尾身幸次

おみこうじ



当選回数回

尾身幸次の1986年の発言一覧

開催日 会議名 発言
02月15日第104回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第2号
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○尾身委員 本日は、公述人の先生方におかれましては、大変に御多忙中のところ御苦労さまでございます。  私は、財政及び経済の非常に権威でございます公述人の石先生に、日本経済及び財政の問題について御意見をお伺いしたいと思う次第でございます。  先ほど来いろんなお話がございましたよ...全文を見る
○尾身委員 この内需拡大のためにいわゆる財政面で十分なてこ入れができないというお話、先ほど来ずりとございましたが、しかし、逆に考えてみますと、貿易摩擦を解消するためにはどうしてもある程度の内需拡大をしていかなきゃいけないという問題があるわけでございまして、その問題の解決のためには...全文を見る
○尾身委員 私は、ただいま先生のおっしゃったとおりであると思っているわけでございます。そして今、御存じのとおり、この大幅な円高によりまして日本列島全体の中小企業が極めて厳しい経営状況のもとにあるわけでございます。これを解決するためには、何といっても外需依存型経済から内需依存型経済...全文を見る
○尾身委員 どうもありがとうございました。
04月08日第104回国会 衆議院 商工委員会 第9号
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○尾身委員 私は、これから日本経済を取り巻く幾つかの問題について質問をさせていただきます。  最初に、国際石油情勢につきまして質問をいたします。  原油の価格動向がことしに入りましてから大きく低下傾向を示しておりまして、そのような状況の中で、三月の十六日から始まりましたOPE...全文を見る
○尾身委員 そこで、ただいま日本が買っています原油の価格の水準が一体どうなっているかということについて、二番目に質問したいわけでございます。  いわゆる円高と原油価格の低落の中で、私ども地元に帰ってみますと、例えばガソリンとか灯油とか軽油といったような石油製品の価格はもっと下が...全文を見る
○尾身委員 それに関連をいたしまして、今まで何年かの間石油精製業界が非常に赤字的な体質を持ってきたというふうに考えているわけでございますが、その赤字体質であった石油精製業界の赤字を解消した後、初めて値下がりが行われるようなことになるのか、ただいまガソリンの価格の話がございましたが...全文を見る
○尾身委員 そこで、円高、原油価格の低下という全体の日本経済に与えるインパクトの中で、円高は、先ほどの輸出停滞という面で非常に大きなマイナス要因を与えるわけでありますが、原油価格の値下がりとか輸入価格の低下という点でプラスの効果もあるわけであります。そしてそういう中で、原油価格の...全文を見る
○尾身委員 そこで、これはやや答えにくい質問かとも思うのでありますが、日本としてどの程度の水準に安定することが望ましいと考えるか。これは安過ぎてもいかぬという考え方もあるわけでございますし、また消費国という立場から見ればできるだけ安い方がいいという考え方もあるわけでございますが、...全文を見る
○尾身委員 そこで、次の質問に移らせていただきますが、今の円高、原油安という中で話題になっております電力とガスの円高差益等の還元問題でございます。  つい先日出されました円高差益問題懇談会の報告書の基本方向を読ませていただきましたが、この基本的な方向の内容とこれに対する通産省の...全文を見る
○尾身委員 通産省の考え方の基本は大体わかったような感じがいたしますが、料金面での対応で言いますと、前回の五十三年に差益還元をいたしましたときには、そのすぐ後、昭和五十五年にまた大幅な料金引き上げを行わざるを得ないようなことになったわけでございまして、今回も、これから以後、原油の...全文を見る
○尾身委員 今の内部留保との関連でもございますが、今やはり日本経済全体が非常に景気が低迷している中にありまして、非常に景気がいいといいますか経営状態が良好なのは、電力とかガスあるいは石油精製とか原料を輸入に依存している分野でございまして、そういう意味で、これらの産業の設備投資ある...全文を見る
○尾身委員 それで、当面、先ほどお話を伺いました差益還元が行われるわけでございます。これは六十一年度を対象といたしました暫定的な料金の引き下げあるいはそれに関連する対応であるというふうに考えられるわけでございますが、円高の動向や石油価格の動向がやや安定しました段階におきましては、...全文を見る
○尾身委員 次に、中小企業対策について質問をさせていただきます。  現下の急激な円高の進展の中で、特に輸出型の中小企業を中心といたしまして大変に大きな影響を受けているわけでございます。この輸出型の中小企業に対します対策をさらに十分講じなければいかぬと考えているわけでございますが...全文を見る
○尾身委員 中小企業の政策について、地元を回ってみますと次の二つの点の要望が非常に強いわけでございまして、この点について要望いたしまして長官の御意見をお聞きしたいと思います。  一つは、こういう御時勢になるので安い金利のお金を借りたいと思うのだけれども、昔借りた高い金利の金、例...全文を見る
○尾身委員 次に、中小企業と行政改革の関係についてお伺いをさせていただきます。  現在行革審におきまして、中小企業金融公庫の融資問題について限定をつける方向で検討しているというふうに聞いておりますけれども、先ほど来お話がございますように、中小企業円高対策等におきまして重要な役割...全文を見る
○尾身委員 今のお話を聞きますと、特殊法人の活性化というようなことを目標にいろいろ検討しているけれども、円高対策の点もこれあり、その役割をやや前向きに検討をするというような説明であったように私は聞きましたけれども、中小企業金融公庫に対しては補給金を増加することはいかぬというような...全文を見る
○尾身委員 今そうおっしゃっているのですから、中小企業金融公庫についてこれ以上追及はいたしませんが、今の中小企業金融の重要性ということは我々もずっと長い間考えてきたことでございまして、この点について、この機能を縮小するというようなことは到底容認できないというふうに考えているわけで...全文を見る
○尾身委員 ちょっと言葉じりをとらえるようで恐縮でございますが、特殊法人の活性化という観点から議論をしている中で、どうして商工中金の政府出資の縮減という問題が議論の過程としても出てきたのか、その点もひとつお聞きしたいと思います。
○尾身委員 私は、政府系金融機関の改革の報告書原案というのが出されていると思うのです。行革審の事務局から各省庁に、こういうのでどうかというのが出されていると思うのです。その中には商工中金については、「組合金融機関にふさわしい自立的経営を達成するために毎年の政府増資を縮減しつつ、で...全文を見る
○尾身委員 この問題はこれ以上ここで議論しても仕方ありませんので、行革審事務局に対する質問という形ではやめさせていただきますが、私は、現在の円高や厳しい国内経済の現状といういわゆる短期的な問題だけではなしに、日本経済の長期にわたる安定的な発展を図っていくという観点から、経済の中核...全文を見る
○尾身委員 次に、当面の経済運営について質問させていただきます。  昨年の秋以来の円高が我が国経済にさまざまな影響を与えてきているわけでございますが、特に輸出輸入の両面に与える影響は一体どんなふうに、なっているのか、この点についてまずお伺いをさせていただきます。
○尾身委員 そろそろ時間でございますので最後の質問にさせていただきますが、現在円高が我が国の産業に与える影響を考えてみますと、今の六十一年度の政府経済見通しを達成するためにはもっと積極的な財政運営、経済運営が必要なのではないかと考えられるわけでございます。そして特に、五百十億ドル...全文を見る
○尾身委員 質問を終わります。
11月26日第107回国会 衆議院 商工委員会 第6号
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○尾身委員 最初に、円高差益の還元問題について伺いたいと思います。  現在、通産省は電力、ガスの円高差益還元問題について検討中と伺っておりますが、これにつきましては、産業界を初めといたしまして国民各界各層の早期実現の強い要望があるわけでございます。私は、この差益還元はできるだけ...全文を見る
○尾身委員 私は、ただいま大臣から御答弁のありました、これに対する通産省の積極的な対応というものを非常に評価しているわけでございます。  そこで、この差益還元につきましていろいろ問題があると思いますが、その実施に当たりまして三つほど私の要望を申し上げておきたいと思うわけでござい...全文を見る
○尾身委員 次に、日本経済全般の問題についてお伺いをさせていただきます。  急激な円高の進展のもとで、我が国の経済は製造業を中心として非常に大きな影響を受けております。とりわけ輸出関連や中小企業の方々は非常に厳しい経営を強いられている。そして、地域によりましては失業問題、雇用問...全文を見る
○尾身委員 そういう経済の現状の中で、他方、海外との貿易動向を見ますと、ずっと貿易収支の黒字が続いているわけでございますが、昨年の円高以来、さらにことしにかけましてこれだけ急激な円高があるにもかかわらず、一方ではいわゆるJカーブ効果がありますし、他方では石油価格の下落という問題も...全文を見る
○尾身委員 そういう経常収支の黒字幅が、むしろ六十一年度は九百億ドルに達するというような非常に大幅な黒字幅が出そうだというお話であります。じゃ、その黒字幅が出て、日本にだけドルが集まってしまって一体どうなるのかという心配も片方ではあるわけでありますが、しかし他方、これに見合う大幅...全文を見る
○尾身委員 ただいまそういう日本の黒字で得た外貨を海外に向かって資本流出をしているという状況を伺ったわけでございますが、それでは振り返って国内を見ると、我が国の例えば道路とか住宅とか公園とか下水道とか、そういう社会資本というものが現在先進諸国と比べて本当に十分なものになっているの...全文を見る
○尾身委員 ただいまのお話でありますと、例えば下水道についても欧米諸国と比べてまだまだ二分の一か三分の一ぐらいの整備状況である、道路や公園や住宅についても今欧米諸国と比べると非常に低いという状況であります。そういう一方でお金が余って資本輸出をしているという状況でございますが、建設...全文を見る
○尾身委員 今のお話を実は通産大臣によく聞いていただきたいと私は思っているのでありますが、先ほど来ずっと質問をしてまいりましたが、我が国は一方では貿易面で非常に大幅な黒字が出ている、ことしも経常収支の黒字幅が九百億ドル前後にまで上がろうという大幅な黒字が出ているわけであります。そ...全文を見る
○尾身委員 ありがとうございました。  以上で質問を終わります。