粕谷照美

かすやてるみ



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粕谷照美の1988年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月28日第112回国会 参議院 文教委員会 第3号
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○粕谷照美君 先日、大臣の所信表明をお伺いいたしました。そのときに、臨教審が三年間の活動を終えた、政府としては、既に各般の施策の具体化に着手をしておりますけれども、「今後とも臨時教育審議会答申に示された広範多岐にわたる改革提言の着実な推進に努めることとしております。」と、こうあり...全文を見る
○粕谷照美君 臨教審は歯切れのいい部分もありますけれども、何を言っているのかよくわからないという部分も大変たくさんあったように私ども見ておりますが、その中で特にこの教育財政の問題については本当に何を言っているかわからない。教育改革には金がかかるんだから財政をしっかりしなさいという...全文を見る
○粕谷照美君 主計官の前半、よろしいんですけれどもね、後半、悪いですね。そういう考え方を持っていれば、そのときどきに応じて自分たちの判断で幾らでも変化させていくわけですから、そこが問題なんですね。しかし、六十三年度予算の中に事務職員とそれから栄養職員の適用外しをしなかった、そのま...全文を見る
○粕谷照美君 文部省にお伺いしますけれども、この問題については大蔵大臣と自治大臣との間にちゃんと覚書がありまして、三年たったらやめます、こうなっているわけでしょう。三年たったらやめるんだったら、私たちはもとに戻すべきだ、こう思っているわけですけれども、その認識はないんですか。
○粕谷照美君 文部省を越えた国全体の問題であるとしても、それを協議する場所には文部省は出ていくわけであります。どうぞ、どうぞあなた方はお話しください、私の方は伺います、こういうものではないと思うんですね。文部省としてはどう考えるか、ここを伺っているわけであります。
○粕谷照美君 私の調べたところでは、六十一年の恩給費、共済費の追加費用、これが二分の一が三分の一に削られて八百四十二億ですね。六十二年の長期給付の二分の一が三分の一になった、これは二年間でありますけれども、三百七十億。これ期限切れになるんですね。私は文部省やっぱり戻してほしい、こ...全文を見る
○粕谷照美君 わかりますよね。六十三年度の予算がまだ通りもしないのに、六十四年度どうするかなんてこと答弁できるわけありませんから、それは私は理解をいたします。しかし、この財政中期展望を見てみますと、補助金もとに戻して計算をしているんじゃないんですか。
○粕谷照美君 御理解ができないわけでありますが、本則に復元して計算をしているわけでありますから、その点ではきちんとした対応をしてほしいということを要望しておきます。  主計官、御苦労さまでした。  次に、今の質問に関連をいたしまして、義務教育諸学校教職員の定数改善等について伺...全文を見る
○粕谷照美君 着実にと、こういうふうに言われましたけれども、今までも何度も何度もこのことは文教委員会で質疑がありまして、文部省は六十六年に完結をさせますと、こういう決意を述べているわけでありますから、それはきちんと守ってもらわなければなりません。それで、今まで九年間かかってきまし...全文を見る
○粕谷照美君 九年かかって四二・七%、あと三年で五七・三%、これ大変なことですね。今度の三年間が私は文部省にとっては正念場だというふうに思います。それから、今伺いましたその進捗率の中でも教職員定数の改善増に対する進捗率、ちょっと細かくなりますけれども伺いたい。
○粕谷照美君 私の言った意味がよくわからなかったのかな。例えば養護教員の定数の改善あるいは事務職員の定数の改善とか、こういう細かいことを伺ったわけです。
○粕谷照美君 四十何%などということだとわかるんですけれども、どうして定数改善にアンバランスの進捗度が見られるんでしょうか。特に著しいのは事務職員ですよ、二二・三%。二〇%台というのはこれは何か特別の理由があるんですか、お伺いいたします。
○粕谷照美君 しかし、行政としましては進捗率が大変低い。事務職員が二二・三%、学校栄養職員が三一%で養護教員が三四%だといえば学校現場どころじゃない、本人たちが我々は無視されているというような感じを持つとお考えになりませんですか。私は、この点はきちんと平等に公平に公正に扱っていた...全文を見る
○粕谷照美君 具体的な数字を伺いますけれども、ことしは四十人学級が四千二百一人、配置改善増が五千八百五十人で、合わせて一万五十一人ふやす、こういうことになりますね。教員は、生徒が減りますから自然に減りますので、一万五千九百人。一万五千九百人マイナス一万五十一人ですから、教職員の定...全文を見る
○粕谷照美君 社会党の方から文部省に対して予算の審議に当たって資料を出しなさい、こう言っておたくから出てきた資料を私今持っているんですけれども、四十人学級ことしは四千二百一人ですけれども、来年からは八千二百三、八千百、八千六と八千人台がずっと三年間続くわけですね。ことしの倍ですよ...全文を見る
○粕谷照美君 合わせて年間一万五千人はふやさなきゃならない。文部省が非常に力を入れております初任者研修制度、ことしは試行ですけれども、来年何としても本格実施だというんですが、本格実施になると何人ぐらいこれ指導教員及び主事などを入れなければなりませんか。
○粕谷照美君 この場では差し控えさせてもらいたい、こうおっしゃるけれども、今まで大体八千人だ、こういうふうに言ってきたわけでしょう。だから一万五千人プラス八千人で二万三千人という教員をふやしていかなければならない、こういう計算に簡単に言えばなるわけですよ。確かに何人採用するか、こ...全文を見る
○粕谷照美君 私もその仮免授業をやったことがあるものですからね。大変なんですね、自信もないし。そういう意味では本当に教職員の配置というものはきちんとやるように、予算上も大変でありますけれども、私は指導していただきたいと思います。  さて、先ほどからこの初任者研修のための指導教員...全文を見る
○粕谷照美君 ちょっと時間があれですから、ここで。
○粕谷照美君 大学の入学試験が猫の目のように変わるじゃないか、大変な国民からの不評がある中で、ことしの入学者も決定しているようです。さて、来年の十二月には共通テストが第一回実施をされるわけでありますが、これを利用するか否かの予告が七月になるわけですね。    〔理事仲川幸男君退...全文を見る
○粕谷照美君 そういたしますと、この私大参加というのが非常に大きなかぎを握っているという見方は間違いになりますか。私大の参加が少なくてもこの共通テストは実施をする、その理解はどうですか。
○粕谷照美君 理解を求めるということに努力をしているといいながらも、前向きに検討しますというのは、参加をしたいということを含みにして、そういうお話をしていらっしゃるんだろうと思いますが、そんな大学が数十校あるという分析をしているわけですね、文部省の方は。書かれたものなどを読みます...全文を見る
○粕谷照美君 文部大臣は慶応へ行きましてお話をした。内容については定かでありませんけれども、多分共通テストへの参加を要請したのではないかというようなことがマスコミに書かれておりますけれども、確かに臨教審の会長代理をやられた石川さんとお話をされるということは、これは 非常に重いこ...全文を見る
○粕谷照美君 この共通一次の利用方法なんですけれども、臨教審と入試改革協の間にはいささかのそごがあるのではないかというふうに考えますけれども、まず参加の自由について第一次答申は「国公私立を通じて各大学が自由に利用できる「共通テスト」を創設する。」とともに、また「利用するか否か、利...全文を見る
○粕谷照美君 国公立も強制をされない、参加は自由である、こう理解をしてよろしいんですか。
○粕谷照美君 第一次答申は、また「受験生への得点の通知」というのがありますね。これしなさいということだと思いますけれども、これはしないということになっていますね。それから「マーク・シート方式の改善」、これは一体どういうふうに改善をされたのかという問題があります。また「資格試験的な...全文を見る
○粕谷照美君 受験生への得点の通知をすることは受験産業を伸ばすと、こういうふうに言われますけれども、今はしてなくても受験産業伸びているじゃないですか。どっちやったって受験産業は伸びるわけでありまして、物の本質をきちんとわきまえて私は討議をすべき問題だというふうに考えております。 ...全文を見る
○粕谷照美君 この正式名称というのはいつ決まるんですか。
○粕谷照美君 入試センターの問題につきましては、これから法律も出てくることでありますから、その法律の中で十分な質疑を行っていきたいと思っております。  私たち社会党は、結局共通一次というのを中曽根総理がおっしゃったように廃止をすべきだろう。そしてまた、新テストはしたがって導入を...全文を見る
○粕谷照美君 ですから、県立高校なんですからね。義務制と違いますから、文部省直接にとなかなかいかないと思いますけれども、これもう少し詳しい調査をお願いしたいと思いますが、どうでしょう。
○粕谷照美君 今時間がありませんので、内容の詳しいことは後ほど直接御連絡いたしますからよろしくお願いをいたします。助成局、それで終わります。  次に、スポーツ関係の問題に触れていきますけれども、カルガリーの冬季五輪が終わりまして、今国民の目はソウル大会に向かっております。金メダ...全文を見る
○粕谷照美君 日本のスポーツの国際的な地位を高めるということで、中曽根前首相のお声がかりでつくられましたスポーツの振興に関する懇談会、今竹下首相の私的諮問機関になっているようでありますけれども、これが三十日に報告書を出すということが報道されておりました。その内容を極めて簡単にお願...全文を見る
○粕谷照美君 この中で大変気になりましたのはメダリスト顕彰の問題で、功労金を出すか出さないかということだと思います文教委員会でもしばしば文化功労者あるいは芸術功労者などについていろいろな討議がありまして、文化功労者については年金がついてますね。その年金の額を文教委員会でいつも審議...全文を見る
○粕谷照美君 きょうは時間が足りませんから、このもしスポーツ功労金が出るとしたならば、一体アマチュアスポーツとプロスポーツとの関係をどのように考えていくかなどという基本的な討議をしていかなければならないと思っていたわけですが、三十日に出るわけですから、出もしないものについての質疑...全文を見る
○粕谷照美君 そういたしますと、簡単にまだまだ着工などということではなさそうですね。
○粕谷照美君 次に、スポーツに関連いたしまして、文部省は体協に対して補助金を出しておりますね。私、体協の名簿を文教委員会で秋田に行きましたときにいただいたんです。ぱらぱらぱらとこう見ておりましてびっくりしたのは、まず女性が全然役員にいないということであります。これ体協の、何という...全文を見る
○粕谷照美君 あと一分ですから、一分で質問を終わります。  今の問題は、十分に対処をしていただきたいということを要望いたしまして、先ほど安永委員の御質問に関連するわけですけれども、本当学校は何か災害の場所じゃないかと思われるぐらい大変な学校内の災害というのか、事故があるわけです...全文を見る
○粕谷照美君 終わります。
03月30日第112回国会 参議院 環境特別委員会 第4号
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○粕谷照美君 先日の大臣の所信に対する質疑の中で、我が党の田渕理事が予算についての質疑をいたしました。そのときの長官の御返答が私はち ょっと気になるものですから、それについて質問を最初にいたします。  本年度の予算は内需拡大型のものでありまして、前年度比で四・八%増であります...全文を見る
○粕谷照美君 私は、長官を尊敬はしているんですけれども、長官のこういうお考えにはやっぱり納得がいかないところがあるわけであります。  我が国は、いろいろな環境保全経費を各省庁がそれぞればらばらに計上しているのと、これはまた田荊理事も指摘をされたわけですけれども、アメリカのように...全文を見る
○粕谷照美君 確かに環境庁の設置法によりますと、環境庁は各省庁の試験研究費については配分計画を行うことができますね。しかし、それ以外の経費については見積もり方針の調整を行うことができるにすぎない、こう載っております。これに対して国土庁などというのは設置法で大規模な事業についての見...全文を見る
○粕谷照美君 環境庁の理念は非常にいいと思うんですけれども、その理念に伴う予算というものがことしマイナス一%になったということはやっぱり国民の目から見ると環境庁の力が落ちているんではないか、一生懸命にやるということを抑えようとしているような内閣なんじゃないだろうか、こういうふうに...全文を見る
○粕谷照美君 御理解を賜りたいといったって、もうこれ以上出るわけないですから本当にもうしようがないかなと思うんですけれども、例えば文教予算にしましてもわずかですけれども〇・〇六%、一%じゃない、〇・〇六%伸びているんですよね。厳しい財政事情でもそういう点伸びているところもある中で...全文を見る
○粕谷照美君 大きな勢力を持った団体であるということは理解をしていると言いますけれども、その団体のそれでは勧告とか提言とかそういうようなものは重いものとして環境庁は受けとめるのか、その辺のところはどうですか。
○粕谷照美君 そういうふうにお答えになりますとちょっと問題なんです。  コスタリカで開かれました総会で、空港建設計画を再考するように日本政府に求める決議を全会一致で採択をした。このことをどう考えるかという質問が二月二十六日の衆議院予算委員会であったと思うんです。環境庁、そのとき...全文を見る
○粕谷照美君 応援をしてもらっていると、一体何を応援してもらっているというように環境庁としては考えているんですか。  私、ここの決議文をこう見たんですけれども、「日本政府が白保サンゴ礁における全ての生物相に関する研究プログラムを履行し、サンゴ礁生態系の研究と管理を推進し、日本に...全文を見る
○粕谷照美君 昨年の八月に沖縄県は、新石垣空港建設の埋立予定地に隣接をしますこのアオサンゴ群落の価値を無視できなくなって、滑走路を二千五百メートルから二千メートルに縮小する計画変更をやりましたね。この計画を変更したという最大の理由はどこにあったんでしょうか。
○粕谷照美君 そうすると、環境庁が沖縄県に対して計画を変更するように、こう申し入れたわけですか。
○粕谷照美君 昨年の八月十九日の国会におきますこの議事録、櫻井説明員がこう言っていらっしゃるわけです。「環境庁といたしましては、沖縄県がアオサンゴの保護等環境保全の観点から慎重に対応し、埋立法線の変更も含め、十分な検討を行うことを期待しているわけでございます。」というのは、これは...全文を見る
○粕谷照美君 じゃ、沖縄の方からしょっちゅう相談があった、こういうことでございますね。  私は、沖縄県のアセスメントは大変ずさんであったのではないだろうか、こういうふうに思うのですけれども、環境庁、その間全然知らされなかったのですか。
○粕谷照美君 事務的、技術的というのは、一体どの程度のことを事務的であり、どういうものが技術的なのかということなんですが、六十一年十一月二十一日、新聞の「論壇」に琉球大学教授の鵜飼さんという方が投稿をしていらっしゃいます。そしてまた、皆さんよく御存じの宇井純さんという方がこれもや...全文を見る
○粕谷照美君 いただいてないのはいいんですよね。いただいていなくても、見ている人たちがそういうことをちゃんと書いているわけですね。それ、環境庁知りませんということはないと思うんですね。その辺はどうですか。
○粕谷照美君 まあ私もそれを見ていないわけですから何とも言えないわけですけれども、しかし、宇井純先生が「数年間の工事期間、雨も降らず、潮の干満もなく、台風も来ないという前提で工事がなされることになっている。」という、このような何というんですかね、びっくりするような条件をつくる沖縄...全文を見る
○粕谷照美君 そうしますと、三月九日の衆議院の予算分科会で長官は、空港建設計画については、現在県がアセスの準備をしている段階だから意見を言うのはおかしい、アセスを完了してこちらへ上がってきた段階で答弁を、応対をする、こういうふうに答弁しています。今もそういう御説明であるわけですけ...全文を見る
○粕谷照美君 まだ上がってこないと言われますけれど、この間のが余りにひどい状況でございますから、私は環境庁はうんと注目をしておく必要があるというふうに考えているわけであります。  で、主務大臣から意見を聞かれると、そのときに初めて環境庁長官は意見を言うことになっているわけですか...全文を見る
○粕谷照美君 それでは、現在まで閣議アセスにかかった開発事業、こういうものの件数とか、それから主務大臣が環境庁長官の意見を求めたというようなものは、何件ぐらいありますか。
○粕谷照美君 私は今の報告を聞いてびっくりいたしましたね。これがアセスメント法制化断念の代償として鳴り物入りで始められた閣議アセスなんですね、閣議決定、この実態だというふうに思うわけですが、長官、これどうお考えになりますか。たった一件だけ長官に意見を求めてこられた。
○粕谷照美君 そこが問題なんですね。環境庁ができたときに、あるいはつくろうという動きのときに、国民が一体何を環境庁に希望したか。環境庁がつくられるということに本当に大きな期待を持っていた人たちにとってはそのつくられた仕組みというものが大変、何というんですか、残念な、力のない、自分...全文を見る
○粕谷照美君 アセス制度の実態がこういうふうに環境保護にとって極めて無力であるという現状では、白保の世界的に貴重な価値を持つサンゴ群落を保全するには環境庁長官の勇断が強く求められる、こう思います。環境庁は独自に、早急にしかも現地調査を行って、環境庁設置法に基づく長官の勧告権を行使...全文を見る
○粕谷照美君 今の報告を聞いていますと、この環境庁発足の早い時期ですね。その後、こういう勧告権運用していないんですね、行使をしていないんですね。昭和五十一年が最後でしょう。そうしますと、十二年間勧告権全然なし。この間環境状況というのはどんどんよくなってきているんですか。勧告権必要...全文を見る
○粕谷照美君 私の質問の仕方がちょっとあやふやだったでしょうかね。私が考えておりますのは、環境庁設置法の第五条に「(長官)」というのがありまして、「長官は、環境の保全を図るため特に必要があると認めるときは、関係行政機関の長に対し環境の保全に関する重要事項について勧告することができ...全文を見る
○粕谷照美君 それでは、白保のこのアオサンゴ群落及び周辺に国立公園、または自然環境保全地域、こういうものに指定する価値は十分あると思いますけれども、見解をお伺いいたします。
○粕谷照美君 だからこそ私は最初にコスタリカにおける決議というのはどのくらいの重みを持つものなのか、あの自然保護団体というものはどれだけの力を持つものかということについて伺ったわけでありまして、その決議を環境庁は無視をしている。今、答弁を伺う限りでは私そんな感じがしてならないんで...全文を見る
○粕谷照美君 日本政府も大変協力をしてくれてありがたいということもこの決議文の中に入っているわけですから、私は環境庁が大変努力をしたんだということは国際的に認められていると思うんですね。しかし、いま一歩の努力が足りないという私は判断なのであります。  最後に、このサンゴ礁保全に...全文を見る
○粕谷照美君 終わります。
04月21日第112回国会 参議院 文教委員会 第6号
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○粕谷照美君 最初に、提案をされております法律を外れまして二つの問題について質問をいたします。  高等学校の社会科の六科目を六十九年度から地歴と公民という二つの教科に分けて、このうち地歴の世界史を必修させるということが昨年末の教育課程審議会で決まって答申が出されました。この経過...全文を見る
○粕谷照美君 まあ任期が来て交代をするというのは当然の話ですね。それで、大体出席をしない、出席率がよくないという方、これはいろいろな条件もあろうかと思いますけれども、大体出席可能かどうかということを聞いてから委嘱するんじゃないんですか。私は出席ができるかどうかということを聞いて委...全文を見る
○粕谷照美君 報道によれば、この社会科改訂に当たって文部省の意向に批判的な意見を持っている学者を除外したと、こういうふうに言われているわけであります。それは覚えがないわけですか。
○粕谷照美君 報道によればですけれども、審議会委員あてに出された日本社会科教育学会、学会ですね。教育学会の質問書に名前を連ねていた七人のうちの四人は文部省の教科調査官を務めた文部省内の身内の人じゃないか、こういうことまで出ているわけであります。それからお名前を一つ一つ見ますと、筑...全文を見る
○粕谷照美君 協力者ですから、協力しないだろうと、こういうふうに思った人は外した、反対に言うとそういうことになるんじゃないんですか。私の勘ぐりが過ぎますか。
○粕谷照美君 四十六人のうち下がっていただいた方が十六名、先ほどお話ありましたね。この中で純粋にもうとてもそれに該当しないからと、こういっておやめになった方もいらっしゃるでしょうけれども、しかし教育学会の質問書に名前を連ねていた方々が軒並み排除された。非常に意図的極まりないもので...全文を見る
○粕谷照美君 ちっとも適切じゃないんです。大臣がそんなことをおっしゃるたびに適切でないという度合いがだんだん深まっていくわけでありましてね。例えば、この答申に反対だと、こう言って辞任をされました朝倉隆太郎上越教育大学の教授だとか、あるいは世界史の平田嘉三広島大学の教授のように、辞...全文を見る
○粕谷照美君 ですから、あれもあります、これもありますというのではなくて、文部省としては一体今までどういうふうなことをきちっと考えてきたかということを質問しているのでありまして、もっと簡単に言っていただければ、私は頭が悪いですからありがたいと思いますね。  それで、政府税調では...全文を見る
○粕谷照美君 時間がありませんから、私は意見だけ申し上げて、文部省の対応をよろしくお願いしたいと思います。  文部省、これから政府税調やあるいは大蔵省と折衝をするチャンスがあろうかというふうに思います。そのときに、教育減税の実現について、ぜひ実現をするように強力な対応をとるべき...全文を見る
○粕谷照美君 中曽根総理は臨教審など強引につくって教育改革などをやりましたけれども、あれは大変問題があって私ども批判しているところですが、竹下総理は教育減税を実現したと、こういう教育首相になるように文部省としても一生懸命に努力をしていただきたい。  五十分になりますので、文部大...全文を見る
○粕谷照美君 児童生徒の急増地域の指定について、文部省から資料をいただいてあります。小学校では二県三町ですね。中学校では四十六都道府県が該当しているというこの六十二年度の報告があるわけですが、六十三年度の七月ごろにこれ決定するのでしょうか。見通しはどんなふうになっておりますでしょ...全文を見る
○粕谷照美君 減少するということで仕事はやりやすくなるのではないかと思うんですが、この法律でいえば教室が足りないということが原因で子供たちの教育が十分に行われないのでは困る、こういう意味でつくられたのだと思うんですね。ところが、先日の同僚議員の質問を私は伺っておりまして、まだ教室...全文を見る
○粕谷照美君 その数字の報告なんですけれども、一校当たり〇・四七教室が一校当たり〇・三七になった、あるいはプレハブが〇・二が〇・一になった、こういう数字ですと、何かぴたっと教育の現場が浮かんでこないんですね。教室で幾つ足りませんと、こういう話をしていただかないと困るんですが、そう...全文を見る
○粕谷照美君 小中別、わかりますか。
○粕谷照美君 大変な数なんですね。〇・四七なんていうことを聞いていますと、ああ、じゃ随分減ったんだななんて、こういうふうに思いますけれども、現に小学校であるいは中学校で四千四百十九も教室が足りないなどということは、これは大変なことなんで、各市町村にもう少し督励をして、きちんと受け...全文を見る
○粕谷照美君 バランスを失するといいますけれども、やっぱり教育条件をよくしていく、こういう大きな課題があるわけですし、特に予算面で見ましてもここ数年減り続けているわけですから、今回ぐらい少し新しい企画を持ち込んでもいいのではないか、こういうふうなことを考えるものですから、私は屋体...全文を見る
○粕谷照美君 ですから、なぜ三十学級は過大規模校にならないで三十一学級以上が過大規模校になるかという、その辺のところが私にはよくわからないんですね。一つには、何かある程度の基準というものが必要になるんじゃないかというふうに思うんです、何らかの基準が。例えば学校教育法施行規則、これ...全文を見る
○粕谷照美君 そういう弾力的なことが出たということは大変うれしいことだというふうに私は受けとめているわけですが、補助金執行でたしか四十年代前半以降だったと思いますが、三十一学級以上の新設を認めないということが決められたように思いますが、違いますか。
○粕谷照美君 考え方としてはあるけれども運用としてはない、この辺が大変難しいところなんですね。文部省の発しましたこの公立小中学校過大規模校の解消状況というもの、これ昭和六十一年五月一日現在のものなんですが、これを見てみますと、昭和六十一年五月一日現在で新規増加校数、小学校で三十八...全文を見る
○粕谷照美君 了解をいたしました。  さて、先ほどからこのような未解消の数字が大きいんだけれども、一体そのネックは何かということについてるる局長からの説明がありました。しかし、本当に今後これをなくしていくための対策というのができるんだろうか。そこのところはどういうふうな見通しを...全文を見る
○粕谷照美君 大規模校の問題点については前々からいろいろと指摘をされていたわけでありますから、大変な困難はありましょうとも、ぜひこれは全力で頑張っていただきたいということを要請をいたしまして、次に移ります。  先日は特殊教育諸学校のいろいろなことについて御質問がありましたので、...全文を見る
○粕谷照美君 この特殊教育諸学校の整備ということは大変おくれていたわけでございまして、それについて再考の努力をし始めてきているということについては私も喜ぶものでありますが、特に高等部の設置がない、なかなか高等部を設置してくれない、こういう要望が強かったわけでありまして、この基準面...全文を見る
○粕谷照美君 私は二、三日前に北海道の札幌へ行きまして、たまたま札幌の養護学校の先生といろいろなお話をすることがあったわけでございますけれども、その中で院内学級のことについて非常に強い要望をいただきました。この院内学級の実態というのはどのようになっておりますか。
○粕谷照美君 当文教委員会でも数年前、病院に併設している大分県の石垣原養護学校を見ました。大変熱心な教育、そして医療をやっていらっしゃるし、先生方もあれですけれども、子供たちがやっぱりああいう中に入っていって成長していくという感動的なお話などもいろいろ伺ったわけでありますが、この...全文を見る
○粕谷照美君 努力をすべきだということを私大変うれしく受けとめて、これはやっぱり数字になってあらわれなきゃ努力したということにならないので、口でだけ言っていただくと困るんですね。その札幌の先生のお話は白血病の子だったんですね、ついに亡くなられましたけれども。その間に本当に学校行き...全文を見る
○粕谷照美君 日本人学校か現地校主義かということは臨教審の中でも随分討議をされておりますし、私もこれだけでも一つの単位として質問するような条件だというふうに思いますが、今問題にしたいのは、こういうふうに諸外国に日本人学校がどんどんできていく、そういう学校を建てるために用地を取得し...全文を見る
○粕谷照美君 私も大分前なんですけれども、シンガポールへ行きまして、あそこの「日本人学校 十年の歩み」という本をいただいて、あるいはその実情も調べてみたんですけれども、その中に、もうとにかく企業進出ラッシュで学校が超満員だと。入れないんですね。入れないから結局日本にいてあくのを待...全文を見る
○粕谷照美君 イギリスの方では文部省に話があったといいますが、フランスの方ではお話なかったですか。
○粕谷照美君 リセ・フランコ・ジャポネ、幼稚園から高等学校まで、フランスの子供たちの教育をする学校があるわけですね、富士見町に。あそこに今度大使のお子さんが入るんだそうですね。そういうことも含まって、今の敷地じゃ足りないからもっと大きい学校にしたい、そういうことでぜひ土地が欲しい...全文を見る
○粕谷照美君 そういうふうになればいいんですけれども、やっぱり日本人学校と同じようにやっぱり国の教育は日本へ来ても国の手で、我々の手でやりたいということもあってリセ・フランコ・ジャポネの学校ができているわけですから、そして具体的にリセの方で大問題が起きているわけですから、先ほど西...全文を見る
○粕谷照美君 終わります。
05月12日第112回国会 参議院 文教委員会 第9号
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○粕谷照美君 最初に、日中戦争などをめぐる一連の奥野国土庁長官の発言に関して、昨日の本会議で我が党の久保議員が質問をいたしました。その質問に対して、奥野長官が盧溝橋事件を単なる偶発的なものであるというライシャワー氏の所感を引用いたしまして、そして御答弁をされました。私はこのことは...全文を見る
○粕谷照美君 それでは、法律の方に入ってまいります。  国立学校設置法の一部を改正する法律案は、ただいま文相から御提案をいただいたとおり、三つの部分から成っております。この三重大学に医療技術短期大学部を併設する、京都工芸繊維大学工業短期大学部を廃止する、この点については私は異存...全文を見る
○粕谷照美君 私の調査でも、今局長がおっしゃったような形でずっと進行してきているというふうに考えておりますが、私どもは学部を持たない大学院それ自体は問題ではない、こういうふうに思っております。  ただいま御説明がありましたように、昭和五十一年の六月、学校教育法の一部改正が行われ...全文を見る
○粕谷照美君 具体的にはもう少し後で質問をしたいと思いますけれども、昭和五十一年の学教法一部改正のときに私どもは確かに賛成をいたしましたけれども、質疑を通していろいろな問題点がある程度解明をされたということとあわせまして、附帯決議をきちんとつけるということが通ったからでございます...全文を見る
○粕谷照美君 文部省としては一生懸命に努力をしているということでございましょうけれども、現場の人たちにとってみればまだまだこれでは足りない、こういうふうに思っていらっしゃるところがたくさんあるかということを私どもは耳にするわけでありますが、それではこの独立大学院がその真価を発揮す...全文を見る
○粕谷照美君 それではまず、その「学問分野によっては、高度の研究者養成が必ずしも十分組織的に行われているとは言い難い面もある。」、したがって、「独立大学院は、このような事情を背景とし、特に基盤的な学問分野であるにもかかわらず人材養成が十分組織的に行われていない分野や、学際的領域等...全文を見る
○粕谷照美君 次に、この「学生入学定員については、」「需給関係の慎重な見通しのもとに設定する必要がある。」、この時期には随分オーバードクターの問題が指摘をされたわけですね。この入学定員の問題はどのように勘案をしながら拝聴されましたか。
○粕谷照美君 私はこの連休中にたまたま日中民間人会議で中国へ行きまして、そのとき御一緒したグループの中に前の学術会議の会長であります、ノーベル賞候補の久保亮五先生がいらっしゃいました。また、現在学術会議の会長であります近藤次郎先生がいらっしゃいました。たまたまこの問題に話が及びま...全文を見る
○粕谷照美君 研究機関はそのままあって、やっぱり各大学から研究生を受け入れるわけですね。大学院大学の方は三人あるいは六人が最高になっておりますけれども、こういう学生しか受け入れないわけですね。そうするともう極めて全国から三人とか六人ですから超エリートといいますか、すぐれた研究生し...全文を見る
○粕谷照美君 また大学院問題懇談会は、独立大学院が設置の趣旨に沿って活発な活動をしていくためには教員の人事が停滞したり研究や教育体制が固定化するということでは困るというようなことを言っておりますね。この辺の活力ある大学院大学にするための方策というものはどのようなことをお考えになっ...全文を見る
○粕谷照美君 そのような問題について文部省だけが検討するということではなくて、大学審議会の部会などで十分検討が行われるのだろうというふうに思っておりますけれども、先日報道をされたところによりますと、いわゆる大学審議会で大学院部会の会合が開かれた、その中で独立大学院の設置基準づくり...全文を見る
○粕谷照美君 それでは、具体的な法律問題に触れて伺います。  第三条の一項、「国立大学の名称、」とあるものを「国立大学(第三条の三に定めるものを除く。)の名称、」に改めるようになっております。これ、内容をちょっと説明してください。
○粕谷照美君 そうしますと、この大学は、「名称及び位置等」というこれは、きちんと保証されていると読み取ってよろしゅうございますか。
○粕谷照美君 しかし、そこのところが大変な問題だというふうに思うわけでございます。大体普通の国立大学については、三条の一項で、名称と位置、学部が具体的に定められていますね。あれだけ問題になった筑波大学ですら、法改正のときには学群とか学系及び学類、参与会、評議会、人事委員会などは具...全文を見る
○粕谷照美君 次に、管理運営について伺います。  本大学はこの管理運営については従来の大学の管理運営の原則が適用される、このように理解してよろしいですか。
○粕谷照美君 では教授会、評議会について伺います。  教官は「国立大学共同利用機関の教官をもって充てる」、こうありますけれども、具体的に、共同利用機関のスタッフは全員大学のスタッフになるのですか、一部のスタッフが大学のスタッフになるのですか。
○粕谷照美君 そういたしますと、併任をする方と専門で共同利用機関にいらっしゃる方と二とおりに分かれると思いますね。併任をされる方といいますか、大学院大学に行かれる方については教特法が適用されますね。ところが研究機関に残られる方についてはそれはどういう形になりますか。つまり二つの法...全文を見る
○粕谷照美君 なぜ現在この共同利用機関にいらっしゃる教官の方々には教特法が適用されないで準用されているのですか。
○粕谷照美君 私は、今度大学院大学になるんですから、なぜ同じところに働いていらっしゃる方が二つの法律の適用を別々に受けるのかということについて伺ったつもりであります。今の御説明では十分に納得できませんけれども、教授会の方に移ります。  この教授会については学校教育法五十九条によ...全文を見る
○粕谷照美君 もともと教授会というのは重要な事項を審議するために行われるわけだと思いますので、今局長が重要な事項を審議するときにはと、こうおっしゃったのはちょっと当てはまらないのではないだろうかというふうな感じがいたします。  それで、予算措置はきちんとやっていただけるんでしょ...全文を見る
○粕谷照美君 評議会について伺います。  国立大学の評議会に関する暫定措置を定める規則というのがありまして、第六条、権限、その二項に「評議会は、前項に掲げる事項の外、教育公務員特例法の規定によりその権限に属せしめられた事項を取り扱う。」と、こうありますけれども、この教授会、評議...全文を見る
○粕谷照美君 この大学の重要な事項を審議するのは、教授会ではなくて、学外者、大学関係者、それから研究機関の長などによる大学運営審議会であると今お話がありました。この教授会自治というのは、伝統的な大学自治の基盤であって、それを欠いた管理運営は重大な問題だ、こう思いますけれども、この...全文を見る
○粕谷照美君 時間がなくなりましたので、最後に一言伺いますが、こういう先端的なところに注目がいくのも当然の話でありますけれども、どうも基礎的な学術研究の部分について、文部省は少し配慮が足りないのではないか。文部省というよりも、日本の政府は配慮が足りないのではないかということを質問...全文を見る
05月17日第112回国会 参議院 文教委員会 第10号
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○粕谷照美君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となっております国立学校設置法の一部を改正する法律案に対して、反対の討論を行います。  まず法律の内容に入る前に、今国会の審議の異常さについて指摘をしなければなりません。  今国会には、いわゆる臨教審関連法案が六...全文を見る
○粕谷照美君 私は、ただいま可決されました法案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、二院クラブ・革新共闘の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     国立学校設置法の一部を改正する法律案に対する附帯...全文を見る
05月19日第112回国会 参議院 文教委員会 第11号
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○粕谷照美君 午前中は安永議員から教特法の大きなところからの観点に立った質問が行われました。社会党の持ち時間はきょうは百五十八分であります。残された時間は四十数分ですから、私はやや現場的発想に立った質問をしていきたいと思っております。  三日ほど前に、東京都下の福生市の市長さん...全文を見る
○粕谷照美君 初めて教職に任用された者。そうしますと、それは新規学卒者でありますか。新規学卒者以外の人も含まれますか。
○粕谷照美君 新規学卒者ということになりますと、短大を卒業して採用試験に受かりまして任用された者、学部を卒業して任用された者、大学院を卒業して任用された者、さらに新構想の教員大学の大学院を卒業して任用された者、みんな同じ研修を受けるわけでありますね。
○粕谷照美君 私も初めて行きましたときに、東京の女子師範を卒業した正規の教員が来たというので、一緒にいた、そのころの中学校とか高等女学校というのは今で言うと高等学校になりますけれども、卒業した人たちにとっては、学歴が我々より上なんだ、どんなにすばらしい勉強をしているんだろうか、こ...全文を見る
○粕谷照美君 そうしますと、例えば育児休業法の適用を受けた者のかわりに入った人、あるいはお産代理で連続してA校、B校、C校というような形で入った人たち、教職経験を幾らも持っている人たちがいますね。それから、このごろはなかなか正規に採用してくれない。臨時教員として一年間やって、そし...全文を見る
○粕谷照美君 そうしますと、初任者研修を受けないで教員になれるという道があるわけですね。例えば臨時採用教員を一年なり二年なりやって採用されました。これは初任者研以上に全くの試補制度と同じですから、その試補制度をやったんだから、今度は試験を受けて選考されて採用されたんだからこの者に...全文を見る
○粕谷照美君 政令政令と言いますけれども、今政令の中に考えていると言いましたね。政令を出しもしないでおいて、安心しなさいというわけにはいかないと思うんですよ。その政令は出していただけますか、予定は。
○粕谷照美君 私は、そういう政省令というものもこんなことを考えているというのを我々に提示をしてもらって、そしてそういう中から国会の審議が詰まっていくような形をとるべきであるというふうに思います。法律をつくってから、後でこういうふうにして、しかも任命権者の裁量権に大きくゆだねるとい...全文を見る
○粕谷照美君 それに関連いたしまして、人事の問題に関して伺います。  文部省からちょっと資料をいただいたわけですけれども、「昭和六一年度末教員人事異動の概況」、六十二年度末があるでしょうかね、その点はわからないんですが、私がとったのは六十一年度末の人事異動の概況であります。 ...全文を見る
○粕谷照美君 助成局長、やっぱり頭いいですね。私の質問するのを肝心なところだけぱっとお答えになりましたけれども、しかし、要領がいいからなおさらまた大事なところを抜かして御答弁なさっているのじゃないかという感じがしてならないんですが、確かに新規学卒者が減っていますね。どのくらいにな...全文を見る
○粕谷照美君 どういうふうに大きな事柄というふうに認識をしているかというのが問題であります。数字で言われますと余りはっきりしないんですけれども、例えば小学校では採用された人数が一万一千百二十五人、そのうち新規学卒者がどれだけ採用されたかというと、五千五百二十二名で四九・六%です。...全文を見る
○粕谷照美君 定数があるにもかかわらず正規に採用しない、そして足りない分はわざわざ臨時任用をもって充てている、そういう県がたくさん出てきているんですよね。現にそういうことを公言なさって、そしていろいろな本にお書きになっていらっしゃる方もある。一切こんな初任研なんかやらないでうちの...全文を見る
○粕谷照美君 それでは、その人が、今局長が言われた前半の方に該当するのか、後半の方に該当するのかなどということは本人はわからないわけですよ。この辺のところは任命権者、採用する人たちも十分に心してもらわなければならない。一遍落第して入った先生だなんて、そんなことを言われたのじゃ困っ...全文を見る
○粕谷照美君 ないものと思っていてくださっていいんですけれども、和歌山でこの試験に合格する生徒が採用総数八十一名のうちに女子は一人もいないなんて、そんなに女子の能力は落ちているんですか。どういうふうに考えますか。
○粕谷照美君 雇用における機会均等法ができたときにこんな実態を見せつけられたのでは、法律なんというのは一体どこに生きているのか、私は行政当局の姿勢を疑うものであります。今局長が大変いい答弁をしてくださった。個々においてはどういうことになっているのか調べてみたいと、こういうふうにお...全文を見る
○粕谷照美君 私はいいと言うわけじゃないんですよ。姿勢が違うということを今指摘しているわけでありますね。  それからきわめつけがまだあるんですね。学校の変更と異議申し立てというのができるんですね。私はこの学校に来ましたけれども、とてもこの学校には指導を受ける条件にありません、な...全文を見る
○粕谷照美君 思っていますじゃなくて、そうなっているんでしょう、法律的には。例えば双羽黒ですね、親方とどうしても意見が合わない、そしてもう彼は横綱を振って出ていったわけですけれども、そういうのがあると思うんですよね。例えばこの間の初任者研、洋上研ですよ。新聞報道ですからわかりませ...全文を見る
○粕谷照美君 最近、服装の問題なんか随分うるさいですね。先日も本会議場で何か教師がトレーナーを着ちゃいけないみたいな御意見なんかもあったわけですけれども、服装に対する感覚なんというのは若い人と、年寄りと言うと悪いですけれども、私どものように六十歳を過ぎた者とは全然感覚の違う部分が...全文を見る
○粕谷照美君 この制度に執念を燃やされました有田壽元参議院議員ですね、臨教審の部会長ですけれども、その方がやはり季刊「教育法」に初任者研修制度についていろいろ書いていらっしゃる。その中にこういうことがあるんですよね。「初任者研修は」「昔の試補制度とは意味が異なる。一年間本採用(給...全文を見る
○粕谷照美君 そうしますと、簡単に言えばもう六カ月では評価ができないと、こういうことでありますね。それはおかしいのではないかということを私が言っているのでありまして、ここはもう全く意見が対立するところですね。  私は先ほどイギリスの仮採用の人の問題をお話ししましたけれども、臨教...全文を見る
○粕谷照美君 そこのところが問題なんですね。だれも、自由なんというのは出ていかなくてもいいとか、勉強もしなくてもいいとか、そういうことを言っているわけじゃないんですよ。職場の空気が、教育現場の空気がやっぱりそういうふうに生き生きとして教師の自主性を伸ばしていくような雰囲気がなけれ...全文を見る
○粕谷照美君 私は三十七分までですから、もう質問がきょうはできなくなりました。しかし、ちょっと注意をしてもらいたいんですけれども、自由ですよ、自由ですよと幾ら校長が言ったって、職場の雰囲気は自由闊達でない場合が幾らもあるわけです。本当に自由だなと思っているのは、国民が、あるいは教...全文を見る
05月24日第112回国会 参議院 文教委員会 第13号
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○粕谷照美君 十九日の文教委員会で私は資料要求をいたしました。先ほどその資料が出てまいりました。  嫌みじゃないんですけれども、助成局長、共産党の資料要求は徹夜でやりますなんて文教委員会で頑張って、私の方は徹夜でやらないで審議の朝出てきたという、これはどういうことですか、大変な...全文を見る
○粕谷照美君 任命権者がそれでは初任者研修をやらないでもよろしいという、その判断というのはどこに基準がありますか。あなたは初任者研を受けなさい、あなたは受けないで済みます、この判断というのはどういうことですか。
○粕谷照美君 しかし、初任者研修を受けないでもとにかく立派な教師は育つということを逆に言うと言っているんではありませんか。
○粕谷照美君 全然そういうことは考えられませんね。先日も四十歳で新採用になった方がいらっしゃいます。民間のいろいろな経験なんかを持って立派な私は方だというふうに思いますけれども、こういう方は教員の経験を持っていれば初任者研は受けないでもいい。しかし、その四十歳の方は民間の経験をず...全文を見る
○粕谷照美君 全然納得いきませんね。これからこういう方々が採用されていくわけですけれども、初任者研修を受けないでいても新規採用になって立派に教師をやっていけるという判断も任命権者がするとするならば、このことは全く合理性がない。しかし、このことだけで時間をとるわけにはいきませんから...全文を見る
○粕谷照美君 それでは予算の物の考え方ですけれども、小学校で大体一万三千、中学校で幾ら幾ら、こうやって計算して大体新採用は三万人になるだろうと、こういうふうに答弁をしていらっしゃるわけです。小学校で既に半分は新規採用ですから、これは初任者研の対象になりますね。半分以上は初任者研の...全文を見る
○粕谷照美君 予算要求が大変おおらかなものであるといいますか、実態を余り調査をしないで考えているものであるということが私は明確になったと思います。  ところで、文部省のアンケート、これを拝見いたしました。事前に取り寄せていましたけれども、共産党の要求によって何かそれをまとめて出...全文を見る
○粕谷照美君 成果を踏まえてと言いますけれども、成果と反省というのがなければだめですね。成果ばかり踏まえていられては困ると思いますよ。  例えば校内研修の期間、校長が適当だと言いました、なるほど六〇・三%適当と言っています。しかしもっと短くするべきだという意見が三五・八%もある...全文を見る
○粕谷照美君 その日数については弾力的に取り扱うということを真剣に受けとめているというわけですから、もっと正確に現場の意見を聞いてもらいたい。これ以上教師に負担をかける、初任研あってその他の教育がだめになっちゃったなんていうそんなことのないようにしてもらいたい、要望しておきます。...全文を見る
○粕谷照美君 あと幾らも時間がありませんから、ちょっと答弁できるだけ短くお願いをします。  非常勤講師についての定年退職校長、教頭はどうかというアンケートに対して、歓迎されてないという数字が出ていますね。特に初任者研修対象者は七・〇%、物すごく拒否をしているわけですよ。お呼びじ...全文を見る
○粕谷照美君 退職された校長や教頭が立派な実績を持っているということを否定するものではないんです。しかし管理者でしょう。管理職手当もらった人が新人の生き生きした人たちにマンツーマンで当たるなんてことについては大変な重荷があるわけですね。ある学校の校長よりも先輩だった、あるいはその...全文を見る
○粕谷照美君 そういうことの内容じゃないんですよ。税金で生活してきたからお礼奉公したら、まるで昔の徒弟制度みたいなことを現職の教員に押しつけるという、そういう私は文部省の発想からこの初任研が出ているというところに大変な怒りを持つわけであります。  ところで、文部省の調査、あなた...全文を見る
○粕谷照美君 文部大臣、私はこういうことを特にお伺いしたいんです。  校内研修というのは学校の中にいますからまあいいでしょう。校外研修をやりに行くときに生徒に自習をさせるような、そんなことであってはこれは初任者研修はできない。必ずかわりの先生が入って授業をやらなければこれは子供...全文を見る
○粕谷照美君 文部大臣、できるだけ少なくじゃだめなんです。必ずかわりを入れてそういうものはなくさなければならない、そしてそういう条件がつくられなければ初任者研修はもうやめだ、外して結構じゃないかと、私はそういうふうに思うんです。  それで、文部省の調査ばかりではどうもよくわかり...全文を見る
○粕谷照美君 いえ、経験豊かというのは、例えば年数で言うとどのくらい、この辺のところはどう考えていますか。
○粕谷照美君 そういう方々が初任者研修を実施するに十分足りるほどいるという自信のもとでなければ私は来年の本格実施はできないというふうに思うんですね。  私どもなんか、例えば育児休業をとる、その後補充は一体どうなっているだろう。産休をとる、その後補充どうなっているだろう。いろいろ...全文を見る
○粕谷照美君 一〇〇%確保する自信がないで、どうしてそんなに強硬にやるんですか。来年一年延期しなさい。そして実質的にやってみて、ああ指導教員はちゃんと入る、そして学校の教師に迷惑はかからない、子供も生き生きし、新任教師も生き生きできるという、そういう見通しをつけてから全面実施に踏...全文を見る
○粕谷照美君 そういうことを心配して任命制にする、こう言うのですか。組織的に返上運動が起きるだろうと。現場なんてそんなものじゃないんですよ。やっぱり初任者が入ってきた、悩みが多いだろう、じゃ、どういうふうにしてやっていくか、教員の集団指導体制でやっていこう、その中で重点的にだれが...全文を見る
○粕谷照美君 私は重大な問題を言っていると思うんですね。必要だから非常勤講師の派遣を求めるわけでしょう。お金ないからだめですよと言うんだったら、こんな初任者研なんかやる必要がない。やることはできない。こういうことをさっきから何度も何度も言っているわけです。  現に文部省基準で一...全文を見る
○粕谷照美君 私の時間なくなりましたからもうこれで終わりますけれども、文部大臣、予算がちゃんととれなければ、文部省としては初任者研はできませんということを明確に言ってもらわなきゃ困りますね、閣議の中でも。銭出さぬけれども初任者研で監督することだけはちゃんとやりなさい、そういうこと...全文を見る
○粕谷照美君 私は、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合の三党及び二院クラブが協議をしてまとめました点につきまして、代表して内閣総理大臣並びに文部大臣に質問をいたします。  第一点は、教員の研修は、教育公務員特例法第十九条及び第二十条に照らしても自主的、自発...全文を見る
○粕谷照美君 第二点は、初任者研修の具体的な内容については、各地域や各学校の実情も考慮し、適切に定めるものとする。また、教職員団体等の意見も聞いて、十分な理解の上に進めていかなければならないものだと考えますけれども、いかがでしょうか。
○粕谷照美君 第三点は、初任者研修の実施に当たっては、研修内容の精選、重点化を図ることによりまして、初任者はもとより、学校全体の負担が増加することのないようにしなければならないと思いますけれども、文部大臣いかがでしょうか。
○粕谷照美君 第四点は、初任者研修は経験に応じて実施する体系的な研修の一環をなすものとされておりますけれども、今後さらに法制化するという考えはないと理解してよろしゅうございますか。
○粕谷照美君 次に、研修におきましては教職員団体のあり方等に関して不当労働行為と思われるような指導を行ってはならないと考えますけれども、いかがですか。
○粕谷照美君 第六点は、指導教員の任命に当たっては、本人の意見を聞いて行うべきであり、本人の意に反して職務命令を行うようなことは避けなければならない、こう考えますが、いかがでしょうか。
○粕谷照美君 第七点は、指導教員は、初任者に対し実践的な研修の指導及び助言を行うことが任務であって、初任者に対する服務監督の権限はないし、したがって研修の評定を行う立場にはない、こう考えますけれども、いかがですか。
○粕谷照美君 派遣をされます非常勤講師は、初任者の研修に係る代替の職務を主たる任務とするものと考えます。したがいまして、必要に応じて出席することができますが、職員会議の構成要員ではない、こう思いますけれども、いかがでしょうか。
○粕谷照美君 次に、初任者研修を受ける者は、指導教員の指導及び助言について任命権者または服務監督者に意見並びに要望を述べることを認めるべきであると思いますけれども、いかがですか。
○粕谷照美君 次は総理並びに文部大臣。初任者研修に要する費用は、現在進められております教職員定数改善計画及び今後策定される計画など教育諸条件整備のための予算に影響を及ぼさないように努力をすべきであると思いますけれども、いかがですか。
○粕谷照美君 初任者研修に必要な定数は定数改善計画には含まない、今までの御答弁がそうだったわけですけれども、文部大臣いかがですか。
○粕谷照美君 非常勤講師の手当など自治体の負担とされております経費は、実質的に自治体の負担とならないように財政的な努力を行うべきだと思いますが、総理いかがでしょうか。
○粕谷照美君 以上をもちまして私の質問は終わりますけれども、引き続きましてその他数点につきまして公明党・国民会議の委員から質問が行われます。
○粕谷照美君 私は、ただいま可決されました法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合、二院クラブ・革新共闘の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     教育公務員特例法及び地方教育行政の組織及び運営...全文を見る
05月25日第112回国会 参議院 本会議 第20号
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○粕谷照美君 私は、日本社会党・護憲共同を代表いたしまして、ただいま議題となっております教育公務員特例法及び地方教育行政の組織及び運営に関する法律の一部を改正する法律案につきまして、反対の討論を行います。  まず最初に、研修は初任者のみならず、すべての教員にとって極めて重要であ...全文を見る
10月20日第113回国会 参議院 文教委員会 第3号
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○粕谷照美君 大橋参考人にお伺いをいたします。  耳の不自由な方がビデオを見るときに、全然聞こえないわけです。私も中国へ行ったときに、テレビをつけましてアメリカ映画を見たんですが、何が何だか全然わからないんですね。ちょうどそんな状況ではないのかと思うのですけれども、こういう方々...全文を見る
○粕谷照美君 大臣が大変障害者の教育問題あるいは福祉の問題について深い御理解を持っていらっしゃるということは、文教委員会のいろいろな御答弁の中で私はよく伺いました。特に大臣が映画の関係で御造詣が深いということと絡めまして、最初に著作権の問題について質問をいたします。  大臣の時...全文を見る
○粕谷照美君 著作権法の直接管轄者であります文部大臣がそういうお考えを持っていらっしゃることに私は大変強いうれしさといいますか、喜びを感じているものでありまして、それだけのお力をまた持っていらっしゃるわけですから、ぜひ御指示を具体的に、しかもなるべく早くやっていただきたいという要...全文を見る
○粕谷照美君 これ多いというふうにお考えですか。まあ大体これで間に合うだろうと、こういうふうにお考えになっていらっしゃいますか。
○粕谷照美君 しかし、目の不自由な方々というのは日本全国に散らばっているわけでありまして、二百四十がそう少ない数ではないという私は文化庁の判断というのは若干異議があるんですけれども、いかがですか。
○粕谷照美君 文化庁がそれで調和がとれているというふうにお考えになると私は大変な問題があると思いますね。視覚障害の方々というのはそれでは困るんだというふうに言っていらっしゃるわけであります。  七月二十二日に、著作物の録音は点字図書館などの限られた施設にしか許されていない、テレ...全文を見る
○粕谷照美君 確かに三十七条の二項、ここで自由に「録音することができる。」というのは、四項目七施設、そして数字で挙げればこれは幾つぐらいになるんですか、一項が二十六施設、二項目が十三、七十三と結構あるわけでございますけれども、それではその他の、三十七条二項以外のそういう今おっしゃ...全文を見る
○粕谷照美君 ちょっと質問いたしますけれども、これ貸し出しを行っているんですか。所蔵しているというデータはあるけれども貸し出しをしているというデータはないと思いますけれども。
○粕谷照美君 権利者の許可を得ればいい、こういうふうに軽くおっしゃいましたけれども、この権利者の許可を得るのが問題で、大変に難しくて大変だからもっと簡易なことをやってほしい、こういう要望だというふうに私は思っておりますけれども、いかがですか。
○粕谷照美君 このルールづくりということも一つの解決法であろうと思いますけれども、根本的には私はやっぱり法律というものを変えていく必要があるんじゃないんだろうか、こういうふうに考えるわけです。例えば盲人用の録音テープの作成、貸し出しがどの図書館にもできるようになるためには著作権法...全文を見る
○粕谷照美君 この聴覚障害者の団体が社会福祉法人をつくって放映されたテレビドラマに手話や字幕を入れて聴覚障害者用にビデオカセットをつくって貸し出す事業をしているということですが、この実情御存じでしたらお話をいただき、なおこの運動について何か問題点が起きているようでしたらその点につ...全文を見る
○粕谷照美君 この視覚障害者が本の点訳をしたりテープに録音して利用する場合に、著作権法の三十七条では例外として許諾が不要になっていますね。ところが、聴覚になりますとこれが法律に入ってないわけです。視覚は入っているけれども、聴覚の人は入ってない。これなぜでしょう。
○粕谷照美君 この著作物の朗読や録音は、ビデオの字幕、そして手話などは著作者のニュアンスを正確に伝えられない。だから著作権者の同意を得られないだろう、こういうのですが、今そこで手話もやっていらっしゃるけれども、どうしても簡略にある程度するということでなければついていかれないことが...全文を見る
○粕谷照美君 もう私の時間が終わりますから、最後に一つ。文化庁は日本文芸著作権保護同盟に対してこの問題、つまり著作権者の同意に関して、特に障害者に配慮をすることについて具体的にお話し合いをなさってこられた。これからまた積極的におやりになるらしいですけれども、誠意を持って話を進めて...全文を見る
○粕谷照美君 私は、ただいま可決されました法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、日本共産党、民社党・国民連合及び二院クラブ・革新共闘の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     著作権法の一部を改正する法律案に...全文を見る
10月26日第113回国会 参議院 環境特別委員会 第2号
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○粕谷照美君 さきの委員会に引き続きまして、最初に白保のサンゴ礁の問題についてお伺いをいたします。  環境庁は十月十一日から十五日にわたって新奄美空港周辺の海域調査をした、こういうことでございますけれども、環境庁がそういうところに出かけていって調査をするというのは、この件に関し...全文を見る
○粕谷照美君 そういたしますと、沖縄県が新奄美空港周辺の環境アセスメントを調査するということが前提でございますね。沖縄はやるのですか、そのことを環境庁はどうつかんでいらっしゃるか。もし沖縄が調査をしてそのアセスメントを公表した後、環境庁としてはそれを公表するということは考えていら...全文を見る
○粕谷照美君 新奄美空港の公有水面埋め立てに係る計画について「環境庁主要意見要旨」というのが私の手元にあります。一つは、「航空機による騒音公害について、未然防止を図ること。」、それからもう一つ、「埋立周辺海域におけるサンゴ生態系への影響について、監視を強化すること。」、これが建設...全文を見る
○粕谷照美君 そういたしますと、せっかく鹿児島までいらっしゃったんですから、県に対してはこの埋立周辺海域におけるサンゴ生態系への影響について監視がどのようになっているかということは調査していらっしゃいましたか。
○粕谷照美君 それは白保の空港とは関係がないから、行ってきたことについてはこの委員会で御報告いただけますか、今監視体制はどうであったかという……。
○粕谷照美君 その点については自然保護団体というのは非常に問題点を感じているわけでございまして、鹿児島県だけの意見を聞いて帰ってきたというのでは私は片手落ちではないか、こういう気持ちを持っているものでございます。  それで、先日も促進協議会の方から立派な、早くやってくれ、こうい...全文を見る
○粕谷照美君 そうしますと、沖縄県が新奄美空港の調査をしないでアセスメントを出すというような場合は受け付けられないわけですね、環境庁としては。それはどういうことになりますか。調査をしなさいと指導しているんですけれども、新聞によりますれば、どうして沖縄県が他県の鹿児島県の海域を調査...全文を見る
○粕谷照美君 なかなか明確におっしゃらないけれども、私はこういうふうに受け取りました。そういう調査が行われないで、そしてそのことが盛り込まれないで出されたものはこれは環境庁としては受け取るわけにはいかないんだ、こういうふうに理解をいたしました。ああだこうだ言っていらっしゃるけれど...全文を見る
○粕谷照美君 事前に調査がなかったから後ででき上がってからよくわからないなどということがないように、きちんと私は調査をしてくるべきであろうというふうに思います。  今、手元に「「北半球最大にして最古」といわれる白保の海のアオサンゴ群落。」というので、「ポールI附近で」とか、ある...全文を見る
○粕谷照美君 ここは大変なネットワークを持っていて、それぞれの専門家がすばらしい協力をしてそして結論を出しているんだということでありますので、環境庁が行う、あるいは行った、行うのはこれから白保ですね、行ったのは奄美ですね。その調査というものが国際的なこういう諸団体の指摘にたえ得る...全文を見る
○粕谷照美君 しかし、それでは私は、竹下総理が環境問題を大事にしていかなきゃならないんだと世界に演説をなさった、そういう日本の国としてはちょっと残念な態度だというふうに思うわけであります。科学的な信頼性と専門的な完成度に疑問を持っているよと指摘をされているんですから、そういうもの...全文を見る
○粕谷照美君 各局長が遠慮がちにお話をされたということも十分承知しながら、環境庁の出る幕がない部分と出てやれる部分とあるということも十分承知しながら、それでもやっぱり理想に向かって努力をしていただきたい、こういうお願いでございます。  では、ちょっと時間をとり過ぎてしまったので...全文を見る
○粕谷照美君 大変簡単な御説明をいただいたわけですけれども、村民の六割は十三カ所に点在をする簡易水道を利用しているわけですね。上流にゴルフ場ができれば山の保水力が落ちてそして水がれがする、あるいは農薬や肥料によって汚染の直撃を受ける。実際ゴルフ場ができて以来簡易水道ろ過池に藻類が...全文を見る
○粕谷照美君 まだ統計ができていない、こういう段階になっているんですか。
○粕谷照美君 奈良県のゴルフ場立地の総量規制の、県は一%、市町村は四%という原則はほかの都道府県の総量規制の現状と比較してどういうレベルにございますか。  さらに、この比率に対する環境庁の見解などというものがありますか。
○粕谷照美君 山添村の当局は住民がそういうふうに反対運動を起こしているということに注目をいたしまして、村民の反対があれば造成は不可能だ、こういうふうに述べている記事も私どもは目にしているわけですが、大体市町村面積の一〇%近くになるようなゴルフ場の建設というのは、自然保護、自然環境...全文を見る
○粕谷照美君 農水省はことしの六月八日、ゴルフ場建設を目的とする農地転用許可の取り扱い、これを出して規制を緩和しておりますね。この緩和以来大変なゴルフ場ラッシュになっているわけです。ゴルフ場がふえるということは私どもは賛成をするわけですけれども、しかし、それがふえ過ぎて住民に大変...全文を見る
○粕谷照美君 そんなに大変なことないと言われましても、場所によっては大変なことだからいろいろと住民が騒いでいるわけです。  具体的に言いますれば、埼玉県の飯能市、鳩山町あるいは小川町、こういう地域の住民は複数のゴルフ場及びゴルフ場建設予定地に囲まれてそして盆地に生活をしている、...全文を見る
○粕谷照美君 それじゃ、その結んだ内容とその内容についての環境庁のコメントというものがありましたら御報告ください。
○粕谷照美君 確かに、使用する農薬の種類や量などを公開しなさい、あるいは大気、水質及び土壌の定期の測定分析調査を実施しなさい、それから汚染が起きたときの薬剤散布の中止や補償などが盛り込まれていて、私は大変評価をするものでございます。  先ほどもお昼休みに飯能のお母さんたちがやっ...全文を見る
○粕谷照美君 先ほど申し上げました本協定で問題だなと私が思いましたのは、ゴルフ場の農薬が原因であると推定される環境汚染発生の場合に、農薬散布の中止、その対策、補償、こういうものは盛り込まれている、これはよろしいんですけれども、何をもって環境汚染とするかというのが明らかでないわけで...全文を見る
○粕谷照美君 情報提供を受けながら環境庁としての物の考え方というものを早く明らかにしてほしい、こういうことを思いながら、時間がありませんので私の質問をここで終わります。
10月27日第113回国会 参議院 文教委員会 第5号
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○粕谷照美君 このたび提案されました学校教育法の一部を改正する法律案、極めて内容的には二つの項目に分かれているという簡単なような形ではありますけれども、しかし問題は非常に根深いものがある、大きなところに波及するものがあるという意味で、これ重要な法案だというふうに考えているわけであ...全文を見る
○粕谷照美君 文部省にお伺いをいたしますけれども、今の大臣の御答弁で私はわかったわけなんですが、しかし定時制高校を創設したころの理念というものと現在の定時制高校というのは一体何か隔離があるのか、変革があるのか、その辺についてはどういう認識を持っていらっしゃいますか。
○粕谷照美君 考え方の相違はないと言われても、結局内容が随分変質していると思うんです。そういう四十年たった定時制、まあ通信制はそう変わっていないと思いますけれども、定時制の教育の具体的な変わり方、そういうものをどういうふうに押さえていらっしゃいますか。
○粕谷照美君 文部省からいただいた資料を見ますと、昭和二十五年には四十万人ほどいました。昭和三十年には五十三万、二十八年には五十六万とこの辺がずっとピークになっておりますが、昭和五十五年、六十年、六十一、六十二、六十三とここの五年間ほどは約十四万台を維持しているわけです。ことしは...全文を見る
○粕谷照美君 私は、この定時制の数字を見ている限りにおいては、子供たちは大体勉強したがっている、高校を卒業したいと思っているというのが出ていると思いますけれども、しかしこの定時制の数字だけでは物事を判断することはできないのではないか。先ほどお話がありましたように、定時制というのは...全文を見る
○粕谷照美君 それでも八割近い有職の子供たちがいるというんですが、この有職は一体どういう有職の形になっているんでしょうか。
○粕谷照美君 ちょっと数字がよくわからないんですが、正規の労働者が三四・九%、パート、アルバイト、まあこれでも働いているということになりますが、三七・三%、自営といいましても例えば農業をやっているとか林業をやっているとかいろいろあるわけで、そういうものを含めて六・四%、そうすると...全文を見る
○粕谷照美君 このパート、アルバイトというのが本当に労働者、有職という数字に入れられるのかどうなのか、その点の内容についても非常に問題があるという実態を私はつかんでいるわけでございますが、定時制教育の精神は変わらないけれども、具体的にいろいろな形態では変わっていかざるを得ない、こ...全文を見る
○粕谷照美君 私は、この定時制教育というものに対して行政というのは非常に冷たかったのではないか。確かに今局長がおっしゃったように、財政的な努力はありましたでしょうけれども、しかしそれでも働きながら学ぶという青少年のための、本当にその心を大事にしていくという、お金の出し方というもの...全文を見る
○粕谷照美君 行政側の対応については了解をいたしましたが、しかしそれに対応してやっぱり学校の現場というものも、教職員は随分努力をしてきたというふうに思いますけれども、その教職員の取り組み、努力、そういうことを文部省としてはどのように考えておられますか。
○粕谷照美君 私は、今局長が現場の教師は大変努力をしてきたということをおっしゃっていただいたので非常に安心をしているんですけれども、何か定時制の先生は授業時間数が短いからいいじゃないかとか、特別の手当をもらっているからあれは有利じゃないかとか、そういうような声が巷間から聞こえてく...全文を見る
○粕谷照美君 それでは次に、この法律の内容について質疑に入ります。  まず最初に、修業年限を、四年以上、こうなっているものを三年に改めるという、一年短縮の件でございますが、この修業年限については定時制は発足当時どういうことになっておりましたでしょうか。
○粕谷照美君 そうですね。「新学制の実施について」というのには「三年を原則としながらも、それ以上の年限とすることの余地を残す方針がとられた。」、定時制についてはそういうふうになっていますね。それが二十五年に四年に変わったという。四年に変わったというときの提案理由、これはどういうこ...全文を見る
○粕谷照美君 局長、簡単におっしゃったからあれですけれども、文部省の初中局の百七十八号、これが昭和二十五年の五月六日に出されております。初中局長の通達です。「学校教育法の一部を改正する法律について」、長いのですけれどもちょっと読んでみます。   昭和二五年に本法の一部改正が行わ...全文を見る
○粕谷照美君 文部省の机で考えれば三年で卒業する生徒があってよろしい、四年で卒業する生徒があってよろしい、こういうことになろうかと思います。学校現場の具体的に生徒を教えている教師たちは、一体そのことについてどう考えているんだろうか。ここのところが私は非常に大事なことだというふうに...全文を見る
○粕谷照美君 こういうことに対して、一体学ぶ側の生徒たちはどういうふうに受け取っているんでしょうか。何か統計をとるとかアンケートをとるとかいろいろなことをやっておられますか。
○粕谷照美君 その調査の方法というのは一体どんなふうにしてやりましたか。子供たちが随分賛成をしているような感じですね、何か。
○粕谷照美君 この定時制高等学校というのは、大体小規模校が多いですね。定時制の大規模校なんというのは聞いたことないわけですけれども、その実態の御報告をいただくと同時に、そういう実態の中で、三年で卒業する課程と四年で卒業する課程と別に設けることは、教師の配置あるいはその他の勤務条件...全文を見る
○粕谷照美君 定員措置は今後検討するとおっしゃったわけですが、そのことについては後でまた質問をしていきたいと思います。  この定時制の卒業というのは大変早いころから問題になっていたんですね。私の調べたのでも、昭和二十八年にもう鳥取県教育委員会が文部省に質問をしておりますね。また...全文を見る
○粕谷照美君 進路指導といっても難しいですね。子供たちの自主性をどのようにして尊重していくのか、そして教師自身の考え方をどのように子供たちにわかってもらうのか。口では簡単に言いますけれども、本当のことを言えば親も含めて悩みのいっぱいあるところだと思います。  今週号の週刊朝日に...全文を見る
○粕谷照美君 そういう数字を見ていて、いろいろなことを分析されると思うんですね。例えば十八歳未満の受験生がこうだと。そうすると、それはちょうど高校教育を受けた時代の年齢の子供たち、それは一体どういうふうに文部省としては情勢を分析するといいますか、していらっしゃいますか。
○粕谷照美君 今ドロップアウトとおっしゃったけれども、この方なんか特別なんですね。ドロップアウトどころの話じゃない。県立緑ケ丘高校へ進んで、普通高校で非常に問題を感じて、そして通信制の高校に転校して、そして駿河台の予備校に通って、そして大険の資格を取って東大へ進んだ、こういう方も...全文を見る
○粕谷照美君 大体、定時制の入学者が十五万人、こういうことになりますと、その中から二万人も落ちるということは、これは大変なことですね。一体その落ちていくという、ドロップアウトしていくというその原因はどこにあるとお考えになっていますか。
○粕谷照美君 私も昔高等学校の組合と一緒に教育研究集会を持ったことがありますけれども、そのときに高等学校の副委員長がこういうあいさつをされましたね。義務制の先生にお願いをいたします、二分の一足す三分の一は、分母を足して五、分子を足して二、五分の二などというような、そういう生徒を高...全文を見る
○粕谷照美君 学校の水準に子供たちを合わせるんじゃなくて、子供たちの水準に教師が、学校がおりていって、そしてその子供たちの能力を伸ばしていきたい、こういう気持ちを随分先生方持っていると思うんですね。しかし、そのためにはやっぱりいろいろな条件が必要なわけです。四十人も一緒に詰め込ん...全文を見る
○粕谷照美君 言葉としては別であっても、学校としてはそのことはもう直接に関連しているわけですからね。私はやっぱり一緒に審議をすべきであった、そういう対応を文部省としてはとるべきであった、こういうふうに考えているところでございます。  その石川県の金沢中央高校、私は先回行っていろ...全文を見る
○粕谷照美君 この中央高校に行きまして私どもは県教委、それから学校当局、それから現場の教職員、その三つの責任ある場所の方々にお会いしてきたわけですけれども、大変な問題があるというふうに思いました。  一つは、この考え方は、我々は臨教審答申でこの単位制高校やったんじゃない。教育長...全文を見る
○粕谷照美君 計画中に当たっての文部省の指導などというものはないんですか。例えばこういうことについて配慮をせい、今私が言いましたね。教職員の団体とちゃんと話をしなさいと。特にこういうところは夜の授業なんというのがあるわけでしょう。それと同時に、土曜日休みのところもあるし、土曜、日...全文を見る
○粕谷照美君 指導しなくてもやるのは当たり前だ、こういうふうにお考えになりませんか。
○粕谷照美君 現場ともそういうことは必要だと思いますけれどもね。例えば東京都なんか、もう独立の新しい学校をつくるわけですね。新しい学校をつくりますと、その単位制高校のあり方に従って、現在ある定時制、しかももう小規模の学校も出てきているわけですから、そういう学校が非常に大きな影響を...全文を見る
○粕谷照美君 そのいろいろな中に含まれているというふうに理解を私はいたしまして、そういう話し合いをすることはもう当然当たり前のことなんだということを文部省としては私は肝に銘じていただきたいと思います。  それで、石川に行きましたときに、本当にそんなにたくさんの課程をやるためには...全文を見る
○粕谷照美君 この教員定数だとか今の設備のままで単位制高校を設けるのは大変難しいから、単位制高校の発足を見送っている県もある、こういうことを聞いているわけですが、そういう対策を講じていただいたのは結構です。しかし、金出すのは文部省でないんですから、文部省がお金出してやれるんだった...全文を見る
○粕谷照美君 規定で明示しないわけですね。具体的な学校に対して文部省が自治省などと協議をして人数を決める、こういうシステムをとるんですか。
○粕谷照美君 もう発足しているのに今協議中って、それ何ですか。
○粕谷照美君 私は、やっぱりそういう条件もきちんと一緒にやって単位制高校を発足させるということでなければ、せっかく文部省が考えて、私たちは単位制高校、問題がある、いろいろな問題点について議論したいと思ったんですけれども、もう発足しているところがあって、今その点については自治省と協...全文を見る
○粕谷照美君 自治省の態度なんですけれども、大体抑えようということがまず先頭に立っているわけですから、地方自治体の財政も非常に厳しいから。だから、そういう意味では定員増については大変厳しい態度をとっているんではないか、こう思いますけど、どうですか。
○粕谷照美君 それで、私が非常に気にしますのは、あの行革が始まった時代にこのことが話に出て、自治省はどういう態度をとったかといえば、単位制高校を発足させるということは理解をする、しかし地方自治体がたくさんの金を持ち出さなきゃならないということについては大変難色を示した。そういう意...全文を見る
○粕谷照美君 発足しているところがこういう問題で大変苦難の道を歩くなどということは、私は許されないと思いますので、ぜひ文部省としても一生懸命に自治省と早期にこの問題を解決するように努力をしていただきたいということを要望いたします。  この単位制高校が議論をされていたときに全国高...全文を見る
○粕谷照美君 従来この定時制、通信制課程在学生徒の経済的な負担を軽減して修学を奨励するために特別の措置をとってきたんですね。一定の条件のもとに都道府県が実施をすることに対して国の補助が出ている。都道府県が実施しなければ国から補助が出ない。こういうことになるわけですが、そして定通教...全文を見る
○粕谷照美君 この単位制高校の出現というのが、先ほども質問いたしましたけれども、定時制教育の衰退につながらないか。これはどういうふうにお考えになっていますか。
○粕谷照美君 鳴り物入りで発足した石川県の金沢中央高校ですけれども、さっきお話したようないろいろな問題の中でもう四月から入学ですけれども、まだ半年たたないうちに既に十八人脱落しているわけですね。それはどういうことかと言えば、その学校がどういう学校であるかということについての本当の...全文を見る
○粕谷照美君 下向いて局長しゃべるから、私のところに聞こえてこないんですよ。こっちの方向いて口がよく、それで耳に入るようにもう一遍答弁していただけますか。  要は、第五次定数法というものは次にもうスタートする、一九九一年に第四次定数法は終わる、第五次は九二年から発足をしますと、...全文を見る
○粕谷照美君 まだそういうことを考える条件になっていないと、こういうふうに今お答えになったんですか。
○粕谷照美君 私は、その答弁に不満でありますけれども、もう時間来ましたからこれで終わりますけれども、やっぱり中学校卒業生が激減していくわけですね。大体七十万人ぐらい減っていく。そういう時期にこそやっぱり高校においても中学校に引き続いて四十人学級をやっていく、そして後期中等教育を希...全文を見る
11月08日第113回国会 参議院 文教委員会 第6号
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○粕谷照美君 私は日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま提案されました学校教育法の一部を改正する法律案に反対の討論を行います。  今から三十八年前、一九五〇年の学校教育法改正で高等学校の定時制課程の修業年限はそれまでの三年以上を四年以上と改めました。その理由について、当時文部...全文を見る
○粕谷照美君 私は、ただいま可決されました法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び二院クラブ・革新共闘の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読いたします。     学校教育法の一部を改正する法律案に対する附帯...全文を見る
○粕谷照美君 先ほどから我が党の議員のリクルート関連に関するいろいろな追及が続いておりますけれども、私も一言だけやっぱり言っておかなければならないというふうに思いますのは、加戸官房長の事情聴取がどうも先輩に対して遠慮っぽいのではないだろうかと、こういう感じがしてならないんです。そ...全文を見る
○粕谷照美君 その点については了解をいたしましたけれども、この公文俊平さんという方は臨教審の専門委員でございます。そして、臨教審の正メンバーのほかに専門委員が選ばれた。あれは文部大臣の推薦を得て総理が任命をすることになっていたんでしょうか。何か文部省の用意をいたしました二十九人の...全文を見る
○粕谷照美君 この国の予算に占める教育費の割合が年々下がっていって、教育改革というのは本当にできるんだろうか、本当に教育改革をやろうとしていったならば、こんな予算でできるんだろうか、そういう危惧を持つ私は予算額だというふうに思います。  そういう中に、人件費の比率というのが異常...全文を見る
○粕谷照美君 人事院勧告は完全に実施をする、そういたしますと、この給与費にはね返る額というのは非常に大きいというふうに思いますね。それは大体どのくらいの総額になりますか。
○粕谷照美君 大臣、シーリングで予算そのものが狭められている。七百五十億円、人勧完全実施でふやさなきゃいけない。そうしますと、その分はふえるんじゃないんですね。どこか削られるんですね。その削られることに対する、文部大臣の教育予算要求の態度というのか、決意というのか、それはどのよう...全文を見る
○粕谷照美君 毎年、文部省予算がそういうふうに人事院勧告でふえていくと、一番ねらわれる部分というのが義務教育費国庫負担金なんです。特に、今回も学校事務職員の、あるいは栄養職員の義務教育費国庫負担、これを外そうというアドバルーンがもう既に大蔵省から上がっておりますね。この点について...全文を見る
○粕谷照美君 事務職員や栄養職員は、大臣がこういう方々は学校の基幹職員だとおっしゃったことに大変な喜びを感じると思うんです。本当にこういう人たちがいないと、きちんとした学校運営ができていかないわけですから、しっかりと守っていただきたいわけですが、もう毎年毎年胸の痛い思いをしてくる...全文を見る
○粕谷照美君 教科書無償の問題だとか、大学の授業料の値上げだとか、入学金などの値上げ、それに絡まる消費税の問題などいろいろありますけれども、きょうはちょっと日程を狂わせましたので、次、一つだけ予算の内容について伺っておきたいのは、管理職手当、これ上乗せ要求しているんですね。校長に...全文を見る
○粕谷照美君 学校の運営で苦労しているのは校長と教頭だけですか。校長と教頭が、おれたちだけが苦労しているんだから上げなさいなんといって陳情を文部省に持ってきたんですか。私はそういう認識というのはおかしいと思うんですけれども。
○粕谷照美君 局長、おかしいですね。大体校長の給与というのと教頭の給与というのは一般の教員の給与とは違って高いんです。それに管理職手当がついていて、しかもその管理職手当だけを伸ばそうというのはおかしいということを私は言っているんですが、いずれ本格的に決まったときにお話をしましょう...全文を見る
○粕谷照美君 学校の免除規定が外されている中に、高等学校と大学がもう既に外されて支払いをしているわけですね。文部省は、高等学校や大学はこのNHKの受信料は一体どこからお金を持ち出して支払っているというふうにお考えですか。
○粕谷照美君 小中学校も、校長室にあるのとか応接間にあるのとか、そういうのは受信料を払っているんじゃないでしょうか。
○粕谷照美君 文部省、設置者が払うんですね。設置した人が払うんですね。今でも払っているというのですが、文部省としてはそのお金は一体どこからどういうふうにして支払われているというふうに理解していらっしゃいますか。
○粕谷照美君 どこで費用を払っているんですか。
○粕谷照美君 NHKに伺いますけれども、NHKの赤字が二百二十七億円ほどあると。この二百二十七億円というのも大変な金額でございますけれども、小中学校から受信料をもらうことによってその赤字は一体どのくらい埋まるというふうにお考えになっていらっしゃいますか。
○粕谷照美君 私はよくわからないんですけれども、ホテルなんか例えば千室あるとか、七百室あるとか、そういうのは七百の部屋にみんなありますね。そして、応接間とかグリルなどにもありますけれども、そういうものは全部数えて、そして受信料を払っているものなんでしょうか、どうでしょうか。
○粕谷照美君 一〇〇%納まっていないと、こういうことを認めていらっしゃるわけですね。学校の先生というのはくそまじめでして、本当に物置なんかにあってもそれは一台と、こう計算して申告するんじゃないだろうか、こういうふうに私は思っているわけですけれども。  私は、NHKの教育放送なん...全文を見る
○粕谷照美君 市町村がこの受信料を払うということになりますと文部省の予算に関係しますか、最終的には。どの部分になるんでしょうか。
○粕谷照美君 NHKはそうしますとそろそろ次年度の予算を立てなければいけない。これも見込んで予算を立てるのですか。いつからこの受信料は徴収しようと考えていらっしゃるんですか。
○粕谷照美君 そうしますと、この免除規定から外すというのは逓信委員会でこれを承認するということになるんでしょうか。——郵政省来ておられますか。
○粕谷照美君 すると、免除規定を解消するというのは一体どこで、どのような機関でやるのですか。
○粕谷照美君 要するにNHKが免除規定から外しますよということを決めて郵政省に出す、郵政大臣がそれを認可する、こういう形式をとるわけですか。
○粕谷照美君 そういたしますと、とても我が町村は払えない、こういうことで設置者がだめだと言っても、これはNHKが、いや、いただきますよと言えば払わなきゃならないという性質のものですね。
○粕谷照美君 いや、よくわかるんですよ。だから、要はNHKの財政が非常に厳しくなってきたから、この免除規定を外しますということは一方的にNHKが決めることができるということになっているわけですね。そのことを確かめているわけです。
○粕谷照美君 設置者がそれは大変だなんということになりまして、そして今度は学校でテレビを取り外すなんというようなことが起きたら、これは私は大変なことになるというふうに思うんですね。何台かということはこれは申請するわけですから、その辺のところは、またホテル並みに考えていけばよろしい...全文を見る
○粕谷照美君 私はそういうわかったようなわからぬような答弁じゃ困ると思っているんですよ。要はこれをPTA費にのせられるというおそれが非常に強いんですよ。最近の教材費の国庫負担外しから見ても父母負担が急激にふえてきているわけです。市町村の教材費なんというのはもう上がりましたというと...全文を見る
○粕谷照美君 私はNHKに要望したいと思いますね。NHKの窮状もよくわかります。しかし、これは一方的に取り上げるなんというものではないというふうに思います。そういう意味で十分な手配をやるようにお願いをしたい。  考えてみますと、逓信委員会で七回も八回も、そこをだんだんに外してい...全文を見る
11月09日第113回国会 参議院 本会議 第9号
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○粕谷照美君 私は、日本社会党・護憲共同を代表して、ただいま議題となりました教育職員免許法等の一部を改正する法律案につきまして質疑を行います。  法案の質疑に入る前に、まず総理大臣及び文部大臣にお伺いします。  本法案は臨教審答申に基づくものであると言われますが、この臨教審は...全文を見る
11月10日第113回国会 参議院 文教委員会 第7号
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○粕谷照美君 きのうは午前中は決算委員会で、そして午後からは本会議で、高石前文部事務次官のリクルートの問題とあわせまして、帝京大学から八億円の寄附を受けて、予定している選挙地域に財団法人をつくったということについての質疑が行われました。一連の文部大臣の答弁を私聞いておりましてはっ...全文を見る
○粕谷照美君 私も自分自身で調査をする時間がありませんでしたから、きょうのところは簡単な質問にいたしまして、後で自分自身で調査をいたしましてから厳しく追及をしていきたいと思いますけれども、文部省の調査は、少し忙しいですから、衆議院、参議院と質問が相続きまして、ゆっくりと事情など聞...全文を見る
○粕谷照美君 あわせまして、帝京短期大学が認可をされるに至りました大学設置審、それから私立大学審議会、これもきちんと出ているということで、まあ形式的にはちゃんと整っています、大丈夫です、こういう御回答でございますけれども、私はもう一つ文部省に要求をしたいのは、帝京大学からそれをつ...全文を見る
○粕谷照美君 我が党の調査で、また現職の東大の教授が一人、リクルート株を購入したということで名前が挙がっているわけでありますが、国家公務員がこういう行為に当たることは、今までの文部大臣がおっしゃったように、軽率、慎重さを欠いてまことに残念だという御答弁だけで終わるものなんでしょう...全文を見る
○粕谷照美君 それはわかるんですね、新聞に書いてありましたから。個人的なものでないだろうかということはわかるんですけれども、いわゆるもう値上がりがちゃんと約束をされている株を取得し、そしてそれを売ったのかどうなのか、それもはっきりしないんですけれども、多分売られたんだと思うんです...全文を見る
○粕谷照美君 私は、文部大臣がやっぱりこういうふうに答えていただきたいと思っておりましたのね。公務員としてそういうことはやってはいけないことなんだと。そのことがきちんとしなきゃいけないと思うんですね。例えば教室の中で、道徳教育道徳教育なんておっしゃるけれども、あなたのやったことは...全文を見る
○粕谷照美君 まだ文部大臣逃げていらっしゃる。事実関係というのは、帝京大学の方はまだ事実関係はっきりしないから、私はそれはそれでよろしい。リクルートに関してはまだ事実関係わからない部分あるんですか。例えばまだ四千株残っていますという、その四千株が本当に残っているのかどうなのか、そ...全文を見る
○粕谷照美君 私は、文部省はもう道徳教育重視だなんということを指示できないと思いますね、そういう態度では。文部大臣、こういうことは、国会に現職当時に行ったことについて前事務次官が証人喚問を受けるなんというようなことは、これ大変なことですね。そういう意味できちんと、これはよくないこ...全文を見る
○粕谷照美君 局長、三省堂の方から正誤訂正申し入れがあったのでよろしいと、こういうふうになったのだということですけれども、これは極めて異例のことでしょう。何でそんな検定に合格寸前の、ほとんど合格したと言ってよろしいその教科書の正誤訂正、しかも字句に誤りがあったわけでも何でもない教...全文を見る
○粕谷照美君 これは文部省の地下水面下の交渉じゃないのですか。外部からと言いますけれども、新聞を見ましたら、この件が公になってからの新聞や雑誌の報道を私も読みました。日本歴史学者である皇学館大学前学長の田中卓教授の神社新報に対する投稿、これを紙面で知った自民党の国家基本問題同志会...全文を見る
○粕谷照美君 大臣いかがですか。
○粕谷照美君 しかし、このことはお二人ともお認めになったわけですから、それと関係ない、もう教科書会社の自主的な問題だと、こういうふうにおっしゃいますけれども、これはやっぱり私は特定政党の教育行政への不当な圧力である、教育基本法に反する問題だと、こう思いますけれども、局長はどういう...全文を見る
○粕谷照美君 しかし三省堂もいいかげんな会社ですね、そういうことになりますと。ちゃんと文部省の調査官とこの著者との間で話し合いが済み、そして三省堂との話し合いも済んで、大体もう合格線になっていて、そういうときに一方で火の手が上がった。そして古村局長が呼びつけられて叱咜された。文部...全文を見る
○粕谷照美君 報道されているところによりますと、三省堂が正誤訂正のための書類を文部省に持ち込んだのが十月三日の午前十時だっていうんですね。それに対して文部省が承認だと、こう言ったのがその日の零時半、二時間半しかないわけでしょう。余りにも簡単過ぎませんか。文部省が大体一度検定パスを...全文を見る
○粕谷照美君 何か先ほどの帝京大学の、あるいは財団の審査、認定みたいな話ですね。さっき局長は新聞見てもそういうことないとおっしゃっていますけれども、三省堂の教科書出版部は「この教材は、諸外国の人々との友好と、真の国際理解を深めるねらいで、戦争のもつ避けがたい非人間性を指摘したもの...全文を見る
○粕谷照美君 終わります。
12月08日第113回国会 参議院 文教委員会 第10号
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○粕谷照美君 辰野先生にお伺いいたします。  私は、先年、上越教育大の大学院の生徒にちょっと論文を書くからということで資料を求められました。いろいろお話をしておりましたら、彼女は上越教育大の学部を卒業して教員の採用試験を受けました。採用試験に不合格でありました。先生になれなかっ...全文を見る
○粕谷照美君 時間がありませんから結構です。
○粕谷照美君 高倉先生に一言だけお伺いいたします。  先生、随分子供たちの現状に触れて教員養成はもっと充実しなければならない、こういうお話をいただきました。本当に今の教員養成で欠けている部分というのは一体何なんでしょうか。望ましい教員養成というのは一体どうなんでしょうか。実はあ...全文を見る
12月20日第113回国会 参議院 文教委員会 第12号
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○粕谷照美君 私は、五十八分まであと幾らも時間がありませんので、要点を絞って質問をいたします。  まず、この三種の免許法をつくるということは現場の教員にとってもこれは大変な問題でありますし、教員を養成して出していくという大学側にとっても非常に大変な問題が含まれているというふうに...全文を見る
○粕谷照美君 この提案理由を見ますと、今回の改正は臨時教育審議会の答申及び教育職員養成審議会の答申を受けて法律を出した、こう述べられております。しかしながら、臨時教育審議会は、専修免についてはたしか否定的な意見がたくさん出されたために答申をしていないというふうに思うのであります。...全文を見る
○粕谷照美君 臨教審は直接答申をしていないということだけは、私は今の局長の答弁で理解をいたしました。  この専修免許というものの創設というのは、学歴社会是正の方針とは逆行するわけであります。いじめや非行や生徒の悩み、生徒指導に、一体専修免許状取得者と学部の卒業生のいわゆる一種免...全文を見る
○粕谷照美君 有利の利というのは一体どういうふうに考えるのかということもあるわけでありますが、私どもも教員が高い学歴を持つということは非常に大事なことだというふうに思います。そのことを否定しないんですけれども、専修免を取ったから、学部卒だからということで、現場の生徒から見てみれば...全文を見る
○粕谷照美君 国立の教員養成系大学大学院における現職教員の入学というのが九十一人と非常に少ないですね。この少ない理由を一体どういうふうにお考えになりますか。  もう一つ、その新教育大学、兵庫、上越、鳴門ですね。この現職教員の受け入れの枠というのはそれぞれ二百ずつあるわけですけれ...全文を見る
○粕谷照美君 少しずつふえていますといったって九十一人しかになっていないのに、そんなに少しずつなんてものじゃない、もうごくごく少数ですね。まことに少数だというふうに思います。特に、兵庫教育大学、上越教育大学、鳴門教育大学、兵庫につきましては六十三年度は一一〇%入っているようですね...全文を見る
○粕谷照美君 ですから、原因はどこにあるかという問題が大事だと思うんですね。文部省としてはどういうふうに考えているんですか。  私は、この「兵庫教育大学への教員の派遣について」という募集要項みたいなものを見ましたけれども、一つには「入学志願者が大学院修了後も当該都道府県において...全文を見る
○粕谷照美君 純粋に理解するということはいいんですけれども、この間の久保質問のように、もう入学したのに許可をしないという、そういうこともあるんですから、私は大変恣意的に扱われているんではないか、こういうふうに思っているわけであります。したがいまして、この大学院への入学は、本人の希...全文を見る
○粕谷照美君 それでは、あと三分ぐらいしかありませんから、この問題これで質問終わりますけれども、しかしやっぱり本人の勉学をしたいという気持ちを殺すような、そういう行政だけはやめてもらいたい。文部省としても十分に指導してもらいたい。そうでなければ生きてこないわけでありますから、この...全文を見る
○粕谷照美君 終わります。
○粕谷照美君 私は、日本社会党・護憲共同を代表しまして、教育職員免許法等の一部を改正する法律案につきまして反対の討論を行います。  戦後、我が国の教員養成制度は、学問の自由と大学の自治が保障された大学における教員養成の原則と教員養成を特定の大学に限定することなく、所定の単位修得...全文を見る
○粕谷照美君 私は、ただいま可決されました法律案に対し、自由民主党、日本社会党・護憲共同、公明党・国民会議、民社党・国民連合及び二院クラブ・革新共闘の各派共同提案による附帯決議案を提出いたします。  案文を朗読します。     教育職員免許法等の一部を改正する法律案に対する附...全文を見る