櫻井充

さくらいみつる

選挙区(宮城県)選出
自由民主党・国民の声
当選回数4回

櫻井充の1998年の発言一覧

開催日 会議名 発言
09月24日第143回国会 参議院 国民福祉委員会 第4号
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○櫻井充君 民主党の櫻井充です。  ことしの五月まで医療の現場におりました。医療の現場の最前線を知っている者として、この法案では感染症のコントロールはうまくいかないのではないか、そういう視点から質問させていただきます。  まず最初に、前文には「人権を尊重しつつ、」というふうに...全文を見る
○櫻井充君 基本的なことをちょっとお伺いしたいんですけれども、この法案は政府及び厚生省が作成されたものですね。
○櫻井充君 審議会の意見書の「基本的方向・視点」のところには、「患者・感染者の人権の尊重」ということになっております。法案では「人権に配慮」となっているということは、政府側の考えは、人権は配慮すればいいというふうにお考えだと考えてよろしいんでしょうか。
○櫻井充君 私が調べたところでは、配慮というのは相手のためにあれこれと心配すること、心遣い、心配りであります。尊重とは侵すべからざるものとして相応の扱いをすることということになっております。  人権に配慮するというふうなことは当たり前であり、この法案に書き込むほどのことではない...全文を見る
○櫻井充君 それでは、制限というふうな言葉が何回も出てまいりましたけれども、例えば患者さんに入院に関して十分な説明を行って、残念ながら患者さんが同意しなくて入院していただいた場合、これは人権を尊重しないと、そういう行為に当たるんでしょうか。
○櫻井充君 今、制約というふうなお言葉があったと思いますけれども、入院の際にこれこれこういう場合においては入院させますというふうな基準など、要するに実体要件が守られて、なおかつきちんとした手続を踏んだ入院というふうなものは、患者さんの意に沿わない場合でも、これは居住移転の自由に対...全文を見る
○櫻井充君 そうしますと、この法律上は人権は尊重しなくていいというふうに考えていいことになりますか。
○櫻井充君 例えばこれを英訳される場合には、リスペクトとなるんですか、それともコンシダレーションみたいな形になるんですか。世界に対して日本は、人権というふうなものはコンシダレーションだ、そういうふうに発信されることになると思いますが。
○櫻井充君 それでは、医師の責務についてちょっとお伺いしたいんですけれども、医療の現場において患者さんの人権が尊重される、これは絶対的な必要があるかというふうに思います。  法案の第五条の中に人権を損なわないようにというふうに明記すべきかと思いますが、いかがでしょうか。
○櫻井充君 第三条第一項には、国及び地方公共団体というふうなものは人権の保護に留意しなければいけないと。国や地方公共団体というのは、これは国民の集合体だというふうに考えます。この第三条にあえて明記されていて第五条に明記してこないということはどういう理由でしょうか。
○櫻井充君 じゃ、先ほど言ったように、国民は責務があって、ここに書かれている第五条の医師というのは、確かに医師というのも一市民であって、市民として患者さんと接する場合もあります。しかし、ここに書かれている第五条の医師というのは、あくまで医療を行う人であり、特別な立場にあるかと思い...全文を見る
○櫻井充君 今の答弁の中に差別や偏見があったのも事実だというふうなコメントがございました。そういうふうなことを踏まえた上でも人権を損なわないようにと、そういう一文は必要ないというふうなのが厚生省のお考えですね。
○櫻井充君 それではもう一つですが、要するに現在の医療行為の中で患者さんの不満点という中では医者側の医療行為に対しての十分な説明がないというふうな点が挙げられます。患者さんの人権を尊重するという立場に立って考えてみたときに、十分な説明と患者さんの理解を求めるというふうなことが非常...全文を見る
○櫻井充君 医療法にある現行の規定はあくまで努力規定であります。そして、この法制度の中で、先ほども申しましたように、患者さん方が多くの不満を抱えているというのも事実であります。ですから、十分な説明がないために患者さんたちの人権が侵害されたというふうなこともとにかく幾度となく報告さ...全文を見る
○櫻井充君 今の答弁の中で、今までの総括した中で、患者さんに対してのその人権は尊重しなければならないんだというふうな立場、そして制限するというふうなこと、要するに患者さんに対しての人権に対する負担もかけなければいけないんだというふうな答弁があったかと思います。そういうふうないろん...全文を見る
○櫻井充君 今後、この法律が施行された後に、患者さん方からそのような不満が上がってきた場合にはこの条文を変更される、そういうふうなことを考えていただけるのかどうか、その点についてお伺いしたいと思います。
○櫻井充君 そういう声が多かった、仮にかなりいっぱいあったとしても五年後にしか見直せないということですか。
○櫻井充君 今のお言葉を忘れないようにしていただければというふうに思います。  次に、医者の診断能力についてお伺いしたいと思います。  この法案では、感染症が一類から四類まで具体的な病名で分類されております。私が知り得る限りにおいては、もちろん診断できる方もおります、しかし診...全文を見る
○櫻井充君 一類、二類に関してですけれども、どの程度の医師が的確な診断ができるというふうにお考えでしょうか。
○櫻井充君 要するに、感染症の診断がなかなかつかなくて感染が蔓延したという事実もあるわけです。そうして切ってみますと、今回感染症を病名で類型化するということ自体が果たしていいのかどうかという検討が残るかというふうに思います。  ですから、感染症を病名によって類型化するメリットそ...全文を見る
○櫻井充君 そうしますと、現時点において心配なことというのは、先ほども言いましたが、医療者の診断能力の問題があって、発生、判断までの時間がかなりかかるような場合も出てくることになります。今後こういうことが起こった場合には、先ほどと同じようにこの法案を見直していただけるというふうに...全文を見る
○櫻井充君 もう一点、らい予防法やエイズ予防法のように、病名を特定した場合に法律によって差別を生んだというふうな過去においての苦い経験があるのも事実です。今回のように一類、二類というふうな形で病名を特定していることによって新たな差別が生まれる可能性は否定できないかと思いますが、こ...全文を見る
○櫻井充君 新感染症の患者さんの取り扱いについてお伺いいたします。  新感染症の患者さんというのは、厚生大臣が指定する特定感染症指定医療機関に都道府県知事が入院させるというふうなことになっております。入院後の治療は厚生大臣が指定した医療機関で行われますが、そしてその後の措置に関...全文を見る
○櫻井充君 そうしますと、密接に連携を図っていくということですけれども、この法案の中では新感染症への対応についての厚生大臣と都道府県知事の責任の所在が非常にあいまいかというふうに思います。知事の対応に問題があったときに、厚生大臣そして都道府県知事のどちらに第一次的な責任があるのか...全文を見る
○櫻井充君 そうすると、現在のところははっきりしたことは言えない、そしてこの法律の中からもはっきりした判断はなかなか難しいというふうに考えてよろしいんですか。
○櫻井充君 例えばの例ですけれども、厚生大臣が知事に与えた指導、助言が適切でなかった場合、この場合はどちらの責任になりますか。
○櫻井充君 もう一つ、例えば費用の面でいいますと、第六十一条の二項で治療費に対しては国はその四分の三を負担するというふうなことになっておりますけれども、医療行為でトラブルが起きた場合には同様にこの程度の割合、つまり国が四分の三、損害賠償の費用を負担するというふうに考えてよろしいん...全文を見る
○櫻井充君 もう一つ、本来はこういう新感染症というのは新しい疾患であって、しかも新しい病原体です。こういうふうなものの管理というのは人類にとって本当に非常に大切なことになるわけであって、そしてもう一つはWHOを初めとする世界的な医療機関と連携を図りながらこれはやっていかなければい...全文を見る
○櫻井充君 そういう点から考えたときに、新感染症に関しても都道府県知事にある程度の責任があるというか、むしろ世界といろいろ連携して考えていかなければいけないんであれば、この疾患に関しての責任というのはすべて国が負うべき、厚生大臣が負うべきではないかというふうに私は思いますけれども...全文を見る
○櫻井充君 助言や指導をする、そういうふうなことはもちろん明言されているわけですけれども、とにかく何回も言うようですが、責任の所在というのはこの法文の書き方では非常にあいまいのように考えますけれども、その点に関してはいかがでしょう、これで十分と考えられますか。
○櫻井充君 それでは最後ですが、百年前の法律と比べれば現代の医療の実態に即した法改正となっている、その点だけは評価できるかと思います。しかし、人権の尊重や感染症の類型化等の問題点など、若干の問題はまだ残っているかというふうに思います。  医療は目覚ましい勢いで進歩している反面、...全文を見る
○櫻井充君 どうもありがとうございました。これで質問を終わります。
09月25日第143回国会 参議院 国際問題に関する調査会 第2号
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○櫻井充君 民主党の櫻井です。  国連の今の東ティモールに対する考え方を教えていただきたいんですけれども、インドネシアの一部としてもう認めてしまうのか、それとも独立国として今後導いていこうとしているのか。それから、東ティモールの中での住民投票を国連誘導みたいな形でやれるのかどう...全文を見る
09月28日第143回国会 参議院 行政監視委員会 第3号
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○櫻井充君 九月十七日に仙台市で地方公聴会が行われました。地元選出の議員ということもあり、私も参加させていただきました。その中で要望を受けた幾つかの問題について質問させていただきます。  まず最初に、中小企業等への貸し渋り対策についてです。  宮城県の商工会連合会副会長より、...全文を見る
○櫻井充君 貸し渋りというのは大体いつごろから始まっていたものなのでしょうか。
○櫻井充君 そうしますと、政府が本年の三月に公的資金を貸し渋り対策ということで投入したかと思いますけれども、その効果というのはどの程度あるんでしょうか。
○櫻井充君 そうすると、もう一度お伺いしますが、三月に政府が投入された公的資金では貸し渋りは改善しなかったと考えてよろしいんでしょうか。
○櫻井充君 政府はこれまでずっと貸し渋りはないんだというふうに僕は話されていたように聞いておりました。僕らの認識でいうと、私のと言った方が正しいかもしれませんが、参議院の本会議のときに宮澤大蔵大臣が今は貸し渋りの時代ですからと発言されたのが初めてのような気がいたしますが、政府のこ...全文を見る
○櫻井充君 もう一度お伺いしたいんですけれども、要するに政府の発表とただいまの御答弁はちょっと内容が違っているような、つまりこれまでは政府の話では貸し渋りはなかったと、ずっとそういうふうに我々は認識しておりました。ただいま昨年の秋から貸し渋りがあったんだというような発言があったか...全文を見る
○櫻井充君 余り言っても時間がないので、もう一度お伺いしたいんですけれども、結果的には今の状況でも全く貸し渋りは改善していないわけであって、今後どのような手だてで改善できるというふうにお考えなんでしょうか。
○櫻井充君 その商工会の方からもう一点、中心商店街の空洞化が今深刻な問題になっていると、そういう指摘もございました。  商店街の活性化について、今どのような施策を講じられているのか、お教え願いたいと思います。
○櫻井充君 もう一点、景気の悪化が非常に深刻だと、そういう指摘もございました。  景気の悪化の原因というのは、いろいろあるかとは思いますけれども、特に個人消費の落ち込みが激しいというふうに言われておりますが、その原因についてどのようにお考えでしょうか。
○櫻井充君 そうしますと、その個人消費を改善していくということに関してどのような対策をお考えでしょうか。
○櫻井充君 恒久的減税というのは、特別減税をことし施行されているわけですけれども、それと比較したときに、八割前後の方々が来年度恒久的な減税を行われても結果的には収入はふえないというふうに言われているわけであって、個人消費、あくまで個人消費の問題に関して言えばこれだけの施策では不十...全文を見る
○櫻井充君 国民の声の圧倒的多数は、恒久的減税をやられても消費マインドが上がっていく、そういうことは考えられないというふうに皆さんおっしゃつているわけですが、その辺も踏まえてこれで十分だとお考えですか。
○櫻井充君 申しわけないんですけれども、それはあくまで推論であって、国民はそうは言っていないということは認識していただければというふうに思います。  そして、国民からの声なんですが、主婦連の副会長さんからの要望としては消費税を五%から三%にしていただけないだろうかというふうな御...全文を見る
○櫻井充君 そうしますと、大蔵省の考え方としては個人消費の落ち込みには消費税の税率アップというものは関与していないというふうにお考えですね。
○櫻井充君 もう時間になりましたので農業、それから漁業の問題について残念ながら質問できなくなりました。  もう一度最後に一点だけお伺いしたいんですけれども、消費税の税率アップというものは景気の悪化に影響を及ぼしていないというふうにお考えなんですか。イエスかノーかでお答えいただき...全文を見る
○櫻井充君 どうもありがとうございました。
○櫻井充君 きょうは貴重な御意見、本当にありがとうございました。県選出の国会議員としては、本来こういうふうな業務を私がやらなければいけないんだろうなというふうに思って、反省させられているところです。自分自身も、今いろんな団体を回って御意見を伺うというようなことをやっておりますので...全文を見る
○櫻井充君 ちょっと表現がまずかったかもしれません。済みません。