神崎武法

かんざきたけのり



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開催日 会議名 発言
02月15日第104回国会 衆議院 予算委員会公聴会 第2号
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○神崎委員 公述人の先生方には、大変お忙しい中を本委員会に御出席をいただきまして、貴重な御意見を開陳いただきましたこと、大変にありがとうございます。  まず私は、飯塚公述人にお尋ねをいたしたいと思います。  先生は、昭和六十一年度予算案に反対する立場から、大変示唆に富む御発言...全文を見る
○神崎委員 この申告納税制度につきまして、シャウプ勧告を大蔵省が曲解したのだ、こういう御発言もございました。そういう先生の御理解からいたしますと、税理士法の一条で、税理士の使命につきまして、「申告納税制度の理念にそって」というふうにうたわれているわけでございますけれども、そうしま...全文を見る
○神崎委員 ありがとうございました。  続きまして、井上公述人にお尋ねをいたします。  最近の円高・ドル安の基調の中で、この基調というものが我が国が現在進めております円の国際化、金融の自由化にどういう影響を持つかという点であります。これが果たして加速原因になるのか、あるいは減...全文を見る
○神崎委員 もう一点お尋ねをいたしますけれども、今回東京オフショア市場が創設されることになりました。私は昨年の予算委員会におきましても、ロンドン型の、銀行業務と証券業務ともに行い得る市場あるいは内外一体の市場にすべきだという主張をいたしたわけでございますけれども、どうも今回創設さ...全文を見る
○神崎委員 どうもありがとうございました。  佐藤公述人には時間の関係で質問ができませんでした。どうも済みませんでした。
02月18日第104回国会 衆議院 予算委員会 第11号
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○神崎委員 初めに私は、SDI研究の参加問題からお尋ねをいたします。  本日、お昼のNHKニュースによりますと、シュナイダー米国務次官が、日本はことしの夏までにSDI研究に参加する見通しである、こういう発言をしたということが伝えられております。まずこの点をお尋ねいたしますけれど...全文を見る
○神崎委員 しかし、我が国の意向が何らかの形でアメリカ側に伝わっていなければ、シュナイダー国務次官がそのような見通しを述べるということは考えられない、このように思うのですが、いかがですか。
○神崎委員 ことしの二月の十四日に自民党の藤尾政調会長が、外務省の藤井北米局長に、SDI研究開発計画に日本の企業が自主的に自由に参加できる道を開くよう検討を指示したということが伝えられておりますけれども、総理もこの点は御承知されておるわけでしょうか。
○神崎委員 そういたしますと、藤尾政調会長がこういう指示をしたということが報道されているわけでありますけれども、総理としてはどのようにお考えになっていらっしゃるわけですか。
○神崎委員 それでは段階を追って質問をいたしたいと思います。  昨年の十二月十日にアメリカの下院の外交委員会の公聴会におきまして、パール国防次官補がSDI研究参加を求めている同盟諸国の対応について分類して報告をいたしております。  それによりますと、政府参加は拒否するが、企業...全文を見る
○神崎委員 私がお尋ねをいたしたのは、どのように分類しているのか、現在SDJの参加を求められた国の参加、不参加の対応、それをどのように外務省として現段階での分類したものを持っておるか、こういう質問であります。
○神崎委員 二月五日に発表されましたアメリカの国防予算によりますと、レーガン政権はこのSDIの軍事的重要性について大変強調をしておるわけであります。この点についての総理の御感想と、これはレーガン大統領のSDI、このように言われますようにレーガン大統領が特に熱を入れられている構想で...全文を見る
○神崎委員 私は、このSDI研究参加問題につきましては、最終的に我が国の国益に基づきまして判断しなければならないと思うわけでございます。さまざまな問題がありますし、慎重な対応が望まれるわけでありますけれども、あえて客観的に今の状況でどうなのかということについて、踏み込んで私なりの...全文を見る
○神崎委員 ところで、総理は、日ソ関係の改善に大変な熱意を示しておられるわけでございます。私も大変結構なことだと思っているわけでございますけれども、ソ連がこのSDIに対して反対の立場をとっている。しかも、これは、何が何でもSDIは阻止したい、そういう動きをするであろうということも...全文を見る
○神崎委員 ないということでございますけれども、いずれにせよ、ある時期で、我が国はこのSDI研究参加問題に、参加するなり参加しないなり結論を出さざるを得ないわけでございます。そのときに一番大きな反応が予想されるのがソ連の対応であろうと思うわけであります。我が国が仮に参加という決定...全文を見る
○神崎委員 総理は大変長く、研究に理解を示されてから一年を経過してもなおいろいろ検討をされている、こういうことでございますけれども、我が国がこのSDI研究に、総理が理解を示されてから一年を経過してなおかつこの問題に今日まで結論を出し得ないでいるわけであります。そこにはいろいろな隆...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、結論を出す段階で当然国会にも報告がなされる、このように伺ってよろしいでしょうか。
○神崎委員 そこで、さらにまたお伺いいたしたいわけですけれども、大変国民がこのSDI研究参加問題につきましてわからないことは、一体アメリカがこの研究参加で我が国にどの分野の研究参加を求めているのか、我が国としても一体どの分野の研究参加というものを考えているのか、また、その分野とい...全文を見る
○神崎委員 特にことしの一月に派遣されました第二次調査団、この調査団員の方の感想として、我が国としてSDI研究に参加しないのであれば先端技術の分野で大変なおくれが生ずるのじゃないか、こういう感想を述べたということが伝えられているのであります。この調査結果につきましては報告書という...全文を見る
○神崎委員 近く第三次調査団が米国に派遣される、こういうことも言われております。そしてこの調査団は官民合同の調査団になるのじゃないかということで民間の企業参加というものも当然予想されるということが言われておりますけれども、第三次調査団を派遣する用意があるのかないのか、あるとすれば...全文を見る
○神崎委員 それから、一月二十七日付の日本経済新聞によりますと、政府はSDIに日本企業が参加することを前提に対象となる技術分野や契約方式などについての事前調査に乗り出したということが伝えられております。契約方式といたしましても政府間協定を結ばずに、アメリカの政府が直接に日本企業と...全文を見る
○神崎委員 私がお尋ねしたことにお答えになっていないわけでありますけれども、そういう参加の方式として、契約の方式として四案がある、しかもその中に、政府が関与しないで、政府間協定を結ばずに直接日本の企業が米国政府と契約する、そういう方式があるのかないのか、こういう点を明確にしていた...全文を見る
○神崎委員 大変納得いかないところでございますけれども、そういうふうにおっしゃるのであればそれを前提として議論を進めます。  アメリカの国防総省が昨年の四月十八日に提出いたしました「戦略防衛構想の研究開発の個別テーマと方向に関する報告書」というものがあります。これを見てまいりま...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、確認をいたしますけれども、今SDI研究に参加するかどうか、こういう我が国の対応が求められているわけでありますけれども、そのことは、ただいま私が挙げました国防総省報告書によりますところの六つの研究計画、さらに三十三のプロジェクトがあるわけでありますが、これ...全文を見る
○神崎委員 もう一度確認いたしますけれども、フレキシブルな対応ということをアメリカとしても考えておるということは、この私が指摘した国防総省の計画、プロジェクト、これ以外の参加形態もあり得る、こういうふうに受け取ってよろしいでしょうか。
○神崎委員 もう一点確認をしておきたいわけでありますけれども、先ほどの国防総省報告書の中に、指向性エネルギー兵器技術について四つのプロジェクトと二十八の任務があるということを指摘したわけでございますが、そのプロジェクトの中にプロジェクト四として、核駆動の指向性エネルギー構想、いわ...全文を見る
○神崎委員 そういたしますと、その当該核駆動のエネルギー兵器関連のプロジェクトあるいはそれを含んだ指向性エネルギー兵器技術に関する計画、これについての参加もあり得るということですか。その点はどうですか。
○神崎委員 よくわからない、わかりにくい御答弁でございましたけれども、同じくこれ問題になりますSDI研究参加と機密保護の問題についてお尋ねをいたしたいと思います。  昨年十二月十日の米国のパール国防次官補の証言によりますと、このSDIへの研究参加を希望する外国企業は、政府間の機...全文を見る
○神崎委員 そういたしますと、我が国の民間企業の者が米国に行きまして、米国の軍事技術につきまして共同研究をした、その結果を漏らしたという場合に、この秘密保護法では処罰できない、こういうことになりますか。
○神崎委員 そうしますと、私が提起したそういうケースについては処罰されない、こういうことでよろしいですね。
○神崎委員 今は国外であるという前提でお話をしたわけでありますけれども、仮に我が国の民間会社の従業員がアメリカに行って、軍事技術について共同研究をした、そして日本国内に戻ってきてこれを漏えいした、漏らしたという場合に、同じく私は処罰ができないのではないか、こういうふうに思うわけで...全文を見る
○神崎委員 これは解釈の問題ですよ。秘密保護法の解釈の問題ですよ。  要するに、秘密保護法が想定しているのは、米国から我が国国内で装備や情報が提供された、そしてそのうち主要なものについて防衛秘密として扱う、それを漏らした場合に処罰するということでありますから、私が議論の前提とし...全文を見る
○神崎委員 そういたしますと、MSA協定に基づかないで我が国の民間の者が米国に行き、軍事技術について共同研究をした、そして得た情報を我が国内に帰国して漏らしたという場合は適用されない、このように理解してよろしいでしょうか。
○神崎委員 付随して、公務員法についてもお尋ねしたいのですけれども、公務員法は秘密漏えいを服務規律違反として処罰しているわけでありますけれども、同じくこれは国外犯処罰規定を設けていなかったと思うわけです。これは外務公務員と併任辞令が出て、外務公務員という身分を有するのであれば外務...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、今までの私と法制局長官との議論の結果わかりましたてとは、SDIということの前の段階で議論したわけでありますけれども、結局SDIも同じだろうと思うのですけれども、こういう軍事技術の共同研究をするといった場合に、その機密保護の規定が我が国にはない。したがって...全文を見る
○神崎委員 結論が出ていないのはわかっておりますけれども、SDIに研究参加をするということは、必然的にこの機密保護法制の立法の必要が生じてくる、こういうふうになるんじゃないでしょうか。
○神崎委員 自民党の方では、いわゆるスパイ防止法を提出することを予定しているということが言われております。私は、お尋ねしたいわけでありますけれども、この自民党の方で予定されておりますスパイ防止法によって、SDIのような武器技術の共同研究に伴ういろいろな秘密漏えいとか機密探知とか、...全文を見る
○神崎委員 それでは、自民党総裁であります総理、お願いします。
○神崎委員 私がお尋ねしたのは、今まで法制局長官とやりとりしまして、SDIじゃなくてもいいです、米国と武器技術の共同研究をする、我が国の政府職員あるいは民間の技術者が入って、米国に行って共同研究をするといった場合に、その者が持ち帰った情報を漏らしても、現在の法制の中ではこれを処罰...全文を見る
○神崎委員 総理は、このSDI研究参加のメリットとして、先端技術の進展ということを指摘されているわけでございます。ところが、この点につきましては反対の考え方というものもあるわけでありまして、我が国のすぐれた民間技術が米国に行って、SDI関連技術ということで軍事機密の網をかぶせられ...全文を見る
○神崎委員 SDIだけじゃなくて、これは日米の武器技術供与の取り決めができて、日米間の武器技術に関する共同研究というものが可能になった、その場合に必然的にこういう問題が生ずるだろうと私は思うわけであります。特に民間企業が参加するという場合に、果たして我が国の先端技術の開発という点...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、通産省として、いわゆる先端技術、民間技術と武器技術との関係をどういうふうに考えていくのかという基本的なお考えというのはないのでしょうか。それは民間技術の方に任せてしまう、民間の判断でどっちがプラスになるか、それは判断するであろう、こういうお考えでしょうか...全文を見る
○神崎委員 参考までに科学技術庁長官に、この問題に基本的にどういうふうに――個人的な御意見で結構ですから、お答えいただきたいと思います。
○神崎委員 同じく、今度は別の角度からちょっと議論をしたいと思いますが、軍事技術の共同研究開発につきましては、我が国の武器輸出三原則からいたしまして、日米間につきましては日米間の武器技術の共同研究開発の道が開かれたわけでありますけれども、日米以外の第三国が入った共同研究開発はでき...全文を見る
○神崎委員 大変詳細な御答弁をいただいたわけですけれども、要するに日米以外の第三国が入っての共同研究開発はできない、こういう結論でよろしいですね。
○神崎委員 大変わからないのですけれども、これまでの議論を整理してみますと、日米以外の第三国を加えた武器技術の共同研究開発はできない。ただし、外務省の方の答弁というのは、きょうの答弁ではありませんけれども、大きな計画の中の一部について日米間で武器技術の共同研究開発をやった場合に、...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、どうも意味がよくわからないのですけれども、今私が申し上げた、ともかく日米と三国を加えた共同研究開発はできない。いいですか、それが第一点。  それから第二点は、ただし、大きなシステムの中の一部について日米間で共同研究開発をする限りにおいては、それがあくま...全文を見る
○神崎委員 どうもそこがわかりにくい。ですから、私が整理をして、こういうことでどうなんでしょうかと聞いているわけですから、その点について、違うなら違う、そうならそうということを言ってください、それでいいわけですから。
○神崎委員 そちらの方で整理されるのはいいのですけれども、私が聞いているところに、私の方に近寄って答えてもらわないと、それは答えにならないわけですよ。  それでは、私は二つ聞きましたけれども、順序立てて聞きます。  まず、武器輸出三原則があります。それから、日米間には対米武器...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、私は非常に簡単なことを聞いているわけですけれども、大変難しい答弁になって返ってきているわけでございますが、武器技術供与を伴うか伴わないか、それで二つに分けてこの共同研究開発というものは議論しなければいかぬということですか。まず武器技術供与を伴わない共同研...全文を見る
○神崎委員 どうもわかりにくいのですけれども、要するに我が国から政府職員あるいは民間の企業の者が参加するということは、我が国の方も技術を持って参加するわけですね。全く技術のない人が参加する形態を言っているわけじゃない、技術を持って参加する、そういう場合は、技術のある者が一緒に技術...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、武器技術輸出を伴う共同研究開発というのは、メルクマールとしてどういうものが挙げられるわけですか。
○神崎委員 非常にわかりにくいわけですけれども、そうすると、もうSDIというものが具体的にあるわけですから、では一般論ですよ、別に我が国はまだ参加を決定しているわけではないわけですけれども、こういうものに我が国の政府職員あるいは民間の者が参加をするということ、これは武器技術供与を...全文を見る
○神崎委員 ですから一般論として、武器技術供与を伴わない共同研究開発については規制がないのだ、こういうことをおっしゃっているわけですね。そして武器技術供与を伴う共同研究については、この武器禁輸三原則からいって日米以外の第三国が入った共同研究開発はできない、整理していくとこういうこ...全文を見る
○神崎委員 その前の共同研究開発のところを外しておりますが……。  それでは、要するにもうSDIという具体的なものがあるわけですから、これは先ほどから申し上げておりますように、我が国がこれに研究参加をするという前提でどうなのかというよりも、現にSDIというものがあるわけですから...全文を見る
○神崎委員 この問題については、私も大変納得がいかないわけでありますけれども、SDI問題がもう少し具体化した段階で、また議論をさせていただきたいと思います。  続きまして、日米貿易摩擦の問題につきまして、私の方で何点か提案をいたしたいと思います。  この貿易摩擦に象徴されます...全文を見る
○神崎委員 私も御説明を伺いましでその点はよくわかるのですけれども、ただ諸外国が本当に、ジェトロにしても、その下部機構であるミブロですかにしても、実際は輸入促進のためにいろいろ御尽力はされている、しかし諸外国は果たしてそれを理解してくれているかどうか。やはりシンボル的なもの、とも...全文を見る
○神崎委員 したがいまして、私申し上げたいのは、確かに輸入促進のためにいろいろジェトロは頑張っておられる、下部機構が頑張っておられる、これはもう十分承知しているのですけれども、ただいまお話がありましたように、輸入代行業務等は実際にはやっていないのですね。それから、ミッションにはか...全文を見る
○神崎委員 ともかく諸外国に象徴的なものになるような、いわゆる本当にやっているのだ、そういうようなものに変えていかなければいけないだろうと私は思うわけでございます。その点は実質面におきましても十二分に御検討をいただきたいと思います。  同じく提案でございますけれども、私どもは外...全文を見る
○神崎委員 よろしくお願いをいたします。  それから、消防庁いらっしゃってますか。――お尋ねをしたいのですが、このコンベンションセンターがこれからできてくる、そういう場合に、オペレーションのいろいろな問題があるわけでございます。動力源についても日本のビジネスの形態でなくて世界の...全文を見る
○神崎委員 その点は御配慮をよろしくお願いしたいと思います。  それからもう一つ提案でございますけれども、日本人はこれまで欧米を大変よく勉強して経済進出を行ってきたわけでございます。しかしながら、異文化の諸外国にとりまして日本の国というものをよく知らないまま進出したり、進出しよ...全文を見る
○神崎委員 文部大臣。
○神崎委員 大変ありがとうございました。ただいまの御答弁に従ってぜひとも推進をしていただきたいと思います。  時間がなくなりましたので、簡単にフィリピン問題につきましてお尋ねをいたします。  一、二点だけ伺いますが、一つは、フィリピンというところ、これは今まで政情とか経済面か...全文を見る
○神崎委員 最後に一点お尋ねいたしますけれども、アメリカが米ソ戦略上の大変重要な位置づけをフィリピンについてしているわけでございます。二つの海外における最大の基地、空軍基地と海軍基地を持っておりますし、大変重要視しているわけでございますけれども、最近の政情から言われるところでは、...全文を見る
○神崎委員 ありがとうございました。  以上で終わります。
02月20日第104回国会 衆議院 予算委員会 第13号
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○神崎委員 私は、初めに同鉄改革問題についてお尋ねをいたします。  国鉄改革の必要性と分割・民営化につきましては、私は基本的に賛成であります。ただし、余剰人員対策が果たして十分であるかどうか、長期債務の処理の仕方をどうするのか、また三島問題、三島の切り捨てにつながらないかどうか...全文を見る
○神崎委員 私がまず最初にお聞きしたいのは、九州の新会社の経営見通しが本当に黒字基調になるのかどうか、こういう点であります。  再建監理委員会の試案によりますと、九州の新会社は発足当初の昭和六十二年度から経営は黒字で出発して五年後には黒字基調になるというようにしているのでありま...全文を見る
○神崎委員 心配ないということでありますけれども、新会社が真剣に努力をしてもなおかつ経営が困難になった、こういう事態が生じたときに、運輸大臣、その面倒はこれは九州の方で見ろ、こういうことでしょうか。
○神崎委員 九州の新会社の経営形態につきまして、運輸大臣は記者会見で、国鉄、地方経済界のほか地方自治体も参加した第三セクター方式を導入する考えであるということを明らかにされているようですけれども、これはどういう考えによるものでしょうか。また、この第三セクター構想というのは他の五つ...全文を見る
○神崎委員 今回の国鉄改革によりまして九州が抱えます一番大きな問題は、これまでにも論議になっております余剰人員の問題であります。  九州の新会社発足時の余剰人員は一万一千人で、現在の職員数は二万七千人でありますから、九州の国鉄職員の二人に一人近くが国鉄を離れるということになるの...全文を見る
○神崎委員 この余剰人員の問題でもう一つ今出てきている重大な問題は、玉突き現象の問題であります。国鉄関連企業に対しても余剰人員の受け入れを求めているわけでありますけれども、関連企業の方では余剰人員を受け入れるために人員整理をしなければいけない、こういう玉突き現象が各地で出てきてい...全文を見る
○神崎委員 新会社発足までに整備しなければならない基盤の問題でありますけれども、九州はこれまで車両は他地域で使われました老朽車両が回されておりました。百キロ以上の高速運転が可能な線区は全国平均の半分以下で、基盤整備がおくれているのが九州の国鉄の現実であります。新会社発足までにさま...全文を見る
○神崎委員 赤字ローカル線の問題もあるのですけれども、時間の関係で取り上げません。  また、もう一つ大きな問題は、貨物の廃止駅の問題でございます。間もなくこの貨物廃止駅が決まるということも言われておりますけれども、私ども九州は食糧基地九州、そういうコンセプトのもとに農産物の振興...全文を見る
○神崎委員 もう少し具体的に、私がお尋ねをした点についてお答えいただきたいと思いますが。
○神崎委員 最後に、整備新幹線の問題についてお尋ねをいたします。  特に九州新幹線につきましては、国土の背骨を形成するものでありまして、九州地域の一体的浮揚発展に画期的役割を果たすものであるという認識を私はいたしておりますし、地域住民の要望が極めて高いものでありますし、早期着工...全文を見る
○神崎委員 運輸大臣、国鉄総裁、ありがとうございました。  続きまして、地下ダム建設計画についてお尋ねをいたします。  水資源の逼迫ということが何年来も言われてきているわけでございますが、水資源としましては、地上ダム、湖沼、海水の淡水化等いろいろあるわけでございます。それぞれ...全文を見る
○神崎委員 ぜひともこの計画を大いに推進していただきたいと思います。  そこで、建設省がお考えになっているのは、生活用水だけしゃなくて工業用水や農業用水なども含めた多目的ダムだろうと思うわけでありますが、現実の山間部、離島で問題になっておりますのは、飲料水をどうやって確保するか...全文を見る
○神崎委員 現実に私は注目しておりますのは、福岡県の宇美町で水道用水確保を目的といたしました地下ダム建設を計画して、現にボーリング調査を初め各種の調査を行っているのであります。同町は福岡市のベッドタウンとして人口が年々増加し続けておりまして、福岡地区水道企業団からの水源手当てが将...全文を見る
○神崎委員 それでは、建設大臣にお願いしたいのですけれども、地下ダム工事に対する国庫補助の問題なんですけれども、地下ダム工事に対する補助と実は同じだろうと思うのですが、その点をちょっと確認いたします。  それと、地下ダムを設置しようというところはいずれも財政的に厳しい山間部、離...全文を見る
○神崎委員 ありがとうございました。よろしくお願いします。建設大臣、厚生大臣結構でございます。  それでは、円の国際化、金融の自由化の問題について短時間お尋ねをいたします。  大蔵大臣にお尋ねをいたしたいわけでございますけれども、本日の十一時現在の為替相場百七十九円五十五銭と...全文を見る
○神崎委員 今国会に大蔵省は東京オフショアセンターの創立と預金者保護を強化する預金保険機構の整備の法改正を予定されているわけでございますが、私もこの点は高く評価するわけでございます。  オフショアセンターにつきましてちょっと一点お聞きしたいのは、今回創立されるこのオフショアセン...全文を見る
○神崎委員 預金金利自由化の問題の中で郵貯との関係ですね、これが大変大きな問題になってきているわけでございますが、一点だけ郵政大臣にお尋ねをいたします。  金融問題に詳しい学識経験者で構成する私的研究会であります金融調査研究会、館竜一郎東大名誉教授が座長でございますが、この研究...全文を見る
○神崎委員 最後に大蔵大臣に、この預金金利自由化のシナリオの問題でお伺いいたしたいのでありますけれども、当初の「展望と指針」の中では段階的な預金金利自由化のシナリオが示されていたわけでありますが、昨年七月のアクションプログラムにおきましては並行的なシナリオ、そういうふうにシナリオ...全文を見る
○神崎委員 郵政大臣、どうもありがとうございました。  それでは、最後の有事シナリオの問題につきまして、防衛庁長官にお尋ねをいたします。昨年十月二十九日の予算委員会におきまして、我が党の市川議員が、有事シナリオとしてどういう形態のシナリオの可能性が強いかということを「防衛計画の...全文を見る
○神崎委員 私が質問をした点、もう一度確認いたしますけれども、そうしますと、有事シナリオがどうであっても「防衛計画の大綱」の見直しの論拠にはならないということでよろしいですか。
○神崎委員 それでは、私が指摘したように論拠にはならないということですね。よろしいですね。
○神崎委員 防衛の考え方といたしましては、蓋然性の高い有事シナリオは一体何なのか、やはりそこをまず議論して、その上に立って防衛力整備のあり方を決めるべきものであろうと私も常識的に思うわけでありますけれども、そういたしますと、防衛当局の理解によりますと大綱は特定の有事シナリオを持っ...全文を見る
○神崎委員 私は、特定の有事シナリオは何かということを今お尋ねしているのではありません。「防衛計画の大綱」というものは特定の有事シナリオを想定してそれに基づいてつくられているのではないということなのですかという点です。その一点をお答えください。
○神崎委員 市川議員は、波及型の議論、つまり米ソの衝突が中東か他の地域でありまして、それが波及してきて何らかの形で日本が戦争に巻き込まれる、こういう事態の方が現実的であるという議論が防衛庁の中にあるのかないのか、こういう点を再三予算委員会で質問をしているわけでありますけれども、防...全文を見る
○神崎委員 この点も私がお尋ねしているのは、防衛庁の中に、これは制服組、内局を問わず、波及型のシナリオが一番蓋然性が高いんだ、こういう考え方があるのかないのか、この点をお尋ねしているのですよ。
○神崎委員 そうしますと、どうして市川議員とのこの論戦の際には、防衛庁内にいるのかいないのか、この点を再三お尋ねしたのですけれども、全くお答えになってないのですね。どうしてあのときはお答えにならなかったのですか。
○神崎委員 そうではありませんよ。あの委員会の会議録を見ましても、「日本に、ある国が攻めてくるなんということはないんだ、もし日本が戦争に巻き込まれるとしたら、世界の重要な地域で重大な紛争があって、そしてだんだんにそれが波及してきて巻き込まれるんだ、こう言っておる。これを聞いたわけ...全文を見る
○神崎委員 先ほどそういう考え方もあり得るということ、あるということなんですけれども、そうしますと、防衛庁の中に波及型の議論、これもあるわけですね。あるとした場合に、やはり相当大きなそういう議論、単に一個人というよりも、大勢の中でそういう主張があるというふうに考えてよろしいでしょ...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、私がお尋ねしているのは、その防衛庁の中で単独侵攻型の意見を持つ人、それから波及型の意見を持つ人、両方いるということでありますけれども、どちらの議論を蓋然性の高いシナリオとして考えられている人が多いのか、その点はいかがですか。
○神崎委員 では具体的に伺いますけれども、三自衛隊の幕僚監部にそれぞれ防衛課長がいらっしゃいますが、どういう職務を行われる方ですか。
○神崎委員 「ジスイズ」という雑誌の昨年の七月号に、この陸幕、海幕、空幕の防衛課長が「自衛隊は日本をこう守る」という座談会を行っております。これは御存じですね。  その中で、蓋然性の高い有事シナリオについてもそれぞれ見解を明らかにしているわけでございます。一体、どんな情勢下で、...全文を見る
○神崎委員 ただいまの防衛庁長官の御発言は、それは国会答弁を、国会をおもしろくなくするために何か答弁されているように受け取るわけですけれども、それはやはり国会の場で本音の議論をしていただきたいし、それを防衛庁長官もしきりにいろいろな機会に発言されているわけなんですね。ところが国会...全文を見る
○神崎委員 それは先ほどの雑誌の中で、これはもうタイトルも、「自衛隊は日本をこう守る」という明確なタイトルがつけられているわけですよ。そして陸幕の防衛課長も、これは陸将補、ちゃんと肩書も入っています。それから海幕の防衛課長も、これは海将補です。それから、空幕の防衛課長も一等空佐。...全文を見る
○神崎委員 しかし、それぞれの三幕の防衛課長の肩書で議論をしているわけですよ。それで、海幕はどうするんだ、空幕はどうするんだ、それから陸幕はどうするんだ、要するに、それぞれの三自衛隊がどうやって日本を守るか、そういう前提のもとで議論をしているのですよ。個人的な一自衛官が、私はこう...全文を見る
○神崎委員 私は、やはり防衛論議は、建前としてこうだから、こういうことを政府が言っているんだから、これに押しつけるというのはおかしいと思うのですね。やはり、実際、危険な日本に対する侵攻のどういうシナリオが考えられるのか、そこを本当に国民が理解をして、その上で、それに合わせた防衛力...全文を見る
○神崎委員 制服のOBの方々は、有事シナリオとして蓋然性の高いのは波及型の有事シナリオである、これを、先ほども申し上げましたように、大綱見直しの論拠にしているわけでありますけれども、先ほど防衛庁長官は、防衛庁内にも波及型の議論はあるんだということはお認めになったわけですが、そうし...全文を見る
○神崎委員 そこが非常にわかりにくいわけですね。防衛庁は国会では、大綱と有事シナリオとは別だ、大綱は日米安保のすき間を埋めるものだ、有事シナリオとは別の対象論だ、こういうふうに分けてお考えになる。ところが、OBになられると皆さん、有事シナリオが変わったのだから、波及型の有事シナリ...全文を見る
○神崎委員 私がお尋ねしたことにお答えになっていないわけですけれども、要するに、防衛庁の中にいるときには波及型のシナリオをお考えになっている人は、防衛庁長官のお考えによると、そうすると、大綱の見直しは必要がない、そういうふうに考えている。ところが、防衛庁からOBになった途端に、波...全文を見る
○神崎委員 それは防衛当局の国会での答弁からすると一貫しているわけなんですね。それはわかるのですよ。わかるのですけれども、ただ、なぜそうすると制服の方がOBになると途端に——本来ならば波及型の有事シナリオの方が蓋然性が高いといったって大綱見直しの論拠にはならないということですね、...全文を見る
○神崎委員 納得いたしませんけれども、時間が参りましたので、終わりにしたいと思います。どうもありがとうございました。
05月13日第104回国会 衆議院 対フィリピン経済援助に関する調査特別委員会 第3号
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○神崎委員 私が最近商社関係者から直接聞いたところによりますと、フィリピンに対する円借款、賠償時代からでございますけれども、リベートにつきましては当初が一〇%くらい、その後マルコス文書当時が一五%ぐらい、さらに二〇%に上がりまして、マルコス政権の崩壊直前には実に二五%にもなってい...全文を見る
○神崎委員 一般論を伺っているわけじゃなくて、私が質問をした事項について調査されたのかされないのか、その点だけをお答えください。
○神崎委員 ロードローラーの輸出統計数値を見ますと、年間一、三百台をフィリピンに輸出しておるわけであります。ブルドーザーについても平均五百台近い輸出があるわけでございます。このうち円借款によるプロジェクト絡みで輸出されているものがどの程度ああのかわかりませんけれども、もしこれらが...全文を見る
○神崎委員 このフィリピンに対する商品借款につきましては、第一次から第七次まで行われまして、第十二次まで、その間なされていないわけであります。そして、第一次から第七次までを見ましても、この商品借款の金額はもう毎年減少してついにはなくなっていたわけであります。私の承知するところでは...全文を見る
○神崎委員 ただいまの答弁によりますと、商品借款の当初、今後漸減するということで両国間で合意がされていない、こういう答弁をされましたけれども、外務省の経済協力局編の「転機に立つ日比経済協力」というものがありますけれども、この中で商品援助、最初の百四十四億円というところの注で「商品...全文を見る
○神崎委員 きちんと両国間で合意を見ているということを自分のところの本に書いていて、そういう合意はなかったんだ、その状況によってそれは考えるんだというのは全くおかしな答弁だと私は思うのですけれども、それは結構であります。  そうしますと、当初、漸次減少させるということにしてきた...全文を見る
○神崎委員 以上の点は私の問題点として指摘をさせていただきますが、次に、対フィリピンの艦船の供与問題についてお尋ねをいたします。  政府は、これまでの論議を見てきておりますと、日本企業によりますマルコス前大統領へのリベート支払い問題はフィリピンの国内問題である、日本政府はこれに...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、私の方で書いたこの「フィリピンに引き渡されている艦船数」という中でYTLですか、これが三隻でなくて二隻である。それからLCV何ですか、私の資料に書いてないもので言われたのは。
○神崎委員 LCVP、これが何隻ですか。
○神崎委員 三隻ですか。それで計四十四隻ということになるわけですね。――それからもう一つ資料がございますけれども、これは「米軍から供与又は貸与を受けた艦船でその後米軍に返還された艦船」、これは昭和四十九年度から五十四年度分を調べたものでありますけれども、この記載について、この記載...全文を見る
○神崎委員 四十九年以前にもちょっとあるんですけれども、LST、これにつきましては、今の資料の中では二隻、五十年三月三十一日除籍の船体番号八三五号のものと五十一年三月三十一日除籍の船体番号一〇六四号のもののほかに、昭和四十九年三月三十日に除籍されている船体番号六八九号のものがある...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、また最初の表に戻って見ていただきたいのでありますけれども、通産省の御答弁ですとLSTについては三隻フィリピンに行っている。それから防衛庁の資料でも四十九年三月三十日の分が一つありまして、それを加えますと三隻、したがって防衛庁から米軍に返還されたしST三隻...全文を見る
○神崎委員 それではジェーン年鑑で確認をいたしますけれども、これは一九八五年から八六年のジェーン年鑑でありますけれども、そちらの方に、コピーを皆さん方に二枚お配りいたしてあると思いますが、この二枚目、原本によりますと四百ページ、ここに赤で印をしておりますが、LSTの船体番号が書い...全文を見る
○神崎委員 そういたしますと、防衛庁から米軍に返還された三隻のLST、これはいずれもその後フィリピンに引き渡されて、現在もなおフィリピンの海軍の艦艇として使われている、こういうことになるわけですね。  それからLSTだ、LSSLとかいろいろな名称が出ておりますが、それにつきまし...全文を見る
○神崎委員 そこで、このジェーン年鑑の原本でいいますと三百九十七ページでありますが、この船の写真の最初のところ、一番下を見ていただきたいのでありますけれども、ここにネーム、名前のところがあります。「DATU SIRATUNA」、これは前は「あさひ」、DE一六八番、それから「RAJ...全文を見る
○神崎委員 そして、このジェーン年鑑の二隻のDE艦の説明の一番下に沿革が書かれております。それによりますと、「あさひ」と「はつひ」は最初米国から日本に昭和三十年六月十四日に貸与され、昭和五十年、米海軍に返還された。それから昭和五十三年十二月二十三日にフィリピンに引き渡され、昭和五...全文を見る
○神崎委員 私は、この記述がマルコス文書の小竹書簡に全くこれは符合していると思うわけであります。先ほども申し上げました昭和五十四年十一月十二日付の小竹書簡によりますと、   東陽通商の名において契約したものではないが、当社が貴社に対して支払いの責任を負う下記プロジェクトの中間報...全文を見る
○神崎委員 この修理はいつ、だれの手によってどういう内容の修理がなされたのか、お尋ねをいたします。
○神崎委員 修理の内容、主にどういう点を修理したのか、その点はどうですか。
○神崎委員 武器関連の修理はなかったのですかあるのですか。それから、その修理は専用部品の修理なのかどうか、その点をお聞きします。
○神崎委員 そういたしますと、今の御答弁ですと、自衛隊が持っていました艦船、これを米軍に返還をして、その後それがフィリピン側に引き渡されている、その過程において日本の国内において修理がなされた、その中には武器輸出三原則に言うところの武器に当たるそういうものもあった、こういうことで...全文を見る
○神崎委員 それから、ちょっとさかのぼって恐縮でありますけれども、通産省でお調べになったこの四十四隻、フィリピン側に引き渡された四十四隻、この引き渡しの時期、それと修理の時期との関係ですけれども、これは大体いつごろなのか、この点を大体のところで結構です。
○神崎委員 引き渡しの時期ですけれども、大体昭和五十三年から五十四年ごろだというような話も聞いているのですけれども、その点は大体のところはどうですか。
○神崎委員 今お伺いいたしておりますと、フィリピン側に引き渡した四十四隻、そのうちの十四隻について日本国内で修理がなされている、ところが護衛駆逐艦であるDEについては小竹書簡によると韓国にわざわざ持っていって修理してフィリピンに運ばれている、こういう違いが出てきているわけでありま...全文を見る
○神崎委員 通産省も含めて、この扱いについてもいろいろどうするか政府部内で検討したことはありませんか。
○神崎委員 それは通産省内部で苦慮をしたというのですか。外務省、通産省、防衛庁含めていろいろ議論をして、どうするか、こういう点で検討した、苦慮した、こういうことでしょうか。
○神崎委員 いや私がお尋ねしているのはDE艦ですね、護衛駆逐艦、これの修理に関してあるいは引き渡しに関して政府部内でいろいろ御議論をされたのかどうか。そこでいろいろ苦慮したというふうに私は受けとめたのですが、その点いかがですか。
○神崎委員 昭和五十三年の七月十八日付の朝日新聞によりますと、この前日のマニラ発共同電といたしまして在マニラ日本大使館の谷口参事官の述べたところが報道されているわけであります。これによりますと、「昨年、フィリピン政府から古いフリゲート艦を日本から購入したい、との打診があったが、」...全文を見る
○神崎委員 同じく我が党の政審の方から外務省の方に照会いたしましたところ、昭和五十二年に、月日は不明であるけれども外交連絡メモによれば、在京のフィリピン大使館を通じ在日米軍の保有艦船のフィリピンへの供与計画に関連して我が国の港湾にある船舶の修理、搬出に関する所要の手続についての助...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、フリゲート艦を直接日本から供与してもらいたい、こういう要請はなかったけれども、昭和五十二年当時在京のフィリピン大使館を通じて、在日米軍が持っている艦船についてこれをフィリピンに供与する、そういう計画がある、これに関連して我が国の港湾にある、係留している船...全文を見る
○神崎委員 私がお尋ねしているのは、要請があったのはわかって、それで先ほど議論していたような経過になったという御答弁がありましたので、ですからその要請があって各省庁間で協議をしてその結果、いわゆる自衛隊が米軍に返還してさらにフィリピンに引き渡された艦船のうち十四隻について日本国内...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、私は後でまた議論をしたいと思いますけれども、先ほど通産省の方の御答弁によりますと、武器輸出三原則に触れるようなそういう修理もこの十四隻の中にはあった。あったということが言われている。しかもその十四隻の修理に関して便宜供与を我が国政府が行ったということは、...全文を見る
○神崎委員 それは実質的にも形式的にも武器輸出三原則に明らかに触れるし、これを民間がそういう行為をしたというならば格別、これは政府が便宜供与依頼を受けて、そしてそれに応ずるという中で武器輸出三原則に明らかに違反する行為をしている、これは重大な問題だろうと私は思うわけであります。こ...全文を見る
○神崎委員 フィリピンに引き渡されている艦船数、これは通産省の御答弁でも二十五隻ということであります。それから、防衛庁の方で除籍したLCM、これは二十四隻であります。一隻食い違いがあるわけでありますけれども、これは例えばLCMと同じCという艦船、艦種、これを供与した可能性もあるわ...全文を見る
○神崎委員 先ほども申し上げましたように、昭和五十二年の段階で、少なくとも艦船の修理、搬出に関する便宜供与の依頼がフィリピン側から我が国に対してあった。そしてマルコス書簡もこれを裏づけているわけであります。したがって、もし五十四年三月三十一日のLCMが明らかにフィリピン側に引き渡...全文を見る
○神崎委員 私は、精神は全く同じだろうと思うのですよ。  ただいま短時間でありましたけれどもいろいろの点を指摘したわけでございますが、私は、フィリピンの海軍力強化のために実際に我が国のそういう協力ないし便宜供与というものが貢献している、それはこれらの決議あるいは政府の発言に明ら...全文を見る
○神崎委員 私は、同じこの企業が同じリベートをマルコスのもとに送金している、しかもマルコス文書の中にその点も出ている、この円借款に伴う経済援助の中でこの事件も解明していかなければいけないと思うわけであります。私は、この点について政府の方で聴取する必要がないというのであれば、ぜひと...全文を見る
○神崎委員 あともう一つ、海外腐敗行為法の問題についてちょっとお尋ねをいたします。  我が国ではこれまでまだマルコス問題、このマルコスに対する日本企業の不正行為、リベートの支払い行為に対して刑事手続がとられていないわけでありますけれども、米国においては既に刑事手続がとられている...全文を見る
○神崎委員 私は、このアメリカにおけるマルコス問題への対応、これもぜひ今後マルコス問題、事件の真相解明と再発を防ぐという観点からも、この米国の対応に重大な関心を持って情報を収集していただきたい、そして国会に明らかにしていただきたい、このように思うわけであります。  多分適用にな...全文を見る
○神崎委員 以上で終わります。
10月17日第107回国会 衆議院 外務委員会 第1号
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○神崎委員 初めに、南ア問題からお尋ねいたします。  ただいま江田委員からも質疑がございましたけれども、昨日の安保理の選挙の結果、我が国が非常任理事国に当選したわけでありますが、当選五カ国のうち最低得票という結果に終わったわけでございます。その理由について、一つは、我が国の対南...全文を見る
○神崎委員 我が国としては、先月の十九日に官房長官談話の形で対南アの経済制裁措置を発表しているわけでございますけれども、その後十月二日にアメリカの議会で石炭やウランの輸入禁止を含む大変厳しい対南アの制裁法が成立したわけでございます。それを踏まえまして我が国としても第三次の経済制裁...全文を見る
○神崎委員 ただいまの外務大臣の御発言の中でも、今回の投票結果に我が国の対南ア政策に対する一部諸国の不満というものが大きな原因となっているという御発言がございましたけれども、そういう状況を踏まえて我が国として第三次経済制裁措置を再度検討する必要がないのかどうか、あるいはアフリカ諸...全文を見る
○神崎委員 次に、米ソ首脳会談についてお尋ねをいたします。  この問題については午前中からいろいろ議論がなされたわけでございますけれども、この米ソ首脳会談、交渉決裂の原因がSDIであるということのようであります。アメリカはSDIを取引材料にはしない、ソ連はSDI阻止が主目標であ...全文を見る
○神崎委員 特にこの米ソ首脳会談の中でINFの削減交渉が大変な関心事になったわけでありますけれども、欧州地域では全廃、アジア地域では各百個で仮の合意がされたということも伝えられるわけでございます。当初INFの削減交渉では米ソともに欧州地域だけの削減ということでアジア地域は入ってい...全文を見る
○神崎委員 INF問題で当初ソ連が現状を凍結するという考え方だったのに対して、その後削減に応じたということが言われているわけでございますけれども、それが事実かどうかということと、そういうふうに変わったといたしますと、その理由、背景というものは一体どこにあるのかという点でありますけ...全文を見る
○神崎委員 なぜソ連がそういう削減に応じるに至ったのか、その理由についてもう一度ちょっと明確にしていただきたいのですが。どういうふうに考えているのか、外務省当局として。
○神崎委員 本年版の防衛白書「日本の防衛」を見ますと、極東におけるソ連軍の「地上軍部隊は、フロッグ、SS−1スカッド、SS−12などの核、非核両用の戦術ミサイルを装備しており、このうちSS−12は、新型のSS−22に更新されつつある。」こういう指摘をしているわけでございます。 ...全文を見る
○神崎委員 私はこの戦術核についてもぜひとも削減ということを強く日本が米ソ両国に働きかけていかなければいけないだろうと思うわけです。  今後、日ソ関係の改善という中で、この中距離核の削減も、当然のことながらこの戦術核についても強力に日本側として削減を求めるべきだと考えますけれど...全文を見る
○神崎委員 今回の米ソ首脳会談の結果が今後の日ソ関係にどのような影響をもたらすのか、ゴルバチョフ書記長の訪日予定がどうなるかというのは大変これまた我々の関心事であるわけでございますけれども、基本的に外務当局としてはこの米ソ関係と日ソ関係というものは連動する仕組みになっているんだ、...全文を見る
○神崎委員 最近のソ連のアジアあるいは我が国に対するアプローチの仕方というものを見てみますと、一面で極東ソ連軍の増強という軍事面での変化があるわけでありますけれども、他面、平和攻勢という面もあるわけでございます。この我が国に対するソ連の軍事面と平和面のアプローチを外務当局としては...全文を見る
○神崎委員 ただいま大臣も、本年七月二十八日にゴルバチョフ書記長がウラジオストクで行った演説について触れられたわけでありますけれども、このウラジオストク演説について外務当局としてどのような評価をされておられるのか。特にソ連のアジア外交、対日外交の上で変化があったんだ、そういうよう...全文を見る
○神崎委員 このウラジオストク演説の中で、一つ、アジア・太平洋諸国の安保会議の開催の提唱がなされているわけでありますけれども、この点については我が国としてどういう対応をお考えになっているのでしょうか。
○神崎委員 大臣も、日ソ関係についてはボールがソ連側に投げられておるんだ、ソ連がどう対応するかという段階だという認識のお話をされたわけでありますけれども、ソ連はこの一、二年、米国だけでなくてフランス、イギリス、西ドイツ、イスラエル、中国、日本と、そういう一定の目的を持った外交と思...全文を見る
○神崎委員 ゴルバチョフ書記長の側の対応を待つということだけじゃなくて、いろんな方策でこの日ソ関係の改善ということについてもやはり我が国として努力していかなければいけないだろうと思うわけであります。新聞報道によりますと、ゴルバチョフ書記長の来日を前に、日米の首脳間でどう対処するか...全文を見る
○神崎委員 今回の米ソ会談決裂の主原因がSDIにあるということでございますが、このSDIについてひとつお尋ねをしたいわけであります。  このSDI研究参加の枠組みづくりのために政府代表団を米国に派遣して本格的な対米交渉に入るということが言われておりますけれども、その時期と協議事...全文を見る
○神崎委員 外務大臣が九月二十三日にニューヨークでシュルツ国務長官と会談をした際に、SDI研究参加の枠組みを定める二国間協定の締結に強い意向を示したということが報道されているわけであります。また他方、政府筋によると、この日米交渉に臨む基本方針として、取り決めは協定とはしないで現行...全文を見る
○神崎委員 対米交渉に臨む基本方針はどうかという点と、この取り決めの形式の点についてまだお答えがありませんけれども。
○神崎委員 取り決めの形式について。
○神崎委員 昭和四十九年二月二十日の当委員会におきまして、大平外務大臣は、「憲法第七十三条三号に基づき、その締結につき国会の承認を経るべき条約の範囲は何か、及びその他の国際約束のうち、一定のものについては国会に報告すべきではないか」という点についての政府の統一見解を明らかにしてい...全文を見る
○神崎委員 同じく、今考えているこの取り決めは、新たな財政支出義務を負わない取り決めである、このように理解してよろしいでしょうか。
○神崎委員 例えばSDIの研究に政府職員が、政府機関に所属する者が参加するような場合、その費用を日本側で持つといった場合は、これは財政支出義務を伴う国際約束ということになるわけでしょうか。
○神崎委員 それから、政治的に重要な国際約束、これは形式は批准、受諾、承認、署名等で、当然国会の承認を経るべき条約に当たるのではないかと思うわけでありますけれども、先ほどの統一見解ですと、批准を要件としているものが当たるんだ、そういう解釈かなと思っているわけでありますけれども、も...全文を見る
○神崎委員 このSDIの研究参加問題は、宇宙の平和利用に関する国会決議との関係でも問題があるわけでございますし、米ソ首脳会談がSDIをめぐって決裂したという点に見られますように、世界の将来、日本の将来を決する上でも政治的に極めて重要な問題でございますし、SDI研究参加に関する国際...全文を見る
○神崎委員 終わります。
12月19日第107回国会 衆議院 外務委員会 第5号
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○神崎委員 米国のイランへの武器売却と我が国の関与の問題につきましてお尋ねをいたします。  このイランへの武器売却問題につきましては、米国内で大変大きな問題になっておりますし、関係諸国でも大変注目を集めているわけであります。  現在、米国の司法省及び上院、下院、両院の情報特別...全文を見る
○神崎委員 政府といたしましては、今後ともこの真相解明のために全力を挙げて努力をされるというお考えでしょうか。
○神崎委員 私がお尋ねをしたのは、我が国政府の関与あるいは我が国の関係者の関与について真相解明のために引き続き全力をお挙げになるかどうかという点であります。
○神崎委員 レーガン大統領から中曽根総理に直接電話が入ったという点でございますけれども、この事実を外務当局はその当時承知していたのかどうか。知ったとすれば、一体いついかなる方法で承知されたのか。
○神崎委員 落合信彦氏の著書のこの「挑戦者たち」によりますと、このレーガン大統領の中曽根総理に対する電話が実現するまでにはいろいろな下準備があったということが明らかにされているわけであります。ケーシーCIA長官あるいはCIA東京支局長、中曽根サイドの人、これがワシントン・ポスト紙...全文を見る
○神崎委員 そうしますと、外務当局としてはその当時は全く知らなかったということになるわけですね。それから、その後、外務当局としてその事実関係を調査されたかどうか、この点はどうでしょうか、この今の私が指摘した点について。
○神崎委員 私はなぜこういうことをお尋ねをしているのかと申しますと、これはもう外務省の専権に属すべき重大な外交上のことが、外交工作が外務省の知らないところで進められていた、そういう可能性が極めて強いわけですね。ですから、果たしてこれが事実かどうか、これは外務省は本当に真剣になって...全文を見る
○神崎委員 今回の件では、そうしますと、外務省は総理から指示を受けてどういう動きをしたのかという点でありますけれども、一つは落合、秦野氏の献策行為について知っていたのかどうか。それから先ほど聞きました大統領の要請についてどの程度承知していたのか。それからCIAの関与についてどの程...全文を見る
○神崎委員 私は、今回の件でアメリカで問題になっているのも、やはりこの二元外交の問題が一つの大きな焦点になっているだろうと思うのですね。国家安全保障会議のスタッフによる対イラン秘密工作、これはもう国務省との関係で、これが大統領直系ということで、そこが大きな動きをした、そこに大きな...全文を見る
○神崎委員 外務大臣、よくよくこれは心して、外交に関してはやはり外務省が本当に頑張っていただきたい。やはり責任があるのは外務当局ですから、官邸との関係、その点、心していただきたいと切に要望する次第でございます。  今回の、アメリカにおいて今捜査が進められているわけでございますけ...全文を見る
○神崎委員 今回のアメリカの武器売却問題、この事件の反省として、アメリカの与党・共和党のドール院内総務の提案というものが日本に伝わってきているわけであります。対イラン、ニカラグア秘密工作で同盟国首脳会議を開いてはどうかというものであります。その席で政策ミスをアメリカとして率直に認...全文を見る
○神崎委員 今回のアメリカにおける事件の及ぼす影響がどういうものであるか、まだ十分わからない面が多いのでありますけれども、レーガン政権のレームダック化を決定づけた面があることは疑いのないところであろうと思うわけであります。その意味において、外務当局はどういうふうにごらんになってお...全文を見る
○神崎委員 さきの中間選挙におきまして民主党が勝利する、そしてまたアメリカ国内において膨大な貿易赤字を背景に保護主義の声が台頭しておる、そういうこともいろいろなところから指摘を受けているわけでございます。  私もワシントンにいる友人に何人か電話をしていろいろ聞いてみますと、一番...全文を見る
○神崎委員 最後に、イラン情勢をどう見るかという点でお尋ねしたいわけであります。  今回の米国とイランの秘密交渉が明らかになりましたのは、十一月三日に発売されましたレバノンの親イラン系のアッシラーというのが報じた、翌日イランのラフサンジャニ議長も公式にこれを確認した、そして世界...全文を見る
○神崎委員 終わります。どうもありがとうございました。