岡部三郎

おかべさぶろう



当選回数回

岡部三郎の1980年の発言一覧

開催日 会議名 発言
11月27日第93回国会 参議院 農林水産委員会 第7号
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○岡部三郎君 基本的には、いま局長も言われたように総合的な食糧自給力を維持、強化するために、農地、水資源の確保、技術水準の向上、生産の担い手の育成等を中心として国内で生産性の高い農業を築くことが必要であるということを答申でも指摘しておるわけでありますが、そこで、まず農地についてで...全文を見る
○岡部三郎君 さらに、農業用水の確保は特にわが国のような水田を中心とする農業においては欠くべからざる重要な問題であります。また、これと表裏一体をなす水利権の問題については、大臣は先日の日本経済新聞の記者のインタビューにおきましても特に指摘をされまして、総合安全保障閣僚会議において...全文を見る
○岡部三郎君 次に、技術水準の向上についてでありますが、農業生産における技術の重要性は言うまでもありません。この向上が従来も農政の進展に寄与することまことに大なるものがあったと思うわけであります。しかし、農林水産省関係の試験研究機関はとかく縦割り過ぎるという批判もないわけではあり...全文を見る
○岡部三郎君 ぜひそういうことで努力を積み重ねていただきまして、米の消費減退に歯どめをかけていただくようにお願いをしたいと思うわけであります。  次に、食糧の安全保障についてお尋ねをしたいと思います。  言うまでもなく、食糧はエネルギーとともに国民生活の基礎をなくす重要な物資...全文を見る
○岡部三郎君 さらに中長期的には、穀物、特にえさ用穀物の市況は今後も相当タイトになっていくのではないかということが見通されるわけでありますが、安定的な穀物輸入を将来とも確保するために、たとえば主要輸出国との間で二国間の輸入取り決め等を結ぶ考えをいま農林水産省はお持ちかどうか、お尋...全文を見る
○岡部三郎君 今回、「八〇年代の農政の基本方向」と題する農政審の答申がなされたわけでありますが、農業のあり方をめぐってさまざまな意見が交わされておるときに、今後の農政の指針とも言うべきこの答申がなされたことはまことに意義深いものがあると思います。特に、国民の健康という観点からも、...全文を見る
○岡部三郎君 最後に担い手の問題でありますけれども、私は農村を回りながら古老の人たちから、自分一代はやむを得ないけれども、自分らの子供や孫に百姓を継がせたくないというような話を聞くことがままあるわけでありますが、こういうときには本当に寒々としたものを感ずるわけであります。こういう...全文を見る
○岡部三郎君 次に、水田利用再編対策について二、三お尋ねをしたいと思います。  転作の問題につきましては、今回二期対策の農林水産省案が発表されたわけでありますが、言うまでもなくこの転作をスムーズに進めるためには、転作物の生産性の向上を図って、米作と同じような所得を得られるように...全文を見る
○岡部三郎君 ぜひこの転作物の生産性の向上に努めていただきまして、転作の定着化に努力をしてまいらなければならないと思うわけであります。ただ、平均的には相当の生産性の向上を見たとしましても、本来、麦、大豆等は乾燥地帯の作物でございますから、いま局長も言われたように、排水条件のいかん...全文を見る
○岡部三郎君 そうしますと、土地改良等によって今後相当ふえる可能性はあるとしても、現段階では大体百万ヘクタールぐらいが湿田または半湿田という状態にあるわけでありますが、これを解消するためには相当の日時と費用を要することだと思います。  さらに、畑作物を本格的につくるためには、地...全文を見る
○岡部三郎君 そこでえさ米の問題でありますが、これにつきましては当委員会においても何回か論議されております。また午前中山田委員からの御質問もあり、大臣からのお答えがあったわけでありますが、私もこのえさ米が実用化されれば、まことにこれは結構な話だと考えるわけであります。さらに収益性...全文を見る
○岡部三郎君 さらに、この米のみでなくて、アルコールの原料あるいはえさ用に転換のできる効率的な植物を世界じゅうから探し出しまして、これを作物として栽培、副用する研究もこれから強力に行うべきだと思うわけでありますが、技術会議では、五十六年度以降の重点的な課題としてこれに取り組もうと...全文を見る
○岡部三郎君 わが国の農政はいまや非常に困難な段階に差しかかっておると思います。一方で国民の食糧に対する多様な要求にこたえるとともに、不測の事態に備えて国民食糧の安全保障を図るという、一見矛盾した二つの要求を同時に解決をしなければならないというところに八〇年代の農政のむずかしさが...全文を見る
○岡部三郎君 終わります。