、しかし移転等々この案件というのは全国に散ら...全文を見る
○緒方靖夫君 一定の感触で、それからまた今後説明して理解を得ていきたいという希望的観測でこういう文書が作られたということを今大臣述べられたわけですけれども、これは改めて大変な驚きだと思います。  結局、この米軍再編の問題は、私は、国民に隠してずっと協議をしてきた、そして内容が明...全文を見る
○緒方靖夫君 いずれにしても、六〇年代以来の配備ということになる。  それでは、既存の米軍施設・区域に展開され、可能な限り早い時期に運用を可能とするとあるわけですけれども、これは米軍施設を防衛するために展開するものですか。
○緒方靖夫君 米空軍基地に設置するものだと思われるわけですが、その基地は三沢、横田、嘉手納とあるわけですが、配備されるのはどこになりますか。
○緒方靖夫君 再編案の実施が進めば、横田の米空軍司令部はミサイル防衛の中枢になるわけですけれども、その過程でここを防衛することの重要性が増せば、横田への配備ということは検討することはあり得ますか。
○緒方靖夫君 それでは、ちょっと聞き方を変えましょう。  米軍PAC3の展開地を検討する際に、どういう条件が重要視されるんですか。
○緒方靖夫君 しかし、私は非常に抽象的に聞いているんですよ。だって、どういう条件が最重要視されるのかという、そういうことというのはもう基本中のことで、別に具体的な答弁を求めているわけじゃないわけですよ。  通告しているわけですからお答えください。紙出してください。
○緒方靖夫君 ロードマップでは、Xバンド・レーダーは二〇〇六年夏までに運用可能となるとされているわけです。もうすぐのことですよ。レーダーが運用可能になれば技術的にはPAC3が使えるようになるんですか。
○緒方靖夫君 最後の一言です。  この問題というのは、これまで関係自治体や住民に対しても全く説明されてこなかったんですよ。私がここで聞いてもきちっとしたお答えがない。しかし、アメリカとの間では綿密な形で協議を進めている。やはりこれは最初に述べたこの米軍再編全体の住民無視の問題に...全文を見る
06月01日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第21号
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○緒方靖夫君 国連腐敗防止条約は賛成です。  今日は、米軍再編協議にかかわる周辺事態の際の米軍による民間施設使用の問題についてお伺いしたいと思います。  昨年十月の2プラス2の中間報告の中で、日米両政府は、日米ガイドラインを基礎とする日本有事の際の共同作戦計画と周辺事態の際の...全文を見る
○緒方靖夫君 昨年四月の時点で既に大野前長官は、米軍への提供施設についての話は進んでいると会見で述べられていたことがあります。それから一年余りたっているわけですけれども、この検討作業は、この間、この一年余りの間具体的にどう進んだんでしょうか。
○緒方靖夫君 外務大臣にお伺いします。  今年に入って、米艦船による日本各地の民間港湾への寄港が急増している実態があると思います。外務省が我が党の笠井衆議院議員に提出した資料によれば、五月二十三日の時点で延べ十四隻、その後も、二十四日に高知県宿毛港にミサイル巡洋艦ラッセルが入港...全文を見る
○緒方靖夫君 検討作業の拡大という話、そしてまた同時に米軍による日本の民間港湾への利用が広げられると、その懸念が広まっているという、ここのところが自治体関係の中でも話題になっているものであるということを指摘しておきたいと思います。  昨年十月の中間報告では、二つの法律を挙げて、...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほど、冒頭、大臣の説明でも、二つの法律を一緒に説明されました。そして、現にこの中間報告にも一緒に書かれている。私は、結局日本有事と周辺事態で自治体の施設提供の決まりは違うわけですよ。有事は義務ですけれども周辺事態は協力と、全く違うわけです。したがって、本来の計画の...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、冒頭の大臣の御答弁、それから更に言えば中間報告に書かれている書きぶり、このことを見ると、二つ合わせて検討作業が有事法制を反映すると、こう書かれているわけです。英文でもそうなっております。したがって、相互協力計画の検討を従来より拡大して周辺事態でも有事法制並みに...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
06月02日第164回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第3号
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○緒方靖夫君 拉致問題では、この間、日韓双方のDNA鑑定の結果、横田めぐみさんの夫が韓国人拉致被害者の金英男さんである可能性が高いことが判明するなど、新たな進展がありました。先日も、韓国の被害者の御家族が国会で問題の早期解決を訴えるなど、拉致問題は国際的な広がりを見せていると思い...全文を見る
○緒方靖夫君 先ほど冒頭、麻生大臣からも報告がありましたけれども、外務省では今後の日朝包括協議それから六か国協議、これについて、まあこれまでの経過については報告がありましたが、今後どういうふうな見通しとか行動していくというふうにお考えになっているのか、伺います。
○緒方靖夫君 麻生外務大臣にお伺いいたします。  難しい相手との交渉というのは、その国の外交力、国の総合力が試されるものだと思います。アメリカはどんな事案に対しても様々なオプションをすべて用意する、そういう国ですけれども、北朝鮮についてホワイトハウスも、朝鮮半島の恒久的平和を構...全文を見る
○緒方靖夫君 安倍官房長官にお伺いいたします。  六か国協議の、確かに停滞しているように見えますけれども、また別の見方をすれば重要な到達もつくっていると言えると思うんですね。昨年九月の六か国協議での共同声明では、日朝平壌宣言の内容が、六か国間の合意へ拡大させられ、その位置が高ま...全文を見る
○緒方靖夫君 重ねて官房長官にお伺いしますけれども、そういう外交努力を進める上で、私は二つ大事なことがあるのかなと思いますね。  一つは、六か国協議の議長国である中国に対してしっかりと働き掛けること。  それからもう一つ、やはり日米韓の枠組み、これが非常に大事であって、六か国...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
06月13日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 第22号
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○緒方靖夫君 イラクでの自衛隊の活動についてお伺いいたします。  額賀長官は今月四日、シンガポールでアメリカのラムズフェルド国防長官と会談されました。報道では、アメリカ側から航空自衛隊の輸送活動をバグダッドに拡大するように要請があり、長官はニーズに応じて考えていくと表明されたと...全文を見る
○緒方靖夫君 今大臣が控えさせていただくと言った件で、その中身には、もう申し上げませんけれども、結局、米軍のための空自の輸送協力の拡大という、そういうことは必要として出されたんでしょうか。
○緒方靖夫君 そこの点はおっしゃられないので次の質問に移りますけれども、防衛庁が現在、空自が実際に輸送活動に使用しているタリル空港以外の空港での調査を行っていると伺っております。今長官が調査しているとおっしゃられたわけですけれども、三月末には、アンバール州のアサド空港に人員を派遣...全文を見る
○緒方靖夫君 それでは、空港の調査というのは、実施要項で決めている現行の実施区域に限って行われているのか、それとも、実施区域の以外の場所も調査対象に含まれているのか、どっちでしょうか。
○緒方靖夫君 今年の一月の報道によると、昨年十二月の時点で実施要項の実施区域を変更して、十三空港だったものをイラク国内のすべての空港、二十四か所に拡大したという、そういう報道があるんですけれども、これは事実ですか。
○緒方靖夫君 そうすると、私、結局、陸自の人道復興支援が終了するということが今いろいろ言われております。空自を残して輸送活動に当たると。そうすると、アメリカからのニーズ、それは具体的にはおっしゃらなかった。一般的に調査を進められているというお答えがありました。ニーズ、そこで、実際...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣は、実施要項の実施区域を変更したということをおっしゃられました。それから、実際そのことは国会にもそれからどこにも非公表で行われたことを今大臣は認められたわけですね。私は、これは結局、国会からも国民からも見えない形で、やはりニーズということで、国連ということもおっ...全文を見る
○緒方靖夫君 イラクではC130が活動しております。そういう修理にもかかわっているのか、また、場所はイラク国内なんでしょうか。
○緒方靖夫君 この資料の表題には、装備品の修理等のために同行、派遣した民間事業者と書かれております。派遣ということは必要が生じた場合に現地へ行ったことを示すことで分かるわけですが、この同行というのは具体的にどういうことを指すんでしょうか。実際に故障などで修理の必要が生じる前に、あ...全文を見る
○緒方靖夫君 防衛庁が出してきた資料に、同行、派遣と書かれている。きちっと確かめてください。
○緒方靖夫君 いずれにしても、この問題というのは、やはり民間人の派遣、これがどういう要請で、どういうことで行われているのかということ等々が一切明らかにされていません。  こういう問題で、結局、仮に自衛隊の管理下での事故に民間人が巻き込まれた場合、これはやはり非常に大きな問題にな...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
06月14日第164回国会 参議院 北朝鮮による拉致問題等に関する特別委員会 第4号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  政府に質問させていただきます。  本法案は、脱北者への対処を日本の法律で初めて明記し、脱北者について、北朝鮮を脱出した者で、人道的見地から保護、支援が必要であると認められるものと法令上定義を行っております。  これに関連して、外務...全文を見る
○緒方靖夫君 要するに、北朝鮮住民が脱北する背景には北朝鮮の国内事情があるという、そういうことでよろしいですか。
○緒方靖夫君 今外務省も認められたように、脱北者問題というのは北朝鮮の内政にかかわる問題だということになります。  法案は、この全く次元の異なる問題を北朝鮮当局による人権侵害問題として、我が国の主権を侵害した国際的犯罪である拉致問題と同列に扱って、政府が脱北者の保護、支援に関す...全文を見る
○緒方靖夫君 政府は、脱北者を含む外国人が我が国の在外公館に保護を求めてきた場合、基本的には同人の人定事項や希望等を確認した上で、生命又は身体の安全確保等の人道的観点、関係国との関係等を総合的に考慮して個別具体的に対応を検討するとしてこられました。同時に、具体的内容にかかわる事項...全文を見る
○緒方靖夫君 今答弁ありましたように、政府が脱北者をめぐる対応で慎重かつ静かな対応、関係国との慎重な協議や関係国との信頼関係を強調してきたのは、やはりこの問題が北朝鮮の内政にかかわる問題であると同時に、文字どおり関係国にかかわる影響が大きい問題だからだと思います。  そこで伺い...全文を見る
○緒方靖夫君 好ましくない影響というのは、例えば行動を誘発するとか、そういうことに当たりますか。
○緒方靖夫君 あわせて、法案は、脱北者支援の活動を行う国内外の民間団体に政府が財政上の配慮その他の支援を行うことを定めております。  これまで政府は、脱北者の保護にかかわる費用について、これを明らかにすれば政府の財政的援助の一端が明らかになり、脱北者の保護の要請を誘引することに...全文を見る
○緒方靖夫君 今回の法案で脱北者の保護、支援を国の施策として明記する以上、政府がいかに脱北者の保護要請の誘引を、誘発を警戒しようと、今後は北朝鮮からの脱出の動きを国家の行為として促進せざるを得ないと、そういうことになりかねません。これまでも人道上の必要に応じた措置をとってきたわけ...全文を見る
○緒方靖夫君 適切に対処されるということですけれども、ちょうど谷内事務次官が六月の十二日に記者会見で述べておりますけれども、この法律が成立したからといって直ちにどうこうしようとは考えていない、そういう発言もございます。したがって、私は、法律が成立しても直ちに施策を実施しないと言わ...全文を見る
○緒方靖夫君 日本共産党を代表して、本法案に反対の討論を行います。  我が党が本法案に反対する最大の理由は、法案が、我が国の主権を侵害した国際的犯罪行為である拉致問題と、北朝鮮の国内の人権侵害問題を同列に扱っていることです。特に、脱北者問題は、政府も、北朝鮮での厳しい食糧難、経...全文を見る
08月11日第164回国会 参議院 外交防衛委員会 閉会後第1号
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○緒方靖夫君 イラク特措法基本計画の変更と、これによる航空自衛隊の活動拡大について質問をいたします。  当委員会において六月十三日、空自の活動拡大に関する米側の要請について私質問いたしました。その際、額賀長官は、具体的な要請内容については相手があるので控えたいとして答弁されませ...全文を見る
○緒方靖夫君 日本の主体的な判断だけでやられている話じゃないと、これはアメリカ側のニーズがあって行われることだと、そのことは非常にはっきりしていると思うんですね。  国連からの輸送協力には要請があったということについては言う、しかしアメリカの要請についてはおっしゃられない、おか...全文を見る
○緒方靖夫君 私の質問は、どこの要請かということです。
○緒方靖夫君 多国籍軍側の要請だということで解されると思います。そのとおりですね。  こういう活動、つまりバグダッド乗り入れについては、これまで治安の問題等々があって、検討はしたけどなかなか踏み切らなかったと。今回踏み切った理由は何ですか。
○緒方靖夫君 米軍は、バグダッドの治安が悪化したために兵員を増やさなければならないと、そういう発表を行っておりますけれども、そういうところで兵員輸送も含む輸送協力の拡大をやれば、掃討作戦の強化に協力するということになるんじゃありませんか。
○緒方靖夫君 これは米中央軍のギャリー・ノース司令官が述べたことですけれども、航空機動力のおかげで戦闘指揮官は必要なものを必要なときに必要な場所に手にすることができる、こう述べております。そして、我々の連合軍には韓国空軍、日本の航空自衛隊、更に多くの国が含まれるという形で、十か国...全文を見る
○緒方靖夫君 これはやはり重大なことだと思うんですね。  それは、空自派遣部隊とともに活動する米空軍第三八六航空遠征航空団の機関誌、ロック・スレイトというものがありますけれども、そこで、航空自衛隊と米空軍は一緒に行動する機会が実にたくさんある、普通に装備を共有し、情報交換を行い...全文を見る
○緒方靖夫君 軍事の常識でいえば、情報の共有、それからまたさらに、先ほど話がありましたように、武装した兵士を輸送すること、さらには給油あるいは航空機等々の部品の提供を受ける、これは戦闘の一体化とならざるを得ないんですよ。だから、アメリカの司令官も、それからまたロック・スレイトとい...全文を見る
○緒方靖夫君 同時に安倍長官は、専門家らは北朝鮮が何をするか予測し難いと言うけれども、北朝鮮は予測可能だと述べられております。また、拉致問題についても、しっかりと先を読んでいけば私たちは交渉できる、結果を追求できるのではないかとの認識も示されておりますけれども、これについても同様...全文を見る
○緒方靖夫君 最後にもう一問お聞きしたいと思います。  これは靖国問題なんですけれども、これについて端的に安倍長官のお考えをお伺いしたいと思います。  靖国神社というのは境内にある遊就館の展示にも示されていますように、日本の過去の戦争を自存自衛の戦争、アジア植民の解放のための...全文を見る
○緒方靖夫君 つまり、長官御自身のお考えと靖国神社のそういう立場、戦争観というのは共通するものなのか、同じ考えのものなのか、それについて端的にお答え願います。
○緒方靖夫君 一言いいですか。
○緒方靖夫君 長官は政府の要職にあるわけですから、一般国民とは分けて考える必要がある、このことを指摘しておきたいと思います。  終わります。
10月24日第165回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○緒方靖夫君 北朝鮮の核実験に対する国連安保理決議と日本政府の対応について質問をいたします。  日本共産党は、北朝鮮の核実験を厳しく抗議するとともに、国際社会が一致して平和的、外交的に問題の解決を図ることを求めてまいりました。この立場から、非軍事的措置によって事態の解決を目指す...全文を見る
○緒方靖夫君 久間長官にお伺いいたします。  北朝鮮に対して国際社会一致して非軍事の制裁措置をもって迫る、外交的に、平和的に迫るという、その点でこの決議というのは非常に大事だと。今大臣言われたことと重なりますけれども、やはり六日間、短期間でその意思を確認したということの力強さ、...全文を見る
○緒方靖夫君 決議採択後直ちに、麻生大臣も当事者の一人として、様々な集中的な外交が行われたと思います。バイの会議、三者の会談、こういうことが行われ、そしてこれらの努力も、やはり国際社会の平和的に、理性的な方向でこの問題を、何しろ相手は北朝鮮ですから、そのことをよく示しながら解決す...全文を見る
○緒方靖夫君 ライス国務長官は、東京、ソウル、北京、モスクワを訪問しまして、その中の会談でも、マスメディアと精力的にインタビューしておりますけれども、それを全部読んでも、共通して、米国側は外交チャンネルを通じての半島の核問題を解決するために努力しており、情勢のエスカレートを望んで...全文を見る
○緒方靖夫君 アメリカが危機をエスカレートさせてはならないということは、本当繰り返しのメッセージだと思うんですね。それで、日米協力はこの状況の下で当然なわけで、しかしその決議を履行するときに重要なことは非軍事であるという、その点がこの決議を履行するに当たっての日米双方の合意である...全文を見る
○緒方靖夫君 どんな状況の下でも非核三原則について日本が貫くということについて議論し、そしてそれを確信を持って世界にアピールしていく、このことこそが求められていると思うんですよ。  久間長官にお伺いしたいんですけれども、先ほど、こうした議論が誤解を招くと大臣述べられましたけれど...全文を見る
○緒方靖夫君 麻生大臣が、北が核を持つようになったと、環境は変わったと、したがってその下で改めて議論をすると。そして、それがどういうふうになるのかと。正に選択肢ですよね。  そういうことを今答弁されましたけれども、私は、非核三原則の議論を促す、しかも外務大臣がこういう場でそうい...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
10月26日第165回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○緒方靖夫君 テロ特措法改正案について質問いたします。  自衛隊が給油支援を始めて五年たちますけれども、この間、海上阻止活動の成果は変わってきております。政府の説明文書には、参加艦艇数や給油回数は一定レベルで推移している、活動の有効さは減じていないとある一方で、実態については、...全文を見る
○緒方靖夫君 私は件数をお尋ねしております。
○緒方靖夫君 一年前のやはり派遣延長の際に、私は当委員会で、米中央海軍司令官が昨年の九月の時点で、最近は洋上で大した発見もないし、外国人戦闘員もさして発見していないと、そうして述べたことを取り上げました。まあ一年たって、政府もその数を示しながら、それが減ってきているということを認...全文を見る
○緒方靖夫君 連絡将校を置いている国はどういう国で、連絡将校を置いている国と国名は分かりますか。
○緒方靖夫君 その連絡将校は日常的に机を並べて、他の国の将校と机を並べたり、あるいは会議に参加したり、そういう仕事を一緒にしているんでしょうか。
○緒方靖夫君 フロリダ州のタンパにはコアリションビレッジがあり、自衛隊も連絡官を配置していると聞いております。バーレーンの調整所が持つ役割と機能、それとタンパのコアリションビレッジとはどう違うんでしょうか。
○緒方靖夫君 米国防総省の発表によりますと、ここにその資料がありますけども、米中央軍が管轄する地域の多国籍軍による海上作戦の任務部隊、タスクフォースですね、それは三つに分かれていると。一つは、ペルシャ湾北部でオイルターミナルを防護するCTF58、それからペルシャ湾中部及び南部をパ...全文を見る
○緒方靖夫君 もう一度確認したいんですけど、ペルシャ湾はその活動地域に含まれると先ほど答弁がありました、局長から。それは間違いはないわけですね。
○緒方靖夫君 そうすると、先ほどの局長の答弁は不正確だったということだと、まあ後で議事録を見ましょう。  そうすると、米軍が行っているCTF150、これには紅海が含まれているんですけれども、紅海というところまでは行くんでしょうか。
○緒方靖夫君 いずれにしても、この地図を見ましても、それから先ほどからの答弁を聞いていましても、米軍の方は各任務部隊の担当地域、これはくまなく中東からインド洋まで、紅海まですべて押さえるという、そういう形になって漏れなくテロとの戦いを進めるという、そういう形で手分けしてカバーする...全文を見る
○緒方靖夫君 その中で、結局、日本が米軍のその活動、すき間のないそういう体制を取った活動の中で協力しているのはCTF150ということになるわけですよね。その区域だけを見ても非常に広いわけですよ。  この地図でも示されておりますけれども、正にインド洋、ペルシャ湾、そしてオマーン、...全文を見る
○緒方靖夫君 信頼というのは大変大事なことだと思います。物事の根本だと思いますけれども、しかし、それだけでもう法律の履行が担保されるのはどうか。非常にその点が実態と合わせて考えてみたときに問題になるなということを痛感するわけですね。  具体的に言えば、十二か国、そしてその六千マ...全文を見る
○緒方靖夫君 だまされているというふうに言っているんじゃなくて、結局そういうことだけで、信頼関係ということだけで物事が済まされるのかという問題を提起しているんですよ。  私は、先ほどバーレーンでの調整所の問題を取り上げました、あるいはコアリションビレッジの話もいたしました。そこ...全文を見る
○緒方靖夫君 こういう議論をするといつも、防衛庁長官が替わっても、いずれにしてもと、それで信頼関係という話になるんですよね。そこはやはりウイークポイントですよ。やはり、米軍のニュースに、今手元に持ってきてませんけれども、イラクの作戦をやっている艦船に給油をしたと、そういうことが出...全文を見る
○緒方靖夫君 主体的判断とおっしゃられますけれども、自らの活動終了のやはり基準がないのではないかと。そして、米国の活動、それをやはり基準にして、対テロ戦争が続く限り支援を続けていくと。そういうことになれば、結局いつまでも派遣を継続することになると、そういうふうに思います。実際、五...全文を見る
○緒方靖夫君 アメリカは長い戦争と言って、やはりテロ戦争、対テロ戦争をそう位置付けているわけで、その中でやはり日本に対して控え目だと、もっとやってほしいと、そういうことが来るという中で、私たちは物事をよく考える必要があるということをきちっと指摘しておきたいと思います。  次に、...全文を見る
○緒方靖夫君 政府としてないということが明言されました。しかし、政府の中で、しかも重要な地位にある外務大臣が委員会で公に繰り返し核論議について述べられているわけですよね。長官御自身、閣僚がこういう議論をするということ、政府の中でするという意味じゃありません、国民的議論をという、先...全文を見る
○緒方靖夫君 官房長官御自身はこういう議論に、自分で提起されることということですか。
○緒方靖夫君 そうすると、私、外務大臣がこういう発言をするということについて、ああ、こういう影響があるんだなということを痛感したことがあるんですね。  それは、十九日に麻生大臣が訪韓されました。その前の委員会でこの答弁をしたわけですね。で、十九日、三者の会談、それから二十日、韓...全文を見る
○緒方靖夫君 もういろんな情報に接していると思いますけれども、まあ韓国だけじゃない、マレーシア、東南アジア、もちろんアメリカで、ヨーロッパで、このことが大変広く報道されているわけですよ。そして、例えばマレーシアの有力紙は、結局この問題について日本が濁り水を流すようなことをすれば、...全文を見る
○緒方靖夫君 麻生大臣に伺いますけれども、私は人間はすべて平等だと思っておりますよ。そして、言論は自由だし、封殺されてはならないということを強く確信持っておりますし、そのためにこれまでも働いてきました。しかし、すべての人間は平等でありますけれども、しかし外務大臣という職にある者が...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。  我々は、やはり自由に討論するって当たり前なんですよ。しかし、職分を考えてほしいと、立場と国益をしっかり考えてほしいと、国際的影響をきちっと考えてほしいと、そのことを申し上げているんですよ。  ですから、これだけ述べても同じテープレコーダーのような答...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表して、テロ特措法に基づく自衛隊の派遣を一年延長する法案に反対の討論を行います。  テロ特措法は米国の報復戦争に協力するために作られた法律であり、この米軍を支援する自衛隊の活動を継続することは日本国憲法に照らして認められないものであります。 ...全文を見る
11月07日第165回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○緒方靖夫君 JICA法改正案には賛成でございます。  今日の質問は、去る九月十四日、在日米海軍横須賀基地において原子力潜水艦ホノルルの出港の際、海水から放射性物質が検出された問題について伺いたいと思います。  文部科学省は本件に関し、十月の五日、原子力艦放射能調査専門家会合...全文を見る
○緒方靖夫君 今説明がありましたけれども、核実験の影響とは考えられない、それからまた横須賀市内の事業者の影響とは考えられない、そういうことも調査の中で述べられております。  それで、そういう消去法でいくと、結局ホノルルが原因と考えられる、そういうことになるんじゃありませんか。
○緒方靖夫君 否定できない、しかし断定できない。私は大変奇妙な結論だと思うんですけれども、端的に、なぜ断定できないんですか。
○緒方靖夫君 私は、その会合での議論をいろいろ見ましたけれども、結局、原因としては全部消去法でやっていくとホノルルしか考えられないと、そういう議論があったということも伺っております。  外務大臣に伺いますけれども、外務省は米側に照会したとのことですけれども、米側はどう言っている...全文を見る
○緒方靖夫君 事故だったら、あるいはわずかの事故だってこれは大変なことなんで、米軍のその説明に対して大臣が今評価されたことというのは、やはり私はそれでいいのかなということを率直に申し上げたいと思うんですけれどもね。  文科省に伺いますけれども、米軍の主張の内容について独自の検証...全文を見る
○緒方靖夫君 独自の検証が必要かと聞いているんです。
○緒方靖夫君 米側から原子炉の構造や部品の材質、排水機構の詳細に関するデータの提供や具体的な説明というのは行っているんでしょうか。それを基にした検証なんでしょうか。
○緒方靖夫君 文科省の調査では、原潜の原因の可能性が否定できないと書いてあるわけですよ。しかし、米側からのそうした詳細な説明等々については受けていないということで、結局は原潜の直接調査ができずに、あるいはまた排水経路についてはやみの中で、しかし、今述べられたように問題がないという...全文を見る
○緒方靖夫君 実際ホノルルで何が起きたのかということについて、これを把握せずに、今後いろんな形でこの種の問題が起こる可能性がある。私は、そういうことからしたら、やはり事故あるいはいろんな問題を防止するという点から、やはりきちっとした保証が必要だと思います。その点で、再調査をしない...全文を見る
○緒方靖夫君 一つは、米軍の説明のうのみだということがあります。それからまた、日本の調査も、結局米軍の排水経路やあるいは艦の構造等々について調べているわけではない、そういう問題があります。  ですから、私はこうした問題について、原潜は千何百回も出入りしているわけですから、そうし...全文を見る
○緒方靖夫君 示されたかどうかだけで結構です。
○緒方靖夫君 はい。  そういう問題があるわけで、私はやはりこれは科学の問題だと思います。ですから、科学的な究明がやはりきちっと行われる、このソードフィッシュの事件のときも、調査に当たった原子力委員会が甚だ遺憾と表明する事態がありました。  したがって、こういう問題を、やはり...全文を見る
11月30日第165回国会 参議院 外交防衛委員会 第6号
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○緒方靖夫君 ミサイル防衛について質問いたします。  沖縄ではちょうど今日から嘉手納基地に配備された米陸軍のPAC3部隊が本格運用されると聞いております。現在、兵員配備が進んでいるとのことですけれども、配備が完了するのはいつなのか、家族も含め何名規模になるのか、お伺いいたします...全文を見る
○緒方靖夫君 一個大隊規模の配備、これは非常に大きい規模だと思います。何名かおっしゃらなかったけれども、兵員だけで六百名とも言われております、家族含めたら九百名とかですね。ですから、私は、米軍再編で、沖縄で始まったのは結局は負担増なんだということをまず申し上げたいと思います。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 嘉手納が真っ先というのは、やはりそこにたたかれては困る重要な施設が集中していると、そう解釈できるのではないかと私は思います。違いますか。
○緒方靖夫君 最重要の部隊が集中しているところを守るということは自然の理だと思います。  じゃ、そうすると、嘉手納のPAC3部隊はどういう範囲で展開することになるんですか。
○緒方靖夫君 私のお伺いしている意味は、当然そうでしょうけれども、防衛上の必要から本土の米軍基地に展開することもあり得るのかということを改めてお聞きしたい。
○緒方靖夫君 PAC3の配備については国会でもほとんど議論がされていない。私たちもなかなかそのことを聞く機会がない。したがって、幾つか基本的なことについて大臣にお伺いしたいと思います。  久間長官は、先日の衆議院安全保障委員会での答弁で、首都圏の米軍施設や三沢などでも配備しても...全文を見る
○緒方靖夫君 実際、長官が言われたのは、首都圏の方にも米軍の施設にそういうものを配備してもらいたいと明確に答弁されているわけですから、軽い気持ちで言われたかどうかは別として、やはりそういうことなんですよね。  自衛隊PAC3はいずれ配備される計画です。イージス艦だけでなく、日本...全文を見る
○緒方靖夫君 希望を持っておると改めておっしゃられました。  例えば、PAC3の日米の運用について、防空エリアあるいは展開エリアをすみ分けする、そういう分担ということはあるんですか。
○緒方靖夫君 在日米軍は十月三十日の声明で、また引用しますけれども、米国は日本防衛の約束を守るため、最善の形でどうミサイル防衛部隊を展開し、どう活用するかを決定すべく、引き続き日本政府と緊密に協議していくつもりだと、そういうことを述べております。米軍はこれから協議して一緒に決めて...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、これから協議を進める。実際、協議、もう始めているんですか。
○緒方靖夫君 しかし、協議の中で、今のお話でもそういう配備、これについては否定されなかった、否定されなかったですね、首都圏への、ないんですか。
○緒方靖夫君 長官が米軍のPAC3の追加配備を希望するのは、日本の整備が終わるまで必要ということで、それ以降は米軍PAC3は必要ないという、そういうお考えですか。それとも、それとも併存するという、そういうことはあり得るんですか。
○緒方靖夫君 それでは、嘉手納についてお伺いしますけれども、配備が始まったわけです。この嘉手納のPAC3はどうなるのか。これは全国の自衛隊のPAC3配備が整ったら撤収するということが前提なんですか、それとも併存するんですか。
○緒方靖夫君 今の長官の答弁というのはやはり、前回、私、額賀長官に質問したことがあります。そのときの答弁というのは、結局、日本のミサイル防衛整備が完了するまでの間、すき間ができるから、米軍のPAC3の展開が役立つ、そういう答弁だったんですよね。しかし、今長官は別のことを答えられた...全文を見る
○緒方靖夫君 やはり今の長官の御答弁は非常に重大な問題だと思います。これまで額賀長官がこの国会で、この場で答弁していたことと違うことを述べられている。つまり、日本のミサイル防衛の整備が完了するまで時間が掛かるので、それまでの間に米軍のPAC3も展開してもらえたら役に立つという、そ...全文を見る
○緒方靖夫君 発言中です。
○緒方靖夫君 違いますよ。つまり、日本のミサイル防衛整備完了に時間が掛かるので、その間、米軍にPAC3を展開してほしいと言っているんです。別に沖縄とかそういう特定はないんですよ。ですから、その点ははっきり述べておきたいと思います。  先ほどのお話で、自治体のことに移ります。 ...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。
○緒方靖夫君 最後です、はい。  配備してもらったら有り難い、これは重大な発言ですよ。
○緒方靖夫君 だって、多くの人たちが配備を懸念しているんですよ、自治体の長も住民も。したがって、私はこういう、配備してもらったら有り難い、そういう発言というのは極めて不謹慎だということを述べ、そしてその発言に抗議したいと思います。
○緒方靖夫君 一言。
○緒方靖夫君 一言です。はい、一言です。
○緒方靖夫君 そういう発言は私は極めて不謹慎だと思います。  つまり、何を心配しているかというと、そういうものが置かれることによって標的にされる、危険が増すということを心配しているんです。ですから、そのことをきちっと踏まえていただきたいと思います。
12月05日第165回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○緒方靖夫君 日本・フィリピンEPAについて質問をいたします。  今回初めて人の移動が入ったと思います。ASEAN事務局長が来日して意見交換した際に、日本との協定では人の移動が最も共通な要求になっていると、そう述べておりました。フィリピンの後に続くASEAN諸国との協定でも、人...全文を見る
○緒方靖夫君 交渉過程でフィリピン側との間で最も意見の調整が必要になったそういうテーマ、恐らくこれが人の受入れの問題で、そしてフィリピン側はかなり大きな人数の受入れを求めてきたんではないかと思いますが、その点についてお伺いいたします。
○緒方靖夫君 農業の問題は後で伺いたいんですが、日本は外国人労働者の比率がほかの先進国と比べて非常に低い、異常に低い国だというふうに言えると思います。歴史的にも、難民の受入れなんかでも、例えばインドシナのボートピープルのときに、各国が何人何人と受け入れするときに、日本は二けたぐら...全文を見る
○緒方靖夫君 今回もフィリピン側は、人数のけたが違うと、そういう言葉で示されたように、大幅の受入れを望む、日本側はそれを抑えたという、そういう経過があったと思うんですね。その点で、条件整備というのはなかなか難しいのかなということを感じているところです。  フィリピン人の研修生が...全文を見る
○緒方靖夫君 国際公務労連の調査によりますと、渡航する派遣労働者の八割が貧困ラインの賃金しか得ていない、また半数以上は渡航するためのあっせん業者からの借金をしているという、そういう実態調査を示しております。  この報告書の中には、悪徳あっせん業者の排除と前借り金を禁止する措置、...全文を見る
○緒方靖夫君 窓口が一本化になっても、今だってそうなっていてもいろんな問題が起きている、もう報道もされておりますけれども、そういうことがあるわけで、やはり現状では外国人労働者への抑圧的な対応ということがやはりいろいろ問題になる。そして、その対応という点で、今の御答弁ではやはりその...全文を見る
○緒方靖夫君 加工用の缶詰だけでは生活できない、それからまた打撃を受けることはないとおっしゃられましたけれども、それは、まあ実際やってみたらどうかということは分かるわけですけれども、起こってからでは遅いわけで、やはりその対策がないということは非常に大きな問題だということを指摘して...全文を見る
12月07日第165回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○緒方靖夫君 この法案は、自衛隊の海外での活動を本来任務に位置付けるという、そういうものであります。自衛隊の任務、位置付けが変わるわけですけれども、その点についてお伺いしたいと思います。  これまで、自衛隊の存在は日本国憲法の下にある必要最小限の実力組織だと説明されてきました。...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、目的が変わってしまうのではないかと、そういうことをお伺いしたわけですけれども、じゃ、そもそも自衛隊は何のために存在するのか、そういう問題ですけれども、防衛白書の中でも、憲法と自衛権、そしてまた自衛隊の関係に触れながら説明されております。  そこには、憲法が日...全文を見る
○緒方靖夫君 今、答弁にありましたように、時代の要請とともに、そしてその任務も変わってきたと。また同時に、その中の位置付け、目的等々もやはり変わってきている、それが今回の法案だということをお認めになったんだと思うんですね。  つまり、任務が変われば、自衛隊が存在する目的や性格は...全文を見る
○緒方靖夫君 日本の防衛も海外の活動も本来任務となる、この法案で。そして、両方とも自衛隊の目的なんだということになれば、これは当然目的や性格変わることになるのは当たり前なんですよ。それはそうですよ。  今、中身的には大きな変化はないとおっしゃられましたけれども、それでは、そもそ...全文を見る
○緒方靖夫君 米軍への後方地域支援は含まれるかどうか。
○緒方靖夫君 含まれますね。はい、明確ですよね。  法案の第三条第二項第二号は国際平和協力活動についてですけれども、これにはいろんな活動があると思いますが、何と何が含まれますか。
○緒方靖夫君 今、長官がおっしゃられたテロ特措法に基づく活動、これにはどういう活動がありますか。
○緒方靖夫君 つまり、米軍を始めとする多国籍軍への給油活動ということですよね。  イラク特措法に基づく活動として現在行われているのはどういう活動ですか。
○緒方靖夫君 そうすると、この法案が通れば、今挙げられました給油支援とか、あるいは米空軍の輸送活動とかそういうものが、つまり米軍への支援の活動、これが一遍に自衛隊の本来任務になると、そういうことになりますよね。
○緒方靖夫君 それは自明です。私の質問は、そういう米軍への支援が本来任務と位置付けられるんですねとお尋ねしているんです。イエスかノーかで答えてください。
○緒方靖夫君 それでは言い直しましょう。法律に基づいて行われている米軍の支援、これらがこの法案に基づいて、今後法律が通れば本来任務になるんですね。
○緒方靖夫君 つまり、自衛隊法上、これからの自衛隊は日本の防衛も、また今説明のあった米軍への支援、どちらも本来任務として位置付けられることになる。どちらの仕事も当然のように担う存在になる、このことが明らかだと思います。  それでは、国際平和協力活動の活動、これについてですけれど...全文を見る
○緒方靖夫君 いや、いいです。そのとおりですよ。
○緒方靖夫君 ええ、結構です。答えていただいて。
○緒方靖夫君 そうすると、それが現在のことですね。それが法律で裏付けられることになるわけですね、本来任務として。今後、法律を作り、海外で新しい活動を行う場合、これは含まれるんでしょうか。
○緒方靖夫君 つまり、法律の枠組みとしてそういうものが含まれると、今後。そういうことですよね。  そうすると、自衛隊の本来任務として海外の活動が、今あるものだけではなくて、今後枠組みとしてそこに入るという、そういうものがつくられることになる、そういうことだと思います。  次に...全文を見る
○緒方靖夫君 その国際平和協力活動を自衛隊が行う場合ですけれども、自衛隊が参加する活動について、それを根拠付ける国連の安全保障理事会の決議が出されていることを条件とするんでしょうか。
○緒方靖夫君 それでは、多国籍軍への参加、これについてですけれども、自衛隊の参加について、武力行使をしないことが前提になっているという政府の立場はもう十分承知しております。問題は、参加する多国籍軍の武力行使について安保理の決議の解釈が分かれた場合どうするのか。自衛隊はこれに参加し...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、防衛庁の立場としてあるいは政府の立場として、そうした決議が分かれた場合、どういう政策判断をされるのかということをお聞きしております。
○緒方靖夫君 まあ一概に議論できないと。それは先ほど、大変同僚議員が面白いやり取りをされて、私も大変興味深く伺ったんですけれども、例えばあのイラクのときのやり取りですね。大臣は大変率直にそのときの心情等々を語られました。  私、その点で長官御自身の政治家としてのお考えをお聞きし...全文を見る
○緒方靖夫君 そうすると、結局そのときの開戦を根拠付ける国連決議というのはあったというお考えですか。
○緒方靖夫君 政府は小泉首相の言葉で強く正式にあの戦争を支持すると述べたと、私はそう認識しております。  そうすると、その開戦の直近の問題となった国連安保理決議一四四一、これについては、つまり最後の、ラストリゾートという、最後の手段という言葉の解釈をめぐって割れたんですよね。元...全文を見る
○緒方靖夫君 大臣、大変率直な議論で、僕は大好きです、こういう議論が。面白い。  それで、そうすると、明示的な国連安保理決議はなかったということになるんですよね。
○緒方靖夫君 そうするとどういう問題が起こるかというと、実際に、イラク戦争で実際に米軍空輸をやっている、そういう活動を本来任務として位置付けることになる。その活動というのは、確かに法律は通った、しかしそれは国際社会の広い認識の上に成り立って開戦されたものではなかった。まあその後、...全文を見る
○緒方靖夫君 それは占領が既成事実になってその後の決議の中での話ですから、私はそれを区別してお話ししているわけです。  次に、国際平和協力活動を行う際の自衛隊の武器使用の在り方についてはどうなっていくんでしょうか。  それで、その点で米軍や他国の軍隊と協力やっていく際に武器使...全文を見る
○緒方靖夫君 それで、法律に基づくわけですけれども、今後、水準を緩和するという、そういう可能性はあるのかとお聞きしております。
○緒方靖夫君 よく言われるんですけれども、外国軍隊と一緒に行動する、イラクで行動する、そうすると、一緒に活動している軍隊が攻撃されているときにそれを助けないで帰ってきていいのかという、そういう議論があるわけですね。それを守るための武器使用をどうするのかということが話になります。自...全文を見る
○緒方靖夫君 話変わりますけれども、一昨年の安全保障と防衛力に関する懇談会は、治安維持のための警察的活動、いわゆる治安任務について、自衛隊による実施を視野に入れて検討すべきだと提言しております。  長官は、自衛隊が治安活動をやるべきかどうか、その点についてはどうお考えになります...全文を見る
○緒方靖夫君 治安任務には武器使用の拡大が必要だとも言われております。これも、これについても場合によっては検討していくということになる、そういうこともあるんですか。
○緒方靖夫君 振り返ってみれば、自衛隊の海外活動での武器使用基準は、憲法上の理由から設けられたはずの基準が、先ほどおっしゃられましたけれども、やはり次第に拡大されてきたという、そういう経過があったと思います。  今では外国の部隊をどう守るかという議論までされているわけですけれど...全文を見る
○緒方靖夫君 私、新聞で拝見したんですけれども、長官はちょっと前に記者会見で、アメリカの治安を維持するために力だけで押さえ込んでいるやり方は気になっていたと、そういうことを、そういう趣旨のことをおっしゃられていますけれども、やはりやり方を変えるべきだという、そういうお考えですか。
○緒方靖夫君 いいです、いいです。
○緒方靖夫君 ええ。  その点は正論だと思いますね。  それで、イラクの現状から見て、自衛隊も参加した多国籍軍の活動が本当によかったのか、平和と国民のために役立ったのかと、そういう立場から、やはり今、日本として、また防衛庁としても検証すべきではないかと思いますが、その点につい...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。
12月12日第165回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○緒方靖夫君 日本共産党の緒方靖夫です。  両先生、本当に今日はありがとうございました。共通して両先生にお伺いしたいと思いますが、この法案は、自衛隊が本来任務として中東を含めてアジア太平洋地域に活動を展開する、そういう仕組みをつくるものだと思うんですけれども、その点で、日米同盟...全文を見る
○緒方靖夫君 森本先生にお伺いします。  イラクで空自が今も活動を続けておりますけれども、これはアメリカの側からは非常に高い評価と称賛が寄せられている、自分たちの作戦活動がこれなしには展開できないという。つまりそういう緊密な協力、軍事協力関係ですね、これはちょっと振り返ってみて...全文を見る
○緒方靖夫君 一問だけですが、水島先生にお伺いしたいのは、日本の国の在り方としてイラクの派兵が持った意味ですね、時間なくて申し訳ありませんけれども、一言お伺いしたいと思います。
○緒方靖夫君 ありがとうございました。
○緒方靖夫君 七日の質疑の際に、イラク戦争について、久間長官から、政府として支持するのを公式に言ったわけではないとの答弁がございました。私は、政府は正式にあの戦争を支持すると述べたと認識しているとその場でも申し上げましたけれども。  長官は、翌日の記者会見でその部分を訂正されま...全文を見る
○緒方靖夫君 この発言は、開戦から現在の泥沼と言ってもいい状態に至ったイラクの一連の情勢の評価を長官なりに述べられた言葉かなと、そう思います。アメリカ政権内ですらイラク制裁について失敗を認め、さらに政策転換に向けた動きがはっきりしてまいりました。日本政府がこのまま米軍などの輸送協...全文を見る
○緒方靖夫君 すぐ長官はイラク復興のためとか人道支援のためとおっしゃられますけれども、結局この派遣の理由ですね、これは政府も明確に認めておりますけれども、日米同盟を挙げてきたんですよね。法律上も、米軍支援ができる仕掛けをわざわざ作ってそれを行っている、そういうことになっています。...全文を見る
○緒方靖夫君 何名輸送してきましたか。米軍、米兵です。米兵の輸送。
○緒方靖夫君 まあそうやって政府は隠すわけですけども、イラクで輸送、航空輸送支援をやって米軍を運ぶ、米兵ですよ、兵士を運ぶ、物資を運ぶ。これが軍事的に何を意味するかというと、結局米軍側の認識というのは、ちょうど米中央空軍のノース司令官が述べていますけれども、素早く戦闘に向かわせ、...全文を見る
○緒方靖夫君 その危なっかしい、法律的にと言っても、危なっかしい理由として長官は、アメリカが戦争を仕掛けるのに、後方支援として周辺事態でもないのに応援する仕掛け、これがあるんだということを理由まで挙げているわけですよね。私は、やはりこのテロ特措法についても、これが本来任務になる、...全文を見る
○緒方靖夫君 間違いない。
○緒方靖夫君 重要な中身なんですね、これは。  談合事件をめぐっては、防衛庁OBと現職幹部で組織する施友会という親睦団体の存在が明らかになりました。この団体の実態について私が二月三日の本委員会でただしたのに対し、後日、施設庁から概要資料が提出されました。施友会は、現職四百名、O...全文を見る
○緒方靖夫君 そういう総会に施設庁長官が参加をされるとは初めて伺いましたけれども、この対応で、この要領にある対応で問題だと、そういうことが指摘されている、しかしそれでやるんだというのが今の答弁で、それでは全く透明性は確保されないと思うんですね。  最終報告書を見ますと、一九九八...全文を見る
○緒方靖夫君 いや、それじゃ到底駄目だと私は思いますね。  防衛庁が私の求めに応じて今年四月に提出した各種親睦団体の概要と題する資料があります。これは初めて役所が開示したものだと伺っておりますけれども。  そこでは、少なくとも本庁、施設庁、技術研究本部、防衛大学校、陸海空の自...全文を見る
○緒方靖夫君 そこで、今長官おっしゃられたことも、幾つかの対策を述べられたのだと思います。  そうすると、やはりこの問題、透明性を確保する、疑惑の種を残さない、それが肝心なわけで、私はそこを求めているわけで、それについては検討していただけますよね。
○緒方靖夫君 終わります。
12月14日第165回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○緒方靖夫君 前回の質疑に続きまして、法改正第三条第二項の平和協力活動について伺います。  テロ特措法とイラク特措法の活動が本来任務としてここに入ることはもう既にこれまでの質疑の中で確認いたしました。長官は、テロ特措法を法律的に危なっかしいものと答弁されました。このことについて...全文を見る
○緒方靖夫君 長官答弁によれば、アメリカが仕掛けた自衛のための戦争を後方支援すると、そう繰り返し答弁されております。周辺事態でもないのになぜ支援するんだと、そういう気持ちが正に表れていると思うんですね。これが、まあ表現の適不適は別として、これが特措法だということなんですよ。  ...全文を見る
○緒方靖夫君 以前長官は、集団自衛権の行使とぎりぎりのところだという、そういう表現も使われたことがありました。テロ特措法の審議でやはりこれが一番中心問題だと思います。アメリカの自衛の戦争にNATOが後方支援するために集団自衛権の発動だ、行使だということをしたことはもう周知のとおり...全文を見る
○緒方靖夫君 しかし、政府は当時、法律の目的をテロ撲滅のための支援と、そう位置付けたわけですよ。長官おっしゃられているのは、アメリカの自衛戦争に対する後方支援とおっしゃると。違うじゃないですか。
○緒方靖夫君 そうですよ。アメリカの戦争をみんな応援しようとやったわけですよ。NATOはこれを集団自衛権の発動として位置付けたわけです。日本はそういうことはできないから、長官の言葉で言えばぎりぎりのところでやったということになるわけですよ。  したがって、明らかにこのテロ特措法...全文を見る
○緒方靖夫君 だから、長官は正直に、アメリカの自衛の戦争を支援するために日本は後方支援をするんだということをこの法律の趣旨として説明されたですよ。ところが、政府はそういう目的は一切言ってなかった。私ここで初めて聞きましたよ、そういう答弁を、大臣から。これまでの累次の答弁というのは...全文を見る
○緒方靖夫君 今大臣が言われたのは政府の説明でしたよ、これまでの。しかし、明確にアメリカの自衛戦争に対して周辺事態でもないのに後方支援することになる、だから法律的に危なっかしいんだと言われた。その危なっかしいと言われた法律を本来任務として引き上げるわけですから、これは重大な問題だ...全文を見る
○緒方靖夫君 長ったらしい目的といみじくも言われましたけれども、いわゆるこれは結局、累次の国連決議云々と、私はこのことは詭弁だと思いますけれども、それを繰り返してきたのが政府の説明なんですよ。  それに対して結局、しかし詭弁としても、法律の形としてはそれを取ったら、要するにイラ...全文を見る
○緒方靖夫君 いや、違いますね。
○緒方靖夫君 大臣は、答弁を読み上げますが、一番最後に決議がないままに戦争に踏み切ること自体が国連決議と言えるのかなという疑問、これを持っていたと、そういうことをこうおっしゃられていましたよ。ですから、結局、政府がイラク派兵、派遣の目的としていたその部分、それをのりしろと切り捨て...全文を見る
○緒方靖夫君 いずれにしても、そういうのりしろと言われたようなそういう問題、先ほど危なっかしいということがテロ特措法でもありました。そして、イラク特措法ではのりしろと言われる、そういうことが本来任務にされるわけですよ。  それじゃ、伺いますけれども、第三条二項二号に含み得る活動...全文を見る
○緒方靖夫君 最後です。
○緒方靖夫君 既にある法律についても、結局、本来任務に引き上げるときに、長官自身が危なっかしいとかのりしろとか言われる、そういう問題がある。それから、これからも、国会で法律が通ればそこに引き継がれるということになると思います。そうすると、結局これは限定がない、そうなってくるわけで...全文を見る
○緒方靖夫君 私は、日本共産党を代表し、防衛庁設置法、自衛隊法改正案に対する反対討論を行います。  本法案は、防衛庁・自衛隊発足以来初めて海外活動を自衛隊の任務とし、防衛庁を省に昇格させる、憲法九条にかかわる重大な法案であります。ところが、本委員会の審議時間は、参考人質疑を含め...全文を見る
○緒方靖夫君 防衛庁職員給与改正法案については私たちは賛成の立場であります。  そこで、この機会に、来週十八日から再開されます六か国協議について、今日は外務省に質問したいと思います。協議の直前でもありますので、非常に基本的なことを伺っておきたいなと、そんなふうに思っております。...全文を見る
○緒方靖夫君 今御答弁にありましたけれども、六か国協議では北朝鮮の核放棄に向けた具体的な前進、成果ですね、それが得られることがやっぱり焦点になると思います。  これに関連して、ライス・アメリカ国務長官は十二日、記者団に対して、北朝鮮は協議の場で核放棄を表明すべきだと強調すると同...全文を見る
○緒方靖夫君 私もその内容を読んでおりますけれども、要するに中身が肝心だと、そういうことなんですよね。つまり、同時に私がそれを読んで思ったのは、大変現実的に考えていると。そんな簡単に、一回協議をやったからといって何かかなり前進するとかそういうことは期待してはいけないという、そうい...全文を見る
○緒方靖夫君 先月開かれた米下院の公聴会ではバーンズ国務次官も、北朝鮮が必要だと言っているあらゆるものはテーブルの上にある、昨年九月の共同声明には、北朝鮮が果たすべき一連の義務があり、米国とほかの関係各国が同様に果たす約束が規定してある、米国は北朝鮮が完全に非核化すれば究極的には...全文を見る
○緒方靖夫君 六か国協議では、中国の議長案として共同声明の履行を改めて確認した上で、非核化、米朝関係の正常化、日朝関係の正常化、経済・エネルギー支援、地域安全保障メカニズムの五つの課題に取り組む作業部会の設置が提案されていると、そのように言われておりますけれども、これについてはど...全文を見る
○緒方靖夫君 拉致問題などの日朝間の諸懸案を包括的に解決して国交正常化に向かうという方向を示した日朝平壌宣言は、昨年九月の共同声明をもって、日朝間の合意にとどまらずに、六者協議の合意という国際的な裏付けを持つに至ったと思います。それだけに、政府として共同声明と平壌宣言の原点に立っ...全文を見る
○緒方靖夫君 日朝間の政府間の対話の再開という課題についてですけれども、拉致、国交正常化、安全保障と三分野で昨年二月に行われてそれ以来途絶えているということになるわけですけれども、今後この日朝、バイの関係でどういう見通しをお持ちなのか伺っておきたいと思います。
○緒方靖夫君 最後の質問になりますけれども、今年二月に日朝交渉が行われたとき、私もよく覚えておりますけれども、先方の宋日昊ですか、大使が、終わった後に、日朝関係を進展させるためには今後もこうした協議が必要だと、こう述べた。それからまた、大きな進展はなかったけれども、今後どのように...全文を見る
○緒方靖夫君 終わります。