神本美恵子
かみもとみえこ
当選回数回
開催日 | 会議名 | 発言 |
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03月22日 | 第164回国会 参議院 文教科学委員会 第3号 議事録を見る | ○神本美恵子君 おはようございます。民主党の神本美恵子でございます。 今日は予算の委嘱審査ということですが、時間が大変限られておりますので、特に教育をめぐる状況、大変厳しいものがございます。その中で、学校現場で子供たちと直接向き合っている先生方、様々な困難に直面しながら一生懸...全文を見る |
○神本美恵子君 正に公務員改革の中の総人件費削減改革ということでこういうことになってしまったという御説明で、恐らく心中察するに、文科省としては、何といいますか、とてもこんなものは受け入れられないというお気持ちが、多分現場の立場に立てばおありになるかと思います。 この総人件費改...全文を見る | ||
○神本美恵子君 大臣から、厳しい今の財政状況、政府全体の状況の中でも標準定数法の配置については毅然と確保していく、さらに、学級編制が変わるようなことにならないようにという力強い決意をいただいたんですが、今日は総務省にもおいでいただいております。 三位一体改革で義務教育費国庫負...全文を見る | ||
○神本美恵子君 事前の通告といいますか、ではこの文書をちょっとまだ手に入れていなかったものですからお願いをしていなかったんですが、この「教職員など国による定員関係の基準の見直し等を踏まえた取組」というのはどういう意味なんですか。標準定数法を変えろという、変えることは総務省でできな...全文を見る | ||
○神本美恵子君 標準法に基づいて適切に配置、地方財政計画に入れていくということを確認してよろしいですね。──はい。 次に、就学援助受給者が増えているというようなことや、親の所得・経済格差が教育格差につながっているのではないかというようなことが昨今言われておりますけれども、高校...全文を見る | ||
○神本美恵子君 前回よりもかなり、まあかなりって、ちょっと詳しく担当者に聞いて調査をしていただいたようですけれども、その担当者の方が今度はどれだけ学校現場の直接その担当している担任の先生などに聞いて実態を把握していらっしゃるかということについては、是非、もっときちんとした分析する...全文を見る | ||
○神本美恵子君 馳副大臣も学校現場を御経験なさったというふうにお聞きしておりますので、そのことを踏まえて、是非少人数教育、少人数学級ということに向けて御努力をいただきたいと思います。 次に、学力調査、全国的な学力調査について、これも来年度予算の中で約二十九億円というふうに計上...全文を見る | ||
○神本美恵子君 そうなると、およそどのくらいになるんですか。およそ倍とかそういうのを全然、もうこの七月にもまた再来年度の概算要求になると思うんですが、その辺の見通しを持ってやらないと、この二十九億円という金額もとても無視できない金額といいますかすごい金額だなと思いますが。分からな...全文を見る | ||
○神本美恵子君 人によってはといいますか、業者さんなんかも今専門家会議、検討会議にいらしているそうですけれども、どこからか百億は掛かるだろうというようなお話も聞こえてくるんですね。 これだけのお金が掛かるこの全国調査の意義についてなんですけれども、例えば愛知県の犬山市などは、...全文を見る | ||
○神本美恵子君 犬山市、確かに固めるのはそのときになってでしょうけれども、私がお聞きしたかったのは、そういうふうに決定した場合、文科省はそれでも必ず参加せよというふうな権限が法的にあるのかどうかということについてお聞きしたいんですけれども。 | ||
○神本美恵子君 だから、強制はできないということは確認していいですね。──はい。 文科省としては参加されるように一生懸命働き掛けるというのは分かりますが、ただ、犬山市はなぜ参加しない見通しだというふうに言っているかというと、今文科省、先ほど目的や方法を御説明いただきましたが、...全文を見る | ||
○神本美恵子君 悉皆にやっぱりこだわっていらっしゃるような御答弁でしたけれども、例えばフィンランド、PISA調査でトップ成績を収めているフィンランドなどでは、この全国テストをやっぱりやってはいるんですね。ところが、やっているその目的というのが、日本でいえば学習指導要領、これは適切...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう時間になりましたけれども、悉皆でやると公表の仕方をどんなに工夫してもそういう弊害が出てくるということは、これはもう過去の教訓ですから、是非そこは強い認識を持っていただきたい。イギリスの例ももう少し研究していただきたいというふうに思います。 それから最後に、...全文を見る | ||
03月29日 | 第164回国会 参議院 災害対策特別委員会 第4号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 ただいま趣旨説明がございました地震防災対策特別措置法の一部を改正する法律案について質疑を行いたいと思います。 先ほど野村委員の方からもお触れになりました学校施設の耐震化問題につきまして、私は文教委員会の方でも幾度...全文を見る |
○神本美恵子君 おっしゃるとおり、確かにきちんと目標を立てて、五か年なら五か年、十か年なら十か年ということで計画的に進めていくということでやらなければ、なかなかこの計画が実績として上がってこないというふうに私も思います。 そこで、この進捗率の全体を見ますと、例えば都道府県ごと...全文を見る | ||
○神本美恵子君 正直にありがとうございます。 私は、やっぱり一つ何か計画を立てたら、それが本当に進んでいるかというのは、これはもう初歩的なことだと思います。ただ、事務的には、私も一つの県の計画というのを見せていただきましたが、このぐらい分厚い計画、施設ごとに本当に細かな計画、...全文を見る | ||
○神本美恵子君 沓掛防災担当大臣としてもこれは非常に重要な施設であるので進めなければいけないというお気持ち、認識は理解しました。しかし、この現状を、五割から六割ぐらいしかない耐震状況について、まあまあなので、言葉じりを取るつもりはございません、しかし、まあまあの現状なので少しずつ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 文部科学省、厚生労働省がそれぞれにそれぞれの所管として調査をしながら、それを結果公表してインセンティブを持たせて進めていきたいという取組を、そこ任せにしないで、この緊急五か年計画の担当、統括の機関としては、それぞれの取組を、そこと連携しながら、その調査結果をいただ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ありがとうございます。是非それは進めていただきたいと思います。 そこで、またちょっと学校施設に戻りますが、公立学校施設の耐震化がなかなか進まないという、これは私も、二〇〇二年の先ほど言いました消防庁の調査を見てショックを受けて、報道された新聞の記者さんと、書か...全文を見る | ||
○神本美恵子君 そのような遅れている、アンケートによって各設置者である市町村がそういう回答を寄せてきていることに対して、ではその要因、原因を取り除いて推進しなければいけないと思うんですね。 そういう意味で、統廃合とか、それから数が多くて、あるいは古い校舎が一杯あって改築で追い...全文を見る | ||
○神本美恵子君 これからの五年間で何%上げるかというのはなかなか難しいかもしれませんけれども、見通しを持つ意味では、例えば今五一・八%のものを、まあ民主党は一〇〇%に五年間でしたいと思っていますが、文科省としてはそれはとても今の状況の中では難しいと考えるのであれば、せめて、中央防...全文を見る | ||
○神本美恵子君 そこで、またこの法律案に戻るんですが、この法律の緊急五か年計画の第三次についての今集約が行われているということで、昨年十月末の発表時点では、公立小中学校について七千六十二学校、予定額が一兆一千八百二十六億となっておりますけれども、これは、文科省の統計は棟数ですから...全文を見る | ||
○神本美恵子君 正にその省庁間の連携を、文科省としては、都道府県の整備計画を作ってもらって、それを基にした市町村の整備計画を作ると、その整備計画がこの法律に基づく緊急五か年計画にきちっと反映されるように御指導といいますか、各都道府県に対する指導、助言をしていただきたいなと思います...全文を見る | ||
○神本美恵子君 それぞれの権限の問題で文科省がちょっと腰が引けるのは分からないでもないんですけれども、これはやっぱり子供たちの安全ということですから、是非、そういうところだけ市町村、設置者ということではなくて、きちっと耐震化が進むように指導をしていただきたいと思います。 国交...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ちょっとよく理解できなかったんですが、この全国の小中学校の耐震改修補強についても交付税措置ができないかということでお伺いしたんですけれども、それについてはいかがですか。 | ||
○神本美恵子君 もう時間が来ましたので、是非、地域的な重点だけではなくて、この施設として地域の防災拠点にも指定されている施設、公立小中学校は六割以上がそうだというふうに聞いておりますので、そういう意味からも、総務省としてもこれは強化地域だけですというのではなくて、この小中学校の耐...全文を見る | ||
03月30日 | 第164回国会 参議院 厚生労働委員会 第8号 議事録を見る | ○委員以外の議員(神本美恵子君) お答え申し上げます。 我が党が提出しております子ども手当法、この名称が児童手当ではなくて子ども手当といたしましたところにその目的、趣旨とも合致するんですけれども、そもそも我が国も批准しております子どもの権利条約、まあ政府訳では児童の権利条約と...全文を見る |
○委員以外の議員(神本美恵子君) 子ども手当を何歳の子供まで支給するかということについては様々な議論があるところですけれども、手当額の水準、所要財源、それに対する財源措置というような問題、我が党としましてはヨーロッパ諸国なども調べさせていただきまして、そういう子ども手当の状況など...全文を見る | ||
○委員以外の議員(神本美恵子君) 子ども手当の月額でございますけれども、この支給は、先ほども申しましたように、子供の養育に係る経済的負担の軽減を図ることを目的の一つとしております。 手当の月額については、所得税の配偶者控除、扶養控除等の改廃による税の増収分による支給することが...全文を見る | ||
○委員以外の議員(神本美恵子君) お答えいたします。 この児童手当制度においては、その財源は国庫だけでなく厚生年金保険の事業主等からの拠出金もございます。政府の経理を明確にするため、厚生保険特別会計における児童手当勘定で経理されているところでございます。子ども手当制度におきま...全文を見る | ||
04月10日 | 第164回国会 参議院 決算委員会 第6号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 今日は決算ということで、文科、厚労とそれから男女共同参画・少子化担当の特命大臣、猪口大臣もお越しいただけるということなので、その問題についてまず、若干ですけれども、お伺いしたいと思います。 〔委員長退席、理事...全文を見る |
○神本美恵子君 じゃ、まずちょっと短く、簡潔にお願いします。 | ||
○神本美恵子君 難しいというか、こういう予算が一覧にできるのであれば、例えば、もう読み上げる時間ないんですが、多様なライフスタイルに対応した子育て支援策の充実ということで、文部科学省四十三億です。それから厚生労働省七千四十億というふうに、項目ごとにあるわけですね。 そうしたら...全文を見る | ||
○神本美恵子君 だから、内閣府の男女共同参画局予算四億円の内訳ではなくて、私が申し上げているのは、ここに書いてある、これ内閣府で作られたんではないかと思うんですが、このそれぞれについて各省庁が出す決算を一覧にして、内閣府男女共同参画局として政策評価をして次の予算に反映させるよう調...全文を見る | ||
○神本美恵子君 恐らく局長レベルでお答えできないかもしれません。 大臣、そこで、大臣の就任に当たる記者会見を読ませていただいたんですが、就任ではありませんけれども、そのときにおっしゃっているんですが、各省庁の大臣に、この男女共同参画及び少子化は最重要課題であると、政府にとって...全文を見る | ||
○神本美恵子君 御認識はもう重々、書かれたものや発言されたことで存じ上げております。 それで、私は政策評価をする場合に決算が必要だということを申し上げているんで、もうそのことは是非、大臣、よく考えていただきたいと思います。 この一覧表の中に、高齢者等が安心して暮らせる条件...全文を見る | ||
○神本美恵子君 この件については小坂大臣も懸念を発言していらっしゃるようですけれども、今後公取と協議していくということですが、スタンスとしては廃止の方向でいらっしゃるのか、それとも懸念があるので存続といいますか、という立場でいらっしゃるのか、大臣としてはどのようにお考えですか。 | ||
○神本美恵子君 猪口大臣、名取局長、もう結構ですので、ありがとうございました、私の質問は終わっていますので。 それで、小坂大臣、確かにこれが廃止されたらどうなるかということに対して、やってみなきゃ分からないというところはあるのかもしれませんけれども、私は、今回公取委がなぜこれ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 是非、週刊誌などでは教科書も金次第なんてことが書かれておりますし、やはり子供たちの手に渡る教科書はより良質なものでなければいけないし、多様な教科書の中からより良いものが選択されて、教科書そのものもその選択によってより良いものにまたなっていくという、そういう制度とし...全文を見る | ||
○神本美恵子君 本当に政府挙げて誠意を持って取り組みたいという大臣の御決意をいただきました。 それを踏まえて幾つかお伺いをしたいと思いますけれども、政府から地方自治体の方に遺骨の調査依頼が昨年六月二十日付けで行われて、昨年の九月二十日までの調査結果が韓国側に伝えられたというふ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 回答がなかった自治体にもフォローアップをしていきたいというふうに受け止めてよろしいですね。 それから、その次に、昨年五月の第一回日韓、これ実務者協議だと思いますが、韓国側からの要請で、調査は体系的かつ広範にということで、具体的に埋火葬認可証や徴用者の死亡報告の...全文を見る | ||
○神本美恵子君 その調査依頼された文書は見せていただきましたので、あと、それがどのように各自治体で取り扱われるかということが重要だと思うんですね。本当に捜すのか。新聞報道などを見ますと、厚労省さんがせっかく出された文書がたらい回しになって、都道府県で総務課が受けて、総務課から市町...全文を見る | ||
○神本美恵子君 是非しっかりと取り組んでいただきたいと思います。 また、そういう死亡情報ということでは、これもお借りしているんですが、戸籍への記載の元になる死亡情報を含む戸籍受付帳というものが福岡県山田市から、また同様のこういう資料が北海道の富良野町からも出てきたというふうに...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今まで幾つかの死亡情報が含まれた名簿等のお話をしましたけれども、地方公共団体に厚労省としてお願いをされて、そしてそこから上がってきたのがどのぐらいなのか、私、担当の方とお話ししましたら、それは申し上げられませんと言われて、私は何とも評価のしようがなかったんですね。...全文を見る | ||
○神本美恵子君 こういう腰が引けた状態ではもう何年たっても出てこないでしょうし、もう出てきた分だけで、はい、終わりですということにしかならないと思いますので、それについてはまた後でちょっと触れたいと思いますが。 また、韓国側からは具体的に、例えば厚生年金名簿、供託金名簿などに...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう時間がなくなりそうなので、最後に、今日、厚労大臣、文科大臣もおいでになっていらっしゃいますし、副大臣もおいでのようですので、今の厚労省任せのような取組だけでは、先ほど言いましたような、本当に必要な死亡情報が集められて、それを基に遺骨に行き当たって、その遺骨をち...全文を見る | ||
○神本美恵子君 厚生労働大臣、文科大臣、前向きに政府として取り組むという姿勢を表していただきましたので、大変今日は質問してよかったなというふうに思っております。あと、これが具体的に本当に人的に、もう体制として大臣同士で話していただいて、体制を取って前へ進めていただきたいということ...全文を見る | ||
04月12日 | 第164回国会 参議院 本会議 第15号 議事録を見る | ○神本美恵子君 私は、民主党・新緑風会を代表し、ただいま議題となりました学校教育法等の一部を改正する法律案について質問いたします。 質問に入る前に、私が出会ったすばらしい子供たちの話をさせていただきます。 小学校一年生を担任したとき、そのクラスには言葉を発しないT君という...全文を見る |
04月18日 | 第164回国会 参議院 文教科学委員会 第8号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 林委員に続きまして質問させていただきます。 私は、学教法の法律に入る前に、弱視の子供さんの拡大教科書の問題についてまず質問させていただきたいと思います。 この問題については、先般の一般質疑でも我が党の鈴木委員...全文を見る |
○神本美恵子君 直ちに義務を課すことは難しいということなんですけれども、ずっとこの作成に携わってきたボランティアの方たちから言わせれば、いつまでさせるんだと、まあさせるんだ、本当に善意で子供たちのためにやってこられた方たちの言葉だからこそそのままに聞いてほしいんですね。国がやるべ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ありがとうございました。 ボランティアの方たちも大臣がじかにその作成教科書を見ていただいて、そして今のような前向きの御答弁いただいたこと、きっと喜んでいただけると思います。私も一歩譲ったかいがありました。 ただ、今のことで本当に前向きな答弁をいただいて有り...全文を見る | ||
○神本美恵子君 まあ前向きにやるという大臣の力強い御答弁をいただきましたので、もうそれで結構だと思います。 あと、こういうふうに文科省として、国として拡大教科書が手渡るように努力しています、こういうふうになっていますよということを是非当事者の弱視の子供さん、保護者の方に、周知...全文を見る | ||
○神本美恵子君 通常の学校でみんなが通えるということが理想だということは再度言っていただいたんですけれども、そのための環境が付いてこないと。しかし、今回の法改正でそちらへ、その理想の形へ一歩でも前へ踏み出したというふうにおっしゃっているわけですが、じゃ、そちらへ二歩三歩と近づいて...全文を見る | ||
○神本美恵子君 大臣も副大臣もお気持ちは十分私も共有できる今御答弁でございました。ただ、実際の制度がどうなっているかということについて、これから順次御質問、後でさせていただきたいと思います。 その前に、今日外務省にちょっとおいでいただいたんですけれども、本会議で私、麻生大臣に...全文を見る | ||
○神本美恵子君 外務省。 | ||
○神本美恵子君 外務大臣はインクルーシブ教育の流れを踏まえてというふうに御答弁をいただきましたけれども、どうも今の局長の御答弁をお聞きしていても、子供の最善の利益に従って決定する、決定するのは保護者の意見も聞きながらということではありますが、やはり設置者あるいは教育委員会が決定す...全文を見る | ||
○神本美恵子君 それでは、外務省にもう一つお伺いしたいんですけれども、この作業委員会で日本からはNGO団体も加わっておられまして、JDF、日本障害者フォーラムという団体は外務省ともしっかり連携をされている団体だとお聞きしています。 そのホームページに、教育などでは時代の流れに...全文を見る | ||
○神本美恵子君 JDFのホームページではないんですかね。私の見間違いかもしれませんが、確かに先ほど言ったようなこと書かれておりまして、その前段には、日本政府の姿勢については、定義における文字表記の問題や自立生活の条項で私たちの考えに近い発言を行った反面ということで、教育だけが流れ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 協力者会議では、市町村教育委員会は、障害の種類、程度の判断だけでなく、本人や保護者の意見等を総合的な観点から判断しというふうに、本人、保護者の意見というものをこれまでよりも一歩踏み出して入れると。それも入れて、ただ障害の種類、程度だけではなくて、本人、保護者の意見...全文を見る | ||
○神本美恵子君 どこまでも保護者の意見は聞くというだけで、決定は市町村というふうにおっしゃっておりますけれども、例えば学校教育法施行規則第三十二条では、これは障害児のことではなくて、市町村の教育委員会が就学すべき小中学校を指定する場合に、あらかじめその保護者の意見を聴取することが...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ですから、それと同じように、障害のある子供さんも地域の、自分の居住している学校に行くのか、それとも特別な支援をする盲・聾・養護学校に行くのかというような複数の選択肢があるわけですから、あらかじめ保護者の意見を聴取して、それからするというふうに、同じ扱いにはもしでき...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう少しこれ具体的に、制度的にこれは差別ではないかと思われるのが、学校教育法施行令二十二条の三、「盲者等の心身の故障の程度」というところで、「盲学校、聾学校又は養護学校に就学させるべき盲者、聾者又は知的障害者、肢体不自由者若しくは病弱者の心身の故障の程度は、次の表...全文を見る | ||
○神本美恵子君 当然、この二十二条の三のところの心身の故障とか盲者とか聾者とか、そういう文言も含めて見直しがされると思いますが、先ほど局長おっしゃっていただいたように、就学させるべきという非常に強制的な、固いこの文言については、実際に弾力的に運用されている、あるいはもう少し、もう...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ありがとうございました。後でまた、ちょっと議事録精査して、確認をさせていただかなきゃいけないかもしれません。 次に施行令の第五条ですが、施行令の第五条で「入学期日等の通知、学校の指定」というのがございます。私は、ここも一歩踏み出すためには見直すべきではないかと...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう具体的に、この就学先をどうするかというところの場面で様々な人権侵害にも思われるようなことが起きているわけですね。それで私は制度として原則こちらだと。そして、もちろん保護者の中には盲学校を選びたい、養護学校を選びたいという方はいらっしゃるでしょうし、それならいい...全文を見る | ||
○神本美恵子君 私は、そういう差別的な発言や人権侵害のような言動が出てくるのは、必ずしも教育委員会や就学指導委員会に携わっている人たちの個人的な人権意識とか、学校の校長さんや教職員も個人的な人権意識、もちろんそれもあると思います。障害児者に対する内なる差別意識といいますか、そうい...全文を見る | ||
○神本美恵子君 私が申し上げたのは、一律にすべての子を地域の学校に入れておいてではなくて、すべての子に入学通知をまず出してくださいと。そして、その入学通知を出した上で、障害を持っているお子さん、あるいは特別ニーズをほかに、例えば外国人で日本語が十分しゃべれないとか、いろんな特別ニ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 どうしてそんなふうにこだわられるのか、今ちょっと先輩の西岡先生にお聞きしましたら、以前は私が申し上げているようになっていたはずだよと、養護学校義務化から今のようになってしまったんではないかというふうに御助言いただいたんですけれども、以前できていたんであればできるは...全文を見る | ||
○神本美恵子君 局長の個人的なことをお伺いしたくはないんですが、やっぱりこの入学通知が来る、来ない、そのことによってその後ずっと、障害がある、しかし地域の学校で幼稚園、保育園一緒だったお友達と一緒に入学させたい、そのことを子供も保護者も望んでいる、お友達も望んでいる、しかし入学通...全文を見る | ||
○神本美恵子君 いいです。大臣は後で、後で聞きます。 いや、だから、そうなっていることを変えてくださいと言っているんです。今度せっかく特殊学校から特別支援学校に変えるわけでしょう、特別支援教育に変えるわけでしょう。この差別的な、一方的に振り分ける学校教育法施行令第五条、ここを...全文を見る | ||
○神本美恵子君 大臣に御答弁いただきました。私、冒頭にですから大臣に御発言いただいて、そして大体共有できますと言ったのは、そこだったんです。通常の学校にみんなが通える、そしてその中で特別支援を必要とする人はその部分の方にというようなことで、大臣もそうおっしゃっているじゃないですか...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ちょっと、もう時間が来ましたけれども、そこが変わらなければ今回のはただ名前を変えただけで、何も特別支援、本当に一人一人の特別ニーズにこたえる教育ではなくて、それこそ特殊な扱いをして、障害児は別に学びなさいということから何も変わらないのではないかというぐらいの私は気...全文を見る | ||
04月25日 | 第164回国会 参議院 文教科学委員会 第10号 議事録を見る | ○神本美恵子君 おはようございます。民主党の神本美恵子でございます。 先日の質問のときには、大臣に弱視の子供たちのための拡大教科書については大変強い決意をいただきまして、あの後、当事者や支援されている方々からメール等の反応がございまして大変喜ばれておりましたから、そのことをま...全文を見る |
○神本美恵子君 ありがとうございます。 今おっしゃったように、交通費が中心で最初スタートしたと思いますけれども、今奨励費の中身は随分拡大をしてきておりますので、交通費が掛からない地域の学校に行ってても必要なものについてはこれから調査をして、前向きに検討していただけるものと思い...全文を見る | ||
○神本美恵子君 副大臣から強い決意を言っていただきました。是非それが実現するように具体的な御努力をお願いをしたいと思います。 先ほど言い忘れましたが、今、地域の学校のこともおっしゃっていただきました。実際に対象となる子が五倍に増えるとこの前もお話がございました。その通常学級も...全文を見る | ||
○神本美恵子君 是非、期待をしている分の待遇改善も含めてやっていただきたいと思います。 私、静岡の中央養護学校の寄宿舎を実際にお訪ねをしたんですけれども、そこでもお聞きしましたら、通学困難という子供さんだけではなくて、社会に出たときに自活、自立できるようにという力を付けるとい...全文を見る | ||
○神本美恵子君 半分進んでいるとおっしゃいましたが、半分しか進んでいないという見方をして、是非一〇〇%行くように頑張っていただきたいと思います。 今、お手元に資料をお配りさせていただいておりますけれども、次に、この前もすべての子に入学通知を出していただきたい、それから、保護者...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう時間が来てしまいましたけれども、是非保護者の意見を聞くということを形として検討していただきたいと思います。 大臣、時間ありませんけれども、短くて結構です。冒頭に、この前のときに言いましたように、インクルージョンの方向に向かうという意味で、この制度の枠外に置...全文を見る | ||
○神本美恵子君 終わります。 | ||
04月27日 | 第164回国会 参議院 厚生労働委員会 第17号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 今日は、男女雇用機会均等法の改正案ということで質問に立たせていただくこと、個人的な意味からも大変感慨深いものがございます。私自身も一人の働く女性としてこれまでやってきたし、働く仲間とともに雇用の場における男女平等とい...全文を見る |
○神本美恵子君 大臣、今数字を挙げて言っていただきましたので、そういう意味では一定の前進はあったと、全く意味がなかったとは申し上げませんけれども、その数字の上昇を、果たしてきた成果と見るのか、法律のどこかに不備があってそれがなかなか、例えば女性管理職の増え方が二十年たってこれでよ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今日は文科省にも来ていただいておりますけれども、教え子が学校に相談しかできないという現状もあります。 教育現場からは、小さいうちから、男女ともに性別にかかわらず個性を発揮して、社会参画をしながら家庭生活的な自立の力も付けて生きていくことが大事なんだよと。しかも...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今おっしゃったことが本当にすべての学校で徹底されていれば、子供たちがそういう場面に遭遇したときに、どういうふうに立ち向かっていけばいいか、どこへ相談すればいいかということが分かると思うんですけれども、実態はそうなっていない。 ということは、学校の教職員の問題も...全文を見る | ||
○神本美恵子君 つまり、仕事と生活が両立できない職場に、あるいは職務に男性のみが配置されているということは均等法上問題であるということですか。一言で結構です。 | ||
○神本美恵子君 結果的になのか意図してなのか、そこは判断が分かれるところではあろうと思いますけれども、そういう状態が出ているということは均等法上違反になることもあるというふうに受け止めていいですね。 長時間労働が非常に問題になっております。労働時間設定改善法に基づく指針では、...全文を見る | ||
○神本美恵子君 時間外労働の短縮ということが根拠になっているというお答えで、じゃ、仕事と生活の両立、調和を達成するために時間外労働はどこまで抑制されるかということについては、その数字的なものは持っていらっしゃらないという御答弁でしたけれども、先ほど局長お答えになりましたように、均...全文を見る | ||
○神本美恵子君 是非、審議会でどのような議論になるか分かりませんけれども、こうした実態が、性役割を前提とした、男性長時間労働、女性はパートというような、こういう現状になって均等を阻害しているということを是非厚労省としても強く出していただいて、そういう方向になるようにお願いをしたい...全文を見る | ||
○神本美恵子君 雇用管理を区分する基準が合理性のない差別となったときには、行政権限の発動によって差別とされた基準が排除されることになります。そうなった場合、昇進昇格と賃金についても是正することになるのでしょうか。 | ||
○神本美恵子君 均等法に基づく差別の是正が賃金に影響を及ぼす場合、例えば間接差別によって昇進が後れていた労働者が差別是正として昇格をしました。ところが、職務給は支給されなかった。こうした賃金の格差を是正する方法はどう考えておられるのでしょうか。 実際に、一般職から総合職に転換...全文を見る | ||
○神本美恵子君 留意事項のことは分かりましたが、ポジティブアクションによって是正を図るということについてはいかがでしょうか。 | ||
○神本美恵子君 日本の労働基準法や均等法を解釈、運用するときに、ILO百号条約に定められていることを適用するのでしょうか。 | ||
○神本美恵子君 そのILO百号条約の同一価値労働に対する男女の同一報酬ということについては今おっしゃっていただきましたが、行われる労働に基づく職務の客観的な評価を促進する措置がこの条約の実施に有用である場合には、その措置をとらねばならないというふうに定められております。つまり、I...全文を見る | ||
○神本美恵子君 局長の速やかには難しいという言葉にちょっと望みを託しまして、しかし私は、この賃金格差を是正していくには職務評価というものを研究、是非していただきたいと思います。今のようなコース別管理で行われている場合の賃金格差是正をしていくには、これは是非ILO百号条約を導入して...全文を見る | ||
○神本美恵子君 是非、企業任せではなくて、こういった賃金格差のもとになるような事態が少しでも解消されていくように指導をよろしくお願いしたいと思います。 次に、多様な働き方が低賃金を生んでいる構造について幾つかお尋ねをしたいと思います。 多様な働き方という名目で女性たちが低...全文を見る | ||
○神本美恵子君 昨日の参考人の発言にもあったそうですが、大学を卒業して嘱託員として雇用され、三年、五年たてば雇い止めになってしまうという事例が多発しています。恐らく皆さんも、皆さんの御家族とか御近所、お知り合いの中に、私自身にも家族の中にいるんですが、そういう契約社員として三年働...全文を見る | ||
○神本美恵子君 有期雇用といいますか、有期契約については様々な形といいますか、あるというふうに御紹介もいただいて、問題がある場合には雇い止めの場合には指導を行っているというお話でしたけれども、例えば雇用管理区分に言う事務職は三年契約の女性のみという、一方の性に偏った期限限定付きの...全文を見る | ||
○神本美恵子君 こういう有期契約における均等法違反といいますか、事案が恐らく増えていると思いますので、全体的な募集、採用における違反事項だけではなくて、その内訳を是非今後調査していただきたいというふうに要望しておきたいと思います。 次に、法改正、これからの省令改正等もございま...全文を見る | ||
○神本美恵子君 パブコメとか意見書等でも寄せられると思いますけれども、私は、一昨年からDV法の改正に参議院の議員立法として、共生社会調査会のプロジェクト委員として携わってきたんですけれども、そのときに、例えばDVの被害当事者、あるいはその被害者を支えるシェルターの方たち、いわゆる...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ありがとうございます。 DVのときは知りませんで、失礼いたしました。お世話になったそうで、ありがとうございます。 国会としても、もう今言ったことは、私たち自身も当事者の声をしっかり聞くと、具体的事実から目を背けないということが立法する立場からも大事だと思い...全文を見る | ||
○神本美恵子君 このセクシュアルハラスメントというのはもう本当に様々なところで起きておりますし、顕在化するようになったというふうに思います。特に、規模の小さい事業所で多いということも聞いております。その中小企業だけにこうするわけではありませんけれども、特にそういうところで起きてい...全文を見る | ||
○神本美恵子君 是非きめ細かにあらゆる、あらゆるというか、もうできるだけ多くの小さな事業所にもそういうこのセクシュアルハラスメントの問題について周知がされるように御努力をお願いしたいと思います。 セクハラでその被害に遭った人たちが泣き寝入りをしていたのが声を上げられるようにな...全文を見る | ||
○神本美恵子君 予定していた質問、大体全部終わったんですけれども、最後になりますが、大臣、副大臣もずっと質疑聞いていただいたと思います。 この均等法が求めているもの、これを実現していくということは、何も職場で働くその女性労働者のためだけではなくて、このことは私は今本当に深刻な...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今ドイツの例やフランスの例出していただきましたが、昨年のその少子高齢調査会の中で、まあ勉強したといいますか、参考人からいろんなお話お聞きした中で、欧米諸国の中でもドイツとイタリアとが日本とよく似た感じで、男女平等施策もしているけれども出生率が上がっていないと。それ...全文を見る | ||
05月22日 | 第164回国会 参議院 行政改革に関する特別委員会 第10号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党の神本美恵子でございます。 今日は行革推進法の中でも五十五条、五十六条を中心に御質問させていただきたいと思います。 この行革推進法の五十五条の地方公務員の職員数の純減のところで、その第三項に、児童生徒の減少に見合う数を上回る数の純減ということで、教職...全文を見る |
○神本美恵子君 時代が変わって必要なくなったものはなくす、また民間にできることは民間に、人口減少社会なので児童生徒数が減った分は当然減らすというようなお話でございましたけれども、確かに、児童生徒数が減ったからその分減るのが当然だというのはある意味では当たり前のことのように見えます...全文を見る | ||
○神本美恵子君 単に数を減らせばいいということではないということをしかとお伺いしました。 そこで、文科大臣にお尋ねしたいんですけれども、こういう時代状況それから財政の状況の悪化というようなことも含めてなんですけれども、公教育、中でも公立学校の重要性ということが近年ますます増し...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今、具体的に小中高の公立学校の比率もおっしゃっていただきました。公教育といえば公立学校だけではなくて私立学校もその中に含んで、私立学校も公教育の一翼を担っているんですけれども、今の比率を言っていただいたことからも分かるように、その中でも公立学校の果たす役割というの...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今大臣おっしゃっていただいたような様々な公教育を支える法制度というのがございます。義務教育費国庫負担制度それから義務標準法、人材確保法、就学援助、学教法ですが、それから授業料減免というような、こういうのがあるんですが、今日は財務大臣もいらしていますけれども、お聞き...全文を見る | ||
○神本美恵子君 その就学援助の金額は、確かに対象者が増えているわけですから金額として増えていると思いますが、各自治体は、やっぱり一般財源化されて自治体の財政状況にも大きく影響されて認定基準が非常に厳しくなっているところが幾つかあるということを、これは東洋大学の藤本先生の論文の中に...全文を見る | ||
○神本美恵子君 戦後のやはり本当に子供がベビーブームでたくさん生まれて、それから増え続けている中で、すし詰め学級を徐々に解消してきたと。それから、四十人学級、今もそうなんですけれども、六次、七次改善で個に応じた指導という改善の仕方に変えてきたということをおっしゃいましたけれども、...全文を見る | ||
○神本美恵子君 教育行政預かる文科大臣としては、欧米諸国並みに、教員一人当たりの児童生徒数や、あるいは学習集団としての一学級の人数も減らしていきたいという意思表明をいただきましたけれども、具体的に、先ほど格差拡大社会が子供の生活や学習、教育に与える影響というものを言いましたが、今...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今大臣におっしゃっていただいたような課題と、また、それこそ、ここ二、三日報道されています秋田での子供が行方不明になったり、それから多分交通事故から遺棄されたんではないかというふうに言われていますが、通学途中での痛ましい事件とか、学校に侵入してからの事件とか、様々な...全文を見る | ||
○神本美恵子君 教職員の実態について言っていただきましたが、その前に、私は御紹介したいことがあるんですが、これは佐藤学先生、東京大学の、教育の現場をあっちこっち本当に実際に見て回られて、フィンランドにも行かれて、現場からの教師教育や教育実践というようなことを研究なさっている先生な...全文を見る | ||
○神本美恵子君 大臣の決意が分かるようで分からないというか、伝わってこないというか、やっぱり学校現場でどういう状況になっているのかということは、実際に見てみないと分からないと思います。是非、大臣、何というかな、中馬大臣にも是非行っていただきたいと思うんですが、特に低所得者層の多い...全文を見る | ||
○神本美恵子君 給与の在り方を検討する、その素材ということをお話しされましたけれども、私は、その前に、この時間外でしか教材研究、教職の本務である授業準備、教材研究というものができないという、その状態を何とかしなければいけないのではないかと思うんですよね。この超勤を解消するという、...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう時間がなくなりましたけれども、どなたが書かれた答弁書か知りませんが、中馬大臣、今まで六十分、文科大臣とやり取りをさせていただいて、学校現場がどういう状況になっているのか、戦後、日本政府もそれから国会も一丸となって教育を、教育の土台をつくって今日の経済成長も含め...全文を見る | ||
06月07日 | 第164回国会 参議院 決算委員会 第12号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。今日は総理始め文科大臣を中心に御質問させていただきたいと思います。 小泉総理には、昨年の特別国会で、本会議で質問させていただきましたが、私、十五分質問をした中で、総理の答弁が余りにもそっけなくて、後で時間を計ってみまし...全文を見る |
○神本美恵子君 無駄をなくしていくという意味で、今総理がおっしゃったのはそのとおりだと思いますけれども、私が今問題にしましたのは不正についてですね。しかも、行政庁の中で組織的に行われているというようなことも何度も何度も指摘をされてきております。こういったものを二度と起こさないよう...全文を見る | ||
○神本美恵子君 意識の問題もありますけれども、私はもう一つ、やっぱり組織の在り方ということを御指摘したいと思います。 警察問題でも、この検査報告の中に検査院が指摘しておりますけれども、実際に捜査員の方に聞き取りをしたら、上司の命令だから当然従わざるを得なかった、その不正経理で...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今集計中ということですけれども、課長補佐以下に広げるということは、これは当然閣議決定では、理事のうち所管する官庁の出身者が占める割合はそれぞれ理事現在数の三分の一以下とするということで指導監督基準が決められていたわけですけれども、それが申合せによってその基準が狭め...全文を見る | ||
○神本美恵子君 課長補佐。 | ||
○神本美恵子君 それでは次に、これからが総理に誠意ある答弁をお願いしたいところなんですけれども、先般、厚生労働省が合計特殊出生率を発表いたしました。この数値は一・二五ということで、大変皆さんにもショック、私もショックでしたけれども、五年連続で過去最低を更新しております。 内閣...全文を見る | ||
○神本美恵子君 その負担感の方が今大きいと。どんな負担か。子育て、教育に掛かるお金という、そっちの方が喜びより勝っているわけですから、そこにやっぱり重点的にお金を配分していかないと、この少子化の問題というのは、要因はもちろん様々あると思いますが、それが非常に大きな比重を占めている...全文を見る | ||
○神本美恵子君 一応、制度としては奨学金制度や今の減免制度、それから就学援助制度というのがあるんですけれども、そういうものがあってもなおこういう状況になっているということを私は分かっていただきたかったんですけれども、その結果、どういうふうになっているかと。 ちょっと幾つか具体...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう時間が余りなくなってきたんですが、その意欲があっても行けないというのが先ほど紹介した子供たちなんですよね。意欲はあると、高校行きたい、大学にも行きたい、しかし、その行きたいところが公立ではなくて私立であったりという場合もあるわけですね。ところが、それが親の経済...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう時間が来てしまったんですけれども、私は、今、こういう格差が拡大して特に低所得層の子供たちが教育の機会や進路の機会が狭められている、また学力にも格差が出てきているということについて、国はこのままで本当にいいのですかということを言いたいんです。 例えば、ブレア...全文を見る | ||
○神本美恵子君 終わります。 | ||
10月25日 | 第165回国会 参議院 少子高齢社会に関する調査会 第1号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党の神本美恵子でございます。 今日は御説明ありがとうございました。 これは、男女共同参画推進本部ニュースという内閣府が出しているものだと思いますが、これに男女共同参画会議の少子化と男女共同参画に関する専門調査会が少子化と男女共同参画に関する社会環境の国...全文を見る |
11月08日 | 第165回国会 参議院 少子高齢社会に関する調査会 第2号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党の神本美恵子でございます。今日はありがとうございました。 今日のお話からちょっとそれるかもしれませんけれども、私、学校の教員を前していたんですが、八〇年代の女子差別撤廃条約批准前後の国際的な女性運動の高まりの中で、それまで日本社会もそれから国際的にも、い...全文を見る |
○神本美恵子君 どなたでも結構です。 | ||
11月24日 | 第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第2号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 伊吹大臣とは初めてやり取りさせていただきますけれども、私はいじめ問題について中心にやらしていただこうと思っております。 実は、昨日も夜、山形で高校生の女子生徒の方が恐らくいじめであろうと言われる理由で自殺をされた...全文を見る |
○神本美恵子君 大臣もしっかりこの異常事態ということを受け止めていらっしゃるというふうに私は今拝聴しましたので。 私自身も、私、福岡の出身ですので、岐阜と福岡で起きたときに、民主党のいじめ問題調査団の一員として行ってまいりました。そのときは、県教委、町教委、岐阜は市教委ですね...全文を見る | ||
○神本美恵子君 私も学校におりましたので、今大臣おっしゃったような、まあ大分理解していただいているのかなというふうには思いますけれども、今本当に先生たち、もちろん親御さんたちもそうだと思いますが、あしたもしかしたらうちのクラスで思い詰めて学校に来れなくなる子がいるんじゃないかとか...全文を見る | ||
○神本美恵子君 違うんです。そういう意味じゃない。 | ||
○神本美恵子君 その電話相談で何とかこう、そこで自分の命がつながっていくということはすごく大事だと思うんですね。 もう一つ、やっぱりその逃げ場所として、例えば、私は、今朝だったかな、新聞で見て、フリースクールのネットワークの人たちが、やっぱりそういう子供たちの、フリースクール...全文を見る | ||
○神本美恵子君 調査はそれによって効果のある取組や課題があるところを見付けるというふうに言われましたが、じゃ、具体的にそういういじめやあるいは校内暴力等がすごく、なかなか前年度比として減っていかないというようなところに対しては、何かそれに対する支援措置、学校や地域的にこういう支援...全文を見る | ||
○神本美恵子君 調査結果を踏まえつつ対応してきたというふうにおっしゃいますけど、例えば学校がいじめをどのように知ったかということも、いじめ発見のきっかけということで調査が毎年恐らくなされていると思うんですね。これを見てみますと、今日ちょっと資料をお配りしていないんで委員の皆さんに...全文を見る | ||
○神本美恵子君 確かに東大の、何ですかね、研究所が調査したのでも、校長先生たちのアンケートによると、スクールカウンセラー、非常に効果的だと、もっと充実してほしいという声が強いんで、それを是非、今この機ですから、政府として、もう文科予算は減らされ減らされて、特に定数なんかもう減らさ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 時間が来ていますけれども、一言だけ。 大臣、いじめているつもりはなくてもいじめられていると感じるというそこは、ちょっと、いじめられている方がいじめられていると感じたらそれはいじめであるというふうにしないといけないと思います。 | ||
○神本美恵子君 終わります。 | ||
11月27日 | 第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第3号 議事録を見る | ○神本美恵子君 おはようございます。民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 先日、ちょっと三十分で、途中で切れてしまいましたので、続けて、いじめ問題を中心に今日は質疑をさせていただこうと思っております。 昨日の新聞記事で、いじめ問題について、補正予算を組んで緊急実態調...全文を見る |
○神本美恵子君 私も冒頭言いましたように、文科省を責めるためではなくて、これからの取組が本当に実効あるものになるためにこそ、どこが足りなかったのか、どこが間違っていたのかということを含めて、反省をそれぞれがやらなきゃいけないという意味で今申し上げたんです。 それで、今大臣おっ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 私はちょっと今大変ショックなんですが、新聞コラムで紹介した、皆さんと呼び掛けても反応しない、個人名で呼ばれないと。これは個人主義ではないですよ。そうではなくて、やっぱり子供たちが自分を大切にされているとか、自分に目を向けてほしい、されていると思いたいと。されていな...全文を見る | ||
○神本美恵子君 南日本新聞。 | ||
○神本美恵子君 私は正にそれが言いたいんで、こういうふうに、いろんな問題が起きたときに対応できる人がいないと。 お話聞いたところでは、例えば中学校であれば、各学年に一人こういう問題に対応できる、みんな今授業に、教科を持っていますので、がちがちなんですね。で、こういう問題に即対...全文を見る | ||
○神本美恵子君 先生方が忙しいから、楽をしたいからではないんですよね。実際に目の前にいろんな寂しさや悲しみをかばんに詰めて学校に来ている、その子たちに対応しない、しないと授業ができない。そして、ほかの仕事に気を取られて子供たちに目が行かなくなって、その結果いじめを見逃してしまった...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ああいうことも、こういうことも、いろんなことをやって精一杯努力しておりますということは分かりますけれども、例えばスクールカウンセラー一人配置にしても、今、この前も聞きましたら、配置率は七五・何%、中学校ですね。そしたら、あと二五%、一〇〇%にすればいいのかというふ...全文を見る | ||
11月30日 | 第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第6号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 質疑に入る前に、委員長も先ほどからとっても気にしていらっしゃいましたけれども、この会場の、今ちょっと増えましたが、私、数えましたら、最低のときは六人か七人しかいないというような状況でございました。 この教育の根本...全文を見る |
○神本美恵子君 それでは、委員長にお願いですが、文科省関係のこのタウンミーティングに関しての文書か、あるいは電話で依頼をしたというさっき答弁があったんですけれども、電話で依頼したんであれば、どういう依頼をどこへ、だれがしたというようなことの記録でもいいですので、それをこの委員会に...全文を見る | ||
○神本美恵子君 それでは、質問に入らせていただきますが、この政府提出の教育基本法の改正案ですけれども、これについてどのようなプロセスで提出に至ったのかということについてお伺いをしたいと思います。 これは衆議院でも何度も質問があったようですけれども、二〇〇〇年に教育改革国民会議...全文を見る | ||
○神本美恵子君 中教審答申を受けて、その後、与党協議会、その下の検討会の議論を経て提出に至ったという御説明でしたけれども、この中教審答申と全部改正案、政府案の間には非常に重要な点で大きく変わっている点が幾つかございます。 まず、これを全部改正にするという形ですね。今日はこれに...全文を見る | ||
○神本美恵子君 二〇〇三年の答申の後、二〇〇五年になるんですか、中教審が検討した結果、引き続き検討していくという結論になったというお話ですが、それを受けて、それと与党協議会の議論を受けて今回九年を外したというふうに理解するんですかね。 | ||
○神本美恵子君 与党協議会の中ではどういう議論があってこういうふうになったんですか。 | ||
○神本美恵子君 だれに聞けばいいんですか、これは。 中教審の考え方は分かりました。最初は九年というふうにしていたけれども、次の議論で、就学前のところまで入れるのか、あるいは高校をどうするのかというところでまだ結論を得ていないというのは分かりましたが、与党協議会の中ではどういう...全文を見る | ||
○神本美恵子君 与党協議会は、今本当にかいつまんでお話しいただきましたが、もっといろんな意見が出た上でこういう扱いになったと思いますけれども、その与党協議会での審議が国民の中には全く出てきていない。特に、義務教育期間に関しては非常に重要なすべての国民にかかわる問題なんですよね。お...全文を見る | ||
○神本美恵子君 取りあえず。 | ||
○神本美恵子君 繰り返しになりますけれども、私は、この教育基本法を定めるときに、憲法にしようか教育基本法にしようかと議論がされたぐらい重要事項。今考えても先ほどの、同じになりますからもう言いませんが、国民全体にかかわる非常に重要な、教育の中でも学制というのは、学制をどう改革するか...全文を見る | ||
○神本美恵子君 そこで、教育基本法に私は規定すべきだということを再度申し上げて、次の質問に行きたいんですが。 では、文部科学省は、そういう今の状態ですよね、引き続き検討すると。結論を見ていない状態の中で一体いつからこの学制改革の検討に入っていくのか。中教審は九年でいいと言って...全文を見る | ||
○神本美恵子君 接続の問題、私もそれは非常に重要だなと思うんですが、それだけではいけないということを、あとちょっと未履修問題と絡めて言いたいと思います。 未履修問題ですけれども、これは現在私が知っているところでは全部で、これは十一月十二日現在、その後また調査報告が出ているのか...全文を見る | ||
○神本美恵子君 十一月一日現在から明らかに増えているわけですね。それで、これからも報告があるのかどうか分かりませんが、私が現場の人からいただいたのでは、自分の県は未履修、公立ゼロと発表されていますが、それはうそです、対象校はひた隠しにしていますし、県教委もいい加減な調査だけで済ま...全文を見る | ||
○神本美恵子君 それも要因の一つであるというふうには言えると思いますが、私はそれだけで学校長に責任があるということで、学校長にきちんとやれ、あとは、まあこれも教育再生与党協議会ですか、何かそういうところに投げられて、そこで救済策が検討され、七十時間というような救済策が出されており...全文を見る | ||
○神本美恵子君 それでは、高校の現場では、そういう掛け算、九九もまだ全部覚えていないというような子供さんなど、受け入れた子供たちに基礎的学力を付けるためにどういう授業をしているかというと、例えば、高校の学校現場で、懸命にそういう九九を、まず九九から教えなければ高校の学習指導要領で...全文を見る | ||
○神本美恵子君 じゃ大臣にお聞きしますけれども、こういう数Ⅰの時間あるいは数学基礎の時間に掛け算、九九や割り算を教えているというような取組について、これは高校学習指導要領の普通教科の数学の内容には該当しない、つまり未履修扱いになるのか。数学基礎を履修してないという扱いになるのか、...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう先ほど聞きましたので、ちょっと、先ほどいろいろ設定科目を替えてやったりしているとおっしゃっていたんで、そういう掛け算、九九ができない子たちがいることは文科省としては認識していると。だから……(発言する者あり) | ||
○神本美恵子君 ですから、大臣にはこういう場合も履修したというふうに見るのかということを、技術ではなくて認識を問いたかったんですが、じゃ事実が分からないということですので。 | ||
○神本美恵子君 もちろん一年じゅう九九を教えるなんてことは、私もそんな極端なことを言っておりませんで、数学Ⅰという単位、数学基礎ですか、そういう単位があって、だけれども、学ぶべきその内容以前の問題があるので、そのことにかなりの時間を割いて学ぶべきこれが全部できないという場合だって...全文を見る | ||
○神本美恵子君 そうなると、今回の世界史の未履修問題も含めて、世界史を履修しないで受験に必要なものを一生懸命やったと。これは、だからさっき掛け算、九九ができないと言ったのがどのぐらいの実態か分からないので、これは是非調査していただけたら有り難いなと思うんですが、それと、今度は受験...全文を見る | ||
○神本美恵子君 しかし、全入しているんですよ、ほとんど。九八%進学していますので。 それで、私はもう次に行きたいんですけれども、ただ、その同じじゃないかと言ったのは、子供から見れば、今必要なことを学んでいるという点で一緒だと。これがないと駄目だと。それから、世界史学ばなくて受...全文を見る | ||
○神本美恵子君 十四期中教審答申、長々と言って、丁寧に言っていただきましたけれども、この中で、済みません失礼なことを言って、私は改めて読み直して、十五年前ですけれども、ここで指摘されていることは非常に重要であるし、今でもこれは当てはまると思うんですが、「画一的な教育」ということで...全文を見る | ||
○神本美恵子君 中退率とか満足度というようなアンケートの調査の数字が出されましたけれども、申し訳ないけれども、こういう数字というのがなかなか信じられなくなっているというところもございます。 それで、中高一貫教育のこともあるんですけれども、高校から大学に、高校二年生で大学に飛び...全文を見る | ||
○神本美恵子君 まだ余り認識がされていないと。 私は、やっぱりこの未履修問題が投げ掛けているのは、今の高等学校の現実が、もうとにかく受験一筋になっている問題と、そこからこんなにたくさんの、何といいますか、序列化された学校の現実というのがあるという、そこを見据えて今取り組んでい...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう時間が来ていますので、最後に一言だけ。 今、学校種でこう書いている、後期中等教育書いていないと言いましたが、幼児、初等、中等、この中等の中の前期中等教育までは義務教育ですから入っていますが、後期中等教育だけがすっぽり抜け落ちていると。こんなに課題が大きい、...全文を見る | ||
12月05日 | 第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第8号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 この間二回、今回三回目の質問ですけれども、これまではいじめ問題や未履修問題でしたので、やっと教育基本法のこの政府改正案について質問ができると思いますが、限られた時間ですのでどんどん行きたいと思いますけれども。 こ...全文を見る |
○神本美恵子君 私はやっぱり文部科学省としては、こういうずっと研究をなさってきた方々、この教育学会ですね、こういったところの意見をきちっと、向こうが持ってこないから聴かないというのではなくて、きちっとこちら側から、文科省の方からいかがですかと、政府案としてこうやってまとまりました...全文を見る | ||
○神本美恵子君 それはよく分かっているんですけれども、学会として千人を超える学者の方々がこうやってまとまった意見を出していらっしゃるわけですから、是非これは聴いていただきたいというふうに思いますし、これはILO、ユネスコも勧告しているわけです、御存じだと思いますが。教員の地位に関...全文を見る | ||
○神本美恵子君 私もそれはよく知っておりますが、大臣、この女性学会の声明の中に、高等教育進学率における男女間格差、後期中等教育及び高等教育での専攻分野における男女比率のアンバランスなど、就学経路上の男女平等を確立する課題は山積していると。女性学研究は、そうした就学経路上の男女格差...全文を見る | ||
○神本美恵子君 機会の平等、結果の平等論ではなくて、現実に男女の就学の結果が(発言する者あり)いや、平等論ではなくて、今実際に専攻分野とか四年制とか短大とかいろいろありますよね、後期中等教育で終えるとか。そこに今、結果といいますか、今現実にそういう格差があるということについてそう...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ちょっともう時間がないんですが、今おっしゃった、こういう結果を生み出しているその要因に問題があるのであればというふうに大臣はおっしゃっていただきました。そこにあるんですね。 内閣府が毎年調査をしておりますけれども、親やそれから社会的な意識として女の子は短大まで...全文を見る | ||
○神本美恵子君 それは文科省がやったんですか。 | ||
○神本美恵子君 はっきりチェックされているんですね。 私は、これは大問題ではないかと思うんですが、政府案というのは内閣が閣法として提出する、それは当然のことながら現行憲法の枠内で行われるべきことですよね。そうやって現行憲法の下でも作られた法案であるということですけれども、一つ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 いえ、私が言っているのは一政党の草案ですよね。それと、やることは、政府としてやるというのは、憲法は九十九条でこの憲法重視ということを言っていますよね。それを一政党の草案とチェックをするということは、これは問題じゃないですか、官房長官。 | ||
○神本美恵子君 いや、与党だから許されるとかいうのはおかしいと思うんですよね。これはやっぱり、政府として一つの政党と、参考にしたじゃなくて整合性をチェックしたとおっしゃったんですよね。これはまた、まさか内閣法制局と一緒にやったわけではないですよね。 | ||
○神本美恵子君 いや、逆の攻め方しようと思って言っているんではなくて、政府の行為として憲法遵守義務があるにもかかわらず、その一部政党の草案とチェックをしたということについて私は問題にしているんです。これは、それこそ教育基本法第十条、「教育は、不当な支配に服することなく、」というこ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 しかも、私がなぜこんなに問題にしているかというと、自民党憲法草案は、私も新聞記事とかで見ただけですけれども、その理解は今の現行憲法を尊重する立場にはないというふうに思っています。大きく立場が違う内容になっていると思います。特に、例えば自衛軍を創設するとか、それから...全文を見る | ||
○神本美恵子君 官房長官、もう一度お尋ねしますけれども、こういう政府が一政党の草案と整合性をチェックして提案するということについては、しかも、その憲法の下に法律は憲法との整合性を調べなきゃいけないのに、一政党の草案と整合性をチェックしてやったということについては問題はないのでしょ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 官房長官に聞いております。 | ||
○神本美恵子君 国家主義というところで御質問、私が答弁するんではありませんけれども、これもこの委員会で答弁されているんですが、今回の政府案第二条五項、「伝統と文化を尊重し、それらをはぐくんできた我が国と郷土を愛する」態度、これはどういうことですかという質問に対して、大臣は、国や社...全文を見る | ||
○神本美恵子君 私がお聞きしたのは、国民全体に対して直接に責任を負って行われるべきものであるをなぜ削除したのかというのを聞いたんですが、今御説明になった部分と、もう一つ、これを削除するということは、ここの文言をもって教育委員会制度というのが作られたというのは帝国議会の議事録でも明...全文を見る | ||
○神本美恵子君 公選であるか任命制であるかの問題をここで言っているのではなくて、教育委員会制度をつくるその根拠になったのがここの部分ではないかということをお尋ねしているんですが、どうも答弁をずらされるので討論にならないんですけれども、その次に行きたいと思います。 まず、教育の...全文を見る | ||
○神本美恵子君 だから、これが教育の目的として第一条に書かれているのか、国家がこの法律で決めようとしている必要な資質、必要な資質としてその次のところに書かれている、法律で政府が決める、ここで改正案議論しているわけですけれども、国家が決めた内容を必要な資質として国民にこれは強制する...全文を見る | ||
○神本美恵子君 国家とは何かというようなお話をいただきましたけれども、私、国家というよりも政府と言った方がいいかもしれません。政府が決めたことについて従わなければいけないというようなこの作りが、一条、二条ですね、必要な資質ということで、必要な資質の中身が二条に書かれておりますので...全文を見る | ||
○神本美恵子君 先ほど心にかかわるところは評価しないとおっしゃいましたけれども、じゃ具体的にこの教育の目標で必要な資質として法律の中に規定されたことがこれからどのようにほかの関連する下位法の中に表現されてくるのか、又は、具体的には学習指導要領、それに基づいて今度は指導要録、具体的...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今日は、公述人の皆さん、ありがとうございました。 それぞれに本当に示唆に富むお話で、特に印象的に感じましたのは、やはり子供たちに一番近いところに皆さんいらっしゃるそれぞれの立場からのお話だったので、つくづく、私も昔小学校の教員をしておりましたけれども、文科省の...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ありがとうございました。 時間が少なくなりましたので、福田公述人と吉田公述人にお聞きしたいんですが、教育は不当な支配に服することなく直接国民全体に責任を負って行われるべき、吉田公述人は、このことこそが教職員にとっての誇りの本になっているというお話がございました...全文を見る | ||
○神本美恵子君 ありがとうございました。 | ||
12月14日 | 第165回国会 参議院 教育基本法に関する特別委員会 第12号 議事録を見る | ○神本美恵子君 民主党・新緑風会の神本美恵子でございます。 安倍総理には初めて質問をさせていただきます。 まず、教育基本法にかかわってですけれども、内閣府のタウンミーティングの調査結果が出まして、これについて総理は、私にも政治的結果責任があるというふうに報道されておりまし...全文を見る |
○神本美恵子君 私は、お金で済ます問題ではないと思うんですね、これは。 このやらせ質問によって、委員会の調査報告の中にもはっきりとこれは世論誘導であるというふうに書かれているんですね。世論誘導をして、それを土台にして、だから教育基本法の改正は国民もみんな理解が進んで賛成なんだ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 今御答弁でゼロからやり直すとおっしゃいました。総理、今ゼロからやり直すというふうにおっしゃいましたので、それは形式的なタウンミーティングをゼロからやり直すというのではなくて、少なくともこの教育改革にかかわる教育基本法改正賛成か反対かというようなことについてゼロから...全文を見る | ||
○神本美恵子君 もう国民の意見は十分聞いた、ここでも審議をしたとおっしゃいましたけれども、私は、今例を出された中教審とか審議を十分にやってきたと言われるのは、やはり総理自身が一方的な受け止めだけしかされていないなというふうに感じました。 例えば、各社が世論調査をこの間何度もや...全文を見る | ||
○神本美恵子君 そのためにではなくても、その理由の一つでもありますか。 | ||
○神本美恵子君 私は十二月五日にこの委員会で、総理は御出席でありませんでしたけれども、今回の政府法案と自民党の新憲法草案との整合性がチェックされたのかということで伊吹大臣にお聞きしましたら、それは立法者として当然だと、塩崎官房長官も、お二人ともおっしゃいました。 私は、今の日...全文を見る | ||
○神本美恵子君 私は、経過ではなくて、総理に立憲主義についてどう思うかということをお聞きしたいんですが、いかがですか。 | ||
○神本美恵子君 じゃ、その新憲法草案との整合性についてチェックしたときに、もう少し詳しくお聞きしますが、具体的に自民党憲法草案とこの教育基本法改正案のどことどこがどういうふうに違うのかというその整合性、チェックした、何条になるんですか、改正案のですね。 | ||
○神本美恵子君 障害者の権利と教育を受ける権利ですか。 | ||
○神本美恵子君 そこだけですかとお聞きしたんですけれども、詳しくは、全部、膨大な量になるんですか。 | ||
○神本美恵子君 伊吹大臣、お忘れですか。十一月二十七日のこの本委員会での質疑の中で、大臣はこう答弁なさっているんです。 国や社会を愛情と責任感と気概を持って自ら支える責務を共有し、これは自民党憲法草案の前文にある、このくだりがございます。ここのところを教育基本法の二条で受けて...全文を見る | ||
○神本美恵子君 はい。 | ||
○神本美恵子君 二十七日のです。 | ||
○神本美恵子君 背違しているんですよねというふうに私は、自民党憲法草案をつぶさに全部を読んだわけではありません、もちろん。法案、新聞報道でしか見ていませんので。それによると、前文、今紹介したところや十二条において国民の責務ということが非常に強調されております。 先ほど総理には...全文を見る | ||
○神本美恵子君 総理は違背していないというふうにとらえていらっしゃるかもしれませんけれども、私はこれが抵触するのではないかということで今質疑を申し上げているわけです。 具体的に、どこがどういうふうに違背しているのではないかということについて、二条の「教育の目標」に関してですけ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 私はそんなことは一言も言っておりませんが、この後、下位法である三十三本が関連法として改正が必要だという。必要だということは、そのことを考えているわけでしょう。今おっしゃった答弁以外に学習指導要領は当然書き直していくというふうにおっしゃっているということは、それはこ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 安倍総理は、心と態度は一体的なものでなければならないと、心を養っていく中において、その心の発露としての態度が生まれてくるというふうにこれまで答弁されております。私、全くそのとおりだと思うんですね。 しかし、この間、参考人の意見を何人かお聞きした中で、参考人によ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 いや、ですから、先ほどその態度が本当は心で、もう具体例を出す時間がありませんけれども、例えばこの学習している内容、教科書に載っているこの素材について自分は疑義を持っているとか、それにはちょっと反対だというような思いを持っているけれども、態度が評価される、熱心にやっ...全文を見る | ||
○神本美恵子君 じゃ、具体的に、この学習指導要領に反した行動をしたら、何か児童生徒にペナルティーが課せられるんですか。 | ||
○神本美恵子君 時間が来ましたので、私は最後に、もう少し時間があればいろいろ疑義を申し上げたかったんですけれども、私は、先ほどの質問者も、この教育の目標が法律の中にこういうふうに書かれることは、限りなく、憲法の第十九条、思想、良心の自由、それから十三条の個人の尊重と幸福追求という...全文を見る | ||
○神本美恵子君 このタウンミーティングのやらせの上に立ったこの改正案については一度撤回をして一からスタートし直すべきだということを申し上げまして、私の質問を終わります。 |