尾身幸次

おみこうじ



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開催日 会議名 発言
06月01日第129回国会 衆議院 商工委員会 第4号
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○尾身委員 最初に、質問をする前に一言申し上げたいことがございますが、このように遅くまで商工委員会として審議をしているわけでございまして、委員の皆様方には大変御苦労さまでございます。  どうしてこんな遅くまで審議をやらなければならないかということを考えてみますと、結局、これは細...全文を見る
○尾身委員 こういう時期でございますので、石油公団が公的機関として出資あるいは債務保証をしてLNGの探鉱、開発あるいは液化を進めていくということは、私自身は時宜を得たものだというふうに思っているわけでございますが、しかし、そういう中で、何といっても、いろいろな意味で開発を進めてい...全文を見る
○尾身委員 それで、この石油公団の出資及び債務保証につきまして、平成六年度予算におきましては、出資が十二億、債務保証の基金が九億計上をされているわけであります。しかし、これは平成六年度でありまして、いずれ天然ガスの探鉱、開発が本格的になりますと相当程度のお金が必要になるというふう...全文を見る
○尾身委員 今、受益者負担の原則によるというお話があったと思うのでありますが、もうちょっと突っ込んで恐縮でありますが、この石油公団の出資、債務保証についての受益者というのはどなたであるというお考えでございましょうか。
○尾身委員 この財源問題については、大変にデリケートな問題でございますので、これ以上質問は差し控えをさせていただきますが、しかし、国民経済上、財源措置、財源措置と言いますけれども、安易な増税に頼るということは、これからの日本経済の発展のために私ども必ずしもいいこととも思っていない...全文を見る
○尾身委員 都市ガス事業は、供給区域が設定をされていて、その供給区域に対する供給義務が一方であるということでございますし、そういう点で公益事業としての特殊な経営を要求されていると思うわけであります。  この大口需要家に対する供給というものが、公益事業のあり方との関係において、今...全文を見る
○尾身委員 大口需要家というのは一体どういうことを意味するかということをお伺いをいたします。と申しますのは、例えば、どこかの企業の工場がそこにあるというようなのは確かに大口需要家だと思うのでありますが、場合によっては何百軒もある住宅をまとめて、一カ所で供給を受けて、それを一戸ごと...全文を見る
○尾身委員 そこで、今般の法律改正について、この大口需要の範囲というものを、年間契約数量で二百万立方メートル以上というふうにしたわけでありますが、これは関係業界の間の非常に厳しい調整を経た上でこうなったというふうに聞いております。したがって、将来、この大口需要家の範囲をみだりに変...全文を見る
○尾身委員 大口ガス供給については、いわゆるガス事業者以外も供給をすることができるというふうにしているわけでございますが、こういう条項を入れました理由、それからまた、実態としてどういうことを想定してこのガス事業者以外の者の大口ガス供給を考えておられるのか、その点についてお伺いをい...全文を見る
○尾身委員 今お話のありました業種も含めて、今回の措置によりガス事業者以外の者による新規参入の機会があるわけでございますが、これについて、そういう構想が絵にかいたもちにならないよう、ガス事業者の保有する施設や設備、特に導管をそういう新規参入の者に対して開放していくことが有効である...全文を見る
○尾身委員 そこで、ガス事業者が大口需要者に対して供給をするときに、その料金については自由にする、こういうことでありますが、そういうふうになりますと、一方で都市ガス事業者というのは、供給区域の中で大口需要者、それから小口需要者にともに供給義務を持っているわけであります。  そこ...全文を見る
○尾身委員 今のお話で、私が理解するところによりますと、要するに区分経理をして、大口需要家、小口需要家向けの経理を区分するからそれでいいんだというふうに聞こえているわけであります。  しかし、ガス事業をやっていく上に、大口需要家向けは非常に競争が激しいからほとんど利益が出ない、...全文を見る
○尾身委員 今お話をお伺いいたしまして、例えば小口需要家向けと大口需要家向けのいろいろなコスト配分をすると思うのでありますが、両方の部門で、片方は競争原理が非常に働く、激甚なほかのエネルギーとの競争がある、片方は供給独占であるということで、小口需要家向けは相当ないわゆる売り上げ高...全文を見る
○尾身委員 次の問題に移らせていただきます。  都市ガス事業は、現実問題として、供給区域の中においては、もう一つの家庭用エネルギーのLPガスの業界との競合をかなり各地でやっていることは、先ほど来お話の出ているとおりでございます。そこで、供給区域外の大口需要家に導管を引いて直接取...全文を見る
○尾身委員 LP業界の方で心配をしておりますのは、まず供給区域の外にどこか大口の工場とか何かがありまして、そこに供給導管を引く、これは事業家が事業を自由にできる、こういうことになるわけであります。  それで、その大口導管は当然その需要家、一つの大口需要家に対する導管であるという...全文を見る
○尾身委員 そこで、次の質問に移りますが、LP業界の方から見ますと、都市ガス事業者の進出の脅威にさらされる一方、一体どういうメリットがあるんだというふうに考えるわけであります。  LP業者は非常に小規模でございますから、大口供給を行うというよりも、むしろまとまった需要家があれば...全文を見る
○尾身委員 そこで、この法案の作成に当たりまして、通産省がLP業者を含めました関連業界に対しましても相当な配慮をしながらこれを提案したということは私ども理解をしているわけでございますが、しかし、配慮があるといっても、この法律によって、将来、LP事業者としては非常に不安があるという...全文を見る
○尾身委員 これからのエネルギー供給につきましては、何といっても生活、産業の基礎的なものでございますので、安定供給が必要であり、また同時に需要家の選択の自由ということが基本になるのではないかというふうに私は考えているわけでございます。  そしてまた、今回のガス事業法の改正は、都...全文を見る
○尾身委員 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
06月03日第129回国会 衆議院 商工委員会 第5号
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○尾身委員 ただいま議題となりました附帯決議案につきまして、提出者を代表して、その趣旨を御説明申し上げます。  まず、案文を朗読いたします。     ガス事業法の一部を改正する法律案に対する附帯決議(案)   政府は、本法施行に当たり、次の諸点について適切な措置を講ずべきで...全文を見る
06月06日第129回国会 衆議院 予算委員会 第16号
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○尾身委員 最初に、予定をしております質問をいたします前に、一つ通産大臣にお伺いしたいことがございます。  昨年十二月の内藤前産業政策局長の辞任問題につきまして、私自身は熊谷前通産大臣の対応が極めて不当なものであり、許されるべきものではないという認識を持っている点で、我が党の同...全文を見る
○尾身委員 それでは、最初に中小企業問題について質問をさせていただきます。  通産大臣に質問させていただきます。  この不況のもとにおきまして、御存じのとおり中小企業は、親企業からは値下げを求められ、また仕事の量は少なくなる、売り上げは激減するというように、極めて苦しい状況に...全文を見る
○尾身委員 今、弾力的に御相談をしながらと言いますが、大臣、末端はそうなっておりませんのですよ。  私の知っている中小企業の例で、約四億ぐらいの金を六・八から七・六%ぐらいで借りている企業がありまして、受注も二〇%も減って、コスト削減も非常に難しい、値下げを要求されるという中で...全文を見る
○尾身委員 もう一つ例があります。もう一つは、これは商工中金の話なんでありますが、協同組合で五十億ぐらいのお金を借りています。組合員と、組合が借りてまた組合員に又貸ししているのと、両種類あるのでありますが、その金利が大体六・五から八・五ぐらい、平均七%前後の高い金利になっています...全文を見る
○尾身委員 大蔵大臣に、予定していない質問で恐縮でございますが、これは大臣はよく御存じですから。  大蔵省の方から、財投金利が高いから低い金利で借りかえさせちゃいかぬと、また返させてもいかぬということを指導していると思うんですよね。その辺についてちょっと御意見を伺いたいと思いま...全文を見る
○尾身委員 この問題、既往債務の金利引き下げという問題については、今大蔵大臣がおっしゃいましたように、例えば六・五%以上の金利の既往債務について、政府関係金融機関の一%程度の金利の引き下げをするということをするといたしますと、仮にそれを出資でやる場合には、私どもの計算では六千六百...全文を見る
○尾身委員 大臣、私の質問を聞いておられたでしょう。  要するに、返したい、民間の金融機関で借りかえをしたいんだといったときに、弾力的に認めるように指導してもらいたい。非常に合理的なんですよ。それを、今まで貸していたんだから高い金利の貸付金をそのまま置いておけということを言われ...全文を見る
○尾身委員 そうすると、どうしても返したいといったときは、これからの長期的な関係を壊さずに弾力的に相談に乗るというふうに受けとめてよろしいですか。
○尾身委員 この点については、また予定の質問じゃなくて恐縮ですが、大蔵省からそういうことをとめられているという話もありまして、これは大蔵大臣からも、今の通産大臣の答弁に御賛成かどうか、お伺いをいたします。
○尾身委員 次の質問に移ります。  次の質問は、中小企業対策費の話なんでありますが、この予算案におきまして、実は一般歳出予算の合計が、昨年が三十九兆九千百六十八億でありますが、本年度の予算案は四十兆八千五百四十八億ということで、二・三%の伸びになっていると思うわけであります。こ...全文を見る
○尾身委員 これは、どうしてこんなことになったかというと、商工会等の小規模企業対策費、その指導員関係の費用が、実は昨年から地方交付税 で一部を賄う、いわゆる一般財源化をするということになったわけであります。そこで六年度の増分は、この地方交付税で百六十二億賄うことになったから、そ...全文を見る
○尾身委員 自治大臣にお伺いをいたします。  今の補助金の一般財源化を行ったわけでありますが、この所要額を基準財政需要にカウントする、そして地方交付税から見るということを言われているわけでありますが、本当にこの商工会等の経営指導のために使われる保証があるのかどうか、その点につい...全文を見る
○尾身委員 保証があるかどうか。
○尾身委員 自治大臣の答弁ですと、基準財政需要に計算をしておけば地方公共団体はその額を確実に商工会の指導員等の支出に使うということでありますが、これは保証できるのですか。もしそれが保証できるとしたら、私は中央の地方行政に対する干渉ではないか、地方分権に反するんじゃないかと思います...全文を見る
○尾身委員 自治大臣といえどもこれは命令はできないんですよね。期待しているだけですね。そうすると、地方公共団体によっては、確かに基準財政需要の計算に入って、お金はもらった、しかし一たんもらったお金は、各県に渡ってしまえばそれは地方自治の原則によって各県で独自の判断で使うということ...全文を見る
○尾身委員 私はその点は、そういうものが本当に商工会の関係に使われる保証がない。しかも財政厳しい折から、一般財源化ということもある種の考え方ではありますけれども、しかし、今年度の予算において一般財源化を百六十二億もして、その分を地方財源にした瞬間に、今度は国費の方を、中小企業対策...全文を見る
○尾身委員 自治大臣の答弁は、私の質問と答えが違っていますよ。要するに、そういうことをやるほどのゆとりがあるのならば、三二%を三〇%ぐらいにしたらどうですかということを質問しているんですよ。これは官僚の話じゃないんですよ、政治家の基本の話ですから。そのことについての御意見を伺って...全文を見る
○尾身委員 違う答えをしているじゃないですか。私は地方分権の話をしている。
○尾身委員 いいことを大蔵大臣はおっしゃってくださいましたよ。地方分権の方向で、地方が自由に使えるようなお金をふやすことがいいんだというお話でしたね。これは中央から見ると、ある種の基準に基づいて商工会の指導員の予算は必ず使ってもらわなければならない予算なんですよ。地方が自由に切り...全文を見る
○尾身委員 このような形で、六年度予算の一般財源化が中小企業の国費の支出の部分を切り込むような、大幅に切り込むような形で行われることは、最初に私どもが政権のときに一般財源化をしてきた趣旨と大幅に異なるものでありまして、こういうやり方をやるのであれば、平成六年度案の一般財源化はやめ...全文を見る
○尾身委員 最初に総理にお伺いをいたしますが、税制改正について、実は私自身、あるいは自民党も正式に対応を決めていないのが実情であります。いわば確定的な結論を持っていないというのが実情であります。しかし、現時点で政府の見解を幾つか確認したいことがあるという意味で、総理、大蔵大臣、そ...全文を見る
○尾身委員 今お配りしました資料の「税制改革に関する機械的試算」について質問をいたします。  この試算について質問いたしますと、どうも大蔵省の官僚の土俵の上で相撲をとるような感じもするわけでございまして、どうかなと思ったのでありますが、しかし、税の問題はやはり数字で議論をしませ...全文を見る
○尾身委員 大臣、私は、機械計算で選択肢ではないというのはおかしいと思うんですね。これはやはりこのうちの幾つかを選んでくださいという意味じゃないんですか。(藤井国務大臣「違います」と呼ぶ)それだとすると、政府税調にそういう資料を出すのは一体どういう意味があるんですか。
○尾身委員 それでは、内容についてお伺いをいたします。  この今政府が提案をしております所得税減税は、これは景気対策としてやっているのか、直間比率の見直しという税制体制の変更ということでやっているのか、どちらかを明確にしていただきたいと思います。  景気対策ということであれば...全文を見る
○尾身委員 今の大臣の答弁、私が理解するところでは、もともと直間比率というものの見直しという考え方があったんだ、そこへ景気対策の問題が出てきて、所得減税を先行するということでやったんだというふうに理解していいですか。
○尾身委員 どうもそういう抽象論でやっていても切りがありませんから、具体的にこの表についていろいろ指摘したりお伺いをしたりいたします。  一つは、一兆八千億の償還財源が必要だということになっているのでありますが、これは、三年分の所得減税を先行してやると十八兆になる、その十八兆を...全文を見る
○尾身委員 ですから、さっきお伺いして、この表は政策選択を出したんじゃないですと大臣はおっしゃったんですよ。だけれども、一・八兆にするか三千億にするかというのは政策選択でしょう。つまり、一つの案を出して、三千億の案は出てないわけですよ。それだけ指摘しておきます。中身はよく大臣御存...全文を見る
○尾身委員 もう一遍局長にお伺いしますが、当初のスタートの時点と現在時点とでは多少数字も違うと思うんです。これは現在時点に直した数字と考えていいですか、それともスタート時点ですか。
○尾身委員 この原案は、機械的試算は福祉ビジョンのケースⅡというのをベースにしているわけでございますが、その積算の考え方は一体どうなっているか、厚生大臣にお伺いをさせていただきます。
○尾身委員 今厚生大臣からケースⅡの概略のお話がございましたが、これは実は大変大きな問題を含んでいるわけでございます。年金については新しい年金制度、それから医療費については多少の合理化をする、それから福祉関係については重点的に相当ふやす、こういうことなんでありますが、この裏には、...全文を見る
○尾身委員 今いろいろ厚生大臣からお話がございました。私はこれ以上この問題を突っ込んでいますとちょっと時間が足らないんでやめますが、やはり高額所得者には相当負担をしてもらうという言い方をされておられますけれども、私が申し上げたのは、介護産業とか保育産業とか、そういう産業をコマーシ...全文を見る
○尾身委員 そうすると、いわゆる税制改正の損益分岐点が七百万といたしますと、納税者の八二%が増税で一八%が減税になる、そういう結果になるわけであります。所得税の減税あるいは増税のやり方等々によりましてどういうふうになるかわかりませんが、しかし、こういう問題を含んでいるということだ...全文を見る
06月10日第129回国会 衆議院 商工委員会 第7号
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○尾身委員 PL法案について質問をさせていただきます。  この製造物責任法案につきましては、自民党におきましてもずっと実は審議をしてまいりまして、この法案の審議の最初に同僚の林義郎議員が質問をいたし、その中で言及をいたしましたように、我が党では製造物責任制度に関する小委員会を中...全文を見る
○尾身委員 そこで、今のお話のヨーロッパについてでありますが、一九八五年に製造物責任に関するEC理事会指令、いわゆるEC指令が採択をされました。EC加盟国十二カ国のうち、現在までにフランスとスペインを除きます十カ国がこの指令に基づいて国内法の整備を行ったというふうに聞いているわけ...全文を見る
○尾身委員 今の点につきまして、EC指令では、製造業者が特定できないときは、流通業者が合理的期間内に被害者に対して製造者等の身元を告知した場合を除き、流通業者を製造業者とみなして責任主体としているわけでございますが、今のお話のとおり、本法案では流通業者のかかる一般的な責任が明記さ...全文を見る
○尾身委員 流通業者について法務省に伺いますが、消費者が被害を受けたときに、どこから買ったかはわかっているという状況であるわけですが、製造業者がわからない、特定できないというときに、被害を受けた消費者が損害賠償を請求できないということになる可能性があるという意味において、EC指令...全文を見る
○尾身委員 次の質問に移ります。  我が国製造業は、企業数で見てその九九%以上、従業員数で七四%程度が中小企業によって占められているわけでございます。中小企業に与えるこの制度改正の影響というものは非常に大きいと考えております。中小企業は、大企業に比べまして、人的、技術的、資金的...全文を見る
○尾身委員 今「設計に関する」というお言葉がありましたけれども、例えば、製造の仕方とか方法、あるいは材料・材質について親企業から指示を受けた場合、「設計に関する指示」ということで読めないのではないか。つまり、「設計」という言葉が非常に狭く書かれているために、全体的な親企業からの指...全文を見る
○尾身委員 三つ目でありますけれども、中小企業は、大企業に比べまして、製品の品質あるいは安全性の向上対策がややもすればおくれがちでございまして、こういう面について中小企業を政策的に支援する必要があるというふうに考えているわけであります。  そのほか、この法案の内容等についての普...全文を見る
○尾身委員 製品に欠陥があった場合、部品の欠陥によってそれが生ずるケースもあると考えているわけでございますけれども、部品に欠陥があった場合には、部品の製造業者、それからそれが組み込まれた物の製造業者、いずれも責任主体となり得るということでございますが、被害者が訴訟を起こすに当たり...全文を見る
○尾身委員 この場合、両方を訴えることができるという話でありますが、この制度が導入されますと、納入先であるいわゆる親企業との力関係で、下請の部品製造業者が不当に責任を押しつけられるようなおそれがあるのではないかという心配があるわけでございますが、この点については法律解釈上どういう...全文を見る
○尾身委員 次の各号の事項を証明したときは賠償の責めに任じないということで、下請業者については、その「設計に関する指示に従ったこと」ということと、それから「その欠陥が生じたことにつき過失がないこと。」という条文があるわけでありますが、この「過失がない」ということの挙証責任はどちら...全文を見る
○尾身委員 私が心配しているのはこの点でありまして、先ほどの支払遅延等防止法というようなことを言っているんじゃなくて、親企業との関係で、過失がないことを下請中小企業が証明をする責任を負うということは、非常に中小企業にとって過酷なことになるのではないかという心配をしているわけであり...全文を見る
○尾身委員 これは法律そのものがこうなっているわけでございまして、この条文のために、実際の経済社会において非常に実は免責事由がうまくワークしないのではないかという心配が私はちょっとあるように思っておりますが、この点については十分な配慮をしていただきたいというふうに思います。  ...全文を見る
○尾身委員 次に、裁判外の紛争解決処理体制の整備について今までいろいろ質疑がありましたけれども、実際にこの紛争の当事者にとって使い勝手がよくて、処理の結果に両当事者が納得され得るような体制を整えなければならないと私は考えているわけでございますけれども、この裁判外の紛争解決処理体制...全文を見る
○尾身委員 この法律案におきましては、対象となる製造物は「製造又は加工された動産」というふうに規定をされておりまして、建築物は不動産であるために対象にならないとされているわけであります。今までの政府側の説明では、建築物全体は対象にならないけれども、その部分を構成するエレベーターと...全文を見る
○尾身委員 血液製剤につきまして、この委員会で随分と議論が集中いたしました。相当なやりとりがあったわけでありますが、この点についてどうお考えか、御説明をお願いいたします。
○尾身委員 もうちょっとしっかり答えてください、丁寧に。
○尾身委員 今の答弁、ずっと統一的な政府の答弁だと思っておりますが、この政府答弁というのは、提案者としての本法案についての解釈論であるというふうに考えております。この法律案は後でいろいろ議論させていただきますが、この実際の運用といいますか、これは当事者間の責任あるいは権利義務関係...全文を見る
○尾身委員 次の質問に移ります。製造物の表示についてお伺いをいたします。  製造物につけられました指示や警告についての表示に問題があった場合に、その製造物に欠陥があったというふうにされる場合があるのか。あるいは使い方とかその他について、指示や警告の表示をつけていさえすれば欠陥が...全文を見る
○尾身委員 このPL制度を導入した場合、国の安全規制をどうするのか、安全規制との関係についてお伺いをさせていただきます。  規制緩和、規制緩和と言われているわけでありますけれども、この安全規制を縮減とか撤廃するということになりますと消費者保護に反するのではないかという観点もある...全文を見る
○尾身委員 国の安全基準と欠陥認定との関係についてお伺いをいたします。  製造業者等は国の安全基準を守って製品をつくっていると思うのでありますが、この基準をクリアしている場合でも必ずしも製造業者等が免責されるとは限らないというふうに言われているわけでありますけれども、この場合、...全文を見る
○尾身委員 今の話を伺いますと、例えば薬の例なんでありますけれども、薬の安全基準、これは審査をするわけでありますけれども、それは事人命にかかわる非常に大事なものであるというふうに私は考えております。したがって、かなり厳密な最高水準の知識で安全基準をつくってありまして、その基準に基...全文を見る
○尾身委員 今のこととも多少関係があると思うのでありますが、次の質問に移ります。  第四条の一号の規定は、いわゆる開発危険の抗弁と言われているものでありますけれども、この中に規定されています「科学又は技術に関する知見によっては、当該製造物にその欠陥があることを認識することができ...全文を見る
○尾身委員 そうすると、この水準の意味というのは、最高水準のものも含めた知識の総体である。  そして、何という表現を使われたかちょっとあれですが、社会的に確立された知識であるということになりますと、普通の製造業者でありますと、例えば日立とか東芝とか、日本あるいは世界のトップレベ...全文を見る
○尾身委員 冒頭にも申し上げましたが、以上いろいろなことを質問させていただきましたが、今回の法案は、裁判所が個別具体的な事案についていかに解釈、運用していくかにかかるところが大きいわけであります。また、事実上の推定あるいは証拠収集、損害賠償額の評価を初め、いろいろな意味で裁判官の...全文を見る
○尾身委員 具体的な個々の事件におきます本法の適正な運用を確保するためには、私は、この委員会で種々質疑応答がなされて明らかになった立法の趣旨、各条項の解釈の仕方が、裁判官をも含めた関係者に広く周知徹底されることが極めて重要であるというふうに考えているわけであります。  そこで、...全文を見る
○尾身委員 実際に裁判が行われるときに、私は、裁判官がこの委員会の質疑を全部読んで、もちろん裁判官の判断でありますから、基本になりますのはこの法案の文章そのものだというふうに思っているわけでありますが、この委員会での説明あるいは提案者の解釈論を読んで、そのとおりに裁判の運用をして...全文を見る
○尾身委員 私が今お話ししているのは、今の答弁よりもう一声突っ込んだことを聞いておりまして、今の官僚制度の中では、やはり通産省とか農林省とか厚生省とか企画庁その他関係の行政機関というのは、何といっても自分の省庁に関係するところに、まあ悪く言えばやや身びいき的に考えてこの法案の解釈...全文を見る
○尾身委員 通産大臣、私がお伺いしておりますのは、法案についての解釈論等について、提案者としてここで政府が説明をされた内容、私どもがその説明を聞いて、それならば賛成だということを決める内容について、実際問題として、この委員会での議論を裁判官が個々の事例の裁定に当たって全部読むとは...全文を見る
○尾身委員 最後の質問でございますが、通産大臣にお伺いさせていただきます。  関係者が長い間にわたりましてまとめてこられました、いわゆる過失責任から欠陥責任に変更するという、民法の基本原則を変えるという、私は歴史に残る非常に大きな法制度の変革であるというふうに思っているわけであ...全文を見る
○尾身委員 以上で、私の質問を終わります。ありがとうございました。
06月15日第129回国会 衆議院 商工委員会 第8号
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○尾身委員 製造物責任法案につきましては、過失責任から欠陥責任という点におきまして、消費者被害の救済に大いに寄与すると思って評価しているわけでありますが、特に輸血用血液製剤につきましては、場合によっては、献血者や献血事業の事業者に不安を与え、血液の安定供給に支障を生じるおそれがあ...全文を見る
○尾身委員 その場合、輸血用血液製剤の欠陥の判断について、政府の見解を承りたいと思います。
○尾身委員 現在、日本赤十字社職員は、血液の国内自給を目指しまして、大変な苦労をしているわけでございます。その献血事業に地道に従事しておられる方々が、輸血用血液製剤の製造業者として製造物責任を問われることになるのではない か。仮にこの責任を問われるようなことになれば、安心して業...全文を見る
○尾身委員 輸血用血液製剤が製造物責任法の対象となったことによりまして、被害者の救済が図られる反面、血液事業に影響が生じるのではないかという不安もあるわけでございます。そうした影響について政府はどのように考えておられるか、お伺いをいたします。  例えば、政府広報を通じて輸血用血...全文を見る
○尾身委員 最後に、献血者がみずからの献血した血液がもとで被害が生じた場合に製造物責任を問われるようなことになりますと、国民に献血の協力をしていただけなくなるのではないかと思われます。献血者が製造物責任を問われることはないということを、この場でしっかりと確認をしていただきたいと思...全文を見る
○尾身委員 以上で質問を終わります。ありがとうございました。
10月21日第131回国会 衆議院 商工委員会 第2号
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○尾身委員 通産大臣に中小企業問題について一、二質問をさせていただきます。  現在、景気は多少明るさが広がっているというふうに言われておりますけれども、しかし中小企業を取り巻く景気の環境は極めて厳しいものがあるというふうに考えております。為替相場もまた最高値を更新したというよう...全文を見る
○尾身委員 ぜひ予算につきましては大臣の御努力、私ども全力で頑張りますが、お願いをする次第でございます。  次に、設備投資減税についてでありますが、中小企業を取り巻く景気環境は極めて厳しい中でありますが、設備投資促進のための税制が幾つかございます。従来の景気対策、二回の景気対策...全文を見る
○尾身委員 大臣、この点についての大臣のぜひ高度の政治判断に基づく御努力をお願いを申し上げまして、質問を終わらしていただきます。  ありがとうございました。