佐藤正久

さとうまさひさ

比例代表選出
自由民主党・国民の声
当選回数3回

佐藤正久の2014年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月05日第186回国会 参議院 予算委員会 第2号
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○佐藤正久君 私は、自由民主党、元自衛官、福島県出身の佐藤正久です。  まず、海外における日本人の安全確保について伺います。  十年前の一月十六日、私はイラクへ先遣隊長として派遣されました。派遣直前には奥大使や井ノ上一等書記官が凶弾に倒れ、派遣間には四人の日本人が命を落としま...全文を見る
○佐藤正久君 奥大使の御遺体は自衛官が引取りに行きました。テロで犠牲になった御遺体と相対する御遺族の気持ちは、言葉では言い尽くせません。  命を守るのが政治です。日本は秘密を漏らす可能性がある国と思われたら、やっぱり情報はなかなか入ってきません。仮に私が離婚問題で悩んでいて、A...全文を見る
○佐藤正久君 まさに国家公務員の秘密漏えいを防止するのがやっぱり主目的である。であれば、国家公務員が秘密を保護する法のイメージと秘密の漏えいを防止する法のイメージでは全く違います。しっかりとした広報をお願いしたいと思います。  次いで、朝鮮半島の在外邦人の安全確保について伺いま...全文を見る
○佐藤正久君 韓国は、隣国といっても海の向こうです。海の向こうから約六万人の邦人を日本に避難させるためには、相当数の船やあるいは飛行機が必要です。さらには、ペット同伴の方もいると思います。事態緊迫時にはアメリカやフィリピンの方も日本の方に避難をされると思います。自衛隊の航空機や艦...全文を見る
○佐藤正久君 さらに、北朝鮮には拉致被害者がいます。  昨年十二月には、金正恩第一書記は実質ナンバーツーと言われた張成沢氏を処刑。ただ、張氏は叔父さんです。儒教社会の北朝鮮において叔父を処刑するということは異例中の異例です。父親の金正日も、権力闘争はありましたが、身内を処刑する...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。やっぱり私も拉致担当大臣はころころ替わっては絶対にいけないと確信しております。  安倍総理、拉致問題、時間がないという話もあります。決意を述べていただきたいと思います。
○佐藤正久君 まさに結果を出していくのがやっぱり安倍内閣だと思います。  海外の邦人の命を守るためにも、今回の二つの法案、成立したことは非常に大きな意義があると思っています。ただ、国民の中には、特定秘密保護法について恣意的な指定がなされるのではないか、いろんな懸念があります。そ...全文を見る
○佐藤正久君 御説明ありがとうございました。  でも、まだまだやっぱり道半ばだと思っています。その一つの課題は、政府間の縦割りを排して官邸が司令塔となって領土政策を行っていく、これだと思っています。  その第一が国内教育です。数年前、日本青年会議所が日本の高校生四百名に、北方...全文を見る
○佐藤正久君 ただ、私は、地図にもその原因の一端があると思っているんですよ。北海道、本州、九州、四国を真ん中に置いて、北方領土や小笠原、沖縄を切って違うところに貼り付けているんです。これではなかなか広がりが分からないし、そもそも小笠原や沖縄の方に失礼だと私は思います。地図は各国に...全文を見る
○佐藤正久君 地理は非常に大事だと思います。私もよく選挙関係で動くと、出身が福島県と言うと、ああ金沢の隣ですねと言われますから、福井県と福島県がごっちゃになっている人が結構いますから、いろんなことをしっかりやっていただきたいと思います。  さらに、天気予報は領土教育あるいは国内...全文を見る
○佐藤正久君 このように、関係国はしっかり天気予報をやっています。でも、肝腎の日本はそれをやっていません。  資料二を見てください。  このように、今日の国後の天気は雪、竹島は雨、尖閣は晴れとか、毎日天気予報マークを地図上に置いておけばその位置は一目瞭然で、その位置を知る日本...全文を見る
○佐藤正久君 今言ったように、やっぱりやっていないんですよ。要は、私、これは議員になった七年前からこれ持論として言っているんですけれども、この縦割り行政のはざまでなかなか動かない。これは総務省だ、これは国交省だと押し付け合っているんですよ。  山本領土担当大臣、天気予報は領土教...全文を見る
○佐藤正久君 いつも歯切れがいい山本大臣らしからぬ発言ですけれども、しっかり調整役をお願いします。  また、学校教育でも課題があります。  まず、中学、高校教育で教科書に領土に関する記載が非常に少ない。文科省では改善に向けて地理、公民、歴史の一部解説書の改訂方針を決めたようで...全文を見る
○佐藤正久君 一歩前進だと思います。  今回、学習指導要領ではなくて解説書を改訂する理由、これを御説明願いたいと思います。
○佐藤正久君 しっかり対応をお願いします。ただ、今回は小学校の教科書の指導要領は改訂をされません。  資料三を見てください。  これは韓国の小学校教科書の竹島に関する記述です。日本にもしっかり言及をしております。他方、日本の小学校の教科書の解説書には、北方領土、これに関する記...全文を見る
○佐藤正久君 さらに、教育の中身も大事です。  資料四を見てください。  これは韓国の中学校の社会の教科書です。びっくりしました、中身を見て。まさに考えさせる教育をもうやっている、どうしたら守ることができるのかと。しかも、情報戦の考え方も教え込んでいると。領土に関する事実、そ...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。しっかりお願いします。  次いで、領土に関する情報発信について伺います。  今般、外務省が竹島と尖閣におけるすばらしいビデオを作成し、外務省ホームページにアップしました。そのビデオの概要、予算規模、アクセス数、寄せられたコメント等を簡潔に説...全文を見る
○佐藤正久君 百五十四万回、これは非常にすごい数字だというふうに思います。もっと中国や韓国の方に見ていただく仕掛けをまたよろしくお願いします。  実は、自民党領土特命委員会では、外務省竹島のビデオのほかに、日本の高校生が作った竹島広報ビデオを閲覧しました。その違いは、外務省ビデ...全文を見る
○佐藤正久君 よろしくお願いします。  実は、外務大臣、このビデオは学校教育とか国内啓発でもいろいろ使えるんです。よろしくお願いします。  また、国際社会への情報発信の有効な手段にはテレビやラジオの国際放送があります。放送法第十五条で、国際放送はNHKの本来業務と定められてい...全文を見る
○佐藤正久君 総理、今説明があったように、NHKの国際放送のテレビは全体のたった二%で、ラジオは一%なんですよ。これで本当に国の重要な政策あるいは国際問題に関する政府の見解が正しく外国に伝えることができるかは甚だ疑問です。  資料五を見てください。  これはNHKワールドの番...全文を見る
○佐藤正久君 昨年アフリカに出張しましたが、やっぱりCCTVの席巻ぶりは非常にすごかった。ホテルの方でCCTVがあります。これはホテル側がお金を払ってCCTVを流している、逆にNHKワールドはNHKがお金を払って放映してもらっている、そういう話も聞きました。しっかり対応しないとい...全文を見る
○佐藤正久君 総理、今まで議論がありましたけれども、中国や韓国は領土や歴史認識について独自の主張に基づいた宣伝活動を国益を懸けて積極的にやっております。その一例が総理の靖国参拝後の情報戦であり、米国での慰安婦像の設置やあるいは教科書への東海記載の動きです。  過度に反応する必要...全文を見る
○佐藤正久君 よろしくお願いします。やっぱり大人の対応だけではなく、時には大人の対応と子供の対応を組み合わせるぐらいの覚悟が必要だと私は思います。よろしくお願いします。  次に、東北の復興についてお伺いします。  安倍内閣になって二年目、ふるさと福島においては目に見える進展と...全文を見る
○佐藤正久君 これしっかりしないと、もう三年が過ぎます。やっぱり安倍内閣二年目になって、期待が失望に変わり反感になっては絶対いけない。やっぱり復興は安倍内閣の旗頭としてしっかりやっていただきたいと思います。  被災地では、ここに来て風化被害対策も出ております。やはり被災地でない...全文を見る
○佐藤正久君 しっかり結果を出していただきたいと思います。  もう一つ大きな課題は、福島第一原発の廃炉です。  先月、福島・国際研究産業都市構想研究会が設置されました。これは、福島県の浜通りの経済復興に向けた非常に重要な意義を有するものであります。廃炉に向けた安全かつ着実な研...全文を見る
○佐藤正久君 これは非常に期待が大きいプロジェクトですので、しっかりお願いしたいと思います。  総理、県民の福島帰還の一つの障害は、原発の安全への不安です。安全と安心は違います。幾ら政府が安全と言っても、避難した住民が安全と思わなければ帰還も進みません。その意味で、国が前面に立...全文を見る
○佐藤正久君 この廃炉は本当に大きなチャレンジだと思いますが、これ乗り越えないといけない、しっかり私も頑張ってまいりたいと思います。  次に、南西諸島の防衛警備について議論をしていきたいと思います。  二〇一二年の八月に香港の漁船が領海に侵入し、活動家が魚釣島に不法上陸をいた...全文を見る
○佐藤正久君 では、海洋法条約第二十五条では、無害でない通航を防止するため、例えば、外国船舶を領海外に退去させるために自国の領海内で必要な措置をとることができると定められております。これは外国公船にも適用できるという解釈でよろしいでしょうか。また、とり得る措置の内容について条約上...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。要は、対応は可能ということです。  海上保安庁長官、外国公船に対して、主権が免除されており、警察権に基づいては何も対応できないと主張する方々もおられますが、そのような理解は正しいのでしょうか。
○佐藤正久君 すなわち、無害通航ではない外国の公船が領海内に入ってきた場合、公船といえども海上保安庁が警察権で必要な措置をとることができると、今明確になりました。  資料の八をお願いします。  退去のための必要な措置を警察権の行使として行う。その根拠としては、公船退去のために...全文を見る
○佐藤正久君 つまり、警察権で対応できる場合もあると。これまでの議論では、外国公船には単なる警告だけで、警察権によっても何かできないという話がありましたけれども、今初めて海上保安庁長官が明言されたように、警察権によっても条件が整えばある程度の対応は可能ということが明言いただきまし...全文を見る
○佐藤正久君 まさにシームレスな対応を考えて作ったのが今回の新しい大綱、防衛力整備計画だと思っています。その一つの焦点がやっぱり南西諸島防衛です。  資料九を見てください。  これは現在の南西諸島における自衛隊の配備図です。このピンクの地形は本州ですけれども、南西諸島は本州が...全文を見る
○佐藤正久君 この前、沖縄に行ったときに空港の職員が言っていました。以前はF15は二機飛んでいったのに、最近はF15は四機まとめて飛んでいくと。そのぐらいやっぱり対象の航空機が増えているという証拠だと思います。  また、那覇空港と尖閣諸島は約四百二十キロ離隔しており、また一番近...全文を見る
○佐藤正久君 また、陸上自衛隊は、この絵で分かるように沖縄本島にしかいません。今度、与那国島に陸自部隊を配置しますが、それは監視部隊であり対処部隊ではありません。この広い南西諸島を見ると、薩南諸島あるいは先島にもそれなりの陸自基盤が必要だと思いますが、中期防ではどのような施策をお...全文を見る
○佐藤正久君 まさにこれからなんです。本当に空白なんですよ。  一般に離島防衛は事前の部隊配置が基本です。継続的な兵たんも大事です。ところが、沖縄本島から魚釣島までは約四百二十キロ、海上自衛隊の護衛艦の一番近い基地は何と佐世保、千百キロ離れているんです。この距離をいかに埋めるか...全文を見る
○佐藤正久君 まさに今回、大綱、中期防、本当に新たな挑戦だと思っています。しっかりと予算含め対応しないといけないと思っています。中国の挑発行為は年々外に外にと向かって、近年は東シナ海どころか沖縄を抜けて太平洋の方にまで出ております。  総理、総理は沖縄の自衛隊も訪問し、激励をし...全文を見る
○佐藤正久君 南西諸島はやっぱり離島なんです。これは輸送力というものは、単に防衛、災害対処だけではなくて、有事における国民保護、やっぱり島から運ばないといけないということがあります。  実は、この離島災害対処、これはいかに迅速に部隊を島に集中するかが課題になります。そのための島...全文を見る
○佐藤正久君 麻生副総理兼財務大臣、実は、与那国島は千六百人の人口で滑走路二千メーターなんです。佐渡島は五万九千人もいて滑走路が八百九十メーターで、大型ヘリも降りられない。今の話だと、航空会社のニーズがなきゃいつまでたっても整備ができないんですよ。  財務大臣、副総理として、こ...全文を見る
○佐藤正久君 終わります。
03月13日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第3号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  今、福山委員からも報告ありましたように、今回の委員派遣に際しましては、防衛省、そして外務省の方から、防衛施設、米軍施設への立入り等について本当に御配慮いただきました。防衛大臣、外務大臣、本当にありがとうございました。  では、質疑の方に...全文を見る
○佐藤正久君 P3Cは防衛能力ありませんから、自衛隊法における九十五条、武器等防護では守れないんです、自らは。これまでは命の危険を感じたという隊員の証言もありますし、海上自衛隊のOBの将官たちも、これはやっぱり今のままでは駄目だという意見が結構強くあると。これは大臣も副大臣も聞か...全文を見る
○佐藤正久君 私はそう難しい話を聞いたわけではなくて、今自分が攻撃されていなければ、なかなかそれを、現場性、離れた場合、ほかの軍艦が、海上自衛隊の護衛艦が相手に対して攻撃するということは、これは実際、防衛出動でもない以上なかなか難しいと、これだけの話なんですよ。  防衛大臣、こ...全文を見る
○佐藤正久君 ここは、今回いろいろシームレスな対応ということで、今法的に見直すと言っておりますので、ここは是非ともやっていただきたいと思います。  よって、実は今、いわゆる処遇の話も大臣されましたけれども、これは設置法でやっているために処遇が変わっていたんですよ。同じ北朝鮮のミ...全文を見る
○佐藤正久君 この資料二を見ていただきたいんですけれども、これが平成二十一年の組織改革で、当時、副大臣も自民党のその改革のメンバーの一人として提言をまとめてもらったんですけれども、その資料二の②の下、注というところにこう書いています。防衛参事官は、防衛省の所掌事務に関する基本的方...全文を見る
○佐藤正久君 まさに文官あるいは制服がそれぞれの特性、職責に応じてしっかりと指揮を受けて所掌事務をやるのがやっぱり大事なわけであって、この十二条の規定、素直に読むと官房長、局長が大臣を直接補佐するような感じに見えちゃう。でも、この話というのは、本来、事務次官の話なんです、ほかの役...全文を見る
○佐藤正久君 これは石破防衛大臣が当時から言われているんですけれども、この改革というのは政治がやっぱりリードしないとなかなか難しいんです。それは、もう副大臣、非常に直面している問題として感じているかもしれませんけれども、これは結構難しいんです。やっぱり最終的には政治が、いろんな意...全文を見る
○佐藤正久君 当然なんですけれども、じゃ、そういう場合でも、立入りとかあるいは逮捕ができますか。
○佐藤正久君 やっぱりできないんですよ、通常は、これは。  ただ、海上保安庁が海洋法二十五条で認められている外国公船退去のために必要な措置をとることは可能です。強制的な立入りとか逮捕は無理でも、状況によっては、強制接舷とか放水銃などによる退去のための強制措置は警察権の行使の一環...全文を見る
○佐藤正久君 質問にしっかり答えてくださいよ。具体的な例で言っているんですよ。これは、この前の予算委員会でできると言ったじゃないですか。
○佐藤正久君 ちゃんと質問を聞いていますか。今ずっとケースを議論してきて、だから、外国公船に対して法の範囲内で放水とか接舷規制はできますよねという話ですよ。
○佐藤正久君 そうなんですよ、排除されていないんですよ。だから、立入りとかあるいは逮捕はできなくても、強制接舷とかあるいは放水というのはその状況によってはできるというのが今の限界なんだと。ただ、立入検査ができない以上、どういう乗員が乗っているのか、武装しているのかどうかも分からな...全文を見る
○佐藤正久君 この場合、外国公船がそういう武装した乗員を乗っけている場合の対応というのは非常に難しいんです。漁船と違いますから警察権が及ばない。これ、アメリカの場合は、コーストガードは警察権ではなくて自衛権に基づいてこれは対応しているんです、まさにマイナー自衛権と言われるように。...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、海警行動をやっても、公船の場合は警察権が及びませんから、同じように立入りとかあるいは逮捕とか、あるいは武器使用権限はもう限定されちゃうんです。だから、今まさに安保法制懇で、潜没潜水艦が日本の領海に入ってきたとき、これは自衛権の発動ではない、だけど警察権ではそれ...全文を見る
○佐藤正久君 海上保安庁法ではそうなっているんですよ。警察までなんです。でも、そこについては、まさにこれからのシームレスな対応をやるときに本当にそれでいいのかどうかを含めて、また議論を進めていただきたいと思います。この件については、また後ほど議論を進めていきたいと思います。  ...全文を見る
03月25日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第5号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  安全保障の法的基盤の議論に入る前に、防衛省改革について何点か確認をさせていただきたいと思います。  防衛大臣、平成二十一年の自民党の防衛省改革の提言とか、石破当時の防衛大臣のメモをお読みになったと思いますが、どのような御感想をお持ちにな...全文を見る
○佐藤正久君 一番のポイントの一つは、文官と自衛官がしっかりそれぞれの専門性を生かして協働しながら大臣を支える、そこが一つのポイントだと思っています。  大臣、実は、自民党の防衛大学校関係議員、尾辻参議院議員、中谷衆議院議員、そして宇都参議院議員、そして私、四人が、防衛省が作っ...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、副大臣、なぜ我々防衛大学校関係議員が動いたか。これは、現場の、防衛大学校OBの現職の自衛官の声等が政務三役に届いていなかったんですよ。届いていなかったから、我々がその声を宇都議員を中心になってまとめて、防衛大臣に提出した。森本防衛大臣も、それから各方面に聞いた...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、これは昔から実は言われている話で、実はやっぱり一部の意見として内局が反対しているんです。自衛官が法学部出身が増えてしまったら内局の役割が減ってしまうと。そういう側面も確かにあるんですよ。だから、そういうことを踏まえながら、やっぱりどういうのが本当に大事かという...全文を見る
○佐藤正久君 副大臣、これは、この八条の一、二というのは運用だけじゃないんですよ。防衛省の所掌事務っていろいろあります。今二十何項目あります。その全部の基本を、運用だけではない、予算から人事、全部の基本を内局が握っているんですよ、要は。つまり、大綱とか指針的なものだというふうに考...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。ないんですよ。それぞれの所掌事務は書いてあると。みんな大臣を補佐する、当たり前です。  では、警察庁に伺います。警察庁も実力組織です。警察法や組織令等で警察庁の内局が管区警察等の基本をつかさどるとか、あるいは内局の官房長と管区局長あるいは県警...全文を見る
○佐藤正久君 ないんですよ。極めて異例なのが防衛省なんです。  普通に考えれば、それぞれの所掌事務をしっかり書いて、その所掌事務をしっかりやるというのが普通なんです。わざわざその関係で文官統制をやるような、局長が全部基本を握るとか、それについて、監督、指示、承認を内局がやれと、...全文を見る
○佐藤正久君 できるだけ自衛隊のOBの方の話を聞いてください。あれはもうしがらみも何もありませんから。実際の本当の悩みというのを大臣に直接言えると思います。どうしても現職自衛官は大臣御案内のとおりなかなか言えませんから、正直言って。これが現状なんです。よろしくお願いしたいと思いま...全文を見る
○佐藤正久君 今その結論を聞いているんじゃないですよ。今、法制懇がやっている議論は憲法九条を前提とした議論だというふうに私も報告を受けていますし、説明を受けています。大臣はそれ受けていないんですか。
○佐藤正久君 これ、非常に誤解を与えちゃうんですよ。これは憲法九条を前提にしない議論をしていると言ったら、これは大変なことになっちゃうんですよ。そう受け取れるよ、大臣、それは。  非常にこれは、そんな難しい話じゃなくて、今、安保法制懇の議論というのは、憲法九条を前提とした議論を...全文を見る
○佐藤正久君 当然なんですよ。実際そういう議論をされている。だから、もう全然、集団的自衛権の解釈変更の議論をしようという、九条あるという前提でのいろいろ議論をしていると。これが出発点になっている。これは非常に大事な話で、これは当たり前の話。そういう中で今まで議論をしていると。 ...全文を見る
○佐藤正久君 つまり、今の憲法九条は、自衛権の三要件、これに該当しない場合は武力を行使しないと言っているだけなんです。  じゃ、すなわち、憲法九条は、長官、繰り返します、外国からの武力攻撃で国民の生命や身体が危険にさらされるような場合に、これを排除するために必要最小限の範囲で実...全文を見る
○佐藤正久君 そこは非常にポイントなので、今回の議論のポイントは、まさにそこから出発しないともう発散してしまいますから。  ということは、長官、すなわち、法理論的には、仮に他国の領域における武力攻撃で自衛権発動の三要件、これに該当するものがあれば、法理論上は我が国は武力行使を許...全文を見る
○佐藤正久君 要は、外国でもその三要件に該当すればできるということです。  外務大臣、よって法理論上は、国際法上は、自衛権には地理的概念の範囲はないということでよろしいですか。
○佐藤正久君 私が聞いたのは集団的自衛権じゃなくて自衛権ですから、要は、個別的自衛権であれ集団的自衛権であれ、法理論上は地理的概念はないということだと思います。  資料の四を見てください。これは安保法制懇の議論の中で使われているシーレーンにおける機雷掃海、これを有志連合で行って...全文を見る
○佐藤正久君 つまり、これは個別的自衛権では整理できないんですよ、この場合、もしもやった場合は。これは個別的自衛権の拡大と言う人もおられますけれども、これはいかにそのまま放置をしていたら我が国に重大な影響を与えるといっても、これは個別的自衛権の範疇では私もこれは整理できない問題だ...全文を見る
○佐藤正久君 そのとおりなんです。やっぱり行使をした以上報告しないといけないんであれば、しっかり国内法に照らして、これは個別的自衛権を行使しましたとか、あるいは集団的自衛権を行使しましたとかいうことをしっかり説明しないといけない。よって、国内で説明しやすいから個別的自衛権を拡大解...全文を見る
○佐藤正久君 まさに今大臣が言われたように、海警行動であっても、あくまでも警察権ですから。軍艦は国扱いですから、潜水艦も。なかなかそれは警察、国内法の適用に限界があるのは当然です。  海上保安庁長官にお伺いします。  今の海上保安庁法で、この警察作用を超えるような行動、真ん中...全文を見る
○佐藤正久君 そのとおりなんですよ。要は、幾ら安全保障戦略、大綱でシームレスな対応、事態に応じてシームレスな対応をやろうと思っても、今の自衛隊法、海上保安庁法によると、この真ん中の防衛作用の部分、いわゆるマイナー自衛権という部分に対する法的基盤がないんです。これは、まさに国際法上...全文を見る
04月03日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第8号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  防衛大臣におかれましては、御参加いただき、本当にありがとうございます。  それでは、まず最初に、租税四条約関連につきまして質問をいたします。  今回、アラブ首長国連邦とオマーンとの間で本租税条約の締結とありますが、湾岸諸国ということも...全文を見る
○佐藤正久君 今外務大臣が言われましたが、非常にやっぱり中東における日本のビジネスパートナーとしても意義が高いと。そういう意味において、二重課税の回避とか、あるいは逆に租税回避というものに対する是正とかいう面でも意義があると私も思います。しっかりとこれは進めるべきだという思いでお...全文を見る
○佐藤正久君 初めてこのAOAというものが入ると、非常に私は画期的だと思っています。今、答弁の中で、今後はAOAというものをしっかり入れ込むという方針で協議に臨むという答弁をいただきました。しっかりお願いしたいと思います。  それでは、今後の租税条約の締結方針についてお伺いしま...全文を見る
○佐藤正久君 民間レベルでの交流というものも、安倍総理が言われる積極平和主義の外交のやっぱり一翼を担うと思いますので、民民ベースでもどんどん進むように、この条約については、新規あるいは改正、しっかりやっていただきたいということをお願いしたいと思います。  続きまして、警戒監視に...全文を見る
○佐藤正久君 それがまさにこの九十五条の、この資料二の2の(1)、あらかじめ大臣から指定されないとこれは警護任務を果たすことができないという縛りになっています。すなわち、このポンチ絵の方で、近くに護衛艦Cとか戦闘機Eというものがいても、あらかじめ警護任務を与えておかなければイージ...全文を見る
○佐藤正久君 警護任務を与えられない限りは近くにいても護衛艦BはCを守れないというのがこの九十五条の作りなんです。  同じように、今度、警戒監視に当たっているこのイージス艦Aというものも戦闘機Eというものに対して守ることもできない。イージス艦は防空能力がありますが、警護任務をあ...全文を見る
○佐藤正久君 ただ、大臣、今言ったように、この隊法九十五条を使うためには、2の(1)から(5)、これ全部満たせないと駄目なんですよ、満たさないと。実際、向こうが攻撃仕掛けたとしても、自らがそれを退避行動しないといけないという縛りがまずあります。さらに、そこの応援する護衛艦やあるい...全文を見る
○佐藤正久君 これはいろいろ、ずっとやり取りの中で、まさにこの九十五条を見て分かるように、これは元々警戒監視任務というものを想定したものではなくて、例えば、隊員が今スーダンの方でPKO任務に当たっています。そのときに、自衛隊の通信機とかあるいは弾薬を集積している場所があります。そ...全文を見る
○佐藤正久君 私は、知恵を絞るだけではなくて、まさに今、安保法制懇の方でもいろんな法的基盤の議論がなされています。その議論は、別に集団的自衛権だけではなくて幅広くやっている。まさに今回、大綱、中期でも、いろんな事態にシームレスに対応していくという中において、まずは法整備をしないと...全文を見る
○佐藤正久君 これは事前に、前回からもやり取りはしているんですよ、この件についてはずっと。この件についてはずっとやり取りしているんですよ、私が政務官時代から。  それで、要は、役人の方々と話しても、大臣と話をしないとこれが進まないという状況なんです、できない理由だけで。これ、本...全文を見る
○佐藤正久君 私が質問したのは、なぜ石破防衛大臣がこういう形の文言を書いているかと。問題意識があるから書いていると私は思うんですけれども、石破防衛大臣の、ゴシックで私が強調したこの項目、これについての御見解をお伺いしたいと思います。
○佐藤正久君 実はこの八条というのは、下の方に、防衛省設置法八条ということに抜粋させていただいています。同時に、前もこの委員会で指摘しました十二条、ここで官房長と局長と各幕僚監部との関係を書いています。  私も警察やあるいは国土交通省や海上保安庁の方々にこの条文をお見せしました...全文を見る
○佐藤正久君 これから中央組織の改革をやると思いますけれども、部内の人間だけではなくて、大臣、やっぱり歴代の防衛大臣とかあるいはOBの方とか、それは、OBの方は文官あるいは自衛官両方あると思いますけれども、せっかく組織を見直すわけですから、しっかり意見を聞いていただきたいと思いま...全文を見る
○佐藤正久君 それは非常に大事な話なんですが、どうしてもこの条文があると、これ恣意的な運用によってはできちゃうと。これはもう過去のいろんな事例があります。これは多分大臣も聞かれていると思いますけれども、そういうことがないようにしないといけないと。どうしても、こういう気持ちの中にあ...全文を見る
○佐藤正久君 これは、普通は当たり前の話だと思うんですけれども、それはどこかあると、やっぱりそこはみんなそう疑って掛かってしまうんですよ。普通だと行きますよ、別に自衛官のOB、自衛官出身の議員じゃなくても。  さらに、この前、防衛大臣も防衛医科大学校へ行かれたと思います。いろん...全文を見る
○佐藤正久君 以上で質問を終わります。  ありがとうございます。     ─────────────
04月04日第186回国会 参議院 本会議 第14号
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○佐藤正久君 自由民主党の佐藤正久です。  私は、自由民主党を代表して、ただいま議題となりました国家安全保障戦略、防衛計画の大綱及び中期防衛力整備計画について質問をいたします。  昭和三十二年に策定された国防の基本方針に代わる国家安全保障戦略の策定は、戦略性を持った防衛力整備...全文を見る
04月10日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第10号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  まず最初に、統合機動防衛力におけます部隊の展開能力、輸送についてお伺いします。  安倍総理は、本会議の報告あるいは答弁の中で、自衛隊の部隊を機動的に展開、移動し得るよう、迅速かつ大規模な輸送力を確保することが不可欠というふうに述べられて...全文を見る
○佐藤正久君 まさに統合機動防衛力を実行する上でやっぱり輸送力というのは非常に重要な要素と、これは前の動的防衛力のときも輸送力は重要だと言われておりましたけれども、前大綱よりも更に踏み込んで強化を明示しているという分野だと思います。  資料一を御覧ください。資料一で、これは陸上...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  本当にこれは、非常に民間の輸送力を使わないと実際上は多分無理だと思います。  大臣は宮城県の気仙沼出身と、選挙区とされておりますけれども、まさに東日本大震災のときも、多くの部隊が北海道や九州から東北の被災地の方に展開をしました。そのとき...全文を見る
○佐藤正久君 実際に兵員も十五万人いると、非常に大きな組織でワールドワイドでやっている。日本はそこまでいかないにしても、やっぱり日本って非常に広いですから、これを北海道から南西までというスケールで考えないとやっぱり非常に難しいと。  資料二を御覧ください。資料二は、実際に今の現...全文を見る
○佐藤正久君 まさに今回はいいタイミングなんです。まさに統合機動防衛力をやるんだということを掲げ、さらに中央組織の見直しで、まさに内局と統幕をいろんな面で今改革しようという時期ですので、まさにその大綱、中期を実現ならしめる上でも今回は非常に大事な部分で、やっぱり移動をしないことに...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  では、被災地、岩手、宮城、福島、この三県の建設関係でいう建築や土木の測量者、あるいは建設の躯体工事の職業関係者、建設、土木、これにつきまして、それぞれごとにまとめた形での有効求人倍率、これについて説明願います。
○佐藤正久君 ありがとうございます。  非常に全国の方でも、実際業界の関係者が減っており、高齢化が進んでいる。東北三県においては、防衛大臣、今聞かれたように非常に高い有効求人倍率があります。  今回、大綱、中期の方でも、自衛隊の若年定年退職者あるいは任期満了退職者を非常に有効...全文を見る
○佐藤正久君 よろしくお願いします。  防衛大臣、資料四を御覧ください。  これは防衛省の資料なんですが、これまで建設業へ実際どのぐらいの隊員が就職援護を使って就職しているか、非常に実際上少ないんです、まだまだ。これは、隊員は実際こういう就職情報をなかなか接する機会が少ないと...全文を見る
○佐藤正久君 よろしくお願いします。  これ、自衛隊の人材を更に国全体で有効に活用すると、非常に大事な私は視点だと思いますし、実際に技量を持っているということも大事なんですけれども、やっぱり素直で真面目に意欲的に仕事をするという若者が欲しいと、そういう人間であれば来てからいろい...全文を見る
○佐藤正久君 そういう意味において、実態ベースを数字で押さえたいと思います。  国土交通省にお伺いします。実際、このペルシャ湾から日本向けタンカーの運航状況、これについて承知している範囲で御答弁をお願いします。
○佐藤正久君 今外務大臣言われたように、まさに数字的にもこのホルムズ海峡の重要性は証明されていると。実際に、湾岸戦争の後、海上自衛隊が掃海部隊をペルシャ湾の方に派遣し、掃海に当たりました。そのときの根拠は、自衛隊法九十九条で、遺棄機雷、これを除去するという形でした。要は、そのとき...全文を見る
○佐藤正久君 今、この国際海峡における機雷の除去については、安保法制懇の方でも一つの類型として議論されています。これは非常に大事な分野で、そこは、ホルムズ海峡が地球の裏側かという議論もいろいろあるようですけれども、これについては、やっぱり実際の今までの法的性質をしっかり押さえない...全文を見る
○佐藤正久君 これは恐らく今後、今の類型の中で非常に、これは法制局も入れて真剣にやらないと、いざというとき日本の経済にも大きな影響を与えかねない分野であります。ほかの国が日本のタンカーを守って、日本の方は知りませんよというわけにはいかないと私は思っていますし、実際に日本のタンカー...全文を見る
04月22日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第13号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  条約の質疑に入る前に、外務大臣に、今般、中国の上海海事法院が我が国の商船三井保有の船舶バオスティール・エモーション号を差し押さえたという事件について伺います。  今回のこの事件というのは、日中共同声明の根幹部分、もう軸線の部分にも影響す...全文を見る
○佐藤正久君 ただ一方で、中国政府は日中共同声明で放棄した戦争に係る賠償請求について民間や個人の請求権は放棄していないとの見解も有しているという報道もございます。今回のこの商船三井の事件、そのほかにも、戦時中に強制連行されたとして中国人が三菱マテリアルなどに損害賠償を求めて北京の...全文を見る
○佐藤正久君 まさに、そういう経済的な面でどんどん圧力を掛ける、萎縮をさせるというのはこの法律戦から来る一つの側面であり、それが心理戦、あるいはそれを世論戦にどんどん訴えていく、次の戦時徴用の方まで広がる可能性もございます。  これは本当に初動が大事ですから、これは、初動をしっ...全文を見る
○佐藤正久君 このようにやっぱり説明してもらうと分かるんですけれども、この条約の名前とかだけ見てしまうとなかなか理解がしづらいという部分がありますので、大臣、これ、外務省の方でしっかり広報、これをやっていただきたいと思いますが、いかがでしょうか。
○佐藤正久君 ありがとうございます。  今、大臣の方から透明性という話がありました。透明性というと、一番我が国の周辺国で気になるのが、中国のやっぱり軍部の防衛含めたいろんな透明性だと思います。今回の武器貿易条約、これについても中国は入っておりません。中国というのは、統計によりま...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  まさにこの武器貿易条約は我が国を含んだ七か国がリードして作ってきているものですから、引き続き、主要な中国とかあるいはロシア、そういうものに対しての働きかけを強めていただきたいというふうに思います。  続きまして、グアム協定の改正議定書の...全文を見る
○佐藤正久君 今大臣言われたように、アメリカにとっても、この北東アジア全体についての即応性を高めるために、やはり部隊の編成を含めてもっと広い目で見ての切離しをしてこれを移転を進めるということがプラスになるということについては、私も同感をいたします。  そういう意味におきまして、...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  まさにそういう観点で、今回、新たな国家安全保障戦略やあるいは防衛計画の大綱、あるいは中期もその大きな流れの中で私は作っていると。非常にそういうところもグアム協定ともマッチングしているし、当然2プラス2の考えともマッチングした大綱、中期だと...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  まさに今回の訓練場整備というのは、アメリカだけではなく、日本側にとっても非常にメリットがあると。今まで水陸両用機能については米本土の方で訓練する機会が多かったわけですけれども、この訓練場整備ができれば、今度は日本から近いマリアナの方でも訓...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  ということは、今回のまさに北マリアナ、グアムの訓練場というものは日米共同でお互いに全ての演習場を使えると。非常に自衛隊にとっては大きなメリットがあるというふうに私は強く思います。  今日お渡しした資料、これを御覧いただきたいと思うんです...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  この地図を見ていただきたいんですけれども、第一列島線と第二列島線の間のほとんどが日本なんです。沖ノ鳥島も日本だし、しかもこの硫黄島、これも日本です。この第一と第二の間で中国の活動が活発化されている、どんどん年々増えているというデータがあり...全文を見る
○佐藤正久君 さらに、今回の中期の方では空中給油機も三機導入する予定となっております。今回、硫黄島とグアム、この距離関係を見ましても、ここで統合演習的に青部隊、赤部隊に分かれてそれぞれの、グアムあるいは硫黄島を基盤としたお互いのいろんな訓練というものもその空中給油機とかあればでき...全文を見る
○佐藤正久君 当然、運用上は問題ないとしても、やはり自衛隊の施設の上にほかの国の防空識別圏が掛かっているというのは私は普通ではないと。これは大臣も多分同じ見解だと思いますけれども、多分多くの日本国民もこれは普通ではないというふうに思うと思います。だから、引き続き台湾当局の方に、別...全文を見る
○佐藤正久君 まさに離島間通信の一つの肝は、やっぱりXバンドの衛星がいかに使えるか使えないかというのは非常に大きな要素だし、また軍種間関係の、特に陸上自衛隊に入った新しい無線機、これは非常に互換性があるものですから、それを海空に置くという部分もあるでしょうし、肝腎要のデータリンク...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、よろしくお願いします。  E2Cは、データリンク機能があっても陸上自衛隊が持っていなければ意味がありませんので、それを含めていろんな面でトータルで考えていただきたいと思います。  それでは、次の質問に移ります。PKO協力法における武器使用関連について質問を...全文を見る
○佐藤正久君 まさにそこの最後の部分がやっぱり肝なんですよね。相手が国又は国準でないということが言えれば、派遣隊員は武器を使って邦人等を守ることができる。だけど、それが確定できないから、現在のPKO協力法ではもう隊員は武器を使って邦人を救えないという状況になっております。  そ...全文を見る
○佐藤正久君 非常に定義が曖昧なんですよね。  現在、南スーダンにPKO部隊が陸上自衛隊も派遣されています。今、南スーダンにはいろいろ武力衝突みたいなもどきが起きている、紛争が起きているようですけれども、今、南スーダンには国に準ずる組織というものは、そういう反政府的なものはある...全文を見る
○佐藤正久君 つまり、国、譲っても、国又は国に準ずるそういう組織は存在しない、敵対する組織は存在しないということなんです。  であれば、そういう状況であれば、派遣隊員が邦人を守るための武器使用というものを、任務遂行の武器使用というものを認めたとしても、これは憲法九条には抵触しな...全文を見る
○佐藤正久君 つまり、今の南スーダンにおいては国又は国に準ずるという組織はいないにもかかわらず、自分で縛っているという今答弁ですよね。憲法九条との関係では任務遂行の武器使用はこれは認められる。だけど、今のPKO協力法でそれは認めていないために邦人を救うために武器は使えないと、こう...全文を見る
○佐藤正久君 実は、私も現場で隊長をさせていただきましたが、現場においては非常に頭がクエスチョンマークになりやすいんですよ。邦人を守るためには武器は使えない、だけど自衛隊の車両とか通信機を守るためには相手が国準であってもそれは武器を使って守れる。PKOには、目の前には国準というも...全文を見る
○佐藤正久君 まさにこれは絶対乗り越えないといけない壁だと思っています。やっぱり、邦人を守らない自衛隊、これはあり得ないと思います。自分の国民を守らない軍隊はあり得ないと思うんです、近くにいるにもかかわらず。そこはしっかりどういう整理ができるか、しっかりこれは検討しないといけない...全文を見る
○佐藤正久君 私は今言った三つのうちの一番目の部分を聞いたんですけれども、今長官から答弁があったように、やっぱり三つあるんですよね。  自己保存という部分について今までも広げてきたように、その部分をどうやって広げていくか。また、相手が国又は国準じゃない、犯罪者の場合はその任務遂...全文を見る
05月13日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第14号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  外務大臣、防衛大臣におかれましては、今報告がありましたように、積極的な外交等を展開していただき本当にありがとうございます。  両大臣の報告で共通事項でありました南スーダン、これについてまずお伺いをしたいと思います。  岸田大臣は、カメ...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  非常にタイミング的にぴったしのこの会合を主催していただいたと。本来、自衛隊の隊員たちが南スーダンに派遣されているのは、本来は避難民対応ではなくて、まさに国づくりの支援を目的として部隊を編成し、そういう任務を大臣から与えられて行っているとい...全文を見る
○佐藤正久君 どうもありがとうございます。  住民の要求というのは結構移ろいやすくて、ずっと支援が止まっているといろんな要求が国連の方にも来ると思います。そういう状況を見ながら、でも一番は、治安に関する情報をやっぱりしっかり我が国として見極めて、我が国の判断で活動をどうするんだ...全文を見る
○佐藤正久君 ということは、明日、安保法制懇の会議を開いて最終的な報告書を受けて……(発言する者あり)あさって十五日に受けて、その後にNSCを開いて基本的方向性を示すということだと今確認いたしました。  その基本的方向性というものについても、官房長官は記者会見の方で、厳しい安保...全文を見る
○佐藤正久君 ちょっと私、意外だったのは、正直申し上げまして、報告書が出て、それで数日やっぱり置いて、それから基本的方向性が出るのかと思ったら、同じ日に出るということは、要は、普通、多分出てくると言われているのは、集団的自衛権についてはこういう考え方、そしてグレーゾーンを含めた個...全文を見る
○佐藤正久君 外務大臣、これはいろいろあるかもしれませんけれども、やっぱり非常に大事な基本的方向性だと思うんですよ。これは非常に、その基本的方向性については間違いなくこの委員会でも政府の方に考え方をやっぱり聞かないといけないと思います。  この四大臣会合、どのぐらい時間が掛かる...全文を見る
○佐藤正久君 この安保法制懇の報告書は、あくまでもこれ総理の私的諮問機関ですから、やっぱり政府の方として、与党にこういう形で検討してほしいというのを政府が作らないといけない。それが多分基本的方向性だと思うんですよ。  だから、やっぱりこれNSCというものでしっかりそこを押さえて...全文を見る
○佐藤正久君 非常にしっかり我々やりたいと思いますので、しっかりしたものを基本的方向性で打ち出していただきたいと思います。  また、昨日の読売新聞の世論調査で、集団的自衛権に対する限定的容認論、これは自民党支持層で約七割を超えて、公明党や民主党支持層でも六割を超えたという何か調...全文を見る
○佐藤正久君 まさにそのとおりで、やっぱり国民にとっても大事な問題であり、関心も高い問題です。でも、なかなか、言葉の定義から、あるいはいろんな事態を、これは集団かあるいは個別かと、いろんなことが錯綜しますので、でも、ただ、この世論調査の結果を見ると、限定的という形の中で容認論とい...全文を見る
○佐藤正久君 非常に、これは極めて画期的で、実質的には多分、元自衛官が勲一等をこれまで受けたというのは実質的に初めてのことだと思います。本当に大臣等の御努力に敬意を表したいと思いますが、ただ、これまで非常に米軍の方に対する叙勲と自衛官に対する叙勲がバランスを私は欠いていたというふ...全文を見る
○佐藤正久君 ただ、これは、私が聞いたところだと全員じゃないと。相互主義はいいんですけれども、相互主義は。であれば、やはり、うちの方が彼らにそれなりのものを与えるのであれば、日本の統幕長とか陸海空幕長も同じようにやっぱりアメリカからもらうという努力も、これは事務方の方がやらないと...全文を見る
○佐藤正久君 これはしっかり、相互主義である以上はそこはしっかりやらないとやっぱり片手落ちだというふうに思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  さらに、今回、大綱の中で栄典に関する施策を推進するというふうにありますけれども、これは、やっぱり現状にそれなりに問題点がある...全文を見る
○佐藤正久君 今日は資料を一枚お渡ししておりますので、それを見ていただきたいんですが、ここで、縦の区分がこれは階級構成で、横の方が春秋叙勲と危険業務従事者の叙勲と、こうありますけれども、この見方、要は、ADM幹部、いわゆる一般大学から、あるいは防大から初めから幹部候補生として自衛...全文を見る
○佐藤正久君 賞勲局長にお伺いします。  この前、沖縄の方を訪問されまして、実際いろいろ現場からの話を聞かれたというふうに伺っています。例えば、沖縄の十五旅団の方は緊急患者空輸というものを任務として行っています。以前、徳之島の方の緊急患者空輸やった際に、天候不良の関係で山にぶつ...全文を見る
○佐藤正久君 まだ防衛省の方から経過の報告を受けていないから対応できないということでの答弁でしたので、これは大臣、要請がまだないそうですから、だから早めにこの辺りはやっぱり検討を要請していただいて、やり方としては、全体の枠は決まっていますから、あるところを増やすとどこかが減るとな...全文を見る
○佐藤正久君 そういうふうにやっぱりなかなか大臣のところに情報がいかなくて、下の方の調整ってすごく時間が掛かるんですよね。でも、こういう話は、非常に現場のやっぱり士気、これは指揮官行為ですから、この栄典ってまさに指揮官の統率行為、防衛大臣の統率行為の一番大事な分野でもありますから...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、これひとつよろしくお願いします。賞勲局長も、やっぱり現場の方の思いというのが伝わったと言われていますので、しっかり対応をお願いしたいと思います。  最後の質問に移ります。  今、西沙諸島において、中国とベトナムがそれなりに多くの公船を出してにらみ合ったり、...全文を見る
○佐藤正久君 全くそのとおりなんですが、ただ、現実問題として、中国の軍事力含めた海洋警察能力とフィリピンやベトナムの能力比べたら、格段に違うんです。というより、フィリピンと中国に至っては、海洋警察、海軍力、もう物すごい差ですから。これ、実際厳しい現実があります。ベトナムもそうです...全文を見る
○佐藤正久君 どうぞよろしくお願いします。  終わります。
05月22日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第17号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。気を取り直しまして、気を引き締めまして質問をしたいと思います。  まずは、横畠法制局長官、御就任おめでとうございます。小松前長官におかれましては、私自身の思いとしましては、五月十五日の総理記者会見のときには同席していただきたかったなという思い...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  まさにこれから一つの山が目前に迫っておりますので、しっかり職責を果たしていただきたいというふうに思います。  今回の報告書、私も読みました。その中の一つの大きな柱は、憲法前文にあります日本国民の平和的生存権、憲法十三条にうたわれておりま...全文を見る
○佐藤正久君 やっぱり国民の命を守る責任は政府にはあり、また日本国民は政府にそれを守ってもらうということを期待していると。当然だと思います。  ところが、現在の憲法九条というその解釈の下では、特に在外における例えば邦人を保護するという部分においてはかなり制約がある。在外における...全文を見る
○佐藤正久君 国際法上、領域国の同意がない場合でもできる場合があると思いますが、それについてはいかがでしょうか。
○佐藤正久君 まさにそのとおりなんです。国際法上は、領域国の了解があれば、当然それは日本であっても邦人を救出することができるというふうに解されています。さらに、領域国の同意がなくても、今言った条件の下では対応ができるというのが国際法です。  ただ、我が国の場合は憲法九条の解釈の...全文を見る
○佐藤正久君 まさに今言われたように、国際法と日本の今までの憲法解釈のギャップの部分を何とか埋めて、一番大事な、憲法で保障されている日本国民の生存権、それを政府が守る責任というものを果たすことが本当にできないのか、これから政府・与党を含めて議論をしていただきたいと思いますが、まさ...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  まさに現場が判断に困らないと同時に、現場がその救出のための能力がなければ結局できないわけで、今回の法整備というものがもしも仮になされたとしても、すぐ自衛隊が動けるかと、これはかなりやっぱりいろんな準備をしないと多分できないと思います。ある...全文を見る
○佐藤正久君 私が聞いているのは、それは法的には、近づくとかあるいは武器を持たずに救出することは法的には排除されていませんよねという質問です。
○佐藤正久君 今までも、過去に国会答弁でも、近づくことまでは否定はしていないと答弁があるんです。だから現場は無理しちゃうんです。だから、東ティモールの事案のように、ああいう緊急避難という措置の関係で車で邦人を運ぶと、実質、救出みたいなこと。だから武器は使わない。無理しちゃうんです...全文を見る
○佐藤正久君 そのとおりなんですよ。国連憲章で禁止している武力の行使に国連PKOの武器使用は当たらないというのが普通の国なんです。ところが、日本の場合は更にそれを抑制的抑制的抑制的に、武力行使に当たるおそれがあると、おそれがあるということで、ど真ん中まで、邦人の駆け付け警護まで認...全文を見る
○佐藤正久君 昨日、法制局からいただいた資料にはもっと明確に四つの要件が書いてあったんですけれども、その地域性とか行動の密接性とか、この四つの要件、これについて現場は判断しているんです。実際、任務が与えられたとしても、その四要件、これが非常に大事で、それに基づきながら現場では、私...全文を見る
○佐藤正久君 要は個別ごとに判断するわけです。だから、よって、今回の法制懇の報告書でも、これは政策的判断に委ねるのがやっぱり適当だと。私もそう思います。  実際、私が派遣されたイラクにおいても、イラク特措法において航空自衛隊がクウェートからイラクに輸送しました。そのときも、じゃ...全文を見る
○佐藤正久君 まさに検討していく考えという明言ありましたけれども、考えなくちゃいけないんですよ。本当にこれは曖昧で、ほかの国の軍隊は多分理解できないです。説明するのも本当大変なんです。多分、大臣もこれ説明すると相当苦労されると思います。何がよくて何が悪いのか、食料は駄目な場合もあ...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、事務方の説明がちょっと不十分だと私は今の答弁聞いて思いました。  昨日、内閣法制局からいただいた資料、これによりますと、平成十九年に久間防衛庁長官、当時大臣か長官か忘れましたけれども、日本有事であれば、アメリカに向かう弾道ミサイルを攻撃するのは、これはできる...全文を見る
○佐藤正久君 そのとおり、まさに防衛出動以降は、日本が攻撃されている状態においては、アメリカに向かう弾道ミサイルを自衛隊が落とすことがそれはできると前原委員の質問に答えているんですよ。要は、平時と有事で違うんです。有事になれば、それはもうアメリカ本土に向かうやつはできるんです。 ...全文を見る
○佐藤正久君 今、海上保安庁は「しきしま」クラス、六千五百トンクラスが二隻あるというふうに聞いています。でも、本来であれば、今回の、これからの法制の議論もそうですけれども、本来海上保安庁がやるべきことは海上保安庁がやるような体制を取るのが私は筋だと思っています。  アメリカのコ...全文を見る
○佐藤正久君 まさに海上警備行動は領海だけではなく公海でもそれは適用でき、また、そのときに海上警備行動の一環で機雷除去もこれも一応できないことはないと、本来は。  ただ、その場合も、今説明ありませんでしたけれども、武力攻撃を目的とした敷設機雷、これに対する排除は恐らくできないと...全文を見る
○佐藤正久君 この問題については非常に重要なポイントなので、次回また掘り下げますが、防衛大臣、今回は産経新聞の五月二十日の世論調査、新聞で、実は、駆け付け警護よりもこの海峡の機雷除去の方の支持率が高いんです。駆け付け警護は約五〇%弱に対して、この機雷除去、これは七八%が賛成してい...全文を見る
05月26日第186回国会 参議院 決算委員会 第9号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  今日は、国境離島の問題に入る前に、二十四日に発生しました中国軍機によります自衛隊に対する異常近接事案、これについて質問をいたします。  今回の事案は、極めて危険な行為というだけではなくて、偵察機に対して戦闘機が異常接近する、中国が改めて...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、一方、中国は、自衛隊が中国の防空識別圏に入って中ロ海上合同演習を邪魔したからスクランブル発進したと日本を非難しております。これに対しての反論はございますでしょうか。また、自衛隊機は中国軍機から、ここは中国の防空識別圏の中だ、出ていくよう警告を受けたという事実は...全文を見る
○佐藤正久君 全くやっぱり常識外れですよね。スクランブルをやった場合は、お互いに無線等で警告しなければコミュニケーションができない。まさに、であれば、本当に今回偵察機の方々は無人機を相手にしているようなものです。警告も何もない、これはやっぱり極めて異常ですよ。これは、日本として世...全文を見る
○佐藤正久君 今回の偵察機、無防備の自衛隊の偵察機に戦闘機が近づいてきた、これに対して我々の防衛態勢もやっぱり考えないといけないという時期に来ていると思いますので、この問題については引き続き対応を取っていただくと同時に、また外交防衛委員会の方でも議論を進めていきたいと思います。 ...全文を見る
○佐藤正久君 ただ、今言われたように、国境離島のやっぱり保全と振興を一体となって行う組織が政府にはありません。事務方の説明では、領土担当大臣の所掌は領土に関する情報発信、内外への広報だけであって、こういう領土問題を考える立場にはないと、この問題については質問されても答えられないと...全文を見る
○佐藤正久君 財務大臣、今聞かれたように、ないんですよ。領土担当大臣がいても実際は広報の責任しかない。要は、領土の保全と振興を併せるような、あるいは領土を考えるような組織が今の政府にないと。よって、この予算とかあるいは決算、あるいは政策の実行上非常に縦割りあるいは隙間がいっぱい生...全文を見る
○佐藤正久君 非常にまだ切り分けが曖昧であって、実際、初めてなんですよ、領海基線をどうやって守っていくかという発想にだんだんなってきたのは。無人島に名前を付けるのもしかり、まさにこれからの分野がいっぱいありますので、そこは連携をしながら所掌を明確にしてやっていただきたいと思います...全文を見る
○佐藤正久君 まさに沖ノ鳥島は日本にとっても死活的に重要な島ですから、そこを経済面あるいは防衛上の面で考えていただきたいし、総務大臣、最後、お願いだけします。  国民保護の観点から、国境離島の空港あるいは港湾、非常に脆弱です。例えば、前に言いましたように、佐渡島、人口六万います...全文を見る
○佐藤正久君 終わります。     ─────────────
05月29日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第19号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  今日は、持ち時間が十分しかありませんので、簡潔な答弁を賜ればというふうに思います。  まずは、弾道ミサイル対処、これについて議論を進めたいと思います。  資料二、これを御覧いただきたいと思います。(資料提示)  北朝鮮のミサイルから...全文を見る
○佐藤正久君 総理、まさにこの周辺事態と有事を並べてみると、このギャップが非常によく分かる。まさにこの分野で現場は非常に困っている。でも、現場が困るだけならいいんですけれども、肝腎な日本国民の命が失われたら元も子もない、これは憲法は許容している範囲だと私は考えます。  それでは...全文を見る
○佐藤正久君 そのためにもこの四要件、これをやっぱり基準にして、これが満たさなきゃ絶対駄目だと、それ以外については政策判断という形が一つの案だと思います。私もその感じでまた議論を進めていきたいと思います。よろしくお願いします。  それでは次に、ペルシャ湾、ホルムズ海峡における船...全文を見る
○佐藤正久君 終わります。ありがとうございます。
○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  午前中の審議の中で、外務大臣、二〇〇一年に宮澤元総理がサンフランシスコにおきまして記念講演をされた、そういう中で集団的自衛権、これは自衛権の延長線上でできるということを述べられておられます。これは、講演の中では、米軍の具体的な活動が日本の...全文を見る
○佐藤正久君 やっぱり、同じ政策集団の大先輩がこういうことを言われている、しっかり受け止めていただきたいというふうに思います。  そういう意味で、やっぱり環境が変わったという面では、防衛大臣、領空侵犯対処、これももう考えるべき時期が来ているんではないかなと思います。  今の自...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、私の問題認識は海上自衛隊の航空機じゃないんですよ、海上自衛隊の船なんです。船から航空機にコンタクトをしてやることも考えるべきではないかと。  要は、セスナに対してF15が出るというのはやっぱりどう考えてもバランスが悪いし、またヘリコプターもあるんですよ、海警...全文を見る
○佐藤正久君 やはり領空侵犯は直ちに対処するのが基本ですから、例えば海上自衛隊の船でコンタクトできればそれはやってもいいし、その後で航空自衛隊の飛行機が行ってもいいと思います。  更に言えば、海上保安庁にも私は領空侵犯対処の任務を与えるべきだと思っています。別に自衛隊じゃなくて...全文を見る
○佐藤正久君 大臣、まさに今、法的基盤再構築で、その自衛権の発動ではなくて、警察権を超える、グレーゾーンとかいろいろ言われていますけれども、自衛隊をどんどんそういう警察へ近づけるという動きも大事ですけれども、海上保安庁は、警察も更に高めて、お互いにそのグレーゾーンをカバーし合うと...全文を見る
○佐藤正久君 まさにそういうふうに、各個防護じゃなくて部隊防護なんです。これは自衛隊でもやりますけれども、それぞれ例えば、自衛隊法九十五条で、破壊措置命令で日本海の方にイージス艦とかあるいは護衛艦が出ていると。そういうものを、いろんな船が出ているときに、それをユニットとしてお互い...全文を見る
○佐藤正久君 今は否定も肯定もしないと。まさにここは非常に大事なポイントで、ユニットセルフディフェンス、一緒になって行動していると。それはアメリカの方の概念ですけれども、お互いに守り合うと。ある意味自己保存型の切り口もできるでしょうし、まさに九十五条、武器等防護と同じような感じの...全文を見る
○佐藤正久君 まさに米軍との武力行使の一体化というのは非常に曖昧なんですよ。誰が考えたって、米軍に対してイラクでやっては駄目だけれども日本だとオーケーだと、非常にその辺の基準を含めてその法的な整備というのは、まさに今回いい機会ですので、しっかりやっていきたいと思います。  以上...全文を見る
06月10日第186回国会 参議院 外交防衛委員会 第22号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  現在、安保法制懇からの報告書を受けまして、政府の方は、それを踏まえて閣議決定をしてこれからの法整備の方向性を示すというふうに言われております。その前に、今、与党の方でまだ協議をしている最中ですけれども、外務大臣、今回の安倍総理の思いという...全文を見る
○佐藤正久君 まさにそのとおりで、普通の国と全然違う状況で部隊を派遣していると。これは本当に、現場の方としてはやっぱりストレスや悩み、いろんな対応をしないといけないという部分だと思っています。  また同じように、国連の施設というものを守るための武器使用も、現時点においては自衛隊...全文を見る
○佐藤正久君 まさに非常に大事なポイントとして議論している最中なんですが、それも一つの問題意識として、この武器使用の制約というのは、場合によっては、武器使用した相手が国又は国に準ずる組織であった場合、憲法九条で禁止されている武力の行使に当たるおそれがあるということでずっと禁止して...全文を見る
○佐藤正久君 外務大臣、今も言われたように、ないんですよ、やっぱりそういう実績も。そういうことにおいてまさに今議論をしておりますけれども、内閣官房の方にお伺いします。  そういうことにおきまして、今、与党での議論を踏まえて、取りあえずの政府のPKOについての武器使用の考え方、こ...全文を見る
○佐藤正久君 私の質問は、その取りあえずの政府の考え方を今日の午後発表するということでよろしいですかと。
○佐藤正久君 やっぱりここは、取りあえずの議論をどんどん深めていくためにも、ある程度の部分はどんどん協議と並行しながら政府としての考え方を示していく、これは非常に大事だと思いますので、よろしくお願いしたいと思います。  そういう意味におきまして、PKOもそうですし、どうしても関...全文を見る
○佐藤正久君 今、改めて明確に、事例八から事例十五については個別的自衛権では我が国の武力行使が正当化できない、憲法九条との関係でも問題があるという答弁を賜りました。  更に確認します。事例八から十五ありますけれども、この事例八から十五で、公共の秩序の維持の観点とか警察権の行使と...全文を見る
○佐藤正久君 内閣官房にもお伺いします。  ということは、事例八から十五、これは、政府としては個別的自衛権でもない、警察権でもないもので対応しないといけない事例ということでよろしいですか。
○佐藤正久君 検討いただいているのもそうなんですけれども、政府が示した事例ですから、これは。  ということは、まさに、まだ集団的自衛権というふうに言えるかどうかは分かりませんけれども、じゃ、これは、いわゆる限定的かどうかは別にして、集団的自衛権という法的整理でなければ対応が難し...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  そういうふうに整理をしながら議論をしていかないと、国民の方にはなかなか分かりにくい。今、集団的自衛権の話と、あるいはPKOの話、グレーゾーンの話、あるいは集団安全保障の話、いろんなものが混在しているので、これはまさに、我々もそうですけれど...全文を見る
○佐藤正久君 外務大臣、これは非常に大事なポイントで、まさにこのユニットセルフディフェンスと言っているものは、米軍ではROEの考え方なんですね。  一応、自衛隊法九十五条というのは、まさに自衛隊に対する武器等防護なんです。米軍等に対する武器等防護ではないので、そこはしっかり、対...全文を見る
○佐藤正久君 まさに、平時ではなくて自分の実力を行使をする場合においては、これはROE的な、ユニットセルフディフェンスの発想ではなくて、やっぱり違う何らかの説明がないと難しいという答弁を今いただきました。  法制局長官にお伺いします。  であれば、こういう事例の九、十二、十三...全文を見る
○佐藤正久君 そうじゃなくて、先ほどの答弁は事例三に対する質問で、今言った事例九、十二、十三の場合は、やはり今外務大臣が言われたように、これはROEの世界で、まさに平時で現場がやる対応だと。ただ、この九、十二、十三は、自衛隊が武力の行使を行うということについては、なかなかユニット...全文を見る
○佐藤正久君 今の外務大臣と長官の両方の答弁から非常に明確になったことは、やっぱりユニットセルフディフェンス、ROE、現場の指揮官の権限でできるわけです。防衛大臣じゃないんですよ。現場の方に、まさに現場の指揮官の方にそこを任せておいて、その判断でできると。まさに平時における概念で...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  それ以上はなかなか言いにくいと思いますけれども、まさにその辺の、国内法との関係、憲法との関係だけではなくて、この辺りになると、外務大臣が言われたように対外的な関係も必要になりますから、うまくこの辺りは整理をする必要があると思います。  ...全文を見る
○佐藤正久君 まさに今言われたように、加盟国の判断によってこれが、俺は個別的使ったんだ、集団的使ったんだと言えるんですけれども。ただ、定義というものは決まっているわけであって、ある程度その定義から逸脱するというのは非常にやっぱりおかしなわけだというふうに私は思いますし、実際に、ア...全文を見る
○佐藤正久君 非常に大事なポイントで、我々は、いかにこの隙間を埋めるという議論をする上においても、そこは謙虚に、加盟国の恣意的な判断によって定義、これを拡大解釈して行うということは私は良くないと思いますし、そこは非常に、まさに外務大臣の一番大事なポイントはそこで、いろんな議論の中...全文を見る
○佐藤正久君 防衛大臣、今の局長答弁にあったように、現在の自衛隊法では強制的な停船などできない。これが有事であれば海上輸送規制法によっていろんな権限はありますが、平時においては、日本が有事でない場合にはかなり制約があり、しかも、周辺事態法の船舶検査活動においては極めて抑制的で、船...全文を見る
○佐藤正久君 外務大臣に伺います。  国連海洋法条約におきましては、軍艦がある程度こういう船舶検査、強制的な船舶検査もできる場合が認められております。それはどういう場合か、簡潔に御答弁願いたいと思います。
○佐藤正久君 防衛大臣、今、外務大臣から答弁あったように、国連海洋法条約に日本は加盟しております。条約上は、軍艦はそういう例においては臨検ができるんですよ、強制的な臨検が。でも、今、自衛隊の方ではそれはできていないと。  外務大臣、この海上自衛隊の護衛艦、これは国連海洋法条約で...全文を見る
○佐藤正久君 防衛大臣、今、外務省から答弁ありましたように、一応、一〇〇%といったほどの答弁はありませんでしたけれども、一般論からいって軍艦に当たり得るという解釈。でも、ところが、実際上、国連海洋法条約で認められている権限はあっても、国内法がありませんので、それは実際上、海上自衛...全文を見る
○佐藤正久君 最後に一点だけ。  国連海洋法条約上、軍艦に認められている権利も自衛隊に認められていないと。これが、自衛隊が軍艦としてやっぱり認められるというだけでも動ける範囲がかなり変わってきますから、この辺も今回の法的基盤と併せて検討をお願いしたいということをお願い申し上げ、...全文を見る
07月15日第186回国会 参議院 予算委員会 閉会後第1号
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○佐藤正久君 私は、自由民主党、元自衛官の佐藤正久です。  総理、私は、外務省職員としてカンボジアPKOに関与し、自衛官としてシリア・ゴラン高原PKOの初代隊長、そしてイラク派遣先遣隊長を務めました。そこには、一国平和主義では平和も国民も守れない厳しい現実がありました。一国平和...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  多くの国々が、やっぱり一国のトップとして国家国民を守るために決断をしたと、これを評価をしていると。私も当然だと思います。このようにほかの国の理解を得る、これは非常に大事ですので、引き続き安倍内閣を挙げて説明をしていただきたいと思います。 ...全文を見る
○佐藤正久君 まさに、やっぱり、総理の、行政府の長として、憲法に認められている国民の生存やあるいは自由、幸福追求権の権利を守る責任が総理にはあると思います。  例えて言うと、自分の家が火事になる前に隣の火事を日米連携して消さないと国民の命が守れない場合があるんではないか、あるい...全文を見る
○佐藤正久君 まさにこの状況では防衛出動、個別的自衛権を発動できない。  では、外務大臣にお伺いします。北朝鮮から日本への攻撃がなされていない、かつ日本への攻撃意図も明言されていないこの状況下で、自衛隊の戦闘機や護衛艦がアメリカのイージス艦を守るために武力を行使を行う、この場合...全文を見る
○佐藤正久君 まさに朝鮮半島有事、このような状況においては、アメリカのイージス艦、ミサイル防衛のイージス艦を自衛隊が守るためには、これは集団的自衛権と読まざるを得ない、こういう例の一つということが明らかになっています。  自衛隊は、個別的自衛権、これが使えない状況下であっても、...全文を見る
○佐藤正久君 今まで三回やっていると。一般、普通の国によれば、核実験を四回ないし五回やればその小型化に成功すると言われています。あと一回か二回やればその小型化が成功するというような状況ということが予想されます。  さらに、日本にとって更に喫緊の課題は、日本を射程に入れるスカッド...全文を見る
○佐藤正久君 私は自衛官時代、化学科隊員でした。まさに核、化学、生物の専門でした。やっぱり、生物とか化学兵器というのは貧者の核と言われるぐらい、低い、ある程度の技術でもそれが弾頭化できるというものです。やはり、貧者の核と言われるそういう化学弾頭、生物弾頭が日本に着弾する前に何とか...全文を見る
○佐藤正久君 すなわち、テポドンのように発射台に備え付けて撃つものであれば衛星で発見することが容易ですが、車両で動く、車が入るところはどこでも撃てると、これが日本を射程に入れているノドンとかスカッドミサイルの現状です。  続いて、防衛省の局長にお伺いします。じゃ、そのスカッドや...全文を見る
○佐藤正久君 つまり、北朝鮮には日本に到達するミサイルが数百発ある可能性があり、その弾頭には化学弾頭も含まれている、しかも、その発射位置は事前に特定することは非常に難しく、その弾着地点も発射されないとそれがどこに行くか分からない、そういう中でやっぱりミサイル防衛体制をしっかり構築...全文を見る
○佐藤正久君 まさに今回は隙間を埋める議論、まさにこれが隙間なんです。今、個別的自衛権が発動されない場合はあくまでも警察権の破壊措置命令、これでは守れない、この隙間を埋めないと国民の命が守れない場合がある、こういうことをぎりぎり公明党さんと今回議論しました。もうアメリカ本土までア...全文を見る
○佐藤正久君 まさに、今回、任務が増えれば訓練が変わります。まして、今までと違って、お互いに守り合うことができるという部分、切れ目ない、これまさに大きな、訓練が変わりますので、その点もしっかり体制を整備することが必要だと思います。  次に、日米防衛協力のガイドラインの見直しにつ...全文を見る
○佐藤正久君 まさに、今回のガイドラインにどういうことを入れ込むかというのは、これがまさに抑止力上極めて大事なんです。大きなメッセージ性になりますから、ここはしっかりやっていただきたいというふうに思います。  続いて、集団安全保障について少し触れたいと思います。資料四を見てくだ...全文を見る
○佐藤正久君 今、長官の方から、憲法九条の関係でも継続は問題ないという明確な答弁がございました。  世論調査の結果を見れば、集団的自衛権の限定的な行使は反対という方も、この個別的な事例、例えばホルムズ海峡の機雷掃海ということで設問をすると、賛成が七割を超えるという場合も今出てい...全文を見る
○佐藤正久君 まさにそのとおりで、これは非常に大事だと多くの国民も理解していると。結果として、世論調査をやるとあのような数字が出るというふうに思います。  防衛大臣にお伺いします。  一方で、ホルムズ海峡の機雷掃海が非現実的という批判もあるかと思います。確かに、機雷がまかれた...全文を見る
○佐藤正久君 まさに今回、先ほどの政府の事例ありましたように、これは非常に大事だと、武力行使の新三要件に合致をすれば、これはアメリカの要請であれ、途中で国連決議が加わったとしてもやっぱり継続することができるし、能力的にも自衛隊の方もある条件があればできるということが明確になりまし...全文を見る
○佐藤正久君 今の答弁で明確になったように、要は、集団安全保障といえども今回の新三要件にある程度縛られると、全然白地ではないということが今答弁で明確になりました。  続いて、南西諸島防衛、領域警備について議論をいたします。資料六を見てください。  南西諸島、とりわけ与那国島等...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  大事なことは、いかに南西諸島、島、あそこ点在していますから、そこにいる国民を守り切るかと、ここに尽きると私は思います。  それでは、国際協力について質問をいたします。  今回、駆け付け警護や任務遂行の武器使用というものが認められるとい...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  ただ、総理、今回、法整備において、この後方、多国籍軍に対する、イラクやインド洋や、ああいう多国籍に対する後方支援というのを行う場合には、やっぱり特措法を作らないと今はできないという状況になっています。今回、この閣議決定を受けて法整備やると...全文を見る
○佐藤正久君 自民党は野党時代にやっぱりここの議論をいたしまして、やっぱりいろんなものにまさにシームレスに、時間的な隙間、ああいうものを含めながら、これに対応するためには、やはり駆け付け警護や任務遂行の武器使用も含めた一般法が望ましいという形で法案を国会に提出させていただきました...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  まさに今回の閣議決定は今までとかなり違って、非常に現場にとっては有り難い部分も結構あると思います。これはまさに、この部分というのはなかなか国民に伝わっておりませんので、またいろんな場で、防衛省の方も、今回の米軍との武器等防護というものがど...全文を見る
○佐藤正久君 終わります。
10月16日第187回国会 参議院 外交防衛委員会 第2号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  岸田外務大臣、また引き続きよろしくお願いします。江渡防衛大臣、本当に御着任おめでとうございます。政務官当時、いろんな形で副大臣からの御指導を賜り、非常に気持ちよい勤務をできたことを感謝いたします。両大臣におかれましては、元気よく日本の安全...全文を見る
○佐藤正久君 私が問題意識を持っているものの一つが、今回、政府が司法と一体となって批判をしているというところなんです。これは司法の問題であるにもかかわらず、政府の外交部とか法務大臣までが一緒になって批判している。これは、やっぱり日本と同じ価値観を持っているという国としてはいかがな...全文を見る
○佐藤正久君 私は当然の反応だと思っています。  今回、やっぱり問題意識を持っているのは、政府が司法と一体となって、三権分立じゃなくて一緒にやっていると、これは本当に日本と同じ価値観を持っている国かと、非常に疑問を提示したいと思っています。  さらに、今回、産経新聞の前支局長...全文を見る
○佐藤正久君 これはどう考えても異様ですよ。韓国のやっぱりネタ元が何ら罰則がなくて、産経新聞の、ネタ元を利用した方だけを今回起訴すると、どう考えても私は異様だと思います。  さらに、今回、通常、本人が罪を認めない場合は、在宅起訴の場合、通常八か月ぐらいは一審の結論が出るのに掛か...全文を見る
○佐藤正久君 五か月間も出国禁止というのは、やっぱり官房長官が言われるとおり、人道上の私は大問題だと思います。これはしっかりと働きかけをお願いしたいと思います。  最後に、後ほどこの問題については北村同僚の委員の方に引き継ぎますが、最後に一点だけ、今回の問題については、国連の人...全文を見る
○佐藤正久君 是非ともよろしくお願いします。  日本の外務省の国連人権外交は、どちらかというと余り成果が芳しくないというイメージがやっぱり多いです。慰安婦の問題についても、日本国内の女性差別問題についても、なかなか外務省の意図が伝わっていないという部分が多いと思いますので、ここ...全文を見る
○佐藤正久君 そのとおりなんですよ。  まあ六条事態、これは朝鮮半島有事も含みますけれども、この事前協議の内容をどれだけの韓国の国民とか政府が理解しているか、私は甚だ疑問です。  外務省は、この交換公文のことを韓国側にしっかりと説明しているんでしょうか。それとも、やっぱり遠慮...全文を見る
○佐藤正久君 私は、そうは思いません。韓国国民がほとんど知らないと思いますよ、この件は。本当に知っていると思いますか、韓国の国民がこの事前協議事項について。ほとんど知らないですよ。  私は、ポイントは日米韓の連携というのが非常にこの地域の安定にとって大事だと。  実際に、普天...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  韓国国民にやっぱりこういうことを、実際、在韓米軍、在日米軍がどういう構成になっているか、この事前協議事項というのはやっぱりいろんな形で説明すべきだと思います。別に休戦協定の敵は日本じゃないんですよ。そこを、あたかも日本が敵ではなくて、日本...全文を見る
○佐藤正久君 確かに、周辺事態は地域の概念ではないということではありますけれども、でも、今回の周辺事態、これを作ったときの背景はやっぱりどうしても朝鮮半島、北朝鮮ですから。この朝鮮半島有事、まさにそういうことを前提に、今回、安全保障法制もいろいろ、予算委員会を含めていろいろ議論を...全文を見る
○佐藤正久君 今回、ガイドラインの中間報告を政府は発表しました。それを受けて、新聞記事で認識がばらばらなものの一つがこのグレーゾーン事態と周辺事態なんです。もういろんなことを各新聞がいろいろ書いていて、それが合っていない。  防衛省に確認します。これは局長で結構です。グレーゾー...全文を見る
○佐藤正久君 だから、周辺事態はグレーゾーン事態に含まれないという場合はあるんですかと。グレーゾーンの方が広くて、有事じゃありませんから、周辺事態は有事じゃないでしょう。今のガイドラインでも平時、周辺事態、有事でしょう。今、グレーゾーンというのは平時でも有事でもないと言っているん...全文を見る
○佐藤正久君 つまり、有事の前ですから、周辺事態は、今のガイドラインでもそうですよね、有事の前だからグレーゾーンの方が広いと、グレーゾーン事態の中に入るという認識でいいですか。
○佐藤正久君 この部分の説明から入らないと、国民はみんなもう混乱しちゃうんです。ある報道は、グレーゾーンと周辺事態を並列していますから。  さらに、次、確認します。集団的自衛権に基づき武力を行使する事態、これは自衛権の発動です。集団的自衛権に基づき武力を行使する事態はグレーゾー...全文を見る
○佐藤正久君 これは駄目ですよ。ここは明らかにいずれしないと。  だって、今のガイドラインは、平時と周辺事態と有事でしょう。有事は今まで個別的自衛権の有事ですよ。今度は、新三要件に基づいて武力を行使する場合があるのが限定的とはいえ集団的自衛権ですから。集団的自衛権は、これは周辺...全文を見る
○佐藤正久君 当然、そういう限定的ということは理解しています。  ただ、今回、まさに新たに、有事でもない、周辺事態でもない事態として、今までの個別自衛権の発動でもない段階として集団的自衛権を位置付けるわけですから、日本が攻撃される前ですから、そういうときの武力の行使、これは、集...全文を見る
○佐藤正久君 もうこれは外務大臣、防衛大臣にしっかりお願いしたいと思います。非常に国民にこれ分かりやすく言わないと、いろんな言葉が羅列しているものですから、新聞もみんな間違っちゃっているんです。それは合っているのかもしれません。もうポンチ絵も表もばらばらなんです、今、この前のガイ...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  確かにシビリアンコントロールの観点等もあり、今までは平時、周辺事態、日本有事と区分して、それぞれの事態区分に基づいて日米の協力内容とか武器使用権限というものを規定してきました。  ただ、これでは、現場はどうかというと、平時と周辺事態の間...全文を見る
○佐藤正久君 これは、真剣に考えていただきたいのは、まさに事態区分とシームレスというのは相反するんですよ。これは誰が考えても。やっぱりどうしてもそこの連接性が、この事態区分認定ということまでは、現場とその事態認定のときのタイムラグありますから、そこはどうしてもギャップが生じやすい...全文を見る
○佐藤正久君 ここは非常に多分大事なポイントだと思います。だから、そういう意味において、今、ガイドラインの最終報告の時期、これは今年の年末、これは変わりないという認識でよろしいでしょうか。
○佐藤正久君 ありがとうございます。  ただ、この今のやり取りをインターネットを見ている国民はちょっと分かりにくかったと思いますのでもう一度確認しますが、今、ガイドラインの最終報告は一応年末ということで日米で合意をしていると思います。ということは、この安保法制とか国会とか与党と...全文を見る
○佐藤正久君 分かりました。まさに年末に向けて今鋭意作業をしていると。その際においても、安保法制の議論とか、あるいは国会、与党との連携をしながらやっていくという答弁だと思います。じゃ、年末に向けて鋭意努力をしていただきたいというふうに思います。  さらに、今回の安全保障法制で、...全文を見る
○佐藤正久君 やっぱり、南西諸島防衛を考えた場合、領空侵犯対処一つ取っても課題は多いと思います。領空侵犯対処は、相手国の飛行機が領空に入らなければ、実際、武器使用はできません。でも、島の領空って非常に小さいです。領土と領海の上が領空ですから、島はそこから、基線から十二海里しかあり...全文を見る
○佐藤正久君 まさにこれは、平時からグレーゾーンを含めてアセット防護ができるということは、実際にお互いに守り合うことができますから、これは、抑止力上もあるいは対処上も非常に有効だというふうには一般的に言える考え方ですので、しっかり対応していただきたいと思います。  次に、このア...全文を見る
○佐藤正久君 防衛大臣、非常に重要な答弁をありがとうございます。  これ極めて今重要な答弁で、これによってまさに、もうまさに切れ目なくという答弁ありましたが、切れ目なく対応できるんです。平時、グレーゾーンはこのアセット防護でやり、そこから、グレーゾーンから集団的自衛権を行使する...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。検討していただくと。  これ、やっぱり国際協力の場面で、特に今、これから国際協力で海上自衛隊等が艦船連携している場合もありますから、こういうときにアセット防護ができるとできないではえらい違いですから、しっかりとこれは積極的平和主義、あるいは隊...全文を見る
○佐藤正久君 私は、それは違うと思いますよ。  実際、今まで予算委員会の場で総理等が、ホルムズ海峡の事例についてこれは限定的な集団的自衛権の行使の一例だということを盛んに答弁されておりますから、限定的な集団的自衛権の行使の一つの例がホルムズ海峡における機雷の掃海であれば、これは...全文を見る
○佐藤正久君 今答弁あったように、限定的な集団的自衛権に基づくそういう機雷の掃海であればこれは五章の方で読んで、それ以外の場合は今度は六章の方で読むということだと思いますけれども。実は、非常にその辺の辺りの中間報告の説明が曖昧なために、新聞報道が結構ばらばらの論調で書いている。だ...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。  ということは、例えば政府ではない反政府組織の戦闘員として加わって戦闘行為を行うという場合は当てはまるということになるんですよ。だから、今回のまさにこのイスラム国もそうでしょうし、シリア政府に対抗する自由シリア軍とかあるいはウクライナ政府に...全文を見る
○佐藤正久君 これは外務省の方に強くお願いしたいんですけれども、こういう外国人戦闘員という行為はやはり望ましくないと私は考えています。よって、こういうものを抑止する意味でも、やはりしっかりと日本政府として国連決議に基づいて対応するためにも、抑止力としてもこの法律、刑法というものは...全文を見る
○佐藤正久君 ありがとうございます。しっかりお願いしたいと思います。  最後に、エボラ出血熱対応について一問だけお伺いします。  昨日も外務大臣は日米外相電話会談をされたと伺っております。また、総理もオバマ大統領と電話会談をされたと伺っています。このエボラ出血熱対応に対する日...全文を見る
○佐藤正久君 終わります。
11月13日第187回国会 参議院 外交防衛委員会 第7号
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○佐藤正久君 自民党の佐藤正久です。  今日は、西方普通科連隊の特殊作戦任務手当、この一点について質問をいたします。  まず、内閣人事局にお伺いします。この手当の査定の基本姿勢でありますけれども、これは役所の前例主義を重視するのか、あるいは国益を守るという観点を重視するのか、...全文を見る
○佐藤正久君 今、前例主義ではないという答弁をいただきました。  自衛隊員は、一般の公務員と違って組合は存在しません。しかも、自己犠牲の宣誓をして入隊をするという特殊性がございます。  統括官、この自衛隊の方々の入隊の宣誓、これを説明は受けておられますか。
○佐藤正久君 要は、憲法で国民の権利として生存権とかいろんな幸福追求の権利は認められておりますが、自衛隊の場合、その個人の権利を上回る、国益を守るために自己犠牲のそういう義務と責任、これを重視するということの宣誓です。  そういう意味で、今回、西方普通科連隊というのは、政府決定...全文を見る
○佐藤正久君 ただ、私が漏れ聞いている感じとしては、なかなかそこが伝わっていないような感じがします。  統括官、島嶼を奪還するイメージ湧きますか。陸上と違うんですよ。海の中から島に上陸すると。非常に機動性、自由がなかなかないという中で、しかも相手が待ち構えている中で突っ込んでい...全文を見る
○佐藤正久君 防衛省にお伺いします。今回のこの西方普通科連隊の特殊作戦任務手当、これは二十七要求における手当の分野では重点項目というふうに伺っておりますが、それでよろしいでしょうか。
○佐藤正久君 お配りした資料、これを見ていただきたいんですが、この例えば陸と海上自衛隊を比べた場合、同じ特殊部隊であってもこのぐらい差があり、今回拡大要求している。空挺隊員も三三パーの手当が付いていますけれども、西方普通科連隊、レンジャー小隊以外はゼロという状況になっていると。 ...全文を見る
○佐藤正久君 最後の質問です。  これは統括官にお願いと要望なのですが、やっぱり現場を見ていただきたいんですよ。今まで何回お願いしても、人事局の方は現場を見に来てくれないと。相浦の方に行って現場の訓練を実際見ていただきたいと何回お願いしても、これは見に来てくれないというふうに聞...全文を見る
○佐藤正久君 是非とも行っていただきたい、生の状況を見て、しっかりと査定をしていただきたいということを要望し、質問を終わります。
11月20日第187回国会 参議院 外交防衛委員会 第9号
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○佐藤正久君 自由民主党の佐藤正久です。  まず、給与法について御質問いたします。  今回の給与法の改正によりますと、中堅クラスの自衛官、年代でいうと三十代半ばから四十代と言えると思いますが、これは、子供の学校等、人生設計において非常にお金が掛かる時期と一般に言われております...全文を見る
○佐藤正久君 これは一般職並びということもあってある程度制約はあると思いますが、そのためにも、やっぱりそれぞれの部隊の特性あるいは配置の場所等においての手当という部分でカバーしないといけないという部分もあろうかと思います。  そういう意味合いにおきまして、今回、防衛省が来年の概...全文を見る
○佐藤正久君 調整をしても今理解が得られていない部分については、まさに西方普通科連隊レンジャー小隊の任務、あるいはそれを達成するための訓練に対するその困難性とか、あるいは危険性、あるいはその特殊性という部分についての認識の差がまだ埋まっていないということだと思っています。  特...全文を見る
○佐藤正久君 私の質問は、レンジャー小隊の斥候任務についてどのような認識をお持ちかをお伺いしております。
○佐藤正久君 レンジャー小隊の任務を聞いているのではなくて、斥候任務というのはレンジャー小隊の一つの任務なんです、斥候任務について聞いております。それが分からなければ査定なんかできませんから。お願いします。
○佐藤正久君 それは先遣隊の任務であって、必ずしも今言われたのは斥候任務とは違います。しっかり防衛省の方もこれは説明しないと、認識がずれているんですよ。これは情報任務なんです、斥候というのは。  統括官、なぜレンジャー小隊、斥候任務等は五キロの遠泳をやらないといけないというふう...全文を見る
○佐藤正久君 統括官、質問をよく聞いてください。  なぜ斥候任務の場合、五キロの遠泳をしないといけないのか、なぜ五キロの遠泳か、その部分について認識をお伺いしています。
○佐藤正久君 敵が島を守っているわけですよ。そこに、近くにヘリコプターで降りたら、つまりヘリコプターは撃たれるでしょう。隠密裏に入っていけないんですよ。だから、敵から見えないところ、離れたところで水路にヘリコプターで落ちないとばれちゃうわけですよ。  斥候というのは情報任務です...全文を見る
○佐藤正久君 でも、今聞いた限りでは、かなり認識の差がありますよ。全然分かっていないですもん、統括官、査定する側が。  だから、そういう意味でも、しっかり国民に説明する上でも、当然東京で聞くのも大事でしょう、しっかりと現場確認、これを再度強く要求いたします。  以上で質問を終...全文を見る