神崎武法

かんざきたけのり



当選回数回

神崎武法の1984年の発言一覧

開催日 会議名 発言
03月09日第101回国会 衆議院 法務委員会 第4号
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○神崎委員 裁判所職員定員法の一部を改正する法律案自体につきましては賛成をするものでございますけれども、関連する若干の事項につきましてお尋ねをいたします。  初めに、最高裁判所の機構改革問題につきましてお尋ねをいたします。  昨年二月六日付のウォーレン・バーガー・アメリカ連邦...全文を見る
○神崎委員 我が国におきましても、最高裁判所の事件負担の対処策につきましては、これまでにもいろいろな提案がなされてきているのでございます。昭和二十八年には、最高裁判所への上告理由を広げるとともに最高裁判所の裁判官を増員する趣旨の日本弁護士連合会案が公表されました。さらに翌二十九年...全文を見る
○神崎委員 確かに機構改革が問題となりました昭和二十九年度と比較いたしますと、民事事件は年間一千件くらい増加しておりますけれども、刑事事件の方はほぼ半減しているように思われるわけでありまして、新受件数を見る限りにおいては、果たして現在そういった最高裁の機構改革が必要かどうかという...全文を見る
○神崎委員 次に、臨時司法制度調査会意見書につきましてお尋ねをいたします。  臨時司法制度調査会が昭和三十九年八月二十八日に最終意見書を内閣に提出いたしましてから二十年になりますけれども、この意見書の中では、法曹一元の制度の採否の問題を中心といたしまして、裁判官制度等さまざまな...全文を見る
○神崎委員 次に、裁判所の配置などにつきましてお尋ねをいたします。  最近、最高裁判所は、人口の大都市集中化などで実情に合わなくなった全国の簡易裁判所、地、家裁支部の配置見直しを行う方針を決めて、本年二月二十日に法曹三者協議の正式議題として取り上げるよう申し入れだということが伝...全文を見る
○神崎委員 裁判所としては、大体いつごろをめどにこの配置見直し等を実施したいという意向をお持ちになっているかどうか。
○神崎委員 先ほど申し上げました臨時司法制度調査会意見書の中におきましても、「裁判所の配置等」が取り上げられておりまして、その中を見ますと、「高等裁判所支部の廃止」「地方裁判所・家庭裁判所支部の整理統合」「簡易裁判所の名称の変更」「簡易裁判所の整理統合」「簡易裁判所の事務移転」な...全文を見る
○神崎委員 次に、裁判官の員数の増員計画についてお伺いをいたします。  過去十年間の裁判官の員数の増員の内訳を見ますと、昭和四十九年度が判事補と簡裁判事、五十年度が簡裁判事、五十一年度から五十三年度は判事補、五十四年度から本年度は判事というふうになっております。これまでに一貫し...全文を見る
○神崎委員 裁判官の適正な員数につきましては、いろいろな角度から裁判所におかれましても御検討なされていると思いますけれども、一つの検討の仕方といたしましては、諸外国の裁判官の員数との比較はどうなっているか、主要国の裁判官の員数、人口比、一人当たりの受理件数等を比較検討するのも必要...全文を見る
○神崎委員 次に、給与制度の改善につきましてお尋ねをいたします。  法務省の司法法制調査部季報でございますJアンドR、一九八〇年十一月号にこのような記事が紹介されているわけでございます。アメリカの連邦議会が、連邦裁判官俸給のインフレ目減りにつきまして、政府職員俸給の生計費調整法...全文を見る
○神崎委員 大臣にお尋ねしたいわけでございますけれども、大臣にも裁判官、検察官の給与制度の改善のために大いに頑張っていただきたいと思うわけでありますが、大臣のこの点につきましての考え方なり、御決意のほどを伺いたいと思います。
○神崎委員 大臣にぜひ頑張っていただきたいと思います。  続きまして、判決書についてお伺いいたしたいと思います。  文芸春秋の本年三月号に秦野前法相の対談が掲載されておりますけれども、その中で秦野前法相は、ロッキード事件の判決書が三カ月たってもでき上がっていなかったことに対し...全文を見る
○神崎委員 秦野前法務大臣の先ほど申し上げました裁判所批判に対しまして、裁判所としてどういうふうにお考えになっているか、お伺いいたしたいと思います。
○神崎委員 以上で終わります。
03月10日第101回国会 衆議院 予算委員会第七分科会 第1号
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○神崎分科員 初めに、国鉄の運賃料金改定につきましてお尋ねをいたします。  国鉄は、本年、旅客運賃八・二%引き上げを中心といたします運賃料金改定を申請しておりますけれども、五十三年以降七年間に実に六回も運賃などの値上げが実施されることになるわけでございます。安易な値上げは国民の...全文を見る
○神崎分科員 次に、筑肥線跡地利用問題についてお伺いいたします。  国鉄は、現在、用地の活用、用地の処分などを積極的に行っておりますけれども、その中で、全国的に注目される跡地があるのであります。それは、昭和五十八年三月地下鉄一号線の全線開業と同時に廃止されました筑肥線の姪浜-博...全文を見る
○神崎分科員 この跡地の利用計画についてでございますけれども、跡地は全線、道路として整備したいという市の要請につきまして、国鉄としては異存があるのかないのか、また、跡地につきまして国鉄自体としての利用計画があるのかどうか、この点についてお伺いいたしたいと思います。
○神崎分科員 用地取得の協議についでありますけれども、昭和五十二年十一月十四日付の門司鉄道管理局長と福岡市長との間の覚書によりますと、「国鉄は廃止跡地のうち、市の道路等用地として市に譲渡する部分については、最優先かつ充分の配慮をする。」というふうになっておりますけれども、国鉄と福...全文を見る
○神崎分科員 駅舎部分につきまして、鳥飼駅跡は区役所、高宮駅跡は雨水ポンプ場として整備したい、こういう市の要請があると聞いておりますけれども、この譲渡または貸与につきまして、国鉄として異存があるのかないのか、さらに、西新駅跡、小笹駅跡の処分を国鉄はどのように考えているのかお伺いい...全文を見る
○神崎分科員 次に、跡地の管理についてお伺いいたしたいのでありますけれども、この大都市中央部を東西に走ります廃止跡地が長期間放置されておりますのは、都市の美観上も大変問題があるわけでありますけれども、沿線住民にとりまして、跡地の管理不十分から来る環境悪化は極めて深刻な問題になって...全文を見る
○神崎分科員 次に、下水道敷設計画についてでありますけれども、跡地につきまして市としては下水道を敷設する計画があると聞いております。用地の価格協議とは切り離しまして、この下水道敷設工事について国鉄として認めることはできないのかどうか。跡地のうち特に平尾地区につきましては、ちょっと...全文を見る
○神崎分科員 次に、鹿児島本線吉塚-箱崎地区連続立体交差化の問題についてお伺いいたします。  鹿児島本線吉塚-箱崎地区間には、大小合わせて十一カ所の踏切があります。中でも最も交通量の多い道路、箱崎-久原線の遮断回数は日に百六十一回、延べ五時間以上遮断機がおりっ放しという状況であ...全文を見る
○神崎分科員 国鉄門司鉄道管理局では昨年末に踏切の総点検を行ったと聞いておりますけれども、吉塚-箱崎地区での総点検結果はどうであったのか、お伺いいたしたいと思います。
○神崎分科員 鹿児島本線吉塚-箱崎地区の連続立体交差化は、先ほど御答弁がありましたように、都市計画事業として施行されることになっているのでありますけれども、なかなかこの事業費の負担等困難な問題もございまして、現在着工の準備が進んでいないことも事実でございます。しかしながら、この連...全文を見る
○神崎分科員 終わります。
03月12日第101回国会 衆議院 予算委員会第八分科会 第2号
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○神崎分科員 初めに、公共投資問題についてお伺いをいたします。  公共事業はここ数年伸びがダウンして、本年もさらに厳しい予算案になっております。景気浮揚のため公共事業の拡大は待望されるところであります。野党四党による予算修正要求の中でも公共事業の追加が提案されているところでござ...全文を見る
○神崎分科員 大臣は、自民党の先ほど申し上げました回答につきまして、どのように評価されているのでしょうか。
○神崎分科員 続きまして、福岡外環状線問題につきましてお伺いをいたします。  全国的に道路整備がおくれておりますことは論をまちませんけれども、道路だけというよりも総合的な交通網の未整備によりまして都市機能が麻痺寸前であります。それが特に顕著であるのが福岡都市ゾーンの道路網だと言...全文を見る
○神崎分科員 私は福岡外環状線の工事現場を実際に視察いたしまして、余りに工事が進捗していないことに愕然とした次第でございます。今の状態では今後大体五十年から百年ぐらい工事完成に日時を要するのではないか、このように地元では言われているわけでございますけれども、工事が進捗しない理由は...全文を見る
○神崎分科員 福岡市は現在急激に発展をいたしておりまして、特に西南部方面は速いテンポで発展を見ているわけでございます。その西南部と東南部をつなぐ大動脈として、この外環状線の早期完成が望まれるのであります。外環状線の予定区域の開発が速いテンポで進展しているだけに、工事の完成がおくれ...全文を見る
○神崎分科員 今御答弁がありましたように、福岡南バイパスの工事が進捗しないのは、用地交渉が難航しているためと言われておるわけであります。建設省の福岡国道工事事務所では、最悪の場合は土地収用法の適用もあり得ると考えているということも伺っているわけでありますけれども、この点につきまし...全文を見る
○神崎分科員 この南バイパスの工事の中で半道橋二丁目地区、この地区は既に舗装工事がなされておりますけれども、道路が両側の民家や工場よりも若干高く設置されておりまして、かつ排水溝はあるものの、水が流れるようには完備されていないために、一たん雨が降りますと、水が排水溝で増水状況になっ...全文を見る
○神崎分科員 従前よりも冠水状況はひどくなって、ひざ下まで冠水をして操業ができない、そういう事実関係は御存じないのでしょうか。
○神崎分科員 このような事態の解決のためにも、福岡南バイパスの工事を促進していただき、一日も早く完成を望むものでありますけれども、道路が完成するまでの間、この半道橋二丁目地区の道路舗装に伴う排水処理ですね、これはどのようにお考えになっているのでしょうか。
○神崎分科員 次に、渇水対策についてお伺いいたします。  福岡市は、昭和五十三年の異常渇水によりまして、約三百日に及ぶ制限給水を余儀なくされまして、水の総合需給計画を策定して、節水型の都市づくりを現在強力に推進しているところであります。しかしながら、同市の人口は急増を続けており...全文を見る
○神崎分科員 最後に、雑用水道につきましてお伺いいたします。  国土庁が公表いたしました「二十一世紀の水需要」によりますと、北部九州及び関東はこれからも水不足が続き、水資源供給では限界になると言われておるのであります。そこで、節水及び水の有効利用に積極的に取り組むとの観点から、...全文を見る
○神崎分科員 以上で終わります。
04月04日第101回国会 衆議院 法務委員会 第6号
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○神崎委員 私は、改正商法施行後の総会屋問題についてお尋ねをいたしたいと思います。  株主総会から総会屋と言われますプロ株主を排除して株主総会の正常化を図るための利益供与の禁止規定の新設を含みました改正商法が施行されまして一年半になろうとしております。改正商法の施行によりまして...全文を見る
○神崎委員 施行直前には六千八百名いて、現在単位株を所持している者が千七百名ということでございますけれども、そうしますと、総会屋の数は減ったのかふえたのか、いわゆる転廃業をした者はいるのかどうか、その点はどうなんでしょう。
○神崎委員 そうしますと、少なくとも改正商法施行前よりはその四百名については減ったであろう、このように見てよろしいわけでしょうか。
○神崎委員 改正商法施行前には、総会屋の特徴的な傾向といたしまして、総会屋のグループ化、集団化が進んできたこと、暴力団が総会屋の活動分野に進出して総会屋をその支配下に置く傾向を強めていること、雑誌、新聞等の刊行物を発行し、またはブラックジャーナルなどと結託するなど、活動の多様化傾...全文を見る
○神崎委員 それから、暴力団の進出が改正商法施行後も進んでいるのかどうかという点でありますけれども、その点を明らかにする意味におきまして、改正商法施行前の総会屋中に占めます暴力団の数と現在把握しております総会屋中の暴力団の数についてお尋ねをいたしたいと思います。
○神崎委員 ただいま単位株を取得している者を中心にお話をされているわけでありますけれども、当然、転廃業した総会展を除くほかの者、単位株をつけていない者についても総会屋がいると思うわけでございます。その点についても警察としては把握しているものもある、このように承ってよろしいでしょう...全文を見る
○神崎委員 昨年の総会屋の関係する刑事事件の検挙件数と、その犯罪の類型あるいは特徴というものについてお伺いをいたしたいと思います。
○神崎委員 これまでに改正商法の利益供与罪が適用され検挙された事例があるのかどうか、お伺いをいたしたいと思います。
○神崎委員 これまでに利益供与罪による検挙がないということでありますけれども、そのことは改正商法施行後、利益供与に当たる事実は全くなくなったと見られるのか、あるいはそのような事実はあるのだけれども、捜査の端緒がなかなか得られないと見ておられるのか、その点はどうでしょうか。
○神崎委員 結論的に申しまして、改正商法の施行によりまして総会屋はどのように変わったと警察当局として認識しておられるのか。いわゆる改正商法の効果という点からお尋ねをいたしたいと思います。
○神崎委員 具体的な事件をもとにしてお尋ねしたいのでありますけれども、昨年検挙されました総会屋の事件のうち、協友会に属すると言われております藤野康一郎ほか一名に対します恐喝事件は、最近の総会展問題の実情を知るのに極めて適切な事案だと思われるのであります。  まず、この藤野に対す...全文を見る
○神崎委員 この事件の確定記録を閲覧いたしますと、この被害者の経営いたします会社三友エージェンシーというのは、ある大手の商事会社の関連企業と申しましょうか、大変関係の深い会社でございまして、この大手の商事会社がむしろ中心になっていろいろな問題が起こっているわけであります。藤野らは...全文を見る
○神崎委員 藤野らも執拗にこの大手の商事会社の方に、株主総会でいろいろ問題にするというようなことで訪れているわけでございますけれども、その際にテニスの会員権の購入方の要求もなされているようであります。そういたしますと、藤野らの商事会社自体に対する恐喝未遂が成立するかどうか、こうい...全文を見る
○神崎委員 起訴猶予の主な理由はどういうことでしょうか。
○神崎委員 この事件の捜査の端緒は風評と銀行調査にあるようでありますけれども、被害の事実が判明をして、警察官がこの被害者の経営する会社に行きまして被害届を出すように説得をした時点でも、なかなか被害者側は被害届の提出を渋っていたようであります。警察としては、この総会屋による不法事犯...全文を見る
○神崎委員 次に、もう一つの事件でございますけれども、本年における総会屋の事件の中では、同じく協友会に属すると言われます相葉茂治に対する恐喝未遂事件の企業側の対応が、今後の総会屋問題に対する企業側の対応のあり方として極めて参考になると思われるのであります。  まず、事案の概要と...全文を見る
○神崎委員 この事件の相葉も、先ほど申し上げました藤野につきましても協友会に属している、あるいは協友会と関係があるということが言われているのでありますけれども、この協友会の所属メンバーは一体何人ぐらいなのか、大体どういう活動をしているのか、こういった点についてお尋ねをしたいと思い...全文を見る
○神崎委員 この事件では、相葉は株主総会の直前に恐喝未遂で逮捕されておりますけれども、この被害会社の株主総会はいつ開催されたのか、またその株主総会に相葉の属する協友会のメンバーは出席したのかどうか、この点についてお尋ねをいたします。
○神崎委員 警察当局としてはこの事件をどのように評価をされているのか、お尋ねをいたします。
○神崎委員 次に、株主総会の運営をめぐる若干の問題についてお尋ねをいたしますけれども、総会屋の全体としての勢力に陰りが見られ、またいろいろなところが発行しております株主総会白書、そういったものを見ましても、大体昨年の株主総会は、少数の会社で一部株主の質問攻勢で異常に長引いた例はあ...全文を見る
○神崎委員 会社の実務では、今後の株主総会を円滑に進めるための一方策といたしまして、株主総会議事運営規則を株主総会の承認を得るとかいろいろな方法で制定をしたい、こういう動きがあると聞いておりますけれども、この点を法務当局としてどのように評価されるのか、また、そのような規則の株主に...全文を見る
○神崎委員 さらに、株主総会の議事方法につきまして、定款の規定も慣習もない、会議運営の一般原則によるとした場合に、国会の議事規則で補うという見解があるのであります。他方、この国会の議事規則は会議運営の一般原則を発見する参考になるのにとどまるということで、国会の議事規則で補うとする...全文を見る
○神崎委員 それから、現実に長時間の株主総会になっております事例を見てみますと、新設の取締役、監査役の説明義務をめぐってどうも紛糾しているように見えるわけであります。  そこで、この説明義務につきましてお伺いをいたしたいわけでありますが、取締役、監査役に対する質問につきまして議...全文を見る
○神崎委員 次に、交際費、寄附金、政治献金等の無償の利益供与に関する質問があったときの答弁の範囲、程度という問題につきましてお伺いをいたします。  この点につきましてはいろいろな見解があるわけでありまして、ある弁護士会の出しましたガイドラインによりますと、取締役は無償の利益供与...全文を見る
○神崎委員 営業報告書につきましては、改正商法によりまして株主総会の承認事項から除外されまして報告事項とされているのであります。学説では、報告事項に説明義務があるのかどうかという点について、報告事項につきましても説明義務があるとするのが多数説のように思われるわけであります。ところ...全文を見る
○神崎委員 改正商法によりまして営業報告書が総会の承認事項から報告事項に変わった、こういうふうに変わったことによって説明義務の範囲に変化が生ずるのかどうか、この点についてお尋ねをいたします。
○神崎委員 改正商法施行後、当初予測しなかったような形でいろいろ問題にされましたのが、この利益供与の禁止規定と表現の自由との関係が大きな問題になったわけでございます。要するに、企業の方では雑誌の購入とか広告の掲載をやめてしまった。これはいろいろ景気が悪いとか、あるいは総会屋の出版...全文を見る
○神崎委員 最後に大臣にお尋ねしたいわけでございますけれども、改正商法が今後どうやって定着していくのか、その中でも特に株主総会でございますけれども、総会屋の一部の者は、改正商法でああいう厳しい規定ができてもどうせ三年間くらい我慢をすれば何とかなるんだろう、こういうことを言う者もい...全文を見る
○神崎委員 以上で終わります。
04月17日第101回国会 衆議院 法務委員会 第10号
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○神崎委員 初めに、国籍法改正の基本的な考え方に関連いたしましてお伺いをいたします。  我が国の憲法は、日本国民たる要件を法律に委任しまして、それを受けて現行の国籍法で日本国民の範囲を規定しているわけでございます。日本国民の範囲いかんというものは将来の日本の基盤を決めるものであ...全文を見る
○神崎委員 現行の国籍法は、基本的原則といたしまして親子国籍独立主義、それから夫婦国籍独立主義を採用するとともに、国籍唯一の原則、いわゆる重国籍の発生防止という考え方をできるだけ貫こうとしていると言われているわけであります。ところで、改正法を見ますと、この親子国籍独立主義につきま...全文を見る
○神崎委員 親子国籍同一主義につきましては、憲法の保障いたします個人の尊重を理由といたしまして旧国籍法の採用しておりました親子国籍同一主義から親子国籍独立主義に改められたという経緯があるわけでございます。他方、未成年の子供に関する限り親と子の国籍が同一であることが望ましいという親...全文を見る
○神崎委員 次に、準正についてお尋ねをいたします。  改正法は、準正によりまして日本国民の嫡出子たる身分を取得した外国人たる子につきまして一定の要件のもとに届け出による国籍取得の制度を新設したわけでございます。これはそれについては大変評価されるわけでございます。  しかしなが...全文を見る
○神崎委員 次に配偶者の帰化条件についてお尋ねをいたします。  日本国民の配偶者の帰化条件につきまして、現行の国籍法は日本国民の夫については国内居住三年を要件といたしておりますけれども、日本国民の妻につきましては国内居住を要件としていなかったのであります。しかしながら、改正法は...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、具体的には仮装婚姻を懸念しているためなのではないかと言われていますが、その点についてはどうなんでしょうか。
○神崎委員 現在は、日本国民の妻につきましては国内居住を要件としておりませんので、国外在住のままに帰化している日本国民の妻がいるものと思われるのであります。それは大体年間何名ぐらいであるか、またどういう人たちであるのか。さらに、今後はこれらの者は国外にいる限り帰化できないことにな...全文を見る
○神崎委員 次に、改正法が採用いたしました父母両系主義につきまして、もう一度もとに戻って基本的なことからちょっと考えてみたいと思うわけであります。それに関連しまして、同じく改正法が現行法を踏襲しております血統主義という点についても考えてみたいわけであります。  国によって、この...全文を見る
○神崎委員 現行法の父系血統主義につきましては、従来から憲法との関係で問題を指摘する意見があるわけでございますけれども、現行法と憲法との関係につきまして法制審議会でどのような議論がなされたのか、お伺いいたしたいと思います。
○神崎委員 次に、無国籍児の問題についてお尋ねをいたします。  附則五条の国籍取得の特例との関係で、沖縄の無国籍児の問題が指摘されているところであります。その発生原因といたしまして、日米の国籍法の差異によるもののほか、ほかの原因によるものもあるというふうに伺っておりますけれども...全文を見る
○神崎委員 法務省は、成人を超えました無国籍児につきましては簡易帰化で対応できるんだということを言われているわけであります。ところが、帰化については手続的にも大変複雑である、帰化されない場合もあるという声も耳にするわけでありますが、従来どのような考えでこの問題に対処してこられたの...全文を見る
○神崎委員 次に、国籍選択制度についてお尋ねをいたします。  二重国籍の問題につきましては、一部に重国籍であることの権利を保障すべきだ、こういう意見もあり、当委員会でもそういう議論もなされたわけでありますけれども、今回の改正案では、二重国籍を減少させるためとして、一つは新たに選...全文を見る
○神崎委員 国籍選択の期限の問題につきましては、これを引き下げるという議論と、それから二十五歳ぐらいに引き上げたらどうか、こういった両方の議論がなされているわけでありますけれども、改めてお尋ねをいたしますが、この期限を二十二歳にした根拠というものはどういう点にあるのでありましょう...全文を見る
○神崎委員 これまでの当委員会の議論を伺っておりますと、国籍選択の期限につきましては、国籍選択の判断をするのに二十二歳が適当であるかという角度からの議論と、もう一つは兵役義務との関係で議論がなされているわけであります。兵役義務のある国には兵役義務中には自国の国籍の離脱ができない、...全文を見る
○神崎委員 次に、留保制度についてお尋ねをいたしますけれども、留保制度つきましては、血統主義を絶対視する考え方、それから旧国籍法が大正十三年の改正で留保の規定を新設した理由がアメリカへの日系移民の困難を救済する、こういった理由であったことなどから見まして、留保制度を廃止すべきだ、...全文を見る
○神崎委員 次にお尋ねいたしますけれども、国外出生児の国籍取得を制限する各国の立法例としてどのようなものがあるか、御紹介をいただきたいと思います。
○神崎委員 改正法は留保制度と選択制度と二つの制度をとっているわけでありますけれども、重国籍解消の機能としては、この二つの制度というものは重複することになるのではないでしょうか。その点について御意見を伺いたいと思います。
○神崎委員 次に、戸籍の問題について簡単にお尋ねをいたしますけれども、父母両系血統主義の採用によりまして、日本人の母の子供も出生によって日本国籍を取得することになったわけでありますけれども、その場合の戸籍の処理はどうなるのか、この点についてお尋ねいたします。
○神崎委員 二十条の二第一項によりまして新戸籍が編製された場合に、従前の戸籍にあった子供は新しい戸籍に入籍することができないのかどうか、この点についてお尋ねをいたしたいと思います。
○神崎委員 以上で終わります。
04月25日第101回国会 衆議院 本会議 第21号
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○神崎武法君 私は、公明党・国民会議を代表いたしまして、ただいま議題となりました臨時教育審議会設置法案につきまして、総理並びに文部大臣に対し質疑を行うものであります。  我が国の教育は、六万六千の学校、二千八百万人の在学生、そして百三十万人の教職員という、数の上でまさに世界に誇...全文を見る
07月11日第101回国会 衆議院 法務委員会 第14号
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○神崎委員 初めに総会屋問題につきましてお尋ねをいたします。  総会屋問題につきましては四月四日の当委員会におきまして質問をいたしましたけれども、その後、五月三十一日に大手デパートの伊勢丹の秘書室長、論談同友会の幹部等が利益供与罪で逮捕されまして、六月十五日に東京地検が七名につ...全文を見る
○神崎委員 その後、この同じ協友会グループの利益供与事件の余罪があるということで捜査が行われているというふうに聞いておりますけれども、余罪関係の捜査はどうなっているのでしょうか。
○神崎委員 この事件の処分につきましてはいろいろな声があるわけでありまして、意外に軽い処分だ、こういう声もありますし、一罰百戒の観点からもっと厳しい処分にすべきじゃないかという声もございます。他方、利益供与罪の法定刑からいたしますとやむを得ないんじゃないかという声もあるわけでござ...全文を見る
○神崎委員 この伊勢丹の事件では副社長や専務が利益供与の場、すなわち料亭での供応接待の場に同席をしていた、こういうことが伝えられているわけでありますけれども、それは事実かどうか。
○神崎委員 この二名について捜査段階で被疑者として取り調べが行われたのか、あるいは参考人として取り調べが行われたのかどうか。
○神崎委員 その取り調べの方法につきまして、どうも現場の実際の担当者がスケープゴートにされているんじゃないか、実際にこういった大企業においてそういう上司の者が事情を知らないで利益供与を行うことはできないのじゃないか、むしろ取締役について利益供与ということで罰金以上の刑に処すること...全文を見る
○神崎委員 捜査の当初の段階で参考人として取り調べたのはどういうことなんでしょうか。
○神崎委員 それでは、この伊勢丹事件の検挙によりましてその後行われましたいわゆる六月総会にどういった影響が出たのか、その点についてお伺いをいたしたいと思います。
○神崎委員 このように株主総会の正常化方策の提言がなされておるわけでございまして、その検討ということも大変大事であろうと思うわけでございますけれども、今回の伊勢丹事件からもうかがわれますように、総会屋を根絶するためにはやはり抜本的には企業の体質、特に大企業の体質を変える、企業の倫...全文を見る
○神崎委員 続きまして、クレジットカードをめぐる問題につきまして若干御質問をいたします。  昭和三十五年に我が国にクレジットカードが登場いたしましてから、クレジットカードの普及、大衆化が著しく進みまして、昭和五十八年三月現在、クレジットカードは約二千種類から三千種類、数は約五千...全文を見る
○神崎委員 今国会におきまして、産業構造審議会の答申「販売信用取引における購入者等の利益の保護の徹底等を図るための施策について」を受けまして、割賦販売法の改正がなされました。クレジットカードを含みます販売信用全体につきまして消費者保護の措置が講じられたのでありますけれども、この改...全文を見る
○神崎委員 続きまして、クレジットカードをめぐる犯罪の実態と対策についてお伺いをいたします。  昭和五十八年中のクレジットカードを利用いたしました犯罪の検挙件数、検挙人員、被害額は一体どのくらいなのか、また、ここ数年間の傾向はどうなのかという点。
○神崎委員 このクレジットカードをめぐる犯罪につきましては、偽造とか他人名義カードの不正使用とか自己名義カードの不正使用とか、さまざまな態様があると思われるわけでございますが、主な態様別の検挙状況と最近のクレジットカード犯罪の特徴的傾向についてお伺いをいたします。
○神崎委員 クレジットカードの犯罪が大変増加しているということでございますけれども、大変難しいいろいろな特徴的な傾向があるわけでございますが、この犯罪の捜査、処理に当たりまして、制度上、運用上何か問題がないのかという点についてお尋ねいたします。
○神崎委員 ただいま刑事局長がお答えになったように、こういうクレジットカードと似た点のありますキャッシュカードの悪用など、コンピューターによる情報処理システムを悪用する事犯の増大が今後懸念されるわけでございます。従来の犯罪類型では対応困難な場合が生ずると思われるのでありますけれど...全文を見る
○神崎委員 以上で終わります。
12月18日第102回国会 衆議院 法務委員会 第2号
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○神崎委員 給与法案につきましては人事院勧告の完全実施を求めるものでありますが、それはさておきまして、二、三お尋ねをいたしたいと思います。  初めに、今回の改正に伴って司法修習生の給与はどのように改定されるのか、お尋ねをいたします。
○神崎委員 次に、裁判官、検察官の最近の任官の状況はどうなっておるか、お尋ねいたします。
○神崎委員 今回、一般職員のうち医療職につきましては初任給調整手当の引き上げが図られているようでありますけれども、裁判官、検察官の初任給調整手当については引き上げがなされておりません。この点については増額をすべきではないかと考えますが、いかがでしょうか。
○神崎委員 次に、簡易裁判所の適正配置問題についてお尋ねをいたします。  簡易裁判所の適正配置問題につきまして、現在法曹三者協議で検討されているようでありますけれども、現在の検討状況と今後の見通しにつきまして、裁判所当局にお尋ねをいたします。
○神崎委員 次に、人事訴訟手続法の改正につきましてお尋ねをいたします。  認知の訴えにつきまして言い渡されました判決は、当該訴訟の当事者でない第三者に対しましても効力を有するものと定められているわけでございます。認知訴訟に利害関係を有します第三者に対して、訴訟係属等を知らせずに...全文を見る
○神崎委員 次に臓器移植、特に最近問題になっております腎臓移植の問題につきましてお尋ねをいたします。  最近、二つの点から臓器移植、特に腎臓移植の問題が問題とされているわけでございます。  一つは、脳死の問題でございます。これまでは、死の判定基準につきましては、心臓の不可逆的...全文を見る
○神崎委員 これまでの法律上の死の判定基準からいたしますと、脳死患者がち臓器を摘出する行為は違法性を阻却するかどうか、これは別論といたしまして、構成要件的には殺人罪、傷害罪に該当すると考えられるのでありますが、いかがでしようか。
○神崎委員 しかしながら、従来の法律の考え方からいたしますと、心臓の不可逆的停止の段階をもって死亡と見るということでありますから、ただいま厚生省の御答弁のように、一週間から十日ぐらい前に脳死の段階がある場合が人工呼吸器を使った場合にはあり得るわけでございます。そういった脳死段階か...全文を見る
○神崎委員 以前、札幌医大の和田教授の心臓移植事件では、脳死の問題が特に問題になったと言われておりますけれども、この事件の事実関係、処分関係、不起訴の主な理由についてお尋ねをいたします。
○神崎委員 最近の新聞報道によりますと、我が国で初めての膵臓と腎臓の同時移植が、筑波大移植外科の岩崎教授らのグループによりまして脳死の女性が提供をして行われた、こういうことが大きく報道されているわけでございます。このように、現実には医療行為として脳死患者からの臓器摘出、特に腎臓摘...全文を見る
○神崎委員 さらにまた、厚生省の脳死に関する研究班の調査報告によりますと、調査期間六カ月間の脳死の症例数は千三百二十七例ある、こういうことが言われているのであります。このように、医療の現場で幅広く脳死の判定が行われているということは、一体何を意味するのかという点であります。  ...全文を見る
○神崎委員 その場合に、脳死判定の基準につきましては、どうも医療現場ごとにまちまちのようでありますけれども、聞くところによりますと、厚生省としては来年春に脳死判定の基準案を公表する予定だ、こういうことも言われておりますが、その点いかがでしょうか。
○神崎委員 医療現場で客観的な脳死の判定基準ができたといたしまして、脳死をもって法律上の死亡と認めるかどうか、この点につきましては、国民感情を含めて慎重に検討を要すると思われるのであります。従来の法律上の死の考え方からいたしますと、ますますこういう脳死と心臓の不可逆的停止の間に時...全文を見る
○神崎委員 この点について、臓器移植ということですので、むしろ厚生省の方が中心になるのじゃないかと思うのですが、厚生省の方のお考えはいかがでしょうか。
○神崎委員 また、厚生大臣の私的諮問機関といたしまして生命と倫理に関する懇談会というのが設置されて、この生と死という問題につきましても検討をされているようでありますけれども、先ほどから申し上げておりますように、死の問題につきましても、刑法との接点というものが大変難しいのであります...全文を見る
○神崎委員 次の段階では十分そういう点についても配慮をして委員の構成を考えていただきたい、このように厚生省には強く要望をいたしておきます。  引き続きまして健康な人の腎臓の売買問題についてお尋ねをいたします。  厚生省としては、マスコミで言われているところの腎臓の売買問題につ...全文を見る
○神崎委員 生体腎の腎臓売買問題につきましては、刑法上は傷害罪の成否という点が問題になるわけでございまして、さきに刑事局長も、昭和五十五年十一月十三日の最高裁判例を引用されまして、その趣旨からも個別的に判断せざるを得ないという御答弁をなされているわけでございます。  この最高裁...全文を見る
○神崎委員 現行法上は取り締まりがなかなか難しいと思われるわけでございますけれども、しかしながら、この腎臓の売買というものは倫理上は大変問題があろうかと思うわけであります。  アメリカではこの問題が大変大きな社会問題となりまして、最近、全国臓器移植法という法律をつくり、臓器の売...全文を見る
○神崎委員 最後に、大臣にお尋ねいたしたいと思います。  生の問題につきましても、体外受精とか冷凍保存受精という法との接点でいろいろな問題が生じておりますし、死の問題につきましても、先ほどから申し上げておりますような脳死の問題とか臓器移植の問題とかいろいろな問題が生じているわけ...全文を見る
○神崎委員 以上で終わります。どうもありがとうございました。